JPWO2016027667A1 - 振動体及び触覚提示キーボード - Google Patents

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Abstract

本発明の振動体は、第1方向に沿った切込みを介する平坦部及び曲部を有する振動板と、一部に圧電性樹脂を含み、かつ前記第1方向に沿う対の前記曲部に張架されるフィルムと、を備える。例えば、各曲部の外側端部には圧電フィルムの端部が固定される。圧電フィルムの両主面の電極に交流電圧が印加されると、圧電フィルムは第1方向に沿って伸縮を繰り返す。すると、対の曲部は、圧電フィルムの伸縮に伴って、それぞれ曲げの度合いが増減する。曲部の曲げの度合いの増減により、振動板は、主面法線方向に振動する。この振動は、切込み以外の部分で曲部と一体となっている平坦部に伝わる。

Description

本発明は、電圧が加わると面方向に伸縮するフィルムと、振動板と、を備えた振動体に関する。
近年、例えば電圧が加わると面方向に伸縮するフィルム(以下、単に圧電フィルムと称す。)と、振動板と、を備えた振動体が知られている。
例えば、特許文献1には、湾曲した状態の振動板の両端部にエキサイタフィルムが張架されてなる振動体(スピーカ)が記載されている。エキサイタフィルムには、圧電フィルムが貼り付けられている。その圧電フィルムの両主面に形成された電極に交流電圧が印加されると、圧電フィルム及びエキサイタフィルムは面方向に伸縮を繰り返す。振動板は、圧電フィルム及びエキサイタフィルムの伸縮に伴って、主面法線方向に振動する。
国際公開第2012/157691号公報
しかし、特許文献1に示す振動体では、振動板全体が湾曲し、平坦になっていない。特に、入力操作を受け付けると振動体を振動させることで入力操作のフィードバックを与える触覚提示装置においては、入力操作がされる側に配置される振動板は平坦であることが望ましい。
また、特許文献1に示す構造では、振動板の振動は、腹(振動板の中央側)で大きく、節(振動板の両端部側)で小さい。すなわち、特許文献1に示す構造では、振動板の振動は、両端部を結ぶ方向において、大きさにバラつきがある。すると、ユーザは、入力操作のフィードバックの大きさにバラつきがあるので、違和感を覚える。
振動板の両端部を結ぶ方向において圧電フィルムに印加する電圧を異ならせれば、振動の大きさを揃えることが可能である。しかしながら、印加すべき電圧を求めるためには、振動を検出する複数のセンサを振動板の両端部を結ぶ方向に配列する必要がある。すなわち、構造が複雑化する。
また、特許文献1に示す振動体を製造するには、振動板にテンションをかけて湾曲させた状態で圧電フィルムを貼り付ける必要がある。しかしながら、貼り付ける辺が長いので、振動板全体に同じ大きさのテンションをかけたまま、圧電フィルムを貼り付けることは難しい。このテンションにバラつきがあると、振動板の振動の面内バラつきが生じてしまう。
そこで、本発明の目的は、より小さい圧電フィルムによっても主面法線方向に振動し、かつ主面が平坦な形状の振動体を提供することにある。
本発明の振動体は、所定方向の両端部に対の切込みが形成され、各切込みを介する平坦部及び曲部を有する振動板と、電圧が加わると面方向に伸縮し、かつ対の前記曲部に張架されるフィルムと、を備える。
フィルムとしては、電歪フィルム、エレクトレットフィルム、圧電粒子を高分子に分散させたコンポジットフィルム、又は電気活性高分子フィルムを用いることができる。また、フィルムは、エキサイタフィルム上に接着されてなる態様であってもよい。さらに、フィルムその物が面方向に伸縮しなくとも、例えば接着された圧電セラミックがフィルムを面方向に伸縮させる態様であってもよい。
本発明の構成では、振動板は、一部(対の曲部)が曲がっており、その他の部分(平坦部)が平坦な形状である。すなわち、曲部と平坦部とは1枚の振動板を構成するように切込み以外の部分で一体となっている。
例えば、振動板を平面視して、振動板の左右に対の切込みを形成し、各切込みから上の部分を曲げる。曲げの方向は、振動板の上面側又は下面側である。すると、左右の曲部(対の曲部)が形成される。ただし、左の切込みから上の部分を曲げ、右の切込みから下の部分を曲げて、対の曲部を形成してもよい。
例えば、各曲部の外側端部には圧電フィルムの端部が固定される。圧電フィルムの両主面には電極が形成される。圧電フィルムの両主面の電極に交流電圧が印加されると、圧電フィルムは所定方向に沿って伸縮を繰り返す。すると、対の曲部は、圧電フィルムの伸縮に伴って、それぞれ曲げの度合いが増減する。曲部の曲げの度合いの増減により、振動板は、主面法線方向に振動する。この振動は、切込み以外の部分で曲部と一体となっている平坦部に伝わる。
これにより、振動板の主面法線方向に振動しつつも、振動板の一部(平坦部)が平坦な形状である振動体を実現することができる。
また、本発明の振動体では、圧電フィルムは、振動板の主面全体ではなく、対の曲部のみに張架される。従って、より小さい圧電フィルムを用いても本発明の振動体を実現することができる。
また、前記振動板の平坦部では、振動の大きさの面内分布を均一化することができる。
また、前記フィルムは、前記曲部に曲げ応力がかかった状態で、張架されてもよい。
このように曲部に曲げ応力が発生する状態で圧電フィルムを振動板に張架することにより、圧電フィルムには中央部から両端部の方向に引っ張り力がかかる。これにより、振動板の曲部は、圧電フィルムが伸張しやすくなるため、効率的に振動するようになる。
また、振動体は、前記振動板の前記フィルムと反対側の主面に当接する平板を備えてもよい。これにより、振動体のフィルムと反対側の面は、全領域で平坦となる。
また、前記圧電性樹脂は、ポリフッ化ビニリデンを材料としてもよい。また、圧電性樹脂はキラル高分子を材料としてもよいし、そのキラル高分子は、ポリ乳酸であってもよい。
キラル高分子の圧電特性は、分子構造に起因するため、ポリフッ化ビニリデン等の強誘電体のポリマーに比べて、焦電効果がない。したがって、キラル高分子を材料とした圧電フィルムは、指の温度が伝わってしまう装置(例えばキーボード)の構成として好適である。
この発明によれば、曲部のみが曲がっており、かつフィルムが曲部のみに張架されるため、より小さいフィルムによっても振動し、かつ平坦部で平坦な形状の振動体を実現することができる。また、平坦部では振動の面内分布が均一化され、フィルムと反対側の主面に平板を備えた場合は全領域で均一な振動を発生させることができる。
(A)は、実施形態1に係る振動体の上面側からの外観斜視図であり、(B)は、当該振動体の下面側からの外観斜視図である。 振動体の上面図である。 (A)は、A−A断面図であり、(B)は、B−B断面図であり、(C)は、圧電フィルムの断面を拡大した図である。 振動装置の構成の一部を示すブロック図である。 (A)及び(B)は、それぞれ振動体の振動を説明するための側面図である。 実施形態1に係る振動体を備えた触覚提示キーボードの分解斜視図である。 (A)は、実施形態1の変形例1に係る振動体の上面側からの外観斜視図であり、(B)は、当該振動体の下面側からの外観斜視図である。 実施形態1の変形例1に係る振動体の側面図である。 実施形態1に係る振動体の変形例2に係る振動体の側面図である。 実施形態2に係る振動体の上面側からの外観斜視図である。 実施形態3に係る振動体の上面側からの外観斜視図である。 (A)は、実施形態4に係る振動体の上面側からの外観斜視図であり、(B)は、当該振動体の下面側からの外観斜視図である。
実施形態1に係る振動体について図1(A)、図1(B)、図2、図3(A)、図3(B)、及び図3(C)を用いて説明する。図1(A)は、振動体の上面側からの外観斜視図であり、図1(B)は、当該振動体の下面側からの外観斜視図である。図2は、振動体の上面図である。図3(A)は、A−A断面図であり、図3(B)は、B−B断面図であり、図3(C)は、圧電フィルムの断面を拡大した図である。なお、図1(A)及び図1(B)において振動体100の高さ方向の面を上面とし、高さ方向と反対方向の面を下面とする。
振動体100は、駆動信号によって振動するものである。振動体100は、例えばスピーカ装置や、振動で入力操作のフィードバックを与える触覚提示装置といった振動装置に用いられる。
図1(A)及び図1(B)に示すように、本実施形態に係る振動体100は、略薄型の板形状であり、振動板10及び圧電フィルム20からなる。
図1(A)に示すように、振動板10は、概観して、例えば奥行方向よりも幅方向に長い薄型の板形状である。振動板10は、例えばアクリル樹脂PMMAで構成されている。なお、振動板10は、金属板(例えばステンレス板及び銅板)、PET、ポリカーボネイト(PC)、ガラスエポキシ樹脂板、ガラス、等の他の材料を用いてもよい。
振動板10は、平坦部5、中央部4、及び平坦部6からなる。平坦部5、中央部4、及び平坦部6は、図1(A)及び図2に示すように、例えばそれぞれ幅方向に長い。平坦部5、中央部4、及び平坦部6は、奥行方向に沿って、順に並んでいる。平坦部5、中央部4、及び平坦部6は、振動板10に形成された複数の切込みを基準に並んでいる。
ただし、振動板10及び圧電フィルム20は、図1(A)、図1(B)、及び図2に示す形状に限らない。例えば、振動板10は、奥行き方向の長さが幅方向の長さより長くてもよい。振動板10の長手方向に圧電フィルム20を張架する場合、圧電フィルム20が長くなるので、圧電フィルム20の駆動電圧(図4を参照)は低くてもよい。駆動電圧が低くなると共振周波数は低くなる。このため、サイズ等の制約がある状態で共振周波数を高くする場合は、振動板10の短手方向に圧電フィルム20を張架し、この圧電フィルム20の長さに合わせて各切込みを形成すればよい。
より具体的には、振動板10には、図1(A)及び図2に示すように、幅方向の両端部に2対の切込みが形成されている。1対目の切込みは、切込み800、及び切込み801からなる。2対目の切込みは、切込み802、及び切込み803からなる。2対目の切込みは、1対目の切込みより奥行方向に形成されている。
切込み800及び切込み802は、振動板10において、幅方向と反対方向の端部に形成されている。切込み801及び切込み803は、振動板10において、幅方向の端部に形成されている。
図2に示すように、切込み800、切込み801、切込み802、及び切込み803は、それぞれ幅方向に平行になるように形成されている。1対目の切込み(切込み800及び切込み801)は、幅方向に平行な同一線上に配置されるようにそれぞれ奥行方向の位置が調整されている。2対目の切込み(切込み802及び切込み803)は、幅方向に平行な同一線上に配置されるようにそれぞれ奥行方向の位置が調整されている。
中央部4は、図1(A)及び図2に示すように、振動板10において、切込み800及び切込み801を通る線を介して平坦部5に並んでいる。平坦部6は、切込み802及び切込み803を通る線を介して中央部4に並んでいる。
ただし、本実施形態において、切込み800及び切込み801が同一線上に配置されることは必須の構成ではない。同様に、本実施形態において切込み802及び切込み803が同一線上に配置されることは必須の構成ではない。また、切込み800〜803は、それぞれ幅方向に平行な直線状に限らず、幅方向に沿う曲線状であっても構わない。
平坦部5及び平坦部6は、図1(A)に示すように、全体が平坦な形状である。
中央部4は、図1(A)及び図1(B)に示すように、幅方向の両端部が下面側に湾曲している。換言すれば、中央部4は、幅方向の中央部が両端部より上面側に隆起している。より具体的には、中央部4は、図1(A)及び図2に示すように、湾曲部1、基部3、及び湾曲部2からなる。湾曲部1、基部3、及び湾曲部2は、幅方向に順に並んでいる。湾曲部1及び湾曲部2は、本発明の対の曲部に相当する。
湾曲部1は、図2に示すように、平坦部5と切込み800を介し、平坦部6と切込み802を介している。湾曲部2は、図2に示すように、平坦部5と切込み801を介し、平坦部6と切込み803を介している。
基部3は、図1(A)に示すように、平坦な形状であり、平坦部5及び平坦部6と一体となっている。これにより、湾曲部1及び湾曲部2は、平坦な形状の基部3を介して平坦部5及び平坦部6と一体となっている。
圧電フィルム20は、図1(B)、図3(A)、及び図3(B)に示すように、中央部4の下面に張架されている。圧電フィルム20は、一端が湾曲部1の幅方向と反対方向の端部に固定され、他端が湾曲部2の幅方向の端部に固定されている。すなわち、圧電フィルム20は、湾曲部1及び湾曲部2に張架されている。ただし、圧電フィルム20は、湾曲部1及び湾曲部2において、各端部に限らず湾曲している部分に固定されていればよい。
圧電フィルム20は、図1(B)及び図3(B)に示すように、幅方向に長い。圧電フィルム20は、図3(C)の拡大図に示すように、ベースフィルム23の両主面に電極21及び電極22が形成されてなる。電極21及び電極22は、アルミ蒸着電極を用いることが好ましい。電極21及び電極22は、透光性が求められる場合、酸化インジウムスズ(ITO)、酸化亜鉛(ZnO)、ポリチオフェンを主成分とすることが好ましい。また、銀ナノワイヤ電極を用いることでも透光性を有する電極21及び電極22を実現できる。電極21及び電極22には、図示しない引出配線導体が接続されており、駆動信号が当該引出配線導体を介して電極21及び電極22へ印加される。
圧電フィルム20のベースフィルム23は、例えば、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、キラル高分子、等の圧電性材料の樹脂を一部に含む。ベースフィルム23の材料としてPVDFを用いれば、圧電定数は最も高くなる。ベースフィルム23の材料としてポリ乳酸(PLA)を用いれば、圧電定数が高く、かつ透光性が高くなる。ベースフィルム23の材料としてPLAを用いる場合、特に一軸延伸されたPLLAを材料とすることが望ましい。PLAを用いる場合、他の構成(振動板10及び電極21,22)も透光性の高い材料を用いることにより、平面視した略全面が高い透光性を有する振動体100を実現することができる。
また、キラル高分子の圧電特性は、分子構造に起因するため、ポリフッ化ビニリデン等の強誘電体のポリマーに比べて、焦電効果がない。従って、キラル高分子は、利用者にタッチされ、指の温度が伝わってしまう装置(例えばキーボード)の構成として好適である。
なお、中央部4に張架される圧電フィルム20は、電歪フィルム、エレクトレットフィルム、圧電粒子を高分子に分散させたコンポジットフィルム、又は電気活性高分子フィルムであってもよい。また、これらフィルムは、振動板10の中央部4の両端部に張架されたエキサイタフィルム上に貼り付けてなる態様であってもよい。さらに、フィルムその物が面方向に伸縮しなくとも、例えば接着された圧電セラミックがフィルムを面方向に伸縮させる態様であってもよい。
次に、図4は、振動装置の構成の一部を示すブロック図である。図5(A)及び図5(B)は、それぞれ振動体の振動を説明するための側面図である。
図4に示すように、振動装置は、駆動部30及び振動体100を備えている。圧電フィルム20のベースフィルム23は、両主面の電極21及び電極22に駆動部30からの駆動信号が印加されると、幅方向に伸縮を繰り返す。幅方向に伸縮するベースフィルム23を用意するために、例えば材料がPLLAである場合、延伸方向に対して略45°の角度をなす方向が幅方向となるように裁断する。
図5(A)の白抜き矢印に示すように、圧電フィルム20が幅方向に沿って両端部から中央部に向かって収縮すると、図5(A)の黒塗り矢印に示すように、基部3の上面側へ隆起する高さ(以下、隆起量と称す。)が増加する。ただし、基部3の隆起量は、湾曲部1及び湾曲部2と圧電フィルム20との固定部を基準とする。また、図5(B)の白抜き矢印に示すように、圧電フィルム20が幅方向に沿って中央部から両端部に向かって伸張すると、図5(B)の黒塗り矢印に示すように、基部3の隆起量が減少する。圧電フィルム20が伸縮を繰り返すと、基部3の隆起量は増減を繰り返す。すなわち、基部3は、振動板10主面の法線方向に沿って振動する。
この基部3の振動は、基部3で一体となっている平坦部5及び平坦部6に伝わる。従って、平坦部5及び平坦部6も基部3の振動に伴って振動板10主面の法線方向に沿って振動する。
本実施形態に係る振動体100は、振動板10主面の法線方向に沿って振動しつつも、平坦部5、平坦部6、及び基部3が平坦な形状である。
また、平坦部5及び平坦部6が基部3の振動に伴って振動するので、平坦部5、平坦部6、及び基部3における振動の大きさの面内分布は均一化されている。これにより、本実施形態に係る振動体100は、平坦部5、平坦部6、及び基部3のうちのいずれの領域を利用者が触っても、同じ大きさの振動を感じさせることができる。
また、本実施形態に係る振動体100は、中央部4のみに圧電フィルム20が張架されている。従って、振動体100は、振動板10全面に圧電フィルムを張架する場合に比べて、圧電フィルムがより小さくて済み、経済的である。
また、本実施形態では、振動板10の中央部4には、曲げ応力がかかった状態で圧電フィルム20が張架されている。曲げ応力は、図3(B)の白抜き矢印901に示すように、中央部4の幅方向の両端部で下面側にかかっている。すなわち、曲げ応力901は、湾曲部1及び湾曲部2のうち、基部3に対して反対側の端部で下面側に向かってかかっている。この曲げ応力901により、圧電フィルム20は、図3(B)の白抜き矢印902に示すように、幅方向の中央部から両端部に引っ張り力がかかっている。
この曲げ応力901による引っ張り力902は、圧電フィルム20が幅方向に伸張した際に湾曲部1及び湾曲部2を平坦な形状に近づけやすくする。すなわち、引っ張り力902は、基部3の隆起量を減少させやすくする。これにより、基部3は、より大きく振動するようになる。ただし、曲げ応力901がかかっている状態で中央部4に圧電フィルム20を張架することは必須ではない。例えば、振動体100は、曲げ応力がかかっていない状態で湾曲した振動板を備える態様であってもかまわない。
また、対の湾曲部1及び湾曲部2は、基部3を介して幅方向に平行に並ぶ必要はない。例えば、湾曲部2を平坦にし、かつ平坦部5のうち幅方向の端部を湾曲させ、湾曲部1との間で圧電フィルム20を張架してもよい。このように、幅方向に斜めに対の湾曲部を形成してもよい。
このように平坦部の法線方向に振動する振動体100は、例えば、利用者がキーをタッチした時に振動を伝えることで触覚フィードバックを与える触覚提示キーボードに用いられる。
例えば、図6の分解斜視図に示すように、触覚提示キーボード200は、キーボード部210と、振動体100と、フレーム部220と、を備えている。キーボード部210は、振動体100の上面に当接するように配置されている。キーボード部210は、ベース部211と、複数のタッチセンサ212(キーに対応する)とを備えている。複数のタッチセンサ212は、ベース部211の例えば上面にそれぞれ配置されている。各タッチセンサ212は、利用者のタッチ操作を検出する。フレーム部220は、例えば、圧電フィルム20に駆動信号を与える駆動部30、いずれのタッチセンサ212がタッチされたかを特定する特定部、特定したタッチセンサ212に応じたキー情報を出力する出力部、等を実現する電気回路モジュールを内蔵する。
触覚提示キーボード200は、利用者がいずれかのタッチセンサ212をタッチすると、タッチされたタッチセンサ212を特定し、特定したタッチセンサ212に応じたキー情報を外部の情報処理装置へ出力する。駆動部30は、タッチされたタッチセンサ212が特定されると、駆動信号を出力し、振動体100を振動させる。振動体100の振動は、ベース部211を介してタッチ操作を行った指に伝わる。このように触覚提示キーボード200は、利用者がいずれかのタッチセンサ212をタッチした時に、振動体100の振動を利用者に感じさせることができる。また、利用者は、ベース部211を介して接触する振動体100が平坦部(基部3、及び中央部5,6)を有しているため、タッチセンサ212をタッチした際に湾曲を意識しにくくなる。
次に、実施形態1に係る振動体100の変形例1について図7(A)、図7(B)及び図8を用いて説明する。図7(A)は、実施形態1の変形例1に係る振動体100Aの上面側からの外観斜視図であり、図7(B)は、振動体100Aの下面側からの外観斜視図である。図8は、振動体100Aの側面図である。
振動体100Aは、振動板10の上面に平板11が配置される点において振動体100と相違する。振動体100と重複する構成の説明は省略する。
平板11は、図7(A)、図7(B)及び図8に示すように、振動板10のうち、平坦な部分に当接するように配置されている。具体的には、平板11は、振動板10の平坦部5、平坦部6、中央部4の基部3に当接している。圧電フィルム20の伸縮に伴う基部3の振動は、振動板10の平坦な部分に当接する平板11に伝わる。
振動体100Aでは、全領域が平坦な平板11が振動板10の上面に配置されるため、主面の全領域を平坦にすることができる。
さらに、平板11が振動板10の平坦部5、平坦部6、及び基部3の振動に伴って振動するので、振動の大きさの面内分布は平板11においても均一化されている。これにより、振動体100Aは、振動体100Aの主面の領域のいずれの領域を利用者が触っても、同じ大きさの振動を感じさせることができる。
ここで、振動板10の形状は、上述の例に示す形状に限らない。例えば、図9の側面図に示すように、幅方向における中央部4Bの長さが中央部4より短くなるように振動体100Bの振動板10B及び圧電フィルム20Bを形成してもよいし、幅方向における中央部の長さが中央部4より長くなるように振動体の振動板及び圧電フィルムを形成してもよい。また、振動板10の奥行方向における中央部の長さは中央部4の長さより長くてもよいし、短くてもよい。このように、中央部4の形状を変更することで、振動板全体の大きさを変えることなく、所望の共振周波数で振動する振動体を得ることができる。
また、振動板は、主に振動する中央部を複数備えてもよい。例えば、図10の外観斜視図に示すように、実施形態2に係る振動体100Cは、振動板10Cに中央部が複数備えられる点において振動体100と相違する。
すなわち、振動板10Cは、平坦部5C、中央部4C1、平坦部7、中央部4C2、及び中央部6Cが奥行方向に沿って順に並んでなる。
圧電フィルム20C1は、振動板10Cの下面側で中央部4C1に張架されている。圧電フィルム20C2は、振動板10Cの下面側で中央部4C2に張架されている。
この例では、中央部4C1は、中央部4C2に比べて幅方向に長い。中央部4C1は、奥行方向の長さが中央部4C2の奥行方向の長さに等しい。ただし、中央部4C1及び中央部4C2の長さは、図10に示す例に限らない。
無論、幅方向の長さのみを異ならせた中央部を複数形成する例に限らず、奥行方向の長さを異ならせた中央部を複数形成してもよい。互いに異なる形状の中央部を複数形成することで、複数の共振周波数で振動する振動体を得ることができる。これにより、利用者に様々なフィードバックを与えることができる。
上述の例は、振動板のうち、主に振動する部分が振動板の奥行方向の中央に位置していたが、中央に位置する例に限らない。
図11は、実施形態3に係る振動体100Dの上面側から見た外観斜視図である。
振動体100Dの振動板10Dは、奥行方向において、奥行方向と反対方向の端部に幅方向に沿った振動部4Dを有している。振動板10Dは、奥行方向の端部には、幅方向に沿った平坦部8を有している。
振動部4Dは、振動板10Dにおいて奥行方向の反対方向の端部に位置する点において、実施形態1に係る中央部4と相違する。
振動部4Dは、平坦な形状の幅方向の中央部で平坦部8と一体になっている。圧電フィルム20Dは、振動板10Dの下面側で振動部4Dに張架されている。
このように、主に振動する部分が奥行方向の中央部以外に位置していても、振動部4Dの振動は、平坦部8に伝わり、平坦部8を主面法線方向に振動させる。
また、図11に示すように、振動部4Dを奥行方向の一方端に配置すれば、他方端からから平坦部8をより広く確保することができる。これにより、より広く確保した平坦部8にメンブレンスイッチ等のキータッチ部を配置しやすくなる。従って、図11に示す構造は、図7に示す平板11を設けなくても、キータッチ部を配置することが可能となる。
次に、実施形態4に係る振動体100Eについて図12(A)及び図12(B)を用いて説明する。図12(A)は、振動体100Eの上面側からの外観斜視図であり、図12(B)は、振動体100Eの下面側からの外観斜視図である。
振動体100Eは、図12(A)及び図12(B)に示すように、主に振動する中央部4Eが折曲部1E、基部3、及び折曲部2Eからなる点において、実施形態1に係る振動体100と相違する。すなわち、振動板10Eには、湾曲部1及び湾曲部2に代えて折曲部1E、及び折曲部2Eが形成されている。
振動板10Eをこのように構成しても、中央部4Eは、圧電フィルム20の幅方向の伸縮に伴って、振動板10Eの主面法線方向に振動する。
1,1A,1B…湾曲部
1E…折曲部
2,2A,2B…湾曲部
2E…折曲部
3,3A…基部
4,4A,4B,4C1,4C2,4E…中央部
4D…振動部
5,5A,5C…平坦部
6,5A,6C…平坦部
7,8…平坦部
10,10A,10B,10C,10D,10E…振動板
11…平板
20,20B,20C1,20C2,20D…圧電フィルム
21,22…電極
23…ベースフィルム
30…駆動部
100,100A,100B,100C,100D,100E…振動体
200…触覚提示キーボード
210…キーボード部
211…ベース部
212…タッチセンサ
220…フレーム部

Claims (7)

  1. 所定方向の両端部に対の切込みが形成され、各切込みを介する平坦部及び曲部を有する振動板と、
    電圧が加わると面方向に伸縮し、かつ対の前記曲部に張架されるフィルムと、
    を備えた振動体。
  2. 前記フィルムは、前記曲部に曲げ応力がかかった状態で、張架される、
    請求項1に記載の振動体。
  3. 前記振動板の前記フィルムと反対側の主面に当接する平板を備える、
    請求項1又は請求項2に記載の振動体。
  4. 前記圧電性樹脂は、ポリフッ化ビニリデンを材料とすることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の振動体。
  5. 前記圧電性樹脂は、キラル高分子を材料とすることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の振動体。
  6. 前記キラル高分子は、ポリ乳酸であることを特徴とする請求項5に記載の振動体。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の振動体と、
    タッチ操作を検出する検出部と、
    前記検出部が前記タッチ操作を検出すると、前記駆動信号を前記振動体に印加する駆動部と、
    前記検出部が検出したタッチ操作に応じたキー情報を出力する出力部と、
    を備えた触覚提示キーボード。
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