JPWO2015137222A1 - 電源システム - Google Patents

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Abstract

大容量や小容量の種々の蓄電装置を用いる電源システムにおいては、電力の経路が複雑化し短絡事故などの故障が多くなる要素があった。蓄電装置どうしの短絡事故が起きた場合に、小容量の蓄電装置へのダメージが甚大になる問題があった。そこで、本発明に係わる電源システムにおいては、大容量や小容量の種々の蓄電装置の電圧、電流容量、電力容量の関係を規定し、例えば開閉器の切り替えおいて不具合が起きて高電圧蓄電デバイスからエネルギーが移動しても、蓄電装置のへのダメージが最少になるような構成とした。

Description

この発明は、電源システムに関し、特定的には、リチウムイオン二次電池などの蓄電デバイス、双方向のDC−DCコンバータ等から構成されるエネルギー回生蓄電ステムに関するものである。
リチウムイオン二次電池は、軽量で高エネルギー密度の蓄電デバイスとして、主にモバイル用途に用いられてきた。近年、リチウムイオン二次電池の高出力化が進み、ハイブリッド自動車、ハイブリッド鉄道車両などの大型の移動体用途にも採用されるようになってきた。リチウムイオン二次電池の開発傾向として、図5のような大容量で高エネルギー密度化の開発と、小容量で高出力密度化の2極化の開発が進んでいる。蓄電デバイスの用途としては、ピーク出力は高いが瞬間的である場合が多い。前述の2極化の進んだ蓄電デバイスのうち、大容量で高エネルギー密度の蓄電デバイスをのみで構成した場合、必要以上のエネルギーを搭載することになる。他方、小容量で高出力密度の蓄電デバイスのみで構成した場合、必要以上の出力を有する構成となる。このようにどちらか一方の蓄電デバイスを採用した場合では、不必要なエネルギーや出力を有する構成となり、蓄電システムの重量増化、体積増加、高コスト化につながる。このため、高出力タイプと、高容量タイプの蓄電デバイス双方向のDC−DCコンバータを介して接続する例が提案されている。
例えば、特許文献1の電源システムでは、補助二次電池ブロックに対してのみDC−DCコンバータが配置される。そして、補助二次電池ブロックの出力電圧を、DC−DCコンバータによってメイン二次電池ブロックと同等まで昇圧することによって、補助二次電池ブロックおよびメイン二次電池ブロックを並列に動作させて、負荷に対して充放電を行なうことが記載されている。特許文献1の発明はメイン二次電池ブロックを必ずDC−DCコンバータを介さずに接続し、補助二次電池ブロックはDC−DCコンバータを必ず経由して接続される。
特許文献2ではハイブリッド自動車や電気自動車等の電動車両用途として、第1蓄電装置と双方向DC−DCコンバータを経由して並列接続された第2の蓄電装置2を昇圧して用い、リレーの開閉により制御する電源システムの構成が紹介されている。
特許文献1の構成は、2個の高圧バッテリを、それぞれ単独に接続することも、並列接続することも可能なように、リレーが配置されている。しかし、このような構成では、第1の蓄電装置は必ずDC−DCコンバータを介さずに接続し、第2の蓄電装置2はDC−DCコンバータを必ず経由して接続される。このようにDC−DCコンバータを経由する蓄電装置と、DC−DCコンバータを経由しない蓄電装置を決めてしまうと、負荷パターンによっては効率が悪くなり、応用範囲が狭まってしまう。更に、蓄電装置の寿命を考えた場合には蓄電装置の電圧と容量を考えた構成にする必要がある。
一方、開閉器(スイッチ)により、電力の複数の供給経路が得られるように構成した場合、様々な電力経路が考えられるため、安全を考慮した設計にする必要がある。二次電池は充電可能な電池ではあるが、過充電状態にされると鉛蓄電池やニッケル水素電池、ニッカド電池では水の電気分解が起きて、内圧の上昇と発熱が起きる。一方、リチウムイオン二次電池や電気二重層キャパシタはでは電解液に有機溶媒が使用されるので、電解液分解反応がおこる可能性がある。
このような双方向DC−DCコンバータを用いた複数電源システムにあって、開閉器のON/OFFによって、高出力蓄電デバイスの並列接続が可能であるが、力行と回生のパターンによりDC−DCコンバータを介すると接続する蓄電デバイスを切り高出力タイプの蓄電デバイスをメインの場合DC−DCコンバータを介さずにエネルギーの授受を行う方が効率がよい。一方で、開閉器のON/OFFを行う場合、電力の経路が複雑化し、不具合が起きた場合にも対応が必要である。
特開2010−110124号公報 WO2012−085992号公報
従来の電源システムは、上述のように構成されていたので、複数の蓄電装置をDC−DCコンバータを経由して接続し、開閉器のON/OFFにより適切な電力経路を構成する二次電池を用いた複数電源システムにおいては、効率良く電力の授受を行うと共に、蓄電装置が過充電や過放電になり難い状態で保てる構成にすることが難しかった。
この発明は、このような問題点を解決するためになされたものであって、この発明の目的は、複数の蓄電装置を双方向DC−DCコンバータを経由して接続し、開閉器のON/OFFにより適切な電力経路を構成する複数電源システムにおいて、効率良く電力の授受を行うと共に、第1の蓄電装置と第2の蓄電装置とが電気的に接続されても過充電状態にならず、蓄電装置が安定な状態で保てる構成にすることである。
つまり、効率良く電力の授受を行うと共に、蓄電装置が過充電や過放電になり難い状態を保てる電源システムを提供することを目的としている。
この発明に係る電源システムは、電力授受設備に対して並列に接続される第1および第2の蓄電装置と、第1および第2の蓄電装置の間の電力の授受を行う双方向DC−DCコンバータと、第1および第2の蓄電装置をそれぞれ独立に負荷装置から切離せる開閉器と、開閉器および前記DC−DCコンバータを制御する制御装置)とを備えている。また、第1の蓄電装置の公称電圧をVa、第1の蓄電装置の定格容量をU1とし、第2の蓄電装置の公称電圧をVb、第2の蓄電装置の定格容量をU2とした場合に、第1および第2の蓄電装置は、関係式Va<Vb、U1>U2を満足するように第1および第2の蓄電装置が構成され、かつ、第2の蓄電装置から第1の蓄電装置へ電気エネルギーが移動したときに上昇する第1の蓄電装置の電圧が所定の上限値V1Hlim若しくは第1の蓄電装置の容量が所定の上限値U1limを超えないように、第1の蓄電装置の公称電圧Va、第1の蓄電装置の定格容量U1、第2の蓄電装置の公称電圧Vb、第2の蓄電装置の定格容量U2が設定されていることを特徴とするものである。
この発明に係る電源システムにおいては、上述のように構成したので、蓄電装置が過充電や過放電になり難い状態で保てる電源システムを得ることが可能となる。
この発明の実施の形態1に係る電源システムの模式図である。 この発明の実施の形態1に係る蓄電装置の電圧−容量特性を示す概略図である。 この発明の実施の形態1に係る蓄電装置の電圧−電力量特性を示す概略図である。 この発明の実施の形態1に係る電源システムの動作を示すフロー図である。 大容量高エネルギー密度と、小容量高出力密度の蓄電デバイスの関係を示す図である。
実施の形態1.
はじめに、この発明の電源システムの構成について、図面を参照しながら説明する。なお、図は模式的なものであり、機能や構造を概念的に説明するものである。また、図は示された構成要素の正確な大きさなどを反映するものではない。特記する場合を除いて、電源システムの基本構成は全ての実施の形態において共通である。また、同一の符号を付したものは、同一またはこれに相当するものであり、このことは明細書の全文において共通する。
図1は、本形態に係る電源システムの構成を模式的に示した概略図である。図1を参照しつつ、本形態に係る電源システムを以下説明する。
なお、本形態においては、電力授受設備40の一例としてモータジェネレータ42とインバータ41を組み合わせた例を説明するが、電力を消費する負荷と発電機能を有する装置の組合せならばよく、モータジェネレータとインバータとを組合せた設備に限定されない。例えば、電力を消費する電気機器を有する設備と、太陽光発電設備とによる電力授受の組合せも本発明の電力授受設備に含まれる。
図1において、本形態の電源システムは、モータジェネレータ42、インバータ41、第1の蓄電装置1、第2の蓄電装置2、双方向DC−DCコンバータ3、平滑コンデンサ31、開閉器(11,12,13)および制御装置4を備えている。インバータ41は、モータジェネレータ42が発生する交流電力を直流電力に変換、もしくはモータジェネレータに必要な交流電力を電源システムから供給する。モータジェネレータ42は、電力を消費する負荷になったり発電機になったりする装置なので、電力授受設備に相当する。また、双方向DC−DCコンバータ3は、電圧の昇圧と降圧が可能な双方向のDC−DCコンバータであって、低電圧側の第1の蓄電装置と高電圧側の第2の蓄電装置との間で直流電力を双方向に制御可能なDC-DCコンバータである。双方向DC-DCコンバータ3は、可逆コンバータや、可逆式コンバータ、可逆型コンバータ、可逆チョッパ等とも呼ばれる場合があるが同等の意味である。また、第1の蓄電装置1は高容量の蓄電装置である。第2の蓄電装置2は高出力の蓄電装置である。
第1の蓄電装置1の公称電圧をVa、定格容量をU1とし、第2の蓄電装置2の公称電圧をVb、定格容量をU2とすると、第1および第2の蓄電装置は、関係式Va<Vb、U1>U2を満足するように設定している。Va<Vbであるため、第1の蓄電装置1から双方向DC-DCコンバータ3を経由して第2の蓄電装置2に電力を供給する場合は昇圧動作となる。反対に、第2の蓄電装置から第1の蓄電装置2への電力供給は降圧動作となる。
ここで、高容量の蓄電装置とは、放電容量(単位はAh)の異なる2種類の蓄電装置を用いる上で、放電容量の大きい方の蓄電装置を高容量の蓄電装置と呼ぶ。また、2種類の蓄電装置を用いる上で、電池の最小ユニットである1セルでは放電容量が小さいが、2セル以上を並列接続させて放電容量を大きくした場合、並列接続後の放電容量を比較して放電容量の高い方の蓄電装置を高容量の蓄電装置と呼ぶ。
また、高出力の蓄電装置とは、蓄電装置が入出力可能な電力(単位はW)が異なる2種蓄電装置を用いる上で、入出力可能な電力が大きい方の蓄電装置を高出力の蓄電装置と呼ぶ。また、2種類の蓄電装置を用いる上で、電池の最小ユニットである1セルでは入出力可能な電力が小さいが、2セル以上を並列接続させて入出力可能な電力を大きくした場合、並列接続後の電力を比較して高い方の蓄電装置を高出力の蓄電装置と呼ぶ。
ここで、2種の蓄電装置を比較して用いているので、この場合高容量かつ高出力の場合が考えられるが、この場合、高容量であることを優先し、高容量な蓄電装置と呼ぶ。
また、蓄電装置の電圧は可変であり、カタログ等に表示されているのは公称電圧が多い。ここで、公称電圧とは蓄電装置メーカの公表している電圧の値であり、満充電時の電力量を定格容量で割った時の定格電圧値や、平均電圧を示している場合がある。このため、公称電圧は定格電圧や平均電圧を含めた電圧値とする。
同様に蓄電装置の容量は可変であるため、カタログ等に表示されるのは定格容量が多い。定格容量は満充電時からメーカ規定の電流値で放電した場合の放電容量を示す場合や、満充電時の蓄電容量を示す場合がある。メーカが公表している容量値である公称容量と同義語とする場合もあるため、定格容量は公称容量や満充電時の蓄電容量を含んだ言葉とする。
なお、図中の記号や本形態で説明する記号の意味は次の通りである。
Va:第1の蓄電装置の公称電圧もしくは定格電圧もしくは平均電圧
U1:第1の蓄電装置の公称容量もしくは定格容量もしくは満充電時の蓄電容量
V1:第1の蓄電装置の電圧
V1max:第1の蓄電装置の定格容量を充電した時の電圧もしくは上限電圧
V1min:第1の蓄電装置の定格容量を放電した時の電圧もしくは下限電圧
V1Hlim:第1の蓄電装置へ安全に充電できる最大電圧(安全最大電圧)
U1lim:第1の蓄電装置へ安全に蓄電できる容量(安全最大容量)
Wh1:第1の蓄電装置の公称電力量もしくは定格電力量
Vb:第2の蓄電装置の公称電圧もしくは定格電圧もしくは平均電圧
U2:第2の蓄電装置の公称容量もしくは定格容量もしくは満充電時の蓄電容量
V2:第2の蓄電装置の電圧
V2max:第2の蓄電装置の定格容量を充電した時の電圧もしくは上限電圧
V2Hlim:第2の蓄電装置へ安全に充電できる最大電圧(安全最大電圧)
V2min:第2の蓄電装置の定格容量を放電した時の電圧もしくは下限電圧
V2Llim:第2の蓄電装置が安全に放電できる最小電圧(安全最小電圧)
U2lim:第2の蓄電装置へ安全に蓄電できる容量(安全最大容量)
Wh2:第2の蓄電装置の公称電力量もしくは定格電力量
Vc:平滑コンデンサーの電圧
V12max:V1maxの第1の蓄電装置と、V2max第2の蓄電装置とが、システム異常により電気的に接続された場合に近づく電圧値
V12min:V1minの第1の蓄電装置と、V2min第2の蓄電装置とが、システム異常により電気的に並列接続された場合に近づく電圧値
ΔU1:電圧の高い第2の蓄電装置から電圧の低い第1の蓄電装置に流れ込む電流容量
ΔV1:電圧の高い第2の蓄電装置から第1の蓄電装置にΔUの電流容量が流れ込んだときの第1の蓄電装置の電圧増加値
第1の蓄電装置1と第2の蓄電装置2との間には、双方向DC−DCコンバータ3を配置している。双方向DC−DCコンバータ3は電圧の昇圧と降圧が可能であり、第1の蓄電装置1と第2の蓄電装置2との間で電力の授受が可能な双方向のDC−DCコンバータである。双方向DC−DCコンバータ3は、開閉器の接続に方法によっては、第1の蓄電装置1とインバータとの間や第2の蓄電装置2とインバータ41との間で電力の授受を行う。
モータジェネレータ42は、例えば、三相巻線形誘導電動機や永久磁石型の三相同期電動機などが挙げられるが、ここに記す限りではない。モータジェネレータ42は回生動作時には発電機に、力行動作時には駆動力を発生させるモータとして使用される。本形態では、モータジェネレータ42を負荷装置及び発電装置として挙げているが、これは一例であり、発電装置を太陽電池パネル、負荷を家庭用負荷施設としてもかまわない。
回生時の発電電力はインバータ41によって、交流から直流電力に変換されて複数電源システムに供給される。ここで、複数電源システムとは、具体的には図1に示すような、容量と電圧の異なる第1の蓄電装置1及び第2の蓄電装置2、これらを接続する開閉器、電圧調整を行う双方向DC−DCコンバータ3などを構成に含む電源システムである。また、本形態では、モータジェネレータ42のような電力の消費や回生時の発電を行う構成を電力授受設備40としている。
また、力行時には複数電源システムから直流電力が供給され、インバータ41で交流に変換されてモータに交流電力を供給する。インバータ41としては一般的な三相インバータであり、可変電圧可変周波数(VVVF)制御やパルス幅変調(PWM)制御のインバータが使用され、双方向のDC−AC変換を行う。但し、モータジェネレータ42が直流の場合はインバータ41が不要となるため、電力授受設備40としてはインバータ41が必ずしも必要とされない。
平滑コンデンサ31は、インバータ41に対し並列に配置され、インバータ41で発生するリプル電流を平滑するために配置する。
双方向DC−DCコンバータ3は、電力用半導体スイッチング素子、ダイオード、コンデンサ、リアクトル等から構成される。電力用半導体スイッチング素子としては、IGBT(Insulated Gate Bipolor Transistor)や電力用MOS-FET、電力用バイポーラトランジスタ等、オンオフ制御が可能なスイッチング素子が用いられる。また、双方向DC−DCコンバータ3は上記素子を使用した非絶縁型双方向DC−DCコンバータ3やトランスを使用した絶縁型双方向DC−DCコンバータ3などが使用できる。
第1の蓄電装置1には、高容量の二次電池が使用される。特に、移動体用途では高重量エネルギー密度と高体積エネルギー密度を重視するため、リチウムイオン二次電池が使用される。一方、定置型用途では、エネルギー密度を重視しない場合も考えられるため、第1の蓄電装置1は高容量の蓄電デバイスであればよい。
第1の蓄電装置1はシステムの大部分のエネルギー出力を担うものである。このため第1の蓄電装置1の充電状態(SOC:State of Charge)は100%に近い高SOCまで充電される。第1の蓄電装置1であるリチウムイオン二次電池は、SOCが100%に近い高SOCでは回生などのハイレート充電時には電圧変動により上限電圧に達するため、SOC95%以上でのハイレート充電は第2の蓄電装置2で行う方が良い。
第2の蓄電装置2には、リチウムイオン二次電池やニッケル水素電池、電気二重層キャパシタ等の高出力の蓄電デバイスが使用される。つまり、第2の蓄電装置2は、第1の蓄電装置1と比較して小容量で高出力密度の蓄電装置である。ここで、複数電源システムを構成する要素の第2の蓄電装置2の主な用途は、電力授受設備としてのモータジェネレータ42で発生した回生電力の蓄電及び瞬時電力の供給である。
第1の蓄電装置1は高エネルギー密度を重視するために、高入出力の瞬時電力対応には不向きであり、高入出力電力に対応するためには、蓄電装置の搭載量を多くして電力容量を増やす必要がある。しかし、この場合、不必要な電力容量を搭載してしまうため、大型化、高コスト化となる。第2の蓄電装置2は第1の蓄電装置1の高入出力の電力負担を減らし、電力回生と高出力な電力を担うことを主な目的とている。また、第2の蓄電装置2はハイレート充放電がなされるため、第2の蓄電装置2のSOCは100%を避け、SOC50%〜70%付近を中心とした使用にするのが好ましい。具体的には使用領域をSOC20%〜SOC90%程度にするのが好ましい。
なお、鉛蓄電池やニッケル水素電池では、SOCが100%に近い高SOCでは充電分極が大きく、充電効率が極端に悪くなる。鉛蓄電池やニッケル水素電池では、高SOCのハイレートの充電はエネルギーが電解液溶媒である水の分解に使用され、分解エネルギーによる発熱が起きる。このため、電池の温度上昇が起きて電池の寿命を縮めることがある。このため、満充電に近い状態でのハイレートな充電は避けた方が好ましく、具体的にはSOC90%以上での使用はエネルギー効率的にも避けたほうが良い。
第1の蓄電装置1がリチウムイオン二次電池の場合、例示すると公称電圧Vaは2.0〜4.2V×セル数である。しかし、使用している活物質により公称電圧Vaは異なる。同様に例示すると、正極にコバルト酸リチウム、ニッケル酸リチウム、マンガン酸リチウム及びこれらの混合系活物質を使用し、負極に炭素材料を使用した場合には単セルで3.6V〜3.8V、負極にチタン酸リチウムを使用した場合には単セルで2.2V〜2.5Vである。正極にリン酸鉄リチウム、負極に炭素材料を使用した場合は単セルで3.2V〜3.3Vである。
また、第2の蓄電装置2が二次電池の場合について、同様に公称電圧をVbと示す。第2の蓄電装置2が電気二重層キャパシタやコンデンサではVbは公称電圧ではなく、常用上限電圧で示されてもよい。例示すると、Vbはニッケル水素電池では1.2V×セル数で示されることが多い。鉛蓄電池では2.0V×セル数で示される事が多いが、自動車用途の鉛蓄電池のように、内部で6直列にされた12V単位の電池や、12直列された24V単位の鉛蓄電池もありこの限りではない。第2の蓄電装置2がリチウムイオン二次電池の場合は第1の蓄電装置1と同様にVbは2.0〜4.2V×セル数である。
次に、第1の蓄電装置1と第2の蓄電装置2の関係について説明する。
まず、本形態に於いて、第1の蓄電装置1の電圧をV1、第2の蓄電装置2の電圧V2とする。第1の蓄電装置1の電圧V1及び第2の蓄電装置2の電圧V2は可変であるが、 V1 < V2
となるよう構成されている。
ここで、電池のシステムを組む上で、V1、V2のような可変である電池電圧は表示されず、公称電圧で示される。V1の代表値である第1の蓄電装置1の公称電圧Vaと、V2の代表値である第2の蓄電装置2の公称電圧Vbで表わす。
本実施の形態では、Va < Vb となるよう構成する。
また、第1の蓄電装置1の蓄電容量をU1、第2の蓄電装置2の蓄電容量をU2と表記し、
U1 > U2
となるよう構成する。
なお、第1の蓄電装置1の蓄電容量をU1は、電池の公称容量や定格容量や満充電状態からの放電容量を示し、リチウムイオン二次電池では、例えば1時間率容量で示されるものである。
ここで、1時間率容量とは、電池の公称容量もしくは定格容量を1時間で放電する時の電流値で放電した時の放電容量である。例えば、定格容量5Ahの電池を5Aで放電した時の放電容量である。
また、第2の蓄電装置2の蓄電容量U2も同様に、電池の公称容量や定格容量や満充電状態からの放電容量を示す。また、U2が満充電された状態をSOC100%と表わすことが通例である。なお、リチウムイオン二次電池やニッケル水素電池では、1時間率容量が示され、鉛蓄電池では5時間率容量が示されることが多い。ここで、5時間率容量とは、定格容量U1Ah(アンペアアワー)の電池をU1/5の電流値で5時間流すことができる容量を示す。例えば定格容量5Ahの電池を1Aで放電した時の放電容量が5時間率容量である。
但し、蓄電装置の蓄電容量表示はメーカにより異なるため、この限りではない。
更に、第1の蓄電装置1の電力量をWh1、第2の蓄電装置2の電力量をWh2とすると、
Wh1 > Wh2
のように設定する。
第1の蓄電装置1の電力量Wh1は電池の公称電力量や定格電力量を示し、
Wh1 = Va × U1
で示される。
また、第2の蓄電装置2の電力量Wh2も同様に公称電力量や定格電力量を示し、
Wh2 = Vb × U2
で示される。
第2の蓄電装置2が電気2重層キャパシタの場合には、使用する電気2重層キャパシタの静電容量をC F(ファラッド)とすると、この場合は
Wh2=(C×Vb2)/2 ÷3600 (単位はWh)
となる。
ここで、第1の蓄電装置1において、満充電の蓄電容量U1が充電されたとき、通常使用時の最大電圧となる。このときの電圧をV1maxとする。言い換えると、V1maxは、第1の蓄電装置1におけるSOC100%の電圧となる。
仮に、システム異常により、第1の蓄電装置1と高い第2の蓄電装置2とが電気的に接続された場合に、電圧の高い第2の蓄電装置2から電圧の低い第1の蓄電装置1に電流が流れて、電圧が等しくなろうとする。このときに、第2の蓄電装置2から第1の蓄電装置1に流れ込む電流容量をΔUとし、このときの第1の蓄電装置1の電圧増加をΔV1とする。
次に、本発明の複数電源システムにおいて、電圧の低い第1の蓄電装置1と電圧の高い第2の蓄電装置2とが、システム異常により電気的に接続された場合について説明する。
いま、電圧の高い第2の蓄電装置2から電圧の低い第1の蓄電装置1にエネルギーが移動するときのエネルギー移動量をΔWhとする。
ここで、
高容量の第1の蓄電装置1の安全最大電圧V1Hlimとすると、ΔU1の容量を第1の蓄電装置1に受け入れて、電圧V1がΔV1上昇しても不安全にならない値に設定する必要がある。つまり、
V1Hlim ≧ V1max +ΔV1
とする必要がある。
また、また、第1の蓄電装置1へ安全に蓄電できる容量(安全最大容量)をU1limとすると、
U1lim ≧ U1 + ΔU1
とする必要がある。
つまり、Va < Vb、U1 > U2となるように第1、第2の蓄電装置を構成し、安全最大電圧V1Hlimを超えないように設計すれば、DC−DCコンバータの異常時や開閉器の切り替えにおいて不具合が起きた場合でも安全に充放電可能な複数電源システムとすることができる。
ここで、上述した発明を要約すると次のようになる。
本形態の電源システムは、電力授受設備(40)に対して並列に接続される第1(1)および第2(2)の蓄電装置と、第1(1)および第2(2)の蓄電装置の間の電力の授受を行う双方向DC−DCコンバータ(3)と、第1および第2の蓄電装置をそれぞれ独立に負荷装置から切離せる開閉器と、開閉器およびDC−DCコンバータを制御する制御装置(4)とを備えている。さらに、第1の蓄電装置の公称電圧をVa、第1の蓄電装置の定格容量をU1とし、第2の蓄電装置の公称電圧をVb、第2の蓄電装置の定格容量をU2とした場合において、第1および第2の蓄電装置は、関係式Va<Vb、U1>U2を満足するように第1および第2の蓄電装置が構成され、かつ、第2の蓄電装置から第1の蓄電装置へ電気エネルギーが移動したときに上昇する第1の蓄電装置の電圧が所定の上限値V1Hlim若しくは第1の蓄電装置の容量が所定の上限値U1limを超えないように、第1の蓄電装置の公称電圧Va、第1の蓄電装置の定格容量U1、第2の蓄電装置の公称電圧Vb、第2の蓄電装置の定格容量U2が設定されている。つまり、第1および第2の蓄電装置の公称電圧(Va、Vb)、定格容量(U1、U2)は、それぞれの蓄電池の設計仕様として製造時に作り込まれるものである。また、上限値(V1Hlim、U1lim)は蓄電池の設計仕様に基づき決まる蓄電池の基準値である。
なお、本形態の第1および第2の蓄電装置をそれぞれ独立に負荷装置から切離せる開閉器は、第1の蓄電装置(1)と電力授受設備(40)との間に配置された第1の開閉器(12)と、第2の蓄電装置(2)と電力授受設備(40)との間に配置された第2の開閉器(13)とから構成されている。
さらに、本形態の電源システムは、第1の蓄電装置(1)から電力授受設備(40)に結ばれる第1の電力経路(51)と、第2の蓄電装置から電力授受設備に結ばれる第2の電力経路(52)とを切り替える第3の開閉器(11)を有している。
さらに、第1の蓄電装置の公称電圧と定格容量の積である電力量をWh1とし、第2の蓄電装置の公称電圧と定格容量の積である電力量をWh2とした場合には、
関係式Wh1>Wh2を満足するように第1および第2の蓄電装置を設計すれば、開閉器に不具合が起きて蓄電装置同士が短絡するような状態になった場合でも、蓄電装置が過充電や過放電になり難い状態で保てる。
以下、本発明の具体例を説明する。
第1の蓄電装置1がリチウムイオン二次電池の場合、第1の蓄電装置1の安全最大電圧V1Hlimは使用している活物質により異なる。例えば、正極にコバルト酸リチウム、ニッケル酸リチウム、マンガン酸リチウム及びこれらの混合系活物質を使用し、負極に炭素材料を使用したリチウムイオン二次電池の場合には、V1Hlimは単セルあたり4.3V以下にすることが好ましい。V1Hlimが単セルあたり4.3V以下とすれば短期的には電解液の分解等の副反応が起きずに可逆に使用できる範囲となるためである。V1Hlimが単セルあたり4.3Vより大きくなると、電解液の分解等の副反応により、電池の内圧が上昇することがあり、4.5V以上であると、電池の発熱現象が生じる可能性がある。また、負極にチタン酸リチウムを使用した場合には、V1Hlimを単セルで3.5V以下とする。単セルで3.5Vより大きくなると、電解液の分解等の副反応により、電池の内圧が上昇することがあり、単セルで4.5V以上であると、電池の発熱現象が生じる可能性がある。正極にリン酸鉄リチウム、負極に炭素材料を使用した場合は、V1Hlimを単セルで4.0V以下にする必要がある。単セルで4.0Vより大きくなると電解液の分解等の副反応により、電池の内圧が上昇することがあり、単セルで4.5V以上であると、電池の発熱現象が生じる可能性がある。
同様に、第1の蓄電装置1がリチウムイオン二次電池の場合、第1の蓄電装置1の安全最大容量U1limは電池により異なるが、一般的にU1limはU1の1.2倍以下にすることが好ましい。U1limがU1の1.2倍以下とすれば短期的には電解液の分解等の副反応が起きずに可逆に使用できる範囲となるためである。リチウムイオン二次電池は外気の浸入を防ぐため、密閉系としている場合が多く、U1limがU1の1.2倍より大きくすると、電解液の分解等の副反応により、電池の内圧が上昇することがあるためである。また、U1limがU1の2倍以上であると、電池の発熱現象が生じる可能性がある。
特に正極にリン酸鉄リチウムを使用した場合には、U1limがU1の1.2倍より大きくすると、電池の安全弁が働く場合が多くなる。ここで、第1の蓄電装置1へ安全に蓄電できる電力量(安全最大電力量)をWh1limとすると、
Wh1lim ≒ Va × U1lim ≒ 1.2×Wh1
であり、Wh1limは第1の蓄電装置1の電力量Wh1の1.2倍以下に設定するのが好ましい。
第1の蓄電装置1と電圧の高い第2の蓄電装置2とが、システム異常により電気的に接続された場合に移動する電力量はΔWhは、第2の蓄電装置2の電力量Wh2以下であるため、
Wh2 ≧ ΔWh
となる。
すなわち、第1の蓄電装置1は、第2の蓄電装置2の電力量Wh2を受け入れても、安全に蓄電できる電力量Wh1limに達しないように設計する必要がある。
つまり、
Wh1lim ≒ 1.2×Wh1 ≧ Wh1+ Wh2
となる関係に設定する必要がある。
上式を整理するとつぎのようになる。
Wh2 ≦ 0.2× Wh1
つまり、Wh2をWh1の0.2倍以下に設定しておけば、安全に蓄電できる領域となる。
ここで、上述した発明を要約すると次のようになる。
本形態の電源システムにおいて、さらに、第1の蓄電装置の公称電圧と定格容量の積である電力量をWh1とし、第2の蓄電装置の公称電圧と定格容量の積である電力量をWh2とした場合に、Wh2をWh1の0.2倍以下に第1および第2の蓄電装置を設計すれば、電源システムの不具合が起きて蓄電装置同士が短絡するような状態になった場合でも、蓄電装置が過充電や過放電になり難い状態で保てる。特に、正極にリン酸鉄リチウムを使用した場合に有効である。
また、上限電圧V1max状態の第1の蓄電装置1と、上限電圧V2max状態の第2の蓄電装置2とが、システム異常により電気的に並列接続された場合に近づく電圧値をV12maxとすると、
V12max ≒ V1max + (V2max - V1max)×Wh2÷(Wh1+Wh2)
となり、 安全の目安としてはこの値が
V1Hlim > V12maxとなるように設定する。
本実施の形態では、第1の蓄電装置1の電圧V1と第2の蓄電装置2の電圧V2の関係を
V1< V2
としているので、システム異常時に第1の蓄電装置1と第2の蓄電装置2が接続された場合、V1は上昇し、V2は低下する。従って、V1は安全最大電圧V1Hlimを規定し、V2は安全最小電圧V2Llimを規定する必要がある。
ここで、第2の蓄電装置2がリチウムイオン二次電池の場合、第2の蓄電装置2の安全最小電圧V2Llimは使用している活物質により異なる。例えば、正極にコバルト酸リチウム、ニッケル酸リチウム、マンガン酸リチウム及びこれらの混合系活物質を使用し、負極に炭素材料を使用したリチウムイオン二次電池の場合、満充電状態からU1の容量を放電した電圧は、単セルあたり2.5V〜3.0Vとなる。このとき、第2の蓄電装置2の安全最小電圧V2Llimは単セルあたり0.5V〜1.5Vに設定する。更に好ましくは安全最小電圧V2Llim を1.0Vに設定する。安全最小電圧V2Llimより小さい電圧になると、内部圧力の上昇や集電金属の析出による内部短絡が生じる場合があるからである。負極にチタン酸リチウムを使用した場合は、満充電状態からU1の容量を放電した電圧は、1.5V程度であるため、V2Llimを単セルで1.0V程度に設定する必要がある。また、正極にリン酸鉄リチウム、負極に炭素材料を使用した場合は、満充電状態からU1の容量を放電した電圧は、2V程度であるため、第2の蓄電装置2の安全最小電圧V2Llimは、単セルあたり0.5V〜1.5Vに設定する。更に好ましくは安全最小電圧V2Llimを1.0Vに設定する。この場合も同様に、安全最小電圧V2Llimより小さい電圧になると、内部圧力の上昇や集電金属の析出による内部短絡が生じる場合がある。つまり、第2の蓄電装置にがリチウムイオン二次電池の場合、
V2Llim=1.0V×直列セル数
に設定すればよい。
また、第1の蓄電装置1において、満充電状態から蓄電容量U1が放電されたとき、通常使用時の下限電圧となる。このときの電圧をV1minとする。言い換えると、V1minは、第1の蓄電装置1におけるSOC0%の電圧となる。同様に、第2の蓄電装置2において、満充電状態から蓄電容量U2が放電されたとき、通常使用時の下限電圧となる。このときの電圧をV2minとする。言い換えると、V2minは、第2の蓄電装置2におけるSOC0%の電圧となる。下限電圧V1min状態の第1の蓄電装置1と、下限電圧V2min状態の第2の蓄電装置2とが、システム異常により電気的に並列接続された場合に近づく電圧値をV12minとすると、安全の目安としてはこの値が、
V2Llim < V12min
となるように設定する。
図2に第1の蓄電装置1の電圧−容量特性と第2の蓄電装置2の電圧−容量特性を示す。また、図3に第1の蓄電装置1の電圧−電力量特性と第2の蓄電装置2の電圧−電力量特性を示す。
本形態の制御装置4は、開閉器11,12,13のon/off、電流の計測、電圧の計測、DC−DCコンバータ3の制御、インバータ41の制御を行う。
電圧の計測は、第1の蓄電装置1の電圧V1、第2の蓄電装置2の電圧V2及び、平滑コンデンサ(スナバコンデンサ)31の電圧Vcを計測する。平滑コンデンサには周波数特性が良好なコンデンサが使用され、フイルムコンデンサ、オイルコンデンサ、アルミ電解コンデンサ等が使用される。
電流測定は、第1の蓄電装置1に出入りする電流I1a、第1の蓄電装置1とDC−DCコンバータ3間の電流I1b、第2の蓄電装置2に出入りする電流I2a、第2の蓄電装置2とDC−DCコンバータ3間の電流I2bを計測する。
開閉器(リレー)は電力線の接続及び開放を行う。第3の開閉器11は第1の蓄電装置1の電力線(第1の電力経路51)と第2の蓄電装置2の電力線(第2の電力経路52)を切り替える開閉器である。第1の開閉器12は第1の蓄電装置1の負極側電力線53の開閉を行い、第2の開閉器13は第2の蓄電装置2の負極側電力線53の開閉を行う。開閉器2及び開閉器3は通常時で開放状態である。
本発明の複数電源システムの動作の一例について説明する。
複数電源システムの接続状態として、通常の状態は力行(蓄電装置からモータジェネレータ42に電力を供給)がメインの場合、大容量蓄電装置である第1の蓄電装置1から電力を供給する。このとき、DC−DCコンバータ3を経由して第1の蓄電装置1から電力供給を行うとDC−DCコンバータ3の効率ηがかかるため、第1の蓄電装置1はDC−DCコンバータ3を経由しない接続とする。この場合、開閉器11が第1の蓄電装置1の電力線(第1の電力経路51)に接続され、開閉器12及び開閉器13は接続状態となり、この状態を接続状態1とする。
一方、DC−DCコンバータ3の効率ηとすると、回生力行が頻繁に行われる場合には、高出力蓄電装置である第2の蓄電装置2はDC−DCコンバータ3を経由せずインバータ41と接続した方がDC−DCコンバータ3の効率ηがかからないため都合がよい。この場合、開閉器1が第2の蓄電装置2の電力線(第2の電力経路52)に接続され、開閉器12及び開閉器13は接続状態となる、この状態を接続状態2とする。
本発明の複数電源システムでは、電圧の異なる複数の蓄電デバイスを開閉器で接続を切り替えている。このときインバータ41からのリプル軽減のため、並列に接続された平滑コンデンサ31の電圧は接続されている。平滑コンデンサ31の電圧は、接続されている蓄電装置の電圧になっているため、電圧の異なる蓄電装置に切り替える場合には、電圧を揃えてから接続を切り替える必要がある。
接続状態1から接続状態2に移行する時の開閉機の操作方法の例を図4に示す。接続状態1では、開閉器11が第1の蓄電装置1に接続されているので、平滑コンデンサの電圧Vc≒V1である。開閉器13を開けて、第2の蓄電装置2の回路を切り離してから、開閉器11を第2の蓄電装置2の電力線に接続する。その後、第1の蓄電装置1でDC−DCコンバータ3を介して平滑コンデンサの電圧VcをV2まで昇圧し、開閉器13を閉じる。
同様に、接続状態2から接続状態1に移行する時、開閉器11が第2の蓄電装置2に接続されているので、平滑コンデンサの電圧Vc≒V2である。開閉器12を開けて、第1の蓄電装置1の回路を切り離してから、開閉器11を第1の蓄電装置1側に接続する。その後、第2の蓄電装置2でDC−DCコンバータ3を介して平滑コンデンサの電圧VcをV1まで降圧し、開閉器12を閉じる。以上のように接続を行うことで、電圧の異なる蓄電装置の接続を切り替えることができる。
本形態の実施例1を説明する。正極にコバルト、ニッケル、マンガン混合系の活物質を使用し、負極に黒鉛系の活物質を使用したリチウムイオン二次電池を80セル直列にして第1の蓄電装置1に使用した。第1の蓄電装置1の公称電圧Vaは296V、定格容量U1は45Ah、電力容量Wh1は13.32kWhとなり、第1の蓄電装置1に45Ah充電された状態の電圧V1maxを328Vとした。更に第1の蓄電装置1の安全最大電圧V1Hlimを344V、第1の蓄電装置1へ安全に蓄電できる容量U1limを54Ahとした。また、正極にコバルト、ニッケル、マンガン混合系の活物質を使用し、負極にハードカーボンを活物質として使用したリチウムイオン二次電池を100セル直列にして第2の蓄電装置2に使用した。第2の蓄電装置2の公称電圧Vbは370V、定格容量U2は4Ah、電力容量Wh2は1.48kWhとなり、第2の蓄電装置2に4Ah充電された状態の電圧V2maxを410Vとした。更に第2の蓄電装置2の安全最大電圧V2Hlimを430Vとした。また、第2の蓄電装置2の安全最小電圧V2Llimを100Vとした。この場合、Va<Vb、U1>U2、0.2×Wh1>Wh2である。
第1の蓄電装置1と第2の蓄電装置2とが満充電の状態で、システムの不具合により、第1の蓄電装置1と第2の蓄電装置2が電気的に接続された場合を想定する。この場合、第2の蓄電装置2の電圧は蓄電容量大きな第1の蓄電装置1電圧に近づき、第1の蓄電装置1と第2の蓄電装置2の電圧は334Vになった。電圧上昇ΔV1は8V、増加した第1の蓄電装置1蓄電容量ΔU1は3.5Ahとなり、第1の蓄電装置1から第2の蓄電装置2への電力移動量ΔWhは約1.3kWとなった。このとき、第1の蓄電装置1はVa<Vb、U1>U2、0.2×Wh1>Wh2としているので、第1の蓄電装置1は第2の蓄電装置2から流入する容量ΔU1受け入れても、
U1lim > U1 +ΔU1
V1Hlim > V1max + ΔV1
V1Hlim > V12max
V12max > V2Llim
となり、電池の安全最大電圧及び安全最大容量の構成内である。また、電圧の安全の目安も成り立っている。
なお、U1limとはこれ以上充電すると発熱現象が生じる可能性がある容量値、U1は定格容量、ΔU1は第2の蓄電装置から第1の蓄電装置に流れ込む容量、V1Hlimは第1の蓄電装置の安全最大電圧で、実施例1の場合単セルで4.3V、V1maxは定格電流を充電したときの電圧値で使用上限電圧、ΔV1は第1の蓄電装置1にΔUの容量が流れ込んだ時の電圧上昇値である。例示的には以下のような値をとり得る。
U1lim=54Ah、U1=45Ah、ΔU1=3.5Ah、V1Hlim=344V、V1max=328V、ΔV1=8V
つまり、上記構成により、効率的かつDC−DCコンバータの異常時や開閉器の切り替えにおいて不具合が起きた場合でも安全に充放電可能な複数電源システムとすることができる。
比較例1として、ここで、Va>Vb、かつU1>U2の場合を考える。正極にコバルト、ニッケル、マンガン混合系の活物質を使用し、負極に黒鉛系の活物質を使用したリチウムイオン二次電池を100セル直列にして第1の蓄電装置1に使用した。第1の蓄電装置1の公称電圧Vaは370V、定格容量U1は45Ah、電力容量Wh1は16.65kWhとした。第1の蓄電装置1に45Ah充電された状態の電圧V1maxを410Vとした。更に第1の蓄電装置1の安全最大電圧V1Hlimを420V、第1の蓄電装置1へ安全に蓄電できる容量U1limを54Ahとした。また、正極にコバルト、ニッケル、マンガン混合系の活物質を使用し、負極にハードカーボンを活物質として使用したリチウムイオン二次電池を80セル直列にして第2の蓄電装置2に使用した。第2の蓄電装置2の公称電圧Vbは296V、定格容量U2は4Ah、電力容量Wh2は1.18kWhとなった。第2の蓄電装置2に4Ah充電された状態の電圧V2maxを328Vとした。更に第2の蓄電装置2の安全最大電圧V2Hlimを344Vとした。
同様に、第1の蓄電装置1と第2の蓄電装置2とが満充電の状態で、システムの不具合により、第1の蓄電装置1と第2の蓄電装置2が電気的に接続された場合を想定する。第2の蓄電装置2の電圧は、容量の大きな第1の蓄電装置1の電圧に第2の蓄電装置2の電圧が近づき、第2の蓄電装置2の安全最大電圧V2Hlimの344Vを超えてしまったため、試験を中止した。
更に、比較例2として、ここで、Va<VbかつU1<U2の場合を考える。正極にコバルト、ニッケル、マンガン混合系の活物質を使用し、負極にハードカーボンを活物質として使用したリチウムイオン二次電池を80セル直列にして第1の蓄電装置1に使用した。
第1の蓄電装置1の公称電圧Vaは296V、定格容量U1は4Ah、電力容量Wh1は1.18kWhとした。第1の蓄電装置1に4Ah充電された状態の電圧V1maxを328Vとした。更に第1の蓄電装置1の安全最大電圧V1Hlimを344V、第1の蓄電装置1へ安全に蓄電できる容量Ua1limを4.4Ahとした。また、正極にコバルト、ニッケル、マンガン混合系の活物質を使用し、負極に黒鉛系の活物質を使用したリチウムイオン二次電池を100セル直列にして第2の蓄電装置2に使用した。第2の蓄電装置2の公称電圧Vbは370V、定格容量U2は45Ah、電力容量Wh2は16.65kWhとした。第2の蓄電装置2に50Ah充電された状態の電圧V2maxを410Vとした。更に第2の蓄電装置2の安全最大電圧V2Hlimを430Vとした。
同様に、第1の蓄電装置1と第2の蓄電装置2とが満充電の状態で、システムの不具合により、第1の蓄電装置1と第2の蓄電装置2が電気的に接続された場合を想定する。第1の蓄電装置1の電圧は、容量の大きな第2の蓄電装置2の電圧に近づき、第1の蓄電装置1の安全最大電圧V1Hlimの344Vを超えてしまったため試験を中止した。
次に、本形態の実施例2を説明する。単セルで公称電圧3.2V、定格容量45Ahのリチウムイオン二次電池を16直列2並列にして第1の蓄電装置1に使用した。第1の蓄電装置1の公称電圧Vaは51.2V、定格容量U1は1Cで90Ah、電力容量Wh1は4.6kWhとなり、第1の蓄電装置1に90Ah充電された状態の電圧V1maxを54.4Vとした。更に第1の蓄電装置1の安全最大電圧V1Hlimを64V、第1の蓄電装置1へ安全に蓄電できる容量U1limを108Ahとした。ニッケル水素電池を100セル直列にして第2の蓄電装置2に使用した。第2の蓄電装置2の公称電圧Vbは120V、定格容量U2は6Ah、電力容量Wh2は0.72kWhとなり、第2の蓄電装置2に6Ah充電された状態の電圧V2maxを140Vとした。更に第2の蓄電装置2の安全最大電圧V2Hlimを150Vとした。この場合、Va<Vb、U1>U2、0.2×Wh1>Wh2である。
第1の蓄電装置1と第2の蓄電装置2とが満充電の状態で、システムの不具合により、第1の蓄電装置1と第2の蓄電装置2が電気的に接続された場合を想定する。この場合、第2の蓄電装置2の電圧は蓄電容量大きな第1の蓄電装置1電圧に近づき、第1の蓄電装置1と第2の蓄電装置2の電圧は60.8Vになった。電圧上昇ΔV1は6.4V、増加した第1の蓄電装置1蓄電容量ΔU1は約12Ahとなり、第1の蓄電装置1から第2の蓄電装置2への電力移動量ΔWhは約0.7kWとなった。このとき、第1の蓄電装置1はVa<VbかつU1>U2、0.2×Wh1>Wh2としているので、第1の蓄電装置1は第2の蓄電装置2から流入する容量ΔU1受け入れても、
U1lim > U1 +ΔU1
V1Hlim > V1max + ΔV1
V1Hlim > V12max
となり、電池の安全最大電圧及び安全最大容量の構成内である。また、電圧の安全の目安も成り立っている。
なお、U1limとはこれ以上充電すると発熱現象が生じる可能性がある容量値、U1は定格容量、ΔU1は第2の蓄電装置から第1の蓄電装置に流れ込む容量、V1Hlimは第1の蓄電装置の安全最大電圧で、実施例2の場合単セルで4V、V1maxは定格電流を充電したときの電圧値で使用上限電圧、ΔV1は第1の蓄電装置1にΔUの容量が流れ込んだ時の電圧上昇値である。例示的には以下のような値をとり得る。
U1lim=108Ah、U1=90Ah、ΔU1=12Ah、V1Hlim=64V、V1max=54.4V、ΔV1=6.4V
つまり、上記構成により、効率的かつDC−DCコンバータ異常時や開閉器の切り替えにおいて不具合が起きた場合でもにも安全に充放電可能な複数電源システムとすることができる。
比較例3として、ここで、Va<Vb、かつU1>U2、0.2×Wh1<Wh2の場合を説明する。単セルで定格電圧3.2V、容量45Ahのリチウムイオン二次電池を16直列2並列にして第1の蓄電装置1に使用した。第1の蓄電装置1の公称電圧Vaは51.2V、定格容量U1は1Cで90Ah、電力容量Wh1は4.6kWhとなり、第1の蓄電装置1に90Ah充電された状態の電圧V1maxを54.4Vとした。更に第1の蓄電装置1の安全最大電圧V1Hlimを64V、第1の蓄電装置1へ安全に蓄電できる容量U1limを108Ahとした。ニッケル水素電池を150セル直列にして第2の蓄電装置2に使用した。第2の蓄電装置2の公称電圧Vbは180V、定格容量U2は6Ah、電力容量Wh2は1.1kWhとなり、第2の蓄電装置2に6Ah充電された状態の電圧V2maxを210Vとした。更に第2の蓄電装置2の安全最大電圧V2limを225Vとした。この場合、Va<Vb、U1>U2、0.2×Wh1>Wh2である。
同様に、第1の蓄電装置1と第2の蓄電装置2とが満充電の状態で、システムの不具合により、第1の蓄電装置1と第2の蓄電装置2が電気的に接続された場合の試験を実施した。第2の蓄電装置2の電圧は、容量の大きな第1の蓄電装置1の電圧に近づくとともに、第1の蓄電装置1の電圧も上昇し、第1の蓄電装置1の安全最大電圧V1Hlimの64Vを超えて、しまったため試験を中止した。
以上、リチウムイオン二次電池を第1の蓄電装置1と、第2の蓄電装置2と、DC−DCコンバータ3と、開閉器と、制御装置と、平滑コンデンサを備える電源にステムにおいて、第1蓄電デバイスと第2の蓄電デバイスの電圧、容量、電力量の関係をVa<VbかつU1>U2、0.2×Wh1>Wh2としたことで、第1の蓄電装置1と、第2の蓄電装置2が異常時に直接接続されても安全なシステムとすることができる。
従来技術においては、開閉器(スイッチ)等により複数の電力供給経路が得られるように構成されている場合があった。この場合、例えばシステムの異常により、蓄電装置間が予期せず接続されるケースがあり得た。蓄電装置同士間の接続により、蓄電装置に蓄えられているエネルギーが電圧の低い蓄電装置に移り破裂や焼損の可能性がでてくるため、こうした事態を考慮した設計にする必要があった。
そこで、本発明に係わる電源システムにおいては、蓄電池の電圧、電流容量、電力容量の関係を規定し、異常時に高電圧の蓄電装置から低い電圧の蓄電装置へエネルギーが移動しても、蓄電装置が過充電や過放電になり難い状態で保てる構成とした。
つまり、開閉器の切り替えおいて不具合が起きた場合でも、第1及び第2の蓄電装置の制限電圧と電力量を規定して、第2の蓄電装置のへのダメージが最少になる。
なお、上述した実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと解されるべきである。この発明の範囲は、上述した実施形態の範囲ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
本発明により、蓄電装置が過充電や過放電になり難い状態で保てる電源システムを得ることが可能となる。
1 第1の蓄電装置、2 第2の蓄電装置、3 双方向DC−DCコンバータ、4 制御装置、11 第3の開閉器、12 第1の開閉器、13 第2の開閉器、21 電流センサ、22 電流センサ、23 電流センサ、24 電流センサ、31 平滑コンデンサ、40 電力授受設備、41 インバータ、42 モータジェネレータ、51 第1の電力経路、52 第2の電力経路、53 負極側電力線。

Claims (5)

  1. 電力授受設備に対して並列に接続される第1および第2の蓄電装置と、
    前記第1および第2の蓄電装置の間の電力の授受を行う双方向DC−DCコンバータと、
    前記第1および第2の蓄電装置をそれぞれ独立に前記負荷装置から切離せる開閉器と、
    前記開閉器および前記DC−DCコンバータを制御する制御装置とを備え、
    前記第1の蓄電装置の公称電圧をVa、前記第1の蓄電装置の定格容量をU1とし、第2の蓄電装置の公称電圧をVb、第2の蓄電装置の定格容量をU2とした場合に、
    前記第1および第2の蓄電装置は、
    関係式Va<Vb、U1>U2を満足するように前記第1および第2の蓄電装置が構成され、かつ、前記第2の蓄電装置から前記第1の蓄電装置へ電気エネルギーが移動したときに上昇する前記第1の蓄電装置の電圧が所定の上限値V1Hlim若しくは前記第1の蓄電装置の容量が所定の上限値U1limを超えないように、
    前記第1の蓄電装置の公称電圧Va、前記第1の蓄電装置の定格容量U1、第2の蓄電装置の公称電圧Vb、第2の蓄電装置の定格容量U2が設定されていることを特徴とする電源システム。
  2. 第1および第2の蓄電装置をそれぞれ独立に前記負荷装置から切離せる開閉器は、
    前記第1の蓄電装置と前記電力授受設備との間に配置された第1の開閉器と、
    前記第2の蓄電装置と前記電力授受設備との間に配置された第2の開閉器とから構成され、
    さらに、前記第1の蓄電装置から電力授受設備に結ばれる第1の電力経路と、前記第2の蓄電装置から電力授受設備に結ばれる第2の電力経路とを切り替える第3の開閉器を有する請求項1に記載の電源システム。
  3. 第1の蓄電装置の公称電圧と定格容量の積である電力量をWh1とし、
    第2の蓄電装置の公称電圧と定格容量の積である電力量をWh2とした場合に、
    関係式Wh1>Wh2を満足することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電源システム。
  4. 第1の蓄電装置の公称電圧と定格容量の積である電力量をWh1とし、
    第2の蓄電装置の公称電圧と定格容量の積である電力量をWh2とした場合に、
    Wh2をWh1の0.2倍以下に設定したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電源システム。
  5. 電力授受設備は、モータジェネレータおよびインバータを含む設備であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電源システム。
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