JPWO2016121904A1 - 酸味を改良したクリームチーズおよびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
[1]原料ミックスに乳酸菌とプロピオン酸菌とを接種して発酵することにより酸凝固させることを含む、クリームチーズの製造方法。
[2]プロピオン酸菌の接種量が、1〜109cfu/g原料ミックスである、前記[1]に記載のクリームチーズの製造方法。
[3]酸凝固が、pH3〜5まで発酵させることで行われる、前記[1]または[2]に記載のクリームチーズの製造方法。
[4]原料ミックスが、クリームチーズ用の原料ミックスである、前記[1]〜[3]のいずれか一項に記載のクリームチーズの製造方法。
[5]プロピオン酸菌が、プロピオニバクテリウム・フロイデンライヒET−3株(FERM BP−8115)である、前記[1]〜[4]のいずれか一項に記載のクリームチーズの製造方法。
[6]前記[1]〜[5]のいずれか一項に記載のクリームチーズの製造方法で製造されたクリームチーズ。
本発明において、「クリームチーズ」とは、乳及び乳製品の成分規格等に関する省令(昭和26年12月27日厚生省令第52号)、および公正競争規約で定めるナチュラルチーズの規格のうちいずれかに該当するものであって、一般的にクリームチーズと呼ばれるものをすべて包含するものとする。したがって、例えば、国際食品規格(Codex Standard)で規定されるクリームチーズ(CODEX STAN 275-1973)や、米国連邦規則で規定されるクリームチーズ(21CFR§133.133)などを包含する。
原料として、牛乳、山羊乳、羊乳等の哺乳類から得られた生乳、脱脂乳、クリームなどの乳原料を用い、クリームチーズ用の原料ミックスとすることができる。クリームチーズ用の原料ミックスは、生乳および/または脱脂乳にクリームを加えて、乳脂肪の含量を、例えば、7〜20重量%、7〜18重量%、7〜16重量%、7〜14重量%、7〜12重量%、8〜20重量%、8〜18重量%、8〜16重量%、8〜14重量%、8〜12重量%、9〜20重量%、9〜18重量%、9〜16重量%、9〜14重量%、9〜12重量%、10〜20重量%、10〜18重量%、10〜16重量%、10〜14重量%、10〜12重量%に調整する。クリームチーズ用の原料ミックスの乳脂肪の含量を7重量%以上とすることで、後述するクリームチーズのチーズカードとホエイを分離しやすくなり好ましい。また、クリームチーズ用の原料ミックスの乳脂肪の含量を20重量%以下とすることで、クリームチーズの風味および食感がくどくなく好ましい。したがって、かかる観点からは、乳脂肪の含量は、7〜20重量%、8〜20重量%、9〜20重量%、または10〜20重量%がより好ましい。
本発明において、殺菌処理したクリームチーズ用の原料ミックスを酸により凝固させる方法として、乳酸菌とプロピオン酸菌との発酵を利用する。
また、本発明のクリームチーズの製造方法における、乳酸菌およびプロピオン酸菌による発酵を終了するpHは、例えば、pH3〜5、pH3.5〜5、pH3.7〜5、pH3.9〜5、pH4〜5、pH4.1〜5、pH4.2〜5、pH4.3〜5、pH4.4〜5、pH4.5〜5であり、目標とするクリームチーズの品質や風味によって選択することができる。ここで、凝固した時のpHが3以上であれば、クリームチーズの酸味が強くなく、好ましい。また、凝固した時のpHが5以下であれば、十分に酸による凝固がなされており、後述するホエイとの分離が容易であり、好ましい。
本発明のクリームチーズの製造方法で得られたクリームチーズは、従来のクリームチーズ用の原料ミックスに乳酸菌を添加して調製するクリームチーズと比較して、クリームチーズを想起させる発酵風味が同等であった。これにより、本発明のクリームチーズの製造方法は、従来の方法と比較して、一般的に熟成風味を生成するプロピオン酸菌を併用しているにも関わらず、従来のクリームチーズと同等の発酵風味を有する。
未殺菌の生乳(牛乳)80kgにクリーム20kgを加えて、乳脂肪の含量が15重量%になるよう調整し、クリームチーズ用の原料ミックスとした。この原料ミックスを95℃で60秒間保持して殺菌した後、75℃まで冷却してから均質化圧15MPaで均質処理した。殺菌処理した原料ミックスを37℃まで冷却し、「明治ブルガリアヨーグルト」(株式会社明治製、日本)から分離したブルガリア菌とサーモフィラス菌と、プロピオン酸菌(プロピオニバクテリウム・フロイデンライヒET−3株(FERM BP−8115)を添加し、原料ミックス(発酵初期のプロピオン酸菌が9.5×106cfu/g)のpHが4.8になるまで静置発酵をした。発酵した原料ミックスを撹拌しながら80℃まで加温した後、カードとホエイを分離して、実施例1のクリームチーズを得た。このクリームチーズを4℃まで冷却した。
未殺菌の生乳(牛乳)80kgにクリーム20kgを加えて、乳脂肪の含量が15重量%になるよう調整し、クリームチーズ用の原料ミックスとした。この原料ミックスを95℃で60秒間保持して殺菌した後、75℃まで冷却してから均質化圧15MPaで均質処理した。殺菌処理した原料ミックスを37℃まで冷却し、「明治ブルガリアヨーグルト」(株式会社明治製、日本)から分離したブルガリア菌とサーモフィラス菌と、プロピオン酸菌(プロピオニバクテリウム・フロイデンライヒET−3株(FERM BP−8115)を添加し、原料ミックス(発酵初期のプロピオン酸菌が2.6×107cfu/g)のpHが4.8になるまで静置発酵をした。発酵した原料ミックスを撹拌しながら80℃まで加温した後、カードとホエイを分離して、実施例2のクリームチーズを得た。このクリームチーズを4℃まで冷却した。
未殺菌の生乳(牛乳)80kgにクリーム20kgを加えて、乳脂肪の含量が15重量%になるよう調整し、クリームチーズ用の原料ミックスとした。この原料ミックスを95℃で60秒間保持して殺菌した後、75℃まで冷却してから均質化圧15MPaで均質処理した。殺菌処理した原料ミックスを37℃まで冷却し、「明治ブルガリアヨーグルト」(株式会社明治製、日本)から分離したブルガリア菌とサーモフィラス菌を添加し原料ミックスのpHが4.8になるまで6.3時間の静置発酵をした。発酵した原料ミックスを撹拌しながら80℃まで加温した後、カードとホエイを分離して、比較例1のクリームチーズを得た。このクリームチーズを4℃まで冷却した。
Claims (6)
- 原料ミックスに乳酸菌とプロピオン酸菌とを接種して発酵することにより酸凝固させることを含む、クリームチーズの製造方法。
- プロピオン酸菌の接種量が、1〜109cfu/g原料ミックスである、請求項1に記載のクリームチーズの製造方法。
- 酸凝固が、pH3〜5まで発酵させることで行われる、請求項1または2に記載のクリームチーズの製造方法。
- 原料ミックスが、クリームチーズ用の原料ミックスである、請求項1〜3のいずれか一項に記載のクリームチーズの製造方法。
- プロピオン酸菌が、プロピオニバクテリウム・フロイデンライヒET−3株(FERM BP−8115)である、請求項1〜4のいずれか一項に記載のクリームチーズの製造方法。
- 請求項1〜5のいずれか一項に記載のクリームチーズの製造方法で製造されたクリームチーズ。
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