JP5802177B2 - オイルパンの保温及び冷却構造 - Google Patents
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Description
そこで、エンジンの底部にオイルを貯留するためのオイルパンを設け、エンジンが稼働し始めるとオイルパンからオイルをオイルポンプにて吸い上げ、必要に応じてオイルフィルターやストレーナーにて濾過した後に、クランクシャフト、シリンダー壁、動弁部などのエンジン内の各部に圧送され、再度、オイルパンに戻る。
また、エンジンの稼働によりオイルの温度が上昇するので冷却機構も設けられている。
エンジンオイルにはシリンダーとピストンのごく僅かな隙間に入り込んで両者を潤滑するとともに油膜を形成することで、この隙間に気密性を保持することが必要であり、ある程度の粘性が必要である。
しかし、このようなエンジンオイルは低温になると粘度が高くなり、摺動部のフリクションが増大し、燃費が下がる原因の1つになっている。
したがってエンジンの燃費の向上を図るにはエンジンの始動後、オイルが所定の温度まで速やかに上昇するようにオイルパンを保温し、オイルが高温になるとオイルパンの放熱を促進、冷却系統への負荷を低減するのが望ましい。
しかし、同公報に開示するオイルパンは二層構造であることから、従来の一層構造のオイルパンよりも高油温時の放熱特性に劣るものであり、低油温時においても単にオイルパン本体と外装部の間に隙間を形成するだけなので保温特性も不充分である。
本発明に係るオイルパンはオイルの温度がエンジンの始動時等において所定の温度より低い場合にヒートシンクの前端側よりも後端側が下になるように傾斜することでオイルパンの底面の外側とヒートシンクの後端側との間に隙間を形成しつつ、車両の走行風の流れをヒートシンクに沿って下方に誘導した点に特徴がある。
この際にヒートシンクの先端側は、オイルパンの底面外側に接触していても少し離れていてもよい。
このように走行風を傾斜させたヒートシンクの下面にて下方に逃がすことでシートシンクとオイルパン底面の外側面との間に設けた空気層の隙間による保温効果が高くなる。
アルミニウム及びその合金からなる押出形材でヒートシンクを製作すると、熱伝導性が高く放熱性に優れたヒートシンクとなる。
ここで、ヒートシンクの後端が下降し、オイルパンの底面の外側面と、このヒートシンクとの間に形成される隙間に異物が飛び込むのを防止できるように、前記ヒートシンクの後端側が下降することで形成されるオイルパンの底面外側とヒートシンクの間の隙間を外周部でふさぐ包囲壁を有するようにしてもよい。
本発明において、ヒートシンクの後端側を上下動する駆動手段に制限がなく、アクチュエータ等の機械的駆動手段や電磁石のON・OFF等の磁力的駆動手段等が例として挙げられる。
これによりオイルの温度上昇を促進する。
一方、エンジン系統の発熱によりオイルの温度が所定温度以上に上昇すると、ヒートシンクの後端側が上昇し、このヒートシンクがオイルパンの底面外側に密着することでオイルパンの放熱性が高くなる。
また、本発明では、ヒートシンクの後端側を上下動させるようにしたので駆動機構が単純であるとともに、下降した際にヒートシンクの後端側が下方に位置する傾斜面になるので走行風が下方に離れるように誘導され、オイルパンの保温効果が向上する。
図1はエンジンの底部に設けたオイルパン11の断面図及びその底面11aの外側下部に取り付けたヒートシンク12の構造例を示す。
ヒートシンク12は図2にA−A線断面端面図を示すように、プレート状のベース部12aから複数の放熱フィン12bを垂下させた例になっている。
ヒートシンク12のベース部12bの上面がオイルパン11の底面11aの外側に密着可能になっていれば限らずしも平坦状でなくてもよく、曲面にて密着可能になっていてもよい。
本実施例は、ヒートシンク12をアルミニウム合金の押出形材で製作してあり、複数の放熱フィン12bが車両の走行方向に沿って平行になるようにベース部12aから一体的に垂下させてある。
ヒートシンク12の後端部が駆動手段13にて上下動するようになっていて、本実施例のように枢着部材12cは固定式であってもよく、ヒートシンクの後端側が上下動する際にオイルパン11との干渉をさけやすいように枢着部材12cも少し上下動してもよい。
ただし、枢着部材12cが少し上下動する場合でもヒートシンクの後端側が下降した状態ではヒートシンク12の下面が車両の前方から後方に向けて下方に傾斜するようになっている。
図1に示した実施例はサーモアクチュエータの本体部(センサー部)13aをオイルパン11に貯留してあるオイル1中に配設し、ピストン部13bが下方に向けて伸縮するようになっている。
このピストン部13bとヒートシンク12の後端側をリンク部材13cを介してリンク連結した例になっている。
リンク部材13cの途中はオイルパンの底部に取り付けた支持部材13dと軸部13eにて軸連結し、リンク部材13cの前端とヒートシンクに軸着13fし、後端をピストン部13bに軸着13gしてある。
オイルの温度が低温のときは図1(a)に示すようにサーモアクチュエータのピストン部13bがセンサー部13aの温度検知により縮小し、リンク部材13cを介してヒートシンク12の後端が下降した状態になっている。
この状態ではオイルパン11の底面11aの外側とヒートシンク12との間に隙間Sが形成され、この隙間Sによる断熱空気層として作用し、オイルパンの底部が保温されている。
隙間Sは前端側が小さく、後端側が大きくなるようになっていて、ヒートシンク11の下面が後端に行くに従い、下方に位置するように傾斜する。
これにより、図1(a)に矢印で示すように走行風の流れが下方に誘導される。
エンジンが始動し、その後の稼働に伴い、オイル1の温度が上昇するとサーモアクチュエータからなる駆動手段13のピストン部13bがセンサー部13aの検知により伸長し、ヒートシンクの後端がリンク部材13cにより上昇し、ヒートシンク12のベース部12aの上面がオイルパン11の底面外側に密着する。
この状態を図1(b)に示す。
この状態ではオイル1の熱がオイルパン11の底面11a及びベース部12aを経由し、放熱フィン12bにより放熱冷却される。
駆動手段23はオイルパン11側のオイルの温度を検知する温度センサー23aにつながれた電磁石23bと、ヒートシンク12側に取り付けた磁性体23cからなり、ヒートシンク12の後端側はシャフト23dに取り付けたスプリング23fにより下方に付勢されている。
オイルの温度が上昇すると、これを温度センサー23aが検知し、電磁石23bがONになり、ヒートシンク12の後端側を引き付ける。
これにより図3(b)に示すようにスプリング23fに対抗しながらヒートシンク12の後端側が上昇し、オイルパン11の底面11aに密着する。
これによりヒートシンク11の後端側の上下動による隙間Sに雨、小石、土等の異物が侵入するのを防ぐことができる。
11 オイルパン
11a 底面
12 ヒートシンク
12a ベース部
12b 放熱フィン
13 駆動手段(サーモアクチュエータ)
14 包囲壁
S 隙間
Claims (3)
- オイルパンと当該オイルパンの底面外側にヒートシンクを備え、
ヒートシンクは前端側を枢着し、後端側を上下方向に可動制御してあり、
オイルパンに貯留されているオイルが低温のときは前記ヒートシンクの後端側が下降することでヒートシンクが傾斜しオイルパンの底面外側と当該ヒートシンクとの間に隙間を形成し、
前記オイルが高温になると前記ヒートシンクの後端側が上昇することでヒートシンクがオイルパンの底面外側に密着することを特徴とするオイルパンの保温及び冷却構造。 - 前記ヒートシンクはアルミ押出形材で製作してあるとともに、オイルパンの底面外側に密着又は隙間を形成するベース部と、当該ベース部から垂下させた放熱フィンを有することを特徴とする請求項1記載のオイルパンの保温及び冷却構造。
- 前記ヒートシンクの後端側が下降することで形成されるオイルパンの底面外側とヒートシンクの間の隙間を外周部でふさぐ包囲壁を有することを特徴とする請求項1又は2記載のオイルパンの保温及び冷却構造。
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