JPWO2016104235A1 - ステレオ撮像装置及び移動体 - Google Patents

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Abstract

小型軽量でありながら、多彩な障害物を認識できるステレオ撮像装置及びそれを有する移動体を提供する。各種光学フィルタを備えた第1アレイ光学系を有する第1撮像装置及び第2アレイ光学系を有する第2撮像装置でステレオ撮像装置を構成することにより、単体のアレイ光学系を有する撮像装置よりも長い基線長により、遠距離における測距精度を確保しつつ、各種光学フィルタを透過した画像から多彩な障害物を検出することが可能となる。

Description

本発明は、複数の複眼撮像装置を備えたステレオ撮像装置と、かかるステレオ撮像装置を搭載した移動体に関する。
近年、無人移動体或いは車両などにおいて、進行方向前方の障害物を検出する障害物検出装置が開発されている。例えば、特許文献1に開示された障害物検出装置は、進行方向に投射した赤外線をスキャンすることで障害物を検出するものであるが、検出範囲が赤外線のスキャン範囲に留まり比較的狭いという問題がある。
これに対し、特許文献2に開示された障害物検出装置は、ミリ波レーダーを用いて障害物を検出するものであるが、障害物の形や寸法の識別が困難であるという問題がある。一方、特許文献3に開示された障害物検出装置は、ステレオカメラを用いることで同時刻に撮像された複数の画像上における同一対象物の位置ずれ(視差)を、テンプレートマッチングにより算出し、算出した視差をもとに対象物の実空間上の位置を、周知の変換式により算出できるものであり、上述の問題を解消することができる。
特開2014−24431号公報 特開2013−86560号公報 特開2009−146217号公報
しかしながら、特許文献3に開示された技術では、反射物や逆光条件下等で被写体を識別にしにくくなるという問題がある。上述の3種類の障害物検出装置を搭載して、条件に応じて使い分けることも考えられるが、コストが増大すると共に重量増を招く。特に、無人飛行体などに障害物検出装置を搭載する場合、一回の航続距離を確保する為に、極力小型軽量の障害物検出装置が望まれているという実情がある。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされ、小型軽量でありながら、多彩な障害物を認識できるステレオ撮像装置及びそれを有する移動体を提供することを目的とする。
上述した目的のうち少なくとも一つを実現するために、本発明の一側面を反映したステレオ撮像装置は、
光軸を異ならせて配置した複数の第1結像光学系を備えた第1アレイ光学系と、前記複数の第1結像光学系の各々が形成する画像を光電変換し画像信号を出力する第1固体撮像素子と、を有する第1撮像装置と、
光軸を異ならせて配置した複数の第2結像光学系を備えた第2アレイ光学系と、前記複数の第2結像光学系の各々が形成する画像を光電変換し画像信号を出力する第2固体撮像素子と、を有する第2撮像装置と、を備えたステレオ撮像装置であって、
前記第1結像光学系と前記第2結像光学系の光軸は平行で、前記第1撮像装置と前記第2撮像装置とは、光軸直交方向に離間して配置され、
前記第1結像光学系の各々は、光学補正無しフィルタ、赤色フィルタ、緑色フィルタ、青色フィルタ、NDフィルタ、近赤外フィルタ、及び偏光フィルタのうちいずれか1種類を備えてなり、且つ前記第1アレイ光学系の有するフィルタは、少なくとも2種類であり、
前記第2結像光学系の各々の有するフィルタは、前記第1アレイ光学系の有するフィルタと同種であって、
同種のフィルタを有する、前記第1結像光学系により形成された画像の前記画像信号と前記第2結像光学系により形成された画像の前記画像信号に基づいて被写体の3次元情報を得る。
本発明によれば、小型軽量でありながら、多彩な障害物を認識できるステレオ撮像装置及びそれを有する移動体を提供することができる。
本実施形態にかかる移動体としての無人飛行体の斜視図である。 第1撮像装置CA1の概略構成を示す図である。 第1撮像装置CA1に用いるカラーフィルタにおけるフィルタ素子の並びの一例を示す図である。 無人飛行体100の構成を示すブロック図である。 画像処理部PRにおける処理フローを示すブロック図である。 画像処理部PRにおける別な処理フローを示すブロック図である。 画像処理部PRにおける別な処理フローを示すブロック図である。 画像処理部PRにおける別な処理フローを示すブロック図である。 画像処理部PRにおける別な処理フローを示すブロック図である。 第2の処理態様にかかる画像処理部PRにおける処理フローを示すブロック図である。 画像処理部PRにおける別な処理フローを示すブロック図である。 画像処理部PRにおける別な処理フローを示すブロック図である。 画像処理部PRにおける別な処理フローを示すブロック図である。 画像処理部PRにおける別な処理フローを示すブロック図である。 別な実施形態にかかる移動体としての無人飛行体の斜視図である。 無人飛行体100’の構成を示すブロック図である。 ステレオ撮像装置を搭載した車両の例を示す図である。
以下、本発明に係る実施形態を説明する。図1は、本実施形態にかかる移動体としての無人飛行体の斜視図である。図1に示す無人飛行体100において、脚部102により支持された本体101は、周方向に等間隔に4本のアーム103A〜103Dを水平に植設している。アーム103A〜103Dの先端には、推進力発生装置であるモータ104A〜104Dが取り付けられており、各モータ104A〜104Dの垂直方向を向いた回転軸には、プロペラ105A〜105Dが回転可能に取り付けられている。
本体101の上面には、第1撮像装置CA1と第2撮像装置CA2とが各光軸を互いに平行にし且つ光軸直交方向に離間した状態で、進行方向(矢印方向)を向いて設置されている。
図2は、第1撮像装置CA1の概略構成を示す図である。図2において、第1撮像装置CA1は、光軸を互いに平行として3行3列に配置された個眼光学系ILと、個眼光学系ILの各々により形成される被写体像を光電変換する光電変換領域(一体であっても良い)Iaを9領域備えた固体撮像素子(第1固体撮像素子)SRと、個眼光学系ILと光電変換領域Iaとの間に配置された光学フィルタCFと、を有する。光学フィルタCFは、個眼光学系ILの個々に応じて9個のフィルタ素子CFaに分割されている。なお、光学フィルタCFは、個眼光学系ILより被写体側に配置されていてもよい。複数種の光学フィルタCFと複数の個眼光学系ILとで、第1アレイ光学系を構成する。尚、図示していないが、同じ構成を有する第2撮像装置CA2において、同種の光学フィルタCFと複数の個眼光学系ILとで第2アレイ光学系を構成し、それにより形成される被写体像を光電変換する固体撮像素子SRが第2固体撮像素子を構成する。
図3は、第1撮像装置CA1に用いる光学フィルタにおけるフィルタ素子の並びの一例を示す図である。光学フィルタCFは、素通しのガラスであるフィルタ素子CFa(以下、NOとする)と、赤色の光を透過するフィルタ素子CFa(以下、Rとする)と、緑色の光を透過するフィルタ素子CFa(以下、Gとする)と、青色の光を透過するフィルタ素子CFa(以下、Bとする)と、近赤外の光を透過するフィルタ素子CFa(以下、IRとする)と、第1の減衰率を有するフィルタ素子(NDフィルタ)CFaと(以下、ND1とする)、第1の減衰率より高い第2の減衰率を有するフィルタ素子(NDフィルタ)CFa(以下、ND2とする)と、透過軸が0度であるフィルタ素子(偏光フィルタ)CFa(以下、PFとする)と、透過軸が90度であるフィルタ素子(偏光フィルタ)CFa(以下、SFとする)とを有する。1種類のフィルタ素子CFaと、それに対応する個眼光学系ILとで、結像光学系(第1結像光学系又は第2結像光学系)を構成する。尚、少なくとも2種類のフィルタ素子が用途に応じて設けられていれば足りる。
第2撮像装置CA2は、図2,3に示す第1撮像装置CA1と同様な構成を有する。但し、フィルタ素子CFaの配列は、第1撮像装置と同一でも良いし、鏡像関係となる配置であっても良いし、ランダム配置であっても良い。尚、「光学補正無しフィルタ」とは、透過光に対して実質的に光学補正がなされないフィルタをいい、図3に示す素通しガラスの他、素通しの樹脂素材でも良いし、フィルタ素子を設けない場合も含み、RGBの各場合よりも広帯域の波長情報を取り込むことができる。
図4は、無人飛行体100の構成を示すブロック図である。第1撮像装置CA1と第2撮像装置CA2とから出力された画像信号は、無人飛行体100の本体101に同架され第1撮像装置CA1と第2撮像装置CA2に接続された画像処理部PRに入力され、画像処理部PR内の被写体距離情報取得部PR1にて、撮像領域の3次元情報を得ることで障害物に関する被写体情報が求められる。また、入力された画像信号に基づいて、画像処理部PR内のモニタリング用可視画像情報取得部PR2にて可視画像を形成し、そのデータを外部のモニタ(表示装置)MTに送信することで、無人飛行体100から撮像した可視画像を、オペレータがモニタMTを通して観察できる。特に、第1撮像装置CA1及び/又は第2撮像装置CA2のフィルタ素子(R,G,B)を透過した光束を用いることで、カラーの可視光画像を形成できるので、これをモニタMTに表示することで、オペレータの操作を支援できる。尚、その他のフィルタ素子を通過させた光束を用いてモニタ画像を表示しても良い。
更に、画像処理部PRから出力された被写体情報は、本体101内に配置された駆動制御部(移動制御部)DRに出力され、これに基づいて障害物に衝突しないように、モータ104A〜104Dを制御して、自律飛行を実現できるようになっている。
次に、図面を参照して、画像処理部PRにおける自律飛行制御を含む処理について説明する。図5は、画像処理部PRにおける処理フローを示すブロック図である。ここで、無人飛行体100は、移動方向前方の対象物を障害物として検出し、これを避けるように飛行を行うものとする。飛行状態で、第1撮像装置CA1と第2撮像装置CA2とは、各フィルタ素子CFa及び各個眼光学系ILを透過した光束を、固体撮像素子SR内の光電変換領域Iaで、それぞれ受光して光電変換を行う。光電変換された後に、各信号は固体撮像素子SRから出力され、画像処理部PR内に設けられた不図示のメモリMRに記憶され、必要に応じて呼び出されるようになっている。
(第1の処理態様)
第1の処理態様では、予め、測距する対象を抽出し、その対象について測距を行って距離マップを作成するものである。また、反射体を検出した場合には、反射体自体の距離情報は検出しないようにしている。まず、画像処理部PRは、予め決められたプログラム又はオペレータの操作によって、素通しガラスのフィルタ素子(NO)を通過した光束により露出時間(露光量)を決定することとなっている場合、処理P101、P102において、第1撮像装置CA1と第2撮像装置CA2とから、それぞれ独立して、素通しガラスのフィルタ素子(NO)を通過した光束に対応する信号を入力して、その値から露出時間を決定し、これをフィードバックして、固体撮像素子SRの露出時間を個々に制御するようになっている。決定された露出時間での撮像後、第1撮像装置CA1と第2撮像装置CA2の光電変換領域Iaから出力された信号は、メモリMRにそれぞれ記憶される。
次いで、画像処理部PRは、処理P103において、メモリMRから、第1撮像装置CA1と第2撮像装置CA2それぞれに応じ、素通しガラスのフィルタ素子(NO)を通過した光束に対応する信号と、第1の減衰率を有するフィルタ素子(ND1)を通過した光束に対応する信号と、第2の減衰率を有するフィルタ素子(ND2)を通過した光束に対応する信号とを入力し、最もコントラストが大きい画像を選択し、その画像に対応した信号値から被写体を判別する。例えば逆光下などの撮像条件では、太陽などの高輝度の被写体が写り込むことがあるが、このように素通しガラスのフィルタ素子(NO)を通過した光束を入射した光電変換領域Iaの画素値が飽和するような撮像状態でも、第1の減衰率又は第2の減衰率を有するフィルタ素子(ND1又はND2)を通過した光束に対応する信号に基づいて、白飛びしないコントラストのある被写体画像を得ることができ、障害物検知に最適な輝度の画像を得ることが出来る。このため、誤検知を防ぐことが可能である。尚、フィルタ素子(NO,ND1,ND2)のいずれか2つを選択し、得られた信号から上記と同様のことを行っても良い。また、フィルタ素子(NO,ND1,ND2)のいずれか2つ又は3つを選択してダイナミックレンジの広い画像を作成してもよい。
以上と並行して、画像処理部PRは、処理P104において、メモリMRから、フィルタ素子(PF)を通過した光束に対応する信号と、フィルタ素子(SF)を通過した光束に対応する信号とを入力して、両信号値の差を求め、これらの値から被写体に反射体が含まれていないか判断する。すなわち、両信号値の差が閾値を超えていれば、反射光が入射したことが分かるので、画像処理部PRは、閾値の超えた領域範囲を反射体と認識する。尚、反射体の判定に用いる信号は、第1撮像装置CA1内の信号のみでも良いし、第2撮像装置CA2内の信号のみでも良いし、第1撮像装置CA1及び第2撮像装置CA2双方からの信号でも良い。
以上と並行して、画像処理部PRは、処理P105において、メモリMRから、近赤外の光を透過するフィルタ素子(IR)を通過した光束に対応する信号を入力して、閾値より低い被写体を特定し抽出する。例えば森林の上に設けられた架線などは、色調が背景に近くなるので、可視光では判別しにくいことがあるが、一般的に植物は近赤外の光を反射するため架線部分の信号だけが低くなる。従って、近赤外の光を把握することで森林から架線を判別できる。
以上と並行して、画像処理部PRは、処理P106において、メモリMRから、フィルタ素子(R)を通過した赤色光束に対応する信号と、フィルタ素子(G)を通過した緑色光束に対応する信号と、フィルタ素子(B)を通過した青色光束に対応する信号のうち少なくとも1つと、近赤外の光を透過するフィルタ素子(IR)を通過した光束に対応する信号を入力して、これらを演算して被写体を特定する。
例えば対象物の認識に、NDVI(正規化差植生指数)の式を用いることができる。フィルタ素子(R)を通過した赤色光束に対応する信号の輝度値をRsとし、フィルタ素子(IR)を通過した近赤外光束に対応する信号の輝度値をIRsとしたときに、(1)式で表されるNDVI値が所定の範囲にあれば、撮像した被写体が植物であると判別できる。フィルタ素子(IR)を通過した近赤外光束に対応する信号のみでも植物であると判別できる場合もあるが、(1)式を用いることで、確度の高い対象物認定が可能となる。なお、適宜フィルタ素子(G)を通過した緑色光束に対応する信号や、フィルタ素子(B)を通過した青色光束に対応する信号を用いても良い。
(NDVI)=(IRs−Rs)/(IRs+Rs) (1)
更に、画像処理部PRは、処理P104で判別された反射体以外の領域に対し、処理P107において、メモリMRから、フィルタ素子(R)を通過した赤色光束に対応する信号と、フィルタ素子(G)を通過した緑色光束に対応する信号と、フィルタ素子(B)を通過した青色光束に対応する信号とをそれぞれ入力して、2組の可視光画像データを生成し、その視差情報に基づいて各色のステレオ画像を形成し、測距を行う。尚、ステレオ画像を用いた測距技術については、特開2009−186228号公報に開示されているため、詳細は記載しない。その後、画像処理部PRは、処理P108で画素毎に可視光距離マップを作成し、被写体の3次元情報を求める。「距離マップ」とは、被写体の画像に距離情報を持たせたものをいう。
これと並行して、画像処理部PRは、処理P104で判別された反射体以外の領域に対し、処理P109において、メモリMRから、素通しガラスのフィルタ素子(NO)を通過した光束に対応する信号と、第1の減衰率を有するフィルタ素子(ND1)を通過した光束に対応する信号と、第2の減衰率を有するフィルタ素子(ND2)を通過した光束に対応する信号とをそれぞれ入力して、コントラストの最も大きい画像についてステレオ画像を形成し、測距を行う。その後、画像処理部PRは、処理P110で画素毎に逆光用距離マップを作成し、被写体の3次元情報を求める。尚、フィルタ素子(NO,ND1,ND2)のいずれか2つを選択して得られた信号から上記と同様のことを行っても良い。また、フィルタ素子(NO,ND1,ND2)のいずれか2つ又は3つの画像を用いてダイナミックレンジの広い画像を作成し、ステレオ画像を形成し、測距を行ってもよい。
これと並行して、画像処理部PRは、処理P111において、処理P104で判別された反射体の境界部を求め、この境界部に対して、メモリMRから、フィルタ素子(PF)を通過した光束に対応する信号、又はフィルタ素子(SF)を通過した光束に対応する信号を入力して、ステレオ画像を形成し、測距を行う。その後、画像処理部PRは、処理P112において、得られた境界部の測距値を反射体の測距値として、反射体を含む距離マップを作成し、被写体の3次元情報を求める。
これと並行して、画像処理部PRは、処理P104で判別された反射体以外の領域に対し、処理P113において、メモリMRから、フィルタ素子(IR)を通過した近赤外光束に対応する信号を入力して、近赤外ステレオ画像を形成し、測距を行う。その後、画像処理部PRは、処理P114で画素毎に近赤外距離マップを作成し、被写体の3次元情報を求める。
これと並行して、画像処理部PRは、処理P104で判別された反射体以外の領域に対し、処理P115において、メモリMRから、フィルタ素子(R)を通過した赤色光束に対応する信号と、フィルタ素子(G)を通過した緑色光束に対応する信号と、フィルタ素子(B)を通過した青色光束に対応する信号と、フィルタ素子(IR)を通過した近赤外光束に対応する信号を入力して、可視光及び近赤外ステレオ画像を形成し、測距を行う。その後、画像処理部PRは、処理P116で画素毎に可視光及び近赤外距離マップを作成し、被写体の3次元情報を求める。
その後、処理P117において、画像処理部PRは、処理P108,P110,P112,P114、P116で得られた距離マップを重ね合わせ、精度を保証できない反射体自体の測距情報(反射体の測距情報を境界部の測距情報に置き換えたものを除く)を排除するなど取捨選択を行った上で、例えば2つ以上の距離マップにて認識された対象物がある場合、これを回避するように駆動制御部DRに被写体情報を出力する。尚、これ以外にも、画像処理部PRは、処理P108,P110,P112,P114、P116で得られた距離マップに基づいて、最も無人飛行体100に近い対象物がある場合、これを回避するように駆動制御部DRに被写体情報を出力するようにしても良い。
図6は、画像処理部PRにおける処理フローの別な例を示すブロック図である。画像処理部PRは、予め決められたプログラム又はオペレータの操作によって、フィルタ素子(R)を通過した赤色光束と、フィルタ素子(G)を通過した緑色光束と、フィルタ素子(B)を通過した青色光束とにより露出時間を決定することとなっている場合、処理P101A、P102Aにおいて、第1撮像装置CA1と第2撮像装置CA2とから、それぞれ独立して、フィルタ素子(R)を通過した赤色光束に対応する信号と、フィルタ素子(G)を通過した緑色光束に対応する信号と、フィルタ素子(B)を通過した青色光束に対応する信号を入力して、これら値から輝度値を演算して露出時間を決定し、これをフィードバックして、固体撮像素子SRの露出時間を個々に制御するようになっている。尚、処理P103〜P117については、図5の処理と同様であるので説明を省略する。
図7は、画像処理部PRにおける処理フローの別な例を示すブロック図である。画像処理部PRは、予め決められたプログラム又はオペレータの操作によって、フィルタ素子(IR)を通過した近赤外光束により露出時間を決定することとなっている場合、処理P101B、P102Bにおいて、第1撮像装置CA1と第2撮像装置CA2とから、それぞれ独立して、フィルタ素子(IR)を通過した近赤外光束に対応する信号を入力して、この値から露出時間を決定し、これをフィードバックして、固体撮像素子SRの露出時間を個々に制御するようになっている。尚、処理P103〜P117については、図5の処理と同様であるので説明を省略する。
図8は、画像処理部PRにおける処理フローの別な例を示すブロック図である。画像処理部PRは、予め決められたプログラム又はオペレータの操作によって、第1の減衰率を有するフィルタ素子(ND1)を通過した光束と、第2の減衰率を有するフィルタ素子(ND2)を通過した光束との少なくとも一方により露出時間を決定することとなっている場合、処理P101C、P102Cにおいて、第1撮像装置CA1と第2撮像装置CA2とから、それぞれ独立して、第1の減衰率を有するフィルタ素子(ND1)を通過した光束に対応する信号、及び/又は第2の減衰率を有するフィルタ素子(ND2)を通過した光束に対応する信号を入力して、この値に基づいて露出時間を決定し、これをフィードバックして、固体撮像素子SRの露出時間を個々に制御するようになっている。尚、処理P103〜P117については、図5の処理と同様であるので説明を省略する。
図9は、画像処理部PRにおける処理フローの別な例を示すブロック図である。画像処理部PRは、予め決められたプログラム又はオペレータの操作によって、フィルタ素子(PF)を通過した光束に対応する信号又はフィルタ素子(SF)を通過した光束に対応する信号により露出時間を決定することとなっている場合、処理P101D、P102Dにおいて、第1撮像装置CA1と第2撮像装置CA2とから、それぞれ独立して、フィルタ素子(PF)を通過した光束に対応する信号、又はフィルタ素子(SF)を通過した光束に対応する信号を入力して、この値に基づいて露出時間を決定し、これをフィードバックして、固体撮像素子SRの露出時間を個々に制御するようになっている。尚、処理P103〜P117については、図5の処理と同様であるので説明を省略する。
たとえば水面に向かって無人飛行体100が移動する場合など、撮像領域の大半が反射体(水面)で占められる可能性も考えられる。このような時、正確な測距が極めて困難となり、無人飛行体が水面に着水してしまう恐れがあるため、反射体が被写体の大半(例えば80%以上)を占めるような場合には、駆動制御部DRが無人飛行体100を一時停止させることが好ましい。
(第2の処理態様)
第2の処理態様では、同種のフィルタで得られた画像信号を用い、撮像された被写体全てについて測距を行って距離マップを形成し、必要なものを抽出するものである。また、反射体を検出した場合、反射体自体の距離情報を検出しても用いないようにしている。図10は、第2の処理態様にかかる画像処理部PRにおける処理フローを示すブロック図である。まず、画像処理部PRは、予め決められたプログラム又はオペレータの操作によって、素通しガラスのフィルタ素子(NO)を通過した光束により露出時間を決定することとなっている場合、処理P201、P202において、第1撮像装置CA1と第2撮像装置CA2とから、それぞれ独立して、素通しガラスのフィルタ素子(NO)を通過した光束に対応する信号を入力して、その値から露出時間を決定し、これをフィードバックして、固体撮像素子SRの露出時間を個々に制御するようになっている。決定された露出時間での撮像後、第1撮像装置CA1と第2撮像装置CA2の光電変換領域Iaから出力された信号は、メモリMRにそれぞれ記憶される。
次いで、画像処理部PRは、処理P203において、メモリMRから、第1撮像装置CA1と第2撮像装置CA2毎に、フィルタ素子(R)を通過した赤色光束に対応する信号と、フィルタ素子(G)を通過した緑色光束に対応する信号と、フィルタ素子(B)を通過した青色光束に対応する信号とをそれぞれ入力して、各色のステレオ画像を形成し、測距を行って、RGB測距データを得る。RGB測距データは、被写体に反射体が含まれている場合、その実際の測距データも含む。
これと並行して、画像処理部PRは、処理P204において、メモリMRから、第1撮像装置CA1と第2撮像装置CA2毎に、素通しガラスのフィルタ素子(NO)を通過した光束に対応する信号と、第1の減衰率を有するフィルタ素子(ND1)を通過した光束に対応する信号と、第2の減衰率を有するフィルタ素子(ND2)を通過した光束に対応する信号とをそれぞれ入力して、同種フィルタ素子に対応する値から、それぞれステレオ画像を形成し、測距を行って、ND測距データを得る。ND測距データは、被写体に反射体が含まれている場合、その実際の測距データも含む。尚、フィルタ素子(NO,ND1,ND2)のいずれか2つを選択し、得られた信号から上記と同様のことを行っても良い。また、フィルタ素子(NO,ND1,ND2)のいずれか2つ又は3つの画像を用いてダイナミックレンジの広い画像を作成し、ステレオ画像を形成し、測距を行ってもよい。
以上と並行して、画像処理部PRは、処理P205において、メモリMRから、第1撮像装置CA1と第2撮像装置CA2毎に、フィルタ素子(PF)を通過した光束に対応する信号と、フィルタ素子(SF)を通過した光束に対応する信号とをそれぞれ入力して、同種フィルタ素子に対応する値から、それぞれステレオ画像を形成し、測距を行って、偏光測距データを得る。偏光測距データは、被写体に反射体が含まれている場合、その実際の測距データも含む。
以上と並行して、画像処理部PRは、処理P206において、メモリMRから、第1撮像装置CA1と第2撮像装置CA2毎に、フィルタ素子(IR)を通過した近赤外光束に対応する信号をそれぞれ入力して、ステレオ画像を形成し、測距を行って、近赤外測距データを得る。近赤外測距データは、被写体に反射体が含まれている場合、その実際の測距データも含む。
次いで、画像処理部PRは、処理P207において、メモリMRから、フィルタ素子(PF)を通過した光束に対応する信号と、フィルタ素子(SF)を通過した光束に対応する信号とを入力して、両信号値の差を求め、これらの値から被写体に反射体が含まれていないか判断する。すなわち、両信号値の差が閾値を超えていれば、反射光が入射したことが分かるので、画像処理部PRは、閾値を超えた領域範囲を反射体と認識する。尚、反射体の判定に用いる信号は、第1撮像装置CA1内の信号のみでも良いし、第2撮像装置CA2内の信号のみでも良いし、第1撮像装置CA1及び第2撮像装置CA2の双方からの信号でも良い。
更に、画像処理部PRは、処理P208において、被写体中の反射体の境界部を求め、この境界部に対して、処理P205により得られた偏光測距データから、反射体の測距値を境界部の測距値に置換して、処理P209において、反射体の距離マップを作成し、被写体の3次元情報を求める。
更に、画像処理部PRは、処理P203で得られた可視光測距データ内から、処理P207で判別された反射体に対応する測距データを除去して、処理P210で可視光用の距離マップを作成し、被写体の3次元情報を求める。
更に、画像処理部PRは、処理P211において、メモリMRから、第1撮像装置CA1と第2撮像装置CA2それぞれに応じ、素通しガラスのフィルタ素子(NO)を通過した光束に対応する信号と、第1の減衰率を有するフィルタ素子(ND1)を通過した光束に対応する信号と、第2の減衰率を有するフィルタ素子(ND2)を通過した光束に対応する信号とを入力し、最もコントラストが大きい画像を選択し、これに対応するND測距データを、処理P204で得られたND測距データ内から選択する。画像処理部PRは、処理P212で、選択したND測距データから、処理P207で判別された反射体に対応する測距データを除去して、逆光用の距離マップを作成し、被写体の3次元情報を求める。尚、フィルタ素子(NO,ND1,ND2)のいずれか2つを選択し、得られた信号から上記と同様のことを行っても良い。また、フィルタ素子(NO,ND1,ND2)のいずれか2つ又は3つの画像を用いてダイナミックレンジの広い画像を作成し、ステレオ画像を形成し、測距を行ってもよい。
更に、画像処理部PRは、処理P206で得られた近赤外測距データ内から、処理P207で判別された反射体に対応する測距データを除去して、処理P213で近赤外用の距離マップを作成し、被写体の3次元情報を求める。
更に、画像処理部PRは、処理P214において、メモリMRから、フィルタ素子(R)を通過した赤色光束に対応する信号と、フィルタ素子(G)を通過した緑色光束に対応する信号と、フィルタ素子(B)を通過した青色光束に対応する信号のうち少なくとも1つと、近赤外の光を透過するフィルタ素子(IR)を通過した光束に対応する信号を入力して、これらを演算して被写体を特定する。
更に、画像処理部PRは、処理P215において、メモリMRから、フィルタ素子(R)を通過した赤色光束に対応する信号と、フィルタ素子(G)を通過した緑色光束に対応する信号と、フィルタ素子(B)を通過した青色光束に対応する信号と、フィルタ素子(IR)を通過した近赤外光束に対応する信号を入力して、可視光及び近赤外ステレオ画像を形成し、測距を行う。その後、画像処理部PRは、得られた測距データ内から、処理P207で判別された反射体に対応する測距データを除去して、植生用距離マップを作成し、被写体の3次元情報を求める。
その後、処理P216において、画像処理部PRは、処理P210,P212,P209,P213、P215で得られた距離マップを重ね合わせる。このとき、各測距マップで欠けていた反射体の測距情報は、反射体の境界部の測距情報に置換され、距離マップの補完がなされる。そして、例えば2つ以上の距離マップにて認識された対象物がある場合、これを回避するように駆動制御部DRに被写体情報を出力する。尚、これ以外にも、画像処理部PRは、処理P210,P212,P209,P213、P215で得られた距離マップに基づいて、最も無人飛行体100に近い対象物がある場合、これを回避するように駆動制御部DRに被写体情報を出力するようにしても良い。
図11は、画像処理部PRにおける処理フローの別な例を示すブロック図である。画像処理部PRは、予め決められたプログラム又はオペレータの操作によって、フィルタ素子(R)を通過した赤色光束に対応する信号と、フィルタ素子(G)を通過した緑色光束に対応する信号と、フィルタ素子(B)を通過した青色光束に対応する信号とにより露出時間を決定することとなっている場合、処理P201A、P202Aにおいて、第1撮像装置CA1と第2撮像装置CA2とから、それぞれ独立して、フィルタ素子(R)を通過した赤色光束に対応する信号と、フィルタ素子(G)を通過した緑色光束に対応する信号と、フィルタ素子(B)を通過した青色光束に対応する信号を入力して、これら値から輝度値を演算して露出時間を決定し、これをフィードバックして、固体撮像素子SRの露出時間を個々に制御するようになっている。尚、処理P203〜P216については、図10の処理と同様であるので説明を省略する。
図12は、画像処理部PRにおける処理フローの別な例を示すブロック図である。画像処理部PRは、予め決められたプログラム又はオペレータの操作によって、フィルタ素子(IR)を通過した近赤外光束に対応する信号により露出時間を決定することとなっている場合、処理P201B、P202Bにおいて、第1撮像装置CA1と第2撮像装置CA2とから、それぞれ独立して、フィルタ素子(IR)を通過した近赤外光束に対応する信号を入力して、この値から露出時間を決定し、これをフィードバックして、固体撮像素子SRの露出時間を個々に制御するようになっている。尚、処理P203〜P216については、図10の処理と同様であるので説明を省略する。
図13は、画像処理部PRにおける処理フローの別な例を示すブロック図である。画像処理部PRは、予め決められたプログラム又はオペレータの操作によって、第1の減衰率を有するフィルタ素子(ND1)を通過した光束に対応する信号と、第2の減衰率を有するフィルタ素子(ND2)を通過した光束に対応する信号との少なくとも一方により露出時間を決定することとなっている場合、処理P201C、P202Cにおいて、第1撮像装置CA1と第2撮像装置CA2とから、それぞれ独立して、第1の減衰率を有するフィルタ素子(ND1)を通過した光束に対応する信号と、第2の減衰率を有するフィルタ素子(ND2)を通過した光束に対応する信号とを入力して、この値に基づいて露出時間を決定し、これをフィードバックして、固体撮像素子SRの露出時間を個々に制御するようになっている。尚、処理P203〜P216については、図10の処理と同様であるので説明を省略する。
図14は、画像処理部PRにおける処理フローの別な例を示すブロック図である。画像処理部PRは、予め決められたプログラム又はオペレータの操作によって、フィルタ素子(PF)を通過した光束に対応する信号又はフィルタ素子(SF)を通過した光束に対応する信号により露出時間を決定することとなっている場合、処理P201D、P202Dにおいて、第1撮像装置CA1と第2撮像装置CA2とから、それぞれ独立して、フィルタ素子(PF)を通過した光束に対応する信号、又はフィルタ素子(SF)を通過した光束に対応する信号を入力して、この値に基づいて露出時間を決定し、これをフィードバックして、固体撮像素子SRの露出時間を個々に制御するようになっている。尚、処理P203〜P216については、図10の処理と同様であるので説明を省略する。
以上述べた本実施形態によれば、第1アレイ光学系及び第2光学系を設けることにより、これらを別ユニットで組み合わせた物より小型軽量化でき、多機能化できる。第1アレイ光学系を有した第1撮像装置及び第2アレイ光学系を有した第2撮像装置をステレオ撮像可能な配置とすることにより、単体のアレイ光学系を有する撮像装置よりも長い基線長を確保することができ、遠距離における測距精度を確保することが可能となる。素通しガラスのフィルタ素子(NO)を有する個眼光学系ILでは、固体撮像素子SRに感度のあるすべての波長領域の光を集光させることができ、また減衰率が異なるフィルタ素子(ND1,ND2)と組み合わせることで、1回の撮像で低輝度から高輝度にかけてダイナミックレンジの広い被写体画像を得ることができる。又、赤色、緑色、青色フィルタ素子(R,G,B)により可視光領域にある物体の測距ができ、無人飛行体100のオペレータに表示するための可視画像を得ることができ、各波長の強度差や比から被写体を特定する等できる。近赤外フィルタ素子(IR)により、森林等の植生を抽出でき、架線等を判別することができる。透過軸の異なる2種の偏光フィルタ素子(SF、PF)により、光量差を検知することで、反射体を検出することができる。これら各個眼の機能を複数組み合わせることで、小型、軽量ながら障害物検知のための所望の画像を得ることが可能となる。尚、以上の実施形態では、赤色、緑色、青色フィルタ素子(R,G,B)を透過して得られた信号を用いて可視光ステレオ画像を形成していたが、少なくとも1つの色のフィルタ素子を用いて、単色又は2色のステレオ画像を形成しても良い。又、画像処理部PRが、被写体中に反射体が存在するか否かを最初に検出し、反射体を検出したときは、それに対応する領域の測距を行わないようにすることもできる。
図15は、別な実施形態にかかる移動体としての無人飛行体の斜視図である。本実施形態の無人飛行体100’は、自律飛行しながら、橋梁等の構造物を撮像できる機能を有する。図15に示す無人飛行体100’においては、図1に示す実施形態に対して、本体101に対して回転可能な軸106が設けられ、軸106の上端にはフレーム107が取り付けられている。フレーム107は、高画素カメラHCAと、その両側に配置された第3撮像装置CA3及び第4撮像装置CA4とを、光軸を平行とするようにして搭載している。第3撮像装置CA3及び第4撮像装置CA4は、第1撮像装置CA1及び第2撮像装置CA2と同様な構成を有するが、異なる方向(例えば90度)に向いていることが望ましい。
図16は、無人飛行体100’の構成を示すブロック図である。第3撮像装置CA3と第4撮像装置CA4とから出力された画像信号は、無人飛行体100’の本体101内に配置された副画像処理部PR’に入力され、副画像処理部PR’内の検査物距離情報取得部PR3にて、検査物としての構造物までの距離を取得できる。また、第3撮像装置CA3と第4撮像装置CA4の撮像した画像をパターンマッチングすることで、無人飛行体100’の自己位置情報(GPS信号を用いても良い)を取得できる自己位置情報取得部PR4を、副画像処理部PR’内に設けている。これらの出力は、駆動制御部DRに出力される。
無人飛行体100’は、上述の実施形態と同様に、第1撮像装置CA1及び第2撮像装置CA2からの信号に基づいて、移動方向前方の障害物を回避するように飛行するが、更に検査物距離情報取得部PR3にて、検査物としての構造物までの距離を取得して、これが一定になるように駆動制御部DRにてフィードバック制御を行うことができ、また自己位置情報取得部PR4からの信号で所定のルートに沿った飛行も行えるようになっている。更に飛行中に、高画素カメラHCAで構造物を撮影することで、その画像をモニタMTに送信し、送信先でオペレータが観察したり記録できるようになっている。それ以外の構成は、上述した実施形態と同様であるため、説明を省略する。
例えば橋梁のようなインフラ構造物の点検用に無人飛行体100’を接近させ、検査用の高画素カメラHCAで橋梁を撮像して検査画像を得るような場合、検査対象物である橋梁に衝突しないように一定の距離を保つ必要がある。又、無人飛行体100’の移動方向と、検査対象物の方向が互いに直角である等、異なる方向を取る場合がある。本実施形態によれば、第1撮像装置CA1及び第2撮像装置CA2を無人飛行体100’の進行方向前方に向け、もう一組の第3撮像装置CA3及び第4撮像装置CA4を検査対象物に向けることで、進行方向の障害物を検知しながら検査対象物との距離を適宜維持でき、自律制御可能な無人飛行体100’を実現できる。
本実施形態によれば、素通しガラスのフィルタ素子を透過した光束で露出時間(露光量)を決めれば、比較的低輝度の被写体を速いシャッタースピードで撮像することができ、移動体や被写体のブレの影響を受けにくく、素通しガラスのフィルタ素子を透過した光束で形成された画像を、黒潰れのない画像とすることができる。また、他の光学フィルタ素子を透過した光束で形成された画像は、若干のアンダー露光となり白飛びのない画像を得ることができる。その結果、低輝度被写体、高輝度被写体共に測距精度が向上する。
赤色のフィルタ素子、緑色のフィルタ素子、青色のフィルタ素子を透過した光束のいずれか1つ以上で露出時間(露光量)を決めれば、可視光領域での測距性能が向上するとともに、無人飛行体のオペレータに鮮明な可視画像情報を送信することができる。
近赤外のフィルタ素子を透過した光束で露出時間(露光量)を決めれば、例えば植生等で反射された光を的確に撮像することが可能となり、植生等の抽出能力が向上する。
偏光フィルタ素子を透過した光束で露出時間(露光量)を決めれば、反射体等からの物体光を的確に撮像することが可能となり、反射体等の抽出能力が向上する。
入射光を減衰可能なフィルタ素子を透過した光束で露出時間(露光量)を決めれば、逆光時や高輝度被写体からの光量を抑制することができ、その結果、画像の白飛びを回避することが可能である。
また、水面、透明アクリル、ガラス等の反射体に映りこんだ像をステレオ画像の測距対象とすると、それより遠方に存在する虚物体の距離を検知してしまうこととなり、実際の反射体の位置を検出できない。このような誤検出を防止するために、反射体を認識しておくことが重要である。反射体を認識する手段としては、2種類以上の異なる透過軸を持った偏光フィルタ素子を通して反射体を撮影すれば、反射光は偏光しているため、異なる透過軸の偏光フィルタ素子を通して得られた像の輝度が反射体の部位では互いに異なる。このように偏光フィルタ素子間での像輝度の差を検出すれば、それを反射体と特定することが可能となる。なお、互いに異なる透過軸の偏光フィルタ素子の組み合わせは、同一アレイ光学系内でも良いし、互いに異なるアレイ光学系同士でも良い。
このように反射体を検出できれば、反射体からの光束に基づく距離情報を採用しない、もしくは反射体からの光束では測距処理を行わないことで、精度の良い被写体の3次元情報を得ることができる。
但し、反射体を特定できても、そのままでは反射体までの距離は依然不明なままなので、反射体の境界部に存在する非反射体を、素通しのガラスであるフィルタ素子、赤色光、緑色光、青色光を透過するフィルタ素子、近赤外光を透過するフィルタ素子、異なる減衰率を有するフィルタ素子、偏光フィルタ素子のいずれかを有する結像光学系、又は異なる種類のフィルタ素子を有する結像光学系の信号を組み合わせたものに基づいて測距処理を行い、ここで得られた距離情報を反射体の距離とすることにより、距離情報が存在しない事態を回避できる。
また、電線等の架線の背景に森林が存在すると、通常の可視画像からは架線の検出が困難となるが、近赤外光を透過するフィルタ素子を設けた結像光学系があれば、それに対応した植生画像が得られ、この場合、固体撮像素子の画素の輝度値(画素値)の低い被写体が電線になると推定できるため、このような被写体を抽出することで電線等の架線の検出が容易となり、正確な障害物検知が可能となる。
測距処理前に、測距できる領域を特定しておければ、全画素領域を測距するよりも計算負荷が小さくなり、短時間での処理が可能となる。
逆光等で画素値が飽和するような撮像条件下でも、入射光を減衰可能なフィルタ素子を用いることで、白飛びしないコントラストのある画像を得ることができ、障害物検知に最適な輝度の画像を得ることが出来るため、誤検知を防ぐことが可能である。
ステレオ画像の視差情報から距離計算を行う前に、各フィルタ素子を透過した光束の特性により被写体を特定したり被写体情報を得ておけば、これに従い適宜被写体毎に最適な距離画像を得ることができ、一括して測距処理を行うよりも計算の負荷や時間を減らすことができる。
但し、測距不可能な反射体等が存在していても、一括して測距を行う方が、画像処理アルゴリズム上の処理構成が簡素になることもある。かかる場合、全ての被写体につき一括で測距した後に、各フィルタ素子を透過した光束の特性により被写体を特定したり被写体情報を得ることで、被写体毎に最適な距離画像を得ることができる。
赤色光、緑色光、青色光を透過するフィルタ素子を介して得られたカラー可視画像を表示させることで、無人飛行体のオペレータの操作に必要な有効な情報を伝達することができる。更に、素通しのガラスのフィルタ素子や、入射光を減衰させるフィルタ素子を通して得られた画像を重畳表示させることもでき、それにより、逆光時等でも白飛びや黒潰れのないダイナミックレンジの広い画像を提供できる。加えて偏光フィルタ素子を通して得られた画像を表示させれば、障害物検知で注意すべき反射体の位置を示すことができる。なお、これらの画像は適宜組み合わせて表示させても良い。
このような各種機能を持ったステレオ撮像装置を無人飛行体等に搭載することで、幅広い条件下での障害物検知が可能となる。
たとえば水面に向かって無人飛行体が移動する場合など、撮像領域の大半が反射体(水面)で占められる可能性も考えられる。このような時、正確な測距が極めて困難となり、無人飛行体が水面に着水してしまう恐れがあるため、このような場合には、移動体を一時停止させるのが良い。
本発明は、本明細書に記載の実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態・変形例を含むことは、本明細書に記載された実施形態や技術思想から本分野の当業者にとって明らかである。例えば、第2撮像装置の第2結像光学系の各々の有するフィルタは、第1撮像装置の第1アレイ光学系の有するフィルタと同種であるが、第2結像光学系の各々が有するフィルタは第1結像光学系の各々が有するフィルタと完全同一である場合に限定されず、第2撮像装置の第2結像光学系の各々が有するフィルタは第1結像光学系の各々が有するフィルタと同じものを有するとともに、さらに、余分なフィルタ(第1結像光学系にはないが、第2結像光学系にのみあるフィルタ)を備えてもよい。
また、例えば、本発明のステレオ撮像装置は、無人飛行体に限らず、車両にも搭載できる。例えば図17において、車両VHのルームミラーRMの両側に、第1撮像装置CA1及び第2撮像装置CA2を配置して、その光軸を車両の先方に向けて撮像を行うことで、上述と同様に障害物の検出を行うことができ、運転支援を実現できる。尚、第1撮像装置CA1及び第2撮像装置CA2は、ヘッドランプやバンパーに設けても良い。
100、100’ 無人飛行体
101 本体
102 脚部
103A−103D アーム
104A−104D モータ
105A−105D プロペラ
102 本体
106 軸
107 フレーム
CA1 第1撮像装置
CA2 第2撮像装置
CA3 第3撮像装置
CA4 第4撮像装置
CF 光学フィルタ
CFa フィルタ素子
DR 駆動制御部
HCA 高画素カメラ
Ia 光電変換領域
IL 個眼光学系
MR メモリ
MT モニタ
PR 画像処理部
PR’ 副画像処理部
PR1 被写体距離情報取得部
PR2 モニタリング用可視画像情報取得部
PR3 検査物距離情報取得部
PR4 自己位置情報取得部
RM ルームミラー
SR 固体撮像素子
VH 車両

Claims (23)

  1. 光軸を異ならせて配置した複数の第1結像光学系を備えた第1アレイ光学系と、前記複数の第1結像光学系の各々が形成する画像を光電変換し画像信号を出力する第1固体撮像素子と、を有する第1撮像装置と、
    光軸を異ならせて配置した複数の第2結像光学系を備えた第2アレイ光学系と、前記複数の第2結像光学系の各々が形成する画像を光電変換し画像信号を出力する第2固体撮像素子と、を有する第2撮像装置と、を備えたステレオ撮像装置であって、
    前記第1結像光学系と前記第2結像光学系の光軸は平行で、前記第1撮像装置と前記第2撮像装置とは、光軸直交方向に離間して配置され、
    前記第1結像光学系の各々は、光学補正無しフィルタ、赤色フィルタ、緑色フィルタ、青色フィルタ、NDフィルタ、近赤外フィルタ、及び偏光フィルタのうちいずれか1種類を備えてなり、且つ前記第1アレイ光学系の有するフィルタは、少なくとも2種類であり、
    前記第2結像光学系の各々の有するフィルタは、前記第1アレイ光学系の有するフィルタと同種であって、
    同種のフィルタを有する、前記第1結像光学系により形成された画像の前記画像信号と前記第2結像光学系により形成された画像の前記画像信号に基づいて被写体の3次元情報を得るステレオ撮像装置。
  2. 前記第1アレイ光学系の有するフィルタは、少なくとも2種類であり、前記光学補正無しフィルタ、前記赤色フィルタ、前記緑色フィルタ、及び前記青色フィルタのうちの少なくとも1種類と、前記光学補正無しフィルタ、前記NDフィルタ、前記近赤外フィルタ、及び前記偏光フィルタのうちの少なくとも1種類とを備える請求項1に記載のステレオ撮像装置。
  3. 前記第1アレイ光学系及び前記第2アレイ光学系は、前記光学補正無しフィルタを備えた前記第1結像光学系及び前記第2結像光学系を有し、
    撮像時の露光量が、前記光学補正無しフィルタを備えた前記第1結像光学系により形成された画像の前記画像信号及び/又は前記光学補正無しフィルタを備えた前記第2結像光学系により形成された画像の前記画像信号により決定される請求項1又は2に記載のステレオ撮像装置。
  4. 前記第1アレイ光学系及び前記第2アレイ光学系は、前記赤色フィルタ、前記緑色フィルタ、及び前記青色フィルタを備えた前記第1結像光学系及び前記第2結像光学系を有し、
    撮像時の露光量が、前記赤色フィルタ、前記緑色フィルタ、及び前記青色フィルタを備えたそれぞれの前記第1結像光学系により形成された画像の前記画像第信号及び/又は前記赤色フィルタ、前記緑色フィルタ、及び前記青色フィルタを備えたそれぞれの前記第2結像光学系により形成された画像の前記画像信号により決定される請求項1又は2に記載のステレオ撮像装置。
  5. 前記第1アレイ光学系及び前記第2アレイ光学系は、前記NDフィルタを備えた前記第1結像光学系及び前記第2結像光学系を有し、
    撮像時の露光量が、前記NDフィルタを備えた前記第1結像光学系により形成された画像の前記画像信号及び/又は前記NDフィルタを備えた前記第2結像光学系により形成された画像の前記画像信号により決定される請求項1又は2に記載のステレオ撮像装置。
  6. 前記第1アレイ光学系及び前記第2アレイ光学系は、前記近赤外フィルタを備えた前記第1結像光学系及び前記第2結像光学系を有し、
    撮像時の露光量が、前記近赤外フィルタを備えた前記第1結像光学系により形成された画像の前記画像信号及び/又は前記近赤外フィルタを備えた前記第2結像光学系により形成された画像の前記画像信号により決定される請求項1又は2に記載のステレオ撮像装置。
  7. 前記第1アレイ光学系及び前記第2アレイ光学系は、前記偏光フィルタを備えた前記第1結像光学系及び前記第2結像光学系を有し、
    撮像時の露光量が、前記偏光フィルタを備えた前記第1結像光学系により形成された画像の前記画像信号及び/又は前記偏光フィルタを備えた前記第2結像光学系により形成された画像の前記画像信号により決定される請求項1又は2に記載のステレオ撮像装置。
  8. 別の前記第1結像光学系及び前記第2結像光学系が、それぞれ前記NDフィルタ、前記近赤外フィルタ及び前記偏光フィルタのうち少なくともいずれか一つを有する請求項3又は4に記載のステレオ撮像装置。
  9. 前記第1アレイ光学系及び前記第2アレイ光学系は、互いに異なる透過軸を持つ前記偏光フィルタを備えた前記第1結像光学系及び前記第2結像光学系を有し、
    互いに透過軸の異なる前記偏光フィルタを備えた前記第1結像光学系により形成された2つの画像の前記画像信号、又は互いに透過軸の異なる前記偏光フィルタを備えた前記第2結像光学系により形成された2つの画像の前記画像信号を比較し、両信号に閾値以上の輝度差がある場合は、前記輝度差のある領域は反射体と判断する請求項1から8のいずれかに記載のステレオ撮像装置。
  10. 前記処理部が前記反射体を検出した場合には、前記被写体に対して測距は行わない、もしくは前記被写体に対して測距を行っても距離情報として用いない請求項9に記載のステレオ撮像装置。
  11. 前記反射体と判断した場合は、前記反射体の境界部を抽出し、同種のフィルタを有した前記第1結像光学系により形成された画像の前記画像信号と前記第2結像光学系により形成された画像の前記画像信号に基づいて前記境界部の3次元情報を求め、前記境界部の3次元情報を前記反射体の3次元情報として用いる請求項9又は10に記載のステレオ撮像装置。
  12. 前記第1アレイ光学系及び前記第2アレイ光学系は、前記近赤外フィルタを備えた前記第1結像光学系及び前記第2結像光学系を有し、
    前記近赤外フィルタを備えた前記第1結像光学系により形成された画像の前記画像信号及び/又は前記近赤外フィルタを備えた前記第2結像光学系により形成された画像の前記画像信号から輝度値が閾値より低い領域を抽出することにより被写体を判別する請求項1から11のいずれかに記載のステレオ撮像装置。
  13. 前記被写体は、架線である請求項12に記載のステレオ撮像装置。
  14. 前記第1アレイ光学系及び前記第2アレイ光学系は、前記赤色フィルタ、前記緑色フィルタ、前記青色フィルタの少なくともいずれか一つと前記近赤外フィルタを備えた前記第1結像光学系及び前記第2結像光学系を有し、
    前記赤色フィルタ、前記緑色フィルタ、前記青色フィルタの少なくともいずれか一つと前記近赤外フィルタとを備えた前記第1結像光学系により形成された画像の前記画像信号及び/又は前記赤色フィルタ、前記緑色フィルタ、前記青色フィルタの少なくともいずれか一つと前記近赤外フィルタとを備えた前記第2結像光学系により形成された画像の前記画像信号を比較し、被写体を判別する請求項1から13のいずれかに記載のステレオ撮像装置。
  15. 前記被写体は、植物である請求項14に記載のステレオ撮像装置。
  16. 前記第1アレイ光学系及び前記第2アレイ光学系は、前記光学補正無しフィルタ及び減衰率を異ならせた複数の前記NDフィルタのうち少なくとも2種を備えた前記第1結像光学系及び前記第2結像光学系を有し、
    前記光学補正無しフィルタ及び減衰率を異ならせた複数の前記NDフィルタのうち少なくとも2種を備えた前記第1結像光学系により形成された画像の前記画像信号及び前記光学補正無しフィルタ及び減衰率を異ならせた複数の前記NDフィルタのうち少なくとも2種を備えた前記第2結像光学系により形成された画像の前記画像信号に基づいて画像のコントラストを個々に取得し、最もコントラストの高い画像の画像信号を用いて被写体の3次元情報を得る請求項1から13のいずれかに記載のステレオ撮像装置。
  17. 前記第1アレイ光学系及び前記第2アレイ光学系は、前記光学補正無しフィルタ及び減衰率を異ならせた複数の前記NDフィルタのうち少なくとも2種を備えた前記第1結像光学系及び前記第2結像光学系を有し、
    前記光学補正無しフィルタ及び減衰率を異ならせた複数の前記NDフィルタのうち少なくとも2種を備えた前記第1結像光学系により形成された画像の前記画像信号及び前記光学補正無しフィルタ及び減衰率を異ならせた複数の前記NDフィルタのうち少なくとも2種を備えた前記第2結像光学系により形成された画像の前記画像信号に基づいて、ダイナミックレンジの広い画像を個々に作成し、作成したダイナミックレンジの広い画像の画像信号を用いて被写体の3次元情報を得る請求項1から16のいずれかに記載のステレオ撮像装置。
  18. 前記ステレオ撮像装置は、処理部を有し、
    前記処理部は、前記第1撮像装置と前記第2撮像装置における同じ種類のフィルタを備えた前記第1結像光学系により形成された画像の前記画像信号及び前記第2結像光学系により形成された画像の前記画像信号の視差情報から被写体の3次元情報を各々算出した後、前記第1撮像装置と前記第2撮像装置における所定の種類のフィルタを備えた前記第1結像光学系により形成された画像の前記画像信号及び/又は前記第2結像光学系により形成された画像の前記画像信号に基づいて、算出した被写体の3次元情報のうち使用可能な被写体領域を選択する請求項1から17のいずれかに記載のステレオ撮像装置。
  19. 前記ステレオ撮像装置は、処理部を有し、
    前記処理部は、前記第1撮像装置と前記第2撮像装置における所定の種類のフィルタを備えた前記第1結像光学系により形成された画像の前記画像信号及び/又は前記第2結像光学系により形成された画像の前記画像信号に基づいて、使用可能な被写体領域を選択し、
    前記第1撮像装置と前記第2撮像装置における同じ種類のフィルタを備えた前記第1結像光学系により形成された画像の前記画像信号及び前記第2結像光学系により形成された画像の前記画像信号の視差情報から使用可能な被写体領域の3次元情報を各々算出する請求項1から17に記載のステレオ撮像装置。
  20. 請求項1から19のいずれかに記載のステレオ撮像装置の撮像により得られた画像を前記ステレオ装置以外の機器に送信するステレオ撮像装置。
  21. 請求項1から19のいずれかに記載のステレオ撮像装置を備えた移動体。
  22. 前記移動体は、前記移動体の移動を制御する移動制御部を有し、
    互いに透過軸の異なる前記偏光フィルタを備えた前記第1結像光学系により形成された2つの画像の前記画像信号、又は互いに透過軸の異なる前記偏光フィルタを備えた前記第2結像光学系により形成された2つの画像の前記画像信号を比較し、閾値以上の輝度差があった場合には、一時停止する請求項21に記載の移動体。
  23. 光軸を異ならせて配置した複数の第3結像光学系を備えた第3アレイ光学系と、前記複数の第3結像光学系の各々が形成する画像を光電変換し画像信号を出力する第3固体撮像素子と、を有する第3撮像装置と、
    光軸を異ならせて配置した複数の第4結像光学系を備えた第4アレイ光学系と、前記複数の第4結像光学系の各々が形成する画像を光電変換し画像信号を出力する第4固体撮像素子と、を有する第4撮像装置と、をさらに有し、
    前記第3結像光学系と前記第4結像光学系の光軸は平行で、前記第3撮像装置と前記第4撮像装置とは、光軸直交方向に離間して配置されると共に、前記第1撮像装置と前記第2撮像装置の撮像方向とは異なる方向を撮像できるよう配置されている請求項21又は22に記載の移動体。
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