JPWO2016135952A1 - 基板収納容器 - Google Patents
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Abstract
基板収納容器(1)は、フィルタ部(80)の通気路に流入した気体を、基板収納空間(27)に供給する気体噴出ノズル部(101A)を備える。気体噴出ノズル部(101A)は、通気路に連通するノズル部内部空間と気体噴出ノズル部の外部空間とを連通する貫通孔(130A、140A)と、ノズル部内部空間を形成する気体噴出ノズル部(101A)の内面に形成され、ノズル部内部空間における気体の乱流を生じさせる凹凸部(113A、114A、115A)と、を有する。
Description
本発明は、半導体ウェーハ等からなる基板を収納、保管、搬送、輸送等する際に使用される基板収納容器に関する。
半導体ウェーハからなる基板を収納して、工場内の工程において搬送するための基板収納容器としては、容器本体と蓋体とを備える構成のものが、従来より知られている。
容器本体は、一端部に容器本体開口部が形成され、他端部が閉塞された筒状の壁部を有する。容器本体内には基板収納空間が形成されている。基板収納空間は、壁部により取り囲まれて形成されており、複数の基板を収納可能である。蓋体は、容器本体開口部に対して着脱可能であり、容器本体開口部を閉塞可能である。
蓋体の部分であって容器本体開口部を閉塞しているときに基板収納空間に対向する部分には、フロントリテーナが設けられている。フロントリテーナは、蓋体によって容器本体開口部が閉塞されているときに、複数の基板の縁部を支持可能である。また、フロントリテーナと対をなすようにして、奥側基板支持部が壁部に設けられている。奥側基板支持部は、複数の基板の縁部を支持可能である。奥側基板支持部は、蓋体によって容器本体開口部が閉塞されているときに、フロントリテーナと協働して複数の基板を支持することにより、隣接する基板同士を所定の間隔で離間させて並列させた状態で、複数の基板を保持する(特許文献1〜2参照)。
また、容器本体には、逆止弁が設けられている。逆止弁を通して、容器本体の外部から基板収納空間へ、窒素等の不活性ガスあるいは水分を除去(1%以下)したドライエア(以下、パージガスという)が流入して、ガスパージが行われる。逆止弁は、ガスパージにより基板収納空間に充填されたガスが、漏れ出ることを防止する(特許文献3〜4参照)。
さらに、短時間で容器内部の空気をパージガスで効率的に置換するために、容器本体の奥側の左右の給気バルブに、容器本体の上下方向に伸びるノズルを設け、その周壁には、収納するそれぞれの基板の上下面にパージガスを噴出する噴出孔を設けたものもある(特許文献5参照)。
また、パージガスを噴出する多数の開口が形成された浄化タワーの当該多数の開口から、均一に分布した浄化ガスを噴出する目的で、多孔質材料で構成されたバリアフィルタを設けたもの知られている(特許文献6参照)。
前述のように、噴出孔が設けられたノズルを設けることにより、ノズルが無い場合に比べると容器内部の気体をパージガスで置換する時間を短くすることができる。しかし、気体の置換時間を少しでも短くし、効率を上げたいというさらなる要求は常にある。前述のノズルを用いた基板収納容器では、ノズル内に媒体が配置されノズルに到達したパージガスは媒体を通過し、そこから容器内部へパージガスが噴出され置換される。よって、ノズルから容器内部へのスムーズなパージガスの流れが妨げられ、気体の置換効率を下げてしまうという課題があった。
また、前述のように、多孔質材料で構成されたバリアフィルタを浄化タワーに設けた場合には、パージガスの圧力が多数の開口に対して均一にかかるようになり、多数の開口から均一に不活性ガスを放出することは可能である。しかし、バリアフィルタ等の部品が必要となり、部品点数が増え、組立工数が増える。
本発明は、部品点数を増やさずに、容器本体の基板収納空間内の気体をパージガスで効率的に置換し、短時間で且つ均一なガスパージを行える基板収納容器を提供することを目的とする。
本発明は、一端部に容器本体開口部が形成され他端部が閉塞された筒状の壁部であって、奥壁、上壁、下壁、及び一対の側壁を有し前記上壁の一端部、前記下壁の一端部、及び前記側壁の一端部によって前記容器本体開口部が形成された壁部を備え、前記上壁の内面、前記下壁の内面、前記側壁の内面、及び前記奥壁の内面によって、複数の基板を収納可能であり前記容器本体開口部に連通する基板収納空間が形成された容器本体と、前記容器本体開口部に対して着脱可能であり、前記容器本体開口部を閉塞可能な蓋体からなり、前記基板収納空間と前記容器本体の外部の空間とを連通可能とする複数の通気路を利用して容器内部の気体を置換できる基板収納容器において、前記通気路は、外部の空間から容器内部に気体を供給するために用いられる給気孔あるいは容器内部の空間から外部の空間に気体を放出するために用いられる排気孔と、前記側壁に設けられた容器内部の気体の流れを制御する気体制御部と、前記奥壁の内面から離間された前記下壁に位置し、前記下壁から前記上壁間の所定の高さを有し、前記給気孔から供給された気体を前記容器本体に収納されている基板の方向である基板方向及び前記気体制御部の方向である気体制御部方向に前記気体を流通させる気体噴出制御機構を有することを特徴とする。
また、前記気体噴出制御機構は、側面に開口部を有し中空筒状で前記基板方向及び前記気体制御部方向に気体を噴出する複数の開口を有する管状気体流通部と、前記給気孔と前記管状気体流通部の一端に形成され、気体が流通可能に前記吸気孔と接続する接続部を有し、前記給気孔に供給された気体は、前記接続部を通じて前記管状気体流通部に供給され、その後前記管状気体流通部の前記開口から噴出され、さらに前記容器本体の前記気体制御部に当った後に前記容器本体の奥壁方向でかつ上壁の方向に気体が流通することが好ましい。
さらに、前記気体制御部は、前記容器本体の側壁と奥壁との接続部の湾曲部に設けることが好ましい。
また、前記気体制御部は、前記容器本体の側壁に配置される前記基板を支持するための基板支持板状部の奥側固定部によって気体を制御することが好ましい。
また、前記管状気体流通部の前記開口部は、前記容器本体内に収納された複数の基板の隣り合った基板との間に前記開口部を配置し、隣り合う基板と基板との間の空間へ気体を噴出することが好ましい。
さらに、前記気体噴出制御機構は、前記容器本体内に等間隔に基板を25枚収納した場合に、前記下壁側から数えて13枚目と14枚目の基板との間に前記管状気体流通部の前記開口部の最上段の開口が配置されることが好ましい。
また、本発明は、一端部に容器本体開口部が形成され他端部が閉塞された筒状の壁部を備え、前記壁部の内面によって、複数の基板を収納可能であり前記容器本体開口部に連通する基板収納空間が形成された容器本体と、前記容器本体開口部に対して着脱可能であり、前記容器本体開口部を閉塞可能な蓋体と、前記基板収納空間と前記容器本体の外部の空間とを連通可能な通気路と、前記通気路に配置されたフィルタと、を有し、前記壁部に配置され、前記フィルタを通して前記容器本体の外部の空間と前記基板収納空間との間で気体が通過可能なフィルタ部と、前記フィルタ部の前記通気路に流入した気体を、前記基板収納空間に供給する気体噴出ノズル部と、前記フィルタ部から前記気体噴出ノズル部へ気体を流通可能に連通する連通部と、を備え、前記気体噴出ノズル部は、前記通気路に連通するノズル部内部空間と前記気体噴出ノズル部の外部空間とを連通する貫通孔と、前記ノズル部内部空間を形成する前記気体噴出ノズル部の内面に形成され、前記ノズル部内部空間における気体の乱流を生じさせる凹凸部と、を有する基板収納容器に関する。
また、前記凹凸部は、前記気体噴出ノズル部の内面において窪んで形成された凹部により構成され、前記凹部の深さは、2.0mm以上であることが好ましい。また、前記凹凸部は、前記貫通孔に対向する位置関係を有することが好ましい。
また、前記凹凸部が形成されている前記気体噴出ノズル部の部分においては、前記凹凸部が凹部を有する場合には、前記凹部が形成されている前記気体噴出ノズル部の内面に対する前記気体噴出ノズル部の外面の部分には、前記凹部と略一致する形状の凸部が形成され、前記凹凸部が凸部を有する場合には、前記凸部が形成されている前記気体噴出ノズル部の内面に対する前記気体噴出ノズル部の外面の部分には、前記凸部と略一致する形状の凹部が形成されていることが好ましい。
ここで、「略一致する形状」とは、一致する形状を意図して製造した場合であっても、実際には、寸法誤差等により、若干の形状の違いが生ずる場合を含むことを意味する。
ここで、「略一致する形状」とは、一致する形状を意図して製造した場合であっても、実際には、寸法誤差等により、若干の形状の違いが生ずる場合を含むことを意味する。
さらに、前記基板収納空間は、複数の基板を所定の等間隔で離間させて並列させた状態で収納可能であり、前記貫通孔は、複数形成され、前記基板収納空間に収納された複数の基板のうちの隣接する基板同士の間の空間にそれぞれ対向する位置関係を有することが好ましい。
さらに、前記基板収納空間は、25枚の基板を所定の等間隔で離間させて並列させた状態で収納可能であり、前記貫通孔は、複数形成され、前記基板収納空間に収納された複数の基板のうちの1枚目の基板から14枚目の基板までのそれぞれの基板同士の間の空間にそれぞれ対向する位置関係を有することが好ましい。
本発明によれば、部品点数を増やさずに、容器本体の基板収納空間内の気体をパージガスで効率的に置換し、短時間で且つ均一なガスパージを行える基板収納容器を提供することができる。
以下、参考形態による基板収納容器1について、図面を参照しながら説明する。図1は、参考形態に係る基板収納容器1に基板Wが収納された様子を示す分解斜視図である。図2は、参考形態に係る基板収納容器1の容器本体2を示す下方斜視図である。図3は、参考形態に係る基板収納容器1の容器本体2において、第二側壁26と上壁23の省略した上方斜視図である。図4は、参考形態に係る基板収納容器1の気体噴出制御機構101を示す分解斜視図である。図5は、参考形態に係る基板収納容器1の容器本体2において、上壁23を省略した上方平面図である。図6は、参考形態に係る基板収納容器1の気体噴出制御機構101近傍の拡大図である。図7は、参考形態に係る基板収納容器1の容器本体2において基板Wが収納されている様子を示す断面図である。
ここで、説明の便宜上、後述の容器本体2から蓋体3へ向かう方向(図1における右上から左下へ向かう方向)を前方向D11と定義し、その反対の方向を後方向D12と定義し、これらをあわせて前後方向D1と定義する。また、後述の下壁24から上壁23へと向かう方向(図1における上方向)を上方向D21と定義し、その反対の方向を下方向D22と定義し、これらをあわせて上下方向D2と定義する。また、後述する第2側壁26から第1側壁25へと向かう方向(図1における右下から左上へ向かう方向)を左方向D31と定義し、その反対の方向を右方向D32と定義し、これらをあわせて左右方向D3と定義する。主要な図には、これらの方向を示す矢印を図示している。
また、基板収納容器1に収納される基板W(図1参照)は、円盤状のシリコンウェーハ、ガラスウェーハ、サファイアウェーハ等であり、産業に用いられる薄いものである。参考形態における基板Wは、直径300mm〜450mmのシリコンウェーハである。
図1に示すように、基板収納容器1は、上述のようなシリコンウェーハからなる基板Wを収納して、工場内の工程において搬送する工程内容器として用いられたり、陸運手段・空運手段・海運手段等の輸送手段により基板を輸送するための出荷容器として用いられたりするものであり、容器本体2と、蓋体3と、側方基板支持部としての基板支持板状部5と、奥側基板支持部(図示せず)と、蓋体側基板支持部としてのフロントリテーナ(図示せず)とを有している。
容器本体2は、一端部に容器本体開口部21が形成され、他端部が閉塞された筒状の壁部20を有する。容器本体2内には基板収納空間27が形成されている。基板収納空間27は、壁部20により取り囲まれて形成されている。壁部20の部分であって基板収納空間27を形成している部分には、基板支持板状部5が配置されている。基板収納空間27には、図1に示すように、複数の基板Wを収納可能である。
基板支持板状部5は、基板収納空間27内において対をなすように壁部20に設けられている。基板支持板状部5は、蓋体3によって容器本体開口部21が閉塞されていないときに、複数の基板Wの縁部に当接することにより、隣接する基板W同士を所定の間隔で離間させて並列させた状態で、複数の基板Wの縁部を支持可能である。基板支持板状部5の奥側には、奥側基板支持部(図示せず)が設けられている。
奥側基板支持部(図示せず)は、基板収納空間27内において後述するフロントリテーナ(図示せず)と対をなすように壁部20に設けられている。奥側基板支持部(図示せず)は、蓋体3によって容器本体開口部21が閉塞されているときに、複数の基板Wの縁部に当接することにより、複数の基板Wの縁部の後部を支持可能である。
蓋体3は、容器本体開口部21を形成する開口周縁部31(図1等)に対して着脱可能であり、容器本体開口部21を閉塞可能である。フロントリテーナ(図示せず)は、蓋体3の部分であって蓋体3によって容器本体開口部21が閉塞されているときに基板収納空間27に対向する部分に設けられている。フロントリテーナ(図示せず)は、基板収納空間27の内部において奥側基板支持部(図示せず)と対をなすように配置されている。
フロントリテーナ(図示せず)は、蓋体3によって容器本体開口部21が閉塞されているときに、複数の基板Wの縁部に当接することにより複数の基板Wの縁部の前部を支持可能である。フロントリテーナ(図示せず)は、蓋体3によって容器本体開口部21が閉塞されているときに、奥側基板支持部(図示せず)と協働して複数の基板Wを支持することにより、隣接する基板W同士を所定の間隔で離間させて並列させた状態で、複数の基板Wを保持する。
基板収納容器1は、プラスチック材等の樹脂で構成されており、特に説明が無い場合には、その材料の樹脂としては、たとえば、ポリカーボネート、シクロオレフィンポリマー、ポリエーテルイミド、ポリエーテルケトン、ポリブチルテレフタレート、ポリエーテルエーテルケトン、液晶ポリマーといった熱可塑性樹脂やこれらのアロイ等が上げられる。これらの成形材料の樹脂には、導電性を付与する場合には、カーボン繊維、カーボンパウダー、カーボンナノチューブ、導電性ポリマー等の導電性物質が選択的に添加される。また、剛性を上げるためにガラス繊維や炭素繊維等を添加することも可能である。
以下、各部について、詳細に説明する。
図1等に示すように、容器本体2の壁部20は、奥壁22と上壁23と下壁24と第1側壁25と第2側壁26とを有する。奥壁22、上壁23、下壁24、第1側壁25、及び第2側壁26は、上述した材料により構成されており、一体成形されて構成されている。
図1等に示すように、容器本体2の壁部20は、奥壁22と上壁23と下壁24と第1側壁25と第2側壁26とを有する。奥壁22、上壁23、下壁24、第1側壁25、及び第2側壁26は、上述した材料により構成されており、一体成形されて構成されている。
第1側壁25と第2側壁26とは対向しており、上壁23と下壁24とは対向している。上壁23の後端、下壁24の後端、第1側壁25の後端、及び第2側壁26の後端は、全て奥壁22に接続されている。上壁23の前端、下壁24の前端、第1側壁25の前端、及び第2側壁26の前端は、奥壁22に対向する位置関係を有し、略長方形状をした容器本体開口部21を形成する開口周縁部31を構成する。
開口周縁部31は、容器本体2の一端部に設けられており、奥壁22は、容器本体2の他端部に位置している。壁部20の外面により形成される容器本体2の外形は箱状である。壁部20の内面、即ち、奥壁22の内面、上壁23の内面、下壁24の内面、第1側壁25の内面、及び第2側壁26の内面は、これらによって取り囲まれた基板収納空間27を形成している。開口周縁部31に形成された容器本体開口部21は、壁部20により取り囲まれて容器本体2の内部に形成された基板収納空間27に連通している。基板収納空間27には、最大で25枚の基板Wを収納可能である。
第1側壁25の後端、及び第2側壁26の後端の部分であって、奥壁22に接続される部分の近傍には、図5に示すように、湾曲してなめらかに奥壁22に接続された形状を有する第1側壁湾曲部225及び第2側壁湾曲部226が形成されている。
図3や図6等に示すように第1側壁25内側の面、及び第2側壁26の内側の面であって第1側壁湾曲部225及び第2側壁湾曲部226の部分には気体の流れを制御する気体制御部151が形成されている。参考形態では第1側壁25内側の面、及び第2側壁26の内側の面に取り付けられる基板支持板状部5の後端に形成される奥側固定部51が気体制御部151として構成される。
図1に示すように、上壁23及び下壁24の部分であって、開口周縁部31の近傍の部分には、基板収納空間27の外方へ向かって窪んだラッチ係合凹部40A、40B、41A、41Bが形成されている。ラッチ係合凹部40A、40B、41A、41Bは、上壁23及び下壁24の左右両端部近傍に1つずつ、計4つ形成されている。
図1に示すように、上壁23の外面においては、リブ28が、上壁23と一体成形されて設けられている。リブ28は、容器本体の剛性を高める。
また、上壁23の中央部には、トップフランジ29が固定される。トップフランジ29は、AMHS(自動ウェーハ搬送システム)、PGV(ウェーハ基板搬送台車)等において基板収納容器1を吊り下げる際に、基板収納容器1において掛けられて吊り下げられる部分となる部材である。
図1及び図2に示すように、下壁24の四隅には、通気路として、2種類の貫通孔である給気孔45と排気孔46が形成されている。参考形態においては、下壁24の前方の2箇所の貫通孔は、容器本体2内部の気体を排出するための排気孔46であり、後方の2箇所の貫通孔は、容器内部に気体を給気するための給気孔45である。給気孔45と排気孔46の貫通孔には、それぞれ給気用フィルタ部80と排気用フィルタ部81が配置されている。従って、給気用フィルタ部80及び排気用フィルタ部81の内部の気体の流路は、基板収納空間27と容器本体2の外部の空間とを連通可能な通気路の一部を構成する。また、給気用フィルタ部80と排気用フィルタ部81とは、壁部20に配置されており、給気用フィルタ部80と排気用フィルタ部81とにおいては、フィルタ83を通して容器本体2の外部の空間と基板収納空間27との間で気体が通過可能である。
図4に示すように給気用フィルタ部80は、フィルタ部ハウジングとしてのハウジング82と、フィルタ83と、逆止弁84とを有している。フィルタ83と逆止弁84は、ハウジング82の部分に固定されている。フィルタ83は、通気路に配置されており、逆止弁84よりも基板収納空間27側に配置されている。給気用フィルタ部80は、逆止弁84によりフィルタ83を通して容器本体2の外部の空間から基板収納空間27へのみ気体を通過可能である。その際、フィルタ83は、容器本体2の外部空間からの気体に含まれるパーティクル等が通過することを阻止する。
また、排気用フィルタ部81は、給気用フィルタ部80と同様な構成を有しているが、逆止弁の機能が給気用の逆止弁84の機能とは異なり、基板収納空間27から容器本体2の外部の空間へのみ気体を通過可能である。
図3および図5に示すように、容器本体2の基板収納空間27の奥壁22の内面の近傍には、気体噴出制御機構101が2つ対向して設けられている。気体噴出制御機構101としては、上述した基板収納容器1の樹脂以外にも、ポリエチレン、ポリプロピレン等も用いることができる。
これらの気体噴出制御機構101は、給気孔45の上部に配置され、気体噴出制御機構取付部150に取り付けられている。図4に示すように、気体噴出制御機構101は、給気用フィルタ部80の内部の通気路に流入した気体を、基板収納空間27に供給する気体噴出ノズル部としての、複数の開口を有する管状気体流通部110と、給気用フィルタ部80と管状気体流通部110を接続し、給気用フィルタ部80から気体噴出ノズル部としての管状気体流通部110へ気体を流通可能に連通するための接続部120と、から構成されている。以下、管状気体流通部110から基板Wへ向う方向を基板方向、管状気体流通部110から基板支持板状部5の気体制御部151へ向う方向を気体制御部方向と定義する。
管状気体流通部110は、基板方向開口部130と、気体制御部方向開口部140とを有している。図6に示すように基板方向開口部130は、容器本体2に収納される基板Wの中央部に向けられており、気体制御部方向開口部140は容器本体2の側壁に設けられた気体制御部151に向けられている。管状気体流通部110の内部は中空である。基板方向開口部130と、気体制御部方向開口部140から噴出する気体の流量が均一になるように、この基板方向開口部130と、気体制御部方向開口部140の大きさ、配置は適宜設計可能に構成されている。参考形態では、基板収納容器1において上下方向D2に収納する複数の基板Wの間の基板間空間200に噴出するように開口が配置されている。
また、図7等に示すように管状気体流通部110は、下壁24と上壁23との間において、所定の高さを有している。参考形態では、容器本体2に収納される基板Wの13枚目と14枚目の間に最上段の開口を配置可能な高さを、管状気体流通部110は有している。
図1等に示すように、蓋体3は、容器本体2の開口周縁部31の形状と略一致する略長方形状を有している。蓋体3は容器本体2の開口周縁部31に対して着脱可能であり、開口周縁部31に蓋体3が装着されることにより、蓋体3は、容器本体開口部21を閉塞可能である。蓋体3の内面(図1に示す蓋体3の裏側の面)であって、蓋体3が容器本体開口部21を閉塞しているときの開口周縁部31のすぐ後方向D12の位置に形成された段差の部分の面(シール面30)に対向する面には、環状のシール部材4が取り付けられている。シール部材4は、弾性変形可能なポリエステル系、ポリオレフィン系など各種熱可塑性エラストマー、フッ素ゴム製、シリコンゴム製等により構成されている。シール部材4は、蓋体3の外周縁部を一周するように配置されている。
蓋体3が開口周縁部31に装着されたときに、シール部材4は、シール面30と蓋体3の内面とにより挟まれて弾性変形し、蓋体3は、容器本体開口部21を密閉した状態で閉塞する。開口周縁部31から蓋体3が取り外されることにより、容器本体2内の基板収納空間27に対して、基板Wを出し入れ可能となる。
蓋体3においては、ラッチ機構が設けられている。ラッチ機構は、蓋体3の左右両端部近傍に設けられており、図1に示すように、蓋体3の上辺から上方向D21へ突出可能な2つの上側ラッチ部32A、32Bと、蓋体3の下辺から下方向D22へ突出可能な2つの下側ラッチ部(図示せず)と、を備えている。2つの上側ラッチ部32A、32Bは、蓋体3の上辺の左右両端近傍に配置されており、2つの下側ラッチ部は、蓋体3の下辺の左右両端近傍に配置されている。
蓋体3の外面においては操作部33が設けられている。操作部33を蓋体3の前側から操作することにより、上側ラッチ部32A、32B、下側ラッチ部(図示せず)を蓋体3の上辺、下辺から突出させることができ、また、上辺、下辺から突出させない状態とすることができる。上側ラッチ部32A、32Bが蓋体3の上辺から上方向D21へ突出して、容器本体2のラッチ係合凹部40A、40Bに係合し、且つ、下側ラッチ部(図示せず)が蓋体3の下辺から下方向D22へ突出して、容器本体2のラッチ係合凹部41A、41Bに係合することにより、蓋体3は、容器本体2の開口周縁部31に固定される。
蓋体3の内側においては、基板収納空間27の外方へ窪んだ凹部(図示せず)が形成されている。凹部(図示せず)及び凹部の外側の蓋体3の部分には、フロントリテーナ(図示せず)が固定されて設けられている。
フロントリテーナ(図示せず)は、フロントリテーナ基板受け部(図示せず)を有している。フロントリテーナ基板受け部(図示せず)は、左右方向D3に所定の間隔で離間して対をなすようにして2つずつ配置されている。このように対をなすようにして2つずつ配置されたフロントリテーナ基板受け部は、上下方向D2に25対並列した状態で設けられている。基板収納空間27内に基板Wが収納され、蓋体3が閉じられることにより、フロントリテーナ基板受け部は、基板Wの縁部の端縁を挟持して支持する。
上述のような基板収納容器1において、気体噴出制御機構101による気体の置換は、以下のとおりに行われる。
工場内の工程において基板収納容器1が工程内容器として用いられているときには、容器本体2において下壁24は、下部に位置し上壁23は上部に位置している。この基板収納容器1へのガスパージの方法としては、蓋体3で容器本体2の容器本体開口部21を塞いで行う場合と、基板収納容器1から蓋体3を外した状態で行う場合の2通りがある。以下、蓋体3で容器本体2を塞いだ状態での説明を行う。
容器本体2が蓋体3によりその容器本体開口部21が閉じられた状態で、容器本体2の下壁24の給気孔45に設けられた給気用フィルタ部80にパージガスが供給される。給気用フィルタ部80内の逆止弁84は、容器本体2の外部から容器本体2内部の基板収納空間27へのみ気体が通過でき、その逆の向きには気体は通過できない。よって、給気用フィルタ部80の入り口に供給されたパージガスは、逆止弁84、フィルタ83を通過する。
給気用フィルタ部80を通過したパージガスは、接続部120を通り管状気体流通部110に入る。管状気体流通部110に入ったパージガスは、そのパージガスの圧力で上方D21に上昇し、管状気体流通部上面111にぶつかり、管状気体流通部110の内部圧力が高まる。その結果、管状気体流通部110の側部に設けられた基板方向開口部130、気体制御部方向開口部140から、パージガスが噴出される。
参考形態では、上述の管状気体流通部110を2セット設けている。それぞれの管状気体流通部110の基板方向開口部130から出たパージガスは、図6の矢印で示すように、それぞれ容器本体2に収納される基板Wの中央部に噴出される。すると、これらのパージガスは、基板Wの中央部近傍でぶつかり合い、容器本体開口部21に向けて、その向きを変える。つまり、あたかも奥壁22の左右方向D3の中央部から容器本体開口部21に向けて、パージガスが噴出されている状態となる。その後、容器本体2の下壁24の前部に配置され排気孔46に設けられた排気用フィルタ部81から、容器本体2の内部の気体が外部に放出される。
同様にそれぞれの管状気体流通部110の気体制御部方向開口部140から出たパージガスは、図6の矢印で示したように、それぞれ第1側壁湾曲部225及び第2側壁湾曲部226の内側に配置された気体制御部151に向って噴出される。すると、これらのパージガスの一部は、それぞれ気体制御部151で反射され、奥壁22と上壁23との接続部分の方向に向けて、その向きを変える。その後、奥壁22でかつ上壁23近傍に溜まったパージガスが、後から来るパージガスに押し出される格好で容器本体開口部21の方向へ流れる。容器本体開口部21近傍のパージガスは、容器本体2の下壁24の前部に配置された排気孔46に設けられた排気用フィルタ部81から、容器本体2の内部の気体が外部に放出される。
このように所定の時間で、給気用フィルタ部80にパージガスを供給し、排気用フィルタ部81から気体を放出させることにより、基板収納容器1のガスパージを行う。
このように所定の時間で、給気用フィルタ部80にパージガスを供給し、排気用フィルタ部81から気体を放出させることにより、基板収納容器1のガスパージを行う。
なお、基板収納容器1から蓋体3を外した状態でガスパージを行った場合には、排気用フィルタ部81から外部に放出される気体の量が少なくなり、容器本体開口部から放出される気体の量が多くなるだけで、ガスパージそのものは同様に行われる。この場合には、ガスパージ終了後に、速やかに蓋体3を容器本体2に取り付ける必要がある。また、参考形態においては、管状気体流通部が2つ存在していたが、これに限られない。例えば、管状気体流通部を1つとしても良い。その際、第1側壁、第2側壁それぞれの気体制御部に向けてパージガスが流れるようにするために、管状気体流通部に新たな開口を設けて気体の流れを調整する。
次に上述の基板収納空間27の置換状況の比較を行う試験を行った。試験は参考形態における気体噴出制御機構101を取り外し、接続部120によって給気用フィルタ部80の中心からオフセットした状態で接続部開口からパージガスを噴出する構成としたものをパターン1とした。また、気体噴出制御機構101の基本形状は同じとして、管状気体流通部110の全長を、基板収納空間27に収納された基板W25枚の全ての基板間に開口を配置可能な長さとしたものをパターン2とした。また、参考形態における気体噴出制御機構101をパターン3として試験を行った。
試験では基板収納空間27に収納された25枚の基板のうち、1枚目、13枚目、25枚目の基板中央に湿度センサーを設置し、そこへ工業用圧縮窒素を毎分50リットルを供給し、湿度低下状態を確認する。なお、今回の試験では容器本体2から蓋体3を取り外した状態で2分間の窒素パージを行った。本来であれば、窒素濃度を測定すべきであるが、窒素ガス濃度を測定する代わりに、窒素ガスが絶乾状態であることを利用し、窒素ガスの置換の状態を湿度の変化として測定した。初期状態は、試験環境の空気の湿度の値が縦軸に現われている。窒素ガス濃度が高い状態とは、本試験では湿度が低い状態である。
図8にパターン1の、図9にパターン2の、図10にパターン3の試験結果を示す。図8から図9に示すように、パターン1では基板1枚目における置換効率が悪く、パターン2では基板13枚目、25枚目における置換効率が悪い。パターン1では、接続部開口112から噴出されたパージガスが上壁23の方向に立ち上がってしまい容器下壁近傍にはパージガスが流れにくく、置換が行われにくい結果となり、パターン2では管状気体流通部110の全長が長く、内部圧力が上がらない為、基板収納空間27へ噴出されるパージガスにバラつきが発生し、均一な置換が行われていない結果となった。
これに対し、図10に示すように、パターン3では、いずれの測定箇所においても十分な置換が行われており、十分な湿度低下が見られた。これらの結果から管状気体流通部110を設け、管状気体流通部110の全長を下壁24から上壁23までの間の所定の高さとして、下から1枚目から14枚目までの基板W間に開口を設けてパージを行うことで、効率よく置換されることが分かった。また、基板Wの下から1枚目と下壁24との間には、開口が設けられていないが、基板Wの下から1枚目と2枚目の間の開口からのパージガスにより置換されている。
上記構成の参考形態に係る基板収納容器1によれば、以下のような効果を得ることができる。
上述のように基板収納容器1は、一端部に容器本体開口部が形成され他端部が閉塞された筒状の壁部であって、奥壁、上壁、下壁、及び一対の側壁を有し上壁の一端部、下壁の一端部、及び側壁の一端部によって容器本体開口部が形成された壁部を備え、上壁の内面、下壁の内面、側壁の内面、及び奥壁の内面によって、複数の基板を収納可能であり容器本体開口部に連通する基板収納空間が形成された容器本体と、容器本体開口部に対して着脱可能であり、容器本体開口部を閉塞可能な蓋体からなり、基板収納空間と容器本体の外部の空間とを連通可能とする複数の通気路を利用して容器内部の気体を置換できる基板収納容器において、通気路は、外部の空間から容器内部に気体を供給するために用いられる給気孔あるいは容器内部の空間から外部の空間に気体を放出するために用いられる排気孔と、側壁に設けられた容器内部の気体の流れを制御する気体制御部151と、奥壁の内面から離間された下壁に位置し、下壁から上壁間の所定の高さを有し、給気孔から供給された気体を容器本体に収納されている基板方向及び気体制御部方向に気体を流通させる気体噴出制御機構101を有する。
さらに、気体噴出制御機構は、側面に開口部を有し中空筒状で基板方向及び気体制御部方向に気体を噴出する複数の開口を有する管状気体流通部110と、給気孔45と管状気体流通部の一端に形成され、気体が流通可能に給気孔と接続する接続部120を有し、給気孔に供給された気体は、接続部を通じて管状気体流通部に供給され、その後管状気体流通部の開口から噴出され、さらに容器本体の気体制御部に当った後に容器本体の奥壁22方向でかつ上壁23の方向に気体が流通する構成とした。
特に、気体制御部を容器本体側壁と奥壁との接続部の湾曲部225、226に設ける構成とした。
さらに、気体制御部が容器本体の側壁に配置される基板を支持するための基板支持状板部の奥側固定部51である構成とした。
特に、管状気体流通部の開口部は、容器本体内に収納された複数の基板の隣り合った基板との間に開口部を配置し、隣り合う基板と基板との間の空間へ気体を噴出する構成とした。
特に、容器本体内に等間隔に基板を25枚収納した場合に、下壁側から数えて13枚目と14枚目の基板との間に管状気体流通部の開口部の最上段の開口が配置される構成とした。
この構成により、給気用フィルタ部に供給されたパージガスは、管状気体流通部を通過する際に管状気体流通部の上面にぶつかり圧力が高められた状態で容器本体に収納されている基板Wの中央部に一旦噴出され、その後、基板Wの中央部近傍で交わり合い、容器本体開口部側へ向きを変えることで、あたかも奥壁の左右方向の中央部にパージガスが供給されたのと同じ状態となる。さらに、側壁の気体制御部に向けてもパージガスが噴出される。気体制御部に向け噴出されたパージガスは気体制御部で反射され、奥壁でかつ上壁の方向に向けて、その向きを変える。その後、押し出される形で容器本体開口部へ流れる。つまり、パージガスは、容器本体の基板収納空間内で滞留することなく、給気用フィルタ部から排気用フィルタ部あるいは容器本体開口部に流れ、容器内部の気体が外部に放出され置換が行われる。さらに管状気体流通部の開口や流体制御部を適宜設計することで、容器内部を流れるガスパージの気体の流量も、容器の上下方向において、均一にすることができる。
よって、容器本体の基板収納空間内の気体の置換を効率的に行い、短時間で且つ均一なガスパージを行える基板収納容器を提供することができる。このため、半導体の処理工程においてシリコンウェーハがパージガスにさらされている割合を長くし、しかも均一な気体置換が行えるため、シリコンウェーハ上に作製される半導体チップの歩留まりを向上させることができる。さらに、短時間で効率よく気体置換を行うことができるので、プロセス時間を短縮させ、コストダウンにも寄与する。
よって、容器本体の基板収納空間内の気体の置換を効率的に行い、短時間で且つ均一なガスパージを行える基板収納容器を提供することができる。このため、半導体の処理工程においてシリコンウェーハがパージガスにさらされている割合を長くし、しかも均一な気体置換が行えるため、シリコンウェーハ上に作製される半導体チップの歩留まりを向上させることができる。さらに、短時間で効率よく気体置換を行うことができるので、プロセス時間を短縮させ、コストダウンにも寄与する。
次に、本発明の実施形態による基板収納容器について図11〜図12を参照しながら説明する。
図11は、本発明の実施参考形態に係る基板収納容器1の気体噴出制御機構101Aを示す斜視図である。図12は、本発明の実施参考形態に係る基板収納容器1の気体噴出制御機構101Aを示す断面図である。
図11は、本発明の実施参考形態に係る基板収納容器1の気体噴出制御機構101Aを示す斜視図である。図12は、本発明の実施参考形態に係る基板収納容器1の気体噴出制御機構101Aを示す断面図である。
本実施形態による基板収納容器においては、気体噴出制御機構101A、接続部120Aの構成が、前述の参考形態による基板収納容器1の気体噴出制御機構101、接続部120の構成とは異なる。これ以外の構成については、参考形態による基板収納容器1の構成と同様であるため、参考形態における各構成と同様の構成については、同様の符号を付して説明を省略する。
基板収納容器は、気体噴出制御機構101Aと接続部120Aとを2つずつ備えている。2つの気体噴出制御機構101Aは、左右対称形状を有しており、また、2つの接続部120Aは、同一形状を有している。このため、一方の気体噴出制御機構101A、接続部120Aのみについて説明し、他方の気体噴出制御機構101A、接続部120Aについては、説明を省略する。
図11に示すように、接続部120Aの上端部には、係止部121Aと、フック部122Aとが設けられている。図12に示すように、係止部121Aは、気体噴出制御機構101の半径方向外方へフック部122Aから離間するように延び、上方向D21へ延び、更に、気体噴出制御機構101の半径方向外方へフック部122Aから離間するように延びている。
気体噴出制御機構101Aは、給気用フィルタ部80に流入した気体としてのパージガス等を、基板収納空間27に供給する。具体的には、気体噴出制御機構101Aは、図11〜図12に示すように、上端部が閉塞され、下端部が開口している略円錐形状の管状気体流通部本体110Aを有している。管状気体流通部本体110Aの内径の最大値(管状気体流通部本体110Aの下端部の内径)は、14mm程度であり、管状気体流通部本体110Aの内径の最小値(管状気体流通部本体110Aの上端部の内径)は、9mm程度である。管状気体流通部本体110Aの内部空間は、給気用フィルタ部80の通気路に連通する。
図12に示すように、気体噴出制御機構101Aには、湾曲部側方向内壁凹部113A、奥壁側方向内壁凹部114A、及び、気体制御部方向内壁凹部115Aと、基板方向開口部130A、及び、気体制御部方向開口部140Aと、が形成されている。
湾曲部側方向内壁凹部113Aは、管状気体流通部本体110Aの内面に形成された、基板Wの中央部から離間する方向へ窪んだ、略長方形状の凹部により構成されている。湾曲部側方向内壁凹部113Aは、気体噴出制御機構101Aの上端部近傍の位置から下端部近傍の位置に至るまで、上下方向D2に一列で13個形成されている。各湾曲部側方向内壁凹部113Aの上下方向D2における高さは、全て同一であり4.5mm程度である。管状気体流通部本体110Aの周方向における湾曲部側方向内壁凹部113Aの長さは、1番上に位置する湾曲部側方向内壁凹部113Aから1番下に位置する湾曲部側方向内壁凹部113Aに近づくにつれて、徐々に長くなり、最小で3mm程度であり、最大で7mm程度である。湾曲部側方向内壁凹部113Aの窪みの深さは、それぞれ2.0mmである。
湾曲部側方向内壁凹部113Aは、管状気体流通部本体110Aの内面に形成された、基板Wの中央部から離間する方向へ窪んだ、略長方形状の凹部により構成されている。湾曲部側方向内壁凹部113Aは、気体噴出制御機構101Aの上端部近傍の位置から下端部近傍の位置に至るまで、上下方向D2に一列で13個形成されている。各湾曲部側方向内壁凹部113Aの上下方向D2における高さは、全て同一であり4.5mm程度である。管状気体流通部本体110Aの周方向における湾曲部側方向内壁凹部113Aの長さは、1番上に位置する湾曲部側方向内壁凹部113Aから1番下に位置する湾曲部側方向内壁凹部113Aに近づくにつれて、徐々に長くなり、最小で3mm程度であり、最大で7mm程度である。湾曲部側方向内壁凹部113Aの窪みの深さは、それぞれ2.0mmである。
湾曲部側方向内壁凹部113Aが形成されていない管状気体流通部本体110Aの内面の部分は、湾曲部側方向内壁凹部113Aに対して相対的に凸状を有しており、この部分と湾曲部側方向内壁凹部113Aとにより凹凸部が構成される。凹凸部は、管状気体流通部本体110Aの内部空間における気体の乱流を生じさせる。奥壁側方向内壁凹部114A、及び、気体制御部方向内壁凹部115Aについても同様である。
奥壁側方向内壁凹部114Aは、気体制御部151(図6参照)から離間する方向へ窪んだ、略長方形状の凹部により構成されている。奥壁側方向内壁凹部114Aは、気体噴出制御機構101Aの上端部近傍の位置から下端部近傍の位置に至るまで、上下方向D2に一列で13個形成されている。奥壁側方向内壁凹部114Aの寸法は、湾曲部側方向内壁凹部113Aの寸法と同様である。即ち、各奥壁側方向内壁凹部114Aの上下方向D2における高さは、全て同一であり4.5mm程度である。管状気体流通部本体110Aの周方向における奥壁側方向内壁凹部114Aの長さは、1番上に位置する奥壁側方向内壁凹部114Aから1番下に位置する奥壁側方向内壁凹部114Aに近づくにつれて、徐々に長くなり、最小で3mm程度であり、最大で7mm程度である。奥壁側方向内壁凹部114Aの窪みの深さは、それぞれ2.0mmである。
気体制御部方向内壁凹部115Aは、気体制御部151に接近する方向へ窪んだ、略長方形状の凹部により構成されている。気体制御部方向内壁凹部115Aは、気体噴出制御機構101Aの下端部近傍の位置から、上下方向D2において、下から6番目の奥壁側方向内壁凹部114Aと同一の位置に至るまで、上下方向D2に一列で6個形成されている。従って、気体制御部方向内壁凹部115Aは、気体制御部151に対して接近/離間する方向において、下から1番目〜下から6番目の奥壁側方向内壁凹部114Aと対向する位置関係を有している。
気体制御部方向内壁凹部115Aの寸法は、下から1番目〜下から6番目の奥壁側方向内壁凹部114Aの寸法と同様である。即ち、各気体制御部方向内壁凹部115Aの上下方向D2における高さは、全て同一であり4.5mm程度である。管状気体流通部本体110Aの周方向における気体制御部方向内壁凹部115Aの長さは、1番上に位置する気体制御部方向内壁凹部115Aから1番下に位置する気体制御部方向内壁凹部115Aに近づくにつれて、徐々に長くなり、最小で5.7mm程度であり、最大で7mm程度である。気体制御部方向内壁凹部115Aの窪みの深さは、それぞれ2.0mmである。
基板方向開口部130A及び気体制御部方向開口部140Aは、気体噴出制御機構101Aの内部と外部とを連通する貫通孔により構成されている。基板方向開口部130Aは、気体噴出制御機構101Aの上端部近傍の位置から下端部近傍の位置に至るまで、上下方向D2に一列で13個形成されている。基板方向開口部130Aは、全て長方形状の開口を有しており、13個の基板方向開口部130Aは、上下方向D2に直交する方向であって基板Wの中央部へ接近/離間する方向において、13個の湾曲部側方向内壁凹部113Aと、それぞれ一対一対応で対向している。従って、基板方向開口部130Aは、上下方向D2に直交する方向であって基板Wの中央部へ接近/離間する方向において、基板Wの中央部へ向って開口している。
各湾曲部側方向内壁凹部113Aと対向する位置関係を有する各基板方向開口部130Aは、それぞれ各湾曲部側方向内壁凹部113Aと同一の寸法を有している。即ち、各基板方向開口部130Aの上下方向D2における高さは、全て同一であり4.5mm程度である。気体噴出制御機構101Aの周方向における各基板方向開口部130Aの長さは、1番上に位置する基板方向開口部130Aから1番下に位置する基板方向開口部130Aに近づくにつれて、徐々に長くなり、最小で3mm程度であり、最大で7mm程度である。
基板方向開口部130Aは、それぞれ、基板収納空間27に収納された複数の基板Wのうちの下から1枚目の基板Wから、下から14枚目の基板までの、それぞれの基板同士の間の空間にそれぞれ対向する位置関係を有する。具体的には、1番下に位置する基板方向開口部130Aは、下から1枚目の基板Wと下から2枚目の基板Wとの間の空間に対向している。下から2番目に位置する基板方向開口部130Aは、下から2枚目の基板Wと下から3枚目の基板Wとの間の空間に対向している。このようにして、各基板方向開口部130Aは、上下方向D2に隣接して支持されている2枚の基板Wの間の空間に対向しており、下から13番目に位置する基板方向開口部130Aは、下から13枚目の基板Wと下から14枚目の基板Wとの間の空間に対向している。
従って、1番下に位置する1枚目の基板Wと下壁24との間の空間に対向する基板方向開口部130Aは、形成されていないが、他の位置に形成されている基板方向開口部130Aや気体制御部方向開口部140Aから基板収納空間27へ流入するパージガスの巻き込みや、接続部120Aと下壁24との間からのパージガスの漏れにより、1番下に位置する1枚目の基板Wと下壁24との間の空間においても、パージガスへの置換が行われる。
気体制御部方向開口部140Aは、気体噴出制御機構101Aの上端部近傍の位置から、上下方向D2において、上から7番目の奥壁側方向内壁凹部114Aと同一の位置に至るまで、上下方向D2に一列で7個形成されている。気体制御部方向開口部140Aは、全て長方形状の開口を有しており、7個の気体制御部方向開口部140Aは、上下方向D2に直交する方向であって気体制御部151に対して接近/離間する方向において、上から1番目〜7番目の奥壁側方向内壁凹部114Aと、それぞれ一対一対応で対向している。従って、気体制御部方向開口部140Aは、上下方向D2に直交する方向であって気体制御部151に対して接近/離間する方向において、気体制御部151へ向って開口している。
各奥壁側方向内壁凹部114Aと対向する位置関係を有する各気体制御部方向開口部140Aは、それぞれ各奥壁側方向内壁凹部114Aと同一の寸法を有している。即ち、各気体制御部方向開口部140Aの上下方向D2における高さは、全て同一であり4.5mm程度である。気体噴出制御機構101Aの周方向における各気体制御部方向開口部140Aの長さは、1番上に位置する気体制御部方向開口部140Aから1番下に位置する気体制御部方向開口部140Aに近づくにつれて、徐々に長くなり、最小で3mm程度であり、最大で7mm程度である。
凹凸部を構成する湾曲部側方向内壁凹部113A、奥壁側方向内壁凹部114A、及び、気体制御部方向内壁凹部115Aが形成されている管状気体流通部本体110Aの内面に対する外面の部分においては、湾曲部側方向凸部116A、奥壁側方向凸部117A、及び、気体制御部方向凸部118Aが形成されている。
湾曲部側方向凸部116Aは、湾曲部側方向内壁凹部113Aが形成されている管状気体流通部本体110Aの内面に対する管状気体流通部本体110Aの外面の部分に形成されており、湾曲部側方向内壁凹部113Aと略一致する形状を有する。また、奥壁側方向凸部117Aは、奥壁側方向内壁凹部114Aが形成されている管状気体流通部本体110Aの内面に対する管状気体流通部本体110Aの外面の部分に形成されており、奥壁側方向内壁凹部114Aと略一致する形状を有する。また、気体制御部方向凸部118Aは、気体制御部方向内壁凹部115Aが形成されている管状気体流通部本体110Aの内面に対する管状気体流通部本体110Aの外面の部分に形成されており、気体制御部方向内壁凹部115Aと略一致する形状を有する。
ここで、「略一致する形状」とは、完全に一致する形状のみならず、一致する形状を意図して製造した場合に、結果として、寸法誤差等により、若干の形状の違いが生ずる場合を含むことや、湾曲部側方向内壁凹部113A、奥壁側方向内壁凹部114A、及び、気体制御部方向内壁凹部115Aが形成されていても、管状気体流通部本体110Aの半径方向の厚さがほとんど変化せず、成形時のいわゆるヒケが発生しない程度に、湾曲部側方向凸部116A、奥壁側方向凸部117A、及び、気体制御部方向凸部118Aが形成されていることを意味する。
気体噴出制御機構101Aの下端部は、被係止部102、103を有している。被係止部103は、気体噴出制御機構101Aの下端部から、気体噴出制御機構101Aの半径方向外方(図12における左方向)へ突出している。被係止部102は、気体噴出制御機構101Aの下端部から、階段状に下方向D22へ一段下がり、気体噴出制御機構101Aの半径方向外方(図12における右方向)へ突出している。気体噴出制御機構101Aの半径方向外方(図12における右方向)へ突出している被係止部102の部分には、貫通孔が形成されている。被係止部102の貫通孔に係止部121Aが挿通され、被係止部103がフック部122Aに掛けられることにより、気体噴出制御機構101Aの下端部が、接続部120Aの上端部に固定される。
次に上述の基板収納空間27の置換状況の比較を行う試験を行った。試験では、本実施形態における気体噴出制御機構101Aを用いたものをパターン4(図13)とした。また、本実施形態における気体噴出制御機構101Aにおいて、湾曲部側方向内壁凹部113A、奥壁側方向内壁凹部114A、及び、気体制御部方向内壁凹部115Aが形成されていない構成とし、これ以外の構成は、本実施形態における気体噴出制御機構101Aと同一の構成としたものをパターン5(図14)とした。
また、本実施形態における気体噴出制御機構101Aにおいて、湾曲部側方向内壁凹部113A、奥壁側方向内壁凹部114A、及び、気体制御部方向内壁凹部115Aの深さをそれぞれ1mmとし、これ以外の構成は、本実施形態における気体噴出制御機構101Aと同一の構成としたものをパターン6(図15)とした。また、本実施形態における気体噴出制御機構101Aについて上下方向D2における高さを更に高くして、基板方向開口部130A、気体制御部方向開口部140A、湾曲部側方向内壁凹部113A、奥壁側方向内壁凹部114A、及び、気体制御部方向内壁凹部115Aの数をそれぞれ12個ずつ増やしたものをパターン7(図16)とした。
従って、パターン7においては、基板方向開口部130Aは、それぞれ、基板収納空間27に収納された複数の基板Wのうちの下から1枚目の基板Wから1番上に位置する基板Wまでの、それぞれの基板同士の間の空間と、1番上に位置する基板Wと上壁23との間の空間と、にそれぞれ対向する位置関係を有する。
試験では基板収納空間27に収納された25枚の基板のうち、1枚目、7枚目、13枚目、25枚目の基板中央部に湿度センサーを設置した。そして基板収納空間27へ工業用圧縮窒素を毎分50リットルで供給し、湿度低下状態を確認した。今回の試験では容器本体2から蓋体3を取り外した状態で2分間の窒素パージを行った。本来であれば、窒素濃度を測定すべきであるが、窒素ガス濃度を測定する代わりに、窒素ガスが絶乾状態であることを利用し、窒素ガスの置換の状態を湿度の変化として測定した。初期状態は、試験環境における空気の湿度の値が縦軸に現われている。窒素ガス濃度が高い状態とは、本試験では、湿度が低い状態である。
試験結果は、図13〜図16に示すとおりである。図13は、本発明の効果を確かめる試験で用いられた、パターン4の置換効率を確認する基板上の湿度センサーの波形を示したグラフである。図14は、本発明の効果を確かめる試験で用いられた、パターン5の置換効率を確認する基板上の湿度センサーの波形を示したグラフである。図15は、本発明の効果を確かめる試験で用いられた、パターン6の置換効率を確認する基板上の湿度センサーの波形を示したグラフである。図16は、本発明の効果を確かめる試験で用いられた、パターン7の置換効率を確認する基板上の湿度センサーの波形を示したグラフである。
図13に示すように、パターン4では、1枚目、7枚目、13枚目、25枚目のいずれの基板の位置においても、湿度の値は、初期状態に対して大きく低下しており、基板収納空間27のいずれの位置においても、窒素ガス濃度が高い状態になることが分かる。即ち、窒素パージが基板収納空間27のいずれの位置においても十分に行われていることが分かる。
これに対して、パターン5では、図14に示すように、7枚目の基板の位置において、ほとんど湿度の値が低下しておらず、窒素ガス濃度が高い状態にならないことが分かる。また、1枚目の基板の位置においては、湿度の値が安定しておらず、従って、窒素ガス濃度が安定しないことが分かる。
また、パターン6では、図15に示すように、1、13、25枚目の基板の位置においては、湿度の値が安定して低下しており、従って、窒素ガス濃度が安定して高い状態になっていることが分かるが、7枚目の基板の位置においては、ほとんど湿度の値が低下しておらず、窒素ガス濃度が高い状態にならないことが分かる。
また、パターン7では、7枚目及び13枚目の基板の位置において、ほとんど湿度の値が低下しておらず、窒素ガス濃度が高い状態にならないことが分かる。また、7枚目の基板の位置においては、湿度の値が安定しておらず、従って、窒素ガス濃度が安定しないことが分かる。
上記構成の実施形態に係る基板収納容器1によれば、以下のような効果を得ることができる。
上述のように基板収納容器1は、一端部に容器本体開口部21が形成され他端部が閉塞された筒状の壁部20を備え、壁部の内面によって、複数の基板を収納可能であり容器本体開口部に連通する基板収納空間27が形成された容器本体2と、容器本体開口部に対して着脱可能であり、容器本体開口部を閉塞可能な蓋体3と、基板収納空間と容器本体の外部の空間とを連通可能な通気路と、通気路に配置されたフィルタ83と、を有し、壁部に配置され、フィルタを通して容器本体の外部の空間と基板収納空間との間で気体が通過可能なフィルタ部と、フィルタ部の通気路に流入した気体を、基板収納空間に供給する気体噴出ノズル部としての気体噴出制御機構101Aと、フィルタ部から気体噴出ノズル部へ気体を流通可能に連通する連通部と、を備える。気体噴出ノズル部としての気体噴出制御機構101Aは、通気路に連通するノズル部内部空間と気体噴出ノズル部の外部空間とを連通する貫通孔(基板方向開口部130A及び気体制御部方向開口部140A)と、ノズル部内部空間を形成する気体噴出ノズル部の内面に形成され、ノズル部内部空間における気体の乱流を生じさせる凹凸部(湾曲部側方向内壁凹部113A、奥壁側方向内壁凹部114A、及び、気体制御部方向内壁凹部115A)と、を有する。
この構成により、凹凸部を構成する湾曲部側方向内壁凹部113A、奥壁側方向内壁凹部114A、及び、気体制御部方向内壁凹部115Aが、ノズル部内部空間である管状気体流通部本体110Aの内部空間における気体の乱流を生じさせることができる。これにより、パージガスが管状気体流通部本体110Aの先端に向って強く流れることを阻害して流れを弱めることができる。この結果、管状気体流通部本体110Aの上端部近傍、下端部近傍に関わらず、いずれの基板方向開口部130A及び気体制御部方向開口部140Aからも、均一にパージガスを基板収納空間27へ噴射することができる。
また、多孔質材料で構成されたバリアフィルタ等の部品を必要としない構成とすることができ、このため、部品点数が増えることを抑え、組立工数が増えることを抑えることができる。更に、多孔質材料で構成されたバリアフィルタ等の部品を必要とする構成の場合には、多孔質材料による圧力損失が生じるが、このような多孔質材料で構成されたバリアフィルタを用いないため、圧力損失の低下を抑えることができる。この結果、パージガスを、基板方向開口部130A及び気体制御部方向開口部140Aから勢い良く基板収納空間27へ噴出できるため、ガスパージをより短い時間で行うことができる。
また、凹凸部は、気体噴出ノズル部の内面において窪んで形成された凹部(湾曲部側方向内壁凹部113A、奥壁側方向内壁凹部114A、及び、気体制御部方向内壁凹部115A)により構成される。凹部の深さは、2.0mm以上である。
凹部の深さが2.0mm未満では、パージガスの乱流を十分に生じさせることができず、管状気体流通部本体110Aの下端部近傍に位置する基板方向開口部130Aからのパージガスの噴出量が少なくなる。このため、ガスパージの効率が低下する。しかし、上記構成により、凹凸部を構成する湾曲部側方向内壁凹部113A、奥壁側方向内壁凹部114A、及び、気体制御部方向内壁凹部115Aの深さは、2.0mm以上であるため、パージガスの乱流を十分に生じさせることができ、管状気体流通部本体110Aの下端部近傍の位置する基板方向開口部130Aからのパージガスの噴出量が少なくなることを抑えることができる。
また、凹凸部(湾曲部側方向内壁凹部113A、奥壁側方向内壁凹部114A)は、貫通孔(基板方向開口部130A及び気体制御部方向開口部140A)に対向する位置関係を有する。この構成により、凹凸部を構成する湾曲部側方向内壁凹部113A、奥壁側方向内壁凹部114Aにより発生した乱流により、基板方向開口部130A及び気体制御部方向開口部140Aから、より多くのパージガスを噴出することができる。
また、凹凸部が形成されている気体噴出ノズル部の部分においては、凹部が形成されている気体噴出ノズル部の内面に対する気体噴出ノズル部の外面の部分には、凹部と略一致する形状の凸部(湾曲部側方向凸部116A、奥壁側方向凸部117A、及び、気体制御部方向凸部118A)が形成されている。
この構成により、凹凸部を構成する湾曲部側方向内壁凹部113A、奥壁側方向内壁凹部114A、及び、気体制御部方向内壁凹部115Aが形成されていることにより管状気体流通部本体110Aの肉厚が薄肉になることを抑えることができる。この結果、管状気体流通部本体110Aの成形時に、いわゆる「ひけ」による変形が大きく生じることを抑えることができる。
また、基板収納空間は、複数の基板を所定の等間隔で離間させて並列させた状態で収納可能である。貫通孔は、複数形成され、基板収納空間に収納された複数の基板のうちの隣接する基板同士の間の空間にそれぞれ対向する位置関係を有する。この構成により、各基板Wにパージガスを噴出することができる。
また、基板収納空間は、25枚の基板を所定の等間隔で離間させて並列させた状態で収納可能である。貫通孔は、複数形成され、基板収納空間に収納された複数の基板のうちの1枚目の基板から14枚目の基板までのそれぞれの基板同士の間の空間にそれぞれ対向する位置関係を有する。
この構成により、給気用フィルタ部80に供給されたパージガスは、管状気体流通部本体110Aを通過する際に管状気体流通部本体110Aの上面にぶつかり圧力が高められた状態で容器本体2に収納されている基板Wの中央部に一旦噴出され、その後、基板Wの中央部近傍で交わり合い、容器本体開口部21側へ向きを変えることで、あたかも奥壁22の左右方向D3の中央部にパージガスが供給されたのと同じ状態となる。
さらに、側壁の気体制御部151に向けてもパージガスが噴出される。気体制御部151に向け噴出されたパージガスは気体制御部151で反射され、奥壁22でかつ上壁23の方向に向けて、その向きを変える。その後、押し出される形で容器本体開口部21へ流れる。つまり、パージガスは、容器本体2の基板収納空間27内で滞留することなく、給気用フィルタ部80から排気用フィルタ部81あるいは容器本体開口部21に流れ、容器内部の気体が外部に放出され置換が行われる。さらに管状気体流通部の開口や流体制御部を適宜設計することで、容器内部を流れるガスパージの気体の流量も、容器の上下方向D2において、均一にすることができる。
よって、容器本体の基板収納空間内の気体の置換を効率的に行い、短時間で且つ均一なガスパージを行える基板収納容器を提供することができる。このため、半導体の処理工程において基板W(シリコンウェーハ)がパージガスにさらされている割合を長くし、しかも均一な気体置換が行えるため、基板W上に作製される半導体チップの歩留まりを向上させることができる。さらに、短時間で効率よく気体置換を行うことができるので、プロセス時間を短縮させ、コストダウンにも寄与する。
本発明は、上述した実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲に記載された技術的範囲において変形が可能である。
例えば、湾曲部側方向内壁凹部113A、奥壁側方向内壁凹部114A、及び、気体制御部方向内壁凹部115Aの深さは、2.0mmであったが、この値に限定されない。2.0mm以上であればよい。湾曲部側方向内壁凹部113A、奥壁側方向内壁凹部114A、及び、気体制御部方向内壁凹部115Aの深さの上限値は、パージガスが管状気体流通部本体110Aの内部において管状気体流通部本体110Aの上端部に至るまで流通する流路が、管状気体流通部本体110Aにおいて確保できる程度の深さの値であり、且つ、管状気体流通部本体110Aが薄くなりすぎることにより、管状気体流通部本体110Aを成形する際に、いわゆる「ひけ」により大きく変形することを生じさせない程度の深さの値であればよい。
例えば、湾曲部側方向内壁凹部113A、奥壁側方向内壁凹部114A、及び、気体制御部方向内壁凹部115Aの深さは、2.0mmであったが、この値に限定されない。2.0mm以上であればよい。湾曲部側方向内壁凹部113A、奥壁側方向内壁凹部114A、及び、気体制御部方向内壁凹部115Aの深さの上限値は、パージガスが管状気体流通部本体110Aの内部において管状気体流通部本体110Aの上端部に至るまで流通する流路が、管状気体流通部本体110Aにおいて確保できる程度の深さの値であり、且つ、管状気体流通部本体110Aが薄くなりすぎることにより、管状気体流通部本体110Aを成形する際に、いわゆる「ひけ」により大きく変形することを生じさせない程度の深さの値であればよい。
また、本実施形態では、凹凸部を構成する湾曲部側方向内壁凹部113A、奥壁側方向内壁凹部114A、及び、気体制御部方向内壁凹部115Aが形成されている管状気体流通部本体110Aの部分においては、湾曲部側方向凸部116A、奥壁側方向凸部117A、及び、気体制御部方向凸部118Aが形成されていたが、この構成に限定されない。
例えば、管状気体流通部本体110Aの内面に形成された凹凸部が凸部を有する場合には、凸部が形成されている気体噴出ノズル部の内面に対する気体噴出ノズル部の外面の部分には、凸部と略一致する形状の凹部が形成されていればよい。また、気体噴出ノズル部の外面にこのような凹部や、湾曲部側方向凸部116A、奥壁側方向凸部117A、及び、気体制御部方向凸部118Aが形成されていなくてもよい。
例えば、管状気体流通部本体110Aの内面に形成された凹凸部が凸部を有する場合には、凸部が形成されている気体噴出ノズル部の内面に対する気体噴出ノズル部の外面の部分には、凸部と略一致する形状の凹部が形成されていればよい。また、気体噴出ノズル部の外面にこのような凹部や、湾曲部側方向凸部116A、奥壁側方向凸部117A、及び、気体制御部方向凸部118Aが形成されていなくてもよい。
また、本実施形態においては、凹凸部を構成する湾曲部側方向内壁凹部113A、奥壁側方向内壁凹部114Aは、気体噴出制御機構101Aの上端部近傍の位置から下端部近傍の位置に至るまで形成されていたが、この構成に限定されない。例えば、気体噴出制御機構101Aの上端部近傍においては、基板方向開口部130A及び気体制御部方向開口部140Aからパージガスが管状気体流通部本体110Aの内部から基板収納空間27へ流出しやすいため、管状気体流通部本体110Aの下端部近傍のみに湾曲部側方向内壁凹部113A、奥壁側方向内壁凹部114Aが形成されている構成としてもよい。
また、管状気体流通部や奥壁気体流通部、気体噴出制御部の形状は、本実施形態の形状に限定されない。特に、開口の数、配置、大きさは、適宜変更可能性である。また、容器本体及び蓋体の形状、容器本体に収納可能な基板Wの枚数や寸法は、本実施形態における容器本体2及び蓋体3の形状、容器本体2に収納可能な基板Wの枚や寸法に限定されない。
1 基板収納容器
2 容器本体
3 蓋体
20 壁部
21 容器本体開口部
27 基板収納空間
80 給気用フィルタ部(フィルタ部)
83 フィルタ
101A 気体噴出制御機構(気体噴出ノズル部)
113A 湾曲部側方向内壁凹部(凹凸部、凹部)
114A 奥壁側方向内壁凹部(凹凸部、凹部)
115A 気体制御部方向内壁凹部(凹凸部、凹部)
116A 湾曲部側方向凸部(凸部)
117A 奥壁側方向凸部(凸部)
118A 気体制御部方向凸部(凸部)
120A 接続部(連通部)
130A 基板方向開口部(貫通孔)
140A 気体制御部方向開口部(貫通孔)
W 基板
2 容器本体
3 蓋体
20 壁部
21 容器本体開口部
27 基板収納空間
80 給気用フィルタ部(フィルタ部)
83 フィルタ
101A 気体噴出制御機構(気体噴出ノズル部)
113A 湾曲部側方向内壁凹部(凹凸部、凹部)
114A 奥壁側方向内壁凹部(凹凸部、凹部)
115A 気体制御部方向内壁凹部(凹凸部、凹部)
116A 湾曲部側方向凸部(凸部)
117A 奥壁側方向凸部(凸部)
118A 気体制御部方向凸部(凸部)
120A 接続部(連通部)
130A 基板方向開口部(貫通孔)
140A 気体制御部方向開口部(貫通孔)
W 基板
また、前記気体噴出制御機構は、側面に開口部を有し中空筒状で前記基板方向及び前記気体制御部方向に気体を噴出する複数の開口を有する管状気体流通部と、前記給気孔と前記管状気体流通部の一端に形成され、気体が流通可能に前記給気孔と接続する接続部を有し、前記給気孔に供給された気体は、前記接続部を通じて前記管状気体流通部に供給され、その後前記管状気体流通部の前記開口から噴出され、さらに前記容器本体の前記気体制御部に当った後に前記容器本体の奥壁方向でかつ上壁の方向に気体が流通することが好ましい。
基板収納容器1は、プラスチック材等の樹脂で構成されており、特に説明が無い場合には、その材料の樹脂としては、たとえば、ポリカーボネート、シクロオレフィンポリマー、ポリエーテルイミド、ポリエーテルケトン、ポリブチルテレフタレート、ポリエーテルエーテルケトン、液晶ポリマーといった熱可塑性樹脂やこれらのアロイ等が挙げられる。これらの成形材料の樹脂には、導電性を付与する場合には、カーボン繊維、カーボンパウダー、カーボンナノチューブ、導電性ポリマー等の導電性物質が選択的に添加される。また、剛性を上げるためにガラス繊維や炭素繊維等を添加することも可能である。
次に上述の基板収納空間27の置換状況の比較を行う試験を行った。試験は参考形態における気体噴出制御機構101を取り外し、接続部120によって給気用フィルタ部80の中心からオフセットした状態で接続部の開口からパージガスを噴出する構成としたものをパターン1とした。また、気体噴出制御機構101の基本形状は同じとして、管状気体流通部110の全長を、基板収納空間27に収納された基板W25枚の全ての基板間に開口を配置可能な長さとしたものをパターン2とした。また、参考形態における気体噴出制御機構101をパターン3として試験を行った。
図8にパターン1の、図9にパターン2の、図10にパターン3の試験結果を示す。図8から図9に示すように、パターン1では基板1枚目における置換効率が悪く、パターン2では基板13枚目、25枚目における置換効率が悪い。パターン1では、接続部の開口から噴出されたパージガスが上壁23の方向に立ち上がってしまい容器下壁近傍にはパージガスが流れにくく、置換が行われにくい結果となり、パターン2では管状気体流通部110の全長が長く、内部圧力が上がらない為、基板収納空間27へ噴出されるパージガスにバラつきが発生し、均一な置換が行われていない結果となった。
また、管状気体流通部や奥壁気体流通部、気体噴出制御部の形状は、本実施形態の形状に限定されない。特に、開口の数、配置、大きさは、適宜変更可能性である。また、容器本体及び蓋体の形状、容器本体に収納可能な基板Wの枚数や寸法は、本実施形態における容器本体2及び蓋体3の形状、容器本体2に収納可能な基板Wの枚数や寸法に限定されない。
Claims (6)
- 一端部に容器本体開口部が形成され他端部が閉塞された筒状の壁部を備え、前記壁部の内面によって、複数の基板を収納可能であり前記容器本体開口部に連通する基板収納空間が形成された容器本体と、
前記容器本体開口部に対して着脱可能であり、前記容器本体開口部を閉塞可能な蓋体と、
前記基板収納空間と前記容器本体の外部の空間とを連通可能な通気路と、前記通気路に配置されたフィルタと、を有し、前記壁部に配置され、前記フィルタを通して前記容器本体の外部の空間と前記基板収納空間との間で気体が通過可能なフィルタ部と、
前記フィルタ部の前記通気路に流入した気体を、前記基板収納空間に供給する気体噴出ノズル部と、
前記フィルタ部から前記気体噴出ノズル部へ気体を流通可能に連通する連通部と、を備え、
前記気体噴出ノズル部は、前記通気路に連通するノズル部内部空間と前記気体噴出ノズル部の外部空間とを連通する貫通孔と、前記ノズル部内部空間を形成する前記気体噴出ノズル部の内面に形成され、前記ノズル部内部空間における気体の乱流を生じさせる凹凸部と、を有する基板収納容器。 - 前記凹凸部は、前記気体噴出ノズル部の内面において窪んで形成された凹部により構成され、
前記凹部の深さは、2.0mm以上である請求項1に記載の基板収納容器。 - 前記凹凸部は、前記貫通孔に対向する位置関係を有する請求項1又は請求項2に記載の基板収納容器。
- 前記凹凸部が形成されている前記気体噴出ノズル部の部分においては、前記凹凸部が凹部を有する場合には、前記凹部が形成されている前記気体噴出ノズル部の内面に対する前記気体噴出ノズル部の外面の部分には、前記凹部と略一致する形状の凸部が形成され、前記凹凸部が凸部を有する場合には、前記凸部が形成されている前記気体噴出ノズル部の内面に対する前記気体噴出ノズル部の外面の部分には、前記凸部と略一致する形状の凹部が形成されている請求項1〜請求項3のいずれかに記載の基板収納容器。
- 前記基板収納空間は、複数の基板を所定の等間隔で離間させて並列させた状態で収納可能であり、
前記貫通孔は、複数形成され、前記基板収納空間に収納された複数の基板のうちの隣接する基板同士の間の空間にそれぞれ対向する位置関係を有する請求項1〜請求項4のいずれかに記載の基板収納容器。 - 前記基板収納空間は、25枚の基板を所定の等間隔で離間させて並列させた状態で収納可能であり、
前記貫通孔は、複数形成され、前記基板収納空間に収納された複数の基板のうちの1枚目の基板から14枚目の基板までのそれぞれの基板同士の間の空間にそれぞれ対向する位置関係を有する請求項1〜請求項4のいずれかに記載の基板収納容器。
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