JPWO2016153046A1 - 電気集塵装置用の重金属除去支援装置 - Google Patents

電気集塵装置用の重金属除去支援装置 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2016153046A1
JPWO2016153046A1 JP2017508470A JP2017508470A JPWO2016153046A1 JP WO2016153046 A1 JPWO2016153046 A1 JP WO2016153046A1 JP 2017508470 A JP2017508470 A JP 2017508470A JP 2017508470 A JP2017508470 A JP 2017508470A JP WO2016153046 A1 JPWO2016153046 A1 JP WO2016153046A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust gas
heavy metal
metal removal
reagent
electrostatic precipitator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017508470A
Other languages
English (en)
Inventor
努 関川
努 関川
丈晴 阿部
丈晴 阿部
小笠原 正裕
正裕 小笠原
治雄 柴山
治雄 柴山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Metal Mining Engineering Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Metal Mining Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Mining Engineering Co Ltd filed Critical Sumitomo Metal Mining Engineering Co Ltd
Publication of JPWO2016153046A1 publication Critical patent/JPWO2016153046A1/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B03SEPARATION OF SOLID MATERIALS USING LIQUIDS OR USING PNEUMATIC TABLES OR JIGS; MAGNETIC OR ELECTROSTATIC SEPARATION OF SOLID MATERIALS FROM SOLID MATERIALS OR FLUIDS; SEPARATION BY HIGH-VOLTAGE ELECTRIC FIELDS
    • B03CMAGNETIC OR ELECTROSTATIC SEPARATION OF SOLID MATERIALS FROM SOLID MATERIALS OR FLUIDS; SEPARATION BY HIGH-VOLTAGE ELECTRIC FIELDS
    • B03C3/00Separating dispersed particles from gases or vapour, e.g. air, by electrostatic effect
    • B03C3/01Pretreatment of the gases prior to electrostatic precipitation
    • B03C3/013Conditioning by chemical additives, e.g. with SO3
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D53/00Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols
    • B01D53/34Chemical or biological purification of waste gases
    • B01D53/46Removing components of defined structure
    • B01D53/64Heavy metals or compounds thereof, e.g. mercury
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D53/00Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols
    • B01D53/34Chemical or biological purification of waste gases
    • B01D53/74General processes for purification of waste gases; Apparatus or devices specially adapted therefor
    • B01D53/77Liquid phase processes
    • B01D53/79Injecting reactants
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B03SEPARATION OF SOLID MATERIALS USING LIQUIDS OR USING PNEUMATIC TABLES OR JIGS; MAGNETIC OR ELECTROSTATIC SEPARATION OF SOLID MATERIALS FROM SOLID MATERIALS OR FLUIDS; SEPARATION BY HIGH-VOLTAGE ELECTRIC FIELDS
    • B03CMAGNETIC OR ELECTROSTATIC SEPARATION OF SOLID MATERIALS FROM SOLID MATERIALS OR FLUIDS; SEPARATION BY HIGH-VOLTAGE ELECTRIC FIELDS
    • B03C3/00Separating dispersed particles from gases or vapour, e.g. air, by electrostatic effect
    • B03C3/02Plant or installations having external electricity supply
    • B03C3/16Plant or installations having external electricity supply wet type

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Electrostatic Separation (AREA)
  • Gas Separation By Absorption (AREA)

Abstract

湿式電気集塵装置を利用した重金属除去を実現すること。湿式電気集塵装置14は、直流高電圧が印加される放電極と、直流高電圧に基づいて放電極との間に発生する負コロナ放電によって、排ガス発生源から排出される排ガスに含まれる、水銀を含む重金属を集塵する集塵極とを備える。重金属除去支援装置13は、湿式電気集塵装置14の前段に設けられ、水銀を含む重金属を、噴霧前と比較して集塵率が高くなる形態に変化させる性質を有する試薬を、前記排ガスに対して噴霧する噴霧部としてスプレーノズル23を備える。

Description

本発明は、電気集塵装置用の重金属除去支援装置に関する。
日本国において、2013年10月に水銀排出の規制を強化する「水俣条約」が採択された。これにより、各種分野においても、将来的に、BAT(利用可能な最良技術)による大気への水銀排出低減が課せられる可能性がある。
例えば、非鉄製錬の分野において、水銀排出低減が課せられる可能性がある。
現状でも、硫酸製造ライン設備の前段に、水銀排出のための精製塔や吸着塔の設置例がある。しかしながら、精製塔や吸着塔の設置には、大規模な投資及び設置スペースが必要になる。
また例えば、非鉄製錬以外の分野、例えば、石炭火力、産業廃棄物焼却、製鉄関連施設等の分野でも、スタックでの水銀排出低減が課せられる可能性がある。
従来から、このような水銀排出低減が課せられる可能性がある分野において、湿式電気集塵装置(例えば特許文献1乃至3参照)が設けられていることが多い。
湿式電気集塵装置は、例えば鉱工業における硫酸ミスト処理やアルミニウム精錬排ガス処理のみならず廃棄物焼却プロセス等において発生する廃ガスから、有害なダストやミストを捕集する目的で使用されている。このように、湿式電気集塵装置は、大気汚染防止や環境保全の観点から有用な装置として普及している。
特開2007−196159号公報 特開2002−119889号公報 特公平6−91965号公報
このため、湿式電気集塵装置を利用した水銀除去の実現が可能になれば、水銀除去のためだけに大規模な投資及び設置スペースをすることが不要になる。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、湿式電気集塵装置を利用した水銀除去の実現を目的とする。
本発明の一側面の電気集塵装置用の重金属除去支援装置は、
直流高電圧が印加される放電極と、
前記直流高電圧に基づいて前記放電極との間に発生する負コロナ放電によって、排ガス発生源から排出される排ガスに含まれる、水銀を含む重金属を集塵する集塵極と、
を備える電気集塵装置用の重金属除去支援装置において、
前記電気集塵装置の前段に設けられ、
水銀を含む重金属を、噴霧前と比較して前記集塵極での集塵率が高くなる形態に変化させる性質を有する試薬を、前記排ガスに対して噴霧する噴霧部を備える。
また、前記噴霧部は、
揮発性の有害塩化物、ガス状有害物質、並びに希少金属及び貴金属を、前記集塵極での集塵率が高くなる形態に変化させる性質を有する試薬を、前記排ガスに対して噴霧することができる。
また、前記噴霧部は、
0価のガス状の水銀を2価の粒子状の水銀に変化させる性質を有する試薬を、前記排ガスに対して噴霧することができる。
ここで、前記排ガスにSO2が含まれている場合には、前記試薬は、Na2S、NaClO又はH202であるようにすることができる。
また、前記試薬は、安定な錯体を形成する硫化物であるようにすることができる。
本発明によれば、湿式電気集塵装置を利用した水銀除去の実現ができる。
本発明の一実施形態に係る集塵システムの構成例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る集塵システムにおける重金属除去支援装置のうち、4つのスプレーノズルが取り付けられた結合導管の外観の概略構成を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る集塵システムにおける湿式電気集塵装置の概略構成を示す断面図である。 図3の湿式電気集塵装置の筺体内部の概略構成を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[集塵システムの構成]
図1は、本発明が適用される集塵システムの一実施形態の構成例を示す図である。
図1に示す集塵システム1は、例えば非鉄製錬硫酸工場に設けられており、硫酸MCとしての湿式電気集塵装置11と、排ガス導入ダクト12と、重金属除去支援装置13と、を備えている。
図1の例では、排ガスは、非鉄製錬により排出されて洗浄塔(図示せず)を経由してきた亜硫酸ガスを含む製錬排ガスである。
排ガス導入ダクト12に導入された排ガスには、水銀(以下、「Hg」と記述する)が含まれている。より具体的には、排ガスに含まれるHgは、価数が0価のガス状Hg(以下、「Hg(0)」と記述する)と、価数が2価の粒子状Hg(以下、「Hg(2+)」と記述する)とに大別される。ここで、粒子状とは、固体状と液体状との両方を含む意である。
Hg(2+)は、後述する湿式電気集塵装置11において、約98〜99%程度の効率で除去される。一方、Hg(0)は、後述する湿式電気集塵装置11でほとんど除去することができない。
そこで、本実施形態の集塵システム1においては、排ガスに含まれるHg(0)をHg(2+)に変化させるべく、重金属除去支援装置13が湿式電気集塵装置11の前段に設けられている。
重金属除去支援装置13は、試薬貯蔵庫21と、ポンプ22と、スプレーノズル23と、を備えている。
試薬貯蔵庫21は、排ガスに含まれるHg(0)をHg(2+)に変化させる性質を有する試薬を貯蔵する。
即ち、Hg(0)をHg(2+)に変化させる手法としては、酸化剤を使用する第1手法と、一般的にいう還元剤を使用してHgを固定化する第2手法が存在する。
第1手法が採用される場合には、酸化剤が試薬として採用される。この場合、本実施形態のように排ガスにSO2が含まれる場合、KMnO4等の一般的な酸化剤は、SO2を酸化させるため試薬として不適である。即ち、本実施形態のように排ガスにSO2が含まれる場合、Hgを選択的に酸化させる酸化剤を試薬として採用すると好適である。
一方、第2手法が採用される場合には、還元剤が試薬として採用される。例えば、NaSH(水硫化ソーダ)を試薬として採用した場合には、Hgは硫化物として固定化されることによって、Hg(0)がHg(2+)に変化する。
なお、試薬のさらなる詳細については、後述する。
試薬貯蔵庫21に貯蔵された試薬は、ポンプ22を介してスプレーノズル23により、排ガス導入ダクト12の内部に噴射される。
図2は、4つのスプレーノズル23が取り付けられた排ガス導入ダクト12の外観の概略構成を示す斜視図である。
本実施形態では、図2に示すように、4つのスプレーノズル23−1乃至23−4が、排ガス導入ダクト12の内周において等間隔で取り付けられている。これにより、排ガス導入ダクト12内を流通する排ガスに対して万遍なく、試薬が噴霧されるので、Hg(0)をHg(2+)に効率よく変化させることができる。
図1に戻り、このようにして重金属除去支援装置13において排ガスに含まれるHg(0)がHg(2+)に変化されると、当該排ガスは、湿式電気集塵装置11に導入される。
即ち、湿式電気集塵装置11に導入される排ガスには、はほぼHg(2+)のみが含まれることになる。その結果、湿式電気集塵装置11は、排ガスからHgを効率よく除去することができる。
[湿式電気集塵装置の構成]
次に、図3を参照して、湿式電気集塵装置11の構成について説明する。
図3は、湿式電気集塵装置11の概略構成を示す断面図である。
具体的には、図3(A)及び図3(B)は、湿式電気集塵装置11の外観の概略構成を示す断面図であり、相互に略直角の別々の方向からみた断面図である。
湿式電気集塵装置11には、上部ケーシング111と、側部ケーシングとしても機能する集塵極122と、下部ケーシング113と、架構114と、が設けられている。
上部ケーシング111と、集塵極122と、下部ケーシング113とが上方からその順番で組み合わされることによって、湿式電気集塵装置11の筺体が構成される。湿式電気集塵装置11の筺体は、架構114により、地上から所定距離だけ上方に離間して固定されている。湿式電気集塵装置11の筺体の材質は、本実施形態では導電性のFRP(Fiber Reinforced Plastics)が採用されている。
図4は、湿式電気集塵装置11の筺体内部の概略構成を示す斜視図である。
図4に示すように、湿式電気集塵装置11の筺体内部には、上部グリッド121と、上述した集塵極122と、下部グリッド123と、電極ロッド124と、放電線125と、ウェイト126と、上向きスプレーノズル127と、洗浄用配管128とが設けられている。
上部グリッド121と、集塵極122と、下部グリッド123とは、図4に示すように、上方からその順番で相互に所定距離だけ離間して、水平方向に相互に略平行となるように、配設されている。
集塵極122は、図4に示すように、角筒を単位(以下、このような単位を「室」と呼ぶ)として、複数の「室」を繰り返し連続して配置することによって構成される。
具体的には、以下、略水平方向のうち、一方向を「縦方向」と呼び、縦方向に直角な方向を「横方向」と呼ぶ。この場合、縦方向にN個の単位を繰り返し連続して配置させ、横方向にM個の単位を繰り返し連続して配置させること(以下、「N×M」と表現する)によって、集塵極122が構成される。
ここで、NとMとは独立した任意の整数値であり、本実施形態では、図4に示すように、集塵極12の「室」の個数はN×M=9×9個とされている。
また、本実施形態の室は、30〜50cmの長さの辺からなる角筒である。
なお、集塵極122の材質は、本実施形態では、導電性のFRPが採用されている。
このような集塵極122に対する放電極は、本実施形態では、電極ロッド124及び放電線125により構成されている。
電極ロッド124は、図4に示すように、集塵極122の所定の「室」の中央内部を略垂直方向に貫通するように配設され、上端部が上部グリッド121に固定され、下端部が下部グリッド123に固定される。
放電線125は、図4に示すように、上部グリッド121から吊下げられ、集塵極122の所定の「室」の中央内部を略垂直方向に貫通するように配設される。放電線125はまた、弛まないだけの張力を持たすように、下部グリッド123の上部に設けられたウェイト126に接続される。
電極ロッド124には、図示せぬ電源装置から供給される負極の直流高電圧(荷電電圧)が直接印加される。一方、放電線125には、当該負極の直流高電圧が、上部グリッド121を介して印加される。
上向きスプレーノズル127は、集塵極122の各「室」の四隅の上方に配設され、洗浄用配管128に流通している洗浄水を、略垂直上向き方向に微細の霧として噴出する。これにより、集塵極122に付着したミストやダスト等の微粒子を洗浄除去することが可能になる。
本実施形態の湿式電気集塵装置11では、洗浄水は、上向きスプレーノズル127から微細の霧として略垂直上向き方向に噴出される。これにより、洗浄水の分散がよくなるため、使用される洗浄水の水量を従来使用される水量より減少させることができる。
上向きスプレーノズル127は、電極ロッド124及び放電線125に印加される負極の直流高電圧の上昇に寄与する構成要素である。
[湿式電気集塵装置の動作]
上述したように、放電極(電極ロッド124及び放電線125)と、接地した集塵極122との間に高電圧が荷電される。
これにより、放電極と集塵極122との間に強力な電流電界が形成され、電圧の上昇に伴って放電極から旺盛なコロナ放電が発生し、放電極と集塵極12との間の集塵空間が負イオンと電子とによって満たされる。
この集塵空間に排ガス(図3の例では排ガスG1)が導入されると、排ガス中のダストやミストは負に帯電し、静電凝集作用を伴いながらクーロン力により集塵極に向って移動し、集塵極122に付着する。付着したダストやミストは、集塵極122で負の電荷を失い、集塵極122に供給される洗浄水及び自重により集塵極122から剥離して落下し、湿式電気集塵装置11の外部へ排出される。
ここで、Hg(2+)は、2価の水銀を含む化合物であり、固体状のダストまたは水溶液ミストの形態となっているため、上述した水銀以外のダストやミストと同様の原理で集塵極122に付着することにより除去される。
このようにして、湿式電気集塵装置11は、Hg(2+)を含め種々の種類の固体、液体の微粒子等の微細なものまで高い集塵効率をもって捕集することが可能になっている。
湿式電気集塵装置11の外部へ排出された排ガス(図3の例では排ガスG2)は、図1の排ガス排出ダクト12を介して、乾燥塔等(図示せず)に導入される。即ち、乾燥塔等に導入される排ガスには、Hgはほぼ含まれていない。
[好適な試薬の検討]
次に、排ガスに含まれるHg(0)をHg(2+)に変化させる試薬として、好適な具体例について説明する。
本発明者らは、好適な試薬を選定し、基本的なデータを取得すべく、模擬排ガスを用いたラボ試験を行い、さらに実排ガスを用いた実機試験を行った。
先ず、模擬排ガスを用いたラボ試験について説明する。
本発明者らは、洗浄ビンにHgとして金属水銀を入れて通気し、Hgの蒸気を含ませた空気に、約15%volのSO2を混合することで、模擬排ガスを作成した。
また、Hgの測定用装置としては、還元気化原子吸光法を用いた測定装置を採用した。なお、この場合の測定はHg(0)のみとなる。そこで、Hg(2+)生成(変化)はHg(0)の減少として捉えることとした。
ここで、上述したように、Hg(0)をHg(2+)に変化させる手法としては、酸化剤を使用する第1手法と、一般的にいう還元剤を使用してHgを固定化する第2手法が存在する。ここでは、第2手法を採用するものとして、試薬の候補は、KMnO4、NaHS、Na2S、HNO3、(NH4)2S2O8、NaClO、及びH2O2を採用した。
先ず、第1段階目の模擬ガスでのラボ試験として、ガス洗浄ビンにて試薬と摸擬ガスとを接触させ、効果を確認する試験が行われた。模擬ガスとして、SO2無と、SO2有の両方が採用された。
試験結果は、次の結果(1)及び(2)の通りである。
結果(1):SO2無の模擬ガスの場合
効果あり:KMnO4、NaClO
効果なし:NaHS、Na2S、HNO3、(NH4)2S2O8、H2O2
結果(2):SO2有の模擬ガスの場合
効果あり:H2O2、Na2S、NaClO
効果なし:KMnO4、NaHS、(NH4)2S2O8、HNO3
以上まとめると、第1段階目の模擬ガスでのラボ試験(ガス洗浄ビン)においては、KMnO4は、SO2無の条件では良好な効果を示したが、SO2有の条件では効果なしであった。
逆に、Na2S及びH202は、SO2無の条件では効果なしであったが、SO2有の条件では良好な効果を示した。
次に、第2段階目の模擬ガスでのラボ試験として、試薬をスプレー噴霧することで摸擬ガスに接触させ、効果を確認する試験が行われた。模擬ガスとして、SO2有が採用された。
結果としては、H2O2、Na2S、NaClOは、第1段階目(ガス洗浄ビン)と同様に、SO2有の模擬ガスの場合に効果があった。さらに、第1段階目(ガス洗浄ビン)と比較して、第2段階目(スプレー噴霧)の方が効果の度合が高かった。このため、上記実施形態では、試薬をスプレー噴霧する重金属除去支援装置13が採用された。
なお、KMnO4、NaHS、(NH4)2S2O8、HNO3は、第1段階目(ガス洗浄ビン)と同様に、SO2有の模擬ガスの場合に効果がなかった。
次に、図1の集塵システム1において、実機を用いた試験が行われた。
具体的には、図1の集塵システム1では排ガスにSO2が含まれていることが前提となるため、試薬の候補としては上記ラボ試験で効果のあった、H2O2、Na2S、及びNaClOが採用された。
また、図1において、重金属除去支援装置13の前段の測定点IN1、重金属除去支援装置13の後段(湿式電気集塵装置11の入口)の測定点IN2、及び、湿式電気集塵装置11の出口の測定点OUTにおいて、Hg(0)の濃度が測定された。
結果としては、H2O2、Na2S及びNaClOは、測定点OUTでのHg(0)の濃度が条件により約−30%程度減少した。
以上のことから、排ガスにSO2が含まれる場合における試薬としては、H2O2、Na2S、及びNaClOは好適である。
[本実施形態の湿式電気集塵装置の効果]
以上まとめると、本実施形態の集塵システム1は、従来の集塵システムと比較して、次のように(1)及び(2)の有利な効果を奏することが可能である。
(1) 上述のように、重金属除去支援装置13は、湿式電気集塵装置11に排ガスが導入される前段に設けられている。そして、重金属除去支援装置13は、Hg(0)をHg(2+)に変化させる性質を有する試薬を排ガスに対して噴霧するスプレーノズル23を有している。
これにより、排ガスに含まれるHg(0)はHg(2+)に変換された状態で、当該排ガスは湿式電気集塵装置11に導入される。ここで、上述したように、湿式電気集塵装置11は、Hg(2+)は除去する機能を有している。従って、湿式電気集塵装置11において、排ガスに含まれるHgは除去される。
このようにして、湿式の湿式電気集塵装置11を利用した水銀除去が実現される。
(2) 本実施形態の排ガスはSO2を含んでいる。この場合、試薬として、H202、Na2S又はNaClOを採用することで、上述したように、的確に水銀除去を行うことができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、スプレー23により噴霧された試薬と排ガスとの混合(反応)をより効率的に促進するためインラインミキサーやバッフルプレートを、スプレー23の下流側の排ガスダクト12内に取付けることもできる。
また例えば、湿式電気集塵装置は、上述の湿式電気集塵装置11に特に限定されず、次のような構成を有していれば足り、各種各様な実施形態を取ることができる。
つまり、本発明が適用される重金属除去支援装置の後段に設置される湿式電気集塵装置は、
直流高電圧が印加される放電極と、
前記直流高電圧に基づいて前記放電極との間に発生する負コロナ放電によって、排ガス発生源から排出される排ガスに含まれる微粒子及び2価の水銀を集塵する集塵極と、
を備えていれば足りる。
さらに、本発明が適用される重金属除去支援装置の後段に設置される集塵装置は、湿式電気集塵装置である必要は特になく、各種各様な実施形態を取ることができる。
また例えば、本発明が適用される重金属除去支援装置は、上述の重金属除去支援装置13に特に限定されず、次のような構成を有していれば足り、各種各様な実施形態を取ることができる。
つまり、本発明が適用される重金属除去支援装置は、
前段落に記載の構成を有する電気集塵装置の前段に設けられ、
0価の水銀を2価の水銀に変化させる性質を有する試薬を、前記排ガスに対して噴霧する噴霧部を有していれば足りる。
また、本発明が適用される重金属除去支援装置は、上述した0価の水銀を2価の水銀に変化させる性質を有する試薬を、排ガスに対して噴霧することにより、ガス状の水銀を粒子状に変化させて後段の集塵装置で捕集するだけではなく、同様の方法によって、揮発性の有害塩化物、塩化物以外のガス状有害物質(非鉄製錬では特にニッケルカルボニル、コバルトカルボニル)、並びに希少金属及び貴金属等についても粒子状に変化させて後段の集塵装置で捕集することができる。
即ち、AsCl3(三塩化砒素)、SnCl4(塩化スズ(IV))、S2Cl2(二塩化二硫黄)、SiCl4(四塩化珪素、テトラクロロシラン)、PCl3(三塩化リン)などは、非鉄製錬の排ガス処理プロセスで使用する排ガス温度である概ね摂氏50度程度の比較的低温度でも蒸気圧が非常に高く、つまり揮発性であり、これらの有害な塩化物が排ガス中にガスとなって存在する。さらに、排ガス温度が摂氏100度近くの場合では、SbCl3(三塩化アンチモン)、SeCl4(四塩化セレン)、PCl5(五塩化リン)といったガス状の有害物質の存在も無視できない。
また、塩化物以外でもニッケルカルボニル(Ni(CO)4)やコバルトカルボニル(Co(CO)4)といったガス状の有害物質が存在し、これらの物質はガスとして存在しているときは電気集塵機で除去(捕捉)することができないため、除去をあきらめざるを得ない状況にあった。
しかし、本発明が適用される重金属除去支援装置を用いることにより、これらの有害物質を粒子状に変化させて後段の集塵装置で捕集することができる。
さらに、上記の有害物質除去という観点とは別に、非鉄製錬の排ガスのダスト中に含まれる希少金属又は貴金属であるP、S、V、Cr、Zn、As、Se、Mo、Cd、Sn、Sb、Te、W、Re、Os、Hg、Tl、Pb、Bi(リン、イオウ、バナジウム、クロム、亜鉛、砒素、セレン、モリブデン、カドミウム、スズ、アンチモン、テルル、タングステン、レニウム、オスミウム、水銀、タリウム、鉛、ビスマス)のガス状金属及びガス状塩化物を、酸化させて粒子状へ変化させる性質を有する試薬を、本発明が適用される重金属除去支援装置を用いて排ガスに対して噴霧することにより、ガス状であった有害物質、並びに希少金属及び貴金属を、後段の集塵装置で酸化物として確実に、かつ、効率的に回収することができる。
具体的には、例えば酸化剤としてNaClO即ち次亜塩素酸ClO−を使用してAsCl3を酸化させる場合における反応式は以下のようになる。
2AsCl3 + 5ClO− → As2O5 + 11Cl− ・・・(1)
また、例えば酸化剤としてNaClO即ち次亜塩素酸ClO−を使用してSbCl3を酸化させる場合における反応式は以下のようになる。
2SbCl3 + 5ClO− → Sb2O5 + 11Cl− ・・・(2)
また、例えば次亜塩素酸ClO−を使用してニッケルカルボニル(Ni(CO)4)を酸化させる場合における反応式は以下のようになる。
Ni(CO)4 + 5ClO− → NiO + 4CO2 + 5Cl− ・・・(3)
また、例えば次亜塩素酸ClO−を使用してニッケルカルボニル(Ni(CO)4)を塩化ニッケルにさせる場合における反応式は以下のようになる。
Ni(CO)4 + 4ClO− → NiCl2 + 4CO2 +2Cl− ・・・(4)
なお、式(3)及び式(4)については、いずれも採用することができる。
また、上述した例では、酸化剤として次亜塩素酸ClO−の使用例を挙げたが、これに限定されない。使用される酸化剤には、塩素系物質(ClO)、酸素系物質(O3オゾン含有水やラジカル酸素H2O2)と金属系物質(Mnなど)と、から選ばれる酸化剤を採用してもよい。
さらに、酸化剤だけではなく、安定な錯体を形成する硫化物系の物質、例えばPbS、ZnS、CuS、SnS、NiS、FeS、NaHS、Na2S等を使用しても同様の効果(ガス状の有害物質を粒子状に変化させる効果)を得ることができる。
また、上述したような、排ガス中から液体の試薬を接触させることにより有害物質を除去する方法は、一般的なガス洗浄塔(ガス吸収塔、ガス充填塔、濡れ壁塔、スプレー塔、泡鐘塔等)等の湿式ガス洗浄装置によって実施することが可能である。しかし、公知のように、湿式洗浄塔の運転に係る消費電力量に比例する圧力損失は、除塵性能に対し比例的に増加するのが通常である。即ち、高い集じん効率を得るためには、高い圧力損失をかける必要があるため、結果として運転コストが高くなる。
例えば粒子径が5μmよりも小さな粒子は比較的消費エネルギーの低いスプレー塔などでは、十分に有害物質を除去することができないため、多大な圧力損失を伴いながら気液接触をさせるベンチュリースクラバー装置を用いる必要があった。
しかし、本発明が適用される重金属除去支援装置と、排ガスダクト内で粒子状に変化させた粒子状物質を99%の高効率で除去可能な湿式電気集塵機とを組み合わせることにより、従来、ガス吸収塔などの湿式洗浄装置を使用して多大な電力量を消費してなし得た除害、除塵、希少金属等の回収を、低消費電力量で効率よく実現することができる。
ここで、気液接触効率を高めるためには、試薬を噴霧するスプレーの粒径は小さい程好適である。即ち、スプレー塔での液噴霧や湿式電気集塵機の「濡れ壁」を作るため等に用いられる平均粒径400〜1000μm程度の粒径のスプレー(試薬液滴)では効率の良い反応は行われないため、気液接触が不十分となる。
このため、本発明が適用される重金属除去支援装置に用いる試薬噴霧用スプレーノズルは、平均粒径が300μm以下(望ましくは100μm以下)のものを採用するのが好適である。
1・・・集塵システム
11・・・硫酸1次MC
12・・・排ガス導入ダクト
13・・・重金属除去支援装置
14・・・湿式電気集塵装置
15・・・排ガス排出ダクト
16・・・ファン
21・・・試薬貯蔵庫
22・・・ファン
23・・・スプレーノズル
24・・・結合導管
111・・・上部ケーシング
113・・・下部ケーシング
114・・・架構
121・・・上部グリッド
122・・・集塵極
123・・・下部グリッド
124・・・電極ロッド
125・・・放電線
126・・・ウェイト
127・・・上向きスプレーノズル

Claims (5)

  1. 直流高電圧が印加される放電極と、
    前記直流高電圧に基づいて前記放電極との間に発生する負コロナ放電によって、排ガス発生源から排出される排ガスに含まれる、水銀を含む重金属を集塵する集塵極と、
    を備える電気集塵装置用の重金属除去支援装置において、
    前記電気集塵装置の前段に設けられ、
    水銀を含む重金属を、噴霧前と比較して前記集塵極での集塵率が高くなる形態に変化させる性質を有する試薬を、前記排ガスに対して噴霧する噴霧部を備える、
    電気集塵装置用の重金属除去支援装置。
  2. 前記噴霧部は、
    揮発性の有害塩化物、ガス状有害物質、並びに希少金属及び貴金属を、前記集塵極での集塵率が高くなる形態に変化させる性質を有する試薬を、前記排ガスに対して噴霧する、
    請求項1に記載の重金属除去支援装置。
  3. 前記噴霧部は、
    0価のガス状の水銀を2価の粒子状の水銀に変化させる性質を有する試薬を、前記排ガスに対して噴霧する、
    請求項1に記載の重金属除去支援装置。
  4. 前記排ガスはSO2を含んでおり、
    前記試薬は、Na2S、NaClO、又はH202である、
    請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載の重金属除去支援装置。
  5. 前記試薬は、安定な錯体を形成する硫化物である、
    請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載の重金属除去支援装置。
JP2017508470A 2015-03-26 2016-03-25 電気集塵装置用の重金属除去支援装置 Pending JPWO2016153046A1 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015063819 2015-03-26
JP2015063819 2015-03-26
PCT/JP2016/059667 WO2016153046A1 (ja) 2015-03-26 2016-03-25 電気集塵装置用の重金属除去支援装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPWO2016153046A1 true JPWO2016153046A1 (ja) 2018-01-18

Family

ID=56977651

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017508470A Pending JPWO2016153046A1 (ja) 2015-03-26 2016-03-25 電気集塵装置用の重金属除去支援装置

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JPWO2016153046A1 (ja)
KR (1) KR20170125968A (ja)
CN (1) CN107614113A (ja)
WO (1) WO2016153046A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6804945B2 (ja) * 2016-11-18 2020-12-23 住友金属鉱山株式会社 酸化亜鉛鉱の製造プラントにおける排ガスの処理方法
CN113351370B (zh) * 2021-06-30 2023-04-07 上海电力大学 一种用于烟气中砷、硒、铅脱除的复合静电除尘的装置
JP2023157775A (ja) 2022-04-15 2023-10-26 三菱重工業株式会社 集塵システム及び集塵方法

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62140627A (ja) * 1985-12-12 1987-06-24 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 燃焼排ガス中の水銀除去方法
JPS62286562A (ja) * 1986-06-04 1987-12-12 Sumitomo Metal Mining Co Ltd 排ガス中の水銀除去方法
JPH0889757A (ja) * 1994-09-26 1996-04-09 Babcock Hitachi Kk ごみ焼却炉排ガスの処理法
US6214304B1 (en) * 1996-12-02 2001-04-10 L & C STEINMüLLER GMBH Method of removing mercury from a mercury-containing flue gas
JP2010537805A (ja) * 2007-08-29 2010-12-09 コーニング インコーポレイテッド 流体流から毒性金属を除去するプロセス
JP2011516263A (ja) * 2008-04-15 2011-05-26 アルベマール・コーポレーシヨン 燃焼ガスから水銀を除去するために高温側電気集塵装置を使用するための方法および吸収剤。
JP2012005978A (ja) * 2010-06-25 2012-01-12 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 噴霧装置及び水銀除去システム
JP2013198848A (ja) * 2012-03-23 2013-10-03 Sumitomo Metal Mining Engineering Co Ltd 湿式電気集塵装置
WO2013179462A1 (ja) * 2012-05-31 2013-12-05 三菱重工業株式会社 排ガス中の水銀処理システム及び方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1219580C (zh) * 2003-07-30 2005-09-21 浙江大学 以半干法为基础的燃煤汞排放控制方法
CN103170236B (zh) * 2013-03-01 2015-04-22 广东电网公司电力科学研究院 一种用于燃煤电站的脱汞添加剂智能添加系统

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62140627A (ja) * 1985-12-12 1987-06-24 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 燃焼排ガス中の水銀除去方法
JPS62286562A (ja) * 1986-06-04 1987-12-12 Sumitomo Metal Mining Co Ltd 排ガス中の水銀除去方法
JPH0889757A (ja) * 1994-09-26 1996-04-09 Babcock Hitachi Kk ごみ焼却炉排ガスの処理法
US6214304B1 (en) * 1996-12-02 2001-04-10 L & C STEINMüLLER GMBH Method of removing mercury from a mercury-containing flue gas
JP2010537805A (ja) * 2007-08-29 2010-12-09 コーニング インコーポレイテッド 流体流から毒性金属を除去するプロセス
JP2011516263A (ja) * 2008-04-15 2011-05-26 アルベマール・コーポレーシヨン 燃焼ガスから水銀を除去するために高温側電気集塵装置を使用するための方法および吸収剤。
JP2012005978A (ja) * 2010-06-25 2012-01-12 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 噴霧装置及び水銀除去システム
JP2013198848A (ja) * 2012-03-23 2013-10-03 Sumitomo Metal Mining Engineering Co Ltd 湿式電気集塵装置
WO2013179462A1 (ja) * 2012-05-31 2013-12-05 三菱重工業株式会社 排ガス中の水銀処理システム及び方法

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
SUN MINGYANG, ET AL.: "Process migration and transformation of mercury in simulated wet flue gas desulfurization slurry sys", FUEL, vol. 140, JPN6016024128, 15 January 2015 (2015-01-15), pages 136 - 142, ISSN: 0004014709 *

Also Published As

Publication number Publication date
KR20170125968A (ko) 2017-11-15
CN107614113A (zh) 2018-01-19
WO2016153046A1 (ja) 2016-09-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2680938B1 (en) Wet electrostatic precipitator and related methods
US7731781B2 (en) Method and apparatus for the enhanced removal of aerosols and vapor phase contaminants from a gas stream
US20070128090A1 (en) Wet electrostatic liquid film oxidizing reactor apparatus and method for removal of NOx, SOx, mercury, acid droplets, heavy metals and ash particles from a moving gas
WO2016153046A1 (ja) 電気集塵装置用の重金属除去支援装置
CN105727669A (zh) 除尘除雾装置及其应用方法
KR102026054B1 (ko) 정전 미스트 및 미세먼지 제거장치가 복합된 탈황장치
WO2006113639A2 (en) Method and apparatus for flue gas desulphurization
KR102026010B1 (ko) 정전 미스트 및 미세먼지 제거장치가 복합된 탈황장치
CN104307326B (zh) 低温湿式电离氧化脱硝、超净化工艺
US3574562A (en) Apparatus for removal of sulfur dioxide from waste gases
CN112138500B (zh) 车载式硫硝尘氟一体化深度净化装置及使用方法
CN206901954U (zh) 一种脱硫脱硝废水处理系统及脱硫脱硝除尘系统
CN204601964U (zh) 一种等离子烟气脱硫脱硝除尘脱汞一体化装置
KR102145661B1 (ko) 반도체 제조 설비의 배기가스 처리장치
CN207271044U (zh) 一种锅炉尾气脱硫脱硝一体化装置
CN102600998A (zh) 一种荷电辅助促进颗粒物相互作用的装置及方法
CN106345247A (zh) 除汞设备、烟气处理系统以及去除汞的方法
CN105688585A (zh) 一种等离子体反应器联合覆膜滤袋的一体化烟气除尘脱汞装置及其处理方法
CN212999096U (zh) 一种线路板废气处理系统
KR20180057747A (ko) 수막형 스크러버 및 이를 이용한 집진 방법
CN210473550U (zh) 一种窑烟气高温复合脱硫脱硝脱尘一体化装置
KR102456473B1 (ko) 질소산화물 및 먼지 동시 저감장치
KR20180086331A (ko) 직물시트를 이용한 스크러버
Hesketh Equipment Sizing Data
JPS62180764A (ja) 排ガス浄化装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180525

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190416

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20191015