JPWO2016152688A1 - 放熱調整構造、バッテリーパック、及び流体流通装置 - Google Patents
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Abstract
熱発生源からの放熱を調整することができる放熱調整構造を提供する。熱スイッチ12は、室温における熱抵抗が1.0×10−5(m2・K)/Wより大きく、かつ100℃における熱抵抗が室温における熱抵抗の2/3以下である第一材料によって形成されている。熱スイッチ12を、熱を発生する熱発生源の周囲に備えることにより、放熱調整構造11を形成する。熱スイッチ12の熱伝導が温度によって変化することにより、熱発生源からの放熱を調整する。
Description
本発明は、放熱を調整することができる放熱調整構造に関する。また、その放熱調整構造を備えるバッテリーパック、及び流体流通装置に関する。
近年CO2の排出規制、エネルギー問題などから熱エネルギーの有効利用が求められている。熱を発生する装置において、熱が必要とされる場合と熱が不要とされる場合がある。例えば、EVに搭載されるバッテリーパックでは、電池の温度が低くなると、抵抗が高くなるため、低温時には断熱性が求められる。その一方でバッテリーパックは、温度が高すぎると電解液の分解による発火が懸念されるため、高温時には放熱性が求められる。従って、同じ箇所で熱の流れを制御する技術が、熱の有効利用に繋がると考えられる。
このような技術としては、電極に挟まれた転移体にエネルギー(磁場、電場、光、熱など)を印加することで電子相転移を伴う熱伝導率を切り替える素子(特許文献1)、基材とカーボンナノチューブ層を有した基材とが接触する接続状態及び接触しない非接続状態を切り替えるスイッチ(特許文献2)が開示されている。
しかしながら、特許文献1では、エネルギーを印加してスイッチの切り替えを行うため電極や配線等が必要である。また、特許文献2では、スイッチの接続状態を変化させるためにアクチュエータ等が必要である。このように、特許文献1及び特許文献2に記載のスイッチには、熱伝導率が変化するもの自体の他に、部品が必要となる。従って、スイッチが大型化したり、耐熱性などの観点から搭載場所が制限されたりする。さらに、複雑な形状のものを作製することは難しい。
本発明の課題は、熱発生源からの放熱を調整することができる放熱調整構造を提供することにある。また、その放熱調整構造を備えるバッテリーパック、及び流体流通装置を提供する。
本発明者らは、室温における熱抵抗が1.0×10−5(m2・K)/Wより大きく、かつ100℃における熱抵抗が室温における熱抵抗の2/3以下である第一材料によって形成された熱スイッチを、熱を発生する熱発生源の周囲に備え、熱スイッチの熱伝導が温度によって変化することにより、熱発生源からの放熱を調整する放熱調整構造とすることにより、上記課題を解決することを見出した。上記課題を解決するため、本発明によれば、以下の放熱調整構造、それを備えるバッテリーパック、及び流体流通装置が提供される。
[1] 室温における熱抵抗が1.0×10−5(m2・K)/Wより大きく、かつ100℃における熱抵抗が室温における熱抵抗の2/3以下である第一材料によって形成された熱スイッチを、熱を発生する熱発生源の周囲に備え、前記熱スイッチの熱伝導が温度によって変化することにより、前記熱発生源からの放熱を調整する放熱調整構造。
[2] 前記熱スイッチの体積比熱が1000kJ/m3Kより小さい前記[1]に記載の放熱調整構造。
[3] 前記熱スイッチの厚みが20mm以下である前記[1]または[2]に記載の放熱調整構造。
[4] 前記熱スイッチの前記第一材料は、酸化物、窒化物、炭化物、炭素同素体、放射率可変素子、Mott絶縁体、金属−半導体相転移材料、及び金属−絶縁体相転移材料からなる群から選択されるいずれかによって形成されている前記[1]〜[3]のいずれかに記載の放熱調整構造。
[5] 前記熱スイッチの前記第一材料は、SiC、AlN、Si3N4、VO2、Al2O3、ZrO2、ダイヤモンド、グラフェン、グラファイト、カーボンナノチューブ、カーボンナノワイヤー、及びコージェライトからなる群から選択される1種類以上を含む前記[4]に記載の放熱調整構造。
[6] 前記熱スイッチは、前記第一材料からなる主層と第二材料である樹脂からなる樹脂層とを含む複合構造である前記[1]〜[5]のいずれかに記載の放熱調整構造。
[7] 前記熱発生源の表面部と、前記主層との間に前記樹脂層が備えられている前記[6]に記載の放熱調整構造。
[8] 前記樹脂層の厚みが1mm以下である前記[7]に記載の放熱調整構造。
[9] 前記熱スイッチの前記熱発生源とは反対の表面に凹凸が形成されている前記[1]〜[8]のいずれかに記載の放熱調整構造。
[10] 前記熱発生源からの熱を前記熱スイッチを介して受熱する受熱体が流体であり、その流速が0.1m/s以上10m/sである前記[1]〜[9]のいずれかに記載の放熱調整構造。
[11] 前記[1]〜[10]のいずれかに記載の放熱調整構造を備えたバッテリーパック。
[12] 前記[1]〜[10]のいずれかに記載の放熱調整構造を備えた流体が流通する流体流通装置。
本発明の放熱調整構造は、室温における熱抵抗が1.0×10−5(m2・K)/Wより大きく、かつ100℃における熱抵抗が室温における熱抵抗の2/3以下である第一材料によって形成された熱スイッチを、熱を発生する熱発生源の周囲に備えている。その熱スイッチは、室温における熱抵抗が1.0×10−5(m2・K)/Wより大きく、かつ100℃における熱抵抗が室温における熱抵抗の2/3以下である第一材料によって形成されているため、低温時は熱伝導率が低く断熱し、高温時は熱伝導率が高く放熱する熱スイッチとして動作する。このように、熱スイッチの熱伝導が温度によって変化することにより、本発明の放熱調整構造は、熱発生源からの放熱を調整することができる。また、本発明で用いる熱スイッチは、周囲の温度変化により熱伝導率が変化するので、自立的な熱スイッチとなる。このため、駆動部などの部品の必要がなく、小型化でき、形状の自由度が高い。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態について説明する。本発明は、以下の実施形態に限定されるものではなく、発明の範囲を逸脱しない限りにおいて、変更、修正、改良を加え得るものである。
(放熱調整構造)
本発明の放熱調整構造11は、熱スイッチ12を、熱を発生する熱発生源の周囲に備えたものである。熱スイッチ12は、室温における熱抵抗が1.0×10−5(m2・K)/Wより大きく、かつ100℃における熱抵抗が室温における熱抵抗の2/3以下である第一材料によって形成されている。熱スイッチ12の熱抵抗が温度によって変化する、つまり熱伝導が温度によって変化することにより、熱発生源からの放熱を調整することが可能である。なお、本明細書において、室温とは、25℃のことを意味する。
本発明の放熱調整構造11は、熱スイッチ12を、熱を発生する熱発生源の周囲に備えたものである。熱スイッチ12は、室温における熱抵抗が1.0×10−5(m2・K)/Wより大きく、かつ100℃における熱抵抗が室温における熱抵抗の2/3以下である第一材料によって形成されている。熱スイッチ12の熱抵抗が温度によって変化する、つまり熱伝導が温度によって変化することにより、熱発生源からの放熱を調整することが可能である。なお、本明細書において、室温とは、25℃のことを意味する。
(実施形態1)
図1は、本発明の放熱調整構造11の実施形態1を示す模式的断面図である。実施形態1は、熱スイッチ12を含む放熱調整構造11を備えたバッテリーパック21である。バッテリーパック21の周囲に熱スイッチ12を備えることにより、放熱調整構造11が設けられている。バッテリーパック21は熱発生源である。バッテリーパック21は複数の電池を含み、それらを電気的に接続してケース22内に収容している。図1に示すように、バッテリーパック21の周囲、すなわちケース22の表面に、熱スイッチ12を備えている。なお、図1の左側の図は、低温時にある放熱調整構造11を示す。図1の右側の図は、左側の図よりも高温時にある放熱調整構造11を示す。
図1は、本発明の放熱調整構造11の実施形態1を示す模式的断面図である。実施形態1は、熱スイッチ12を含む放熱調整構造11を備えたバッテリーパック21である。バッテリーパック21の周囲に熱スイッチ12を備えることにより、放熱調整構造11が設けられている。バッテリーパック21は熱発生源である。バッテリーパック21は複数の電池を含み、それらを電気的に接続してケース22内に収容している。図1に示すように、バッテリーパック21の周囲、すなわちケース22の表面に、熱スイッチ12を備えている。なお、図1の左側の図は、低温時にある放熱調整構造11を示す。図1の右側の図は、左側の図よりも高温時にある放熱調整構造11を示す。
バッテリーパック21は、始動時には低温であるため、電気抵抗が高い。したがって、バッテリーパック21の内部の熱をできるだけ放熱しないようにすることが好ましい。一方、バッテリーパック21は、暖機完了後にはその内部の温度が高くなり、電解液分解による発火の懸念がある。したがって、バッテリーパック21の内部の熱を放熱することが好ましい。
図1の左側の図に示す通り、熱スイッチ12を含む放熱調整構造11を備えたバッテリーパック21は、始動時には熱スイッチ12の熱抵抗が高く、断熱する。このため、電池反応による発熱を逃さず、早期に温度上昇し、適温に保持することができる。
一方、図1の右側の図に示す通り、熱スイッチ12を含む放熱調整構造11を備えたバッテリーパック21は、バッテリーパック21の暖機完了後には、バッテリーパック21の内部温度が上昇するため、熱スイッチ12の熱抵抗が低くなり、放熱する。このために、バッテリーパック21の内部の熱を積極的に外部に放出して、適温に保持することができる。バッテリーパック21の内部の熱を適温に保持すると、電解液の分解や燃焼を抑制することができる。
熱スイッチ12を含む放熱調整構造11を備えたバッテリーパック21としては、リチウムイオン電池を含むバッテリーパック21を挙げることができる。リチウムイオン電池は低温時において、充電する際にデンドライト成長しやすく、デンドライトがセパレータを破壊する恐れがある。このデンドライト成長による破壊を抑制するためには、低温時は充放電電流を大きくすることができない。一方、リチウムイオン電池は高温時において、劣化が進んでしまう。そこで、リチウムイオン電池に本発明の放熱調整構造11を適用すると、放熱調整構造11は低温時に断熱し、高温時に放熱するために、リチウムイオン電池の充放電電流を大きくしつつ、劣化を抑制することができる。
(実施形態2)
実施形態2は、熱スイッチ12を含む放熱調整構造11を備えた、流体が流通する流体流通装置である。流体が流通する流体流通装置としては、流体を流通させるポンプ、流路、流体が流通する熱交換器など、内部に流体が流れる装置を示す。また、流体としては、エンジンオイル、ギアオイルなどの油、水、エチレングリコール、エチレングリコールと水の混合溶液、空気などが挙げられる。流体は、熱発生源からの熱を熱スイッチ12を介して受熱する受熱体である。
実施形態2は、熱スイッチ12を含む放熱調整構造11を備えた、流体が流通する流体流通装置である。流体が流通する流体流通装置としては、流体を流通させるポンプ、流路、流体が流通する熱交換器など、内部に流体が流れる装置を示す。また、流体としては、エンジンオイル、ギアオイルなどの油、水、エチレングリコール、エチレングリコールと水の混合溶液、空気などが挙げられる。流体は、熱発生源からの熱を熱スイッチ12を介して受熱する受熱体である。
熱発生源からの熱を熱スイッチ12を介して受熱する受熱体が流体である場合に、受熱体の流速は、0.1m/s以上10m/s以下であることが好ましい。受熱体の流速が0.1m/s未満であると、受熱体の熱伝達率が小さくなり放熱性能が不十分となることがある。また流速が10m/sより大きいと、その流速を得るために必要なエネルギーが大きすぎたり、装置が大きすぎたりして好ましくないことがある。
図2は、熱スイッチ12を含む放熱調整構造11を備えたエンジンオイルの配管32を示す。エンジンオイルの配管32は熱発生源である。図2の左側の図は、低温時にある熱スイッチ12を含む放熱調整構造11を備えたエンジンオイルの配管32を示す。図2の右側の図は、左側の図よりも高温時にある熱スイッチ12を含む放熱調整構造11を備えたエンジンオイルの配管32を示す。
図2に示すように、エンジン31はエンジン本体の下方にオイル・パン33が備えられている。そして、エンジン31にはエンジンオイルを配管32等のエンジン31の各部を潤滑させるためのオイル・ポンプ35が設けられている。このオイル・ポンプ35は、エンジンオイル中に設けられたオイル・ストレーナ34によってエンジンオイルを吸引する。エンジンオイルは配管32を通って、オイル・クーラー36、オイル・フィルタ37、オイル・ギャラリ38を経て、エンジン31各部を潤滑した後に、オイル・パン33に戻る。
本発明の放熱調整構造11は、エンジンオイルの流通する部分であればいずれの場所でも設置できる。特に、放熱しやすいオイル・クーラー36、オイル・パン33、オイル・ギャラリ38からオイル・パン33への配管32、オイル・クーラー36からオイル・フィルタ37への配管32、オイル・フィルタ37からオイル・ギャラリ38への配管32に設置されることが好ましい。
エンジンオイルは低温時においてその粘性が高く、それがエンジン始動直後の燃費悪化の一因となっている。このため、低温時にはエンジンオイルの熱をできるだけ放熱しないようにすることが好ましい。一方、高温状態(例えば120℃)が長時間続くと、エンジンオイルが劣化してしまい、寿命が短くなってしまう。このため、高温時にはエンジンオイルの熱を放熱することが好ましい。
図2の左側の図に示す通り、本発明の放熱調整構造11を備えたエンジンオイルの配管32は、エンジン始動時には、エンジンオイルの配管32の周囲に備えられた熱スイッチ12の熱抵抗が高く、断熱する。このため、エンジンオイルの温度を早期に上昇させ、低温からの暖機時間を短くすることができる。更には、適温のエンジンオイルを冷めにくくすることができる。よって、エンジンオイルの粘性が低くなり、エンジンオイルと配管32との摩擦が低減する。その結果、燃費を向上させることができる。
図2の右側の図に示す通り、本発明の放熱調整構造11を備えたエンジンオイルの配管32は、高温時には、エンジンオイルの配管32の周囲に備えられた熱スイッチ12の熱抵抗が低く、放熱する。このため、配管32内の温度を適温に保持することができる。その結果、エンジンオイルの劣化を防止することができる。さらに、高温のエンジンオイルによる焼き付きも防止することができる。
図3は、本発明の放熱調整構造11の実施形態2の他の一例を示す模式的断面図である。放熱調整構造11を備えた流体が流通する流体流通装置として、トランスミッション51が挙げられる。トランスミッション51は熱発生源である。トランスミッション51の周囲、すなわち外表面に熱スイッチ12を備えて放熱調整構造11が設けられている。図3の左側の図は、低温時にある放熱調整構造11を備えたトランスミッション51を示す。図3の右側の図は、左側の図よりも高温時にある放熱調整構造11を備えたトランスミッション51を示す。
図3の左側の図に示す通り、本発明の放熱調整構造11を備えたトランスミッション51は、低温時には、熱スイッチ12の熱抵抗が高く、断熱する。このため、トランスミッションフルード(transmission fluid)の温度を早期に上昇させることができる。よって、粘性が低くなり、摩擦を低減することができる。
図3の右側の図に示す通り、本発明の放熱調整構造11を備えたトランスミッション51は、高温時には、熱スイッチ12の熱抵抗が低く、放熱する。このため、トランスミッションフルードの温度を適温に保持することができる。その結果、トランスミッションフルードの劣化を防止することができる。さらに、高温のトランスミッションフルードによる焼き付きも防止することができる。
(熱スイッチの第一材料)
実施形態1、及び実施形態2に示した放熱調整構造11を形成するための熱スイッチ12は、室温における熱抵抗が1.0×10−5(m2・K)/Wより大きく、かつ100℃における熱抵抗が室温における熱抵抗の2/3以下である第一材料によって形成されたものである。なお、第一材料は、より好ましくは100℃における熱抵抗が室温における熱抵抗の1/2以下であり、更に好ましくは、1/3以下である。100℃における熱抵抗が室温における熱抵抗の2/3以下であることにより、熱発生源からの放熱性と断熱性を調整することができる。熱スイッチ12を備えない従来製品(例えば、バッテリーパックやエンジンオイルの配管)は、過熱による故障を防止するために、放熱性が確保されていることが多い。このため低温時には、温まりにくく、電池の充放電特性が低下したり、燃費が悪化したりする原因になる。このため、第一材料の室温における熱抵抗は、熱スイッチ12を備えない従来製品を構成するアルミ、ステンレスなどの金属よりも大きいことが好ましい。したがって、室温における熱抵抗の値は、1.0×10−5(m2・K)/Wより大きいことが好ましい。
実施形態1、及び実施形態2に示した放熱調整構造11を形成するための熱スイッチ12は、室温における熱抵抗が1.0×10−5(m2・K)/Wより大きく、かつ100℃における熱抵抗が室温における熱抵抗の2/3以下である第一材料によって形成されたものである。なお、第一材料は、より好ましくは100℃における熱抵抗が室温における熱抵抗の1/2以下であり、更に好ましくは、1/3以下である。100℃における熱抵抗が室温における熱抵抗の2/3以下であることにより、熱発生源からの放熱性と断熱性を調整することができる。熱スイッチ12を備えない従来製品(例えば、バッテリーパックやエンジンオイルの配管)は、過熱による故障を防止するために、放熱性が確保されていることが多い。このため低温時には、温まりにくく、電池の充放電特性が低下したり、燃費が悪化したりする原因になる。このため、第一材料の室温における熱抵抗は、熱スイッチ12を備えない従来製品を構成するアルミ、ステンレスなどの金属よりも大きいことが好ましい。したがって、室温における熱抵抗の値は、1.0×10−5(m2・K)/Wより大きいことが好ましい。
熱スイッチ12が機能を発揮するためには、熱スイッチ12自身の温度が周囲の環境に追従して低温、高温になる必要がある。そのためには、熱容量が小さくなることが好ましく(熱容量[kJ/K]=体積比熱[kJ/m3・K]×体積[m3])、体積が小さいことが重要である。熱スイッチ12の厚みが薄いと、体積が小さくなり、熱容量も小さくなる。そうすると熱スイッチ12自身が熱しやすく、冷めやすくなる。熱発生源の温度変化に対して、熱スイッチ12自身も温度変化しやすくなり、熱伝導率も変化する。そこで、熱発生源の周囲に備えた熱スイッチ12の厚みは20mm以下であることが好ましい。より好ましくはその厚みが10mm以下、さらに好ましくはその厚みが5mm以下である。熱スイッチ12の厚みが20mm以下であることにより熱スイッチ材料の体積が大きくなりすぎないので、熱発生源の温度変化に対する熱スイッチ12の応答性が良くなる。
熱スイッチ12が機能を発揮するためには、熱容量が小さくなることが好ましく、体積比熱が小さいことも重要である。そこで、熱スイッチ12の体積比熱は、1000kJ/m3Kより小さいことが好ましい。体積比熱が1000kJ/m3K以上であると熱容量が大きくなり、熱スイッチ12自身の温度変化が緩慢になり、低温、高温での機能(低温断熱、高温放熱)が十分に発揮されにくくなることがある。一方、体積比熱が小さいことには問題は無く、体積比熱が小さいほど熱スイッチの温度変化速度が速く、熱スイッチの機能が十分発揮される。
熱スイッチ12の第一材料は、室温における熱抵抗が1.0×10−5(m2・K)/Wより大きく、かつ100℃における熱抵抗が室温における熱抵抗の2/3以下のものである。さらに、このような物性を示すものであるとともに、酸化物、窒化物、炭化物、炭素同素体、放射率可変素子、Mott絶縁体、金属−半導体相転移材料、及び金属−絶縁体相転移材料からなる群から選択されるいずれかであることが好ましい。
その中でも、熱スイッチ12の第一材料は、SiC、AlN、Si3N4、VO2、Al2O3、ZrO2、ダイヤモンド、グラフェン、グラファイト、カーボンナノチューブ、カーボンナノワイヤー、及びコージェライトからなる群から選択される1種類以上を含むことが好ましい。また、SiC、AlN、Si3N4のいずれかを含むことがより好ましい。SiC、AlN、Si3N4のような高熱伝導なものを含むと、放熱状態と断熱状態の熱伝導率の差がより大きくなる。
熱スイッチ12の第一材料が、SiC、AlN、Si3N4といったセラミックス材料1を含むとき、セラミックス材料1はナノ粒子2から構成され、細孔表面積、細孔容積、平均細孔径が3.5<(細孔表面積×平均細孔径/細孔容積)を満たし、熱伝導率が室温から100℃にかけて単調増加することが好ましい。単調増加とは、室温から100℃の間で、温度が上がれば、熱伝導率が増加することを意味し、温度が上がったにもかかわらず熱伝導率が減少するという領域がないということである。また、熱伝導率は、室温で2W/(m・K)以下であることが好ましく、1W/(m・K)以下であることがより好ましい。なお、熱抵抗=試料の厚み/熱伝導率である。
熱伝導は、フォノン及び伝導電子が担っているが、セラミックス材料1ではフォノンが支配的であり、気孔と粒子の界面は、粒子と粒子の界面よりもフォノンを散乱しやすい。本発明の熱スイッチ12として用いることができるセラミックス材料1は、ナノ粒子2から構成され、細孔表面積、細孔容積、平均細孔径が3.5<(細孔表面積×平均細孔径/細孔容積)を満たすことが好ましい。この条件を満たすと気孔の形状が、閉気孔に近い形状でもなく、球でもない。このため、気孔とナノ粒子の界面が多い。したがって、低温時の熱伝導率がより一層低くなりやすいため、熱伝導率の温度に対する変化率が向上する。なお、平均細孔径、細孔表面積及び細孔容積は水銀圧入法を用いて計測することができる。
また、3.5<(細孔表面積×平均細孔径/細孔容積)を満たすセラミックス材料1を構成するナノ粒子2の粒径は、10〜500nmであることが好ましく、10〜300nmがより好ましく、10〜200nmが更に好ましい。10nmより小さいと凝集しやすく、均一な焼結体が得られないことがある。特に、1nmより小さいと、ナノ粒子2が非常に凝縮しやすくなるため、分散することが困難であり、均一な焼結体を得ることが難しい。また、500nmより大きいと、長い自由行程のフォノンが散乱され難くなる。
3.5<(細孔表面積×平均細孔径/細孔容積)を満たすセラミックス材料1は、ナノ粒子2が結合して三次元網目状骨格構造を形成していることが好ましい。図4に示すように、ナノ粒子2は数珠繋ぎになった構造をしていることが好ましい。三次元網目状骨格構造を形成していることにより、粒子と気孔の界面が多くなる。
このようなナノ粒子2により構成されるセラミックス材料1の骨格の太さLAはナノ粒子1〜10個分であることが好ましい。なお、骨格の太さLAとは、10箇所測定した平均の値とする。骨格の太さLAがナノ粒子1〜10個分であることにより、低温では熱伝導を抑制し(断熱状態)、高温では熱伝導をほとんど抑制しない(放熱状態)セラミックスを製造できる。
また、骨格の太さLAは、ナノ粒子2の結合部のネック太さLBに関連する。ネックとは、ナノ粒子2間の接触部のことである。ネック太さLBとは、接触部の長さであり、例えば、図4に示す部分の太さである。セラミックス材料1を形成するナノ粒子2の結合部のネック太さLBは5〜300nmであることが好ましい。より好ましくは5〜100nmであり、さらに好ましくは5〜50nmである。ネック太さLBが5nm以上であることにより、強度を保つことができる。また、300nm以下であることにより、長い自由行程のフォノンが散乱されやすくなる。
さらに、3.5<(細孔表面積×平均細孔径/細孔容積)を満たすセラミックス材料1の気孔率が5〜70%であることが好ましい。より好ましくは15〜65%であり、さらに好ましくは35〜65%である。気孔率が5%以上であることにより、気孔3と粒子の界面が多くなるためフォノンを散乱しやすくなる。また、気孔率が70%以下であることにより、強度を保つことができる。また、平均細孔径は10〜1000nmであることが好ましい。より好ましくは10〜500nmであり、更に好ましくは20〜300nmである。平均細孔径が10nm以上であることにより、熱伝導率が小さくなりすぎない。平均細孔径が1000nm以下であることにより、強度を高くすることができる。
図5に、3.5<(細孔表面積×平均細孔径/細孔容積)を満たし、ナノ粒子2の表面に異種材料4が存在し、ナノ粒子2同士が結合して構成されたセラミックス材料1を示す。図5のセラミックス材料1は、異種材料4がナノ粒子2の表面(ナノ粒子2とナノ粒子2の界面、気孔3とナノ粒子2の界面)を覆っている複合材料である。
異種材料4が存在することにより、ナノ粒子2とナノ粒子2の界面に異相が存在する。異相が存在する界面では、異相が存在しない界面よりもフォノンを散乱しやすい。このために、低温時の熱伝導率が低くなり、熱伝導率の温度に対する変化率が向上する。
また、異種材料4はナノ粒子2の表面を10%以上覆っていることが好ましい。10%以上覆われていれば、フォノンを散乱しやすくなる。
異種材料4はO、B、C、N、Al、SiおよびYからなる群から選ばれる少なくとも一種を含むことが好ましい。これらの異種材料4はフォノンが担う熱伝導の割合が高いために好ましい。
以上の3.5<(細孔表面積×平均細孔径/細孔容積)を満たすセラミックス材料1の製造方法としては、例えば原料である前記ナノ粒子2を有機溶媒を用いて解砕し、乾燥後にプレス成形し、Ar雰囲気または真空中で焼成温度1000〜2000℃、焼成圧力0〜80MPa、焼成時間1〜360分の焼成条件で作製することができる。
(熱スイッチの第二材料)
本発明の放熱調整構造11における熱スイッチ12は、第一材料からなる主層13と第二材料である樹脂からなる樹脂層14とを含む複合構造であることが好ましい。図6に、主層13と樹脂層14とを含む複合構造の実施形態を示す。複合構造である熱スイッチ12は、熱発生源の表面部15と、主層13との間に樹脂層14が備えられていることが好ましい。樹脂層14を備えると、主層13と表面部15の接着性が良くなる。これにより、主層13と表面部15の間の熱抵抗を小さくしたり、主層13と表面部15の剥がれを抑制したりできる。
本発明の放熱調整構造11における熱スイッチ12は、第一材料からなる主層13と第二材料である樹脂からなる樹脂層14とを含む複合構造であることが好ましい。図6に、主層13と樹脂層14とを含む複合構造の実施形態を示す。複合構造である熱スイッチ12は、熱発生源の表面部15と、主層13との間に樹脂層14が備えられていることが好ましい。樹脂層14を備えると、主層13と表面部15の接着性が良くなる。これにより、主層13と表面部15の間の熱抵抗を小さくしたり、主層13と表面部15の剥がれを抑制したりできる。
樹脂層14の厚みは1mm以下であることが好ましい。より好ましくは0.5mm以下であり、更に好ましくは0.3mm以下である。樹脂層14の厚みが1mm以下であることにより、樹脂層14の熱容量が大きくなりすぎない。これにより、熱スイッチ12の熱抵抗が低いときには放熱性能を損なわず、熱抵抗が高いときには断熱性能を損なわない。
また、第二材料は、エチレンプロピレンジエンモノマー共重合体(EPDM)、エチレンプロピレン共重合体、ポリイミド、ポリアミドイミド、シリコーン、フッ素エラストマー、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、ポリウレタン、熱硬化性ポリイミド、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン(PS)、ポリ酢酸ビニル、ポリテトラフルオロエチレン、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)樹脂、アクリルニトリルスチレン(AS)樹脂、アクリル樹脂、ポリアミド、ナイロン、ポリアセタール、ポリカーボネート、変性ポリフェニレンエーテル、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、環状ポリオレフィン、ポリフェニレンスルファイド(PPS)、ポリテトラフロロエチレン、ポリスルホン、ポリエーテルサルフォン、非晶ポリアリレート、液晶ポリマー、ポリエーテルエーテルケトン、熱可塑性ポリイミド、熱可塑性ポリウレタン(TPU)、メチルメタクリレートスチレン(MS)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリジメチルシロキサン(PDMS)から選ばれる材料であることが好ましい。
なお、熱スイッチ12の熱発生源とは反対の表面に凹凸が形成されていることが好ましい。凹凸は、熱スイッチ12自身の表面に形成されていても良いし、熱スイッチ12の表面に凹凸のある金属などを備えることにより、形成していても良い。例えば、図6では、主層13の外表面13sに凹凸が形成されていても良いし、主層13の外表面13sに、表面に凹凸のある金属を備えていても良い。熱スイッチ12の熱発生源とは反対の表面に凹凸が形成されていることにより、表面積が大きくなり放熱性が良くなったり、放熱時に強制対流を発生させた場合の熱伝達をあげることができる。
以下、本発明を実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
[試験1]
(熱スイッチ)
(実施例1)
熱スイッチ12として炭化ケイ素の多結晶体を用いた。熱スイッチ12の厚みは0.1mmであった。この多結晶体の熱伝導率を測定したところ、室温(25℃)では2W/(m・K)、100℃では7W/(m・K)であり、熱抵抗は室温で5×10−5(m2・K)/W、100℃では1.4×10−5(m2・K)/Wであった。なお、熱伝導率(W/(m・K))=熱拡散率×比熱×密度である。この式において、「熱拡散率」は、レーザーフラッシュ法により測定した。また、「比熱」は、示差走査熱量測定により測定した。「密度」は、アルキメデス法で測定した。また、熱抵抗=熱スイッチ12の厚み/熱伝導率である。アルキメデス法によって測定した密度と示差走査熱量測定によって測定した比熱の値から体積比熱を算出すると980kJ/(m3・K)であった。
(熱スイッチ)
(実施例1)
熱スイッチ12として炭化ケイ素の多結晶体を用いた。熱スイッチ12の厚みは0.1mmであった。この多結晶体の熱伝導率を測定したところ、室温(25℃)では2W/(m・K)、100℃では7W/(m・K)であり、熱抵抗は室温で5×10−5(m2・K)/W、100℃では1.4×10−5(m2・K)/Wであった。なお、熱伝導率(W/(m・K))=熱拡散率×比熱×密度である。この式において、「熱拡散率」は、レーザーフラッシュ法により測定した。また、「比熱」は、示差走査熱量測定により測定した。「密度」は、アルキメデス法で測定した。また、熱抵抗=熱スイッチ12の厚み/熱伝導率である。アルキメデス法によって測定した密度と示差走査熱量測定によって測定した比熱の値から体積比熱を算出すると980kJ/(m3・K)であった。
(比較例1〜3)
同様にして、比較例1〜3の試料を作製した。作製した熱スイッチの値を表1に示す。
同様にして、比較例1〜3の試料を作製した。作製した熱スイッチの値を表1に示す。
(評価方法)
リチウムイオン電池(定格容量1800mAh)に接着剤を用いて熱スイッチ12を貼り付け、放電特性、7.2Aでの急速充電時の電池表面温度を測定した。熱スイッチ12の熱発生源とは反対の表面に凹凸は形成しなかった。また、熱スイッチ12を備えていないリチウムイオン電池も同様に測定した。雰囲気温度が−10℃、流速3m/sにおける放電特性の測定結果を図7に示す。また、電池表面の初期温度が30℃の時から、7.2Aで急速放電した時の、電池表面温度の温度変化の測定結果を図8に示す。なお、図7,図8において、実施例1が熱スイッチあり、比較例7が熱スイッチなしである。また、比較例1をa、比較例2をb、比較例3をcとして表した。
リチウムイオン電池(定格容量1800mAh)に接着剤を用いて熱スイッチ12を貼り付け、放電特性、7.2Aでの急速充電時の電池表面温度を測定した。熱スイッチ12の熱発生源とは反対の表面に凹凸は形成しなかった。また、熱スイッチ12を備えていないリチウムイオン電池も同様に測定した。雰囲気温度が−10℃、流速3m/sにおける放電特性の測定結果を図7に示す。また、電池表面の初期温度が30℃の時から、7.2Aで急速放電した時の、電池表面温度の温度変化の測定結果を図8に示す。なお、図7,図8において、実施例1が熱スイッチあり、比較例7が熱スイッチなしである。また、比較例1をa、比較例2をb、比較例3をcとして表した。
(評価結果)
図7に示すように、リチウムイオン電池の周囲に熱スイッチ12を備えた場合、取り出せる電圧が約0.1V高くなった。また、7.2Aで急速放電したときの熱スイッチ12を備えた場合と備えていない場合の電池表面温度を比較した(図8)。熱スイッチ12を備えた場合と備えていない場合の表面温度80℃以上での温度差は3℃以下しかなかった。よって、熱スイッチ12を備えても、放熱性は悪化しなかった。
図7に示すように、リチウムイオン電池の周囲に熱スイッチ12を備えた場合、取り出せる電圧が約0.1V高くなった。また、7.2Aで急速放電したときの熱スイッチ12を備えた場合と備えていない場合の電池表面温度を比較した(図8)。熱スイッチ12を備えた場合と備えていない場合の表面温度80℃以上での温度差は3℃以下しかなかった。よって、熱スイッチ12を備えても、放熱性は悪化しなかった。
さらに、図7に示すように、リチウムイオン電池の周囲にa(比較例1)、b(比較例2)、c(比較例3)の試料を備えた場合、aでは断熱性が向上したため取り出せる電圧が約0.12V高くなったが、b、cでは断熱性が良くないため取り出せる電圧に変化はなかった。また、7.2Aで急速放電したときのa、b、cを備えた場合と備えていない場合の電池表面温度を比較した(図8)。bを備えた場合と熱スイッチを備えていない場合の表面温度80℃以上での温度差は、最大2℃しか変わらず、放熱性の悪化はみられなかった。一方、a、cを備えた場合には熱スイッチを備えていない場合と比べて、それぞれ最大8℃、6℃高くなっており、a、cを備えると、放熱性が悪化したといえる。
以上より、実施例1,比較例1の試料は、室温(25℃)における熱抵抗が1.0×10−5(m2・K)/Wより大きく、断熱性が良好であった。(100℃における熱抵抗)/(室温における熱抵抗)は、実施例1,比較例2は、2/3以下であり、温度が上昇したとき、熱抵抗が下がり、放熱性に優れていた。したがって、室温における熱抵抗が1.0×10−5(m2・K)/Wより大きく、(100℃における熱抵抗)/(室温における熱抵抗)が、2/3以下である実施例1は、断熱性と放熱性に優れており、これを備えたリチウムイオン電池は、性能が向上した。
[試験2]
(熱スイッチ)
(実施例2)
熱スイッチ12として炭化ケイ素の多結晶体を用いた。熱スイッチ12の厚みは0.1mmであった。この多結晶体の熱伝導率を測定したところ、室温(25℃)では2W/(m・K)、100℃では7W/(m・K)であり、熱抵抗は室温で5×10−5(m2・K)/W、100℃では1.4×10−5(m2・K)/Wであった。アルキメデス法によって測定した密度と示差走査熱量測定によって測定した比熱の値から体積比熱を算出すると970kJ/(m3・K)であった。
(熱スイッチ)
(実施例2)
熱スイッチ12として炭化ケイ素の多結晶体を用いた。熱スイッチ12の厚みは0.1mmであった。この多結晶体の熱伝導率を測定したところ、室温(25℃)では2W/(m・K)、100℃では7W/(m・K)であり、熱抵抗は室温で5×10−5(m2・K)/W、100℃では1.4×10−5(m2・K)/Wであった。アルキメデス法によって測定した密度と示差走査熱量測定によって測定した比熱の値から体積比熱を算出すると970kJ/(m3・K)であった。
(比較例4〜6)
同様にして、比較例4〜6の試料を作製した。作製した熱スイッチの値を表1に示す。なお、比較例4〜6の試料は、比較例1〜3の試料と同じである。
同様にして、比較例4〜6の試料を作製した。作製した熱スイッチの値を表1に示す。なお、比較例4〜6の試料は、比較例1〜3の試料と同じである。
(評価装置)
図9に示す評価装置を作製した。この評価装置は、オイルが円筒型ヒーター61、チューブ62、クーラー68、ポンプ63、流量計65を循環するものである。円筒型ヒーター61を直流電源で通電して発熱させることでオイルが温まり、円筒型ヒーター61通過後のオイルの温度を熱電対67で計測する。
図9に示す評価装置を作製した。この評価装置は、オイルが円筒型ヒーター61、チューブ62、クーラー68、ポンプ63、流量計65を循環するものである。円筒型ヒーター61を直流電源で通電して発熱させることでオイルが温まり、円筒型ヒーター61通過後のオイルの温度を熱電対67で計測する。
(評価方法)
円筒型ヒーター61の外周に接着剤を用いて熱スイッチ12を貼り付けた。熱スイッチ12の熱発生源とは反対の表面には凹凸を形成しなかった。ヒーターを200Wで発熱させ、流速5m/sでオイルを流したときのオイルの温度が、100℃になるまでの時間(温度上昇速度)を測定した。また、オイルの温度が100℃を超えてからの温度上昇速度も測定した。同様にして、熱スイッチ12を備えていない評価装置についても測定した。測定結果を図10に示す。なお、図10において、実施例2が熱スイッチあり、比較例8が熱スイッチなしである。また、比較例4をd、比較例5をe、比較例6をfとして表した。
円筒型ヒーター61の外周に接着剤を用いて熱スイッチ12を貼り付けた。熱スイッチ12の熱発生源とは反対の表面には凹凸を形成しなかった。ヒーターを200Wで発熱させ、流速5m/sでオイルを流したときのオイルの温度が、100℃になるまでの時間(温度上昇速度)を測定した。また、オイルの温度が100℃を超えてからの温度上昇速度も測定した。同様にして、熱スイッチ12を備えていない評価装置についても測定した。測定結果を図10に示す。なお、図10において、実施例2が熱スイッチあり、比較例8が熱スイッチなしである。また、比較例4をd、比較例5をe、比較例6をfとして表した。
(評価結果)
熱スイッチ12で覆った場合、オイル温度が60℃までの温度上昇速度は1.5℃/秒であり、熱スイッチ12で覆っていない場合の温度上昇速度である1.0℃/秒よりも速くなった(熱スイッチ12による断熱性の効果)。また、オイルの温度が100℃を超えてからの温度上昇速度は熱スイッチ12で覆った場合は1.0℃/秒、熱スイッチ12で覆っていない場合は0.98℃/秒であり、同程度であった(熱スイッチ12の放熱性の効果)。
熱スイッチ12で覆った場合、オイル温度が60℃までの温度上昇速度は1.5℃/秒であり、熱スイッチ12で覆っていない場合の温度上昇速度である1.0℃/秒よりも速くなった(熱スイッチ12による断熱性の効果)。また、オイルの温度が100℃を超えてからの温度上昇速度は熱スイッチ12で覆った場合は1.0℃/秒、熱スイッチ12で覆っていない場合は0.98℃/秒であり、同程度であった(熱スイッチ12の放熱性の効果)。
d(比較例4)の試料で覆った場合、オイル温度が60℃までの温度上昇速度は1.4℃/秒であり、dを備えていない場合の温度上昇速度である1.0℃/秒よりも速くなった(dによる断熱性の効果)。e(比較例5)、f(比較例6)の試料を備えた場合の温度上昇速度は1.0℃/秒であり、e、fによる断熱効果はみられなかった。また、オイルの温度が100℃を超えてからの温度上昇速度はeの試料で覆った場合は1.0℃/秒であり、eを備えていない場合の温度上昇速度0.98℃/秒と同程度であった(eの放熱性の効果)。d、fの試料を備えた場合の温度上昇速度は1.4℃/秒であり、e、fにより放熱性が悪化したといえる。
以上より、実施例2,比較例4の試料は、室温(25℃)における熱抵抗が1.0×10−5(m2・K)/Wより大きく、断熱性が良好であった。(100℃における熱抵抗)/(室温における熱抵抗)は、実施例2,比較例5は、2/3以下であり、温度が上昇したとき、熱抵抗が下がり、放熱性に優れていた。したがって、室温における熱抵抗が1.0×10−5(m2・K)/Wより大きく、(100℃における熱抵抗)/(室温における熱抵抗)が、2/3以下である実施例2は、断熱性と放熱性に優れており、これを備えたヒーターは、性能が向上した。
本発明の放熱調整構造は、内部に熱を持つ装置のための、装置内部の温度調整を行う構造として利用することができる。
1:セラミックス材料、2:ナノ粒子、3:気孔、4:異種材料、11:放熱調整構造、12:熱スイッチ、13:主層、13s:外表面、14:樹脂層、15:表面部、21:バッテリーパック、22:ケース、31:エンジン、32:配管、33:オイル・パン、34:オイル・ストレーナ、35:オイル・ポンプ、36:オイル・クーラー、37:オイル・フィルタ、38:オイル・ギャラリ、51:トランスミッション、61:円筒型ヒーター、62:チューブ、63:ポンプ、65:流量計、66:直流電流、67:熱電対、68:クーラー。
Claims (12)
- 室温における熱抵抗が1.0×10−5(m2・K)/Wより大きく、かつ100℃における熱抵抗が室温における熱抵抗の2/3以下である第一材料によって形成された熱スイッチを、熱を発生する熱発生源の周囲に備え、前記熱スイッチの熱伝導が温度によって変化することにより、前記熱発生源からの放熱を調整する放熱調整構造。
- 前記熱スイッチの体積比熱が1000kJ/m3Kより小さい請求項1に記載の放熱調整構造。
- 前記熱スイッチの厚みが20mm以下である請求項1または2に記載の放熱調整構造。
- 前記熱スイッチの前記第一材料は、酸化物、窒化物、炭化物、炭素同素体、放射率可変素子、Mott絶縁体、金属−半導体相転移材料、及び金属−絶縁体相転移材料からなる群から選択されるいずれかによって形成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の放熱調整構造。
- 前記熱スイッチの前記第一材料は、SiC、AlN、Si3N4、VO2、Al2O3、ZrO2、ダイヤモンド、グラフェン、グラファイト、カーボンナノチューブ、カーボンナノワイヤー、及びコージェライトからなる群から選択される1種類以上を含む請求項4に記載の放熱調整構造。
- 前記熱スイッチは、前記第一材料からなる主層と第二材料である樹脂からなる樹脂層とを含む複合構造である請求項1〜5のいずれか1項に記載の放熱調整構造。
- 前記熱発生源の表面部と、前記主層との間に前記樹脂層が備えられている請求項6に記載の放熱調整構造。
- 前記樹脂層の厚みが1mm以下である請求項7に記載の放熱調整構造。
- 前記熱スイッチの前記熱発生源とは反対の表面に凹凸が形成されている請求項1〜8のいずれか1項に記載の放熱調整構造。
- 前記熱発生源からの熱を前記熱スイッチを介して受熱する受熱体が流体であり、その流速が0.1m/s以上10m/sである請求項1〜9のいずれか1項に記載の放熱調整構造。
- 請求項1〜10のいずれか1項に記載の放熱調整構造を備えたバッテリーパック。
- 請求項1〜10のいずれか1項に記載の放熱調整構造を備えた流体が流通する流体流通装置。
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