JPWO2015182737A1 - 生体圧迫クリップ - Google Patents

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Abstract

生体圧迫クリップ1Aが、クリップ本体10、及びクリップ本体10に摺動可能に取り付けられ、クリップ本体10に締着する筒状部材20を備える。クリップ本体10は筒状部材20の締着により管腔臓器の粘膜組織を挟持するアーム部11を有し、筒状部材20は、該筒状部材20のクリップ本体10への締着によりクリップ本体10が管腔臓器の粘膜組織を挟持している状態で、粘膜の厚さDを薄くする方向に粘膜を圧迫する押圧部22を有し、該押圧部22は、励起光の照射により赤色乃至近赤外光を発光する蛍光色素を有する。この生体圧迫クリップ1Aによれば、管腔臓器の粘膜に取り付けたマーカーの発光を、管腔臓器の外側から観察した場合でも、発光部位を良好に視認できる。

Description

本発明は、管腔臓器の内部のマーカーとして有用なクリップに関する。
一般に、食道、胃、大腸等の消化管の癌等の疾患は、主として消化管の粘膜から発生し進行する。同様に、肺癌は、主として気管粘膜から発生し、膀胱癌は、主として膀胱粘膜から発生し進行する。そのため、消化管、気管、膀胱等の管腔臓器の疾患の診断を確定させるには、内視鏡を管腔臓器内に挿入して粘膜を観察し、患部組織を生検することが必須となっている。そして、その確定診断に基づき、患部組織は必要に応じて外科的に切除される。
しかしながら、外科的切除術において、外科医は管腔臓器の外側からアプローチするため、患部を直接的に視認することはできない。即ち、開胸又は開腹を行い、肉眼で消化管、肺又は膀胱を観察した場合、見えるのは、消化管漿膜面、気管漿膜面、膀胱腹膜面であり、粘膜面ではない。そのため、管腔臓器の外側から観察した場合でも切除域を確定できるように、管腔臓器の内部にマーカーを取り付けることが有用となる。
このようなマーカーとして、体内の粘膜に係止するクリップと、クリップに近接して留置される、近赤外光を発するLED又は蛍光発光物質で形成された発光体からなる外科手術用マーカーが提案されている(特許文献1)。
特開2005−218680
しかしながら、上述の外科手術用マーカーにおいて、発光体としてLEDを使用したマーカーは電源の供給を必要とするので装置構成が複雑となる。また、内視鏡用生検口に通すことができるように、マーカーをコンパクトに形成することが困難である。
一方、上述の外科手術用マーカーにおいて、蛍光発光物質で形成された発光体を使用するものは、管腔臓器の外側から励起光を照射することにより蛍光を発光するとされており、蛍光を発光させるための電源の供給が不要となっているが、管腔臓器の外側(漿膜側)に出射する蛍光の強度が弱く、実際上、管腔臓器の外側から発光部位を視認することはできない。
これに対し、本発明が解決しようとする課題は、蛍光発光物質を用いて形成されたマーカーに関し、管腔臓器の粘膜に取り付けたマーカーの発光を、管腔臓器の外側から観察した場合でも、発光部位を良好に視認できるようにすることにある。
本発明者は、蛍光発光物質を用いて形成されたマーカーに関して、次の知見を得た。
蛍光発光物質を用いて形成された従来のマーカーを管腔臓器の粘膜に取り付け、それを管腔臓器の外側(漿膜側)から観察した場合に、マーカーの発光部位を視認することができないのは、粘膜下層にある血管網の血液に含まれる酸化型及び還元型のヘモグロビンの存在に起因すること、
即ち、(i)管腔臓器の粘膜下層では動脈及び静脈の血管網が発達しており、血管網の血液に含まれるヘモグロビンが赤色乃至近赤外光を吸収しやすいこと、
(ii)赤色乃至近赤外光領域に吸収ピークを有する蛍光発光物質に蛍光を発せさせる励起光の波長は、蛍光よりも短波長の赤色乃至近赤外光となるが、そのような励起光を管腔臓器の外側(漿膜側)から内側(粘膜側)に向けて照射しても、その多くは粘膜下層の血管網の血液に含まれるヘモグロビンに吸収されてしまうので、管腔臓器の粘膜に設けた蛍光発光物質には励起光が到達しにくいこと、
(iii)蛍光発光物質が励起光を吸収できたとしても、それにより発せられる蛍光も粘膜下層の血管網の血液に含まれるヘモグロビンに吸収されるため、管腔臓器の外側に出射する蛍光の強度は極めて低くなること、
を見出した。
そして、このようなヘモグロビンによる励起光及び蛍光の吸収を抑制するには、蛍光を発光する発光体を粘膜に、該粘膜の厚さが薄くなる方向に押し付けて粘膜を圧迫し、粘膜下層の血管網を圧縮することにより血管から血液を排除し、それにより酸化型及び還元型のヘモグロビンを排除することが有効であることを見出し、本発明を想到した。
即ち、本発明は、クリップ本体、及びクリップ本体に摺動可能に取り付けられ、クリップ本体に締着する筒状部材を備えた生体圧迫クリップであって、
クリップ本体は筒状部材の締着により管腔臓器の粘膜組織を挟持するアーム部を有し、筒状部材は、該筒状部材のクリップ本体への締着によりクリップ本体が管腔臓器の粘膜組織を挟持している状態で、粘膜の厚さを薄くする方向に粘膜を圧迫する押圧部を有し、該押圧部が、励起光の照射により赤色乃至近赤外光を発光する蛍光色素を有する生体圧迫クリップを提供する。
本発明の生体圧迫クリップによれば、クリップ本体が管腔臓器の粘膜組織を挟持した状態で、押圧部が粘膜を、該粘膜の厚さを薄くする方向に圧迫するので、圧迫された部分では粘膜下層の動脈及び静脈の血管網の血管が圧縮し、血管から血液が排除され、それによりヘモグロビンも排除される。
この押圧部は、励起光の照射により赤色乃至近赤外光を発光する蛍光色素を有している。
したがって、管腔臓器の外側から照射された励起光は、ヘモグロビンでほとんど吸収されることなく、押圧部の蛍光色素に効率よく吸収され、それにより押圧部の蛍光色素から発せられる蛍光も、ヘモグロビンでほとんど吸収されることなく管腔臓器の外側に出射する。よって、管腔臓器の粘膜に取り付けた生体圧迫クリップの発光を、管腔臓器の外側から良好に視認することが可能となる。
図1は、実施例の生体圧迫クリップ1Aを構成するクリップ本体と筒状部材の斜視図である。 図2Aは、実施例の生体圧迫クリップ1Aの斜視図である。 図2Bは、実施例の生体圧迫クリップ1Aの斜視図である。 図2Cは、実施例の生体圧迫クリップ1Aの斜視図である。 図3Aは、生体圧迫クリップ1Aの使用方法の説明図である。 図3Bは、生体圧迫クリップ1Aの使用方法の説明図である。 図3Cは、生体圧迫クリップ1Aの使用方法の説明図である。 図3Dは、生体圧迫クリップ1Aの使用方法の説明図である。 図3Eは、生体圧迫クリップ1Aの作用の説明図である。 図4Aは、生体圧迫クリップ1A’の斜視図である。 図4Bは、生体圧迫クリップ1A’を粘膜に取り付けた状態の斜視図及び断面図である。 図5Aは、生体圧迫クリップ1Bの斜視図である。 図5Bは、生体圧迫クリップ1Bを粘膜に取り付けた状態の斜視図及び断面図である。 図6Aは、生体圧迫クリップ1Cの斜視図である。 図6Bは、生体圧迫クリップ1Cを粘膜に取り付けた状態の斜視図及び断面図である。 図7Aは、生体圧迫クリップ1Dの斜視図である。 図7Bは、生体圧迫クリップ1Dを粘膜に取り付けた状態の斜視図及び断面図である。 図8は、生体圧迫クリップ1Eを構成するクリップ本体と筒状部材の斜視図である。 図9Aは、生体圧迫クリップ1Eの斜視図である。 図9Bは、生体圧迫クリップ1Eの斜視図である。 図9Cは、生体圧迫クリップ1Eの斜視図である。 図10Aは、生体圧迫クリップ1Eの使用方法の説明図である。 図10Bは、生体圧迫クリップ1Eの使用方法の説明図である。 図10Cは、生体圧迫クリップ1Eの使用方法の説明図である。 図11は、生体圧迫クリップ1Fを構成するクリップ本体と筒状部材の斜視図である。 図12は、生体圧迫クリップ1Fの使用方法の説明図である。 図13は、生体圧迫クリップ1Gを構成するクリップ本体と筒状部材の斜視図である。 図14Aは、生体圧迫クリップ1Gの使用方法の説明図である。 図14Bは、生体圧迫クリップ1Gの使用方法の説明図である。 図14Cは、生体圧迫クリップ1Gの使用方法の説明図である。 図15は、生体圧迫クリップ1Hを構成するクリップ本体と筒状部材の斜視図である。 図16Aは、生体圧迫クリップ1Hの使用方法の説明図である。 図16Bは、生体圧迫クリップ1Hの使用方法の説明図である。 図16Cは、生体圧迫クリップ1Hの使用方法の説明図である。 図17Aは、実施例1の生体圧迫クリップを粘膜面に取り付けたブタ胃の漿膜面に照明光を照射した場合の漿膜面の観察画像である。 図17Bは、実施例1の生体圧迫クリップを粘膜面に取り付けたブタ胃の漿膜面に照明光及び励起光を照射した場合の漿膜面の観察画像である。 図18Aは、比較例1の生体圧迫クリップを粘膜面に取り付けたブタ胃の漿膜面に照明光を照射した場合の漿膜面の観察画像である。 図18Bは、比較例1の生体圧迫クリップを粘膜面に取り付けたブタ胃の漿膜面に照明光及び励起光を照射した場合の漿膜面の観察画像である。
以下、図面を参照しつつ本発明を詳細に説明する。なお、各図中、同一符号は同一又は同等の構成要素を表している。
<生体圧迫クリップ1Aの全体構成>
図1は本発明の一実施例の生体圧迫クリップ1Aを構成するクリップ本体10と筒状部材20の斜視図であり、図2Aはクリップ本体10の屈曲部13側に筒状部材20を取り付けた状態の生体圧迫クリップ1Aの斜視図であり、図2Bは、クリップ本体10に取り付けた筒状部材20をクリップ本体10の挟持部12側に摺動させた状態の生体圧迫クリップ1Aの斜視図であり、図2Cは、クリップ本体10に筒状部材20が締着している状態の生体圧迫クリップ1Aの斜視図である。
この生体圧迫クリップ1Aのクリップ本体10は、帯状の金属板の中央部を屈曲させた板バネで形成されており、対向する一対のアーム部11を有している。一対のアーム部11の先端部は、対向するようにL字型に折れ曲がった一対の挟持部12となっており、アーム部11は挟持部12側で幅広に形成されている。この挟持部12が形成されているクリップ本体10の端部が、生体圧迫クリップ1Aが粘膜を挟持している状態におけるクリップ本体10の粘膜側端部となる。
なお、本発明において、クリップ本体10は一対のアーム部を有するのに限られず、3本以上のアーム部を有していてもよい。
一方、筒状部材20は、励起光の照射により赤色乃至近赤外光を発光する可撓性の蛍光樹脂で筒型に成形されており、その周壁には、筒状部材20の軸方向に伸びて筒状部材20の一端に到る2本のスリット21が形成されている。この2本のスリット21は、クリップ本体10に筒状部材20を取り付けた状態でクリップ本体10のアーム部11上に位置するように、対向する位置に形成されている。また、筒状部材20の周壁が2本のスリット21によって分割されることにより形成された短冊状部分22が、後述するように、この生体圧迫クリップ1Aにおける押圧部となる。筒状部材20で粘膜を押圧する際に、短冊状部分22の粘膜側の端部が外径方向に広がるように、短冊状部分22を予め形づけておくことが好ましい。
筒状部材20をクリップ本体10上で挟持部12側に摺動させた場合に、短冊状部分(押圧部)22がクリップ本体10の端部よりも所定の長さ突出した状態で、筒状部材20がクリップ本体10に締着し、固定されるように、スリット21が形成されていない領域の筒状部材20の内径は、クリップ本体10のアーム部11の挟持部12側を通すことができない大きさとなっている。
また、筒状部材20の大きさに関し、生体圧迫クリップ1Aを、内視鏡用のシースを通して粘膜に取り付けすることができるように、外径L1を1.5〜2.5mm、肉厚L2を0.1〜0.3mmとすることが好ましい。一方、筒状部材20の挟持部12側端部を、後述するように押圧部として使用する点から、全長L3を4〜6mm、スリット21の長さL4を2〜3mmとすることが好ましい。
クリップ本体10に筒状部材20を取り付ける方法としては、クリップ本体10を、一対のアーム部11が連続する屈曲部13側を筒状部材20の短冊状部分22側から挿入する。その際、筒状部材20のスリット21がアーム部11上にくるようにする。これにより、図2Aに示すように、クリップ本体10は、板バネの弾性力でその一対のアーム部11の挟持部12側が開いた>字形形状となる。この場合、短冊状部分22の少なくとも挟持部12側は、スリット21を上面とした場合の側面視において、それぞれ一対のアーム部11の間に位置する。
図2Bに示すように、クリップ本体10に取り付けた筒状部材20をクリップ本体10の屈曲部13側から挟持部12側へ摺動させると、>字形に開いていたクリップ本体10の一対のアーム部11は閉じる。図2Cに示すように、筒状部材20をさらに挟持部12側に摺動させると、筒状部材20はクリップ本体10に締着し、一対のアーム部11が閉じた状態で筒状部材20はクリップ本体10に固定される。このとき、筒状部材20の短冊状部分(押圧部)22は、アーム部11の先端部よりも筒状部材20の軸方向に突出している。
<蛍光色素>
筒状部材20は、蛍光色素を可撓性樹脂に混練した蛍光樹脂により形成されている。蛍光色素としては、600〜1400nmの赤色乃至近赤外の波長域の蛍光を発するものが好ましい。このような波長域の光は、皮膚、脂肪、筋肉等の人体組織に対して透過性が高く、生体の組織表面下5mm〜20mm程度まで良好に到達することができる。
上述の波長域の蛍光を発する蛍光色素としては、リボフラビン、チアミン、NADH(nicotinamide adenine dinucleotide)、インドシアニングリーン(ICG)等の水溶性色素や、特開2011−162445号公報に記載のアゾ−ホウ素錯体化合物等の油溶性色素をあげることができる。中でも、生体内で溶出することなく安定に樹脂に保持される点から樹脂に相溶性の高い色素が好ましく、特に、特開2011−162445号公報に記載のアゾ−ホウ素錯体化合物等が蛍光の発光強度に優れ、ポリウレタン等の樹脂に対する相溶性、耐光性、耐熱性にも優れる点で好ましい。
蛍光樹脂における蛍光色素の好ましい濃度は、当該蛍光色素やバインダーとする樹脂の種類にもよるが、通常、0.1〜0.001質量%とすることが好ましい。
一方、蛍光色素を含有させる可撓性樹脂としては、ポリウレタン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリアミドエラストマー等に、必要に応じて硬化剤を配合したものを使用することができ、硬化後のショア硬度が60D〜70Dとなるものが好ましい。このような硬度の樹脂を使用することにより、クリップ本体10で粘膜組織を挟持している状態で、筒状部材20の押圧部22によって粘膜を圧迫し、その圧迫部位の毛細血管網の血管を虚脱させ易くなる。
可撓性樹脂に蛍光色素を含有させる方法としては、例えば、二軸混練機を使用して樹脂に蛍光色素を混練する。その後、押出成形または射出成形にて所定の筒型形状に成形し、スリット形成、定尺カット、角取り等の加工を施すことで、筒状部材20を得ることができる。
蛍光樹脂には、必要に応じて硫酸バリウム等の造影剤を添加してもよい。これにより、生体内で粘膜を挟持していた生体圧迫クリップ1Aが粘膜から外れても、生体内の生体圧迫クリップ1Aを、X線を用いて撮影することにより追跡することが可能となる。
なお、本実施例の生体圧迫クリップ1Aの筒状部材20は、蛍光色素を含有する樹脂で筒形に成形したものであるが、本発明において、筒状部材20としては、少なくとも押圧部22となる部分が蛍光色素を有しているものを使用することができる。したがって、筒状部材20は、蛍光色素を含有する樹脂塗料で表面をコートしたものであってもよい。また、筒状部材20は、蛍光色素を内部に含有する樹脂で筒形に成形したものに、蛍光色素を内部に含有しない透明樹脂で外表面をコートしたり二層化したりしたものであってもよい。蛍光色素を含有しない筒状部材の内表面に蛍光色素をゼラチン等で固定したものでもよい。
また、クリップ本体10を、蛍光色素を含有するプラスチックバネで形成してもよく、クリップ本体10の表面を蛍光色素を含有する樹脂塗料でコートしてもよい。
蛍光色素の安定性の点からは、樹脂に相溶性の高い蛍光色素を使用し、蛍光色素を混練りした樹脂で筒状部材20を形成することが好ましい。
<生体圧迫クリップ1Aの使用方法>
生体圧迫クリップ1Aの使用方法としては、まず、図2Aに示すように、クリップ本体10に筒状部材20を取り付け、図3Aに示すように、内視鏡と共に使用するクリップ用シース30内に入れる。クリップ用シース30としては、例えば、特許4388324号公報、特許5045484号公報等に記載されているインナーシース31とアウターシース32と操作ワイヤー33を有するものを使用することができ、市販のものを使用することができる。
クリップ用シース30を管腔臓器の内部に挿入し、アウターシース32から生体圧迫クリップ1Aを突出させると、図3Bに示すように、クリップ本体10のアーム部11の挟持部12側が開く。次に、図3Cに示すように、インナーシース31で筒状部材20を挟持部12側に摺動させることにより、クリップ本体10の挟持部12で、管腔臓器内部の疾患部41近傍の粘膜組織40を挟持する。さらに、インナーシース31で筒状部材20を挟持部12側に摺動させ、図3Dに示すように筒状部材20をクリップ本体10に締着させ、筒状部材20をクリップ本体10に固定する。これにより、粘膜組織40がクリップ本体10で挟持され、クリップ本体10の粘膜40側端部より粘膜40側に突出した筒状部材20の押圧部22が、粘膜40の厚さを薄くする方向に粘膜40を圧迫する。図3Eは、この粘膜40の圧迫による作用の説明図であって、圧迫部分及びその近傍の領域Pの拡大図である。押圧部22が粘膜40を圧迫することにより、粘膜下層の血管網42が圧縮され、血管から血液が排除され、ヘモグロビンも排除される。
したがって、管腔臓器の外側(漿膜側)に赤色乃至近赤外の波長域の励起光LAを照射すると、その励起光LAは、押圧部22を形成する蛍光樹脂に、ヘモグロビンで殆ど吸収阻害されることなく吸収され、蛍光樹脂が赤色乃至近赤外の波長域の蛍光LBを発する。この蛍光LBは、ヘモグロビンで殆ど吸収阻害されることなく管腔臓器の外側に出射する。したがって、蛍光樹脂が発する蛍光を管腔臓器の外側から良好に視認することができ、管腔臓器の内部に挟持させた生体圧迫クリップ1Aの位置がわかり、疾患部41の位置を特定することができる。
ここで、管腔臓器の漿膜側に励起光LAを照射する方法としては、開胸又は開腹により管腔臓器の漿膜を露出させ、そこに励起光LAを照射してもよく、また、ラパロスコープ(手術用内視鏡)を胸壁又は腹壁に開けた孔より挿入し、管腔臓器の漿膜面あるいは腹膜面を観察しながら、赤色乃至近赤外の波長域の励起光LAを管腔臓器の漿膜面あるいは腹膜面に照射してもよい。
なお、管腔臓器の外側から観察する蛍光が可視光でない場合には、公知の赤外可視変換ガラスを通して観察することにより、あるいは、管腔臓器を外側から撮影し、画像処理で蛍光を可視化することにより、容易に発光部位を特定することができる。
この生体圧迫クリップ1Aは、食道、胃、大腸等の消化管粘膜、気管粘膜、膀胱粘膜、子宮粘膜等に取り付け可能であり、これらの管腔臓器の疾患部位をマークすることが可能となる。
<生体圧迫クリップ1B〜1D>
本発明の生体圧迫クリップは、種々の態様をとることができる。例えば、図4Aに示す生体圧迫クリップ1Bは、上述の生体圧迫クリップ1Aにおいて、筒状部材20にステンレス等で形成された金属リング29を取り付けたものである。これにより図4Bに示すように、クリップ本体10を締め付ける筒状部材20の耐久性を向上させ、クリップ本体10が粘膜40を挟持する力の低下を防止することができる。
図5Aに示す生体圧迫クリップ1Bは、上述の生体圧迫クリップ1Aにおいて、筒状部材20に形成する、筒状部材20の軸方向に伸びたスリット21の数を3以上としたものである。
この生体圧迫クリップ1Bによれば、図5Bに示すように、筒状部材20をクリップ本体10に締着させ、クリップ本体10のアーム部11で粘膜組織40を挟持した状態で、3以上の短冊状部分からなる押圧部22で粘膜40が圧迫される。したがって、前述の生体圧迫クリップ1Aに対して製造工程は複雑になるものの、粘膜を押圧している部分の押圧部22の形状が円形により近づき、漿膜側からの視認時に生体圧迫クリップ1Bの位置をより正確に認識可能となる。
図6Aに示す生体圧迫クリップ1Cは、上述の生体圧迫クリップ1Aにおいて、筒状部材20の一端に、スリット21に代えて、多数のハーフカット23を形成したものである。この生体圧迫クリップ1Cによれば、図6Bに示すように、クリップ本体10が粘膜組織40を挟持した状態で、筒状部材20の一端が粘膜40を押圧した場合に、その筒状部材20の一端が拡径するので、粘膜40をリング状に圧迫することができる。
図7Aに示す生体圧迫クリップ1Dは、上述の生体圧迫クリップ1Aにおいて、筒状部材20にスリット21を形成することなく、筒状部材20を厚肉に形成したものである。また、クリップ本体10上で筒状部材20を摺動させ、筒状部材20をクリップ本体10に締着させた状態で、押圧部22がクリップ本体10の挟持部12よりも粘膜側に突出するように、筒状部材20の押圧部22を拡径させている。筒状部材20の押圧部22を拡径させることで、クリップ本体10のアーム部11との摺動抵抗が弱まり、筒状部材20が粘膜側に突出しやすくなる。
この生体圧迫クリップ1Dによれば、図7Bに示すように、クリップ本体10が粘膜40を挟持し、筒状部材20の一端が粘膜40を押圧した場合に、粘膜40をリング状に圧迫することができる。
<生体圧迫クリップ1E>
図8は、さらに異なる本発明の実施例の生体圧迫クリップ1Eを構成するクリップ本体10と筒状部材20の斜視図である。
この生体圧迫クリップ1Eは、筒状部材20が一端に底部24を有する有底筒型形状をしており、この底部24が押圧部として作用する。筒状部材20の周壁は、筒状部材20の軸方向に底部24に延び、底部24も部分的に切り欠いた一対のスリット25を有してる。ここで、スリット25の幅L5は、アーム部11の挟持部12側を通すことのできる長さとなっている。
この生体圧迫クリップ1Eは、筒状部材20の形状の他は、前述の生体圧迫クリップ1Aと同様に構成されている。
図9Aは、生体圧迫クリップ1Eのクリップ本体10に筒状部材20を取り付けた状態の斜視図である。筒状部材20のスリット25にクリップ本体10のアーム部11が挿入されることにより、クリップ本体10はアーム部11の挟持部12側が開いた>字形形状となっている。
図9Bに示すように、この生体圧迫クリップ1Eでは、筒状部材20を、クリップ本体10の屈曲部13側から挟持部12側へ摺動させると、筒状部材20においてスリット25が形成されていない領域が、アーム部11の広幅部分に達することにより、開いていた一対のアーム部11が閉じる。図9Cに示すように、さらに筒状部材20を挟持部12側で摺動させると、筒状部材20はクリップ本体10に締着するが、このとき筒状部材20の底部24は、アーム部11の挟持部12よりも屈曲部13側にある。
また、筒状部材20がクリップ本体10に締着した状態で、一対の挟持部12は、間隔をあけて対向している。
<生体圧迫クリップ1Eの使用方法>
生体圧迫クリップ1Eの使用時には、前述の生体圧迫クリップ1Aと同様にインナーシース31とアウターシース32を有するクリップ用シース30を使用する(図3A〜図3D)。図10Aは、シースを管腔臓器の内部に挿入し、アウターシース32から生体圧迫クリップ1Aを突出させることにより、クリップ本体10のアーム部11の挟持部12側を開かせた状態を示している。
インナーシースで筒状部材20を挟持部12側に摺動させることにより、開いていたアーム部11が閉じるので、図10Bに示すように、アーム部11の挟持部12で粘膜40を挟持することができる。
さらにインナーシースで筒状部材20をアーム部11の挟持部12側に摺動させ、図10Cに示すように、筒状部材20をクリップ本体10に締着させ、固定する。これにより、挟持部12で挟持された粘膜40が、底部(押圧部)24によって、粘膜40の厚さが薄くなる方向に圧迫される。したがって、図3Eに示した場合と同様に、この部分の粘膜下層の血管網から血液が排除され、ヘモグロビンも排除される。よって、底部24には管腔臓器の外側から照射された励起光が十分に到達し、励起光の照射により底部24から発せられた蛍光が管腔臓器の外側に出射し、管腔臓器の外側から蛍光の発光部位を特定することが可能となる。
<生体圧迫クリップ1F>
図8〜図10Cに示した生体圧迫クリップ1Eのように、筒状部材20を有底筒状に形成する場合に、図11に示す生体圧迫クリップ1Fのように、底部24に凸部26を形成してもよい。
この生体圧迫クリップ1Fによれば、図12に示すように、クリップ本体10に筒状部材20を締着させ、挟持部12で粘膜40を挟持した場合に、挟持部12で挟持されている粘膜40を凸部26によって圧迫することができる。したがって、粘膜40をより強く圧迫することができ、圧迫部分での血管網からの血液の排除をより徹底させることができる。
<生体圧迫クリップ1G>
図13に示すクリップ本体10と筒状部材20からなる生体圧迫クリップ1Gは、図8に示した生体圧迫クリップ1Eにおいて、筒状部材20の底部24の切欠部を、アーム部11の挟持部12側端部の出し入れが可能となるように広げることにより底部24を帯状に形成し、かつ底部24近傍の周壁を、帯状の底部24が延設されたように形成し、これにより、スリット25を上面にした場合の上面視で、筒状部材20の底部24とその近傍がコ字形となるように形成したものである。
この生体圧迫クリップ1Gによれば、図14Aに示すように、クリップ本体10に筒状部材20を取り付け、クリップ本体10が粘膜40を挟持する前の状態では、スリット25から一対のアーム部11が突出し、クリップ本体10は、一対のアーム部11の挟持部12側が開いた>字形形状となっている。図14Bに示すように、クリップ本体10の挟持部12を粘膜40に押し当て、筒状部材20をクリップ本体10の挟持部12側に摺動させると、クリップ本体10の挟持部12側が閉じ始め、さらに、筒状部材20を挟持部12側に摺動させると、図14Cに示すように、筒状部材20はクリップ本体10に締着し、挟持部12が粘膜組織40を挟持する。このとき、筒状部材20の底部24は、クリップ本体10の挟持部12よりも粘膜40の内部に押し込まれている。そのため、挟持部12が、筒状部材20の底部24の屈曲部13側に粘膜組織40を被せ、底部24が粘膜組織40の内部に係留される。
この状態で漿膜側から励起光を照射すると、励起光は、クリップ本体10の挟持部12で遮られることなく、筒状部材20の底部24に達し、また、底部24から発せられる蛍光が挟持部12で遮られることなく漿膜側に出射する。したがって、底部24から発せられる蛍光を漿膜側からより確実に観察することが可能となる。
<生体圧迫クリップ1H>
図15に示すクリップ本体10と筒状部材20からなる生体圧迫クリップ1Hは、図13に示した生体圧迫クリップ1Gにおいて、筒状部材20の内部を長手方向に延びた2室に区切る平板状の中板27を設け、その中板27の一端面で筒状部材20の底部24が形成されるようにし、中板27が筒状部材20の片側で突出するようにしたものである。この中板27の底部24側端部には、穴28が貫通している。また、筒状部材20では、図13の生体圧迫クリップ1Gにおける長手方向のスリット25が省略されている。
図16Aは、この生体圧迫クリップ1Hのクリップ本体10に筒状部材20を取り付け、クリップ本体10で粘膜40を挟持する前の状態を示している。この生体圧迫クリップ1Hにおいても、図16Bに示すように、クリップ本体10の挟持部12を粘膜40に押し当て、筒状部材20をクリップ本体10の挟持部12側に摺動させると、クリップ本体10の挟持部12側が閉じ始め、さらに、筒状部材20を挟持部12側に摺動させると、図16Cに示すように、筒状部材20はクリップ本体10に締着し、挟持部12が、中板27の穴28の中に入り込み、粘膜組織40を挟持する。このとき、筒状部材20の底部24は、クリップ本体10の挟持部12よりも粘膜40の内部に押し込まれている。そのため、筒状部材20の底部24の屈曲部13側に粘膜組織40が被さり、底部24が粘膜組織40の内部に係留される。
よって、この生体圧迫クリップ1Hによっても、漿膜側から照射された励起光が、クリップ本体10の挟持部12で遮られず、また、筒状部材20の底部24から発せられた蛍光がクリップ本体10の挟持部12で遮られることもない。
以下、実施例に基づき、本発明を具体的に説明する。
実施例1、比較例1
(1)生体圧迫クリップの作製
本発明者により特開2011−162445号公報に開示されたアゾ−ホウ素錯体化合物のうち公開公報における表1の実施例1(2)の化合物をショア硬度65Dの医療用ポリウレタンに、濃度0.05質量%となるように添加し、溶融混練し、押し出し成形し、蛍光色素配合の樹脂チューブ(内径1.6mm、外径2.0mm、肉厚0.2mm)を作成した。
このチューブに一対のスリットを入れ、図1に示す形状の生体圧迫クリップ1Aの筒状部材20を作製した。
また、図1に示す生体圧迫クリップのクリップ本体10と同形状のクリップ本体を備える市販のクリップ装置から締めリングを外したものをクリップ本体10として使用し、このクリップ本体10に上述の筒状部材20を取り付け、実施例1の生体圧迫クリップを得た。
一方、比較例1として、特開2005−218680号公報の図20に開示されている形状のクリップを作製した。この場合、当該図20の符号214にあたる部材を上述の蛍光色素配合の樹脂チューブで作製した。
(2)評価
クリップ装置の先端に実施例1の生体圧迫クリップ又は比較例1のクリップを把持させ
た状態で、クリップ装置先端を医療用軟性内視鏡の生検口に挿入し、ブタの胃粘膜に係留した。
また、そのブタの胃に、近赤外蛍光観察用ラパロスコープ(Karl Storz社、テレスコープ26003BGA)を経腹壁的に挿入した。該ラパロスコープには、680〜780nmの波長域の近赤外光を遮断する光学フィルターが内蔵されている。
該ラパロスコープの接眼部と近赤外蛍光カラーカメラ(ミズホ株式会社、MNIRC−100)を接続した。この場合、近赤外蛍光カラーカメラのレンズに代えて、ラパロスコープに付属のアダプターレンズを装着した。
ラパロスコープのライトガイド接続部に、400nm〜650nmの波長の白色照明光と、680nm〜780nmの励起光の両方、もしくは、白色照明光のみを照射することのできるファイバー光源を接続し、実施例1及び比較例1のクリップを係留したブタの胃の夫々について、漿膜面に白色照明光及び励起光を照射した場合と白色照明光のみを照射した場合の該漿膜面をラパロスコープで観察した。この場合、白色照明光の強度は、被写体照度1000ルクスとし、励起光の強度は30mW/cmとした。樹脂チューブに配合した蛍光色素から発せられる近赤外蛍光は、映像表示色として緑色が割り当てられた。
この結果を図17A、図17B、図18A、図18Bに示す。このうち、図17Aは、実施例1の生体圧迫クリップを係留した部位の漿膜面に白色照明光のみを照射し、その漿膜面を撮影した画像であり、図17Bは同じ漿膜面に、白色照明光および励起光を同時照射し、その漿膜面を撮影した画像である。なお、この画像をグレースケールで表示した場合に、蛍光色素から発せられる蛍光に割り当てられた緑色光と表面反射光とを画像上で区別できないため、図17Bでは、緑色光の明度をゼロに表示した。また、図18Aは、比較例1のクリップを係留した部位の漿膜面に白色照明光のみを照射し、その漿膜面を撮影した画像であり、図18Bは同じ漿膜面に、白色照明光および励起光を同時照射し、その漿膜面を撮影した画像である。図18Bにおいて、黒線の円は比較例1のクリップを係留した粘膜面の位置を表している。図18Bには、蛍光色素から発せられた蛍光を認めることができない。
漿膜面の撮影後、ブタの胃を摘出し、胃壁の厚さを測ったところ、6〜7mmであった。
以上の結果から、実施例1の生体圧迫クリップを胃粘膜面に係留すると、その位置を胃漿膜面からの観察により可視化することができるが、比較例1のクリップでは、同様の可視化を行うことができないことがわかる。これは、実施例1の生体圧迫クリップによれば、胃粘膜が圧迫され、粘膜下層の血管網の血管が虚脱されるが、比較例1のクリップでは、蛍光色素を配合した樹脂チューブによって胃粘膜が圧迫されず、粘膜下層の血管網の血管の虚脱も生じないためと考えられる。
1A’、1A、1B、1C、1D、1E、1F、1G、1H 生体圧迫クリップ
10 クリップ本体
11 アーム部
12 挟持部
13 屈曲部
20 筒状部材
21 スリット
22 短冊状部分(押圧部)
23 ハーフカット
24 底部
25 スリット
26 凸部
27 中板
28 穴
29 金属リング
30 シース
31 インナーシース
32 アウターシース
33 操作ワイヤー
40 粘膜、粘膜組織
41 疾患部
42 粘膜下層の血管網
D 粘膜の厚さ

Claims (7)

  1. クリップ本体、及びクリップ本体に摺動可能に取り付けられ、クリップ本体に締着する筒状部材を備えた生体圧迫クリップであって、
    クリップ本体は筒状部材の締着により管腔臓器の粘膜組織を挟持するアーム部を有し、筒状部材は、該筒状部材のクリップ本体への締着によりクリップ本体が管腔臓器の粘膜組織を挟持している状態で、粘膜の厚さを薄くする方向に粘膜を圧迫する押圧部を有し、該押圧部が、励起光の照射により赤色乃至近赤外光を発光する蛍光色素を有する生体圧迫クリップ。
  2. 筒状部材が、蛍光色素を含有する樹脂を用いて形成されている請求項1記載の生体圧迫クリップ。
  3. クリップ本体が管腔臓器の粘膜組織を挟持している状態で、筒状部材の押圧部が、クリップ本体の粘膜側端部よりも粘膜側に突出している請求項1又は2記載の生体圧迫クリップ。
  4. 筒状部材が、筒状部材の軸方向に伸びた2本以上のスリットを有する請求項1〜3のいずれかに記載の生体圧迫クリップ。
  5. 筒状部材が、押圧部として、スリットで分割することにより形成された短冊状部分を有する請求項1〜4のいずれかに記載の生体圧迫クリップ。
  6. 筒状部材が、押圧部として、筒状部材の一端に底部を有する請求項1〜4のいずれかに記載の生体圧迫クリップ。
  7. 筒状部材がその一端に底部を有し、該底部に、押圧部として、クリップ本体が粘膜組織を挟持している状態で粘膜側に突出する凸部を有する請求項1〜4のいずれかに記載の生体圧迫クリップ。
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