JPWO2016185531A1 - 無線通信システム、無線通信装置およびハンドオーバ制御方法 - Google Patents

無線通信システム、無線通信装置およびハンドオーバ制御方法 Download PDF

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Abstract

端末(112)は、端末(111)との間でL−GW(141,142)を経由する端末間通信を行う。基地局(121,122)は、端末(112)のハンドオーバを行う際に、該端末間通信がローカルネットワーク(102)を経由する場合は該端末間通信を切断してS−GW(131)およびP−GW(132)の経路変更によるハンドオーバを行い、該端末間通信がローカルネットワーク(102)を経由しない場合は該端末間通信を切断せずにL−GW(141,142)の経路変更によるハンドオーバを行う。

Description

本発明は、無線通信システム、無線通信装置およびハンドオーバ制御方法に関する。
従来、ユーザデータをローカルネットワークにオフロードすることによりコアネットワークのトラフィック負荷を軽減するLIPA(Local IP Access:ローカルIPアクセス)が知られている。また、ローカルネットワークに接続されたL−GW(Local−Gateway)と基地局を含む構成における基地局経由のハンドオーバ制御に関する技術が知られている(たとえば、下記特許文献1,2参照。)。
また、LTE−AのeICBD(enhancements for Infrastructure based data Communication Between Devices)など、基地局やゲートウェイにおいて通信経路を折り返すことにより端末間通信における網内経路を短縮する技術が知られている(たとえば、下記非特許文献1参照。)。
特表2013−526087号公報 特開2013−17093号公報
3GPP TR22.807 V13.0.0
しかしながら、上述した従来技術では、たとえばL−GWにおいて折り返す短縮経路による音声通話のような端末間通信が行われている場合に端末のハンドオーバが発生すると、L−GW経由の端末間通信を切断してからP−GWやS−GWにおける経路切替が行われる。このため、ハンドオーバが完了するまでに時間がかかり、ハンドオーバによる端末間通信の瞬断時間が長くなるという問題がある。
1つの側面では、本発明は、ハンドオーバ時の瞬断時間を削減することができる無線通信システム、無線通信装置およびハンドオーバ制御方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明の一側面によれば、第1の通信網に接続された第1の中継装置と、前記第1の通信網と異なる第2の通信網に接続され、前記第1の中継装置と異なる第2の中継装置と、を含む無線通信システムにおいて、第1の端末との間で前記第2の中継装置を経由する通信を行う第2の端末のハンドオーバを行う際に、前記第2の中継装置を経由する通信が前記第2の通信網を経由するか否かを示す情報を取得し、取得した前記情報に基づいて、前記第2の中継装置を経由する通信が前記第2の通信網を経由する場合は前記第2の中継装置を経由する通信を切断して前記第1の中継装置の経路変更による前記ハンドオーバを行い、前記第2の中継装置を経由する通信が前記第2の通信網を経由しない場合は前記第2の中継装置を経由する通信を切断せずに前記第2の中継装置の経路変更による前記ハンドオーバを行う無線通信システム、無線通信装置およびハンドオーバ制御方法が提案される。
本発明の一側面によれば、ハンドオーバ時の瞬断時間を削減することができる。
図1は、実施の形態1にかかる無線通信システムの一例を示す図である。 図2は、実施の形態1にかかる端末間の通信の一例を示す図である。 図3は、実施の形態1にかかるL−GWの構成およびHOの一例を示す図(その1)である。 図4は、実施の形態1にかかるL−GWの構成およびHOの一例を示す図(その2)である。 図5は、実施の形態1にかかるL−GWの一例を示す図である。 図6は、実施の形態1にかかるL−GWにおけるプロトコル変換の一例を示す図である。 図7は、実施の形態1にかかる基地局の一例を示す図である。 図8は、実施の形態1においてHO要求を送信し経路変更処理を省略する場合の処理の一例を示すシーケンス図である。 図9は、実施の形態1においてHO要求を送信しNW側の経路変更処理を省略しない場合の処理の一例を示すシーケンス図である。 図10は、実施の形態1においてHO要求を送信しない場合の処理の一例を示すシーケンス図である。 図11は、実施の形態1にかかるHO要求の一例を示す図である。 図12は、実施の形態1にかかる通信種別検出の処理の一例を示すフローチャートである。 図13は、実施の形態1にかかるHO元のL−GWによる通信種別取得の処理の一例を示すフローチャートである。 図14は、実施の形態1にかかるHO元省略判定の処理およびHO元省略判定の処理に基づく処理の一例を示すフローチャートである。 図15は、実施の形態1にかかるHO元経路判定の処理およびHO元経路設定要求の送信の一例を示すフローチャートである。 図16は、実施の形態1にかかるHO元経路変更の処理の一例を示すフローチャートである。 図17は、実施の形態1にかかるHO先経路判定の処理およびHO先経路判定の処理に基づく処理の一例を示すフローチャートである。 図18は、実施の形態1にかかるHO先経路変更の処理の一例を示すフローチャートである。 図19は、実施の形態1においてHO要求を送信しNW側の経路変更処理を省略しない場合のHOによる通信経路の変化の一例を示す図である。 図20は、実施の形態1においてHO要求を送信しない場合のHOによる通信経路の変化の一例を示す図である。 図21は、実施の形態1においてHO要求を送信しNW側の経路変更処理を省略する場合のHOによる通信経路の変化の一例を示す図である。 図22は、非折り返し通信においてHO時に経路変更処理を省略した場合の例を参考として示す図である。 図23は、実施の形態2にかかるL−GWの構成およびHOの一例を示す図(その1)である。 図24は、実施の形態2にかかるL−GWの構成およびHOの一例を示す図(その2)である。 図25は、実施の形態2にかかる基地局の一例を示す図である。 図26は、実施の形態2においてHO要求を送信し経路変更処理を省略する場合の処理の一例を示すシーケンス図である。 図27は、実施の形態2においてHO要求を送信しNW側の経路変更処理を省略しない場合の処理の一例を示すシーケンス図である。 図28は、実施の形態2においてHO要求を送信しない場合の処理の一例を示すシーケンス図である。 図29は、実施の形態2にかかる通信種別検出の処理の一例を示すフローチャートである。 図30は、実施の形態2にかかるHO元の基地局による通信種別取得の処理の一例を示すフローチャートである。 図31は、実施の形態2にかかるHO元経路判定の処理およびHO元経路変更の処理の一例を示すフローチャートである。 図32は、実施の形態2にかかるHO先経路判定の処理およびHO先経路変更の処理の一例を示すフローチャートである。 図33は、実施の形態3にかかるL−GWの構成およびHOの一例を示す図(その1)である。 図34は、実施の形態3にかかるL−GWの構成およびHOの一例を示す図(その2)である。 図35は、実施の形態3にかかるL−GWの一例を示す図である。 図36は、実施の形態3においてHO要求を送信し経路変更処理を省略する場合の処理の一例を示すシーケンス図である。 図37は、実施の形態3においてHO要求を送信しNW側の経路変更処理を省略しない場合の処理の一例を示すシーケンス図である。 図38は、実施の形態3においてHO要求を送信しない場合の処理の一例を示すシーケンス図である。 図39は、実施の形態3にかかるHO先経路判定の処理およびHO先経路判定の処理に基づく処理の一例を示すフローチャートである。
以下に図面を参照して、本発明にかかる無線通信システム、無線通信装置およびハンドオーバ制御方法の実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
(実施の形態1にかかる無線通信システム)
図1は、実施の形態1にかかる無線通信システムの一例を示す図である。図1に示すように、実施の形態1にかかる無線通信システム100は、端末111,112と、基地局121,122と、S−GW131と、P−GW132と、MME133と、L−GW141,142と、を含む。インターネット101は、P−GW132と接続された広域のネットワークである。ローカルネットワーク102は、基地局121,122の付近に設けられたローカルなネットワークである。ローカルネットワーク102はインターネット101に接続されていてもよい。
端末111,112は、基地局121,122との間で無線通信を行うUE(User Equipment:ユーザ端末)である。図1に示す例では、端末111は、基地局121のセル121aに在圏しており、基地局121との間で無線通信を行う。また、端末112は、基地局122のセル122aに在圏しており、基地局122との間で無線通信を行う。また、端末111,112は、互いに端末間通信を行うことができる。
基地局121,122は、それぞれセル121a,122aを形成し、自セルに在圏する端末との間で無線通信を行う無線通信装置である。たとえば、基地局121,122はeNB(evolved Node B)である。図1に示す例では、基地局121は、セル121aに在圏する端末111との間で無線通信を行う。基地局122は、セル122aに在圏する端末112との間で無線通信を行う。また、基地局121,122は、S1インタフェースを介してS−GW131およびMME133と接続されている。また、基地局121,122は、X2インタフェースを介して互いに接続されている。
S−GW131およびP−GW132は、インターネット101(第1の通信網)に接続された第1の中継装置である。S−GW131(Serving−Gateway)は、基地局121,122を収容し、基地局121,122を経由する通信におけるU−plane(User plane)の処理を行うサービングゲートウェイである。たとえば、S−GW131は、基地局121を経由する端末111の通信におけるU−planeの処理を行う。
P−GW132(Packet Data Network−Gateway)は、インターネット101などの外部ネットワークに接続するためのパケットデータネットワークゲートウェイである。たとえば、P−GW132は、S−GW131とインターネット101との間においてユーザデータを中継する。また、たとえば、P−GW132は、端末ごとにパケットフィルタリングやIP(Internet Protocol)アドレスの割り当てなどを行う機能を有する。
MME133(Mobility Management Entity:移動性管理エンティティ)は、基地局121,122を収容し、基地局121,122を経由する通信におけるC−plane(Control plane)の処理を行う。たとえば、MME133は、基地局121を介した端末111の通信におけるC−planeの処理を行う。C−planeは、たとえば、各装置間で通話やネットワークを制御するための機能群である。一例としては、C−planeは、パケット呼の接続、ユーザデータを伝送するための経路の設定、ハンドオーバの制御などに用いられる。
L−GW141,142は、ローカルネットワーク102(第2の通信網)に接続された第2の中継装置である。L−GW141は、基地局121とローカルネットワーク102との間のローカルゲートウェイである。L−GW142は、基地局122とローカルネットワーク102との間のローカルゲートウェイである。また、L−GW141,142は、ゲートウェイ間インタフェースによって互いに接続されている。
L−GW141,142は、RAN(Radio Access Network:無線接続網)との間の直接トンネリングやIPアドレスの割り当て等を行う機能を有する。
図1に示す例では、L−GW141,142は、それぞれ基地局121,122と物理的に独立して設けられているが、このような構成に限らない。たとえば、基地局121,122にそれぞれL−GW141,142の機能を設けてもよい。本実施の形態においては、L−GW141,142がそれぞれ基地局121,122と物理的に独立して設けられている場合について説明する。
(実施の形態1にかかる端末間の通信)
図2は、実施の形態1にかかる端末間の通信の一例を示す図である。図2において、図1に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。実施の形態1にかかる無線通信システム100において、端末111と端末112との間で音声通信等の端末間通信を行う場合における通信経路について説明する。
端末111,112は、たとえばS−GW131やP−GW132を経由せずに、L−GW141,142を経由する端末間通信を行うことができる。これにより、S−GW131やP−GW132を含むコアネットワークのトラフィックを低減することができる。
このようなL−GW経由の通信コネクションには、たとえばLIPA PDN(Packet Data Network)コネクションを用いることができる。LIPA PDNコネクションについては、たとえば3GPPのTS23.401やTR23.829に規定されている。
また、端末111,112は、図2に示すように、L−GW141,142において折り返すことにより、ローカルネットワーク102を経由しないデータパス(短縮経路)による端末間通信を行うことができる。このようなデータパスは、たとえば3GPPのTR22.807に規定されている。これにより、ローカルネットワーク102におけるトラフィックや端末間通信における遅延を低減することができる。
図2に示す例では、端末111から端末112へのデータは、基地局121、L−GW141,142、基地局122の順に経由し、ローカルネットワーク102は経由せずに端末112へ伝送される。また、端末112から端末111へのデータは、基地局122、L−GW141,142、基地局121の順に経由し、ローカルネットワーク102は経由せずに端末111へ伝送される。
ここで、図2に示したL−GW経由での折り返し通信を端末111,112の間で行う場合に、端末111,112の少なくともいずれかのHO(Hand Over:ハンドオーバ)が発生した場合について説明する。このような場合に、従来の処理では、HOの実行に先立ってL−GW経由の通信コネクション(LIPA PDNコネクション)が解放され、P−GW132を経由する通信のHOが行われる。このため、HOが完了するまでに時間がかかり、ハンドオーバによる端末間通信の瞬断時間が長くなる。
これに対して、本実施の形態においては、HO対象の端末における端末間通信がL−GW経由の折り返し通信である場合は、L−GW経由の通信を切断せずにHOを行うことができる。L−GW経由の通信を切断せずにHOを行うことにより、P−GW132の側の経路変更処理は行われないため、HO時の瞬断時間を削減することができる。
(実施の形態1にかかるL−GWの構成およびHO)
図3および図4は、実施の形態1にかかるL−GWの構成およびHOの一例を示す図である。図3および図4において、図1に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図3,図4に示す基地局123は、基地局121,122とは異なるeNBである。基地局123も、基地局121,122と同様に、S−GW131やMME133と接続されている。図3,図4に示すL−GW143は、基地局123とローカルネットワーク102との間のローカルゲートウェイである。
図3,図4に示すように、実施の形態1においては、基地局121〜123にそれぞれL−GW141〜143が接続されている場合について説明する。また、端末111,112のIPアドレスをそれぞれA,Bとする。また、ローカルネットワーク102にはサーバ301,302が接続されており、サーバ301,302のIPアドレスをそれぞれC,Dとする。
まず、図3に示すように、端末111,112がそれぞれ基地局121,122に接続しており、端末111,112の間で基地局121、L−GW141,142、基地局122を経由するデータパスによって通信が行われているとする。つぎに、図4に示すように、端末112の移動等に伴い、端末112が基地局122から基地局123へHOしたとする。これにより、端末111,112の間で、基地局121、L−GW141〜143、基地局123を経由するデータパスによって通信が行われる。
図3,図4に示す(1)〜(4)は、HO元(ハンドオーバ元)の基地局122に対応するL−GW142における各出力ポート(通信ポート)の番号を示している。たとえば(1)は、L−GW142における基地局122に接続された出力ポート(UE方向)の番号を示している。(2)は、L−GW142におけるローカルネットワーク102に接続された出力ポート(NW(Network)方向)の番号を示している。(3)は、L−GW142におけるL−GW141に接続された出力ポート(L−GW方向)の番号を示している。(4)は、L−GW142におけるL−GW143に接続された出力ポート(L−GW方向)の番号を示している。
図3,図4に示す(5)〜(7)は、HO先(ハンドオーバ先)の基地局123に対応するL−GW143における各出力ポートの番号を示している。たとえば、(5)は、L−GW143における基地局123に接続された出力ポート(UE方向)の番号を示している。(6)は、L−GW143におけるローカルネットワーク102に接続された出力ポート(NW方向)の番号を示している。(7)は、L−GW143におけるL−GW142に接続された出力ポート(L−GW方向)の番号を示している。
(実施の形態1にかかるL−GW)
図5は、実施の形態1にかかるL−GWの一例を示す図である。図5においてはL−GW141の構成について説明するが、L−GW142,143の各構成もL−GW141の構成と同様である。図5に示すように、L−GW141は、メモリ510と、プロセッサ520と、基地局インタフェース530と、ネットワークインタフェース541,542と、スイッチ550と、を備える。
メモリ510は、たとえばメインメモリおよび補助メモリが含まれる。メインメモリは、たとえばRAM(Random Access Memory:ランダムアクセスメモリ)である。メインメモリは、プロセッサ520のワークエリアとして使用される。補助メモリは、たとえば磁気ディスク、光ディスク、フラッシュメモリなどの不揮発メモリである。補助メモリには、L−GW141を動作させる各種のプログラムが記憶されている。補助メモリに記憶されたプログラムは、メインメモリにロードされてプロセッサ520によって実行される。
また、L−GW141は、フロー記憶部511と、NW側経路記憶部512と、基地局側経路記憶部513と、ポート方向属性記憶部514と、通信種別記憶部515と、L−GW間通信経路記憶部516と、を備える。これらはメモリ510により実現される。
フロー記憶部511は、プロトコル変換のための情報を記憶する。プロトコル変換のための情報には、たとえば、外部IPアドレス、TEID(Tunnel Endpoint IDentifier)、UDP(User Datagram Protocol)ポート番号、内部IPアドレスの組み合わせ情報などが含まれる。
NW側経路記憶部512は、外部IPアドレスに関するルーティング情報を記憶する。外部IPアドレスに関するルーティング情報には、たとえば外部IPアドレスとネットワークインタフェース(NW IF)のポート番号との対応情報が含まれる。NW側経路記憶部512に記憶される情報については後述する(たとえば表8参照)。
基地局側経路記憶部513は、内部IPアドレスに関するルーティング情報を記憶する。内部IPアドレスに関するルーティング情報には、たとえば内部IPアドレスと基地局インタフェース530のポート番号が含まれる。
ポート方向属性記憶部514は、出力ボート番号と、その出力ポートの先に接続されている装置(eNB方向、UE方向、L−GW方向、NW方向)との関連性を記憶する。たとえば出力ポート番号と出力ポートの方向属性との対応情報が含まれる。ポート方向属性記憶部514に記憶される情報については後述する(たとえば表7参照)。
通信種別記憶部515は、プロセッサ520における通信種別検出部522によって検出された各端末の通信種別を記憶する。通信種別記憶部515に記憶される情報については後述する(たとえば表9参照)。
L−GW間通信経路記憶部516は、隣接基地局のセルIDと隣接L−GWの出力ポート番号との対応情報を記憶する。L−GW間通信経路記憶部516に記憶される情報については後述する(たとえば表1参照)。
また、L−GW141は、プロトコル変換部521と、通信種別検出部522と、通信種別取得部523と、HO元経路変更部524と、HO先経路変更部525と、が実現される。これらはプロセッサ520により実現される。
プロトコル変換部521は、メモリ510のフロー記憶部511を参照し、L−GW141が中継するデータのプロトコル変換を行う。プロトコル変換部521によるプロトコル変換については後述する(たとえば図6参照)。
通信種別検出部522は、端末の通信における通信種別を取得する通信種別検出の処理を行う。たとえば、通信種別検出部522は、プロトコル変換部521によるプロトコル変換後のデータ(後述する図6のプロトコル変換601による変換後のデータ)から、宛先IPアドレスと送信元IPアドレスを取得する。または、通信種別検出部522は、ローカルネットワーク102から送信されるデータの宛先IPアドレスと送信元IPアドレスを取得してもよい。また、通信種別検出部522は、NW側経路記憶部512を参照し、取得した宛先IPアドレスと送信元IPアドレスのそれぞれに対応する出力ポート番号を取得する。また、通信種別検出部522は、ポート方向属性記憶部514を参照し、取得した出力ポート番号と対応するポートの方向属性を取得する。
そして、通信種別検出部522は、宛先IPアドレスおよび送信元IPアドレスと対応する出力ポートの各方向属性がともにUE方向またはL−GW方向の場合は通信種別をL−GW折り返し通信と判定する。また、通信種別検出部522は、宛先IPアドレスおよび送信元IPアドレスと対応する出力ポートの各方向属性の少なくともいずれかがUE方向でもL−GW方向でもない場合は通信種別を非L−GW折り返し通信と判定する。通信種別検出部522による通信種別検出の処理については後述する(たとえば図12参照)。通信種別検出部522は、検出した通信種別を通信種別記憶部515に記憶させる。
通信種別取得部523は、端末の通信における通信種別を取得する通信種別取得の処理を行う。たとえば、通信種別取得部523は、基地局(たとえば基地局121)から通信種別問い合わせを受信した場合に、通信種別問い合わせ応答を生成して送信する。通信種別取得部523による通信種別取得の処理については後述する(たとえば図13参照)。
HO元経路変更部524は、基地局(たとえば基地局121)からHO元経路変更要求を受信した場合に、HOを行う端末についてのHO元のL−GWにおける通信経路を変更するHO元経路変更の処理を行う。HO元経路変更部524によるHO元経路変更の処理については後述する(たとえば図16参照)。
HO先経路変更部525は、基地局123からHO先経路変更要求を受信した場合に、HOを行う端末についてのHO先のL−GWにおける通信経路を変更するHO先経路変更の処理を行う。HO先経路変更部525によるHO先経路変更の処理については後述する(たとえば図18参照)。
基地局インタフェース530(eNB IF)は、自装置の接続先の基地局(たとえば基地局121)との間の通信インタフェースである。プロセッサ520は、基地局インタフェース530を用いて自装置の接続先の基地局との間で通信を行う。
ネットワークインタフェース541,542は、それぞれローカルネットワーク102および他のL−GW(たとえばL−GW142)との間の通信インタフェースである。プロセッサ520は、ネットワークインタフェース541,542およびスイッチ550を用いて、ローカルネットワーク102や他のL−GWとの間で通信を行う。
なお、ネットワークインタフェースの数は、接続先のローカルネットワーク102や他のL−GWの数に応じた数とする。たとえばL−GW142は、L−GW141,143およびローカルネットワーク102に接続されているため、ネットワークインタフェースの数を3つとすることができる。
(実施の形態1にかかるL−GWにおけるプロトコル変換)
図6は、実施の形態1にかかるL−GWにおけるプロトコル変換の一例を示す図である。図5に示したプロトコル変換部521は、たとえば図6に示すプロトコル変換を行う。図6において、レイヤ群610は、L−GW141における基地局121の側の通信に対応するレイヤ群である。一方、レイヤ群620は、L−GW141におけるローカルネットワーク102の側の通信に対応するレイヤ群である。
レイヤ群610の外部IPは、ローカルネットワーク102におけるルーティングに使用されるIPである。GTP−U(General Packet Radio Service Tunneling Protocol for User Plane)は、ユーザプレーンのためのGTP(General Packet Radio Service Tunneling Protocol)である。
UDPはユーザデータプロトコルである。内部IPは基地局121〜123、S−GW131、P−GW132およびMME133の間のルーティングに使われるIPである。L2は、レイヤ2(データリンク層)である。L1はレイヤ1(物理層)である。
プロトコル変換部521は、基地局121からのデータをローカルネットワーク102へ伝送する際には、基地局インタフェース530からネットワークインタフェース541へのデータについて、プロトコル変換601を行う。また、プロトコル変換部521は、ローカルネットワーク102からのデータを基地局121へ伝送する際には、ネットワークインタフェース541から基地局インタフェース530へのデータについて、プロトコル変換602を行う。
(実施の形態1にかかる基地局)
図7は、実施の形態1にかかる基地局の一例を示す図である。図7においては基地局121の構成について説明するが、基地局122,123の各構成も基地局121の構成と同様である。図7に示すように、実施の形態1にかかる基地局121は、アンテナ711と、無線処理回路712と、ベースバンド処理回路713と、メモリ720と、ベースバンド処理用プロセッサ730と、上位処理用プロセッサ740と、を備える。また、基地局121は、S−GWインタフェース761と、L−GWインタフェース762と、X2インタフェース763と、を備える。
ベースバンド処理用プロセッサ730および上位処理用プロセッサ740は、アンテナ711、無線処理回路712およびベースバンド処理回路713を用いて、基地局121のセル121aに在圏する端末との間で無線通信を行う。
無線処理回路712は、ベースバンド周波数と無線周波数間の相互変換を行う。たとえば、無線処理回路712は、ベースバンド処理回路713から出力された信号をベースバンド周波数から無線周波数に変換してアンテナ711へ出力する。また、無線処理回路712は、アンテナ711から出力された信号を無線周波数からベースバンド周波数に変換してベースバンド処理回路713へ出力する。
また、無線処理回路712は、ベースバンド処理回路713から出力された信号をデジタル信号からアナログ信号に変換してアンテナ711へ出力してもよい。また、無線処理回路712は、アンテナ711から出力された信号をアナログ信号からデジタル信号に変換してベースバンド処理回路713へ出力してもよい。また、無線処理回路712は、信号の増幅等を行ってもよい。
アンテナ711は、端末(たとえば端末111)との間で無線信号の送受信を行う。たとえば、アンテナ711は、無線処理回路712から出力された信号を無線送信する。また、アンテナ711は、無線受信した信号を無線処理回路712へ出力する。
ベースバンド処理回路713は、基地局121が無線により送受信する信号について、主に物理層の処理を行う。ベースバンド処理回路713による処理には、たとえば送信信号の符号化および変調が含まれる。また、ベースバンド処理回路713による処理には、たとえば受信信号の復調および復号が含まれる。
メモリ720は、たとえばメインメモリおよび補助メモリが含まれる。メインメモリは、たとえばRAMである。メインメモリは、ベースバンド処理用プロセッサ730や上位処理用プロセッサ740のワークエリアとして使用される。補助メモリは、たとえば磁気ディスク、光ディスク、フラッシュメモリなどの不揮発メモリである。補助メモリには、基地局121を動作させる各種のプログラムが記憶されている。補助メモリに記憶されたプログラムは、メインメモリにロードされてベースバンド処理用プロセッサ730や上位処理用プロセッサ740によって実行される。
また、基地局121は、省略可否記憶部721を備える。省略可否記憶部721はメモリ720により実現される。省略可否記憶部721は、NW側の経路変更処理の省略の可否を示す省略可否情報を記憶する。
ベースバンド処理用プロセッサ730は、ベースバンド処理回路713におけるベースバンド処理を制御する。また、ベースバンド処理用プロセッサ730は、スケジューラ731を備える。スケジューラ731は、ベースバンド処理用プロセッサ730により実現される。スケジューラ731は、複数端末への無線リソースの割り当て制御等を行う。
上位処理用プロセッサ740は、基地局121の通信における上位レイヤ(たとえばL2やアプリケーションレイヤ)の処理を行う。また、基地局121は、L2処理部741と、L3処理部742と、を備える。L2処理部741およびL3処理部742は上位処理用プロセッサ740により実現される。L−GW経由の通信がローカルネットワーク102を経由するか否かに応じてハンドオーバの制御を行う制御部は、たとえば上位処理用プロセッサ740により実現することができる。
L2処理部741は、基地局121の通信におけるL2の処理を行う。L2の処理には、たとえば、MAC(Medium Access Control)、RLC(Radio Link Control:無線リンク制御)、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)、GTP−U、UDP、内部IPレイヤ等の処理が含まれる。
L3処理部742は、基地局121の通信におけるRRCレイヤ、基地局間IFの終端等のL2より上位の処理を行う。たとえば、無線リソースの制御や管理、基地局間信号の送受信、NW側装置との間の信号の送受信等の処理が含まれる。NW側装置には、たとえばS−GW131、P−GW132、L−GW141などが含まれる。
L3処理部742は、HO判定部751と、HO元省略判定部752と、HO元経路判定部753と、HO先経路判定部754と、を備える。HO判定部751は、端末(たとえば端末111)から送信される測定情報の受信やHO要求受信時の受け入れ制御等を行う。
HO元省略判定部752は、HO判定部751によってHOを実施すると判定された場合に、HO元に対応するL−GW(たとえばL−GW142)に通信種別の問い合わせを行う。また、HO元省略判定部752は、通信種別問い合わせ応答を受信すると、NW側の経路変更処理を省略するか否かを判定するHO元省略判定の処理を行う。HO元省略判定部752によるHO元省略判定の処理については後述する(たとえば図14参照)。
HO元経路判定部753は、HO元に対応するL−GW(たとえばL−GW142)に対して経路変更を要求するか否かを判定するHO元経路判定の処理を行う。HO元経路判定部753によるHO元経路判定の処理については後述する(たとえば図15参照)。
HO先経路判定部754は、HO先に対応するL−GW(たとえばL−GW143)に対して経路変更を要求するか否かを判定するHO先経路判定の処理を行う。HO先経路判定部754によるHO先経路判定の処理については後述する(たとえば図17参照)。
S−GWインタフェース761(S−GW IF)は、S−GW131との間の通信インタフェースである。たとえば、S−GWインタフェース761はS1インタフェースである。ベースバンド処理用プロセッサ730および上位処理用プロセッサ740は、S−GWインタフェース761を用いてS−GW131との間で通信を行う。
L−GWインタフェース762(L−GW IF)は、基地局121に接続されたL−GW(たとえばL−GW141)との間の通信インタフェースである。ベースバンド処理用プロセッサ730および上位処理用プロセッサ740は、L−GWインタフェース762を用いて、基地局121に接続されたL−GW(たとえばL−GW141)との間で通信を行う。L−GW経由の通信がローカルネットワーク102を経由するか否かを示す情報を取得する取得部は、L−GWインタフェース762により実現することができる。
X2インタフェース763(X2 IF)は、他の基地局(たとえば基地局122,123)との間の通信インタフェースである。ベースバンド処理用プロセッサ730および上位処理用プロセッサ740は、X2インタフェース763を用いて他の基地局(たとえば基地局122,123)との間で通信を行う。
(実施の形態1においてHO要求を送信し経路変更処理を省略する場合の処理)
図8は、実施の形態1においてHO要求を送信し経路変更処理を省略する場合の処理の一例を示すシーケンス図である。実施の形態1にかかる無線通信システム100においては、たとえば図8に示す各ステップが実行される。図8に示す例では、端末112が基地局122から基地局123へHOする際に、HO要求を送信し経路変更処理を省略する場合について説明する。
まず、HO元の基地局122に対応するL−GW142に対して、隣接する基地局122のセルID(Cell ID)と、L−GW142における出力ポート番号と、の対応情報を設定する隣接L−GW設定が行われる(ステップS801)。また、HO先の基地局123に対応するL−GW143に対して、隣接する基地局123のセルIDと、L−GW143における出力ポート番号と、の対応情報を設定する隣接L−GW設定が行われる(ステップS802)。ステップS801,S802による設定は、たとえばそれぞれL−GW142,143の置局時に行われる。これらの設定の例については後述する(たとえば表1,表2参照)。
つぎに、L−GW142が、端末(たとえば端末112)の通信種別を検出する通信種別検出の処理を行う(ステップS803)。通信種別には、ローカルネットワーク102を経由せずにL−GWにて折り返す経路によるL−GW折り返し通信と、L−GWおよびローカルネットワーク102を経由する経路による非L−GW折り返し通信と、がある。通信種別検出の処理については後述する(たとえば図12参照)。
また、基地局122が、端末112に対して、無線品質の測定報告の送信条件を設定する測定制御を行う(ステップS804)。つぎに、端末112が、測定した無線品質がステップS804によって設定された送信条件を満たす場合に、基地局122に対して測定した無線品質の測定報告を送信する(ステップS805)。無線品質の測定報告には、たとえばRSRP(Reference Signal Received Power)、RSRQ(Reference Signal Received Quality)等の無線通信の無線品質情報が含まれる。なお、ステップS804,S805による測定制御や測定報告は、基地局122と端末112との間で定期的に行われてもよい。
つぎに、測定報告を受信した基地局122が、受信した測定報告に含まれる無線品質情報に基づいて、端末112のHOを実施するか否かを決定するHO決定を行う(ステップS806)。たとえば、基地局122は、端末112において測定された基地局123の無線品質が、端末112において測定された基地局122の無線品質より高い場合に、端末112の基地局123へのHOの実施を決定する。図8に示す例では、基地局122は、端末112の基地局123へのHOを実施すると決定したとする。
つぎに、基地局122が、HO元の基地局122に対応するL−GW142に対して、HOを行う端末112における通信種別を問い合わせる通信種別問い合わせを送信する(ステップS807)。通信種別問い合わせには、たとえば、HO先の基地局123のセルを示すターゲットセルIDと、HOを行う端末112のIPアドレスを識別可能な情報(たとえば端末識別子)と、が含まれる。通信種別問い合わせについては後述する(たとえば表3参照)。
つぎに、L−GW142が、ステップS807の通信種別問い合わせに対して、端末112における通信種別を取得する通信種別取得の処理を行う(ステップS808)。ステップS808によって取得される通信種別には、たとえば、L−GW折り返し通信が可能か否かを示す通信種別と、端末112における通信におけるL−GW間直接通信の可否を示す通信種別と、が含まれる。通信種別取得の処理については後述する(たとえば図13参照)。
つぎに、L−GW142が、基地局122に対して、ステップS808によって取得した通信種別を示す通信種別問い合わせ応答を送信する(ステップS809)。通信種別問い合わせ応答については後述する(たとえば表4参照)。
つぎに、基地局122が、基地局123へHO要求を送信するか否かと、基地局123へHO要求を送信する場合にNW側の経路変更処理を省略するか否かを判定するHO元省略判定の処理を行う(ステップS810)。HO元省略判定の処理については後述する(たとえば図14参照)。図8に示す例では、基地局123へHO要求を送信し、NW側の経路変更処理を省略すると判定された場合について説明する。
つぎに、基地局122は、HO先の基地局123へ、端末112のHOを要求するHO要求を送信する(ステップS811)。ステップS811によって送信されるHO要求には、たとえば、NW側の経路変更処理の省略可否情報、基地局123とL−GW143との間の経路設定に要する情報、L−GW142とL−GW143との間の経路設定に要する情報等が含まれる。
NW側の経路変更処理の省略可否情報は、ステップS810における判定結果を示す情報であり、図8に示す例では省略可を示す情報となる。基地局123とL−GW143間の経路設定に要する情報は、たとえばS5 TEIDが含まれる。L−GW142とL−GW143との間の経路設定に要する情報には、たとえばHO元の基地局122のセルID、HOを行う端末112のIPアドレス、端末112と通信を行っている端末111のIPアドレスが含まれる。HO要求については後述する(たとえば図11参照)。
つぎに、基地局123が、端末112の基地局123へのHOを受け入れ可能か否かを判断する受入制御を行う(ステップS812)。図8に示す例では、基地局123は、端末112の基地局123へのHOを受け入れ可能と判断したとする。つぎに、基地局123が、端末112のHOを受け入れ可能であることを示すHO要求ACKを基地局122に送信する(ステップS813)。
つぎに、基地局122が、基地局122から基地局123への無線リンクの変更を指示するRRC(Radio Resource Control:無線リソース制御)コネクションリコンフィギュレーション(RRC Connection Reconfiguration)を端末112に送信する(ステップS814)。また、基地局122が、ステップS810による判定結果に基づいて、HO元に対応するL−GW142に対して経路変更を要求するか否かを判定するHO元経路判定の処理を行う(ステップS815)。HO元経路判定の処理については後述する(たとえば図15参照)。図8に示す例では、ステップS815において、L−GW142に対して経路変更を要求すると判定された場合について説明する。
つぎに、基地局122が、L−GW142にHO元経路変更要求を送信する(ステップS816)。HO元経路変更要求には、たとえばHO先の基地局123のセルを示すターゲットセルIDや、HOを行う端末112(HO端末)のIPアドレスが含まれる。HO元経路変更要求については後述する(たとえば表5参照)。つぎに、HO元経路変更要求を受信したL−GW142が、HOを行う端末112についてのL−GW142における通信経路を変更するHO元経路変更の処理を行う(ステップS817)。HO元経路変更の処理については後述する(たとえば図16参照)。
また、RRCコネクションリコンフィギュレーションを受信した端末112が、HO元の基地局122からHO先の基地局123へ無線リンクの切り替えを行う(ステップS818)。つぎに、端末112が、無線リンクの切り替えが完了したことを示すRRCコネクションリコンフィギュレーションコンプリート(RRC Connection Reconfiguration Complete)を基地局123に送信する(ステップS819)。
つぎに、RRCコネクションリコンフィギュレーションコンプリートを受信した基地局123が、HO先に対応するL−GW143に対して経路変更を要求するか否かを判定するHO先経路判定の処理を行う(ステップS820)。HO先経路判定の処理については後述する(たとえば図17参照)。図8に示す例では、ステップS820において、L−GW143に対して経路変更を要求すると判断された場合について説明する。
つぎに、基地局123が、L−GW143にHO先経路変更要求を送信する(ステップS821)。HO先経路変更要求には、たとえばHO元の基地局122のセルを示すソースセルID、HOを行う端末112のIPアドレス、端末112と通信を行っている端末111のIPアドレスが含まれる。HO先経路変更要求については後述する(たとえば表6参照)。また、基地局123が、UEコンテキストの解放を要求するUEコンテキストリリース(UE Context Release)を基地局122に送信する(ステップS822)。
つぎに、HO先経路変更要求を受信したL−GW143が、HOを行う端末112と通信を行っている端末111についてのL−GW143における通信経路を変更するHO先経路変更の処理を行う(ステップS823)。HO先経路変更の処理については後述する(たとえば図18参照)。また、UEコンテキストリリースを受信した基地局122が、HOを行った端末112に関連するリソース(コンテキスト)を解放する(ステップS824)。
これにより、たとえば図4に示したように、端末111と端末112との間で、基地局121、L−GW141〜143、基地局123を経由する経路によって通信が再開(通信再開)される(ステップS825)。
図8に示す例においては、端末111,112の間のL−GW経由の折り返し通信が切断されずに、ステップS823によるL−GW143における経路変更によりHOが行われている。また、S−GW131、P−GW132およびMME133などのNW側の経路変更処理は省略されている。
(実施の形態1においてHO要求を送信しNW側の経路変更処理を省略しない場合の処理)
図9は、実施の形態1においてHO要求を送信しNW側の経路変更処理を省略しない場合の処理の一例を示すシーケンス図である。図9に示す例では、端末112が基地局122から基地局123へHOする際に、HO要求を送信しNW側の経路変更処理を省略しない場合の処理について説明する。
図9に示すステップS901〜S910は、図8に示したステップS801〜S810と同様である。ただし、図9に示す例では、ステップS910のHO元省略判定処理において、基地局123へHO要求を送信し、NW側の経路変更処理を省略しないと判定される場合について説明する。
この場合は、ステップS910のつぎに、HO元の基地局122が、基地局122(HO元eNB)とのLIPA PDNコネクションを解放する(ステップS911)。これにより、端末111,112の間のL−GW経由の折り返し通信が一旦切断される。
つぎに、基地局122が、HO先の基地局123へHO要求を送信する(ステップS912)。図9に示す例では、ステップS910のHO元省略判定処理においてNW側の経路変更処理を省略しないと判定されているため、ステップS912によって送信されるHO要求に含まれる省略可否情報は、省略不可を示す情報となる。
ステップS913〜S916は、図8に示したステップS812〜S815と同様である。ただし、図9に示す例では、省略可否情報が省略不可であることにより、ステップS916のHO元経路判定の処理(たとえば図15参照)において、L−GW142に対して経路変更を要求しないと判断される。この場合は、図8に示したステップS816のようなHO元経路変更要求はL−GW142へ送信されない。このため、たとえば図8に示したステップS817のようなL−GW142によるHO元経路変更は行われない。
ステップS917,S918は、図8に示したステップS818,S819と同様である。ステップS918のつぎに、RRCコネクションリコンフィギュレーションコンプリートを受信した基地局123が、HO先経路判定の処理を行う(ステップS919)。HO先経路判定の処理については後述する(たとえば図17参照)。図9に示す例では、省略可否情報が省略不可であり、P−GW132を経由する通信の経路変更を行うために、基地局123は、経路変更を要求するパススイッチリクエスト(Path switch Request)をMME133に送信する(ステップS920)。
つぎに、MME133が、受信したパススイッチリクエストに基づく経路変更を要求するモディファイベアラリクエスト(Modify Bearer Request)をS−GW131およびP−GW132に送信する(ステップS921)。つぎに、S−GW131およびP−GW132が、受信したモディファイベアラリクエストに基づく通信経路変更を行う(ステップS922)。
つぎに、S−GW131およびP−GW132が、通信経路変更を行ったことを示すモディファイベアラレスポンス(Modify Bearer Response)をMME133に送信する(ステップS923)。つぎに、MME133が、経路変更を行ったことを示すパススイッチリクエスト応答(Path Switch Request ACK)を基地局123に送信する(ステップS924)。
つぎに、パススイッチリクエスト応答を受信した基地局123が、UEコンテキストのリリース(解放)を要求するUEコンテキストリリースを基地局122に送信する(ステップS925)。つぎに、UEコンテキストリリースを受信した基地局122が、HOを行った端末112に関連するリソースを解放するリソース解放を行い(ステップS926)、端末112におけるP−GW132を経由する通信についてのHOが完了する。
つぎに、たとえば端末112がL−GW経由の通信を要求したとする。この場合に、HO先の基地局122(HO先eNB)とのLIPA PDNコネクションが確立される(ステップS927)。これにより、たとえば図4に示したように、端末111と端末112との間で、基地局121、L−GW141〜143、基地局123を経由する経路によって通信が再開(通信再開)される(ステップS928)。図9に示す例においては、S−GW131、P−GW132およびMME133などのNW側の経路変更処理(たとえばステップS920〜S924)が行われている。
(実施の形態1においてHO要求を送信しない場合の処理)
図10は、実施の形態1においてHO要求を送信しない場合の処理の一例を示すシーケンス図である。図10に示す例では、端末112が基地局122から基地局123へHOする際に、HO要求を送信しない場合の処理について説明する。
図10に示すステップS1001〜S1010は、図8に示したステップS801〜S810と同様である。ただし、図10に示す例では、ステップS1010のHO元省略判定処理において、基地局123へHO要求を送信しないと判定される場合について説明する。この場合は、ステップS1010のつぎに、HO元の基地局122が、L−GW経由の通信である基地局122(HO元eNB)とのLIPA PDNコネクションを解放する(ステップS1011)。
つぎに、たとえば端末112がL−GW経由の通信を要求したとする。この場合に、HO先の基地局123(HO先eNB)とのLIPA PDNコネクションが確立される(ステップS1012)。これにより、たとえば図4に示したように、端末111と端末112との間で、基地局121、L−GW141〜143、基地局123を経由する経路によって通信が再開(通信再開)される(ステップS1013)。
図10に示す例においては、ステップS1011によってL−GW経由の通信が切断した後に、P−GW経由の通信が存在しないため、HOのシーケンスの実行は不要となる。このため、S−GW131、P−GW132およびMME133などのNW側の経路変更処理も行われない。
(実施の形態1にかかるHO元のL−GWにおけるL−GW間通信経路記憶部に記憶される情報)
表1は、実施の形態1にかかるHO元のL−GWにおけるL−GW間通信経路記憶部に記憶される情報の一例を示す表である。たとえば図8に示したステップS801の隣接L−GW設定により、HO元のL−GW142のL−GW間通信経路記憶部516には、たとえば表1に示すL−GW間通信経路情報が記憶される。表1に示すL−GW間通信経路情報においては、L−GW142と接続されたL−GWごとに、該L−GWに対応する基地局のセルIDと、該L−GWと接続されたL−GW142の出力ポートと、が対応付けられている。
Figure 2016185531
たとえば、L−GW142にはL−GW141が接続されている(たとえば図3,図4参照)。このため、表1に示すL−GW間通信経路情報においては、L−GW141に対応する基地局121のセルID=1と、L−GW141と接続されたL−GW142の出力ポート=(3)と、が対応付けられている。また、L−GW142にはL−GW143が接続されているため、表1に示すL−GW間通信経路情報においては、L−GW143に対応する基地局123のセルID=3と、L−GW143と接続されたL−GW142の出力ポート=(4)と、が対応付けられている。
(実施の形態1にかかるHO先のL−GWにおけるL−GW間通信経路記憶部に記憶される情報)
表2は、実施の形態1にかかるHO先のL−GWにおけるL−GW間通信経路記憶部に記憶される情報の一例を示す表である。たとえば図8に示したステップS802の隣接L−GW設定により、HO先のL−GW143のL−GW間通信経路記憶部516には、たとえば表2に示すL−GW間通信経路情報が記憶される。表2に示すL−GW間通信経路情報においては、L−GW143と接続されたL−GWごとに、該L−GWに対応する基地局のセルIDと、該L−GWと接続されたL−GW143の出力ポートと、が対応付けられている。
Figure 2016185531
たとえば、L−GW143にはL−GW142が接続されている。このため、表2に示すL−GW間通信経路情報においては、L−GW142に対応する基地局122のセルID=2と、L−GW142と接続されたL−GW143の出力ポート=(7)と、が対応付けられている。
(実施の形態1にかかる通信種別問い合わせの処理)
表3は、実施の形態1にかかる通信種別問い合わせの一例を示す表である。たとえば図8に示したステップS807において、HO元の基地局122は、L−GW142に対して、たとえば表3に示す通信種別問い合わせを送信する。表3に示す通信種別問い合わせには、HOを行う端末112の端末識別子と、HO先の基地局123のセルを示すターゲットセルIDと、が含まれる。
Figure 2016185531
(実施の形態1にかかる通信種別問い合わせ応答)
表4は、実施の形態1にかかる通信種別問い合わせ応答の一例を示す表である。たとえば図8に示したステップS809において、L−GW142は、基地局122に対して、たとえば表4に示す通信種別問い合わせ応答を送信する。表4に示す通信種別問い合わせ応答には、通信種別と、L−GW間直接通信可否と、HOを行う端末112のIPアドレスと、端末112と通信中の端末111のIPアドレスと、が含まれる。
Figure 2016185531
通信種別は、L−GW折り返し通信が可能か否かを示す情報である。この通信種別は、たとえば図13に示すステップS1302によって取得された情報である。L−GW間直接通信可否は、L−GW間における直接通信の可否を示す情報である。このL−GW間直接通信可否は、図13に示すステップS1304またはステップS1305によって判断される。
(実施の形態1にかかるHO要求)
図11は、実施の形態1にかかるHO要求の一例を示す図である。たとえば図8に示したステップS811において、基地局122は、たとえば図11に示すHO要求1100を基地局123に送信する。HO要求1100は、3GPPに規定された「X2 AP:HANDOVER REQUEST」において、省略可否情報1101、S5トンネル終端点識別子1102(S5 TEID)、IPアドレス1103,1104と、ソースセルID1105と、を追加したHO要求である。
省略可否情報1101は、NW側の経路変更の省略可否をHO先へ通知する情報である。S5トンネル終端点識別子1102は、HO先の基地局123とL−GW143の間のパスを生成するための情報である。
IPアドレス1103,1104およびソースセルID1105は、HO元のL−GW142とHO先のL−GW143と間の直接通信経路を設定するための情報である。IPアドレス1103には、HOを行う端末112のIPアドレス=Bが格納される。IPアドレス1104には、HOを行う端末112と通信を行っている端末111のIPアドレス=Aが格納される。ソースセルID1105には、HO元の基地局122のセルのID=2が格納される。
このように、HO要求1100は、端末112の通信がL−GW折り返し通信か否か(ローカルネットワーク102を経由するか否か)に応じた省略可否情報1101を含む。なお、図8に示したステップS811において送信されるHO要求は図11に示したHO要求1100に限らず、各種のフォーマットの制御信号を用いることができる。
(実施の形態1にかかるHO元経路変更要求)
表5は、実施の形態1にかかるHO元経路変更要求の一例を示す表である。たとえば図8に示したステップS816において、基地局122は、L−GW142に対して、たとえば表5に示すHO元経路変更要求を送信する。表5に示すHO元経路変更要求には、HO先の基地局123のセルを示すターゲットセルIDと、HOを行う端末112のIPアドレスが含まれる。
Figure 2016185531
(実施の形態1にかかるHO先経路変更要求)
表6は、実施の形態1にかかるHO先経路変更要求の一例を示す図である。たとえば図8に示したステップS821において、基地局123は、L−GW143に対して、たとえば表6に示すHO先経路変更要求を送信する。表6に示すHO先経路変更要求には、HO元の基地局122のセルを示すソースセルIDと、HOを行う端末112のIPアドレスと、HOを行う端末112と通信を行っている端末111のIPアドレスと、が含まれる。
Figure 2016185531
(実施の形態1にかかる通信種別検出の処理)
図12は、実施の形態1にかかる通信種別検出の処理の一例を示すフローチャートである。たとえば図8に示したステップS803において、L−GW142は、通信種別検出の処理として、たとえば図12に示す各ステップを実行する。
まず、L−GW142は、L−GW142のポートごとに方向属性を設定する(ステップS1201)。ポートごとの方向属性の設定については後述する(たとえば表7参照)。ステップS1201は、たとえばL−GW142の置局時に行われた設定を読み込むことで行うことができる。
つぎに、L−GW142は、NW側経路記憶部512に宛先IPアドレスと出力ポートとの対応情報を設定する(ステップS1202)。NW側経路記憶部512への宛先IPアドレスおよび出力ポートの設定については後述する(たとえば表8参照)。ステップS1202は、たとえば端末111と端末112との間の通信開始時に行われた情報を読み込むことで行うことができる。
つぎに、L−GW142は、宛先または送信元が端末112であるパケットを受信すると、受信したパケット(受信パケット)の宛先IPアドレスおよび送信元IPアドレスを取得する(ステップS1203)。つぎに、L−GW142は、ステップS1203によって取得した宛先IPアドレスに対応する出力ポートの方向属性がNW方向であるか否かを判断する(ステップS1204)。
ステップS1204において、宛先IPアドレスに対応する出力ポートの方向属性がNW方向である場合(ステップS1204:Yes)は、端末112における通信は、ローカルネットワーク102を経由するものであると判断することができる。この場合は、L−GW142は、端末112の通信種別として非L−GW折り返し通信を設定し(ステップS1205)、ステップS1208へ移行する。宛先IPアドレスに対応する出力ポートの方向属性がNW方向でない場合(ステップS1204:No)は、ステップS1206へ移行する。
すなわち、L−GW142は、ステップS1203によって取得した送信元IPアドレスに対応する出力ポートの方向属性がNW方向であるか否かを判断する(ステップS1206)。方向属性がNW方向である場合(ステップS1206:Yes)は、端末112における通信は、ローカルネットワーク102を経由するものであると判断することができる。この場合は、L−GW142は、ステップS1205へ移行する。
ステップS1206において、方向属性がNW方向でない場合(ステップS1206:No)は、端末112における通信は、ローカルネットワーク102を経由しないものであると判断することができる。この場合は、L−GW142は、端末112の通信種別としてL−GW折り返し通信を設定する(ステップS1207)。
つぎに、L−GW142は、通信種別記憶部515に、ステップS1205またはステップS1207により設定した通信種別と、ステップS1203により取得した宛先IPアドレスおよび送信元IPアドレスと、を対応付けて設定する(ステップS1208)。そして、L−GW142は、一連の処理を終了する。
このように、L−GW142は、各通信ポートのうちの、L−GW142を経由する端末112の通信におけるデータの宛先および送信元の少なくともいずれかに対応する通信ポートがローカルネットワーク102へ接続されているか否かを判定する。これにより、L−GW142を経由する端末112の通信が、ローカルネットワーク102を経由するか否か(非L−GW折り返し通信かL−GW折り返し通信か)を判定することができる。
(実施の形態1にかかるHO元のL−GWにおけるポート方向属性記憶部に記憶される情報)
表7は、実施の形態1にかかるHO元のL−GWにおけるポート方向属性記憶部に記憶される情報の一例を示す表である。たとえば図12に示したステップS1201により、HO元に対応するL−GW142のポート方向属性記憶部514には、たとえば表7に示すポート方向属性情報が記憶される。表7に示すポート方向属性情報においては、L−GW142の出力ポートごとに方向属性が対応付けられている。
Figure 2016185531
方向属性は、出力ポートに対応する送信先を示す情報である。表7に示す例では、方向属性には、端末112などのUEが送信先となるUE方向、L−GW141,143などの他のL−GWが送信先となるL−GW方向、ローカルネットワーク102が送信先となるNW方向がある。L−GW142は基地局122を介して端末112へパケットを送信するため、基地局122に接続された出力ポートの方向属性もUE方向となる。
たとえば、図3,図4に示したように、L−GW142の出力ポート=(1)は基地局122に接続されているため、出力ポート=(1)の方向属性はUE方向となっている。また、L−GW142の出力ポート=(2)はローカルネットワーク102に接続されているため、出力ポート=(2)の方向属性はNW方向となっている。また、L−GW142の出力ポート=(3)はL−GW141に接続されているため、出力ポート=(3)の方向属性はL−GW方向となっている。また、L−GW142の出力ポート=(4)はL−GW143に接続されているため、出力ポート=(4)の方向属性はL−GW方向となっている。
(実施の形態1にかかるHO元のL−GWのNW側経路記憶部に記憶される情報)
表8は、実施の形態1にかかるHO元のL−GWのNW側経路記憶部に記憶される情報の一例を示す表である。たとえば図12に示したステップS1202により、HO元のL−GW142のNW側経路記憶部512には、たとえば表8に示すNW側経路情報が記憶される。表8に示すNW側経路情報においては、宛先IPアドレスごとに、L−GW142の出力ポートが対応付けられている。
Figure 2016185531
たとえば、図3,図4に示したように、宛先IPアドレス=Aは端末111のアドレスであるため、宛先IPアドレス=Aには端末111(基地局121)の方向に対応する出力ポート=(3)が対応付けられている。また、宛先IPアドレス=Bは端末112のアドレスであるため、宛先IPアドレス=Bには端末112(基地局122)の方向に対応する出力ポート=(1)が対応付けられている。
また、宛先IPアドレス=Cはサーバ301のアドレスであるため、宛先IPアドレスのCにはサーバ301(ローカルネットワーク102)の方向に対応する出力ポート=(2)が対応付けられている。また、宛先IPアドレス=Dはサーバ302のアドレスであるため、宛先IPアドレス=Dにはサーバ302(ローカルネットワーク102)の方向に対応する出力ポート=(2)が対応付けられている。
(実施の形態1にかかるHO元のL−GWの通信種別記憶部に記憶される情報)
表9は、実施の形態1にかかるHO元のL−GWの通信種別記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。たとえば図12に示したステップS1208により、HO元のL−GW142の通信種別記憶部515には、たとえば表9に示す通信種別情報が記憶される。表9に示す通信種別情報においては、送信元IPアドレスと、宛先IPアドレスと、通信種別と、が対応付けられている。
Figure 2016185531
たとえば図12に示したステップS1203において、L−GW142は、端末111のIPアドレス=Aを送信元とし、端末112のIPアドレス=Bを宛先とするパケットを受信したとする。この場合に、IPアドレス=Aに対応する出力ポートは出力ポート=(3)であり(表8参照)、出力ポート=(3)の方向属性はL−GW方向である(表7参照)。また、IPアドレス=Bに対応する出力ポートは出力ポート=(1)であり(表8参照)、出力ポート=(1)の方向属性はUE方向である(表7参照)。
このため、L−GW142は、受信したパケットの通信種別としてL−GW折り返し通信を設定する。したがって、L−GW142は、表9の通信種別情報に示すように、送信元IPアドレス=Aと、宛先IPアドレス=Bと、通信種別=L−GW折り返し通信と、を対応付けて通信種別記憶部515に記憶する。
(実施の形態1にかかるHO元のL−GWによる通信種別取得の処理)
図13は、実施の形態1にかかるHO元のL−GWによる通信種別取得の処理の一例を示すフローチャートである。HO元のL−GW142は、たとえば図8に示したステップS808において、通信種別取得の処理として、たとえば図13に示す各ステップを実行する。
まず、L−GW142は、HOを行う端末(端末112)の端末識別子をIPアドレスに変換する(ステップS1301)。端末識別子は、表3に示した通信種別問い合わせに含まれる、HOを行う端末(端末112)のIPアドレスを識別可能な情報である。
つぎに、L−GW142は、ステップS1301によって変換した端末112のIPアドレスに基づいて通信種別記憶部515を参照し、端末112の通信相手のIPアドレスと通信種別を取得する(ステップS1302)。たとえば表9に示した例では、端末112のIPアドレス=Bと端末111のIPアドレス=Aとが対応付けられている。このため、ステップS1302において、端末112の通信相手のIPアドレスとして端末111のIPアドレス=Aが取得される。
つぎに、L−GW142は、L−GW間通信経路記憶部516に、端末112のHO先の基地局123のターゲットセルIDが存在するか否かを判断する(ステップS1303)。ターゲットセルIDは、表3に示した通信種別問い合わせに含まれる情報である。たとえば表1に示した例では、L−GW間通信経路情報において、端末112のHO先の基地局123のセルID=3が存在する。
ステップS1303において、ターゲットセルIDが存在すると判断した場合(ステップS1303:Yes)は、L−GW142は、L−GW間直接通信可能と判断し(ステップS1304)、一連の処理を終了する。ターゲットセルIDが存在しないと判断した場合(ステップS1303:No)は、L−GW142は、L−GW間直接通信不可能と判断し(ステップS1305)、一連の処理を終了する。
(実施の形態1にかかるHO元省略判定の処理およびHO元省略判定の処理に基づく処理)
図14は、実施の形態1にかかるHO元省略判定の処理およびHO元省略判定の処理に基づく処理の一例を示すフローチャートである。HO元の基地局122は、図8に示したステップS810,S811において、HO元省略判定の処理およびHO要求の送信として、たとえば図14に示す各ステップを実行する。
まず、基地局122は、L−GW142から受信した通信種別問い合わせ応答に基づいて、L−GW間直接通信可能か否かを判断する(ステップS1401)。L−GW間直接通信は、L−GW142とL−GW143との間の直接通信である。L−GW間直接通信可能でない場合(ステップS1401:No)は、基地局122は、ステップS1406へ移行する。L−GW間直接通信可能である場合(ステップS1401:Yes)は、基地局122は、HOを行う端末112の通信中のベアラがP−GW132を経由するベアラを含むか否かを判断する(ステップS1402)。
ステップS1402において、P−GW132を経由するベアラを含む場合(ステップS1402:Yes)は、基地局122は、ステップS1406へ移行する。P−GW132を経由するベアラを含まない場合(ステップS1402:No)は、基地局122は、通信種別がL−GW折り返し通信か否かを判断する(ステップS1403)。
ステップS1403において、通信種別がL−GW折り返し通信である場合(ステップS1403:Yes)は、基地局122は、省略可否記憶部721の省略可否情報に省略可を設定する(ステップS1404)。つぎに、基地局122は、端末112についてのLIPA PDNコネクションを解放せずに、省略可を示す省略可否情報を含むHO要求をHO先の基地局123(HO先eNB)に送信し(ステップS1405)、一連の処理を終了する。この場合は、たとえば図8に示した処理となる。
ステップS1403において、通信種別がL−GW折り返し通信でない場合(ステップS1403:No)は、基地局122は、端末112についてのLIPA PDNコネクションを解放する(ステップS1406)。つぎに、基地局122は、HOを行う端末112の通信中のベアラがP−GW132を経由するベアラを含むか否かを判断する(ステップS1407)。
ステップS1407において、P−GW132を経由するベアラを含まない場合(ステップS1407:No)は、基地局122は、HO要求を送信せずに一連の処理を終了する。この場合は、たとえば図10に示した処理となる。
ステップS1407において、P−GW132を経由するベアラを含む場合(ステップS1407:Yes)は、基地局122は、省略可否記憶部721の省略可否情報に省略不可を設定する(ステップS1408)。つぎに、基地局122は、省略不可を示す省略可否情報を含むHO要求をHO先の基地局123(HO先eNB)に送信し(ステップS1409)、一連の処理を終了する。この場合は、たとえば図9に示した処理となる。
このように、基地局122は、L−GW142とL−GW143が直接通信可能、かつ、HOを行う端末112の通信中のベアラがP−GW経由の通信を含まない、かつ、端末112がL−GW折り返し通信を行う端末の場合に、省略可否情報を省略可とする。すなわち、この場合に、基地局122は、LIPA PDNコネクションの解放を行わず、HO先でのNW側の経路変更処理の省略をHO先の基地局123に指示する。
(実施の形態1にかかるHO元経路判定の処理およびHO元経路設定要求の送信)
図15は、実施の形態1にかかるHO元経路判定の処理およびHO元経路設定要求の送信の一例を示すフローチャートである。たとえば図8に示したステップS815において、HO元の基地局122は、HO元経路判定の処理として、たとえば図15に示す各ステップを実行する。
まず、基地局122は、図14に示したHO元省略判定の処理によって省略可否記憶部721に設定した省略可否情報が省略可であるか否かを判断する(ステップS1501)。省略可否情報が省略可である場合(ステップS1501:Yes)は、基地局122は、HO元のL−GW142にHO元経路設定要求を送信する(ステップS1502)。この場合は、たとえば図8に示した処理となる。省略可否情報が省略可でない場合(ステップS1501:No)は、基地局122は、HO元経路設定要求を送信せずに一連の処理を終了する。この場合は、たとえば図9に示した処理となる。
(実施の形態1にかかるHO元経路変更の処理)
図16は、実施の形態1にかかるHO元経路変更の処理の一例を示すフローチャートである。たとえば図8に示したステップS817において、HO元のL−GW142は、HO元経路変更の処理として、たとえば図16に示す各ステップを実行する。
まず、L−GW142は、L−GW間通信経路記憶部516を参照し、基地局122からのHO元経路変更要求に含まれるHO先のターゲットセルIDをポート番号に変換する(ステップS1601)。つぎに、L−GW142は、NW側経路記憶部512におけるHOを行う端末112のIPアドレスに対応する出力ポートを、ステップS1601による変換後のポート番号に変更し(ステップS1602)、一連の処理を終了する。
たとえば、HO先は基地局123であり、ターゲットセルID=3であるため、ステップS1601によって基地局123に対応する出力ポート=(4)が得られる(たとえば表1参照)。また、ステップS1602により、表8に示した例では、NW側経路情報における、端末112のIPアドレス=Bに対応する出力ポート=(1)が出力ポート=(4)に変更される。以降、L−GW142は、宛先IPアドレスがBであるパケットを出力ポート=(4)から出力する。これにより、L−GW142が受信した端末112へのパケットがL−GW143へ転送される。
(実施の形態1にかかるHO先経路判定の処理およびHO先経路判定の処理に基づく処理)
図17は、実施の形態1にかかるHO先経路判定の処理およびHO先経路判定の処理に基づく処理の一例を示すフローチャートである。たとえば図8に示したステップS820において、HO先の基地局123は、HO先経路判定の処理として、たとえば図17に示す各ステップを実行する。
まず、基地局123は、基地局122から受信したHO要求に含まれる省略可否情報が省略可であるか否かを判断する(ステップS1701)。省略可否情報が省略可である場合(ステップS1701:Yes)は、基地局123は、HO先のL−GW143にHO先経路設定要求を送信する(ステップS1702)。つぎに、基地局123は、UEコンテキストリリースをHO元の基地局122(HO元eNB)に送信し(ステップS1703)、一連の処理を終了する。この場合は、たとえば図8に示した処理となる。
ステップS1701において、省略可否情報が省略可でない場合(ステップS1701:No)は、基地局123は、パススイッチリクエストをMME133に送信し(ステップS1704)、一連の処理を終了する。この場合はたとえば図9に示した処理となる。
(実施の形態1にかかるHO先経路変更の処理)
図18は、実施の形態1にかかるHO先経路変更の処理の一例を示すフローチャートである。たとえば図8に示したステップS823において、HO先のL−GW143は、HO先経路変更の処理として、たとえば図18に示す各ステップを実行する。
まず、L−GW143は、HOを行う端末112のIPアドレス=Bに対応する出力ポートをUE方向に設定する(ステップS1801)。つぎに、L−GW143は、L−GW間通信経路記憶部516を参照し、基地局123からのHO先経路変更要求に含まれるソースセルIDをポート番号に変換する(ステップS1802)。
つぎに、L−GW143は、NW側経路記憶部512におけるHOを行う端末112と通信を行っている端末111のIPアドレスに対応する出力ポートを、ステップS1802による変換後のポート番号に変更し(ステップS1803)、一連の処理を終了する。
たとえば、HO元は基地局122であり、ソースセルID=2であるため、ステップS1802によって基地局122に対応する出力ポート=(7)が得られる(たとえば図3,図4参照)。また、ステップS1803により、L−GW143におけるNW側経路記憶部512のNW側経路情報における、端末111のIPアドレス=Aに対応する出力ポートが出力ポート=(7)に変更される。以降、L−GW143は、宛先IPアドレスがAであるパケットを出力ポート=(7)から出力する。これにより、L−GW143が受信した端末111へのパケットがL−GW142へ転送される。
(実施の形態1においてHO要求を送信しNW側の経路変更処理を省略しない場合のHOによる通信経路の変化)
図19は、実施の形態1においてHO要求を送信しNW側の経路変更処理を省略しない場合のHOによる通信経路の変化の一例を示す図である。図19において、図3,図4に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図19においては、図9に示した例のように、端末112が基地局122から基地局123へHOする際に、HO要求を送信しNW側の経路変更処理を省略しない場合の処理について説明する。
図19に示す例においては、端末111,112がともに基地局122に接続しており、ローカルネットワーク102を経由せずL−GW142において折り返す経路によって端末111,112の間の通信が行われている。また、L−GW間直接通信経路1901が設定可能である。また、端末112は、S−GW131およびP−GW132を経由する通信も行っている。
この場合に、端末112の移動にともなって端末112の基地局122から基地局123へのHOが発生すると、L−GW経由の通信とP−GW経由の通信が存在するため、L−GW経由の通信が切断され、P−GW経由の通信がHOされる(図14参照)。したがって、この場合はNW側の経路変更処理が行われる(図9参照)。
(実施の形態1においてHO要求を送信しない場合のHOによる通信経路の変化)
図20は、実施の形態1においてHO要求を送信しない場合のHOによる通信経路の変化の一例を示す図である。図20において、図3,図4に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図20においては、図10に示した例のように、端末112が基地局122から基地局123へHOする際に、HO要求を送信しない場合の処理について説明する。
図20に示す例においては、端末111,112がともに基地局122に接続しており、L−GW142において折り返す経路によって端末111,112の間の通信が行われている。また、L−GW間直接通信経路1901が設定可能である。一方、図19に示した例と異なり、端末112は、S−GW131およびP−GW132を経由する通信(P−GW経由の通信)は行っていない。
この場合に、端末112の移動にともなって端末112の基地局122から基地局123へのHOが発生すると、L−GW経由の通信のみが存在し、非折り返し通信であるため、L−GW経由の通信が切断される(図14参照)。この場合は、端末112におけるP−GW経由の通信は存在しないため、HOシーケンス自体が不要となる(図10参照)。
これにより、たとえば端末112がL−GW経由の通信を再度要求することによりLIPA PDNコネクションが確立され、端末111,112の間の通信を再開することができる。
(実施の形態1においてHO要求を送信しNW側の経路変更処理を省略する場合のHOによる通信経路の変化)
図21は、実施の形態1においてHO要求を送信しNW側の経路変更処理を省略する場合のHOによる通信経路の変化の一例を示す図である。図21において、図3,図4に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図21においては、図8に示した例のように、端末112が基地局122から基地局123へHOする際に、HO要求を送信しない場合の処理について説明する。
図21に示す例においては、端末111,112がともに基地局122に接続しており、L−GW142、ローカルネットワーク102およびサーバ301を経由する経路によって端末111,112の間の非折り返し通信が行われている。また、L−GW間直接通信経路1901が設定可能である。また、端末112は、S−GW131およびP−GW132を経由する通信(P−GW経由の通信)は行っていない。
この場合に、端末112の移動にともなって端末112の基地局122から基地局123へのHOが発生すると、L−GW経由の通信のみが存在し、折り返し通信であるため、L−GW経由の通信が切断されない。そして、L−GW142,143の間のL−GW間直接通信経路1901が設定されるとともに、NW側の経路変更処理を省略したHOが行われる(図8参照)。
(非折り返し通信においてHO時に経路変更処理を省略した場合の例)
図22は、非折り返し通信においてHO時に経路変更処理を省略した場合の例を参考として示す図である。図22において、図3,図4に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図22においては、端末112が基地局122、L−GW142およびローカルネットワーク102を介してサーバ301との間で通信を行っている場合に、端末112が基地局123へHOを行う場合について説明する。
この場合に、仮に、図21に示したようにHO要求を送信しNW側の経路変更処理を省略する処理を適応すると、HO先のL−GW143からHO元のL−GW142へ方向のL−GW間の直接通信経路を設定することができない。これは、L−GW142,143がサーバ301のIPアドレスを認識していないためである。
図22においては端末112がサーバ301との間で通信を行っている場合について説明したが、端末112がサーバ301を介して端末111との間で通信を行っている場合についても同様である。このため、L−GW経由の通信のみが存在し非折り返し通信の場合には、図20に示したように、L−GW経由の通信を切断する処理としている。これにより、たとえば端末112がL−GW経由の通信を再度要求することによりLIPA PDNコネクションが確立され、端末111,112の間の通信を再開することができる。
このように、実施の形態1にかかる無線通信システム100においては、HO対象の端末112における端末間通信がL−GW経由の折り返し通信であるか否かが判定される。そして、L−GW経由の折り返し通信である場合は、L−GW経由の通信を切断せずにHOを行うことができる。L−GW経由の通信を切断せずにHOを行うことにより(たとえば図8,図21参照)、HO時の瞬断時間を削減することができる。
(実施の形態2)
実施の形態2について、実施の形態1と異なる部分について説明する。実施の形態1においてはL−GWと基地局が物理的に別の装置として設けられる構成について説明したが、実施の形態2においてはL−GWとeNBが物理的に一体の装置として設けられる構成について説明する。
(実施の形態2にかかるL−GWの構成およびHO)
図23および図24は、実施の形態2にかかるL−GWの構成およびHOの一例を示す図である。図23,図24において、図3,図4に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図23,図24に示す例では、L−GW141〜143の機能がそれぞれ基地局121〜123に設けられている。
まず、図23に示すように、端末111,112がそれぞれ基地局121,122に接続しており、端末111,112の間で基地局121、基地局122を経由するデータパスによって通信が行われているとする。つぎに、図24に示すように、端末112の移動等に伴い、端末112が基地局122から基地局123へHOしたとする。これにより、端末111,112の間で、基地局121〜123を経由するデータパスによって通信が行われる。
図23,図24に示す(1)〜(4)は、HO元の基地局122における各出力ポートの番号を示している。たとえば、(1)は、基地局122における端末側に接続された出力ポート(UE方向)、すなわち無線通信の出力ポートの番号を示している。(2)は、基地局122におけるローカルネットワーク102に接続された出力ポート(NW方向)の番号を示している。(3)は、基地局122における基地局121に接続された出力ポート(eNB方向)の番号を示している。(4)は、基地局122における基地局123に接続された出力ポート(eNB方向)の番号を示している。
図23,図24に示す(5)〜(7)は、HO先の基地局123における各出力ポートの番号を示している。たとえば、(5)は、基地局123における端末側に接続された出力ポート(UE方向)、すなわち無線通信の出力ポートの番号を示している。(6)は、基地局123におけるローカルネットワーク102に接続された出力ポート(NW方向)の番号を示している。(7)は、基地局123における基地局122に接続された出力ポート(eNB方向)の番号を示している。
(実施の形態2にかかる基地局)
図25は、実施の形態2にかかる基地局の一例を示す図である。図25において、図5,図7に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図25においては基地局121の構成について説明するが、基地局122,123の各構成も基地局121の構成と同様である。
図25に示すように、実施の形態2にかかる基地局121は、図7に示した基地局121の構成に加えて、図5に示したL−GW141の構成を加えたものである。ただし図5に示した基地局インタフェース530は基地局121に設けなくてもよい。すなわち、基地局121は、図7に示した基地局121の構成に加えて、ネットワークインタフェース541,542と、スイッチ550と、を備える。
また、基地局121のメモリ720においては、図7に示した構成に加えて、eNB間通信経路記憶部2521が実現されている。eNB間通信経路記憶部2521は、図5に示したL−GW間通信経路記憶部516に対応する記憶部である。eNB間通信経路記憶部2521に記憶される情報については後述する(たとえば表10,表11参照)。
また、基地局121の上位処理用プロセッサ740においては、図7に示したL3処理部742に加えて、L−GW141の機能に対応するL−GW部2510が実現される。L−GW部2510は、図5に示したプロトコル変換部521、通信種別検出部522、通信種別取得部523、HO元経路判定/変更部2511、HO先経路判定/変更部2512を含む。
HO元経路判定/変更部2511は、図7に示したHO元経路判定部753と、図5に示したHO元経路変更部524と、の機能を有する。HO先経路判定/変更部2512は、図7に示したHO先経路判定部754と、図5に示したHO先経路変更部525と、の機能を有する。
(実施の形態2においてHO要求を送信し経路変更処理を省略する場合の処理)
図26は、実施の形態2においてHO要求を送信し経路変更処理を省略する場合の処理の一例を示すシーケンス図である。実施の形態2にかかる無線通信システム100においては、たとえば図26に示す各ステップが実行される。図26に示す例では、端末112が基地局122から基地局123へHOする際に、HO要求を送信し経路変更処理を省略する場合について説明する。
図26に示すステップS2601〜S2619は、図8に示したステップS801〜S825と同様である。ただし、実施の形態2においては、L−GW142の機能が基地局122に設けられているため、ステップS2601,S2602は隣接L−GW設定ではなく隣接eNB設定となる。
また、図8に示したL−GW142による処理は基地局122によって実行される。また、図8に示した基地局122とL−GW142との間の通信は行われない。また、実施の形態2においては、L−GW143の機能が基地局123に設けられているため、図8に示したL−GW143による処理は基地局123によって実行される。また、図8に示した基地局123とL−GW143との間の通信は行われない。
また、ステップS2614のHO元経路判定/変更の処理は、図8に示したステップS815の基地局122によるHO元経路判定の処理と、ステップS817のL−GW142によるHO元経路変更の処理と、を統合した処理である。HO元経路判定/変更の処理については後述する(たとえば図31参照)。
また、ステップS2616のHO先経路判定/変更の処理は、図8に示したステップS820の基地局123によるHO先経路判定の処理と、ステップS823のL−GW143によるHO先経路変更の処理と、を統合した処理である。HO先経路判定/変更の処理については後述する(たとえば図32参照)。
また、実施の形態2においては、ステップS2609によって送信されるHO要求について、図11に示したS5トンネル終端点識別子1102を省略してもよい。
(実施の形態2においてHO要求を送信しNW側の経路変更処理を省略しない場合の処理)
図27は、実施の形態2においてHO要求を送信しNW側の経路変更処理を省略しない場合の処理の一例を示すシーケンス図である。図27に示す例では、端末112が基地局122から基地局123へHOする際に、HO要求を送信しNW側の経路変更処理を省略しない場合の処理について説明する。
図27に示すステップS2701〜S2725は、図9に示したステップS901〜S928と同様である。ただし、実施の形態2においては、L−GW142の機能が基地局122に設けられているため、図9に示したL−GW142による処理は基地局122によって実行される。また、図9に示した基地局122とL−GW142との間の通信は行われない。また、実施の形態2においては、L−GW143の機能が基地局123に設けられているため、図9に示したL−GW143による処理は基地局123によって実行される。また、図9に示した基地局123とL−GW143との間の通信は行われない。
(実施の形態2においてHO要求を送信しない場合の処理)
図28は、実施の形態2においてHO要求を送信しない場合の処理の一例を示すシーケンス図である。図28に示す例では、端末112が基地局122から基地局123へHOする際に、端末112の通信中のベアラがP−GW132を経由する通信を含まず、HO要求を送信しない場合の処理について説明する。
図28に示すステップS2801〜S2811は、図10に示したステップS1001〜S1013と同様である。ただし、実施の形態2においては、L−GW142の機能が基地局122に設けられているため、図10に示したL−GW142による処理は基地局122によって実行される。また、図10に示した基地局122とL−GW142との間の通信は行われない。また、実施の形態2においては、L−GW143の機能が基地局123に設けられているため、図10に示したL−GW143による処理は基地局123によって実行される。また、図10に示した基地局123とL−GW143との間の通信は行われない。
(実施の形態2にかかるHO元の基地局におけるeNB間通信経路記憶部に記憶される情報)
表10は、実施の形態2にかかるHO元の基地局におけるeNB間通信経路記憶部に記憶される情報の一例を示す表である。たとえば図26に示したステップS2601の隣接eNB設定により、HO元の基地局122のeNB間通信経路記憶部2521には、たとえば表10に示すeNB間通信経路情報が記憶される。表10に示すeNB間通信経路情報においては、基地局122と接続された基地局ごとに、該基地局のセルIDと、該基地局と接続された基地局122の出力ポートと、が対応付けられている。
Figure 2016185531
たとえば、基地局122には基地局121が接続されているため(たとえば図23,図24参照)、表10に示すeNB間通信経路情報においては、基地局121のセルID=1と、基地局121と接続された基地局122の出力ポート=(3)と、が対応付けられている。また、基地局122には基地局123が接続されているため、表10に示すeNB間通信経路情報においては、基地局123のセルID=3と、基地局123と接続された基地局122の出力ポート=(4)と、が対応付けられている。
(実施の形態2にかかるHO先の基地局におけるeNB間通信経路記憶部に記憶される情報)
表11は、実施の形態2にかかるHO先の基地局におけるeNB間通信経路記憶部に記憶される情報の一例を示す表である。たとえば図26に示したステップS2602の隣接eNB設定により、HO先の基地局123のeNB間通信経路記憶部2521には、たとえば表11に示すeNB間通信経路情報が記憶される。表11に示すeNB間通信経路情報においては、基地局123と接続された基地局ごとに、該基地局のセルIDと、該基地局と接続された基地局123の出力ポートと、が対応付けられている。
Figure 2016185531
たとえば、基地局123には基地局122が接続されているため、表11に示すeNB間通信経路情報においては、基地局122に対応する基地局122のセルID=2と、基地局122と接続された基地局123の出力ポート=(7)と、が対応付けられている。
(実施の形態2にかかる通信種別検出の処理)
図29は、実施の形態2にかかる通信種別検出の処理の一例を示すフローチャートである。たとえば図26に示したステップS2603において、基地局122は、通信種別検出の処理として、たとえば図29に示す各ステップを実行する。
図29に示すステップS2901〜S2908は、図12に示したL−GW142によるステップS1201〜S1208と同様である。ただし、ステップS2905において、基地局122は、端末112の通信種別として、非L−GW折り返し通信ではなく非eNB折り返し通信を設定する(ステップS2905)。また、ステップS2907において、基地局122は、端末112の通信種別として、L−GW折り返し通信ではなくeNB折り返し通信を設定する(ステップS2907)。
このように、実施の形態2においては、L−GWとeNBが物理的に一体の装置として設けられるため、折り返し通信は基地局(eNB)において折り返すeNB折り返し通信となる。このため、基地局122は、端末112の通信種別として、eNB折り返し通信または非eNB折り返し通信を設定する。
(実施の形態2にかかるHO元の基地局におけるポート方向属性記憶部に記憶される情報)
表12は、実施の形態2にかかるHO元の基地局におけるポート方向属性記憶部に記憶される情報の一例を示す表である。たとえば図29に示したステップS2901により、HO元の基地局122のポート方向属性記憶部514には、たとえば表12に示すポート方向属性情報が記憶される。表12に示すポート方向属性情報においては、基地局122の出力ポートごとに方向属性が対応付けられている。
Figure 2016185531
たとえば、図23,図24に示したように、基地局122の出力ポート=(1)は端末側に対応しているため、出力ポート=(1)の方向属性はUE方向となっている。また、基地局122の出力ポート=(2)はローカルネットワーク102に接続されているため、出力ポート=(2)の方向属性はNW方向となっている。また、基地局122の出力ポート=(3)は基地局121に接続されているため、出力ポート=(3)の方向属性はeNB方向となっている。また、基地局122の出力ポート=(4)は基地局123に接続されているため、出力ポート=(4)の方向属性はeNB方向となっている。
(実施の形態2にかかるHO元の基地局のNW側経路記憶部に記憶される情報)
図29に示したステップS2902によりHO元の基地局122のNW側経路記憶部512に記憶されるNW側経路情報は、たとえば表8に示したNW側経路情報と同様である。
(実施の形態2にかかるHO元の基地局の通信種別記憶部に記憶される情報)
表13は、実施の形態2にかかるHO元の基地局の通信種別記憶部に記憶される情報の一例を示す表である。たとえば図29に示したステップS2908により、HO元の基地局122の通信種別記憶部515には、たとえば表13に示す通信種別情報が記憶される。表13に示す通信種別情報においては、送信元IPアドレスと、宛先IPアドレスと、通信種別と、が対応付けられている。
Figure 2016185531
表13に示す通信種別情報は、たとえば表9に示した通信種別情報と同様である。ただし、実施の形態2においてはL−GWとeNBが物理的に一体の装置として設けられるため、表13に示す通信種別情報における通信種別はeNB折り返し通信または非eNB折り返し通信となる。
(実施の形態2にかかるHO元の基地局による通信種別取得の処理)
図30は、実施の形態2にかかるHO元の基地局による通信種別取得の処理の一例を示すフローチャートである。HO元の基地局122は、たとえば図26に示したステップS2607において、通信種別取得の処理として、たとえば図30に示す各ステップを実行する。図30に示すステップS3001〜S3005は、図13に示したL−GW142によるステップS1301〜S1305と同様である。
ただし、ステップS3003において、基地局122は、eNB間通信経路記憶部2521に、端末112のHO先の基地局123のターゲットセルIDが存在するか否かを判断する(ステップS3003)。また、ステップS3004において、基地局122は、端末112についてeNB間直接通信可能と判断する(ステップS3004)。また、ステップS3005において、基地局122は、端末112についてeNB間直接通信不可能と判断する(ステップS3005)。
(実施の形態2にかかるHO元省略判定の処理およびHO元省略判定の処理に基づく処理)
たとえば図26に示したステップS2608,S2609においてHO元の基地局122が実行するHO元省略判定の処理およびHO元省略判定の処理に基づく処理は、たとえば図14に示した処理と同様である。
(実施の形態2にかかるHO元経路判定の処理およびHO元経路変更の処理)
図31は、実施の形態2にかかるHO元経路判定の処理およびHO元経路変更の処理の一例を示すフローチャートである。図26に示したステップS2614において、HO元の基地局122は、HO元経路判定の処理およびHO元経路変更の処理(HO元経路判定/変更の処理)として、たとえば図31に示す各ステップを実行する。
図31に示す各ステップは、図15に示した基地局122によるHO元経路判定の処理と、図16に示したL−GW142によるHO元経路変更の処理と、を統合したものである。すなわち、まず、基地局122は、図14に示したHO元省略判定の処理によって省略可否記憶部721に設定した省略可否情報が省略可であるか否かを判断する(ステップS3101)。
ステップS3101において、省略可否情報が省略可である場合(ステップS3101:Yes)は、基地局122は、eNB間通信経路記憶部2521を参照し、基地局122からのHO元経路変更要求に含まれるHO先のターゲットセルIDをポート番号に変換する(ステップS3102)。
つぎに、基地局122は、NW側経路記憶部512におけるHOを行う端末112のIPアドレスに対応する出力ポートを、ステップS3102による変換後のポート番号に変更し(ステップS3103)、一連の処理を終了する。
ステップS3101において、省略可否情報が省略可でない場合(ステップS3101:No)は、基地局122は、HO元経路変更の処理を行わずに一連の処理を終了する。この場合は、たとえば図27に示した処理となる。
(実施の形態2にかかるHO先経路判定の処理およびHO先経路変更の処理)
図32は、実施の形態2にかかるHO先経路判定の処理およびHO先経路変更の処理の一例を示すフローチャートである。図26に示したステップS2616において、HO先の基地局123は、HO先経路判定の処理およびHO先経路変更の処理として、たとえば図32に示す各ステップを実行する。
図32に示す各ステップは、図17に示した基地局123によるHO先経路判定の処理と、図18に示したL−GW143によるHO先経路変更の処理と、を統合したものである。すなわち、まず、基地局123は、基地局122から受信したHO要求に含まれる省略可否情報が省略可であるか否かを判断する(ステップS3201)。
ステップS3201において、省略可否情報が省略可である場合(ステップS3201:Yes)は、基地局123は、HOを行う端末112のIPアドレス=Bに対応する出力ポートをUE方向に設定する(ステップS3202)。つぎに、基地局123は、eNB間通信経路記憶部2521を参照し、基地局123のIDであるソースセルIDをポート番号に変換する(ステップS3203)。
つぎに、基地局123は、NW側経路記憶部512におけるHOを行う端末112と通信を行っている端末111のIPアドレスに対応する出力ポートを、ステップS3203による変換後のポート番号に変更する(ステップS3204)。
つぎに、基地局123は、UEコンテキストリリースをHO元の基地局122(HO元eNB)に送信し(ステップS3205)、一連の処理を終了する。この場合は、たとえば図26に示した処理となる。
ステップS3201において、省略可否情報が省略可でない場合(ステップS3201:No)は、基地局123は、パススイッチリクエストをMME133に送信し(ステップS3206)、一連の処理を終了する。この場合は、たとえば図27に示した処理となる。
このように、実施の形態2にかかる無線通信システム100によれば、L−GWとeNBが物理的に一体の装置として設けられる構成においても、実施の形態1にかかる無線通信システム100と同様に、HO時の瞬断時間を削減することができる。
(実施の形態3)
実施の形態3について、実施の形態1と異なる部分について説明する。実施の形態1においては基地局ごとにL−GWが設けられる構成について説明したが、実施の形態3においては複数の基地局が同一のL−GWを共用する構成について説明する。
(実施の形態3にかかるL−GWの構成およびHO)
図33および図34は、実施の形態3にかかるL−GWの構成およびHOの一例を示す図である。図33,図34において、図3,図4に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図33,図34に示す例では、基地局121〜123が1つのL−GW141に接続されている。
まず、図33に示すように、端末111,112がそれぞれ基地局121,122に接続しており、端末111,112の間で基地局121、L−GW141、基地局122を経由するデータパスによって通信が行われているとする。つぎに、図34に示すように、端末112の移動等に伴い、端末112が基地局122から基地局123へHOしたとする。これにより、端末111,112の間で、基地局121、L−GW141、基地局123を経由するデータパスによって通信が行われる。
図33,図34に示す(1)〜(4)は、基地局121〜123によって共用されるL−GW141における各出力ポートの番号を示している。たとえば、(1)は、L−GW141における基地局121に接続された出力ポート(UE方向)の番号を示している。(2)は、L−GW141における基地局122に接続された出力ポート(UE方向)の番号を示している。(3)は、L−GW141における基地局123に接続された出力ポート(UE方向)の番号を示している。(4)は、L−GW141におけるローカルネットワーク102に接続された出力ポート(NW方向)の番号を示している。
(実施の形態3にかかるL−GW)
図35は、実施の形態3にかかるL−GWの一例を示す図である。図35において、図5に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図35に示すように、実施の形態3にかかるL−GW141は、図5に示した構成に加えて、基地局インタフェース3511,3512と、スイッチ3520と、を備える。
基地局インタフェース530は、基地局121との間の通信インタフェースである。基地局インタフェース3511,3512(eNB IF)は、それぞれ基地局122,123との間の通信インタフェースである。基地局インタフェース530,3511,3512は、スイッチ3520(SW)によって切り替えて用いられる。
また、実施の形態3にかかるL−GW141は、HO元の基地局122およびHO先の基地局123の両方に対応するため、図5に示したHO先経路変更部525を省くことができる。
(実施の形態3においてHO要求を送信し経路変更処理を省略する場合の処理)
図36は、実施の形態3においてHO要求を送信し経路変更処理を省略する場合の処理の一例を示すシーケンス図である。実施の形態3にかかる無線通信システム100においては、たとえば図36に示す各ステップが実行される。図36に示す例では、端末112が基地局122から基地局123へHOする際に、HO要求を送信し経路変更処理を省略する場合について説明する。
図36に示すステップS3601〜S3622は、図8に示したステップS801〜S825と同様である。ただし、実施の形態3においては基地局121〜123によってL−GW141を共用する構成であるため、図8に示したL−GW142による処理はL−GW141によって実行される。
また、図8に示したL−GW143による処理は不要となる。たとえば、ステップS3617におけるL−GW141によるHO元経路変更の処理により、L−GW経由の直接通信経路の設定が可能である。このため、基地局123によるHO先経路変更要求の送信や、HO先経路変更の処理は不要となる。
なお、実施の形態3においては、ステップS3610によって送信されるHO要求について、図11に示したIPアドレス1103,1104およびソースセルID1105を省略してもよい。
(実施の形態3においてHO要求を送信しNW側の経路変更処理を省略しない場合の処理)
図37は、実施の形態3においてHO要求を送信しNW側の経路変更処理を省略しない場合の処理の一例を示すシーケンス図である。図37に示す例では、端末112が基地局122から基地局123へHOする際に、HO要求を送信しNW側の経路変更処理を省略しない場合の処理について説明する。
図37に示すステップS3701〜S3727は、図9に示したステップS901〜S928と同様である。ただし、実施の形態3においては基地局121〜123によってL−GW141を共用する構成であるため、図9に示したL−GW142による処理はL−GW141によって実行される。
(実施の形態3においてHO要求を送信しない場合の処理)
図38は、実施の形態3においてHO要求を送信しない場合の処理の一例を示すシーケンス図である。図38に示す例では、端末112が基地局122から基地局123へHOする際に、端末112の通信中のベアラがP−GW132を経由する通信を含まず、HO要求を送信しない場合の処理について説明する。
図38に示すステップS3801〜S3812は、図10に示したステップS1001〜S1013と同様である。ただし、実施の形態3においては基地局121〜123によってL−GW141を共用する構成であるため、図10に示したL−GW142による処理はL−GW141によって実行される。
(実施の形態3にかかるL−GWにおけるL−GW間通信経路記憶部に記憶される情報)
表14は、実施の形態3にかかるL−GWにおけるL−GW間通信経路記憶部に記憶される情報の一例を示す表である。たとえば図36に示したステップS3601の隣接L−GW設定により、L−GW141のL−GW間通信経路記憶部516には、たとえば表14に示すL−GW間通信経路情報が記憶される。表14に示すL−GW間通信経路情報においては、L−GW141と接続された基地局ごとに、該基地局のセルIDと、該基地局と接続されたL−GW141の出力ポートと、が対応付けられている。
Figure 2016185531
たとえば、図33,図34に示したように、L−GW141には基地局121が接続されている。このため、表14に示すL−GW間通信経路情報においては、基地局121のセルID=1と、基地局121と接続されたL−GW141の出力ポート=(1)と、が対応付けられている。
また、L−GW141には基地局122が接続されているため、表14に示すL−GW間通信経路情報においては、基地局122のセルID=2と、基地局122と接続されたL−GW141の出力ポート=(2)と、が対応付けられている。また、L−GW141には基地局123が接続されているため、表14に示すL−GW間通信経路情報においては、基地局123のセルID=3と、基地局123と接続されたL−GW141の出力ポート=(3)と、が対応付けられている。
(実施の形態3にかかる通信種別検出の処理)
たとえば図36に示したステップS3602においてL−GW141が実行する通信種別検出の処理は、たとえば図12に示したL−GW142による処理と同様である。
(実施の形態3にかかるL−GWにおけるポート方向属性記憶部に記憶される情報)
表15は、実施の形態3にかかるL−GWにおけるポート方向属性記憶部に記憶される情報の一例を示す表である。実施の形態3においては、図12に示したステップS1201により、L−GW141のポート方向属性記憶部514には、たとえば表15に示すポート方向属性情報が記憶される。表15に示すポート方向属性情報においては、L−GW141の出力ポートごとに方向属性が対応付けられている。
Figure 2016185531
たとえば、図33,図34に示したように、L−GW141の出力ポート=(1)は基地局121に接続されているため、出力ポート=(1)の方向属性はUE方向となっている。また、L−GW141の出力ポート=(2)は基地局122に接続されているため、出力ポート=(2)の方向属性はUE方向となっている。
また、L−GW141の出力ポート=(3)は基地局123に接続されているため、出力ポート=(3)の方向属性はUE方向となっている。また、L−GW141の出力ポート=(4)はローカルネットワーク102に接続されているため、出力ポート=(4)の方向属性はNW方向となっている。
(実施の形態3にかかるL−GWのNW側経路記憶部に記憶される情報)
表16は、実施の形態3にかかるL−GWのNW側経路記憶部に記憶される情報の一例を示す表である。実施の形態3においては、図12に示したステップS1202により、L−GW141のNW側経路記憶部512には、たとえば表16に示すNW側経路情報が記憶される。表16に示すNW側経路情報においては、宛先IPアドレスごとに、L−GW141の出力ポートが対応付けられている。
Figure 2016185531
たとえば、図33,図34に示したように、宛先IPアドレス=Aは端末111のアドレスであるため、宛先IPアドレス=Aには端末111(基地局121)の方向に対応する出力ポート=(1)が対応付けられている。また、宛先IPアドレス=Bは端末112のアドレスであるため、基地局122のHOの前においては、宛先IPアドレス=Bには端末112(基地局122)の方向に対応する出力ポート=(2)が対応付けられている。また、端末112の基地局123へのHOにより、宛先IPアドレス=Bに対応付けられる出力ポートは、端末112(基地局123)の方向に対応する出力ポート=(3)に変更される。
また、宛先IPアドレス=Cはサーバ301のアドレスであるため、宛先IPアドレスのCにはサーバ301(ローカルネットワーク102)の方向に対応する出力ポート=(4)が対応付けられている。また、宛先IPアドレス=Dはサーバ302のアドレスであるため、宛先IPアドレス=Dにはサーバ302(ローカルネットワーク102)の方向に対応する出力ポート=(4)が対応付けられている。
(実施の形態3にかかるHO元のL−GWの通信種別記憶部に記憶される情報)
実施の形態3において、図12に示したステップS1208によりL−GW141の通信種別記憶部515に記憶される通信種別情報は、たとえば表9に示した通信種別情報と同様である。
(実施の形態3にかかるHO先経路判定の処理およびHO先経路判定の処理に基づく処理)
図39は、実施の形態3にかかるHO先経路判定の処理およびHO先経路判定の処理に基づく処理の一例を示すフローチャートである。たとえば図36に示したステップS3619において、HO先の基地局123は、HO先経路判定の処理として、たとえば図39に示す各ステップを実行する。
図39に示す各ステップは、図17に示した各ステップと同様である。ただし、実施の形態3においては基地局121〜123によってL−GW141を共用する構成であり、図36に示したステップS3617によるHO元経路変更の処理によって経路設定は完了している。このため、図39に示すように、図17に示したステップS1702のようなHO先のL−GW143にHO先経路設定要求を送信する処理は省くことができる。
このように、実施の形態3に無線通信システム100によれば、複数の基地局が同一のL−GWを共用する構成においても、実施の形態1にかかる無線通信システム100と同様に、HO時の瞬断時間を削減することができる。
以上説明したように、無線通信システム、無線通信装置およびハンドオーバ制御方法によれば、ハンドオーバ時の瞬断時間を削減することができる。
100 無線通信システム
101 インターネット
102 ローカルネットワーク
111,112 端末
121〜123 基地局
121a,122a セル
131 S−GW
132 P−GW
133 MME
141〜143 L−GW
301,302 サーバ
510,720 メモリ
511 フロー記憶部
512 NW側経路記憶部
513 基地局側経路記憶部
514 ポート方向属性記憶部
515 通信種別記憶部
516 L−GW間通信経路記憶部
520 プロセッサ
521 プロトコル変換部
522 通信種別検出部
523 通信種別取得部
524 HO元経路変更部
525 HO先経路変更部
530,3511,3512 基地局インタフェース
541,542 ネットワークインタフェース
550,3520 スイッチ
601,602 プロトコル変換
610,620 レイヤ群
711 アンテナ
712 無線処理回路
713 ベースバンド処理回路
721 省略可否記憶部
730 ベースバンド処理用プロセッサ
731 スケジューラ
740 上位処理用プロセッサ
741 L2処理部
742 L3処理部
751 HO判定部
752 HO元省略判定部
753 HO元経路判定部
754 HO先経路判定部
761 S−GWインタフェース
762 L−GWインタフェース
763 X2インタフェース
1100 HO要求
1101 省略可否情報
1102 S5トンネル終端点識別子
1103,1104 IPアドレス
1105 ソースセルID
1901 L−GW間直接通信経路
2510 L−GW部
2511 HO元経路判定/変更部
2512 HO先経路判定/変更部
2521 eNB間通信経路記憶部
本発明は、無線通信システム、無線通信装置およびハンドオーバ制御方法に関する。
従来、ユーザデータをローカルネットワークにオフロードすることによりコアネットワークのトラフィック負荷を軽減するLIPA(Local IP Access:ローカルIPアクセス)が知られている。また、ローカルネットワークに接続されたL−GW(Local−Gateway)と基地局を含む構成における基地局経由のハンドオーバ制御に関する技術が知られている(たとえば、下記特許文献1,2参照。)。
また、LTE−AのeICBD(enhancements for Infrastructure based data Communication Between Devices)など、基地局やゲートウェイにおいて通信経路を折り返すことにより端末間通信における網内経路を短縮する技術が知られている(たとえば、下記非特許文献1参照。)。
特表2013−526087号公報 特開2013−17093号公報
3GPP TR22.807 V13.0.0
しかしながら、上述した従来技術では、たとえばL−GWにおいて折り返す短縮経路による音声通話のような端末間通信が行われている場合に端末のハンドオーバが発生すると、L−GW経由の端末間通信を切断してからP−GWやS−GWにおける経路切替が行われる。このため、ハンドオーバが完了するまでに時間がかかり、ハンドオーバによる端末間通信の瞬断時間が長くなるという問題がある。
1つの側面では、本発明は、ハンドオーバ時の瞬断時間を削減することができる無線通信システム、無線通信装置およびハンドオーバ制御方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明の一側面によれば、第1の通信網に接続された第1の中継装置と、前記第1の通信網と異なる第2の通信網に接続され、前記第1の中継装置と異なる第2の中継装置と、を含む無線通信システムにおいて、第1の端末との間で前記第2の中継装置を経由する通信を行う第2の端末のハンドオーバを行う際に、前記第2の中継装置を経由する通信が前記第2の通信網を経由するか否かを示す情報を取得し、取得した前記情報に基づいて、前記第2の中継装置を経由する通信が前記第2の通信網を経由する場合は前記第2の中継装置を経由する通信を切断して前記第1の中継装置の経路変更による前記ハンドオーバを行い、前記第2の中継装置を経由する通信が前記第2の通信網を経由しない場合は前記第2の中継装置を経由する通信を切断せずに前記第2の中継装置の経路変更による前記ハンドオーバを行う無線通信システム、無線通信装置およびハンドオーバ制御方法が提案される。
本発明の一側面によれば、ハンドオーバ時の瞬断時間を削減することができる。
図1は、実施の形態1にかかる無線通信システムの一例を示す図である。 図2は、実施の形態1にかかる端末間の通信の一例を示す図である。 図3は、実施の形態1にかかるL−GWの構成およびHOの一例を示す図(その1)である。 図4は、実施の形態1にかかるL−GWの構成およびHOの一例を示す図(その2)である。 図5は、実施の形態1にかかるL−GWの一例を示す図である。 図6は、実施の形態1にかかるL−GWにおけるプロトコル変換の一例を示す図である。 図7は、実施の形態1にかかる基地局の一例を示す図である。 図8は、実施の形態1においてHO要求を送信し経路変更処理を省略する場合の処理の一例を示すシーケンス図である。 図9は、実施の形態1においてHO要求を送信しNW側の経路変更処理を省略しない場合の処理の一例を示すシーケンス図である。 図10は、実施の形態1においてHO要求を送信しない場合の処理の一例を示すシーケンス図である。 図11は、実施の形態1にかかるHO要求の一例を示す図である。 図12は、実施の形態1にかかる通信種別検出の処理の一例を示すフローチャートである。 図13は、実施の形態1にかかるHO元のL−GWによる通信種別取得の処理の一例を示すフローチャートである。 図14は、実施の形態1にかかるHO元省略判定の処理およびHO元省略判定の処理に基づく処理の一例を示すフローチャートである。 図15は、実施の形態1にかかるHO元経路判定の処理およびHO元経路設定要求の送信の一例を示すフローチャートである。 図16は、実施の形態1にかかるHO元経路変更の処理の一例を示すフローチャートである。 図17は、実施の形態1にかかるHO先経路判定の処理およびHO先経路判定の処理に基づく処理の一例を示すフローチャートである。 図18は、実施の形態1にかかるHO先経路変更の処理の一例を示すフローチャートである。 図19は、実施の形態1においてHO要求を送信しNW側の経路変更処理を省略しない場合のHOによる通信経路の変化の一例を示す図である。 図20は、実施の形態1においてHO要求を送信しない場合のHOによる通信経路の変化の一例を示す図である。 図21は、実施の形態1においてHO要求を送信しNW側の経路変更処理を省略する場合のHOによる通信経路の変化の一例を示す図である。 図22は、非折り返し通信においてHO時に経路変更処理を省略した場合の例を参考として示す図である。 図23は、実施の形態2にかかるL−GWの構成およびHOの一例を示す図(その1)である。 図24は、実施の形態2にかかるL−GWの構成およびHOの一例を示す図(その2)である。 図25は、実施の形態2にかかる基地局の一例を示す図である。 図26は、実施の形態2においてHO要求を送信し経路変更処理を省略する場合の処理の一例を示すシーケンス図である。 図27は、実施の形態2においてHO要求を送信しNW側の経路変更処理を省略しない場合の処理の一例を示すシーケンス図である。 図28は、実施の形態2においてHO要求を送信しない場合の処理の一例を示すシーケンス図である。 図29は、実施の形態2にかかる通信種別検出の処理の一例を示すフローチャートである。 図30は、実施の形態2にかかるHO元の基地局による通信種別取得の処理の一例を示すフローチャートである。 図31は、実施の形態2にかかるHO元経路判定の処理およびHO元経路変更の処理の一例を示すフローチャートである。 図32は、実施の形態2にかかるHO先経路判定の処理およびHO先経路変更の処理の一例を示すフローチャートである。 図33は、実施の形態3にかかるL−GWの構成およびHOの一例を示す図(その1)である。 図34は、実施の形態3にかかるL−GWの構成およびHOの一例を示す図(その2)である。 図35は、実施の形態3にかかるL−GWの一例を示す図である。 図36は、実施の形態3においてHO要求を送信し経路変更処理を省略する場合の処理の一例を示すシーケンス図である。 図37は、実施の形態3においてHO要求を送信しNW側の経路変更処理を省略しない場合の処理の一例を示すシーケンス図である。 図38は、実施の形態3においてHO要求を送信しない場合の処理の一例を示すシーケンス図である。 図39は、実施の形態3にかかるHO先経路判定の処理およびHO先経路判定の処理に基づく処理の一例を示すフローチャートである。
以下に図面を参照して、本発明にかかる無線通信システム、無線通信装置およびハンドオーバ制御方法の実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
(実施の形態1にかかる無線通信システム)
図1は、実施の形態1にかかる無線通信システムの一例を示す図である。図1に示すように、実施の形態1にかかる無線通信システム100は、端末111,112と、基地局121,122と、S−GW131と、P−GW132と、MME133と、L−GW141,142と、を含む。インターネット101は、P−GW132と接続された広域のネットワークである。ローカルネットワーク102は、基地局121,122の付近に設けられたローカルなネットワークである。ローカルネットワーク102はインターネット101に接続されていてもよい。
端末111,112は、基地局121,122との間で無線通信を行うUE(User Equipment:ユーザ端末)である。図1に示す例では、端末111は、基地局121のセル121aに在圏しており、基地局121との間で無線通信を行う。また、端末112は、基地局122のセル122aに在圏しており、基地局122との間で無線通信を行う。また、端末111,112は、互いに端末間通信を行うことができる。
基地局121,122は、それぞれセル121a,122aを形成し、自セルに在圏する端末との間で無線通信を行う無線通信装置である。たとえば、基地局121,122はeNB(evolved Node B)である。図1に示す例では、基地局121は、セル121aに在圏する端末111との間で無線通信を行う。基地局122は、セル122aに在圏する端末112との間で無線通信を行う。また、基地局121,122は、S1インタフェースを介してS−GW131およびMME133と接続されている。また、基地局121,122は、X2インタフェースを介して互いに接続されている。
S−GW131およびP−GW132は、インターネット101(第1の通信網)に接続された第1の中継装置である。S−GW131(Serving−Gateway)は、基地局121,122を収容し、基地局121,122を経由する通信におけるU−plane(User plane)の処理を行うサービングゲートウェイである。たとえば、S−GW131は、基地局121を経由する端末111の通信におけるU−planeの処理を行う。
P−GW132(Packet Data Network−Gateway)は、インターネット101などの外部ネットワークに接続するためのパケットデータネットワークゲートウェイである。たとえば、P−GW132は、S−GW131とインターネット101との間においてユーザデータを中継する。また、たとえば、P−GW132は、端末ごとにパケットフィルタリングやIP(Internet Protocol)アドレスの割り当てなどを行う機能を有する。
MME133(Mobility Management Entity:移動性管理エンティティ)は、基地局121,122を収容し、基地局121,122を経由する通信におけるC−plane(Control plane)の処理を行う。たとえば、MME133は、基地局121を介した端末111の通信におけるC−planeの処理を行う。C−planeは、たとえば、各装置間で通話やネットワークを制御するための機能群である。一例としては、C−planeは、パケット呼の接続、ユーザデータを伝送するための経路の設定、ハンドオーバの制御などに用いられる。
L−GW141,142は、ローカルネットワーク102(第2の通信網)に接続された第2の中継装置である。L−GW141は、基地局121とローカルネットワーク102との間のローカルゲートウェイである。L−GW142は、基地局122とローカルネットワーク102との間のローカルゲートウェイである。また、L−GW141,142は、ゲートウェイ間インタフェースによって互いに接続されている。
L−GW141,142は、RAN(Radio Access Network:無線接続網)との間の直接トンネリングやIPアドレスの割り当て等を行う機能を有する。
図1に示す例では、L−GW141,142は、それぞれ基地局121,122と物理的に独立して設けられているが、このような構成に限らない。たとえば、基地局121,122にそれぞれL−GW141,142の機能を設けてもよい。本実施の形態においては、L−GW141,142がそれぞれ基地局121,122と物理的に独立して設けられている場合について説明する。
(実施の形態1にかかる端末間の通信)
図2は、実施の形態1にかかる端末間の通信の一例を示す図である。図2において、図1に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。実施の形態1にかかる無線通信システム100において、端末111と端末112との間で音声通信等の端末間通信を行う場合における通信経路について説明する。
端末111,112は、たとえばS−GW131やP−GW132を経由せずに、L−GW141,142を経由する端末間通信を行うことができる。これにより、S−GW131やP−GW132を含むコアネットワークのトラフィックを低減することができる。
このようなL−GW経由の通信コネクションには、たとえばLIPA PDN(Packet Data Network)コネクションを用いることができる。LIPA PDNコネクションについては、たとえば3GPPのTS23.401やTR23.829に規定されている。
また、端末111,112は、図2に示すように、L−GW141,142において折り返すことにより、ローカルネットワーク102を経由しないデータパス(短縮経路)による端末間通信を行うことができる。このようなデータパスは、たとえば3GPPのTR22.807に規定されている。これにより、ローカルネットワーク102におけるトラフィックや端末間通信における遅延を低減することができる。
図2に示す例では、端末111から端末112へのデータは、基地局121、L−GW141,142、基地局122の順に経由し、ローカルネットワーク102は経由せずに端末112へ伝送される。また、端末112から端末111へのデータは、基地局122、L−GW141,142、基地局121の順に経由し、ローカルネットワーク102は経由せずに端末111へ伝送される。
ここで、図2に示したL−GW経由での折り返し通信を端末111,112の間で行う場合に、端末111,112の少なくともいずれかのHO(Hand Over:ハンドオーバ)が発生した場合について説明する。このような場合に、従来の処理では、HOの実行に先立ってL−GW経由の通信コネクション(LIPA PDNコネクション)が解放され、P−GW132を経由する通信のHOが行われる。このため、HOが完了するまでに時間がかかり、ハンドオーバによる端末間通信の瞬断時間が長くなる。
これに対して、本実施の形態においては、HO対象の端末における端末間通信がL−GW経由の折り返し通信である場合は、L−GW経由の通信を切断せずにHOを行うことができる。L−GW経由の通信を切断せずにHOを行うことにより、P−GW132の側の経路変更処理は行われないため、HO時の瞬断時間を削減することができる。
(実施の形態1にかかるL−GWの構成およびHO)
図3および図4は、実施の形態1にかかるL−GWの構成およびHOの一例を示す図である。図3および図4において、図1に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図3,図4に示す基地局123は、基地局121,122とは異なるeNBである。基地局123も、基地局121,122と同様に、S−GW131やMME133と接続されている。図3,図4に示すL−GW143は、基地局123とローカルネットワーク102との間のローカルゲートウェイである。
図3,図4に示すように、実施の形態1においては、基地局121〜123にそれぞれL−GW141〜143が接続されている場合について説明する。また、端末111,112のIPアドレスをそれぞれA,Bとする。また、ローカルネットワーク102にはサーバ301,302が接続されており、サーバ301,302のIPアドレスをそれぞれC,Dとする。
まず、図3に示すように、端末111,112がそれぞれ基地局121,122に接続しており、端末111,112の間で基地局121、L−GW141,142、基地局122を経由するデータパスによって通信が行われているとする。つぎに、図4に示すように、端末112の移動等に伴い、端末112が基地局122から基地局123へHOしたとする。これにより、端末111,112の間で、基地局121、L−GW141〜143、基地局123を経由するデータパスによって通信が行われる。
図3,図4に示す(1)〜(4)は、HO元(ハンドオーバ元)の基地局122に対応するL−GW142における各出力ポート(通信ポート)の番号を示している。たとえば(1)は、L−GW142における基地局122に接続された出力ポート(UE方向)の番号を示している。(2)は、L−GW142におけるローカルネットワーク102に接続された出力ポート(NW(Network)方向)の番号を示している。(3)は、L−GW142におけるL−GW141に接続された出力ポート(L−GW方向)の番号を示している。(4)は、L−GW142におけるL−GW143に接続された出力ポート(L−GW方向)の番号を示している。
図3,図4に示す(5)〜(7)は、HO先(ハンドオーバ先)の基地局123に対応するL−GW143における各出力ポートの番号を示している。たとえば、(5)は、L−GW143における基地局123に接続された出力ポート(UE方向)の番号を示している。(6)は、L−GW143におけるローカルネットワーク102に接続された出力ポート(NW方向)の番号を示している。(7)は、L−GW143におけるL−GW142に接続された出力ポート(L−GW方向)の番号を示している。
(実施の形態1にかかるL−GW)
図5は、実施の形態1にかかるL−GWの一例を示す図である。図5においてはL−GW141の構成について説明するが、L−GW142,143の各構成もL−GW141の構成と同様である。図5に示すように、L−GW141は、メモリ510と、プロセッサ520と、基地局インタフェース530と、ネットワークインタフェース541,542と、スイッチ550と、を備える。
メモリ510は、たとえばメインメモリおよび補助メモリが含まれる。メインメモリは、たとえばRAM(Random Access Memory:ランダムアクセスメモリ)である。メインメモリは、プロセッサ520のワークエリアとして使用される。補助メモリは、たとえば磁気ディスク、光ディスク、フラッシュメモリなどの不揮発メモリである。補助メモリには、L−GW141を動作させる各種のプログラムが記憶されている。補助メモリに記憶されたプログラムは、メインメモリにロードされてプロセッサ520によって実行される。
また、L−GW141は、フロー記憶部511と、NW側経路記憶部512と、基地局側経路記憶部513と、ポート方向属性記憶部514と、通信種別記憶部515と、L−GW間通信経路記憶部516と、を備える。これらはメモリ510により実現される。
フロー記憶部511は、プロトコル変換のための情報を記憶する。プロトコル変換のための情報には、たとえば、外部IPアドレス、TEID(Tunnel Endpoint IDentifier)、UDP(User Datagram Protocol)ポート番号、内部IPアドレスの組み合わせ情報などが含まれる。
NW側経路記憶部512は、外部IPアドレスに関するルーティング情報を記憶する。外部IPアドレスに関するルーティング情報には、たとえば外部IPアドレスとネットワークインタフェース(NW IF)のポート番号との対応情報が含まれる。NW側経路記憶部512に記憶される情報については後述する(たとえば表8参照)。
基地局側経路記憶部513は、内部IPアドレスに関するルーティング情報を記憶する。内部IPアドレスに関するルーティング情報には、たとえば内部IPアドレスと基地局インタフェース530のポート番号が含まれる。
ポート方向属性記憶部514は、出力ボート番号と、その出力ポートの先に接続されている装置(eNB方向、UE方向、L−GW方向、NW方向)との関連性を記憶する。たとえば出力ポート番号と出力ポートの方向属性との対応情報が含まれる。ポート方向属性記憶部514に記憶される情報については後述する(たとえば表7参照)。
通信種別記憶部515は、プロセッサ520における通信種別検出部522によって検出された各端末の通信種別を記憶する。通信種別記憶部515に記憶される情報については後述する(たとえば表9参照)。
L−GW間通信経路記憶部516は、隣接基地局のセルIDと隣接L−GWの出力ポート番号との対応情報を記憶する。L−GW間通信経路記憶部516に記憶される情報については後述する(たとえば表1参照)。
また、L−GW141は、プロトコル変換部521と、通信種別検出部522と、通信種別取得部523と、HO元経路変更部524と、HO先経路変更部525と、が実現される。これらはプロセッサ520により実現される。
プロトコル変換部521は、メモリ510のフロー記憶部511を参照し、L−GW141が中継するデータのプロトコル変換を行う。プロトコル変換部521によるプロトコル変換については後述する(たとえば図6参照)。
通信種別検出部522は、端末の通信における通信種別を取得する通信種別検出の処理を行う。たとえば、通信種別検出部522は、プロトコル変換部521によるプロトコル変換後のデータ(後述する図6のプロトコル変換601による変換後のデータ)から、宛先IPアドレスと送信元IPアドレスを取得する。または、通信種別検出部522は、ローカルネットワーク102から送信されるデータの宛先IPアドレスと送信元IPアドレスを取得してもよい。また、通信種別検出部522は、NW側経路記憶部512を参照し、取得した宛先IPアドレスと送信元IPアドレスのそれぞれに対応する出力ポート番号を取得する。また、通信種別検出部522は、ポート方向属性記憶部514を参照し、取得した出力ポート番号と対応するポートの方向属性を取得する。
そして、通信種別検出部522は、宛先IPアドレスおよび送信元IPアドレスと対応する出力ポートの各方向属性がともにUE方向またはL−GW方向の場合は通信種別をL−GW折り返し通信と判定する。また、通信種別検出部522は、宛先IPアドレスおよび送信元IPアドレスと対応する出力ポートの各方向属性の少なくともいずれかがUE方向でもL−GW方向でもない場合は通信種別を非L−GW折り返し通信と判定する。通信種別検出部522による通信種別検出の処理については後述する(たとえば図12参照)。通信種別検出部522は、検出した通信種別を通信種別記憶部515に記憶させる。
通信種別取得部523は、端末の通信における通信種別を取得する通信種別取得の処理を行う。たとえば、通信種別取得部523は、基地局(たとえば基地局121)から通信種別問い合わせを受信した場合に、通信種別問い合わせ応答を生成して送信する。通信種別取得部523による通信種別取得の処理については後述する(たとえば図13参照)。
HO元経路変更部524は、基地局(たとえば基地局121)からHO元経路変更要求を受信した場合に、HOを行う端末についてのHO元のL−GWにおける通信経路を変更するHO元経路変更の処理を行う。HO元経路変更部524によるHO元経路変更の処理については後述する(たとえば図16参照)。
HO先経路変更部525は、基地局123からHO先経路変更要求を受信した場合に、HOを行う端末についてのHO先のL−GWにおける通信経路を変更するHO先経路変更の処理を行う。HO先経路変更部525によるHO先経路変更の処理については後述する(たとえば図18参照)。
基地局インタフェース530(eNB IF)は、自装置の接続先の基地局(たとえば基地局121)との間の通信インタフェースである。プロセッサ520は、基地局インタフェース530を用いて自装置の接続先の基地局との間で通信を行う。
ネットワークインタフェース541,542は、それぞれローカルネットワーク102および他のL−GW(たとえばL−GW142)との間の通信インタフェースである。プロセッサ520は、ネットワークインタフェース541,542およびスイッチ550を用いて、ローカルネットワーク102や他のL−GWとの間で通信を行う。
なお、ネットワークインタフェースの数は、接続先のローカルネットワーク102や他のL−GWの数に応じた数とする。たとえばL−GW142は、L−GW141,143およびローカルネットワーク102に接続されているため、ネットワークインタフェースの数を3つとすることができる。
(実施の形態1にかかるL−GWにおけるプロトコル変換)
図6は、実施の形態1にかかるL−GWにおけるプロトコル変換の一例を示す図である。図5に示したプロトコル変換部521は、たとえば図6に示すプロトコル変換を行う。図6において、レイヤ群610は、L−GW141における基地局121の側の通信に対応するレイヤ群である。一方、レイヤ群620は、L−GW141におけるローカルネットワーク102の側の通信に対応するレイヤ群である。
レイヤ群610の外部IPは、ローカルネットワーク102におけるルーティングに使用されるIPである。GTP−U(General Packet Radio Service Tunneling Protocol for User Plane)は、ユーザプレーンのためのGTP(General Packet Radio Service Tunneling Protocol)である。
UDPはユーザデータプロトコルである。内部IPは基地局121〜123、S−GW131、P−GW132およびMME133の間のルーティングに使われるIPである。L2は、レイヤ2(データリンク層)である。L1はレイヤ1(物理層)である。
プロトコル変換部521は、基地局121からのデータをローカルネットワーク102へ伝送する際には、基地局インタフェース530からネットワークインタフェース541へのデータについて、プロトコル変換601を行う。また、プロトコル変換部521は、ローカルネットワーク102からのデータを基地局121へ伝送する際には、ネットワークインタフェース541から基地局インタフェース530へのデータについて、プロトコル変換602を行う。
(実施の形態1にかかる基地局)
図7は、実施の形態1にかかる基地局の一例を示す図である。図7においては基地局121の構成について説明するが、基地局122,123の各構成も基地局121の構成と同様である。図7に示すように、実施の形態1にかかる基地局121は、アンテナ711と、無線処理回路712と、ベースバンド処理回路713と、メモリ720と、ベースバンド処理用プロセッサ730と、上位処理用プロセッサ740と、を備える。また、基地局121は、S−GWインタフェース761と、L−GWインタフェース762と、X2インタフェース763と、を備える。
ベースバンド処理用プロセッサ730および上位処理用プロセッサ740は、アンテナ711、無線処理回路712およびベースバンド処理回路713を用いて、基地局121のセル121aに在圏する端末との間で無線通信を行う。
無線処理回路712は、ベースバンド周波数と無線周波数間の相互変換を行う。たとえば、無線処理回路712は、ベースバンド処理回路713から出力された信号をベースバンド周波数から無線周波数に変換してアンテナ711へ出力する。また、無線処理回路712は、アンテナ711から出力された信号を無線周波数からベースバンド周波数に変換してベースバンド処理回路713へ出力する。
また、無線処理回路712は、ベースバンド処理回路713から出力された信号をデジタル信号からアナログ信号に変換してアンテナ711へ出力してもよい。また、無線処理回路712は、アンテナ711から出力された信号をアナログ信号からデジタル信号に変換してベースバンド処理回路713へ出力してもよい。また、無線処理回路712は、信号の増幅等を行ってもよい。
アンテナ711は、端末(たとえば端末111)との間で無線信号の送受信を行う。たとえば、アンテナ711は、無線処理回路712から出力された信号を無線送信する。また、アンテナ711は、無線受信した信号を無線処理回路712へ出力する。
ベースバンド処理回路713は、基地局121が無線により送受信する信号について、主に物理層の処理を行う。ベースバンド処理回路713による処理には、たとえば送信信号の符号化および変調が含まれる。また、ベースバンド処理回路713による処理には、たとえば受信信号の復調および復号が含まれる。
メモリ720は、たとえばメインメモリおよび補助メモリが含まれる。メインメモリは、たとえばRAMである。メインメモリは、ベースバンド処理用プロセッサ730や上位処理用プロセッサ740のワークエリアとして使用される。補助メモリは、たとえば磁気ディスク、光ディスク、フラッシュメモリなどの不揮発メモリである。補助メモリには、基地局121を動作させる各種のプログラムが記憶されている。補助メモリに記憶されたプログラムは、メインメモリにロードされてベースバンド処理用プロセッサ730や上位処理用プロセッサ740によって実行される。
また、基地局121は、省略可否記憶部721を備える。省略可否記憶部721はメモリ720により実現される。省略可否記憶部721は、NW側の経路変更処理の省略の可否を示す省略可否情報を記憶する。
ベースバンド処理用プロセッサ730は、ベースバンド処理回路713におけるベースバンド処理を制御する。また、ベースバンド処理用プロセッサ730は、スケジューラ731を備える。スケジューラ731は、ベースバンド処理用プロセッサ730により実現される。スケジューラ731は、複数端末への無線リソースの割り当て制御等を行う。
上位処理用プロセッサ740は、基地局121の通信における上位レイヤ(たとえばL2やアプリケーションレイヤ)の処理を行う。また、基地局121は、L2処理部741と、L3処理部742と、を備える。L2処理部741およびL3処理部742は上位処理用プロセッサ740により実現される。L−GW経由の通信がローカルネットワーク102を経由するか否かに応じてハンドオーバの制御を行う制御部は、たとえば上位処理用プロセッサ740により実現することができる。
L2処理部741は、基地局121の通信におけるL2の処理を行う。L2の処理には、たとえば、MAC(Medium Access Control)、RLC(Radio Link Control:無線リンク制御)、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)、GTP−U、UDP、内部IPレイヤ等の処理が含まれる。
L3処理部742は、基地局121の通信におけるRRCレイヤ、基地局間IFの終端等のL2より上位の処理を行う。たとえば、無線リソースの制御や管理、基地局間信号の送受信、NW側装置との間の信号の送受信等の処理が含まれる。NW側装置には、たとえばS−GW131、P−GW132、L−GW141などが含まれる。
L3処理部742は、HO判定部751と、HO元省略判定部752と、HO元経路判定部753と、HO先経路判定部754と、を備える。HO判定部751は、端末(たとえば端末111)から送信される測定情報の受信やHO要求受信時の受け入れ制御等を行う。
HO元省略判定部752は、HO判定部751によってHOを実施すると判定された場合に、HO元に対応するL−GW(たとえばL−GW142)に通信種別の問い合わせを行う。また、HO元省略判定部752は、通信種別問い合わせ応答を受信すると、NW側の経路変更処理を省略するか否かを判定するHO元省略判定の処理を行う。HO元省略判定部752によるHO元省略判定の処理については後述する(たとえば図14参照)。
HO元経路判定部753は、HO元に対応するL−GW(たとえばL−GW142)に対して経路変更を要求するか否かを判定するHO元経路判定の処理を行う。HO元経路判定部753によるHO元経路判定の処理については後述する(たとえば図15参照)。
HO先経路判定部754は、HO先に対応するL−GW(たとえばL−GW143)に対して経路変更を要求するか否かを判定するHO先経路判定の処理を行う。HO先経路判定部754によるHO先経路判定の処理については後述する(たとえば図17参照)。
S−GWインタフェース761(S−GW IF)は、S−GW131との間の通信インタフェースである。たとえば、S−GWインタフェース761はS1インタフェースである。ベースバンド処理用プロセッサ730および上位処理用プロセッサ740は、S−GWインタフェース761を用いてS−GW131との間で通信を行う。
L−GWインタフェース762(L−GW IF)は、基地局121に接続されたL−GW(たとえばL−GW141)との間の通信インタフェースである。ベースバンド処理用プロセッサ730および上位処理用プロセッサ740は、L−GWインタフェース762を用いて、基地局121に接続されたL−GW(たとえばL−GW141)との間で通信を行う。L−GW経由の通信がローカルネットワーク102を経由するか否かを示す情報を取得する取得部は、L−GWインタフェース762により実現することができる。
X2インタフェース763(X2 IF)は、他の基地局(たとえば基地局122,123)との間の通信インタフェースである。ベースバンド処理用プロセッサ730および上位処理用プロセッサ740は、X2インタフェース763を用いて他の基地局(たとえば基地局122,123)との間で通信を行う。
(実施の形態1においてHO要求を送信し経路変更処理を省略する場合の処理)
図8は、実施の形態1においてHO要求を送信し経路変更処理を省略する場合の処理の一例を示すシーケンス図である。実施の形態1にかかる無線通信システム100においては、たとえば図8に示す各ステップが実行される。図8に示す例では、端末112が基地局122から基地局123へHOする際に、HO要求を送信し経路変更処理を省略する場合について説明する。
まず、HO元の基地局122に対応するL−GW142に対して、隣接する基地局122のセルID(Cell ID)と、L−GW142における出力ポート番号と、の対応情報を設定する隣接L−GW設定が行われる(ステップS801)。また、HO先の基地局123に対応するL−GW143に対して、隣接する基地局123のセルIDと、L−GW143における出力ポート番号と、の対応情報を設定する隣接L−GW設定が行われる(ステップS802)。ステップS801,S802による設定は、たとえばそれぞれL−GW142,143の置局時に行われる。これらの設定の例については後述する(たとえば表1,表2参照)。
つぎに、L−GW142が、端末(たとえば端末112)の通信種別を検出する通信種別検出の処理を行う(ステップS803)。通信種別には、ローカルネットワーク102を経由せずにL−GWにて折り返す経路によるL−GW折り返し通信と、L−GWおよびローカルネットワーク102を経由する経路による非L−GW折り返し通信と、がある。通信種別検出の処理については後述する(たとえば図12参照)。
また、基地局122が、端末112に対して、無線品質の測定報告の送信条件を設定する測定制御を行う(ステップS804)。つぎに、端末112が、測定した無線品質がステップS804によって設定された送信条件を満たす場合に、基地局122に対して測定した無線品質の測定報告を送信する(ステップS805)。無線品質の測定報告には、たとえばRSRP(Reference Signal Received Power)、RSRQ(Reference Signal Received Quality)等の無線通信の無線品質情報が含まれる。なお、ステップS804,S805による測定制御や測定報告は、基地局122と端末112との間で定期的に行われてもよい。
つぎに、測定報告を受信した基地局122が、受信した測定報告に含まれる無線品質情報に基づいて、端末112のHOを実施するか否かを決定するHO決定を行う(ステップS806)。たとえば、基地局122は、端末112において測定された基地局123の無線品質が、端末112において測定された基地局122の無線品質より高い場合に、端末112の基地局123へのHOの実施を決定する。図8に示す例では、基地局122は、端末112の基地局123へのHOを実施すると決定したとする。
つぎに、基地局122が、HO元の基地局122に対応するL−GW142に対して、HOを行う端末112における通信種別を問い合わせる通信種別問い合わせを送信する(ステップS807)。通信種別問い合わせには、たとえば、HO先の基地局123のセルを示すターゲットセルIDと、HOを行う端末112のIPアドレスを識別可能な情報(たとえば端末識別子)と、が含まれる。通信種別問い合わせについては後述する(たとえば表3参照)。
つぎに、L−GW142が、ステップS807の通信種別問い合わせに対して、端末112における通信種別を取得する通信種別取得の処理を行う(ステップS808)。ステップS808によって取得される通信種別には、たとえば、L−GW折り返し通信が可能か否かを示す通信種別と、端末112における通信におけるL−GW間直接通信の可否を示す通信種別と、が含まれる。通信種別取得の処理については後述する(たとえば図13参照)。
つぎに、L−GW142が、基地局122に対して、ステップS808によって取得した通信種別を示す通信種別問い合わせ応答を送信する(ステップS809)。通信種別問い合わせ応答については後述する(たとえば表4参照)。
つぎに、基地局122が、基地局123へHO要求を送信するか否かと、基地局123へHO要求を送信する場合にNW側の経路変更処理を省略するか否かを判定するHO元省略判定の処理を行う(ステップS810)。HO元省略判定の処理については後述する(たとえば図14参照)。図8に示す例では、基地局123へHO要求を送信し、NW側の経路変更処理を省略すると判定された場合について説明する。
つぎに、基地局122は、HO先の基地局123へ、端末112のHOを要求するHO要求を送信する(ステップS811)。ステップS811によって送信されるHO要求には、たとえば、NW側の経路変更処理の省略可否情報、基地局123とL−GW143との間の経路設定に要する情報、L−GW142とL−GW143との間の経路設定に要する情報等が含まれる。
NW側の経路変更処理の省略可否情報は、ステップS810における判定結果を示す情報であり、図8に示す例では省略可を示す情報となる。基地局123とL−GW143間の経路設定に要する情報は、たとえばS5 TEIDが含まれる。L−GW142とL−GW143との間の経路設定に要する情報には、たとえばHO元の基地局122のセルID、HOを行う端末112のIPアドレス、端末112と通信を行っている端末111のIPアドレスが含まれる。HO要求については後述する(たとえば図11参照)。
つぎに、基地局123が、端末112の基地局123へのHOを受け入れ可能か否かを判断する受入制御を行う(ステップS812)。図8に示す例では、基地局123は、端末112の基地局123へのHOを受け入れ可能と判断したとする。つぎに、基地局123が、端末112のHOを受け入れ可能であることを示すHO要求ACKを基地局122に送信する(ステップS813)。
つぎに、基地局122が、基地局122から基地局123への無線リンクの変更を指示するRRC(Radio Resource Control:無線リソース制御)コネクションリコンフィギュレーション(RRC Connection Reconfiguration)を端末112に送信する(ステップS814)。また、基地局122が、ステップS810による判定結果に基づいて、HO元に対応するL−GW142に対して経路変更を要求するか否かを判定するHO元経路判定の処理を行う(ステップS815)。HO元経路判定の処理については後述する(たとえば図15参照)。図8に示す例では、ステップS815において、L−GW142に対して経路変更を要求すると判定された場合について説明する。
つぎに、基地局122が、L−GW142にHO元経路変更要求を送信する(ステップS816)。HO元経路変更要求には、たとえばHO先の基地局123のセルを示すターゲットセルIDや、HOを行う端末112(HO端末)のIPアドレスが含まれる。HO元経路変更要求については後述する(たとえば表5参照)。つぎに、HO元経路変更要求を受信したL−GW142が、HOを行う端末112についてのL−GW142における通信経路を変更するHO元経路変更の処理を行う(ステップS817)。HO元経路変更の処理については後述する(たとえば図16参照)。
また、RRCコネクションリコンフィギュレーションを受信した端末112が、HO元の基地局122からHO先の基地局123へ無線リンクの切り替えを行う(ステップS818)。つぎに、端末112が、無線リンクの切り替えが完了したことを示すRRCコネクションリコンフィギュレーションコンプリート(RRC Connection Reconfiguration Complete)を基地局123に送信する(ステップS819)。
つぎに、RRCコネクションリコンフィギュレーションコンプリートを受信した基地局123が、HO先に対応するL−GW143に対して経路変更を要求するか否かを判定するHO先経路判定の処理を行う(ステップS820)。HO先経路判定の処理については後述する(たとえば図17参照)。図8に示す例では、ステップS820において、L−GW143に対して経路変更を要求すると判断された場合について説明する。
つぎに、基地局123が、L−GW143にHO先経路変更要求を送信する(ステップS821)。HO先経路変更要求には、たとえばHO元の基地局122のセルを示すソースセルID、HOを行う端末112のIPアドレス、端末112と通信を行っている端末111のIPアドレスが含まれる。HO先経路変更要求については後述する(たとえば表6参照)。また、基地局123が、UEコンテキストの解放を要求するUEコンテキストリリース(UE Context Release)を基地局122に送信する(ステップS822)。
つぎに、HO先経路変更要求を受信したL−GW143が、HOを行う端末112と通信を行っている端末111についてのL−GW143における通信経路を変更するHO先経路変更の処理を行う(ステップS823)。HO先経路変更の処理については後述する(たとえば図18参照)。また、UEコンテキストリリースを受信した基地局122が、HOを行った端末112に関連するリソース(コンテキスト)を解放する(ステップS824)。
これにより、たとえば図4に示したように、端末111と端末112との間で、基地局121、L−GW141〜143、基地局123を経由する経路によって通信が再開(通信再開)される(ステップS825)。
図8に示す例においては、端末111,112の間のL−GW経由の折り返し通信が切断されずに、ステップS823によるL−GW143における経路変更によりHOが行われている。また、S−GW131、P−GW132およびMME133などのNW側の経路変更処理は省略されている。
(実施の形態1においてHO要求を送信しNW側の経路変更処理を省略しない場合の処理)
図9は、実施の形態1においてHO要求を送信しNW側の経路変更処理を省略しない場合の処理の一例を示すシーケンス図である。図9に示す例では、端末112が基地局122から基地局123へHOする際に、HO要求を送信しNW側の経路変更処理を省略しない場合の処理について説明する。
図9に示すステップS901〜S910は、図8に示したステップS801〜S810と同様である。ただし、図9に示す例では、ステップS910のHO元省略判定処理において、基地局123へHO要求を送信し、NW側の経路変更処理を省略しないと判定される場合について説明する。
この場合は、ステップS910のつぎに、HO元の基地局122が、基地局122(HO元eNB)とのLIPA PDNコネクションを解放する(ステップS911)。これにより、端末111,112の間のL−GW経由の折り返し通信が一旦切断される。
つぎに、基地局122が、HO先の基地局123へHO要求を送信する(ステップS912)。図9に示す例では、ステップS910のHO元省略判定処理においてNW側の経路変更処理を省略しないと判定されているため、ステップS912によって送信されるHO要求に含まれる省略可否情報は、省略不可を示す情報となる。
ステップS913〜S916は、図8に示したステップS812〜S815と同様である。ただし、図9に示す例では、省略可否情報が省略不可であることにより、ステップS916のHO元経路判定の処理(たとえば図15参照)において、L−GW142に対して経路変更を要求しないと判断される。この場合は、図8に示したステップS816のようなHO元経路変更要求はL−GW142へ送信されない。このため、たとえば図8に示したステップS817のようなL−GW142によるHO元経路変更は行われない。
ステップS917,S918は、図8に示したステップS818,S819と同様である。ステップS918のつぎに、RRCコネクションリコンフィギュレーションコンプリートを受信した基地局123が、HO先経路判定の処理を行う(ステップS919)。HO先経路判定の処理については後述する(たとえば図17参照)。図9に示す例では、省略可否情報が省略不可であり、P−GW132を経由する通信の経路変更を行うために、基地局123は、経路変更を要求するパススイッチリクエスト(Path switch Request)をMME133に送信する(ステップS920)。
つぎに、MME133が、受信したパススイッチリクエストに基づく経路変更を要求するモディファイベアラリクエスト(Modify Bearer Request)をS−GW131およびP−GW132に送信する(ステップS921)。つぎに、S−GW131およびP−GW132が、受信したモディファイベアラリクエストに基づく通信経路変更を行う(ステップS922)。
つぎに、S−GW131およびP−GW132が、通信経路変更を行ったことを示すモディファイベアラレスポンス(Modify Bearer Response)をMME133に送信する(ステップS923)。つぎに、MME133が、経路変更を行ったことを示すパススイッチリクエスト応答(Path Switch Request ACK)を基地局123に送信する(ステップS924)。
つぎに、パススイッチリクエスト応答を受信した基地局123が、UEコンテキストのリリース(解放)を要求するUEコンテキストリリースを基地局122に送信する(ステップS925)。つぎに、UEコンテキストリリースを受信した基地局122が、HOを行った端末112に関連するリソースを解放するリソース解放を行い(ステップS926)、端末112におけるP−GW132を経由する通信についてのHOが完了する。
つぎに、たとえば端末112がL−GW経由の通信を要求したとする。この場合に、HO先の基地局122(HO先eNB)とのLIPA PDNコネクションが確立される(ステップS927)。これにより、たとえば図4に示したように、端末111と端末112との間で、基地局121、L−GW141〜143、基地局123を経由する経路によって通信が再開(通信再開)される(ステップS928)。図9に示す例においては、S−GW131、P−GW132およびMME133などのNW側の経路変更処理(たとえばステップS920〜S924)が行われている。
(実施の形態1においてHO要求を送信しない場合の処理)
図10は、実施の形態1においてHO要求を送信しない場合の処理の一例を示すシーケンス図である。図10に示す例では、端末112が基地局122から基地局123へHOする際に、HO要求を送信しない場合の処理について説明する。
図10に示すステップS1001〜S1010は、図8に示したステップS801〜S810と同様である。ただし、図10に示す例では、ステップS1010のHO元省略判定処理において、基地局123へHO要求を送信しないと判定される場合について説明する。この場合は、ステップS1010のつぎに、HO元の基地局122が、L−GW経由の通信である基地局122(HO元eNB)とのLIPA PDNコネクションを解放する(ステップS1011)。
つぎに、たとえば端末112がL−GW経由の通信を要求したとする。この場合に、HO先の基地局123(HO先eNB)とのLIPA PDNコネクションが確立される(ステップS1012)。これにより、たとえば図4に示したように、端末111と端末112との間で、基地局121、L−GW141〜143、基地局123を経由する経路によって通信が再開(通信再開)される(ステップS1013)。
図10に示す例においては、ステップS1011によってL−GW経由の通信が切断した後に、P−GW経由の通信が存在しないため、HOのシーケンスの実行は不要となる。このため、S−GW131、P−GW132およびMME133などのNW側の経路変更処理も行われない。
(実施の形態1にかかるHO元のL−GWにおけるL−GW間通信経路記憶部に記憶される情報)
表1は、実施の形態1にかかるHO元のL−GWにおけるL−GW間通信経路記憶部に記憶される情報の一例を示す表である。たとえば図8に示したステップS801の隣接L−GW設定により、HO元のL−GW142のL−GW間通信経路記憶部516には、たとえば表1に示すL−GW間通信経路情報が記憶される。表1に示すL−GW間通信経路情報においては、L−GW142と接続されたL−GWごとに、該L−GWに対応する基地局のセルIDと、該L−GWと接続されたL−GW142の出力ポートと、が対応付けられている。
Figure 2016185531
たとえば、L−GW142にはL−GW141が接続されている(たとえば図3,図4参照)。このため、表1に示すL−GW間通信経路情報においては、L−GW141に対応する基地局121のセルID=1と、L−GW141と接続されたL−GW142の出力ポート=(3)と、が対応付けられている。また、L−GW142にはL−GW143が接続されているため、表1に示すL−GW間通信経路情報においては、L−GW143に対応する基地局123のセルID=3と、L−GW143と接続されたL−GW142の出力ポート=(4)と、が対応付けられている。
(実施の形態1にかかるHO先のL−GWにおけるL−GW間通信経路記憶部に記憶される情報)
表2は、実施の形態1にかかるHO先のL−GWにおけるL−GW間通信経路記憶部に記憶される情報の一例を示す表である。たとえば図8に示したステップS802の隣接L−GW設定により、HO先のL−GW143のL−GW間通信経路記憶部516には、たとえば表2に示すL−GW間通信経路情報が記憶される。表2に示すL−GW間通信経路情報においては、L−GW143と接続されたL−GWごとに、該L−GWに対応する基地局のセルIDと、該L−GWと接続されたL−GW143の出力ポートと、が対応付けられている。
Figure 2016185531
たとえば、L−GW143にはL−GW142が接続されている。このため、表2に示すL−GW間通信経路情報においては、L−GW142に対応する基地局122のセルID=2と、L−GW142と接続されたL−GW143の出力ポート=(7)と、が対応付けられている。
(実施の形態1にかかる通信種別問い合わせの処理)
表3は、実施の形態1にかかる通信種別問い合わせの一例を示す表である。たとえば図8に示したステップS807において、HO元の基地局122は、L−GW142に対して、たとえば表3に示す通信種別問い合わせを送信する。表3に示す通信種別問い合わせには、HOを行う端末112の端末識別子と、HO先の基地局123のセルを示すターゲットセルIDと、が含まれる。
Figure 2016185531
(実施の形態1にかかる通信種別問い合わせ応答)
表4は、実施の形態1にかかる通信種別問い合わせ応答の一例を示す表である。たとえば図8に示したステップS809において、L−GW142は、基地局122に対して、たとえば表4に示す通信種別問い合わせ応答を送信する。表4に示す通信種別問い合わせ応答には、通信種別と、L−GW間直接通信可否と、HOを行う端末112のIPアドレスと、端末112と通信中の端末111のIPアドレスと、が含まれる。
Figure 2016185531
通信種別は、L−GW折り返し通信が可能か否かを示す情報である。この通信種別は、たとえば図13に示すステップS1302によって取得された情報である。L−GW間直接通信可否は、L−GW間における直接通信の可否を示す情報である。このL−GW間直接通信可否は、図13に示すステップS1304またはステップS1305によって判断される。
(実施の形態1にかかるHO要求)
図11は、実施の形態1にかかるHO要求の一例を示す図である。たとえば図8に示したステップS811において、基地局122は、たとえば図11に示すHO要求1100を基地局123に送信する。HO要求1100は、3GPPに規定された「X2 AP:HANDOVER REQUEST」において、省略可否情報1101、S5トンネル終端点識別子1102(S5 TEID)、IPアドレス1103,1104と、ソースセルID1105と、を追加したHO要求である。
省略可否情報1101は、NW側の経路変更の省略可否をHO先へ通知する情報である。S5トンネル終端点識別子1102は、HO先の基地局123とL−GW143の間のパスを生成するための情報である。
IPアドレス1103,1104およびソースセルID1105は、HO元のL−GW142とHO先のL−GW143と間の直接通信経路を設定するための情報である。IPアドレス1103には、HOを行う端末112のIPアドレス=Bが格納される。IPアドレス1104には、HOを行う端末112と通信を行っている端末111のIPアドレス=Aが格納される。ソースセルID1105には、HO元の基地局122のセルのID=2が格納される。
このように、HO要求1100は、端末112の通信がL−GW折り返し通信か否か(ローカルネットワーク102を経由するか否か)に応じた省略可否情報1101を含む。なお、図8に示したステップS811において送信されるHO要求は図11に示したHO要求1100に限らず、各種のフォーマットの制御信号を用いることができる。
(実施の形態1にかかるHO元経路変更要求)
表5は、実施の形態1にかかるHO元経路変更要求の一例を示す表である。たとえば図8に示したステップS816において、基地局122は、L−GW142に対して、たとえば表5に示すHO元経路変更要求を送信する。表5に示すHO元経路変更要求には、HO先の基地局123のセルを示すターゲットセルIDと、HOを行う端末112のIPアドレスが含まれる。
Figure 2016185531
(実施の形態1にかかるHO先経路変更要求)
表6は、実施の形態1にかかるHO先経路変更要求の一例を示す図である。たとえば図8に示したステップS821において、基地局123は、L−GW143に対して、たとえば表6に示すHO先経路変更要求を送信する。表6に示すHO先経路変更要求には、HO元の基地局122のセルを示すソースセルIDと、HOを行う端末112のIPアドレスと、HOを行う端末112と通信を行っている端末111のIPアドレスと、が含まれる。
Figure 2016185531
(実施の形態1にかかる通信種別検出の処理)
図12は、実施の形態1にかかる通信種別検出の処理の一例を示すフローチャートである。たとえば図8に示したステップS803において、L−GW142は、通信種別検出の処理として、たとえば図12に示す各ステップを実行する。
まず、L−GW142は、L−GW142のポートごとに方向属性を設定する(ステップS1201)。ポートごとの方向属性の設定については後述する(たとえば表7参照)。ステップS1201は、たとえばL−GW142の置局時に行われた設定を読み込むことで行うことができる。
つぎに、L−GW142は、NW側経路記憶部512に宛先IPアドレスと出力ポートとの対応情報を設定する(ステップS1202)。NW側経路記憶部512への宛先IPアドレスおよび出力ポートの設定については後述する(たとえば表8参照)。ステップS1202は、たとえば端末111と端末112との間の通信開始時に行われた情報を読み込むことで行うことができる。
つぎに、L−GW142は、宛先または送信元が端末112であるパケットを受信すると、受信したパケット(受信パケット)の宛先IPアドレスおよび送信元IPアドレスを取得する(ステップS1203)。つぎに、L−GW142は、ステップS1203によって取得した宛先IPアドレスに対応する出力ポートの方向属性がNW方向であるか否かを判断する(ステップS1204)。
ステップS1204において、宛先IPアドレスに対応する出力ポートの方向属性がNW方向である場合(ステップS1204:Yes)は、端末112における通信は、ローカルネットワーク102を経由するものであると判断することができる。この場合は、L−GW142は、端末112の通信種別として非L−GW折り返し通信を設定し(ステップS1205)、ステップS1208へ移行する。宛先IPアドレスに対応する出力ポートの方向属性がNW方向でない場合(ステップS1204:No)は、ステップS1206へ移行する。
すなわち、L−GW142は、ステップS1203によって取得した送信元IPアドレスに対応する出力ポートの方向属性がNW方向であるか否かを判断する(ステップS1206)。方向属性がNW方向である場合(ステップS1206:Yes)は、端末112における通信は、ローカルネットワーク102を経由するものであると判断することができる。この場合は、L−GW142は、ステップS1205へ移行する。
ステップS1206において、方向属性がNW方向でない場合(ステップS1206:No)は、端末112における通信は、ローカルネットワーク102を経由しないものであると判断することができる。この場合は、L−GW142は、端末112の通信種別としてL−GW折り返し通信を設定する(ステップS1207)。
つぎに、L−GW142は、通信種別記憶部515に、ステップS1205またはステップS1207により設定した通信種別と、ステップS1203により取得した宛先IPアドレスおよび送信元IPアドレスと、を対応付けて設定する(ステップS1208)。そして、L−GW142は、一連の処理を終了する。
このように、L−GW142は、各通信ポートのうちの、L−GW142を経由する端末112の通信におけるデータの宛先および送信元の少なくともいずれかに対応する通信ポートがローカルネットワーク102へ接続されているか否かを判定する。これにより、L−GW142を経由する端末112の通信が、ローカルネットワーク102を経由するか否か(非L−GW折り返し通信かL−GW折り返し通信か)を判定することができる。
(実施の形態1にかかるHO元のL−GWにおけるポート方向属性記憶部に記憶される情報)
表7は、実施の形態1にかかるHO元のL−GWにおけるポート方向属性記憶部に記憶される情報の一例を示す表である。たとえば図12に示したステップS1201により、HO元に対応するL−GW142のポート方向属性記憶部514には、たとえば表7に示すポート方向属性情報が記憶される。表7に示すポート方向属性情報においては、L−GW142の出力ポートごとに方向属性が対応付けられている。
Figure 2016185531
方向属性は、出力ポートに対応する送信先を示す情報である。表7に示す例では、方向属性には、端末112などのUEが送信先となるUE方向、L−GW141,143などの他のL−GWが送信先となるL−GW方向、ローカルネットワーク102が送信先となるNW方向がある。L−GW142は基地局122を介して端末112へパケットを送信するため、基地局122に接続された出力ポートの方向属性もUE方向となる。
たとえば、図3,図4に示したように、L−GW142の出力ポート=(1)は基地局122に接続されているため、出力ポート=(1)の方向属性はUE方向となっている。また、L−GW142の出力ポート=(2)はローカルネットワーク102に接続されているため、出力ポート=(2)の方向属性はNW方向となっている。また、L−GW142の出力ポート=(3)はL−GW141に接続されているため、出力ポート=(3)の方向属性はL−GW方向となっている。また、L−GW142の出力ポート=(4)はL−GW143に接続されているため、出力ポート=(4)の方向属性はL−GW方向となっている。
(実施の形態1にかかるHO元のL−GWのNW側経路記憶部に記憶される情報)
表8は、実施の形態1にかかるHO元のL−GWのNW側経路記憶部に記憶される情報の一例を示す表である。たとえば図12に示したステップS1202により、HO元のL−GW142のNW側経路記憶部512には、たとえば表8に示すNW側経路情報が記憶される。表8に示すNW側経路情報においては、宛先IPアドレスごとに、L−GW142の出力ポートが対応付けられている。
Figure 2016185531
たとえば、図3,図4に示したように、宛先IPアドレス=Aは端末111のアドレスであるため、宛先IPアドレス=Aには端末111(基地局121)の方向に対応する出力ポート=(3)が対応付けられている。また、宛先IPアドレス=Bは端末112のアドレスであるため、宛先IPアドレス=Bには端末112(基地局122)の方向に対応する出力ポート=(1)が対応付けられている。
また、宛先IPアドレス=Cはサーバ301のアドレスであるため、宛先IPアドレスのCにはサーバ301(ローカルネットワーク102)の方向に対応する出力ポート=(2)が対応付けられている。また、宛先IPアドレス=Dはサーバ302のアドレスであるため、宛先IPアドレス=Dにはサーバ302(ローカルネットワーク102)の方向に対応する出力ポート=(2)が対応付けられている。
(実施の形態1にかかるHO元のL−GWの通信種別記憶部に記憶される情報)
表9は、実施の形態1にかかるHO元のL−GWの通信種別記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。たとえば図12に示したステップS1208により、HO元のL−GW142の通信種別記憶部515には、たとえば表9に示す通信種別情報が記憶される。表9に示す通信種別情報においては、送信元IPアドレスと、宛先IPアドレスと、通信種別と、が対応付けられている。
Figure 2016185531
たとえば図12に示したステップS1203において、L−GW142は、端末111のIPアドレス=Aを送信元とし、端末112のIPアドレス=Bを宛先とするパケットを受信したとする。この場合に、IPアドレス=Aに対応する出力ポートは出力ポート=(3)であり(表8参照)、出力ポート=(3)の方向属性はL−GW方向である(表7参照)。また、IPアドレス=Bに対応する出力ポートは出力ポート=(1)であり(表8参照)、出力ポート=(1)の方向属性はUE方向である(表7参照)。
このため、L−GW142は、受信したパケットの通信種別としてL−GW折り返し通信を設定する。したがって、L−GW142は、表9の通信種別情報に示すように、送信元IPアドレス=Aと、宛先IPアドレス=Bと、通信種別=L−GW折り返し通信と、を対応付けて通信種別記憶部515に記憶する。
(実施の形態1にかかるHO元のL−GWによる通信種別取得の処理)
図13は、実施の形態1にかかるHO元のL−GWによる通信種別取得の処理の一例を示すフローチャートである。HO元のL−GW142は、たとえば図8に示したステップS808において、通信種別取得の処理として、たとえば図13に示す各ステップを実行する。
まず、L−GW142は、HOを行う端末(端末112)の端末識別子をIPアドレスに変換する(ステップS1301)。端末識別子は、表3に示した通信種別問い合わせに含まれる、HOを行う端末(端末112)のIPアドレスを識別可能な情報である。
つぎに、L−GW142は、ステップS1301によって変換した端末112のIPアドレスに基づいて通信種別記憶部515を参照し、端末112の通信相手のIPアドレスと通信種別を取得する(ステップS1302)。たとえば表9に示した例では、端末112のIPアドレス=Bと端末111のIPアドレス=Aとが対応付けられている。このため、ステップS1302において、端末112の通信相手のIPアドレスとして端末111のIPアドレス=Aが取得される。
つぎに、L−GW142は、L−GW間通信経路記憶部516に、端末112のHO先の基地局123のターゲットセルIDが存在するか否かを判断する(ステップS1303)。ターゲットセルIDは、表3に示した通信種別問い合わせに含まれる情報である。たとえば表1に示した例では、L−GW間通信経路情報において、端末112のHO先の基地局123のセルID=3が存在する。
ステップS1303において、ターゲットセルIDが存在すると判断した場合(ステップS1303:Yes)は、L−GW142は、L−GW間直接通信可能と判断し(ステップS1304)、一連の処理を終了する。ターゲットセルIDが存在しないと判断した場合(ステップS1303:No)は、L−GW142は、L−GW間直接通信不可能と判断し(ステップS1305)、一連の処理を終了する。
(実施の形態1にかかるHO元省略判定の処理およびHO元省略判定の処理に基づく処理)
図14は、実施の形態1にかかるHO元省略判定の処理およびHO元省略判定の処理に基づく処理の一例を示すフローチャートである。HO元の基地局122は、図8に示したステップS810,S811において、HO元省略判定の処理およびHO要求の送信として、たとえば図14に示す各ステップを実行する。
まず、基地局122は、L−GW142から受信した通信種別問い合わせ応答に基づいて、L−GW間直接通信可能か否かを判断する(ステップS1401)。L−GW間直接通信は、L−GW142とL−GW143との間の直接通信である。L−GW間直接通信可能でない場合(ステップS1401:No)は、基地局122は、ステップS1406へ移行する。L−GW間直接通信可能である場合(ステップS1401:Yes)は、基地局122は、HOを行う端末112の通信中のベアラがP−GW132を経由するベアラを含むか否かを判断する(ステップS1402)。
ステップS1402において、P−GW132を経由するベアラを含む場合(ステップS1402:Yes)は、基地局122は、ステップS1406へ移行する。P−GW132を経由するベアラを含まない場合(ステップS1402:No)は、基地局122は、通信種別がL−GW折り返し通信か否かを判断する(ステップS1403)。
ステップS1403において、通信種別がL−GW折り返し通信である場合(ステップS1403:Yes)は、基地局122は、省略可否記憶部721の省略可否情報に省略可を設定する(ステップS1404)。つぎに、基地局122は、端末112についてのLIPA PDNコネクションを解放せずに、省略可を示す省略可否情報を含むHO要求をHO先の基地局123(HO先eNB)に送信し(ステップS1405)、一連の処理を終了する。この場合は、たとえば図8に示した処理となる。
ステップS1403において、通信種別がL−GW折り返し通信でない場合(ステップS1403:No)は、基地局122は、端末112についてのLIPA PDNコネクションを解放する(ステップS1406)。つぎに、基地局122は、HOを行う端末112の通信中のベアラがP−GW132を経由するベアラを含むか否かを判断する(ステップS1407)。
ステップS1407において、P−GW132を経由するベアラを含まない場合(ステップS1407:No)は、基地局122は、HO要求を送信せずに一連の処理を終了する。この場合は、たとえば図10に示した処理となる。
ステップS1407において、P−GW132を経由するベアラを含む場合(ステップS1407:Yes)は、基地局122は、省略可否記憶部721の省略可否情報に省略不可を設定する(ステップS1408)。つぎに、基地局122は、省略不可を示す省略可否情報を含むHO要求をHO先の基地局123(HO先eNB)に送信し(ステップS1409)、一連の処理を終了する。この場合は、たとえば図9に示した処理となる。
このように、基地局122は、L−GW142とL−GW143が直接通信可能、かつ、HOを行う端末112の通信中のベアラがP−GW経由の通信を含まない、かつ、端末112がL−GW折り返し通信を行う端末の場合に、省略可否情報を省略可とする。すなわち、この場合に、基地局122は、LIPA PDNコネクションの解放を行わず、HO先でのNW側の経路変更処理の省略をHO先の基地局123に指示する。
(実施の形態1にかかるHO元経路判定の処理およびHO元経路設定要求の送信)
図15は、実施の形態1にかかるHO元経路判定の処理およびHO元経路設定要求の送信の一例を示すフローチャートである。たとえば図8に示したステップS815において、HO元の基地局122は、HO元経路判定の処理として、たとえば図15に示す各ステップを実行する。
まず、基地局122は、図14に示したHO元省略判定の処理によって省略可否記憶部721に設定した省略可否情報が省略可であるか否かを判断する(ステップS1501)。省略可否情報が省略可である場合(ステップS1501:Yes)は、基地局122は、HO元のL−GW142にHO元経路設定要求を送信する(ステップS1502)。この場合は、たとえば図8に示した処理となる。省略可否情報が省略可でない場合(ステップS1501:No)は、基地局122は、HO元経路設定要求を送信せずに一連の処理を終了する。この場合は、たとえば図9に示した処理となる。
(実施の形態1にかかるHO元経路変更の処理)
図16は、実施の形態1にかかるHO元経路変更の処理の一例を示すフローチャートである。たとえば図8に示したステップS817において、HO元のL−GW142は、HO元経路変更の処理として、たとえば図16に示す各ステップを実行する。
まず、L−GW142は、L−GW間通信経路記憶部516を参照し、基地局122からのHO元経路変更要求に含まれるHO先のターゲットセルIDをポート番号に変換する(ステップS1601)。つぎに、L−GW142は、NW側経路記憶部512におけるHOを行う端末112のIPアドレスに対応する出力ポートを、ステップS1601による変換後のポート番号に変更し(ステップS1602)、一連の処理を終了する。
たとえば、HO先は基地局123であり、ターゲットセルID=3であるため、ステップS1601によって基地局123に対応する出力ポート=(4)が得られる(たとえば表1参照)。また、ステップS1602により、表8に示した例では、NW側経路情報における、端末112のIPアドレス=Bに対応する出力ポート=(1)が出力ポート=(4)に変更される。以降、L−GW142は、宛先IPアドレスがBであるパケットを出力ポート=(4)から出力する。これにより、L−GW142が受信した端末112へのパケットがL−GW143へ転送される。
(実施の形態1にかかるHO先経路判定の処理およびHO先経路判定の処理に基づく処理)
図17は、実施の形態1にかかるHO先経路判定の処理およびHO先経路判定の処理に基づく処理の一例を示すフローチャートである。たとえば図8に示したステップS820において、HO先の基地局123は、HO先経路判定の処理として、たとえば図17に示す各ステップを実行する。
まず、基地局123は、基地局122から受信したHO要求に含まれる省略可否情報が省略可であるか否かを判断する(ステップS1701)。省略可否情報が省略可である場合(ステップS1701:Yes)は、基地局123は、HO先のL−GW143にHO先経路設定要求を送信する(ステップS1702)。つぎに、基地局123は、UEコンテキストリリースをHO元の基地局122(HO元eNB)に送信し(ステップS1703)、一連の処理を終了する。この場合は、たとえば図8に示した処理となる。
ステップS1701において、省略可否情報が省略可でない場合(ステップS1701:No)は、基地局123は、パススイッチリクエストをMME133に送信し(ステップS1704)、一連の処理を終了する。この場合はたとえば図9に示した処理となる。
(実施の形態1にかかるHO先経路変更の処理)
図18は、実施の形態1にかかるHO先経路変更の処理の一例を示すフローチャートである。たとえば図8に示したステップS823において、HO先のL−GW143は、HO先経路変更の処理として、たとえば図18に示す各ステップを実行する。
まず、L−GW143は、HOを行う端末112のIPアドレス=Bに対応する出力ポートをUE方向に設定する(ステップS1801)。つぎに、L−GW143は、L−GW間通信経路記憶部516を参照し、基地局123からのHO先経路変更要求に含まれるソースセルIDをポート番号に変換する(ステップS1802)。
つぎに、L−GW143は、NW側経路記憶部512におけるHOを行う端末112と通信を行っている端末111のIPアドレスに対応する出力ポートを、ステップS1802による変換後のポート番号に変更し(ステップS1803)、一連の処理を終了する。
たとえば、HO元は基地局122であり、ソースセルID=2であるため、ステップS1802によって基地局122に対応する出力ポート=(7)が得られる(たとえば図3,図4参照)。また、ステップS1803により、L−GW143におけるNW側経路記憶部512のNW側経路情報における、端末111のIPアドレス=Aに対応する出力ポートが出力ポート=(7)に変更される。以降、L−GW143は、宛先IPアドレスがAであるパケットを出力ポート=(7)から出力する。これにより、L−GW143が受信した端末111へのパケットがL−GW142へ転送される。
(実施の形態1においてHO要求を送信しNW側の経路変更処理を省略しない場合のHOによる通信経路の変化)
図19は、実施の形態1においてHO要求を送信しNW側の経路変更処理を省略しない場合のHOによる通信経路の変化の一例を示す図である。図19において、図3,図4に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図19においては、図9に示した例のように、端末112が基地局122から基地局123へHOする際に、HO要求を送信しNW側の経路変更処理を省略しない場合の処理について説明する。
図19に示す例においては、端末111,112がともに基地局122に接続しており、ローカルネットワーク102を経由せずL−GW142において折り返す経路によって端末111,112の間の通信が行われている。また、L−GW間直接通信経路1901が設定可能である。また、端末112は、S−GW131およびP−GW132を経由する通信も行っている。
この場合に、端末112の移動にともなって端末112の基地局122から基地局123へのHOが発生すると、L−GW経由の通信とP−GW経由の通信が存在するため、L−GW経由の通信が切断され、P−GW経由の通信がHOされる(図14参照)。したがって、この場合はNW側の経路変更処理が行われる(図9参照)。
(実施の形態1においてHO要求を送信しない場合のHOによる通信経路の変化)
図20は、実施の形態1においてHO要求を送信しない場合のHOによる通信経路の変化の一例を示す図である。図20において、図3,図4に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図20においては、図10に示した例のように、端末112が基地局122から基地局123へHOする際に、HO要求を送信しない場合の処理について説明する。
図20に示す例においては、端末111,112がともに基地局122に接続しており、L−GW142、ローカルネットワーク102およびサーバ301によって端末111,112の間の非折り返し通信が行われている。一方、図19に示した例と異なり、端末112は、S−GW131およびP−GW132を経由する通信(P−GW経由の通信)は行っていない。
この場合に、端末112の移動にともなって端末112の基地局122から基地局123へのHOが発生すると、L−GW経由の通信のみが存在し、非折り返し通信であるため、L−GW経由の通信が切断される(図14参照)。この場合は、端末112におけるP−GW経由の通信は存在しないため、HOシーケンス自体が不要となる(図10参照)。
これにより、たとえば端末112がL−GW経由の通信を再度要求することによりLIPA PDNコネクションが確立され、端末111,112の間の通信を再開することができる。
(実施の形態1においてHO要求を送信しNW側の経路変更処理を省略する場合のHOによる通信経路の変化)
図21は、実施の形態1においてHO要求を送信しNW側の経路変更処理を省略する場合のHOによる通信経路の変化の一例を示す図である。図21において、図3,図4に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図21においては、図8に示した例のように、端末112が基地局122から基地局123へHOする際に、HO要求を送信する場合の処理について説明する。
図21に示す例においては、端末111,112がともに基地局122に接続しており、L−GW142において折り返す経路によって端末111,112の間の通信が行われている。また、L−GW間直接通信経路1901が設定可能である。また、端末112は、S−GW131およびP−GW132を経由する通信(P−GW経由の通信)は行っていない。
この場合に、端末112の移動にともなって端末112の基地局122から基地局123へのHOが発生すると、L−GW経由の通信のみが存在し、折り返し通信であるため、L−GW経由の通信が切断されない。そして、L−GW142,143の間のL−GW間直接通信経路1901が設定されるとともに、NW側の経路変更処理を省略したHOが行われる(図8参照)。
(非折り返し通信においてHO時に経路変更処理を省略した場合の例)
図22は、非折り返し通信においてHO時に経路変更処理を省略した場合の例を参考として示す図である。図22において、図3,図4に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図22においては、端末112が基地局122、L−GW142およびローカルネットワーク102を介してサーバ301との間で通信を行っている場合に、端末112が基地局123へHOを行う場合について説明する。
この場合に、仮に、図21に示したようにHO要求を送信しNW側の経路変更処理を省略する処理を適応すると、HO先のL−GW143からHO元のL−GW142へ方向のL−GW間の直接通信経路を設定することができない。これは、L−GW142,143がサーバ301のIPアドレスを認識していないためである。
図22においては端末112がサーバ301との間で通信を行っている場合について説明したが、端末112がサーバ301を介して端末111との間で通信を行っている場合についても同様である。このため、L−GW経由の通信のみが存在し非折り返し通信の場合には、図20に示したように、L−GW経由の通信を切断する処理としている。これにより、たとえば端末112がL−GW経由の通信を再度要求することによりLIPA PDNコネクションが確立され、端末111,112の間の通信を再開することができる。
このように、実施の形態1にかかる無線通信システム100においては、HO対象の端末112における端末間通信がL−GW経由の折り返し通信であるか否かが判定される。そして、L−GW経由の折り返し通信である場合は、L−GW経由の通信を切断せずにHOを行うことができる。L−GW経由の通信を切断せずにHOを行うことにより(たとえば図8,図21参照)、HO時の瞬断時間を削減することができる。
(実施の形態2)
実施の形態2について、実施の形態1と異なる部分について説明する。実施の形態1においてはL−GWと基地局が物理的に別の装置として設けられる構成について説明したが、実施の形態2においてはL−GWとeNBが物理的に一体の装置として設けられる構成について説明する。
(実施の形態2にかかるL−GWの構成およびHO)
図23および図24は、実施の形態2にかかるL−GWの構成およびHOの一例を示す図である。図23,図24において、図3,図4に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図23,図24に示す例では、L−GW141〜143の機能がそれぞれ基地局121〜123に設けられている。
まず、図23に示すように、端末111,112がそれぞれ基地局121,122に接続しており、端末111,112の間で基地局121、基地局122を経由するデータパスによって通信が行われているとする。つぎに、図24に示すように、端末112の移動等に伴い、端末112が基地局122から基地局123へHOしたとする。これにより、端末111,112の間で、基地局121〜123を経由するデータパスによって通信が行われる。
図23,図24に示す(1)〜(4)は、HO元の基地局122における各出力ポートの番号を示している。たとえば、(1)は、基地局122における端末側に接続された出力ポート(UE方向)、すなわち無線通信の出力ポートの番号を示している。(2)は、基地局122におけるローカルネットワーク102に接続された出力ポート(NW方向)の番号を示している。(3)は、基地局122における基地局121に接続された出力ポート(eNB方向)の番号を示している。(4)は、基地局122における基地局123に接続された出力ポート(eNB方向)の番号を示している。
図23,図24に示す(5)〜(7)は、HO先の基地局123における各出力ポートの番号を示している。たとえば、(5)は、基地局123における端末側に接続された出力ポート(UE方向)、すなわち無線通信の出力ポートの番号を示している。(6)は、基地局123におけるローカルネットワーク102に接続された出力ポート(NW方向)の番号を示している。(7)は、基地局123における基地局122に接続された出力ポート(eNB方向)の番号を示している。
(実施の形態2にかかる基地局)
図25は、実施の形態2にかかる基地局の一例を示す図である。図25において、図5,図7に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図25においては基地局121の構成について説明するが、基地局122,123の各構成も基地局121の構成と同様である。
図25に示すように、実施の形態2にかかる基地局121は、図7に示した基地局121の構成に加えて、図5に示したL−GW141の構成を加えたものである。ただし図5に示した基地局インタフェース530は基地局121に設けなくてもよい。すなわち、基地局121は、図7に示した基地局121の構成に加えて、ネットワークインタフェース541,542と、スイッチ550と、を備える。
また、基地局121のメモリ720においては、図7に示した構成に加えて、eNB間通信経路記憶部2521が実現されている。eNB間通信経路記憶部2521は、図5に示したL−GW間通信経路記憶部516に対応する記憶部である。eNB間通信経路記憶部2521に記憶される情報については後述する(たとえば表10,表11参照)。
また、基地局121の上位処理用プロセッサ740においては、図7に示したL3処理部742に加えて、L−GW141の機能に対応するL−GW部2510が実現される。L−GW部2510は、図5に示したプロトコル変換部521、通信種別検出部522、通信種別取得部523、HO元経路判定/変更部2511、HO先経路判定/変更部2512を含む。
HO元経路判定/変更部2511は、図7に示したHO元経路判定部753と、図5に示したHO元経路変更部524と、の機能を有する。HO先経路判定/変更部2512は、図7に示したHO先経路判定部754と、図5に示したHO先経路変更部525と、の機能を有する。
(実施の形態2においてHO要求を送信し経路変更処理を省略する場合の処理)
図26は、実施の形態2においてHO要求を送信し経路変更処理を省略する場合の処理の一例を示すシーケンス図である。実施の形態2にかかる無線通信システム100においては、たとえば図26に示す各ステップが実行される。図26に示す例では、端末112が基地局122から基地局123へHOする際に、HO要求を送信し経路変更処理を省略する場合について説明する。
図26に示すステップS2601〜S2619は、図8に示したステップS801〜S825と同様である。ただし、実施の形態2においては、L−GW142の機能が基地局122に設けられているため、ステップS2601,S2602は隣接L−GW設定ではなく隣接eNB設定となる。
また、図8に示したL−GW142による処理は基地局122によって実行される。また、図8に示した基地局122とL−GW142との間の通信は行われない。また、実施の形態2においては、L−GW143の機能が基地局123に設けられているため、図8に示したL−GW143による処理は基地局123によって実行される。また、図8に示した基地局123とL−GW143との間の通信は行われない。
また、ステップS2614のHO元経路判定/変更の処理は、図8に示したステップS815の基地局122によるHO元経路判定の処理と、ステップS817のL−GW142によるHO元経路変更の処理と、を統合した処理である。HO元経路判定/変更の処理については後述する(たとえば図31参照)。
また、ステップS2616のHO先経路判定/変更の処理は、図8に示したステップS820の基地局123によるHO先経路判定の処理と、ステップS823のL−GW143によるHO先経路変更の処理と、を統合した処理である。HO先経路判定/変更の処理については後述する(たとえば図32参照)。
また、実施の形態2においては、ステップS2609によって送信されるHO要求について、図11に示したS5トンネル終端点識別子1102を省略してもよい。
(実施の形態2においてHO要求を送信しNW側の経路変更処理を省略しない場合の処理)
図27は、実施の形態2においてHO要求を送信しNW側の経路変更処理を省略しない場合の処理の一例を示すシーケンス図である。図27に示す例では、端末112が基地局122から基地局123へHOする際に、HO要求を送信しNW側の経路変更処理を省略しない場合の処理について説明する。
図27に示すステップS2701〜S2725は、図9に示したステップS901〜S928と同様である。ただし、実施の形態2においては、L−GW142の機能が基地局122に設けられているため、図9に示したL−GW142による処理は基地局122によって実行される。また、図9に示した基地局122とL−GW142との間の通信は行われない。また、実施の形態2においては、L−GW143の機能が基地局123に設けられているため、図9に示したL−GW143による処理は基地局123によって実行される。また、図9に示した基地局123とL−GW143との間の通信は行われない。
(実施の形態2においてHO要求を送信しない場合の処理)
図28は、実施の形態2においてHO要求を送信しない場合の処理の一例を示すシーケンス図である。図28に示す例では、端末112が基地局122から基地局123へHOする際に、端末112の通信中のベアラがP−GW132を経由する通信を含まず、HO要求を送信しない場合の処理について説明する。
図28に示すステップS2801〜S2811は、図10に示したステップS1001〜S1013と同様である。ただし、実施の形態2においては、L−GW142の機能が基地局122に設けられているため、図10に示したL−GW142による処理は基地局122によって実行される。また、図10に示した基地局122とL−GW142との間の通信は行われない。また、実施の形態2においては、L−GW143の機能が基地局123に設けられているため、図10に示したL−GW143による処理は基地局123によって実行される。また、図10に示した基地局123とL−GW143との間の通信は行われない。
(実施の形態2にかかるHO元の基地局におけるeNB間通信経路記憶部に記憶される情報)
表10は、実施の形態2にかかるHO元の基地局におけるeNB間通信経路記憶部に記憶される情報の一例を示す表である。たとえば図26に示したステップS2601の隣接eNB設定により、HO元の基地局122のeNB間通信経路記憶部2521には、たとえば表10に示すeNB間通信経路情報が記憶される。表10に示すeNB間通信経路情報においては、基地局122と接続された基地局ごとに、該基地局のセルIDと、該基地局と接続された基地局122の出力ポートと、が対応付けられている。
Figure 2016185531
たとえば、基地局122には基地局121が接続されているため(たとえば図23,図24参照)、表10に示すeNB間通信経路情報においては、基地局121のセルID=1と、基地局121と接続された基地局122の出力ポート=(3)と、が対応付けられている。また、基地局122には基地局123が接続されているため、表10に示すeNB間通信経路情報においては、基地局123のセルID=3と、基地局123と接続された基地局122の出力ポート=(4)と、が対応付けられている。
(実施の形態2にかかるHO先の基地局におけるeNB間通信経路記憶部に記憶される情報)
表11は、実施の形態2にかかるHO先の基地局におけるeNB間通信経路記憶部に記憶される情報の一例を示す表である。たとえば図26に示したステップS2602の隣接eNB設定により、HO先の基地局123のeNB間通信経路記憶部2521には、たとえば表11に示すeNB間通信経路情報が記憶される。表11に示すeNB間通信経路情報においては、基地局123と接続された基地局ごとに、該基地局のセルIDと、該基地局と接続された基地局123の出力ポートと、が対応付けられている。
Figure 2016185531
たとえば、基地局123には基地局122が接続されているため、表11に示すeNB間通信経路情報においては、基地局122に対応する基地局122のセルID=2と、基地局122と接続された基地局123の出力ポート=(7)と、が対応付けられている。
(実施の形態2にかかる通信種別検出の処理)
図29は、実施の形態2にかかる通信種別検出の処理の一例を示すフローチャートである。たとえば図26に示したステップS2603において、基地局122は、通信種別検出の処理として、たとえば図29に示す各ステップを実行する。
図29に示すステップS2901〜S2908は、図12に示したL−GW142によるステップS1201〜S1208と同様である。ただし、ステップS2905において、基地局122は、端末112の通信種別として、非L−GW折り返し通信ではなく非eNB折り返し通信を設定する(ステップS2905)。また、ステップS2907において、基地局122は、端末112の通信種別として、L−GW折り返し通信ではなくeNB折り返し通信を設定する(ステップS2907)。
このように、実施の形態2においては、L−GWとeNBが物理的に一体の装置として設けられるため、折り返し通信は基地局(eNB)において折り返すeNB折り返し通信となる。このため、基地局122は、端末112の通信種別として、eNB折り返し通信または非eNB折り返し通信を設定する。
(実施の形態2にかかるHO元の基地局におけるポート方向属性記憶部に記憶される情報)
表12は、実施の形態2にかかるHO元の基地局におけるポート方向属性記憶部に記憶される情報の一例を示す表である。たとえば図29に示したステップS2901により、HO元の基地局122のポート方向属性記憶部514には、たとえば表12に示すポート方向属性情報が記憶される。表12に示すポート方向属性情報においては、基地局122の出力ポートごとに方向属性が対応付けられている。
Figure 2016185531
たとえば、図23,図24に示したように、基地局122の出力ポート=(1)は端末側に対応しているため、出力ポート=(1)の方向属性はUE方向となっている。また、基地局122の出力ポート=(2)はローカルネットワーク102に接続されているため、出力ポート=(2)の方向属性はNW方向となっている。また、基地局122の出力ポート=(3)は基地局121に接続されているため、出力ポート=(3)の方向属性はeNB方向となっている。また、基地局122の出力ポート=(4)は基地局123に接続されているため、出力ポート=(4)の方向属性はeNB方向となっている。
(実施の形態2にかかるHO元の基地局のNW側経路記憶部に記憶される情報)
図29に示したステップS2902によりHO元の基地局122のNW側経路記憶部512に記憶されるNW側経路情報は、たとえば表8に示したNW側経路情報と同様である。
(実施の形態2にかかるHO元の基地局の通信種別記憶部に記憶される情報)
表13は、実施の形態2にかかるHO元の基地局の通信種別記憶部に記憶される情報の一例を示す表である。たとえば図29に示したステップS2908により、HO元の基地局122の通信種別記憶部515には、たとえば表13に示す通信種別情報が記憶される。表13に示す通信種別情報においては、送信元IPアドレスと、宛先IPアドレスと、通信種別と、が対応付けられている。
Figure 2016185531
表13に示す通信種別情報は、たとえば表9に示した通信種別情報と同様である。ただし、実施の形態2においてはL−GWとeNBが物理的に一体の装置として設けられるため、表13に示す通信種別情報における通信種別はeNB折り返し通信または非eNB折り返し通信となる。
(実施の形態2にかかるHO元の基地局による通信種別取得の処理)
図30は、実施の形態2にかかるHO元の基地局による通信種別取得の処理の一例を示すフローチャートである。HO元の基地局122は、たとえば図26に示したステップS2607において、通信種別取得の処理として、たとえば図30に示す各ステップを実行する。図30に示すステップS3001〜S3005は、図13に示したL−GW142によるステップS1301〜S1305と同様である。
ただし、ステップS3003において、基地局122は、eNB間通信経路記憶部2521に、端末112のHO先の基地局123のターゲットセルIDが存在するか否かを判断する(ステップS3003)。また、ステップS3004において、基地局122は、端末112についてeNB間直接通信可能と判断する(ステップS3004)。また、ステップS3005において、基地局122は、端末112についてeNB間直接通信不可能と判断する(ステップS3005)。
(実施の形態2にかかるHO元省略判定の処理およびHO元省略判定の処理に基づく処理)
たとえば図26に示したステップS2608,S2609においてHO元の基地局122が実行するHO元省略判定の処理およびHO元省略判定の処理に基づく処理は、たとえば図14に示した処理と同様である。
(実施の形態2にかかるHO元経路判定の処理およびHO元経路変更の処理)
図31は、実施の形態2にかかるHO元経路判定の処理およびHO元経路変更の処理の一例を示すフローチャートである。図26に示したステップS2614において、HO元の基地局122は、HO元経路判定の処理およびHO元経路変更の処理(HO元経路判定/変更の処理)として、たとえば図31に示す各ステップを実行する。
図31に示す各ステップは、図15に示した基地局122によるHO元経路判定の処理と、図16に示したL−GW142によるHO元経路変更の処理と、を統合したものである。すなわち、まず、基地局122は、図14に示したHO元省略判定の処理によって省略可否記憶部721に設定した省略可否情報が省略可であるか否かを判断する(ステップS3101)。
ステップS3101において、省略可否情報が省略可である場合(ステップS3101:Yes)は、基地局122は、eNB間通信経路記憶部2521を参照し、基地局122からのHO元経路変更要求に含まれるHO先のターゲットセルIDをポート番号に変換する(ステップS3102)。
つぎに、基地局122は、NW側経路記憶部512におけるHOを行う端末112のIPアドレスに対応する出力ポートを、ステップS3102による変換後のポート番号に変更し(ステップS3103)、一連の処理を終了する。
ステップS3101において、省略可否情報が省略可でない場合(ステップS3101:No)は、基地局122は、HO元経路変更の処理を行わずに一連の処理を終了する。この場合は、たとえば図27に示した処理となる。
(実施の形態2にかかるHO先経路判定の処理およびHO先経路変更の処理)
図32は、実施の形態2にかかるHO先経路判定の処理およびHO先経路変更の処理の一例を示すフローチャートである。図26に示したステップS2616において、HO先の基地局123は、HO先経路判定の処理およびHO先経路変更の処理として、たとえば図32に示す各ステップを実行する。
図32に示す各ステップは、図17に示した基地局123によるHO先経路判定の処理と、図18に示したL−GW143によるHO先経路変更の処理と、を統合したものである。すなわち、まず、基地局123は、基地局122から受信したHO要求に含まれる省略可否情報が省略可であるか否かを判断する(ステップS3201)。
ステップS3201において、省略可否情報が省略可である場合(ステップS3201:Yes)は、基地局123は、HOを行う端末112のIPアドレス=Bに対応する出力ポートをUE方向に設定する(ステップS3202)。つぎに、基地局123は、eNB間通信経路記憶部2521を参照し、基地局123のIDであるソースセルIDをポート番号に変換する(ステップS3203)。
つぎに、基地局123は、NW側経路記憶部512におけるHOを行う端末112と通信を行っている端末111のIPアドレスに対応する出力ポートを、ステップS3203による変換後のポート番号に変更する(ステップS3204)。
つぎに、基地局123は、UEコンテキストリリースをHO元の基地局122(HO元eNB)に送信し(ステップS3205)、一連の処理を終了する。この場合は、たとえば図26に示した処理となる。
ステップS3201において、省略可否情報が省略可でない場合(ステップS3201:No)は、基地局123は、パススイッチリクエストをMME133に送信し(ステップS3206)、一連の処理を終了する。この場合は、たとえば図27に示した処理となる。
このように、実施の形態2にかかる無線通信システム100によれば、L−GWとeNBが物理的に一体の装置として設けられる構成においても、実施の形態1にかかる無線通信システム100と同様に、HO時の瞬断時間を削減することができる。
(実施の形態3)
実施の形態3について、実施の形態1と異なる部分について説明する。実施の形態1においては基地局ごとにL−GWが設けられる構成について説明したが、実施の形態3においては複数の基地局が同一のL−GWを共用する構成について説明する。
(実施の形態3にかかるL−GWの構成およびHO)
図33および図34は、実施の形態3にかかるL−GWの構成およびHOの一例を示す図である。図33,図34において、図3,図4に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図33,図34に示す例では、基地局121〜123が1つのL−GW141に接続されている。
まず、図33に示すように、端末111,112がそれぞれ基地局121,122に接続しており、端末111,112の間で基地局121、L−GW141、基地局122を経由するデータパスによって通信が行われているとする。つぎに、図34に示すように、端末112の移動等に伴い、端末112が基地局122から基地局123へHOしたとする。これにより、端末111,112の間で、基地局121、L−GW141、基地局123を経由するデータパスによって通信が行われる。
図33,図34に示す(1)〜(4)は、基地局121〜123によって共用されるL−GW141における各出力ポートの番号を示している。たとえば、(1)は、L−GW141における基地局121に接続された出力ポート(UE方向)の番号を示している。(2)は、L−GW141における基地局122に接続された出力ポート(UE方向)の番号を示している。(3)は、L−GW141における基地局123に接続された出力ポート(UE方向)の番号を示している。(4)は、L−GW141におけるローカルネットワーク102に接続された出力ポート(NW方向)の番号を示している。
(実施の形態3にかかるL−GW)
図35は、実施の形態3にかかるL−GWの一例を示す図である。図35において、図5に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図35に示すように、実施の形態3にかかるL−GW141は、図5に示した構成に加えて、基地局インタフェース3511,3512と、スイッチ3520と、を備える。
基地局インタフェース530は、基地局121との間の通信インタフェースである。基地局インタフェース3511,3512(eNB IF)は、それぞれ基地局122,123との間の通信インタフェースである。基地局インタフェース530,3511,3512は、スイッチ3520(SW)によって切り替えて用いられる。
また、実施の形態3にかかるL−GW141は、HO元の基地局122およびHO先の基地局123の両方に対応するため、図5に示したHO先経路変更部525を省くことができる。
(実施の形態3においてHO要求を送信し経路変更処理を省略する場合の処理)
図36は、実施の形態3においてHO要求を送信し経路変更処理を省略する場合の処理の一例を示すシーケンス図である。実施の形態3にかかる無線通信システム100においては、たとえば図36に示す各ステップが実行される。図36に示す例では、端末112が基地局122から基地局123へHOする際に、HO要求を送信し経路変更処理を省略する場合について説明する。
図36に示すステップS3601〜S3622は、図8に示したステップS801〜S825と同様である。ただし、実施の形態3においては基地局121〜123によってL−GW141を共用する構成であるため、図8に示したL−GW142による処理はL−GW141によって実行される。
また、図8に示したL−GW143による処理は不要となる。たとえば、ステップS3617におけるL−GW141によるHO元経路変更の処理により、L−GW経由の直接通信経路の設定が可能である。このため、基地局123によるHO先経路変更要求の送信や、HO先経路変更の処理は不要となる。
なお、実施の形態3においては、ステップS3610によって送信されるHO要求について、図11に示したIPアドレス1103,1104およびソースセルID1105を省略してもよい。
(実施の形態3においてHO要求を送信しNW側の経路変更処理を省略しない場合の処理)
図37は、実施の形態3においてHO要求を送信しNW側の経路変更処理を省略しない場合の処理の一例を示すシーケンス図である。図37に示す例では、端末112が基地局122から基地局123へHOする際に、HO要求を送信しNW側の経路変更処理を省略しない場合の処理について説明する。
図37に示すステップS3701〜S3727は、図9に示したステップS901〜S928と同様である。ただし、実施の形態3においては基地局121〜123によってL−GW141を共用する構成であるため、図9に示したL−GW142による処理はL−GW141によって実行される。
(実施の形態3においてHO要求を送信しない場合の処理)
図38は、実施の形態3においてHO要求を送信しない場合の処理の一例を示すシーケンス図である。図38に示す例では、端末112が基地局122から基地局123へHOする際に、端末112の通信中のベアラがP−GW132を経由する通信を含まず、HO要求を送信しない場合の処理について説明する。
図38に示すステップS3801〜S3812は、図10に示したステップS1001〜S1013と同様である。ただし、実施の形態3においては基地局121〜123によってL−GW141を共用する構成であるため、図10に示したL−GW142による処理はL−GW141によって実行される。
(実施の形態3にかかるL−GWにおけるL−GW間通信経路記憶部に記憶される情報)
表14は、実施の形態3にかかるL−GWにおけるL−GW間通信経路記憶部に記憶される情報の一例を示す表である。たとえば図36に示したステップS3601の隣接L−GW設定により、L−GW141のL−GW間通信経路記憶部516には、たとえば表14に示すL−GW間通信経路情報が記憶される。表14に示すL−GW間通信経路情報においては、L−GW141と接続された基地局ごとに、該基地局のセルIDと、該基地局と接続されたL−GW141の出力ポートと、が対応付けられている。
Figure 2016185531
たとえば、図33,図34に示したように、L−GW141には基地局121が接続されている。このため、表14に示すL−GW間通信経路情報においては、基地局121のセルID=1と、基地局121と接続されたL−GW141の出力ポート=(1)と、が対応付けられている。
また、L−GW141には基地局122が接続されているため、表14に示すL−GW間通信経路情報においては、基地局122のセルID=2と、基地局122と接続されたL−GW141の出力ポート=(2)と、が対応付けられている。また、L−GW141には基地局123が接続されているため、表14に示すL−GW間通信経路情報においては、基地局123のセルID=3と、基地局123と接続されたL−GW141の出力ポート=(3)と、が対応付けられている。
(実施の形態3にかかる通信種別検出の処理)
たとえば図36に示したステップS3602においてL−GW141が実行する通信種別検出の処理は、たとえば図12に示したL−GW142による処理と同様である。
(実施の形態3にかかるL−GWにおけるポート方向属性記憶部に記憶される情報)
表15は、実施の形態3にかかるL−GWにおけるポート方向属性記憶部に記憶される情報の一例を示す表である。実施の形態3においては、図12に示したステップS1201により、L−GW141のポート方向属性記憶部514には、たとえば表15に示すポート方向属性情報が記憶される。表15に示すポート方向属性情報においては、L−GW141の出力ポートごとに方向属性が対応付けられている。
Figure 2016185531
たとえば、図33,図34に示したように、L−GW141の出力ポート=(1)は基地局121に接続されているため、出力ポート=(1)の方向属性はUE方向となっている。また、L−GW141の出力ポート=(2)は基地局122に接続されているため、出力ポート=(2)の方向属性はUE方向となっている。
また、L−GW141の出力ポート=(3)は基地局123に接続されているため、出力ポート=(3)の方向属性はUE方向となっている。また、L−GW141の出力ポート=(4)はローカルネットワーク102に接続されているため、出力ポート=(4)の方向属性はNW方向となっている。
(実施の形態3にかかるL−GWのNW側経路記憶部に記憶される情報)
表16は、実施の形態3にかかるL−GWのNW側経路記憶部に記憶される情報の一例を示す表である。実施の形態3においては、図12に示したステップS1202により、L−GW141のNW側経路記憶部512には、たとえば表16に示すNW側経路情報が記憶される。表16に示すNW側経路情報においては、宛先IPアドレスごとに、L−GW141の出力ポートが対応付けられている。
Figure 2016185531
たとえば、図33,図34に示したように、宛先IPアドレス=Aは端末111のアドレスであるため、宛先IPアドレス=Aには端末111(基地局121)の方向に対応する出力ポート=(1)が対応付けられている。また、宛先IPアドレス=Bは端末112のアドレスであるため、基地局122のHOの前においては、宛先IPアドレス=Bには端末112(基地局122)の方向に対応する出力ポート=(2)が対応付けられている。また、端末112の基地局123へのHOにより、宛先IPアドレス=Bに対応付けられる出力ポートは、端末112(基地局123)の方向に対応する出力ポート=(3)に変更される。
また、宛先IPアドレス=Cはサーバ301のアドレスであるため、宛先IPアドレスのCにはサーバ301(ローカルネットワーク102)の方向に対応する出力ポート=(4)が対応付けられている。また、宛先IPアドレス=Dはサーバ302のアドレスであるため、宛先IPアドレス=Dにはサーバ302(ローカルネットワーク102)の方向に対応する出力ポート=(4)が対応付けられている。
(実施の形態3にかかるHO元のL−GWの通信種別記憶部に記憶される情報)
実施の形態3において、図12に示したステップS1208によりL−GW141の通信種別記憶部515に記憶される通信種別情報は、たとえば表9に示した通信種別情報と同様である。
(実施の形態3にかかるHO先経路判定の処理およびHO先経路判定の処理に基づく処理)
図39は、実施の形態3にかかるHO先経路判定の処理およびHO先経路判定の処理に基づく処理の一例を示すフローチャートである。たとえば図36に示したステップS3619において、HO先の基地局123は、HO先経路判定の処理として、たとえば図39に示す各ステップを実行する。
図39に示す各ステップは、図17に示した各ステップと同様である。ただし、実施の形態3においては基地局121〜123によってL−GW141を共用する構成であり、図36に示したステップS3617によるHO元経路変更の処理によって経路設定は完了している。このため、図39に示すように、図17に示したステップS1702のようなHO先のL−GW143にHO先経路設定要求を送信する処理は省くことができる。
このように、実施の形態3に無線通信システム100によれば、複数の基地局が同一のL−GWを共用する構成においても、実施の形態1にかかる無線通信システム100と同様に、HO時の瞬断時間を削減することができる。
以上説明したように、無線通信システム、無線通信装置およびハンドオーバ制御方法によれば、ハンドオーバ時の瞬断時間を削減することができる。
100 無線通信システム
101 インターネット
102 ローカルネットワーク
111,112 端末
121〜123 基地局
121a,122a セル
131 S−GW
132 P−GW
133 MME
141〜143 L−GW
301,302 サーバ
510,720 メモリ
511 フロー記憶部
512 NW側経路記憶部
513 基地局側経路記憶部
514 ポート方向属性記憶部
515 通信種別記憶部
516 L−GW間通信経路記憶部
520 プロセッサ
521 プロトコル変換部
522 通信種別検出部
523 通信種別取得部
524 HO元経路変更部
525 HO先経路変更部
530,3511,3512 基地局インタフェース
541,542 ネットワークインタフェース
550,3520 スイッチ
601,602 プロトコル変換
610,620 レイヤ群
711 アンテナ
712 無線処理回路
713 ベースバンド処理回路
721 省略可否記憶部
730 ベースバンド処理用プロセッサ
731 スケジューラ
740 上位処理用プロセッサ
741 L2処理部
742 L3処理部
751 HO判定部
752 HO元省略判定部
753 HO元経路判定部
754 HO先経路判定部
761 S−GWインタフェース
762 L−GWインタフェース
763 X2インタフェース
1100 HO要求
1101 省略可否情報
1102 S5トンネル終端点識別子
1103,1104 IPアドレス
1105 ソースセルID
1901 L−GW間直接通信経路
2510 L−GW部
2511 HO元経路判定/変更部
2512 HO先経路判定/変更部
2521 eNB間通信経路記憶部

Claims (6)

  1. 第1の通信網に接続された第1の中継装置と、
    前記第1の通信網と異なる第2の通信網に接続され、前記第1の中継装置と異なる第2の中継装置と、
    第1の端末との間で前記第2の中継装置を経由する通信を行う第2の端末と、
    前記第2の端末のハンドオーバを行う際に、前記第2の中継装置を経由する通信が前記第2の通信網を経由する場合は前記第2の中継装置を経由する通信を切断して前記第1の中継装置の経路変更による前記ハンドオーバを行い、前記第2の中継装置を経由する通信が前記第2の通信網を経由しない場合は前記第2の中継装置を経由する通信を切断せずに前記第2の中継装置の経路変更による前記ハンドオーバを行う無線通信装置と、
    を含むことを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記無線通信装置は、
    前記第2の中継装置を経由する通信が前記第2の通信網を経由し、前記第1の中継装置を経由する前記第2の端末の通信が存在する場合は、前記第2の中継装置を経由する通信を切断して前記第1の中継装置の経路変更による前記ハンドオーバを行い、
    前記第2の中継装置を経由する通信が前記第2の通信網を経由し、前記第1の中継装置を経由する前記第2の端末の通信が存在しない場合は、前記第2の中継装置を経由する通信を切断し、前記第1の中継装置の経路変更による前記ハンドオーバを行わない、
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記無線通信装置は、前記第2の中継装置を経由する通信が前記第2の通信網を経由するか否かに応じた情報を前記第2の端末のハンドオーバ先の基地局へ送信し、
    前記第2の端末のハンドオーバ先の基地局は、前記無線通信装置によって送信された前記情報に基づいて、前記第2の中継装置を経由する通信が前記第2の通信網を経由する場合は前記第1の中継装置の経路変更を行い、前記第2の中継装置を経由する通信が前記第2の通信網を経由しない場合は前記第2の中継装置の経路変更を行う、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の無線通信システム。
  4. 前記第2の中継装置は、前記第2の中継装置の通信ポートのうちの、前記第2の中継装置を経由する通信におけるデータの宛先および送信元の少なくともいずれかに対応する通信ポートが前記第2の通信網へ接続されているか否かに基づいて、前記第2の中継装置を経由する通信が前記第2の通信網を経由するか否かの判定を行い、
    前記無線通信装置は、前記判定の結果に基づいて、前記第2の中継装置を経由する通信が前記第2の通信網を経由する場合は前記第2の中継装置を経由する通信を切断して前記第1の中継装置の経路変更による前記ハンドオーバを行い、前記第2の中継装置を経由する通信が前記第2の通信網を経由しない場合は前記第2の中継装置を経由する通信を切断せずに前記第2の中継装置の経路変更による前記ハンドオーバを行う、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の無線通信システム。
  5. 第1の通信網に接続された第1の中継装置と、前記第1の通信網と異なる第2の通信網に接続され、前記第1の中継装置と異なる第2の中継装置と、を含む無線通信システムにおける無線通信装置であって、
    第1の端末との間で前記第2の中継装置を経由する通信を行う第2の端末のハンドオーバを行う際に、前記第2の中継装置を経由する通信が前記第2の通信網を経由するか否かを示す情報を取得する取得部と、
    前記取得部によって取得された前記情報に基づいて、前記第2の中継装置を経由する通信が前記第2の通信網を経由する場合は前記第2の中継装置を経由する通信を切断して前記第1の中継装置の経路変更による前記ハンドオーバを行い、前記第2の中継装置を経由する通信が前記第2の通信網を経由しない場合は前記第2の中継装置を経由する通信を切断せずに前記第2の中継装置の経路変更による前記ハンドオーバを行う制御部と、
    を含むことを特徴とする無線通信装置。
  6. 第1の通信網に接続された第1の中継装置と、前記第1の通信網と異なる第2の通信網に接続され、前記第1の中継装置と異なる第2の中継装置と、を含む無線通信システムにおけるハンドオーバ制御方法であって、
    第1の端末との間で前記第2の中継装置を経由する通信を行う第2の端末のハンドオーバを行う際に、前記第2の中継装置を経由する通信が前記第2の通信網を経由するか否かを示す情報を取得し、
    取得した前記情報に基づいて、前記第2の中継装置を経由する通信が前記第2の通信網を経由する場合は前記第2の中継装置を経由する通信を切断して前記第1の中継装置の経路変更による前記ハンドオーバを行い、前記第2の中継装置を経由する通信が前記第2の通信網を経由しない場合は前記第2の中継装置を経由する通信を切断せずに前記第2の中継装置の経路変更による前記ハンドオーバを行う、
    ことを特徴とするハンドオーバ制御方法。
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