JPWO2016020994A1 - 光情報記録装置および光情報再生装置 - Google Patents

光情報記録装置および光情報再生装置 Download PDF

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Abstract

データページのメディア消費量に比べオシレータページのメディア消費量を大きく抑圧することが可能な光情報記録再生装置および光情報記録再生方法を得る。ホログラフィを利用して情報を光情報記録媒体に記録する光情報記録装置において、信号光照射部から照射された信号光と、参照光照射部から照射された参照光との干渉縞を信号光ホログラムとして、光情報記録媒体の所定の領域に多重記録し、オシレータ光照射部から照射されたオシレータ光と、参照光照射部から照射された参照光との干渉縞をオシレータホログラムとして記録する、ことを特徴とする光情報記録装置で解決できる。

Description

本発明は、ホログラフィを用いて光情報記録媒体に情報を記録、光情報記録媒体から情報を再生する技術に関する。
ホログラム記録再生技術として、例えばWO2004−102542号公報(特許文献1)がある。本公報には、1つの空間光変調器において内側の画素からの光を信号光、外側の輪帯状の画素からの光を参照光として、両光束を同じレンズで光記録媒体に集光し、レンズの焦点面付近で信号光と参照光を干渉させてホログラムを記録するシフト多重方式を用いた例が記述されている。
さらに、例えば非特許文献1に「However, to detect the phase in a signal beam, the signal should interfere with an additional beam on an imager for converting the phase into intensity information.」と記載されるように、位相情報を検出するためには信号光と別の光を干渉させる必要があり、「In the DRH, a signal beam with data to be recorded and a phantom beam without signal information are holographically
multiplexed at the same spot of the medium, and then these holograms are read out simultaneously from the medium and the diffracted beams propagate in the same
optical path toward the imager for yielding the interference fringe.」(double-referential holography (DRH))と記載されるように、信号光とファントム光の干渉させる位相記録再生方法について記載がある。
WO2004−102542号公報
JAPANESE Journal of Applied Physics vol.52 09LD13 (2013)
しかし、非特許文献1に記載される方法では、1つのデータページの再生に対して1つのファントム光が必要であり、記録媒体の消費量が大きいことが課題であった。
上記課題は、たとえば、以下の構成により解決される。
ホログラフィを利用して情報を光情報記録媒体に記録する光情報記録装置において、参照光、信号光およびオシレータ光を生成する光源と、前記光源が生成した信号光に情報を付加する信号光変調部と、前記信号光変調部で変調された信号光を前記光情報記録媒体に照射する信号光照射部と、前記光源が生成したオシレータ光を前記光情報記録媒体に照射するオシレータ光照射部と、前記光源が生成した参照光を前記光情報記録媒体に照射する参照光照射部と、を具備し、前記信号光照射部から照射された信号光と、前記参照光照射部から照射された参照光との干渉縞を信号光ホログラムとして、前記光情報記録媒体の所定の領域に多重記録し、前記オシレータ光照射部から照射されたオシレータ光と、前記参照光照射部から照射された参照光との干渉縞をオシレータホログラムとして記録する。
本発明によれば、データページの記録媒体の消費量に比べオシレータページ(ファントム光)のメディア消費量を大きく抑圧することが可能であり、高効率な位相記録再生方法を実現することが可能となる。
光情報記録再生装置の実施例を表す概略図 光情報記録再生装置内のピックアップの実施例を表す概略図 光情報記録再生装置内のピックアップの実施例を表す概略図 光情報記録再生装置の動作フローの実施例を表す概略図 光情報記録再生装置内の信号生成回路の実施例を表す概略図 光情報記録再生装置内の信号処理回路の実施例を表す概略図 ブック記録の動作フローの実施例を表す概略図 ブック再生の動作フローの実施例を表す概略図 オシレータページ記録の実施例を表す概略図 データページ記録の実施例を表す概略図 オシレータページおよびデータページ再生の実施例を表す概略図 ブック中のページ構成の実施例を表す概略図 オシレータ用参照光角度とページ用参照光角度の関係の実施例を表す概略図 ハーフミラーの構成の実施例を表す概略図 ハーフミラーの構成の実施例を表す概略図 オシレータページの実施例を表す概略図 光情報記録再生装置内のピックアップの実施例を表す概略図 オシレータページおよびデータページ再生の実施例を表す概略図 光情報記録再生装置内のピックアップの実施例を表す概略図 オシレータページ記録の実施例を表す概略図 オシレータページおよびデータページ再生の実施例を表す概略図 光情報記録再生装置内のピックアップの実施例を表す概略図 オシレータページおよびデータページ再生の実施例を表す概略図 ブック再生の動作フローの実施例を表す概略図 位相差検出パターンの記録時の実施例を表す概略図 位相差検出パターンの再生時の実施例を表す概略図 位相遅延量と評価指標の関係の実施例を表す概略図 ブック中のページ構成の実施例を表す概略図 ブック再生の動作フローの実施例を表す概略図 振幅変調ならびに位相変調の信号点配置の実施例を表す概略図 振幅変調ならびに位相変調データページの実施例を表す概略図
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。図1はホログラフィを利用してデジタル情報を光情報記録媒体から記録または再生の少なくとも一方の処理をする記録再生装置を示すブロック図である。
光情報記録再生装置10は、入出力制御回路90を介して外部制御装置91と接続されている。記録する場合には、光情報記録再生装置10は外部制御装置91から記録する情報信号を入出力制御回路90により受信する。再生する場合には、光情報記録再生装置10は再生した情報信号を入出力制御回路90により外部制御装置91に送信する。
光情報記録再生装置10は、ピックアップ11、再生用参照光光学系12、キュア光学系13、ディスク回転角度検出用光学系14、位置検出光学系15、及び回転モータ50を備えており、光情報記録媒体1は回転モータ50によって回転可能な構成となっている。
ピックアップ11は、参照光と信号光を光情報記録媒体1に出射してホログラフィを利用してデジタル情報を記録媒体に記録する役割を果たす。この際、記録する情報信号はコントローラ89によって信号生成回路86を介してピックアップ11内の空間光変調器に送り込まれ、信号光は空間光変調器によって変調される。
光情報記録媒体1に記録した情報を再生する場合は、ピックアップ11から出射された参照光を記録時とは逆の向きに光情報記録媒体に入射させる光波を再生用参照光光学系12にて生成する。再生用参照光によって再生される再生光をピックアップ11内の後述する光検出器によって検出し、信号処理回路85によって信号を再生する。
光情報記録媒体1に照射する参照光と信号光の照射時間は、ピックアップ11内のシャッタの開閉時間をコントローラ89によってシャッタ制御回路87を介して制御することで調整できる。
キュア光学系13は、光情報記録媒体1のプリキュアおよびポストキュアに用いる光ビームを生成する役割を果たす。プリキュアとは、光情報記録媒体1内の所望の位置に情報を記録する際、所望位置に参照光と信号光を照射する前に予め所定の光ビームを照射する前工程である。ポストキュアとは、光情報記録媒体1内の所望の位置に情報を記録した後、該所望の位置に追記不可能とするために所定の光ビームを照射する後工程である。
ディスク回転角度検出用光学系14は、光情報記録媒体1の回転角度を検出するために用いられる。光情報記録媒体1を所定の回転角度に調整する場合は、ディスク回転角度検出用光学系14によって回転角度に応じた信号を検出し、検出された信号を用いてコントローラ89によってディスク回転モータ制御回路88を介して光情報記録媒体1の回転角度を制御する事が出来る。
光源駆動回路82からは所定の光源駆動電流がピックアップ11、キュア光学系13、ディスク回転角度検出用光学系14内の光源に供給され、各々の光源からは所定の光量で光ビームを発光することができる。
また、ピックアップ11、そして、ディスクキュア光学系13は、光情報記録媒体1の半径方向に位置をスライドできる機構が設けられており、アクセス制御回路81を介して位置制御がおこなわれる。
ところで、ホログラフィの角度多重の原理を利用した記録技術は、参照光角度のずれに対する許容誤差が極めて小さくなる傾向がある。
従って、ピックアップ11内に、参照光角度のずれ量を検出する機構を設けて、サーボ信号生成回路83にてサーボ制御用の信号を生成し、サーボ制御回路84を介して該ずれ量を補正するためのサーボ機構を光情報記録再生装置10内に備えることが必要となる。
また、ピックアップ11、キュア光学系13、ディスク回転角度検出用光学系14、位置検出光学系15は、いくつかの光学系構成または全ての光学系構成をひとつに纏めて簡素化しても構わない。
図2は、光情報記録再生装置10におけるピックアップ11の基本的な光学系構成の一例における記録原理を示したものである。光源201を出射した光ビームはコリメートレンズ202を透過し、シャッタ203に入射する。シャッタ203が開いている時は、光ビームはシャッタ203を通過した後、例えば1/2波長板などで構成される光学素子204によってP偏光とS偏光の光量比が所望の比になるようになど偏光方向が制御された後、PBS(Polarization Beam Splitter)プリズム205に入射する。
PBSプリズム205を透過した光ビームは、信号光206として働き、ビームエキスパンダ208によって光ビーム径が拡大された後、位相マスク209、リレーレンズ210、PBSプリズム211を透過して空間光変調器212に入射する。
空間光変調器212によって位相または強度情報の少なくとも一方が付加された信号光は、PBSプリズム211を反射し、リレーレンズ213ならびに空間フィルタ214を伝播する。その後、信号光は対物レンズ215によって光情報記録媒体1に集光する。
一方、PBSプリズム205を反射した光ビームは参照光207として働き、偏光方向変換素子216によって記録時または再生時に応じて所定の偏光方向に設定された後、ミラー217ならびにミラー218を経由してガルバノミラー219に入射する。ガルバノミラー219はアクチュエータ220によって角度を調整可能のため、レンズ221とレンズ222を通過した後に光情報記録媒体1に入射する参照光の入射角度を、所望の角度に設定することができる。なお、参照光の入射角度を設定するために、ガルバノミラーに代えて、参照光の波面を変換する素子を用いても構わない。
このように信号光と参照光とを光情報記録媒体1において、互いに重ね合うように入射させることで、記録媒体内には干渉縞パターンが形成され、このパターンを記録媒体に書き込むことで情報を記録する。また、ガルバノミラー219によって光情報記録媒体1に入射する参照光の入射角度を変化させることができるため、角度多重による記録が可能である。
以降、同じ領域に参照光角度を変えて記録されたホログラムにおいて、1つ1つの参照光角度に対応したホログラムをページと呼び、同領域に角度多重されたページの集合をブックと呼ぶことにする。
図3は、光情報記録再生装置10におけるピックアップ11の基本的な光学系構成の一例における再生原理を示したものである。記録した情報を再生する場合は、前述したように参照光を光情報記録媒体1に入射し、光情報記録媒体1を透過した光ビームは、レンズ223とレンズ224を経由してガルバノミラー226に入射する。ガルバノミラー226はアクチュエータ225によって角度を調整し、レンズ224とレンズ223を通過した光を再生用参照光として光情報記録媒体1に入射する。
この再生用参照光によって再生された再生光は、対物レンズ215、リレーレンズ213ならびに空間フィルタ214を伝播する。その後、再生光はPBSプリズム211を透過して光検出器228に入射し、記録した信号を再生することができる。光検出器228としては例えばCMOSイメージセンサーやCCDイメージセンサーなどの撮像素子を用いることができるが、データページを再生可能であれば、どのような素子であっても構わない。
図4は、光情報記録再生装置10における記録、再生の動作フローを示したものである。ここでは、特にホログラフィを利用した記録再生に関するフローを説明する。
図4(a)は、光情報記録再生装置10に光情報記録媒体1を挿入した後、記録または再生の準備が完了するまでの動作フローを示し、図4(b)は準備完了状態から光情報記録媒体1に情報を記録するまでの動作フロー、図4(c)は準備完了状態から光情報記録媒体1に記録した情報を再生するまでの動作フローを示したものである。
図4(a)に示すように媒体を挿入すると(401)、光情報記録再生装置10は、例えば挿入された媒体がホログラフィを利用してデジタル情報を記録または再生する媒体であるかどうかディスク判別を行う(402)。
ディスク判別の結果、ホログラフィを利用してデジタル情報を記録または再生する光情報記録媒体であると判断されると、光情報記録再生装置10は光情報記録媒体に設けられたコントロールデータを読み出し(403)、例えば光情報記録媒体に関する情報や、例えば記録や再生時における各種設定条件に関する情報を取得する。
コントロールデータの読み出し後は、コントロールデータに応じた各種調整やピックアップ11に関わる学習処理(404)を行い、光情報記録再生装置10は、記録または再生の準備が完了する(405)。
準備完了状態から情報を記録するまでの動作フローは図4(b)に示すように、まず記録するデータを受信して(411)、該データに応じた情報をピックアップ11内の空間光変調器に送り込む。
その後、光情報記録媒体に高品質の情報を記録できるように、必要に応じて例えば光源301のパワー最適化やシャッタ303による露光時間の最適化等の各種記録用学習処理を事前に行う(412)。
その後、シーク動作(413)ではアクセス制御回路81を制御して、ピックアップ11ならびにキュア光学系13の位置を光情報記録媒体の所定の位置に位置づけする。光情報記録媒体1がアドレス情報を持つ場合には、アドレス情報を再生し、目的の位置に位置づけされているか確認し、目的の位置に配置されていなければ、所定の位置とのずれ量を算出し、再度位置づけする動作を繰り返す。
その後、キュア光学系13から出射する光ビームを用いて所定の領域をプリキュアし(414)、ピックアップ11から出射する参照光と信号光を用いてデータを記録する(415)。
データを記録した後は、キュア光学系13から出射する光ビームを用いてポストキュアを行う(416)。必要に応じてデータをベリファイしても構わない。
準備完了状態から記録された情報を再生するまでの動作フローは図4(c)に示すように、まずシーク動作(421)で、アクセス制御回路81を制御して、ピックアップ11ならびに再生用参照光光学系12の位置を光情報記録媒体の所定の位置に位置づけする。光情報記録媒体1がアドレス情報を持つ場合には、アドレス情報を再生し、目的の位置に位置づけされているか確認し、目的の位置に配置されていなければ、所定の位置とのずれ量を算出し、再度位置づけする動作を繰り返す。
その後、ピックアップ11から参照光を出射し、光情報記録媒体に記録された情報を読み出し(422)、再生データを送信する(423)。
図5は、光情報記録再生装置10の信号生成回路86のブロック図である。
出力制御回路90にユーザデータの入力が開始されると、入出力制御回路90はコントローラ89にユーザデータの入力が開始されたことを通知する。コントローラ89は本通知を受け、信号生成回路86に入出力制御回路90から入力される1ページ分のデータを記録処理するよう命ずる。コントローラ89からの処理命令は制御用ライン508を経由し、信号生成回路86内サブコントローラ501に通知される。本通知を受け、サブコントローラ501は各信号処理回路を並列に動作させるよう制御用ライン508を介して各信号処理回路の制御を行う。先ずメモリ制御回路503に、データライン509を介して入出力制御回路90から入力されるユーザデータをメモリ502に格納するよう制御する。メモリ502に格納したユーザデータが、ある一定量に達すると、CRC演算回路504でユーザデータをCRC化する制御を行う。次にCRC化したデータに、スクランブル回路505で擬似乱数データ列を加えるスクランブル化を施し、誤り訂正符号化回路506でパリティデータ列を加える誤り訂正符号化する制御を行う。最後にピックアップインターフェース回路507にメモリ502から誤り訂正符号化したデータを空間光変調器212上の2次元データの並び順で読み出させ、再生時に基準となるマーカーを付加した後、ピックアップ11内の空間光変調器212に2次元データを転送する。この2次元データをデータページと呼ぶ。
図6は、光情報記録再生装置10の信号処理回路85のブロック図である。
コントローラ89はピックアップ11内の光検出器228が画像データを検出すると、信号処理回路85にピックアップ11から入力される1ページ分のデータを再生処理するよう命ずる。コントローラ89からの処理命令は制御用ライン611を経由し、信号処理回路85内サブコントローラ601に通知される。本通知を受け、サブコントローラ601は各信号処理回路を並列に動作させるよう制御用ライン611を介して各信号処理回路の制御を行う。先ず、メモリ制御回路603に、データライン612を介して、ピックアップ11からピックアップインターフェース回路610を経由して入力される画像データをメモリ602に格納するよう制御する。メモリ602に格納されたデータがある一定量に達すると、画像位置検出回路609でメモリ602に格納された画像データ内からマーカーを検出して有効データ範囲を抽出する制御を行う。次に検出されたマーカーを用いて画像歪み補正回路608で、画像の傾き・倍率・ディストーションなどの歪み補正を行い、画像データを期待される2次元データのサイズに変換する制御する。サイズ変換された2次元データを構成する複数ビットの各ビットデータを、復号回路607において多値データを判定して復号し、メモリ602上に再生データの出力の並びでデータを格納する制御を行う。次に誤り訂正回路606で各データ列に含まれる誤りを訂正し、スクランブル解除回路605で擬似乱数データ列を加えるスクランブルを解除した後、CRC演算回路604でメモリ602上のユーザデータ内に誤りが含まれない確認を行う。その後、入出力制御回路90にメモリ602からユーザデータを転送する。
ここで、本実施例の特徴である位相記録再生原理について説明する。図31(a)に示す振幅変調(強度変調、輝度変調)されたデータページの場合、上述したように光検出器228で情報を検出することが可能である。しかし、図31(b)に示す位相変調されたデータページの場合、振幅が一様であるため光を時間的に積分して検出する光検出器228では直接的に位相情報を得ることができない。そこで、図31(c)に示す輝度一様かつ位相一様なオシレータ光と、再生したデータページを光検出器228上で干渉させる。これにより、オシレータ光と再生したデータページが同位相のピクセルは強め合い高輝度として検出され、逆位相のピクセルは弱め合い低輝度として検出される。このように位相情報を強度情報に変換して検出することが可能となる。このことは、位相多値変調や振幅位相多値変調においても同様である。
しかし、この方法において課題となるのが、再生したデータページとオシレータ光の波面ずれである。波面ずれを起こしていると、検出された情報が記録された情報なのか、波面ずれによるものなのかが判別できないため読み取り精度が低下する。また研究により、この波面ずれは主に記録媒体の温度等による膨張収縮が原因で発生することが明らかになっている。
そこで、まずデータページとデータ用参照光との干渉によりデータホログラムとして情報を記録する。次に、オシレータ光をオシレータページとして、データページとは異なる参照光角度を有するオシレータ用参照光との干渉によりオシレータホログラムとして記録する。これにより、温度等による媒体の膨張収縮が生じたとしても、各ホログラムは同じように膨張収縮するため、再生光の歪み方もまた同様となる。よって、このオシレータホログラムとデータホログラムを同時に再生することにより、波面ずれなく光検出器228で干渉させることが可能となり、位相情報を高精度に強度として検出することができる。
また、同じ位置に多数のデータページを記録する角度多重方式であるため、オシレータページの記録はデータページ毎に行う必要がなく、記録媒体の消費を極めて小さく抑えることが可能となる。以上のことは角度多重方式だけでなく、位相コード多重方式、波長多重方式、偏光多重方式など、同一箇所に複数の情報を多重する方式であれば適用することが可能である。
なお、このオシレータページは空間光変調器212に輝度一様かつ位相一様な情報を表示することで生成することが可能である。輝度一様かつ位相一様であるのは、再生時にデータページと干渉させる際に都合がよいためであるが限定するものではない。また、別の光学系によってオシレータ光を生成し、記録しておいてもよい。
本方式を用いたデータ記録処理(415)について詳細に説明する。図7はデータ記録処理(415)の処理フロー、図9はオシレータページ記録時の概略図、図10はデータページ記録時の概略図である。
記録時には、ガルバノミラー219をオシレータページ記録用の参照光入射角度に設定し(701)、オシレータページの信号光901とオシレータ用参照光902との干渉縞をホログラムとして光情報記録媒体1に記録する(702)。次に、ガルバノミラー219をデータページ記録用の参照光入射角度に設定し(703)、データページの信号光1001とデータ用参照光1002との干渉縞をホログラムとして光情報記録媒体1に記録する(704)。703、704の処理を1ブック中の全データページに対して実施する(705)。以上の処理により、1ブック中には1つのオシレータページと複数のデータページが記録されることになる。
次に、本方式を用いたデータ再生処理(422)について詳細に説明する。図8はデータ再生処理(422)の処理フロー、図11は再生時の概略図である。
再生時には、ガルバノミラー219をオシレータページ記録時と同じ入射角度に設定し(801)、再生用参照光1101を光情報記録媒体1に照射する。媒体を透過した光はレンズ223を通過し、ハーフミラー227で反射して1102となり、再度レンズ223を通過したオシレータ用参照光1104が光情報記録媒体1を照射する。オシレータ用参照光1104はオシレータ用参照光902の逆向きの進行波であり、オシレータ用参照光1104が回折することでオシレータページの再生光1105が再生され、光検出器228に伝播する。
一方、ハーフミラー227を透過した光1103は、レンズ224を通過し、ガルバノミラー226で反射して1106となり、レンズ224、223を通過したデータ用参照光1107が光情報記録媒体1を照射する。データ用参照光1107はデータ用参照光1002の逆向きの進行波であり、データ用参照光1107が回折することでデータページの再生光1108が再生され、光検出器228に伝播する。よって、ガルバノミラー226はデータ用参照光1107がデータ用参照光1002と同じ入射角度となるように制御されなければならない(802)。
オシレータ用参照光1104とデータ用参照光1107の偏光状態が同一であるため、光検出器228に伝播したオシレータページの再生光1105、データページの再生光1108の偏光状態は同一となり干渉するので、位相情報を強度として検出できる。(803)。802、803の処理を1ブック中の全データページに対して実施する(804)。
以上の回路構成、処理手順によれば、オシレータページとデータページの波面ずれなく光検出器228上で干渉させることができ、位相情報を強度として検出することが可能な光情報記録再生装置を実現することができる。また、1つのオシレータページから複数のデータページの再生が可能となるため、オシレータページによる記録媒体の消費を極めて小さく抑えることが可能となる。
なお、ガルバノミラー219、ガルバノミラー226の制御において「同じ入射角度」としたが、媒体の膨張収縮などを補償するために参照光入射角度を記録時と再生時で変える場合があり、その場合には「オシレータページまたはデータページを再生するために必要な入射角度」と読み替えればよい。
また、上述の説明では、オシレータページを初めに記録する例を示したが順序を限定するものではない。図12(a)が図9、10で示した配置とすると、図12(b)(c)(d)のような配置としてもよい。図12(b)の配置によりオシレータページを参照光角度選択性の低い角度に配置できるため、オシレータページに対する角度調整精度マージンを確保することができる。図12(c)のようにオシレータページをブック中央となる角度に配置することにより、オシレータページとデータページの参照光角度差を小さくできるため、波面ずれの可能性を抑圧できる。参照光角度が違えば、媒体の膨張収縮による影響が変わり、波面ずれを生じる可能性があるためである。この観点で、図12(d)のように複数のオシレータページをブック中に記録しておけば、最も波面ずれの小さくなるオシレータページを選択して使用することも可能となる。複数のオシレータ光を記録する場合には、10ページに1つオシレータ光を挿入するなどのように、一定間隔で挿入することで各処理を簡素化することが可能である。
これら、図12(a)〜(d)に対応する参照光入射角度と信号光入射角度の関係を図13(a)〜(d)に示す。図の一点鎖線は参照光の光軸を示す。また、ハーフミラー227の構成を図14(a)〜(d)に示す。図に示す通り、ハーフミラー227は全面がハーフミラーで構成されているのではなく、オシレータ用参照光が集光する領域1401に限り反射率が50%程度であり、データ用参照光が集光する領域1402はほぼ透過するように構成する。なお、領域1401の透過率は光学系の設計に応じて自由に変更しても構わない。このオシレータ用参照光が集光する領域は、オシレータ用参照光の入射角度に依存するため、オシレータページの配置によって変えなければならない。もし、動的に変えるのであれば、調光ミラーのようなデバイスにより反射領域を電気的に可変にする、または機械的に動かして可変にすることも可能である。また、図13で示した角度多重方向と直交する方向(紙面垂直方向)にも角度多重を行う場合、図14の領域1401は帯状ではなく図15の1501のように領域を限定することで、紙面垂直方向にも多重することが可能となる。
また、位相記録再生において、オシレータ光とデータページの波面がずれるのを避けるため、位相マスク209を使用しないことがあるが、輝度一様、位相一様であるオシレータページ901の信号光を対物レンズ215で集光すると局所的なエネルギー集中を生じ、記録媒体の消費が不均一となってしまう。これを避けるため、本方式においては位相マスク209を挿入してもよい。なぜなら、例え位相マスクの位相が付加されていたとしても、オシレータページとデータページに同様に付加されるため影響しないためである。
また、位相マスクを挿入する代わりに、図16(a)(b)のような0、1が反転した2つのページをオシレータページとして使用することもできる。このような輝度・位相がランダムもしくは周期的なパターンの場合、高い周波数成分を含んでいるため対物レンズ215の集光点におけるエネルギー集中を緩和することができる。但し、このままでは正しく位相情報を検出できなくなるため、図16(a)(b)のような輝度または位相の少なくとも一方が反転した2つのページを同じ参照光角度で同じ場所に記録する。これを再生すれば、2つのページが同時に再生されて光検出器228上で干渉するが、反転パターンであるため、干渉した結果一様な輝度、位相分布を有し、これとデータページが干渉することで位相情報を強度として正しく検出可能である。
以上のことは他の実施例においても同様に適用可能である。
本実施例が実施例1と異なるのは、再生時の参照光生成方法である。実施例1ではオシレータ用参照光角度を固定した上でデータページ参照光角度を変化させるために、媒体裏面にスキャナ光学系を配置していたが、光学系のサイズが大きくなる。そこで、本実施例では、媒体裏面光学系のサイズを縮小することを目的とする。
本実施例におけるデータ再生処理について詳細に説明する。図17はピックアップ11の概略図、図18は記録媒体周辺の拡大図である。記録時は実施例1と同様であるので省略する。
再生時には、偏光方向変換素子216によりP偏光から偏光面を45°傾けた参照光をPBS1701に入射し、反射したS偏光成分をミラー1702で反射させ、レンズ1703を通過し、PBS1704で反射し、レンズ222を通過した1801が光情報記録媒体1を照射する。媒体を透過した光はレンズ223を通過し、1/4波長板1803を透過、ミラー1804で反射、再度1/4波長板1803を透過することでS偏光がP偏光となった1805がレンズ223を通過しオシレータ用参照光1806となり光情報記録媒体1を照射する。オシレータ用参照光1806はオシレータ用参照光902の逆向きの進行波であり、オシレータ用参照光1806が回折することでP偏光のオシレータページの再生光1807が再生され、光検出器228に伝播する。なお、1/4波長板1803の領域は、図14で説明したようにオシレータ用参照光が集光する領域以上の大きさであればよい。
一方、PBS1704を透過したP偏光成分を、データページ記録時と同じ媒体入射角度となるように設定されたガルバノミラー219で反射させ、レンズ221、PBS1704を透過し、レンズ222を通過した1802が光情報記録媒体1を照射する。媒体を透過した光はレンズ223を通過し、ミラー1804で反射、P偏光である1808がレンズ223を通過しデータ用参照光1809となり光情報記録媒体1を照射する。データ用参照光1809はデータ用参照光1002の逆向きの進行波であり、データ用参照光1809が回折することでP偏光のデータページの再生光1810が再生され、光検出器228に伝播する。
オシレータ用参照光1806とデータ用参照光1809の偏光状態が同一であるため、光検出器228に伝播したオシレータページの再生光1807、データページの再生光1810の偏光状態は同一となり干渉するので、位相情報を強度として検出できる。
以上の回路構成、処理手順によれば、オシレータページとデータページの波面ずれなく光検出器228上で干渉させることができ、位相情報を強度として検出することが可能な光情報記録再生装置を実現することができる。また、1つのオシレータページから複数のデータページの再生が可能となるため、オシレータページによる記録媒体の消費を極めて小さく抑えることが可能となる。さらに、偏光を用いて光学系を構成することで、媒体裏面光学系のサイズを縮小させることが可能となる。
なお、1/4波長板1803を用いているのは、オシレータページとデータページの再生光の偏光状態を同一にして干渉させるためであり、これを実現できるのであれば、本構成に限定するものではなく、フォトニック結晶を用いた素子により偏光状態を変えるなどしてもよい。
また、説明で用いた偏光方向に限定するものではなく、例えばガルバノミラー219とミラー1702を入れ替え、オシレータ用参照光とデータ用参照光の役割を入れ替えることも可能である。こうすれば、記録時に偏光方向変換素子216出力がS偏光となるようにしておけば、参照光のエネルギーが分岐されることなくガルバノミラー219に入射し、図17構成のままで実施例1と同様にオシレータページおよびデータページの記録が可能となる。
また、オシレータ用参照光1806とデータ用参照光1809の光路長差が小さいほど可干渉性が高く、品質の高い再生像が得ることができる。よって、いずれか若しくは両方の光路中に位相調整素子を挿入する、ミラーなどの光学部品の配置を変更する、などの方法により光路長を調整することも可能である。
以上のことは他の実施例においても同様に適用可能である。
本実施例が実施例1と異なるのは、オシレータページ記録方法ならびに参照光生成方法である。実施例1では再生時に参照光をオシレータ用とデータ用に分岐するためエネルギー利用効率が悪い。そこで、本実施例では、参照光を分岐することなくオシレータページを記録再生することを目的とする。
本実施例におけるデータ記録処理について詳細に説明する。図19はピックアップ11の概略図、図20は記録媒体周辺の拡大図である。
記録時には、ガルバノミラー219をオシレータページ記録用の参照光入射角度に設定、ガルバノミラー226で反射した光が逆向きの進行波となるようにガルバノミラー226の角度を設定し、参照光2001を光情報記録媒体1に照射する。媒体を透過した光はレンズ223、224を通過し、ガルバノミラー226で反射して2002となり、再度レンズ224、223を通過したオシレータ用参照光2003が光情報記録媒体1を照射する。オシレータページの信号光2004とオシレータ用参照光2003との干渉縞をホログラムとして光情報記録媒体1に記録する。データページの記録方法は実施例1と同様である。
次に、本実施例におけるデータ再生処理について詳細に説明する。図21は記録媒体周辺の拡大図である。
再生時には、ガルバノミラー219をオシレータページ記録時と同じ入射角度に設定し、オシレータ用参照光2101を光情報記録媒体1に照射する。2101が回折することでオシレータページの再生光2102が再生され、光検出器228に伝播する。
一方、媒体を透過した光はレンズ223、224を通過し、ガルバノミラー226で反射して2103となり、レンズ224、223を通過したデータ用参照光2104が光情報記録媒体1を照射する。2104はデータ用参照光1002の逆向きの進行波であり、2104が回折することでデータページの再生光2105が再生され、光検出器228に伝播する。よって、ガルバノミラー226は2104がデータ用参照光1002と同じ入射角度となるように制御されなければならない。
オシレータ用参照光2101とデータ用参照光2104の偏光状態が同一であるため、光検出器228に伝播したオシレータページの再生光2102、データページの再生光2105の偏光状態は同一となり干渉するので、位相情報を強度として検出できる。
以上の回路構成、処理手順によれば、オシレータページとデータページの波面ずれなく光検出器228上で干渉させることができ、位相情報を強度として検出することが可能な光情報記録再生装置を実現することができる。また、1つのオシレータページから複数のデータページの再生が可能となるため、オシレータページによる記録媒体の消費を極めて小さく抑えることが可能となる。さらに、参照光を分岐しないためエネルギー利用効率が高く、レーザ出力が小さい場合には有効である。
なお、オシレータページを記録する場合に、オシレータ用参照光を記録媒体裏面から入射する構成で説明したがこれに限定するものではなく、逆にデータページを記録する場合に、データ用参照光を記録媒体裏面から入射する構成にしてもよい。
以上のことは他の実施例においても同様に適用可能である。
本実施例が実施例1と異なるのは、再生したオシレータページとデータページの位相調整方法である。実施例1では、場合によっては再生時にオシレータページとデータページの位相が合わず、位相情報を強度情報に変換できない可能性がある。そこで、再生したオシレータページとデータページの位相を調整することを目的とする。
本実施例におけるデータ記録処理は実施例1と同様であるが、データページの一部に図25に示す位相差検出パターン2501を加えて記録する。位相差検出パターン2501は図のように4種類の位相を有するパターンであり、基準位相面から0、π/2、π、3π/2とするのが、検出時にフリンジスキャン法を用いることができるため都合が良いが、これに限定するものではなく、基準位相が判断できるのであればどのようなパターンでもよい。
次に、本実施例におけるデータ再生処理について詳細に説明する。図22はピックアップ11の概略図、図23は記録媒体周辺の拡大図、図24はデータ再生処理の処理フローである。
再生時には、ガルバノミラー219をオシレータページ記録時と同じ入射角度に設定し(801)、再生用参照光1101を光情報記録媒体1に照射する。媒体を透過した光はレンズ223を通過し、ハーフミラー227で反射して1102となり、再度レンズ223を通過したオシレータ用参照光1104が光情報記録媒体1を照射する。オシレータ用参照光1104はオシレータ用参照光902の逆向きの進行波であり、オシレータ用参照光1104が回折することでオシレータページの再生光1105が再生され、光検出器228に伝播する。
一方、ハーフミラー227を透過した光は、レンズ224を通過して2301となり、位相調整素子2201を透過した後にガルバノミラー226で反射、再び位相調整素子2201を透過して2302となり、レンズ224、223を通過したデータ用参照光2303が光情報記録媒体1を照射する。ここで、位相調整素子2201とは位相遅延量を電気的に制御可能な素子を想定しているが、光路長を調整できる素子であれば何でもよい。また、ガルバノミラー226と位相調整素子2201を近い位置で説明したが、これに限定するものではなく、光路中に挿入すればよい。
データ用参照光2303はデータ用参照光1002の逆向きの進行波であり、データ用参照光2303が回折することでデータページの再生光2304が再生され、光検出器228に伝播する。よって、ガルバノミラー226はデータ用参照光2303がデータ用参照光1002と同じ入射角度となるように制御されなければならない(2401)。
ここで、光検出器228に伝播したオシレータページとデータページの再生光を光検出器228で干渉させ、位相情報を強度として検出するのだが、2つの光の位相が合っていない可能性がある。そこで、図22の位相差検出回路2202において、光検出器228上で検出された図26の位相差検出パターン2601の検出強度I0〜I3から(数1)に従って、位相差Δφを算出する(2402)。
Figure 2016020994
次に、図22の補償量算出回路2203において、この位相差Δφに基づいて位相調整素子2201の位相遅延量を制御する(2403)。
この後の処理は実施例1における、802〜804の処理と同様である。
以上の回路構成、処理手順によれば、オシレータページとデータページの波面ずれなく光検出器228上で干渉させることができ、位相情報を強度として検出することが可能な光情報記録再生装置を実現することができる。また、1つのオシレータページから複数のデータページの再生が可能となるため、オシレータページによる記録媒体の消費を極めて小さく抑えることが可能となる。さらに、再生したオシレータページとデータページの位相が一致するため、位相情報を効率よく強度情報に変換することが可能となる。
なお、図25において位相差検出パターン2501が複数ある理由だが、位相差Δφがページ内で一様とは限らないためである。よって、各々の位相差検出パターン2601から位相差Δφを算出し、各々の位相差Δφを2次元的に線形補間するなどして、ページ内の位相差分布を求め、それに基づいて位相調整素子2201の位相遅延量を2次元的に制御することも有効である。
また、位相差検出パターン2501は図25に示したパターンに限定するものではない。例えば、位相の種類を増やすことで高精度な検出が可能となり、位相差検出パターンを大きくし、同一位相内で平均した結果を用いることで、ノイズ耐性を向上させることが可能となる。
また、位相差検出パターン2501を用いて位相調整素子2201を制御する例について説明したが、位相差検出パターン2501を用いずに制御してもよい。例えば、位相差検出回路2202において、画像のSNR、Normalized noise、輝度、などの評価指標を算出し、図27の2701のように評価指標が最良となるようにフィードバック制御により、補償量算出回路2203が位相調整素子2201の位相遅延量を可変する。これにより、位相差検出パターン2501が不要となる。
また、位相差調整に使用するページは再生順で初めのデータページで実施する方が参照光角度を順に変化させればよいので再生時間にとって有利である。しかし、ブック内で位相差が変化する可能性を考えると、ブック中央となる角度のデータページで調整を実施する方がブック内での位相差を小さくできる。
また、以上の位相差調整方法は図24に示すようにブック中に1回実施する例で説明したが、これに限定するものではない。全ページで調整を実施、また複数ページに一度調整を実施すればより精度の高い位相差調整が可能となり、逆に再生開始時や複数ブックに一度調整を実施すれば調整に要する時間を短縮することが可能となる。また、複数ページや複数ブック毎に調整した値を補間し、途中のページまたはブックに適用すれば、位相差調整の高精度化と調整時間短縮を両立することも可能となる。
さらに、位相差調整を決まったタイミングで実施するのではなく、位相差が発生する可能性が高くなった場合に適宜実施してもよい。例えば、温度が変化した場合に媒体が膨張収縮する可能性があり、参照光波長を変化させることで膨張収縮の影響を抑圧することが可能である。しかし、波長を変えるということは遅延量も変えなければならず、位相差調整を再度実施した方がよい。
以上のことは他の実施例においても同様に適用可能である。
本実施例が実施例4と異なるのは、再生したオシレータページとデータページの位相調整方法である。実施例4では調整に位相調整素子2201を用いていたがコストがかかる。そこで、位相調整素子2201を用いずに位相調整することを目的とする。
本実施例におけるデータ記録処理は実施例1と同様であるが、図28に示すように位相の異なる複数のオシレータページを記録する。図28には4つのオシレータページを記録した例を示しており、夫々のオシレータページは基準位相面から0、π/2、π、3π/2の位相差を有しているとする。なお、ここでは4種類のオシレータページを使用したが、この位相の種類をより多く記録した方が、調整分解能を高くすることが可能となるので好ましい。
次に、本実施例におけるデータ再生処理について詳細に説明する。図29はデータ再生処理の処理フローである。
再生時には、第1のオシレータページを再生するようガルバノミラー219を設定し(2901)、データページを再生するようガルバノミラー226を設定する(2902)。この処理を全てのオシレータページに対して実施し(2903)、画像のSNR、Normalized noise、輝度、などの評価指標が最良となる最適オシレータページを決定し(2904)、この最適オシレータページを再生するようガルバノミラー219を設定する(2905)。
この後の処理は実施例1における、802〜804の処理と同様である。
以上の回路構成、処理手順によれば、オシレータページとデータページの波面ずれなく光検出器228上で干渉させることができ、位相情報を強度として検出することが可能な光情報記録再生装置を実現することができる。また、1つのオシレータページから複数のデータページの再生が可能となるため、オシレータページによる記録媒体の消費を極めて小さく抑えることが可能となる。さらに、位相調整素子2201を用いずに、再生したオシレータページとデータページの位相を一致させることが可能となる。
なお、説明では評価指標が最良となるよう最適オシレータページを決定したが、実施例4で説明したように、位相差検出パターン2501を用いれば位相差Δφを算出できるので、位相差Δφに一致する位相差を有するオシレータページを最適オシレータページとすればよい。これにより、全てのオシレータページに対して再生を実施する必要がなくなり、再生時間の短縮が可能となる。
以上のことは他の実施例においても同様に適用可能である。
本実施例が実施例1と異なるのは、再生したオシレータページとデータページの光量比である。実施例1では位相情報を強度情報に変換するため、再生したオシレータページとデータページの光量比は同等とすることが前提であった。しかし、オシレータページの光量を上げれば、再生したデータページを増幅して検出することが可能となる。そこで、再生したデータページを増幅することを目的とする。
まず、本実施例の原理について説明する。図30(a)に振幅変調データページ(図31(a))の信号点配置、図30(b)に位相変調データページ(図31(b))の信号点配置、図30(c)にオシレータページ(図31(c))の信号点配置を示す。2つの信号間距離(3001と3002、3004と3003)が等しくなるように信号点を配置している。“I”は波形の同相(In−phase)成分、“Q”は直交位相(Quadrature)成分を示しており、複素数平面上で信号を考えている。
図30(a)の信号を光検出器228で検出すると、複素信号の2乗したものが検出されることから、信号3002は(数2)から強度I1、信号3001は(数3)から強度I0となり、信号間距離ΔIaは(数4)となる。
Figure 2016020994
Figure 2016020994
Figure 2016020994
次に、図30(b)のデータページを図30(c)のオシレータページにより強度に変換して光検出器228で検出したとすると、複素信号の2乗したものが検出されることから、信号3004は(数5)から強度I1、信号3003は(数6)から強度I0となり、信号間距離ΔIbは(数7)となる。なお、データページの信号3004とオシレータページが同位相であるとしている。
Figure 2016020994
Figure 2016020994
Figure 2016020994
以上より、元の信号間距離が同じでも、位相変調されたデータページをオシレータページで再生すれば(数8)に示す増幅率αが得られる。この式が示すように、オシレータページの光量をデータページの光量よりも大きくすれば増幅率αでデータページを増幅することが可能となる。
Figure 2016020994
これを実現するためには大きく2つの方法がある。1つはオシレータページのホログラムの回折効率を大きくする方法であり、もう1つは照射するオシレータ用参照光の光量を大きくする方法である。もちろん、これらの方法を組み合わせて使用してもよい。
初めにオシレータページのホログラムの回折効率を大きくする方法について説明する。
例えば、実施例1のオシレータページ記録処理(702)において、データページ記録処理(704)よりも記録媒体に光を照射する時間である露光時間を長くすることにより、回折効率が高いホログラムを形成ことで実現できる。また、オシレータページ記録処理(702)において、オシレータ用参照光またはオシレータページの少なくとも一方の信号光の光量を高くして記録することでも実現できる。
これらの方法によれば、データ用参照光と同じ光量のオシレータ用参照光を照射したとしても、ホログラムから回折される光はデータページよりもオシレータページの方が大きくなる。また、記録媒体の消費量は増加するが、前述の通りページ全体に対するオシレータページの割合は依然小さいことから影響は小さい。
次に、照射するオシレータ用参照光の光量を大きくする方法について説明する。
例えば、実施例1において、図11のハーフミラー227のハーフミラー部分の透過率を50%よりも小さくすることで実現できる。また、実施例2において、図17の偏光方向変換素子216を調整し、P偏光から偏光面を45°〜90°の間になるように傾けた参照光を使用することで実現できる。また、実施例3において、ガルバノミラー226の反射率を下げることで実現できる。
これらの方法によれば、データページと同じ回折効率のオシレータページが記録されていたとしても、照射するオシレータ用参照光の光量が大きいのでホログラムから回折される光はデータページよりもオシレータページの方が大きくなる。また、記録媒体の消費量の増加も抑圧することが可能である。
なお、本発明は上記の実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。変形例として、以下の構成が挙げられる。
変形例1として、ホログラフィを利用して情報を光情報記録媒体に記録する光情報記録装置において、参照光、信号光およびオシレータ光を生成する光源と、前記光源が生成した信号光に情報を付加する信号光変調部と、前記信号光変調部で変調された信号光を前記光情報記録媒体に照射する信号光照射部と、前記光源が生成したオシレータ光を前記光情報記録媒体に照射するオシレータ光照射部と、前記光源が生成した参照光を前記光情報記録媒体に照射する参照光照射部と、を具備し、前記信号光照射部から照射された信号光と、前記参照光照射部から照射された参照光との干渉縞を信号光ホログラムとして、前記光情報記録媒体の所定の領域に多重記録し、前記オシレータ光照射部から照射されたオシレータ光と、前記参照光照射部から照射された参照光との干渉縞をオシレータホログラムとして記録する、ことを特徴とする光情報記録装置がある。
変形例2として、変形例1に記載の光情報記録装置において、情報を多重記録する際には、前記参照光照射部から照射された参照光が前記光情報記録媒体に対して入射する角度を変更しながら記録する、ことを特徴とする光情報記録装置がある。
変形例3として、変形例1に記載の光情報記録装置において、前記信号光変調部で変調された信号光の一部に位相差調整用パターンが埋め込まれている、ことを特徴とする光情報記録装置がある。
変形例4として、変形例1に記載の光情報記録装置において、前記光情報記録媒体の所定の領域に、位相の異なる複数のオシレータ光が前記オシレータ光ホログラムとして多重記録されている、ことを特徴とする光情報記録装置がある。
変形例5として、変形例1に記載の光情報記録装置において、前記信号光ホログラムと前記オシレータホログラムの回折効率を変えて記録する、ことを特徴とする光情報記録装置がある。
変形例6として、ホログラフィを利用して光情報記録媒体に記録された情報を再生する光情報再生装置において、参照光、およびオシレータ光を生成する光源と、前記光源が生成したオシレータ光を前記光情報記録媒体に照射するオシレータ光照射部と、前記光源が生成した参照光を前記光情報記録媒体に照射する参照光照射部と、前記光情報記録媒体から再生される光を検出する光検出部と、を具備し、前記光情報記録媒体は、情報が付加され変調された信号光と、前記参照光照射部から照射された参照光との干渉縞が、信号光ホログラムとして前記光情報記録媒体の所定の領域に多重記録され、前記オシレータ光照射部から照射されたオシレータ光と、前記参照光照射部から照射された参照光との干渉縞が、オシレータホログラムとして記録されており、前記参照光照射部から照射された参照光から生成された信号光用参照光により、前記信号光ホログラムから信号光を再生し、前記参照光照射部から照射された参照光から生成されたオシレータ光用参照光により、前記オシレータホログラムからオシレータ光を再生し、前記再生された信号光とオシレータ光と、を前記光検出部で検出する、ことを特徴とする光情報再生装置。
変形例7として、変形例6に記載の光情報再生装置において、前記信号光用参照光と前記オシレータ光用参照光は、前記参照光照射部から照射された参照光を分岐して生成する、ことを特徴とする光情報再生装置がある。
変形例8として、変形例6に記載の光情報再生装置において、前記信号光用参照光と前記オシレータ光用参照光は、前記参照光照射部から照射された参照光を分岐し、分岐した参照光の偏光が直交している、ことを特徴とする光情報再生装置がある。
変形例9として、変形例6に記載の光情報再生装置において、前記オシレータ光用参照光は、前記参照光照射部から照射された参照光から生成し、前記信号光用参照光は、前記参照光照射部から照射された参照光が前記光情報記録媒体を透過した光から生成する、
ことを特徴とする光情報再生装置がある。
変形例10として、変形例6に記載の光情報再生装置において、前記信号光用参照光と前記オシレータ光用参照光の位相差を調整する位相調整素子を具備し、前記光検出部出力に基づいて前記位相調整素子を制御する、ことを特徴とする光情報記録再生装置がある。
変形例11として、変形例6に記載の光情報記録再生装置において、前記信号光用参照光と前記オシレータ光用参照光の光量を変えて再生する、ことを特徴とする光情報再生装置がある。
変形例12として、ホログラフィを利用して情報を光情報記録媒体に記録する光情報記録方法において、参照光、信号光およびオシレータ光を生成する光生成ステップと、前記光源が生成した信号光に情報を付加する信号光変調ステップと、前記信号光変調ステップで変調された信号光を前記光情報記録媒体に照射する信号光照射ステップと、前記光源が生成したオシレータ光を前記光情報記録媒体に照射するオシレータ光照射ステップと、前記光源が生成した参照光を前記光情報記録媒体に照射する参照光照射ステップと、を具備し、前記信号光照射ステップで照射された信号光と、前記参照光照射ステップで照射された参照光との干渉縞を信号光ホログラムとして、前記光情報記録媒体の所定の領域に多重記録し、前記オシレータ光照射ステップで照射されたオシレータ光と、前記参照光照射ステップから照射された参照光との干渉縞をオシレータホログラムとして記録する、ことを特徴とする光情報記録方法がある。
変形例13として、変形例12に記載の光情報記録方法において、情報を多重記録する際には、前記参照光照射ステップで照射された参照光が前記光情報記録媒体に対して入射する角度を変更しながら記録する、ことを特徴とする光情報記録再生方法がある。
変形例14として、変形例12に記載の光情報記録再生方法において、前記信号光変調ステップで変調された信号光の一ステップに位相差調整用パターンが埋め込まれている、ことを特徴とする光情報記録方法がある。
変形例15として、変形例12に記載の光情報記録方法において、前記光情報記録媒体の所定の領域に、位相の異なる複数のオシレータ光が前記オシレータ光ホログラムとして多重記録されている、ことを特徴とする光情報記録方法がある。
変形例16として、変形例12に記載の光情報記録方法において、前記信号光ホログラムと前記オシレータホログラムの回折効率を変えて記録する、ことを特徴とする光情報記録方法がある。
変形例17として、ホログラフィを利用して情報が記録された光情報記録媒体から情報を再生する光情報再生方法において、参照光、およびオシレータ光を生成する光生成ステップと、前記光源が生成したオシレータ光を前記光情報記録媒体に照射するオシレータ光照射ステップと、前記光源が生成した参照光を前記光情報記録媒体に照射する参照光照射ステップと、前記光情報記録媒体から再生される光を検出する光検出ステップと、を具備し、前記光情報記録媒体は、情報が付加され変調された信号光と、前記参照光との干渉縞が、信号光ホログラムとして前記光情報記録媒体の所定の領域に多重記録され、前記オシレータ光と、前記参照光との干渉縞が、オシレータホログラムとして記録されており、前記参照光照射ステップで照射された参照光から生成された信号光用参照光により、前記信号光ホログラムから信号光を再生し、前記参照光照射ステップで照射された参照光から生成されたオシレータ光用参照光により、前記オシレータホログラムからオシレータ光を再生し、前記再生された信号光とオシレータ光と、を前記光検出ステップで検出する、ことを特徴とする光情報再生方法がある。
変形例18として、変形例17に記載の光情報再生方法において、前記信号光用参照光と前記オシレータ光用参照光は、前記参照光照射ステップで照射された参照光を分岐して生成する、ことを特徴とする光情報再生方法がある。
変形例19として、変形例17に記載の光情報再生方法において、前記信号光用参照光と前記オシレータ光用参照光は、前記参照光照射ステップで照射された参照光を分岐し、分岐した参照光の偏光が直交している、ことを特徴とする光情報記録再生方法がある。
変形例20として、変形例17に記載の光情報再生方法において、前記オシレータ光用参照光は、前記参照光照射ステップから照射された参照光から生成し、前記信号光用参照光は、前記参照光照射ステップから照射された参照光が前記光情報記録媒体を透過した光から生成する、ことを特徴とする光情報記録再生方法がある。
変形例21として、変形例17に記載の光情報再生方法において、前記信号光用参照光と前記オシレータ光用参照光の位相差を調整する位相調整素子を具備し、前記光検出ステップ出力に基づいて前記位相調整素子を制御する、ことを特徴とする光情報再生方法がある。
変形例22として、変形例17に記載の光情報再生方法において、前記信号光用参照光と前記オシレータ光用参照光の光量を変えて再生する、ことを特徴とする光情報再生方法がある。
また、光情報記録媒体は、ホログラフィを利用する記録媒体に限らず、たとえばDVD(Digital Versatile Disc)、または、BD(Blu−ray Disc(登録商標))などでも良い。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
1・・・光情報記録媒体、10・・・光情報記録再生装置、11・・・ピックアップ、12・・・再生用参照光光学系、13・・・ディスクCure光学系、14・・・ディスク回転角度検出用光学系、15・・・位置検出光学系、50・・・回転モータ、81・・・アクセス制御回路、82・・・光源駆動回路、83・・・サーボ信号生成回路、84・・・サーボ制御回路、85・・・信号処理回路、86・・・信号生成回路、87・・・シャッタ制御回路、88・・・ディスク回転モータ制御回路、89・・・コントローラ、90・・・入出力制御回路、91・・・外部制御装置、201・・・光源、202・・・コリメートレンズ、203・・・シャッタ、204・・・1/2波長板、205・・・偏光ビームスプリッタ、206・・・信号光、207・・・参照光、208・・・ビームエキスパンダ、209・・フェーズ(位相)マスク、210・・・リレーレンズ、211・・・偏光ビームスプリッタ、212・・・空間光変調器、213・・・リレーレンズ、214・・・空間フィルタ、215・・・対物レンズ、216・・・偏光方向変換素子、217・・・ミラー、218・・・ミラー、219・・・ミラー、220・・・アクチュエータ、221・・・レンズ、222・・・レンズ、223・・・レンズ、224・・・レンズ、225・・・アクチュエータ、226・・・ミラー、227・・・ハーフミラー、228・・・光検出器、1401・・・ハーフミラー領域、1402・・・透過領域、1501・・・ハーフミラー領域、1803・・・1/4波長板、1804・・・ミラー、2201・・・位相調整素子、2202・・・位相差検出回路、2203・・・補償量算出回路、2501・・・位相差検出パターン(記録)、2601・・・位相差検出パターン(再生)、

Claims (11)

  1. ホログラフィを利用して情報を光情報記録媒体に記録する光情報記録装置において、
    参照光、信号光およびオシレータ光を生成する光源と、
    前記光源が生成した信号光に情報を付加する信号光変調部と、
    前記信号光変調部で変調された信号光を前記光情報記録媒体に照射する信号光照射部と、
    前記光源が生成したオシレータ光を前記光情報記録媒体に照射するオシレータ光照射部と、
    前記光源が生成した参照光を前記光情報記録媒体に照射する参照光照射部と、
    を具備し、
    前記信号光照射部から照射された信号光と、前記参照光照射部から照射された参照光との干渉縞を信号光ホログラムとして、前記光情報記録媒体の所定の領域に多重記録し、
    前記オシレータ光照射部から照射されたオシレータ光と、前記参照光照射部から照射された参照光との干渉縞をオシレータホログラムとして記録する、
    ことを特徴とする光情報記録装置。
  2. 請求項1に記載の光情報記録装置において、
    情報を多重記録する際には、前記参照光照射部から照射された参照光が前記光情報記録媒体に対して入射する角度を変更しながら記録する、
    ことを特徴とする光情報記録装置。
  3. 請求項1に記載の光情報記録装置において、
    前記信号光変調部で変調された信号光の一部に位相差調整用パターンが埋め込まれている、
    ことを特徴とする光情報記録装置。
  4. 請求項1に記載の光情報記録装置において、
    前記光情報記録媒体の所定の領域に、位相の異なる複数のオシレータ光が前記オシレータ光ホログラムとして多重記録する、
    ことを特徴とする光情報記録装置。
  5. 請求項1に記載の光情報記録装置において、
    前記信号光ホログラムと前記オシレータホログラムの回折効率を変えて記録する、
    ことを特徴とする光情報記録装置。
  6. ホログラフィを利用して光情報記録媒体に記録された情報を再生する光情報再生装置において、
    参照光、およびオシレータ光を生成する光源と、
    前記光源が生成したオシレータ光を前記光情報記録媒体に照射するオシレータ光照射部と、
    前記光源が生成した参照光を前記光情報記録媒体に照射する参照光照射部と、
    前記光情報記録媒体から再生される光を検出する光検出部と、
    を具備し、
    前記光情報記録媒体は、情報が付加され変調された信号光と、前記参照光照射部から照射された参照光との干渉縞が、信号光ホログラムとして前記光情報記録媒体の所定の領域に多重記録され、前記オシレータ光照射部から照射されたオシレータ光と、前記参照光照射部から照射された参照光との干渉縞が、オシレータホログラムとして記録されており、
    前記参照光照射部から照射された参照光から生成された信号光用参照光により、前記信号光ホログラムから信号光を再生し、
    前記参照光照射部から照射された参照光から生成されたオシレータ光用参照光により、前記オシレータホログラムからオシレータ光を再生し、
    前記再生された信号光とオシレータ光と、を前記光検出部で検出する、
    ことを特徴とする光情報再生装置。
  7. 請求項6に記載の光情報再生装置において、
    前記信号光用参照光と前記オシレータ光用参照光は、前記参照光照射部から照射された参照光を分岐して生成する、
    ことを特徴とする光情報再生装置。
  8. 請求項6に記載の光情報再生装置において、
    前記信号光用参照光と前記オシレータ光用参照光は、前記参照光照射部から照射された参照光を分岐し、分岐した参照光の偏光が直交している、
    ことを特徴とする光情報再生装置。
  9. 請求項6に記載の光情報再生装置において、
    前記オシレータ光用参照光は、前記参照光照射部から照射された参照光から生成し、
    前記信号光用参照光は、前記参照光照射部から照射された参照光が前記光情報記録媒体を透過した光から生成する、
    ことを特徴とする光情報再生装置。
  10. 請求項6に記載の光情報再生装置において、
    前記信号光用参照光と前記オシレータ光用参照光の位相差を調整する位相調整素子を具備し、
    前記光検出部出力に基づいて前記位相調整素子を制御する、
    ことを特徴とする光情報再生装置。
  11. 請求項6に記載の光情報再生装置において、
    前記信号光用参照光と前記オシレータ光用参照光の光量を変えて再生する、
    ことを特徴とする光情報再生装置。
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