JPWO2016181718A1 - 装置、方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

電力割当てを用いた多重化/多元接続が行われる場合に所望信号の復号精度をより向上させることが可能な装置、方法及びプログラムを提案する。電力割当てを用いて多重化される複数の電力レイヤの送信信号系列の各々を対象として、電力割当てに関する情報に対応するスクランブルパターンを用いたスクランブラ、又はインタリーブパターンを用いたインタリーバの少なくともいずれかを適用する送信処理部、を備える装置。

Description

本開示は、装置、方法及びプログラムに関する。
LTE(Long Term Evolution)/LTE−A(Advanced)に続く第5世代(5G)移動体通信システムの無線アクセス技術(Radio Access Technology:RAT)として、非直交多元接続(Non-Orthogonal Multiple Access)が注目されている。LTEにおいて採用されているOFDMA(Orthogonal Frequency-Division Multiple Access)及びSC−FDMA(Single-Carrier Frequency-Division Multiple Access)では、無線リソース(例えば、リソースブロック)は、重複なくユーザに割り当てられる。これらの方式は、直交多元接続と呼ばれ得る。一方、非直交多元接続では、無線リソースは、重複してユーザに割り当てられる。非直交多元接続では、ユーザの信号が互いに干渉するが、受信側における高精度な復号処理によりユーザごとの信号が取り出される。非直交多元接続は、理論的には、直交多元接続よりも高いセル通信容量を実現することが可能である。
非直交多元接続に分類される無線アクセス技術の1つとして、SPC(Superposition
Coding)多重化/多元接続が挙げられる。SPCは、異なる電力が割り当てられた信号を少なくとも一部が重複する周波数及び時間の無線リソース上で多重化する方式である。受信側では、同一の無線リソース上で多重化された信号の受信/復号のために、干渉除去(Interference Cancellation)及び/又は繰返し検出などが行われる。
例えば、特許文献1及び2には、SPC又はSPCに準ずる技術として、適切な復調/復号を可能にする振幅(又は電力)の設定の手法が開示されている。また、例えば、特許文献3には、多重化された信号を受信するためのSIC(Successive Interference Cancellation)の高度化の手法が開示されている。
特開2003−78419号公報 特開2003−229835号公報 特開2013−247513号公報
SPCを用いた信号処理技術においては、多重化された複数の電力レイヤの信号(干渉信号及び所望信号)の復号精度の向上が求められている。そこで、本開示では、電力割当てを用いた多重化/多元接続が行われる場合に所望信号の復号精度をより向上させることが可能な、新規かつ改良された装置、方法及びプログラムを提案する。
本開示によれば、電力割当てを用いて多重化される複数の電力レイヤの送信信号系列の各々を対象として、電力割当てに関する情報に対応するスクランブルパターンを用いたスクランブラ、又はインタリーブパターンを用いたインタリーバの少なくともいずれかを適用する送信処理部、を備える装置が提供される。
また、本開示によれば、電力割当てを用いて多重化される複数の電力レイヤの電力割当てに関する情報を取得する取得部と、前記取得部により取得された前記電力割当てに関する情報に対応するスクランブルパターンを用いたデスクランブラ、又はインタリーブパターンを用いたデインタリーバの少なくともいずれかを用いて干渉除去を行う受信処理部と、を備える装置が提供される。
また、本開示によれば、電力割当てを用いて多重化される複数の電力レイヤの送信信号系列の各々を対象として、電力割当てに関する情報に対応するスクランブルパターンを用いたスクランブラ、又はインタリーブパターンを用いたインタリーバの少なくともいずれかをプロセッサにより適用すること、を含む方法が提供される。
また、本開示によれば、電力割当てを用いて多重化される複数の電力レイヤの電力割当てに関する情報を取得することと、取得された前記電力割当てに関する情報に対応するスクランブルパターンを用いたデスクランブラ、又はインタリーブパターンを用いたデインタリーバの少なくともいずれかを用いてプロセッサにより干渉除去を行うことと、を含む方法が提供される。
また、本開示によれば、コンピュータを、電力割当てを用いて多重化される複数の電力レイヤの送信信号系列の各々を対象として、電力割当てに関する情報に対応するスクランブルパターンを用いたスクランブラ、又はインタリーブパターンを用いたインタリーバの少なくともいずれかを適用する送信処理部、として機能させるためのプログラムが提供される。
また、本開示によれば、コンピュータを、電力割当てを用いて多重化される複数の電力レイヤの電力割当てに関する情報を取得する取得部と、前記取得部により取得された前記電力割当てに関する情報に対応するスクランブルパターンを用いたデスクランブラ、又はインタリーブパターンを用いたデインタリーバの少なくともいずれかを用いて干渉除去を行う受信処理部と、として機能させるためのプログラムが提供される。
以上説明したように本開示によれば、電力割当てを用いた多重化/多元接続が行われる場合に所望信号の復号精度をより向上させることが可能である。なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、または本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。
SPCをサポートする送信装置における処理の一例を説明するための説明図である。 SPCをサポートする送信装置における処理の一例を説明するための説明図である。 干渉除去を行う受信装置における処理の一例を説明するための説明図である。 本開示の実施形態に係るシステムの概略的な構成の一例を示す説明図である。 本開示の実施形態に係る基地局の構成の一例を示すブロック図である。 本開示の実施形態に係る端末装置の構成の一例を示すブロック図である。 電力レイヤへの電力割当ての一例を説明するための説明図である。 第1の実施形態に係る基地局の送信処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る端末装置の受信処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。 非SPC用の復号処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。 SPC用の復号処理の概略的な流れの第1の例を示すフローチャートである。 対象レイヤについての非SPC用の復号処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。 対象レイヤについての干渉信号レプリカ生成処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。 SPC用の復号処理の概略的な流れの第2の例を示すフローチャートである。 並列復号処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。 干渉信号レプリカ生成処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。 MBMSの概要を説明するための説明図である。 MBSFNエリアを説明するための説明図である。 MBMSにおける電力レイヤへの電力割当ての一例を説明するための説明図である。 eNBの概略的な構成の第1の例を示すブロック図である。 eNBの概略的な構成の第2の例を示すブロック図である。 スマートフォンの概略的な構成の一例を示すブロック図である。 カーナビゲーション装置の概略的な構成の一例を示すブロック図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する要素を、同一の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する場合もある。例えば、実質的に同一の機能構成を有する複数の要素を、必要に応じて端末装置200A、200B及び200Cのように区別する。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の要素の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。例えば、端末装置200A、200B及び200Cを特に区別する必要が無い場合には、単に端末装置200と称する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.SPC
2.技術的課題
3.システムの概略的な構成
4.各装置の構成
4.1.基地局の構成
4.2.端末装置の構成
5.第1の実施形態
5.1.技術的特徴
5.2.処理の流れ
6.第2の実施形態
6.1.MBMS
6.2.技術的特徴
7.変形例
8.応用例
9.まとめ
<<1.SPC>>
図1〜図3を参照して、SPCの処理及び信号を説明する。
(1)各装置における処理
(a)送信装置における処理
図1及び図2は、SPCをサポートする送信装置における処理の一例を説明するための説明図である。図1を参照すると、例えば、ユーザA、ユーザB及びユーザCの各々のビットストリーム(例えば、トランスポートブロック)が処理される。これらのビットストリームの各々について、いくつかの処理(例えば、図2に示されるような)CRC(Cyclic Redundancy Check)符号化、FEC(Forward Error Correction)符号化、レートマッチング及びスクランブリング/インタリービング)が行われ、その後変調が行われる。そして、レイヤマッピング、電力割当て、プリコーディング、SPC多重、リソースエレメントマッピング、IDFT(Inverse Discrete Fourier Transform)/IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)、CP(Cyclic Prefix)挿入、並びに、デジタルからアナログ及びRF(Radio Frequency)への変換などが行われる。
とりわけ、電力割当てにおいて、ユーザA、ユーザB及びユーザCの各々の信号に電力が割り当てられ、SPC多重化において、ユーザA、ユーザB及びユーザCの信号が多重化される。
(b)受信装置における処理
図3は、干渉除去を行う受信装置における処理の一例を説明するための説明図である。図3を参照すると、例えば、RF及びアナログからデジタルへの変換、CP除去(removal)、DFT(Discrete Fourier Transform)/FFT(Fast Fourier Transform)、並びに、ジョイント干渉除去、等化及び復号などが行われる。その結果、ユーザA、ユーザB及びユーザCの各々のビットストリーム(例えば、トランスポートブロック)が得られる。
(2)送信信号及び受信信号
(a)ダウンリンク
次に、SPCが採用される場合のダウンリンクの送信信号及び受信信号を説明する。ここでは、HetNet(Heterogeneous Network)又はSCE(Small Cell Enhancement)などのマルチセルシステムを想定する。
対象のユーザuが接続するセルのインデックスをiで表し、当該セルに対応する基地局の送信アンテナの数をNTX,iで表す。当該送信アンテナの各々は、送信アンテナポートとも呼ばれ得る。セルiからユーザuへの送信信号は、以下のようにベクトル形式で表されることが可能である。
Figure 2016181718
Figure 2016181718
Figure 2016181718
Figure 2016181718
上述した式において、NSS,uは、ユーザuについての空間送信ストリーム数である。基本的には、NSS,uは、NTX,i以下の正の整数である。ベクトルxi,uは、ユーザuへの空間ストリーム信号である。このベクトルの各要素は、基本的には、PSK(Phase Shift Keying)又はQAM(Quadrature Amplitude Modulation)などのデジタル変調シンボルに相当する。行列Wi,uは、ユーザuについてのプリコーディング行列(Precoding Matrix)である。この行列内の要素は、基本的には複素数であるが、実数であってもよい。
行列Pi,uは、セルiにおけるユーザuのための電力割当て係数行列である。この行列では、各要素が正の実数であることが望ましい。なお、この行列は、以下のような対角行列(即ち、対角成分以外が0である行列)であってもよい。
Figure 2016181718
空間ストリームについて適応的な電力割当てが行われない場合には、行列Pi,uの代わりに、スカラ値Pi,uが用いられてもよい。
セルiには、ユーザuのみではなく他のユーザvも存在し、他のユーザvの信号si, も、同一の無線リソースで送信される。これらの信号は、SPCを用いて多重化される。多重化後のセルiからの信号sは、以下のように表される。
Figure 2016181718
上述した式において、Uは、セルiにおいて多重化されるユーザの集合である。ユーザuのサービングセル以外のセルj(ユーザuにとっての干渉源となるセル)でも、同様に送信信号sが生成される。ユーザ側では、このような信号が干渉として受信される。ユーザuの受信信号rは、以下のように表されることが可能である。
Figure 2016181718
Figure 2016181718
Figure 2016181718
上述した式において、行列Hu,iは、セルi及びユーザuについてのチャネル応答行列である。行列Hu,iの各要素は、基本的には複素数である。ベクトルnは、ユーザuの受信信号rに含まれる雑音である。例えば、当該雑音は、熱雑音、及び他のシステムからの干渉などを含む。雑音の平均電力は、以下のように表される。
Figure 2016181718
受信信号rは、以下のように、所望信号と他の信号とにより表されることも可能である。
Figure 2016181718
上述した式において、右辺の第1項は、ユーザuの所望信号、第2項は、ユーザuのサービングセルi内の干渉(セル内干渉(intra-cell interference)、又は、マルチユーザ干渉若しくはマルチアクセス干渉などと呼ばれる)、第3項は、セルi以外のセルからの干渉(セル間干渉(inter-cell interference)と呼ばれる)である。
なお、直交多元接続(例えば、OFDMA又はSC−FDMA)などが採用される場合には、受信信号は、以下のように表されることが可能である。
Figure 2016181718
直交多元接続では、セル内干渉がなく、また、他のセルjにおいても他のユーザvの信号が同一の無線リソースにおいて多重化されない。
(b)アップリンク
次に、SPCが採用される場合のアップリンクの送信信号及び受信信号を説明する。ここでは、HetNet又はSCEなどのマルチセルシステムを想定する。なお、信号などを表す記号として、ダウンリンクについて用いられた記号を流用する。
セルiにおいてユーザuが送信する送信信号は、以下のようにベクトル形式で表されることが可能である。
Figure 2016181718
Figure 2016181718
Figure 2016181718
Figure 2016181718
上述した式において、送信アンテナ数は、ユーザの送信アンテナの数NTX,uである。セルiにおけるユーザuのための電力割当て係数行列である行列Pi,uは、ダウンリンクのケースと同様に、対角行列であってもよい。
アップリンクでは、ユーザ内で、当該ユーザの信号と他のユーザの信号とを多重化することはないので、セルiの基地局の受信信号は、以下のように表されることが可能である。
Figure 2016181718
Figure 2016181718
Figure 2016181718
ダウンリンクのケースとは異なり、アップリンクのケースでは、基地局は、セル内の複数のユーザからの信号を全て復号することが必要であるという点に留意すべきである。さらに、チャネル応答行列がユーザによって異なるという点も留意が必要である。
とりわけ、セルi内のアップリンク信号の中でも、ユーザuにより送信される信号に着目すると、受信信号は、以下のように表されることが可能である。
Figure 2016181718
上述した式において、右辺の第1項は、ユーザuの所望信号、第2項は、ユーザuのサービングセルi内の干渉(セル内干渉、又は、マルチユーザ干渉若しくはマルチアクセス干渉などと呼ばれる)、第3項は、セルi以外のセルからの干渉(セル間干渉と呼ばれる)である。
なお、直交多元接続(例えば、OFDMA又はSC−FDMA)などが採用される場合には、受信信号は、以下のように表されることが可能である。
Figure 2016181718
直交多元接続では、セル内干渉がなく、また、他のセルjにおいても他のユーザvの信号が同一の無線リソースにおいて多重化されない。
<<2.技術的課題>>
続いて、本開示の一実施形態に係る技術的課題を説明する。
SPCを用いて多重化された複数の電力レイヤの信号から所望信号を適切に復号するための技術の一例として、SICがある。SICにおいては、ユーザは、多重化された他ユーザの信号を復号し、復号した信号をレプリカ信号として干渉除去に使用する。
SICの実装の一例として、他ユーザの信号をTransport Blockレベルまで復号するCW−IC(CodeWord Interference Canceller)が知られている。しかし、CW−ICでは、ユーザが干渉信号(即ち、他のユーザの信号)のレプリカを生成するためには、干渉信号に使用されたスクランブルパターン及び/又はインタリーブパターンが既知であることが望ましい。
ここで、「3GPP TS 36.211:"Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA);Physical channels and modulation".」に開示された3GPPの仕様では、以下に示すように、スクランブルパターンの生成にRNTI(Radio Network Temporary ID)が用いられている。まず、ビット系列(即ち、送信信号系列)のスクランブリングを次式で表現する。
Figure 2016181718
ただし、iはビットインデックスを示し、qはコードワードインデックスを示し、b q)(i)はスクランブル前のビット系列を示し、c(q)(i)はスクランブルパターンを示す。スクランブルパターンc(q)(i)は、次式で算出される初期値cinitを用いて一意に決定される。
Figure 2016181718
ただし、nRNTIはRNTIを示し、qはコードワードインデックスを示し、nはスロットインデックスを示し、Ncell IDはセルIDを示す。
上記の通り、スクランブルパターンの生成には、RNTI、コードワードインデックス、スロットインデックス及びセルIDが使用される。よって、ユーザが干渉信号に使用されたスクランブルパターンを知得するためには、当該スクランブルパターンの生成のために用いられたこれらの情報を知得可能であることが望ましい。
そのうち、コードワードインデックス及びスロットインデックスは、複数のユーザの信号について同一のものが使用される場合、ユーザにとって知得することが容易な情報である。ユーザは、自身に使用されたものと同一のコードワードインデックス及びスロットインデックスが、他のユーザの信号にも使用されたと推定できるためである。ただし、複数のユーザ間で異なるコードワードインデックス又はスロットインデックスが使用される場合、他のユーザの信号に使用されたコードワードインデックス又はスロットインデックスを別途通知するための仕組みが要される。
また、SPCにおいては同一セルに属するユーザの信号を多重化されるために、セルIDは多重化される全ユーザで同じ値となる。即ち、ユーザにとって、他のユーザのセルIDは知得することが容易な情報である。
しかし、RNTIは、全ユーザで異なる値となり、且つ、あるユーザのRNTIを他のユーザに通知するための手段は用意されていない。即ち、ユーザにとって、他のユーザのRNTIは知得することが困難な情報である。他のユーザのRNTIをユーザに知得させるために、例えばDCI(Downlink Control Information)等の制御情報を新たに追加することが考えられる。しかし、新たに制御情報が追加されると、無線リソース(例えば、周波数及び時間)の消費量を増加させ、且つ、追加された分だけシグナリングオーバヘッドが発生してしまい得る。よって、制御情報を追加しないように又は追加量を抑制するために、RNTIに代わる他のパラメータが用いられることが望ましいと言える。
他方、多重化される全てのユーザで、同一のスクランブルパターンが使用される、又はスクランブラがそもそも使用されないことも考えられる。しかしながら、SPCを用いて多重化される信号がスクランブルされていない場合、干渉信号の影響が分散されずにBLER特性が悪化するケースがあることが知られている。このことから、多重化される全ユーザ、又は少なくとも一部のユーザの信号がスクランブルされることが望ましい。
そこで、多重化される少なくとも一部のユーザの信号にスクランブル処理が適用されること、及びユーザが他のユーザの信号に用いられたスクランブルパターンを知得することが容易な仕組みが提供されることが望ましい。
上記では、スクランブルパターンに着目して説明したが、インタリーブパターンについても同様のことが言える。
<<3.システムの概略的な構成>>
続いて、図4を参照して、本開示の実施形態に係るシステム1の概略的な構成を説明する。図4は、本開示の実施形態に係るシステム1の概略的な構成の一例を示す説明図である。図4を参照すると、システム1は、基地局100及び端末装置200を含む。ここでは、端末装置200は、ユーザとも呼ばれる。当該ユーザは、ユーザ機器(User Equipment:UE)とも呼ばれ得る。ここでのUEは、LTE又はLTE−Aにおいて定義されているUEであってもよく、より一般的に通信機器を意味してもよい。
(1)基地局100
基地局100は、セルラーシステム(又は移動体通信システム)の基地局である。基地局100は、基地局100のセル10内に位置する端末装置(例えば、端末装置200)との無線通信を行う。例えば、基地局100は、端末装置へのダウンリンク信号を送信し、端末装置からのアップリンク信号を受信する。
(2)端末装置200
端末装置200は、セルラーシステム(又は移動体通信システム)において通信可能である。端末装置200は、セルラーシステムの基地局(例えば、基地局100)との無線通信を行う。例えば、端末装置200は、基地局からのダウンリンク信号を受信し、基地局へのアップリンク信号を送信する。
(3)多重化/多元接続
とりわけ本開示の一実施形態では、基地局100は、非直交多元接続により、複数の端末装置との無線通信を行う。より具体的には、基地局100は、電力割当てを用いた多重化/多元接続により、複数の端末装置との無線通信を行う。例えば、基地局100は、SPCを用いた多重化/多元接続により、複数の端末装置との無線通信を行う。
例えば、基地局100は、ダウンリンクにおいて、SPCを用いた多重化/多元接続により、複数の端末装置との無線通信を行う。より具体的には、例えば、基地局100は、複数の端末装置への信号を、SPCを用いて多重化する。この場合に、例えば、端末装置200は、所望信号(即ち、端末装置200への信号)を含む多重化信号から、干渉として1つ以上の他の信号を除去し、上記所望信号を復号する。
なお、基地局100は、ダウンリンクの代わりに、又はダウンリンクとともに、アップリンクにおいて、SPCを用いた多重化/多元接続により、複数の端末装置との無線通信を行ってもよい。この場合に、基地局100は、当該複数の端末装置により送信される信号を含む多重化信号から、当該信号の各々を復号してもよい。
<<4.各装置の構成>>
続いて、図5及び図6を参照して、本開示の実施形態に係る基地局100及び端末装置200の構成を説明する。
<4.1.基地局の構成>
まず、図5を参照して、本開示の実施形態に係る基地局100の構成の一例を説明する。図5は、本開示の実施形態に係る基地局100の構成の一例を示すブロック図である。図5を参照すると、基地局100は、アンテナ部110、無線通信部120、ネットワーク通信部130、記憶部140及び処理部150を備える。
(1)アンテナ部110
アンテナ部110は、無線通信部120により出力される信号を電波として空間に放射する。また、アンテナ部110は、空間の電波を信号に変換し、当該信号を無線通信部120へ出力する。
(2)無線通信部120
無線通信部120は、信号を送受信する。例えば、無線通信部120は、端末装置へのダウンリンク信号を送信し、端末装置からのアップリンク信号を受信する。
(3)ネットワーク通信部130
ネットワーク通信部130は、情報を送受信する。例えば、ネットワーク通信部130は、他のノードへの情報を送信し、他のノードからの情報を受信する。例えば、上記他のノードは、他の基地局及びコアネットワークノードを含む。
(4)記憶部140
記憶部140は、基地局100の動作のためのプログラム及び様々なデータを一時的に又は恒久的に記憶する。
(5)処理部150
処理部150は、基地局100の様々な機能を提供する。処理部150は、送信処理部151及び通知部153含む。なお、処理部150は、これらの構成要素以外の他の構成要素をさらに含み得る。即ち、処理部150は、これらの構成要素の動作以外の動作も行い得る。
送信処理部151及び通知部153の動作は、後に詳細に説明する。
<4.2.端末装置の構成>
まず、図6を参照して、本開示の実施形態に係る端末装置200の構成の一例を説明する。図6は、本開示の実施形態に係る端末装置200の構成の一例を示すブロック図である。図6を参照すると、端末装置200は、アンテナ部210、無線通信部220、記憶部230及び処理部240を備える。
(1)アンテナ部210
アンテナ部210は、無線通信部220により出力される信号を電波として空間に放射する。また、アンテナ部210は、空間の電波を信号に変換し、当該信号を無線通信部220へ出力する。
(2)無線通信部220
無線通信部220は、信号を送受信する。例えば、無線通信部220は、基地局からのダウンリンク信号を受信し、基地局へのアップリンク信号を送信する。
(3)記憶部230
記憶部230は、端末装置200の動作のためのプログラム及び様々なデータを一時的に又は恒久的に記憶する。
(4)処理部240
処理部240は、端末装置200の様々な機能を提供する。処理部240は、取得部241及び受信処理部243を含む。なお、処理部240は、これらの構成要素以外の他の構成要素をさらに含み得る。即ち、処理部240は、これらの構成要素の動作以外の動作も行い得る。
取得部241及び受信処理部243の動作は、後に詳細に説明する。
<<5.第1の実施形態>>
続いて、図7〜図16を参照して、第1の実施形態を説明する。
<5.1.技術的特徴>
(1)スクランブリング及び/又はインタリービング
基地局100は、電力割当てを用いて多重化される複数の電力レイヤの送信信号系列をスクランブル及び/又はインタリーブする機能を有する。
詳しくは、まず、基地局100(例えば、送信処理部151)は、電力割当てを用いて多重化される複数の電力レイヤの送信信号系列を生成する。そして、基地局100(例えば、送信処理部151)は、上記複数の電力レイヤのうちの1つ以上の電力レイヤの送信信号系列の各々を対象として、電力割当てに関する情報に対応するスクランブルパターンを用いたスクランブラ、又はインタリーブパターンを用いたインタリーバの少なくともいずれかを適用する。より具体的には、基地局100は、対象の送信信号系列(又は電力レイヤ)の電力割当てに関する情報に対応するスクランブラ及び/又はインタリーバを使用して、当該送信信号系列をスクランブル及び/又はインタリーブする。他にも、基地局100は、対象の送信信号系列(又は電力レイヤ)の送受信に関する制御情報に対応するスクランブラ及び/又はインタリーバを使用して、当該送信信号系列をスクランブル及び/又はインタリーブしてもよい。
端末装置200は、電力割当てを用いて多重化された複数の電力レイヤの信号から、干渉除去して所望信号を取得する機能を有する。
詳しくは、まず、端末装置200(例えば、取得部241)は、電力割当てを用いて多重化される複数の電力レイヤの電力割当てに関する情報を取得する。そして、端末装置200(例えば、受信処理部243)は、取得された電力割当てに関する情報に対応するスクランブルパターンを用いたデスクランブラ、又はインタリーブパターンを用いたデインタリーバの少なくともいずれかを用いて干渉除去を行う。より具体的には、端末装置200は、干渉除去対象の信号(又は電力レイヤ)の電力割当てに関する情報に対応するデスクランブラ及び/又はインタリーバを使用して、レプリカ信号を生成して干渉除去を行う。他にも、端末装置200は、干渉除去対象の信号(又は電力レイヤ)の送受信に関する制御情報に対応するデスクランブラ及び/又はインタリーバを使用して、レプリカ信号を生成して干渉除去を行ってもよい。
なお、本明細書において、「電力レイヤを多重化する」という表現は、「電力レイヤの信号を多重化する」ことと同義である。また、「電力レイヤに電力を割当てる」という表現は、「電力レイヤの信号に電力を割当てる」ことと同義である。
(a)電力割当てを用いた多重化
例えば、上記複数の電力レイヤは、SPCを用いて多重化される電力レイヤである。
基地局100(例えば、送信処理部151)は、任意の基準で電力割当てを行う。上記電力割当てに関する情報とは、電力レイヤの送信信号系列に割当てられた電力に関する情報であり、例えば電力レイヤのインデックス等を含む。以下、図7を参照して、電力レイヤのインデックスと割り当てられる電力との関係について説明する。
図7は、電力レイヤへの電力割当ての一例を説明するための説明図である。横軸は周波数リソース及び/又は時間リソースであり、縦軸は電力レベル(割り当てられる電力の高さ)である。図7を参照すると、SPCを用いて多重化されるN個の電力レイヤ(電力レイヤ0〜電力レイヤN−1)が示されている。この0〜N−1までの数字を、電力レイヤのインデックスとも称する。電力レイヤの高さ(即ち、縦方向の幅)が割り当てられる電力の高さを示している。図7に示した例では、インデックスが小さい電力レイヤほど割り当てられる電力が高く、例えば、電力PはPより高く、PはPより高く、PN− は最も低い。SPCを用いて多重化される送信信号系列は、少なくともひとつの電力レイヤを用いて送信される。
ただし、電力レイヤのインデックスと割り当てられる電力との関係は図7に示した例に限定されない。例えば最も高い電力が割り当てられる電力レイヤのインデックスは0以外であってもよく、また、インデックスが小さい電力レイヤほど割り当てられる電力が低くてもよい。
(b)送信信号系列の生成
例えば、上記送信信号系列は、符号化ビット系列(即ち、符号化されたビット系列)である。基地局100(送信処理部151)は、上記複数の電力レイヤの符号化ビット系列を生成する。
具体的には、例えば、基地局100は、上記複数の電力レイヤの各々について、(例えば図2に示されるような)CRC符号化、FEC符号化及び/又はレートマッチングなどを行うことにより、電力レイヤの符号化ビット系列を生成する。そして、基地局100は、符号化ビット系列にスクランブラ及び/又はインタリーバを適用して、又は適用せずにシンボル変調を行う。シンボル変調された信号は、上記xi,uと等価となる。
(c)スクランブルパターン
基地局100(例えば、送信処理部151)は、多様なパラメータに基づいて送信信号系列に適用するスクランブルパターンを生成し得る。例えば、基地局100は、下記の表1に示したパラメータの少なくともひとつを用いてスクランブルパターンを生成し得る。パラメータは、電力割当てに関する情報と送受信に関する制御情報とに分類され得る。
Figure 2016181718
上記表1に示すように、3GPPの仕様ではRNTIがスクランブルパターンの生成に用いられていたが、本技術では、RNTIがスクランブルパターンの生成に用いられなくてもよい。
(c−1)電力割当てに関する情報
基地局100(例えば、送信処理部151)は、上記電力割当てに関する情報に対応するスクランブルパターンを生成してもよい。
・電力レイヤのインデックス(Power Layer Index)
電力割当てに関する情報は、対象の電力レイヤのインデックスを含んでいてもよい。即ち、基地局100は、RNTI等に代えて、スクランブル対象の送信信号系列の電力レイヤのインデックスを用いてスクランブルパターンを生成してもよい。
・電力テーブルのインデックス(Power Table Index)
電力割当てに関する情報は、対象の電力レイヤに関する電力テーブルのインデックスを含んでいてもよい。即ち、基地局100は、RNTI等に代えて、スクランブル対象の送信信号系列の電力レイヤに関する電力テーブルのインデックス(後述するPTBI)を用いてスクランブルパターンを生成してもよい。電力テーブルのインデックスの一例を表2に示す。
Figure 2016181718
上記表2に示した例では、電力テーブルのインデックスPTBIの上位2ビットが電力レイヤのインデックスを示し、下位4ビットが複数の電力レイヤの各々に割当てられる電力のパターンを示す。即ち、電力テーブルのインデックスとは、電力レイヤのインデックスと複数の電力レイヤの各々に割当てられる電力のパターンを示す情報との組み合わせから成る情報である。表中のパーセンテージは、電力割当ての割合を示しており、各パターンにおける全ての電力レイヤに割当てられる割合の総和は100%である。例えば、パターン「0000」では、電力レイヤ「00」に80%の電力が割り当てられ、電力レイヤ「01」に10%の電力が割り当てられ、電力レイヤ「10」に7%の電力が割り当てられ、電力レイヤ「11」に3%の電力が割り当てられる。
なお、上記表2では、電力レイヤの総数を4、パターンの総数を16とする例を示しているが、本技術はかかる例に限定されない。電力レイヤ及びパターンの総数がどのような値になるにせよ、電力テーブルはシステム1内の基地局100及び端末装置200で共通して既知であることが望ましい。ユーザが、電力テーブルにおける自身のインデックスP TBIを知るだけで、全ての電力レイヤに割当てられた電力を把握することが可能となるためである。
・電力割当ての割合(Power Allocation Rate)
電力割当てに関する情報は、対象の電力レイヤに割当てられる電力の値を示す情報を含んでいてもよい。即ち、基地局100は、RNTI等に代えて、対象の電力レイヤに割当てられる電力の値(例えば、電力割当ての割合)を示す情報を用いてスクランブルパターンを生成してもよい。対象の電力レイヤに割当てられる電力の値を示す情報は、0%〜100%までの電力割当ての割合そのものであってもよい。他にも、対象の電力レイヤに割当てられる電力の値を示す情報は、下記の表3に示すような、電力割当ての割合を示すインデックスPRateであってもよい。
Figure 2016181718
なお、上記表3では、電力割当ての割合を示すインデックスPRateが16個ある例を示しているが、本技術はかかる例に限定されない。インデックスの数は任意であるし、インデックスに対応する電力割当ての割合の値も任意である。
・対象のユーザのCQI(Channel Quality Indicator)
電力割当てに関する情報は、対象のユーザのCQIを含んでいてもよい。即ち、基地局100は、RNTI等に代えて、対象のユーザのCQIを用いてスクランブルパターンを生成してもよい。
ここで、CQIは、例えば「3GPP TS 36.213:"Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA);Physical layer procedures".」で定められている、ユーザが基地局に通知をするチャネルの状態を表す指標である。なお、SPCでは、各ユーザのチャネルの状態に応じて電力割り当ての割合を決定する方法が一つの案として考えられる。そのような方法においては、CQIも電力割当てに関する情報として捉えることが可能である。
一例として、下記の表4及び表5に、上記文献に記載されているCQIテーブルを示す。
Figure 2016181718
Figure 2016181718
(c−2)送受信に関する制御情報
基地局100(例えば、送信処理部151)は、送受信に関する制御情報に対応するスクランブルパターンを生成してもよい。なお、基地局100は、スクランブルパターンの生成のために、電力割当てに関する情報のみを用いてもよいし、送受信に関する制御情報のみを用いてもよいし、双方を組み合わせて用いてもよい。
・RV Index(Redundancy Version)
送受信に関する制御情報は、送信信号系列の再送回数を示す情報を含んでいてもよい。即ち、基地局100は、RNTI等に代えて、送信信号系列の再送回数を示す情報を用いてスクランブルパターンを生成してもよい。送信信号系列の再送回数を示す情報としては、例えばRVインデックスが挙げられる。
RVインデックスは、「3GPP TS 36.213:"Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA);Physical layer procedures".」で定められている、HARQ(Hybrid automatic repeat request)の再送回数を表すインデックスである。RVインデックスは、例えば0、1、2、3の値を取る。基地局100が、RVインデックスをスクランブルパターンの生成に用いる場合、再送回数に応じてスクランブルパターンが変わることとなる。これにより、スクランブルパターンが再送回数に応じてランダム化されることとなるので、再送時の誤り率特性の改善が期待される。
・トランスミッションモード(Transmission Mode)
送受信に関する制御情報は、トランスミッションモードを示す情報を含んでいてもよい。即ち、基地局100は、RNTI等に代えて、トランスミッションモードを示す情報を用いてスクランブルパターンを生成してもよい。
トランスミッションモードは、「3GPP TS 36.213:"Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA);Physical layer procedures".」で定められている。トランスミッションモードを示す情報は、例えばSIMO/MIMO、送信ダイバーシチ(Transmit Diversity)、開ループ/閉ループ(Open/Closed Loop)、空間多重化(Spatial Multiplexing)といった伝送方式(Transmission Scheme)を示す。基地局100が、トランスミッションモードを示す情報をスクランブルパターンの生成に用いる場合、信号のランダム化が実現され、それによって誤り率特性の改善が期待される。
・DCIフォーマット(Downlink Control Information Format)
送受信に関する制御情報は、DCIフォーマットを示す情報を含んでいてもよい。即ち、基地局100は、RNTI等に代えて、送信信号系列に対応するDCIのフォーマットを示す情報を用いてスクランブルパターンを生成してもよい。
DCIフォーマットは、「3GPP TS 36.212:"Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA);Multiplexing and channel coding".」で定められている。DCIフォーマットとしては、例えばMCS、RVインデックス及びCQIリクエスト等の多様な情報を通知するための、フォーマット0、1、1A、1B、1C、1D、2、2A、2B、2C、2D、3、3A、及び4が定められている。基地局100が、DCIフォーマットを示す情報をスクランブルパターンの生成に用いる場合、信号のランダム化が実現され、それによって誤り率特性の改善が期待される。
・MCS(Modulation and Coding Scheme)
送受信に関する制御情報は、MCSを示す情報を含んでいてもよい。即ち、基地局100は、RNTI等に代えて、MCSを示す情報を用いてスクランブルパターンを生成してもよい。
MCSを示す情報としては、「3GPP TS 36.213:"Evolved Universal Terrestrial
Radio Access (E-UTRA);Physical layer procedures".」で定められている、MCSインデックスが挙げられる。MCSインデックスは、変調次数(Modulation Order)とトランスポートブロックサイズ(TBS:Transport block size)との組み合わせを示す情報である。基地局100が、MCSを示す情報をスクランブルパターンの生成に用いる場合、信号のランダム化が実現され、それによって誤り率特性の改善が期待される。
一例として、下記の表6及び表7に、上記文献に記載されているMCSテーブルを示す。
Figure 2016181718
Figure 2016181718
(d)インタリーブパターン
基地局100(例えば、送信処理部151)は、多様なパラメータに基づいて送信信号系列に適用するインタリーブパターンを生成し得る。例えば、基地局100は、スクランブルパターンと同様に、上記表1に示したパラメータの少なくともひとつを用いてスクランブルパターンを生成し得る。パラメータの具体的な内容は、上記説明した通りであるので、ここでの詳細な説明は省略する。
(e)情報の通知
上述したように、ユーザが、SICを用いて干渉除去を行う場合、干渉信号に使用されたスクランブルパターン及び/又はインタリーブパターンが既知であることが望ましい。そのために、基地局100は、干渉信号に用いられたスクランブルパターン及び/又はインタリーブパターンを再現することを可能にする情報を、各ユーザに通知する。
ここで、干渉除去の対象となる干渉信号は、所望信号よりも受信強度が高い信号である。つまり、基地局100においてSPCを用いて多重化される際に、割当てられた電力が所望信号の電力レイヤよりも高い電力レイヤの信号が、干渉除去の対象となる。ユーザは、電力の大きな電力レイヤから順に干渉信号をキャンセルすることで、干渉信号レプリカ生成時の誤り率特性を改善することができる。そのために、基地局100は、通知先のユーザ向けの信号の電力レイヤよりも割り当てられる電力が高い電力レイヤの信号に用いられた、スクランブルパターン及び/又はインタリーブパターンを再現することを可能にする情報を通知する。なお、通知先のユーザ向けの信号の電力レイヤよりも割り当てられる電力が低い電力レイヤの信号に用いられた、スクランブルパターン及び/又はインタリーブパターンを再現することを可能にする情報は、通知対象外であってもよい。
以下、スクランブルパターンに着目して説明するが、インタリーブパターンについても同様の説明が成り立つ。
(e−1)電力割当てに関する情報
基地局100(例えば、通知部153)は、電力割当てに関する情報を用いてスクランブルパターンを生成した場合、複数の電力レイヤの送信信号系列の宛先のユーザへ電力割当てに関する情報を通知する。これにより、ユーザは、スクランブルパターンの生成に用いられた情報を知得することができるので、干渉除去対象の信号に用いられたスクランブルパターンを再現することができる。
・電力レイヤのインデックス
基地局100は、電力レイヤのインデックスを用いてスクランブルパターンを生成した場合、電力割当てに関する情報として、通知先のユーザへの送信信号系列の電力レイヤのインデックスを通知する。以下、通知先のユーザへの送信信号系列の電力レイヤを、対象の電力レイヤとも称する。
例えば、図7に示したような、電力レイヤのインデックスと電力レベルとの関係が既知であれば、ユーザは、自身の電力レイヤのインデックスを知得するだけで、自身よりも電力レベルの高い他の電力レイヤのインデックスを知得することが可能となる。具体的には、通知された自身の電力レイヤのインデックスが1であれば、干渉除去対象の信号に用いられたスクランブルパターンの生成のために用いられた電力レイヤのインデックスが0であることを、ユーザは知得することができる。ユーザは、干渉除去対象の信号に用いられたスクランブルパターンの生成のために用いられた電力レイヤのインデックスを知ることができるので、当該スクランブルパターンを再現することができる。
通知する情報が、対象の電力レイヤのインデックスであり、他のユーザの情報を含まないので、スクランブルパターンの生成にRNTIを用いる場合と比較して、無線リソースの消費量を抑制することが可能である。
ただし、電力レイヤのインデックスと電力レベルとの関係が既知でない場合がある。そのために、基地局100は、電力レイヤのインデックスと電力レベルとの関係を示す情報を通知してもよい。
例えば、電力レイヤのインデックスと電力レベルとの関係について、下記の4つのパターンが想定される。ただし、対象の電力レイヤのインデックスをkとし、電力レイヤの総数をNとし、起点となるインデックスをk´とし、各電力レイヤに割り当てられる電力をP,…,PN−1とする。
1.インデックスが増加するほど電力が増加する、起点のインデックスが0
≦…≦P≦…≦PN−1
2.インデックスが増加するほど電力が減少する、起点のインデックスがN−1
N−1≦…≦P≦…≦P
3.インデックスが増加するほど電力が増加する、起点のインデックスがk´
k´≦…≦P≦…≦PN−1≦P≦…≦Pk´−1
4.インデックスが増加するほど電力が減少する、起点のインデックスがk´
k´≦…≦P≦PN−1≦…≦P≦…≦Pk´+1
上記の4つのパターンに関し、基地局100は、電力割当てに関する情報として、複数の電力レイヤの総数、電力レイヤのインデックスの増減方向と割り当てられる電力の増減方向との関係を示す情報、及び割り当てられる電力の増減方向の起点となるインデックスを通知する。なお、電力レイヤのインデックスの増減方向と割り当てられる電力の増減方向との関係を示す情報とは、インデックスが増加するほど電力が増加するのか減少するのか、を示す情報である。
これらの情報の通知により、ユーザは、干渉除去対象の信号の電力レイヤのインデックスを知得することができる。例えば、パターン1に関しては、k+1,…,N−1が、干渉除去対象の信号の電力レイヤのインデックスである。パターン2に関しては、0,…,k−1が、干渉除去対象の信号の電力レイヤのインデックスである。パターン3に関しては、k+1,…,N−1,0,…,k´−1が、干渉除去対象の信号の電力レイヤのインデックスである。パターン4に関しては、k−1,・・・,k´+1が、干渉除去対象の信号の電力レイヤのインデックスである。
なお、起点となるインデックスが0又はN−1である場合、起点となるインデックスの通知は省略されてもよい。また、電力レイヤの総数が2である場合、電力レイヤのインデックスの増減方向と割り当てられる電力の増減方向との関係を示す情報の通知、及び起点となるインデックスの通知は、省略されてもよい。
・電力テーブルのインデックス
基地局100は、電力テーブルのインデックスを用いてスクランブルパターンを生成した場合、電力割当てに関する情報として、通知先のユーザへの送信信号系列の電力テーブルのインデックスを通知する。ここで、表2を参照して上記説明したように、電力テーブルのインデックスとは、電力レイヤのインデックスと複数の電力レイヤの各々に割当てられる電力のパターンを示す情報との組み合わせから成る情報である。
ユーザは、通知された情報から、所望信号の電力テーブルのインデックス、及び干渉除去対象の信号の電力テーブルのインデックスを知得することができる。これにより、ユーザは、干渉除去対象の信号に用いられたスクランブルパターンを再現することができる。
・電力割当ての割合
基地局100は、対象の電力レイヤに割当てられる電力の値を用いてスクランブルパターンを生成した場合、電力割当てに関する情報として、複数の電力レイヤの各々に割当てられる電力の値を示す情報を通知する。例えば、基地局100は、上記表3に示した電力割当ての割合を用いてスクランブルパターンを生成した場合、複数の電力レイヤの各々の電力割当ての割合を示すインデックスPRateを通知する。
ユーザは、通知された情報から、所望信号の電力レイヤに割当てられた電力の値、及び干渉除去対象の信号の電力レイヤに割当てられた電力の値を知得することができる。これにより、ユーザは、干渉除去対象の信号に用いられたスクランブルパターンを再現することができる。
・CQI
基地局100は、対象のユーザのCQIを用いてスクランブルパターンを生成した場合、電力割当てに関する情報として、複数の電力レイヤの送信信号系列の宛先の1以上の他のユーザのCQIを通知する。
ユーザは、通知された情報から、干渉除去対象の信号の宛先の1以上のユーザの各々のCQIを知得することができる。これにより、ユーザは、干渉除去対象の信号に用いられたスクランブルパターンを再現することができる。
(e−2)送受信に関する制御情報
基地局100(例えば、通知部153)は、送受信に関する制御情報を用いてスクランブルパターンを生成した場合、複数の電力レイヤの前記送信信号系列の各々の送受信に関する制御情報を通知する。これにより、ユーザは、スクランブルパターンの生成に用いられた情報を知得することができるので、干渉除去対象の信号に用いられたスクランブルパターンを再現することができる。
例えば、基地局100は、複数の電力レイヤの送信信号系列の各々のRVインデックス、トランスミッションモード、対応するDCIのフォーマット、MCSを示す情報を通知する。
(e−3)通知手段
基地局100は、RRC(Radio Resource Control)シグナリング又はRRCメッセージの一部として通知してもよい。他にも、基地局100は、システム情報(System Information)の一部として通知してもよい。他にも、基地局100は、DCIの一部として通知してもよい。
(f)多重化の対象
基地局100(例えば、送信処理部151)は、スクランブルパターン及び/又はインタリーブパターンの生成に用いる送受信に関する制御情報に応じて、多重化する対象の送信信号系列を選択してもよい。
例えば、電力割当てを用いて多重化される複数の電力レイヤの送信信号系列は、送受信に関する制御情報が同一のユーザへの送信信号系列であってもよい。この場合、干渉信号レプリカを生成する際に使用するスクランブルパターン及び/又はインタリーブパターンは、ユーザ自身と同じ送受信に関する制御情報を用いて生成されることとなる。そのため、ユーザは、自身の送受信に関する制御情報を用いて、干渉除去対象の信号に用いられたスクランブルパターン及び/又はインタリーブパターンを再現することができる。よって、基地局100(例えば、通知部153)は、送受信に関する制御情報の通知を省略することが可能である。
他方、電力割当てを用いて多重化される複数の電力レイヤの送信信号系列は、送受信に関する制御情報が異なるユーザへの送信信号系列であってもよい。つまり、制御情報の値によらず、全てのユーザへの送信信号系列を対象として電力割当てを用いた多重化が行われてもよい。この場合、基地局100(例えば、通知部153)は、電力レイヤで重畳されている全てのユーザの送受信に関する制御情報を通知する。
基地局100(例えば、送信処理部151)は、SPCを用いた多重化と空間多重化とを組み合わせてもよい。その場合、基地局100は、空間割当てを用いて多重化される複数の空間レイヤごとに、SPCを用いた多重化を行う。詳しくは、基地局100は、割当てられた空間レイヤにおいて電力割当てを用いて多重化される複数の電力レイヤの送信信号系列の各々を対象として、電力割当てに関する情報に対応するスクランブルパターンを用いたスクランブラ、又はインタリーブパターンを用いたインタリーバの少なくともいずれかを適用する。もちろん、基地局100は、スクランブルパターン及び/又はインタリーブパターンの生成に、送受信に関する制御情報を用いてもよい。
(2)受信側の処理
(a)情報の取得
端末装置200(例えば、取得部241)は、電力割当てを用いて多重化される複数の電力レイヤの電力割当てに関する情報を取得する。また、端末装置200は、電力割当てを用いて多重化される複数の電力レイヤにおいて送信される送信信号系列の送受信に関する制御情報を取得する。取得する情報は、基地局100から通知された情報である。例えば、端末装置200は、RRCシグナリング若しくはRRCメッセージ、システム情報又はDCIの少なくともいずれかから取得する。
(b)スクランブルパターン及び/又はインタリーブパターンの再現
端末装置200(受信処理部243)は、取得した電力割当てに関する情報及び/又は送受信の関する制御情報に基づいて、電力レイヤの各々について送信側で用いられたスクランブルパターン及び/又はインタリーブパターンを再現する。
例えば、端末装置200は、基地局100側でのスクランブルパターンの生成に電力割当てに関する情報が用いられる場合、電力割当てに関する情報に対応するスクランブルパターンを生成する。また、端末装置200は、基地局100側でのスクランブルパターンの生成に送受信に関する制御情報が用いられる場合、送受信に関する制御情報に対応するスクランブルパターンを生成する。インタリーブパターンについても同様である。
(c)干渉除去
基地局100(受信処理部243)は、再現したスクランブルパターンを用いたデスクランブラ、及び/又は再現したインタリーブパターンを用いたデインタリーバを用いて干渉除去を行う。
<5.2.処理の流れ>
次に、図8〜図16を参照して、第1の実施形態に係る処理の例を説明する。
(1)送信処理
図8は、第1の実施形態に係る基地局100の送信処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。
図8に示すように、まず、基地局100(送信処理部151)は、誤り訂正符号化及びレートマッチングを行うことにより、符号化ビット系列を生成する(S102)。
上記符号化ビット系列がSPCを用いて多重化される場合(S104:YES)、基地局100(送信処理部151)は、第1のパラメータを用いてスクランブルパターン及び/又はインタリーブパターンを生成するステップS106)。この第1のパラメータとは、上記表1に示した、本技術において用いられるパラメータのうち少なくともいずれかである。
そうでなければ(S104:NO)、基地局100(送信処理部151)は、第2のパラメータを用いてスクランブルパターン及び/又はインタリーブパターンを生成する(S108)。この第2のパラメータとは、上記表1に示した、3GPPの仕様において用いられるパラメータのうち少なくともいずれかである。
そして、基地局100(送信処理部151)は、生成したスクランブルパターン及び/又はインタリーブパターンを用いて、符号化ビット系列をスクランブル及び/又はインタリーブする(S110)。
基地局100(送信処理部151)は、(インタリーブされた、及び/又はスクランブルされた)符号化ビット系列についての他の処理(例えば、変調及び電力割当てなど)を行う(S112)。そして、処理は終了する。
(2)受信処理
(a)受信処理
図9は、第1の実施形態に係る端末装置200の受信処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。例えば、当該受信処理は、サブフレームごとに行われる。
端末装置200(受信処理部243)は、制御チャネル上で送信されるダウンリンク制御情報(DCI)を復号する(S321)。例えば、当該制御チャネルは、PDCCHである。
端末装置200に無線リソースが割当てられ(S323:YES)、且つ、SPCを用いた多重化が行われた場合には(S325:YES)、端末装置200は、SPC用の復号処理を行う(S360)。例えば、SPC用の当該復号処理は、干渉除去(Interference Cancellation:IC)、干渉抑圧(Interference Suppression:IS)、又は最尤復号(Maximum Likelihood Decoding:MLD)などである。そして、端末装置200(処理部240)は、ACK/NACKを基地局100へ送信する(S327)。そして、処理は終了する。
端末装置200に無線リソースが割当てられ(S323:YES)、且つ、SPCを用いた多重化が行われていない場合には(S325:NO)、端末装置200は、非SPC用の復号処理を行う(S340)。例えば、非SPC用の当該復号処理は、直交マルチアクセス(Orthogonal Multiple Access:OMA)用の復号処理である。そして、端末装置200(処理部240)は、ACK/NACKを基地局100へ送信する(S327)。そして、処理は終了する。
端末装置200に無線リソースが割当てられていない場合には(S323:NO)、処理は終了する。
(b)非SPC用の復号処理
図10は、非SPC用の復号処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。非SPC用の当該復号処理は、図9に示されるステップS340に相当する。
端末装置200(受信処理部243)は、基地局100により送信されるリファレンス信号に基づいてチャネル推定を行う(S341)。例えば、当該リファレンス信号は、CRS(Cell-specific Reference Signal)又はDM−RS(Demodulation Reference
Signal)である。例えば、送信の際にプリコーディング行列が使用されていない(又はプリコーディング行列として特定の行列(例えば単位行列若しくは対角行列)が使用されている)場合には、端末装置200は、CRSに基づいてチャネル推定を行う。一方、送信の際に複数のプリコーディング行列の中から選択されたプリコーディング行列が使用されている場合には、端末装置200は、DM−RSに基づいてチャネル推定を行う。
端末装置200(受信処理部243)は、上記チャネル推定の結果に基づいて、チャネル等化重み及び/又は空間等化重みを生成し(S343)、当該チャネル等化重み及び/又は当該空間等化重みを使用して受信信号等化を行う(S345)。上記チャネル等化重みは、最小平均二乗誤差(Minimum Mean Square Error:MMSE)規範に基づく線形等化重み行列であってもよく、又は、ZF(Zero Forcing)規範に基づく線形等化重み行列であってもよい。線形等化以外の手法として、最尤(Maximum Likelihood:ML)検出、ML推定、繰返し干渉除去(Iterative Detection/Iterative Cancellation)又はターボ等化(Turbo Equalization)などが用いられてもよい。
端末装置200(受信処理部243)は、上記受信信号等化の結果に基づいて、符号化ビット系列に対応する受信側の対数尤度比(Log Likelihood Ratio:LLR)系列を生成する(S347)。
送信側でスクランブリングが行われた場合には(S349:YES)、端末装置200(受信処理部243)は、上記LLR系列をデスクランブルする(S351)。図10では省略されているが、送信側でインタリービングが行われた場合には、端末装置200(受信処理部243)は、上記LLR系列をデインタリーブする。デスクランブリング及びデインタリービングの順序は、送信側での順序に対応する。
端末装置200(受信処理部243)は、(デスクランブリング後の)LLR系列についての誤り訂正復号を実行する(S353)。例えば、当該誤り訂正復号は、ビタビ復号、ターボ復号又はMPA(Message Passing Algorithm)復号などである。
端末装置200(受信処理部243)は、復号後のビット系列についてCRCを行う(S355)。即ち、端末装置200は、正しく復号が行われたかをチェックする。そして、処理は終了する。
(c)SPC用の復号処理(第1の例:SIC)
(c−1)処理全体
図11は、SPC用の復号処理の概略的な流れの第1の例を示すフローチャートである。SPC用の当該復号処理は、図9に示されるステップS360に相当する。とりわけ、当該第1の例は、SIC(Successive Interference Cancellation)ベースの処理の例である。
端末装置200(受信処理部243)は、受信信号をバッファする(S361)。
端末装置200(受信処理部243)は、まだ選択されていない電力レイヤのうちの、より高い電力が割当てられる電力レイヤを対象レイヤとして選択する(S363)。
端末装置200(受信処理部243)は、上記対象レイヤについて適用されたトランスミッションモード(Transmission Mode:TM)を判定する(S365)。また、端末装置200(受信処理部243)は、上記対象レイヤについてインタリービング/スクランブリングが行われたかを判定する(S367)。そして、端末装置200は、上記対象レイヤについて非SPC用の復号処理を行う(S380)。
上記対象レイヤの信号が端末装置200への信号であれば(S371:YES)、処理は終了する。
そうでなければ(S371:NO)、端末装置200(受信処理部243)は、上記対象レイヤについて干渉信号レプリカ生成処理を行う(S400)。端末装置200(受信処理部243)は、当該干渉信号レプリカ生成処理を行うことにより、干渉信号レプリカを生成する。そして、端末装置200(受信処理部243)は、バッファされた信号から上記干渉信号レプリカを減算し(S373)、減算後の信号を再びバッファする(S375)。そして、処理はステップS363へ戻る。
なお、上述した例では、1ユーザに1レイヤのみが割り当てられる例であるが、第1の実施形態はこの例に限定されない。例えば、1ユーザに2レイヤ以上が割り当てられてもよい。この場合に、ステップS371で、対象レイヤの信号が端末装置200への信号だったとしても、処理は、終了せずにステップS400に進んでもよい。
また、ステップS367におけるインタリービングが行われたかの判定は、対象レイヤが最大の電力の電力レイヤであるかに基づいて行われてもよく、又は、DCIの中で通知されるインタリーバの使用の有無に基づいて行われてもよい。
(c−2)対象レイヤについての非SPC用の復号処理
図12は、対象レイヤについての非SPC用の復号処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。非SPC用の当該復号処理は、図11に示されるステップS380に相当する。
なお、ステップS381〜S387についての説明と、図10に示されるステップS341〜S347についての説明との間には、特段の差異はない。よって、ステップS389〜S399のみを説明する。
送信側でインタリービングが行われた場合には(S389:YES)、端末装置200(受信処理部243)は、対象レイヤに対応するデインタリーバを使用して、LLR系列をデインタリーブする(S391)。詳しくは、端末装置200は、対象レイヤの電力割当てに関する情報及び/又は送受信に関する制御情報に対応するデインタリーバを使用して、デインタリーブする。
一方、送信側でインタリービングが行われていないが(S389:NO)、送信側でスクランブリングが行われた場合には(S393:YES)、端末装置200(受信処理部243)は、LLR系列をデスクランブルする(S395)。詳しくは、端末装置200は、対象レイヤの電力割当てに関する情報及び/又は送受信に関する制御情報に対応するデスクランブラを使用して、デスクランブルする。
端末装置200(受信処理部243)は、(デインタリーブ/デスクランブリング後の)LLR系列についての誤り訂正復号を実行する(S397)。例えば、当該誤り訂正復号は、ビタビ復号、ターボ復号又はMPA復号などである。
端末装置200(受信処理部243)は、復号後のビット系列についてCRCを行う(S399)。即ち、端末装置200は、正しく復号が行われたかをチェックする。そして、処理は終了する。
(c−3)対象レイヤについての干渉信号レプリカ生成処理
図13は、対象レイヤについての干渉信号レプリカ生成処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。当該干渉信号レプリカ生成処理は、図11に示されるステップS400に相当する。
対象レイヤのビット系列が正しく復号された場合には(S401:YES)、端末装置200(受信処理部243)は、ビット系列を取得し(S403)、当該ビット系列についての誤り訂正符号化及びレートマッチングを行うことにより、符号化ビット系列を生成する(S405)。
一方、上記対象レイヤのビット系列が正しく復号されなかった場合には(S401:NO)、端末装置200(受信処理部243)は、LLR系列を取得し(S407)、当該LLR系列についてのレートマッチングを行う(S409)。上記LLR系列は、誤り訂正復号処理の過程で生成される系列である。
上記対象レイヤのビット系列が正しく復号されたか否かは(S401)、CRCの結果に基づいて判定可能である。
送信側でインタリービングが行われた場合には(S411:YES)、端末装置200(受信処理部243)は、上記対象レイヤに対応するインタリーバを使用して、上記符号化ビット系列(又は上記LLR系列)をインタリーブする(S413)。詳しくは、端末装置200は、対象レイヤの電力割当てに関する情報及び/又は送受信に関する制御情報に対応するインタリーバを使用して、インタリーブする。
一方、送信側でインタリービングが行われていないが(S411:NO)、送信側でスクランブリングが行われた場合には(S415:YES)、端末装置200(受信処理部243)は、上記符号化ビット系列(又は上記LLR系列)をスクランブルする(S417)。詳しくは、端末装置200は、対象レイヤの電力割当てに関する情報及び/又は送受信に関する制御情報に対応するスクランブラを使用して、スクランブルする。
端末装置200(受信処理部243)は、(インタリーブされた、又はスクランブルされた)上記符号化ビット系列(又は上記LLR系列)についての他の処理(例えば、変調及び電力割当てなど)を行う(S419)。そして、処理は終了する。
なお、例えば、上記LLR系列についての他の処理として、上記LLR系列についての軟変調(Soft Modulation)が行われる。当該軟変調では、LLR系列から、変調シンボル(例えば、BPSK、QPSK、8PSK、16PSK、16QAM、64QAM又は256QAMなど)の信号点候補が生成される確率が算出されるので、変調シンボルの信号点の期待値を生成することが可能である。これにより、干渉信号レプリカの生成におけるビット復号誤りの影響を小さくすることが可能になる。
(d)SPC用の復号処理(第2の例:PIC)
(d−1)処理全体
図14は、SPC用の復号処理の概略的な流れの第2の例を示すフローチャートである。SPC用の当該復号処理は、図9に示されるステップS360に相当する。とりわけ、当該第2の例は、PIC(Parallel Interference Cancellation)ベースの処理の例である。
端末装置200(受信処理部243)は、受信信号をバッファする(S421)。
端末装置200(受信処理部243)は、複数の電力レイヤの各々について適用されたトランスミッションモード(TM)を判定する(S423)。また、端末装置200(受信処理部243)は、上記複数の電力レイヤの各々についてインタリービング/スクランブリングが行われたかを判定する(S425)。そして、端末装置200は、上記複数の電力レイヤについて並列復号処理を行う(S440)。
自装置(端末装置200)宛のビット系列が正しく復号された場合には(S427:YES)、処理は終了する。また、自装置(端末装置200)宛のビット系列が正しく復号されなかったが(S427:NO)、並列復号処理が複数回実行された場合にも(S429:YES)、処理は終了する。
そうでなければ(S429:NO)、端末装置200(受信処理部243)は、干渉信号レプリカ生成処理を行う(S470)。端末装置200(受信処理部243)は、当該干渉信号レプリカ生成処理を行うことにより、干渉信号レプリカを生成する。そして、端末装置200(受信処理部243)は、バッファされた信号から上記干渉信号レプリカを減算し(S431)、減算後の信号を再びバッファする(S433)。そして、処理はステップS440へ戻る。
なお、ステップS425におけるインタリービングが行われたかの判定は、電力レイヤが最大の電力の電力レイヤであるかに基づいて行われてもよく、又は、DCIの中で通知されるインタリーバの使用の有無に基づいて行われてもよい。
(d−2)復号処理
図15は、並列復号処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。当該並列復号処理は、図14に示されるステップS440に相当する。
端末装置200(受信処理部243)は、複数のレイヤの各々について、基地局100により送信されるリファレンス信号に基づいてチャネル推定を行う(S441)。例えば、当該リファレンス信号は、CRS又はDM−RSである。例えば、送信の際にプリコーディング行列が使用されていない(又はプリコーディング行列として特定の行列(例えば単位行列若しくは対角行列)が使用されている)場合には、端末装置200は、CRSに基づいてチャネル推定を行う。一方、送信の際に複数のプリコーディング行列の中から選択されたプリコーディング行列が使用されている場合には、端末装置200は、DM−RSに基づいてチャネル推定を行う。
端末装置200(受信処理部243)は、上記チャネル推定の結果に基づいて、チャネル等化重み及び/又は空間等化重みを生成し(S443)、当該チャネル等化重み及び/又は当該空間等化重みを使用して受信信号等化を行う(S445)。上記チャネル等化重みは、MMSE規範に基づく線形等化重み行列であってもよく、又は、ZF規範に基づく線形等化重み行列であってもよい。線形等化以外の手法として、ML検出、ML推定、繰返し干渉除去、又はターボ等化などが用いられてもよい。
端末装置200(受信処理部243)は、上記複数のレイヤの中から対象レイヤを選択する(S449)。
対象レイヤのビット系列が既に正しく復号されている場合には(S449:YES)、全ての電力レイヤが選択されていれば(S465:YES)、処理は終了し、全ての電力レイヤがまだ選択されていなければ(S465:NO)、処理はステップS447へ戻る。
対象レイヤのビット系列がまだ正しく復号されていない場合には(S449:NO)、端末装置200(受信処理部243)は、上記受信信号等化の結果に基づいて、符号化ビット系列に対応する受信側のLLR系列を生成する(S451)。
送信側でインタリービングが行われた場合には(S453:YES)、端末装置200(受信処理部243)は、対象レイヤに対応するデインタリーバを使用して、LLR系列をデインタリーブする(S455)。詳しくは、端末装置200は、対象レイヤの電力割当てに関する情報及び/又は送受信に関する制御情報に対応するデインタリーバを使用して、デインタリーブする。
一方、送信側でインタリービングが行われていないが(S453:NO)、送信側でスクランブリングが行われた場合には(S457:YES)、端末装置200(受信処理部243)は、LLR系列をデスクランブルする(S459)。詳しくは、端末装置200は、対象レイヤの電力割当てに関する情報及び/又は送受信に関する制御情報に対応するデスクランブラを使用して、デスクランブルする。
端末装置200(受信処理部243)は、(デインタリーブ/デスクランブリング後の)LLR系列についての誤り訂正復号を実行する(S461)。例えば、当該誤り訂正復号は、ビタビ復号、ターボ復号又はMPA復号などである。
端末装置200(受信処理部243)は、復号後のビット系列についてCRCを行う(S463)。即ち、端末装置200は、正しく復号が行われたかをチェックする。そして、全ての電力レイヤが選択されていれば(S465:YES)、処理は終了し、全ての電力レイヤがまだ選択されていなければ(S465:NO)、処理はステップS447へ戻る。
なお、フローチャートでの表現のために、ステップS447〜S465が繰返し処理として示されているが、当然ながら、ステップS447〜S465は、上記複数の電力レイヤの各々について並列に実行され得る。
(d−3)干渉レプリカの生成
図16は、干渉信号レプリカ生成処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。当該干渉信号レプリカ生成処理は、図14に示されるステップS470に相当する。
端末装置200(受信処理部243)は、複数のレイヤの中から対象レイヤを選択する(S471)。
上記対象レイヤのビット系列が正しく復号されたが(S473:YES)、上記対象レイヤの正しく復号されたビット系列に基づいて、干渉信号レプリカが既に生成されていない場合には(S475:NO)、端末装置200(受信処理部243)は、上記ビット系列を取得する(S477)。そして、端末装置200(受信処理部243)は、当該ビット系列についての誤り訂正符号化及びレートマッチングを行うことにより、符号化ビット系列を生成する(S449)。
上記対象レイヤの正しく復号されたビット系列に基づいて、干渉信号レプリカが既に生成された場合には(S475:YES)、全ての電力レイヤが選択されていれば(S497:YES)、処理は終了し、全ての電力レイヤがまだ選択されていなければ(S497:NO)、処理はステップS471へ戻る。
上記対象レイヤのビット系列が正しく復号されていない場合には(S473:NO)、端末装置200(受信処理部243)は、LLR系列を取得し(S481)、当該LLR系列についてのレートマッチングを行う(S483)。上記LLR系列は、誤り訂正復号処理の過程で生成される系列である。
上記対象レイヤのビット系列が正しく復号されたか否かは(S473)、CRCの結果に基づいて判定可能である。
送信側でインタリービングが行われた場合には(S485:YES)、端末装置200(受信処理部243)は、上記対象レイヤに対応するインタリーバを使用して、上記符号化ビット系列(又は上記LLR系列)をインタリーブする(S487)。詳しくは、端末装置200は、対象レイヤの電力割当てに関する情報及び/又は送受信に関する制御情報に対応するインタリーバを使用して、インタリーブする。
一方、送信側でインタリービングが行われていないが(S485:NO)、送信側でスクランブリングが行われた場合には(S489:YES)、端末装置200(受信処理部243)は、上記符号化ビット系列(又は上記LLR系列)をスクランブルする(S491)。詳しくは、端末装置200は、対象レイヤの電力割当てに関する情報及び/又は送受信に関する制御情報に対応するスクランブラを使用して、スクランブルする。
端末装置200(受信処理部243)は、(インタリーブされた、又はスクランブルされた)上記符号化ビット系列(又は上記LLR系列)についての他の処理(例えば、変調及び電力割当てなど)を行う(S493)。そして、端末装置200(受信処理部243)は、生成された干渉信号レプリカをバッファする(S495)。そして、全ての電力レイヤが選択されていれば(S497:YES)、処理は終了し、全ての電力レイヤがまだ選択されていなければ(S497:NO)、処理はステップS471へ戻る。
<<6.第2の実施形態>>
本実施形態は、マルチキャスト送信又はブロードキャスト送信される信号がSPCを用いて多重される形態である。以下では、第1の実施形態と同様の内容については説明を省略し、第1の実施形態との相違点について主に説明する。
<6.1.MBMS>
(1)MBMSについて
LTEに関する技術のひとつとして、マルチメディアブロードキャスト/マルチキャストサービス(MBMS:Multimedia Broadcast/Multicast Services)が知られている。MBMSは、データをブロードキャスト送信又はマルチキャスト送信することで、映像又は音声等を含むサービスを多数のユーザに同時に提供する技術である。MBMSでは、物理チャネルPMCH(Physical Multicast Channel)においてデータが送信される。以下、図17を参照して、MBMSについて説明する。
図17は、MBMSの概要を説明するための説明図である。図17に示すように、MBMSでは、MBMSを提供するエリア(MBMS Service Area)が、MBSFN(Multimedia Broadcast Single Frequency Network)と呼ばれるエリアに分けられる。そして、同一のMBSFNエリア内では、ひとつ以上の基地局100が協調して、同一のデータを同エリア内のひとつ以上の端末装置200にブロードキャスト送信又はマルチキャスト送信する。MBSFNエリア内には、MBSFN Area Reserved Cellが存在し、当該セルは、MBMSを提供せずに、他のサービスを提供することが可能である。続いて、図18を参照して、MBSFNエリアについて詳しく説明する。
図18は、MBSFNエリアを説明するための説明図である。図18では、7つのセル10が3つのMBSFNエリアに分けられる場合の例を示しており、それぞれのMBSFNエリアにID=0、1、2が割り当てられている。中央のセル10は、ID=0、1の両方のMBSFNエリアに属している。MBSFNエリアのIDは、MBSFN Area Identifyとも呼ばれ、以下ではNID MBSFNとも表記する。NID MB SFNは、0から255までのいずれかの値を取るものとする。
(2)MBMSにおけるSPC
MBMSにおいてSPCが採用される場合、マルチキャスト送信又はブロードキャスト送信されるデータが複数、同一時間リソース及び/又は同一周波数リソース上で、電力領域で多重されることが想定される。データ数が2の場合の例を、図19に示した。図19は、MBMSにおける電力レイヤへの電力割当ての一例を説明するための説明図である。図7と同様に、図19における横軸は周波数リソース及び/又は時間リソースであり、縦軸は電力レベル(割り当てられる電力の高さ)である。図19に示すように、マルチキャスト送信又はブロードキャスト送信されるTBS(Transport Block Set)0とTBS1とが、同一時間リソース及び/又は同一周波数リソース上で、電力領域で多重されている。
受信側では、第1の実施形態と同様に、SPCを用いて多重化された複数の電力レイヤの信号から、SICを用いて所望信号を復号するものとする。ここで、受信側でSICが適切に機能するためには、干渉信号(即ち、他のユーザの信号)と所望信号との間で生じる干渉が少ないことが望ましい。以下では、干渉信号と所望信号との間で生じる干渉に影響を与え得る、スクランブルパターンについて説明する。
MBMSにおいては、スクランブルパターンc(q)(i)は、次式で算出される初期値cinitを用いて一意に決定される。
Figure 2016181718
ただし、nは、スロットインデックスを示し、NID MBSFNは、MBSFNエリアのIDを示す。
ここで、MBMSにおいては、同一のMBMSエリアに属するユーザには同一のデータが同時に送信されるという特徴から、電力レイヤで重畳される全てのデータのスロットインデックスnは同じ値となる。また、MBMSにおいては、同一のMBSFNエリアに属するユーザに対して電力レイヤでデータが重畳されて送信されるため、電力レイヤで重畳されたすべてのデータでNID MBSFNは同じ値となる。即ち、上記数式24を用いてスクランブルパターンを決定する現規格のスクランブル方式が、SPCを用いる際にも採用される場合、電力レイヤで重畳されるすべてのデータに適用されるスクランブルパターンは全て同一のものとなってしまう。
MBMSでは、同一のMBSFNエリア内では全ユーザに対して同一のデータを送信していたため、Intra−Cell干渉は発生していなかった。しかし、MBMSにおいてSPCを適用して電力レイヤでデータを重畳する場合、重畳したデータ間の干渉、即ちIntra−cell干渉が発生し得る。ここで、MBMSにおいて全てのデータに対して同じスクランブルパターンが適用される場合、上述した干渉の影響を軽減することができず、BLER特性が悪化するケースがある。
そこで、本実施形態では、MBMSにおけるスクランブルパターン又はインタリーブパターンの生成のために、第1の実施形態と同様に、電力割当てに関する情報を用いる。これにより、重畳される複数のデータ同士で異なるスクランブルパターン又はインタリーブパターンが適用されることとなり、上記の干渉の影響を軽減することが可能となる。
(3)MBMSにおける送信処理
MBMSにおける、SPCを用いて多重化された複数の電力レイヤの信号の送信処理は、上述した「<<1.SPC>>」において説明した処理と基本的には同様である。以下、詳しく説明する。
対象のユーザuが接続するMBSFNエリアのインデックスをiで表し、当該エリアに対応する全ての基地局の合計送信アンテナの数をNTXで表す。当該送信アンテナの各々は、送信アンテナポートとも呼ばれ得る。MBSFNエリアiから送信されるデータnMBMSの送信信号は、以下のようにベクトル形式で表されることが可能である。
Figure 2016181718
Figure 2016181718
Figure 2016181718
Figure 2016181718
上述した式において、NSS,nMBMSは、送信データnMBMSについての空間送信ストリーム数である。基本的には、NSS,nMBMSは、NTX,i以下の正の整数である。ベクトルxi,nMBMSは、送信データnMBMSの空間ストリーム信号である。このベクトルの各要素は、基本的には、PSK(Phase Shift Keying)又はQAM(Quadrature Amplitude Modulation)などのデジタル変調シンボルに相当する。行列Wi,nMBMSは、送信データnMBMSについてのプリコーディング行列(Precoding Matrix)である。この行列内の要素は、基本的には複素数であるが、実数であってもよい。
行列Pi,nMBMSは、MBSFNエリアiにおける送信データnMBMSのための電力割当て係数行列である。この行列では、各要素が正の実数であることが望ましい。なお、この行列は、以下のような対角行列(即ち、対角成分以外が0である行列)であってもよい。
Figure 2016181718
空間ストリームについて適応的な電力割当てが行われない場合には、行列Pi,uの代わりに、スカラ値Pi,nMBMSが用いられてもよい。
MBSFNエリアiには、送信データnMBMSのみではなく他の送信データ
Figure 2016181718
を含む信号
Figure 2016181718
も、同一の無線リソースで送信される。これらの信号は、SPCを用いて多重化される。多重化後のMBSFNエリアiからの信号sは、以下のように表される。
Figure 2016181718
上述した式において、NMBMSは、MBSFNエリアiにおいて多重化される送信データの総数である。MBSFNエリアi以外のエリアj(エリアiにとっての干渉源となるエリア)でも、同様に送信信号sが生成される。ユーザ側では、このような信号が干渉として受信される。ユーザuの受信信号rは、以下のように表されることが可能である。
Figure 2016181718
Figure 2016181718
Figure 2016181718
上述した式において、行列Hu,iは、MBSFNエリアi及びユーザuについてのチャネル応答行列である。行列Hu,iの各要素は、基本的には複素数である。ベクトルn は、ユーザuの受信信号rに含まれる雑音である。例えば、当該雑音は、熱雑音、及び他のシステムからの干渉などを含む。雑音の平均電力は、以下のように表される。
Figure 2016181718
上述した式において、右辺の第1項は、ユーザuの所望信号、第2項は、ユーザuのサービングセルi内の干渉(セル内干渉(intra-cell interference)、又は、マルチアクセス干渉などと呼ばれる)、第3項は、エリアi以外のエリアからの干渉(セル間干渉(inter-cell interference)と呼ばれる)である。
<6.2.技術的特徴>
(1)送信側の技術的特徴
本実施形態に係る基地局100(例えば、送信処理部151)は、SPCを用いて多重化される複数の送信データ(物理チャネルPMCH)に、パターンの異なる信号変換処理を適用する。これにより、重畳される複数のデータ同士で異なる信号変換処理が適用されるので、干渉の影響を軽減することができる。
基地局100は、例えば電力割当てに関する情報を、スクランブルパターンの生成のためのパラメータに追加する。下記の表2に、スクランブルパターンの生成のために用いられ得るパラメータの一例を示した。
Figure 2016181718
上記表8に示したMBMSに関する情報は、上記数式24に示したように、MBMSにおけるスクランブルパターンの生成のために用いられてきたパラメータである。なお、スロットインデックス(Slot Index)は、上記表1におけるサブフレームインデックス(Subframe Index)に相当する。上記表8に示すように、基地局100は、SPCが非適用である場合、MBMSに関する情報を用いてスクランブルパターンを生成する。一方で、基地局100は、SPCが適用される場合、MBMSに関する情報に加えて、電力割当てに関する情報の少なくともいずれかを、スクランブルパターンの生成のためのパラメータとして用いる。以下、電力割当てに関する情報の各々について詳しく説明する。
・電力レイヤのインデックス(Power Layer Index)
基地局100は、MBMSに関する情報(即ち、スロットインデックス及びMBSFNのエリアID)に加えて、スクランブル対象の送信信号系列の電力レイヤのインデックスを用いてスクランブルパターンを生成してもよい。
本実施形態における電力レイヤのインデックスは、図7を参照して上記説明したものと同様である。ただし、本実施形態においては、対象のMBSFNエリアにおいて多重化される送信データの総数NMBMSが電力レイヤの数Nに相当し、送信データのインデックスnMBMSが電力レイヤのインデックスに相当する。そして、例えば電力レイヤのインデックスnMBMS=0〜NMBMS−1に対して、インデックスが小さいほど高い電力レベルが割り当てらえる。もちろん、電力レイヤのインデックスと割り当てられる電力レベルとの関係は、これに限定されない。
電力レイヤのインデックスを用いて生成されるスクランブルパターンの初期値cini は、例えば次式で表現される。
Figure 2016181718
・電力テーブルのインデックス(Power Table Index)
基地局100は、MBMSに関する情報(即ち、スロットインデックス及びMBSFNのエリアID)に加えて、スクランブル対象の送信信号系列の電力テーブルのインデックスを用いてスクランブルパターンを生成してもよい。電力テーブルのインデックスの一例は、上記表2に示した通りである。電力テーブルのインデックスを用いて生成されるスクランブルパターンの初期値cinitは、例えば次式で表現される。
Figure 2016181718
・電力割当ての割合(Power Allocation Rate)
基地局100は、MBMSに関する情報(即ち、スロットインデックス及びMBSFNのエリアID)に加えて、対象の電力レイヤに割当てられる電力の値(例えば、電力割当ての割合)を示す情報を用いてスクランブルパターンを生成してもよい。電力割当ての割合の一例は、上記表3に示した通りである。電力割当ての割合を用いて生成されるスクランブルパターンの初期値cinitは、例えば次式で表現される。
Figure 2016181718
(補足)
上記では、電力割当てに関する情報を、スクランブルパターンの生成のためのパラメータに追加する例を説明したが、本技術はかかる例に限定されない。例えば、スクランブルパターンは、既存の通りスロットインデックス及びMBSFNのエリアIDに基づいて生成され、スクランブル出力系列又はスクランブル入力系列に対して電力割当てに関す情報に基づく信号変換処理が行われてもよい。この場合であっても、重畳される複数のデータ同士で異なる信号変換処理が適用されるので、干渉の影響を軽減することができる。
信号変換処理の一例として、インタリーバが挙げられる。例えば、上記説明した電力割当てに関する情報に基づいてインタリーブパターンが生成され、多重される信号にそれぞれ異なるインタリーブパターンが適用される。もちろん、電力割当てに関する情報は、スクランブルパターンの生成及び信号変換処理の双方のために用いられてもよい。
パラメータの通知手段は、第1の実施形態において説明したものと同様の手段が用いられる。ただし、本実施形態では、制御情報は、MBMSで使用される制御チャネルPMCH(Physical Multicast Control Channel)により通知され得る。
(2)受信側の技術的特徴
端末装置200(受信処理部243)は、第1の実施形態において説明したものと同様の特徴を有する。端末装置200による受信処理については、図9等を参照して上記説明した処理と同様である。ただし、本実施形態に係る端末装置200は、自身に無線リソースが割り当てられているか否かの確認処理(図9:ステップS323)及びACK/NACKの返信処理(図9:ステップS327)を行わない点が、第1の実施形態と相違する。
(3)まとめ
以上、本実施形態の技術的特徴について説明した。本実施形態によれば、マルチキャスト送信又はブロードキャスト送信されるデータが複数、同一時間リソース及び/又は同一周波数リソース上で、電力領域で多重される場合に、多重される信号間で適用される信号変換パターンを異なるものにすることができる。これにより、受信側での誤り率特性を改善することができる。
<<7.変形例>>
本変形例では、電力割当てに関する情報に応じたCRCスクランブルが行われる。
(1)CRCスクランブルに関する標準規格
例えば、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)の場合、上記図2に示したCRC符号化ブロックにおいて、CRCスクランブルが行われる。CRCスクランブルの対象の系列は、次式で表される。
Figure 2016181718
ここで、a,…,aA−1は、送信対象のビットストリームであり、Aはそのサイズである。当該ビットストリームを、以下ではペイロードビット系列とも称する。また、p ,…,pL−1は、ペイロードビット系列に対応するパリティビット系列であり、Lはそのサイズである。以下では、当該パリティビット系列を、CRCビット系列とも称する。また、b,…,bB−1は、ペイロードビット系列とCRCビット系列とを連結したビット系列であり、Bはそのサイズである。即ち、B=A+Lである。
CRCスクランブルに関する標準規格は、3GPP TS36.212において定義されている。より詳しくは、CRCビット系列は、次式に示すようにRNTIを用いてスクランブルされる。
Figure 2016181718
ここで、k=A,…,A+15のbは、CRCビット系列に相当する。また、xrn ti,k−AはRNTIのビット系列である。また、cは、スクランブル後のビット系列である。当該ビット系列は、図2に示したCRC符号化ブロックから出力され、FEC符号化ブロックに入力される。そこで、以下では当該ビット系列をFEC符号化入力ビット系列とも称する。
(2)電力割当てに関する情報に応じたCRCスクランブル
本変形例では、FEC符号化入力ビット系列を生成するために、上記数式に代えて次式が採用される。
Figure 2016181718
ここで、xPowerAlloc,k−Aは、電力割当てに関する情報に対応するビット系列である。電力割当てに関する情報に対応するビット系列の一例を、下記の表に示す。
Figure 2016181718
「UE Transmit Power Alloc.」は、電力割当てに関する情報のインデックスである。「Power Alloc mask」は、電力割当てに関する情報に対応するビット系列である。「Power Layer 0 ratio」は、電力レイヤ0に割り当てられる電力である。「Power Layer 1 ratio」は、電力レイヤ1に割り当てられる電力である。なお、「Power Layer 0 ratio」及び「Power Layer 1 ratio」におけるA、B及びCは、0より大きく100より小さい任意の数値である。
このようにして、CRCビット系列は、電力割当てに関する情報に応じてスクランブルされる。
<<8.応用例>>
本開示に係る技術は、様々な製品へ応用可能である。例えば、基地局100は、マクロeNB又はスモールeNBなどのいずれかの種類のeNB(evolved Node B)として実現されてもよい。スモールeNBは、ピコeNB、マイクロeNB又はホーム(フェムト)eNBなどの、マクロセルよりも小さいセルをカバーするeNBであってよい。その代わりに、基地局100は、NodeB又はBTS(Base Transceiver Station)などの他の種類の基地局として実現されてもよい。基地局100は、無線通信を制御する本体(基地局装置ともいう)と、本体とは別の場所に配置される1つ以上のRRH(Remote Radio Head)とを含んでもよい。また、後述する様々な種類の端末が一時的に又は半永続的に基地局機能を実行することにより、基地局100として動作してもよい。さらに、基地局100の少なくとも一部の構成要素は、基地局装置又は基地局装置のためのモジュールにおいて実現されてもよい。
また、例えば、端末装置200は、スマートフォン、タブレットPC(Personal Computer)、ノートPC、携帯型ゲーム端末、携帯型/ドングル型のモバイルルータ若しくはデジタルカメラなどのモバイル端末、又はカーナビゲーション装置などの車載端末として実現されてもよい。また、端末装置200は、M2M(Machine To Machine)通信を行う端末(MTC(Machine Type Communication)端末ともいう)として実現されてもよい。さらに、端末装置200の少なくとも一部の構成要素は、これら端末に搭載されるモジュール(例えば、1つのダイで構成される集積回路モジュール)において実現されてもよい。
<8.1.基地局に関する応用例>
(第1の応用例)
図20は、本開示に係る技術が適用され得るeNBの概略的な構成の第1の例を示すブロック図である。eNB800は、1つ以上のアンテナ810、及び基地局装置820を有する。各アンテナ810及び基地局装置820は、RFケーブルを介して互いに接続され得る。
アンテナ810の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、基地局装置820による無線信号の送受信のために使用される。eNB800は、図20に示したように複数のアンテナ810を有し、複数のアンテナ810は、例えばeNB800が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、図20にはeNB800が複数のアンテナ810を有する例を示したが、eNB800は単一のアンテナ810を有してもよい。
基地局装置820は、コントローラ821、メモリ822、ネットワークインタフェース823及び無線通信インタフェース825を備える。
コントローラ821は、例えばCPU又はDSPであってよく、基地局装置820の上位レイヤの様々な機能を動作させる。例えば、コントローラ821は、無線通信インタフェース825により処理された信号内のデータからデータパケットを生成し、生成したパケットをネットワークインタフェース823を介して転送する。コントローラ821は、複数のベースバンドプロセッサからのデータをバンドリングすることによりバンドルドパケットを生成し、生成したバンドルドパケットを転送してもよい。また、コントローラ821は、無線リソース管理(Radio Resource Control)、無線ベアラ制御(Radio Bearer Control)、移動性管理(Mobility Management)、流入制御(Admission Control)又はスケジューリング(Scheduling)などの制御を実行する論理的な機能を有してもよい。また、当該制御は、周辺のeNB又はコアネットワークノードと連携して実行されてもよい。メモリ822は、RAM及びROMを含み、コントローラ821により実行されるプログラム、及び様々な制御データ(例えば、端末リスト、送信電力データ及びスケジューリングデータなど)を記憶する。
ネットワークインタフェース823は、基地局装置820をコアネットワーク824に接続するための通信インタフェースである。コントローラ821は、ネットワークインタフェース823を介して、コアネットワークノード又は他のeNBと通信してもよい。その場合に、eNB800と、コアネットワークノード又は他のeNBとは、論理的なインタフェース(例えば、S1インタフェース又はX2インタフェース)により互いに接続されてもよい。ネットワークインタフェース823は、有線通信インタフェースであってもよく、又は無線バックホールのための無線通信インタフェースであってもよい。ネットワークインタフェース823が無線通信インタフェースである場合、ネットワークインタフェース823は、無線通信インタフェース825により使用される周波数帯域よりもより高い周波数帯域を無線通信に使用してもよい。
無線通信インタフェース825は、LTE(Long Term Evolution)又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、アンテナ810を介して、eNB800のセル内に位置する端末に無線接続を提供する。無線通信インタフェース825は、典型的には、ベースバンド(BB)プロセッサ826及びRF回路827などを含み得る。BBプロセッサ826は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、各レイヤ(例えば、L1、MAC(Medium Access Control)、RLC(Radio Link Control)及びPDCP(Packet Data Convergence Protocol))の様々な信号処理を実行する。BBプロセッサ826は、コントローラ821の代わりに、上述した論理的な機能の一部又は全部を有してもよい。BBプロセッサ826は、通信制御プログラムを記憶するメモリ、当該プログラムを実行するプロセッサ及び関連する回路を含むモジュールであってもよく、BBプロセッサ826の機能は、上記プログラムのアップデートにより変更可能であってもよい。また、上記モジュールは、基地局装置820のスロットに挿入されるカード若しくはブレードであってもよく、又は上記カード若しくは上記ブレードに搭載されるチップであってもよい。一方、RF回路827は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ810を介して無線信号を送受信する。
無線通信インタフェース825は、図20に示したように複数のBBプロセッサ826を含み、複数のBBプロセッサ826は、例えばeNB800が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。また、無線通信インタフェース825は、図20に示したように複数のRF回路827を含み、複数のRF回路827は、例えば複数のアンテナ素子にそれぞれ対応してもよい。なお、図20には無線通信インタフェース825が複数のBBプロセッサ826及び複数のRF回路827を含む例を示したが、無線通信インタフェース825は単一のBBプロセッサ826又は単一のRF回路827を含んでもよい。
図20に示したeNB800において、図5を参照して説明した処理部150に含まれる1つ以上の構成要素(送信処理部151及び/又は通知部153)は、無線通信インタフェース825において実装されてもよい。あるいは、これらの構成要素の少なくとも一部は、コントローラ821において実装されてもよい。一例として、eNB800は、無線通信インタフェース825の一部(例えば、BBプロセッサ826)若しくは全部、及び/又はコントローラ821を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて上記1つ以上の構成要素が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに上記1つ以上の構成要素の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムがeNB800にインストールされ、無線通信インタフェース825(例えば、BBプロセッサ826)及び/又はコントローラ821が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、上記1つ以上の構成要素を備える装置としてeNB800、基地局装置820又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
また、図20に示したeNB800において、図5を参照して説明した無線通信部120は、無線通信インタフェース825(例えば、RF回路827)において実装されてもよい。また、アンテナ部110は、アンテナ810において実装されてもよい。また、ネットワーク通信部130は、コントローラ821及び/又はネットワークインタフェース823において実装されてもよい。また、記憶部140は、メモリ822において実装されてもよい。
(第2の応用例)
図21は、本開示に係る技術が適用され得るeNBの概略的な構成の第2の例を示すブロック図である。eNB830は、1つ以上のアンテナ840、基地局装置850、及びRRH860を有する。各アンテナ840及びRRH860は、RFケーブルを介して互いに接続され得る。また、基地局装置850及びRRH860は、光ファイバケーブルなどの高速回線で互いに接続され得る。
アンテナ840の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、RRH860による無線信号の送受信のために使用される。eNB830は、図21に示したように複数のアンテナ840を有し、複数のアンテナ840は、例えばeNB830が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、図21にはeNB830が複数のアンテナ840を有する例を示したが、eNB830は単一のアンテナ840を有してもよい。
基地局装置850は、コントローラ851、メモリ852、ネットワークインタフェース853、無線通信インタフェース855及び接続インタフェース857を備える。コントローラ851、メモリ852及びネットワークインタフェース853は、図20を参照して説明したコントローラ821、メモリ822及びネットワークインタフェース823と同様のものである。
無線通信インタフェース855は、LTE又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、RRH860及びアンテナ840を介して、RRH860に対応するセクタ内に位置する端末に無線接続を提供する。無線通信インタフェース855は、典型的には、BBプロセッサ856などを含み得る。BBプロセッサ856は、接続インタフェース857を介してRRH860のRF回路864と接続されることを除き、図20を参照して説明したBBプロセッサ826と同様のものである。無線通信インタフェース855は、図21に示したように複数のBBプロセッサ856を含み、複数のBBプロセッサ856は、例えばeNB830が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、図21には無線通信インタフェース855が複数のBBプロセッサ856を含む例を示したが、無線通信インタフェース855は単一のBBプロセッサ856を含んでもよい。
接続インタフェース857は、基地局装置850(無線通信インタフェース855)をRRH860と接続するためのインタフェースである。接続インタフェース857は、基地局装置850(無線通信インタフェース855)とRRH860とを接続する上記高速回線での通信のための通信モジュールであってもよい。
また、RRH860は、接続インタフェース861及び無線通信インタフェース863を備える。
接続インタフェース861は、RRH860(無線通信インタフェース863)を基地局装置850と接続するためのインタフェースである。接続インタフェース861は、上記高速回線での通信のための通信モジュールであってもよい。
無線通信インタフェース863は、アンテナ840を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース863は、典型的には、RF回路864などを含み得る。RF回路864は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ840を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース863は、図21に示したように複数のRF回路864を含み、複数のRF回路864は、例えば複数のアンテナ素子にそれぞれ対応してもよい。なお、図21には無線通信インタフェース863が複数のRF回路864を含む例を示したが、無線通信インタフェース863は単一のRF回路864を含んでもよい。
図21に示したeNB830において、図5を参照して説明した処理部150に含まれる1つ以上の構成要素(送信処理部151及び/又は通知部153)は、無線通信インタフェース855及び/又は無線通信インタフェース863において実装されてもよい。あるいは、これらの構成要素の少なくとも一部は、コントローラ851において実装されてもよい。一例として、eNB830は、無線通信インタフェース855の一部(例えば、BBプロセッサ856)若しくは全部、及び/又はコントローラ851を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて上記1つ以上の構成要素が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに上記1つ以上の構成要素の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムがeNB830にインストールされ、無線通信インタフェース855(例えば、BBプロセッサ856)及び/又はコントローラ851が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、上記1つ以上の構成要素を備える装置としてeNB830、基地局装置850又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
また、図21に示したeNB830において、例えば、図5を参照して説明した無線通信部120は、無線通信インタフェース863(例えば、RF回路864)において実装されてもよい。また、アンテナ部110は、アンテナ840において実装されてもよい。また、ネットワーク通信部130は、コントローラ851及び/又はネットワークインタフェース853において実装されてもよい。また、記憶部140は、メモリ852において実装されてもよい。
<8.2.端末装置に関する応用例>
(第1の応用例)
図22は、本開示に係る技術が適用され得るスマートフォン900の概略的な構成の一例を示すブロック図である。スマートフォン900は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース912、1つ以上のアンテナスイッチ915、1つ以上のアンテナ916、バス917、バッテリー918及び補助コントローラ919を備える。
プロセッサ901は、例えばCPU又はSoC(System on Chip)であってよく、スマートフォン900のアプリケーションレイヤ及びその他のレイヤの機能を制御する。メモリ902は、RAM及びROMを含み、プロセッサ901により実行されるプログラム及びデータを記憶する。ストレージ903は、半導体メモリ又はハードディスクなどの記憶媒体を含み得る。外部接続インタフェース904は、メモリーカード又はUSB(Universal Serial Bus)デバイスなどの外付けデバイスをスマートフォン900へ接続するためのインタフェースである。
カメラ906は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子を有し、撮像画像を生成する。センサ907は、例えば、測位センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び加速度センサなどのセンサ群を含み得る。マイクロフォン908は、スマートフォン900へ入力される音声を音声信号へ変換する。入力デバイス909は、例えば、表示デバイス910の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、キーパッド、キーボード、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス910は、液晶ディスプレイ(LCD)又は有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイなどの画面を有し、スマートフォン900の出力画像を表示する。スピーカ911は、スマートフォン900から出力される音声信号を音声に変換する。
無線通信インタフェース912は、LTE又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース912は、典型的には、BBプロセッサ913及びRF回路914などを含み得る。BBプロセッサ913は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、無線通信のための様々な信号処理を実行する。一方、RF回路914は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ916を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース912は、BBプロセッサ913及びRF回路914を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース912は、図22に示したように複数のBBプロセッサ913及び複数のRF回路914を含んでもよい。なお、図22には無線通信インタフェース912が複数のBBプロセッサ913及び複数のRF回路914を含む例を示したが、無線通信インタフェース912は単一のBBプロセッサ913又は単一のRF回路914を含んでもよい。
さらに、無線通信インタフェース912は、セルラー通信方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又は無線LAN(Local Area Network)方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよく、その場合に、無線通信方式ごとのBBプロセッサ913及びRF回路914を含んでもよい。
アンテナスイッチ915の各々は、無線通信インタフェース912に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式のための回路)の間でアンテナ916の接続先を切り替える。
アンテナ916の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、無線通信インタフェース912による無線信号の送受信のために使用される。スマートフォン900は、図22に示したように複数のアンテナ916を有してもよい。なお、図22にはスマートフォン900が複数のアンテナ916を有する例を示したが、スマートフォン900は単一のアンテナ916を有してもよい。
さらに、スマートフォン900は、無線通信方式ごとにアンテナ916を備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ915は、スマートフォン900の構成から省略されてもよい。
バス917は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース912及び補助コントローラ919を互いに接続する。バッテリー918は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図22に示したスマートフォン900の各ブロックへ電力を供給する。補助コントローラ919は、例えば、スリープモードにおいて、スマートフォン900の必要最低限の機能を動作させる。
図22に示したスマートフォン900において、図6を参照して説明した処理部240に含まれる1つ以上の構成要素(取得部241及び/又は受信処理部243)は、無線通信インタフェース912において実装されてもよい。あるいは、これらの構成要素の少なくとも一部は、プロセッサ901又は補助コントローラ919において実装されてもよい。一例として、スマートフォン900は、無線通信インタフェース912の一部(例えば、BBプロセッサ913)若しくは全部、プロセッサ901、及び/又は補助コントローラ919を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて上記1つ以上の構成要素が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに上記1つ以上の構成要素の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムがスマートフォン900にインストールされ、無線通信インタフェース912(例えば、BBプロセッサ913)、プロセッサ901、及び/又は補助コントローラ919が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、上記1つ以上の構成要素を備える装置としてスマートフォン900又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
また、図22に示したスマートフォン900において、例えば、図6を参照して説明した無線通信部220は、無線通信インタフェース912(例えば、RF回路914)において実装されてもよい。また、アンテナ部210は、アンテナ916において実装されてもよい。また、記憶部230は、メモリ902において実装されてもよい。
(第2の応用例)
図23は、本開示に係る技術が適用され得るカーナビゲーション装置920の概略的な構成の一例を示すブロック図である。カーナビゲーション装置920は、プロセッサ921、メモリ922、GPS(Global Positioning System)モジュール924、センサ925、データインタフェース926、コンテンツプレーヤ927、記憶媒体インタフェース928、入力デバイス929、表示デバイス930、スピーカ931、無線通信インタフェース933、1つ以上のアンテナスイッチ936、1つ以上のアンテナ937及びバッテリー938を備える。
プロセッサ921は、例えばCPU又はSoCであってよく、カーナビゲーション装置920のナビゲーション機能及びその他の機能を制御する。メモリ922は、RAM及びROMを含み、プロセッサ921により実行されるプログラム及びデータを記憶する。
GPSモジュール924は、GPS衛星から受信されるGPS信号を用いて、カーナビゲーション装置920の位置(例えば、緯度、経度及び高度)を測定する。センサ925は、例えば、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び気圧センサなどのセンサ群を含み得る。データインタフェース926は、例えば、図示しない端子を介して車載ネットワーク941に接続され、車速データなどの車両側で生成されるデータを取得する。
コンテンツプレーヤ927は、記憶媒体インタフェース928に挿入される記憶媒体(例えば、CD又はDVD)に記憶されているコンテンツを再生する。入力デバイス929は、例えば、表示デバイス930の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス930は、LCD又はOLEDディスプレイなどの画面を有し、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの画像を表示する。スピーカ931は、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの音声を出力する。
無線通信インタフェース933は、LTE又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース933は、典型的には、BBプロセッサ934及びRF回路935などを含み得る。BBプロセッサ934は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、無線通信のための様々な信号処理を実行する。一方、RF回路935は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ937を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース933は、BBプロセッサ934及びRF回路935を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース933は、図23に示したように複数のBBプロセッサ934及び複数のRF回路935を含んでもよい。なお、図23には無線通信インタフェース933が複数のBBプロセッサ934及び複数のRF回路935を含む例を示したが、無線通信インタフェース933は単一のBBプロセッサ934又は単一のRF回路935を含んでもよい。
さらに、無線通信インタフェース933は、セルラー通信方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又は無線LAN方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよく、その場合に、無線通信方式ごとのBBプロセッサ934及びRF回路935を含んでもよい。
アンテナスイッチ936の各々は、無線通信インタフェース933に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式のための回路)の間でアンテナ937の接続先を切り替える。
アンテナ937の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、無線通信インタフェース933による無線信号の送受信のために使用される。カーナビゲーション装置920は、図23に示したように複数のアンテナ937を有してもよい。なお、図23にはカーナビゲーション装置920が複数のアンテナ937を有する例を示したが、カーナビゲーション装置920は単一のアンテナ937を有してもよい。
さらに、カーナビゲーション装置920は、無線通信方式ごとにアンテナ937を備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ936は、カーナビゲーション装置920の構成から省略されてもよい。
バッテリー938は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図23に示したカーナビゲーション装置920の各ブロックへ電力を供給する。また、バッテリー938は、車両側から給電される電力を蓄積する。
図23に示したカーナビゲーション装置920において、図6を参照して説明した処理部240に含まれる1つ以上の構成要素(取得部241及び/又は受信処理部243)は、無線通信インタフェース933において実装されてもよい。あるいは、これらの構成要素の少なくとも一部は、プロセッサ921において実装されてもよい。一例として、カーナビゲーション装置920は、無線通信インタフェース933の一部(例えば、BBプロセッサ934)若しくは全部及び/又はプロセッサ921を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて上記1つ以上の構成要素が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに上記1つ以上の構成要素の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムがカーナビゲーション装置920にインストールされ、無線通信インタフェース933(例えば、BBプロセッサ934)及び/又はプロセッサ921が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、上記1つ以上の構成要素を備える装置としてカーナビゲーション装置920又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
また、図23に示したカーナビゲーション装置920において、例えば、図6を参照して説明した無線通信部220は、無線通信インタフェース933(例えば、RF回路935)において実装されてもよい。また、アンテナ部210は、アンテナ937において実装されてもよい。また、記憶部230は、メモリ922において実装されてもよい。
また、本開示に係る技術は、上述したカーナビゲーション装置920の1つ以上のブロックと、車載ネットワーク941と、車両側モジュール942とを含む車載システム(又は車両)940として実現されてもよい。即ち、取得部241及び/又は受信処理部243を備える装置として車載システム(又は車両)940が提供されてもよい。車両側モジュール942は、車速、エンジン回転数又は故障情報などの車両側データを生成し、生成したデータを車載ネットワーク941へ出力する。
<<9.まとめ>>
以上、図1〜図23を参照して、本開示の一実施形態について詳細に説明した。
上記説明したように、本実施形態に係る基地局100は、電力割当てを用いて多重化される複数の電力レイヤの送信信号系列の各々を対象として、電力割当てに関する情報に対応するスクランブルパターンを用いたスクランブラ、又はインタリーブパターンを用いたインタリーバの少なくともいずれかを適用する。電力割当てに関する情報に対応するスクランブラ及び/又はインタリーバが適用されることで、パターン生成に必要となるパラメータを通知するための制御信号を削減することができる。
また、本実施形態に係る基地局100は、電力割当てに関する情報及び送信信号系列の送受信に関する制御情報に対応するスクランブルパターンを用いたスクランブラ、又はインタリーブパターンを用いたインタリーバの少なくともいずれかを適用してもよい。これにより、誤り率特性の改善が期待される。
これらにより、電力割当てを用いた多重化が行われる環境下で、より少ないシグナリングオーバヘッドでの干渉信号レプリカの生成が可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、基地局及び端末装置の通信について、LTE又はLTE−Aなどの既存のシステムの技術を利用する例も記載したが、当然ながら、本開示は係る例に限定されない。新たなシステムの技術が利用されてもよい。
また、例えば、電力割当てを用いた多重化について、基地局が送信装置であり、端末装置が受信装置である例を説明したが、本開示は係る例に限定されない。送信装置及び受信装置は別の装置であってもよい。
また、本明細書の処理における処理ステップは、必ずしもフローチャート又はシーケンス図に記載された順序に沿って時系列に実行されなくてよい。例えば、処理における処理ステップは、フローチャート又はシーケンス図として記載した順序と異なる順序で実行されても、並列的に実行されてもよい。
また、本明細書の装置(例えば、基地局、基地局装置若しくは基地局装置のためのモジュール、又は、端末装置若しくは端末装置のためのモジュール)に備えられるプロセッサ(例えば、CPU、DSPなど)を上記装置の構成要素(例えば、送信処理部151及び/又は通知部153など)として機能させるためのコンピュータプログラム(換言すると、上記プロセッサに上記装置の構成要素の動作を実行させるためのコンピュータプログラム)も作成可能である。また、当該コンピュータプログラムを記録した記録媒体も提供されてもよい。また、上記コンピュータプログラムを記憶するメモリと、上記コンピュータプログラムを実行可能な1つ以上のプロセッサとを備える装置(例えば、基地局、基地局装置若しくは基地局装置のためのモジュール、又は、端末装置若しくは端末装置のためのモジュール)も提供されてもよい。また、上記装置の構成要素(例えば、取得部241及び/又は受信処理部243など)の動作を含む方法も、本開示に係る技術に含まれる。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
電力割当てを用いて多重化される複数の電力レイヤの送信信号系列の各々を対象として、電力割当てに関する情報に対応するスクランブルパターンを用いたスクランブラ、又はインタリーブパターンを用いたインタリーバの少なくともいずれかを適用する送信処理部、
を備える装置。
(2)
前記電力割当てに関する情報は、対象の電力レイヤのインデックスを含む、前記(1)に記載の装置。
(3)
前記電力割当てに関する情報は、前記複数の電力レイヤの各々に割当てられる電力のパターンを示す情報を含む、前記(2)に記載の装置。
(4)
前記電力割当てに関する情報は、対象の電力レイヤに割当てられる電力の値を示す情報を含む、前記(1)〜(3)のいずれか一項に記載の装置。
(5)
前記電力割当てに関する情報は、対象のユーザのCQI(Channel Quality Indicator)を含む、前記(1)〜(4)のいずれか一項に記載の装置。
(6)
前記送信処理部は、前記送信信号系列の送受信に関する制御情報に対応するスクランブルパターンを用いたスクランブラ、又はインタリーブパターンを用いたインタリーバの少なくともいずれかを適用する、前記(1)〜(5)のいずれか一項に記載の装置。
(7)
前記送受信に関する制御情報は、前記送信信号系列の再送回数を示す情報を含む、前記(6)に記載の装置。
(8)
前記送受信に関する制御情報は、トランスミッションモード(Transmission Mode)を示す情報を含む、前記(6)又は(7)に記載の装置。
(9)
前記送受信に関する制御情報は、DCI(downlink control information)フォーマットを示す情報を含む、前記(6)〜(8)のいずれか一項に記載の装置。
(10)
前記送受信に関する制御情報は、MCS(modulation and coding scheme)を示す情報を含む、前記(6)〜(9)のいずれか一項に記載の装置。
(11)
電力割当てを用いて多重化される前記複数の電力レイヤの前記送信信号系列は、前記送受信に関する制御情報が同一のユーザへの送信信号系列である、前記(6)〜(10)のいずれか一項に記載の装置。
(12)
前記送信処理部は、空間割当てを用いて多重化される複数の空間レイヤごとに、割当てられた空間レイヤにおいて電力割当てを用いて多重化される複数の電力レイヤの前記送信信号系列の各々を対象とする、前記(1)〜(11)のいずれか一項に記載の装置。
(13)
前記装置は、前記複数の電力レイヤの前記送信信号系列の宛先のユーザへ前記電力割当てに関する情報を通知する通知部をさらに備える、前記(1)〜(12)のいずれか一項に記載の装置。
(14)
前記通知部は、前記電力割当てに関する情報として、通知先のユーザへの前記送信信号系列の電力レイヤのインデックスを通知する、前記(13)に記載の装置。
(15)
前記通知部は、前記電力割当てに関する情報として、前記複数の電力レイヤの総数を通知する、前記(14)に記載の装置。
(16)
前記通知部は、前記電力割当てに関する情報として、電力レイヤのインデックスの増減方向と割り当てられる電力の増減方向との関係を示す情報を通知する、前記(14)又は(15)に記載の装置。
(17)
前記通知部は、前記電力割当てに関する情報として、割当てられる電力の増減方向の起点となるインデックスを通知する、前記(14)〜(16)のいずれか一項に記載の装置。
(18)
前記通知部は、前記電力割当てに関する情報として、前記複数の電力レイヤの各々に割当てられる電力のパターンを示す情報を通知する、前記(14)〜(17)のいずれか一項に記載の装置。
(19)
前記通知部は、前記電力割当てに関する情報として、前記複数の電力レイヤの各々に割当てられる電力の値を示す情報を通知する、前記(13)〜(18)のいずれか一項に記載の装置。
(20)
前記通知部は、前記電力割当てに関する情報として、前記複数の電力レイヤの前記送信信号系列の宛先の1以上の他のユーザのCQIを通知する、前記(13)〜(19)のいずれか一項に記載の装置。
(21)
前記通知部は、RRC(Radio Resource Control)シグナリング又はRRCメッセージの一部として通知する、前記(13)〜(20)のいずれか一項に記載の装置。
(22)
前記通知部は、システム情報(System Information)の一部として通知する、前記(13)〜(21)のいずれか一項に記載の装置。
(23)
前記通知部は、DCIの一部として通知する、前記(13)〜(22)のいずれか一項に記載の装置。
(24)
前記通知部は、前記複数の電力レイヤの前記送信信号系列の各々の送受信に関する制御情報を通知する、前記(13)〜(23)のいずれか一項に記載の装置。
(25)
電力割当てを用いて多重化される複数の電力レイヤの電力割当てに関する情報を取得する取得部と、
前記取得部により取得された前記電力割当てに関する情報に対応するスクランブルパターンを用いたデスクランブラ、又はインタリーブパターンを用いたデインタリーバの少なくともいずれかを用いて干渉除去を行う受信処理部と、
を備える装置。
(26)
前記取得部は、前記複数の電力レイヤにおいて送信される送信信号系列の送受信に関する制御情報を取得し、
前記受信処理部は、前記送受信に関する制御情報に対応するスクランブルパターンを用いたデスクランブラ、又はインタリーブパターンを用いたデインタリーバの少なくともいずれかを用いる、前記(25)に記載の装置。
(27)
前記取得部は、RRCシグナリング若しくはRRCメッセージ、システム情報又はDCIの少なくともいずれかから取得する、前記(25)又は(26)に記載の装置。
(28)
電力割当てを用いて多重化される複数の電力レイヤの送信信号系列の各々を対象として、電力割当てに関する情報に対応するスクランブルパターンを用いたスクランブラ、又はインタリーブパターンを用いたインタリーバの少なくともいずれかをプロセッサにより適用すること、
を含む方法。
(29)
前記電力割当てに関する情報は、対象の電力レイヤのインデックスを含む、前記(28)に記載の方法。
(30)
前記電力割当てに関する情報は、前記複数の電力レイヤの各々に割当てられる電力のパターンを示す情報を含む、前記(29)に記載の方法。
(31)
前記電力割当てに関する情報は、対象の電力レイヤに割当てられる電力の値を示す情報を含む、前記(28)〜(30)のいずれか一項に記載の方法。
(32)
前記電力割当てに関する情報は、対象のユーザのCQI(Channel Quality Indicator)を含む、前記(28)〜(31)のいずれか一項に記載の方法。
(33)
前記送信信号系列の送受信に関する制御情報に対応するスクランブルパターンを用いたスクランブラ、又はインタリーブパターンを用いたインタリーバの少なくともいずれかを適用すること、を含む、前記(28)〜(32)のいずれか一項に記載の方法。
(34)
前記送受信に関する制御情報は、前記送信信号系列の再送回数を示す情報を含む、前記(33)に記載の方法。
(35)
前記送受信に関する制御情報は、トランスミッションモード(Transmission Mode)を示す情報を含む、前記(33)又は(34)に記載の方法。
(36)
前記送受信に関する制御情報は、DCI(downlink control information)フォーマットを示す情報を含む、前記(33)〜(35)のいずれか一項に記載の方法。
(37)
前記送受信に関する制御情報は、MCS(modulation and coding scheme)を示す情報を含む、前記(33)〜(36)のいずれか一項に記載の方法。
(38)
電力割当てを用いて多重化される前記複数の電力レイヤの前記送信信号系列は、前記送受信に関する制御情報が同一のユーザへの送信信号系列である、前記(33)〜(37)のいずれか一項に記載の方法。
(39)
空間割当てを用いて多重化される複数の空間レイヤごとに、割当てられた空間レイヤにおいて電力割当てを用いて多重化される複数の電力レイヤの前記送信信号系列の各々を対象とすることを含む、前記(28)〜(38)のいずれか一項に記載の方法。
(40)
前記複数の電力レイヤの前記送信信号系列の宛先のユーザへ前記電力割当てに関する情報を通知することを含む、前記(28)〜(39)のいずれか一項に記載の方法。
(41)
前記電力割当てに関する情報として、通知先のユーザへの前記送信信号系列の電力レイヤのインデックスを通知することを含む、前記(40)に記載の方法。
(42)
前記電力割当てに関する情報として、前記複数の電力レイヤの総数を通知することを含む、前記(41)に記載の方法。
(43)
前記電力割当てに関する情報として、電力レイヤのインデックスの増減方向と割り当てられる電力の増減方向との関係を示す情報を通知することを含む、前記(41)又は(42)に記載の方法。
(44)
前記電力割当てに関する情報として、割当てられる電力の増減方向の起点となるインデックスを通知することを含む、前記(41)〜(43)のいずれか一項に記載の方法。
(45)
前記電力割当てに関する情報として、前記複数の電力レイヤの各々に割当てられる電力のパターンを示す情報を通知することを含む、前記(41)〜(44)のいずれか一項に記載の方法。
(46)
前記電力割当てに関する情報として、前記複数の電力レイヤの各々に割当てられる電力の値を示す情報を通知することを含む、前記(40)〜(45)のいずれか一項に記載の方法。
(47)
前記電力割当てに関する情報として、前記複数の電力レイヤの前記送信信号系列の宛先の1以上の他のユーザのCQIを通知することを含む、前記(40)〜(46)のいずれか一項に記載の方法。
(48)
RRC(Radio Resource Control)シグナリング又はRRCメッセージの一部として通知することを含む、前記(40)〜(47)のいずれか一項に記載の方法。
(49)
システム情報(System Information)の一部として通知することを含む、前記(40)〜(48)のいずれか一項に記載の方法。
(50)
DCIの一部として通知することを含む、前記(40)〜(49)のいずれか一項に記載の方法。
(51)
前記複数の電力レイヤの前記送信信号系列の各々の送受信に関する制御情報を通知することを含む、前記(40)〜(50)のいずれか一項に記載の方法。
(52)
電力割当てを用いて多重化される複数の電力レイヤの電力割当てに関する情報を取得することと、
取得された前記電力割当てに関する情報に対応するスクランブルパターンを用いたデスクランブラ、又はインタリーブパターンを用いたデインタリーバの少なくともいずれかを用いてプロセッサにより干渉除去を行うことと、
を含む方法。
(53)
前記複数の電力レイヤにおいて送信される送信信号系列の送受信に関する制御情報を取得することと、
前記送受信に関する制御情報に対応するスクランブルパターンを用いたデスクランブラ、又はインタリーブパターンを用いたデインタリーバの少なくともいずれかを用いることと、を含む、前記(52)に記載の方法。
(54)
RRCシグナリング若しくはRRCメッセージ、システム情報又はDCIの少なくともいずれかから取得することを含む、前記(52)又は(53)に記載の方法。
(55)
コンピュータを、
電力割当てを用いて多重化される複数の電力レイヤの送信信号系列の各々を対象として、電力割当てに関する情報に対応するスクランブルパターンを用いたスクランブラ、又はインタリーブパターンを用いたインタリーバの少なくともいずれかを適用する送信処理部、
として機能させるためのプログラム。
(56)
コンピュータを、
電力割当てを用いて多重化される複数の電力レイヤの電力割当てに関する情報を取得する取得部と、
前記取得部により取得された前記電力割当てに関する情報に対応するスクランブルパターンを用いたデスクランブラ、又はインタリーブパターンを用いたデインタリーバの少なくともいずれかを用いて干渉除去を行う受信処理部と、
として機能させるためのプログラム。
1 システム
100 基地局
101 セル
110 アンテナ部
120 無線通信部
130 ネットワーク通信部
140 記憶部
150 処理部
151 送信処理部
153 通知部
200 端末装置
210 アンテナ部
220 無線通信部
230 記憶部
240 処理部
241 取得部
243 受信処理部

Claims (26)

  1. 電力割当てを用いて多重化される複数の電力レイヤの送信信号系列の各々を対象として、電力割当てに関する情報に対応するスクランブルパターンを用いたスクランブラ、又はインタリーブパターンを用いたインタリーバの少なくともいずれかを適用する送信処理部、
    を備える装置。
  2. 前記電力割当てに関する情報は、対象の電力レイヤのインデックスを含む、請求項1に記載の装置。
  3. 前記電力割当てに関する情報は、前記複数の電力レイヤの各々に割当てられる電力のパターンを示す情報を含む、請求項2に記載の装置。
  4. 前記電力割当てに関する情報は、対象の電力レイヤに割当てられる電力の値を示す情報を含む、請求項1に記載の装置。
  5. 前記電力割当てに関する情報は、対象のユーザのCQI(Channel Quality Indicator)を含む、請求項1に記載の装置。
  6. 前記送信処理部は、前記送信信号系列の送受信に関する制御情報に対応するスクランブルパターンを用いたスクランブラ、又はインタリーブパターンを用いたインタリーバの少なくともいずれかを適用する、請求項1に記載の装置。
  7. 前記送受信に関する制御情報は、前記送信信号系列の再送回数を示す情報を含む、請求項6に記載の装置。
  8. 前記送受信に関する制御情報は、トランスミッションモード(Transmission Mode)を示す情報を含む、請求項6に記載の装置。
  9. 前記送受信に関する制御情報は、DCI(downlink control information)フォーマットを示す情報を含む、請求項6に記載の装置。
  10. 前記送受信に関する制御情報は、MCS(modulation and coding scheme)を示す情報を含む、請求項6に記載の装置。
  11. 電力割当てを用いて多重化される前記複数の電力レイヤの前記送信信号系列は、前記送受信に関する制御情報が同一のユーザへの送信信号系列である、請求項6に記載の装置。
  12. 前記送信処理部は、空間割当てを用いて多重化される複数の空間レイヤごとに、割当てられた空間レイヤにおいて電力割当てを用いて多重化される複数の電力レイヤの前記送信信号系列の各々を対象とする、請求項1に記載の装置。
  13. 前記装置は、前記複数の電力レイヤの前記送信信号系列の宛先のユーザへ前記電力割当てに関する情報を通知する通知部をさらに備える、請求項1に記載の装置。
  14. 前記通知部は、前記電力割当てに関する情報として、通知先のユーザへの前記送信信号系列の電力レイヤのインデックスを通知する、請求項13に記載の装置。
  15. 前記通知部は、前記電力割当てに関する情報として、前記複数の電力レイヤの総数を通知する、請求項14に記載の装置。
  16. 前記通知部は、前記電力割当てに関する情報として、電力レイヤのインデックスの増減方向と割り当てられる電力の増減方向との関係を示す情報を通知する、請求項14に記載の装置。
  17. 前記通知部は、前記電力割当てに関する情報として、割当てられる電力の増減方向の起点となるインデックスを通知する、請求項14に記載の装置。
  18. 前記通知部は、前記電力割当てに関する情報として、前記複数の電力レイヤの各々に割当てられる電力のパターンを示す情報を通知する、請求項14に記載の装置。
  19. 前記通知部は、前記電力割当てに関する情報として、前記複数の電力レイヤの各々に割当てられる電力の値を示す情報を通知する、請求項13に記載の装置。
  20. 前記通知部は、前記電力割当てに関する情報として、前記複数の電力レイヤの前記送信信号系列の宛先の1以上の他のユーザのCQIを通知する、請求項13に記載の装置。
  21. 前記通知部は、前記複数の電力レイヤの前記送信信号系列の各々の送受信に関する制御情報を通知する、請求項13に記載の装置。
  22. 電力割当てを用いて多重化される複数の電力レイヤの電力割当てに関する情報を取得する取得部と、
    前記取得部により取得された前記電力割当てに関する情報に対応するスクランブルパターンを用いたデスクランブラ、又はインタリーブパターンを用いたデインタリーバの少なくともいずれかを用いて干渉除去を行う受信処理部と、
    を備える装置。
  23. 電力割当てを用いて多重化される複数の電力レイヤの送信信号系列の各々を対象として、電力割当てに関する情報に対応するスクランブルパターンを用いたスクランブラ、又はインタリーブパターンを用いたインタリーバの少なくともいずれかをプロセッサにより適用すること、
    を含む方法。
  24. 電力割当てを用いて多重化される複数の電力レイヤの電力割当てに関する情報を取得することと、
    取得された前記電力割当てに関する情報に対応するスクランブルパターンを用いたデスクランブラ、又はインタリーブパターンを用いたデインタリーバの少なくともいずれかを用いてプロセッサにより干渉除去を行うことと、
    を含む方法。
  25. コンピュータを、
    電力割当てを用いて多重化される複数の電力レイヤの送信信号系列の各々を対象として、電力割当てに関する情報に対応するスクランブルパターンを用いたスクランブラ、又はインタリーブパターンを用いたインタリーバの少なくともいずれかを適用する送信処理部、
    として機能させるためのプログラム。
  26. コンピュータを、
    電力割当てを用いて多重化される複数の電力レイヤの電力割当てに関する情報を取得する取得部と、
    前記取得部により取得された前記電力割当てに関する情報に対応するスクランブルパターンを用いたデスクランブラ、又はインタリーブパターンを用いたデインタリーバの少なくともいずれかを用いて干渉除去を行う受信処理部と、
    として機能させるためのプログラム。
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