JPWO2015173928A1 - 復調装置 - Google Patents

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Abstract

本発明は、スペクトラム拡散された受信データを復調する復調装置であって、逆拡散後の受信データから雑音成分を除去する帯域可変フィルタ310と、雑音成分除去後の受信データの各サンプル値を電力値に変換する電力変換部330と、電力値を受信データのビット周期で巡回加算する巡回加算部340と、巡回加算部340による巡回加算結果から最大値を検出する最大値検出・平均レベル測定部350と、最大値検出・平均レベル測定部350が検出した最大値情報に基づいて拡散コードタイミングおよびキャリア周波数を推定する推定手段と、推定手段による拡散コードタイミングの推定結果に従ったタイミングの拡散コードを生成する拡散コード生成手段と、推定手段によるキャリア周波数の推定結果に従ってローカル信号の周波数を設定するローカル信号生成手段と、を備える。

Description

本発明は、スペクトラム拡散通信システムにおいて、受信信号を逆拡散して復調する復調装置に関する。
スペクトラム拡散通信システムでは、送信側の通信装置(送信機)が、送信データに対して1次変調を実行し、さらに1次変調後のデータに対して拡散コードを乗算し、スペクトラム拡散を行う。そして、スペクトラム拡散を実行して得られた信号を、無線周波数帯へ変換した後、対向する通信装置(受信機)へ送信する。一方、受信側の通信装置は、対向する通信装置から信号を受信すると、送信側で乗算した拡散コードと同じ拡散コードを所望のタイミングに同期させて受信信号へ乗算することにより逆拡散を行い、逆拡散された信号のエネルギーを拡散コード周期で積分し、さらに、積分結果を加算して得られる加算結果に基づいてビット判定を行う。
ここで、スペクトラム拡散通信システムの受信側の通信装置に適用可能な従来の技術として、たとえば下記特許文献1に記載のデータ復号回路が存在する。下記特許文献1に記載のデータ復号回路では、相互相関値を利用して拡散コード周期を判別し、拡散コード周期と同じ周期でビットデータの相関値を取ることにより正確にビット判定を行い、受信信号を復調する。
特開平5−327657号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のデータ復号回路は、ビットデータ周期(データのビット周期)と拡散コード周期が整数倍(同じ場合も含む)の関係にある、いわゆる同期しているシステムを想定しており、ビットデータ周期と拡散コード周期が非整数倍の関係にあるシステム、すなわち非同期のシステムへ適用することは検討されなかった。
そのため、拡散コード周期の途中でビットデータが変化する非同期のシステムに対して上記データ復号回路を適用すると、受信信号のエネルギーを積分および加算した後のエネルギー量が理想的なエネルギー量と比較して低くなる場合があり、その結果、同期精度が劣化する、という問題があった。
一方、同期精度の劣化を抑えつつ、従来のデータ復号回路を適用してスペクトラム拡散通信システムを実現する場合、ビットデータ周期と拡散コード周期が整数倍の関係となるように考慮して設計を行う必要があり、ビットデータ周期、すなわちビットレートを自由に設定することができない、という問題があった。
また、別途、拡散コード同期やキャリア周波数同期用のパイロット信号として、上記データ通信とは別の拡散コードを多重して送信し、受信機はこのパイロット信号を用いて拡散コード同期やキャリア周波数同期を行う手法も考えられる。しかし、この場合には、送信側の電力リソースの一部がパイロット信号に割り当てられてしまい、その結果、本来のデータ通信用の信号電力が減少するので、通信距離が低下する等の別の問題が発生する。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ビットデータ周期と拡散コード周期がいかなる関係にあろうとも、すなわち、上述した非同期のシステムにおいても、パイロット信号を用いずに、コード同期、キャリア周波数同期、ビット同期を実現し、ビット誤り率の劣化を抑えて復調を行うことが可能な復調装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、スペクトラム拡散された受信データを復調する復調装置であって、逆拡散後の受信データから雑音成分を除去するフィルタ手段と、雑音成分除去後の受信データの各サンプル値を電力値に変換する電力変換手段と、前記電力値を受信データのビット周期で巡回加算する巡回加算手段と、前記巡回加算手段による巡回加算結果から最大値を検出する最大値検出手段と、前記最大値検出手段が検出した最大値情報に基づいて拡散コードタイミングおよびキャリア周波数を推定する推定手段と、前記推定手段による拡散コードタイミングの推定結果に従って拡散コードを生成する拡散コード生成手段と、前記推定手段によるキャリア周波数の推定結果に従ってローカル信号の周波数を設定するローカル信号生成手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、ビットデータ周期と拡散コード周期が非同期の場合でも復調性能が劣化することのない復調装置を実現できる、という効果を奏する。
図1は、本発明にかかる復調装置の実施の形態1の構成例を示す図である。 図2は、送信側の通信装置が実施するスペクトラム拡散処理の一例を示す図である。 図3は、相関電力抽出部の構成例を示す図である。 図4は、相関電力抽出部の動作例を示す図である。 図5は、相関電力抽出部の動作例を示す図である。 図6は、復調処理の一例を示すフローチャートである。 図7は、相関電力抽出部の変形例を示す図である。 図8は、時分割移動平均フィルタの構成例を示す図である。 図9は、時分割型巡回加算部の構成例を示す図である。 図10は、コード位相検出部の動作を説明するための図である。
以下に、本発明にかかる復調装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明にかかる復調装置の実施の形態1の構成例を示す図である。図示したように、復調装置は、直交検波部10と、キャリアNCO(Numerically Control Oscillator)部20と、相関電力抽出部30,31,32と、コード位相検出部33と、コード生成部34と、クロック生成部40と、データラッチ部41と、キャリア周波数偏差検出部50と、キャリア位相検出部60と、データ判定部61と、復調処理制御部80と、乗算器101,102,103と、フリップフロップ104,105と、を備えて構成されている。
図1に示した復調装置は、スペクトラム拡散通信システムの通信装置を構成している受信機においてスペクトラム拡散信号を復調する。
まず、本実施の形態の復調装置の特徴について、図2を用いて説明する。本実施の形態の復調装置は、図2に示したように、拡散コード周期とビット周期(ビットデータの周期)が非整数倍の関係であっても、拡散コード同期、キャリア周波数同期、ビット同期、キャリア位相同期を実現し、その結果、良好なビット誤り率特性にてデータ復調を行うものである。なお、図2は、送信側の通信装置が実施するスペクトラム拡散処理の一例を示す図である。
図2に示すように、送信側では、情報を送りたいビットデータの周期が、拡散コード周期の非整数倍の関係となっている場合であっても、両者を乗算することでスペクトラム拡散を行う。図2に示す拡散コード(PN(Pseudo Random)コードともいう)は、説明を簡単化する目的で、拡散コードの周期単位で表現しているが、実際は、1コード長あたりに、数百〜数万チップ程度のランダム系列が含まれている。
この場合、スペクトラム拡散後のデータは図2に示すように、拡散コード周期とは無関係に、ビット周期の単位で拡散コードの符号{反転、正転}が繰り返される。
本実施の形態の復調装置は、このような図2に示す拡散データを、パイロット信号などのその他の同期用信号を用いることなく単独で復調することが可能である。これに加えて、本実施の形態の復調装置は、ビットレート可変も容易に実現するものである。
以下、本実施の形態の復調装置による復調処理の詳細について説明する。
はじめに、図1に記載の相関電力抽出部31の基本動作について説明する。なお、相関電力抽出部30および32の構成や各構成要素の動作は相関電力抽出部31と同じである。そのため、相関電力抽出部30および32の構成、各構成要素の動作については説明を省略する。
相関電力抽出部31は、復調処理の中核となるユニットであり、本ユニットによって、ビットデータの周期と拡散コード周期が非整数倍の関係であっても、受信信号と拡散コードレプリカ(コード生成部34が生成する拡散コード)との相互相関電力を抽出することが出来る。
図3は、相関電力抽出部31の構成例を示す図である。図3に示したように、相関電力抽出部31は、積分放電フィルタ301および移動平均フィルタ302により構成された帯域可変フィルタ310と、フィルタ制御部320と、電力変換部330と、加算器341、シフトレジスタ342および乗算器343により構成された巡回加算部340と、最大値検出・平均レベル測定部350と、を備えている。
なお、相関電力抽出部31の前段では、図1に示すように、コード生成部34で生成された拡散コードレプリカがフリップフロップ105を介して受信データと乗算されているものとする。また受信データは拡散コードと乗算される前に、直交検波部10で中間周波数からベースバンド周波数に変換されているものとする。即ち、直交検波部10から出力される受信データは、I,Qの複素数で表現される。また、図示を省略しているが、アナログからデジタルへの変換(サンプリング)は、直交検波部10の前段で、あるいは直交検波部10の直後で行われているものとする。
相関電力抽出部31の動作について、図3、図4および図5を参照しながら説明する。相関電力抽出部31に入力されるデータは、例えば、図4(a),(b)に示すように、受信データの拡散コードの区切りと、コード生成部34で生成された拡散コードレプリカの区切りが揃っている場合(即ち拡散コードの同期が確立している場合)、かつキャリア周波数偏差が完全に除去されている場合(即ちキャリア周波数同期が確立している場合)は、図4(c)に示すようにビットデータが復元される。なお、図4(c)は、相関電力抽出部31へ入力されるデータ、すなわち、帯域可変フィルタ310への入力データを示している。
一方、図5(a),(b)に示すように、受信データの拡散コードの区切りと、コード生成部34が生成した拡散コードレプリカの区切りが揃っていない場合(即ち拡散コードの同期が確立していない場合)、あるいはキャリア周波数偏差がある場合(即ちキャリア周波数同期が確立していない場合)、例えば、図5(c)に示すようなランダム波形となり、ビットデータが復元されないことになる。
よって、拡散コードとキャリア周波数が両方とも同期しているか否かの検出は、図4(c)、図5(c)に示すビットデータの復元の有無を検出すればよいが、実際のスペクトラム拡散信号の伝搬路では、ガウス雑音が支配し、受信信号に加算される。そのため、ビットデータの復元の有無は、図4(c)、図5(c)の段階では雑音成分が多すぎて判別できない。
そこで、本実施の形態の復調装置において、相関電力抽出部31は、以降に示すフィルタ処理、電力加算処理および最大値検出処理を実施し、受信信号とコード生成部34で生成した拡散コードレプリカとの相互相関電力を抽出することにより、雑音成分を除去する。
相関電力抽出部31が相互相関電力を抽出する場合、初めに、帯域可変フィルタ310が、受信信号をビットレートに対応した帯域幅で制限することで帯域外雑音成分を除去する。図3に示したように、帯域可変フィルタ310は、積分放電フィルタ301および移動平均フィルタ302で構成される。しかし、高速動作とシフトレジスタの段数増加を許容可能な場合には移動平均フィルタ302だけで構成してもよい。この場合、移動平均フィルタ302で移動平均する時間幅、即ち移動平均段数を、受信信号のビット周期に合わせて設定すればよい。以降、説明を簡単にするため、帯域可変フィルタ310が移動平均フィルタ302だけで構成される場合の動作について説明する。
ここで、帯域可変、すなわちビットレート可変を実現するためには、ビットレートが高い場合(=ビット周期が短い場合)は移動平均段数を小さくし、ビットレートが低い場合(=ビット周期が長い場合)は移動平均段数を大きくする制御を行えばよい。この制御は、受信信号のビットレート情報および入力されるデータのサンプリング速度情報に基づいて、フィルタ制御部320が行う。なお、ビットレート可変が不要の場合、このような制御は行わなくてよい。
図4(d)は、拡散コードとキャリア周波数が同期している条件で、入力データである復元されたビットデータ(図4(c))を、ビット周期で移動平均した後の波形である。実際はベースバンド信号に対する移動平均のため、IチャネルおよびQチャネルそれぞれで移動平均される。この場合、図4(d)に示すように、移動平均後の信号波形は三角波形となり、図4(d)の○印で示す各データを、ビットクロックでサンプリングできれば、最も高いS/Nの信号が得られる。サンプリングした高S/N信号を位相検波することで、良好なビット誤り率特性を得ることが出来る。なお、この○印で示す各データは、ビット周期の時間幅で得られた受信信号とコード生成部34で生成した拡散コードレプリカとの相互相関値に相当する。
相関電力抽出部31は、以降の処理で、この○印で示す各データの位置を特定するとともに、○印で示す各データ、即ちビット周期で得られた相互相関データを電力積分した情報を出力する。
なお、図5(d)に示したような、拡散コード(あるいはキャリア周波数)が同期していない条件では、単に雑音成分のみが相関電力抽出部31に入力されることになるため、雑音成分を移動平均した後の帯域可変フィルタ310の出力も、高い振幅は得られず、無秩序な低い振幅の波形が出力されることになる。
次に、電力変換部330は、帯域可変フィルタ310(移動平均フィルタ302)から出力されるベースバンドデータ(I,Q)を電力データR(=I2+Q2)に変換する。拡散コードとキャリア周波数が同期している条件では、図4(d)に示す三角波形は、負の振幅が正側に折り返さることにより、図4(e)に示すように、その2倍の周波数成分を有する電力データ系列に変換される。
次に、巡回加算部340は、電力変換部330から出力された電力データをビット周期で巡回加算する。
ここで、巡回加算部340内のシフトレジスタ342の段数は、フィルタ制御部320により設定され、前段の移動平均フィルタ302における移動平均段数と同じ値に設定される。
例えば、受信データのビット周期が移動平均フィルタ302の平均時間幅1022段に相当する場合、移動平均フィルタ302の段数と、巡回加算部340内のシフトレジスタ342の段数はいずれも1022段に設定される。また、受信データのビット周期が移動平均フィルタ302の平均時間幅32段に相当する場合、移動平均フィルタ302の段数および巡回加算部340内のシフトレジスタ342の段数はいずれも32段に設定される。上記の通り移動平均段数は、ビット周期に合わせて設定されるが、結局巡回加算部340内のシフトレジスタ段数も、ビット周期に合わせて設定されることになる。ここで、複数のビットレートに復調装置を対応させる場合は、上記の移動平均段数と上記の巡回加算部340内のシフトレジスタ段数を、複数のビット周期に応じて、可変に設定(例えば{32段,1022段})できる設計にすればよい。
なお、移動平均フィルタ302のみで帯域外雑音成分を除去する場合、相関電力抽出部31に入力されるデータのサンプリング速度がビットレートより数百倍以上高い状態(例えば、上記のように1022段)では、相関電力抽出部31内の移動平均フィルタ302以降の処理は、ビットレートに対して高いオーバーサンプリングとなり、消費電力の増加、および、移動平均フィルタ302や巡回加算部340の各シフトレジスタの段数増加を招く。この問題が発生する場合、その対策として、図3に示す積分放電フィルタ301を、移動平均フィルタ302の前段に設置する。
積分放電フィルタ301について説明する。積分放電フィルタ301は、その段数をDとすると、連続して入力されるデータをD個積分しては出力する動作を繰り返す。積分結果を出力すると積分値はクリア(放電)され、次の連続して入力されるデータをD個積分する。以下、同様の処理を繰り返す。この処理によって、入力データに含まれる雑音成分を削減できるとともに、データのサンプリング速度を下げることができる。すなわち、積分放電フィルタ301が出力するデータのデータサンプリング速度を入力データのサンプリング速度の1/D倍に低減できる。
例えば、相関電力抽出部31に入力されるデータのサンプリング速度がビットレートの320倍の場合、積分放電フィルタ301を備えない構成では、移動平均フィルタ302や巡回加算部340の各シフトレジスタの段数は320段必要となり、動作速度もビットレートに対して320倍の高速動作となる。一方、同一条件で、積分放電フィルタ301を有する場合、例えば積分放電フィルタ301の段数DをD=20に設定することで、積分放電フィルタ301の出力以降の動作速度はビットレートの16(=320/20)倍まで落とすことが出来る。そのため、移動平均フィルタ302や巡回加算部340の各シフトレジスタの段数は16段で済む。このように、積分放電フィルタ301を追加実装することにより、回路規模や消費電力を削減できる。
なお、この積分放電フィルタ301の段数Dも可変とする設計とすることで、様々なビットレートに対応することが出来る。例えば3種類のビットレートがあり、それぞれが、相関電力抽出部31に入力されるデータのサンプリング速度の{1/32倍,1/128倍,1/1024倍}の場合(即ち、ビットレートに対するオーバーサンプル数が{32,128,1024}の場合)、積分放電フィルタ301の段数Dを{2段,8段,64段}の3通りに設定可能な設計とし、移動平均フィルタ302や巡回加算部340の各シフトレジスタの段数を16段に設定することで、3種類のビットレートへの対応を回路規模や消費電力を削減しながら実現することが出来る。
このような各段数の設定は、フィルタ制御部320が行う。フィルタ制御部320は、復調処理制御部80(図1参照)から、入力データのサンプリング速度情報と、受信データのビットレート情報を取得し、取得したこの2つの情報から、積分放電フィルタ301の段数と、移動平均フィルタ302や巡回加算部340の各シフトレジスタの段数とを決定し、これらの各部に設定する。
なお、復調処理制御部80からフィルタ制御部320に入力されるビットレート情報や入力データのサンプリング速度情報は、通信開始前に、上位システム(例えばCPU)から復調処理制御部80に与えられる。
巡回加算部340の説明に戻り、巡回加算部340において、シフトレジスタ342から出力されるデータは乗算器343で忘却係数αと乗算された後、次の電力変換部330からの入力データと加算器341で加算される。加算されたデータは再びシフトレジスタ342に入力される。忘却係数α(0<α<1)によって、巡回加算部340の時定数が決定され、αの値が大きいほど時定数も高まり、雑音への耐性が増す。しかし、αの値が大きくなるとビット位相シフトに対する追尾性が損なわれていくため、αの値は適用するシステムに応じて適切に設定される。なお、条件を変えながら、何度も相関の有無を調べては本回路(相関電力抽出部31)のリセットを繰り返す初期捕捉動作では、忘却係数αを1に設定してもよい。その場合、巡回加算結果がオーバーフローしない時間内で、相関の有無を調べる制約が加わるが、α=1となるため、αの乗算処理がなくなり演算量削減につながる。
ここで、電力変換部330から出力される電力データ系列をRi(i=0,1,2,…)とし、例えばシフトレジスタ342の段数をM=8段、巡回加算数J=4とした場合、4回巡回加算後のシフトレジスタ342内部の値C0〜C7は、次式(1)〜(8)で表記される。
0=R0×α3+R8×α2+R16×α+R24 …(1)
1=R1×α3+R9×α2+R17×α+R25 …(2)
2=R2×α3+R10×α2+R18×α+R26 …(3)
3=R3×α3+R11×α2+R19×α+R27 …(4)
4=R4×α3+R12×α2+R20×α+R28 …(5)
5=R5×α3+R13×α2+R21×α+R29 …(6)
6=R6×α3+R14×α2+R22×α+R30 …(7)
7=R7×α3+R15×α2+R23×α+R31 …(8)
同様に、シフトレジスタ342の段数をM段、巡回加算数をJとした場合、J回巡回加算後の各シフトレジスタ内部の値Cn(n=0,1,2,…,M-1)は次式(9)で表記される。
Figure 2015173928
拡散コードとキャリアが同期している条件下で、このような巡回加算を複数ビット(数十ビット)にも亘って続けていくと、シフトレジスタ342内部の値Cn(n=0,1,2,…,M-1)は全体的に大きな値となる。更に、ビットデータがランダムに遷移する場合、Cn(n=0,1,2,…,M-1)の特性は、図4(d)の○印で示すデータのタイミングを最大値とする特性となる。
例えば図4の例では、図示した巡回加算タイミングで図4(e)の電力データを巡回加算後、16ビット分の時間が経過した時点の結果を図4(f)に示している。ここで、図4(e)の電力データに着目すると、拡散コードとキャリア周波数が同期している条件下において、ビットデータの遷移がランダムにある場合は三角波、遷移が無い場合は直流の振る舞いとなり、かつ図4(e)に示される三角波のピーク位置が、図4(d)の○印で示すデータのタイミングと一致する関係となる。よって、図4(e)の電力データをビット周期で電力積分すると、図4(f)に示すように、Cn(n=0,1,2,…,M-1)の特性は、上に凸の特性になりながら、総じて大きな値となる。また、その最大値を示す位置は、○印で示すデータのタイミングに一致することになる。
図4(f)に、“最大値”データを黒丸(●)で示す。この最大値データは、即ちビット周期の時間幅で得られた受信信号とコード生成部34で生成した拡散コードレプリカとの相互相関値を電力積分した相関電力である。図4のように、拡散コードとキャリアが同期している条件下では、この最大値(●)は大きな値を示す。一方、拡散コード(あるいはキャリア周波数)が同期していない条件下では、図5に示すように、最大値(●)は小さな値を示す振る舞いをする。
そこで、図3の最大値検出・平均レベル測定部350は、シフトレジスタ342内部の各値Cn(n=0,1,2,…,M-1)を入力とし、Cn(n=0,1,2,…,M-1)の中で最大値を検出する。そして、検出した最大値を相関ピーク電力(P)として出力するとともに、最大値の位置に相当するレジスタ番号n(n=0,1,2,…,M-1)を相関データタイミング情報(CT)として出力する。また、各値Cn(n=0,1,2,…,M-1)の平均値を求め、求めた平均値を相関平均電力(AP)として出力する。
なお、図4ではビット遷移がランダムに生じた場合の動作例を示したが、オールゼロパターンなど、仮にビット遷移がなく、かつ拡散コードとキャリアが同期している場合、Cn(n=0,1,2,…,M-1)の特性は上に凸の特性を示さず、Cnはどれも等レベルとなり、かつ大きな値となる。この場合、その最大値を示す位置(CT)は、ランダムな値を示すが、相関平均電力(AP)は、データ遷移時の相関ピーク電力(P)と同等レベルまで持ち上がるため、最大値検出・平均レベル測定部350がCnのどれかを最大値として選択したとしても、所望の相関ピーク電力(P)を得ることができる。
一方、拡散コード、あるいはキャリアが同期していない場合、相関ピーク電力(P)は下がることになる。例えば図5に示すように、拡散コード同期が外れている場合、受信データに拡散コードを乗算してもビットデータが復元されない(図5(c)参照)。そのため、拡散コードが乗算された受信データを移動平均する帯域可変フィルタ310の出力も、図5(d)に示すように、小さなレベルで不規則に変化する。この場合、電力変換部330で電力変換されたデータ系列も図5(e)に示すように小さなレベルで不規則に変化し、巡回加算後のレジスタ値Cn(n=0,1,2,…,M-1)も、図5(f)に示すように全て小さな値となる。よって、拡散コード同期が外れている場合、これらの最大値である相関ピーク電力(P)も相関平均電力(AP)も小さな値を示す。また、キャリア周波数がビットレート以上ずれている、キャリア非同期の場合でも同様に、相関ピーク電力(P)、相関平均電力(AP)は小さな値を示す。
相関電力抽出部31で求めたこれらの相関ピーク電力(P)および相関平均電力(AP)は、図1では接続を割愛しているが、復調処理制御部80に入力され、所望の信号の受信可否判断、および、コード同期・キャリア同期の可否判断に用いられる。
以上まとめると、拡散コード同期とキャリア周波数同期が確立している場合は、相関電力抽出部31で行われる、帯域制限と、ビット周期の相関電力巡回加算と、最大値検出処理とにより、相関電力抽出部31から出力される相関ピーク電力(P)および相関平均電力(AP)は大きな値を示す。一方、拡散コード同期とキャリア周波数同期の少なくとも一方が確立していない場合、相関電力抽出部31から出力される相関ピーク電力(P)と相関平均電力(AP)はいずれも小さな値を示す。
本実施の形態の復調装置においては、このような性質を利用することにより、後述するように、拡散コードタイミングおよびキャリア周波数偏差が不明な状態においても、各同期(拡散コードタイミング同期、キャリア周波数同期)を確立し、同期追尾、データ復調を行うことができる。
以下、本実施の形態の復調装置が実行する復調処理について説明する。図6は、本実施の形態の復調装置が実行する復調処理の一例を示すフローチャートである。
復調処理においては、まず、以下に示す初期同期処理を行い、拡散コードタイミングとキャリア周波数を推定する(ステップS1)。この初期同期処理において、復調処理制御部80は、コード生成部34に対して周期的な拡散コードレプリカのシフト命令を送るとともに、キャリアNCO部20に対して周期的なローカル周波数のシフト命令を送る。ここでコードシフトの範囲は1拡散コードの長さ、ローカル周波数シフトの範囲は、想定される最大キャリア周波数偏差を含むように設定する。
上記のシフト命令を受けると、コード生成部34は、乗算器103およびフリップフロップ105に対して出力する拡散コード(拡散コードレプリカ)のタイミングを周期的に変更(シフト)し、キャリアNCO部20は、直交検波部10に対して出力するローカル信号(cos,sin信号)クロックの周波数を周期的にシフトする。
なお、復調処理制御部80は、コード生成部34およびキャリアNCO部20の双方において同時にシフトが発生することがないように、これらを制御する。例えば、コード生成部34が拡散コードを出力するタイミングを固定した状態において、キャリアNCO部20が、規定範囲内(ローカル周波数シフトの範囲内)でローカル信号の周波数(以下、ローカル周波数と称する)をあるステップ幅で周期的にシフトさせる。規定範囲内での周期的なローカル周波数シフトが終了すると、コード生成部34は拡散コードの出力タイミングを1サンプルシフトさせ、この状態において、上記と同様に、キャリアNCO部20が、規定範囲内でローカル周波数を周期的にシフトさせる。以下、同様の手順を繰り返すことにより、コード生成部34は、規定された範囲内(コードシフトの範囲内)で、拡散コードの出力タイミングを周期的にシフトさせる。
相関電力抽出部31は、コードシフト数(a)とローカル周波数シフト数(b)の乗算数分(a×b個)の相関ピーク電力(Pk,k=0,1,2,…,ab-1)と相関平均電力(APk,k=0,1,2,…,ab-1)を求める。なお、すでに説明したように、相関電力抽出部31が求めた相関ピーク電力(Pk)および相関平均電力(APk)は復調処理制御部80に入力される。
このようにして、復調処理制御部80は、拡散コードタイミングとローカル周波数を2次元的に変更しながら求められた複数の相関ピーク電力(Pk)および相関平均電力(APk)を相関電力抽出部31から取得する。復調処理制御部80は、相関電力抽出部31で2次元的に求められた複数の相関ピーク電力(Pk)の中から、最大を示した相関ピーク電力Pkを抽出し、更に、その信頼性を確認するため、例えば、抽出した相関ピーク電力Pkとある定数β(しきい値)との比較を行う(ステップS2)。
復調処理制御部80は、相関ピーク電力Pkが次式(10)を満たした場合(ステップS2:Yes)、正常な信号受信と判定し、相関ピーク電力Pkが得られたときの拡散コードタイミングおよびローカル周波数を、コード生成部34およびキャリアNCO部20へそれぞれ設定する(ステップS3)。コード生成部34は設定された拡散コードタイミングでの拡散コード出力を開始し、キャリアNCO部20は設定された周波数のローカル信号生成を開始する。
k>β …(10)
あるいは次式(10a)に示すように、相関平均電力APkをある定数β’と比較することで信頼性を確認してもよい。
APk>β’ …(10a)
なお、復調処理制御部80は、オールゼロパターン受信時とそれ以外(ランダムパターン、0101パターン)の受信も次式で検出することができる。ただし、γは定数(しきい値)である。
k≦APk×γ (オールゼロパターン受信時) …(10b)
k>APk×γ (ランダムパターン、0101パターン受信時) …(10c)
これらのパターン検出は、式(10)あるいは式(10a)を満たすことが条件であり、満たさない場合は無効である。これらのパターン検出情報は、復調装置単独でキャリア同期やビット同期の状態を把握するのに役立てられる。例えば、ビット同期はランダムパターンあるいは0101パターンを受信しないと確立できないが、上記式(10c)の成立有無でこのビット同期を検出することができる。
一方、式(10)を満たさない場合は(ステップS2:No)、信号断など、正常な状態で信号が受信されていないと判断し、相関ピーク電力Pkが得られた条件(コードタイミング設定値とローカル周波数設定値の組み合わせ)の信頼性が低いと判断し、再度、上記の初期同期処理を繰り返す。
上記、a×b(=コードシフト数(a)×ローカル周波数シフト数(b))個の相関電力を求めるためには、a×b×J[bit](但しJは、前記ビット周期の巡回加算数)の長い時間を要する。そこで複数の相関電力抽出部を並列に設けて、並列処理させることで時間短縮を行ってもよい。
例えば、図1に示すように、相関電力抽出部31だけでなく、相関電力抽出部31と同一回路構成を有する相関電力抽出部30と相関電力抽出部32を設け、3つを並列に動作させることで、初期同期にかかる時間をa×b×J[bit]から、(a×b×J)/3[bit]に削減することが出来る。具体的に、図1では、コード生成部34から出力される拡散コードをフリップフロップ104,105によって1サンプルずつ遅延させて、各相関電力抽出部(30,31,32)に与えることで、コードシフト数(a)側の探索を1/3倍に減らす構成となっている。
なお、図1では、各相関電力抽出部から出力される相関ピーク電力(P-1,P0,P+1)がコード位相検出部33に入力される接続となっているが、これは後述する“コード位相同期時”の接続であり、図6のステップS1に示した初期同期処理においては、この接続で信号は流れない。初期同期時では、図1では接続関係の記載を割愛しているが、各相関電力抽出部(30,31,32)で求めた相関ピーク電力(Pk)と相関平均電力(APk)が、復調処理制御部80に接続(入力)される。
この場合、復調処理制御部80は、3つの相関電力抽出部(30,31,32)を制御しながら、各相関電力抽出部(30,31,32)が同時に出力する相関ピーク電力(P)と相関平均電力(AP)を収集し、収集した結果を元に、上記式(10)の信号検出と、相関ピーク電力Pxを示したコードタイミングとローカル周波数の設定を行う。
本実施の形態では、相関電力抽出部を3つ並列に構成した例で説明したが、必ずしも3つである必要はなく、更に増やしてもよい。その場合、増やした分だけ回路規模は増える半面、初期同期にかかる時間を削減できる。
ここで、複数の相関電力抽出部を備える場合には、例えば、図7に示した回路構成とすることにより、回路規模の増加を抑制できる。上述の通り、相関電力抽出部を単に並列に設けると、回路規模は並列数だけ増加することになる。そこで、図7に示すように、相関電力抽出部を積分放電フィルタ以外、時分割動作させることにより加算器等の演算系の回路を共有化し、回路規模を削減できる。
図7に示した回路は、図3に示した相関電力抽出部31の帯域可変フィルタ310、巡回加算部340および最大値検出・平均レベル測定部350を時分割型帯域可変フィルタ360、時分割型巡回加算部370および最大値検出・平均レベル測定部380に置き換えたものに相当する。
時分割型帯域可変フィルタ360は、積分放電フィルタ301aから301eと、並列直列変換部361と、時分割移動平均フィルタ362と、を備えている。積分放電フィルタ301aから301eは、図3に示した積分放電フィルタ301と同じものである。並列直列変換部361は、積分放電フィルタ301aから301eより並列に出力されたデータを直列のデータに並べ替える。
図7は、図3に示した相関電力抽出部31に相当する回路を5つ並列に並べたものと同等の回路を時分割で実現する場合の構成を示している。
積分放電フィルタ301a、301b、301c、301dおよび301eの出力端は、例えばビットレートが16倍に落とされるため、並列直列変換部361でこれらのデータを並列直列変換して5時分割多重化しても、動作速度はビットレートの80倍である。この程度の速度であれば、デバイスの動作速度上限を超える可能性は少ない。
以降、5時分割多重化を例に説明する。しかし、多重数を5に制限するものではなく、デバイスの動作速度の上限を超えない範囲で多重して構わない。
5時分割を実現する時分割移動平均フィルタ362は、例えば図8のように構成する。図示したように、時分割移動平均フィルタ362は、5段シフトレジスタ(5D)401から404と、加算器405から407とにより構成される。図8に示すように複数の5段シフトレジスタを直列に接続し、各出力を加算器405,406,407が加算することで、データ#(−2)からデータ#(+2)の5つのデータに対応する移動平均結果を時分割で得ることが出来る。なお、実際はベースバンド信号を扱うため、図8に示したフィルタはIch用とQch用の2個必要となる。
時分割移動平均フィルタ362より時分割で出力されるデータは、電力変換部330で電力データに変換された後、時分割型巡回加算部370に入力される。
時分割型巡回加算部370は、例えば図9のように構成する。図示したように、時分割型巡回加算部370は、5段シフトレジスタ(5D)411から414と、乗算器415と、加算器416とにより構成される。時分割型巡回加算部370は、図示したように、5時分割で入力されるデータを、複数の5段シフトレジスタ(5段シフトレジスタ411,412,413,414)を直列に接続したレジスタに入力する。最終段の5段シフトレジスタ414の出力は、乗算器415で忘却係数αを乗じながら、加算器416で入力データと加算することで積分ループが形成される。
最大値検出・平均レベル測定部380は、各5段シフトレジスタ(5段シフトレジスタ411,412,413,414)の出力をモニタすることで、データ#(−2)からデータ#(+2)の5つのデータのレジスタ値Cnを時分割でモニタすることが出来る。最大値検出・平均レベル測定部380は、最大値検出・平均レベル測定部350と同様に、Cnの中の最大値を検出する。そして、検出した最大値を相関ピーク電力(P)として出力するとともに、最大値の位置を示す相関データタイミング情報(CT)、Cnの平均値(AP)を出力する。
このように、相関電力抽出部31と同じ回路を複数備えたものに相当する回路を時分割で構成することで、移動平均フィルタや巡回加算部の回路規模の増加をレジスタ段数のみに抑え、加減算などの演算回路は1つを共有する構成とすることができる。この場合、単に、相関電力抽出部31と同じ回路を並列に設けた場合と比較して、回路を小型化することができる。
図6に示した復調処理の説明に戻る。復調処理制御部80は、ステップS2に記載の条件、すなわち、上記の式(10)を満たしていると判断し、相関ピーク電力Pxが得られたときの拡散コードタイミングをコード生成部34に、ローカル周波数をキャリアNCO部20に設定すると、次に、ステップS4に示した同期追尾処理を実行する。具体的には、「(1)コード位相同期」、「(2)ビット同期」、「(3)キャリア周波数同期」、「(4)キャリア位相同期」の各処理を実行する。以下、これらの処理について説明する。
(1)コード位相同期
コード位相検出部33は、各相関電力抽出部(相関電力抽出部30,31,32)の出力値(P-1,P0,P+1)からコード位相誤差を検出し、位相誤差を打ち消すフィードバック制御をコード生成部34に対して周期的に行う。
例えば、図1の構成において、3つの相関電力抽出部30から32の手前の乗算器101から103に与える拡散コードを、乗算器101は+1/2チップ遅れ、乗算器102は+0チップ遅れ、乗算器103は+1/2チップ進みで与える。
この場合、前記の通り、式(10)を満たした上で、既に初期のコードタイミング制御が行われているため、本制御後、雑音の影響等がなければ、相関電力抽出部31から出力される相関電力P0は最大を示し、左右の±1/2チップずれた相関電力(相関電力抽出部30が出力するP-1,相関電力抽出部30が出力するP+1)は、いずれもP0より低い値で、かつ同じ値(P-1=P+1)となる。しかしながら、雑音等の影響でコードタイミング制御が理想的に行われないと、例えば図10に示すように、相関電力P0の電力は下がり、上記の関係が崩れていく(P-1≠P+1)。また、仮に理想的に制御されても、その後のドップラー周波数等の影響で、徐々にずれが生じていく。
コード位相検出部33は、このような誤差を相関電力抽出部(30,31,32)の出力値(P-1,P0,P+1)から検出し、位相誤差を打ち消すフィードバック制御を周期的にコード生成部34に与える。コード位相誤差δは、図10に示すように、例えば3つの相関電力(P-1,P0,P+1)を2次補間して、相関特性のピーク点(図10中の○印)を特定し、チップタイミングの中心点(P0の位置)から、特定したピーク点までのタイミング誤差を検出する方法で求めてもよい。
なお、本実施の形態においては、図1に示したように、3つの相関電力抽出部(相関電力抽出部30,31,32)を並列に並べた構成とし、各相関電力を求める際のコード位相は1/2チップ間隔でずらした条件で説明したが、並列数を3つに限定するものではない。また、コード位相を1/2チップ間隔に限定するものでもない。例えば、各相関電力を求める際のコード位相を1/4チップ間隔とし、5つを並列にした構成としてもよい。N個の並列構成の場合、N個の相関電力を2次補間して、相関特性のピーク点(図10中の○印)を特定していく。
(2)ビット同期
クロック生成部40は、相関電力抽出部31から出力された最大値の位置情報(相関ピーク電力の最大値が得られる位置の情報)を元に、ビットクロックを再生し、本クロックを用いて相関電力抽出部31の出力データからデータ識別点をデータラッチ部41がラッチする。
データラッチ部41は、相関電力抽出部31の帯域可変フィルタ310で抽出した受信データ(帯域制限後のデータDi)をラッチする。クロック生成部40は、図6のフロー通り、前記の拡散コードタイミングの初期制御、ローカル周波数の初期制御後から動作を開始する。この場合、図4に示す相関電力抽出処理が行われるが、ここでクロック生成部40は、図4(f)に示す巡回加算後の各電力の最大値を示すタイミングに基づいて、図4(d)のフィルタ通過後のデータ識別点(○印)をラッチするビットクロックを再生する。データラッチ部41は、この再生されたビットクロックを用いて図4(d)のフィルタ通過後のデータ識別点(○印)をラッチして、後段のデータ判定部61、キャリア位相検出部60およびキャリア周波数偏差検出部50に出力する。このビット同期処理は、特許第5094469号公報(タイミング再生装置および受信装置)で開示されている処理と同様である。
(3)キャリア周波数同期
キャリア周波数偏差検出部50は、前記のコードタイミングの初期制御、ローカル周波数の初期制御が終了すると動作を開始する。
ローカル周波数の初期制御は済んでいるため、キャリア周波数の初期同期は確立しているが、そのまま無制御状態が続くと、ドップラー周波数偏差等によってキャリア周波数同期が外れていく。そこで、キャリア周波数偏差検出部50は、上述したデータラッチ部41がラッチしたデータ識別点が示す受信位相を求め、前後する受信位相データの差分値から、残留キャリア周波数偏差を求める。残留キャリア周波数偏差を求めたら、それを打ち消すフィードバック制御をキャリアNCO部20に対して周期的に行う。
例えば、1次変調にBPSK(Binary Phase Shift Keying)を用いている場合、受信データは{0,π}で位相変調をランダムに繰り返す。ここで、1ビット前後の位相を減算すると(=位相の遅延検波を行うと)、残留キャリア周波数偏差が無い場合、減算結果は{0,π}のいずれかを示す。また、残留キャリア周波数偏差Δθ[deg/bit]が存在する場合、減算結果は{Δθ,π+Δθ}のいずれかを示す。
よって、キャリア周波数偏差検出部50は、例えば、上記データ識別点が示す受信位相データに対して1ビット遅延検波後、その結果を位相範囲πで縮退(モジュロπ)、平均化することで、残留キャリア周波数偏差Δθを抽出することが出来る。
具体例を示すと、減算結果Δθはモジュロπ処理してもΔθのままであり、減算結果π+Δθはモジュロπ処理するとΔθとなるため、いずれのケースでもΔθが得られる。このように、キャリア周波数偏差検出部50は、上記BPSK変調成分{0,π}を除去しながら、残留キャリア周波数偏差Δθを抽出することが出来る。
なお、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)の場合は、受信データは{0,π/2,π,−π/2}で位相変調をランダムに繰り返すため、キャリア周波数偏差検出部50は、上記モジュロπ処理を、モジュロπ/2の処理に変えて、同様に行えばよい。
なお、拡散コードとキャリアの原振が共通の送信機から信号を受信する場合は、求めた残留キャリア周波数偏差Δθ[deg/bit]に“チップレート/キャリア周波数”の重み付けを与えた値が、コード周波数偏差となる。よって、拡散コードとキャリアの原振が共通の送信機から信号を受信する場合、キャリア周波数偏差検出部50は、求めた残留キャリア周波数偏差Δθ情報に基づいて拡散コード周波数の補正をコード生成部34に対して行ってもよい。
以上の一連の処理により、本実施の形態の復調装置はキャリア周波数同期を確立することが出来る。
(4)キャリア位相同期
上記のキャリア周波数同期が確立すると、キャリア位相オフセット成分のみが残留する。このキャリア位相オフセット成分は固定値とは限らず、位相雑音や前記キャリア周波数同期誤差によって、緩やかに変化する。
そこで、キャリア位相検出部60は、このキャリア位相オフセット成分を抽出し、データ判定部61に与える。データ判定部61は、キャリアオフセット成分を基準軸に、前段のデータラッチ部41がラッチしたデータ識別点のベクトル角を補正する。
ここで、キャリア位相オフセット成分は、データ識別点を非線形処理して変調成分を除去後、平均化することで抽出することが出来る。例えば、特許第3498600号公報(キャリア位相推定装置とキャリア位相推定装置を用いた復調器)において具体的な抽出方法が開示されている。
データ判定部61は、上記キャリアオフセット成分Qiを用いてデータ識別点Diのベクトル角を次式(11)で求める。さらに、ベクトル角補正後の振幅データAiを元に、復調データ{0,1}を判定する。
i=Di×exp[−jQi] …(11)
以上説明した通り、本実施の形態にかかる復調装置は、前記相関電力抽出部における一連の信号処理によって、ビットデータ幅の相互相関電力を求めて、復調装置の拡散コード同期やキャリア同期を実現する。
なお、復調処理制御部80は、相関電力抽出部31が求めた相関ピーク電力P0を監視することにより拡散コード同期およびキャリア周波数同期が維持できているか否かを判定する。すなわち、P0が所定のしきい値よりも大きい状態を維持しているかどうかを監視し(ステップS5)、維持できていない場合(ステップS5:No)、同期ずれが発生していると判断する。この場合には、ステップS1に戻り、拡散コードタイミングとキャリア周波数を推定する処理およびこれに続く処理を実行するよう、コード生成部34およびキャリアNCO部20を制御する。P0が所定のしきい値よりも大きい状態を維持できている場合(ステップS5:Yes)、ステップS4に示した同期追尾処理を継続するよう、コード位相検出部33、クロック生成部40、キャリア周波数偏差検出部50およびキャリア位相検出部60を制御する。これらのコード位相検出部33、クロック生成部40、キャリア周波数偏差検出部50、キャリア位相検出部60および復調処理制御部80は、同期追尾手段を実現する。
このように本実施の形態にかかる復調装置は、拡散コード周期の相互相関は行わず、ビットデータ幅の相互相関を行う構成としたため、ビットデータ周期と拡散コード周期が非整数倍の関係となっている場合においても、復調処理に制約が発生することがなく、復調性能(同期性能)が劣化するのを防止できる。
また、本実施の形態にかかる復調装置は、復調装置の同期に別途パイロット信号も用いないため、パイロット信号が多重されていない、小さな送信電力で良好なビット誤り率特性を実現することが出来る。
なお、本実施の形態では、図6に示すフローに則って説明したが、必ずしもこのフローに則る必要はない。例えば、別途パイロット信号が符号多重されたシステムでは、図6のステップS1やS2の処理は行わず、その代わりに、パイロット信号を用いて初期コードタイミング同期および初期ローカル周波数同期を行ってもよい。このように、別の手段で初期コードタイミング同期と初期ローカル周波数同期が確立できる場合、本実施の形態は、ステップS4に示す同期追尾処理にのみ適用してもよい。すなわち、各相関電力抽出部が求めた相関ピーク電力(Px)、相関ピーク電力が得られた位置(CT)および相関平均電力(APx)を同期追尾処理のみで使用するようにしてもよい。
実施の形態2.
実施の形態1では、ビット周期と拡散コード周期が非整数倍の関係でもデータ復調を実現し、かつビットレート可変も実現することを示した。
本実施の形態では、ビットレートに対するサンプリング速度が非整数倍であっても、実施の形態1と同様の効果や、ビットレート可変を実現する手法を示す。
実施の形態1では、入力されるデータのサンプリング速度がビットレートの320倍の場合、積分放電フィルタ301の段数DをD=20に設定することで、積分放電フィルタ301の出力以降の動作速度をビットレートの16(=320/20)倍まで落とすことが出来ることを示した。
ここで、例えば、入力されるデータのサンプリング速度が、ビットレートの331.127倍のように、ビットレートに対するサンプリング速度が非整数倍とすると、D=20に設定した場合には、積分放電フィルタ301の出力以降の動作速度はビットレートの16.55635(=331.127/20)倍となり、非整数倍の関係となってしまう。この状態で、後段の移動平均フィルタ302の移動平均段数や、巡回加算部340のシフトレジスタ342の段数を16段に設定すると、その比(=16.55635/16)に相当するクロック周波数偏差が積分放電フィルタ処理以降で発生する。そして、これが同期特性の劣化やビット誤り率特性の劣化につながる。仮に誤差を小さくするためD=21に設定しても、積分放電フィルタ301の出力以降の動作速度はビットレートの15.76795238(=331.127/21)倍と非整数倍の関係となり、その比(=15.76795238/16)に相当するクロック周波数偏差が積分放電フィルタ処理以降で発生する。
そこで、実施の形態2では、このような、ビットレートに対するサンプリング速度が非整数倍の場合において、積分放電フィルタ301の段数Dを、16と17のいずれかに固定的に設定するのではなく、フィルタ制御部320によって動的に制御する。
例えば、上記のように、サンプリング速度がビットレートの331.127倍のケースでは、D∈{20,21}を、ある頻度で動的に切り替えることで、積分放電フィルタ301の出力以降のサンプリング速度を平均的にビットレートの16倍に設定する。具体的には以下の計算で、積分放電フィルタ301の段数Dとその切り替え頻度を求める。
積分放電フィルタ前のデータのサンプリング速度をFs、ビットレートをRbとすると、ビットレートに対するオーバーサンプル数はOvs=Fs/Rbとなる。このとき、積分放電フィルタ出力後のビットレートに対する平均的なオーバーサンプル数(ターゲットOVS)をOtsとすると、積分放電フィルタの段数DをOvs/Otsに設定すればよいが、Dは整数とは限らない。
上記例だとOvs=331.127、Ots=16なので、D=20.6954375となり小数値となる。ここで、Dが整数DINTに対して以下の関係を満たすとする。
INT+1>D≧DINT …(12)
上記例では、21>20.6954375≧20となる。この場合、次式(13)がほぼ成立するように、bとaを決定すればよい。
{(DINT+1)b+(DINT)a}/(a+b)=D …(13)
式(13)を展開すると、以下のようになる。
{(DINT+1)b+(DINT)a}=D×(a+b)
(DINT−D)a=(D−DINT−1)b
a=(D−DINT−1)b/(DINT−D) …(14)
上記例では、各値を代入することで、a=0.4379437405×bが成立する。
フィルタ制御部320は、上記の式(14)がほぼ成立するように、a,bの値を設定する。例えば、b=10000、a=4379に設定する。この場合、積分放電フィルタの段数D∈{20段,21段}を“4379:10000”の頻度で切替える制御を行えばよい。また、それ以外の移動平均フィルタ302の段数や、巡回加算部340のシフトレジスタ342の段数は16段に設定すればよい。
なお、積分放電フィルタの段数D∈{20段,21段}を“4379:10000”の頻度で切替える際は、時間的にDの値が偏ることなく、D=21で積分放電フィルタを2回動作させたら、次はD=20で積分放電フィルタを1回動作させるように制御する(例:21→21→20→21→21→20…と切替え、14379回分で発生回数が“4379:10000”になるように制御する)。
以上示した手順により、実施の形態2の復調装置は、実施の形態1に示す効果に加え、ビットレートに対するサンプリング速度が非整数倍であっても、積分放電フィルタの段数を動的に切り替える制御を追加するだけの小さな回路追加で、実施の形態1と同様に良好な特性を実現することが出来る。
なお、実施の形態2に示した積分放電フィルタ段数の動的制御は、ビットレートに対するサンプリング速度が非整数倍の条件であれば、幅広く適用でき、ビットデータ周期と拡散コード周期が非整数倍のシステムだけでなく、両者が整数倍の通信システムや、同期用にパイロットを用いた通信システムにも適用することが出来る。
また、実施の形態2では、式(14)に基づいて積分放電フィルタの動的制御例を示したが、必ずしも式(14)に基づかなくてもよい。所望のオーバーサンプル数にほぼ一致するように2つの段数を動的に切り替える制御が実現されればどのような式であってもよい。
以上のように、本発明にかかる復調装置は、スペクトラム拡散通信システムの受信側の通信装置を構成する復調装置として有用である。
10 直交検波部、20 キャリアNCO部、30,31,32 相関電力抽出部、33 コード位相検出部、34 コード生成部、40 クロック生成部、41 データラッチ部、50 キャリア周波数偏差検出部、60 キャリア位相検出部、61 データ判定部、80 復調処理制御部、101,102,103,343,415 乗算器、104,105 フリップフロップ、301,301a,301b,301c,301d,301e 積分放電フィルタ、302 移動平均フィルタ、310 帯域可変フィルタ、320 フィルタ制御部、330 電力変換部、340 巡回加算部、341,405,406,407,416 加算器、342 シフトレジスタ、350,380 最大値検出・平均レベル測定部、360 時分割型帯域可変フィルタ、361 並列直列変換部、362 時分割移動平均フィルタ、370 時分割型巡回加算部、401,402,403,404,411,412,413,414 5段シフトレジスタ。

Claims (8)

  1. スペクトラム拡散された受信データを復調する復調装置であって、
    逆拡散後の受信データから雑音成分を除去するフィルタ手段と、
    雑音成分除去後の受信データの各サンプル値を電力値に変換する電力変換手段と、
    前記電力値を受信データのビット周期で巡回加算する巡回加算手段と、
    前記巡回加算手段による巡回加算結果から最大値を検出する最大値検出手段と、
    前記最大値検出手段が検出した最大値情報に基づいて拡散コードタイミングおよびキャリア周波数を推定する推定手段と、
    前記推定手段による拡散コードタイミングの推定結果に従って拡散コードを生成する拡散コード生成手段と、
    前記推定手段によるキャリア周波数の推定結果に従ってローカル信号の周波数を設定するローカル信号生成手段と、
    を備えることを特徴とする復調装置。
  2. 前記フィルタ手段は、逆拡散後の受信データを移動平均することを特徴とする請求項1に記載の復調装置。
  3. 前記フィルタ手段は、受信データのビットレートに応じた時間幅で移動平均を実施することを特徴とする請求項2に記載の復調装置。
  4. 前記フィルタ手段は、
    逆拡散後の受信データを一定の時間区間ごとに積分する積分フィルタと、
    前記積分放電フィルタから出力された積分値を移動平均する移動平均フィルタと、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の復調装置。
  5. 前記逆拡散後の受信データのサンプリングレートおよびビットレートに基づいて、前記時間区間および前記移動平均を実施する時間幅を制御するフィルタ制御手段、
    をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載の復調装置。
  6. 前記サンプリングレートが前記ビットレートの非整数倍の場合、
    前記フィルタ制御手段は、前記サンプリングレートを前記ビットレートで除した結果に基づいて決定したタイミングで前記時間区間を周期的に切り替えることを特徴とする請求項5に記載の復調装置。
  7. 前記拡散コードタイミングと前記ローカル信号の周波数をそれぞれ規定されている範囲で、一定のステップ幅でシフトさせる復調処理制御手段、
    を備えることを特徴とする請求項1から6のいずれか一つに記載の復調装置。
  8. 前記巡回加算手段による巡回加算結果に基づいて、拡散コードの位相同期制御、受信データのビット同期制御、キャリア周波数の同期制御およびキャリア位相の同期制御を行う同期追尾手段、
    を備えることを特徴とする請求項1から6のいずれか一つに記載の復調装置。
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