JPWO2016185968A1 - 通信装置 - Google Patents

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Abstract

一つの実施形態に係る通信装置は、行列状に配置されたアンテナ要素を有するアンテナアレイと、前記アンテナアレイの全アンテナ要素のうち一部のアンテナ要素である特定アンテナ要素を同時に用いて参照信号を送信する送信部と、を備える。前記特定アンテナ要素は、前記アンテナアレイの各行及び各列に少なくとも1つ配置されている。

Description

本発明は、無線通信システムにおいて用いられる通信装置に関する。
無線通信システムの標準化プロジェクトである3GPP(Third Generation Partnership Project)において、行列状に配置されたアンテナ要素を有するアンテナアレイを用いたマルチアンテナ伝送方式(2−Dimension antenna array system)の導入が検討されている。このようなアンテナアレイを構成するアンテナ要素は、「アンテナポート」又は「TXRU(Transceiver Unit)」と称されてもよい。
一つの実施形態に係る通信装置は、行列状に配置されたアンテナ要素を有するアンテナアレイと、前記アンテナアレイの全アンテナ要素のうち一部のアンテナ要素である特定アンテナ要素を同時に用いて参照信号を送信する送信部と、を備える。前記特定アンテナ要素は、前記アンテナアレイの各行及び各列に少なくとも1つ配置されている。
LTEシステム(無線通信システム)の構成を示す図である。 eNB(基地局)のブロック図である。 UE(無線端末)のブロック図である。 LTEシステムにおける無線インターフェイスのプロトコルスタック図である。 LTEシステムにおいて用いられる無線フレームの構成図である。 下りリンクのマルチアンテナ伝送の概要を説明するための図である。 第1実施形態乃至第3実施形態に係るアンテナアレイを示す図である。 図8Aはアンテナアレイの他の構成例1を示し、図8Bはアンテナアレイの他の構成例2を示す。 図9Aは比較例1を示す図であり、図9Bは比較例2を示す図である。 第1実施形態に係る動作シーケンスの一例を示す図である。 第2実施形態に係る動作シーケンスの一例を示す図である。 補完処理の一例を説明するための図である。 第3実施形態に係る動作シーケンスの一例を示す図である。 付記に係るCSI−RSポートとTXRUとの間のマッピングオプションを示す図である。 図15Aは、付記に係る水平チャネル測定のためのCSI−RSポートマッピング(シフト前)を示す図である。図15Bは、付記に係る水平チャネル測定のためのCSI−RSポートマッピング(シフトされた)を示す図である。 図16Aは、付記に係る垂直チャネル測定のためのCSI−RSポートマッピング(シフト前)を示す図である。図16Bは、付記に係る垂直チャネル測定のためのCSI−RSポートマッピング(シフトされた)を示す図である。 付記に係る「新たな」CSI−RSポートマッピングパターンを示す図である。
[実施形態の概要]
第1実施形態乃至第3実施形態に係る通信装置(例えば、基地局)は、行列状に配置されたアンテナ要素を有するアンテナアレイと、前記アンテナアレイの全アンテナ要素のうち一部のアンテナ要素である特定アンテナ要素を同時に用いて参照信号を送信する送信部と、を備える。前記特定アンテナ要素は、前記アンテナアレイの各行及び各列に少なくとも1つ配置されている。
第1実施形態乃至第3実施形態において、前記アンテナアレイの各行において一部のアンテナ要素のみが前記特定アンテナ要素であり、且つ、前記アンテナアレイの各列において一部のアンテナ要素のみが前記特定アンテナ要素である。
第1実施形態乃至第3実施形態において、前記特定アンテナ要素は、前記アンテナアレイの対角線上に配置されている。
第2実施形態において、前記通信装置は、フィードバック情報を他の通信装置(例えば、無線端末)から受信する受信部と、前記フィードバック情報に基づいて、補完処理を行う制御部と、を備える。前記フィードバック情報は、前記参照信号を用いて前記他の通信装置が前記特定アンテナ要素ごとに推定したチャネル特性に対応する情報である。前記補完処理は、前記アンテナアレイにおける前記特定アンテナ要素以外のアンテナ要素に対応するチャネル特性を補完する処理である。
第2実施形態において、前記制御部は、前記参照信号の1回の送信に対して1回フィードバックされた前記フィードバック情報に基づいて前記補完処理を行う。
第3実施形態に係る通信装置(例えば、無線端末)は、アンテナアレイを有する他の通信装置(例えば、基地局)から送信された参照信号を受信する受信部と、前記参照信号を用いて特定アンテナ要素ごとのチャネル特性を推定する制御部と、を備える。前記特定アンテナ要素は、前記アンテナアレイの全アンテナ要素のうち一部のアンテナ要素であり、且つ、前記アンテナアレイの各行及び各列に少なくとも1つ配置されている。前記他の通信装置は、前記特定アンテナ要素を同時に用いて前記参照信号を送信する。前記制御部は、前記アンテナアレイにおける前記特定アンテナ要素以外のアンテナ要素に対応するチャネル特性を補完する補完処理を行い、前記他の通信装置に対するフィードバック情報を生成する。
第3実施形態において、前記制御部は、前記参照信号の1回の送信に対して1回の前記補完処理を行う。
第3実施形態において、前記制御部は、前記アンテナアレイに関する情報を前記他の通信装置から取得し、取得した情報を用いて前記補完処理を行う。
第3実施形態に係る通信装置(例えば、基地局)は、行列状に配置されたアンテナ要素を有するアンテナアレイと、前記アンテナアレイの全アンテナ要素のうち一部のアンテナ要素である特定アンテナ要素を同時に用いて参照信号を送信する送信部と、前記アンテナアレイに関する情報を他の通信装置に通知する制御部と、を備える。前記アンテナアレイに関する情報は、前記アンテナアレイの物理量を示す情報、前記特定アンテナポートの位置を示す情報のうち、少なくとも1つを含む。
[第1実施形態]
(無線通信システムの構成)
図1は、第1実施形態に係る無線通信システムであるLTE(Long Term Evolution)システムの構成を示す図である。図1に示すように、LTEシステムは、UE(User Equipment)100、E−UTRAN(Evolved−UMTS Terrestrial Radio Access Network)10、及びEPC(Evolved Packet Core)20を備える。
UE100は、無線端末に相当する。UE100は、移動型の通信装置であり、eNB200との無線通信を行う。
E−UTRAN10は、無線アクセスネットワークに相当する。E−UTRAN10は、eNB200(evolved Node−B)を含む。eNB200は、基地局に相当する。eNB200は、X2インターフェイスを介して相互に接続される。
eNB200は、1又は複数のセルを管理しており、自セルとの接続を確立したUE100との無線通信を行う。eNB200は、無線リソース管理(RRM)機能、ユーザデータ(以下、単に「データ」という)のルーティング機能、モビリティ制御・スケジューリングのための測定制御機能等を有する。「セル」は、無線通信エリアの最小単位を示す用語として用いられる他に、UE100との無線通信を行う機能を示す用語としても用いられる。
EPC20は、コアネットワークに相当する。EPC20は、MME(Mobility Management Entity)/S−GW(Serving−Gateway)300を含む。MMEは、UE100に対する各種モビリティ制御等を行う。S−GWは、データの転送制御を行う。MME/S−GW300は、S1インターフェイスを介してeNB200と接続される。E−UTRAN10及びEPC20は、ネットワークを構成する。
(基地局の構成)
図2は、eNB200(基地局)のブロック図である。図2に示すように、eNB200は、送信部210、受信部220、制御部230、及びバックホール通信部240を備える。
送信部210は、制御部230の制御下で各種の送信を行う。送信部210は、アンテナ及び送信機を含む。送信機は、制御部230が出力するベースバンド信号(送信信号)を無線信号に変換してアンテナから送信する。受信部220は、制御部230の制御下で各種の受信を行う。受信部220は、アンテナ及び受信機を含む。受信機は、アンテナが受信する無線信号をベースバンド信号(受信信号)に変換して制御部230に出力する。
eNB200に備えられるアンテナは、行列状に配置されたアンテナポート(アンテナ要素)を有するアンテナアレイ250(図2において不図示。図7参照)である。
制御部230は、eNB200における各種の制御を行う。制御部230は、プロセッサ及びメモリを含む。メモリは、プロセッサにより実行されるプログラム、及びプロセッサによる処理に用いられる情報を記憶する。プロセッサは、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号等を行うベースバンドプロセッサと、メモリに記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行うCPU(Central Processing Unit)と、を含む。プロセッサは、上述した処理及び後述する処理を実行する。
バックホール通信部240は、X2インターフェイスを介して隣接eNB200と接続され、S1インターフェイスを介してMME/S−GW300と接続される。バックホール通信部240は、X2インターフェイス上で行う通信及びS1インターフェイス上で行う通信等に用いられる。
(無線端末の構成)
図3は、UE100(無線端末)のブロック図である。図3に示すように、UE100は、受信部110、送信部120、及び制御部130を備える。
受信部110は、制御部130の制御下で各種の受信を行う。受信部110は、アンテナ及び受信機を含む。受信機は、アンテナが受信する無線信号をベースバンド信号(受信信号)に変換して制御部130に出力する。送信部120は、制御部130の制御下で各種の送信を行う。送信部120は、アンテナ及び送信機を含む。送信機は、制御部130が出力するベースバンド信号(送信信号)を無線信号に変換してアンテナから送信する。
制御部130は、UE100における各種の制御を行う。制御部130は、プロセッサ及びメモリを含む。メモリは、プロセッサにより実行されるプログラム、及びプロセッサによる処理に用いられる情報を記憶する。プロセッサは、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号等を行うベースバンドプロセッサと、メモリに記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行うCPU(Central Processing Unit)と、を含む。プロセッサは、音声・映像信号の符号化・復号を行うコーデックを含んでもよい。プロセッサは、上述した処理及び後述する処理を実行する。
(無線インターフェイスの構成)
図4は、LTEシステムにおける無線インターフェイスのプロトコルスタック図である。図4に示すように、無線インターフェイスプロトコルは、OSI参照モデルの第1層乃至第3層に区分されており、第1層は物理(PHY)層である。第2層は、MAC(Medium Access Control)層、RLC(Radio Link Control)層、及びPDCP(Packet Data Convergence Protocol)層を含む。第3層は、RRC(Radio Resource Control)層を含む。
物理層は、符号化・復号、変調・復調、アンテナマッピング・デマッピング、及びリソースマッピング・デマッピングを行う。UE100の物理層とeNB200の物理層との間では、物理チャネルを介してデータ及び制御信号が伝送される。
MAC層は、データの優先制御、ハイブリッドARQ(HARQ)による再送処理、及びランダムアクセス手順等を行う。UE100のMAC層とeNB200のMAC層との間では、トランスポートチャネルを介してデータ及び制御信号が伝送される。eNB200のMAC層は、上下リンクのトランスポートフォーマット(トランスポートブロックサイズ、変調・符号化方式(MCS))及びUE100への割当リソースブロックを決定するスケジューラを含む。
RLC層は、MAC層及び物理層の機能を利用してデータを受信側のRLC層に伝送する。UE100のRLC層とeNB200のRLC層との間では、論理チャネルを介してデータ及び制御信号が伝送される。
PDCP層は、ヘッダ圧縮・伸張、及び暗号化・復号化を行う。
RRC層は、制御信号を取り扱う制御プレーンでのみ定義される。UE100のRRC層とeNB200のRRC層との間では、各種設定のためのメッセージ(RRCメッセージ)が伝送される。RRC層は、無線ベアラの確立、再確立及び解放に応じて、論理チャネル、トランスポートチャネル、及び物理チャネルを制御する。UE100のRRCとeNB200のRRCとの間に接続(RRC接続)がある場合、UE100はRRCコネクティッドモードであり、そうでない場合、UE100はRRCアイドルモードである。
RRC層の上位に位置するNAS(Non−Access Stratum)層は、セッション管理及びモビリティ管理等を行う。
(LTE下位層の概要)
図5は、LTEシステムにおいて用いられる無線フレームの構成図である。LTEシステムは、下りリンクにはOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)、上りリンクにはSC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)がそれぞれ適用される。
図5に示すように、無線フレームは、時間方向に並ぶ10個のサブフレームで構成される。各サブフレームは、時間方向に並ぶ2個のスロットで構成される。各サブフレームの長さは1msであり、各スロットの長さは0.5msである。各サブフレームは、周波数方向に複数個のリソースブロック(RB)を含み、時間方向に複数個のシンボルを含む。各リソースブロックは、周波数方向に複数個のサブキャリアを含む。1つのシンボル及び1つのサブキャリアにより1つのリソースエレメント(RE)が構成される。また、UE100に割り当てられる無線リソース(時間・周波数リソース)のうち、周波数リソースはリソースブロックにより特定でき、時間リソースはサブフレーム(又はスロット)により特定できる。
下りリンクにおいて、各サブフレームの先頭数シンボルの区間は、主に下りリンク制御信号を伝送するための物理下りリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)として用いられる領域である。PDCCHの詳細については後述する。また、各サブフレームの残りの部分は、主に下りリンクデータを伝送するための物理下りリンク共有チャネル(PDSCH:PUSCH:Physical Downlink Shared Channel)として用いることができる領域である。
eNB200は、基本的には、PDCCHを用いて下りリンク制御信号(DCI:Downlink Control Information)をUE100に送信し、PDSCHを用いて下りリンクデータをUE100に送信する。PDCCHが搬送する下りリンク制御信号は、上りリンクSI(Scheduling Information)、下りリンクSI、TPCビットを含む。上りリンクSIは上りリンク無線リソースの割当てに関するスケジューリング情報(UL grant)であり、下りリンクSIは、下りリンク無線リソースの割当てに関するスケジューリング情報である。TPCビットは、上りリンクの送信電力の増減を指示する情報である。eNB200は、下りリンク制御信号の送信先のUE100を識別するために、送信先のUE100の識別子(RNTI:Radio Network Temporary ID)でスクランブリングしたCRCビットを下りリンク制御信号に含める。各UE100は、自UE宛ての可能性がある下りリンク制御信号について、PDCCHをブラインド復号(Blind decoding)し、自UE宛の下りリンク制御信号を検出する。PDSCHは、下りリンクSIが示す下りリンク無線リソース(リソースブロック)により下りリンクデータを搬送する。
上りリンクにおいて、各サブフレームにおける周波数方向の両端部は、主に上りリンク制御信号を伝送するための物理上りリンク制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)として用いられる領域である。各サブフレームにおける残りの部分は、主に上りリンクデータを伝送するための物理上りリンク共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)として用いることができる領域である。
UE100は、基本的には、PUCCHを用いて上りリンク制御信号(UCI:Uplink Control Information)をeNB200に送信し、PUSCHを用いて上りリンクデータをeNB200に送信する。PUCCHが運搬する上りリンク制御信号は、CQI(Channel Quality Indicator)、PMI(Precoding Matrix Indicator)、RI(Rank Indicator)、スケジューリング要求(SR:Scheduling Request)、HARQ ACK/NACKを含む。CQIは、下りリンクのチャネル品質を示すインデックスであり、下りリンク伝送に用いるべきMCSの決定等に用いられる。PMIは、下りリンクの伝送のために用いることが望ましいプレコーダマトリックスを示すインデックスである。RIは、下りリンクの伝送に用いることが可能なレイヤ数(ストリーム数)を示すインデックスである。SRは、PUSCHリソースの割り当てを要求する情報である。HARQ ACK/NACKは、下りリンクデータを正しく受信したか否かを示す送達確認情報である。
(下りリンクのマルチアンテナ伝送の概要)
LTEシステムは、下りリンクのマルチアンテナ伝送をサポートする。図6は、下りリンクのマルチアンテナ伝送の概要を説明するための図である。
図6に示すように、eNB200は複数の送信アンテナポートを有し、UE100は複数の受信アンテナポートを有する。但し、UE100が有する受信アンテナポートは1つであってもよい。eNB200は、複数の送信アンテナポートを用いて下りリンクデータをUE100に送信する。
eNB200は、同一の無線リソース(時間・周波数リソース)を用いてSDM(Spatial Division Multiplexing)により複数の変調シンボル系列を1つのUE100に送信する。このような方式はSU−MIMO(Single−User MIMO)と称される。
或いは、eNB200は、同一の無線リソース(時間・周波数リソース)を用いてSDMにより複数の変調シンボル系列を異なるUE100に送信する。このような方式はMU−MIMO(Multi−User MIMO)と称される。
eNB200は、チャネル推定可能な参照信号を各送信アンテナポートから送信する。このような参照信号は、CSI−RS(Channel State Information−Reference Signal)と称される。
UE100は、eNB200から受信するCSI−RSに基づいてチャネル推定を行い、送信アンテナポートごとにチャネル特性を推定する。UE100は、チャネル推定結果に基づいて、チャネル状態を示すフィードバック情報(CSI)を生成し、生成したCSIをeNB200にフィードバックする。CSIは、CQI、PMI、RIのうち少なくとも1つである。以下の実施形態おいては、CSIが主としてPMIである例を説明する。
eNB200は、UE100からフィードバックされたCSIに基づいて、下りリンクのマルチアンテナ伝送を制御する。
(第1実施形態に係るアンテナアレイ)
第1実施形態に係るeNB200は、アンテナアレイ250を備える。図7は、第1実施形態に係るアンテナアレイ250を示す図である。
図7に示すように、アンテナアレイ250は、行列状に配置されたアンテナポート(Antenna Port)を有する。図7においては、4行4列のアンテナアレイ250を例示している。以下において、M行目N列目のアンテナポートを「アンテナポート(M,N)」と表記する。
実際の動作環境において、アンテナアレイ250の行方向が水平方向に一致し、アンテナアレイ250の列方向が垂直方向に一致するように、アンテナアレイ250がeNB200に設置される。このようなアンテナアレイ250によれば、水平方向だけではなく垂直方向にも指向性パターンを制御可能になる。
しかしながら、アンテナアレイ250はアンテナポート数が多いため、全てのアンテナポートからCSI−RSを送信すると、オーバーヘッド及び処理の複雑度の増大を引き起こす。よって、第1実施形態に係るアンテナアレイ250は、アンテナアレイ250の全アンテナポートのうち一部のアンテナポートのみを同時に用いてCSI−RSを送信する。以下において、CSI−RSを送信する一部のアンテナポートを「特定アンテナポート(特定アンテナ要素)」と称する。
第1実施形態において、特定アンテナポートは、アンテナアレイ250の各行及び各列に少なくとも1つ配置されている。具体的には、アンテナアレイ250の各行において一部のアンテナポートのみが特定アンテナポートであり、且つ、アンテナアレイ250の各列において一部のアンテナポートのみが特定アンテナポートである。
図7において、特定アンテナポートは、アンテナアレイ250の対角線上に配置されている。具体的には、アンテナポート(1,1)、アンテナポート(2,2)、アンテナポート(3,3)、及びアンテナポート(4,4)が特定アンテナポートである。但し、アンテナポート(1,4)、アンテナポート(2,3)、アンテナポート(3,2)、及びアンテナポート(4,1)を特定アンテナポートとしてもよい。
図8Aは、アンテナアレイ250の他の構成例1を示し、図8Bはアンテナアレイ250の他の構成例2を示す。
図8Aにおいては、2行4列のアンテナアレイ250を例示している。図8Aにおいて、アンテナポート(1,1)、アンテナポート(1,2)、アンテナポート(2,3)、及びアンテナポート(2,4)が特定アンテナポートである。
図8Bにおいては、4行2列のアンテナアレイ250を例示している。図8Bにおいて、アンテナポート(1,1)、アンテナポート(2,1)、アンテナポート(3,2)、及びアンテナポート(4,2)が特定アンテナポートである。
このように、第1実施形態に係るアンテナアレイ250は、アンテナアレイ250の各行及び各列に少なくとも1つの特定アンテナポートが配置されている。アンテナアレイ250の各行において一部のアンテナポートのみが特定アンテナポートであり、且つ、アンテナアレイ250の各列において一部のアンテナポートのみが特定アンテナポートである。
例えば、図8Aにおいて、1行目に着目すると、4つのアンテナポートのうち2つのアンテナポート(1,1)(1,2)のみが特定アンテナポートであり、2行目に着目すると、4つのアンテナポートのうち2つのアンテナポート(2,3)(2,4)のみが特定アンテナポートである。また、1列目に着目すると、2つのアンテナポートのうち1つのアンテナポート(1,1)のみが特定アンテナポートであり、2列目に着目すると、2つのアンテナポートのうち1つのアンテナポート(1,2)のみが特定アンテナポートであり、3列目に着目すると、2つのアンテナポートのうち1つのアンテナポート(2,3)のみが特定アンテナポートであり、4列目に着目すると、2つのアンテナポートのうち1つのアンテナポート(2,4)のみが特定アンテナポートである。
第1実施形態に係るアンテナアレイ250によれば、アンテナアレイ250の全アンテナポートのうち一部の特定アンテナポートのみを同時に用いてCSI−RSを送信するため、オーバーヘッド及び処理の複雑度の増大を抑制することができる。また、特定アンテナポートは、アンテナアレイ250の各行及び各列に少なくとも1つ配置されているため、各行(水平方向)及び各列(垂直方向)のチャネル特性をUE100が一度に推定可能である。
(比較例)
ここで、第1実施形態に係るアンテナアレイ250の利点を明らかにするために、比較例について説明する。
図9Aは、比較例1を示す図である。比較例1においては、「TXRU Array」の全アンテナポートにCSI−RSアンテナポート(CSI−RS Aps)がマッピングされている。すなわち、eNB200は、「TXRU Array」の全アンテナポートからCSI−RSを送信する。比較例1は、上述したオーバーヘッド及び処理の複雑度の増大が生じる。
図9Bは、比較例2を示す図である。比較例2においては、「TXRU Array」の1行目の全アンテナポートにCSI−RSアンテナポート(H−CSI−RS Aps)A乃至Dがマッピングされ、「TXRU Array」の4列目の全アンテナポートにCSI−RSアンテナポート(V−CSI−RS Aps)0乃至3がマッピングされている。比較例2は、比較例1に比べてオーバーヘッドを削減することができる。
比較例2においては、先ず、eNB200は、水平方向のチャネル特性の推定のために一行の水平アンテナポート(H−CSI−RS Aps)A乃至DからCSI−RSを送信し、UE100が水平方向のチャネル特性Hを推定する。ここで得られるチャネル特性Hは、あくまで部分的な水平チャネル特性である。そして、UE100は、チャネル特性Hに従って、水平方向のCSI(PMI、CQI)をeNB200にフィードバックする。
次に、eNB200は、垂直方向のチャネル特性の推定のために一列の垂直アンテナポート(V−CSI−RS Aps)0乃至3からCSI−RSを送信し、UE100が垂直方向のチャネル特性Hを測定する。ここで得られるチャネル特性Hは、あくまで部分的な垂直チャネル特性である。そして、UE100は、チャネル特性Hに従って、垂直方向のCSI(PMI、CQI)をeNB200にフィードバックする。
eNB200は、受信した水平方向のPMI及び垂直方向のPMIに基づいて、水平方向の送信プレコーダ及び垂直方向のプレコーダを合成した(トータル的な)アンテナウェイト又はプレコーダを生成する。例えば、クロネッカー積を用いてプレコーダを合成する。そして、eNB200は、合成により得られたアンテナウェイト又はプレコーダを用いて下りリンクのマルチアンテナ伝送を制御する。
しかしながら、比較例2は、CSI−RSを2回送信し、且つ、CSIを2回フィードバックする必要があるため、2回分のオーバーヘッドが発生する。また、一定の時間間隔が発生するため、高速変化のチャネルに対して不利である。また、プレコーダを合成していることから、実際にデータ送信に用いるプレコーダとUE100が推定したCSI(PMI)との間に不一致(mismatch)が生じ、性能を保証する観点からも問題である。
なお、UE100側で予めクロネッカー積を用いてトータル的なチャネル特性Hを計算し、このHに対応するCSI(PMI、CQI)をフィードバックする方法も考えられるが、UE100側の計算負担及び複雑さが増える欠点がある。また、上述した不一致(mismatch)の問題が同じく存在する。
(第1実施形態に係る動作)
以下において、第1実施形態に係るアンテナアレイ250(図7及び図8参照)を用いた動作シーケンスについて説明する。図10は、第1実施形態に係る動作シーケンスの一例を示す図である。
図10に示すように、ステップS11において、eNB200の送信部210は、アンテナアレイ250の特定アンテナポートを同時に用いてCSI−RSを送信する。UE100の受信部110は、CSI−RSを受信する。
ステップS12において、UE100の制御部130は、CSI−RSを用いて特定アンテナポートごとのチャネル特性を推定する。ここで推定されたチャネル特性は、水平方向及び垂直方向のトータル的なチャネル特性Hとする。
ステップS13において、UE100の制御部130は、チャネル特性Hに対応するCSI(フィードバック情報)を生成する。
ステップS14において、UE100の送信部120は、CSI(フィードバック情報)をeNB200に送信する。eNB200の受信部220は、CSIを受信する。
ステップS15において、eNB200の制御部230は、受信したCSIに基づいて、比較例2のようなプレコーダの合成を行うことなく、直接的にデータ送信(PDSCH)用のプレコーダを決定する。そして、eNB200の制御部230は、決定したプレコーダを用いて下りリンクのマルチアンテナ伝送を制御する。
(第1実施形態のまとめ)
第1実施形態によれば、1回のCSI−RS送信、且つ1回のフィードバックで済むため、比較例2に比べてオーバーヘッドが少ない。また、既存のCSIフィードバック仕様も流用できる。さらに、高速チャネルにも対応できる。
第1実施形態においては、UE100側もeNB200側も複雑な計算がない。また、eNB200は、UE100がフィードバックしたCSIをそのまま適用できるため、比較例2のような不一致(mismatch)の問題が生じない。
[第2実施形態]
以下において、第2実施形態について、第1実施形態との相違点を主として説明する。第2実施形態においては、全アンテナポートのチャネル特性が必要とされる場合を想定する。
図11は、第2実施形態に係る動作シーケンスの一例を示す図である。
図11に示すように、ステップS21乃至S24は、第1実施形態と同様である。
ステップS25において、eNB200の制御部230は、受信したCSI(フィードバック情報)に基づいて、アンテナアレイ250における特定アンテナポート以外のアンテナポートに対応するチャネル特性を補完する補完処理を行う。
ステップS26において、eNB200の制御部230は、補完処理の結果に基づいて、データ送信(PDSCH)用のプレコーダを決定し、決定したプレコーダを用いて下りリンクのマルチアンテナ伝送を制御する。
このように、第2実施形態に係る補完処理は、CSI−RSの1回の送信に対して1回フィードバックされたCSI(フィードバック情報)に基づいて行われる。この点、CSI−RSの2回の送信に対して2回フィードバックされたCSIに基づいて補完処理を行う比較例2とは異なっている。
図12は、図11のステップS25に示す補完処理の一例を説明するための図である。ここでは、2行2列のアンテナアレイ250を用いると仮定する。図12において、h11,h12,h21,h22の表記は、アンテナポートの位置(理論上の位置を含む)とそのポートに対応するチャネル特性を同時に表している。
図12Aに示すように、アンテナポート(1,1)(2,2)が特定アンテナポートである。アンテナポート(1,1)(2,2)に対応するチャネル特性h11,h22は、その位置のCSI−RSを用いて推定可能である。
eNB200は、アンテナポート(1,2)(2,1)に対応するチャネル特性h12,h21を、チャネル特性h11,h22を用いて下記のようにして補完(外挿)する。補完処理において、アンテナアレイの物理量θとCSI−RSを送信する特定アンテナポートの位置の情報が必要である。
先ず、h22とh11の差分を計算する(h22−h11)。なお、h11,h22は複素数であり、図12Bに示すような複素平面上のベクトルと理解できる。
そして、h12,h21を下記のように計算する:
12=h11+(h22−h11)cosθ
21=h22−(h22−h11)cosθ
この式は、h11とh22をベースに、水平方向の修正量(h22−h11)cosθを用いて、h12,h21を計算するものである。一方、h11とh22をベースに、垂直方向の修正量(h22−h11)sinθを用いて、h12,h21も計算できる:
12=h22−(h22−h11)sinθ
21=h11+(h22−h11)sinθ
上記の式において、h11とh22は実際に推定されたチャネル特性であり、推定誤差を無視すれば、正しい値であると仮定できる。一方、(h22−h11)cosθ、(h22−h11)sinθは測定値に対する修正量であり、より少ない修正が望ましい。このため、θ=45°を基準に、上記式を下記のように使用する:
θ>=45°(θ<=90°)の場合(すなわち、h22よりh11がh12に近い、h11よりh22がh21に近い場合)
12=h11+(h22−h11)cosθ
21=h22−(h22−h11)cosθ
θ<45°(θ>=0°)の場合
12=h22−(h22−h11)sinθ
21=h11+(h22−h11)sinθ
そうすれば、cosθ、又はsinθ(以下、便宜上「修正係数」と呼ぶ)の値は√2/2以下に保つことができる。修正係数をより小さくすることもできるが、θの空き空間が発生する問題がある。例えば、θが60°以上、又は、30°以下に分けて計算すれば、修正係数を0.5以下にすることができるが、30°〜60°間の空き空間が発生する。
上記のようなθ=45°を基準に補完計算式を分けて計算しても、修正係数の値は最大√2/2が発生するので、より小さい修正量が望ましい場合、下記のように修正量を圧縮する方法が考えられる。
12=h11+(h22−h11)cosθ
21=h22−(h22−h11)cosθ
上記の場合、等価的に修正係数を0.5以下に保つことができる。
なお、アンテナアレイ250が2行2列よりも大きい時にも同じ方法で補完できる。この時は推定された値は2つ以上あるので、補完計算時少なくとも一番近い2つの正しい値を用いて補完することが望ましい。
[第3実施形態]
以下において、第3実施形態について、第1実施形態及び第2実施形態との相違点を主として説明する。第3実施形態は、補完処理を行う点で第2実施形態と共通するが、補完処理をUE100側で行う点において第2実施形態と異なる。
図13は、第3実施形態に係る動作シーケンスの一例を示す図である。
図13に示すように、ステップS31において、eNB200の送信部210は、アンテナアレイ250に関する情報(アンテナ情報)をUE100に送信する。アンテナ情報は、上述したアンテナアレイのθ、及び特定アンテナポートの位置の情報等である。特定アンテナポートの位置の情報は、特定アンテナポートの配置パターンを示す情報であってもよい。また、アンテナ情報は、アンテナアレイ250が何行何列のアンテナアレイであるかを示す情報、アンテナポート間の間隔を示す情報等を含んでもよい。或いは、アンテナ情報は、アンテナアレイのθ及び/又は特定アンテナポートの位置の情報を示すインデックスであってもよい。UE100の受信部110は、アンテナ情報を受信し、ステップS34の補完処理に利用する。
ステップS32において、eNB200の送信部210は、アンテナアレイ250の特定アンテナポートを同時に用いてCSI−RSを送信する。UE100の受信部110は、CSI−RSを受信する。
ステップS33において、UE100の制御部130は、CSI−RSを用いて特定アンテナポートごとのチャネル特性を推定する。ここで推定されたチャネル特性は、水平方向及び垂直方向のトータル的なチャネル特性Hとする。
ステップS34において、UE100の制御部130は、チャネル特性Hに基づいて、アンテナアレイ250における特定アンテナポート以外のアンテナポートに対応するチャネル特性を補完する補完処理を行う。UE100の制御部130は、CSI−RSの1回の送信に対して1回の補完処理を行ってもよい。補完処理の方法は、第2実施形態と同様である。
ステップS35において、UE100の制御部130は、補完後のチャネル特性Hに対応するCSI(フィードバック情報)を生成する。
ステップS36において、UE100の送信部120は、CSI(フィードバック情報)をeNB200に送信する。eNB200の受信部220は、CSIを受信する。
ステップS37において、eNB200の制御部230は、受信したCSIに基づいて、データ送信(PDSCH)用のプレコーダを決定し、決定したプレコーダを用いて下りリンクのマルチアンテナ伝送を制御する。
[その他の実施形態]
上述した第2実施形態及び第3実施形態に係る補完処理を下記のように変更してもよい。先ず、図7に示したようなCSI−RS配置で、CSI−RSに対して推定したチャネル特性Hを水平方向のチャネル特性とみなす。次に、CSI−RSに対して推定したチャネル特性Hを垂直方向のチャネル特性とみなす。そして、水平方向チャネル特性及び垂直方向チャネル特性とみなしたチャネル特性をクロネッカー積で合成し、トータルのチャネル特性として計算する。
上述した第1実施形態乃至第3実施形態において、下りリンク・マルチアンテナ伝送に本発明を適用する一例を説明した。しかしながら、上りリンク・マルチアンテナ伝送に本発明を適用してもよい。上りリンク・マルチアンテナ伝送の場合、UE100がアンテナアレイ250を有してもよい。
上述した第1実施形態乃至第3実施形態において、無線通信システムとしてLTEシステムを例示した。しかしながら、本発明はLTEシステムに限定されない。LTEシステム以外の無線通信システムに本発明を適用してもよい。
[付記]
(1.はじめに)
3GPP RAN1 #80会合では、技術報告書(TR)の“ハイレベルカテゴリ”セクションに関して、以下について原則として合意された:
・可能なCSI−RSおよびフィードバック強化
・ビームフォームCSI−RSベースのスキームに関連する強化
・非プリコードCSI−RSベースのスキームに関連する強化
・ビームフォームCSI−RSと非プリコードCSI−RSとのハイブリッドに基づいたスキームに関連する強化
・TDDのための非コードブックベースのCSIレポートに関連する強化
・SRSに関連する強化
本付記では、非プリコードCSI−RSベースのスキームに関する考察について議論する。
(2.非プリコードCSI−RS)
すべてのTXRUにおいてフルでCSI−RSを送信する方法の他に、最も簡単な非プリコードCSI−RSベースの強化スキームは、図14に示されるように、水平チャネルを測定するために、アンテナアレイ素子(ここではTXRUを指す)の一つの行で、および、垂直チャネルを推定するために、TXRUの一つの列で、CSI−RSを送信する方法である。UEは、2つのCSIプロセスで設定される。1つのCSIプロセスは、水平CSIをレポートするために使用され、もう一つは、垂直CSIをフィードバックするためのものである。説明の便宜上、一般性を失うことなく、本付記では、TXRUとアンテナ素子との間の仮想化が無視され、アンテナアレイは、論理的にTXRUからなると仮定される。
所見1:個別に水平および垂直のCSI測定とフィードバックが、2つのCSIプロセスを必要とする。これは、より多くのオーバーヘッドをもたらす。
eNB側では、UEの水平および垂直のCSI情報(PMI、CQI等)レポートを受信した後、チャネル全体なプリコーダが、PDSCHのために生成される必要がある。これは、たとえば、クロネッカー積演算を用いて達成され得る。しかしながら、UEがレポートしたCSIは、水平および垂直の個別のチャネルのためのものであるので、eNBが生成したプリコーダは、期待されたパフォーマンスからの乖離を引き起こし得る。極端な伝播環境の場合、もしも存在すれば、この方法では、パフォーマンスを著しく低下させ得る。極端に言うと、この方法では、所望のパフォーマンスを保証することができない。
所見2:個別に水平および垂直のCSI測定およびフィードバックは、パフォーマンスの低下を引き起こし得る。
(3.非プリコードCSI−RSポートマッピングに関する検討)
セクション2の分析に基づいて、CSI−RSポートからTXRUへのマッピングを検討した。個別に水平および垂直のCSIを測定する方法では、水平チャネルを推定するために使用されるCSI−RSポートは、図15Aに示されるようなTXRUの一つの行にマップングされる。もし、マップングされたCSI−RSをシフトすると、図15Bに示されるような新たなマッピングを得る。シフトされたCSI−RSポートは、TXRUの一つの行に位置しないが、測定された結果は、水平チャネル特性として取り扱う。
そして、図16に示されるように、垂直チャネルを推定するために使用されるCSI−RSポートにおいても、同様にシフトを適用する。
図15の場合と同様に、シフトされたCSI−RSポートは、TXRUの一つの列に位置していないが、測定された結果を垂直チャネル特性として取り扱う。
結果的に、図17に示されるように、一つのCSI−RSマッピングが、水平と垂直の両方のチャネル測定のために取り扱われ得るという興味深いことを発見した。「新たな」CSI−RSポートマッピングを用いた測定結果が、水平および垂直の両方のチャネルのCSI情報を含んでいると考えられる。
所見3:特別に設計されたCSI−RSマッピングを用いたチャネル測定は同時に、チャネル全体のCSI情報、たとえば、水平と垂直との両方のチャネルCSI情報、を含み得る。
所見3に基づいて、2DAAにおいて、CSIをレポートするためには、1つのCSIプロセスのみで十分であることが理解され得る。UEは、1つだけのCSIプロセスが設定される。eNBは、図17において示されるマッピングに従ってCSI−RSを送信する。UEは、チャネルを測定し、測定結果に基づいてCSI(PMI、CQI、RI)をレポートする。そのようなCSIレポートにどの方向のチャネル特性が含まれているのかを強調する必要はなく、代わりに、このCSIレポートが、ある意味において、チャネル全体を表している。UEがレポートしたCSIに基づいて、eNBは、水平および垂直の個別のCSIレポートを結合するためのいかなる追加の演算を実行することもなく、チャネル全体のプリコーダをダイレクトに生成する。
1つのCSIプロセスしか設定されないので、オーバーヘッドが低減され得ることが直観的に理解され得る。さらに、UEがレポートしたCSIは、たとえばクロネッカー積のような他の演算無しで、チャネル全体なプリコーダを生成するために直接に使用され得るので、パフォーマンス低下が低減され得る。しかし、部分的なチャネルしか測定されていないので、ここで説明されたCSI−RSポートマッピングパターンは、最良のパフォーマンスを達成しないことがあり得ることを認識している。これは、個別に水平および垂直のCSIレポートする方法についても同様にあてはまる。しかしながら、我々の提案アプローチでは、予め所望のパフォーマンスは期待できる。なぜなら、UEがレポートしたCSIが、必要とされるプリコーダを生成するために、何ら追加の演算なく、直接に適用されるからである。
提案:オーバーヘッドを低減するために、特別に設計されたCSI−RSポートマッピングパターンは研究されるべきである。
[相互参照]
米国仮出願第62/162257号(2015年5月15日出願)の全内容が参照により本願明細書に組み込まれている。
本発明は、通信分野において有用である。

Claims (9)

  1. 行列状に配置されたアンテナ要素を有するアンテナアレイと、
    前記アンテナアレイの全アンテナ要素のうち一部のアンテナ要素である特定アンテナ要素を同時に用いて参照信号を送信する送信部と、を備え、
    前記特定アンテナ要素は、前記アンテナアレイの各行及び各列に少なくとも1つ配置されていることを特徴とする通信装置。
  2. 前記アンテナアレイの各行において一部のアンテナ要素のみが前記特定アンテナ要素であり、且つ、前記アンテナアレイの各列において一部のアンテナ要素のみが前記特定アンテナ要素であることを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記特定アンテナ要素は、前記アンテナアレイの対角線上に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  4. フィードバック情報を他の通信装置から受信する受信部と、
    前記フィードバック情報に基づいて、補完処理を行う制御部と、を備え、
    前記フィードバック情報は、前記参照信号を用いて前記他の通信装置が前記特定アンテナ要素ごとに推定したチャネル特性に対応する情報であり、
    前記補完処理は、前記アンテナアレイにおける前記特定アンテナ要素以外のアンテナ要素に対応するチャネル特性を補完する処理であることを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  5. 前記制御部は、前記参照信号の1回の送信に対して1回フィードバックされた前記フィードバック情報に基づいて前記補完処理を行うことを特徴とする請求項4に記載の通信装置。
  6. アンテナアレイを有する他の通信装置から送信された参照信号を受信する受信部と、
    前記参照信号を用いて特定アンテナ要素ごとのチャネル特性を推定する制御部と、を備え、
    前記特定アンテナ要素は、前記アンテナアレイの全アンテナ要素のうち一部のアンテナ要素であり、且つ、前記アンテナアレイの各行及び各列に少なくとも1つ配置されており、
    前記他の通信装置は、前記特定アンテナ要素を同時に用いて前記参照信号を送信し、
    前記制御部は、前記アンテナアレイにおける前記特定アンテナ要素以外のアンテナ要素に対応するチャネル特性を補完する補完処理を行い、前記他の通信装置に対するフィードバック情報を生成することを特徴とする通信装置。
  7. 前記制御部は、前記参照信号の1回の送信に対して1回の前記補完処理を行うことを特徴とする請求項6に記載の通信装置。
  8. 前記制御部は、前記アンテナアレイに関する情報を前記他の通信装置から取得し、取得した情報を用いて前記補完処理を行うことを特徴とする請求項6に記載の通信装置。
  9. 行列状に配置されたアンテナ要素を有するアンテナアレイと、
    前記アンテナアレイの全アンテナ要素のうち一部のアンテナ要素である特定アンテナ要素を同時に用いて参照信号を送信する送信部と、
    前記アンテナアレイに関する情報を他の通信装置に通知する制御部と、を備え、
    前記アンテナアレイに関する情報は、前記アンテナアレイの物理量を示す情報、前記特定アンテナポートの位置を示す情報のうち、少なくとも1つを含むことを特徴とする通信装置。
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