JPWO2016181937A1 - バッテリ封入具、バッテリアッセンブリ及び医療機器ユニット - Google Patents

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Abstract

バッテリ封入具は、医療機器に電気エネルギを供給可能なバッテリユニットが挿通される閉曲線の形状に形成された開口を形成するとともに前記バッテリユニットの外面を覆う壁部を有するケーシングと、前記開口を通して前記壁部で前記バッテリユニットの前記外面を覆った状態で、前記医療機器の医療機器側コネクタ部に対して着脱可能なバッテリ側コネクタ部とを有する。

Description

この発明は、医療機器に接続されて用いられる医療機器用バッテリ封入具、医療機器用バッテリアッセンブリ及び医療機器ユニットに関する。
バッテリユニットは、通常、機器に取り付けられたまま充電されたり、機器から取り外されて充電されたりする。例えばUS 2013/190759 A1に開示された医療機器は、使用する際に充電されたバッテリユニットが取り付けられる。
外科的手術を行った場合、再利用可能な器具については、洗浄、消毒、滅菌の処理を行った後、患者のベッド上の清潔域での利用に供される。
しかしながら、例えばバッテリユニットは、その種類によっては温度を所定以上に上げると性能を著しく低下させてしまうおそれがある。このため、バッテリユニットに対しては、所定以上の温度に上げることを要する滅菌処理を行うことが難しい場合がある。また、滅菌処理を行うには設備の準備や人件費等、コストがかかる。このため、バッテリユニットを滅菌せずに未滅菌の状態で医療器具に装着して手術室内の清潔域で使用したいという要望がある。
医療器具に未滅菌のバッテリユニットを有するバッテリアッセンブリを装着する場合、清潔域で患者に処置を行う術者は未滅菌のバッテリユニットを直接的に手に取ってはならない。このため、簡単な作業で、補助者から術者に未滅菌のバッテリユニットを受け渡して、外側が滅菌された状態を維持することが可能な容器としてのバッテリ封入具、バッテリ封入具にバッテリユニットが含まれたバッテリアッセンブリ、更には、バッテリアッセンブリが装着される医療機器ユニットを構成できることが望まれている。
この発明は、簡単な作業で補助者から術者に未滅菌のバッテリユニットを受け渡して、外側が滅菌された状態を維持可能な医療機器用バッテリ封入具、医療機器用バッテリアッセンブリ及び医療機器ユニットを提供することを目的とする。
この発明の一態様に係る医療機器用バッテリ封入具は、医療機器に電気エネルギを供給可能なバッテリユニットが挿通される閉曲線の形状に形成された開口を形成するとともに前記バッテリユニットの外面を覆う壁部を有するケーシングと、前記開口を通して前記壁部で前記バッテリユニットの前記外面を覆った状態で、前記医療機器の医療機器側コネクタ部に対して着脱可能なバッテリ側コネクタ部とを有する。
図1は、第1実施形態に係る医療機器ユニットを示し、医療機器本体にバッテリアッセンブリを取り付けた状態を示す概略図である。 図2Aは、第1実施形態に係る医療機器ユニットのバッテリアッセンブリを示す概略的な斜視図である。 図2Bは、第1実施形態に係る医療機器ユニットのバッテリアッセンブリの本体接続側ケーシングを介してバッテリ(バッテリユニット)を保持しながら、医療機器ユニットのバッテリアッセンブリのバッテリ保持ケーシングを本体接続側ケーシングに嵌合しようとしている状態を示す概略的な縦断面図である。 図2Cは、第1実施形態に係る医療機器ユニットのバッテリアッセンブリの本体接続側ケーシングにバッテリ保持ケーシングを嵌合させた状態を示す概略的な縦断面図である。 図3は、第1実施形態に係る医療機器ユニットのバッテリアッセンブリの本体接続側ケーシングを介してバッテリを左手で保持しながら、医療機器ユニットのバッテリアッセンブリのバッテリ保持ケーシングを本体接続側ケーシングに嵌合しようとしている状態を示す概略的な斜視図である。 図4Aは、第1実施形態に係る医療機器ユニットの第1変形例に係るバッテリアッセンブリの本体接続側ケーシングでバッテリを適宜の位置に案内して保持する保持機構を示す概略図である。 図4Bは、第1実施形態に係る医療機器ユニットの第1変形例に係るバッテリアッセンブリの本体接続側ケーシングの保持機構でバッテリを保持しようとしている状態を、図4A中の矢印4Bの方向から見た概略図である。 図4Cは、第1実施形態に係る医療機器ユニットの第1変形例に係るバッテリアッセンブリの本体接続側ケーシングの保持機構でバッテリを保持した状態を、図4A中の矢印4Bの方向から見た概略図である。 図5Aは、第1実施形態に係る医療機器ユニットの第2変形例に係るバッテリ封入具に、バッテリを配置してバッテリアッセンブリを形成しようとする状態を示す概略図である。 図5Bは、第1実施形態に係る医療機器ユニットの第2変形例に係るバッテリ封入具に、バッテリを配置してバッテリアッセンブリを形成しようとする状態を示す概略図である。 図6は、第2実施形態に係る医療機器ユニットを示し、医療機器本体にバッテリアッセンブリを取り付けた状態を示す概略図である。 図7Aは第2実施形態に係る医療機器ユニットの電磁界共鳴方式の無線給電回路を説明する概略図である。 図7Bは第2実施形態に係る医療機器ユニットの電磁誘導方式の無線給電回路を説明する概略図である。 図8Aは、第2実施形態に係る医療機器ユニットのバッテリアッセンブリの、シールドを有するケーシング(バッテリ封入具)に対してバッテリユニットを挿入しようとしている状態を示す概略的な斜視図である。 図8Bは、第2実施形態に係る医療機器ユニット、シールドを有するバッテリアッセンブリのケーシング(バッテリ封入具)に対してバッテリユニットを挿入して、ケーシングを密封した状態を示す概略的な斜視図である。 図9は、第2実施形態に係るバッテリアッセンブリのコネクタ部を、医療機器本体のハウジングのコネクタ部に嵌合させようとしている状態を示す概略的な縦断面図である。 図10は、第2実施形態に係るバッテリアッセンブリのコネクタ部を、医療機器本体のハウジングのコネクタ部に嵌合させた状態を示す概略的な斜視図である。 図11Aは、第2実施形態に係る医療機器ユニットのバッテリアッセンブリの、シールドを有するケーシング(バッテリ封入具)に対してバッテリユニットを挿入しようとしている状態を示す概略的な斜視図である。 図11Bは、第2実施形態に係る医療機器ユニット、シールドを有するバッテリアッセンブリのケーシング(バッテリ封入具)に対してバッテリユニットを挿入して、ケーシングを密封した状態を示す概略的な斜視図である。 図12は、第2実施形態の第1変形例に係る医療機器ユニットを示し、バッテリアッセンブリに送電部とは別に設けられた電波式無線送受信機と、医療機器本体に受電部とは別に設けられた電波式無線送受信機との間で無線通信することで、バッテリを省エネ化させている状態を示す概略図である。 図13は、第2実施形態の第2変形例に係る医療機器ユニットを示し、バッテリアッセンブリに送電部とは別に設けられた光学的無線送受信機と、医療機器本体に受電部とは別に設けられた光学的無線送受信機との間で無線通信することで、バッテリを省エネ化させている状態を示す概略図である。
以下、図面を参照しながらこの発明を実施するための形態について説明する。
まず、図1から図4Cを参照しながら第1実施形態について説明する。
図1に示すように、この実施形態に係る医療機器ユニット10は、医療機器本体(医療機器)12と、バッテリアッセンブリ(医療用機器)14とを有する。医療機器用バッテリアッセンブリ14は、医療機器用バッテリ封入具22と、バッテリ(バッテリユニット)24とを有する。
ここでは、医療機器本体12の一例として、コードレスの処置具(ハンドピース)を例にして説明する。バッテリアッセンブリ14をコードレスの超音波処置具、コードレスの高周波処置具やコードレスの内視鏡など、適宜の医療機器本体12に取り付け又は組み込んで用いることができることはもちろんである。医療機器本体12はコードレスの機器に限ることはなく、バックアップ電源としてバッテリアッセンブリ14や医療機器用バッテリ封入具22を用いることができることはもちろんである。
医療機器本体12は、ハウジング32と、コントローラ34と、スイッチ36と、エネルギ変換部38と、エネルギ変換部38で変換したエネルギを利用して生体組織を処置するエンドエフェクタ40とを有する。
ハウジング32は、ハウジングボディ42と、ハウジングボディ42に対して移動可能に配設された可動ハンドル44とを有する。図1に示すように、医療機器本体12のハウジングボディ42はバッテリアッセンブリ14の後述するバッテリ側コネクタ部64が着脱可能に接続される本体側コネクタ部(医療機器側コネクタ部)32aを有する。本体側コネクタ部32aにバッテリアッセンブリ14の後述するコネクタ部64が接続された状態で、バッテリアッセンブリ14は固定ハンドル(グリップ)として用いられる。本体側コネクタ部32a及びバッテリ側コネクタ部64は、公知の機構により着脱可能に接続される。
なお、バッテリアッセンブリ14は医療機器本体12のうち、その医療機器本体12の術者に把持されない位置に配置されていても良い。すなわち、バッテリアッセンブリ14は医療機器本体12のグリップの内部に着脱可能であることも好適である。
医療機器本体12の本体側コネクタ部32aは、バッテリアッセンブリ14の後述するコンタクト58に電気的に接続されるコンタクト32bを有する。このため、医療機器本体12にバッテリアッセンブリ14が適切に接続された状態でスイッチ36が操作されると、バッテリアッセンブリ14から、バッテリアッセンブリ14のコンタクト58、本体側コネクタ部32aのコンタクト32bを通してエネルギ変換部38に電気エネルギ(電力)が供給される。
図2A、図2B及び図3に示すように、バッテリアッセンブリ14のバッテリ封入具22は、本体接続側ケーシング(ハンドピース接続側ケーシング)52と、バッテリ保持ケーシング54とを有する。ケーシング52,54は例えばステンレス鋼材等の金属材や、プラスチック材等で形成されている。ケーシング52,54は、医療機器本体12のハウジング32すなわち外装を形成するのと同様の素材が用いられることも好適である。
本体接続側ケーシング(ベースケーシング)52及びバッテリ保持ケーシング(補助ケーシング)54はともに滅菌されている。本体接続側ケーシング52及びバッテリ保持ケーシング54は、特に内側が滅菌された袋にそれぞれ入れられて運ばれる。
バッテリ24は医療機器本体12に電気エネルギを供給可能で、本体接続側ケーシング52及びバッテリ保持ケーシング54により外部が露出しないように外側が被覆された状態で保持される。すなわち、本体接続側ケーシング52とバッテリ保持ケーシング54とが接続されると、バッテリ24はバッテリ封入具22により外側が覆われた状態に保持される。
本体接続側ケーシング52は、管状のベース62と、ベース62の一端に設けられたコネクタ部(バッテリ側コネクタ部)64とを有する。コネクタ部64はバッテリ24に電気的に接続されるとともに、コンタクト58により医療機器本体12に電気的に接続される。
本体接続側ケーシング52のベース62はバッテリ24を収納する収納部として形成されている。ベース62は、その他端に開口72を有する。開口72の形状は、閉曲線の形状になるように構成されている。閉曲線とは、具体的には環、楕円、四角、三角等の形状であるが、医療機器用バッテリ封入具22の内外を区分けできる、端点のない曲線形状であれば例示した形状に限定されない。バッテリ24は、ベース62の開口72を通してベース62の内部(収納部)に差し込み可能である。本体接続側ケーシング52はその一端と他端との間に、バッテリ24の外面を被覆する閉曲線の形状を持った開口72から延出して形成された、例えば筒状の壁部74を有する。すなわち、ベース62の内周面に筒状の壁部74が形成されている。このため、本体接続側ケーシング52は、ベース(収納部)62、特に壁部74によりバッテリ24を収納可能である。図3に示すように、本体接続側ケーシング52のベース62のうち、壁部74を内周に有するベース62の外周面74aは、術者が手で保持したときに、壁部74を弾性変形させて壁部74でバッテリ24を保持可能に変形する軟性面として形成されている。ベース62の外周面74aは術者の親指等で力を付加することにより、容易に弾性変形可能な素材で形成されている。本体接続側ケーシング52のベース62の外周面(軟性面)74aを術者が手で保持したとき、内周面の壁部74が追従して変形して壁部74でバッテリ24の外周面を押圧して支持する。本体接続側ケーシング52のベース62の外周面(軟性面)74aは、押圧を解除すると元の形状に戻る弾性変形可能であることが好適である。
なお、本体接続側ケーシング52は、その内部に、後述するコントローラ(保護回路)56とバッテリ24との間を電気的に接続する内部コンタクト59を有する。このため、コネクタ部64に設けられたコンタクト58は、バッテリ24が本体接続側ケーシング52の開口72を通してベース62の内部に差し込まれたときに、内部コンタクト59を介してバッテリ24と電気的に接続される。
バッテリ24が本体接続側ケーシング52の開口72に対して所定の向きに向けられたとき、開口72はバッテリ24の外周面に対して空間(隙間)を有する大きさに形成されている。すなわち、本体接続側ケーシング52の開口72は、バッテリ24よりも大きく形成されている。本体接続側ケーシング52の開口72は、バッテリ24が開口72に触れずにバッテリ24を通すことが可能である。本体接続側ケーシング52の壁部74は、その開口72からベース62の一端(コネクタ部64)まで一定の大きさに形成しても良いし、開口72から、本体接続側ケーシング52の一端に向かうにつれてバッテリ24の外周面に対する空間が次第に狭くなるように形成されていても良い。ここでは、壁部74は、開口72からベース62の一端のコネクタ部64に向かうにつれて案内部76により、バッテリ24の外周面に対する空間が狭くなっている。すなわち、壁部74には、本体接続側ケーシング52の開口72から本体接続側ケーシング52の一端にバッテリ24を案内する際に、所定の位置に配置するように案内する案内部(位置決め部)76が形成されていることが好ましい。案内部76は、例えばバッテリ24が直方体状の場合、その長手方向の軸周りにバッテリ24が回動するのを抑制する規制部として形成されている。このため、壁部74は、バッテリ24の長手軸周りの回動を抑制しながらバッテリ24を所定の位置に案内する(位置決めする)ように形成されている。このため、バッテリ24は本体接続側ケーシング52に対して所定の位置に案内されて配置される。
バッテリ封入具22は、コントローラ56を有していることも好適である。この実施形態では、本体接続側ケーシング52のベース62の一端にはコントローラ56が配設されている。コントローラ56はコンタクト58に電気的に接続されている。
コントローラ56は電気エネルギを供給する際にはエネルギ変換部38に供給する電気エネルギ(電力)を適宜に制御する。コントローラ56は、医療機器本体12に対するバッテリアッセンブリ14の使用回数、使用状態をコントローラ56が有する図示しないメモリに記憶させるとともに、各バッテリ24の電圧値(起電力)を検査するのに用いることができる。すなわち、コントローラ56はバッテリアッセンブリ14のバッテリ24の劣化度合いを計測できる。図2Cに示すように、バッテリ24が複数ある場合、コントローラ56は各バッテリ24について、劣化度合いを計測できる。なお、コントローラ56は、CPU又はASICを含むプロセッサを備える。
バッテリ保持ケーシング(補助ケーシング)54は管状に形成され、その一端に開口82を有し、他端が閉塞されている。このため、バッテリ保持ケーシング54にはバッテリ24を収納する収納部84が形成されている。収納部84には、バッテリ保持ケーシング54の開口82からバッテリ保持ケーシング54の他端にバッテリ24を案内する際に、所定の位置に配置するように案内する案内部(位置決め部)86が形成されている。案内部86は、例えばバッテリ24が直方体状の場合、その長手方向の軸周りにバッテリ24が回動するのを抑制する規制部として形成されている。このため、収納部84は、バッテリ24の長手軸周りの回動を抑制しながらバッテリ24を所定の位置に案内することができる。
この実施形態では案内部86は、バッテリ保持ケーシング54の一端の開口82から他端に向かって狭くなり、バッテリ24が所定の位置で保持される。なお、バッテリ保持ケーシング54の案内部86は、本体接続側ケーシング52の案内部76と同様に形成されていることも好適である。
なお、バッテリ24は、その横断面の縦がベース62の開口72の縦の長さに比べて小さく、その横断面の横がベース62の開口72の横の長さに比べて小さく形成されている。このため、バッテリ24は、ベース62の開口72を挿通させることができる。
本体接続側ケーシング52は、開口72又は開口72の近傍で開口72を塞いでバッテリ24を被覆した状態に維持するための第1係合部(第1シール部)78を有する。具体的には、本体接続側ケーシング52は、その外周面に第1係合部78を有する。バッテリ保持ケーシング54は、開口82又は開口82で開口82を塞いで近傍にバッテリ24を被覆した状態に維持するための第2係合部(第2シール部)88を有する。具体的には、バッテリ保持ケーシング54は、その内周面に第2係合部88を有する。
図2B及び図2Cに示すように、本体接続側ケーシング52の第1係合部78に対して、バッテリ保持ケーシング54の第2係合部88を係合させることができる。すなわち、バッテリ保持ケーシング54の一端は本体接続側ケーシング52のベース62の他端に嵌合可能(係合可能)である。このように、第1及び第2係合部78,88を係合させると、バッテリ24をバッテリ封入具22の所定の位置に保持できるとともに、バッテリ24の外周面全体をバッテリ封入具22で覆うことができる。このため、本体接続側ケーシング52とバッテリ保持ケーシング54とが接続されると、図2Aに示すように、バッテリ24は外側が被覆されたシール状態になる。このように、バッテリ封入具22は、未滅菌のバッテリ24を滅菌されたケーシング52,54で包み、バッテリ24の不潔部分を外部に露出させないようにしている。したがって、滅菌済のバッテリ封入具22で未滅菌のバッテリ24を包むことによって、未滅菌のバッテリ24の付着物がバッテリ封入具22の外側に落下(拡散)することが防止される。
図1に示すように、この実施形態に係るバッテリアッセンブリ14のバッテリ側コネクタ部64は、医療機器本体12の本体側コネクタ部32aに電気的に接続される。このため、図3、図4A及び図5Aに示すバッテリアッセンブリ14のコネクタ部64が医療機器本体12のコネクタ部32aに取り付けられたとき、バッテリ24からコントローラ34に電力が供給され、コントローラ34が起動される。このため、例えば術者がスイッチ36を操作してコントローラ34に信号を入力すると、コントローラ34は、バッテリ24からコントローラ34を通してエネルギ変換部26に電力を供給する。エネルギ変換部26は電力を超音波振動エネルギ、熱エネルギ、高周波エネルギ等の適宜のエネルギに変換して、エンドエフェクタ28で生体組織を処置することができる。なお、コントローラ34は、CPU又はASICを含むプロセッサを備える。また、バッテリアッセンブリ14及び医療機器本体12の一方のみに、コントローラが設けられ、そのコントローラが本実施形態のコントローラ34の処理及びコントローラ56の処理の両方を行ってもよい。
バッテリ24は、例えば電解質液若しくは電解質ポリマを収納するボディ92と、コントローラ56に電気的に接続される図示しないコンタクトとを有する。バッテリ24の内部構造は公知の適宜のものが使用される。
バッテリ24のボディ(バッテリボディ)92は、例えば直方体状に形成されていることが好適である。このように、バッテリ24のボディ92が直方体状に形成されていると、複数のバッテリ24を並設し易い。直方体状のボディ92はそれぞれ1対の第1ボディ面92a、第2ボディ面92b及び第3ボディ面92cを有する。複数のバッテリ24が並設される場合、第1ボディ面92a同士が対向する。第3ボディ面92cはコンタクト59に電気的に接続される。
なお、電解質液若しくは電解質ポリマを有するバッテリ24の例としては、リチウムイオンバッテリ、ナトリウムイオンバッテリ、アルカリイオンバッテリ等の公知のバッテリを適宜に用いることができる。このため、バッテリ24は汎用品を使用しても良い。
次に、この実施形態に係る医療機器ユニット10の作用について説明する。
補助者は、内側が滅菌された袋に封入された滅菌済の本体接続側ケーシング(ベースケーシング)52の袋を開封する。補助者は袋の内側に触れないようにし、術者は袋の外側に触れないようにし、術者は本体接続側ケーシング52を片手(例えば左手)で取り出して保持する。
補助者は未滅菌のバッテリ24を保持して、適宜の向きに向ける。補助者は、バッテリ24を適宜の向きにした状態を維持して、術者が保持する本体接続側ケーシング52の開口72を通してベース62に差し込む。このとき、補助者は、補助者の手及びバッテリ24が本体接続側ケーシング52の外側及び開口72に触れないようにする。すなわち、案内部76は、バッテリ24がケーシング52の開口72に挿通する際にケーシング52の開口72及びその周辺の外周面に触れないように、ケーシング52に対してバッテリ24を案内する。このとき、案内部(規制部)76は、ケーシング52に対するバッテリ24の動き、特に、バッテリ24の挿入方向軸の軸周りの回動範囲を規制する。
本体接続側ケーシング52に対して鉛直下側からバッテリ24を差し込むことが好適である。
なお、バッテリアッセンブリ14に複数のバッテリ24が必要な場合、複数のバッテリ24を公知の図示しないカートリッジ等を用いて、まとめて本体接続側ケーシング52の開口72を通してベース62に差し込む。
ケーシング52は、その外周面が押圧されると変形可能であるため、術者は、バッテリ24に直接は触れずに、本体接続側ケーシング52の壁部74を介してバッテリ24を保持する。すなわち、術者は、本体接続側ケーシング52の外周面(変形面)74aを弾性変形させて、壁部74をバッテリ24に当接させて、バッテリ24を壁部74で間接的に支持する。このため、術者及び補助者は、収納部62により、ケーシング52の壁部74でバッテリ24を収納可能である。
補助者は、内側が滅菌された袋に封入された滅菌済のバッテリ保持ケーシング(補助ケーシング)54の袋を開封する。補助者は袋の内側に触れないようにし、術者は袋の外側に触れないようにし、術者はバッテリ保持ケーシング54を片手(例えば右手)で取り出して保持する。
この状態で、術者は、バッテリ24の露出した部分を覆うとともに、バッテリ保持ケーシング54の開口82を、本体接続側ケーシング52の開口72に嵌合させる。このため、未滅菌のバッテリ24のうち、本体接続側ケーシング52から露出した部分をバッテリ保持ケーシング54で覆うことができる。したがって、ケーシング52,54は、開口72,82の近傍の係合部(シール部)78,88の係合によるシールにより、バッテリ24の全周を被覆した状態に維持して、バッテリアッセンブリ14を形成する。
この状態で、医療機器本体12の本体側コネクタ部32aに対して、開口72,82を通して壁部74でバッテリ24の外面を被覆したバッテリアッセンブリ14のコネクタ部64を嵌合させて医療機器本体12とバッテリアッセンブリ14とを接続する。このとき、バッテリアッセンブリ14のコネクタ部64のコンタクト58が、医療機器本体12のコンタクト32bに接触する。したがって、医療機器本体12とバッテリアッセンブリ14とが電気的に接続され、医療機器ユニット10が形成される。
術者は例えば右手で医療機器ユニット10を把持する。バッテリアッセンブリ14は例えば右手の掌が当てられるグリップとして用いられる。このとき、術者の右手の人差し指はスイッチ36に配置される。さらに、術者の右手の中指から小指は可動ハンドル44に配置される。
スイッチ36の押圧により、コントローラ34はバッテリ24からの電気エネルギ(電力)をコントローラ56、コントローラ34を介してエネルギ変換部38に伝達する。エネルギ変換部38に伝達された電気エネルギはエネルギ変換部38で適宜に変換されてエンドエフェクタ40に伝達される。このため、エンドエフェクタ40で適宜の処置を行うことができる。
医療機器ユニット10による処置を終了した後、補助者は医療機器ユニット10を医療機器本体12とバッテリアッセンブリ14とに分離する。補助者はバッテリアッセンブリ14をバッテリ封入具22とバッテリ24とに分離する。この状態で、バッテリ封入具22の本体接続側ケーシング52及びバッテリ保持ケーシング54は洗浄、消毒、滅菌処理されて再利用される。医療機器本体12も必要に応じて分解されて再利用される。バッテリ24は常温程度の温度で洗浄、消毒されて充電されて再利用される。すなわち、バッテリ24は未滅菌の状態で再利用される。
以上説明したように、この実施形態に係る医療機器ユニット10によれば、以下のことが言える。
補助者は未滅菌のバッテリ24を、術者が把持している滅菌済の本体側ケーシング(カバー)52の内側に配置することができる。この状態で術者が本体接続側ケーシング52の外側から内側に向かって保持してバッテリ24を間接的に把持することができる。このため、簡単な作業で補助者から術者に未滅菌のバッテリを受け渡すことができる。
このように、術者がバッテリ24を間接的に把持したとき、バッテリアッセンブリ14のバッテリ封入具22に対してバッテリ24を位置決めできている。すなわち、本体接続側ケーシング52は案内部76を有するので、補助者から術者にバッテリ24を受け渡す際に、案内部76によりバッテリ24を本体接続側ケーシング52の所定の位置に配置することができる。
そして、術者は、本体接続側ケーシング52を介してバッテリ24を保持した状態で、バッテリ保持ケーシング54を本体接続側ケーシング52に係合させることにより、未滅菌のバッテリ24の外側を完全に覆うことができる。このとき、第1及び第2係合部78,88を係合させることにより、未滅菌のバッテリ24から付着物がケーシング52,54の外部に落下(拡散)することを防止できる。特に、第1及び第2係合部78,88を係合させるとともに、バッテリ24をシール状態に覆うことにより、バッテリ24から付着物がケーシング52,54の外部に落下することを防止できる。したがって、バッテリ封入具22、バッテリアッセンブリ14は未滅菌のバッテリ24を封入した状態で、外側が滅菌された状態を維持可能である。
このように、本実施形態に係るバッテリ封入具22を用いて未滅菌のバッテリ24を滅菌されたもので覆ってバッテリアッセンブリ14を形成することにより、バッテリ24の滅菌処理の工程を省略することができる。このため、バッテリ24が滅菌処理により性能劣化することを防止することができる。また、バッテリ24の滅菌処理が不要になるので、種々のバッテリ24を用いることができる。
バッテリアッセンブリ14、すなわち、バッテリ封入具22は医療機器本体12に接続されることによって、医療機器ユニット10のグリップとして用いることができる。
なお、この実施形態では、バッテリ24は、充電されて再利用される2次電池を例にして説明したが、1次電池として形成されて使用後にそのまま廃棄されても良い。
次に、この実施形態に係る医療機器ユニット10の第1変形例について図4Aから図4Cを用いて説明する。
この変形例に係る本体接続側ケーシング52は、案内部(規制部)76を形成するとともに、又は、案内部(規制部)76を形成する代わりに、バッテリ24がベース62に差し込まれるとともにバッテリ24を適宜の位置に案内して保持する保持機構(案内部)120を有する。
保持機構120は、1対のローラ122と、1対のカム124と、1対のラチェット126とを有する。ローラ122、カム124及びラチェット126は同軸上に配置され、一体的に動作する。さらに、本体接続側ケーシング52には、ラチェット126の位置を保持する回転体128が配設されている。回転体128はローラ122、カム124及びラチェット126とは独立して動作される。
図4Bに示すようにバッテリ24が押し込まれてローラ122が図4B中に矢印αで示す方向に回転すると、図4Cに示すようにカム124がローラ122と一緒に回転してカム124でバッテリ24の外周面を保持する。このため、バッテリ24が所定の位置に案内される。このとき、ローラ122及びカム124とともにラチェット126が回転する。回転体128は回転させることでラチェット126に係合させて、ラチェット126を所定の位置で保持可能である。このため、ラチェット126とともに動くカム124も、所定の位置で保持された状態が維持される。したがって、バッテリ24は本体接続側ケーシング52の保持機構120で所定の位置に案内されて固定された状態に保持される。このとき、保持機構120は、バッテリ24の動きを規制する規制部としての役割を果たす。
バッテリ24を本体接続側ケーシング52から取り外す場合、回転体128を回転させてラチェット126への係合を解除する。このため、ラチェット126の回転が許容される状態に切り替えられる。このとき、本体接続側ケーシング52に対してバッテリ24を引っ張ると、ローラ122が図4B中の矢印αとは反対の方向に回転する。このため、カム124でバッテリ24の外周面を保持した状態が解除される。したがって、バッテリ24が本体接続側ケーシング52から取り外される。
なお、本体接続側ケーシング52でバッテリ24を保持する機構は種々の形態が許容される。
次に、第2変形例について、図5Aを用いて説明する。
図5Aに示すように、この変形例に係るバッテリ封入具22は、滅菌済のケーシング(ベースケーシング)142を有する。ケーシング142は滅菌済の蓋部(シール部)144を有する。蓋部(補助ケーシング)144はこの変形例では滅菌済のヒンジ146により回動可能であり、適宜の固定機構により、蓋部144でケーシング142の後述する開口152を密封した状態を保持可能である。なお、この変形例では、第1実施形態で説明した本体接続側ケーシング52がケーシング142に相当し、バッテリ保持ケーシング54が蓋部144に相当する。
滅菌済のケーシング142は、医療機器本体12に電気エネルギを供給可能なバッテリ24が挿通される開口152を形成するとともに、バッテリ24の外面を被覆する壁部154を有する。開口152の形状は、閉曲線の形状になるように構成されている。閉曲線とは、具体的には環、楕円、四角、三角等の形状であるが、医療機器用バッテリ封入具22の内外を区分けできる、端点のない曲線形状であれば例示した形状に限定されない。壁部154は閉曲線の形状を持った開口152から延出して形成され、例えば筒状に形成されている。ケーシング142は壁部154と協働してバッテリ24を収納可能な収納部156を形成する。ケーシング142の一端には開口152が形成され、他端は、医療機器本体12の医療機器側コネクタ部32aに対して着脱可能なバッテリ側コネクタ部64として機能する。
ケーシング142には、開口152を挿通するようにレール(案内部)162が形成されている。レール162はパイプ又はロッドにより形成されていることが好ましい。レール162の横断面の外形は、例えば楕円等の円形以外の形状(非円形形状)に形成されていることが好ましい。
未滅菌のバッテリ24には、孔(案内部)164が形成されている。ケーシング142のレール162及びバッテリ24の孔164はバッテリ24がケーシング142に挿入される際のガイドとして形成されている。孔164は円形であっても良いが、バッテリ24が孔164の軸周りに回転するのを防止するため、例えば長穴等の円形以外の形状(非円形形状)に形成されていることが好ましい。図5A中、孔164はバッテリ24の一端から他端まで貫通されているが、必ずしもその必要はなく、一端から適宜の位置で封止されていても良い。特に、レール162によりバッテリ24を滅菌済のケーシング142の適宜の位置に案内可能に形成されていれば良い。
図5Aに示すように、この変形例では、レール162は開口152の略中央付近を挿通し、孔164はバッテリ24のうち、一端及び他端の略中央付近に形成されているが、開口152の縁部近傍を挿通していることが好適であることはもちろんである。すなわち、レール162は開口152の略中央付近に配置されていなくても良く、孔164はバッテリ24の一端の略中央付近に形成されていなくても良い。
この変形例に係るバッテリアッセンブリ14の作用について説明する。
術者が滅菌済のバッテリ封入具22のケーシング142を把持し、ケーシング142の開口152を補助者に向ける。すなわち、術者はレール162を補助者に向ける。補助者は未滅菌のバッテリ24を把持し、レール162の端部にバッテリ24の孔164をあてがう。このとき、バッテリ24の孔164の向きと、ケーシング142のレール162の向きとが合っている場合、バッテリ24をケーシング142の収納部156に案内することができる。
バッテリ24の孔164の向きと、ケーシング142のレール162の向きとが合っていない場合、バッテリ24をケーシング142の収納部156に案内することができない。このとき、補助者はレール162の端部にバッテリ24の孔164をあてがったまま、バッテリ24を回動させ、バッテリ24の孔164の向きとケーシング142のレール162の向きとを合わせる。
このようにして、術者及び補助者は、バッテリ24をレール162に沿ってケーシング142の奥の収納部156に入れる。このとき、ケーシング142のレール(案内部)162は、バッテリ24の孔(案内部)164により、バッテリ24が開口152に挿通する際に開口152及びその周辺に触れないように、ケーシング142に対してバッテリ24を案内することができる。ケーシング142のレール162の外形、バッテリ24の孔164の形は円形以外であることが好ましい。このため、レール162に対してバッテリ24が案内され始めると、ケーシング142のレール(規制部)162及びバッテリ24の孔(規制部)164により、ケーシング142に対するバッテリ24の回転動作を規制することができる。そして、ケーシング142に対してバッテリ24が案内された状態で、ケーシング142の管状の壁部154により、バッテリ24の外面を被覆する。
このとき、第1実施形態の図3に示すように、術者の手の力でケーシング142を変形させて壁部154でバッテリ24を支持するようにすることは好適である。ケーシング142は蓋部(シール部)144を有するので、開口152を蓋部144で覆って開口152を塞ぐことで、バッテリ24をシールした状態に保持できる。
なお、この変形例では、バッテリ封入具22には、図1に示すコントローラ56は含まれていない。すなわち、この変形例に係るバッテリ24は直接医療機器本体12のコントローラ34に接続される。このため、第1実施形態で説明した図1に示すバッテリ封入具22のコントローラ56の代わりを、医療機器本体12のコントローラ34が行うことができる。
次に、第3変形例について、図5Bを用いて説明する。
図5Bに示すこの変形例に係る滅菌済のバッテリ封入具22は、第2変形例で説明したのと同様のものが用いられる。すなわち、バッテリ封入具22は、ケーシング142と、蓋部(シール部)144と、ヒンジ146とを有する。
第2変形例のレール162の代わりに、ケーシング142の開口152の近傍には、例えばN極の磁石(案内部)172が配設されている。ケーシング142の開口152の近傍に磁石172が配設されていても良く、ケーシング142の開口152の近傍自体をN極に磁化させることも好適である。すなわち、開口152自体をN極に磁化させることも好適である。
ケーシング142のうち、開口152に対する遠位の位置(一端)には、S極の磁石(案内部)174が配設されている。ケーシング142のうち、開口152に対する遠位の位置(一端)に磁石174が配設されていても良く、開口152に対する遠位の位置(一端)自体をS極に磁化させることも好適である。
第2変形例のバッテリ24の孔164の代わりに、バッテリ24には例えばN極の磁石176が配設されている。なお、バッテリ24に磁石176が配設されていても良く、バッテリ24の外周面自体をN極に磁化させることも好適である。
この変形例に係るバッテリアッセンブリ14の作用について説明する。
術者が滅菌済のバッテリ封入具22のケーシング142を把持し、ケーシング142の開口152を補助者に向ける。補助者は未滅菌のバッテリ24を把持し、開口152に対して挿入して、ケーシング142の収納部156の奥に入れる。このとき、ケーシング142の開口152の磁極とバッテリ24の外周面の磁極とが同一であるので、互いに反発し合う。このため、バッテリ24はケーシング142の開口152に触れ難い。すなわち、バッテリ24を開口152に挿通する際に開口152及びその周辺に触れないように、ケーシング142に対してバッテリ24を案内することができる。そして、術者及び補助者がバッテリ24をケーシング142の開口152を超えてケーシング142の収納部156の奥に進めると、ケーシング142の一端(奥部)の磁極とバッテリ24の外周面の磁極とが反対であるので、互いに引力を及ぼし合う。このため、バッテリ24はケーシング142の収納部156に収納される。すなわち、ケーシング142に対してバッテリ24が案内された状態で、ケーシング142の管状の壁部154により、バッテリ24の外面を被覆する。ケーシング142は蓋部(シール部)144を有するので、開口152を塞いでバッテリ24をシールした状態に保持できる。
ケーシング142の開口152及びバッテリ24の外周面は同極に磁化されているので、互いに反発し合った状態を維持できる。このため、磁力により、ケーシング142の内部でバッテリ24を開口152から離しておくことができる。
ケーシング142は蓋部(シール部)144を有するので、バッテリ24をシールした状態に保持できる。
したがって、未滅菌のバッテリ24の外側を滅菌済のケーシング142で覆うことによって、バッテリアッセンブリ14を清潔域で使用することができる。このように、この変形例に係るバッテリアッセンブリ14によれば、ケーシング142の開口152に触れ難い状態でバッテリ24をケーシング142に収納することができる。
なお、この変形例に係るS極として説明したものはN極であっても良く、N極として説明したものはS極であっても良いことはもちろんである。
次に、第2実施形態について、図6から図10を用いて説明する。この実施形態は第1実施形態の変形例であって、第1実施形態で説明した部材と同一の部材又は同一の機能を有する部材には極力同一の符号を付し、詳しい説明を省略する。
第1実施形態では、コンタクト32b,58によりバッテリ24から有線で電気的に接続されたエネルギ変換部38に電気エネルギを伝達する例について説明した。この実施形態では、図6から図7Bに示すように、バッテリアッセンブリ14のコネクタ部64をハウジング32のコネクタ部32aに接続するものの、バッテリアッセンブリ14のバッテリ24とハウジング32のエネルギ変換部38とが無線で接続され、有線では接続されていない状態での非接触給電を行う例について説明する。この実施形態に係るバッテリ24も未滅菌のものを用いるものとする。
図6に示すように、この実施形態に係る医療機器本体12は、ハウジング32、コントローラ34、スイッチ36、エネルギ変換部38、エンドエフェクタ40に加えて、受電部202を有する。また、バッテリアッセンブリ14は、滅菌済のケーシング(ベースケーシング)210、未滅菌のバッテリ24、コントローラ56に加えて、非接触給電ユニットとしての送電部214を有する。バッテリ24及びコントローラ56は一体化されていることが好ましい。また、バッテリ24、コントローラ56及び送電部214は1つにパッケージ化されていることが好ましい。ここでは、バッテリ24、コントローラ56及び送電部214が1つにパッケージ化されたバッテリユニット216として形成されているものとして説明する。このバッテリユニット216は第1実施形態で説明したバッテリ24と同様に、未滅菌であるものとする。
送電部214はバッテリ24から電気エネルギ(電力)を非接触給電により送ることが可能である。具体的には、送電部214は、バッテリ24からの電気エネルギ(電力)を受電部202に無線で送電する。送電部(非接触給電ユニット)214は、適宜のものを用いることができる。すなわち、無線で送電部214から受電部202に送電する方式は種々のものがある。例えば図7Aに示す電磁界共鳴方式や、図7Bに示す電磁誘導方式などを適宜に用いることができる。
図7Aに示す電磁界共鳴方式の無線給電を行う場合、例えば数メートル離れた位置から比較的高効率で電力の伝送を行うことができる。電磁界共鳴方式では、バッテリアッセンブリ14を医療機器本体12に固定し、かつ、バッテリアッセンブリ14の送電部214を医療機器本体12の受電部202に対して必ずしも近接させる必要はない。図示しないが、例えば医療機器本体12から数メートル以内位置に配置されるトロッカ、トロリ、携帯型端末等にバッテリ24が電気的に接続された送電部214を配置することができる。
図7Bに示す電磁誘導方式の無線給電を行う場合、送電部214と受電部202とを近接させる必要がある。このため、バッテリアッセンブリ14を医療機器本体12に固定し、かつ、バッテリアッセンブリ14の送電部214を医療機器本体12の受電部202に対して近接させる。
図8Aに示すように、この実施形態に係るケーシング(バッグ)210は、バッグ形状を有し、医療機器本体12に電気エネルギを供給可能なバッテリユニット216が挿通される開口232を形成するとともにバッテリユニット216の外面を被覆する壁部234を有する。開口232の形状は、閉曲線の形状になるように構成されている。閉曲線とは、具体的には環、楕円、四角、三角等の形状であるが、医療機器用バッテリ封入具22の内外を区分けできる、端点のない曲線形状であれば例示した形状に限定されない。壁部234は閉曲線の形状を持った開口232から延出して形成され、例えば筒状に形成されている。ケーシング210は、例えば樹脂材製で、開口232の近傍にシール部(ファスナ)236を有する。ケーシング210は壁部234によりバッテリユニット216を収納可能な収納部238を有する。
シール部236は開口232を塞いでバッテリユニット216を被覆した状態に維持する。シール部236は、レールファスナ等のファスナが適宜に用いられる。シール部236は必ずしもケーシング210に一体的に設けられる必要はなく、ケーシング210の外側から例えばクリップシーラー等の別の部材や熱の付加によりシール状態に閉じるようにしても良い。ここでは説明の簡単化のため、ケーシング210は、ケーシング210に一体化されたシール部236で閉じることができるものとして説明する。
図8Aから図9に示すように、ケーシング210のコネクタ部64には、適宜の金属材製のシールド(金属シールド)242が形成されている。ここでは、送電部214を覆うように管状のシールド242が形成されている。シールド242は、ケーシング210に対して管状の金属材が着脱可能に配設されても良く、接着により固定されても良く、例えば蒸着などにより形成されても良い。シールド242が例えば蒸着などで形成されている場合、ケーシング210と協働して、送電部214、コントローラ56又はバッテリ24自体がコネクタ部になり得る。
医療機器本体12は、受電部202を覆うようにシールド244を有することが好適である。このため、シールド242,244の少なくとも一方はバッテリアッセンブリ14のコネクタ部64が医療機器本体12のハウジング32のコネクタ部32aに接続された状態で、送電部214及び受電部202を覆うことができる。このため、シールド242,244は、非接触給電によるノイズを遮蔽可能である。また、シールド242,244は、送電部214と受電部202との間の信号ノイズによるコントローラ34,56への影響を抑制することができる。
次に、この実施形態に係る医療機器ユニット10の作用について説明する。
補助者は、内側が滅菌された袋に封入された滅菌済の本体接続側ケーシング210の袋を開封する。補助者は袋の内側に触れないようにし、術者は袋の外側に触れないようにし、術者は本体接続側ケーシング210を取り出して保持する。
図8Aに示すように、術者が把持する滅菌済のケーシング210の開口232を、外側に折り返しておく。なお、滅菌済の本体接続側ケーシング210の袋を開封する際に、既に、開口232が図8Aに実線で示す状態で封入されていることが好適である。
この状態で、補助者が把持する未滅菌のバッテリユニット216を、術者が把持する滅菌済のケーシング210に入れていく。未滅菌のバッテリユニット216が触れるのは、ケーシング210の内周面となる部位である。この状態で、術者は、図8A中の開口232とコネクタ部64との間の部分を、図3に示す第1実施形態で説明したケーシング52のベース62の外周面(軟性面74a)と同様に保持する。すなわち、術者は、ケーシング210とともに、バッテリユニット216を保持する。このとき、ケーシング210の開口232は図8Aに実線で示す位置にある。このため、バッテリユニット216はケーシング210の内周面となる位置に接触し、ケーシング210の開口232にバッテリユニット216が触れることが防止されている。
そして、術者は、ケーシング210の内側にバッテリユニット216が収納されたら、図8Aに示す実線の位置から折り返された状態を元に戻して破線の位置に開口232を配置する。この状態で図8Bに示すように、ケーシング210の開口232の近傍に配置されたシール部236を閉じる。このため、未滅菌のバッテリユニット216を滅菌済のケーシング210に入れてバッテリアッセンブリ14を形成して、医療機器本体12に用いることができる。
そして、図9及び図10に示すように、バッテリアッセンブリ14を医療機器本体12に配置する。医療機器本体12のコネクタ部32aには、バッテリアッセンブリ14のシールド242がコネクタ部64として用いられて接続される。そして、図10に示すように、ケーシング210に被覆されたバッテリアッセンブリ14は、グリップの一部として用いられる。
図9に示すように、送電部214及び受電部202はシールド242,244により保護されている。このため、バッテリアッセンブリ14及び医療機器本体12の外部からのノイズが送電部214及び受電部202、すなわち非接触給電に影響を及ぼすことが防止されている。また、送電部214及び受電部202により発生する磁界が、コントローラ34,56に影響を及ぼすことが防止されている。
スイッチ36の押圧により、コントローラ34はバッテリ24からの電気エネルギ(電力)をコントローラ56、送電部214、受電部202、コントローラ34を介してエネルギ変換部38に伝達することができる。エネルギ変換部38で変換したエネルギにより、エンドエフェクタ40で適宜の処置を行う。
医療機器ユニット10による処置を終了した後、医療機器ユニット10は医療機器本体12とバッテリアッセンブリ14とに分離される。バッテリアッセンブリ14はバッテリ封入具22とバッテリユニット216とに分離される。この状態で、バッテリ封入具22は廃棄されても良く、洗浄、消毒、滅菌処理されて再利用されても良い。医療機器本体12は必要に応じて分解されて再利用される。バッテリユニット216は常温程度の温度で適宜に洗浄、消毒されて充電されて未滅菌の状態で再利用される。
以上説明したように、この実施形態に係る医療機器ユニット10によれば、以下のことが言える。
術者が把持している滅菌済のケーシング(カバー)210の開口232を外側に折り返した状態で、補助者は未滅菌のバッテリユニット216を、術者が把持しているケーシング(カバー)210の内側に配置することができる。術者がケーシング210の外側から内側に向かって保持してバッテリユニット216を間接的に把持しながら、ケーシング210の開口232を元の位置に戻せば、未滅菌のバッテリユニット216をケーシング210の外部に触れさせずに内部に配置することができる。このため、簡単な作業で補助者から術者にバッテリユニット216を受け渡すことができる。
そして、術者は、ケーシング210を介してバッテリユニット216を保持した状態で、バッテリユニット216を覆うことができる。このとき、シール部(ファスナ)236で開口232をシールすることにより、バッテリユニット216の外周を完全に覆うことができる。このため、バッテリユニット216の付着物がケーシング210の外部に落下(拡散)することを防止できる。したがって、バッテリ封入具22は未滅菌のバッテリユニット216を封入して、バッテリアッセンブリ14を形成した状態で、外側が滅菌された状態を維持可能である。
すなわち、本実施形態に係るバッテリ封入具22を用いてバッテリユニット216を滅菌されたもので覆ってバッテリアッセンブリ14を形成することにより、バッテリユニット216の滅菌処理の工程を省略することができる。このため、バッテリユニット216が滅菌処理により性能劣化することを防止することができる。また、バッテリユニット216の滅菌処理が不要になるので、種類によらず、決められた形状の適宜のバッテリ24を含むバッテリユニット216を用いることができる。
バッテリアッセンブリ14、すなわち、バッテリ封入具22は医療機器本体12に接続されることによって、医療機器ユニット10のグリップとして用いることができる。
なお、図11A及び図11Bに示すように、ケーシング210には、金属シールド242は必ずしも必要ではない。
第2実施形態の第1変形例について、図12を用いて説明する。
図12に示すように、バッテリアッセンブリ14は、コントローラ56、バッテリ24、送電部214及び電波型無線送受信機(通信部)262を有する。医療機器本体12は、コントローラ34、スイッチ36、エネルギ変換部38、エンドエフェクタ40、受電部202及び電波型無線送受信機(通信部)264を有する。無線送受信機(通信部)262,264は例えば適宜のアンテナが用いられる。
医療機器本体12のコントローラ34は、スイッチ36の操作に応じて医療機器側無線送受信機264に信号を送る。そして、医療機器側無線送受信機264は、バッテリアッセンブリ側無線送受信機262に無線で信号を送信する。バッテリアッセンブリ側無線送受信機262で受信した信号はコントローラ56に入力される。コントローラ56は入力された信号に基づいて、バッテリ24から送電部214に出力するエネルギ量を制御する。送電部214から受電部202に給電された電力は、エネルギ変換部38で適宜に変換されてエンドエフェクタ40で処置に用いられる。
エンドエフェクタ40での出力が想定よりも小さい場合、コントローラ34は医療機器側無線送受信機264に信号を出力して、医療機器側無線送受信機264からバッテリアッセンブリ側無線送受信機262に信号が送信される。バッテリアッセンブリ側無線送受信機262で受信した信号はコントローラ56に入力される。コントローラ56は入力された信号に基づいて、バッテリ24から送電部214に出力するエネルギ量を制御する。
なお、バッテリアッセンブリ14のコントローラ56は、バッテリの残量をモニタリング可能である。生体組織に適宜の処置を進めていったときに、バッテリアッセンブリ14のコントローラ56がバッテリ24の残量が少なくなっていると判断した場合、バッテリアッセンブリ側無線送受信機262に信号を出力して、バッテリアッセンブリ側無線送受信機262から医療機器側無線送受信機264に信号が送信される。医療機器側無線送受信機264で受信した信号はコントローラ34に入力される。コントローラ34は入力された信号に基づいて、バッテリ24から必要なエネルギ量を出力可能か否か判断する。すなわち、無線送受信機(通信部)262,264は、バッテリアッセンブリ14が医療機器本体12に接続された状態で、医療機器本体12とバッテリアッセンブリ14との間で、バッテリ24に関する情報を無線通信する。
このように、医療機器側無線送受信機264及びバッテリアッセンブリ側無線送受信機262を用いて、医療機器本体12とバッテリアッセンブリ14との間で無線通信を行うことができる。このため、医療機器本体12が電力の出力を必要とする場合(スイッチ36が押圧されたとき)のみ医療機器本体側コントローラ34、医療機器側無線送受信機264を用いて、バッテリアッセンブリ14のバッテリ24から電気エネルギを出力するように制御することができる。また、バッテリ24の残量に応じて電力の供給量(出力)を制御することができる。すなわち、医療機器本体12とバッテリアッセンブリ14との間で、一方向又は双方向に信号を送受信することで、バッテリ24への負荷を少なくした省エネルギの処置を行うことができる。
なお、送電部214及び受電部202における周波数、無線送受信機262,264間の無線通信の周波数、出力信号の周波数、駆動信号の周波数、医療機器本体12のコントローラ34の周波数、バッテリアッセンブリ14のコントローラ(保護回路)56の周波数は互いに異なっていることが好適である。互いの周波数が異なっていることにより、各周波数の波の干渉を防止できる。
また、医療機器本体12及びバッテリアッセンブリ14のそれぞれの無線送受信機262,264を用いることにより、医療機器本体12の制御の一部をバッテリアッセンブリ14で行ったり、バッテリアッセンブリ14の制御の一部を医療機器本体12で行ったりすることができる。
さらに、例えばペースメーカーが医療機器ユニット10の近傍に存在しているような場合など、医療機器ユニット10から他の機器にノイズの影響を与えたくない場合がある。このような場合、ユーザ(術者又は補助者)の操作によって、無線信号をバッテリアッセンブリ14の無線送受信機に入力して、電力伝送を停止させたり、電力伝送量を低下させたりすることができる。
医療機器本体12からバッテリアッセンブリ14にイネーブル信号が無線送信された場合のみ、バッテリアッセンブリ14から医療機器本体12に電力を伝送するようにすることができる。例えば使用済のディスポーザブルの医療機器本体、バッテリアッセンブリ14が動作を保証していない製品のような場合、医療機器本体12からバッテリアッセンブリ14にイネーブル信号が無線送信されない。このような場合、バッテリアッセンブリ14から医療機器本体12に電力を伝送しない。
なお、医療機器本体12は、バッテリアッセンブリ14から受電部202が受電した電力を蓄電可能な図示しないバッテリを備えていても良い。この場合、医療機器本体12のバッテリの過充電を防止するため、無線送受信機262,264間で信号を送受信し、医療機器本体12のバッテリの充電量が一定以上のときには、電力の伝送を停止又は低減させることができる。また、術者のスイッチ36の押圧により、エンドエフェクタ40においてエネルギが消費されている状態のときには、バッテリアッセンブリ14から医療機器本体12への電力の伝送量を多くするようにしても良い。
図12に示すように、エンドエフェクタ40には、例えば温度センサ266が接続されていても良い。温度センサ266はエンドエフェクタ40自体、エンドエフェクタ40近傍、又は、エンドエフェクタ40から離れた位置のいずれに配置されていても良い。すなわち、温度センサ266は、例えば医療機器本体12に配設されていれば良い。
温度センサ266でエンドエフェクタ40の温度を測定しながら処置を進める。温度センサ266により、例えばエンドエフェクタ40が所定の温度を超えているときには、コントローラ34は、スイッチ36からの信号に応じて無線送受信機264に信号を出力する。このときの出力信号は、バッテリアッセンブリ14のバッテリ24から電気エネルギを出力させないようにする信号である。このため、バッテリアッセンブリ側送受信機262はコントローラ56に、バッテリ24から電気エネルギを出力させないようにする信号を入力する。
なお、医療機器本体12は、温度センサ266の温度が所定温度を超えたときから例えばLED等の光源を発光させて、術者に注意を喚起するようにしても良い。
第2実施形態の第2変形例について、図13を用いて説明する。
図13に示すように、バッテリアッセンブリ14は、コントローラ56、バッテリ24、送電部214及び光学型無線送受信機(通信部)262を有する。医療機器本体12は、コントローラ34、スイッチ36、エネルギ変換部38、エンドエフェクタ40、受電部202及び光学型無線送受信機(通信部)264を有する。光学型無線送受信機262,264は図示しないが、例えば発光部及び受光部を有する。また、光学型無線送受信機262,264はそれ自身で動作する電源262a,264aをそれぞれ有する。
ハウジング32はシールド242で覆われている。ハウジング32のシールド242には、窓部282,284が形成されている。なお、この変形例では、説明の簡略化のため、バッテリアッセンブリ14にシールドが形成されていないものとして説明する。図8及び図9に示すように、バッテリアッセンブリ14にシールドが形成されていることが好適であることはもちろんである。
第1窓部282は、バッテリアッセンブリ14の送電部214と、医療機器本体12の受電部202とを対向させる位置に形成されている。第1窓部282は金属体以外のプラスチック材等で形成されていることが好適である。このため、第1窓部282は、送電部214と受電部202との電力の伝送を妨げないようにしている。
第2窓部284は、医療機器側無線送受信機264とバッテリアッセンブリ側無線送受信機262とを対向させる位置に形成されている。このため、医療機器側無線送受信機264とバッテリアッセンブリ側無線送受信機262との間で、光による信号の送受信を行うことができる。
医療機器本体12のコントローラ34は、スイッチ36の操作に応じて医療機器側無線送受信機264に信号を送る。そして、医療機器側無線送受信機264は、バッテリアッセンブリ側無線送受信機262に光学的に信号を送信する。バッテリアッセンブリ側無線送受信機262で受信した信号はコントローラ56に入力される。コントローラ56は入力された信号に基づいて、バッテリ24から送電部214に出力するエネルギ量を制御する。送電部214から受電部202に給電された電力は、エネルギ変換部38で適宜に変換されてエンドエフェクタ40で処置に用いられる。
エンドエフェクタ40での出力が想定よりも小さい場合、コントローラ34は医療機器側無線送受信機264に信号を出力して、医療機器側無線送受信機264からバッテリアッセンブリ側無線送受信機262に光学的に信号が送信される。バッテリアッセンブリ側無線送受信機262で受信した信号はコントローラ56に入力される。コントローラ56は入力された信号に基づいて、バッテリ24から送電部214に出力するエネルギ量を制御する。
なお、バッテリアッセンブリ14のコントローラ56は、バッテリの残量をモニタリング可能である。生体組織に適宜の処置を進めていったときに、バッテリアッセンブリ14のコントローラ56がバッテリ24の残量が少なくなっていると判断した場合、バッテリアッセンブリ側無線送受信機262に信号を出力して、バッテリアッセンブリ側無線送受信機262から医療機器側無線送受信機264に信号が送信される。医療機器側無線送受信機264で受信した信号はコントローラ34に入力される。コントローラ34は入力された信号に基づいて、バッテリ24から必要なエネルギ量を出力可能か否か判断する。
このように、医療機器側無線送受信機264及びバッテリアッセンブリ側無線送受信機262を用いて、医療機器本体12とバッテリアッセンブリ14との間で無線通信を行うことができる。このため、医療機器本体12が電力の出力を必要とする場合(スイッチ36が押圧されたとき)のみ医療機器本体側コントローラ34、医療機器側無線送受信機264を用いて、バッテリアッセンブリ14のバッテリ24から電気エネルギを出力するように制御することができる。また、バッテリ24の残量に応じて電力の供給量(出力)を制御することができる。すなわち、医療機器本体12とバッテリアッセンブリ14との間で、一方向又は双方向に信号を送受信することで、バッテリ24への負荷を少なくした省エネルギの処置を行うことができる。
この変形例では、医療機器本体12とバッテリアッセンブリ14との間の信号の送受信に光を用いているので、電力と制御信号との干渉を抑制することができる。
また、医療機器本体12のうち、送電部214と受電部202との間に第1窓部282が形成され、光学的無線送受信機262,264間に第2窓部284が形成されている。すなわち、送電部214と受電部202との間、及び、光学的無線送受信機262,264間を除く部分がシールドされている。このため、医療機器本体12は、ノイズの影響を受けるのを抑制しながら、処置を進めることができる。なお、第1及び第2窓部282,284には、所定の信号のみ通過させるフィルタが配設されていることが好適である。このため、第1及び第2窓部282,284が存在していても、ノイズの影響を抑制することができる。
これまで、幾つかの実施形態について図面を参照しながら具体的に説明したが、この発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で行なわれるすべての実施を含む。
この発明の一態様に係る医療機器用バッテリ封入具は、療機器に設けられた医療機器側コネクタに対して着脱可能なバッテリ側コネクタと、前記バッテリ側コネクタから延出したバッグであって、前記バッグは、前記医療機器に前記バッテリ側コネクタを介して電気エネルギを供給可能なバッテリユニットを挿通する開口を有し、前記バッテリユニットの外面を覆うように構成され、前記バッグは、前記バッグに形成された前記開口を塞ぐシール部を備える、バッグとを有する。

Claims (14)

  1. 医療機器に電気エネルギを供給可能なバッテリユニットが挿通される閉曲線の形状に形成された開口を形成するとともに前記バッテリユニットの外面を覆う壁部を有するケーシングと、
    前記開口を通して前記壁部で前記バッテリユニットの前記外面を覆った状態で、前記医療機器の医療機器側コネクタ部に対して着脱可能なバッテリ側コネクタ部と
    を具備する医療機器用バッテリ封入具。
  2. 前記ケーシングは、前記バッテリユニットが前記開口に挿通する際に前記開口及びその周辺の外周面に触れないように、前記ケーシングに対して前記バッテリユニットを案内する案内部を有する、請求項1に記載のバッテリ封入具。
  3. 前記ケーシングは弾性変形可能であり、
    前記案内部は、前記ケーシングの外周面が押圧されると変形して前記壁部が前記バッテリユニットに当接することで前記バッテリユニットを前記壁部で支持可能である、請求項2に記載のバッテリ封入具。
  4. 前記ケーシングは、前記ケーシングに対する前記バッテリユニットの動きを規制する規制部を有する、請求項1に記載のバッテリ封入具。
  5. 前記ケーシングは、その外周面が押圧されると変形可能である、請求項1に記載のバッテリ封入具。
  6. 前記ケーシングは、前記壁部により前記バッテリユニットを収納可能な収納部を有する、請求項1に記載のバッテリ封入具。
  7. 前記ケーシングは、前記開口又はその近傍で前記開口を塞いで前記バッテリユニットを覆った状態に維持するシール部を有する、請求項1に記載のバッテリ封入具。
  8. 前記バッテリユニットから前記電気エネルギを非接触給電により送ることが可能な非接触給電ユニットをさらに具備する、請求項1に記載のバッテリ封入具。
  9. 前記バッテリ側コネクタ部は、前記非接触給電によるノイズを遮蔽可能な金属シールドを有する、請求項8に記載のバッテリ封入具。
  10. 前記医療機器に接続された状態で、前記医療機器との間で前記バッテリユニットに関する情報を無線通信する通信部をさらに具備する、請求項1に記載のバッテリ封入具。
  11. 請求項1に記載の医療機器用バッテリ封入具と、
    前記開口を通して前記壁部に覆われるバッテリユニットと
    を具備する、医療機器用バッテリアッセンブリ。
  12. 請求項1に記載のバッテリ封入具と、
    前記バッテリ封入具が接続される医療機器と
    を具備する、医療機器ユニット。
  13. 前記開口を通して前記壁部に覆われる医療機器用バッテリユニットをさらに具備する、請求項12に記載の医療機器ユニット。
  14. 前記バッテリ封入具は、前記医療機器に接続された状態で前記医療機器のグリップを形成する、請求項12に記載の医療機器ユニット。
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