JPWO2016136116A1 - 情報処理装置 - Google Patents

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Abstract

パケットの受信を適切に打ち切る。情報処理装置は、制御部を具備する。この制御部は、自装置が属する第1ネットワークを識別するための第1の物理層ネットワーク識別子と、自装置が属しない第2ネットワークを識別するための第2の物理層ネットワーク識別子とが一致したと判定された場合に、第1の物理層ネットワーク識別子を変更する制御を行う。そして、制御部は、その変更に関する変更情報を他の情報処理装置に送信する制御を行う。また、制御部は、自装置が属する第1ネットワークを識別するための第1の物理層ネットワーク識別子を変更する旨の変更情報を第1ネットワークに属する他の情報処理装置から受信した場合に、その変更情報に基づいて、パケットの受信処理を途中で打ち切る条件を変更する制御を行う。

Description

本技術は、情報処理装置に関する。詳しくは、無線通信を利用して情報のやりとりを行う情報処理装置に関する。
従来、無線通信を利用して情報のやり取りを行う無線通信技術が存在する。例えば、無線LAN(Local Area Network)に関する標準規格IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)802.11の普及が進んでいる。
また、IEEE802.11標準化において、PLCP(Physical Layer Convergence Protocol)ヘッダ内にネットワーク識別子を付加し、不要な受信を早期に打ち切る技術が提案されている(例えば、非特許文献1参照。)。この技術では、PLCPヘッダ内に付加されたネットワーク識別子に基づいて、自装置が属する無線ネットワーク以外からの不要な受信を早期に打ち切る。なお、PLCPヘッダ内に付加されるネットワーク識別子は、BSS(Basic Service Set) COLORとも称される。
802.11ah-D2.0
上述の従来技術では、不要な受信を早期に打ち切ることができるため、電力消費を低減させることができ、所望パケットの受信成功確率を高めることができる。
ここで、BSS COLORが格納されるCOLORフィールドは、物理層というビット長の制約の大きいヘッダ内に存在するフィールドである。このため、BSS COLORが取り得る値の選択肢が限定される。例えば、非特許文献1の場合には、COLORフィールドは3ビットであり、取り得る選択肢は8通りしかないことになる。また、BSS COLORは、親局(アクセスポイント)が独自に決定する。このため、通信可能範囲がオーバーラップする複数のBSS(OBSS)間において、BSS COLORが重複するケースが発生しうる。このように、BSS COLORが重複する場合には、パケットのフィルタリングを適切に行うことができず、パケットの早期打ち切りを行うことができないおそれがある。そこで、パケットのフィルタリングを適切に行い、不要な受信を適切に打ち切ることが重要である。
本技術はこのような状況に鑑みて生み出されたものであり、パケットの受信を適切に打ち切ることを目的とする。
本技術は、上述の問題点を解消するためになされたものであり、その第1の側面は、自装置が属する第1ネットワークを識別するための第1の物理層ネットワーク識別子と自装置が属しない第2ネットワークを識別するための第2の物理層ネットワーク識別子とが一致したと判定された場合に上記第1の物理層ネットワーク識別子を変更して当該変更に関する変更情報を他の情報処理装置に送信する制御を行う制御部を具備する情報処理装置およびその情報処理方法ならびに当該方法をコンピュータに実行させるプログラムである。これにより、第1の物理層ネットワーク識別子および第2の物理層ネットワーク識別子が一致したと判定された場合に、第1の物理層ネットワーク識別子を変更してその変更に関する変更情報を他の情報処理装置に送信するという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記制御部は、受信したパケットの物理ヘッダに存在する上記第1の物理層ネットワーク識別子の値と上記第1ネットワークにおいて使用されている上記第1の物理層ネットワーク識別子の値とが同一であり、かつ、MACヘッダに存在するデータリンク層ネットワーク識別子の値と上記第1ネットワークを識別するためのデータリンク層ネットワーク識別子の値とが異なる場合に、上記第1の物理層ネットワーク識別子および上記第2の物理層ネットワーク識別子が一致したと判定するようにしてもよい。これにより、物理層ネットワーク識別子の値と、データリンク層ネットワーク識別子の値とに基づいて、第1の物理層ネットワーク識別子および第2の物理層ネットワーク識別子が一致したと判定するという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記制御部は、受信したビーコンパケットのペイロード内に記載されている物理層ネットワーク識別子の情報と上記第1ネットワークにおいて使用されている上記第1の物理層ネットワーク識別子の情報とが同一であり、かつ、MACヘッダに存在するデータリンク層ネットワーク識別子の情報と上記第1ネットワークを識別するためのデータリンク層ネットワーク識別子の情報とが異なる場合に、上記第1の物理層ネットワーク識別子および上記第2の物理層ネットワーク識別子が一致したと判定するようにしてもよい。これにより、物理層ネットワーク識別子の値と、データリンク層ネットワーク識別子の値とに基づいて、第1の物理層ネットワーク識別子および第2の物理層ネットワーク識別子が一致したと判定するという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記制御部は、上記第1の物理層ネットワーク識別子および上記第2の物理層ネットワーク識別子の一致検出通知を上記第1ネットワークに属する他の情報処理装置から受信した場合に、上記第1の物理層ネットワーク識別子および上記第2の物理層ネットワーク識別子が一致したと判定するようにしてもよい。これにより、第1の物理層ネットワーク識別子および第2の物理層ネットワーク識別子の一致検出通知を第1ネットワークに属する他の情報処理装置から受信した場合に、第1の物理層ネットワーク識別子および第2の物理層ネットワーク識別子が一致したと判定するという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記制御部は、上記第2ネットワークを含む他のネットワークに属する他の情報処理装置から送信される報知情報に基づいて、上記他のネットワークにおいて使用されている物理層ネットワーク識別子を抽出して上記抽出された物理層ネットワーク識別子以外の物理層ネットワーク識別子を上記変更後の第1の物理層ネットワーク識別子とするようにしてもよい。これにより、他のネットワークに属する他の情報処理装置から送信される報知情報に基づいて、他のネットワークにおいて使用されている物理層ネットワーク識別子を抽出し、その抽出された物理層ネットワーク識別子以外の物理層ネットワーク識別子を変更後の第1の物理層ネットワーク識別子とするという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記制御部は、上記他のネットワークにおいて使用されている物理層ネットワーク識別子を抽出するための上記報知情報のモニタ時間をランダムに設定するようにしてもよい。これにより、他のネットワークにおいて使用されている物理層ネットワーク識別子を抽出するための報知情報のモニタ時間をランダムに設定するという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記制御部は、上記抽出された物理層ネットワーク識別子以外の物理層ネットワーク識別子が存在しない場合には、受信強度が最も小さい報知情報を送信した他の情報処理装置が属するネットワークにおいて使用されている物理層ネットワーク識別子を上記変更後の第1の物理層ネットワーク識別子とするようにしてもよい。これにより、抽出された物理層ネットワーク識別子以外の物理層ネットワーク識別子が存在しない場合には、受信強度が最も小さい報知情報を送信した他の情報処理装置が属するネットワークにおいて使用されている物理層ネットワーク識別子を、変更後の第1の物理層ネットワーク識別子とするという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記制御部は、上記第1の物理層ネットワーク識別子および上記第2の物理層ネットワーク識別子が一致する場合でも、上記第2ネットワークに属する他の情報処理装置から送信される報知情報に上記第2の物理層ネットワーク識別子を変更する旨の変更情報が含まれるときには、上記第1の物理層ネットワーク識別子を変更しないようにしてもよい。これにより、第1の物理層ネットワーク識別子および第2の物理層ネットワーク識別子が一致する場合でも、第2ネットワークに属する他の情報処理装置から送信される報知情報に第2の物理層ネットワーク識別子を変更する旨の変更情報が含まれるときには、第1の物理層ネットワーク識別子を変更しないという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記制御部は、上記変更後の第1の物理層ネットワーク識別子の使用を開始する開始タイミング、または、上記更新前の第1の物理層ネットワーク識別子の使用を終了する終了タイミングの何れかを指定するための指定情報を上記変更情報に含めて送信するようにしてもよい。これにより、変更後の第1の物理層ネットワーク識別子の使用を開始する開始タイミング、または、更新前の第1の物理層ネットワーク識別子の使用を終了する終了タイミングの何れかを指定するための指定情報を変更情報に含めて送信するという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記制御部は、上記第1ネットワークに属する情報処理装置のうちにPower Save状態となっている情報処理装置が存在する場合には、上記開始タイミングから上記終了タイミングまでの時間として、DTIM間隔以上の時間を設定するようにしてもよい。これにより、第1ネットワークに属する情報処理装置のうちにPower Save状態となっている情報処理装置が存在する場合には、開始タイミングから終了タイミングまでの時間として、DTIM間隔以上の時間を設定するという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記制御部は、上記第1の物理層ネットワーク識別子に関する情報を物理ヘッダに格納しないビーコンにより上記変更情報を送信するようにしてもよい。これにより、第1の物理層ネットワーク識別子に関する情報を物理ヘッダに格納しないビーコンにより変更情報を送信するという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記制御部は、上記第1ネットワークに属する全ての情報処理装置から上記変更後の第1の物理層ネットワーク識別子を物理ヘッダに適用したパケットを受信するまでの間、上記変更前の第1の物理層ネットワーク識別子および上記変更後の第1の物理層ネットワーク識別子の何れかを適用したパケットを受信対象とするようにしてもよい。これにより、第1ネットワークに属する全ての情報処理装置から、変更後の第1の物理層ネットワーク識別子を物理ヘッダに適用したパケットを受信するまでの間、変更前の第1の物理層ネットワーク識別子および変更後の第1の物理層ネットワーク識別子の何れかを適用したパケットを受信対象とするという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記制御部は、上記第1ネットワークに属する他の情報処理装置からの要求に応じて上記第1の物理層ネットワーク識別子の情報を上記他の情報処理装置に送信するようにしてもよい。これにより、第1ネットワークに属する他の情報処理装置からの要求に応じて第1の物理層ネットワーク識別子の情報を他の情報処理装置に送信するという作用をもたらす。
また、本技術の第2の側面は、自装置が属する第1ネットワークを識別するための第1の物理層ネットワーク識別子を変更する旨の変更情報を上記第1ネットワークに属する他の情報処理装置から受信した場合に、上記変更情報に基づいてパケットの受信処理を途中で打ち切る条件を変更する制御を行う制御部を具備する情報処理装置およびその情報処理方法ならびに当該方法をコンピュータに実行させるプログラムである。これにより、第1の物理層ネットワーク識別子を変更する旨の変更情報を他の情報処理装置から受信した場合に、その変更情報に基づいて、パケットの受信処理を途中で打ち切る条件を変更するという作用をもたらす。
また、この第2の側面において、上記制御部は、上記変更後の第1の物理層ネットワーク識別子の使用を開始する開始タイミングを指定する指定情報が上記変更情報に含まれる場合には、上記開始タイミング以降には上記変更後の第1の物理層ネットワーク識別子を物理ヘッダ内に含むパケットの受信処理を行うようにしてもよい。これにより、変更後の第1の物理層ネットワーク識別子の使用を開始する開始タイミングを指定する指定情報が変更情報に含まれる場合には、その開始タイミング以降には変更後の第1の物理層ネットワーク識別子を物理ヘッダ内に含むパケットの受信処理を行うという作用をもたらす。
また、この第2の側面において、上記制御部は、上記変更後の第1の物理層ネットワーク識別子の使用を終了する終了タイミングを指定する指定情報が上記変更情報に含まれる場合には、上記終了タイミングとなるまで上記変更前の第1の物理層ネットワーク識別子を物理ヘッダ内に含むパケットの受信処理を行うようにしてもよい。これにより、変更後の第1の物理層ネットワーク識別子の使用を終了する終了タイミングを指定する指定情報が変更情報に含まれる場合には、その終了タイミングとなるまで変更前の第1の物理層ネットワーク識別子を物理ヘッダ内に含むパケットの受信処理を行うという作用をもたらす。
また、この第2の側面において、上記制御部は、一定時間の間、上記第1の物理層ネットワーク識別子を物理ヘッダ内に含むパケットを上記他の情報処理装置から受信することができない場合には、上記第1の物理層ネットワーク識別子を確認するための要求情報を上記他の情報処理装置に送信するようにしてもよい。これにより、一定時間の間、第1の物理層ネットワーク識別子を物理ヘッダ内に含むパケットを他の情報処理装置から受信することができない場合には、第1の物理層ネットワーク識別子を確認するための要求情報を他の情報処理装置に送信するという作用をもたらす。
また、この第2の側面において、上記制御部は、上記要求情報に対する応答を待機している間、検出された全てのパケットの受信処理を行うようにしてもよい。これにより、要求情報に対する応答を待機している間、検出された全てのパケットの受信処理を行うという作用をもたらす。
また、この第2の側面において、上記第1の物理層ネットワーク識別子と上記自装置が属しない第2ネットワークを識別するための第2の物理層ネットワーク識別子とが一致することを検出した場合に当該検出結果を通知するための通知情報を上記他の情報処理装置に送信するようにしてもよい。これにより、第1の物理層ネットワーク識別子および第2の物理層ネットワーク識別子が一致することを検出した場合に、その検出結果を通知するための通知情報を他の情報処理装置に送信するという作用をもたらす。
また、この第2の側面において、上記制御部は、物理ヘッダに存在する上記第1の物理層ネットワーク識別子の値と上記第1ネットワークにおいて使用されている上記第1の物理層ネットワーク識別子の値とが同一であり、かつ、MACヘッダに存在するデータリンク層ネットワーク識別子の値と上記第1ネットワークを識別するためのデータリンク層ネットワーク識別子の値とが異なるパケットを受信した場合に、上記第1の物理層ネットワーク識別子および上記第2の物理層ネットワーク識別子が一致することを検出するようにしてもよい。これにより、物理層ネットワーク識別子の値と、データリンク層ネットワーク識別子の値とに基づいて、第1の物理層ネットワーク識別子および第2の物理層ネットワーク識別子が一致することを検出するという作用をもたらす。
本技術によれば、パケットの受信を適切に打ち切ることができるという優れた効果を奏し得る。なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
本技術の第1の実施の形態における通信システム10のシステム構成例を示す図である。 本技術の第1の実施の形態における情報処理装置200の機能構成例を示すブロック図である。 本技術の第1の実施の形態における通信システム10を構成する各装置間でやりとりされるPLCPヘッダのフォーマットの一例を示す図である。 本技術の第1の実施の形態における情報処理装置200によるパケット検出/受信判定処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本技術の第1の実施の形態における通信システム10を構成する各装置間における通信処理例を示すシーケンスチャートである。 本技術の第1の実施の形態における通信システム10を構成する各装置間でやりとりされるCOLOR情報共有フレームのフォーマットの一例を示す図である。 本技術の第1の実施の形態における情報処理装置200によるCOLOR重複検出処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本技術の第1の実施の形態における通信システム10を構成する各装置間でやりとりされるCOLORモニタ結果通知フレームのフォーマット例を示す図である。 本技術の第1の実施の形態における通信システム10を構成する各装置間でやりとりされるビーコンフレームのフォーマット例を示す図である。 本技術の第1の実施の形態における情報処理装置200による新COLOR決定処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本技術の第1の実施の形態における情報処理装置200による受信必須条件の更新処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本技術の第1の実施の形態における情報処理装置200によるCOLOR更新反映処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本技術の第2の実施の形態における通信システム10を構成する各装置間でやりとりされるCOLOR重複検出報告フレームのフォーマットの一例を示す図である。 本技術の第2の実施の形態における情報処理装置100によるCOLOR重複検出処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本技術の第2の実施の形態における情報処理装置200によるCOLOR重複検出処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本技術の第2の実施の形態における通信システム10を構成する各装置間でやりとりされるビーコンフレームのフォーマット例を示す図である。 本技術の第2の実施の形態における情報処理装置200による受信必須条件の更新処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本技術の第3の実施の形態における通信システム10を構成する各装置間でやりとりされるCOLOR情報取得要求フレームのフォーマット例を示す図である。 本技術の第3の実施の形態における通信システム10を構成する各装置間でやりとりされるCOLOR情報取得応答フレームのフォーマット例を示す図である。 本技術の第3の実施の形態における情報処理装置100によるCOLORリカバリ処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本技術の第3の実施の形態における情報処理装置200によるCOLORリカバリ処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本技術の第4の実施の形態における通信システム10を構成する各装置間における通信処理例を示すシーケンスチャートである。 本技術の第4の実施の形態における通信システム10を構成する各装置間でやりとりされるCOLOR運用開始要求フレームのフォーマット例を示す図である。 本技術の第4の実施の形態における情報処理装置100によるCOLOR運用開始要求処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本技術の第4の実施の形態における情報処理装置200によるCOLOR運用開始要求処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 スマートフォンの概略的な構成の一例を示すブロック図である。 カーナビゲーション装置の概略的な構成の一例を示すブロック図である。 無線アクセスポイントの概略的な構成の一例を示すブロック図である。
以下、本技術を実施するための形態(以下、実施の形態と称する)について説明する。説明は以下の順序により行う。
1.第1の実施の形態(親局がBSS COLORの重複を検出して新COLORを決定する例)
2.第2の実施の形態(子局がBSS COLORの重複を検出して親局が新COLORを決定する例)
3.第3の実施の形態(COLORリカバリ処理を行う例)
4.第4の実施の形態(子局がBSS COLORの運用開始をトリガする例)
5.応用例
<1.第1の実施の形態>
[通信システムの構成例]
図1は、本技術の第1の実施の形態における通信システム10のシステム構成例を示す図である。
通信システム10は、情報処理装置(子局)100乃至103、情報処理装置(親局)200、201により構成される。なお、これ以降では、子局および親局の表記については、適宜省略して示す。また、情報処理装置(親局)200、情報処理装置(子局)100、101が属する無線ネットワーク(BSS(Basic Service Set))をBSS11として模式的に示す。また、情報処理装置(親局)201、情報処理装置(子局)102、103が属する無線ネットワーク(BSS)をBSS12として模式的に示す。すなわち、無線ネットワークBSS11およびBSS12は、通信可能範囲がオーバーラップする近接する無線ネットワークである。
情報処理装置100乃至103は、例えば、無線通信機能を備える携帯型の情報処理装置(無線通信装置)である。ここで、携帯型の情報処理装置は、例えば、スマートフォン、携帯電話、タブレット端末等の情報処理装置である。また、情報処理装置100乃至103は、例えば、IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)802.11の無線LAN(Local Area Network)規格に準拠した通信機能を備えるものとする。この無線LANとして、例えば、Wi−Fi(Wireless Fidelity)、Wi−Fi Direct、Wi−Fi CERTIFIED Miracast仕様(技術仕様書名:Wi−Fi Display)を用いることができる。また、他の通信方式を利用した無線通信を行うようにしてもよい。
また、情報処理装置200、201は、例えば、無線通信機能を備える固定型の情報処理装置(無線通信装置)である。ここで、固定型の情報処理装置は、例えば、アクセスポイント、基地局等の情報処理装置である。また、情報処理装置200、201は、情報処理装置100乃至103と同様に、例えば、IEEE802.11の無線LAN規格に準拠した通信機能を備えるものとする。また、他の通信方式を利用した無線通信を行うようにしてもよい。
また、情報処理装置200、201は、親局(親機)として機能し、情報処理装置100乃至103は、子局(子機)として機能するものとする。また、情報処理装置200、201は、アクセスポイントとして機能し、情報処理装置100乃至103は、そのアクセスポイントの配下装置として機能するものとする。すなわち、図1では、2つの無線親局(情報処理装置200、201)が存在し、各機器に対して2つの無線子局(情報処理装置100乃至103)が接続されている例を示す。なお、本技術の実施の形態で対象となるシステム構成は、これらに限定さない。また、図1では、2つの無線親局と4つの無線子局とにより構成される通信システムの例を示すが、無線親局および無線子局の数については、これらに限定されない。例えば、3以上の無線親局(情報処理装置)により構成される通信システムについても、本技術の実施の形態を適用することができる。また、例えば、3、または、5以上の無線子局(情報処理装置)により構成される通信システムについても、本技術の実施の形態を適用することができる。
また、通信を行う2つの情報処理装置間の関係は、何れか一方を親局とし、他方を子局とするようにしてもよい。また、2つの情報処理装置間の接続を子局同士の直接通信の接続とするようにしてもよい。
ここで、IEEE802.11は、ランダムアクセス型の無線通信規格である。また、IEEE802.11では、複数の親局(親機)および子局(子機)が非同期的に送信を行う場合に、受信したパケットがどの装置から送信されたか、そのパケットが自装置宛てであるかを、MAC(Media Access Control)ヘッダに記載されている情報を参照して判断することができる。また、MACヘッダの内容の信憑性は、パケットの末尾にあるFCS(Frame Check Sequence)により確認することができる。
このように、MACヘッダに記載されている情報を参照して判断する場合には、各機器は、受信すべきパケットであるか否か(すなわち、自装置宛てのパケットであるか否か)を、パケットを最後まで受信しなければ判定することができない。この場合には、自装置が属する無線ネットワーク以外からの不要なパケットの受信処理を継続するための無駄な電力を消費するおそれがある。また、不要なパケットの受信処理中に、本来受信すべき自局宛てパケットが到来した場合、この受信に失敗するおそれがある。
そこで、無線ネットワーク(BSS)の識別子によるパケットフィルタリングを行い、不要な受信を早期に打ち切る技術が提案されている(例えば、非特許文献1参照。)。具体的には、PHY層(physical layer)(特に、PLCP副層)において無線ネットワーク(BSS)の識別子を挿入する。そして、その識別子によるパケットフィルタリングを行うことにより、不要な受信をPLCP(Physical Layer Convergence Protocol)ヘッダまでで打ち切ることができる。なお、PLCP副層は、対応変調の異なる様々な機器が共通に解釈する必要がある情報を伝えるため、その情報を含むヘッダ部を一定の速度の変調で送信し、その後にPHY変調依存部を送信するプロトコルを意味する。また、PLCP層BSS識別子は、BSS COLORとも称される。すなわち、BSS COLORは、PHY PLCP層のネットワーク識別子を意味する。また、BSSID(Basic Service Set Identifier)は、BSS(例えば、スター型のMAC層のネットワーク)のMAC(Media Access Control)層のネットワーク識別子を意味するものとする。なお、以降では、BSS COLORおよびこれに関する情報のうちの少なくとも1つについては、適宜COLOR情報と称して説明する。なお、BSS COLORは、請求の範囲に記載の物理層ネットワーク識別子の一例である。また、BSSIDは、請求の範囲に記載のデータリンク層ネットワーク識別子の一例である。
上述したように、BSS COLORが格納されるCOLORフィールドは、有限である。このため、BSS COLORが取り得る値の選択肢が限定される。例えば、非特許文献1の場合には、COLORフィールドは3ビットであり、取り得る選択肢は8通りしかないことになる。また、BSS COLORは、親局(アクセスポイント)が独自に決定する。このため、通信可能範囲がオーバーラップする複数のBSS(OBSS)間において、BSS COLORが重複するケースが発生しうる。なお、OBSSは、自装置が属しないBSSを意味する。このように、BSS COLORが重複する場合には、パケットのフィルタリングを適切に行うことができず、パケットの早期打ち切りを行うことができないおそれがある。そこで、パケットのフィルタリングを適切に行い、不要な受信を適切に打ち切ることが重要である。
そこで、本技術の実施の形態では、親局がBSS COLORの重複を検出した場合には、新しいBSS COLORを決定し、子局(配下装置)に通知して更新を反映させる例を示す。すなわち、PLCPヘッダに含まれるネットワーク識別子(BSS COLOR)がBSS間で重複することを親局が検出した際に、所定の移行期間を設定して更新設定および通知を行う例を示す。これにより、改善効果を維持する仕組みを提供することができる。
[情報処理装置(親局)の構成例]
図2は、本技術の第1の実施の形態における情報処理装置200の機能構成例を示すブロック図である。なお、情報処理装置100乃至103、201の機能構成(無線通信に関する機能構成)については、情報処理装置200と略同様であるため、ここでの説明を省略する。
情報処理装置200は、データ処理部210と、変復調部220と、無線インターフェース部230と、アンテナ231と、制御部240と、メモリ250とを備える。なお、図2では、情報処理装置200が1組の無線インターフェース部230およびアンテナ231を備える例を示すが、2組以上の無線インターフェース部およびアンテナを備えるようにしてもよい。
データ処理部210は、制御部240の制御に基づいて、各種データを処理するものである。例えば、データ処理部210は、上位層から入力されたデータが存在する場合の送信時には、そのデータに基づいて、無線送信のためのパケットについてメディアアクセス制御(MAC)のための各処理を行う。この各処理は、例えば、ヘッダの付加や誤り検出符号の付加等の処理である。そして、データ処理部210は、処理後のデータを変復調部220へ供給する。また、例えば、データ処理部210は、変復調部220からの入力がある受信時の場合には、MACヘッダの解析、パケット誤りの検出、リオーダー処理等を行い、処理後のデータをデータ処理部210のプロトコル上位層へ供給する。
変復調部220は、制御部240の制御に基づいて、変復調処理等を行うものである。例えば、変復調部220は、送信時は、データ処理部210からの入力データに対して、制御部240により設定されたコーディングおよび変調スキームに基づいて、エンコード、インターリーブ、変調等を行い、データシンボルストリームを生成する。そして、変復調部220は、最後にPLCP(Physical Layer Convergence Protocol)ヘッダを付加して、無線インターフェース部230へ提供する。また、例えば、変復調部220は、受信時には、無線インターフェース部230から入力された符号化受信信号に対して送信時と逆の処理を行い、データ処理部210および制御部240へ供給する。
無線インターフェース部230は、他の情報処理装置と接続して各種情報を送受信するためのインターフェースである。例えば、送信時には、無線インターフェース部230は、変復調部220からの入力をアナログ信号へとコンバートして増幅し、フィルタリングおよび周波数アップコンバートを行い、アンテナ231へ送出する。また、例えば、受信時には、無線インターフェース部230は、アンテナ231からの入力に対して逆の処理を行い、その処理結果を変復調部220へ提供する。
制御部240は、データ処理部210、変復調部220および無線インターフェース部230の各々の受信動作および送信動作を制御するものである。例えば、制御部240は、各部間の情報の受け渡しや通信パラメータの設定、データ処理部210におけるパケットのスケジューリングを行う。また、例えば、制御部240は、BSS COLORの決定およびその反映を行う。
また、例えば、制御部240は、情報処理装置200が属する無線ネットワークBSS11の第1の物理層ネットワーク識別子(BSS COLOR)と、情報処理装置200が属しない無線ネットワークBSS12の第2の物理層ネットワーク識別子(BSS COLOR)との一致を判定する。また、例えば、制御部240は、第1の物理層ネットワーク識別子(BSS COLOR)および第2の物理層ネットワーク識別子(BSS COLOR)が一致したと判定された場合には、第1の物理層ネットワーク識別子(BSS COLOR)を変更し、その変更に関する変更情報を子局に送信する制御を行う。例えば、制御部240は、その変更に関する変更情報を、図9に示すビーコンフレーム(例えば、COLOR更新予告フレーム)により子局に送信することができる。
また、例えば、制御部240は、第1の物理層ネットワーク識別子(BSS COLOR)を変更した場合には、パケットの受信処理を途中で打ち切る条件(例えば、パケットフィルタリング条件)を変更する制御を行う。
メモリ250は、制御部240によるデータ処理の作業領域としての役割や、各種データを保持する記憶媒体としての機能を有する。メモリ250として、例えば、不揮発性メモリ、磁気ディスク、光ディスク、MO(Magneto Optical)ディスク等の記憶媒体を用いることができる。なお、不揮発性メモリとして、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)を用いることができる。また、磁気ディスクとして、例えば、ハードディスク、円盤型磁性体ディスクを用いることができる。また、光ディスクとして、例えば、CD(Compact Disc)、DVD−R(Digital Versatile Disc Recordable)、BD(Blu-Ray Disc(登録商標))を用いることができる。
ここで、本技術の実施の形態では、通信システム10を構成する各装置が、パケット送受信に使用するPLCPヘッダ内に存在するBSS COLORに基づいて、パケットフィルタリングを行う例を示す。そこで、PLCPヘッダのフォーマット例を図3に示す。
[PLCPヘッダのフォーマット例]
図3は、本技術の第1の実施の形態における通信システム10を構成する各装置間でやりとりされるPLCPヘッダのフォーマットの一例を示す図である。また、本技術の第1の実施の形態では、BSS COLORをHE−SIG(High Efficiency SIGNAL)−A304、308、309に格納する例を示す。
図3のaには、HE−SIG−A304を有するPLCPヘッダのフォーマット例を示す。
図3のaに示すL−STF(Legacy Short Training Field)301、L−LTF(Legacy Long Training Field)302、HE−STF(High Efficiency Short Training Field)305、HE−LTF(High Efficiency Long Training Field)306は、パケットの検出、タイミング同期、ゲイン、周波数オフセット、伝搬路利得の推定に用いられるフィールドである。
また、図3のaに示すL−SIG(Legacy SIGNAL)303、HE−SIG(High Efficiency SIGNAL)−A304、HE−SIG−B307は、データ部の変調、フレームの長さ等の情報を伝えるために用いられるフィールドである。
また、図3のbおよびcには、HE−SIG−A308、309を有するPLCPヘッダの他のフォーマット例を示す。
また、HE−SIGには、BSS COLORを格納する以外に、他の情報を格納することができる。例えば、HE−SIGには、後続のフィールドが伝送に使用する周波数、変調、符号化方式、ガードインターバルの長さ、重みの乗算の有無等を指定する情報を格納することができる。また、例えば、HE−SIGには、そのフレームに対する応答フレームに使用すべき周波数、変調、符号化方式、ガードインターバルの長さ、重みの乗の有無等を指定する情報を格納することができる。
図3のdには、後方互換性を有してHE−SIG−Aフィールドを有しないパケットの例を示す。
上述したように、BSS COLORは、親局が決定する。また、親局は、その決定されたBSS COLORを自装置の送信パケットにおけるPLCPヘッダに付加する。また、親局は、その決定されたBSS COLORを受信パケットに対するフィルタリングに使用する。
また、親局は、その決定されたBSS COLORを子局に通知する。例えば、親局は、その決定されたBSS COLORをビーコンに含めて子局に送信して通知することができる。
また、子局は、接続時に親局から通知されたBSS COLORを自装置の送信パケットにおけるPLCPヘッダに付加する。また、子局は、その通知されたBSS COLORを受信パケットに対するフィルタリングに使用する。このフィルタリングに関する各情報処理装置における受信時に動作例を図4に示す。
[パケット検出/受信判定処理の動作例]
図4は、本技術の第1の実施の形態における情報処理装置200によるパケット検出/受信判定処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。すなわち、図4では、BSS COLORによるフィルタリングを伴うパケット検出/受信判定処理の処理手順の一例を示す。なお、図4では、情報処理装置200の動作例のみを示すが、他の情報処理装置についても同様である。このため、他の情報処理装置については、ここでの説明を省略する。
最初に、情報処理装置200の変復調部220は、アンテナ231を介して入力される信号に対してRSSI(Received Signal Strength Indicator)の計測を行い、その計測により求められたRSSIを保持する(ステップS801)。なお、RSSIは、受信信号電力強度である。また、変復調部220は、Preambleパターンの相関計算を行い、相関器出力(Preamble相関器出力)を求める(ステップS801)。この相関器出力は、相関出力強度COL(=RSSI×正規化された相関器出力)を意味する。すなわち、相関器出力は、正規化された相関器出力レベルではなく、受信電力を反映して換算された相関器出力である。
このように、親局、子局のそれぞれは、待ち受け状態にいる間、アンテナを介して入力される信号に対して、RSSIの測定とPreamble相関器出力とをモニタする(ステップS801)。
モニタしているPreamble相関器出力は、検出閾値と比較される(ステップS802)。ここで、検出閾値は、本判定処理に先立ってSINGALフィールドを読むための検出閾値である。検出閾値として、例えば、IEEE802.11規格では、目安値として、20MHz帯域幅あたり−82dBmという値が参照されている。また、検出閾値として、−82dBm以外の値を用いるようにしてもよい。
Preamble相関器出力の値が検出閾値以下である場合には(ステップS802)、制御部240は、測定されたRSSIとエネルギー検出閾値EDとを比較する(ステップS803)。そして、制御部240は、そのRSSIがエネルギー検出閾値EDを超えているか否かを判断する(ステップS803)。ここで、エネルギー検出閾値EDは、例えば、20MHz帯域幅あたり−62dBmとすることができる。
そのRSSIがエネルギー検出閾値EDを超えている場合には(ステップS803)、制御部240は、キャリアセンスBUSY状態を維持して(ステップS804)、パケット検出/受信判定処理の動作を終了する。一方、そのRSSIがエネルギー検出閾値ED以下である場合には(ステップS803)、制御部240は、キャリアセンスIDLE状態に遷移して(ステップS805)、パケット検出/受信判定処理の動作を終了する。
また、Preamble相関器出力の値が検出閾値を超えた場合には(ステップS802)、制御部240は、キャリアセンスBUSY状態に遷移して、SIGNALフィールド(PLCPヘッダ内のHE−SIG−Aフィールド)を受信する(ステップS806)。
続いて、制御部240は、受信したSIGNALフィールドの正当性がParityもしくはCRC(Cyclic Redundancy Check)に基づいて確認できたか否かを判断する(ステップS807)。受信したSIGNALフィールドの正当性が確認できない場合には(ステップS807)、制御部240は、そのパケットの受信をキャンセルして待ち受け状態に戻る(ステップS808)。また、制御部240は、次回の送信試行の前のフレーム間隔(IFS(Inter Frame Space))をAIFS(Arbitration IFS)とする。
受信したSIGNALフィールドの正当性が確認できた場合には(ステップS807)、制御部240は、そのSIGNALフィールド内にBSS COLOR情報が存在するか否かを判断する(ステップS809)。ここで、SIGNALフィールド内にBSS COLOR情報が存在するパケットは、HE−SIG−Aフィールド内にBSS COLORフィールドが存在し、その値がワイルドカードCOLOR値ではないパケットを意味するものとする。ここで、ワイルドカードCOLOR値は、受信強制することを意味する値であるものとする。一方、SIGNALフィールド内にBSS COLOR情報が存在しないパケットは、HE−SIG−Aフィールド内にBSS COLORが存在しないパケット、または、SIGNALフィールド内にBSS COLOR情報が存在するものの、値としてワイルドカードCOLOR値が記載されているパケット、または、後方互換性を有してHE−SIG−Aフィールドを有しないパケットを意味する。なお、後方互換性を有してHE−SIG−Aフィールドを有しないパケットは、例えば、図3のdに示すパケットである。
そのSIGNALフィールド内にBSS COLOR情報が存在しない場合には(ステップS809)、ステップS811に進む。
そのSIGNALフィールド内にBSS COLOR情報が存在する場合には(ステップS809)、そのBSS COLORが受信必須条件を満たすか否かを判断する(ステップS810)。ここで、必須受信条件は、そのSIGNALフィールド内(PLCPヘッダ内のHE−SIG−Aフィールド内)に存在するBSS COLORが自BSSの使用しているCOLORと一致することを意味する。なお、自BSSは、自装置が属するBSSを意味する。
そのBSS COLORが受信必須条件を満たす場合には(ステップS810)、制御部240は、そのSIGNALフィールドを含むパケットの受信処理を最後まで継続する(ステップS811)。この場合には、制御部240は、次回の送信試行の前のフレーム間隔(IFS)を、その受信結果に応じて決定する。
そのBSS COLORが受信必須条件を満たさない場合には(ステップS810)、制御部240は、そのSIGNALフィールドを含むパケットの受信処理をSIGNAL部までで打ち切り(キャンセル)して、待ち受け状態に戻ることができる(ステップS812)。ただし、キャリアセンス状態は、そのパケットの終了時刻までBUSYとして扱う(ステップS813)。また、次回の送信試行の前のフレーム間隔(IFS)をAIFSとする。
ここで、例えば、近接する2つのBSS(例えば、図1に示すBSS11およびBSS12)が同一のCOLORを使用している場合を想定する。この場合には、それぞれのBSSのエリアに含まれる親局および子局は、OBSS側からの電波の到達範囲内に存在することになる。このため、それぞれのBSSのエリアに含まれる親局および子局は、到来した受信不要なパケットであっても、必須受信条件を満たすことになるため、そのパケットの受信をキャンセルすることができない。
また、HE−SIG−Aフィールド内にBSS COLOR情報が存在しないパケットを受信した場合には、そのパケットの受信をキャンセルすることはできない。また、図3のdに示すようなパケット(すなわち、後方互換性を有してHE−SIG−Aフィールドを有しないパケット)を受信した場合にも、そのパケットの受信をキャンセルすることはできない。
そこで、本技術の実施の形態では、OBSSとのOBSS COLORの重複(一致)が検出された場合に、新しいCOLORを決定して各情報処理装置に反映させるようにする。
[通信例]
図5は、本技術の第1の実施の形態における通信システム10を構成する各装置間における通信処理例を示すシーケンスチャートである。
本技術の第1の実施の形態では、図5に示すように、情報処理装置100および情報処理装置200間で行われる各処理を6フェーズに分けて説明する。すなわち、初期COLOR決定処理、初期COLOR共有処理、COLOR重複検出処理、新COLOR決定処理、COLOR更新通知処理、COLOR更新反映処理の6フェーズに分けて説明する。また、これら以外の送受信処理については、COLORによるフィルタリング処理が存在する点以外は、規格準拠の一般的なCSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)に則った処理と同等である。
なお、図5では、親局および子局間の関係として、情報処理装置200および情報処理装置100間の関係のみを示すが、他の情報処理装置間の関係についても同様である。
最初に、情報処理装置200は、初期COLOR決定処理を行う(401)。
続いて、情報処理装置200および情報処理装置100間で初期COLOR共有処理が行われる(402)。
続いて、情報処理装置200および情報処理装置100間でCOLOR重複検出処理が行われる(403)。このCOLOR重複検出処理については、図7を参照して詳細に説明する。ここで、本技術の実施の形態では、比較対象となるBSS COLORが一致する場合を、BSS COLORの重複を検出と称して説明する。また、本技術の第1および第3の実施の形態では、親局がBSS COLORの重複を検出する例を示す。また、本技術の第2および第4の実施の形態では、子局がBSS COLORの重複を検出する例を示す。
続いて、情報処理装置200は、新COLOR決定処理を行う(404)。この新COLOR決定処理については、図10を参照して詳細に説明する。
続いて、情報処理装置100および情報処理装置200間でCOLOR更新通知処理が行われる(405)。
続いて、情報処理装置200および情報処理装置100の各々は、COLOR更新反映処理を行う(406、407)。このCOLOR更新反映処理については、図12を参照して詳細に説明する。
なお、以下では、主に、親局として情報処理装置200を例にして説明し、子局として情報処理装置100を例にして説明する。
[初期COLOR決定処理例]
初期COLOR決定処理は、親局がCOLOR運用を開始する際に、初期状態で使用するBSS COLORを決定する処理である。
最初に、情報処理装置200の制御部240は、開設をしようとしている周波数チャネルにおける、周囲のOBSSからのビーコンをモニタする。次に、情報処理装置200の制御部240は、検出されたOBSSからの各ビーコンで報知されている、OBSSにて既に使用されているBSS COLORを抽出する。次に、情報処理装置200の制御部240は、その抽出されたBSS COLOR以外の選択肢から、ランダムにBSS COLOR値を選択して決定する。また、ワイルドカードCOLOR値が定義されている場合には、情報処理装置200の制御部240は、このCOLOR値も選択肢から除外して決定する。
ここで、モニタする対象は必ずしもビーコンフレームのみでなくてもよい。例えば、COLOR情報をPLCPヘッダ内に含む、他のフレームタイプのフレームもモニタの対象とし、そのPLCPヘッダ内のCOLORの情報を、OBSSで既に使用されているCOLOR情報として抽出することとしてもよい。
この初期COLOR決定処理は、BSSの開設時に同時に行うようにしてもよく、BSS開設後の子局との接続中に行うようにしてもよい。
[COLOR情報共有フレームのフォーマット例]
図6は、本技術の第1の実施の形態における通信システム10を構成する各装置間でやりとりされるCOLOR情報共有フレームのフォーマットの一例を示す図である。
COLOR情報共有フレームは、PLCP Header311と、MAC Header312と、Payload313と、FCS(Frame Check Sequence)314とにより構成される。
Payload313は、Category315と、Action316と、BSS COLOR317とにより構成される。
Category315には、COLOR情報共有フレームである旨が格納される。
Action316には、COLOR情報(BSS COLOR)を共有するための通知である旨が格納される。
BSS COLOR317には、初期COLOR決定処理において決定された初期COLOR情報(BSS COLOR)が格納される。
[初期COLOR共有処理の動作例]
初期COLOR共有処理は、親局により決定された初期COLOR情報(BSS COLOR)を子局と共有するための処理である。
情報処理装置200は、初期COLOR決定処理において決定された初期COLOR情報(BSS COLOR)を子局に送信する。例えば、情報処理装置200は、ビーコン、Probe Response、Association Responseフレーム、専用のCOLOR情報共有フレーム(図6に示す)の何れかに、初期COLOR情報(BSS COLOR)を含めて送信する。
ここで、初期COLOR共有処理は、子局が親局に接続するための一連の手順(Scan⇒Authentication⇒Association⇒4−way Handshake)に含めるようにしてもよい。また、初期COLOR共有処理は、接続確立後に、親局から子局に対してCOLOR情報共有フレームを送信することにより行うようにしてもよい。
また、子局は、親局から送信されたCOLOR情報(BSS COLOR)を取得する。例えば、子局は、ビーコン、Probe Response、Association Responseフレーム、COLOR情報共有フレームの内容から、BSS内で使用されているBSS COLORを取得する。このように、BSS COLORを取得した子局は、その取得したBSS COLORを、自装置の送信パケットにおけるPLCPヘッダに付加する。また、BSS COLORを取得した子局は、その取得したBSS COLORを、パケット受信時におけるフィルタリングに使用する。
[COLOR重複検出処理の動作例]
図7は、本技術の第1の実施の形態における情報処理装置200によるCOLOR重複検出処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
最初に、情報処理装置200の制御部240は、受信したパケットについて、最後まで受信してFCSで内容の正当性が確認されたパケットが存在するか否かを判断する(ステップS821)。そして、内容の正当性が確認されたパケットが存在しない場合には(ステップS821)、制御部240は、COLOR重複でないと判定する(ステップS827)。
内容の正当性が確認されたパケットが存在する場合には(ステップS821)、制御部240は、そのパケットのMACヘッダ内にBSSIDを示す情報が存在し、かつ、そのBSSIDが自BSSのBSSIDと異なるか否かを判断する(ステップS822)。
MACヘッダ内にBSSIDを示す情報が存在しない場合、または、そのBSSIDが自BSSのBSSIDと同一である場合には(ステップS822)、ステップS827に進む。
MACヘッダ内にBSSIDを示す情報が存在し、かつ、そのBSSIDが自BSSのBSSIDと異なる場合には(ステップS822)、制御部240は、そのパケットはビーコンフレームであるか否かを判断する(ステップS823)。
そのパケットがビーコンフレームである場合には(ステップS823)、制御部240は、そのビーコンフレームにおけるPayload内のCOLOR情報が、自BSSのCOLORと同一であるか否かを判断する(ステップS824)。
そのパケットがビーコンフレームでない場合には(ステップS823)、制御部240は、そのパケットのPLCPヘッダ内にCOLOR情報が存在し、かつ、そのCOLOR情報が自BSSのCOLORと一致するか否かを判断する(ステップS825)。
そのパケットのPLCPヘッダ内にCOLOR情報が存在し、かつ、そのCOLOR情報が自BSSのCOLORと一致する場合には(ステップS825)、ステップS826に進む。一方、そのパケットのPLCPヘッダ内にCOLOR情報が存在しない場合、または、そのCOLOR情報が自BSSのCOLORと一致しない場合には(ステップS825)、ステップS827に進む。
このように、COLOR重複検出処理において、2つの検出条件を用いてCOLOR重複を判定することができる。すなわち、受信したパケットの物理ヘッダに存在するBSS COLORの値と、自BSSで使用されているBSS COLORの値とが同一であり、かつ、MACヘッダに存在するBSSIDの値と、自BSSのBSSIDの値とが異なる場合に、自BSSのBSS COLORと、OBSSのBSS COLORとが一致したと判定することができる。また、受信したビーコンパケットのペイロード内に記載されているBSS COLORの情報と、自BSSで使用されているBSS COLORの情報とが同一であり、かつ、MACヘッダに存在するBSSIDの情報と、自BSSのBSSIDの情報とが異なる場合に、自BSSのBSS COLORと、OBSSのBSS COLORとが一致したと判定することができる。
また、BSSIDやCOLORのフィールドが無いパケットを受信した場合には、検出対象外とすることができる。
なお、情報処理装置200は、重複検出の有無に関わらず、そのCOLOR重複検出処理によって得られた、自局の周囲で使用されているCOLORの情報を、周囲の機器に通知してもよい。その際には、そのCOLOR情報だけでなく、追加で、そのCOLORに対応するBSSで使用されているBSSIDや、そのCOLOR情報が載っているフレームを受信した際のRSSIを通知してもよい。その場合、自局の周囲で使用されているCOLORが複数検出された場合には、それぞれについて通知するようにしてもよい。
その通知の方法については、宛先を指定したユニキャストの通知であっても、ブロードキャストやマルチキャストを宛先に指定した報知の形を取ってもよい。また、COLORモニタ結果通知フレームのフォーマット例を図8に示す。
[COLORモニタ結果通知フレームのフォーマット例]
図8は、本技術の第1の実施の形態における通信システム10を構成する各装置間でやりとりされるCOLORモニタ結果通知フレームのフォーマット例を示す図である。
COLORモニタ結果通知フレームは、PLCP Header501と、MAC Header502と、Payload503と、FCS(Frame Check Sequence)504とにより構成される。
Payload503は、Category505と、Action506と、Number of Entries507と、Detected COLOR508、511と、BSSID of detected COLOR509、512と、RSSI of detected COLOR510、513とにより構成される。
Category505には、COLORモニタ結果通知フレームである旨が格納される。
Action506には、COLORモニタ結果の通知である旨が格納される。
Number of Entries507には、COLORモニタ結果通知フレームに格納されている情報の組み合わせの数Nが格納される。すなわち、Number of Entries507には、Detected COLOR、BSSID of detected COLORおよびRSSI of detected COLORの組み合わせの数Nが格納される。
Detected COLOR508、511には、自局の周囲で使用されているBSS COLORに関する情報が格納される。
BSSID of detected COLOR509、512には、自局の周囲で使用されているBSS COLORを発信したネットワークのBSSIDが格納される。
RSSI of detected COLOR510、513には、自局の周囲で使用されているBSS COLORのOBSSからのパケットのRSSIが格納される。
また、COLORモニタ結果通知フレームを必ず受信させるため、PLCP Header501には、自BSSのCOLOR情報(BSS COLOR)を格納しない。
また、COLOR重複検出処理によりCOLOR重複が検出された場合には、情報処理装置200は、新しいBSS COLORを決定する。以降では、説明の容易のため、重複が検出されたBSS COLORを旧COLORと称し、重複の検出後に新しく決定されたBSS COLORを新COLORと称して説明する。また、新COLORを決定する新COLOR決定処理の動作例を図10に示す。
[ビーコンフレームのフォーマット例]
図9は、本技術の第1の実施の形態における通信システム10を構成する各装置間でやりとりされるビーコンフレームのフォーマット例を示す図である。
本技術の第1の実施の形態では、ビーコンフレームにおけるPayload322のCOLOR info323に、自BSSのCOLOR情報(BSS COLOR)を格納する。また、COLOR info323は、常時設けられるフィールドである。
また、本技術の第1の実施の形態では、子局にビーコンフレームを必ず受信させるため、ビーコンフレームにおけるPLCP Header321には、自BSSのCOLOR情報(BSS COLOR)を格納しない。
また、上述したように、COLOR重複検出処理によりCOLOR重複が検出された場合には、新COLORが決定される。このため、その決定された新COLORを子局に通知する必要がある。そこで、本技術の第1の実施の形態では、その決定された新COLORを子局に通知するためのフィールド(COLOR Update Announcement324)を、更新移行期間だけPayload322に設けるようにする。すなわち、COLOR Update Announcement324は、COLOR変更が発生したときのみ、追加されるエレメント(COLOR Update Announceエレメント)である。
COLOR Update Announcement324のNew COLOR325には、新COLOR決定処理により決定された新COLORが格納される。
COLOR Update Announcement324のStart Time for new COLOR Operation326には、新COLOR決定処理により決定された新COLORの適用開始時刻が格納される。なお、Start Time for new COLOR Operation326を省略するようにしてもよい。この場合には、COLOR Update Announcement324の含まれたビーコンフレームを受信した時刻を、新COLOR決定処理により決定された新COLORの適用開始時刻として、子局が認識することができる。
COLOR Update Announcement324のOld COLOR327には、COLOR重複検出処理によりCOLOR重複が検出された旧COLORが格納される。なお、Old COLOR327には、COLOR info323と同一の情報が格納される。このため、子局が、COLOR info323を参照することができる場合には、Old COLOR327を省略するようにしてもよい。
COLOR Update Announcement324のEnd Time for old COLOR Operation328には、COLOR重複検出処理によりCOLOR重複が検出された旧COLORの適用終了時刻が格納される。
ここで、Power Save状態となっている子局が存在することも想定される。そこで、Power Save状態となっている子局でも、新COLORを受信することができるように、旧COLOR適用終了時刻を設定することが好ましい。例えば、Power Save状態となっている子局が存在する場合には、少なくともCOLOR変更が発生した時刻からDTIM(Delivery Traffic Indication Message)間隔以上経過した時刻を、「旧COLOR適用終了時刻」として設定することができる。
また、COLOR Update Announceエレメントは、少なくともCOLOR変更が発生した時刻から、旧COLOR適用終了時刻までの間、報知することが好ましい。すなわち、少なくともCOLOR変更が発生した時刻から、旧COLOR適用終了時刻までの間、情報処理装置200から送信されるビーコンには、COLOR Update Announcement324が設けられる。
このように、図9に示すビーコンフレームは、BSS COLORの更新予告フレーム(変更情報)として把握することができる。また、更新予告フレームは、子局が受信することができる確率を向上させるため、少なくともCOLOR変更が発生した時刻から、旧COLOR適用終了時刻までの間、複数回送信するようにする。また、更新予告フレームでは、新COLOR適用開始時刻と、旧COLOR適用終了時刻とをそれぞれ絶対時刻で指定する。
ここで、子局によっては、ビーコンの受信状況等が異なるため、新COLORの適用タイミングも異なる可能性がある。このため、例えば、新COLORおよび旧COLORに関するオーバーラップ期間を設定しておかないと、誤ったパケットフィルタリングが行われてエラーが発生するおそれもある。そこで、本技術の第1の実施の形態では、新COLORおよび旧COLORの時刻を別に定義してオーバーラップすることを許容する。
このように、COLOR info323は、常時設けられるフィールドであるのに対し、COLOR Update Announcement324は、更新移行期間だけ設けられるフィールドである。
このように、情報処理装置200の制御部240は、新COLORの使用を開始する開始タイミングと、旧COLORの使用を終了する終了タイミングとを指定するための指定情報を変更情報(ビーコンフレーム)に含めて送信する。また、制御部240は、自BSSにPower Save状態となっている子局が存在する場合には、開始タイミングから終了タイミングまでの時間として、DTIM間隔以上の時間を設定することができる。
[新COLOR決定処理の動作例]
図10は、本技術の第1の実施の形態における情報処理装置200による新COLOR決定処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
最初に、情報処理装置200の制御部240は、周囲のビーコン(OBSS(重複検出したBSS以外のBSSを含む)からのビーコン)をモニタする(ステップS831)。ここで、重複が検出された場合には、その重複先のBSSにおいても、新COLOR決定処理が行われ、BSS COLORが更新されることも想定される。そこで、重複先のBSSと同時に更新することを避けるため、周囲のビーコンをモニタする時間長は、一定範囲内でランダム長の時間とすることが好ましい。
ここで、モニタする対象は必ずしもビーコンフレームのみでなくてもよい。例えば、COLOR情報をPLCPヘッダ内に含む、他のフレームタイプのフレームもモニタの対象とし、そのPLCPヘッダ内のCOLORの情報を、OBSSで既に使用されているCOLOR情報として抽出することとしてもよい。
続いて、制御部240は、COLOR重複を検出したOBSSからのビーコンにおいて、COLOR更新通知領域(COLOR Update Announcement324(図9に示す))が存在するか否かを判断する(ステップS832)。
そのCOLOR変更通知領域が存在する場合には(ステップS832)、COLOR重複を検出したOBSSが、BSS COLORを更新することを意味する。このため、情報処理装置200が属するBSSのCOLORを更新しなくても、COLOR重複が解消されることになる。そこで、そのエレメントが存在する場合には(ステップS832)、制御部240は、COLOR更新を中止する(ステップS833)。
そのエレメントが存在しない場合には(ステップS832)、制御部240は、モニタ中に受信したOBSSからの各ビーコンの内容に基づいて、OBSSで既に使用されているCOLOR情報(BSS COLOR)を抽出する(ステップS834)。
続いて、制御部240は、その抽出されたCOLOR値(BSS COLOR)と、重複検出されたCOLOR値(BSS COLOR)とを新COLORの選択肢から除外する(ステップS835)。ここで、モニタ中に受信したOBSSからの各ビーコンが、使用中のCOLOR情報(BSS COLOR)の他に、COLOR変更通知を示す「COLOR Update Announceエレメント」を報知していることも想定される。この場合には、制御部240は、そのCOLOR変更通知により特定される変更先のBSS COLORについても、OBSSで既に使用されているCOLOR情報として抽出して新COLORの選択肢から除外するようにする。また、ワイルドカードCOLOR値が定義されている場合には、情報処理装置200の制御部240は、このCOLOR値も選択肢から除外して決定する。
続いて、制御部240は、新COLORの選択肢が1つ以上存在するか否かを判断する(ステップS836)。新COLORの選択肢が1つ以上存在する場合には(ステップS836)、制御部240は、その選択肢の中からランダムにCOLOR値を選択し、その選択されたCOLOR値を新COLORとして決定する(ステップS837)。
ここで、モニタ結果に基づいて、OBSSの使用BSS COLORを除外した結果、選択肢が1つも存在しないことも想定される。このように、新COLORの選択肢が1つも存在しない場合には(ステップS836)、制御部240は、モニタしたビーコンのうち、最も受信強度(受信信号強度)の小さいビーコンが使用していたCOLOR値を新COLORとして決定する(ステップS838)。なお、受信強度は、例えば、RSSIとすることができる。
このように、制御部240は、OBSSから送信される報知情報(ビーコン)に基づいて、OBSSで使用されているBSS COLORを抽出する。この場合に、制御部240は、OBSSで使用されているBSS COLORを抽出するための報知情報(ビーコン)のモニタ時間をランダムに設定することができる。そして、制御部240は、その抽出されたBSS COLOR以外のBSS COLORを、新たなBSS COLORとして決定する。
また、制御部240は、その抽出されたBSS COLOR以外のBSS COLORが存在しない場合には、受信強度が最も小さい報知情報(ビーコン)を送信したOBSSで使用されているBSS COLORを新たなBSS COLORとすることができる。
また、制御部240は、BSS COLORが重複する場合でも、OBSSから送信される報知情報(ビーコン)にBSS COLORを変更する旨の変更情報が含まれるときには、BSS COLORを変更しない。
なお、上述した周囲のビーコンのモニタは、重複が検出されてから開始するようにしてもよく、バックグラウンドで常時(または、定期的に)行うようにしてもよい。
[COLOR更新通知処理例]
情報処理装置200は、新COLOR決定処理により新COLORが決定された場合には、その決定された新COLORを子局に通知するCOLOR更新通知処理を行う。
例えば、情報処理装置200は、その決定された新COLORをビーコン(例えば、図9に示すビーコンフレーム)により子局に通知することができる。
また、例えば、情報処理装置200は、個別にManagementフレームやBroadcast dataフレームにより、その決定された新COLORを子局に通知するようにしてもよい。
[COLOR更新反映処理例]
通信システム10を構成する各情報処理装置(親局および子局)は、新COLORへの変更を反映するCOLOR更新反映処理を行う。このCOLOR更新反映処理は、親局および子局の双方で行われる。
具体的には、COLOR Update Announceエレメントが発生した後に、各情報処理装置(親局および子局)は、図4に示すパケット検出/受信判定処理における受信必須条件を更新する。この受信必須条件の更新処理の動作例を図11に示す。
[受信必須条件の更新処理の動作例]
図11は、本技術の第1の実施の形態における情報処理装置200による受信必須条件の更新処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、図11では、情報処理装置200の動作例のみを示すが、他の情報処理装置についても同様である。このため、他の情報処理装置については、ここでの説明を省略する。
最初に、情報処理装置200の制御部240は、新COLOR適用開始時刻を経過したか否かを判断する(ステップS841)。ここで、新COLOR適用開始時刻は、図9に示すStart Time for new COLOR Operation326に格納する。新COLOR適用開始時刻を経過していない場合には(ステップS841)、監視を継続して行う。
新COLOR適用開始時刻を経過した場合には(ステップS841)、制御部240は、「SIGNAL記載のCOLOR情報(BSS COLOR)が新COLORと一致する」を受信必須条件に追加する(ステップS842)。なお、上述したように、Start Time for new COLOR Operation326(図9に示す)を省略する場合には、親局は、COLOR Update Announcement324の含まれたビーコンフレームの受信時刻(子局の受信時刻)を、新COLOR決定処理により決定された新COLORの適用開始時刻として、子局に通知することができる。この場合には、子局は、そのビーコンフレームの受信時刻を、新COLOR適用開始時刻と扱うことができる。
続いて、制御部240は、自装置が親局であるか否かを判断する(ステップS843)。上述したように、情報処理装置200は、親局であるため(ステップS843)、ステップS844に進む。そして、制御部240は、PLCPヘッダに新COLORが付加されたパケットを、子局の全てから、少なくとも1つを受信したか否かを判断する(ステップS844)。PLCPヘッダに新COLORが付加されたパケットを、子局の全てから受信していない場合には(ステップS844)、監視を継続して行う。
PLCPヘッダに新COLORが付加されたパケットを、子局の全てから少なくとも1つを受信した場合には(ステップS844)、制御部240は「SIGNAL記載のCOLOR情報が旧COLORと一致する」を受信必須条件から外す(ステップS846)。
また、自装置が親局でない装置である場合には(ステップS843)、新COLOR適用開始時刻を経過したか否かを判断する(ステップS845)。新COLOR適用開始時刻を経過していない場合には(ステップS845)、監視を継続して行う。
新COLOR適用開始時刻を経過した場合には(ステップS845)、ステップS846に進む。
このように、新COLOR適用開始時刻以降から「SIGNAL記載のCOLOR情報が新COLORと一致する」を受信必須条件に追加して適用する。また、旧COLOR適用終了時刻までは「SIGNAL記載のCOLOR情報が旧COLORと一致する」を受信必須条件に適用する。
また、親局の場合には、子局の全てからPLCPヘッダに新COLORが付加されたパケットを、少なくとも1つ受信するまでの間、「SIGNAL記載のCOLOR情報が旧COLORと一致する」を受信必須条件に適用する。
また、親局は、COLOR Update Announceエレメントの送信を開始したタイミングで、図11に示す受信必須条件の更新処理を行う。また、子局は、COLOR Update Announceエレメントを受信したタイミングで、図11に示す受信必須条件の更新処理を行う。
このように、制御部240は、自BSSのBSS COLORを変更した場合には(新COLORを子局に通知した場合)、パケットの受信処理を途中で打ち切る条件(例えば、パケットフィルタリング条件)を変更する制御を行う。また、制御部240は、自BSSに属する全ての子局から物理ヘッダに新COLORを適用したパケットを受信するまでの間、旧COLORおよび新COLORの何れかを適用したパケットを受信処理の対象とする。
同様に、子局は、自BSSのBSS COLORを変更する旨の変更情報を親局から受信した場合に、変更情報に基づいてBSS COLORを用いたパケットフィルタリング条件を変更する制御を行う。また、子局は、新COLORの使用を開始する開始タイミングを指定する指定情報がその変更情報に含まれる場合には、開始タイミング以降には新COLORに関する情報を含むパケットを受信処理の対象とする。また、子局は、新COLORの使用を終了する終了タイミングを指定する指定情報がその変更情報に含まれる場合には、その終了タイミングとなるまで旧COLORに関する情報を含むパケットを受信処理の対象とする。
[COLOR更新反映処理の動作例]
図12は、本技術の第1の実施の形態における情報処理装置200によるCOLOR更新反映処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、図12では、情報処理装置200の動作例のみを示すが、他の情報処理装置についても同様である。このため、他の情報処理装置については、ここでの説明を省略する。
最初に、情報処理装置200の制御部240は、新COLOR適用開始時刻を経過したか否かを判断する(ステップS851)。ここで、新COLOR適用開始時刻は、図9に示すStart Time for new COLOR Operation326に格納されている。なお、Start Time for new COLOR Operation326が省略され、格納されていない場合には、子局は、COLOR Update Announcement324の含まれたビーコンフレームを受信した時刻を新COLORの適用開始時刻としてもよい。
新COLOR適用開始時刻を経過した場合には(ステップS851)、制御部240は、自装置が送信するパケットのPLCPヘッダに新COLORを付加する(ステップS852)。例えば、図3のaに示すHE−SIG−A304に新COLORを格納する。
新COLOR適用開始時刻を経過していない場合には(ステップS851)、制御部240は、自装置が送信するパケットのPLCPヘッダに旧COLORを付加する(ステップS853)。例えば、図3のaに示すHE−SIG−A304に旧COLORを格納する。
このように、新COLOR適用開始時刻以降は、自装置が送信するパケットには、新COLORを付加して送信する。
上述した各処理を各情報処理装置(親局および子局)のそれぞれが行うことにより、OBSSとのBSS COLORの重複が起きても、状況に応じてBSS COLORの設定を更新、反映し、パケットフィルタリングを適切に行うことができる。
<2.第2の実施の形態>
本技術の第1の実施の形態では、新COLORをランダムに決定する例を示した。本技術の第2の実施の形態では、新COLORを所定規則(演算規則)に従って決定する例を示す。
また、本技術の第1の実施の形態では、親局がBSS COLORの重複を検出する例を示した。本技術の第2の実施の形態では、子局がBSS COLORの重複を検出し、その検出結果を親局に通知する例を示す。
なお、本技術の第2の実施の形態における情報処理装置の構成については、図1等に示す情報処理装置100乃至103、200、201と略同一である。このため、本技術の第1の実施の形態と共通する部分については、本技術の第1の実施の形態と同一の符号を付してこれらの説明の一部を省略する。
[初期COLOR決定処理の動作例]
本技術の第2の実施の形態では、親局は、所定の演算規則に従って初期COLOR情報を設定する。例えば、次の式1に示す算出式を用いて初期COLOR情報C1を決定することができる。
C1=(Hash([TSF_seif/230]+BSSID_seif))mod N_color … 式1
ここで、Hash()は、決定性および一様性を有するハッシュ関数を示す。また、N_colorは、取り得るCOLOR値の候補数を示す。また、TSF_seifは、自装置が属するBSSの現在のTSF(Timing Synchronization Function)タイマ値を示す。また、BSSID_selfは、自装置が属するBSSのBSSIDを示す。すなわち、この例では、BSSID_selfは、親局である自装置のMACアドレスの値(48bit)を示す。
このように、230でTSF加算値を丸めて使用する。これにより、近い時間にOBSSでCOLOR運用開始処理が行われた場合でも、BSSID以外の部分の値が揃えば、Hash関数により互いの初期COLORが重複する可能性を大きく減らすことができる。しかし、タイミングは、TSF単位で厳密に同期することは極めて稀である。このため、その時間差を吸収する目的と、毎回同じCOLOR値が算出されないようにするため、丸め処理を行う。例えば、丸めの粒度を230とする場合には、約15分程度の粒度となる。なお、丸めの粒度は、230に限定されず、他の値を用いるようにしてもよい。
[初期COLOR共有処理例]
本技術の第2の実施の形態における初期COLOR共有処理については、本技術の第1の実施の形態と同等である。このため、本技術の第2の実施の形態における初期COLOR共有処理の説明を省略する。
[COLOR重複検出報告フレームのフォーマット例]
図13は、本技術の第2の実施の形態における通信システム10を構成する各装置間でやりとりされるCOLOR重複検出報告フレームのフォーマットの一例を示す図である。
COLOR重複検出報告フレームは、PLCP Header331と、MAC Header332と、Payload333と、FCS(Frame Check Sequence)334とにより構成される。
Payload333は、Category335と、Action336と、Duplicated COLOR337と、BSSID of duplicated OBSS338と、RSSI of duplicated OBSS339と、TSF of duplicated OBSS340とにより構成される。
Category335には、COLOR重複検出報告フレームである旨が格納される。
Action336には、重複するBSS COLORが検出された旨が格納される。
Duplicated COLOR337には、子局で検出された重複するBSS COLORに関する情報が格納される。
BSSID of duplicated OBSS338には、子局で検出された重複するBSS COLORを発信したネットワークのBSSID(MAC層のBSS識別子)が格納される。
RSSI of duplicated OBSS339には、子局で検出された重複するBSS COLORのOBSSからのパケットのRSSI(受信レベル)が格納される。
TSF of duplicated OBSS340には、子局で検出された重複するBSS COLORのOBSSからのビーコンから取得されたTSF値が格納される。
なお、RSSIおよびTSFは、親局が新COLORを決定する際に補助情報として用いられる。なお、RSSIおよびTSFのうちの少なくとも1つを親局側で取得することが可能である場合には、その取得可能な情報については、子局からの送信を省略することができる。
[COLOR重複検出処理の動作例(子局)]
図14は、本技術の第2の実施の形態における情報処理装置100によるCOLOR重複検出処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、この例では、情報処理装置100の例を示すが、他の子局についても同様である。
また、図14に示す各処理手順(ステップS861乃至S867)は、図6に示す各処理手順(ステップS821乃至S827)に対応する。このため、これらの説明を省略する。
情報処理装置100の制御部(図2に示す制御部240に相当)は、BSS COLOR重複であると判定した場合には(ステップS866)、その旨を報告するためのCOLOR重複検出報告フレームを親局に送信する(ステップS868)。例えば、図13に示すCOLOR重複検出報告フレームが送信される。
ここで、情報処理装置100の制御部は、COLOR重複検出報告フレームに含める各情報を、COLOR重複検出処理において取得する。例えば、情報処理装置100の制御部は、重複するBSS COLORを発信したネットワークのBSSID、重複するBSS COLORのOBSSからのパケットのRSSI重複するCOLORのOBSSからのビーコンから取得されたTSF値等を取得する。そして、情報処理装置100の制御部は、その取得された各情報をCOLOR重複検出報告フレームに含めて送信する。
なお、情報処理装置100は、重複検出の有無に関わらず、そのCOLOR重複検出処理によって得られた、自局の周囲で使用されているCOLORの情報を、周囲の機器に通知してもよい。その際には、そのCOLOR情報だけでなく、追加で、そのCOLORに対応するBSSで使用されているBSSIDや、そのCOLOR情報が載っているフレームを受信した際のRSSIを通知してもよい。その場合、自局の周囲で使用されているCOLORが複数検出された場合には、それぞれについて通知するようにしてもよい。
その通知の方法については、宛先を指定したユニキャストの通知であっても、ブロードキャストやマルチキャストを宛先に指定した報知の形を取ってもよい。また、COLORモニタ結果通知フレームのフォーマットの一例を図8に示す。
このように、情報処理装置100の制御部は、自BSSのBSS COLORと、OBSSのBSS COLORとが一致することを検出した場合には、その検出結果を通知するための通知情報を親局に送信する。例えば、図13に示すCOLOR重複検出報告フレームが送信される。
また、情報処理装置100は、自装置における検出結果だけでなく、他のBSSの親局または子局から送信された、COLORモニタ結果通知フレーム(図8に示す)を受信し、その内容に基づいてBSS COLORの重複を検出することとしてもよい。
[COLOR重複検出処理の動作例(親局)]
図15は、本技術の第2の実施の形態における情報処理装置200によるCOLOR重複検出処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、この例では、情報処理装置200の例を示すが、他の親局についても同様である。
最初に、情報処理装置200の制御部240は、子局からCOLOR重複検出報告を受信したか否かを判断する(ステップS855)。例えば、図13に示すCOLOR重複検出報告フレームを受信したか否かが判断される。
子局からCOLOR重複検出報告を受信した場合には(ステップS855)、制御部240は、COLOR重複であると判定する(ステップS856)。一方、子局からCOLOR重複検出報告を受信していない場合には(ステップS855)、制御部240は、COLOR重複でないと判定する(ステップS857)。
このように、情報処理装置200の制御部240は、BSS COLORの一致検出通知(COLOR重複検出報告)を子局から受信した場合に、BSS COLORの重複を検出したと判断する。
なお、この例では、情報処理装置200が子局からのCOLOR重複検出報告に基づいて重複するBSS COLORを検出する例を示す。ただし、情報処理装置200は、本技術の第1の実施の形態で示したように、自装置においてもCOLOR重複検出処理を行うようにしてもよい。このように、親局および子局の双方でCOLOR重複検出処理を行うことにより、重複するBSS COLORの検出精度を高めることができ、検出タイミングを早くすることができる。
また、情報処理装置200は、配下子局からの重複報告、自装置における検出結果だけでなく、他のBSSの親局または子局から送信された、COLORモニタ結果通知フレーム(図8に示す)を受信し、その内容に基づいてBSS COLORの重複を検出することとしてもよい。
[新COLOR決定処理の動作例]
COLOR重複を検出した情報処理装置200は、新COLORを決定する。例えば、情報処理装置200の制御部240は、COLOR重複を検出した後に、本技術の第1の実施の形態と同様に、周囲のビーコンのモニタを行う。ただし、子局からの重複検出報告フレームに、OBSS側のビーコンから取得されたTSF情報が含まれている場合には、そのモニタを省略するようにしてもよい。一方、情報処理装置200の制御部240は、子局からの重複検出報告フレームに、そのTSF情報が存在しない場合には、周囲のビーコンのモニタによりそのOBSSで使用されているTSF情報を得る。
また、情報処理装置200の制御部240は、ランダム選択ではなく、所定の演算規則に従って新COLORを決定する。この算出式のインプットとして、BSSIDと、自BSSと重複先のOBSS時刻情報とを利用する。例えば、次の式2に示す算出式を用いて新COLOR情報C2を決定することができる。
C2=(Hash([(TSF_seif+TSF_overlap)/230]+BSSID_seif))mod N_color … 式2
ここで、Hash()、N_color、TSF_seif、BSSID_selfは、式1に示す各情報と同一である。また、TSF_overlapは、重複するCOLORが検出されたOBSSのTSF値を示す。なお、TSF_overlapは、子局から送信された重複検出報告フレームに含まれる値、または、自装置によるモニタによりビーコンから得られた値を用いることができる。
このように、230でTSF加算値を丸めて使用する。これにより、OBSS側でもCOLOR重複検出を行い、同様の新COLOR決定処理が行われる場合でも、BSSID以外の部分の値が揃えば、Hash関数により互いの新COLORが重複する可能性を大きく減らすことができる。しかし、重複検出ならびに決定処理のタイミングは一般にBSS間で揃わない。このため、その時間差を吸収する目的と、毎回同じCOLOR値が算出されないようにするため、丸め処理を行う。例えば、丸めの粒度を230とする場合には、約15分程度の粒度となる。なお、丸めの粒度は、230に限定されず、他の値を用いるようにしてもよい。
ここで、OBSS間で新COLORが再重複しないような算出方法であれば、算出式は、式2に算出式に限定されない。例えば、絶対時刻(例えば、GPS((Global Positioning System)等により取得)を利用することができる場合には、例えば、次の式3に示す算出式を用いて新COLOR情報C3を決定することができる。なお、式3は、粒度を15分程度とする場合の例を示す。
C3=(Hash([UTC_sec/900]+BSSID_seif))mod N_color … 式3
ここで、UTC_secは、絶対時刻のUTC(Coordinated Universal Time)時刻の秒換算値を示す。このように、BSSIDと現在時刻に関する情報とに基づいて予め定められた算出式を用いて新COLORを決定することができる。
[ビーコンフレームのフォーマット例]
図16は、本技術の第2の実施の形態における通信システム10を構成する各装置間でやりとりされるビーコンフレームのフォーマット例を示す図である。
ビーコンフレームにおけるPayload352のCOLOR info353には、本技術の第1の実施の形態と同様に、自BSSのCOLOR情報(BSS COLOR)を格納する。また、COLOR info353は、常時設けられるフィールドである。
また、本技術の第1の実施の形態と同様に、ビーコンフレームを必ず受信させるため、ビーコンフレームにおけるPLCP Header351には、自BSSのCOLOR情報(BSS COLOR)を格納しない。
また、本技術の第2の実施の形態では、新COLOR決定処理により決定された新COLORを子局に通知するためのフィールド(COLOR Update Announcement354)を、更新移行期間だけPayload352に設けるようにする。すなわち、COLOR変更が発生したときだけ、COLOR Update Announceエレメント(COLOR Update Announcement354)が追加される。
COLOR Update Announcement354のNew COLOR355には、新COLOR決定処理により決定された新COLORが格納される。
COLOR Update Announcement354のOld COLOR356には、COLOR重複検出処理によりCOLOR重複が検出された旧COLORが格納される。
COLOR Update Announcement354のRemaining Time for COLOR Transition357には、新COLOR決定処理により決定された新COLORの移行期間残存時間が格納される。この移行期間残存時間の単位は、TSF(Timing Synchronization Function)タイマ単位とすることができる。また、その移行期間残存時間の単位は、TBTT(Target Beacon Transmission Time)単位とするようにしてもよい。
また、その移行期間残存時間は、ビーコン送信ごとに更新されて通知される。すなわち、情報処理装置200は、ビーコン送信ごとに減算した移行期間残存時間をビーコンに含めて送信する。
また、COLOR Update Announceエレメントは、少なくともCOLOR変更が発生した時刻から、COLOR移行期間残存時間が満了するまでの間、報知することが好ましい。すなわち、少なくともCOLOR変更が発生した時刻から、COLOR移行期間残存時間が満了するまでの間、情報処理装置200から送信されるビーコンには、COLOR Update Announcement354が設けられる。
このように、図16に示すビーコンフレームは、BSS COLORの更新予告フレームとして把握することができる。また、更新予告フレームは、子局が受信することができる確率を向上させるため、少なくともCOLOR変更が発生した時刻から、旧COLOR適用終了時刻までの間、複数回送信するようにする。また、新COLOR適用開始時刻は、子局が更新予告を受信した時刻とし、更新予告フレームでは、旧COLORの適用が終了するまでの移行期間の残存時間長を指定する。
[COLOR更新通知処理例]
情報処理装置200は、新COLOR決定処理により新COLORが決定された場合には、その決定された新COLORを子局に通知するCOLOR更新通知処理を行う。
例えば、情報処理装置200は、その決定された新COLORをビーコン(例えば、図16に示すビーコンフレーム)により子局に通知することができる。ここで、本技術の第2の実施の形態では、本技術の第1の実施の形態と異なるフォーマットを用いて、旧COLORの終了および新COLORの開始の絶対時刻ではなく、COLOR移行期間の残存時間を通知する例を示す。
また、例えば、情報処理装置200は、個別にManagementフレームやBroadcast dataフレームにより、その決定された新COLORを子局に通知するようにしてもよい。
[COLOR更新反映処理の動作例]
通信システム10を構成する各情報処理装置(親局、子局)は、新COLORへの変更を反映するCOLOR更新反映処理を行う。このCOLOR更新反映処理は、親局および子局の双方で行われる。
具体的には、COLOR Update Announceエレメントが発生した後に、各情報処理装置(親局および子局)は、図4に示すパケット検出/受信判定処理における受信必須条件を更新する。この受信必須条件の更新処理の動作例を図17に示す。
[受信必須条件の更新処理の動作例]
図17は、本技術の第2の実施の形態における情報処理装置200による受信必須条件の更新処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、図17では、情報処理装置200の動作例のみを示すが、他の情報処理装置についても同様である。このため、他の情報処理装置については、ここでの説明を省略する。
また、図17に示す各処理手順(ステップS872乃至S874、S876)は、図11に示す各処理手順(ステップS841乃至S844、S846)に対応する。このため、これらの説明を省略する。
最初に、情報処理装置200の制御部240は、COLOR Update Announcement(図16に示すCOLOR Update Announcement354)を含むビーコンを受信したか否かを判断する(ステップS871)。COLOR Update Announcementを含むビーコンを受信していない場合には(ステップS871)、監視を継続して行う。
COLOR Update Announcementを含むビーコンを受信した場合には(ステップS871)、ステップS872に進む。
また、自装置が親局でない場合には(ステップS873)、COLOR Update Announcement内のCOLOR移行期間残存時間が経過したか否かを判断する(ステップS875)。このCOLOR移行期間残存時間は、図16に示すRemaining Time for COLOR Transition357である。
COLOR移行期間残存時間が経過していない場合には(ステップS875)、監視を継続して行う。一方、COLOR移行期間残存時間が経過した場合には(ステップS875)、ステップS876に進む。
上述した各処理を各情報処理装置(親局および子局)のそれぞれが行うことにより、OBSSとのBSS COLORの重複が起きても、状況に応じてBSS COLORの設定を更新、反映し、パケットフィルタリングを適切に行うことができる。
<3.第3の実施の形態>
本技術の第1および第2の実施の形態では、ビーコンフレームにおけるPLCPヘッダにBSS COLORを載せずに送信する例を示した。このため、各子局は、OBSSからのビーコンフレームを受信しなければならない。
ここで、ビーコンフレームにおけるPLCPヘッダにBSS COLORを付加することにより、各子局は、ビーコンフレームの受信時にフィルタリングを行うことができる。これにより、受信効率をさらに向上させることができる。
そこで、本技術の第3の実施の形態では、ビーコンフレームにおけるPLCPヘッダにBSS COLORを付加する例を示す。ただし、ビーコンフレームにおけるPLCPヘッダにBSS COLORを付加する場合には、子局は、COLOR更新を行うことができないことも想定される。例えば、ビーコンフレームにおけるPLCPヘッダにBSS COLORを付加する場合において、COLOR Update Announcementを移行期間内で一度も受信できないときには、COLOR更新を行うことができない。このように、COLOR更新を行うことができない子局は、誤ったパケットフィルタリングを行ってしまうことになる。
そこで、本技術の第3の実施の形態では、子局が適切にCOLOR更新を行うため、COLORリカバリ処理を行う例を示す。
なお、本技術の第3の実施の形態における情報処理装置の構成については、図1等に示す情報処理装置100乃至103、200、201と略同一である。このため、本技術の第1の実施の形態と共通する部分については、本技術の第1の実施の形態と同一の符号を付してこれらの説明の一部を省略する。
[初期COLOR決定処理例]
上述したように、親局は、開設時からビーコンフレームにおけるPLCPヘッダにBSS COLORを格納して送信する。
[初期COLOR共有処理例]
子局は、スキャン時から接続が確立してBSS COLORを取得するまでの間、受信必須条件を「全パケット」として動作する。すなわち、図4に示すパケット検出/受信判定処理における受信必須条件を「全パケット」とする。
[COLOR重複検出処理例]
本技術の第3の実施の形態におけるCOLOR重複検出処理については、本技術の第1の実施の形態と同様であるため、ここでの説明を省略する。
[新COLOR決定処理例]
本技術の第3の実施の形態における新COLOR決定処理についても、本技術の第1の実施の形態と略同様である。ただし、親局が、周囲のモニタを行う間のみ、受信必須条件を「全パケット」として動作する点が異なる。
[COLOR更新通知処理例]
本技術の第3の実施の形態におけるCOLOR更新通知処理についても、本技術の第1の実施の形態と略同様である。ただし、旧COLOR適用終了時刻までの間は、ビーコンフレームにおけるPLCPヘッダに旧COLORを格納する点が異なる。
[COLOR更新反映処理例]
本技術の第3の実施の形態におけるCOLOR更新反映処理については、本技術の第1の実施の形態と同等である。
[COLOR情報取得要求フレームのフォーマット例]
図18は、本技術の第3の実施の形態における通信システム10を構成する各装置間でやりとりされるCOLOR情報取得要求フレームのフォーマット例を示す図である。
COLOR情報取得要求フレームは、PLCP Header361と、MAC Header362と、Payload363と、FCS(Frame Check Sequence)364とにより構成される。
Payload363は、Category365およびAction366により構成される。
Category365には、COLOR情報取得要求フレームである旨が格納される。
Action366には、新COLORを要求する旨が格納される。
また、COLOR情報取得要求フレームを必ず受信させるため、PLCP Header361には、自BSSのCOLOR情報(BSS COLOR)を格納しない。
[COLOR情報取得応答フレームのフォーマット例]
図19は、本技術の第3の実施の形態における通信システム10を構成する各装置間でやりとりされるCOLOR情報取得応答フレームのフォーマット例を示す図である。
COLOR情報取得応答フレームは、PLCP Header371と、MAC Header372と、Payload373と、FCS(Frame Check Sequence)374とにより構成される。
Payload373は、Category375と、Action376と、COLOR377とにより構成される。
Category375には、COLOR情報取得応答フレームである旨が格納される。
Action376には、COLOR情報取得要求に対する応答である旨が格納される。
COLOR377には、新COLOR決定処理により決定された新COLORに関する情報が格納される。
また、COLOR情報取得応答フレームを必ず受信させるため、PLCP Header371には、自BSSのCOLOR情報(BSS COLOR)を格納しない。
[COLORリカバリ処理の動作例(子局)]
図20は、本技術の第3の実施の形態における情報処理装置100によるCOLORリカバリ処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、この例では、情報処理装置100の例を示すが、他の子局についても同様である。
最初に、情報処理装置100の制御部は、自装置からの送信に対する親局からの応答フレームを受信できない状態が一定回数繰り返されたか否かを判断する(ステップS881)。なお、情報処理装置100の制御部は、自装置からの送信に対する親局からの応答フレームを受信できない状態が一定時間以上続いたか否かを判断するようにしてもよい(ステップS881)。
このように、情報処理装置100は、一定回数、または、一定時間を基準として、親局からの期待した応答(例えば、Ack)を受信できない場合には、BSS COLORが変更されたと判断することができる。
その応答フレームを受信できない状態が一定回数繰り返された場合には(ステップS881)、情報処理装置100の制御部は、受信必須条件を常時必須(すなわち、受信必須条件を「全パケット」とする)に設定する(ステップS883)。すなわち、情報処理装置100の制御部は、パケットフィルタリングを無効化する(ステップS883)。
続いて、情報処理装置100の制御部は、COLOR情報取得要求を親局に送信する(ステップS884)。例えば、図18に示すCOLOR情報取得要求フレームを親局に送信する(ステップS884)。この場合に、情報処理装置100の制御部は、COLOR情報取得要求フレームにおけるPLCPヘッダにはCOLOR情報(BSS COLOR)を格納せずに送信する。
続いて、情報処理装置100の制御部は、COLOR情報取得応答を親局から受信したか否かを判断する(ステップS885)。例えば、図19に示すCOLOR情報取得応答フレームを親局から受信したか否かを判断する(ステップS885)。そして、COLOR情報取得応答を親局から受信していない場合には(ステップS885)、ステップS884に戻る。
COLOR情報取得応答を親局から受信した場合には(ステップS885)、情報処理装置100の制御部は、「SIGNAL記載のCOLOR情報が新COLORと一致する」を受信必須条件に追加する(ステップS886)。すなわち、情報処理装置100の制御部は、受信したCOLOR情報取得応答フレームに格納されている新COLORに基づいて、受信必須条件を更新し、パケットフィルタリングを再度有効に設定する。
その応答フレームを受信できない状態が一定回数繰り返されていない場合には(ステップS881)、情報処理装置100の制御部は、親局からのビーコンフレームを受信できない状態が一定回数繰り返されたか否かを判断する(ステップS882)。なお、情報処理装置100の制御部は、親局からのビーコンフレームを受信できない状態が一定時間以上続いたか否かを判断するようにしてもよい(ステップS882)。
親局からのビーコンフレームを受信できない状態が一定回数繰り返されていない場合には(ステップS882)、COLORリカバリ処理の動作を終了する。一方、親局からのビーコンフレームを受信できない状態が一定回数繰り返された場合には(ステップS882)、ステップS883に進む。
このように、情報処理装置100は、一定回数、または、一定時間を基準として、親局からのビーコンフレームを受信できない場合には、COLORが変更されたと判断することができる。
このように、情報処理装置100の制御部は、一定時間の間、自BSSのBSS COLORを物理ヘッダ内に含むパケットを親局から受信することができない場合には、自BSSのBSS COLORを確認するためのCOLOR情報取得要求(要求情報)を親局に送信する。また、情報処理装置100の制御部は、一定時間の間、自BSSのBSS COLORを物理ヘッダ内に含むパケットを親局から受信することができない場合には、BSS COLORを変更することを要求するための要求情報を親局に送信するようにしてもよい。この場合には、その親局は、情報処理装置100からの要求に応じて、BSS COLORを変更してその変更情報を情報処理装置100に送信する。
また、情報処理装置100の制御部は、COLOR情報取得要求に対する応答を待機している間、検出された全てのパケットの受信処理を行う。
[COLORリカバリ処理の動作例(親局の動作例)]
図21は、本技術の第3の実施の形態における情報処理装置200によるCOLORリカバリ処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、この例では、情報処理装置200の例を示すが、他の親局についても同様である。
最初に、情報処理装置200の制御部240は、子局からCOLOR情報取得要求を受信したか否かを判断する(ステップS887)。子局からCOLOR情報取得要求を受信していない場合には(ステップS887)、COLORリカバリ処理の動作を終了する。
子局からCOLOR情報取得要求を受信した場合には(ステップS887)、制御部240は、そのCOLOR情報取得要求を送信した子局に、新COLORを格納したCOLOR情報取得応答を送信する(ステップS888)。例えば、図19に示すCOLOR情報取得応答フレーム(COLOR377に新COLORを格納)を送信する。この場合に、制御部240は、COLOR情報取得応答フレームにおけるPLCPヘッダ371にはCOLOR情報(BSS COLOR)を格納せずに送信する。
このように、COLOR更新情報を受け取れないまま移行期間が終了してしまった場合でも、子局は、その状態を推定して、親局に新COLORの提供を依頼して新COLORを取得することができる。
<4.第4の実施の形態>
本技術の第1乃至第3の実施の形態では、BSS COLORの運用開始を親局がトリガする例を示した。
本技術の第4の実施の形態では、既に開設されているBSSの中で、接続確立後には子局がBSS COLORの運用開始をトリガする例を示す。
なお、本技術の第4の実施の形態における情報処理装置の構成については、図1等に示す情報処理装置100乃至103、200、201と略同一である。このため、本技術の第1の実施の形態と共通する部分については、本技術の第1の実施の形態と同一の符号を付してこれらの説明の一部を省略する。
[通信例]
図22は、本技術の第4の実施の形態における通信システム10を構成する各装置間における通信処理例を示すシーケンスチャートである。なお、図22は、図5に示す通信例において、COLOR運用開始要求処理を追加した例である。このため、図5と共通する部分については、図5と同一の符号を付してこれらの説明の一部を省略する。
最初に、情報処理装置200および情報処理装置100間でCOLOR運用開始要求処理が行われる(410)。このCOLOR運用開始要求処理については、図24および図25を参照して詳細に説明する。
[COLOR運用開始要求フレームのフォーマット例]
図23は、本技術の第4の実施の形態における通信システム10を構成する各装置間でやりとりされるCOLOR運用開始要求フレームのフォーマット例を示す図である。
COLOR運用開始要求フレームは、PLCP Header381と、MAC Header382と、Payload383と、FCS(Frame Check Sequence)384とにより構成される。
Payload383は、Category385と、Action386と、Number of Entries387と、Detected COLOR388、391と、BSSID of detected COLOR389、392と、RSSI of detected COLOR390、393とにより構成される。
Category385には、COLOR運用開始要求フレームである旨が格納される。
Action386には、COLOR運用開始を要求する旨が格納される。
Number of Entries387には、COLOR運用開始要求フレームに格納されている情報の組み合わせの数Nが格納される。すなわち、Number of Entries387には、Detected COLOR、BSSID of detected COLORおよびRSSI of detected COLORの組み合わせの数Nが格納される。
Detected COLOR388、391には、子局で検出された重複するBSS COLORに関する情報が格納される。
BSSID of detected COLOR389、392には、子局で検出された重複するBSS COLORを発信したネットワークのBSSIDが格納される。
RSSI of detected COLOR390、393には、子局で検出された重複するBSS COLORのOBSSからのパケットのRSSIが格納される。
また、COLOR情報取得要求フレームを必ず受信させるため、PLCP Header381には、自BSSのCOLOR情報(BSS COLOR)を格納しない。
[COLOR運用開始要求処理の動作例(子局)]
図24は、本技術の第4の実施の形態における情報処理装置100によるCOLOR運用開始要求処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、この例では、情報処理装置100の例を示すが、他の子局についても同様である。
最初に、情報処理装置100の制御部は、BSS COLORによるパケットフィルタリングを自BSS内で運用して欲しい要求が発生したか否かを判断する(ステップS891乃至S893)。
例えば、情報処理装置100の制御部は、情報処理装置100のバッテリ残量(電池残量)が閾値TH1以下に低下したか否かを判断する(ステップS891)。情報処理装置100のバッテリ残量が閾値TH1以下に低下した場合には(ステップS891)、情報処理装置100の制御部は、BSS COLORによるパケットフィルタリングを自BSS内で運用して欲しい要求が発生したと判断する。そして、情報処理装置100の制御部は、周囲のOBSSからのパケットをモニタする(ステップS894)。
具体的には、情報処理装置100の制御部は、検出したパケットのPLCPヘッダに使用されているCOLOR情報(BSS COLOR)を収集する(ステップS894)。同時に、情報処理装置100の制御部は、検出したOBSSのビーコンにおけるpayloadに格納されているCOLOR情報(BSS COLOR)を抽出して収集する(ステップS894)。この場合に、情報処理装置100の制御部は、それらの情報を取得したパケットのRSSIや、それに格納されているBSSID等についても収集する(ステップS894)。
続いて、情報処理装置100の制御部は、取得された各情報(例えば、既に使用されているBSS COLOR、これに関するBSSID、RSSIの情報)をCOLOR運用開始要求フレーム(図23に示す)に格納して親局に送信する(ステップS895)。
ここで、モニタによる各情報(例えば、周囲の使用BSS COLOR)の収集については、親局に任せることができる場合には、モニタ処理を省略するようにしてもよい。この場合には、情報処理装置100は、COLOR運用開始を要求する旨のみを格納したCOLOR運用開始要求フレームを送信する。
また、情報処理装置100のバッテリ残量が閾値TH1よりも多い場合には(ステップS891)、情報処理装置100の制御部は、親局との通信品質が閾値TH2以下に悪化したか否かを判断する(ステップS892)。例えば、親局との通信品質として、親局との間でのRSSIを用いることができる。親局との通信品質が閾値TH2以下に悪化した場合には(ステップS892)、情報処理装置100の制御部は、BSS COLORによるパケットフィルタリングを自BSS内で運用して欲しい要求が発生したと判断する。そして、ステップS894に進む。
親局との通信品質が閾値TH2よりも良い場合には(ステップS891)、情報処理装置100の制御部は、単位時間内に検出された無線トラフィックの量が閾値TH3を超えたか否かを判断する(ステップS893)。単位時間内に検出された無線トラフィックの量が閾値TH3を超えた場合には(ステップS893)、情報処理装置100の制御部は、BSS COLORによるパケットフィルタリングを自BSS内で運用して欲しい要求が発生したと判断する。そして、ステップS894に進む。
また、単位時間内に検出された無線トラフィックの量が閾値TH3以下である場合には(ステップS893)、ステップS891に戻る。
このように、例えば、子局がモバイル機器である場合において、子局のバッテリ残量が低下したため、パケットフィルタリングを開始することにより消費電力を削減したいときに、BSS COLORの運用開始を親局に要求することができる。同様に、親局との通信品質が低下したと判断した場合や、単位時間内に検出された無線トラフィックの量が増加した場合等に、BSS COLORの運用開始を親局に要求することができる。
[COLOR運用開始要求処理の動作例(親局)]
図25は、本技術の第4の実施の形態における情報処理装置200によるCOLOR運用開始要求処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、この例では、情報処理装置200の例を示すが、他の親局についても同様である。
最初に、情報処理装置200の制御部240は、閾値TH4以上の子局からCOLOR運用開始要求フレームを受信したか否かを判断する(ステップS896)。ここで、閾値TH4として、固定値を用いるようにしてもよく、可変値としてもよい。例えば、情報処理装置200に接続されている子局の数や情報処理装置200の周囲の通信環境等に基づいて閾値TH4を適宜変更するようにしてもよい。
閾値TH4以上の子局からCOLOR運用開始要求フレームを受信していない場合には(ステップS896)、監視を継続して行う。一方、閾値TH4以上の子局からCOLOR運用開始要求フレームを受信した場合には(ステップS896)、制御部240は、初期COLOR決定処理を開始する(ステップS897)。すなわち、制御部240は、BSS内でのBSS COLORの運用を開始する。
なお、この例では、子局が運用開始要求の判断処理を行い、親局は、その判断結果に基づいて、BSS内でのBSS COLORの運用を開始する例を示した。ただし、親局でも、子局での運用開始要求の判断処理と同等(例えば、全部、一部、他の判断を追加)の判断処理を行い、その判断結果(または、親局および子局の判断結果)に基づいて、BSS内でのBSS COLORの運用を開始するようにしてもよい。
[初期COLOR決定処理例]
基本的に、本技術の第1の実施の形態と同等の処理となる。この際、子局からのCOLOR運用開始要求フレームに、既にOBSSにおいて使用されているBSS COLORが格納されている場合には、これらの情報も初期COLORの選択候補から除外する。
[初期COLOR共有処理例およびCOLOR重複検出処理例]
本技術の第2の実施の形態と同等である。
[新COLOR決定処理例]
本技術の第1の実施の形態と同等である。
[COLOR更新通知処理例およびCOLOR更新反映処理例]
本技術の第2の実施の形態と同等である。
このように、BSS COLORがBSS間で重複した場合に、到来する本来受信不要なパケットを最後まで受信してしまうケースから復旧できるようになり、通信効率を向上させることができる
なお、本技術の各実施の形態では、フェーズ単位で各処理について説明したが、各フェーズの組み合わせについては、上述した以外の組み合わせとするようにしてもよい。例えば、各フェーズの組み合わせは、本技術の各実施の形態を跨いだ組み合わせを適用するようにしてもよい。
また、本技術の各実施の形態では、インフラストラクチャネットワークを単位として、それぞれにCOLOR情報(BSS COLOR)を与える例を示したが、メッシュネットワークにおいて同様の運用を行うようにしてもよい。例えば、インフラストラクチャネットワークでは、BSSIDごとに対応するCOLORを与えている。これに対して、メッシュネットワークでは、Mesh IDごとに対応するCOLORを与えるようにすることにより、インフラストラクチャネットワークと同様に適用することができる。
このように、本技術の実施の形態によれば、パケットのフィルタリングを適切に行い、不要な受信を適切に打ち切ることができる。これにより、通信システムにおける無線リソースの利用効率を向上させることができる。また、情報処理装置(無線通信装置)における消費電力を低減させることができる。
<4.応用例>
本開示に係る技術は、様々な製品へ応用可能である。例えば、情報処理装置100乃至103、200、201は、スマートフォン、タブレットPC(Personal Computer)、ノートPC、携帯型ゲーム端末若しくはデジタルカメラなどのモバイル端末、テレビジョン受像機、プリンタ、デジタルスキャナ若しくはネットワークストレージなどの固定端末、又はカーナビゲーション装置などの車載端末として実現されてもよい。また、情報処理装置100乃至103、200、201は、スマートメータ、自動販売機、遠隔監視装置又はPOS(Point Of Sale)端末などの、M2M(Machine To Machine)通信を行う端末(MTC(Machine Type Communication)端末ともいう)として実現されてもよい。さらに、情報処理装置100乃至103、200、201は、これら端末に搭載される無線通信モジュール(例えば、1つのダイで構成される集積回路モジュール)であってもよい。
一方、例えば、情報処理装置200、201は、ルータ機能を有し又はルータ機能を有しない無線LANアクセスポイント(無線基地局ともいう)として実現されてもよい。また、情報処理装置200、201は、モバイル無線LANルータとして実現されてもよい。さらに、情報処理装置200、201は、これら装置に搭載される無線通信モジュール(例えば、1つのダイで構成される集積回路モジュール)であってもよい。
[4−1.第1の応用例]
図26は、本開示に係る技術が適用され得るスマートフォン900の概略的な構成の一例を示すブロック図である。スマートフォン900は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース913、アンテナスイッチ914、アンテナ915、バス917、バッテリー918及び補助コントローラ919を備える。
プロセッサ901は、例えばCPU(Central Processing Unit)又はSoC(System on Chip)であってよく、スマートフォン900のアプリケーションレイヤ及びその他のレイヤの機能を制御する。メモリ902は、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)を含み、プロセッサ901により実行されるプログラム及びデータを記憶する。ストレージ903は、半導体メモリ又はハードディスクなどの記憶媒体を含み得る。外部接続インタフェース904は、メモリーカード又はUSB(Universal Serial Bus)デバイスなどの外付けデバイスをスマートフォン900へ接続するためのインタフェースである。
カメラ906は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子を有し、撮像画像を生成する。センサ907は、例えば、測位センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び加速度センサなどのセンサ群を含み得る。マイクロフォン908は、スマートフォン900へ入力される音声を音声信号へ変換する。入力デバイス909は、例えば、表示デバイス910の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、キーパッド、キーボード、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス910は、液晶ディスプレイ(LCD)又は有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイなどの画面を有し、スマートフォン900の出力画像を表示する。スピーカ911は、スマートフォン900から出力される音声信号を音声に変換する。
無線通信インタフェース913は、IEEE802.11a、11b、11g、11n、11ac及び11adなどの無線LAN標準のうちの1つ以上をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース913は、インフラストラクチャーモードにおいては、他の装置と無線LANアクセスポイントを介して通信し得る。また、無線通信インタフェース913は、アドホックモード又はWi−Fi Direct等のダイレクト通信モードにおいては、他の装置と直接的に通信し得る。なお、Wi−Fi Directでは、アドホックモードとは異なり2つの端末の一方がアクセスポイントとして動作するが、通信はそれら端末間で直接的に行われる。無線通信インタフェース913は、典型的には、ベースバンドプロセッサ、RF(Radio Frequency)回路及びパワーアンプなどを含み得る。無線通信インタフェース913は、通信制御プログラムを記憶するメモリ、当該プログラムを実行するプロセッサ及び関連する回路を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース913は、無線LAN方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又はセルラ通信方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよい。アンテナスイッチ914は、無線通信インタフェース913に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式のための回路)の間でアンテナ915の接続先を切り替える。アンテナ915は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、無線通信インタフェース913による無線信号の送信及び受信のために使用される。
なお、図26の例に限定されず、スマートフォン900は、複数のアンテナ(例えば、無線LAN用のアンテナ及び近接無線通信方式用のアンテナ、など)を備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ914は、スマートフォン900の構成から省略されてもよい。
バス917は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース913及び補助コントローラ919を互いに接続する。バッテリー918は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図26に示したスマートフォン900の各ブロックへ電力を供給する。補助コントローラ919は、例えば、スリープモードにおいて、スマートフォン900の必要最低限の機能を動作させる。
図26に示したスマートフォン900において、図2を用いて説明した制御部240は、無線通信インタフェース913において実装されてもよい。また、これら機能の少なくとも一部は、プロセッサ901又は補助コントローラ919において実装されてもよい。
なお、スマートフォン900は、プロセッサ901がアプリケーションレベルでアクセスポイント機能を実行することにより、無線アクセスポイント(ソフトウェアAP)として動作してもよい。また、無線通信インタフェース913が無線アクセスポイント機能を有していてもよい。
[4−2.第2の応用例]
図27は、本開示に係る技術が適用され得るカーナビゲーション装置920の概略的な構成の一例を示すブロック図である。カーナビゲーション装置920は、プロセッサ921、メモリ922、GPS(Global Positioning System)モジュール924、センサ925、データインタフェース926、コンテンツプレーヤ927、記憶媒体インタフェース928、入力デバイス929、表示デバイス930、スピーカ931、無線通信インタフェース933、アンテナスイッチ934、アンテナ935及びバッテリー938を備える。
プロセッサ921は、例えばCPU又はSoCであってよく、カーナビゲーション装置920のナビゲーション機能及びその他の機能を制御する。メモリ922は、RAM及びROMを含み、プロセッサ921により実行されるプログラム及びデータを記憶する。
GPSモジュール924は、GPS衛星から受信されるGPS信号を用いて、カーナビゲーション装置920の位置(例えば、緯度、経度及び高度)を測定する。センサ925は、例えば、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び気圧センサなどのセンサ群を含み得る。データインタフェース926は、例えば、図示しない端子を介して車載ネットワーク941に接続され、車速データなどの車両側で生成されるデータを取得する。
コンテンツプレーヤ927は、記憶媒体インタフェース928に挿入される記憶媒体(例えば、CD又はDVD)に記憶されているコンテンツを再生する。入力デバイス929は、例えば、表示デバイス930の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス930は、LCD又はOLEDディスプレイなどの画面を有し、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの画像を表示する。スピーカ931は、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの音声を出力する。
無線通信インタフェース933は、IEEE802.11a、11b、11g、11n、11ac及び11adなどの無線LAN標準のうちの1つ以上をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース933は、インフラストラクチャーモードにおいては、他の装置と無線LANアクセスポイントを介して通信し得る。また、無線通信インタフェース933は、アドホックモード又はWi−Fi Direct等のダイレクト通信モードにおいては、他の装置と直接的に通信し得る。無線通信インタフェース933は、典型的には、ベースバンドプロセッサ、RF回路及びパワーアンプなどを含み得る。無線通信インタフェース933は、通信制御プログラムを記憶するメモリ、当該プログラムを実行するプロセッサ及び関連する回路を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース933は、無線LAN方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又はセルラ通信方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよい。アンテナスイッチ934は、無線通信インタフェース933に含まれる複数の回路の間でアンテナ935の接続先を切り替える。アンテナ935は、単一の又は複数のアンテナ素子を有し、無線通信インタフェース933による無線信号の送信及び受信のために使用される。
なお、図27の例に限定されず、カーナビゲーション装置920は、複数のアンテナを備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ934は、カーナビゲーション装置920の構成から省略されてもよい。
バッテリー938は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図27に示したカーナビゲーション装置920の各ブロックへ電力を供給する。また、バッテリー938は、車両側から給電される電力を蓄積する。
図27に示したカーナビゲーション装置920において、図2を用いて説明した制御部240は、無線通信インタフェース933において実装されてもよい。また、これら機能の少なくとも一部は、プロセッサ921において実装されてもよい。
また、無線通信インタフェース933は、上述した情報処理装置200、201として動作し、車両に乗るユーザが有する端末に無線接続を提供してもよい。
また、本開示に係る技術は、上述したカーナビゲーション装置920の1つ以上のブロックと、車載ネットワーク941と、車両側モジュール942とを含む車載システム(又は車両)940として実現されてもよい。車両側モジュール942は、車速、エンジン回転数又は故障情報などの車両側データを生成し、生成したデータを車載ネットワーク941へ出力する。
[4−3.第3の応用例]
図28は、本開示に係る技術が適用され得る無線アクセスポイント950の概略的な構成の一例を示すブロック図である。無線アクセスポイント950は、コントローラ951、メモリ952、入力デバイス954、表示デバイス955、ネットワークインタフェース957、無線通信インタフェース963、アンテナスイッチ964及びアンテナ965を備える。
コントローラ951は、例えばCPU又はDSP(Digital Signal Processor)であってよく、無線アクセスポイント950のIP(Internet Protocol)レイヤ及びより上位のレイヤの様々な機能(例えば、アクセス制限、ルーティング、暗号化、ファイアウォール及びログ管理など)を動作させる。メモリ952は、RAM及びROMを含み、コントローラ951により実行されるプログラム、及び様々な制御データ(例えば、端末リスト、ルーティングテーブル、暗号鍵、セキュリティ設定及びログなど)を記憶する。
入力デバイス954は、例えば、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作を受け付ける。表示デバイス955は、LEDランプなどを含み、無線アクセスポイント950の動作ステータスを表示する。
ネットワークインタフェース957は、無線アクセスポイント950が有線通信ネットワーク958に接続するための有線通信インタフェースである。ネットワークインタフェース957は、複数の接続端子を有してもよい。有線通信ネットワーク958は、イーサネット(登録商標)などのLANであってもよく、又はWAN(Wide Area Network)であってもよい。
無線通信インタフェース963は、IEEE802.11a、11b、11g、11n、11ac及び11adなどの無線LAN標準のうちの1つ以上をサポートし、近傍の端末へアクセスポイントとして無線接続を提供する。無線通信インタフェース963は、典型的には、ベースバンドプロセッサ、RF回路及びパワーアンプなどを含み得る。無線通信インタフェース963は、通信制御プログラムを記憶するメモリ、当該プログラムを実行するプロセッサ及び関連する回路を集積したワンチップのモジュールであってもよい。アンテナスイッチ964は、無線通信インタフェース963に含まれる複数の回路の間でアンテナ965の接続先を切り替える。アンテナ965は、単一の又は複数のアンテナ素子を有し、無線通信インタフェース963による無線信号の送信及び受信のために使用される。
図28に示した無線アクセスポイント950において、図2を用いて説明した制御部240は、無線通信インタフェース963において実装されてもよい。また、これら機能の少なくとも一部は、コントローラ951において実装されてもよい。
なお、上述の実施の形態は本技術を具現化するための一例を示したものであり、実施の形態における事項と、請求の範囲における発明特定事項とはそれぞれ対応関係を有する。同様に、請求の範囲における発明特定事項と、これと同一名称を付した本技術の実施の形態における事項とはそれぞれ対応関係を有する。ただし、本技術は実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において実施の形態に種々の変形を施すことにより具現化することができる。
また、上述の実施の形態において説明した処理手順は、これら一連の手順を有する方法として捉えてもよく、また、これら一連の手順をコンピュータに実行させるためのプログラム乃至そのプログラムを記憶する記録媒体として捉えてもよい。この記録媒体として、例えば、CD(Compact Disc)、MD(MiniDisc)、DVD(Digital Versatile Disc)、メモリカード、ブルーレイディスク(Blu-ray(登録商標)Disc)等を用いることができる。
なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって、限定されるものではなく、また、他の効果があってもよい。
なお、本技術は以下のような構成もとることができる。
(1)
自装置が属する第1ネットワークを識別するための第1の物理層ネットワーク識別子と自装置が属しない第2ネットワークを識別するための第2の物理層ネットワーク識別子とが一致したと判定された場合に前記第1の物理層ネットワーク識別子を変更して当該変更に関する変更情報を他の情報処理装置に送信する制御を行う制御部を具備する情報処理装置。
(2)
前記制御部は、受信したパケットの物理ヘッダに存在する前記第1の物理層ネットワーク識別子の値と前記第1ネットワークにおいて使用されている前記第1の物理層ネットワーク識別子の値とが同一であり、かつ、MACヘッダに存在するデータリンク層ネットワーク識別子の値と前記第1ネットワークを識別するためのデータリンク層ネットワーク識別子の値とが異なる場合に、前記第1の物理層ネットワーク識別子および前記第2の物理層ネットワーク識別子が一致したと判定する前記(1)に記載の情報処理装置。
(3)
前記制御部は、受信したビーコンパケットのペイロード内に記載されている物理層ネットワーク識別子の情報と前記第1ネットワークにおいて使用されている前記第1の物理層ネットワーク識別子の情報とが同一であり、かつ、MACヘッダに存在するデータリンク層ネットワーク識別子の情報と前記第1ネットワークを識別するためのデータリンク層ネットワーク識別子の情報とが異なる場合に、前記第1の物理層ネットワーク識別子および前記第2の物理層ネットワーク識別子が一致したと判定する前記(1)に記載の情報処理装置。
(4)
前記制御部は、前記第1の物理層ネットワーク識別子および前記第2の物理層ネットワーク識別子の一致検出通知を前記第1ネットワークに属する他の情報処理装置から受信した場合に、前記第1の物理層ネットワーク識別子および前記第2の物理層ネットワーク識別子が一致したと判定する前記(1)に記載の情報処理装置。
(5)
前記制御部は、前記第2ネットワークを含む他のネットワークに属する他の情報処理装置から送信される報知情報に基づいて、前記他のネットワークにおいて使用されている物理層ネットワーク識別子を抽出して前記抽出された物理層ネットワーク識別子以外の物理層ネットワーク識別子を前記変更後の第1の物理層ネットワーク識別子とする前記(1)から(4)のいずれかに記載の情報処理装置。
(6)
前記制御部は、前記他のネットワークにおいて使用されている物理層ネットワーク識別子を抽出するための前記報知情報のモニタ時間をランダムに設定する前記(5)に記載の情報処理装置。
(7)
前記制御部は、前記抽出された物理層ネットワーク識別子以外の物理層ネットワーク識別子が存在しない場合には、受信強度が最も小さい報知情報を送信した他の情報処理装置が属するネットワークにおいて使用されている物理層ネットワーク識別子を前記変更後の第1の物理層ネットワーク識別子とする前記(5)または(6)に記載の情報処理装置。
(8)
前記制御部は、前記第1の物理層ネットワーク識別子および前記第2の物理層ネットワーク識別子が一致する場合でも、前記第2ネットワークに属する他の情報処理装置から送信される報知情報に前記第2の物理層ネットワーク識別子を変更する旨の変更情報が含まれるときには、前記第1の物理層ネットワーク識別子を変更しない前記(1)から(7)のいずれかに記載の情報処理装置。
(9)
前記制御部は、前記変更後の第1の物理層ネットワーク識別子の使用を開始する開始タイミング、または、前記更新前の第1の物理層ネットワーク識別子の使用を終了する終了タイミングの何れかを指定するための指定情報を前記変更情報に含めて送信する前記(1)から(8)のいずれかに記載の情報処理装置。
(10)
前記制御部は、前記第1ネットワークに属する情報処理装置のうちにPower Save状態となっている情報処理装置が存在する場合には、前記開始タイミングから前記終了タイミングまでの時間として、DTIM間隔以上の時間を設定する前記(9)に記載の情報処理装置。
(11)
前記制御部は、前記第1の物理層ネットワーク識別子に関する情報を物理ヘッダに格納しないビーコンにより前記変更情報を送信する前記(1)から(10)のいずれかに記載の情報処理装置。
(12)
前記制御部は、前記第1ネットワークに属する全ての情報処理装置から前記変更後の第1の物理層ネットワーク識別子を物理ヘッダに適用したパケットを受信するまでの間、前記変更前の第1の物理層ネットワーク識別子および前記変更後の第1の物理層ネットワーク識別子の何れかを適用したパケットを受信対象とする前記(1)から(11)のいずれかに記載の情報処理装置。
(13)
前記制御部は、前記第1ネットワークに属する他の情報処理装置からの要求に応じて前記第1の物理層ネットワーク識別子の情報を前記他の情報処理装置に送信する前記(1)から(12)のいずれかに記載の情報処理装置。
(14)
自装置が属する第1ネットワークを識別するための第1の物理層ネットワーク識別子を変更する旨の変更情報を前記第1ネットワークに属する他の情報処理装置から受信した場合に、前記変更情報に基づいてパケットの受信処理を途中で打ち切る条件を変更する制御を行う制御部を具備する情報処理装置。
(15)
前記制御部は、前記変更後の第1の物理層ネットワーク識別子の使用を開始する開始タイミングを指定する指定情報が前記変更情報に含まれる場合には、前記開始タイミング以降には前記変更後の第1の物理層ネットワーク識別子を物理ヘッダ内に含むパケットの受信処理を行う前記(14)に記載の情報処理装置。
(16)
前記制御部は、前記変更後の第1の物理層ネットワーク識別子の使用を終了する終了タイミングを指定する指定情報が前記変更情報に含まれる場合には、前記終了タイミングとなるまで前記変更前の第1の物理層ネットワーク識別子を物理ヘッダ内に含むパケットの受信処理を行う前記(14)または(15)に記載の情報処理装置。
(17)
前記制御部は、一定時間の間、前記第1の物理層ネットワーク識別子を物理ヘッダ内に含むパケットを前記他の情報処理装置から受信することができない場合には、前記第1の物理層ネットワーク識別子を確認するための要求情報を前記他の情報処理装置に送信する前記(14)から(16)のいずれかに記載の情報処理装置。
(18)
前記制御部は、前記要求情報に対する応答を待機している間、検出された全てのパケットの受信処理を行う前記(17)に記載の情報処理装置。
(19)
前記第1の物理層ネットワーク識別子と前記自装置が属しない第2ネットワークを識別するための第2の物理層ネットワーク識別子とが一致することを検出した場合に当該検出結果を通知するための通知情報を前記他の情報処理装置に送信する前記(14)から(18)のいずれかに記載の情報処理装置。
(20)
前記制御部は、物理ヘッダに存在する前記第1の物理層ネットワーク識別子の値と前記第1ネットワークにおいて使用されている前記第1の物理層ネットワーク識別子の値とが同一であり、かつ、MACヘッダに存在するデータリンク層ネットワーク識別子の値と前記第1ネットワークを識別するためのデータリンク層ネットワーク識別子の値とが異なるパケットを受信した場合に、前記第1の物理層ネットワーク識別子および前記第2の物理層ネットワーク識別子が一致することを検出する前記(19)に記載の情報処理装置。
10 通信システム
100〜103、200、201 情報処理装置
210 データ処理部
220 変復調部
230 無線インターフェース部
231 アンテナ
240 制御部
250 メモリ
900 スマートフォン
901 プロセッサ
902 メモリ
903 ストレージ
904 外部接続インタフェース
906 カメラ
907 センサ
908 マイクロフォン
909 入力デバイス
910 表示デバイス
911 スピーカ
913 無線通信インタフェース
914 アンテナスイッチ
915 アンテナ
917 バス
918 バッテリー
919 補助コントローラ
920 カーナビゲーション装置
921 プロセッサ
922 メモリ
924 GPSモジュール
925 センサ
926 データインタフェース
927 コンテンツプレーヤ
928 記憶媒体インタフェース
929 入力デバイス
930 表示デバイス
931 スピーカ
933 無線通信インタフェース
934 アンテナスイッチ
935 アンテナ
938 バッテリー
941 車載ネットワーク
942 車両側モジュール
950 無線アクセスポイント
951 コントローラ
952 メモリ
954 入力デバイス
955 表示デバイス
957 ネットワークインタフェース
958 有線通信ネットワーク
963 無線通信インタフェース
964 アンテナスイッチ
965 アンテナ

Claims (20)

  1. 自装置が属する第1ネットワークを識別するための第1の物理層ネットワーク識別子と自装置が属しない第2ネットワークを識別するための第2の物理層ネットワーク識別子とが一致したと判定された場合に前記第1の物理層ネットワーク識別子を変更して当該変更に関する変更情報を他の情報処理装置に送信する制御を行う制御部を具備する情報処理装置。
  2. 前記制御部は、受信したパケットの物理ヘッダに存在する前記第1の物理層ネットワーク識別子の値と前記第1ネットワークにおいて使用されている前記第1の物理層ネットワーク識別子の値とが同一であり、かつ、MACヘッダに存在するデータリンク層ネットワーク識別子の値と前記第1ネットワークを識別するためのデータリンク層ネットワーク識別子の値とが異なる場合に、前記第1の物理層ネットワーク識別子および前記第2の物理層ネットワーク識別子が一致したと判定する請求項1記載の情報処理装置。
  3. 前記制御部は、受信したビーコンパケットのペイロード内に記載されている物理層ネットワーク識別子の情報と前記第1ネットワークにおいて使用されている前記第1の物理層ネットワーク識別子の情報とが同一であり、かつ、MACヘッダに存在するデータリンク層ネットワーク識別子の情報と前記第1ネットワークを識別するためのデータリンク層ネットワーク識別子の情報とが異なる場合に、前記第1の物理層ネットワーク識別子および前記第2の物理層ネットワーク識別子が一致したと判定する請求項1記載の情報処理装置。
  4. 前記制御部は、前記第1の物理層ネットワーク識別子および前記第2の物理層ネットワーク識別子の一致検出通知を前記第1ネットワークに属する他の情報処理装置から受信した場合に、前記第1の物理層ネットワーク識別子および前記第2の物理層ネットワーク識別子が一致したと判定する請求項1記載の情報処理装置。
  5. 前記制御部は、前記第2ネットワークを含む他のネットワークに属する他の情報処理装置から送信される報知情報に基づいて、前記他のネットワークにおいて使用されている物理層ネットワーク識別子を抽出して前記抽出された物理層ネットワーク識別子以外の物理層ネットワーク識別子を前記変更後の第1の物理層ネットワーク識別子とする請求項1記載の情報処理装置。
  6. 前記制御部は、前記他のネットワークにおいて使用されている物理層ネットワーク識別子を抽出するための前記報知情報のモニタ時間をランダムに設定する請求項5記載の情報処理装置。
  7. 前記制御部は、前記抽出された物理層ネットワーク識別子以外の物理層ネットワーク識別子が存在しない場合には、受信強度が最も小さい報知情報を送信した他の情報処理装置が属するネットワークにおいて使用されている物理層ネットワーク識別子を前記変更後の第1の物理層ネットワーク識別子とする請求項5記載の情報処理装置。
  8. 前記制御部は、前記第1の物理層ネットワーク識別子および前記第2の物理層ネットワーク識別子が一致する場合でも、前記第2ネットワークに属する他の情報処理装置から送信される報知情報に前記第2の物理層ネットワーク識別子を変更する旨の変更情報が含まれるときには、前記第1の物理層ネットワーク識別子を変更しない請求項1記載の情報処理装置。
  9. 前記制御部は、前記変更後の第1の物理層ネットワーク識別子の使用を開始する開始タイミング、または、前記更新前の第1の物理層ネットワーク識別子の使用を終了する終了タイミングの何れかを指定するための指定情報を前記変更情報に含めて送信する請求項1記載の情報処理装置。
  10. 前記制御部は、前記第1ネットワークに属する情報処理装置のうちにPower Save状態となっている情報処理装置が存在する場合には、前記開始タイミングから前記終了タイミングまでの時間として、DTIM間隔以上の時間を設定する請求項9記載の情報処理装置。
  11. 前記制御部は、前記第1の物理層ネットワーク識別子に関する情報を物理ヘッダに格納しないビーコンにより前記変更情報を送信する請求項1記載の情報処理装置。
  12. 前記制御部は、前記第1ネットワークに属する全ての情報処理装置から前記変更後の第1の物理層ネットワーク識別子を物理ヘッダに適用したパケットを受信するまでの間、前記変更前の第1の物理層ネットワーク識別子および前記変更後の第1の物理層ネットワーク識別子の何れかを適用したパケットを受信対象とする請求項1記載の情報処理装置。
  13. 前記制御部は、前記第1ネットワークに属する他の情報処理装置からの要求に応じて前記第1の物理層ネットワーク識別子の情報を前記他の情報処理装置に送信する請求項1記載の情報処理装置。
  14. 自装置が属する第1ネットワークを識別するための第1の物理層ネットワーク識別子を変更する旨の変更情報を前記第1ネットワークに属する他の情報処理装置から受信した場合に、前記変更情報に基づいてパケットの受信処理を途中で打ち切る条件を変更する制御を行う制御部を具備する情報処理装置。
  15. 前記制御部は、前記変更後の第1の物理層ネットワーク識別子の使用を開始する開始タイミングを指定する指定情報が前記変更情報に含まれる場合には、前記開始タイミング以降には前記変更後の第1の物理層ネットワーク識別子を物理ヘッダ内に含むパケットの受信処理を行う請求項14記載の情報処理装置。
  16. 前記制御部は、前記変更後の第1の物理層ネットワーク識別子の使用を終了する終了タイミングを指定する指定情報が前記変更情報に含まれる場合には、前記終了タイミングとなるまで前記変更前の第1の物理層ネットワーク識別子を物理ヘッダ内に含むパケットの受信処理を行う請求項14記載の情報処理装置。
  17. 前記制御部は、一定時間の間、前記第1の物理層ネットワーク識別子を物理ヘッダ内に含むパケットを前記他の情報処理装置から受信することができない場合には、前記第1の物理層ネットワーク識別子を確認するための要求情報を前記他の情報処理装置に送信する請求項14記載の情報処理装置。
  18. 前記制御部は、前記要求情報に対する応答を待機している間、検出された全てのパケットの受信処理を行う請求項17記載の情報処理装置。
  19. 前記第1の物理層ネットワーク識別子と前記自装置が属しない第2ネットワークを識別するための第2の物理層ネットワーク識別子とが一致することを検出した場合に当該検出結果を通知するための通知情報を前記他の情報処理装置に送信する請求項14記載の情報処理装置。
  20. 前記制御部は、物理ヘッダに存在する前記第1の物理層ネットワーク識別子の値と前記第1ネットワークにおいて使用されている前記第1の物理層ネットワーク識別子の値とが同一であり、かつ、MACヘッダに存在するデータリンク層ネットワーク識別子の値と前記第1ネットワークを識別するためのデータリンク層ネットワーク識別子の値とが異なるパケットを受信した場合に、前記第1の物理層ネットワーク識別子および前記第2の物理層ネットワーク識別子が一致することを検出する請求項19記載の情報処理装置。
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JP6791130B2 (ja) 情報処理装置、通信システム、情報処理方法およびプログラム

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