JPWO2015146109A1 - 欠陥分析装置、欠陥分析方法および欠陥分析プログラム - Google Patents

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Abstract

振動変化部120は、配管900内を流れる流体910の流動により生じる振動である流動振動に関する特性を変化させることにより、配管900または配管900内を流れる流体910を伝搬する振動を変化させる。第1および第2の振動検知部110A、110Bは、振動変化部120により変化されている間に配管900または配管900内を流れる流体910を伝搬する振動である変化中の振動を検知する。漏洩位置特定演算部134は、第1および第2の振動検知部110A、110Bにより検知された変化中の振動に基づいて、配管900から流体910が漏洩している位置である流体漏洩位置を算出する。これにより、配管の流体漏洩位置をより正確に検出することができる。

Description

本発明は、欠陥分析装置等に関し、例えば、配管から流体が漏洩している位置を検出するものに関する。
近年、多数の配管が地中等に配置されている。配管が経年劣化等することにより、配管内を流れる流体が配管外へ漏洩する場合がある。
配管からの流体の漏洩を検査する方法として、例えば、相関法による漏洩検査が知られている。この検査方法では、まず、欠陥部を両側で挟むように、一対の振動センサを、所定の距離を隔てて配管に配置する。漏洩によって生じる振動音(漏洩振動)は配管を伝搬する。この漏洩によって生じる振動音が一対の振動センサの各々に到達する時間を測定する。そして、振動の到達時間の2つの測定値の差分(振動の到達時間差)と、音速の積から、流体漏洩位置を推測する。このとき、振動の到達時間差の算出では、時系列データの相互相関関数を算出し、当該関数の最大値となる時間を用いる。
これに関連する発明として、特許文献1には、流体の圧力を変更した際に変動する漏洩振動のパワースペクトルの周波数帯を検出し、当該周波数帯で検出した信号を相関処理することで、漏洩位置を特定する技術が開示されている。
特開2005−265663号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、漏洩振動が、振動センサ自体の雑音や、外乱に対して、微小である場合、相互相関関数の真の最大値が雑音や外乱に埋もれてしまうことがあった。この場合、2つの振動センサの到達時間差を正確に検出できず、誤った漏洩位置を検出してしまうという問題があった。
本発明は、このような事情を鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、配管の流体漏洩位置をより正確に検出することができる欠陥分析装置を提供することにある。
本発明の欠陥分析装置は、配管内を流れる流体の流動により生じる振動である流動振動に関する特性を変化させることにより、前記配管または前記流体を伝搬する振動を変化させる振動変化手段と、前記振動変化手段により変化されている間に前記配管または前記配管内を流れる前記流体を伝搬する振動である変化中の振動を検知する一対の振動検知手段と、前記一対の振動検知手段により検知された前記変化中の振動に基づいて、前記配管から前記流体が漏洩している位置である流体漏洩位置を算出する漏洩位置特定演算手段とを備えている。
本発明の制御装置は、配管内を流れる流体の流動により生じる振動である流動振動に関する特性を変化させることにより、前記配管または前記流体を伝搬する振動を変化させる振動変化指示信号を出力し、前記振動変化指示信号に基づいて変化している間に前記配管または前記配管内を流れる流体を伝搬する振動である変化中の振動を検知した際の振動検知信号の入力を受け、前記振動検知信号に含まれる前記変化中の振動に基づいて、前記配管から前記流体が漏洩している位置である流体漏洩位置を算出させる流体漏洩位置算出指示信号を出力する。
本発明の欠陥分析方法は、配管内を流れる流体の流動により生じる振動である流動振動に関する特性を変化させることにより、前記配管または前記流体を伝搬する振動を変化させ、前記配管または前記流体を伝搬する振動が変化している間に前記配管または前記配管内を流れる流体を伝搬する振動である変化中の振動を検知し、前記変化中の振動の検知結果に基づいて、前記配管から前記流体が漏洩している位置である流体漏洩位置を算出する。
本発明の記憶媒体は、配管内を流れる流体の流動により生じる振動である流動振動に関する特性を変化させることにより、前記配管または前記流体を伝搬する振動を変化させ、前記配管または前記流体を伝搬する振動が変化している間に前記配管または前記配管内を流れる流体を伝搬する振動である変化中の振動を検知し、前記変化中の振動の検知結果に基づいて、前記配管から前記流体が漏洩している位置である流体漏洩位置を算出する処理をコンピュータに行わせるプログラムを記憶する。
本発明にかかる欠陥分析装置等によれば、配管の流体漏洩位置をより正確に検出することができる。
本発明の第1の実施の形態における欠陥分析装置の概念図である。 第1の振動検知部および第2の振動検知部の機能ブロック図である。 振動変化部の機能ブロック図である。 処理部の機能ブロック図である。 本発明の第1の実施の形態における欠陥分析装置の動作フローを示す図である。 流体に異なる圧力を加えた際の流体振動の周波数および振幅加速度の関係の一例を示す図である。 流体に異なる温度変化を与えた際の流体振動の周波数および振幅加速度の関係の一例を示す図である。 配管内を流れる流体の流動振動が定常的な場合における流体の流動振動の一例を示す。 配管内を流れる流体の流動振動が定常的な場合における相互相関関数の一例である。 配管内を流れる流体の流動振動が非定常的(周波数が変動)な場合における流体の流動振動の一例を示す。 配管内を流れる流体の流動振動が非定常的(周波数が変動)な場合における相互相関関数の一例である。 配管内を流れる流体の流動振動が非定常的(振幅が変動)な場合における流体の流動振動の一例を示す。 配管内を流れる流体の流動振動が非定常的(振幅が変動)な場合における相互相関関数の一例である。 配管内を流れる流体の流動振動が非定常的(周波数および振幅が変動)な場合における流体の流動振動の一例を示す。 配管内を流れる流体の流動振動が非定常的(周波数および振幅が変動)な場合における相互相関関数の一例である。 本発明の第2の実施の形態における欠陥分析装置の動作フローを示す図である。
<第1の実施の形態>
本発明の第1の実施の形態における欠陥分析装置100の構成について説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態における欠陥分析装置100の概念図である。
図1に示されるように、欠陥分析装置100は、少なくとも第1の振動検知部110Aと、第2の振動検知部110Bと、振動変化部120と、漏洩位置特定演算部134とを備えている。漏洩位置特定演算部134は、処理部130に設けられている。
振動変化部120と処理部130の間は、有線または無線により通信接続されている。また、第1および第2の振動検知部110A、110Bと、処理部130の間は、有線または無線により通信接続されている。
図1に示されるように、第1の振動検知部110Aおよび第2の振動検知部110Bは、配管900または配管900内の流体910(液体または気体)を伝搬する振動を、配管900を介して検知できるように設置されている。第1の振動検知部110Aおよび第2の振動検知部110Bは、配管900の内壁面に取り付けられてもよい。さらに、第1の振動検知部110Aおよび第2の振動検知部110Bは、配管900に設置されたフランジ(不図示)や、弁栓等の付属物(不図示)の外表面や内部に設置されてもよい。第1の振動検知部110Aおよび第2の振動検知部110Bを配管900や配管900の付属物に設置する方法としては、例えば磁石の利用、専用冶具の利用、接着剤の利用が考えられる。なお、配管900は、図1に示すように地中600に埋設されている。一方、配管900は、建造物の屋根裏や地下に設置されていてもよく、さらに、建造物の壁、柱等に埋設されていてもよい。
なお、図1の例では、第1の振動検知部110Aおよび第2の検知部110Bは、配管900の外壁面に取り付けられている。図1には、漏洩孔920を示す。漏洩孔920は、経年劣化や外部損傷により配管900に形成された孔である。配管900内を流れる流体910は、この漏洩孔920から漏洩している。
図2は、第1の振動検知部110Aおよび第2の振動検知部110Bの機能ブロック図である。図2に示されるように、第1の振動検知部110Aおよび第2の振動検知部110Bの各々は、振動検知センサ111および振動検知側送信部112を備えている。
図2に示されるように、振動検知センサ111は、振動検知側送信部112に接続されている。振動検知センサ111は、設置箇所に常設されて常時振動を検知してもよいし、あるいは所定期間設置されて間欠的に振動を検知してもよい。振動検知センサ111には、例えば固体の振動を計測するセンサを用いることができる。具体的には、振動検知センサ111には、圧電型加速度センサ、動電型加速度センサ、静電容量型加速度センサ、光学式速度センサ、動ひずみセンサなどを用いることができる。
振動検知センサ111は、「配管900または配管900内を流れる流体910の状態に起因して発生し、配管900または配管900内を流れる流体910を伝搬する振動」を検知する。また、振動検知センサ111は、変化中の振動も検知する。変化中の振動とは、後述する振動変化部120により変化されている間に配管900または配管900内を流れる流体910を伝搬する振動である。
図2に示されるように、振動検知側送信部112は、振動検知センサ111に接続されている。また、振動検知側送信部112は、処理装置130にも接続されている。振動検知側送信部112は、振動検知センサ111により検知された振動のデータを、処理部130へ送信する。
図1に戻って、振動変化部120は、配管900または配管900内を流れる流体910を通して、配管900内を流れる流体により生じる振動(流動振動とする)に関する特性(流動振動特性とする)に変化を与えられるように、配置されている。図1の例では、振動変化部120は、配管900の外壁面に取り付けられている。一方、振動変化部120は、配管900の内壁面に取り付けられてもよい。さらに、振動変化部120は、配管900に設置されたフランジ(不図示)や、弁栓等の付属物(不図示)の外表面や内部に設置されてもよい。
振動変化部120は、配管900内を流れる流体910の流動により生じる振動である流動振動に関する特性(流動振動特性)を変化させることにより、配管900または配管900内を流れる流体910を伝搬する振動を変化させる。
ここで、振動変化部120は、好ましくは、第1および第2の振動検知部110A、110Bの配管900の取り付け位置よりも、上流側に設けられている。これにより、配管900内を流れる流体910の流動により生じる振動である流動振動に関する特性(流動振動特性)をより効率よく変化させることができる。
また、振動変化部120は、第1および第2の振動検知部110A、110B(一対の振動検知部)と、漏洩位置特定演算部134に対して、独立して動作してもよい。これにより、振動変化部120は、第1および第2の振動検知部110A、110Bや、漏洩位置特定演算部134の影響を受けることなく、動作できる。
なお、振動変化部120は、必ずしも制御信号に従う必要はない。振動変化部120は、例えば流体使用頻度の高い時間帯の振動データを用いて流体漏洩位置特定を行っても、同様の効果が期待される。流体使用頻度の高い時間帯の振動データは、配管内圧力変動が頻繁に起こり、それに伴い流体漏洩振動が変化する時間帯の振動データである。
振動変化部120として水道網の制御を行う配水施設等を用いることができる。また、他の例として圧力ポンプや減圧弁等の装置を用いることができる。
図3は、振動変化部120の機能ブロック図である。図3に示されるように、振動変化部120は、振動変化手段121と、制御信号受信部122とを備えている。
図3に示されるように、振動変化手段121は、制御信号受信部122に接続されている。振動変化手段121は、制御信号受信部122により受信される制御信号に基づいて、流動振動特性を変化させることにより、配管900または配管900内を流れる流体910を伝搬する振動を変化させる。このとき、振動変化手段121は、制御信号に基づいて、流動振動特性を定常的な場合と比較して自己相関の大きな振動に変化させる。漏洩孔920における流体流動振動(流体漏洩振動)の自己相関が大きいと、漏洩孔920から離れた二つの振動検知部110A、110Bで検知した振動の真の到達時刻差における相互相関も大きくなる。例えば、振動変化手段121によって流体流動振動(流体漏洩振動)の振幅を変化させてもよいし、周波数を変化させてもよいし、その両方の組み合わせであってもよい。なお、制御信号は、後述の制御部131により出力される。制御信号は、配管900内を流れる流体910の流動により生じる振動である流動振動に関する特性を変化させることにより、配管900または配管900内を流れる流体910を伝搬する振動を変化させる振動変化指示信号である。この制御信号は、後述の制御部131により生成される。
図3に示されるように、制御信号受信部122は、振動変化手段121に接続されている。また、制御信号受信部122は、処理部130にも接続されている。制御信号受信部122は、後述の制御部131により送信される制御信号を受信し、これを振動変化手段121へ出力する。
なお、振動変化部120(振動変化手段121)の動作について、後でさらに詳しく説明する。
図1に示されるように、処理部130は、第1の振動検知部110A、第2の振動検知部110Bおよび振動変化部120に接続されている。処理部130は、第1および第2の振動検知部110A、110Bにより検知された振動のデータを受信する。
図4は、処理部130の機能ブロックを示す図である。図4に示されるように、処理部130は、制御部131と、処理部側送信部132と、制御信号記憶部133と、漏洩位置特定演算部134と、漏洩判定部135と、処理部側受信部136とを備えている。
図4に示されるように、制御部131は、処理部側送信部132、制御信号記憶部133、漏洩位置特定演算部134、漏洩判定部135および処理部側受信部136に接続されている。制御部131は、本発明の制御装置に対応する。
制御部131は、処理部側送信部132へ送信する制御信号を生成し、これを処理部側送信部132へ出力する。ここで制御信号は、前述の通り、配管900内を流れる流体910の流動により生じる振動である流動振動に関する特性を変化させることにより、配管900または配管900内を流れる流体910を伝搬する振動を変化させる振動変化指示信号である。
また、制御部131は、変化中の振動を検知した際の振動検知信号の入力を、後述の処理部側受信部136により受ける。変化中の振動は、振動変化指示信号(制御信号)に基づいて変化されている間に配管900または配管900内を流れる流体910を伝搬する振動である。
また、制御部131は、振動検知信号に含まれる変化中の振動に基づいて、流体漏洩位置算出指示信号を、漏洩位置特定演算部134へ出力する。流体漏洩位置算出指示信号は、配管900から流体910が漏洩している位置である流体漏洩位置(漏洩孔920の位置)を算出させる信号である。
図4に示されるように、処理部側送信部132は、制御部131に接続されている。また、処理部側送信部132は、振動変化部120に接続されている。処理部側送信部132は、制御部131により生成される制御信号(振動変化指示信号)を振動変化部120へ送信する。
図4に示されるように、制御信号記憶部133は、制御部131に接続されている。制御信号記憶部133には、複数の制御信号((振動変化指示信号)が記憶されている。すなわち、制御信号記憶部133は、振動変化部120が流体漏洩振動特性を変化させるために参照する信号を記憶する。例えば、振動変化部120(振動変化手段121)に対して、流体流動振動(流体漏洩振動)の振幅を変化させる信号や、周波数を変化させる信号や、その両方の組み合わせを変化させる信号が、制御信号記憶部133に記憶されている。
図4に示されるように、漏洩位置特定演算部134は、制御部131および処理部側受信部136に接続されている。
漏洩位置特定演算部134は、第1および第2の振動検知部110A、110Bにより検知された変化中の振動に基づいて、流体漏洩位置(漏洩孔920の位置)を算出する。流体漏洩位置は、配管900から流体910が漏洩している位置である。
漏洩位置特定演算部134は、まず、第1および第2の振動検知部110A、110Bにより検知された変化中の振動のデータを、処理部側受信部136から受け取る。そして、漏洩位置特定演算部134は、変化中の振動データを解析する。ここで、漏洩孔920(欠陥)に起因した特定の周波数の特徴成分を「第1の特徴成分」と呼ぶ。漏洩位置特定演算部134は、第1の振動検知部110Aにより取得された振動データに現れている第1の特徴成分と、第2の振動検知部110Bにより取得された振動データに現れている第1の特徴成分との相関(例:位相差、時間差)と、振動伝搬速度を利用して、配管900に形成された流体漏洩位置(漏洩孔920の位置)を特定する。
図4に示されるように、漏洩判定部135は、制御部131および処理部側受信部136に接続されている。漏洩判定部135は、配管900に漏洩があるか否かを判断する。すなわち、漏洩判定部135は、第1および第2の振動検知部110A、110Bにより検知された振動データの少なくとも一方に基づいて、配管900に漏洩孔920が形成されているか否かを判定する。
ここで、配管900に漏洩孔920が形成されている場合、特定の振動周波数成分が、漏洩孔920が形成されていない場合に比べて、大きな振幅を示すことが一般的に知られている。配管900に漏洩孔920が形成されていない場合を正常な状態とする。すなわち、配管900に漏洩孔920が形成されている場合、第1および第2の振動検知部110A、110Bにより検知された振動のデータ中に、ある特定の範囲の振動周波数成分が正常時(正常な状態)に対して大きな振幅を示す特徴が現れる。
漏洩判定部135は、第1および第2の振動検知部110A、110Bにより検知された振動のデータを解析し、前述の特徴が現れていないかを判断する。より具体的には、流体漏洩判定部135は、正常時の振幅の閾値を超えているかいないか判断することで、配管900に漏洩孔920が形成されているか否かを判断する。なお、漏洩判定部135は、本発明の必須の構成要件ではない。したがって、この漏洩判定部135を省略することもできる。
図4に示されるように、処理部側受信部136は、制御部131、漏洩位置特定演算部134および漏洩判定部135に接続されている。また、処理部側受信部136は、第1の振動検知部110Aおよび第2の振動検知部110Bにも接続されている。処理部側受信部136は、第1および第2の振動検知部110A、110Bにより検知された振動のデータを、第1および第2の振動検知部110A、110Bから受信する。
次に、本発明の第1の実施の形態における欠陥分析装置100の動作について、説明する。
図5は、本発明の第1の実施の形態における欠陥分析装置100の動作フローを示す図である。
図5に示されるように、まず、第1および第2の振動検知部110A、110Bが、第1および第2の振動データを計測する(ステップ(STEP:以下、Sを称する)1)。より具体的には、第1および第2の振動検知部110A、110B内の各振動検知センサ111が配管900または配管900内を流れる流体910を伝搬する振動を、第1および第2の振動データとして、検知する。そして、振動検知側送信部112が、第1および第2の振動検知部110A、110Bの各振動検知センサ111から、第1および第2の振動データを受け取り、これらを処理部130へ送信する。つぎに、処理部130の処理部側受信部136が、第1および第2の振動データを受信する。
次に、漏洩判定部135が欠陥有無判定処理を行う(S2)。具体的には、漏洩判定部135が、配管900に漏洩があるか否かを判断する。すなわち、漏洩判定部135は、前述の通り、第1および第2の振動データの少なくとも一方に基づいて、配管900に漏洩孔920が形成されているか否か(配管900に欠陥があるか否か)を判定する。なお、漏洩判定部135は、第1および第2の振動データの双方に基づいて、配管900に漏洩孔920が形成されているか否かを判定してもよい。
漏洩判定部135が、配管に欠陥がないと判定した場合(S3、NO)、S1の処理を再び繰り返す。なお、S2、S3の処理は、本発明の構成要件に含まなくてもよい。この場合、S2、S3の処理を省略することができる。すなわち、S1の処理が終了した後、S4の処理を行う。
一方、漏洩判定部135が、配管に欠陥があると判定した場合(S3、YES)、振動変化部120が振動を変化させる(S4)。すなわち、振動変化部120は、流動振動に関する特性(流動振動特性)を変化させることにより、配管900または配管900内を流れる流体910を伝搬する振動を変化させる。なお、流動振動に関する特性は、前述の通り、配管900内を流れる流体910の流動により生じる振動である。
より具体的には、まず、制御部131は、処理部側送信部132へ出力する制御信号を生成し、これを処理部側送信部132へ入力する。制御部131は、制御信号記憶部133から振動変化指示信号を取り出し、これを制御信号として、処理部側送信部132へ出力してもよい。なお、制御信号は、前述の通り、配管900内を流れる流体910の流動により生じる振動である流動振動に関する特性を変化させることにより、配管900または配管900内を流れる流体910を伝搬する振動を変化させる振動変化指示信号である。
そして、処理部側送信部132が、制御信号を振動変化部120へ送信する。振動変化部120では、制御信号受信部122が、制御信号を処理部側送信部132から受信し、これを振動変化手段121へ出力する。振動変化手段121は、前述の通り、制御信号に基づいて、流動振動特性を変化させることにより、配管900または配管900内を流れる流体910を伝搬する振動を変化させる。
ここで、振動変化部120(振動変化手段121)の動作について、さらに詳しく説明する。
前述の通り、振動変化部120は、配管900内を流れる流体910の流動により生じる振動である流動振動に関する特性(流動振動特性)を変化させることにより、配管900または配管900内を流れる流体910を伝搬する振動を変化させる。流動振動特性としては、例えば、振幅や周波数が挙げられる。
流体振動の振幅や周波数を変化させる手段として、例えば、流体910に圧力を加えたり、温度変化を加えたりすることが挙げられる。ここでは、振動変化部120は、配管900内を流れる流体910の圧力を変化させる圧力制御部(不図示、例えば、圧力ポンプや減圧弁)、または配管900内を流れる流体910の温度を変化させる温度制御部(不図示、例えば、ヒーター)を、振動変化手段121として有するものとする。
図6は、流体910に異なる圧力を加えた際の流体振動の周波数および振幅加速度の関係の一例を示す図である。図6に示されるように、流体910に異なる圧力P1、P2を加えると、流体波動の振幅および周波数が変化する。具体的には、流体910に加える圧力をP1からP2へ変更すると、振幅加速度が小さくなり、周波数が大きくなる。なお、流体910に加える圧力を変更する際に、圧力を大きくしても、小さくしてもよい。
図7は、流体910に異なる温度変化を与えた際の流体振動の周波数および振幅加速度の関係の一例を示す図である。図7に示されるように、流体910を異なる温度T1、T2に設定すると、流体波動の振幅および周波数が変化する。具体的には、流体910の温度をT1からT2へ変更すると、振幅加速度が小さくなり、周波数が大きくなる。なお、流体910の温度を変更する際に、温度を高くしても、低くしてもよい。
以上、図6および図7を用いて説明したように、流体の振幅または周波数を変化させることにより、振幅加速度および周波数が変動することがわかる。
したがって、振動変化部120は、配管900内を流れる流体910の流動により生じる振動である流動振動に関する特性(流動振動特性)として、流動振動の振幅や周波数を変化させることにより、配管900または配管900内を流れる流体910を伝搬する振動を変化させることができる。
次に、第1および第2の振動検知部110A、110Bが、第1および第2の非定常振動データを計測する(S5)。ここで、第1の非定常振動データとは、第1の振動検知部110Aが検知するデータであって、振動変化部120により変化された後に配管900および配管900内を流れる流体910を伝搬する流動振動のデータをいう。同様に、第2の非定常振動データとは、第2の振動検知部110Bが検知するデータであって、振動変化部120により変化された後に配管900および配管900内を流れる流体910を伝搬する流動振動のデータをいう。ここでは、定常とは、振動変化部120により変化が加えられていない状態をいい、非定常とは、振動変化部120により変化が加えられている状態をいう。
第1および第2の振動検知部110A、110B各々の振動検知センサ111が、第1および第2の非定常振動データを計測し、これらを振動検知側送信部112へ出力する。振動検知側送信部112は、第1および第2の非定常振動データを処理部130へ向けて送信する。そして、処理部130では、処理部側受信部136が、第1および第2の非定常振動データを受信する。
次に、漏洩位置特定算出部134が、相関演算により、到達時刻差ΔTを算出する(S6)。ここでの到達時間差ΔTは、第1の振動検知部110Aが振動を検知するまでの到達時間TAと、第2の振動検知部110Bが振動を検知するまでの到達時間TBの差分値である。
漏洩位置特定算出部134により、到達時間差ΔTを算出する方法を具体的に説明する。
ここでは、配管内900を流れる流体910の流動振動が定常であった場合と、非定常であった場合を対比しながら、漏洩位置特定算出部134の動作を説明する。
まず、配管内900を流れる流体910の流動振動が定常であった場合について説明する。この場合は、振動変化部120が動作しない状態で、第1および第2の振動検知部110A、110Bが、配管900および配管900内を流れる流体910を伝搬する振動データを取得した場合を想定している。
図8は、配管内900を流れる流体910の流動振動が定常的な場合における流体910の流動振動の一例を示す。図9は、配管内900を流れる流体910の流動振動が定常的な場合における相互相関関数の一例である。
図8の例では、流体910の漏洩振動は、振幅1で、周波数125Hzの正弦波とした。
図9で示す相互相関関数では、第1の振動検知部110A(振動検知センサ111)と第2の振動検知部110B(振動検知センサ111)の間の距離を100mとした。また、第1の振動検知部110A(振動検知センサ111)と第2の振動検知部110B(振動検知センサ111)の雑音を分散1の正規乱数で表した。また、流体漏洩位置の振動検知部110A(振動検知センサ111)からの距離を30mとし、音速を1300m/s、つまり流体漏洩振動の到達時刻差が30.8msとなるように、設定した。
図9に示す例では、本来現れるべき到達時刻差30.8msに最大値が現れず、また最大値を持つ山と隣の山の値が近いため、雑音により最大値の位置が変化しやすいという特性を持つ。このため、第1の振動検知部110Aが振動を検知するまでの到達時間TAと、第2の振動検知部110Bが振動を検知するまでの到達時間TBとの間の到達時間差ΔTを正確に検出することができなかった。すなわち、振動変化部120が動作しない状態で、第1および第2の振動検知部110A、110Bにより取得された振動データによって、漏洩位置特定算出部134は、到達時間差ΔTを正確に算出することができない。
次に、配管内900を流れる流体910の流動振動が非定常であった場合について説明する。すなわち、振動変化部120が、流動振動に関する特性(流動振動特性)を変化させることにより、配管900または配管900内を流れる流体910を伝搬する振動を変化させた場合について、説明する。この場合は、振動変化部120が動作した状態で、第1および第2の振動検知部110A、110Bが、配管900および配管900内を流れる流体910を伝搬する振動データを取得した場合を想定している。
図10は、配管内900を流れる流体910の流動振動が非定常的(周波数が変動)な場合における流体910の流動振動の一例を示す。図11は、配管内900を流れる流体910の流動振動が非定常的(周波数が変動)な場合における相互相関関数の一例である。
図10の例では、振動変化部120により変化された流体910の漏洩振動は、振幅1、周波数が50Hzから200Hzに変化するチャープ波とした。
図11に示す相互相関関数では、第1の振動検知部110A(振動検知センサ111)と第2の振動検知部110B(振動検知センサ111)の間の距離を100mとした。また、第1の振動検知部110A(振動検知センサ111)と第2の振動検知部110B(振動検知センサ111)の雑音を分散1の正規乱数で表した。また、流体漏洩位置の振動検知部110A(振動検知センサ111)からの距離を100mとし、音速が1300m/s、つまり流体漏洩振動の到達時刻差が30.8msとなるように、設定した。
図11に示されるように、最大値P1が、本来最大値が現れるべき到達時刻差30.8msに明瞭に現れている。最大値P1が明瞭に表示されている点は、図9と比較すると明らかである。すなわち、図11では、図9に示す定常的な場合の相互相関関数と比べて、最大値P1を持つ山と隣の山の値は大きなレベル差があるため、雑音の影響を受けにくい。
したがって、第1の振動検知部110Aが振動を検知するまでの到達時間TAと、第2の振動検知部110Bが振動を検知するまでの到達時間TBとの間の到達時間差ΔTを、図11に示すように、正確に検出することができる。すなわち、振動変化部120が動作した状態で、第1および第2の振動検知部110A、110Bにより取得された振動データ(第1および第2の非定常振動データ)を用いれば、漏洩位置特定算出部134は、到達時間差ΔTを正確に算出することができる。
続いて、振動変化部120が、流動振動に関する特性(流動振動特性)を変化させることにより、配管900または配管900内を流れる流体910を伝搬する振動を変化させた場合の別例について、説明する。
図12は、配管内900を流れる流体910の流動振動が非定常的(振幅が変動)な場合における流体910の流動振動の一例を示す。図13は、配管内900を流れる流体910の流動振動が非定常的(振幅が変動)な場合における相互相関関数の一例である。
図12の例では、振動変化部120により変化された流体910の漏洩振動は、周波数が125Hzのままで、振幅が変化する波とした。
図13に示す相互相関関数では、第1の振動検知部110A(振動検知センサ111)と第2の振動検知部110B(振動検知センサ111)の間の距離を100mとした。また、第1の振動検知部110A(振動検知センサ111)と第2の振動検知部110B(振動検知センサ111)の雑音を分散1の正規乱数で表した。また、流体漏洩位置の振動検知部110A(振動検知センサ111)からの距離を30mとし、音速が1300m/s、つまり流体漏洩振動の到達時刻差が30.8msとなるように、設定した。
図13に示されるように、最大値P2が、本来最大値が現れるべき到達時刻差30.8msに明瞭に現れている。最大値P2が明瞭に表示されている点は、図9と比較すると明らかである。すなわち、図13では、図9に示す定常的な場合の相互相関関数と比べて、最大値P2を持つ山と隣の山の値は大きなレベル差があるため、雑音の影響を受けにくい。
したがって、第1の振動検知部110Aが振動を検知するまでの到達時間TAと、第2の振動検知部110Bが振動を検知するまでの到達時間TBとの間の到達時間差ΔTを、図13に示すように、正確に検出することができる。すなわち、振動変化部120が動作した状態で、第1および第2の振動検知部110A、110Bにより取得された振動データ(第1および第2の非定常振動データ)を用いれば、漏洩位置特定算出部134は、到達時間差ΔTを正確に算出することができる。
さらに、振動変化部120が、流動振動に関する特性(流動振動特性)を変化させることにより、配管900または配管900内を流れる流体910を伝搬する振動を変化させた場合の第2の別例について、説明する。
図14は、配管内900を流れる流体910の流動振動が非定常的(周波数および振幅が変動)な場合における流体910の流動振動の一例を示す。図15は、配管内900を流れる流体910の流動振動が非定常的(周波数および振幅が変動)な場合における相互相関関数の一例である。
図14の例では、振動変化部120により変化された流体910の漏洩振動は、振幅が変動し、さらに周波数も50Hzから200Hzに変化するチャープ波とした。
図15に示す相互相関関数では、第1の振動検知部110A(振動検知センサ111)と第2の振動検知部110B(振動検知センサ111)の間の距離を100mとした。また、第1の振動検知部110A(振動検知センサ111)と第2の振動検知部110B(振動検知センサ111)の雑音を分散1の正規乱数で表した。また、流体漏洩位置の振動検知部110A(振動検知センサ111)からの距離を30mとし、音速が1300m/s、つまり流体漏洩振動の到達時刻差が30.8msとなるように、設定した。
図15に示されるように、最大値P3が、本来最大値が現れるべき到達時刻差30.8msに明瞭に現れている。最大値P3が明瞭に表示されている点は、図9と比較すると明らかである。すなわち、図15では、図9に示す定常的な場合の相互相関関数と比べて、最大値P3を持つ山と隣の山の値は大きなレベル差があるため、雑音の影響を受けにくい。
したがって、第1の振動検知部110Aが振動を検知するまでの到達時間TAと、第2の振動検知部110Bが振動を検知するまでの到達時間TBとの間の到達時間差ΔTを、図15に示すように、正確に検出することができる。すなわち、振動変化部120が動作した状態で、第1および第2の振動検知部110A、110Bにより取得された振動データ(第1および第2の非定常振動データ)を用いれば、漏洩位置特定算出部134は、到達時間差ΔTを正確に算出することができる。
以上、漏洩位置特定算出部134により、到達時間差ΔTを算出する方法について、図8〜図15を用いて、詳しく説明した。
図5に戻って、次に、漏洩位置特定算出部134が、欠陥位置を特定する(S7)。すなわち、漏洩位置特定算出部134は、第1および第2の振動検知部により検知された前記変化中の振動(第1および第2の非定常振動データ)に基づいて、配管900から流体910が漏洩している位置である流体漏洩位置(欠陥位置)を算出する。
より具体的には、S6の処理で算出した到達時間差ΔTと、予め設定された音速とから、流体漏洩位置(欠陥位置)を算出する。
以上、本発明の第1の実施の形態における欠陥分析装置100の動作について、説明した。
以上のように、本発明の第1の実施の形態における欠陥分析装置100は、振動変化部120(振動変化手段)と、第1および第2の振動検知部110A、110B(一対の振動検知手段、一対の振動検知部)と、漏洩位置特定演算部(漏洩位置特定演算手段)134とを備えている。振動変化部120は、配管900内を流れる流体910の流動により生じる振動である流動振動に関する特性を変化させることにより、配管900または配管900内を流れる流体910を伝搬する振動を変化させる。第1および第2の振動検知部110A、110Bは、振動変化部120により変化されている間に配管900または配管900内を流れる流体910を伝搬する振動である変化中の振動を検知する。漏洩位置特定演算部134は、第1および第2の振動検知部110A、110Bにより検知された変化中の振動に基づいて、配管900から流体910が漏洩している位置である流体漏洩位置を算出する。
このように、振動変化部120により、配管900内を流れる流体910の流動により生じる振動である流動振動に関する特性(例えば、周波数、振幅、周波数および振幅)を変化させることにより、配管900または配管900内を流れる流体910を伝搬する振動を変化させる。これにより、配管900または配管900内を流れる流体910を伝搬する振動である変化中の振動は、チャープ波等の自己相関関数の最大値が明瞭な信号に変化される。そして、このように、変化中の振動を、自己相関関数の最大値が明瞭となった信号として、第1および第2の振動検知部110A、110Bで検知する。なお、変化中の振動とは、振動変化部120により変化されている間に配管900または配管900内を流れる流体910を伝搬する振動である。ここで、配管内900を流れる流体910の流動振動が定常的な場合と非定常的な場合の第1および第2の振動検知部110A、110Bの振動データの相互相関関数を比較すると、流体流動が非定常的な場合の相互相関関数は最大値が明瞭となる。これにより、第1の振動検知部110Aが振動を検知するまでの到達時間TAと、第2の振動検知部110Bが振動を検知するまでの到達時間TBとの間の到達時間差ΔTが、後述の漏洩位置特定演算部134により、正確に検出される。そして、到達時間差ΔTと、予め設定された音速を用いて、流体漏洩位置(漏洩孔920)をより正確に算出できる。
従って、本発明の第1の実施形態における欠陥分析装置100によれば、最大値が明瞭な相互相関関数を利用することができ、第1および第2の振動検知部110A、110Bへの漏洩振動の到達時刻差を精度よく決定することができる。この結果、本発明によって、高精度に流体漏洩位置(漏洩孔920)を特定することができる。
また、本発明の第1の実施の形態における欠陥分析装置100において、振動変化部120(振動変化手段)は、流動振動に関する特性として、流動の周波数を変化させることにより、配管900または配管910内を流れる流体910を伝搬する振動を変化させる。このように、流動振動に関する特性として、流動の周波数を変化させることにより、配管900または配管910内を流れる流体910を伝搬する振動を簡単に変化させることができる。
本発明の第1の実施の形態における欠陥分析装置100において、振動変化部120(振動変化手段)は、流動振動に関する特性として、流動の振幅を変化させることにより、配管900または配管910内を流れる流体910を伝搬する振動を変化させる。このように、流動振動に関する特性として、流動の振幅を変化させることにより、配管900または配管910内を流れる流体910を伝搬する振動を簡単に変化させることができる。
本発明の第1の実施の形態における欠陥分析装置100において、振動変化部120(振動変化手段)は、流動振動に関する特性として、流動の周波数および振幅を変化させることにより、配管900または配管910内を流れる流体910を伝搬する振動を変化させる。このように、流動振動に関する特性として、流動の振幅および周波数を変化させることにより、配管900または配管910内を流れる流体910を伝搬する振動を簡単に変化させることができる。
本発明の第1の実施の形態における欠陥分析装置100において、漏洩位置特定演算部134(漏洩位置特定演算手段)は、第1および第2の振動検知部110A、110B(一対の振動検出手段、一対の振動検出部)により検出された変化中の振動の測定値を相関処理する。これにより、漏洩位置特定演算部134は、変化中の振動が第1および第2の振動検知部110A、110Bの各々と漏洩位置(漏洩孔920)の間を伝搬する時間差を算出し、この算出された時間差を用いて、漏洩位置を算出する。このように、第1および第2の振動検知部110A、110B(一対の振動検出部)により検出された変化中の振動の測定値を相関処理することにより、流体流動が非定常的な場合の相互相関関数は最大値が明瞭となる。これにより、第1の振動検知部110Aが振動を検知するまでの到達時間TAと、第2の振動検知部110Bが振動を検知するまでの到達時間TBとの間の到達時間差ΔTが、後述の漏洩位置特定演算部134により、正確に検出される。
本発明の第1の実施の形態における欠陥分析装置100において、振動変化部120(振動変化手段)は、配管900内を流れる流体910の圧力を変化させる圧力制御部(圧力制御手段)、または配管900内を流れる流体910の温度を変化させる温度制御部(温度制御手段)を有する。このように、配管900内を流れる流体910の圧力または温度に変化を加えることで、配管900内を流れる流体910の流動により生じる振動である流動振動に関する特性(例えば、周波数、振幅、周波数および振幅)を容易に変化させることができる。
本発明の第1の実施の形態における欠陥分析装置100において、振動変化部120(振動変化手段)は、第1および第2の振動検知部110A、110B(一対の振動検知手段、一対の振動検知部)の配管900への取り付け位置よりも、上流側に設けられている。これにより、配管900内を流れる流体910の流動により生じる振動である流動振動に関する特性(流動振動特性)をより効率よく変化させることができる。
本発明の第1の実施の形態における欠陥分析装置100において、振動変化部120(振動変化手段)は、第1および第2の振動検知部110A、110B(一対の振動検知手段、一対の振動検知部)と、漏洩位置特定演算部134に対して、独立して動作してもよい。これにより、振動変化部120は、第1および第2の振動検知部110A、110Bや、漏洩位置特定演算部134の影響を受けることなく、動作できる。
本発明の第1の実施の形態における欠陥分析装置100において、振動変化部120(振動変化手段)は、配管900内を流れる流体910の流量が所定の閾値以下である時間内に、動作する。これにより、流体910の使用量を低減できる。すなわち、流体910が水で、配管900が水道管であった場合、本来の流体運用の頻度の少ない所定時間に、欠陥分析装置100による分析を実施すれば、本来の流体運用への影響を低減することができる。すなわち、例えば、深夜時間帯のように水の使用量が少ない時間帯であれば、欠陥分析装置100による分析を実施しても、水の利用者設備の蛇口まで水を輸送すること(本来の流体運用)への影響が少なくすることができる。
また、本発明の第1の実施の形態における制御部131(制御装置)は、配管900内を流れる流体910の流動により生じる振動である流動振動に関する特性を変化させることにより、振動変化指示信号を出力する。振動変化指示信号は、配管900または配管910内を流れる流体を伝搬する振動を変化させる信号である。また、制御部131(制御装置)は、振動変化指示信号に基づいて変化されている間に配管900または配管900内を流れる流体910を伝搬する振動である変化中の振動を検知した際の振動検知信号の入力を受ける。また、制御部131(制御装置)は、振動検知信号に含まれる変化中の振動に基づいて、配管900から流体910が漏洩している位置である流体漏洩位置を算出させる流体漏洩位置算出指示信号を出力する。これにより、前述した欠陥分析装置100の主要な機能を動作させる信号処理を制御部131(制御装置)に集約することができる。
また、本発明の第1の実施の形態における欠陥分析方法は、振動変化工程と、振動検知工程と、漏洩位置特定工程とを含んでいる。振動変化工程では、配管900内を流れる流体910の流動により生じる振動である流動振動に関する特性を変化させることにより、配管900または配管900内を流れる流体910を伝搬する振動を変化させる。振動検知工程では、変化中の振動を検知する。変化中の振動とは、振動変化工程により変化されている間に配管900または配管900内を流れる流体910を伝搬する振動である。漏洩位置特定工程では、振動検知工程により検知された変化中の振動に基づいて、配管900から流体910が漏洩している位置である流体漏洩位置を算出する。この方法によっても、前述した欠陥分析装置100と同様の効果を奏する。また、本発明の第1の実施の形態における記憶媒体は、前述の欠陥分析方法で示したステップをコンピュータに行わせるプログラムを記憶する。この記憶媒体によっても、前述した欠陥分析装置100と同様の効果を奏する。
<第2の実施の形態>
本発明の第2の実施の形態における欠陥分析方法について説明する。なお、この欠陥分析方法では、第1の実施の形態における欠陥分析装置100を用いる。
図16は、本発明の第2の実施の形態における欠陥分析装置の動作フローを示す図である。
ここで、図5と図16を対比する。図5では、振動を変化させる処理(S4)は、第1及び第2の振動データ計測の処理(S1)の後に行われていた。これに対して、図16では、振動を変化させる処理(S4)は、第1及び第2の振動データ計測の処理(S1)の前に行われる。この点で、両者は互いに相違する。
以下に、本発明の第2の実施の形態における欠陥分析装置の動作について、説明する。なお、図3の説明と重複する点は、省略するなど簡潔な説明とする。
図16に示されるように、まず、振動変化部120が振動を変化させる(S4)。すなわち、振動変化部120は、配管900内を流れる流体910の流動により生じる振動である流動振動に関する特性(流動振動特性)を変化させることにより、配管900または配管900内を流れる流体910を伝搬する振動を変化させる。
次に、第1および第2の振動検知部110A、110Bが、第1および第2の振動データを計測する(S1)。より具体的には、第1および第2の振動検知部110A、110B内の各振動検知センサ111が配管900または配管900内を流れる流体910を伝搬する振動を、第1および第2の振動データとして、検知する。そして、振動検知側送信部112が、第1および第2の振動検知部110A、110Bの各振動検知センサ111から、第1および第2の振動データを受け取り、これらを処理部130へ送信する。つぎに、処理部130の処理部側受信部136が、第1および第2の振動データを受信する。
次に、漏洩判定部135が欠陥有無判定処理を行う(S2)。具体的には、漏洩判定部135が、配管900に漏洩があるか否かを判断する。すなわち、漏洩判定部135は、前述の通り、第1および第2の振動データの少なくとも一方に基づいて、配管900に漏洩孔920が形成されているか否か(配管900に欠陥があるか否か)を判定する。なお、漏洩判定部135は、第1および第2の振動データの双方に基づいて、配管900に漏洩孔920が形成されているか否かを判定してもよい。
漏洩判定部135が、配管に欠陥がないと判定した場合(S3、NO)、S4以降の処理を再び繰り返す。なお、S2、S3の処理は、本発明の構成要件に含まなくてもよい。この場合、S2、S3の処理を省略することができる。すなわち、S1の処理が終了した後、S4の処理を行う。
一方、漏洩判定部135が、配管に欠陥があると判定した場合(S3、YES)、漏洩位置特定算出部134が、相関演算により、到達時刻差ΔTを算出する(S6)。
次に、漏洩位置特定算出部134が、欠陥位置を特定する(S7)。すなわち、漏洩位置特定算出部134は、第1および第2の振動検知部により検知された前記変化中の振動(第1および第2の非定常振動データ)に基づいて、配管900から流体910が漏洩している位置である流体漏洩位置(欠陥位置)を算出する。より具体的には、S6の処理で算出した到達時間差ΔTと、予め設定された音速とから、流体漏洩位置(欠陥位置)を算出する。
以上、本発明の第2の実施の形態における欠陥分析装置の動作について、説明した。本実施の形態における欠陥分析方法の作用効果は、第1の実施の形態で説明した内容を同様である。本実施形態では流体振動変化工程を流体漏洩が有りと判定された後に実施することで、本来の運用目的に最適化された圧力から逸脱した圧力となる時間帯を低減することができ、また振動変化部の不必要な駆動を低減することができる。
なお、本発明の各実施形態の装置は、任意のコンピュータのCPU(Central Processing Unit)、メモリ、メモリにロードされたプログラム、そのプログラムを格納するハードディスク等の記憶ユニット、ネットワーク接続用インタフェイスを中心にハードウェアとソフトウェアの任意の組合せによって実現される。ここで、プログラムは、あらかじめ装置を出荷する段階からメモリ内に格納されているプログラムのほか、CD(Compact Disc)等の記憶媒体やインターネット上のサーバ等からダウンロードされたプログラムも含む。そして、その実現方法、装置にはいろいろな変形例があることは、当業者には理解されるところである。
また、本発明の各実施形態の説明において利用するブロック図は、ハードウェア単位の構成ではなく、機能単位のブロックを示している。これらの図においては、各装置は1つの機器により実現されるよう記載されているが、その実現手段はこれに限定されない。すなわち、物理的に分かれた構成であっても、論理的に分かれた構成であっても構わない。
前記の実施の形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下に限定されない。
(付記1)
配管内を流れる流体の流動により生じる振動である流動振動に関する特性を変化させることにより、前記配管または前記流体を伝搬する振動を変化させる振動変化手段と、
前記振動変化手段により変化されている間に前記配管または前記配管内を流れる前記流体を伝搬する振動である変化中の振動を検知する一対の振動検知手段と、
前記一対の振動検知手段により検知された前記変化中の振動に基づいて、前記配管から前記流体が漏洩している位置である流体漏洩位置を算出する漏洩位置特定演算手段とを備えた欠陥分析装置。
(付記2)
前記流動振動に関する特性が、前記流動の周波数である付記1に記載の欠陥分析装置。
(付記3)
前記流動振動に関する特性が、前記流動の振幅である付記1に記載の欠陥分析装置。
(付記4)
前記流動振動に関する特性が、前記流動の周波数および振幅である付記1に記載の欠陥分析装置。
(付記5)
前記漏洩位置特定演算手段は、
前記一対の振動検出手段により検出された前記変化中の振動の測定値を相関処理することにより、前記変化中の振動が前記一対の振動検出手段の各々と前記漏洩位置の間を伝搬する時間差を算出し、この算出された時間差を用いて、前記漏洩位置を算出する付記1〜4のいずれか1項に記載の欠陥分析装置。
(付記6)
前記振動変化手段は、前記流体の圧力を変化させる圧力制御手段、または前記配管内を流れる前記流体の温度を変化させる温度制御手段を有する付記1〜5のいずれか1項に記載の欠陥分析装置。
(付記7)
前記振動変化手段は、前記一対の振動検知手段の前記配管への取り付け位置よりも、上流側に設けられている付記1〜6のいずれか1項に記載の欠陥分析装置。
(付記8)
前記振動変化手段は、前記振動検知手段および前記漏洩位置特定演算手段に対して、独立して動作する付記1〜7のいずれかに記載の欠陥分析装置。
(付記9)
前記振動変化手段は、前記配管内を流れる流体の流量が所定の閾値以下である時間内に、動作する付記1〜8のいずれかに記載の欠陥分析装置。
(付記10)
配管内を流れる流体の流動により生じる振動である流動振動に関する特性を変化させることにより、前記配管または前記流体を伝搬する振動を変化させる振動変化指示信号を出力し、
前記振動変化指示信号に基づいて変化されている間に前記配管または前記配管内を流れる流体を伝搬する振動である変化中の振動を検知した際の振動検知信号の入力を受け、
前記振動検知信号に含まれる前記変化中の振動に基づいて、前記配管から前記流体が漏洩している位置である流体漏洩位置を算出させる流体漏洩位置算出指示信号を出力する制御装置。
(付記11)
配管内を流れる流体の流動により生じる振動である流動振動に関する特性を変化させることにより、前記配管または前記流体を伝搬する振動を変化させ、
前記配管または前記流体を伝搬する振動が変化している間に前記配管または前記配管内を流れる流体を伝搬する振動である変化中の振動を検知し、
前記変化中の振動の検知結果に基づいて、前記配管から前記流体が漏洩している位置である流体漏洩位置を算出する欠陥分析方法。
(付記12)
配管内を流れる流体の流動により生じる振動である流動振動に関する特性を変化させることにより、前記配管または前記流体を伝搬する振動を変化させ、
前記配管または前記流体を伝搬する振動が変化している間に前記配管または前記配管内を流れる流体を伝搬する振動である変化中の振動を検知し、
前記変化中の振動の検知結果に基づいて、前記配管から前記流体が漏洩している位置である流体漏洩位置を算出する処理をコンピュータに行わせるプログラムを記憶する記憶媒体。
(付記13)
配管内を流れる流体の流動により生じる振動である流動振動に関する特性を変化させることにより、前記配管または前記流体を伝搬する振動を変化させる振動変化工程と、
前記振動変化工程により変化されている間に前記配管または前記配管内を流れる流体を伝搬する振動である変化中の振動を検知する振動検知工程と、
前記振動検知工程により検知された前記変化中の振動に基づいて、前記配管から前記流体が漏洩している位置である流体漏洩位置を算出する漏洩位置特定工程とを含む欠陥分析方法。
(付記14)
配管内を流れる流体の流動により生じる振動である流動振動に関する特性を変化させることにより、前記配管または前記流体を伝搬する振動を変化させる振動変化工程と、
前記振動変化工程により変化されている間に前記配管または前記配管内を流れる流体を伝搬する振動である変化中の振動を検知する振動検知工程と、
前記振動検知工程により検知された前記変化中の振動に基づいて、前記配管から前記流体が漏洩している位置である流体漏洩位置を算出する漏洩位置特定工程とを含む処理をコンピュータに行わせる情報処理プログラム。
以上、上述した実施形態を模範的な例として本発明を説明した。しかしながら、本発明は、上述した実施形態には限定されない。即ち、本発明は、本発明のスコープ内において、当業者が理解し得る様々な態様を適用することができる。
この出願は、20114年3月26日に出願された日本出願特願2014−062925を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
100 欠陥分析装置
110A 第1の振動検知部
110B 第2の振動検知部
111 振動検知センサ
112 振動検知側送信部
120 振動変化部
121 振動変化手段
122 制御信号受信部
130 処理部
131 制御部
132 処理部側送信部
133 制御信号記憶部
134 漏洩位置特定演算部
135 漏洩判定部
136 処理部側受信部

Claims (10)

  1. 配管内を流れる流体の流動により生じる振動である流動振動に関する特性を変化させることにより、前記配管または前記流体を伝搬する振動を変化させる振動変化手段と、
    前記振動変化手段により変化されている間に前記配管または前記配管内を流れる前記流体を伝搬する振動である変化中の振動を検知する一対の振動検知手段と、
    前記一対の振動検知手段により検知された前記変化中の振動に基づいて、前記配管から前記流体が漏洩している位置である流体漏洩位置を算出する漏洩位置特定演算手段とを備えた欠陥分析装置。
  2. 前記流動振動に関する特性が、前記流動の周波数である請求項1に記載の欠陥分析装置。
  3. 前記流動振動に関する特性が、前記流動の振幅である請求項1に記載の欠陥分析装置。
  4. 前記流動振動に関する特性が、前記流動の周波数および振幅である請求項1に記載の欠陥分析装置。
  5. 前記漏洩位置特定演算手段は、
    前記一対の振動検出手段により検出された前記変化中の振動の測定値を相関処理することにより、前記変化中の振動が前記一対の振動検出手段の各々と前記漏洩位置の間を伝搬する時間差を算出し、この算出された時間差を用いて、前記漏洩位置を算出する請求項1〜4のいずれか1項に記載の欠陥分析装置。
  6. 前記振動変化手段は、前記流体の圧力を変化させる圧力制御手段、または前記配管内を流れる前記流体の温度を変化させる温度制御手段を有する請求項1〜5のいずれか1項に記載の欠陥分析装置。
  7. 前記振動変化手段は、前記一対の振動検知手段の前記配管への取り付け位置よりも、上流側に設けられている請求項1〜6のいずれか1項に記載の欠陥分析装置。
  8. 配管内を流れる流体の流動により生じる振動である流動振動に関する特性を変化させることにより、前記配管または前記流体を伝搬する振動を変化させる振動変化指示信号を出力し、
    前記振動変化指示信号に基づいて変化されている間に前記配管または前記配管内を流れる流体を伝搬する振動である変化中の振動を検知した際の振動検知信号の入力を受け、
    前記振動検知信号に含まれる前記変化中の振動に基づいて、前記配管から前記流体が漏洩している位置である流体漏洩位置を算出させる流体漏洩位置算出指示信号を出力する制御装置。
  9. 配管内を流れる流体の流動により生じる振動である流動振動に関する特性を変化させることにより、前記配管または前記流体を伝搬する振動を変化させ、
    前記配管または前記流体を伝搬する振動が変化している間に前記配管または前記配管内を流れる流体を伝搬する振動である変化中の振動を検知し、
    前記変化中の振動の検知結果に基づいて、前記配管から前記流体が漏洩している位置である流体漏洩位置を算出する欠陥分析方法。
  10. 配管内を流れる流体の流動により生じる振動である流動振動に関する特性を変化させることにより、前記配管または前記流体を伝搬する振動を変化させ、
    前記配管または前記流体を伝搬する振動が変化している間に前記配管または前記配管内を流れる流体を伝搬する振動である変化中の振動を検知し、
    前記変化中の振動の検知結果に基づいて、前記配管から前記流体が漏洩している位置である流体漏洩位置を算出する処理をコンピュータに行わせるプログラムを記憶する記憶媒体。
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