JPWO2016084459A1 - 中継装置、音声通信システム、音声通信方法およびプログラム - Google Patents

中継装置、音声通信システム、音声通信方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】通信ネットワークを経由して中継装置と端末装置を接続した音声通信システムで、自由度の高いグループ通信を可能にする。【解決手段】音声通信システムは、ネットワークを介して音声信号を送受信する端末装置および中継装置を有する。中継装置は、グループテーブルを有する。端末装置は、中継装置に宛てて、自己の所属するグループを指定する情報を送信する。中継装置は、端末装置からグループを指定する情報を受信すると、端末装置を指定されたグループに所属させる旨をグループテーブルに登録する。端末装置は、自己の所属グループに向けた音声信号を前記中継装置に送信する。中継装置は、端末装置から所属グループに向けた音声信号を受信したとき、指定されたグループに所属する他の端末装置に音声信号を転送する。【選択図】図1

Description

この発明は、無線LANなどのネットワークを用いた音声通信システムに関する。
特許文献1には、構内の連絡システムとして、ネットワークを介したインターカムシステムが提案されている。このインターカムシステムでは、複数の端末装置(子機)をグループに所属させ、グループ内で同時相互通話を可能にしている。すなわち、主制御装置に接続されたアクセスポイント(親機)に接続された複数の端末装置が複数のグループに群分けされ、各グループ内の各端末装置が同時相互通話を行うものである。
そして、このインターカムシステムでは、あるグループに所属する端末装置が、その所属するグループを移動することができる。
特開2007−151067号公報
しかしながら、特許文献1のシステムでは、端末装置が選択できるグループは主制御装置に予め登録されている2つのグループのいずれかであり、各端末装置のユーザが、自由に集まって任意のメンバーのグループを形成することはできなかった。
この発明は、通信ネットワークを経由して中継装置と端末装置を接続した音声通信システムで、自由度の高いグループ通信を可能にすることを目的とする。
この発明の中継装置は、端末装置とネットワークを介して通信するネットワーク通信部と、端末装置との通信を制御する制御部と、グループテーブルが設定される記憶部と、を備えている。制御部は、端末装置からグループを指定する情報を受信すると、端末装置を指定されたグループに所属させる旨をグループテーブルに登録する。制御部は、端末装置から所属グループに向けた音声信号を受信したとき、指定されたグループに所属する他の端末装置に音声信号を転送する。
この発明の音声通信システムは、ネットワークを介して音声信号を送受信する端末装置および中継装置を有する。中継装置は、グループテーブルを有する。端末装置は、中継装置に宛てて、自己の所属するグループを指定する情報を送信する。中継装置は、端末装置からグループを指定する情報を受信すると、端末装置を指定されたグループに所属させる旨をグループテーブルに登録する。端末装置は、自己の所属グループに向けた音声信号を前記中継装置に送信する。中継装置は、端末装置から所属グループに向けた音声信号を受信したとき、指定されたグループに所属する他の端末装置に音声信号を転送する。
この発明の音声通信方法では、ネットワークを介して接続された複数の端末装置が、中継装置を介して音声信号を送受信する。端末装置は、中継装置に宛てて、自己の所属するグループを指定する情報を送信する。中継装置は、端末装置からグループを指定する情報を受信すると、端末装置を指定されたグループに所属させる旨を記憶する。端末装置は、自己の所属グループに向けた音声信号を中継装置に送信する。中継装置は、端末装置から所属グループに向けた音声信号を受信したとき、指定されたグループに所属する他の端末装置に音声信号を転送する。
この発明のプログラムは、ネットワークを介して端末装置と通信する中継装置の制御部を、端末装置からグループを指定する情報を受信すると、端末装置を前記指定されたグループに所属させる旨を前記グループテーブルに登録する手段、および、端末装置から所属グループに向けた音声信号を受信したとき、指定されたグループに所属する他の端末装置に音声信号を転送する手段として機能させる。
上記発明において、グループテーブルが、1または複数のユーザグループ欄を予め記憶し、制御部が、端末装置に対して、指定可能なグループとしてユーザグループの情報を送信してもよい。
上記発明において、グループテーブルは、予め1または複数の端末装置が所属する通常グループを設定しており、制御部は、通常グループに所属する端末装置をユーザグループに所属させたとき、この端末装置を通常グループから一時的に削除してもよい。
上記発明において、グループを指定する情報が、音声信号に付加されて端末装置から中継装置に送信されてもよい。
この発明によれば、端末装置から送信される情報に基づいてユーザグループのメンバーを設定することにより、自由度の高いグループ通信が可能になる。
この発明の実施形態である音声通信システムの構成図である。 端末装置のブロック図である。 端末装置の記憶部に設定される記憶エリアを示す図である。 音声パケットの構成の一例を示す図である。 サーバ装置のブロック図である。 サーバ装置に設定される端末テーブルを示す図である。 サーバ装置に設定されるグループテーブルを示す図である。 サーバ装置に設定されるグループテーブルを示す図である。 サーバ装置に設定されるミキシングテーブルを示す図である。 ユーザグループ通信をする場合の手順を示す図である。 端末装置の動作を示すフローチャートである。 サーバ装置の動作を示すフローチャートである。 サーバ装置の動作を示すフローチャートである。
図面を参照してこの発明の音声通信システムについて説明する。図1は、この発明の実施形態である音声通信システムの構成図である。この音声通信システムでは、Wi−Fiなどの無線LAN(ローカル・エリア・ネットワーク)16を用いて、複数の端末装置14(14−1〜14−8)が相互に通信を行う。端末装置14は、無線通信用のハンディトランシーバに似た形状をしており、図2に示すようにPTT(プッシュ・トゥ・トーク)スイッチ220を備えている。端末装置14は、機能面で言えば、無線アクセスポイント(AP)13を介して音声パケットを送受信する無線ネットワーク機器である。中継装置であるサーバ装置11は、複数の端末装置14の有線ネットワーク15および無線LAN16を経由した相互の通信を中継する。なお、以下、有線ネットワーク15および無線LAN16を総称してネットワーク17と呼ぶ。
有線ネットワーク15として、Ethernet(登録商標)のLANやインターネットなどが使用可能である。有線ネットワーク15にインターネットが含まれる場合には、VPN(バーチャル・プライベート・ネットワーク)を用いることで安全な通信が可能である。また、無線LAN16として、Wi−FiなどIEEE802.11に準拠した通信方式などが適用可能である。端末装置14と無線アクセスポイント13とは、この無線LAN16の通信方式で通信する。図1では、無線アクセスポイント13が3台設置されているが、この音声通信システムにおいて無線アクセスポイント13の数に制限はない。
有線ネットワーク15には、サーバ装置11および管理装置12が接続されている。サーバ装置11は、端末装置14間の通信を中継する。その詳細は後述する。管理装置12は、管理プログラムがインストールされたパーソナルコンピュータなどで構成されている。管理装置12は、管理者の操作に応じてサーバ装置11にアクセスし、サーバ装置11に図6,図7A,図7Bおよび図8に示すテーブルなどを設定する。また、管理装置12は、据え置きの端末装置としても機能し、携帯の端末装置14との通信が可能である。
端末装置14は、起動されると、通信範囲の無線アクセスポイント13を介してネットワーク17に接続される。サーバ装置11は、端末装置14がネットワーク17に接続されたとき、その端末装置14に対してプロビジョニングを行う。プロビジョニングは、端末装置14をサーバ装置11に登録(レジスト)し、端末装置14に対して必要な設定データやプログラムを提供する処理である。これにより、その端末装置14は通信可能な状態にセットアップされる。サーバ装置11が送信する設定データは、たとえば、図3に示すような端末テーブル211、グループテーブル212などである。端末テーブル211、グループテーブル212の詳細は後述する。また、その後の適当なタイミングに、端末装置14は、サーバ装置11に対してレジストの更新を要求する。その後の適当なタイミングとは、たとえば、一定時間毎、接続している無線アクセスポイント13が切り換わったときなどである。
この音声通信システムでは、サーバ装置11が、端末装置14から前触れなく送信されてくる音声パケット(RTPパケット)を受信し、この音声パケットに書き込まれている通信制御情報に基づいて、このパケットの音声信号を通信相手の端末装置14に配信することで、ネットワーク17を介した音声通信であるにもかかわらず、SIP手順のような通信確立手順を不要にしている。すなわち、この音声通信システムでは、ユーザが、ダイヤリングのような呼び出し操作をしなくても、端末装置14のPTTスイッチ220をオンしてマイク240に向けて話せば、この音声信号が通信相手の端末装置14に伝達される。これにより、ユーザは、従来の無線通信のトランシーバと同じような使用感でネットワークを介した音声通信を行うことができる。
この音声通信システムにおいて、端末装置14が実行可能な通信形態は、個別通信、グループ通信および全体通信である。個別通信は、1台の端末装置14(呼出端末装置)が他の1台の端末装置を呼び出して行う、一対一の通信形態である。グループ通信は、呼出端末装置14がグループを呼び出し、そのグループに所属する端末装置間で相互に通信する形態である。グループ通信の呼び出しは、そのグループに所属する端末装置14ができるほか、そのグループに所属しない端末装置14もすることができる。そのグループに所属しない端末装置14がグループ通信の呼び出しをした場合、その呼び出しによる一連の通信(通信セッション)の間のみ、呼び出しをした端末装置14もそのグループ通信に参加することができる。この通信形態を、以下、拡張グループ通信と呼ぶ。また、全体通信は、全端末装置14を対象としたグループ通信であり、呼出端末装置14が全体を呼び出し、全端末装置間で相互に通信する形態である。
グループ通信の対象となるグループには、通常グループとユーザグループがあり、それぞれグループ番号で識別される。各グループは、管理装置12によってサーバ装置11に設定され、プロビジョニング時にサーバ装置11から各端末装置14に設定される。通常グループは、予め固定的に、所属する端末装置14が決められたグループである。ユーザグループは、グループのみ設定され、所属する端末装置14が決められていない(初期状態では端末装置無しの)グループである。端末装置14は、ユーザの操作により、ユーザによって選択されたユーザグループに所属する。ユーザの操作は、端末装置14からサーバ装置11に送信され、サーバ装置11はこれを受信したとき、その端末装置14を選択されたユーザグループに所属させる。その端末装置14が通常グループに所属していた場合、サーバ装置11は、一時的にそのグループからその端末装置14を除外する。複数の端末装置14が、ユーザの操作によって同じユーザグループに所属することにより、ユーザによって(一時的に)組織されたグループのメンバー間で通信することができる。なお、ユーザは、ユーザグループの選択操作とほぼ同じ操作で、端末装置14をユーザグループから脱退させることができる。
図2は、端末装置14のブロック図である。上述したように、端末装置14は、機能面から言うと、無線LANの無線アクセスポイント(AP)13を介して音声パケットを送受信する無線ネットワーク機器である。制御部20は、マイクロプロセッサで構成され、端末装置14の動作を制御する。制御部20は、図3に示すデータが記憶される記憶部21を有している。制御部20には、操作部22、表示部23、オーディオ回路24および無線LAN通信部25が接続されている。操作部22は、PTTスイッチ220などのキースイッチを含み、ユーザの操作を受け付けてその操作信号を制御部20に入力する。表示部23は液晶ディスプレイを含む。液晶ディスプレイには、ユーザの操作によって選択された通信相手の識別番号や着信した通信相手の識別番号などが表示される。
オーディオ回路24は、マイク240およびスピーカ241を有している。制御部20は、受信した音声パケットから取り出した音声信号をデコードしてオーディオ回路24に入力する。オーディオ回路は、このデコードされた音声信号をアナログ信号に変換してスピーカ241から出力する。また、オーディオ回路24は、マイク240から入力された音声信号をデジタル信号に変換して制御部20に入力する。制御部20は、このデジタル音声信号を音声パケット化して無線LAN通信部25に入力する。無線LAN通信部25は、IEEE802.11に準拠した通信方式で無線通信を行う回路を有する。無線LAN通信部25は、制御部20から入力されたパケットを無線アクセスポイント13に向けて送信する。以上の機能により、ユーザがPTTスイッチ220を押しながらマイク240に向けて音声を発すると、この音声信号が、音声パケットに編集されてサーバ装置11に送信される。また、無線LAN通信部25は、無線アクセスポイント13を経由してサーバ装置11から受信したパケットを制御部20に入力する。
端末装置14は、PTTスイッチ220とともにVOX回路242を有している。VOX回路242とは、マイク240の入力レベルとその持続時間に基づいてユーザの通話音声(音声信号)が入力されたか否かを判定し、通話音声が入力されたと判定された場合に装置をPTTスイッチ220がオンされた場合と同じ通信状態に切り換える回路である。端末装置14は、モード設定により、送信オン/オフの切り換えを、PTTスイッチ220のオンおよびVOX回路242の一方または両方に基づいて用いて行う。
一般の無線通信トランシーバは、送信状態の時に無線信号の受信を行うことができないシンプレックス方式であるのに対し、端末装置14は、音声信号の送信と受信を同時に並行して行うフルデュプレックス方式の通信が可能である。この機能は、端末装置14が、ネットワーク17を介して音声パケットを高速に送受信するネットワーク通信端末であることによる。ただし、端末装置14は、フルデュプレックス通信を行う場合であっても、無音の音声パケットを送信し続けることがないように、PTTスイッチ220またはVOX回路242の機能により、通話音声が入力されたときのみ音声パケットを編集および送信する。
端末装置14が、サーバ装置11によってプロビジョニングされると、図3に示す事項が記憶部21に書き込まれる。端末番号210は、この端末装置14の識別情報であり、1乃至複数桁の数値で表現される。端末テーブル211は、他の端末装置14の端末番号が記載されたテーブルである。グループテーブル212は、音声通信システムに設定されているグループのグループ番号が記載されたテーブルである。この端末装置14は、端末テーブル211およびグループテーブル212に記載されている端末装置14およびグループと通信可能である。グループテーブル212には、この端末装置14が所属可能なユーザグループの番号も記載されている。また、ユーザグループ番号213は、この端末装置14が一時的に所属しているユーザグループの番号である。ユーザグループ番号213は、初期状態では、ユーザグループに所属しないことを意味する“0”になっている。その後、この端末装置14のユーザの操作により、グループテーブル212に記載されている1つのユーザグループが選択されたとき、その番号がこのユーザグループ番号213の項目に書き込まれ、この端末装置14は、そのユーザグループに所属する。
音声パケットは、図4に示すような構成をしている。音声パケットはヘッダおよびデータ本体(ペイロード)からなる。ヘッダには宛先IPアドレス(destination address)および送信元アドレス(sender address)が含まれている。端末装置14からサーバ装置11に送信される音声パケットの場合、宛先IPアドレスはサーバ装置11のIPアドレスであり、送信元アドレスは端末装置14のIPアドレスである。一方、サーバ装置11から端末装置14に送信される音声パケットの場合、宛先IPアドレスは端末装置14のIPアドレスであり、送信元アドレスはサーバ装置11のIPアドレスである。データ本体には、デジタル化された音声信号とともに、通信制御情報が含まれている。通信制御情報は、呼出種別、呼出ID,発信IDおよびユーザグループ番号を含んでいる。呼出種別は、この音声パケットがどの通信種別(個別通信、グループ通信、全体通信)のものであるかを識別する情報である。呼出IDは、通信相手(target device)を識別する情報であり、個別通信の場合、その端末装置14の端末番号が用いられ、グループ通信の場合、そのグループのグループ番号が用いられる。
発信IDは、音声信号の発信元を示す情報である。端末装置14からサーバ装置11に送信される音声パケットの場合、発信IDには、その端末装置14の端末番号が書き込まれる。端末装置14から音声パケット化されて送信された音声信号は、サーバ装置11で別の音声パケットに載せ換えて通信相手の端末装置14に転送される。通信相手の端末装置14においても、受信した音声信号の発信元が判るように、サーバ装置11から端末装置14に転送される音声パケットの発信元IDにはその音声信号を送信してきた端末装置14の端末IDが書き込まれる。グループ通信の場合、複数の端末装置14から受信した音声信号をミキシングした信号をパケット化して端末装置14に転送する場合があるが、この音声パケットの発信IDはクリアされてもよく、グループ番号が書き込まれてもよい。
グループ通信の場合、グループ通信に参加している複数の端末装置14から受信した音声信号をミキシングして、グループ通信に参加している各端末装置14に転送するが、音声信号を送信した端末装置14に自装置が送信した音声信号が戻ってこないように、ミキシングは各端末装置14ごとに別々に行われる。すなわち、音声信号を送信していない端末装置14に対しては、受信した全ての音声信号をミキシングしたものを転送し、音声信号を送信してきた端末装置14に対しては、その端末装置14が送信した音声信号を外して、それ以外の音声信号をミキシングしたものを転送する。これにより、端末装置14で自装置が送信した音声信号のエコーが生じないようにしている。
グループ通信を行う場合、グループに属する端末装置14の構成は、固定的ではなく、そのときの各端末装置14の通信の状況に応じて柔軟に増減される。詳細は図6のテーブルを参照して説明する。
図5は、サーバ装置11のブロック図である。サーバ装置11は、制御部30、記憶部31およびネットワーク通信部32を有している。記憶部31は、たとえばハードディスクやRAMなどで構成され、図6〜図8に示す各種のテーブルや各端末装置14の設定データなどが記憶される。制御部30は、端末装置14のセットアップや音声信号のミキシングなどを行う。ネットワーク通信部32は、有線ネットワーク15との通信を制御する。
図6、図7A,図7Bおよび図8は、サーバ装置11の記憶部31に設けられるテーブルを示す図である。
図6は、端末テーブル301を示す図である。端末テーブル301は、サーバ装置11が端末装置14を管理するためのテーブルである。各端末装置14は、各々ユニークに振られている識別番号である端末番号で識別される。端末テーブル301には、端末番号ごとにアクティブフラグおよび設定データの格納アドレスが記憶されている。アクティブフラグは、端末装置14が、ネットワーク17に接続され、サーバ装置11にアクセスしてサーバ装置11によるプロビジョニングを完了して通信可能であることを示すフラグである。設定データは、たとえば、プログラムの更新データ(ファームウェア)、自己が所属するグループ、通信が許可される他のグループを記録した電話帳などである。
サーバ装置11は、端末装置14がネットワーク17に接続されたとき、端末装置14と通信して、その端末装置14に対してプロビジョニングの処理を実行し、これが完了すると、端末テーブル301のアクティブフラグをセットして通信可能であることを登録するレジストを行う。さらに、サーバ装置11は、その後の適当なタイミングに、端末装置14と通信して、その端末装置14のレジストを更新する。その後の適当なタイミングとは、たとえば、一定時間毎、接続している無線アクセスポイント13が切り換わったときなどである。
図7A,図7Bは、グループテーブル302を示す図である。グループテーブル302は、サーバ装置11がグループを管理するためのテーブルである。図7Aは、初期状態のグループテーブル302を示し、図7Bは、ユーザグループが利用されている状態のグループテーブル302を示す。各グループは、各々ユニークに振られているID(グループ番号)で識別される。グループテーブル302には、グループごとに、そのグループ番号、グループ種別、および、そのグループに所属する端末装置14(所属端末装置)の端末番号が記憶されている。グループ種別は、通常グループまたはユーザグループである。通常グループは、予め所属端末が決められているグループである。ユーザグループは、端末装置14から受信したユーザグループ情報に応じて所属端末が登録されるグループである。この実施形態では、ユーザグループは、1000および1001の2つが設定されている。図7Aでは、ユーザグループに登録されている端末装置14は無しである。図7Bでは、ユーザグループ1000に3番の端末装置14−3と6番の端末装置14−6が登録されている。この登録の代わりに、通常グループ0010、0011における端末装置14−3、14−6の登録が一時的に削除されている。これにより、ユーザグループ1000に移動した端末装置14−3、14−6のユーザは、他の通信に邪魔されることなく、端末装置14−3、14−6のみで通信することができる。なお、ユーザグループに登録される端末装置14の台数は2台に限定されない。また、ユーザグループに登録された端末装置14を通常グループから一時的に削除しなくてもよい。
サーバ装置11は、プロビジョニング時に、端末装置14に端末テーブル301に記載されている端末番号の全部または一部、および、グループテーブル302に記載されているグループ番号の全部または一部を送信する。各端末装置14に、どの端末番号およびどのグループ番号を送信するかは、各端末装置14のための設定データ(端末テーブル301、グループテーブル302参照)に記載されている。
図8はミキシングテーブル(セッションテーブル)303を示す図である。ミキシングテーブル303は、サーバ装置11が通信セッションを管理するためのテーブルである。通信セッションとは、サーバ装置11を中継装置とした複数の端末装置14間の通信状態のことである。ミキシングテーブル303は、複数の行を有しており、各行に1つの通信セッションの情報が記憶される。サーバ装置11は、端末装置14から音声信号(音声パケット)を受信したとき、ミキシングテーブル303を参照してその音声信号がどの通信セッションのものかを判断する。
サーバ装置11が、端末装置14から最初の音声パケットである呼出音声パケットを受信したとき、この音声パケットに基づく通信セッションがミキシングテーブル303に登録される。
ミキシングテーブル303には、各通信セッションについて、セッション番号、発呼端末番号、参加端末番号、追加端末番号、除外端末番号、および、残保持時間(T1)の項目が設けられる。セッション番号は、この通信セッションを識別する番号である。発呼端末番号は、この通信セッションの最初の音声パケット(呼出音声パケット)を送信した端末装置14(発呼端末装置)の端末番号である。セッション番号は、通信セッションごとにユニークな値であればよいが、この実施形態では、上記呼出音声パケットに書き込まれていた通信相手識別番号が用いられる。セッション番号として端末番号が登録されている通信セッション(たとえば「19」)が、個別通信の通信セッションである。個別通信とは、1対1の個別の端末装置14同士の通信である。セッション番号としてグループ番号が登録されている通信セッション(たとえば「0012」)が、グループ通信の通信セッションである。グループ通信とは、複数の端末装置14(一般的には3台以上)が相互に音声信号を交換する通信である。
参加端末番号は、この通信セッションに参加している端末装置14の端末番号の一覧である。参加端末番号に端末番号が登録されている或る端末装置14から音声パケットが送信されてきた場合、制御部30は、この音声パケットを、参加端末番号に端末番号が登録されている他の端末装置14に転送し、参加端末装置間の相互通信を実現する。
グループ通信セッションの場合、参加端末番号は、発呼端末装置の端末番号および通信相手に指名されたグループに属する端末装置14の端末番号となる。ただし、そのグループに所属していてもアクティブでない端末装置14や別の個別通信セッションを行っている端末装置14は、このグループ通信セッションに参加できないため、それらの端末装置14の端末番号は参加端末番号から除外される(除外端末番号の欄に登録される)。なお、ユーザグループに移動したことにより、グループから一時的に削除された端末装置14の端末番号は、グループの所属端末とは扱われず、グループ通信セッションの除外端末番号の項目には記載されない。
発呼端末装置が、このグループに所属していない端末装置14であった場合、すなわち、端末装置14が、自局の属するグループ以外のグループを呼び出した場合(拡張グループ通信)、その端末装置14の端末番号も参加端末番号として登録される。同時に臨時にメンバー登録された追加端末装置として、その端末番号が追加端末番号の欄にも登録される。すなわち、このグループ通信セッションでは、発呼端末装置は、グループに所属していなくてもそのグループに所属する端末装置14と同様にその通信セッションに参加している端末装置14(参加端末装置)として扱われる。なお、ミキシングテーブル303の項目のうち、追加端末番号、除外端末番号の欄は必須ではない。参加端末番号の欄に対する端末番号の追加、除外のみでもテーブルの管理が可能である。
個別通信セッションの場合、参加端末番号として、発呼端末装置の端末番号と通信相手の端末装置14の端末番号が登録される。一対一通信であるため、追加端末番号および除外端末番号は登録されない。
また、保持時間は、参加端末装置から音声パケットが送信されてこない状態で、この通信セッションを解消せずに保持する時間である。サーバ装置11における各通信セッションの保持時間は、たとえば30秒に設定される。ミキシングテーブル303の保持時間タイマ(TS)は、音声パケットが送信されてこないとき、保持時間の経過をカウントするタイマである。保持時間タイマTSは、制御部30による処理(図12参照)で、音声パケットが送信されてこないとカウントダウンされ、且つ、音声パケットが送信されてくれば30秒にリセットされる。参加端末装置から音声パケットが30秒間送られて来ないことによりタイマTSがタイムアップした場合、この通信セッションは解消され、ミキシングテーブル303からこの通信セッションの情報が消去される。
以上の例では、グループ通信セッションにおいて、ミキシングテーブル303の参加端末装置の項目には、所属端末装置以外では発呼端末装置が追加で登録され、所属端末装置であっても非アクティブな端末装置14および他の通信セッションを行っている端末装置14が除外される。しかし、参加端末装置の項目に追加で登録される端末装置14、および、除外される端末装置14はこれらに限定されない。
或る参加端末装置が、グループ通信セッションの途中で他の通信セッション(個別通信セッション)を開始すると、その時点で、そのグループ通話セッションの参加端末装置から除外される。すなわち、その端末装置14の端末番号が、参加端末番号の欄から除外端末番号の欄に移動される。
また、通信セッションが継続されるためには、各端末装置14においても保持時間を計時する必要がある。端末装置14の保持時間(T1)は、本実施形態では5秒が設定されており、サーバ装置11の保持時間(TS=30秒)よりも短くなっている。ユーザは、PTTスイッチ220をオフしたのち、5秒が経過すると、サーバ装置11でその通信セッションが維持されていても、所定操作により他の通信セッションを開始することができる。端末装置14の保持時間(T1)は、30秒以上にも設定可能である。
また、ミキシングテーブル303を、実行中ミキシングテーブルと退避テーブルからなる2つのテーブルに分けてもよい。実行中ミキシングテーブルは、現在ミキシングを行っているセッションが登録されるテーブルであり、高速なメモリ上に形成される。通信(音声信号の送受信)が途絶えたセッションは、200ミリ秒程度の短時間で退避テーブルに転記され、退避テーブルで保持時間(T1)だけ保持される。保持時間中に再度通信(音声信号の送受信)が発生すると、そのセッションは再度実行中ミキシングテーブルに転記され、ミキシングの実行に用いられる。これにより、各端末装置14のミキシングテーブル303からの開放を早くしている。
図9を参照して、この音声通信システムにおけるユーザグループの通信セッションが形成される手順について説明する。まず、システムの管理担当者が管理装置12を操作してサーバ装置11に対して端末テーブル301およびグループテーブル302を設定する(S101)。このときグループテーブル302にユーザグループも設定される。その後、ユーザが端末装置14の電源をオンすると(S102)、端末装置14はサーバ装置11にアクセスし、サーバ装置11がこの端末装置14に対してプロビジョニングの処理を行う(S103)。この処理により、端末装置14は、ユーザグループを含むグループ番号を取得し、通信可能な状態になる。ユーザが、上の処理で起動した端末装置14を操作してグループを変更する(S104)。すなわち、ユーザが、ユーザグループ変更のメニューを選択し、ダイヤルで所望のユーザグループの番号を選択する。これにより、端末装置14が所属するユーザグループが変更される。すなわち、端末装置14の記憶部21に記憶されているユーザグループ番号213が変更される。端末装置14が所属するユーザグループは、初期状態では「0(所属なし)」である。なお、S104の操作の前に、ユーザ(端末装置14)は、通常グループのグループ通信または個別通信で通信していてもよい。ユーザが、ユーザグループを変更された端末装置14のPTTスイッチ220をオンして通信を開始する(S105)。PTTスイッチ220がオンされることにより、端末装置14は、図4に示した音声パケットを編集してサーバ装置11に送信する。サーバ装置11は、端末装置14から受信した音声パケットのユーザグループ番号に基づき、グループテーブル302を更新する(S106)。端末装置14のユーザグループ番号が変更されている場合、この処理により、図7(B)に示すようにユーザグループに所属端末が登録される。その後、サーバ装置11は、所属端末が登録されたユーザグループの通信セッションを処理して音声信号を中継する(S107)。
ユーザは、端末装置14のユーザグループを変更したとき、短くPTTスイッチ220を押すことで、音声パケットを短く送信することができ、実際に通信することなくユーザグループの変更のみをサーバ装置11に登録することができる。また、ユーザグループが変更されたのち何も操作されなくても、端末装置14は、上述の所定のタイミングに、サーバ装置11との間でレジストの更新処理を行うため、このときにユーザグループの変更がサーバ装置11に登録される。
図10は端末装置14の制御部20によって実行される通信制御処理を示すフローチャートである。この処理は20ミリ秒毎に繰り返し実行される。この処理では、PTTスイッチ220のオン/オフや音声パケット(RTPパケット)の受信に応じて、現在の通信の状態(ステータス)を割り出す。ここで、このフローチャートで用いられるフラグ、タイマ類は以下のとおりである。
PTT:プッシュ・トゥ・トーク・スイッチ(PTTスイッチ)220の略記であるが、PTTスイッチ220のオン/オフに限定されず、VOX回路による送信信号のオン/オフも含んでいる。
NC0:ユーザの操作によって選択された通信相手の識別番号(端末番号/グループ番号)、通信セッションが確立される最初の音声パケット(呼出音声パケット)に書き込まれ、セッション番号(NC1)となる。
NC1:セッション番号(呼出ID)、実行中の通信セッションを識別する番号
FC:通信セッションフラグ(この端末装置14が通信セッションに参加していることを示すフラグ)
FT:通信中フラグ(音声パケットの送信中または受信中であることを示すフラグ)
T1:保持時間タイマ(通信セッションの保持時間(5秒)を計時するタイマ)
S10〜S21は音声パケットの送信管理処理である。制御部20は、PTTスイッチ220の状態を判断する(S10)。制御部20は、PTTスイッチ220がオンしている場合、処理をS11に進める。PTTスイッチ220がオンしていない場合、処理をS21に進める。
S11では、制御部20は、通信セッションフラグFCがセットされているか否かを判断する。通信セッションフラグFCがセットされていない場合(S11でNO)、今回のPTTスイッチ220のオンによって作成される音声パケットは呼出音声パケットである。制御部20は、通信セッションフラグFC、および、音声パケットを送受信中であることを示す通信中フラグFTをセットする(S12)。制御部20は、ユーザによって選択された通信相手番号NC0を通信セッション番号NC1に転記し(S13)、この通信セッション番号NC1およびユーザグループ番号213の項目に記憶されているユーザグループ番号が書き込まれた音声パケットを作成し(S14)、この音声パケットをサーバ装置11宛に送信する(S15)。この呼出音声パケットの送信により、サーバ装置11により通信セッションが開始される。制御部20は、保持時間タイマT1を5秒にリセットしたのち(S16)、S30以下の音声パケットの受信管理処理に処理を進める。
S11で、通信セッションフラグFCが既にセットされている場合(S11でYES)、制御部20は、通信中フラグFTがセットされているか否か、すなわち、現在音声パケットの送信または受信中であるかを判断する(S17)。通信中フラグFTがセットされていない場合(S17でNO)、制御部20は、通信中フラグFTをセットする(S18)。処理がS11→S17→S18に進むのは、既に開始された通信セッションが維持されている状態で、新たな音声パケット(ユーザの通話音声)の送信を開始する場合である。S19では、既に開始されている通信セッションを継続して、その通信セッションに対して今回の音声パケットを返信するか(S19でNO)、先の通信セッションから離脱して、新たな通信相手に今回の音声パケットを送信する、すなわち新たな別の通信セッションを確立するか(S19でYES)を判断する。この判断は、例えば、今回のPTTスイッチ220オンの直前のユーザによる操作、例えば通信相手の選択操作など、が行われたか否かに応じて判断すればよい。ユーザによって新たな通信相手の選択操作が行われた場合には、S20の処理で、その選択された通信相手に対する新たな通信セッションを確立する処理を行えばよい。
通信セッションを更新する場合(S19でYES)、制御部20は、そのとき選択されている通信相手番号NC0を通信セッション番号NC1に転記して(S20)、S14に処理を進める。既に開始されている通信セッションを継続する場合(S19でNO)、制御部20は、S19からそのままS14に処理を進める。
S10において、PTTスイッチ220がオンされていない場合(S10でNO)、制御部20は、通信中フラグFTをリセットする(S21)。なお、通信中フラグFTが既にリセットされている場合にはそのままでよい。こののち、制御部20は、S30以下の音声パケットの受信管理処理に処理を進める。
制御部20は、S30で、ネットワーク17を介して音声パケットを受信したか否かを判断する。制御部20は、音声パケットを受信した場合、処理をS31に進める。音声パケットを受信していない場合、処理をS40に進める。
S31では、制御部20は、通信セッションフラグFCがセットされているか否かを判断する。通信セッションフラグFCがセットされていない場合(S31でNO)、今回新たな通信セッションが確立され、その最初の音声パケットが送信されてきたと判断し、通信セッションフラグFCおよび通信中フラグFTをセットする(S33)。FTフラグは、現在音声パケットを送受信中であることを示すフラグである。制御部20は、その音声パケットに含まれている通信相手番号を通信セッション番号NC1に転記する(S34)。制御部20は、音声パケットをオーディオ回路24に出力し(S35)、保持時間タイマT1を5秒にリセットする(S36)。
S31で、通信セッションフラグFCが既にセットされている場合(S31でYES)、制御部20は、今回の音声パケットの受信に対応して通信中フラグFTをセットする(S32)。なお、通信中フラグFTが既にセットされている場合にはそのままでよい。こののち、制御部20は、処理をS35に進める。
S30において、音声パケットを受信しなかった場合(S30でNO)、制御部20は、通信セッションフラグFCがセットされているか否かを判断する(S40)。通信セッションフラグFCがセットされている場合(S40でYES)、制御部20は、S41以下の処理を実行する。通信セッションフラグFCがセットされていない場合(S40でNO)、制御部20は、そのまま処理を終了する。
S41では、制御部20は、通信中フラグFTがセットされているか否かを判断する。通信中フラグFTがセットされている場合(S41でYES)、制御部20は、そのまま処理を終了する。通信中フラグFTがセットされていない場合(S41でNO)、すなわち、通信中フラグFTはリセットされているが通信セッションフラグFCがセットされた状態の場合、制御部20は、保持時間タイマT1を1カウント(20ミリ秒分)減算する(S42)。そして、この減算で保持時間タイマT1が0になったか否かを判断する(S43)。保持時間タイマT1が0になった場合(S43でYES)、制御部20は、通信セッションを解消するために、通信セッションフラグFCをリセットする(S44)。S43において、保持時間タイマT1が未だ0よりも大きい場合(S43でNO)、制御部20は、そのまま処理を終了する。
図11および図12は、サーバ装置11の動作を示すフローチャートである。図11は、音声パケット受信時の処理を示している。図12は、ミキシングテーブル管理処理を示している。
図11において、制御部30は、端末装置14から音声パケットを受信すると(S50)、その音声パケットからその端末装置14に設定されているユーザグループ番号を読み出す(S51)。読みだしたユーザグループ番号が“0”でない場合(S52でNO)、グループテーブル302の読み出したユーザグループ番号の項目にこの端末装置14の端末番号を登録し、この端末装置14が所属している通常グループから一時的にこの端末装置14の端末番号を削除する(S53)。逆に、読みだしたユーザグループ番号が“0”の場合(S52でYES)、グループテーブル302のユーザグループの項目からこの端末装置14の端末番号を削除し、通常グループからの一時的な削除を解除して、通常グループに復帰させる(S54)。なお、S53、S54の処理は、音声パケットに書き込まれているユーザグループ番号に変更があった場合のみ行えばよい。
発信元端末番号および通信相手番号で識別される通信セッションが、既にミキシングテーブル303に登録されているかを判断する(S60)。通信セッションが既にミキシングテーブル303に登録されている場合(S60でYES)、制御部30は、ミキシングテーブル303の参加端末番号に基づき、受信した音声パケットに含まれている音声信号を通信セッションに参加している端末装置14宛に転送する(S66)。そして、ミキシングテーブル303のその通信セッションの保持時間タイマTSを30秒にリセットする(S67)。
受信した音声パケットの通信セッションが、ミキシングテーブル303に登録されていない場合(S60でNO)、すなわち、この音声パケットが呼出音声パケットであった場合、この呼出音声パケットに基づく新たな通信セッションをミキシングテーブル303に登録する(S61)。このとき、通信相手番号がセッション番号として登録され、この音声パケットの送信元の端末装置14の端末番号が発呼端末番号として登録される。参加端末番号としては、個別通信セッションの場合、通信相手番号および発呼端末番号が登録され、グループ通信セッションの場合、発呼端末番号および通信相手番号のグループに所属する端末装置14の端末番号が登録される。また、発呼端末装置がグループに所属していない場合には、発呼端末番号は追加端末番号にも登録される。さらに、グループに所属している端末装置14のうち、非アクティブ、他の通信セッションに参加中などでこの通信セッションに参加できないものがある場合、その端末番号は参加端末番号の項目から除外され、除外端末番号の項目に転記される。
制御部30は、受信した音声パケットの音声信号を、その通信セッションに参加している端末装置14宛に転送する(S62)。その通信セッションに参加している端末装置14は、ミキシングテーブル303に登録されているその通信セッションの参加端末番号から決定される。
制御部30は、S61で確立された通信セッションに参加したことにより、既に登録されている通信セッションの参加端末装置から除外される端末装置14があるかを判断する(S63)。該当する端末装置14が存在する場合(S63でYES)、当該先に確立されていた通信セッションの参加端末番号からこの端末装置14の端末番号を削除する(S64)。除外された端末番号は、除外端末番号に転記される。このようにして各通信セッションの参加端末装置を最適化する。
図12のミキシングテーブル管理処理は、定期的(たとえば20ミリ秒毎)に繰り返し実行される。制御部30は、まずミキシングテーブル303の先頭行の通信セッションを指定する(S70)。制御部30は、指定された通信セッションの保持時間タイマTSを1カウント(20ミリ秒分)減算し(S71)、この減算で保持時間タイマTSが0になったか否かを判断する(S72)。保持時間タイマTSが0になった場合(S72でYES)、制御部30は、この通信セッションは終了したとして、この行の通信セッションを消去する(S73)。
制御部30は、以上の処理をミキシングテーブル303の最終行になるまで順次行うことで(S74、S75)、ミキシングテーブル303の管理を行う。
端末装置14が、通常グループの通信セッションの途中で、ユーザグループに移動した場合、その端末装置14を通常グループの通信セッションから除外してもよい。また、通常グループの通信セッションの途中で、ユーザグループに移動していた端末装置がその通常グループに復帰した場合、その通常グループ通信のセッションに途中から参加させてもよい。同様に、端末装置14が、ユーザグループの通信セッションの途中で、他のグループ(通常グループ、他のユーザグループ)に移動した場合、その端末装置14をそのユーザグループの通信セッションから除外してもよい。また、ユーザグループの通信セッションの途中で、他の端末装置がそのユーザグループに新たに所属した場合、そのユーザグループ通信のセッションに途中から参加させてもよい。
11 サーバ装置(中継装置)
12 管理装置
13 無線アクセスポイント
14 端末装置
20 (端末装置の)制御部
30 (サーバ装置の)制御部
32 ネットワーク通信部
220 PTT(プッシュ・トゥ・トーク)スイッチ
242 VOX回路
301 端末テーブル
302 グループテーブル
303 ミキシングテーブル(セッションテーブル)

Claims (7)

  1. 端末装置とネットワークを介して通信するネットワーク通信部と、
    前記端末装置との通信を制御する制御部と、
    グループテーブルが設定される記憶部と、
    を備えた中継装置であって、
    前記制御部は、
    前記端末装置からグループを指定する情報を受信すると、前記端末装置を前記指定されたグループに所属させる旨を前記グループテーブルに登録し、
    前記端末装置から所属グループに向けた音声信号を受信したとき、前記指定されたグループに所属する他の端末装置に音声信号を転送する
    中継装置。
  2. 前記グループテーブルは、1または複数のユーザグループ欄を予め記憶しており、
    前記制御部は、前記端末装置に対して、指定可能なグループとして前記ユーザグループの情報を送信する
    請求項1に記載の中継装置。
  3. 前記グループテーブルは、予め1または複数の端末装置が所属する通常グループを設定しており、
    前記制御部は、前記通常グループに所属する端末装置を前記情報に基づいて前記ユーザグループに所属させたとき、この端末装置を前記通常グループから一時的に削除する
    請求項2に記載の中継装置。
  4. 前記グループを指定する情報は、前記音声信号に付加されて前記端末装置から送信される請求項1に記載の中継装置。
  5. ネットワークを介して音声信号を送受信する端末装置および中継装置を有する音声通信システムであって、
    前記中継装置は、グループテーブルを有し、
    前記端末装置は、前記中継装置に宛てて、自己の所属するグループを指定する情報を送信し、
    前記中継装置は、前記端末装置からグループを指定する情報を受信すると、前記端末装置を前記指定されたグループに所属させる旨を前記グループテーブルに登録し、
    前記端末装置は、自己の所属グループに向けた音声信号を前記中継装置に送信し、
    前記中継装置は、前記端末装置から所属グループに向けた音声信号を受信したとき、前記指定されたグループに所属する他の端末装置に音声信号を転送する
    音声通信システム。
  6. ネットワークを介して接続された複数の端末装置が、中継装置を介して音声信号を送受信する音声通信方法であって、
    前記端末装置は、前記中継装置に宛てて、自己の所属するグループを指定する情報を送信し、
    前記中継装置は、前記端末装置からグループを指定する情報を受信すると、前記端末装置を前記指定されたグループに所属させる旨を記憶し、
    前記端末装置は、自己の所属グループに向けた音声信号を前記中継装置に送信し、
    前記中継装置は、前記端末装置から所属グループに向けた音声信号を受信したとき、前記指定されたグループに所属する他の端末装置に音声信号を転送する
    音声通信方法。
  7. ネットワークを介して端末装置と通信する中継装置の制御部を、
    前記端末装置からグループを指定する情報を受信すると、前記端末装置を前記指定されたグループに所属させる旨を前記グループテーブルに登録する手段、および、
    前記端末装置から所属グループに向けた音声信号を受信したとき、前記指定されたグループに所属する他の端末装置に音声信号を転送する手段、
    として機能させるプログラム。
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