JPWO2016129008A1 - 通信端末、メッセージ翻訳システム、メッセージ翻訳方法及びメッセージ翻訳用プログラム - Google Patents

通信端末、メッセージ翻訳システム、メッセージ翻訳方法及びメッセージ翻訳用プログラム Download PDF

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Abstract

メッセージ翻訳システムにおいて、使用言語の異なるユーザ間でのインスタントメッセージングサービスを介した会話の即時性を維持する。通信端末が、ネットワークを介して自端末と接続された他端末との間でメッセージデータを相互に送受信し、受信したメッセージデータで示されるメッセージの翻訳の要否を判定し、受信したメッセージデータで示されるメッセージの翻訳が必要と判定された場合に、外部の翻訳サーバに対して受信したメッセージデータで示されるメッセージの翻訳を指示し、受信したメッセージデータ及び翻訳サーバによって受信したメッセージデータが翻訳された翻訳メッセージデータの少なくとも一方をディスプレイ等の出力部に出力する。

Description

本発明は、通信端末、メッセージ翻訳システム、メッセージ翻訳方法及びメッセージ翻訳用プログラムに関する。
近年、スマートフォンやタブレット型パーソナルコンピュータ等のタッチパネルを備える移動通信端末が普及している。これに伴い、以下の特許文献1に示すようなインスタントメッセージを送信可能なインスタントメッセージングサービスが提供されている。インスタントメッセージングサービスは、サービスを介した会話の即時性が高く、また会話に参加するユーザが指定されるため従来のチャットサービスと比較してメッセージの送受信者間でのメッセージの秘匿性が高い。インスタントメッセージングサービスでは、一の送信者から一または複数の受信者への同報通信によりメッセージを配信するグループコミュニケーションが主流となっている。
特表2014−504406号公報
このようなインスタントメッセージングサービスでは、あるユーザが、使用言語の異なる他のユーザとの間でメッセージの送受信を行うことが考えられる。この場合、メッセージの受信者がその送信されたメッセージを理解できるように、受信者の使用言語に即時に翻訳することが望ましい。しかしながら、そのような翻訳サービスは一般には普及しておらず、様々な言語を使用する複数のユーザの間で、会話の即時性を維持できるような形でインスタントメッセージングサービスを利用することは困難であった。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、使用言語の異なるユーザ間でのインスタントメッセージングサービスを介した会話の即時性を維持することができる通信端末、メッセージ翻訳システム、メッセージ翻訳方法及びメッセージ翻訳用プログラムを提供することを目的とする。
以上の課題を解決するため、本発明の一態様に係る通信端末は、ネットワークを介して自端末と接続された他端末との間でメッセージデータを相互に送受信する通信部と、受信したメッセージデータに含まれるメッセージの翻訳の要否を判定する翻訳要否判定部と、前記翻訳要否判定部において前記受信したメッセージデータに含まれるメッセージの翻訳が必要と判定された場合に、外部の翻訳サーバに対して前記受信したメッセージデータに含まれるメッセージの翻訳を指示する翻訳指示部と、前記受信したメッセージデータ及び前記翻訳サーバによって前記受信したメッセージデータが翻訳された翻訳メッセージデータの少なくとも一方を出力する出力部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の一態様に係るメッセージ翻訳システムは、ネットワークを介して接続された複数の通信端末と、前記複数の通信端末間でメッセージデータを相互に送受信可能とするメッセージ配信サーバと、前記複数の通信端末と接続されて該通信端末にメッセージデータで示されるメッセージを翻訳した翻訳メッセージデータを送信する翻訳サーバと、を備え、前記通信端末は、ネットワークを介して自端末と接続された他端末との間でメッセージデータを相互に送受信する通信部と、受信したメッセージデータで示されるメッセージの翻訳の要否を判定する翻訳要否判定部と、前記翻訳要否判定部において前記受信したメッセージデータで示されるメッセージの翻訳が必要と判定された場合に、外部の翻訳サーバに対して前記受信したメッセージデータで示されるメッセージの翻訳を指示する翻訳指示部と、前記受信したメッセージデータ及び前記翻訳サーバによって前記受信したメッセージデータが翻訳された翻訳メッセージデータの少なくとも一方を出力する出力部と、を備え、前記翻訳サーバは、前記通信端末から前記受信したメッセージデータ及び該受信したメッセージデータで示されるメッセージの翻訳指示を受信する受信部と、前記翻訳指示に従って、前記受信したメッセージデータで示されるメッセージを翻訳する翻訳部と、前記翻訳部で翻訳された前記翻訳メッセージデータを前記翻訳指示を受けた前記通信端末に送信する送信部とを備えることを特徴とする。
また、本発明の一態様に係るメッセージ翻訳方法は、通信端末が、ネットワークを介して自端末と接続された他端末との間でメッセージデータを相互に送受信し、受信したメッセージデータで示されるメッセージの翻訳の要否を判定し、前記受信したメッセージデータで示されるメッセージの翻訳が必要と判定された場合に、外部の翻訳サーバに対して前記受信したメッセージデータで示されるメッセージの翻訳を指示し、前記受信したメッセージデータ及び前記翻訳サーバによって前記受信したメッセージデータが翻訳された翻訳メッセージデータの少なくとも一方を出力することを特徴とする。
さらに、本発明の一態様に係るメッセージ翻訳用プログラムは、通信端末を、ネットワークを介して自端末と接続された他端末との間でメッセージデータを相互に送受信する通信部と、受信したメッセージデータに含まれるメッセージの翻訳の要否を判定する翻訳要否判定部と、前記翻訳要否判定部において前記受信したメッセージデータに含まれるメッセージの翻訳が必要と判定された場合に、外部の翻訳サーバに対して前記受信したメッセージデータに含まれるメッセージの翻訳を指示する翻訳指示部と、前記受信したメッセージデータ及び前記翻訳サーバによって前記受信したメッセージデータが翻訳された翻訳メッセージデータの少なくとも一方を出力する出力部と、として機能させることを特徴とする。
本発明の態様によれば、使用言語の異なるユーザ間でのインスタントメッセージングサービスを介した会話の即時性を維持することができる。
本発明の第1の実施形態に係るメッセージ翻訳システムの概要を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係るメッセージ翻訳システムのメッセージ配信サーバ10の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係るメッセージ翻訳システムの概要を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係るメッセージ翻訳システムにおける処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係るメッセージ翻訳システムの概要を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係るメッセージ翻訳システムにおける処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態に係るメッセージ翻訳システムの概要を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態に係るメッセージ翻訳システムにおける処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第4の実施形態に係るメッセージ翻訳システムの概要を示すブロック図である。 本発明の第4の実施形態に係るメッセージ翻訳システムにおける処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第4の実施形態に係るメッセージ翻訳システムにおける処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第4の実施形態に係るメッセージ翻訳システムの変形例の概要を示すブロック図である。 第5の実施形態に係るメッセージ翻訳システムにおいてインスタントメッセージングサービスを利用するメッセージ送信側通信端末及びメッセージ受信側の表示画面を示す図である。
1.第1の実施形態
以下、図面を参照して本発明の第1の実施形態に係るメッセージ翻訳システム、メッセージ翻訳システムで用いられる通信端末及びメッセージ翻訳システムにおけるメッセージ翻訳方法について説明する。
(1−1)メッセージ翻訳システムの構成
まず、本発明の第1の実施形態に係るメッセージ翻訳システム及びメッセージ翻訳システムで用いられる通信端末の構成を説明する。
(1−1−1)メッセージ翻訳システムの概要
図1は、本発明の第1の実施形態に係るメッセージ翻訳システム1の概要を示すブロック図である。
メッセージ翻訳システム1は、インスタントメッセージ(以下メッセージと記載する場合がある)を配信するメッセージ配信サーバ10と、メッセージの翻訳指示機能を有するIMアプリケーション210がインストールされた通信端末20(20a,20b、20c及び20d)と、翻訳サーバ30とが、通信ネットワークNWを介して接続された構成を有している。
メッセージ翻訳システム1では、通信ネットワークNWを介して複数の通信端末20が互いにインスタントメッセージの送受信を行うインスタントメッセージングサービスを提供する。このようなインスタントメッセージングサービスは、例えば、メッセージ配信サーバ10から通信端末20に対し、通信端末20にインストールされたインスタントメッセージングアプリケーションを通じて提供される。また、このようなインスタントメッセージングサービスは、通信端末20にインストールされたウェブブラウザ等を通じて提供されてもよい。
また、メッセージ翻訳システム1では、通信端末20のユーザの使用言語がそれぞれ異なる場合には、インスタントメッセージの受信者の通信端末20に、送信者からのインスタントメッセージを翻訳した翻訳メッセージを表示させることができる。また、インスタントメッセージングサービスでは、サービスを介した会話の高い即時性が要求される。このため、メッセージ翻訳システム1では、ユーザに対して翻訳の要否の判断を求めることなくインスタントメッセージの翻訳及び翻訳されたメッセージの表示部等への出力を行う。これにより、メッセージ翻訳システム1は、サービスを介した会話の高い即時性を維持しつつ、使用言語の異なるユーザ間のインスタントメッセージを翻訳する。
図1では、通信端末20として4つの通信端末20a,20b,20c及び20dが通信ネットワークNWに接続された状態のメッセージ翻訳システム1が図示されている。ここで、通信端末20aのユーザの使用言語は英語(EN)であり、通信端末20bのユーザの使用言語は日本語(JP)であり、通信端末20cのユーザの使用言語は中国語(CN)であり、通信端末20dのユーザの使用言語は韓国語(KR)であるものとする。
このとき、日本語を使用するユーザの通信端末20bの表示部には、英語を使用するユーザの通信端末20aから送信された英語のインスタントメッセージが、日本語に翻訳されて表示される。また、日本語を使用するユーザの通信端末20bの音声出力部には、英語を使用するユーザの通信端末20aから送信された英語のインスタントメッセージが、日本語音声に翻訳されて出力されてもよい。
また、中国語を使用するユーザの通信端末20cの表示部には、通信端末20aから送信された英語のインスタントメッセージが、中国語に翻訳されて表示される。韓国を使用するユーザの通信端末20dの表示部には、通信端末20aから送信された英語のインスタントメッセージが、韓国語に翻訳されて表示される。
メッセージ翻訳システム1において、インスタントメッセージの翻訳は、インスタントメッセージ受信側の通信端末20がインスタントメッセージを受信したことを契機にして、外部の翻訳サーバ30にて行われる。すなわち、インスタントメッセージを受信した通信端末20は、翻訳サーバ30に対して翻訳指示を行い、翻訳サーバ30から翻訳された翻訳メッセージを受信する。
なお、インスタントメッセージのメッセージデータには、メッセージを示すデータの他に、インスタントメッセージのそれぞれを識別するメッセージID、メッセージ送信者のユーザID及びメッセージ受信者のユーザIDが含まれる。
以下、メッセージ翻訳システム1の各部について詳細に説明する。
(1−1−2)メッセージ配信サーバ
図2は、メッセージ翻訳システム1のメッセージ配信サーバ10の構成を示すブロック図である。
メッセージ配信サーバ10は、通信部101と、メッセージ処理部102と、ユーザ情報管理部103とを備える。メッセージ配信サーバ10は、複数の通信端末20のうちの一の通信端末(例えば通信端末20a)から、複数の通信端末20のうちの一部の通信端末(例えば通信端末20b,20c及び20d)に対して、同時にインスタントメッセージのメッセージデータを配信する。以下の説明では、通信端末20aから、通信端末20b、20c及び20dに対してインスタントメッセージを同報送信する場合について説明する。
通信部101は、メッセージ配信サーバ10と複数の通信端末20(通信端末20a,20b,20c及び20d)とを、通信ネットワークNWを介して接続するインタフェースである。通信部101は、複数の通信端末20のいずれかからインスタントメッセージのメッセージデータを受信し、当該メッセージデータを指定された宛先へ送信する。
メッセージ処理部102は、インスタントメッセージの送受信の処理を行う。メッセージ処理部102は、通信部101を介して受信したインスタントメッセージのメッセージデータからメッセージデータの送信先を示す情報を取得して、メッセージデータを指定された送信先へ送信する処理を行う。このとき、メッセージ処理部102は、後述するユーザ情報管理部103を参照してメッセージデータの送信先を特定する。
ユーザ情報管理部103は、インスタントメッセージングサービスのユーザのユーザ情報等を記憶する記憶部である。
ユーザ情報管理部103は、通信端末20にインストールされたインスタントメッセージングアプリケーション(以下、「IMアプリケーション」と記載する場合がある)において設定されたユーザIDをユーザ情報として記憶する。また、ユーザIDと関連付けて、当該ユーザIDが設定された通信端末20の識別番号、当該ユーザIDが設定された通信端末20を使用するユーザの加入者識別番号、その他の契約情報等が記憶されていてもよい。通信端末20の識別番号としては、例えばIMEI(International Mobile Equipment Identity)やMACアドレス(Media Access Control address)等が挙げられる。加入者識別番号としては、例えばIMSI(International Mobile Subscriber Identity)等が挙げられる。
メッセージ配信サーバ10は、翻訳処理及びインスタントメッセージの翻訳の要否判断等を一切行わない。このため、第1の実施形態に係るメッセージ翻訳システム1のインスタントメッセージングサービスにおいて、新たに翻訳機能を付加したり翻訳対象言語を追加する場合でも、メッセージ配信サーバ10の設備の追加、変更を行う必要がない。
(1−1−3)翻訳サーバ
図3は、図1に示すメッセージ翻訳システム1のうち、通信端末20a及び20b、メッセージ配信サーバ10及び翻訳サーバ30を示すブロック図である。図3を参照して、翻訳サーバ30を説明する。
なお、図3中、通信端末20aのユーザの使用言語で記述されたインスタントメッセージのメッセージデータを「IM」と記載している。また、図3中、通信端末20aのユーザの使用言語で記述されたインスタントメッセージを翻訳した翻訳メッセージのメッセージデータを「翻訳IM」と記載している。
翻訳サーバ30は、通信端末20からの翻訳指示に基づいて、通信端末20から送信されたインスタントメッセージの翻訳を行う。また、翻訳サーバ30は、複数の通信端末20と接続されて通信端末20にメッセージデータを翻訳した翻訳メッセージデータを送信する。
翻訳サーバ30は、受信部301a及び送信部301bを含む通信部301と、翻訳部302とを備えている。
通信部301は、通信ネットワークNWを介して通信端末20との間でインスタントメッセージのメッセージデータ又は当該メッセージデータの翻訳データの送信及び受信を行うインタフェースである。
受信部301aは、メッセージ配信サーバ10から受信したメッセージデータ及び受信したメッセージデータで示されるメッセージの翻訳指示を通信端末20(20b)から受信する。
送信部301bは、後述する翻訳部302で翻訳された翻訳メッセージデータを翻訳指示を受けた通信端末20(20b)に送信する。
翻訳部302は、通信端末20(20b)から受信した翻訳指示に従って、通信端末20(20b)がメッセージ配信サーバ10から受信したメッセージデータで示されるメッセージを翻訳する。翻訳部302は、ルールベース翻訳、統計的翻訳等に基づく機械翻訳等によりメッセージの翻訳を行う。
また、翻訳部302は、翻訳したメッセージを元の言語に再翻訳してもよい。再翻訳したメッセージを、通信端末20aに送信することにより、インスタントメッセージの送信者に、翻訳メッセージによってインスタントメッセージの受信者に意図が伝わっているかの確認をさせることができる。
翻訳部302では、例えば以下の翻訳処理が行われる。
(1)送信側通信端末のユーザの使用言語で記述されたインスタントメッセージ(テキストデータ)を、受信側通信端末のユーザの使用言語のインスタントメッセージ(テキストデータ)に翻訳する処理
(2)送信側通信端末のユーザの使用言語で記述されたインスタントメッセージを受信側通信端末のユーザの使用言語の音声データに変換する処理
(3)送信側通信端末のユーザの使用言語で発話された音声メッセージを受信側通信端末のユーザの使用言語の音声データに変換する処理
(4)機密情報に該当又は公序良俗に反する所定の文字列等を他の文字列に置き換える処理
(5)絵文字やスタンプを、翻訳言語の文化圏に合わせた適切な絵文字やスタンプに変換する処理(例えば、「OK」を示す親指と人差し指で丸を作るフィンガーアクションを、翻訳先の言語の文化圏において「OK」を意味する他のフィンガーアクションに置き換える翻訳)
(6)表示してはいけない画像を非表示にしたり、他の画像に置き換える処理
(7)略字、略語、代替語等のインターネットスラングを、適切に翻訳する処理(例えば、「4 u」や「lol」等の略語を、翻訳先の言語において「for you」「laughing out loud」を意味するように適切に翻訳する翻訳)
翻訳サーバ30は、例えば、英語・日本語間の双方向の翻訳を行う翻訳サーバ#1(EN)30aと、中国語・日本語間の双方向の翻訳を行う翻訳サーバ#2(CN)30bと、英語・韓国語間の双方向の翻訳を行う翻訳サーバ#3(KR)30cと、を含む。また、英語、中国語及び韓国語以外の言語と日本語との間の双方向の翻訳を行う翻訳サーバ#n30nを含んでいてもよい。さらに、翻訳サーバ30は、多言語間の翻訳を行う多言語翻訳サーバであってもよい。
なお、これらの翻訳サーバ#1(EN)30a、翻訳サーバ#2(CN)30b、翻訳サーバ#3(KR)30c、・・・翻訳サーバ#n30nは、互いに関連しないサーバであってもよく、互いに関連するサーバであってもよい。
翻訳サーバ30は、例えば、通信端末20(20b)のユーザの操作に応じて、通信端末20(20b)にインストールされたIMアプリケーション(図3の通信端末20bのIMアプリケーション)210に対応付けられる。例えば、使用言語が日本語である通信端末20bのユーザは、IMアプリケーション210に対して、翻訳サーバ#1(JP)30aを対応付けることができる。これにより、通信端末20bは、英語で記述されたインスタントメッセージの日本語への翻訳指示を翻訳サーバ#1(JP)30aに送信することが可能となる。同様に、使用言語が日本語である通信端末20bのユーザは、IMアプリケーション210に対して、翻訳サーバ#2(CN)30b、翻訳サーバ#3(KR)30c、・・・翻訳サーバ#n30nを対応付けることができる。
通信端末20(20b)のユーザは、必要な言語の翻訳サーバ30を自端末のIMアプリケーション210に登録することができ、翻訳対象言語が多様化する。また、通信端末20(20b)のユーザは、IMアプリケーション210において翻訳サーバ30の追加や削除を容易に行うことができるため、翻訳機能の導入が容易となる。
ここで、通信端末20aから送信されたインスタントメッセージのメッセージデータには、メッセージを特定するためのメッセージIDが含まれている。そして、翻訳メッセージデータには、翻訳前のメッセージデータに含まれるメッセージIDと一致するメッセージID又は翻訳前のメッセージデータに含まれるメッセージIDに対応するメッセージIDが含まれている。このため、通信端末20では、翻訳前のメッセージデータと、翻訳サーバ30から受信した翻訳メッセージデータとを対応付けることができる。
なお、メッセージIDは、例えばメッセージを特定する複数桁の英数字と、該複数桁の英数字の末尾に付与された、翻訳前であることを示す「0」又は翻訳後であることを示す「1」の数字により表すことができる。
例えば、翻訳前のメッセージデータのメッセージIDが10桁の数字「1234567890」で示される場合、当該メッセージデータに対応する翻訳メッセージデータのメッセージIDを「1234567891」とする。すなわち、下一桁の数字を、「0」から「1」に置き換える。この場合、翻訳前のメッセージデータに含まれるメッセージIDの下1桁は「0」であるため、当該メッセージデータは翻訳前のメッセージデータであると判断される。また、翻訳メッセージデータのメッセージIDの下1桁は「1」であるため、当該メッセージデータは翻訳後のメッセージデータであると判断される。また、翻訳前のメッセージデータに含まれるメッセージIDの上位9桁と、翻訳メッセージデータのメッセージIDの上位9桁とが一致する。このため、メッセージIDが「1234567890」の翻訳前メッセージデータと、メッセージIDが「1234567891」の翻訳メッセージデータは対応すると判断される。
なお、複数の翻訳サーバ30のそれぞれが相互に通信可能となる等に接続されている場合には、複数の翻訳サーバ30それぞれの間での連携を図ることができる。例えば、翻訳サーバ30が通信端末20bから翻訳指示を受信したものの、翻訳指示で指定される翻訳言語への翻訳が未対応であった場合に、翻訳サーバ30は他の翻訳サーバ30に対して翻訳指示を送信することができる。他の翻訳サーバは、翻訳指示に基づいて翻訳処理を行い、通信端末20bに翻訳結果を送信する。
(1−1−4)通信端末
通信端末20は、インスタントメッセージングサービスが提供される、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータ等の移動通信端末又はパーソナルコンピュータ等の固定通信端末である。
図3に示すように、通信端末20(20b)は、通信部201と、通信端末20のオペレーティングシステム(以下、「端末OS」と記載する場合がある)が記憶された端末OS記憶部202と、文字情報又は音声情報が出力される出力部203と、通信端末20にインストールされたIMアプリケーション210とを備えている。
(通信部)
通信部201は、通信ネットワークNWを介して自端末(通信端末20b)と接続された他の通信端末20(通信端末20a,20c及び20d)との間でインスタントメッセージのメッセージデータを相互に送受信するインタフェースである。
通信部201は、複数の通信端末20のいずれかから送信され、メッセージ配信サーバ10によって配信されたインスタントメッセージのメッセージデータを受信する。また、通信部201は、メッセージ配信サーバ10に対して、複数の通信端末20のうちの一部の通信端末(例えば通信端末20b,20c及び20d)宛てのインスタントメッセージのメッセージデータを送信する。通信部201は、パケット交換(PS:Packet Switching)網及び無線LAN等の通信網と接続するためのインタフェースである。
(端末OS記憶部)
端末OS記憶部202は、通信端末20bにおける各処理を制御するソフトウェアであるオペレーションシステムが記憶される記憶部である。端末OSとしては、例えば、スマートフォンやタブレット型パーソナルコンピュータで用いられるAndroid(登録商標)やiOS(登録商標)が挙げられる。また、例えば、パーソナルコンピュータで用いられるWindows(登録商標)やMacOS(登録商標)が挙げられる。
端末OS記憶部202は、自端末にインストールされた端末OSや他のプログラムで使用される言語が設定される言語設定部202aを備える。言語設定部202aには、例えば、使用できる国または地域と言語を表すロケール情報が記憶される。
(出力部)
出力部203は、テキストや画像を表示する表示装置や音声を出力する音声出力部等である。
出力部203は、メッセージ配信サーバ10から受信したメッセージデータ及び翻訳サーバ30によってメッセージ配信サーバ10から受信したメッセージデータが翻訳された翻訳メッセージデータの少なくとも一方を出力する。したがって、メッセージ配信サーバ10から受信したメッセージデータが翻訳不要の場合には、出力部203には、当該メッセージデータのみが出力される。また、メッセージ配信サーバ10から受信したメッセージデータが翻訳を要する場合には、出力部203には、翻訳メッセージデータのみが出力されるか、または翻訳メッセージデータ及び翻訳前のメッセージデータの双方が出力される。
ここで、「翻訳メッセージデータ」には、メッセージ配信サーバ10から受信したメッセージデータを翻訳した翻訳テキストデータ及び翻訳テキストデータを音声変換した翻訳音声データの少なくとも一方が含まれる。
出力部203は、文字情報や画像が表示される表示部203a及び音声情報が出力される音声出力部203bの少なくとも一方を備える。
表示部203aは、例えば液晶ディスプレイ(LCD:liquid crystal display)、有機エレクトロルミネッセンス(EL)ディスプレイである。表示部203aには、通信端末20bを操作するためのユーザインタフェースが表示される。また、表示部203aには、IMアプリケーション210の操作画面が表示される。IMアプリケーション210の操作画面には、メッセージ配信サーバ10から受信したメッセージデータに対応するインスタントメッセージが表示される。また、IMアプリケーション210の操作画面には、翻訳サーバ30から受信した翻訳メッセージデータ(翻訳テキストデータ)に対応する翻訳メッセージが表示される。表示部203aには、インスタントメッセージ及び翻訳メッセージの少なくとも一方が表示される。
音声出力部203bは、例えばスピーカである。音声出力部203bからは、メッセージ配信サーバ10から受信したメッセージデータを音声変換した音声メッセージや、翻訳サーバ30によって翻訳された翻訳テキストデータを音声変換した翻訳音声データが音声出力される。
(インスタントメッセージングアプリケーション)
IMアプリケーション210は、通信端末20にインストールされるソフトウェア(メッセージ翻訳用プログラム)である。IMアプリケーション210は、IMアプリケーション210がインストールされた通信端末20bに、他の通信端末20との間でインスタントメッセージの送受信を行うインスタントメッセージングサービスを提供する。
IMアプリケーション210は、翻訳要否判定部220と、翻訳指示部230と、出力制御部240とを備えている。
翻訳要否判定部220は、メッセージ配信サーバ10から受信したインスタントメッセージのメッセージデータの翻訳の要否を判定する。第1の実施形態における翻訳要否判定部220は、原言語判定部221と、言語比較部222とを備えている。
原言語判定部221は、メッセージ配信サーバ10から受信したインスタントメッセージを記述する言語(以下、「原言語」と記載する場合がある)を判定する。
言語比較部222は、メッセージ配信サーバ10から受信したインスタントメッセージの原言語と、メッセージ配信サーバ10から受信したインスタントメッセージを翻訳する翻訳先の言語(以下、「目的言語」と記載する場合がある)とを比較する。目的言語は、IMアプリケーション210において予め設定される。目的言語は、例えば、IMアプリケーション210を初めて起動した際に、通信端末20bのユーザによって選択される当該ユーザの使用言語であり、言語比較部222内の目的言語設定部222aに記憶される。また、言語比較部222は、端末OS記憶部202に対して言語設定部202aに記憶されたロケール情報を問い合わせることにより目的言語を取得し、取得した目的言語が目的言語設定部222aに記憶されてもよい。この場合、言語比較部222は、IMアプリケーション210起動時に端末OS記憶部202から目的言語を取得し、目的言語の設定および更新を行う。
翻訳要否判定部220は、言語比較部222においてメッセージ配信サーバ10から受信したインスタントメッセージの原言語と翻訳先の目的言語とが一致しないと判定された場合に、受信したメッセージデータで示されるメッセージの翻訳が必要と判定する。
(翻訳指示部)
翻訳指示部230は、翻訳要否判定部220においてメッセージ配信サーバ10から受信したメッセージデータで示されるメッセージの翻訳が必要と判定された場合に、外部の翻訳サーバ30に対して受信したメッセージデータの翻訳を指示する。翻訳指示部230は、翻訳サーバ30に対して、メッセージ配信サーバ10から受信したメッセージデータと、当該メッセージデータで示されるメッセージの翻訳指示を送信する。
一方、翻訳指示部230は、翻訳要否判定部220においてメッセージ配信サーバ10から受信したメッセージデータの翻訳が不要と判定された場合には、翻訳サーバ30への翻訳を指示しない。
翻訳指示部230は、メッセージ配信サーバ10から受信したメッセージデータに機密情報に該当する又は公序良俗に反するような所定の文字列に対応するデータが含まれている場合には、当該所定の文字列が翻訳されないようにするための処理を行う。例えば、翻訳指示部230は、メッセージ配信サーバ10から受信したメッセージデータ中のメッセージに所定の文字列を含む場合、当該メッセージの翻訳指示を翻訳サーバ30に送信しない。また、翻訳指示部230は、メッセージに含まれる所定の文字列を他の文字列に置き換えて修正メッセージデータを作成し、修正メッセージデータで示されるメッセージの翻訳指示を翻訳サーバ30に送信してもよい。翻訳指示部230は、修正メッセージデータで示されるメッセージの翻訳指示を、修正メッセージデータとともに翻訳サーバ30に送信する。
なお、翻訳指示部230が外部の翻訳サーバ30に対してメッセージデータの翻訳指示を送信後、当該メッセージデータの目的言語への翻訳に未対応であるとの返答を受信する場合がある。この場合、翻訳指示部230は、他の翻訳サーバ30に対してメッセージデータの翻訳指示を再送信する。
(出力制御部)
出力制御部240は、翻訳要否判定部220においてメッセージ配信サーバ10から受信したメッセージデータの翻訳が必要と判定された場合、翻訳サーバ30から翻訳メッセージデータを受信し、出力部203に送信する。これにより、出力制御部240は、例えば出力部203の表示部203aに、翻訳メッセージデータに対応する翻訳メッセージを表示させる。
一方、出力制御部240は、翻訳要否判定部220においてメッセージ配信サーバ10から受信したメッセージデータの翻訳が不要と判定された場合、メッセージ配信サーバ10から受信したメッセージデータを受信し、出力部203に送信する。これにより、出力制御部240は、例えば出力部203の表示部203aに、メッセージ配信サーバ10から受信したメッセージデータに対応するインスタントメッセージを表示させる。
なお、通信端末20bは、タッチパネル又はボタン等の入力部、音声電話やテレビ電話等の電話機能を有する場合には、ユーザの発話を入力するマイクロフォン等の音声入力部、ユーザの動画像を入力するカメラ等の動画入力部、自端末から3G網又はLTE網等の移動通信網への回線交換(CS:Circuit Switching)呼接続を制御する電話機能部等(いずれも図示せず)を備えていてもよい。
また、IMアプリケーション210は、ユーザによる入力部の操作に応じたインスタントメッセージを作成するメッセージ作成部等(図示せず)を有しており、通信端末20bから他の通信端末20a,20c及び20dに対してインスタントメッセージを送信することもできる。
さらに、通信端末20a,20c及び20dは、通信端末20bと同様の構成を有している。
(1−2)メッセージ翻訳システムにおけるメッセージ翻訳方法
以下、本発明の第1の実施形態に係るメッセージ翻訳方法について説明する。
図4は、図1及び図3に示す本発明の第1の実施形態に係るメッセージ翻訳システム1のインスタントメッセージ受信側の通信端末20(20b)における処理の流れを示すフローチャートである。図4を参照して、メッセージ翻訳システム1におけるメッセージ翻訳方法を説明する。
図3に示すように、通信端末20aからメッセージ配信サーバ10に対して、通信端末20bを含む複数の通信端末20宛てのインスタントメッセージが同報送信される。図4に示すように、通信端末20bは、ステップS102において、メッセージ配信サーバ10から通信ネットワークNWを介してインスタントメッセージのメッセージデータを受信し、処理がステップS104に移る。通信端末20aから送信されたインスタントメッセージのメッセージデータが暗号化されている場合には、例えば通信端末20bがメッセージデータを受信した時点で暗号化が解除される。
続いて、ステップS104では、通信端末20bの原言語判定部221において、通信端末20aから送信されたインスタントメッセージの原言語が受信したメッセージデータに基づいて判定され、処理がステップS106に移る。続いて、ステップS106では、言語比較部222において、通信端末20aから送信されたインスタントメッセージの原言語と、IMアプリケーション210において予め設定された翻訳先言語である目的言語とが比較され、原言語と目的言語とが不一致か否かが判断される。
原言語と予め設定された目的言語とが一致すると判定された場合(ステップS106のNo)、翻訳要否判定部220において受信したメッセージデータで示されるメッセージの翻訳が不要であると判定され、処理がステップS114に移る。ステップS114において、メッセージ配信サーバ10から受信したメッセージデータが、翻訳要否判定部220から出力制御部240を介して出力部203に送信される。これにより、メッセージ配信サーバ10から受信したメッセージデータに対応する未翻訳のインスタントメッセージが表示部203aに表示されて(ステップS114)、メッセージ翻訳処理が終了する。
一方、原言語と予め設定された目的言語とが不一致であると判断された場合(ステップS106のYes)、翻訳要否判定部220において受信したメッセージデータの翻訳が必要であると判定され、処理がステップS108に移る。
ステップS108では、受信したメッセージデータと当該メッセージデータで示されるメッセージの翻訳指示とが翻訳指示部230によって外部の翻訳サーバ30に送信され、処理がステップS110に移る。受信したインスタントメッセージのメッセージデータが暗号化されていた場合でも、暗号化が既に解除されている。このため、翻訳サーバ30に送信される翻訳対象のメッセージデータは、暗号化されていないメッセージデータである。また、受信したインスタントメッセージに秘密情報が含まれる場合でも、ユーザの設定に基づいてメッセージデータを翻訳サーバ30へ送信しているため、通信の秘密保護等に抵触しない。
このとき、メッセージデータで示されるメッセージの翻訳指示が送信される翻訳サーバ30として、通信端末20aから送信されたインスタントメッセージの原言語と、IMアプリケーション210において予め設定された目的言語との間の翻訳が可能な翻訳サーバが選択される。例えば、通信端末20aのユーザの使用言語が英語であり、通信端末20bのユーザの使用言語が日本語である場合、日本語・英語間の翻訳を行う翻訳サーバ#1(EN)30aに対して翻訳指示が送信される。
この後、通信端末20bがメッセージ配信サーバ10から受信したメッセージデータに対応するインスタントメッセージが翻訳サーバ30において目的言語に翻訳され、翻訳メッセージデータが翻訳サーバ30から通信端末20bに送信される。
続いて、ステップS110では、通信端末20bが翻訳サーバ30から翻訳メッセージデータを受信し、処理がステップS112に移る。最後に、ステップS112において翻訳サーバ30から受信した翻訳メッセージデータが出力制御部240から出力部203に送信され、翻訳メッセージデータに対応する翻訳メッセージが表示部203aに表示されて、メッセージ翻訳処理が終了する。
なお、ステップS106において、通信端末20aから送信されたインスタントメッセージの原言語と、目的言語とを比較する際に、端末OS記憶部202に対して言語設定部202aに記憶されたロケール情報を問い合わせて目的言語を取得してもよい。
また、表示部203aに翻訳メッセージとともに未翻訳のインスタントメッセージを表示してもよい。この場合、ステップS106の後、言語比較部222は、未翻訳のメッセージデータを出力制御部240に送信する。そして、ステップS112において、出力制御部240が翻訳メッセージデータとともに未翻訳のメッセージデータを表示部203aに送信することで、表示部203aに翻訳メッセージと未翻訳のインスタントメッセージが表示される。
<発明の効果>
本発明の第1の実施形態に係る通信端末、メッセージ翻訳システム及びメッセージ翻訳方法では、以下の効果を得ることができる。
(1)通信端末のユーザに対して、翻訳の要否や、翻訳先言語を選択させる選択画面等は一切表示されない。また、送信者側の通信端末において作成されたインスタントメッセージの一部に所定の言語への翻訳を指示する識別子を含める等の方法により、送信者側の通信端末において、翻訳の指示を行う必要もない。このため、インスタントメッセージングサービスにおける会話の即時性を低下させることなく、インスタントメッセージの翻訳が必要なユーザの通信端末に翻訳メッセージを提供することができる。
(2)インスタントメッセージングシステムのメッセージ配信サーバにおいて一括して翻訳処理を行わず、翻訳が必要な通信端末においてのみ翻訳処理に係る通信が発生する。このため、通信ネットワークNWの輻輳が低減される。
(3)インスタントメッセージングサービスに翻訳機能を導入する際に、メッセージ配信サーバ側での設備の追加、変更を行う必要がないため、設備投資にかかるコストを低減することができる。また、翻訳機能付きアプリケーション(翻訳アプリケーションの登録が可能なIMアプリケーション)を通信端末にインストールすることにより、翻訳サービスを利用可能となる。このため、翻訳機能を利用したいユーザのみ翻訳機能付きアプリケーションのインストールやアップデートを行うだけで、翻訳機能を利用したいユーザの通信端末に対して翻訳サービスを提供することができる。
(4)ユーザの必要な言語の翻訳サーバのみをIMアプリケーションに登録して利用することができる。このため、翻訳対象言語が多様化するとともに、翻訳対象言語の追加、削除を容易に行うことができる。
(5)暗号化されたインスタントメッセージは、受信者側の通信端末が受信して初めて暗号化が解除される。また、通信端末が受信した後に所望の翻訳サーバにデータを送信できる。このため、再度暗号化して翻訳サーバに送信することにより、通信の秘密保護を確保しつつ、使用する翻訳サーバを受信者にて自由に選択できる。
(6)一通信端末と特定の翻訳サーバとの間でメッセージデータ及び翻訳メッセージデータの送受信を行うため、メッセージ配信サーバで集中的に翻訳を行う場合と比較してインスタントメッセージ等が漏えいしにくくなり、セキュリティ性が高くなる。
2.第2の実施形態
以下、図面を参照して本発明の第2の実施形態に係るメッセージ翻訳システム、メッセージ翻訳システムで用いられる通信端末及びメッセージ翻訳システムにおけるメッセージ翻訳方法について説明する。
第2の実施形態に係るメッセージ翻訳システムでは、第1の実施形態に係るメッセージ翻訳システムとは異なる方法でインスタントメッセージの翻訳の要否を判定する。
なお、第2の実施形態に係るメッセージ翻訳システムは、第1の実施形態において説明した通信端末20bにインストールされたIMアプリケーション210の構成の一部が変更されている点で、第1の実施形態に係るメッセージ翻訳システム1と相違する。
このため、第2の実施形態では、IMアプリケーション210についてのみ詳細に説明し、他の機能部についての説明を省略する。
図5は、本発明の第2の実施形態に係るメッセージ翻訳システム2の概要を示すブロック図である。
(2−1)メッセージ翻訳システムの構成
本発明の第2の実施形態に係るメッセージ翻訳システム2は、メッセージ配信サーバ10と、4つの通信端末40(図5では通信端末40a、40bのみを図示している)と、翻訳サーバ30とが、通信ネットワークNWを介して接続された構成を有している。なお、メッセージ配信サーバ10及び翻訳サーバ30は、第1の実施形態に記載のメッセージ配信サーバ10及び翻訳サーバ30と同様の構成であるため、説明を省略する。
(2−1−1)通信端末
図5に示すように、第2の実施形態に係る通信端末40(40b)は、通信部201と、端末OS記憶部202と、出力部203と、通信端末20にインストールされたIMアプリケーション410とを備えている。
なお、通信端末40(40b)のうち、通信部201、端末OS記憶部202、出力部203は第1の実施形態における通信部201、端末OS記憶部202、出力部203と同様の構成であるため、説明を省略する。
(インスタントメッセージングアプリケーション)
IMアプリケーション410は、通信端末40(40b)にインストールされるソフトウェアである。IMアプリケーション410は、IMアプリケーション410がインストールされた通信端末40bに、他の通信端末40(通信端末40a及び図示しない通信端末40c及び40d)との間でインスタントメッセージの送受信を行うインスタントメッセージングサービスを提供する。
IMアプリケーション410は、翻訳要否判定部420と、翻訳対象ユーザ情報保持部450と、翻訳指示部230と、出力制御部240とを備えている。なお、翻訳指示部230及び出力制御部240は、第1の実施形態における翻訳指示部230及び出力制御部240と同様の構成であるため、説明を省略する。
翻訳要否判定部420は、メッセージ配信サーバ10から受信したメッセージデータで示されるメッセージの翻訳の要否を判定する。第2の実施形態における翻訳要否判定部420は、目的言語設定部422aを備えている。
翻訳先言語である目的言語は、例えば、IMアプリケーション410を初めて起動した際に、通信端末40bのユーザによって当該ユーザの使用言語が選択され、翻訳要否判定部420内の目的言語設定部422aに記憶される。
翻訳対象ユーザ情報保持部450は、メッセージ配信サーバ10から受信したメッセージデータで示されるメッセージの翻訳先言語である目的言語とは異なる言語を使用するユーザのユーザIDを保持する。また、翻訳対象ユーザ情報保持部450は、目的言語とは異なる言語を使用するユーザのユーザIDと関連付けられた当該ユーザIDのユーザの使用言語または当該ユーザIDのユーザの使用言語に対応する翻訳サーバ30の接続先情報を保持する。
IMアプリケーション410では、ユーザの操作等に応じて、他のユーザのユーザIDを友達のユーザIDとして登録することができる。このため、IMアプリケーション410では、新しいユーザIDが友達として登録される際に、当該新しいユーザIDのユーザの通信端末40から予め設定された使用言語を受信し、受信した使用言語が、自端末に予め設定された目的言語と一致するか否かを判定する。受信した使用言語が自端末に予め設定された目的言語と一致しない場合には、IMアプリケーション410は、当該新しいユーザIDと当該ユーザIDのユーザの使用言語または対応する翻訳サーバ30の接続先情報とを関連付けて翻訳対象ユーザ情報保持部450に保持させる。
翻訳要否判定部420は、メッセージ配信サーバ10から受信したメッセージデータのメッセージ送信者のユーザIDが、翻訳対象ユーザ情報保持部450に保持されているユーザIDと一致するか否かを判定する。そして、翻訳要否判定部420は、メッセージデータのメッセージ送信者のユーザIDと翻訳対象ユーザ情報保持部450に保持されているユーザIDとが一致する場合に、受信したメッセージデータで示されるメッセージの翻訳が必要と判定する。また、翻訳要否判定部420は、翻訳対象ユーザ情報保持部450に保持されたユーザIDと関連付けられている当該ユーザIDのユーザの使用言語に基づいて、翻訳指示を行う翻訳サーバ30を決定する。
目的言語は、通信端末40bのユーザが使用する言語であり、例えば日本語である。このため、日本語とは異なる言語を使用するユーザの通信端末40(40a)から送信されたインスタントメッセージは、日本語以外の言語で記述されている可能性が高い。したがって、第2の実施形態のIMアプリケーション410では、日本語とは異なる言語を使用するユーザのユーザIDと、インスタントメッセージのメッセージデータに含まれるメッセージ送信者のユーザIDと比較することで、翻訳の要否を判定することができる。
なお、例えば通信端末40bのユーザの使用言語が日本語であり、通信端末40aのユーザの使用言語が英語である場合、通信端末40bにインストールされたIMアプリケーション410における目的言語は日本語となる。このため、日本語以外の言語を使用言語とする通信端末40aのユーザのユーザIDは、通信端末40bの翻訳対象ユーザ情報保持部450に保持される。
しかしながら、使用言語が日本語以外のユーザが、通信端末40bのユーザの使用言語(目的言語)に配慮して日本語で記述されたインスタントメッセージを送信する場合がある。このため、使用言語が日本語以外のユーザのユーザIDが、通信端末20bの翻訳対象ユーザ情報保持部450に保持されないようにすることもできる。
(翻訳指示部)
翻訳指示部230は、翻訳要否判定部420においてメッセージ配信サーバ10から受信したメッセージデータで示されるメッセージの翻訳が必要と判定された場合に、外部の翻訳サーバ30に対して受信したメッセージデータで示されるメッセージの翻訳を指示する。翻訳指示部230は、翻訳サーバ30に対して、メッセージ配信サーバ10から受信したメッセージデータと、当該メッセージデータで示されるメッセージの翻訳指示とを送信する。
一方、翻訳指示部230は、翻訳要否判定部420においてメッセージ配信サーバ10から受信したメッセージデータで示されるメッセージの翻訳が不要と判定された場合には、翻訳サーバ30への翻訳を指示しない。
(出力制御部)
出力制御部240は、翻訳要否判定部420においてメッセージ配信サーバ10から受信したメッセージデータで示されるメッセージの翻訳が必要と判定された場合、翻訳サーバ30から翻訳メッセージデータを受信し、出力部203に送信する。これにより、出力制御部240は、例えば出力部203の表示部203aに、翻訳メッセージデータに対応する翻訳メッセージを表示させる。
一方、出力制御部240は、翻訳要否判定部420においてメッセージ配信サーバ10から受信したメッセージデータで示されるメッセージの翻訳が不要と判定された場合、メッセージ配信サーバ10から受信したメッセージデータを受信し、出力部203に送信する。これにより、出力制御部240は、例えば出力部203の表示部203aに、メッセージ配信サーバ10から受信したメッセージデータに対応するインスタントメッセージを表示させる。
(2−2)メッセージ翻訳システムにおけるメッセージ翻訳方法
以下、本発明の第2の実施形態に係るメッセージ翻訳方法について説明する。
図6は、図5に示す本発明の第2の実施形態に係るメッセージ翻訳システム2のインスタントメッセージ受信側の通信端末40(40b)における処理の流れを示すフローチャートである。図6を参照して、メッセージ翻訳システム2におけるメッセージ翻訳方法を説明する。
図5に示すように、通信端末40aからメッセージ配信サーバ10に対して、通信端末40bを含む複数の通信端末40宛てのインスタントメッセージが同報送信される。図6に示すように、通信端末40bは、ステップS202において、メッセージ配信サーバ10から通信ネットワークNWを介してインスタントメッセージのメッセージデータを受信し、処理がステップS204に移る。
続いて、ステップS204では、通信端末40bの翻訳要否判定部420において、受信したメッセージデータに含まれるメッセージ送信者のユーザIDを取得し、処理がステップS206に移る。続いて、ステップS206では、翻訳要否判定部420において、メッセージデータのメッセージ送信者のユーザIDと翻訳対象ユーザ情報保持部450に保持されているユーザIDとが比較され、メッセージ送信者のユーザIDと翻訳対象ユーザ情報保持部450に保持されているユーザIDとが一致するか否かを判定する。
メッセージ送信者のユーザIDと翻訳対象ユーザ情報保持部450に保持されているユーザIDとが一致しないと判定された場合(ステップS206のNo)、翻訳要否判定部420において受信したメッセージデータで示されるメッセージの翻訳が不要であると判定され、処理がステップS214に移る。ステップS214において、メッセージ配信サーバ10から受信したメッセージデータが翻訳要否判定部220から出力制御部240を介して出力部203に送信される。これにより、メッセージ配信サーバ10から受信したメッセージデータに対応する未翻訳のインスタントメッセージが表示部203aに表示されて(ステップS214)、メッセージ翻訳処理が終了する。
一方、メッセージ送信者のユーザIDと翻訳対象ユーザ情報保持部450に保持されているユーザIDとが一致すると判定された場合(ステップS206のYes)、翻訳要否判定部420は受信したメッセージデータで示されるメッセージの翻訳が必要と判定し、処理がステップS208に移る。
ステップS208において、受信したメッセージデータと当該メッセージデータで示されるメッセージの翻訳指示とが翻訳指示部230によって外部の翻訳サーバ30に送信され、処理がステップS210に移る。
この後、翻訳サーバ30では、メッセージ配信サーバ10から受信したメッセージデータに対応するインスタントメッセージが目的言語に翻訳され、翻訳メッセージデータが通信端末40bに送信される。
続いて、ステップS210では、通信端末40bが翻訳サーバ30から翻訳メッセージデータを受信し、処理がステップS212に移る。最後に、ステップS212において翻訳サーバ30から受信した翻訳メッセージデータが出力制御部240から出力部203に送信され、翻訳メッセージデータに対応する翻訳メッセージが表示部203aに表示されて、処理が終了する。
<発明の効果>
本発明の第2の実施形態に係る通信端末、メッセージ翻訳システム及びメッセージ翻訳方法では、第1の実施形態に記載した(1)〜(6)の効果に加えて、以下の(7)の効果を得ることができる。
(7)メッセージ配信サーバ10から受信したメッセージデータのメッセージ送信者のユーザIDに基づいて、翻訳の要否を判断可能であるため、翻訳処理の高速化を図ることができる。
3.第3の実施形態
以下、図面を参照して本発明の第3の実施形態に係るメッセージ翻訳システム、メッセージ翻訳システムで用いられる通信端末及びメッセージ翻訳システムにおけるメッセージ翻訳方法について説明する。
第3の実施形態に係るメッセージ翻訳システムでは、通信端末が、翻訳サーバで翻訳される頻度の高いメッセージを記憶しておき、翻訳される頻度の高いメッセージを受信した場合には、通信端末において翻訳を行うことを可能としている。
なお、第3の実施形態に係るメッセージ翻訳システムは、第1の実施形態において説明した通信端末20bにインストールされたIMアプリケーション210の構成の一部が変更されている点で、第1の実施形態に係るメッセージ翻訳システム1と相違する。
このため、第3の実施形態では、IMアプリケーションについてのみ詳細に説明し、他の機能部についての説明を省略する。
図7は、本発明の第3の実施形態に係るメッセージ翻訳システム3の概要を示すブロック図である。
(3−1)メッセージ翻訳システムの構成
本発明の第3の実施形態に係るメッセージ翻訳システム3では、メッセージ配信サーバ10と、4つの通信端末50(図7では通信端末50a、50bのみを図示している)と、翻訳サーバ31とが、通信ネットワークNWを介して接続された構成を有している。なお、メッセージ配信サーバ10は、第1の実施形態に記載のメッセージ配信サーバ10と同様の構成であるため、説明を省略する。
(3−1−1)通信端末
図7に示すように、第3の実施形態に係る通信端末50(50b)は、通信部201と、端末OS記憶部202と、出力部203と、通信端末50にインストールされたIMアプリケーション510とを備えている。
なお、通信端末50(50b)のうち、通信部201、端末OS記憶部202、出力部203は第1の実施形態における通信部201、端末OS記憶部202、出力部203と同様の構成であるため、説明を省略する。
(インスタントメッセージングアプリケーション)
IMアプリケーション510は、通信端末50(50b)にインストールされるソフトウェアである。IMアプリケーション510は、IMアプリケーション510がインストールされた通信端末50bに、他の通信端末50(通信端末50a及び図示しない50c及び50d)との間でインスタントメッセージの送受信を行うインスタントメッセージングサービスを提供する。
IMアプリケーション510は、翻訳要否判定部520と、翻訳指示部230と、出力制御部540と、頻出翻訳文保持部550とを備えている。
頻出翻訳文保持部550は、翻訳サーバ31での翻訳頻度の高いインスタントメッセージのメッセージデータである高頻出メッセージデータ及び高頻出メッセージデータが翻訳された高頻出翻訳メッセージデータを保持する。頻出翻訳文保持部550は、IMアプリケーション210の起動時に、翻訳サーバ31の頻出翻訳文保持部313と定期的に同期される。また、頻出翻訳文保持部550は、翻訳サーバ31の頻出翻訳文保持部313と定期的に同期されてもよい。これにより、頻出翻訳文保持部550において、高頻出メッセージデータ及び高頻出翻訳メッセージデータが保持、更新される。
なお、頻出翻訳文保持部550は、例えばLRU(Least Recently Used)手法により更新される。
なお、「高頻出メッセージデータ」とは、現在時刻から過去の一定の時間の間に翻訳されたインスタントメッセージのうち、翻訳回数が多いメッセージのメッセージデータをいう。例えば、過去1日において翻訳された回数が多い上位50メッセージ(翻訳前のメッセージ)のメッセージデータを「高頻出メッセージデータ」とする。
また、「高頻出翻訳メッセージデータ」とは、「高頻出メッセージデータ」が所定言語に翻訳されたメッセージのメッセージデータをいう。
翻訳要否判定部520は、メッセージ配信サーバ10から受信したメッセージデータで示されるメッセージの翻訳の要否を判定する。また、翻訳要否判定部520は、翻訳が必要と判定されたメッセージのメッセージデータと同一の高頻出メッセージデータと関連付けられた高頻出翻訳メッセージデータが頻出翻訳文保持部550に保持されているか否かを判定する。すなわち、翻訳要否判定部520は、翻訳が必要なメッセージに対応する翻訳メッセージが、高頻出翻訳メッセージとして頻出翻訳文保持部550に保持されているか否かを判定する。翻訳が必要と判定されたメッセージのメッセージデータに対応する高頻出翻訳メッセージデータが頻出翻訳文保持部550に保持されている場合、翻訳要否判定部520は、頻出翻訳文保持部550から対応する高頻出翻訳メッセージデータを取得する。そして、翻訳要否判定部520は、頻出翻訳文保持部550から取得された高頻出翻訳メッセージデータを出力制御部540に送信する。
例えば、翻訳要否判定部520は、受信した英語メッセージ「Good Morning」の翻訳が必要であると判定しているとする。また、頻出翻訳文保持部550には、高頻出メッセージ「Good Morning」を示すデータと、高頻出メッセージ「Good Morning」に関連付けられた高頻出翻訳メッセージ「おはよう」を示すデータが保持されているとする。
このとき、翻訳要否判定部520は、翻訳が必要と判定された「Good Morning」に対応する翻訳メッセージである「おはよう」を示すデータが、高頻出翻訳メッセージとして頻出翻訳文保持部550に保持されていると判定する。翻訳要否判定部520は、頻出翻訳文保持部550から「Good Morning」に対応する翻訳メッセージ「おはよう」を取得して、出力制御部540に送信する。
また、翻訳が必要と判定されたメッセージに対応する高頻出翻訳メッセージのデータが頻出翻訳文保持部550に保持されていない場合、翻訳要否判定部520は、翻訳指示部230から翻訳サーバ31へメッセージの翻訳指示を送信させる。
(翻訳指示部)
翻訳指示部230は、翻訳要否判定部220においてメッセージ配信サーバ10から受信したメッセージデータで示されるメッセージの翻訳が必要と判定された場合であって、かつ翻訳が必要と判定されたメッセージのメッセージデータに対応する高頻出翻訳メッセージデータが頻出翻訳文保持部550に保持されていない場合、外部の翻訳サーバ31に対して受信したメッセージデータの翻訳を指示する。
(出力制御部)
受信したメッセージデータの翻訳が不要の場合、出力制御部540は、翻訳要否判定部520からメッセージ配信サーバ10から受信したメッセージデータを受信する。また、受信したメッセージデータの翻訳が必要であり、かつ頻出翻訳文保持部550にメッセージデータに対応する高頻出翻訳メッセージデータが保持されている場合、出力制御部540は、翻訳要否判定部520から高頻出翻訳メッセージデータを受信する。さらに、受信したメッセージデータの翻訳が必要であり、かつ頻出翻訳文保持部550にメッセージデータに対応する高頻出翻訳メッセージデータが保持されていない場合、出力制御部540は、翻訳サーバ31から翻訳メッセージデータを受信する。
出力制御部540は、翻訳要否判定部520から受信したメッセージデータ及び高頻出翻訳メッセージデータ、並びに翻訳サーバ31から受信した翻訳メッセージデータの少なくともいずれかを、出力部203に送信する。これにより、出力制御部540は、例えば出力部203の表示部203aに、メッセージ配信サーバ10から受信したインスタントメッセージ又は当該インスタントメッセージを翻訳した翻訳メッセージを表示させる。なお、翻訳メッセージは、高頻出翻訳メッセージデータ又は翻訳サーバ31から受信した翻訳メッセージデータに基づいて表示されるメッセージである。
(3−1−2)翻訳サーバ
図7を参照して、第3の実施形態に係るメッセージ翻訳システム3の翻訳サーバ31を説明する。
翻訳サーバ31は、通信端末50からの翻訳指示に基づいて、通信端末50から送信されたインスタントメッセージの翻訳を行う。また、翻訳サーバ31は、複数の通信端末50と接続されて通信端末50にメッセージデータを翻訳した翻訳メッセージデータを送信する。
翻訳サーバ31は、受信部301a及び送信部301bを含む通信部301と、翻訳部302と、頻出翻訳文保持部313とを備えている。なお、送信部301b、受信部301a及び通信部301、並びに翻訳部302は、第1の実施形態における送信部301b、受信部301a及び通信部301、並びに翻訳部302と同様の構成であるため、説明を省略する。
(頻出翻訳文保持部)
頻出翻訳文保持部313は、翻訳部302での翻訳頻度の高いインスタントメッセージのメッセージデータである高頻出メッセージデータ及び高頻出メッセージデータが翻訳された高頻出翻訳メッセージデータを保持する。頻出翻訳文保持部313は、現在時刻から過去の一定の時間の間に翻訳部302で翻訳されたインスタントメッセージのうち、翻訳回数が多いメッセージのメッセージデータを定期的に収集し、保存する。頻出翻訳文保持部313は、例えば高頻出メッセージデータ及び高頻出翻訳メッセージデータを更新した後、通信端末50bの頻出翻訳文保持部550を同期させる。これにより、通信端末50bの頻出翻訳文保持部550に保存される高頻出メッセージデータ及び高頻出翻訳メッセージデータは常に最新の状態に更新される。
なお、通信端末50bの頻出翻訳文保持部550及び翻訳サーバ31の頻出翻訳文保持部313は、第2の実施形態に係る通信端末40及び翻訳サーバ30にそれぞれ備えられていてもよい。
(3−2)メッセージ翻訳システムにおけるメッセージ翻訳方法
以下、本発明の第3の実施形態に係るメッセージ翻訳方法について説明する。
図8は、図7に示す本発明の第3の実施形態に係るメッセージ翻訳システム3のインスタントメッセージ受信側の通信端末50(50b)における処理の流れを示すフローチャートである。図8を参照して、メッセージ翻訳システム3におけるメッセージ翻訳方法を説明する。
図7に示すように、通信端末50aからメッセージ配信サーバ10に対して、通信端末50bを含む複数の通信端末50宛てのインスタントメッセージが同報送信される。図6に示すように、通信端末50bは、ステップS302において、メッセージ配信サーバ10から通信ネットワークNWを介してインスタントメッセージのメッセージデータを受信し、処理がステップS304に移る。
続いて、ステップS304では、通信端末50bの原言語判定部221において、受信したメッセージデータに基づいて通信端末50aから送信されたインスタントメッセージの原言語が判定され、処理がステップS306に移る。続いて、ステップS306では、言語比較部222において、通信端末50aから送信されたインスタントメッセージの原言語と、IMアプリケーション510において予め設定された翻訳先言語である目的言語とが比較され、原言語と目的言語とが不一致か否かが判断される。
原言語と予め設定された目的言語とが一致すると判定された場合(ステップS306のNo)、翻訳要否判定部520において受信したメッセージデータで示されるメッセージの翻訳が不要であると判定され、処理がステップS320に移る。ステップS320において、メッセージ配信サーバ10から受信したメッセージデータが翻訳要否判定部520から出力制御部540を介して出力部203に送信される。これにより、メッセージ配信サーバ10から受信したメッセージデータに対応する未翻訳のインスタントメッセージが表示部203aに表示されて(ステップS320)、メッセージ翻訳処理が終了する。
一方、原言語と予め設定された目的言語とが不一致であると判断された場合(ステップS306のYes)、翻訳要否判定部520において受信したメッセージデータの翻訳が必要と判定され、処理がステップS308に移る。
ステップS308において、翻訳要否判定部520は、翻訳が必要と判定されたメッセージのメッセージデータと同一の高頻出メッセージデータと関連付けられた高頻出翻訳メッセージデータが頻出翻訳文保持部550に保持されているか否かを判定する。このとき、頻出翻訳文保持部550に所望の高頻出翻訳メッセージデータが保持されている場合には(ステップS308のYes)、処理がステップS310に移る。ステップS310では、翻訳要否判定部520によって、所望の高頻出翻訳メッセージデータが頻出翻訳文保持部550から取得され、出力制御部540に送信され、処理がステップS312に移る。最後に、ステップS312では、頻出翻訳文保持部550から取得した高頻出翻訳メッセージデータが出力制御部540から出力部203に送信され、高頻出翻訳メッセージデータに対応する翻訳メッセージが表示部203aに表示されて、メッセージ翻訳処理が終了する。
また、頻出翻訳文保持部550に所望の高頻出翻訳メッセージデータが保持されていない場合には(ステップS308のNo)、処理がステップS314に移る。
ステップS314では、受信したメッセージデータと当該メッセージデータで示されるメッセージの翻訳指示とが翻訳指示部230によって外部の翻訳サーバ31に送信され、処理がステップS316に移る。
続いて、ステップS316では、通信端末50bが翻訳サーバ31から翻訳メッセージデータを受信し、処理がステップS318に移る。最後に、ステップS318において翻訳サーバ31から受信した翻訳メッセージデータが出力制御部540によって出力部203に送信され、翻訳メッセージデータに対応する翻訳メッセージが表示部203aに表示されて、メッセージ翻訳処理が終了する。
なお、上述した第3の実施形態において、翻訳サーバ31内の頻出翻訳文保持部313にてメッセージデータ及びその翻訳文(翻訳メッセージデータ)を保持するようにしてもよい。
インスタントメッセージングサービスでは、送信者の使用言語(例えば英語)によるインスタントメッセージが、その言語とは異なる言語(例えば日本語)を使用する複数の受信者に対して同報送信される場合がある。その場合、同一のメッセージについての翻訳指示(例えば英語から日本語への翻訳指示)が複数の受信者の通信端末50から翻訳サーバ31に対して頻繁に送信される場合がある。この場合、その1つの翻訳指示についての翻訳メッセージデータを頻出翻訳文保持部313に保持しておくことで、他の翻訳指示についてはその保持された翻訳メッセージデータを通信端末50に返すことができる。これにより、翻訳サーバ31の処理負荷の削減及び翻訳に要する時間の短縮が可能となる。
さらに、頻出翻訳文保持部313において、メッセージデータに代えて、そのメッセージのメッセージIDを保持するようにしてもよい。すなわち、翻訳サーバ31内の頻出翻訳文保持部313にてメッセージデータのメッセージID及び対応する翻訳メッセージデータを保持するようにしてもよい。送信者が複数の受信者に対して同報送信したメッセージには、同一のメッセージIDが含まれている。このため、所定のメッセージに対する翻訳メッセージが頻出翻訳文保持部313に保持されているどうかを、メッセージIDどうしの比較により高速に行うことができ、翻訳に要する時間を短縮することができる。
<発明の効果>
本発明の第3の実施形態に係る通信端末、メッセージ翻訳システム及びメッセージ翻訳方法では、第1の実施形態に記載した(1)〜(6)の効果に加えて、以下の(8)の効果を得ることができる。
(8)通信端末は、翻訳サーバにおいて翻訳頻度の高いメッセージ(高頻出メッセージ)と、高頻出メッセージを翻訳した高頻出翻訳メッセージとを収集し、高頻出メッセージ及び高頻出翻訳メッセージを自端末内に保持している。このため、通信端末が翻訳頻度の高いインスタントメッセージを受信した場合には、翻訳サーバと通信することなく自端末内で翻訳ができるため、通信サーバとの間の通信を低減することができる。
4.第4の実施形態
以下、図面を参照して本発明の第4の実施形態に係るメッセージ翻訳システム、メッセージ翻訳システムで用いられる通信端末及びメッセージ翻訳システムにおけるメッセージ翻訳方法について説明する。
第4の実施形態に係るメッセージ翻訳システムでは、翻訳サーバによって翻訳された翻訳メッセージに誤翻訳があった場合や、ユーザにとってより好ましい翻訳に修正したい場合に、ユーザが通信端末を操作することで翻訳メッセージを訂正することを可能としている。また、第4の実施形態に係るメッセージ翻訳システムでは、通信端末がユーザによって訂正された翻訳メッセージを再度受信した場合には、翻訳メッセージを自動的に訂正して表示させることを可能としている。
なお、第4の実施形態に係るメッセージ翻訳システムは、第1の実施形態において説明した通信端末20bにインストールされたIMアプリケーション210の構成の一部が変更されている点で、第1の実施形態に係るメッセージ翻訳システム1と相違する。
このため、第4の実施形態では、IMアプリケーション210についてのみ詳細に説明し、他の機能部についての説明を省略する。
また、第4の実施形態では、第1の実施形態において説明を省略した、通信端末に備えられた入力部について説明する。
図9は、本発明の第4の実施形態に係るメッセージ翻訳システム4の概要を示すブロック図である。
(4−1)メッセージ翻訳システムの構成
本発明の第4の実施形態に係るメッセージ翻訳システム4は、メッセージ配信サーバ10と、4つの通信端末60(図9では通信端末60a、60bのみを図示している)と、翻訳サーバ30とが、通信ネットワークNWを介して接続された構成を有している。なお、メッセージ配信サーバ10及び翻訳サーバ30は、第1の実施形態に記載のメッセージ配信サーバ10及び翻訳サーバ30と同様の構成であるため、説明を省略する。
(4−1−1)通信端末
図9に示すように、第4の実施形態に係る通信端末60(60b)は、通信部201と、端末OS記憶部202と、出力部203と、入力部604と、通信端末20にインストールされたIMアプリケーション610と、を備えている。
なお、通信端末60(60b)のうち、通信部201、端末OS記憶部202及び出力部203は、第1の実施形態における通信部201、端末OS記憶部202及び出力部203と同様の構成であるため、説明を省略する。
(入力部)
入力部604は、例えばタッチパネル、ボタン部又はキーボード、並びに音声認識のためのマイクである。入力部604は、ユーザによる通信端末60の操作入力を受け付ける。ユーザの操作は、例えばIMアプリケーション610の起動操作、インスタントメッセージの入力、翻訳サーバから受信した翻訳メッセージデータの訂正指示入力である。
入力部604は、ユーザによるタッチパネルへのタッチ入力、ボタンの押下、音声による入力等を検出した場合に、ユーザからの操作指示を受け付ける。例えば、ユーザによってタッチパネルへのタッチ入力がなされた場合、入力部604はユーザのタッチパネル上のタッチ位置に基づいて、タッチパネルに表示されているどのアイコンに対してタッチ入力されたかを特定する。その後、入力部604が特定したアイコンに対応するアプリケーションが起動される。例えば、入力部604がタッチパネルのIMアプリケーション610のアイコンが表示されている領域に対してタッチ入力がなされたと特定した場合には、IMアプリケーション610が起動される。
ユーザは、例えば表示部203aに表示された翻訳メッセージの訂正指示を入力部604から入力することができる。入力部604は、翻訳メッセージの訂正指示が入力された場合、IMアプリケーション610の翻訳学習部650(詳細は後述する)に対して、訂正指示を送信する。
(インスタントメッセージングアプリケーション)
IMアプリケーション610は、通信端末60(60b)にインストールされるソフトウェアである。IMアプリケーション610は、IMアプリケーション610がインストールされた通信端末60bに、他の通信端末60(通信端末60a)との間でインスタントメッセージの送受信を行うインスタントメッセージングサービスを提供する。
IMアプリケーション610は、翻訳要否判定部220と、翻訳指示部230と、出力制御部640と、翻訳学習部650とを備えている。なお、翻訳要否判定部220と、翻訳指示部230とは、第1の実施形態における翻訳要否判定部220と、翻訳指示部230と同様の構成であるため、説明を省略する。
なお、以下の説明において、通信端末60が翻訳サーバ30から受信した翻訳結果を「翻訳メッセージデータ」、翻訳学習部650によって訂正された翻訳メッセージデータを「訂正翻訳メッセージデータ」と記載する。
IMアプリケーション610では、通信端末60aから送信されたインスタントメッセージのメッセージデータをメッセージ配信サーバ10から受信した場合、第1の実施形態におけるIMアプリケーション210での処理と同様の処理が行われる。そして、通信端末60bは、翻訳サーバ30から翻訳メッセージデータを受信する。
(出力制御部)
出力制御部640は、翻訳サーバ30から翻訳メッセージデータを受信した場合に、翻訳学習部650に対して、受信した翻訳メッセージデータに対応する訂正翻訳メッセージデータが保持されているか否かを問い合わせる。また、出力制御部640は、問合せの返答として、翻訳学習部650から、訂正翻訳メッセージデータ又は訂正不要を示す返答を受信する。出力制御部640は、翻訳学習部650から訂正翻訳メッセージデータを受信した場合には訂正翻訳メッセージデータを出力部203に出力する。出力制御部640は、翻訳学習部650から訂正不要を示す返答を受信した場合には翻訳サーバ30から受信した翻訳メッセージデータを出力部203に出力する。
(翻訳学習部)
翻訳学習部650は、第1の翻訳訂正部651と、訂正情報保持部652と、第2の翻訳訂正部653とを備えている。第1の翻訳訂正部651は、ユーザからの訂正指示に基づいて翻訳サーバ30から受信した翻訳メッセージデータの訂正を行う。また、第2の翻訳訂正部653は、過去に第1の翻訳訂正部651において訂正を行った翻訳メッセージデータを翻訳サーバ30から受信した場合に、過去の訂正情報に基づいて自動的に翻訳メッセージデータの訂正を行う。
第1の翻訳訂正部651は、入力部604から入力された訂正指示に基づいて、翻訳サーバから受信した翻訳メッセージデータの訂正を行う。第1の翻訳訂正部651は、入力部604から翻訳メッセージデータの訂正指示が入力されると、翻訳サーバ30から訂正対象の翻訳メッセージデータを受信した出力制御部640から訂正対象の翻訳メッセージデータを取得する。第1の翻訳訂正部651は、出力制御部640から取得した訂正対象の翻訳メッセージデータを、入力部604から入力された訂正指示に基づいて訂正し、訂正翻訳メッセージデータを作成する。
第1の翻訳訂正部651は、訂正翻訳メッセージデータと、入力部604から入力された訂正指示とを出力制御部640に送信する。また、第1の翻訳訂正部651は、訂正対象となった翻訳メッセージデータと訂正翻訳メッセージデータとを、訂正情報保持部652に送信する。
例えば、通信端末60bにおいて、翻訳サーバ30から受信した翻訳メッセージデータが「ありがとうございます」を示すデータであった場合、表示部203aには通信端末60aのユーザからのインスタントメッセージ「ありがとうございます」が表示される。通信端末60bのユーザは、「ありがとうございます」を「ありがとう」に訂正したい場合、入力部604から訂正後の翻訳メッセージとなる「ありがとう」を入力し、「ありがとうございます」を「ありがとう」に訂正する訂正指示を入力する。第1の翻訳訂正部651は、入力部604から入力された訂正指示に基づいて、出力制御部640から訂正対象の「ありがとうございます」を示すデータを取得する。第1の翻訳訂正部651は、出力制御部640から取得した「ありがとうございます」を示すデータを、入力部604から入力された「ありがとう」を示すデータに訂正する。最後に、第1の翻訳訂正部651は、「ありがとう」を示すデータと入力部604から入力された「ありがとうございます」を「ありがとう」に訂正する訂正指示とを出力制御部640に送信する。
訂正情報保持部652は、第1の翻訳訂正部651から送信された翻訳メッセージデータと翻訳メッセージデータが訂正された訂正翻訳メッセージデータとを関連付けて保持する。すなわち、訂正情報保持部652に保持された、関連付けられた翻訳メッセージデータ及び訂正翻訳メッセージデータが、過去の訂正情報に該当する。例えば、上述の例において、訂正情報保持部652は、第1の翻訳訂正部651から送信された「ありがとうございます」を示す翻訳メッセージデータと、「ありがとう」を示す訂正翻訳メッセージデータとを関連付けて保持する。
第2の翻訳訂正部653は、翻訳サーバ30から受信した翻訳メッセージデータと同一の翻訳メッセージデータが訂正情報保持部652に保持されているか否かを判定する。上述した「同一の翻訳メッセージデータ」が訂正情報保持部652に保持されている場合、第2の翻訳訂正部653は、訂正情報保持部652から、「同一の翻訳メッセージデータ」と関連付けて保持された訂正翻訳メッセージデータを取得する。第2の翻訳訂正部653は、受信した翻訳メッセージデータを、訂正情報保持部652から取得した「訂正翻訳メッセージデータ」に訂正する。第2の翻訳訂正部653は、出力制御部640からの訂正問合せに基づいて訂正処理を行う。
例えば、上述の例において、過去にユーザが「ありがとうございます」を「ありがとう」とする訂正指示を入力した場合、訂正情報保持部652は、翻訳メッセージデータ「ありがとうございます」と訂正翻訳メッセージデータ「ありがとう」とが関連付けて保持されている。この場合、第2の翻訳訂正部653は、翻訳サーバ30から受信した「ありがとうございます」のデータと同一の翻訳メッセージ「ありがとうございます」が訂正情報保持部652に保持されているか否かを判定する。上述した同一の翻訳メッセージである「ありがとうございます」が訂正情報保持部652に保持されている場合、第2の翻訳訂正部653は、訂正情報保持部652から、「ありがとうございます」と関連付けて保持された訂正翻訳メッセージ「ありがとう」のデータを取得する。第2の翻訳訂正部653は、受信した翻訳メッセージ「ありがとうございます」を、訂正情報保持部652から取得した「ありがとう」に訂正する。
(4−2)メッセージ翻訳システムにおけるメッセージ翻訳方法
以下、本発明の第4の実施形態に係るメッセージ翻訳方法について説明する。
図10及び図11は、図9に示す本発明の第4の実施形態に係るメッセージ翻訳システム4のインスタントメッセージ受信側の通信端末60(60b)における処理の流れを示すフローチャートである。図10は第2の翻訳訂正部653において訂正処理を行う際の処理の流れを示すフローチャートであり、図11は、第1の翻訳訂正部651において訂正処理を行う際の処理の流れを示すフローチャートである。図10及び図11を参照して、メッセージ翻訳システム4におけるメッセージ翻訳方法を説明する。
まず、図10を参照して、第2の翻訳訂正部653において訂正処理を行う際の処理を説明する。
図9に示すように、通信端末60aからメッセージ配信サーバ10に対して、通信端末60bを含む複数の通信端末60宛てのインスタントメッセージが同報送信される。図10に示すように、通信端末60bは、ステップS402において、メッセージ配信サーバ10から通信ネットワークNWを介してインスタントメッセージのメッセージデータを受信し、処理がステップS404に移る。
続いて、ステップS404では、通信端末60bの原言語判定部221において、通信端末60aから送信されたインスタントメッセージの原言語が受信したメッセージデータに基づいて判定され、処理がステップS406に移る。続いて、ステップS406では、言語比較部222において、通信端末60aから送信されたインスタントメッセージの原言語と、IMアプリケーション610において予め設定された翻訳先言語である目的言語とが比較され、原言語と目的言語とが不一致か否かを判断する。
原言語と予め設定された目的言語とが一致すると判定された場合(ステップS406のNo)、翻訳要否判定部220において受信したメッセージデータで示されるメッセージの翻訳が不要であると判定され、処理がステップS422に移る。ステップS422において、メッセージ配信サーバ10から受信したメッセージデータが、翻訳要否判定部220から出力制御部640を介して出力部203に送信される。これにより、メッセージ配信サーバ10から受信したメッセージデータに対応する未翻訳のインスタントメッセージが表示部203aに表示されて、メッセージ翻訳処理が終了する。
一方、原言語と予め設定された目的言語とが不一致であると判断された場合(ステップS406のYes)、翻訳要否判定部220において受信したメッセージデータの翻訳が必要であると判定され、処理がステップS408に移る。
ステップS408では、受信したメッセージデータと当該メッセージデータで示されるメッセージの翻訳指示とが翻訳指示部230によって外部の翻訳サーバ30に送信され、処理がステップS410に移る。
この後、通信端末60bがメッセージ配信サーバ10から受信したメッセージデータに対応するインスタントメッセージが翻訳サーバ30において目的言語に翻訳され、翻訳メッセージデータが翻訳サーバ30から通信端末60bに送信される。
続いて、ステップS410では、通信端末60bが翻訳サーバ30から翻訳メッセージデータを受信し、受信した翻訳メッセージデータが出力制御部640に送信されて、処理がステップS412に移る。続いて、ステップS412では、出力制御部640から翻訳学習部650に対して、翻訳メッセージデータに対応する訂正翻訳メッセージデータが保持されているか否かの問い合わせがなされる。
受信した翻訳メッセージデータに対応する訂正翻訳メッセージデータが翻訳学習部650に保持されていない場合には(ステップS412のYes)、処理がステップS414に移る。ステップS414では、翻訳学習部650の第2の翻訳訂正部653において、翻訳サーバ30から受信した翻訳メッセージデータが訂正翻訳メッセージデータに訂正され、訂正翻訳メッセージが出力制御部640に送信されて、処理がステップ416に移る。
最後に、ステップS416では、翻訳学習部650から受信した訂正翻訳メッセージデータが出力制御部640によって出力部203に送信され、訂正翻訳メッセージデータに対応する訂正翻訳メッセージが表示部203aに表示されて、メッセージ翻訳処理が終了する。
また、受信した翻訳メッセージデータに対応する訂正翻訳メッセージデータが翻訳学習部650に保持されていない場合には(ステップS412のNo)、処理がステップS418に移る。ステップS418では、翻訳学習部650から出力制御部640に対して、訂正不要を示す返答が送信され、処理がステップS420に移る。ステップS420では、翻訳サーバ30から受信した翻訳メッセージデータが出力制御部640によって出力部203に送信され、翻訳メッセージデータに対応する翻訳メッセージが表示部203aに表示されて、メッセージ翻訳処理が終了する。
次に、図11を参照して、第1の翻訳訂正部651においてユーザの訂正指示に基づく訂正処理を行う際の処理を説明する。
例えば、ステップS420のように、表示部203aに翻訳メッセージが表示される。ステップS432では、表示された翻訳メッセージを見たユーザによって、表示された翻訳メッセージの訂正指示が入力部604から入力され、処理がステップS434に移る。ステップS434では、第1の翻訳訂正部651によって、入力された訂正指示に基づく翻訳メッセージデータの訂正処理が行われ、処理がステップS436に移る。ステップS436では、訂正対象となった翻訳メッセージデータと、訂正対象となった翻訳メッセージデータが訂正処理された訂正翻訳メッセージデータとが訂正情報保持部652に保持され、処理がステップS438に移る。最後に、ステップS438において、訂正翻訳メッセージデータと入力部604から入力された訂正指示とが第1の翻訳訂正部651から出力制御部640を介して表示部203aに送信される。そして、訂正翻訳メッセージデータに対応する訂正翻訳メッセージが表示部203aに表示されて、メッセージ翻訳処理が終了する。
(4−3)変形例
図12に示すように、翻訳サーバ32は、通信端末60bの翻訳学習部650が備える訂正情報保持部652と同様に、翻訳メッセージデータと、ユーザの指示によって翻訳メッセージデータが訂正された訂正翻訳メッセージデータとを関連付けて保持する訂正情報保持部323を備えていてもよい。
訂正情報保持部323は、翻訳学習部650の訂正情報保持部652に保持された翻訳メッセージデータ及び訂正翻訳メッセージデータを通信端末60bから受信して保持する。訂正情報保持部323は、通信端末60bの翻訳学習部650と定期的に同期されることにより、翻訳メッセージデータ及び訂正翻訳メッセージデータを保持し、更新される。
このとき、翻訳サーバ32が訂正情報保持部323を備えている場合、翻訳サーバ32は、通信端末60bから受信し訂正情報保持部323に保存された翻訳メッセージデータ及び訂正翻訳メッセージデータに基づいて翻訳を行う。
<発明の効果>
本発明の第4の実施形態に係る通信端末、メッセージ翻訳システム及びメッセージ翻訳方法では、第1の実施形態に記載した(1)〜(6)の効果に加えて、以下の(9)〜(12)の効果を得ることができる。
(9)ユーザからの翻訳メッセージの訂正指示に基づいて、メッセージ受信側の通信端末において翻訳サーバから受信した翻訳メッセージの訂正を行うため、通信端末が適切な翻訳を学習し、通信端末における訂正精度が向上する。
(10)ユーザからの翻訳メッセージに訂正指示を行った後、再度の訂正指示を行うことなく翻訳メッセージが訂正される。
(11)翻訳サーバ側において、ユーザからの翻訳メッセージの訂正指示に基づく翻訳を行うことができるため、翻訳サーバが適切な翻訳を学習し、翻訳サーバにおける訂正精度が向上する。
(12)ユーザの好みに合わせて訂正された訂正翻訳メッセージを容易に表示することができる。
5.第5の実施形態
以下、図面を参照して本発明の第5の実施形態に係るメッセージ翻訳システム、メッセージ翻訳システムで用いられる通信端末について説明する。
第5の実施形態に係るメッセージ翻訳システムでは、翻訳メッセージを通信端末の表示部に表示する際に、翻訳メッセージデータの翻訳信頼度に応じて、翻訳メッセージデータの表示態様を変更する。
図13は、第5の実施形態に係るメッセージ翻訳システムにおいてインスタントメッセージングサービスを利用する通信端末70(70a,70b)の表示画面(表示部203a)を示す図である。図12(a)は、インスタントメッセージ送信側の通信端末70aの表示画面を示し、図12(b)は、インスタントメッセージ受信側の通信端末70bの表示画面を示す図である。なお、通信端末70aのユーザ(John)の使用言語は英語であり、通信端末70bのユーザ(Ichiro)の使用言語は日本語である。
通信端末70aのユーザ(John)が、インスタントメッセージングサービスを利用して通信端末70bのユーザ(Ichiro)に、「Good Morning! Where shall we meet up today?」との英語で記述された英語メッセージを送信する。このとき、通信端末70bからの翻訳指示に基づいて、図示しない翻訳サーバが通信端末70aから送信された英語メッセージ「Good Morning! Where shall we meet up today?」を日本語に翻訳する。通信端末70bの画面には、翻訳サーバ(図示せず)の翻訳結果である日本語メッセージ「おはよう!今日はどこを満たさなければならないか?」が表示される。
翻訳サーバは、翻訳後の日本語メッセージの第二文「今日はどこを満たさなければならないか?」の翻訳信頼度が低いと判断している。この場合、翻訳サーバは、通信端末70bに対して、翻訳メッセージデータとともに、翻訳信頼度に関する付加データを送信することができる。翻訳信頼度に関する付加データは、例えば、未知語や翻訳が不確定な一節を太字表示や文字色を変化させて表示するためのデータである。通信端末70bでは、出力制御部240が、付加データに基づいて、翻訳信頼度が低いと判断された「今日はどこを満たさなければならないか?」の一文の表示態様を太字等に変化させて、表示部203aに表示させる。
これにより、ユーザに対して翻訳メッセージの翻訳信頼度が低いことを視認させやすくなる。ユーザは、表示態様が他の部分と異なる文章または単語等がメッセージに含まれている場合、翻訳メッセージと併せて通信端末70aから送信された翻訳前のインスタントメッセージを表示させたり、翻訳メッセージの訂正入力を行うことができる。
なお、「翻訳信頼度」とは、翻訳の正確さを示す指標をいう。例えば、翻訳対象のメッセージ中に翻訳サーバのデータベース等に保持されていない未知の単語が含まれている場合、翻訳後のメッセージにおいて未知の単語に対応する語句を多く含む文章ほど「翻訳信頼度が低い」と判断される。「未知の単語」には、例えば、翻訳の時点の直近に使用されるようになった新語や、送信者が誤記載した単語等も含まれる。
また、例えば、既知の翻訳自動評価法により翻訳の精度を評価することができる。既知の翻訳自動評価法による評価結果が一定のスコア以下であった場合には、「翻訳信頼度が低い」と判断することができる。
既知の翻訳自動評価法としては、例えば、BLEU(BiLingual Evaluation Understudy)等の指標を用いた評価法が挙げられる。
<発明の効果>
本発明の第5の実施形態に係る通信端末、メッセージ翻訳システム及びメッセージ翻訳方法では、第一の実施形態に記載した(1)〜(6)の効果に加えて、以下の(13)の効果を得ることができる。
(13)表示された翻訳メッセージの翻訳信頼度が低いことをユーザに視認させることができるため、ユーザが翻訳前のメッセージを確認したり、翻訳メッセージの訂正を行う機会を提供することができる。
6.変形例
インスタントメッセージの翻訳を行うメッセージ翻訳システムは、上述した各実施形態で説明した翻訳指示機能がメッセージ配信サーバ10に備えられている場合にも実現することができる。
例えば、上述した各実施形態では、IMアプリケーション210が通信端末20にインストールされた例を説明したが、IMアプリケーション210のうち、翻訳指示に関係する機能はメッセージ配信サーバ10に備えられていてもよい。これにより、メッセージ配信サーバ10は、翻訳サーバ30に対して翻訳指示を行い、翻訳サーバ30から翻訳結果を受信する。この場合には、通信端末20は、メッセージ配信サーバ10から翻訳後のインスタントメッセージ又は翻訳後のインスタントメッセージ及び翻訳前のインスタントメッセージの双方を受信する。
同様に、通信端末50、60にインストールされたIMアプリケーション510、610のうち、翻訳指示に関係する機能がメッセージ配信サーバ10に備えられていてもよい。この場合には、通信端末50、60は、メッセージ配信サーバ10から翻訳後のインスタントメッセージ又は翻訳後のインスタントメッセージ及び翻訳前のインスタントメッセージの双方を受信する。
本発明の範囲は、図示され記載された例示的な実施形態に限定されるものではなく、本発明が目的とするものと均等な効果をもたらす全ての実施形態をも含む。さらに、本発明の範囲は、請求項により画される発明の特徴の組み合わせに限定されるものではなく、全ての開示されたそれぞれの特徴のうち特定の特徴のあらゆる所望する組み合わせによって画されうる。
1,2,3,4 メッセージ翻訳システム
10 メッセージ配信サーバ
20,20a〜20d,40,40a〜40d,50,50a〜50d,60,60a,60b,70a,70b 通信端末
30,31,32 翻訳サーバ
201,301 通信部
203 出力部
203a 表示部
210,410,510,610 インスタントメッセージング(IM)アプリケーション
220,420 翻訳要否判定部
222 言語比較部
230 翻訳指示部
301a 受信部
301b 送信部
302 翻訳部
313 頻出翻訳文保持部
323 訂正情報保持部
450 翻訳対象ユーザ情報保持部
313,550 頻出翻訳文保持部
604 入力部
650 翻訳学習部
651 第1の翻訳訂正部
652 訂正情報保持部

Claims (11)

  1. ネットワークを介して自端末と接続された他端末との間でメッセージデータを相互に送受信する通信部と、
    受信したメッセージデータに含まれるメッセージの翻訳の要否を判定する翻訳要否判定部と、
    前記翻訳要否判定部において前記受信したメッセージデータに含まれるメッセージの翻訳が必要と判定された場合に、外部の翻訳サーバに対して前記受信したメッセージデータに含まれるメッセージの翻訳を指示する翻訳指示部と、
    前記受信したメッセージデータ及び前記翻訳サーバによって前記受信したメッセージデータが翻訳された翻訳メッセージデータの少なくとも一方を出力する出力部と、
    を備える通信端末。
  2. 前記受信したメッセージデータのメッセージの原言語と、予め設定された、前記受信したメッセージデータに含まれるメッセージを翻訳する翻訳先の言語である目的言語とを比較する言語比較部
    を備え、
    前記翻訳要否判定部は、
    前記言語比較部において前記原言語と前記目的言語とが一致しないと判定された場合に、前記受信したメッセージデータに含まれるメッセージの翻訳が必要と判定する
    前記請求項1に記載の通信端末。
  3. 予め設定された、前記受信したメッセージデータに含まれるメッセージを翻訳する翻訳先の言語である目的言語とは異なる言語を使用するユーザのユーザIDを保持する翻訳対象ユーザ情報保持部
    を備え、
    前記翻訳要否判定部は、
    前記受信したメッセージデータの送信者のユーザIDが、前記翻訳対象ユーザ情報保持部に保持されているユーザIDと一致する場合に、前記受信したメッセージデータに含まれるメッセージの翻訳が必要と判定する
    請求項1に記載の通信端末。
  4. 前記翻訳サーバでの翻訳頻度の高い高頻出メッセージデータ及び該高頻出メッセージデータが翻訳された高頻出翻訳メッセージデータを保持する頻出翻訳文保持部
    を備え、
    前記出力部は、
    前記翻訳要否判定部において翻訳が必要と判定されたメッセージの前記受信したメッセージデータと同一の高頻出メッセージデータと関連付けられた高頻出翻訳メッセージデータが前記頻出翻訳文保持部に保持されている場合には、該頻出翻訳文保持部から取得された高頻出翻訳メッセージデータを出力する
    請求項1から3のいずれか1項に記載の通信端末。
  5. 前記出力部は、
    メッセージデータをテキストで表示する表示部
    を備え、
    前記表示部は、
    前記翻訳メッセージデータに含まれるメッセージの翻訳信頼度に応じて、該翻訳メッセージデータの表示態様を変更する
    請求項1から4のいずれか1項に記載の通信端末。
  6. ネットワークを介して接続された複数の通信端末と、
    前記複数の通信端末間でメッセージデータを相互に送受信可能とするメッセージ配信サーバと、
    前記複数の通信端末と接続されて該通信端末にメッセージデータで示されるメッセージを翻訳した翻訳メッセージデータを送信する翻訳サーバと、
    を備え、
    前記通信端末は、
    ネットワークを介して自端末と接続された他端末との間でメッセージデータを相互に送受信する通信部と、
    受信したメッセージデータで示されるメッセージの翻訳の要否を判定する翻訳要否判定部と、
    前記翻訳要否判定部において前記受信したメッセージデータで示されるメッセージの翻訳が必要と判定された場合に、外部の翻訳サーバに対して前記受信したメッセージデータで示されるメッセージの翻訳を指示する翻訳指示部と、
    前記受信したメッセージデータ及び前記翻訳サーバによって前記受信したメッセージデータが翻訳された翻訳メッセージデータの少なくとも一方を出力する出力部と、
    を備え、
    前記翻訳サーバは、
    前記通信端末から前記受信したメッセージデータ及び該受信したメッセージデータで示されるメッセージの翻訳指示を受信する受信部と、
    前記翻訳指示に従って、前記受信したメッセージデータで示されるメッセージを翻訳する翻訳部と、
    前記翻訳部で翻訳された前記翻訳メッセージデータを前記翻訳指示を受けた前記通信端末に送信する送信部と
    を備える
    メッセージ翻訳システム。
  7. 前記メッセージ配信サーバは、
    前記複数の通信端末のうちの一の通信端末から、該複数の通信端末のうちの一部の通信端末に対して、同時に前記メッセージデータを配信する
    請求項6に記載のメッセージ翻訳システム。
  8. 前記通信端末は、
    前記翻訳サーバから受信した前記翻訳メッセージデータの訂正指示を入力可能な入力部と、
    前記入力部によって入力された訂正指示に基づいて、前記翻訳メッセージデータの訂正を行う第1の翻訳訂正部と、
    前記翻訳メッセージデータと、前記翻訳メッセージデータが訂正された訂正翻訳メッセージデータとを関連付けて保持する訂正情報保持部と、
    を含む翻訳学習部と、
    を備え、
    前記翻訳サーバは、
    前記通信端末から受信した、前記訂正情報保持部に保持された前記翻訳メッセージデータ及び前記訂正翻訳メッセージデータに基づいて、翻訳を行う
    請求項6または7に記載のメッセージ翻訳システム。
  9. 通信端末が、
    ネットワークを介して自端末と接続された他端末との間でメッセージデータを相互に送受信し、
    受信したメッセージデータで示されるメッセージの翻訳の要否を判定し、
    前記受信したメッセージデータで示されるメッセージの翻訳が必要と判定された場合に、外部の翻訳サーバに対して前記受信したメッセージデータで示されるメッセージの翻訳を指示し、
    前記受信したメッセージデータ及び前記翻訳サーバによって前記受信したメッセージデータが翻訳された翻訳メッセージデータの少なくとも一方を出力する
    メッセージ翻訳方法。
  10. 前記翻訳サーバが、
    前記通信端末から前記受信したメッセージデータ及び該受信したメッセージデータで示されるメッセージの翻訳指示を受信し、
    前記翻訳指示に従って、前記受信したメッセージデータで示されるメッセージを翻訳し、
    翻訳した前記翻訳メッセージデータを前記翻訳指示を受けた前記通信端末に送信する
    請求項9に記載のメッセージ翻訳方法。
  11. 通信端末を、
    ネットワークを介して自端末と接続された他端末との間でメッセージデータを相互に送受信する通信部と、
    受信したメッセージデータに含まれるメッセージの翻訳の要否を判定する翻訳要否判定部と、
    前記翻訳要否判定部において前記受信したメッセージデータに含まれるメッセージの翻訳が必要と判定された場合に、外部の翻訳サーバに対して前記受信したメッセージデータに含まれるメッセージの翻訳を指示する翻訳指示部と、
    前記受信したメッセージデータ及び前記翻訳サーバによって前記受信したメッセージデータが翻訳された翻訳メッセージデータの少なくとも一方を出力する出力部と、
    として機能させるメッセージ翻訳用プログラム。
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