JPWO2016208633A1 - 積層型コンデンサおよびその実装構造体 - Google Patents

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Abstract

積層型コンデンサであって、積層体と、内部電極層に接続された一対の外部電極とを備え、積層体は、長方形状の上面、下面と、上面、下面の長辺側に隣接する一対の側面と、上面、下面の短辺側に隣接する一対の端面とを有し、外部電極は、側面に設けられた側面部と上面に延在する上面延在部と下面に延在する下面延在部とを有し、側面部と下面延在部との間の稜線部の積層体の長手方向に沿った長さが側面部と上面延在部との間の稜線部の積層体の長手方向に沿った長さよりも大きい。

Description

本発明は、複数の誘電体層と内部電極層とが交互に積層された積層体に一対の外部電極を設けた積層型コンデンサに関するものである。
積層型コンデンサは、誘電体層と内部電極層とが交互に積層されており、誘電体層を構成するセラミック材料としては、誘電率が比較的高いチタン酸バリウム等の強誘電体材料が一般的に用いられている。例えば、このような積層型コンデンサに交流成分が重畳された直流電圧が印加されると、電圧による電歪効果から誘電体層に歪みが発生して、積層型コンデンサは振動する。積層型コンデンサは、はんだ等を介して基板に実装されており、振動が基板に伝播する。さらに、積層型コンデンサは、振動によって基板を共鳴させるとともに振動を増幅させて、基板に振動音を発生させる。そして、基板は、可聴域の共振周波数で共振した際に、可聴音が生じ、いわゆる、「音鳴き」という現象が生じる。具体的には、積層型コンデンサは、一対の外部電極と基板とがはんだを介して実装されており、振動が外部電極に形成されたはんだ接合部を介して基板を変形させるので、基板において振動音を発生させることになる。
積層型コンデンサは、音鳴きを低減するとして、積層体の一対の側面の中央部に一対の外部電極を設けている。このような積層型コンデンサは、例えば、特許文献1に開示されている。
特開2007−194312号公報
本発明の一実施形態の積層型コンデンサは、誘電体層と内部電極層とが交互に積層された直方体状の積層体と、該積層体の外表面に設けられた、互いに異なる前記内部電極層にそれぞれ電気的に接続された一対の外部電極とを備えている。前記積層体は、前記誘電体層と前記内部電極層との積層方向に位置する、互いに対向する長方形状の上面および下面と、該上面および下面の長辺側に隣接する一対の側面と、前記上面および下面の短辺側に隣接する一対の端面とを有している。前記一対の外部電極は、前記側面の中央部を含むように前記側面に設けられた側面部と該側面部から前記上面に延在する上面延在部と前記側面部から前記下面に延在する下面延在部とを有している。また、前記外部電極は、前記側面部と前記下面延在部との間の稜線部における前記積層体の長手方向に沿った長さが前記側面部と前記上面延在部との間の稜線部における前記積層体の長手方向に沿った長さよりも大きい。
また、本発明の一実施形態の積層型コンデンサは、誘電体層と内部電極層とが交互に積層された直方体状の積層体と、該積層体の外表面に設けられた、互いに異なる前記内部電極層にそれぞれ電気的に接続された一対の外部電極とを備えている。前記積層体は、前記誘電体層と前記内部電極層との積層方向に位置する、互いに対向する長方形状の上面および下面と、該上面および下面の長辺側に隣接する一対の側面と、前記上面および下面の短辺側に隣接する一対の端面とを有している。前記一対の外部電極は、前記端面の中央部を含むように前記端面に設けられた端面部と該端面部から前記上面に延在する上面延在部と前記端面部から前記下面に延在する下面延在部とを有している。また、前記外部電極は、前記端面部と前記下面延在部との間の稜線部における前記積層体の短手方向に沿った長さが前記端面部と前記上面延在部との間の稜線部における前記積層体の短手方向に沿った長さよりも大きい。
(a)は実施の形態1に係る積層型コンデンサを示す概略の斜視図であり、(b)は(a)に示す積層型コンデンサのA−A線で切断した断面図であり、(c)は(a)に示す積層型コンデンサのB−B線で切断した断面図である。 図1に示す積層型コンデンサであって、(a)は上面側から平面視した平面図であり、(b)は側面側から側面視した側面図であり、(c)は下面側から平面視した平面図である。 (a)〜(c)は内部電極層を説明するための平面図である。 (a)および(b)は実施の形態2に係る積層型コンデンサを側面側から側面視した側面図である。 (a)〜(c)は実施の形態3に係る積層型コンデンサを側面側から側面視した側面図である。 (a)および(b)は実施の形態4に係る積層型コンデンサを側面側から側面視した側面図である。 (a)は図4(b)に示す積層型コンデンサの外部電極における溶融はんだの這い上がり状態を模式的に説明するための説明図でり、(b)は図6(b)に示す積層型コンデンサの外部電極における溶融はんだの這い上がり状態を模式的に説明するための説明図である。 実施の形態5に係る積層型コンデンサであってB−B線に相当する線で切断した断面図である。 図8に示す積層型コンデンサであって、(a)は上面側から平面視した平面図であり、(b)は側面側から側面視した側面図であり、(c)は下面側から平面視した平面図である。 実施の形態6に係る積層型コンデンサであって、(a)はA−A線に相当する線で切断した断面図であり、(b)はB−B線に相当する線で切断した断面図である。 実施の形態6に係る積層型コンデンサであってB−B線に相当する線で切断した断面図である。 (a)は実施の形態7に係る積層型コンデンサを示す概略の斜視図であり、(b)は(a)に示す積層型コンデンサのC−C線で切断した断面図であり、(c)は(a)に示す積層型コンデンサのD−D線で切断した断面図である。 (a)は図1に示す積層型コンデンサを基板上に基板実装した状態を示す概略の斜視図であり、(b)は(a)に示す積層型コンデンサをE−E線で切断したものであって、基板実装した実装構造体を示す断面図である。 (a)は従来の積層型コンデンサを示す概略の斜視図であり、(b)は座標軸のZ方向からみた平面図であり、(c)は(b)の積層型コンデンサを基板上に基板実装してF−F線で切断した従来の実装構造体を示す断面図である。 従来の積層型コンデンサ単体に4VのDCバイアスを印加した場合のインピーダンス測定結果を示すグラフである。 従来の積層型コンデンサ単体のインピーダンスのシミュレーションに使用した有限要素法のモデルの模式図である。 従来の積層型コンデンサ単体の10kHzにおける振動の計算結果を示すものであって、(a)は対称面側からみた斜視図であり、(b)は表面側からみた斜視図である。 (a)は従来の積層型コンデンサ単体における振動モードの節状部を模式的に示す斜視図であり、(b)は(a)の振動モードの節状部に外部電極を設けた状態を模式的に示す斜視図である。 図1に示す積層型コンデンサの製造方法を説明するための説明図である。
<実施の形態1>
本発明の実施の形態1に係る積層型コンデンサ10は図面を参照しながら説明する。また、積層型コンデンサ10は、便宜的に、直交座標系XYZを定義するとともに、Z方向の正側を上方、負側を下方として、上面4aもしくは下面4bの用語を用いるものとする。本実施の形態では、一対の第1の面および第2の面のうち第1の面が上面4aとなり、第2の面が下面4bとなる。なお、各図面において、同じ部材および同じ部分に関しては共通の符号を用いて、重複する説明は省略する。
図1(a)は、本発明の実施の形態1に係る積層型コンデンサ10を示す概略の斜視図である。積層型コンデンサ10は、誘電体層1aと内部電極層2(第1の内部電極層2aおよび第2の内部電極層2b)とが交互に積層されている。一対の外部電極3(第1の外部電極3aおよび第2の外部電極3b)は直方体状の積層体1の一対の側面(第1の側面4eおよび第2の側面4f)に設けられ、互いに異なる内部電極層2にそれぞれ電気的に接続されている。積層体1は、内部に第1の内部電極層2aと第2の内部電極層2bとが交互に誘電体層1aを介して積層された直方体状のものである。
積層体1は、誘電体層1aと内部電極層2(第1の内部電極層2aおよび第2の内部電極層2b)との積層方向に、互いに対向する長方形状の上面4aおよび下面4bが位置している。一対の側面(第1の側面4eおよび第2の側面4f)は、上面4aと下面4bとの間に位置するとともに上面4aおよび下面4bの長辺側に隣接して互いに対向している。一対の端面(第1の端面4cおよび第2の端面4d)は、上面4aと下面4bとの間に位置するとともに上面4aおよび下面4bの短辺側に隣接して互いに対向している。一対の側面(第1の側面4eおよび第2の側面4f)は積層体1の長手方向(X方向)に沿って位置している。また、一対の端面(第1の端面4cおよび第2の端面4d)が積層体1の短手方向(Y方向)に沿って位置している。
このように、積層体1は、一対の端面が上面4aと下面4bとの間に位置し、上面4aおよび下面4bに直交しており、一対の側面が上面4aと下面4bとの間に位置し、上面4aおよび下面4bに直交しており、一対の端面と一対の側面とが直交している。直方体状とは、立方体形状または直方体形状のみならず、例えば、立方体または直方体の稜線部分に面取りが施されて、稜線部分がR形状になっているものを含んでいる。
積層体1は、誘電体層1aの表面に内部電極層2が形成されたセラミックグリーンシートを複数枚積層して焼成することで得られる焼結体である。このように、積層体1は、直方体状に形成されており、誘電体層1aおよび内部電極層2の積層方向(Z方向)に直交する方向の断面(XY面)となる平面が長方形状になっている。
一対の外部電極3は、図1に示すように、第1の外部電極3aおよび第2の外部電極3bからなる。第1の外部電極3aは、側面部3a1と上面延在部3a2と下面延在部3a3とを有している。側面部3a1は第1の側面4eの中央部を含むように第1の側面4eに設けられている。上面延在部3a2は側面部3a1から積層体1の短手方向(Y方向)の中央部に向かって上面4a上に延在している。下面延在部3a3は側面部3a1から積層体1の短手方向(Y方向)の中央部に向かって下面4b上に延在している。
また、第2の外部電極3bは、側面部3b1と上面延在部3b2と下面延在部3b3とを有している。側面部3b1は第2の側面4fの中央部を含むように第2の側面4fに設けられている。上面延在部3b2は側面部3b1から積層体1の短手方向(Y方向)の中央部に向かって上面4a上に延在している。下面延在部3b3は側面部3b1から積層体1の短手方向(Y方向)の中央部に向かって下面4b上に延在している。
図2は、積層型コンデンサ10の上面図、側面図および下面図であり、一対の外部電極3の形状をそれぞれ示したものである。図2(a)は、積層型コンデンサ10を上面4a側から平面視した平面図で第1の外部電極3aの上面延在部3a2および第2の外部電極3bの上面延在部3b2をそれぞれ示している。図2(b)は、積層型コンデンサ10を第1の側面4e側から側面視した側面図であり、第1の外部電極3aの側面部3a1を示している。図2(c)は、積層型コンデンサ10を下面4b側から平面視した平面図で第1の外部電極3aの下面延在部3a3および第2の外部電極3bの下面延在部3b3をそれぞれ示している。また、第2の外部電極3bは、側面部3a1と同様に、側面部3b1が図2(b)に示すような形状になっている。
図2に示すように、上面延在部3a2(上面延在部3b2)および下面延在部3a3(下面延在部3b3)は、上面4aおよび下面4bの中央部に向かって凸状に湾曲しており、例えば、中央部に向かって円弧状に湾曲している。また、一対の外部電極3は、積層方向から平面透視して上面延在部3a2(上面延在部3b2)の積層体1の短手方向(Y方向)の長さW1および下面延在部3a3(下面延在部3b3)の積層体1の短手方向(Y方向)の長さW2がほぼ同じ長さで設けられている。上面延在部3a2(上面延在部3b2)および下面延在部3a3(下面延在部3b3)は、凸状に湾曲して上面4aおよび下面4bに延在している。
また、積層型コンデンサ10は、上面4aおよび下面4bが振動振幅が大きく、上面延在部3a2(上面延在部3b2)および下面延在部3a3(下面延在部3b3)の領域を小さくしている。積層型コンデンサ10は、振動が基板9に伝わりにくくするとともに、実装安定性を向上させるために、積層体1の短手方向(Y方向)の長さに対して、長さW1および長さW2が、0.02〜0.4の範囲内であってもよい。
上面延在部3a2および下面延在部3a3は、積層体1の長手方向(X方向)に沿った長さが第1の側面4e側から上面4aおよび下面4bの中央部側に向かって漸次小さくなっている。上面延在部3a2および下面延在部3a3は、上面4aおよび下面4bの中央部側に突出するように凸状に湾曲しており、中央部側に向かって湾曲する湾曲部を有している。
また、上面延在部3b2および下面延在部3b3は、積層体1の長手方向(X方向)に沿った長さが第2の側面4f側から上面4aおよび下面4bの中央部側に向かって漸次小さくなっている。上面延在部3b2および下面延在部3b3は、上面4aおよび下面4bの中央部側に突出するように凸状に湾曲しており、中央部側に向かって湾曲する湾曲部を有している。
このように、上面延在部3a2および下面延在部3a3は、中央部側に向かって凸状に湾曲する湾曲部を有しており、湾曲部が、例えば、凸状に湾曲する円弧状、半円形状または半楕円形状等である。同様に、上面延在部3b2および下面延在部3b3は、中央部側に向かって凸状に湾曲する湾曲部を有しており、湾曲部が、例えば、凸状に湾曲する円弧状、半円形状または半楕円形状等である。
積層型コンデンサ10は、上面延在部3a2(上面延在部3b2)および下面延在部3a3(下面延在部3b3)が上面4aおよび下面4bの中央部に向かって凸状に湾曲して延在している。したがって、積層型コンデンサ10は、外部電極3が積層体1から剥離しにくくなり、また、はんだ接合部においては、はんだに亀裂等が生じにくくなり実装の信頼性を向上させることができる。
また、上面延在部3a2(上面延在部3b2)および下面延在部3a3(下面延在部3b3)は、積層方向から平面視して、例えば、第1の側面4e(第2の側面4f)側を底辺(下辺)とする三角形状、台形状または四角形状の多角形状等の形状であってもよい。上面延在部3a2(上面延在部3b2)および下面延在部3a3(下面延在部3b3)は、三角形状、台形状または四角形状等の形状でもって上面4aおよび下面4bの中央部に向かって延在してもよい。また、三角形状または台形状は、積層体1の長手方向に沿った長さが上面4aおよび下面4bの中央部に向かうにつれて漸次小さくなっている。なお、三角形状、台形状または四角形状等の多角形状は、その角部(頂点)が丸みを帯びている場合も含むものとする。
図2に示すように、第1の外部電極3aにおいて、上面延在部3a2は、上面4aに延在し、積層体1の長手方向に沿った第1の側面4e側の長さが側面部3a1の上面4aの側(Z方向の正側)の長さとほぼ同じ長さで設けられている。また、下面延在部3a3は、下面4bに延在し、積層体1の長手方向に沿った第1の側面4e側の長さが側面部3a1の下面4bの側(Z方向の負側)の長さとほぼ同じ長さで設けられている。
具体的には、図2に示すように、上面延在部3a2は、第1の側面4e側の長さL1(積層体1の長手方向に沿った長さ)が側面部3a1の上面4aの側(Z方向の正側)の長さとほぼ同じ長さで上面4aに設けられている。また、下面延在部3a3は、第1の側面4e側の長さL2(積層体1の長手方向に沿った長さ)が側面部3a1の下面4bの側(Z方向の負側)の長さとほぼ同じ長さで下面4bに設けられている。
第1の外部電極3aは、側面部3a1と下面延在部3a3との間の稜線部における積層体1の長手方向に沿った長さL2が側面部3a1と上面延在部3a2との間の稜線部における積層体1の長手方向に沿った長さL1よりも大きく、L2>L1になっている。側面部3a1と下面延在部3a3との間の稜線部における積層体1の長手方向に沿った長さL2とは、第1の側面4eと下面4bとの間の稜線部に位置する第1の外部電極3aの積層体1の長手方向に沿った長さである。また、側面部3a1と上面延在部3a2との間の稜線部における積層体1の長手方向に沿った長さL1とは、第1の側面4eと上面4aとの間の稜線部に位置する第1の外部電極3aの積層体1の長手方向に沿った長さである。なお、長さL3は、積層方向の中央部における側面部3a1(側面部3b1)の積層体1の長手方向に沿った長さである。
また、同様に、第2の外部電極3bにおいて、上面延在部3b2は、上面4aに延在し、積層体1の長手方向に沿った第2の側面4f側の長さが側面部3b1の上面4aの側(Z方向の正側)の長さとほぼ同じ長さで設けられている。また、下面延在部3b3は、下面4bに延在し、積層体1の長手方向に沿った第2の側面4f側の長さが側面部3b1の下面4bの側(Z方向の負側)側の長さとほぼ同じ長さで設けられている。
具体的には、上面延在部3b2は、第2の側面4f側の長さL1(積層体1の長手方向に沿った長さ)が側面部3b1の上面4aの側(Z方向の正側)側の長さとほぼ同じ長さで上面4aに設けられている。また、下面延在部3b3は、第2の側面4f側の長さL2(積層体1の長手方向に沿った長さ)が側面部3b1の下面4bの側(Z方向の負側)側の長さとほぼ同じ長さで下面4bに設けられている。
第2の外部電極3bは、側面部3b1と下面延在部3b3との間の稜線部における積層体1の長手方向に沿った長さL2が側面部3b1と上面延在部3b2との間の稜線部における積層体1の長手方向に沿った長さL1よりも大きく、L2>L1になっている。側面部3b1と下面延在部3b3との間の稜線部における積層体1の長手方向に沿った長さL2とは、第2の側面4fと下面4bとの間の稜線部に位置する第2の外部電極3bの積層体1の長手方向に沿った長さである。また、側面部3b1と上面延在部3b2との間の稜線部における積層体1の長手方向に沿った長さL1とは、第2の側面4fと上面4aとの間の稜線部に位置する第2の外部電極3bの積層体1の長手方向に沿った長さである。
積層型コンデンサ10において、図1および図2に示すように、一対の外部電極3は、側面部3a1(側面部3b1)と下面延在部3a3(下面延在部3b3)との間の稜線部における積層体1の長手方向に沿った長さL2が側面部3a1(側面部3b1)と上面延在部3a2(上面延在部3b2)との間の稜線部における積層体1の長手方向に沿った長さL1よりも大きくなるように設けられている。積層型コンデンサ10は、音鳴きの抑制および実装安定性ということから、長さL1および長さL2が、L1:L2=1:1.5〜2の関係にあってもよい。積層型コンデンサ10は、長さL1および長さL3がほぼ同じ長さになっている。
また、長さL2は、積層型コンデンサ10を実装した時の基板9の振動を低減するために、積層体1の長手方向の長さに対して、0.8以下の長さであってもよい。さらに、長さL2は、実装信頼性を向上させるために、積層体1の長手方向の長さに対して、0.6以上の長さであってもよい。
積層型コンデンサ10は、例えば、スクリーン印刷法またはローラ転写法等を用いて、下地電極5となる導電性ペースト17を積層体1に印刷または転写することによって、l2>L1の関係を有する一対の外部電極3を形成することができる。なお、第1の外部電極3aおよび第2の外部電極3bの形成方法については後述する。
内部電極層2は、図1に示すように、第1の内部電極層2aおよび第2の内部電極層2bを含んでいる。第1の内部電極層2aおよび第2の内部電極層2bは、所定間隔を介して互いに対向しており、積層体1内の複数の誘電体層1aを介して積層方向に配置されている。また、内部電極層2は、積層体1の上面4aおよび下面4bに略平行になるように設けられている。
第1の外部電極3aは、図3に示すように、側面部3a1が第1の側面4eの中央部を含むように設けられ、第1の側面4eに引き出された第1の内部電極層2aに電気的に接続されている。また、第2の外部電極3bは、図3に示すように、側面部3b1が第2の側面4fの中央部を含むように設けられ、第2の側面4fに引き出された第2の内部電極層2bに電気的に接続されている。
第1の内部電極層2aは、図3(b)に示すように、第1の側面4e側の中央部に第1の側面4eへの引出部2aaを有しており、引出部2aaが第1の側面4eに引き出され、第1の側面4eに露出するように配置されている。
また、第2の内部電極層2bは、図3(c)に示すように、第2の側面4f側の中央部に第2の側面4fへの引出部2baを有しており、引出部2baが第1の側面4eに対向する第2の側面4fに引き出され、第2の側面4fに露出するように配置されている。なお、第1の内部電極層2aおよび第2の内部電極層2bは、第1の端面4cおよび第2の端面4dには露出していない。図3(a)は、第1の側面4eに露出する第1の内部電極層2aを実線で示し、第2の側面4fに露出する第2の内部電極層2bを破線で示している。
このように、積層型コンデンサ10は、第1の外部電極3aが第1の側面4eの中央部に設けられ、第2の外部電極3bが第2の側面4fの中央部に設けられている。第1の外部電極3aは、図3(b)に示すように、側面部3a1が第1の側面4eに引き出された第1の内部電極層2aの引出部2aaを覆うように設けられ、第1の内部電極層2aに電気的に接続されている。また、第2の外部電極3bは、図3(c)に示すように、側面部3b1が第2の側面4fに引き出された第2の内部電極層2bの引出部2baを覆うように設けられ、第2の内部電極層2bに電気的に接続されている。
第1の側面4eの中央部とは、第1の側面4eを垂直に2等分する2等分線8を含む領域であり、第1の外部電極3aは側面部3a1がこの領域を含んで設けられている。また、第2の側面4fの中央部とは、第2の側面4fを垂直に2等分する2等分線8を含む領域であり、第2の外部電極3bは側面部3b1がこの領域を含んで設けられている。なお、図3(a)は2等分線8を長鎖線で示している。
このように、内部電極層2は、異なる外部電極3に電気的に接続されており、一対の外部電極3に電圧が印加されることによって一対の内部電極層2(第1の内部電極層2aおよび第2の内部電極層2b)に挟まれた誘電体層1aにおいて静電容量が発生する。
このような構成の積層型コンデンサ10は、例えば、長手方向(X方向)の長さが、0.6(mm)〜2.2(mm)であり、短手方向(Y方向)の長さが、0.3(mm)〜1.5(mm)であり、高さ方向(Z方向)の長さが、0.3(mm)〜1.2(mm)である。
誘電体層1aは、積層方向(Z方向)からの平面視において長方形状である。図1に示す誘電体層1aおよび内部電極層2の構造は模式的なものであり、実際には数層〜数百層の誘電体層1aと内部電極層2とが積層されたものが多く用いられており、1層当たりの厚みが、例えば、0.2(μm)〜3(μm)である。積層体1は、例えば、10(層)〜1000(層)からなる複数の誘電体層1aと内部電極層2とがZ方向に積層されている。また、積層体1内の内部電極層2の積層数は、積層型コンデンサ10の特性等に応じて適宜に設定される。
誘電体層1aは、例えば、チタン酸バリウム(BaTiO)、チタン酸カルシウム(CaTiO)、チタン酸ストロンチウム(SrTiO)またはジルコン酸カルシウム(CaZrO)等である。また、誘電体層1aは、高い誘電率の点から、特に、誘電率の高い強誘電体材料としてチタン酸バリウムを用いてもよい。
図3に示すように、引出部2aaおよび引出部2baは、積層体1の長手方向(X方向)に沿った長さがほぼ同じ長さになるように設けられている。これに限らず、引出部2aaおよび引出部2baは、積層体1の長手方向(X方向)に沿った長さが互いに異なっていてもよい。
また、引出部2aa(引出部2ba)は、振動の対称性を保ち、積層型コンデンサ10を実装した基板9を振動させる要素を低減するために、第1の側面4e(第2の側面4f)の露出部を第1の側面4e(第2の側面4f)の2等分線8を含むように設けてもよい。
内部電極層2の導電材料は、例えば、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、銀(Ag)、パラジウム(Pd)または金(Au)等の金属材料である。または、内部電極層2の導電材料は、これらの金属材料の一種以上を含む、例えば、Ag−Pd合金等の合金材料である。また、第1の内部電極層2aおよび第2の内部電極層2bは、電極の厚みが、例えば、0.2(μm)〜2(μm)である。厚みは、用途に応じて厚みを適宜に設定すればよい。また、第1の内部電極層2aおよび第2の内部電極層2bは、同一の金属材料または合金材料によって形成してもよい。
このように、一対の外部電極3(第1の外部電極3aおよび第2の外部電極3b)は、図1に示すように、積層体1の外表面(上面4a、第1の側面4eおよび下面4b、上面4a、第2の側面4fおよび下面4b)に形成されている。また、一対の外部電極3は、下地電極5および金属層6を含んでいる。一対の下地電極5は、第1の下地電極が第1の側面4eから上面4aおよび下面4bに延在するように形成され、また、第2の下地電極が第2の側面4fから上面4aおよび下面4bに延在するように形成されている。金属層6は、下地電極5を覆うように下地電極5の表面上に形成されている。
一対の下地電極5は、第1の下地電極が第1の側面4eに引き出された第1の内部電極層2aに電気的に接続され、第2の下地電極が第2の側面4fに引き出された第2の内部電極層2bに電気的に接続されている。下地電極5の導電材料は、例えば、Cu(銅)、ニッケル(Ni)、銀(Ag)、パラジウム(Pd)または金(Au)等の金属材料、あるいは、これらの金属材料の一種以上を含む、例えば、Cu−Ni合金等の合金材料である。また、一対の下地電極5は、積層体1の表面に同一の金属材料または同一の合金材料によって形成してもよい。
このように、第1の外部電極3aは、下地電極5および金属層6からなり、第1の側面4eを含んで上面4aから下面4bにわたって設けられている。同様に、第2の外部電極3bは、下地電極5および金属層6からなり、第2の側面4fを含んで上面4aから下面4bにわたって設けられている。
下地電極5は、図1(b)および図1(c)に示すように、積層体1の表面に形成されており、金属層6が下地電極5の全体を覆うように形成されている。また、金属層6は、図1(b)および図1(c)に示すように、第1の金属層6aおよび第2の金属層6bを含んでいる。第1の金属層6aは、下地電極5を覆うように下地電極5の表面上に形成されており、また、第2の金属層6bは、第1の金属層6aを覆うように第1の金属層6aの表面上に形成されている。
下地電極5は、上面4aおよび下面4bにおける厚みが、例えば、3(μm)〜5(μm)であり、第1の側面4eおよび第2の側面4fにおける厚みが、例えば、5(μm)〜10(μm)である。
金属層6は、例えば、第1の金属層6aおよび第2の金属層6bがめっき層で形成される。第1の金属層6aのめっき層は、下地電極5を覆うように下地電極5の表面上に形成される。第2の金属層6bのめっき層は、第1の金属層6aのめっき層を覆うように第1の金属層6aのめっき層の表面上に形成される。
第1の金属層6aおよび第2の金属層6bのめっき層は、例えば、ニッケル(Ni)めっき層、銅(Cu)めっき層、金(Au)めっき層、銀(Ag)めっき層または錫(Sn)めっき層等で形成される。積層型コンデンサ10は、例えば、第1の金属層6aがニッケル(Ni)めっき層であり、第2の金属層6bが錫(Sn)めっき層である。第1の金属層6aのめっき層は、厚みが、例えば、5(μm)〜10(μm)である。第2の金属層6bのめっき層は、厚みが、例えば、3(μm)〜5(μm)である。
本実施の形態1に係る積層型コンデンサ10の実装構造体は以下で説明する。
図13(a)は、積層型コンデンサ10を基板9に実装した状態を示しており、図13(b)は、積層型コンデンサ10を基板9に実装した状態であって、図13(a)のE−E線で切断した断面図である。
積層型コンデンサ10は、例えば、はんだを介して基板9上に実装される。基板9は、例えば、ノートパソコン、スマートフォンまたは携帯電話等に用いられるものである。基板9は、例えば、表面には積層型コンデンサ10に電気的に接続される電気回路が形成されている。なお、基板9は、表面の絶縁層を省略して示している。
また、基板9は、図13に示すように、例えば、積層型コンデンサ10が実装される表面には基板電極9aおよび基板電極9bが設けられ、基板電極9aから配線(図示せず)が延びており、また、基板電極9bから配線(図示せず)が延びている。積層型コンデンサ10は、例えば、第1の外部電極3aと基板電極9aとがはんだを介してはんだ接合され、また、第2の外部電極3bと基板電極9bとがはんだを介してはんだ接合される。積層型コンデンサ10は、下面4bが基板9の実装面に対向して配置される。
積層型コンデンサ10の実装構造体は、図13に示すように、第1の外部電極3aと基板電極9aとがはんだ等の導電性材料を介して接合されており、また、第2の外部電極3bと基板電極9bとがはんだ等の導電性材料を介して接合されている。はんだ接合は、例えば、基板電極9aおよび基板電極9b上に印刷したはんだによって行なわれる。
第1の外部電極3aと基板電極9aとの間および第2の外部電極3bと基板電極9bとの間にははんだ層が形成され、側面部3a1および側面部3b1に沿って、はんだフィレット層7が形成される。積層型コンデンサ10は基板9にはんだを印刷して実装される。使用するはんだ材料は、外部電極3との濡れ性がよければ特に限定されない。。
従来の積層型コンデンサ100は、図14に示すように、直方体状の積層体101と、その両端部の外表面に設けられた外部電極103と、を備えている。図14(b)は、図14(a)のZ方向から視た平面図である。図14(c)は、図14(b)のF−F線で切断した断面図であり、基板90に実装した積層型コンデンサ100の従来の実装構造体を示している。
積層体101は、図14(c)に示すように、誘電体層101aと内部電極層102とが交互に積層されたものである。内部電極層102は、積層体101の両端部のいずれかの端部において外部電極103と電気的に接続されている。また、積層型コンデンサ100において、誘電体層101a、内部電極層102および外部電極103は、本実施の形態1に係る積層型コンデンサ10と同様な材料を用いている。
従来の積層型コンデンサ100は、図14(c)に示すように、外部電極103と、基板90上の基板電極90a、90bとが、はんだを介して電気的に接続された状態で固定される。はんだは、外部電極103と基板電極90aおよび基板電極90bとの間の隙間を埋めるとともに、外部電極103を被覆して、はんだフィレット層70を形成している。具体的には、はんだフィレット層70は、外部電極103の両側面部に沿って形成されている。
このような状態で実装された積層型コンデンサ100に、直流電圧(DCバイアス)とともに交流電圧が印加されると、直流電圧による電歪効果のため誘電体層101aに圧電的な性質が生じ、交流電圧により圧電振動が発生する。さらに、積層型コンデンサ100は、はんだフィレット層70を介して圧電振動が基板90に伝わり、基板90を振動させ、基板90が可聴域の共振周波数で共振した際に、音鳴きと呼ばれる振動音を発生させる。
ここで、積層型コンデンサ100は、単体の圧電振動のシミュレーションを行なう。まず、積層型コンデンサ100は、4Vの直流電圧(DCバイアス)を印加した状態でインピーダンスが測定される。図15は測定結果である。
積層型コンデンサ100は、これに基づくモデル(誘電体材料:チタン酸バリウム系材料、内部電極層:Ni、外部電極(下地電極):Cu、積層体寸法:1100×620×620(μm)、外部電極厚み20μm)を用いてインピーダンスのシミュレーションを行なう。積層型コンデンサ100は、2GHz以上の周波数領域に存在する圧電共振ピークについて、測定した実測値に合致するように材料パラメータがフィッティングされる。図16は、インピーダンスのシミュレーションに使用した有限要素法のモデルを模式的に示したものであり、対称性を考慮した1/8モデルである。図16の前面の2つの断面および下側の断面は対称面である。
表1は、フィッティングにより得られた誘電体層101aのパラメータ(弾性スティフネスcijおよび圧電定数eij)である。表1より、積層型コンデンサ100の誘電体層101aの材料特性には異方性(c11>c33、c22>c33)があることがわかる。これは、内部電極層102による圧縮応力に起因するものと考えられる。
また、積層型コンデンサ100は、得られたパラメータを用いて、可聴周波数領域(20Hz〜20kHz)における振動モードが計算される。計算には、上述の1/8モデルを用いた。図17は、10kHzにおける計算結果である。なお、1/8モデルは、図16に示すように、対称性を考慮したものであるる。図16の全面の2つの断面および下側の断面は対称面である。図17(a)は、1/8モデルの内部側(対称面側)からみたものであり、図17(b)は、図17(a)の反対側、すなわち、1/8モデルの外部側(表面側)からみたものである。図17において、破線は交流電圧を印加していない状態の積層型コンデンサ100の形状を示している。また、図17(a)において、実線は交流電圧により最大に変位した状態の積層型コンデンサ100の形状を示している。
この結果から、可聴周波数領域において、積層型コンデンサ100は、積層面方向には拡がり振動を、積層方向(厚み方向)には伸縮振動をしていることがわかる。図18は、積層型コンデンサ100の全体を模式的に表している。積層型コンデンサ100は、積層方向に対向して位置する上面4aおよび下面4bにおいて、上面4aおよび下面4bの各辺の中央部に、振動振幅が小さい、すなわち、振動の節ともいえる領域(以下、節状部15という)が存在することがわかる。
本実施の形態1に係る積層型コンデンサ10は、積層型コンデンサ100と同等であるため、積層型コンデンサ100と同様に、上述の節状部15が各辺の中央部に存在する。したがって、積層型コンデンサ10は、節状部15に一対の外部電極3を設けて、この一対の外部電極3をはんだを介して基板9に固定することによって、基板9への圧電振動の伝播が抑制され、音鳴きを低減できると考えられる。
積層型コンデンサ10は、図18(b)に示すように、各辺の中央部に節状部15が存在しており、第1の外部電極3aおよび第2の外部電極3bを節状部15に設けたことから、節状部15で基板9に固定されることになる。
一対の外部電極3は、第1の外部電極3aが節状部15を含むように第1の側面4eに設けられ、上面4aおよび下面4bに延在しており、同様に、第2の外部電極3bが節状部15を含むように第2の側面4fに設けられ、上面4aおよび下面4bに延在している。
さらに、積層型コンデンサ10において、一対の外部電極3は、側面部3a1(側面部3b1)と下面延在部3a3(下面延在部3b3)との間の稜線部における積層体1の長手方向に沿った長さL2が側面部3a1(側面部3b1)と上面延在部3a2(上面延在部3b2)との間の稜線部における積層体1の長手方向に沿った長さL1よりも大きい。
また、第1の外部電極3aは、節状部15の内側に位置するように第1の側面4eに設けられ、上面4aおよび下面4bに延在してもよい。また、第2の外部電極3bは節状部15の内側に位置するように第2の側面4fに設けられ、上面4aおよび下面4bに延在していてもよい。
図19は、一対の外部電極3の形成方法の一例を示す説明図である。。
一対の下地電極5は、図19に示すように、ローラ転写法を用いて、下地電極5となる導電性ペースト17が第1の側面4e(第2の側面4f)、上面4aおよび下面4bにそれぞれ設けられる。
図19に示すように、積層体1の送り速度および回転転写ローラ16の回転速度を積層体1の上面4aおよび下面4bに溜まるように調整することによって、下地電極5となる導電性ペースト17は、第1の側面4eおよび第2の側面4fに転写される。これによって、下地電極5となる導電性ペースト17は、第1の側面4e(第2の側面4f)に設けられるとともに、上面4aおよび下面4bに延在するように設けられる。
また、積層型コンデンサ10は、例えば、積層体1の送り速度および回転転写ローラ16の回転速度を積層体1の送り速度:回転転写ローラ16の回転速度=1000:999〜1001の関係にして下地電極5が設けられる。このように、積層型コンデンサ10は、積層体1の送り速度および回転転写ローラ16の回転速度をほぼ同じ速度にして下地電極5が設けらえる。これによって、積層型コンデンサ10は、積層方向から平面透視して、上面4aに設けられる下地電極5の積層体1の短手方向に沿った長さおよび下面4bに設けられる下地電極5の積層体1の短手方向に沿った長さをほぼ同じ長さにすることができる。さらに、積層型コンデンサ10は、第1の側面4e(第2の側面4f)と下面4bとの間の稜線部に設けられる下地電極5の積層体1の長手方向に沿った長さを第1の側面4e(第2の側面4f)と上面4aとの間の稜線部に設けられる下地電極5の積層体1の長手方向に沿った長さよりも大きくすることができる。なお、上面延在部3a2(上面延在部3b2)および下面延在部3a3(下面延在部3b3)の形状は、下地電極5の形状に反映されることになる。
一対の外部電極3は、転写された導電性ペースト17が焼結して下地電極5となり、金属層6が下地電極5の表面を覆うように設けられる。これによって、一対の外部電極3(第1の外部電極3aおよび第2の外部電極3b)は、側面部3a1(3b1)と下面延在部3a3(3b3)との間の稜線部における積層体1の長手方向に沿った長さL2が側面部3a1(3b1)と上面延在部3a2(3b2)との間の稜線部における積層体1の長手方向に沿った長さL1よりも大きくなる。また、導電性ペースト17は、射出ニードル18から回転転写ローラ16に供給されて、スクレッパー19でもって膜厚が調整される。
このように、積層型コンデンサ10において、一対の外部電極3は、側面部3a1が第1の側面4eの中央部を含むとともに両端部を含まないように設けられ、また、側面部3b1が第2の側面4fの中央部を含むとともに両端部を含まないように設けられている。さらに、第1の外部電極3aは、側面部3a1と下面延在部3a3との間の稜線部における積層体1の長手方向に沿った長さL2が側面部3a1と上面延在部3a2との間の稜線部における積層体1の長手方向に沿った長さL1よりも大きい。また、第2の外部電極3bは、側面部3b1と下面延在部3b3との間の稜線部における積層体1の長手方向に沿った長さL2が側面部3b1と上面延在部3b2との間の稜線部における積層体1の長手方向に沿った長さL1よりも大きくなるように設けられている。
積層型コンデンサ10は、節状部15を含む比較的に振動振幅の小さい領域を上面4aおよび下面4bの長辺の中央部に有している。すなわち、積層型コンデンサ10は、上面4aおよび下面4bと第1の側面4eとの間の稜線部の中央部に、また、上面4aおよび下面4bと第2の側面4fとの間の稜線部の中央部に節状部15を含む比較的に振動振幅の小さい領域を有している。第1の外部電極3aおよび第2の外部電極3bは、節状部15を含む比較的に振動振幅の小さい領域に設けられているので、音鳴りを抑制することができる。
また、積層型コンデンサは、一対の外部電極3が第1の側面4eおよび第2の側面4fの中央部に上面4aから下面4bにかけて同じ幅で設けられると、一対の外部電極3の積層体1の長手方向に沿った長さが小さくなる。一対の外部電極3と基板電極9a(基板電極9b)との接合領域が小さくなる。これによって、積層型コンデンサは、接合安定性が低下しやすくなる虞がある。
しかしながら、積層型コンデンサ10は、下面延在部3a3および下面延在部3b3の積層体1の長手方向に沿った長さが上面延在部3a2および上面延在部3b2の積層体1の長手方向に沿った長さよりも長い。すなわち、側面部3a1(側面部3b1)と下面延在部3a3(下面延在部3b3)との間の稜線部における積層体1の長手方向に沿った長さL2は、側面部3a1(側面部3b1)と上面延在部3a2(下面延在部3b3)との間の稜線部における積層体1の長手方向に沿った長さL1よりも大きい。このように、一対の外部電極3は、基板9の実装面に対向する下面延在部3a3および下面延在部3b3の面積が大きくなるので、基板電極9aおよび基板電極9bとの接合領域が大きくなり、積層型コンデンサ10を基板9に安定的に実装することができる。
したがって、積層型コンデンサ10は、音鳴きを抑制するとともに、実装安定性および実装信頼性を向上させることができる。
積層型コンデンサ10は、上面4aの中央近傍での振動振幅が大きく、この振動振幅の大きい上面4aに位置する上面延在部3a2および上面延在部3b2の領域を小さくすることによって、振動が基板9に伝わりにくくなり、より音鳴きの抑制効果が得られる。
本発明の一実施形態は、上述の実施の形態1に係る積層型コンデンサ10に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良等が可能である。他の実施の形態は以下で説明する。なお、他の実施の形態に係る積層型コンデンサのうち、実施の形態1に係る積層型コンデンサ10と同様な部分については、同一の符号を付して適宜説明を省略する。
<実施の形態2>
本発明の実施の形態2に係る積層型コンデンサ10Aおよび積層型コンデンサ10A1は、図4および図7(a)を参照しながら以下で説明する。
側面部3a1(側面部3b1)は、第1の側面4e(第2の側面4f)に垂直な方向から側面視して積層体1の長手方向に沿った長さが下面4bの側よりも上面4aの側の方が大きい。
図4(a)に示すように、積層型コンデンサ10Aでは、側面部3a1(側面部3b1)は、第1の側面4e(第2の側面4f)において長さL2を有する領域が大きくなっている。このように、一対の外部電極3は、L2>L1の関係であればよく、側面部3a1(側面部3b1)の形状を特に限定しない。積層型コンデンサ10と比較して、積層型コンデンサ10Aは、側面部3a1(側面部3b1)が積層方向において長さL2を有する領域が上面4aの側に向かって延びている。側面部3a1(側面部3b1)は、第1の側面4e(第2の側面4f)の中央部から下面4bの側において長さL2の長さで端面方向(X方向)に拡がっている。このように、積層型コンデンサ10Aは、第1の側面4e(第2の側面4f)において、側面部3a1(側面部3b1)の長さL2を有する領域が大きくなっている。これによって、積層型コンデンサ10Aは、重心が下方に位置するとともに、はんだフィレット層7との接合領域が大きくなり、実装安定性が向上する。
また、積層型コンデンサ10A1は、図4(b)に示すように、第1の側面4e(第2の側面4f)の中央部から上面4aの側において、側面部3a1(側面部3b1)が長さL1の幅を有している。また、積層型コンデンサ10A1は、第1の側面4e(第2の側面4f)の中央部から下面4bの側において、側面部3a1(側面部3b1)が長さL2の幅を有するとともに端面方向(X方向)に向かって凸状に湾曲している。すなわち、積層型コンデンサ10A1は、側面部3a1(側面部3b1)が第1の側面4e(第2の側面4f)の中央部から下方側において端面方向(X方向)に向かって湾曲する湾曲部を有している。積層型コンデンサ10A1は、さらに、長さL1を有する領域から長さL2を有する領域に向かう境界部が湾曲している。このように、積層型コンデンサ10A1は、重心が下方に位置するとともに、はんだフィレット層7との接合領域が大きくなり、実装安定性が向上する。
また、積層型コンデンサ10A1は、側面部3a1(側面部3b1)が長さL1の領域と長さL2の領域との間の境界部で湾曲している。積層型コンデンサ10A1は、図7(a)に示すように、例えば、はんだ接合を行なうリフローの際に、溶融はんだ14が境界部の湾曲する領域に沿うように這い上がり、溶融はんだ14が円形状になりやすく、表面張力効果を増加させる。積層型コンデンサ10A1は、側面部3a1(側面部3b1)が下面4bの側よりも上面4aの側で積層体1の長手方向に沿った長さが小さくなっている。積層型コンデンサ10A1は、積層体1の長手方向に沿った長さが小さい領域では、溶融はんだ14の表面張力によって溶融はんだ14が濡れにくくなり、溶融はんだ14の上面4aの側への這い上がりが抑制される。したがって、積層型コンデンサ10A1は、振動振幅の大きい第1の側面4eの中央部、または、中央部から上方側に、はんだフィレット層7が形成されにくくなり、振動が基板9に伝わりにくくなる。
<実施の形態3>
本発明の実施の形態3に係る積層型コンデンサ10B、積層型コンデンサ10B1および積層型コンデンサ10B2は、図5を参照しながら以下で説明する。
側面部3a1(側面部3b1)は、第1の側面4e(第2の側面4f)に垂直な方向から側面視して積層体1の長手方向に沿った長さが下面4bの側から上面4aの側に向かうにつれて漸次小さくなっている。
上述のように、積層型コンデンサ10において、側面部3a1(側面部3b1)は、積層方向(Z方向)の中央部における積層体1の長手方向(X方向)に沿った長さL3が長さL1とほぼ同じ長さになるように設けられている。側面部3a1(側面部3b1)は、L2>L1の関係になるような形状で設けられていればよく、長さL1および長さL3は互いに異なる長さで設けられていてもよい。このように、一対の外部電極3は、側面部3a1(側面部3b1)がL2>L1の関係であればよく、側面部3a1(側面部3b1)の形状を特に限定しない。
図5(a)に示すように、側面部3a1(側面部3b1)は、積層方向(Z方向)の中央部における積層体1の長手方向(X方向)に沿った長さL3が長さL1と長さL2との間の長さになるように設けられている。積層型コンデンサ10Bは、第1の側面4e(第2の側面4f)の下面4bの側から上面4aの側に向かって側面部3a1(側面部3b1)の積層体1の長手方向に沿った長さL3が漸次小さくなるような形状で設けられている。
積層型コンデンサ10Bは、下面4bの側から上面4aの側に向かって側面部3a1(側面部3b1)の積層体1の長手方向に沿った長さL3を漸次小さくすることによって、重心が下方に位置し、実装安定性が向上する。積層型コンデンサ10Bは、はんだフィレット層7が側面部3a1(側面部3b1)の両側部に沿ってなだらかに形成されるので、はんだフィレット層7に対する応力の集中が緩和される。また、積層型コンデンサ10Bは、側面部3a1(側面部3b1)の下面4bの側の両側部が端面方向(X方向)に拡がっており、屈曲部を有する形状であり、重心が下方に位置しやすくなる。
積層型コンデンサ10B1は、図5(b)に示すように、側面部3a1(側面部3b1)の積層体1の長手方向に沿った長さL3が第1の側面4e(第2の側面4f)の下端部から上端部に向かって漸次小さくなっており、積層型コンデンサ10Bと同様な効果が得られる。
積層型コンデンサ10B2は、図5(c)に示すように、側面部3a1(側面部3b1)がL2>L1の関係であるとともに、側面部3a1(側面部3b1)の両側部が端面方向(X方向)に向かって湾曲する形状を有している。積層型コンデンサ10B2は、重心が下方に位置し、実装安定性が向上するとともに、はんだフィレット層7が側面部3a1(側面部3b1)の両側部に沿ってさらになだらかに形成されるので、はんだフィレット層7に対する応力の集中がさらに緩和される。
また、積層型コンデンサ10B2は、積層方向の中央部における側面部3a1(側面部3b1)の積層体1の長手方向(X方向)に沿った長さL3が長さL1と長さL2との間の長さで設けられていてもよい。また、積層型コンデンサ10B2は、長さL3が長さL2よりも大きい長さで設けられていてもよく、また、長さL3が長さL2とほぼ同じ長さで設けられていてもよい。
<実施の形態4>
本発明の実施の形態4に係る積層型コンデンサ10Cおよび積層型コンデンサ10C1は、図6および図7(b)を参照しながら以下で説明する。
側面部3a1(側面部3b1)は、第1の側面4e(第2の側面4f)に垂直な方向から側面視して積層体1の長手方向に沿った長さふぁ中央部から上面4aの側および下面4bの側に向かうにつれて漸次大きくなっている。
積層型コンデンサ10Cは、図6(a)に示すように、側面部3a1(側面部3b1)と下面延在部3a3(下面延在部3b3)との間の稜線部における積層体1の長手方向に沿った長さL2が側面部3a1(側面部3b1)と上面延在部3a2(上面延在部3b2)との間の稜線部における積層体1の長手方向に沿った長さL1よりも大きくなるように設けられている。さらに、側面部3a1(側面部3b1)は、両側部が内側に凹む湾曲部(丸み)を有しており、積層体1の長手方向に沿った長さL3が積層方向の上面4aの側および下面4bの側で大きくなっている。このように、一対の外部電極3は、側面部3a1(側面部3b1)がL2>L1の関係であればよく、側面部3a1(側面部3b1)の形状を特に限定しない。
また、積層型コンデンサ10C1は、図6(b)に示すように、側面部3a1(側面部3b1)の積層体1の長手方向に沿った長さL3が中央部から上面4aの側および下面4bの)に向かって漸次大きくなっている。側面部3a1(側面部3b1)は、両側部が内側に凹む湾曲部(丸み)を有している。また、積層型コンデンサ10C1は、中央部における側面部3a1(側面部3b1)の積層体1の長手方向に沿った長さL3が積層型コンデンサ10Cよりも小さく、L2>L1>L3の関係になっている。
積層型コンデンサ10Cおよび積層型コンデンサ10C1は、側面部3a1(側面部3b1)がL2>L1の関係になっている。積層型コンデンサ10Cおよび積層型コンデンサ10C1は、側面部3a1(側面部3b1)の両側部に内側に凹む湾曲部(丸み)を有している。積層型コンデンサ10Cおよび積層型コンデンサ10C1は、重心が下方に位置し、実装安定性が向上するとともに、はんだフィレット層7が側面部3a1(側面部3b1)の湾曲した両側部に沿ってさらになだらかに形成される。したがって、積層型コンデンサ10Cおよび積層型コンデンサ10C1は、はんだフィレット層7に対する応力の集中がさらに緩和される。
また、積層型コンデンサ10Cおよび積層型コンデンサ10C1は、振動振幅の大きい第1の側面4e(第2の側面4f)の中央部、または、中央部の上方側に、はんだフィレット層7が形成されにくく、振動が基板9に伝わりにくくなる。
具体的には、側面部3a1(側面部3b1)は、両側部に内側に凹む湾曲部(丸み)を有している。側面部3a1(側面部3b1)は、図7(b)に示すように、例えば、はんだ接合を行なうリフローの際に、溶融はんだ14が両側の湾曲部に挟まれた領域の湾曲部に沿うように這い上がり、溶融はんだ14が円形状になりやすく、表面張力効果を増加させる。積層型コンデンサ10C1において、側面部3a1(側面部3b1)は、第1の側面4e(第2の側面4f)の中央部の積層体1の長手方向に沿った長さL3が小さくなっている。側面部3a1(側面部3b1)は、中央部の積層体1の長手方向に沿った長さL3が小さい領域では、溶融はんだ14の表面張力によって溶融はんだ14が濡れにくくなり、溶融はんだ14の上方への這い上がりが抑制され、はんだフィレット層7が形成されにくくなる。なお、積層型コンデンサ10C1は、側面部3a1(側面部3b1)の中央部において側面部3a1(側面部3b1)の積層体1の長手方向に沿った長さL3が積層型コンデンサ10Cよりも小さくなっており、上面4aの側への溶融はんだ14の這い上がりがさらに抑制される。また、側面部3a1(側面部3b1)の湾曲部の形状は、溶融はんだ14のはんだ量等に応じて適宜に設定される。
<実施の形態5>
本発明の実施の形態5に係る積層型コンデンサ10Dは、図8および図9を参照しながら以下で説明する。なお、図8は図1(c)に相当するものである。図9は図2に相当するものである。積層型コンデンサ10Dは、積層型コンデンサ10とは下面延在部3a3(下面延在部3b3)の大きさ、すなわち、積層体1の短手方向(Y方向)に沿った長さが上面延在部3a2(上面延在部3b2)と下面延在部3a3(下面延在部3b3)では異なっている。
積層型コンデンサ10Dは、下面延在部3a3および下面延在部3b3の先端部は、積層方向から平面透視して上面延在部3a2および上面延在部3b2の先端部よりも下面4bの中央部側に位置している。すなわち、一対の外部電極3は、図9に示すように、下面延在部3a3(下面延在部3b3)の積層体1の短手方向(Y方向)に沿った長さW2が上面延在部3a2(上面延在部3b2)の積層体1の短手方向(Y方向)に沿った長さW1よりも長く。上面延在部3a2(上面延在部3b2)および下面延在部3a3(下面延在部3b3)は、凸状に湾曲して上面4aおよび下面4bにそれぞれ延在している。
したがって、積層型コンデンサ10Dにおいて、一対の外部電極3は、側面部3a1(側面部3b1)と下面延在部3a3(下面延在部3b3)との間の稜線部における積層体1の長手方向に沿った長さL2が側面部3a1(側面部3b1)と上面延在部3a2(上面延在部3b2)との間の稜線部における積層体1の長手方向に沿った長さL1よりも大きく、L2>L1となっている。さらに、下面延在部3a3(下面延在部3b3)は、積層体1の短手方向に沿った長さW2が上面延在部3a2(上面延在部3b2)の積層体1の短手方向に沿った長さW1よりも大きく、W2>W1となり、凸状に湾曲して上面4aおよび下面4bに延在している。また、積層型コンデンサ10Dは、音鳴きの抑制および実装安定性ということから、長さW1および長さW2がW1:W2=1:1.5〜2の関係であってもよい。
積層型コンデンサ10Dは、一対の外部電極3が以下にようにして形成される。例えば、下地電極5となる導電性ペースト17は、ローラ転写法を用いて積層体1に転写される。転写する際に、積層体1の送り速度および回転転写ローラ16の回転速度は、積層体1の送り速度:回転転写ローラ16の回転速度=1000:1005〜1007の関係にあり、回転転写ローラ16の回転速度を積層体1の送り速度よりも大きくしている。回転転写ローラ16の回転速度に対して積層体1の送り速度が遅いと、送り後方に下地電極5となる導電性ペースト17が溜まりやすく、また、送り前方には導電性ペースト17が供給されにくくなる。
このように、回転転写ローラ16の回転速度は積層体1の送り速度よりも大きくする。これによって、側面部3a1(3b1)と下面延在部3a3(3b3)との間の稜線部における積層体1の長手方向に沿った長さL2が側面部3a1(3b1)と上面延在部3a2(3b2)との間の稜線部における積層体1の長手方向に沿った長さL1よりも大きく、L2>L1となる。さらに、下面延在部3a3(下面延在部3b3)の積層体1の短手方向に沿った長さW2が上面延在部3a2(上面延在部3b2)の積層体1の短手方向に沿った長さW1よりも大きく、W2>W1となる。このようにして、積層型コンデンサ10Dは、上面延在部3a2(上面延在部3b2)および下面延在部3a3(下面延在部3b3)を上面4aおよび下面4bに形成することができる。
一対の外部電極3は、転写された導電性ペースト17が焼結して下地電極5となり、金属層6が下地電極5の表面を覆うように設けられている。また、導電性ペースト17は、射出ニードル18から回転転写ローラ16に供給され、スクレッパー19でもって導電性ペースト17の膜厚が調整される。
このように、一対の外部電極3は、基板9の実装面と対向する下面延在部3a3および下面延在部3b3の面積がさらに大きくなる。基板電極9aおよび基板電極9bとの接合領域が大きくなり、積層型コンデンサ10Dは、基板9に安定的に実装することができる。したがって、積層型コンデンサ10Dは、音鳴きを抑制するとともに、実装安定性および実装信頼性をさらに向上させることができる。
また、積層型コンデンサ10Dは、側面部3a1(側面部3b1)に対して実施の形態1乃至実施の形態4に示すような形状を適用することができる。
<実施の形態6>
本発明の実施の形態6に係る積層型コンデンサ10Eおよび積層型コンデンサ10Fは、図10および図11を参照しながら以下で説明する。図10(a)は、図1(b)に相当するものである。図10(b)は、図1(c)に相当するものである。また、図11は、図1(c)に相当するものである。
積層型コンデンサ10Eは、図10に示すように、下面延在部3a3および下面延在部3b3の厚みが上面延在部3a2および上面延在部3b2の厚みよりも厚くなっている。具体的には、積層型コンデンサ10Eは、下面4bに設けられる下地電極5の厚みを上面4aに設けられる下地電極5の厚みよりも厚くすることで下面延在部3a3および下面延在部3b3の厚みを厚くすることができる。
また、下面4bに設けられる下地電極5は、上述の回転転写ローラ16の回転速度を積層体1の送り速度よりも大きくすることによって、下面4bに設けられる下地電極5の厚みを上面4aに設けられる下地電極5の厚みよりも厚くすることができる。
下地電極5は、上面4aにおける厚みが、例えば、3(μm)〜5(μm)であり、第1の側面4eおよび第2の側面4fにおける厚みが、例えば、5(μm)〜10(μm)である。また、下地電極5は、下面4bにおける厚みが上面4aにおける厚みよりも厚く、例えば、5(μm)〜10(μm)である。
したがって、積層型コンデンサ10Eでは、一対の外部電極3は、下面延在部3a3および下面延在部3b3の厚みが上面延在部3a2および上面延在部3b2の厚みよりも厚くなっている。下面延在部3a3および下面延在部3b3の厚みは、例えば、15(μm)〜25(μm)である。上面延在部3a2および上面延在部3b2の厚みは、例えば、10(μm)〜20(μm)である。
このように、積層型コンデンサ10Eは、基板9の実装面と対向する下面延在部3a3および下面延在部3b3の厚みが厚くなっているので、積層体1と基板9の実装面との間隔が大きくなり、基板9に対して圧電振動の伝播が抑制され、音鳴きが低減される。
また、図11に示すように、積層型コンデンサ10Fは、一対の外部電極3に樹脂層11を設けることで、下面延在部3a3および下面延在部3b3の厚みを厚くすることができる。具体的には、下地電極5と金属層6との間に導電性樹脂からなる樹脂層11を設けて、下面4bに設けられる樹脂層11の厚みを上面4aに設けられる樹脂層11の厚みよりも厚くすることで下面延在部3a3および下面延在部3b3の厚みを厚くすることができる。
下面4bに設けられる樹脂層11は、上述の回転転写ローラ16の回転速度を積層体1の送り速度よりも大きくすることによって、下面4bに設けられる樹脂層11の厚みを上面4aに設けられる樹脂層11の厚みよりも厚くすることができる。
下地電極5は、上面4aにおける厚みが、例えば、3(μm)〜5(μm)であり、第1の側面4eおよび第2の側面4fにおける厚みが、例えば、5(μm)〜10(μm)であり、下面4bにおける厚みが、例えば、3(μm)〜5(μm)である。また、樹脂層11は、上面4aにおける厚みが、例えば、20(μm)〜40(μm)であり、第1の側面4eおよび第2の側面4fにおける厚みが、例えば、40(μm)〜60(μm)である。また、樹脂層11は、下面4bにおける厚みが上面4aにおける厚みよりも厚く、例えば、60(μm)〜80(μm)である。
したがって、積層型コンデンサ10Fでは、一対の外部電極3は、下面延在部3a3および下面延在部3b3の厚みが上面延在部3a2および上面延在部3b2の厚みよりも厚くなっている。下面延在部3a3および下面延在部3b3の厚みは、例えば、70(μm)〜100(μm)である。上面延在部3a2および上面延在部3b2の厚みは、例えば、30(μm)〜60(μm)である。
また、樹脂層11は、導電性樹脂であり、例えば、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂またはウレタン樹脂等の樹脂材料に、導電性材料が含まてている。導電材料は、例えば、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、銀(Ag)、白金(Pt)、パラジウム(Pd)または金(Au)等の金属材料の粉末(フィラー)である。あるいは、導電材料は、これらの金属材料の一種以上を含む、例えば、Ag−Pd合金等の合金材料の粉末(フィラー)である。
また、下面延在部3a3(下面延在部3b3)は、積層体1の短手方向に沿った長さW2が上面延在部3a2(上面延在部3b2)の積層体1の短手方向に沿った長さW1よりも大きく、W2>W1となっていてもよい。
<実施の形態7>
本発明の実施の形態7に係る積層型コンデンサ10Gは、図12を参照しながら以下で説明する。積層型コンデンサ10Gは、積層型コンデンサ10とは異なり、一対の外部電極3が第1の端面4cおよび第2の端面4dの中央部を含むように設けられている。なお、積層型コンデンサ10Gは、一対の外部電極3を一対の端面(第1の端面4cおよび第2の端面4d)に設けているが、一対の外部電極3の形状等の他の構成については、積層型コンデンサ10と同様である。
また、積層型コンデンサ10Gは、上述の積層型コンデンサ10乃至積層型コンデンサ10Fで適用した技術内容を適宜採用することができる。また、第1の外部電極3Aおよび第2の外部電極3Bは、上述のローラ転写法等を用いて、第1の端面4cおよび第2の端面4dに設けることができる。
図12(a)は、本発明の実施の形態7に係る積層型コンデンサ10Gを示す概略の斜視図である。積層型コンデンサ10Gは、誘電体層1aと内部電極層2とが交互に積層されており、一対の外部電極3が直方体状の積層体1の長手方向の一対の端面に設けられ、互いに異なる内部電極層2にそれぞれ電気的に接続されている。
一対の外部電極3は、図12に示すように、第1の外部電極3Aおよび第2の外部電極3Bからなる。第1の外部電極3Aは、端面部3A1と上面延在部3A2と下面延在部3A3とを有している。端面部3A1は、第1の端面4cの中央部を含むように第1の端面4cに設けられている。上面延在部3A2は、端面部3A1から積層体1の長手方向(X方向)の中央部に向かって上面4a上に延在している。下面延在部3A3は、端面部3A1から積層体1の長手方向(X方向)の中央部に向かって下面4b上に延在している。
また、第2の外部電極3Bは、端面部3B1と上面延在部3B2と下面延在部3B3とを有している。端面部3B1は、第2の端面4dの中央部を含むように第2の端面4dに設けられている。上面延在部3B2は、端面部3A1から積層体1の長手方向(X方向)の中央部に向かって上面4a上に延在している。下面延在部3B3は、端面部3B1から積層体1の長手方向(X方向)の中央部に向かって下面4b上に延在している。また、端面部3A1および端面部3B1は、上述の実施の形態1で示した側面部3a1および側面部3b1と同じ形状を用いることができる。
第1の外部電極3Aは、節状部15を含むように第1の端面4cに設けられ、上面4aおよび下面4bに延在している。同様に、第2の外部電極3Bは、節状部15を含むように第2の端面4dに設けられ、上面4aおよび下面4bに延在している。
また、第1の外部電極3Aは、節状部15の内側に位置するように第1の端面4cに設けられ、上面4aおよび下面4bに延在してもよい。また、第2の外部電極3Bは、節状部15の内側に位置するように第2の端面4dに設けられ、上面4aおよび下面4bに延在してもよい。
上面延在部3A2(上面延在部3B2)および下面延在部3A3(下面延在部3B3)は、上面4aおよび下面4bの中央部に向かって凸状に湾曲しており、例えば、中央部に向かって円弧状に湾曲して延在している。一対の外部電極3は、積層方向から平面透視して上面延在部3A2(上面延在部3B2)の積層体1の長手方向に沿った長さW3および下面延在部3A3(下面延在部3B3)の積層体1の長手方向に沿った長さW4がほぼ同じ長さになるように設けられている。上面延在部3A2(上面延在部3B2)および下面延在部3A3(下面延在部3B3)は、凸状に湾曲して上面4aおよび下面4bに延在している。
また、積層型コンデンサ10Gは、上面4aおよび下面4bが振動振幅が大きく、上面延在部3A2(上面延在部3B2)および下面延在部3A3(下面延在部3B3)の領域を小さくしている。これによって、積層型コンデンサ10Gは、振動が基板9に伝わりにくくするとともに、実装安定性を向上させるために、長さW3および長さW4が積層体1の長手方向(X方向)の長さに対して、0.02〜0.4の範囲内であってもよい。
また、積層型コンデンサ10Gにおいて、下面延在部3A3(下面延在部3B3)の先端部は、積層方向から平面透視して上面延在部3A2(上面延在部3B2)の先端部よりも下面4bの中央部側に位置していてもよい。すなわち、下面延在部3A3(下面延在部3B3)は、積層体1の短手方向に沿った長さW4が上面延在部3A2(上面延在部3B2)の積層体1の短手方向に沿った長さW3よりも大きく、W4>W3となっていてもよい。また、積層型コンデンサ10Gは、音鳴きの抑制および実装安定性ということ点から、W3:W4=1:1.5〜2の関係であってもよい。
積層型コンデンサ10Gにおいては、積層型コンデンサ10と同様に、上面延在部3A2および下面延在部3A3は、積層体1の短手方向(Y方向)に沿った長さが第1の端面4c側から上面4aおよび下面4bの中央部側に向かって漸次小さくなっている。上面延在部3A2および下面延在部3A3は、上面4aおよび下面4bの中央部側に突出するように凸状に湾曲しており、中央部側に向かって湾曲する湾曲部を有している。
また、上面延在部3B2および下面延在部3B3は、積層体1の短手方向(Y方向)に沿った長さが第2の端面4d側から上面4aおよび下面4bの中央部側に向かって漸次小さくなっている。上面延在部3B2および下面延在部3B3は、上面4aおよび下面4bの中央部側に突出するように凸状に湾曲しており、中央部側に向かって湾曲する湾曲部を有している。
このように、上面延在部3A2および下面延在部3A3は、中央部側に向かって凸状に湾曲する湾曲部を有しており、湾曲部が、例えば、凸状に湾曲する円弧状、半円形状または半楕円形状等である。同様に、上面延在部3B2および下面延在部3B3は、中央部側に向かって凸状に湾曲する湾曲部を有しており、湾曲部が、例えば、凸状に湾曲する円弧状、半円形状または半楕円形状等である。
積層型コンデンサ10Gは、上面延在部3a2(上面延在部3b2)および下面延在部3a3(下面延在部3b3)が上面4aおよび下面4bの中央部に向かって凸状に湾曲して延在している。したがって、積層型コンデンサ10Gは、外部電極3が積層体1から剥離しにくくなり、また、はんだ接合部においては、はんだに亀裂等が生じにくくなり、実装の信頼性を向上させることができる。
また、上面延在部3A2(上面延在部3B2)および下面延在部3A3(下面延在部3B3)は、積層方向から平面視して、例えば、第1の端面4c(第2の端面4d)側を底辺(下辺)とする三角形状、台形状または四角形状の多角形状等の形状であってもよい。上面延在部3A2(上面延在部3B2)および下面延在部3A3(下面延在部3B3)は、三角形状、台形状または四角形状等の形状でもって上面4aおよび下面4bの中央部に向かって延在していてもよい。また、三角形状または台形状は、積層体1の短手方向に沿った長さが上面4aおよび下面4bの中央部に向かうにつれて漸次小さくなっている。なお、三角形状、台形状または四角形状等の多角形状は、その角部(頂点)が丸みを帯びている場合も含むものとする。
上面延在部3A2は、積層体1の短手方向に沿った第1の端面4c側の長さL4が端面部3A1の上面4aの側(Z方向の正側)側の長さとほぼ同じ長さで上面4aに設けられている。また、下面延在部3A3は、積層体1の短手方向に沿った第1の端面4c側の長さL5が端面部3A1の下面4bの側(Z方向の負側)側の長さとほぼ同じ長さで下面4bに設けられている。
第1の外部電極3Aは、端面部3A1と下面延在部3A3との間の稜線部における積層体1の短手方向に沿った長さL5が端面部3A1と上面延在部3A2との間の稜線部における積層体1の短手方向に沿った長さL4よりも大きく、L5>L4となっている。端面部3A1と下面延在部3a3との間の稜線部における積層体1の短手方向に沿った長さL5とは、第1の端面4cと下面4bとの間の稜線部に位置する第1の外部電極3Aの積層体1の短手方向に沿った長さである。端面部3A1と上面延在部3A2との間の稜線部における積層体1の短手方向に沿った長さL4とは、第1の端面4cと上面4aとの間の稜線部に位置する第1の外部電極3Aの積層体1の短手方向に沿った長さである。
上面延在部3B2は、積層体1の短手方向に沿った第2の端面4d側の長さL4が端面部3B1の上面4aの側(Z方向の正側)側の長さとほぼ同じ長さで上面4aに設けられている。また、下面延在部3B3は、積層体1の短手方向に沿った第2の端面4d側の長さL5が端面部3B1の下面4bの側(Z方向の負側)側の長さとほぼ同じ長さで下面4bに設けられている。
第2の外部電極3Bは、端面部3B1と下面延在部3B3との間の稜線部における積層体1の短手方向に沿った長さL5が端面部3B1と上面延在部3B2との間の稜線部における積層体1の短手方向に沿った長さL4よりも大きく、L5>L4となっている。端面部3B1と下面延在部3B3との間の稜線部における積層体1の短手方向に沿った長さL5とは、第1の端面4cと下面4bとの間の稜線部に位置する第2の外部電極3Bの積層体1の短手方向に沿った長さである。端面部3B1と上面延在部3B2との間の稜線部における積層体1の短手方向に沿った長さL4とは、第1の端面4cと上面4aとの間の稜線部に位置する第2の外部電極3Bの積層体1の短手方向に沿った長さである。
このように、積層型コンデンサ10Gにおいて、一対の外部電極3は、端面部3A1(端面部3B1)と下面延在部3A3(下面延在部3B3)との間の稜線部における積層体1の短手方向に沿った長さL5が端面部3A1(端面部3B1)と上面延在部3A2(上面延在部3B2)との間の稜線部における積層体1の短手方向に沿った長さL4よりも大きくなるように設けられている。積層型コンデンサ10Gは、音鳴きの抑制および実装安定性ということから、長さL4および長さL5が、L4:L5=1:1.5〜2の関係であってもよい。
また、長さL5は、積層型コンデンサ10Gを基板9に実装した時の基板9の振動を低減するために、積層体1の短手方向の長さに対して、0.8以下の長さであってもよい。さらに、長さL5は、実装信頼性を向上させるために、積層体1の短手方向の長さに対して、0.6以上の長さであってもよい。
また、積層型コンデンサ10Gは、積層型コンデンサ10Eまたは積層型コンデンサ10Fと同様に、下面延在部3A3および下面延在部3B3の厚みが上面延在部3A2および上面延在部3B2の厚みよりも厚くなっていてもよい。具体的には、積層型コンデンサ10Gは、下面4bに設けられる下地電極5の厚みを上面4aに設けられる下地電極5の厚みよりも厚くすることで下面延在部3A3および下面延在部3B3の厚みを厚くすることができる。この場合には、下面4bに設けられる下地電極5は、回転転写ローラ16の回転速度を積層体1の送り速度よりも大きくすることによって、下面4bに設けられる下地電極5の厚みを上面4aに設けられる下地電極5の厚みよりも厚くすることができる。また、下地電極5と金属層6との間に導電性樹脂からなる樹脂層11を設けて、下面4bに設けられる樹脂層11の厚みを上面4aに設けられる樹脂層11の厚みよりも厚くすることで下面延在部3A3および下面延在部3B3の厚みを厚くすることができる。
また、積層型コンデンサ10Gは、例えば、第1の外部電極3Aと基板電極9aとがはんだを介してはんだ接合され、また、第2の外部電極3Bと基板電極9bとがはんだを介してはんだ接合される。はんだ接合された積層型コンデンサ10Gは、下面4bが基板9の実装面と対向している。
積層型コンデンサ10Gは、積層型コンデンサ10乃至積層型コンデンサ10Fとは異なり、一対の外部電極3が第1の端面4cおよび第2の端面4dの中央部を含むように設けられている。積層型コンデンサ10Gは、上述の実施の形態1乃至実施の形態6に示すような構成の一対の外部電極3を第1の端面4cおよび第2の端面4dに適用することができる。
上述のように、積層型コンデンサ10Gは、一対の外部電極3が一対の端面の中央部を含むように設けられている。積層型コンデンサ10Gは、他の構成については、積層型コンデンサ10乃至積層型コンデンサ10Fと同様な構成を有しており、積層型コンデンサ10乃至積層型コンデンサ10Fと同様な効果を得ることができる。
本発明の一実施形態は、上述した実施の形態に特に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変更および改良が可能である。例えば、本発明の範囲内において、一対の外部電極の側面部がそれぞれの側面で異なる形状を有していてもよい。
1 積層体
1a 誘電体層
2 内部電極層
2a 第1の内部電極層
2aa 引出部
2b 第2の内部電極層
2ba 引出部
3 外部電極
3a、3A 第1の外部電極
3a1 側面部
3A1 端面部
3a2、3A2 上面延在部
3a3、3A3 下面延在部
3b、3B 第2の外部電極
3b1 側面部
3B1 端面部
3b2、3B2 上面延在部
3b3、3B3 下面延在部
4a 上面
4b 下面
4c 第1の端面
4d 第2の端面
4e 第1の側面
4f 第2の側面
5 下地電極
6 金属層
6a 第1の金属層
6b 第2の金属層
7 はんだフィレット層
8 2等分線
9 基板
9a、9b 基板電極
10、10A〜10G 積層型コンデンサ
11 樹脂層
14 溶融はんだ
15 節状部
16 回転転写ローラ
17 導電性ペースト
18 射出ニードル
19 スクレッパー

Claims (19)

  1. 誘電体層と内部電極層とが交互に積層された直方体状の積層体と、
    該積層体の外表面に設けられた、互いに異なる前記内部電極層にそれぞれ電気的に接続された一対の外部電極とを備えており、
    前記積層体は、前記誘電体層と前記内部電極層との積層方向に位置する、互いに対向する長方形状の上面および下面と、該上面および下面の長辺側に隣接する一対の側面と、前記上面および下面の短辺側に隣接する一対の端面とを有し、
    前記一対の外部電極は、前記側面の中央部を含むように前記側面に設けられた側面部と該側面部から前記上面に延在する上面延在部と前記側面部から前記下面に延在する下面延在部とを有しており、
    前記外部電極は、前記側面部と前記下面延在部との間の稜線部における前記積層体の長手方向に沿った長さが前記側面部と前記上面延在部との間の稜線部における前記積層体の長手方向に沿った長さよりも大きいことを特徴とする積層型コンデンサ。
  2. 前記上面延在部および前記下面延在部は、前記積層体の長手方向に沿った長さが前記上面および前記下面の中央部に向かうにつれて漸次小さくなっていることを特徴とする請求項1に記載の積層型コンデンサ。
  3. 前記上面延在部および前記下面延在部は、前記上面および前記下面の中央部に向かって凸状に湾曲して延在していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の積層型コンデンサ。
  4. 前記下面延在部の先端部は、積層方向から平面透視して前記上面延在部の先端部よりも前記下面の中央部側に位置していることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の積層型コンデンサ。
  5. 前記下面延在部の厚みは、前記上面延在部の厚みよりも厚いことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の積層型コンデンサ。
  6. 前記側面部は、前記側面に垂直な方向から側面視して前記積層体の長手方向に沿った長さが前記上面の側よりも前記下面の側の方が大きいことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の積層型コンデンサ。
  7. 前記側面部は、前記側面に垂直な方向から側面視して前記積層体の長手方向に沿った長さが前記下面の側から前記上面の側に向かうにつれて漸次小さくなっていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の積層型コンデンサ。
  8. 前記側面部は、両側部が内側に凹む湾曲部を有していることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の積層型コンデンサ。
  9. 前記側面部は、前記側面に垂直な方向から側面視して前記積層体の長手方向に沿った長さが中央部から前記上面の側および前記下面の側に向かうにつれて漸次大きくなっていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の積層型コンデンサ。
  10. 誘電体層と内部電極層とが交互に積層された直方体状の積層体と、
    該積層体の外表面に設けられた、互いに異なる前記内部電極層にそれぞれ電気的に接続された一対の外部電極とを備えており、
    前記積層体は、前記誘電体層と前記内部電極層との積層方向に位置する、互いに対向する長方形状の上面および下面と、該上面および下面の長辺側に隣接する一対の側面と、前記上面および下面の短辺側に隣接する一対の端面とを有し、
    前記一対の外部電極は、前記端面の中央部を含むように前記端面に設けられた端面部と該端面部から前記上面に延在する上面延在部と前記端面部から前記下面に延在する下面延在部とを有しており、
    前記外部電極は、前記端面部と前記下面延在部との間の稜線部における前記積層体の短手方向に沿った長さが前記端面部と前記上面延在部との間の稜線部における前記積層体の短手方向に沿った長さよりも大きいことを特徴とする積層型コンデンサ。
  11. 前記上面延在部および前記下面延在部は、前記積層体の短手方向に沿った長さが前記上面および前記下面の中央部に向かうにつれて漸次小さくなっていることを特徴とする請求項10に記載の積層型コンデンサ。
  12. 前記上面延在部および前記下面延在部は、前記上面および前記下面の中央部に向かって凸状に湾曲して延在していることを特徴とする請求項10または請求項11に記載の積層型コンデンサ。
  13. 前記下面延在部の先端部は、積層方向から平面透視して前記上面延在部の先端部よりも前記下面の中央部側に位置していることを特徴とする請求項10乃至請求項12のいずれかに記載の積層型コンデンサ。
  14. 前記下面延在部の厚みは、前記上面延在部の厚みよりも厚いことを特徴とする請求項10乃至請求項13のいずれかに記載の積層型コンデンサ。
  15. 前記端面部は、前記端面に垂直な方向から側面視して前記積層体の短手方向に沿った長さが前記上面の側よりも前記下面の側の方が大きいことを特徴とする請求項10乃至請求項14のいずれかに記載の積層型コンデンサ。
  16. 前記端面部は、前記端面に垂直な方向から側面視して前記積層体の短手方向に沿った長さが前記下面の側から前記上面の側に向かうにつれて漸次小さくなっていることを特徴とする請求項10乃至請求項15のいずれかに記載の積層型コンデンサ。
  17. 前記端面部は、両側部が内側に凹む湾曲部を有していることを特徴とする請求項10乃至請求項15のいずれかに記載の積層型コンデンサ。
  18. 前記端面部は、前記端面に垂直な方向から側面視して前記積層体の短手方向に沿った長さが中央部から前記上面の側および前記下面の側に向かうにつれて漸次大きくなっていることを特徴とする請求項10乃至請求項15のいずれかに記載の積層型コンデンサ。
  19. 請求項1乃至請求項18のいずれかに記載の積層型コンデンサと基板とが、前記下面と前記基板の実装面とが対向するように配置されるとともに、前記一対の外部電極を介して接合されていることを特徴とする実装構造体。
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