JPWO2016204011A1 - 電池 - Google Patents

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和人 廣間
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Abstract

【課題】電池特性の低下を抑制でき、さらに長期的な信頼性も向上すると共に、電池パックの誤装着なども防止することが可能な電池パックを提供する。【解決手段】本発明の電池パック(700)は、周辺に溶着部が設けられた矩形状のラミネートフィルム外装材によって外装され、前記ラミネートフィルム外装材から引き出された正極引き出しタブと負極引き出しタブとを有する電池セルと、前記電池セルを1つのみ収容する収容部を有するケース(300)と、からなる電池パックであって、前記収容部は、前記ラミネートフィルム外装材の外周縁より広く、前記ケース(300)内には、前記ラミネートフィルム外装材の前記溶着部が間に配されるように対向する対向突起が設けられ、前記ケース(300)外には、2つの持ち手(310、320)部が設けられ、前記2つの持ち手部にはそれぞれ異なる凹凸パターン(315、325)が設けられることを特徴とする。【選択図】図6

Description

本発明は、リチウムイオン二次電池などの電池セルが収容された電池パックに関する。
一次電池や二次電池を搭載した電池パックは、携帯電話、デジタルカメラ、ラップトップコンピュータなどのポータブル機器の小型の電源としてはもちろん、電動カートや小型設備等の簡易的なバックアップ電源などの中型の電源や、車両や家庭用の大型電源としても広く普及している。電池パックは、一次電池や二次電池などの電池と、保護回路などを含む回路基板とを容器内に収容したものである。容器の内部に搭載する電池として、高エネルギー密度で軽量なリチウムイオン電池が用いられることが多くなっている。なかでも、外装材として、厚さが数十ミクロンから数百ミクロン程度の可撓性のアルミニウムシートと樹脂とからなるラミネートフィルムを用いたラミネート電池は特に軽量で、様々な用途への活用が期待されている。
ここで、可撓性のラミネートフィルムを外装材に用いた電池は軽量化に優れる一方で、肉厚の大きな金属板を外装材とした角型電池や円筒型電池に比べると強度が低く、外部からの衝撃に弱いという課題を有する。
また、電池パックが接続される側の機器で必要とする電池容量などが大きくなると、必然的に電池を複数接続して使用する必要がある。電池パック内に複数のラミネート型電池を収容する場合、積層方向に積み重ねるか、外装ケースの内面に平行に並べて配置することになる。ラミネート電池は円筒型の電池に比べて大きな面積を持つので、接続先となる機器や車両に搭載する場所に応じたケース形状を設計するのは容易ではなかった。
1つのラミネート電池を容器内に収容する電池パックとしては特許文献1(特開2002−245999号公報)で提案されており、電池パックを接続するものとして特許文献2(特表2010−504622号公報)が提案されている。
特開2002−245999号公報 特表2010−504622号公報
特許文献1には、ラミネートフィルムを外装体とした電池において、ラミネートの接着部をケースの余剰領域に収納した電池が記載されている。特許文献1の技術は、ラミネートの接着部を折り曲げるなどして余剰領域に収納されるものであるが、ラミネートの接着部を折り曲げると、折り曲げた部分の接着部やラミネート材に応力が集中するため、封止性が低下する可能性や、電池としてのサイクル特性などが低下する可能性があるなど、長期的な性能維持の観点で好ましくない、という問題があった。
また、特許文献1には、機器へ取り付ける際の誤挿入防止用の凸部が設けられているが、凸部の位置は目視で確認せざるを得ず、また具体的にどのように誤挿入を防止するのかは記載されておらず、電池パックの脱着の作業性や確実性については十分な対策が採られているとは言えない、という問題もあった。
特許文献2には、セルをカートリッジに配置して、カートリッジの側面同士を結合する技術が記載されているが、カートリッジの結合数を増やすたびに電池パックとしての面積が大きくなるなど、配置に自由度が少なく、機器へ接続する際の設置場所に大きなスペースが必要となり好ましくない。
また、ラミネート電池の内部に積層型の電池要素を収納している場合、厚み方向への膨張収縮も生じやすく、電気特性が不安定になるおそれが、いずれの文献にも電池特性を安定させることについては配慮されていない。
そこで、本発明は、1つのラミネート電池をケースに収納する電池パックにおいて、外部機器への取り付けの際に作業性がよく、安定的な電気特性を有し、長期的な信頼性に優れた電池を提供するものである。
本発明は、上記のような問題を解決するものであって、本発明に係る電池パックは、周辺に溶着部が設けられた矩形状のラミネートフィルム外装材によって外装され、前記ラミネートフィルム外装材から引き出された正極引き出しタブと負極引き出しタブとを有する電池セルと、前記電池セルを1つのみ収容する収容部を有するケースと、からなる電池パックであって、前記収容部は、前記ラミネートフィルム外装材の外周縁より広く、前記ケース内には、前記ラミネートフィルム外装材の前記溶着部が間に配されるように対向する対向突起が設けられ、前記ケース外には、2つの持ち手部が設けられ、前記2つの持ち手部にはそれぞれ異なる凹凸パターンが設けられることを特徴とする。
また、本発明に係る電池パックは、少なくとも前記ラミネートフィルム外装材の対向する2つの辺の前記溶着部に対応して、前記対向突起が設けられることを特徴とする。
また、本発明に係る電池パックは、前記ケース内には、前記正極引き出しタブと前記負極引き出しタブが接続される基板が固定されることを特徴とする。
また、本発明に係る電池パックは、前記基板と前記電池セルとの間に吸液部材が配されることを特徴とする。
また、本発明に係る電池パックは、前記ケースの一方の側面には第1ガイド溝が設けられ、前記一方の側面と対向する他方の側面には第2ガイド溝が設けられており、前記第1ガイド溝と前記第2ガイド溝の長さは異なることを特徴とする。
また、本発明に係る電池パックは、前記第1ガイド溝と前記第2ガイド溝は、前記ケースの厚さ方向の中心線からずらされて配されることを特徴とする。
本発明に係る電池パックは、前記ケース内には、前記ラミネートフィルム外装材の前記溶着部が間に配されるように対向する対向突起が設けられ、前記ケース外には、2つの持ち手部が設けられ、前記2つの持ち手部にはそれぞれ異なる凹凸パターンが設けられるので、このような本発明に係る電池パックによれば、ラミネートフィルム外装材は折り曲げられることがなく、溶着部で封止性が低下することもなく、電池特性の低下を抑制でき、さらに長期的な信頼性も向上すると共に、電池パックの誤装着なども防止することが可能となる。
本発明の実施形態に係る電池パック700に用いられる電池セル100を示す図である。 本発明の実施形態に係る電池パック700に用いられる基板200を示す図である。 本発明の実施形態に係る電池パック700に用いられる下ケース400を示す図である。 本発明の実施形態に係る電池パック700に用いられる上ケース500を示す図である。 本発明の実施形態に係る電池パック700の分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る電池パック700を各方向から見た図である。 本発明の実施形態に係る電池パック700の斜視図である。 図6のX−X’断面を示す図である。 図6のY−Y’断面を示す図である。 本発明の実施形態に係る電池パック700の一部の拡大図である。 アタッチメント800が装着された電池パック700の斜視図である。 本発明の実施形態に係る電池パック700の着脱用スロットを備えた外部機器830の一例を示す図である。 外部機器830における電池パック収容空間835に電池パック700が正しく装着された場合を示している。 外部機器830における電池パック収容空間835に電池パック700が不正に装着された場合を示している。 本発明の実施形態に係る電池パック700を収容可能な電池パックホルダー860の一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。本発明の実施形態に係る電池パック700に用いられる電池セル100を示す図である。この電池セル100としては、リチウムイオンが負極と正極とを移動することにより充放電が行われるリチウムイオン二次単位電池が用いられる。
電池セル100の電池本体部110は、複数のシート状正極と複数のシート状負極とがセパレーターを介して積層された電極積層体、および電解液(いずれも図示しない)が、平面視で矩形のラミネートフィルム外装材103内に収容された構造となっている。そして、電池本体部110の第1端部111からは、正極引き出しタブ120及び負極引き出しタブ130が引き出されている。
正極引き出しタブ120及び負極引き出しタブ130は、いずれも平板状で、ラミネートフィルム外装材内において、それぞれ、シート状正極、シート状負極と直接またはリード体などを介して接続されている。ラミネートフィルム外装材103は、電池内側となる面に熱融着樹脂層を有する金属ラミネートフィルムにより構成されている。より具体的には、例えば2枚の金属ラミネートフィルムが重ねられてラミネートフィルム外装材103を構成し、シート状正極、シート状負極およびセパレーターを有する電極積層体や電解液を、内部に収容した状態でラミネートフィルム外装材の外周辺(第1端部111、第2端部112、2つの側端部113)が熱シールされることで、その内部が密閉されている。ラミネートフィルム外装材103における熱シールされた部分を、本明細書では、溶着部115とも表現する。
ここで、正極引き出しタブ120や負極引き出しタブ130などのラミネートフィルム外装材103よりなる電池本体部110から引き出される金属片は、「引き出しタブ」と称することとし、ラミネートフィルム外装材103の内側でセパレーターや電解液などを介して積層されているシート状正極やシート状負極を「電極」と称する。
なお、電極積層体には、上記のように複数のシート状正極と複数のシート状負極とがセパレーターを介して積層したものの他に、シート状正極とシート状負極とがセパレーターを介し積層したものを巻回し、これが圧縮されることにより積層体をなすものも含まれる。
上記のような電池セル100においては、正極引き出しタブ120の材質としてはアルミニウムまたはアルミニウム合金が、また、負極引き出しタブ130の材質としては、ニッケル、他の金属にニッケルメッキを施した材料(ニッケルメッキ材。例えば、ニッケルメッキをした銅など)、ニッケルと他の金属のクラッド(ニッケルクラッド材。例えば、ニッケル−銅クラッドなど)が一般的に用いられている。すなわち、電池セル100としては、アルミニウムを含む正極引き出しタブ120と、ニッケルを含む負極引き出しタブ130とを有する構成となっている。本実施形態においては、アルミニウム製の正極引き出しタブ120が、また、ニッケル製の負極引き出しタブ130がそれぞれ用いられている。
電池セル100のアルミニウムを含む正極引き出しタブ120と、他の導電性金属を直接的に固着させる構成では、電位差の問題により所定の年月が経過した後の導電性が劣化する可能性がある。
そこで、本発明においては、電池セル100の正極引き出しタブ120には、ニッケルを含む継ぎ足しタブ125を超音波溶着により接合しておき、電位差の問題による導電性劣化の問題を解決する。
このような継ぎ足しタブ125には、溶接片127が設けられており、溶接片127により基板200の正極タブ接合部241と固着されて、電気接続が図られる。また、負極引き出しタブ130には、溶接片137が設けられており、この溶接片137溶接片127により基板200の負極タブ接合部242と固着されて、電気接続が図られる。なお、図1における正極引き出しタブ120及び負極引き出しタブ130の点線で示されている箇所は、電池パック700の製造工程で折り曲げられる箇所を示している。
次に、電池パック700におけるバッテリーマネジメントユニットや、電池パック70と外部機器との電気接続部などとして機能する基板200について説明する。図2は本発明の実施形態に係る電池パック700に用いられる基板200を示す図である。図2(A)は基板200の斜視図であり、図2(B)は第1主面210側から、また、図2(C)は第2主面220側から基板200を見た図である。
基板200は、第1主面210と、この第1主面210と表裏の関係にある第2主面220とを有している。電池パック700内では、基板200の第1主面210は、外部側となるように、また、基板200の第2主面220は、電池セル100側となるように配されることとなる。
基板200は、第1主面210と第2主面220と間は、不図示のスルーホールなどにより導電接続される。
基板200の第2主面220には、継ぎ足しタブ125の溶接片127と固着され電気接続される正極タブ接合部241が設けられている。また、基板200の第2主面220には、負極引き出しタブ130の溶接片137と固着され電気接続される負極タブ接合部242が設けられている。また、基板200の第2主面220には、バッテリーマネジメントユニットを構成する各種の電子部品245が搭載されている。ここで、バッテリーマネジメントユニットの詳細な構成などについては省略する。
また、基板200の第1主面210には、給電や充電のために外部機器と電気接続されるプラス外部端子231、及びマイナス外部端子232が設けられている。また、基板200の第1主面210に設けられている信号出力端子233は、外部機器に対して電池パック700内部に係る状態信号を出力するためなどに用いられる。ここで、信号出力端子233が出力する信号の詳細については省略する。
なお、本実施形態においては、第2主面220側に電子部品245を搭載する構成としたが、第1主面210側に電子部品245を搭載する構成としても構わない。ただし、その場合、電子部品245と、プラス外部端子231やマイナス外部端子232、或いは信号出力端子233との間の絶縁を十分に確保するように留意する必要がある。
次に、以上のような電池セル100及び基板200を収容するケース300の構成について説明する。ケース300は分離可能な下ケース400と上ケース500とからなっている。ケースの別を説明する際、「上」ケース、「下」ケースとして表しているが、電池パック700の仕様態様によってこのような上下が生じるものではない。
本発明に係る電池パック700を製造する際には、下ケース400に各種部品を組み付けておき、最終的に上ケース500でカバーを行う構成となっているために、「上」ケース、「下」ケースとしてケースの別を表している。
図3は本発明の実施形態に係る電池パック700に用いられる下ケース400を示す図である。
下ケース400は樹脂材料などにより射出成型などにより製造されるものである。下ケース400は底面部410と、底面部410の四方を囲うように底面部410から立設される側壁部411とを有しており、これにより電池セル100や基板200の収容部を構成している。
底面部410の面積は、電池セル100のラミネートフィルム外装材103の外周縁より広く構成されている。したがって、電池セル100の下ケース400に収容されたときには、電池セル100のラミネートフィルム外装材103の外周縁は、いずれの側壁部411とも接触することはない。
4つの側壁部411のうちの1つには、4つの切り欠き部413が設けられている。これらの切り欠き部413により、下ケース400が上ケース500と組み合わされたときに、開口部が構成される。
また、側壁部411には、複数の係合用突部415が設けられている。下ケース400と上ケース500とが組み合わされたときに、これら複数の係合用突部415が上ケース500の複数の係合用孔部515に嵌入されることで、下ケース400と上ケース500とが一体化するようになっている。
底面部410には、対向突起421、対向突起422、対向突起423、対向突起424、対向突起425、対向突起426が立設されている。
下ケース400の対向突起は、電池セルを収容して下ケース400と上ケース500とが組み合わされたときに、対向突起の位置に電池セル100におけるラミネートフィルム外装材103の溶着部115が配されるようになっている。
また、底面部410には、2つの位置合わせ突起430が立設されている。この位置合わせ突起430は、電池セル100を下ケース400に組み付ける際に利用される。
また、底面部410には、第1の引き出しタブガイド突起440が立設されている。この第1の引き出しタブガイド突起440は、ラミネートフィルム外装材103から引き出されている正極引き出しタブ120や負極引き出しタブ130を、第1の引き出しタブガイド突起440に沿わせることで、下ケース400の底面部410へとガイドするようになっている。
また、底面部410には、3つの基板固定片450が立設されている。基板200は、これらの基板固定片450と側壁部411との間に挟み込むことによって、固定することができるようになっている。
次に、ケース300の上ケース500について説明する。図3は本発明の実施形態に係る電池パック700に用いられる上ケース500を示す図である。
上ケース500は樹脂材料などにより射出成型などにより製造されるものである。上ケース500は底面部510と、底面部510の四方を囲うように底面部510から立設される側壁部511とを有しており、これにより電池セル100や基板200の収容部を構成している。
底面部510の面積は、電池セル100のラミネートフィルム外装材103の外周縁より広く構成されている。したがって、電池セル100の上ケース500に収容されたときには、電池セル100のラミネートフィルム外装材103の外周縁は、いずれの側壁部511とも接触することはなく、振動等が加わっても側壁との接触等によって溶着部が折れ曲がることはない。
4つの側壁部511のうちの1つには、4つの切り欠き部513が設けられている。これらの切り欠き部513により、下ケース400が上ケース500と組み合わされたときに、開口部が構成される。
また、側壁部411には、複数の係合用孔部515が設けられている。下ケース400と上ケース500とが組み合わされたときに、これら複数の係合用孔部515に、下ケース400の係合用突部415が嵌入されることで、下ケース400と上ケース500とが一体化するようになっている。上ケース400を構成する材質は特に限定されるものではないが、下ケース500と嵌合し、着脱可能となるように、弾性のある樹脂材料で構成されることが好ましい。
底面部510には、対向突起521、対向突起522、対向突起523、対向突起524、対向突起525、対向突起526が立設され、電池セル100におけるラミネートフィルム外装材103の溶着部115が配されるようになっている。
下ケースおよび上ケースの対向突起は、ケース内における電池セル100の位置決めと、ラミネートフィルム外装材103の溶着部115が電極積層領域の位置するラミネートフィルムの表面と略並行に形成した状態から、電極積層領域との境界や溶着部の途中から曲がらないようにするための折り曲げ防止との機能を備えた部位となっている。
また、底面部510には、第2の引き出しタブガイド突起540が立設されている。この第2の引き出しタブガイド突起540は、上ケースの対向突起よりも突出しており、対向するラミネートフィルム外装材103から引き出されている正極引き出しタブ120や負極引き出しタブ130が、下ケース400の底面部側寄りを沿って配置されるようにガイドしている。
このように電池セル100のラミネートフィルム外装材103から引き出されている正極引き出しタブ120や負極引き出しタブ130は、下ケース400に沿って、基板200に導かれるようになっている。
また、底面部510には、3つの基板固定片550が立設されている。基板200は、これらの基板固定片550と側壁部511との間に挟み込むことによって、固定することができるようになっている。
次に、以上のような部品で構成される本発明の実施形態に係る電池パック700について説明する。
図5は本発明の実施形態に係る電池パック700の分解斜視図である。図5を参照して、電池パック700の組み立て工程の概略を説明する。
電池セル100の正極引き出しタブ120には継ぎ足しタブ部材125が継ぎ足され、継ぎ足しタブ部材125を含む正極引き出しタブ120や、負極引き出しタブ130は図5に示すように折り曲げ加工が施され、上ケース500または下ケース400の底面部に沿って引き出しタブが配置される。このようにすることで、外部から振動等を受けたときにも、基板200のケース内面側に配置された電子部品と引き出しタブとが接触することを確実に避けることができる。
続いて、継ぎ足しタブ部材125の溶接片127が、基板200の正極タブ接合部241に対して、溶接などで固着され導通が図られる。また、負極引き出しタブ130の溶接片137は、基板200の負極引き出しタブ130に対して、溶接などで固着され導通が図られる。
上記のように、電池セル100と基板200とが一体化されると、続いて、電池セル100を両面テープ600によって下ケース400に固着すると共に、基板200を、基板固定片450と側壁部411との間に挟持する。
以上の工程で、下ケース400への部品の組み付けが完了する。
続いて、電池セル100に両面テープ600を貼着し、上ケース500を取り付ける。電池セル100は、両面テープ600によって上ケース500に固着される。上ケース500を取り付ける際には、基板200が基板固定片550と側壁部511との間に挟み込まれるようにする。
以上の工程で、電池パック700が完成する。
次に、以上のように組み立てられる本発明の実施形態に係る電池パック700の特徴点について説明する。図6は本発明の実施形態に係る電池パック700を各方向から見た図である。また、図7は本発明の実施形態に係る電池パック700の斜視図である。
下ケース400に電池セル100や基板200が組み付けられ、下ケース400と上ケース500とが一体化されてなる電池パック700のケース300の外観的特徴について説明する。
まず、図6(A)の2つの正面図を参照する。下ケース400と上ケース500とが一体化されると、下ケース400の切り欠き部413と、上ケース500の切り欠き部513とが突き合わされ、ケース300には、第1開口部331、第2開口部332、2つの第3開口部333が形成される。
第1開口部331からは基板200のプラス外部端子231が露出し、第2開口部332からは基板200のマイナス外部端子232が露出する。これらのプラス外部端子231やマイナス外部端子232を用いることで、電池パック700からの給電、電池パック700への充電が可能となる。
2つの第3開口部333には信号出力端子233が露出する。これらの信号出力端子233を利用することで、外部機器等に対して電池パック700内部に係る状態を報知することが可能となる。
次に、図6(D)及び(E)の2つの側面図を参照する。電池パック700のケース300には、第1持ち手部310及び第2持ち手部320の2つの持ち手部(凹部)が設けられている。これにより、電池パック700を取り扱う際に、落下させるような可能性を抑制でき、電池パック700の取り扱い性が向上する。
また、第1持ち手部310には第1凹凸パターン315が、また、第2持ち手部320には、第1凹凸パターン315とは異なる第2凹凸パターン325が設けられている。
このようにそれぞれの持ち手部で、異なる凹凸パターンが設けられていると、電池パック700を持ち手部で持ったときに、2つの持ち手部で異なる触覚を得ることとなる。これにより、極性を間違えて、電池パック700を外部機器等に誤装着してしまうようなリスクを減らすことができるようになる。
本実施形態においては、第1凹凸パターン315としては、ケース300の長手方向に垂直な方向に凹凸を繰り返すパターンが設けられている。また、第2凹凸パターン325としては、ケース300の長手方向に凹凸を繰り返すパターンが設けられている。ただし、第1凹凸パターン315と第2凹凸パターン325としては、それぞれが異なるパターンで形成されていればよく、本実施形態の例に限定されるものではない。
例えば、第1凹凸パターン315と第2凹凸パターン325とで、凹凸パターンの凹凸周期を代えるようにしてもよい。また、第1凹凸パターン315と第2凹凸パターン325とで、凹凸パターンの凹部の長さ、凸部の長さを変更するようにしてもよい。
また、図6(D)及び(E)の2つの側面図を参照する。ケース300の一方の側面には第1ガイド溝341が設けられ、ケース300の他方の側面には第2ガイド溝342が設けられるようになっている。いずれのガイド溝もケース300の長手方向に沿って設けられている。
これらの第1ガイド溝341、第2ガイド溝342は、電池パック700を外部機器等に挿抜するような構造が採用された場合に、好適に用いることができる。
電池パック700を外部機器等に挿抜する構造である場合には、外部機器等の内側2箇所に断面が凸状で、挿抜方向に沿った長手ガイド部材(不図示)を設けるようにする。そして、2つの長手ガイド部材が、それぞれ第1ガイド溝341、第2ガイド溝342の溝間を通るような構成とすることで、電池パック700の外部機器等に対する挿抜を簡単で、正確に行うことができる。
また、図6(D)及び(E)に示すように、第1ガイド溝341と第2ガイド溝342は、ケース300の厚さ方向の中心線からずらされて配されている。このように第1ガイド溝341と第2ガイド溝342とが設けられていると、2つの長手ガイド部材を設けた前述した構造においては、電池パック700の向きが不正であると、電池パック700の外部機器等への挿入ができなくなるようにすることができ、電池パック700の誤装着などを防止することが可能となる。
次に、第1ガイド溝341と第2ガイド溝342との間の相違点について説明する。図6(D)及び(E)に示すように、第1ガイド溝341は、ケース300の長手方向長さAにわたって設けられている。一方、第2ガイド溝342は、ケース300の長手方向長さA+長さBにわたって設けられている。このように、第1ガイド溝341と第2ガイド溝342の長さを異なるように設定することで、電池パック700の誤装着などを防止することが可能となる。このような2つのガイド溝の長さなどの相違によって、電池パック700の誤装着を行い得る理由については後述する。
次に、電池パック700のケース300内部における特徴点について説明する。まず、電池セル100の引き出しタブがケース300内部でどのように引き回されているかについて説明する。
図8は図6のX−X’断面を示す図である。この図では、ラミネートフィルム外装材103から引き出された負極引き出しタブ130がどのように基板200まで引き回されるかを示している。図中、Wは負極引き出しタブ130と基板200とが溶接により固着されている箇所を示している。
図8に示すように、下ケース400の第1の引き出しタブガイド突起440は、ラミネートフィルム外装材103から引き出されている負極引き出しタブ130を、第1の引き出しタブガイド440に沿わせることで、下ケース400の底面部410へとガイドする。さらに、上ケース500の第2の引き出しタブガイド突起540は、負極引き出しタブ130を、下ケース400の底面部410へとガイドするようになっている。このとき、第2の引き出しタブによって下ケースの底面部にタブを押圧してもよい。
上記のように、電池セル100の引き出しタブが引き回されている、本発明に係る電池パック700においては、正極、負極の引き出しタブ同士の短絡を、第2の引き出しタブガイド突起540によって防止することが可能となる。また、第2の引き出しタブガイド540によって、下ケース400の底面部410に押圧した場合、引き出しタブは振動が抑制されるので、引き出しタブの断裂などリスクを抑制することが可能となる。
次に、電池パック700のケース300内において、ラミネートフィルム外装材103の溶着部115が対向突起対の間に配された場合の構成について検討する。
図9は図6のY−Y’断面を示す図である。図9では、下ケース400の対向突起422と、上ケース500の対向突起522とが対向している場合の断面を模式的に示している。また、図9では、電池セル100の2枚のラミネートフィルム外装材103が互いに溶着されている溶着部115が示されている。
対向突起422及び対向突起522からなる対向突起は、ケース300内における電池セル100の位置決めと、ラミネートフィルム外装材103の溶着部115の折り曲げ防止に役立つようになっている。以下、このために好適な設定について検討する。
ここで、対向突起522(又は対向突起422)の先端から、ラミネートフィルム外装材103の間のクリアランスをclとする。また、1枚のラミネートフィルム外装材103の厚さをt、電池セル100の厚さを2hとする。(図9参照)
以上のような設定のとき、0≦cl<h−tの範囲で、クリアランスclを設定することが好ましい。実際の数値によれば、0[mm]≦cl<1[mm]が好ましく、より好ましくは、0[mm]≦cl<0.5[mm]である。
以上のような、本発明に係る電池パック700は、ケース300内には、ラミネートフィルム外装材103の溶着部115が間に配されるように対向する対向突起対が設けられ、また、ケース300外には、2つの持ち手部が設けられ、前記2つの持ち手部にはそれぞれ異なる凹凸パターンが設けられるので、このような本発明に係る電池パック700によれば、ラミネートフィルム外装材103は折り曲げられることがなく、溶着部115で封止性が低下することもなく、電池特性の低下を抑制でき、さらに長期的な信頼性も向上すると共に、電池パック700の誤装着なども防止することが可能となる。
なお、ここでは、説明の便宜上、上ケース500と下ケース400の対向突起が対を成している場合を説明したが、対向突起同士は必ずしも対向している必要は無い。溶着部は一方向へは曲がりやすいが、ねじれを生じる可能性は小さいので、溶着部の一方向への変形を規制できれば、溶着部の位置する辺の上ケース500と下ケース400にそれぞれ1箇所以上突起があればよい。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。これまで説明した電池パック700においては、外部機器等と電気接続する際の端子は、第1開口部331から露出した基板200上のプラス外部端子231と、第2開口部332から露出した基板200上のマイナス外部端子232が用いられた。
プラス外部端子231やマイナス外部端子232は、基板200上の金属膜からなる端子であるので、これらの端子と電気接続する外部機器側の端子には弾性を有するものを用いる必要があった。
しかしながら、外部機器側の端子に弾性を有するものを用いることができないような状況も考えられる。そこで、本実施形態においては、電池パック700側に、プラス用弾性端子810及びマイナス用弾性端子820が設けられたアタッチメント800を装着するようにしている。
図10は本発明の実施形態に係る電池パック700の一部の拡大図である。電池パック700の2つの側面のそれぞれには、アタッチメント取り付け用凹部350が設けられており、これにアタッチメント800の係止片(不図示)が嵌入することで、電池パック700にアタッチメント800が装着されるようになっている。図11はアタッチメント800が装着された電池パック700の斜視図である。
アタッチメント800には、アタッチメント800が電池パック700に装着されたとき、電池パック700のプラス外部端子231と接触するプラス用弾性端子810と、電池パック700のマイナス外部端子232と接触するマイナス用弾性端子820とが埋め込まれている。
プラス用弾性端子810やマイナス用弾性端子820は、いずれも、3本のピン型端子が用いられているが、ピン型端子の本数がこれに限定されるわけではない。ピン型端子には、バネ(不図示)が内蔵されており、ピン型端子のピンの軸方向に弾性を付与するようになっている。
このような実施形態によれば、先の実施形態と同様の効果を享受することが可能であると共に、弾性を持たない端子を有する外部機器等に対応することも可能となる。
次に、本発明に係る電池パック700の実装形態について説明する。まず、電池パック700を挿抜することで、外部機器に電池パック700を着脱する実装形態について説明する。
図12は本発明の実施形態に係る電池パック700の着脱用スロットを備えた外部機器830の一例を示す図である。このような外部機器830はスロット開口部840を有しており、このスロット開口部840に電池パック700を挿抜することで、外部機器に電池パック700を着脱するようになっている。
着脱用スロットを備えた外部機器830において、電池パック700の誤装着を防止するための構成について説明する。
図13は外部機器830における電池パック収容空間835に電池パック700が正しく装着された場合を示している。また、図14は外部機器830における電池パック収容空間835に電池パック700が不正に装着された場合を示している。
図13において、一点鎖線は外部機器830のスロット内における電池パック700を収容する空間である、電池パック収容空間835を示している。なお、電池パック700の端子と接続される外部機器830側の端子などは図示省略している。
電池パック収容空間835の両端に示されている点線は長手ガイド部材であり、一方の端部には、第1長手ガイド部材841が、また、他方の端部には第2長手ガイド部材842が設けられている。
長手ガイド部材は、電池パック700に設けられている第1ガイド溝341、第2ガイド溝342の溝間を通ることが想定されている。
ここで、第1長手ガイド部材841の長さは、第2長手ガイド部材842の長さより短く、さらに、第1長手ガイド部材841はスロット開口部840に対して、図示するように奥側に配されるようになっている。
以上のような構成の下、電池パック700が正しくスロット開口部840に挿入された場合を図13に基づいて説明する。この場合、第1長手ガイド部材841は電池パック700の第1ガイド溝341の溝間を通り、第2長手ガイド部材842は電池パック700の第2ガイド溝342の溝間を通り、電池パック700を支障なく電池パック収容空間835内に挿入することが可能である。
一方、電池パック700が不正にスロット開口部840に挿入された場合を図14に基づいて説明する。
この場合、長い方の第2長手ガイド部材842が、電池パック700の第1ガイド溝341の溝間を通り、図示するように電池パック700を途中まで挿入することは可能であるが、電池パック700の第1ガイド溝341が設けられている側面のガイド溝は短いので、第2長手ガイド部材842が電池パック700の側面に衝突し、電池パック700を電池パック収容空間835内に挿入することができなくなる。
このように、本発明に係る電池パック700においては、第1ガイド溝341と第2ガイド溝342の長さを異なるように設定することで、電池パック700の誤装着などを防止することが可能となる。
次に、本発明に係る電池パック700の他の実装形態について説明する。図15は本発明の実施形態に係る電池パック700を収容可能な電池パックホルダー860の一例を示す図である。
このような電池パックホルダー860は、折りたたみが可能な基材部861を有している。図15の例では、電池パックホルダー860の基材部861が直角に折られている様子を示している。このような電池パックホルダー860によれば、種々の寸法の機器に電源を供給することが可能となる。
本実施形態に係る電池パックホルダー860は、4つの電池パック700を収容することができるようになっているが、電池パックホルダー860に収容する電池パック700の数は任意である。
基材部861の上方には、電池パック700を挿通することができる外囲ホルダー部865が、また、基材部861の下方には、電池パック700を受け止めるホルスター部863が設けられている。基材部861には、外囲ホルダー部865とホルスター部863に装着された電池パック700の抜けを防止するためのカバー部867が設けられている。
ホルスター部863には、電池パック700のプラス外部端子231やマイナス外部端子232などと接触する端子(不図示)が設けられている。
また、外囲ホルダー部865やホルスター部863の内側に、既に説明した電池パック700のガイド溝の溝間を通る長手ガイド部材を設け、誤装着を防止するようにしてもよい。
以上のような本実施形態に係る電池パックホルダー860によれば、様々な機器に対してフレキシブルに電源を供給することが可能となる。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。これまで説明してきたように、本発明に係る電池パック700は様々の態様で実装することができるが、電池パック700の中で、電池セル100の正極引き出しタブ120や負極引き出しタブ130が下を向き、基板200が下方となるような実装形態では、ラミネートフィルム外装材103から引き出しタブが引き出されている箇所に応力が集中することが考えられる。
そこで、ラミネートフィルム外装材103が万が一破損し、電解液が電池セル100から漏れたときの対策を施しておくことが好ましい。特に、基板200が下方となるような実装形態では、基板200が電解液によって汚損される可能性があるからである。
そこで、本実施形態においては、電池パック700内において、基板200と電池セル100との間に吸液部材を配するようにする。このような吸液部材のより詳細な配置場所であるが、図8のPに示す場所や、Qに示す場所が適当である。いずれの場所に設ける場合にも、図8の紙面に垂直な方向に長手方向を有する直方体状の吸液部材を配し、基板200と電池セル100との間の隙間を無くすようにすることが好ましい。
ここで、吸液部材は連通多孔質体からなり、各孔質体は10〜250μmmの径を有している。また、吸液部材は150℃程度の温度においても使用できる耐熱性を有することが好ましい。吸液部材は単に難燃性材料であればよいというものではなく、流出する電解液を確実に吸収し、かつ吸収した電解液を液吸収材内にそのまま保持する特性を有している必要がある。このような多孔質体難燃性材料として、例えばバソテクト(株式会社イノアックコーポレーション製)を挙げることができる。
以上のような実施形態によれば、電池パック700内の基板200が下方となるような電池パック700の実装形態の場合においても、電池パック700の信頼性を高めることができる。
以上、本発明に係る電池パックは、前記ケース内には、前記ラミネートフィルム外装材の前記溶着部が間に配されるように対向する対向突起が設けられ、前記ケース外には、2つの持ち手部が設けられ、前記2つの持ち手部にはそれぞれ異なる凹凸パターンが設けられるので、このような本発明に係る電池パックによれば、ラミネートフィルム外装材は折り曲げられることがなく、溶着部で封止性が低下することもなく、電池特性の低下を抑制でき、さらに長期的な信頼性も向上すると共に、電池パックの誤装着なども防止することが可能となる。
100・・・電池セル
103・・・ラミネートフィルム外装材
105・・・電極積層領域
110・・・電池本体部
111・・・第1端部
112・・・第2端部
113・・・側端部
115・・・溶着部
119・・・面取り部
120・・・正極引き出しタブ
125・・・継ぎ足しタブ部材
127・・・溶接片
130・・・負極引き出しタブ
137・・・溶接片
200・・・基板
210・・・第1主面
220・・・第2主面
231・・・プラス外部端子
232・・・マイナス外部端子
233・・・信号出力端子
241・・・正極タブ接合部
242・・・負極タブ接合部
245・・・電子部品
300・・・ケース
310・・・第1持ち手部
315・・・第1凹凸パターン
320・・・第2持ち手部
325・・・第2凹凸パターン
331・・・第1開口部
332・・・第2開口部
333・・・第3開口部
341・・・第1ガイド溝
342・・・第2ガイド溝
350・・・アタッチメント取り付け用凹部
400・・・下ケース
410・・・底面部
411・・・側壁部
413・・・切り欠き部
415・・・係合用突部
421・・・対向突起
422・・・対向突起
423・・・対向突起
424・・・対向突起
425・・・対向突起
426・・・対向突起
430・・・位置合わせ突起
440・・・第1の引き出しタブガイド突起
450・・・基板固定片
500・・・上ケース
510・・・底面部
511・・・側壁部
513・・・切り欠き部
515・・・係合用孔部
521・・・対向突起
522・・・対向突起
523・・・対向突起
524・・・対向突起
525・・・対向突起
526・・・対向突起
540・・・第2の引き出しタブガイド突起
550・・・基板固定片
600・・・両面テープ
700・・・電池パック
800・・・アタッチメント
810・・・プラス用弾性端子
820・・・マイナス用弾性端子
830・・・外部機器
835・・・電池パック収容空間
840・・・スロット開口部
841・・・第1長手ガイド部材
842・・・第2長手ガイド部材
860・・・電池パックホルダー
861・・・基材部
863・・・ホルスター部
865・・・外囲ホルダー部
867・・・カバー部

Claims (6)

  1. 周辺に溶着部が設けられた矩形状のラミネートフィルム外装材によって外装され、前記ラミネートフィルム外装材から引き出された正極引き出しタブと負極引き出しタブとを有する電池セルと、
    前記電池セルを1つのみ収容する収容部を有するケースと、からなる電池パックであって、
    前記収容部は、前記ラミネートフィルム外装材の外周縁より広く、
    前記ケース内には、前記ラミネートフィルム外装材の前記溶着部が間に配されるように対向する対向突起が設けられ、
    前記ケース外には、2つの持ち手部が設けられ、前記2つの持ち手部にはそれぞれ異なる凹凸パターンが設けられることを特徴とする電池パック。
  2. 少なくとも前記ラミネートフィルム外装材の対向する2つの辺の前記溶着部に対応して、前記対向突起が設けられることを特徴とする請求項1に記載の電池パック。
  3. 前記ケース内には、前記正極引き出しタブと前記負極引き出しタブが接続される基板が固定されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電池パック。
  4. 前記基板と前記電池セルとの間に吸液部材が配されることを特徴とする請求項3に記載の電池パック。
  5. 前記ケースの一方の側面には第1ガイド溝が設けられ、
    前記一方の側面と対向する他方の側面には第2ガイド溝が設けられており、
    前記第1ガイド溝と前記第2ガイド溝の長さは異なることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の電池パック。
  6. 前記第1ガイド溝と前記第2ガイド溝は、前記ケースの厚さ方向の中心線からずらされて配されることを特徴とする請求項5に記載の電池パック。
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