JPWO2015125557A1 - 照明装置 - Google Patents

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    • F21Y2115/00Light-generating elements of semiconductor light sources
    • F21Y2115/10Light-emitting diodes [LED]

Abstract

可動部を有さず、小型でありながら、広い面に美観を損ねることなく優れたグラデーション照明を実現できる照明装置を提供する。この照明装置は、第1の光束を出射する第1の光源を取り付けた第1の基板と、第2の光束を出射する第2の光源を取り付けた第2の基板の長手方向の軸線は略平行に延在し、前記第1の光束の色度と前記第2の光束の色度とは異なり、前記第1の基板又は前記第2の基板の軸線に対して直交する面において、第1の光学系から出射された第1の光束と、第2の光学系から出射された第2の光束の角度強度分布をそれぞれとったときに、前記第1の光束における最も強度が高くなる角度位置をPS1とし、その強度をPK1とし、前記第2の光束における最も強度が高くなる角度位置をPS2とし、その強度をPK2とし、前記第1の光束と前記第2の光束の角度強度分布上の交点の角度位置をPCSとし、その強度をSCSとしたときに、以下の式を満たす。PS1<PCS<PS2 (1)0.2≦SCS/PK1≦0.9 (2)0.2≦SCS/PK2≦0.9 (3)

Description

本発明は照明装置に関し、例えば壁面等をグラデーション照明可能な照明装置に関する。
近年、空間演出分野において、有彩色照明が広まりつつある。例えば,演劇やコンサート等の舞台上において、有彩色照明により朝日や夕焼けなどの自然を再現することで、観客の感動を更に高めることが期待される。一方、家庭においても、日常生活におけるストレスなどを緩和すべく、有彩色照明により癒やし効果を高める照明空間を創出することも期待されている。例えば、部屋の主照明を暗くし、テーブルにおいた照明装置から好みの色の光線を壁や天井などに向けて出射することで、ユーザーを癒やす効果を得られることが経験的に知られている。
ここで、有彩色照明により壁面などのある程度広い照射面を照明する場合、一般的には、照射面内で明るさや色彩がなめらかに変化し、美観を損なうムラが抑制された、いわゆるグラデーション照明とすることが好ましい。又、照明効果を引き立たせるためには、照明器具が目立たぬように、ある程度小型化されることが望まれる。
特許文献1には、複数の光源から、それぞれが異なる色の光を出射して複数の照射領域を形成し、複数の照射領域は、異なる色の光が混合した混合色を有し、一部が重なりあった中間領域を備え、アクチュエータにより、複数の照射領域の少なくとも一つの大きさを変更可能とする照明装置が開示されている。
特許第5175170号明細書
しかるに、特許文献1の照明装置によれば、グラデーション照明を実現できるものの、アクチュエータを用いて光源を移動させているので、構成が複雑となってコスト高を招き、また可動部を有するため、長期間使用する場合には定期的なメンテナンスが必要となってメンテナンスコストの負担が大きくなるという問題がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、可動部を有さず、小型でありながら、広い面に美観を損ねることなく優れたグラデーション照明を実現できる照明装置を提供することを目的とする。
上述した目的のうち少なくとも一つを実現するために、本発明の一側面を反映した照明装置は、第1の光束を出射する第1の光源と、前記第1の光源を取り付けた第1の基板と、前記第1の光源から出射された第1の光束に対して集光機能を有する第1の光学系と、第2の光束を出射する第2の光源と、前記第2の光源を取り付けた第2の基板と、前記第2の光源から出射された第2の光束に対して集光機能を有する第2の光学系とを有し、
前記第1の基板と前記第2の基板の長手方向の軸線は略平行に延在しており、
前記第1の光束の色度と前記第2の光束の色度とは異なっており、
前記第1の基板又は前記第2の基板の軸線に対して直交する面において、前記第1の光学系から出射された第1の光束と、前記第2の光学系から出射された第2の光束の角度強度分布をそれぞれとったときに、前記第1の光束における最も強度が高くなる角度位置をPS1とし、その強度をPK1とし、前記第2の光束における最も強度が高くなる角度位置をPS2とし、その強度をPK2とし、前記第1の光束と前記第2の光束の角度強度分布上の交点の角度位置をPCSとし、その強度をSCSとしたときに、以下の式を満たす。
PS1<PCS<PS2 (1)
0.2≦SCS/PK1≦0.9 (2)
0.2≦SCS/PK2≦0.9 (3)
本発明によれば、可動部を有さず、小型でありながら、広い面に美観を損ねることなく優れたグラデーション照明を実現できる照明装置を提供することができる。
本照明装置の一例の説明のため、角度強度分布の例を示す図であり、横軸が角度、縦軸が強度である。 本照明装置の発光素子の配置例を示す図である。 本実施形態の照明装置100を示す斜視図である 図3の構成を面IVで切断した断面図である。 照明装置100を使用状態で示す断面図である 実施例のシミュレーションで用いた、照明装置と照明する部屋との関係を示す図である。 実施例1の照明装置の断面図である。 第1のLED14からの出射光束におけるNA10刻みの光線図である。 図6の断面における第1のLED、第2のLEDの出射光束の角度強度分布図である。 照射面の照度ピーク(照射面で最も明るい場所)を通る鉛直方向のカラーグラデーションの色度分布の一部を示すグラフである。 実施例2の照明装置の断面図である。 図6の断面における第1のLED、第2のLEDの出射光束の角度強度分布図である。 実施例2にかかる照射面の照度ピーク(照射面で最も明るい場所)を通る鉛直方向のカラーグラデーションの色度分布の一部を示すグラフである。 実施例3の照明装置の断面図である。 図6の断面における第1のLED、第2のLEDの出射光束の角度強度分布図である。 実施例3にかかる照射面の照度ピーク(照射面で最も明るい場所)を通る鉛直方向のカラーグラデーションの色度分布の一部を示すグラフである。 (a)(b)は図2の光学系から出射した光束が作りだす照射領域を簡易的に楕円で示した図である。 (a)(b)は別な実施形態にかかる照明装置を示す図である。
図面を参照して、本照明装置を説明する。図1において、本発明の照明装置の一例における第1の基板又は第2の基板の軸線に対して直交する面において、第1の光束の角度強度分布をAD1で示し、第2の光束の角度強度分布をAD2で示している。なお、第3の光束の角度強度分布をAD3で示しているが、説明のために設けたものであり、第3の光束の有無には拘らない。
図1において、第1の光束の角度強度分布AD1で最も強度が高くなる角度位置をPS1とし、その強度をPK1とし、第2の光束の角度強度分布AD2で最も強度が高くなる角度位置をPS2とし、その強度をPK2とし、第1の光束の角度強度分布AD1と第2の光束の角度強度分布AD2との交点CP1の角度位置をPCSとし、その強度をSCSとすると、上記式(1)〜(3)を満たす。
(1)式を満たすことで、第1の光束における最も強度が高くなる角度位置PS1と、第2の光束における最も強度が高くなる角度位置PS2とをずらすことが出来、最も強度が高い光束を単色で強調できるため、美しいグラデーション照明を行える。又、第1の光束における最も強度が高くなる角度位置PS1と、第2の光束における最も強度が高くなる角度位置PS2との間に、交点CP1が存在するので、ピーク強度よりも低い強度で他の色と等しく混合が行われるため、美しいグラデーション照明を行える。
又(2)、(3)式の値が下限以上であると、色の境界付近での強度低下を抑えて、美しいグラデーション照明を行える。一方、(2)、(3)式の値が上限以下であると、均一に近い照度を持ちながら、最も強度が高い光束を単色で強調できるため、自然で美しいグラデーション照明を行える。
前記第1の光束の角度強度分布において、前記角度位置PS2における強度をSK1とし、前記第2の光束の角度強度分布において、前記角度位置PS1における強度をSK2としたときに、以下の式を満たすことが好ましい。
SK1/PK2<0.5 (4)
SK2/PK1<0.5 (5)
図1を参照して、第1の光束の角度強度分布AD1において角度位置PS2における強度をSK1とし、第2の光束の角度強度分布AD2において角度位置PS1における強度をSK2とすると、上記(4)、(5)式を満たす。これにより単色領域が一層明るく映え、色変わりする領域とのバランスが一層良くなり、投影面のグラデーションが美しく映える。
また、前記角度位置PCSが1点であることが好ましい。図1において、第2の光束の角度強度分布AD2と、第3の光束の角度強度分布AD3の交点は、第1の光束における最も強度が高くなる角度位置を挟んで両側に2つ(CP2,CP3)存在する。このように、複数の交点が存在すると色の予期せぬ混合が生じ、美しいグラデーション照明を行えない恐れがあり、また無駄な光束が増えるから効率が悪いといえる。なお、交点を求める場合、交点の強度値が、それぞれ角度強度分布AD1,AD2のピーク強度値PK1,PK2の5%を下回ったときは、殆ど照明に寄与しないので交点が存在しないものとみなす。
また、以下の式を満たすことが好ましい。
20°≦PS2−PS1≦60° (7)
第1の光束における最も強度が高くなる角度位置PS1と、第2の光束における最も強度が高くなる角度位置PS2とを(7)式の下限以上に離すことで、単色領域に比べ混合領域の割合が多くなりすぎず、一方、(7)式の上限以下に離すことで、混合領域に比べ単色領域の割合が多くなり過ぎず、バランスがとれた美しいグラデーション照明を行うことができる。
また、前記角度位置PCSと前記角度位置PS2との間における前記第1の光束の角度強度分布の最小値をMN1とし、前記角度位置PCSと前記角度位置PS1との間における前記第2の光束の角度強度分布の最小値をMN2としたときに、以下の式を満たすことが好ましい。
MN1/PK1<0.2 (8)
MN2/PK2<0.2 (9)
図1の例では、MN1=SK1,MN2=SK2である。これにより光源からの光を効率的に利用しながらも、単色領域が一層明るく映え、色変わりする領域とのバランスが一層良くなり、投影面のグラデーションが美しく映える。
また、前記第1の光源と前記第2の光源はLEDであり、前記第1の光学系と前記第2の光学系とは一体的に形成されていることが好ましい。発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)は、蛍光灯や白熱電球に代替可能な照明用光源として注目を集めており、多くの照明装置に採用されている。特に、LEDは、低消費電力で且つ長寿命であるため、交換の手間とコストを削減できる。又、前記第1の光学系と前記第2の光学系とは一体的に形成することで、部品点数の削減や組立工程を簡略化できる。更に、1チップで制御可能の為、色度・強度変化を細かく、簡単に行えるというメリットもある。
また、前記第1の光源及び前記第2の光源の少なくとも一方は,独立して発光可能な発光体を複数個有し、発光させる前記発光体を選択することで、前記第1の光学系及び前記第2の光学系の少なくとも一方から出射する光束の角度強度分布を変更することが可能となっていることが好ましい。
図2は、本照明装置の要部の一例を、基板の長手方向に見た図である。図2の例では、5つの基板ST1〜ST5に発光体LM1〜LM5が取り付けられている。基板ST1〜ST4は、取り付け角度θ1〜θ4がそれぞれ異なっている。一方、基板ST4,ST5は、取り付け角度θ4,θ5が等しくなっている。発光体LM1〜LM5は独立して点灯制御可能となっており、発光体LM1〜LM3から出射された光束は、基板ST1〜ST5の法線方向に進行する。
ここで、第1の光源を発光体LM1〜LM3から構成し、第2の光源を発光体LM4,LM5から構成するものとする。例えば、発光体LM1,LM2を点灯させ、発光体LM3を消灯した場合における第1の光束の角度強度分布は、発光体LM2,LM3を点灯させ、発光体LM1を消灯した場合における角度強度分布とは異なることとなる。つまり単色領域の明るさ・角度強度が異なるから、これと発光体LM4,LM5の点灯と組み合わせることで、グラデーションの様子が異なったものとなる。色の組み合わせによっては、分布の形状、混じり合う領域の最適解が異なってくる。本発明によれば、可動部を利用することなく、発光体の点灯・消灯によって、グラデーション照明の交点位置やピーク強度位置を含むプロファイルを変更でき、照明の自由度が向上する。
また、前記第1の光学系及び前記第2の光学系の少なくとも一方は、リフレクタ及びレンズの少なくとも一方であることが好ましい。これにより前記第1の光束や前記第2の光束の出射角や強度分布を制御できる。
また、前記第1の基板又は前記第2の基板の軸線に対して直交する面において、前記第1の光学系から出射された第1の光束のうち最も強度が高くなるピーク光線と、前記第2の光学系から出射された第2の光束のうち最も強度が高くなるピーク光線は、互いにクロスすることが好ましい。これにより出射瞳を共有する事が出来る為、照明装置全体を小さくする事ができ、また、共通発光面から様々な方向に第1の光束と第2の光束が出射するので、発光面が広い範囲で連続的に発光している様に見えるという利点もある。
また、前記照明装置は、前記第1の光学系から出射された第1の光束と、前記第2の光学系から出射された第2の光束とを通過させるカバー部材が設けられ、前記第1の光学系の持つ散乱性能をσaとし、前記第2の光学系の持つ散乱性能をσbとし、前記カバー部材の持つ散乱性能をσcとしたときに、以下の式を満たすことが好ましい。
σa+σc≦15(°) (10)
σb+σc≦15(°) (11)
(10)、(11)式を満たすように、前記第1の光学系と前記カバー部材の散乱性能の和、及び前記第2の光学系と前記カバー部材の散乱性能の和がガウス分布σで15°以下であると、指向性が失われることを抑制でき、単色−混合−単色という様な美しいグラデーション照明を得ることができる。
また、以下の式を満たすことが好ましい。
σa<10(°) (12)
σb<10(°) (13)
(12)、(13)式を満たすように、前記第1の光学系及び前記第2の光学系にガウス分布σで10°未満の散乱性能を持たせることで、照射域が美しく映える効果がある。
また、以下の式を満たすことが好ましい。
2≦σa<10(°) (14)
2≦σb<10(°) (15)
更に(14),(15)式の値が下限値以上であれば、発光面が視界に入る様な、外観品位が重要な場合において、光源のムラ、例えば、LEDの粒々感を低減する事ができ、外観品位を向上する事が出来る。
また、以下の式を満たすことが好ましい。
σc<10(°) (16)
(16)式を満たすように、出射最終面(発光面)を兼ねるカバー部材にガウス分布σで10°未満の散乱性能を具備させても、照射域が美しく映える他、装置の中身が見えなくなる等の効果があり、照射のバランスをとることで、照射域や照明装置自体の美観性を向上させる事が出来る。
また、以下の式を満たすことが好ましい。
2≦σc<10(°) (17)
更に(17)式の値が下限値以上であれば、発光面が視界に入る様な、外観品位が重要な場合において、装置内部が見え難くなり、美しい外観となる。以上のような散乱性能は、光学系やカバー部材の表面を粗し面とすることなどで得られる。或いはカバー部材の場合、素材への添加物により乳白色にするようにしても良い。
以下に本発明による実施形態を、図面を参照して説明する。図3は、本実施形態の照明装置100を示す斜視図であるが、カバー部材30を外した状態で示している。照明装置100は、好ましくは押し出し成形によって形成されたアルミ製の三角筒状の筐体101と、筐体101の両端に取り付けられた側板102とを有する。筐体101の1面は,長手方向全体にわたって開口した開口部101aとなっている。筐体101内には、第1の光源ユニット10と、第2の光源ユニット20とが配置されている。
図4は、図3の構成を、光源ユニットの基板の長手方向に直交する面IVで切断した断面図である。第1の光源ユニット10は、筐体101の長手方向にわたって延在する同一断面溝状のリフレクタ(第1の光学系)11と、リフレクタ11の底部に設置された細長いアルミ放熱板12と、アルミ放熱板12上に配置された細長い基板(第1の基板)13と、基板13上に列状に並べられた複数個の第1のLED(第1の光源)14とを有する。基板13とアルミ放熱板12とは、熱伝導正面テープ等で密着接合され、筐体101へ紙面垂直方向に挿入されるようにして組み付けられる。リフレクタ11は、溝の側面を構成する一対の湾曲した反射面11aを有しており、すなわち一方向に集光パワーを持つ。反射面11aを粗し面とすることもできる。第1のLED14は、ここでは青色の発光色を有するものとする。
一方、第2の光源ユニット20は、第1の光源ユニット10に隣接並行して、筐体101の長手方向にわたって延在する同一断面溝状のリフレクタ(第2の光学系)21と、リフレクタ21の底部に設置された細長いアルミ放熱板22と、アルミ放熱板22上に配置された細長い基板(第2の基板)23と、基板23上に列状に並べられた複数個の第2のLED(第2の光源)24とを有する。基板23とアルミ放熱板22とは、熱伝導正面テープ等で密着接合され、筐体101へ紙面垂直方向に挿入されるようにして組み付けられる。リフレクタ21は、溝の側面を構成する一対の湾曲した反射面21aを有しており、すなわち一方向に集光パワーを持つ。反射面21aを粗し面とすることもできる。第2のLED24は、ここでは赤色の発光色を有するものとする。本実施形態では、リフレクタ11,21は、筐体101の一部としているが、別体としても良い。
筐体101の開口部101aを遮蔽するようにして、断面円弧状のカバー部材30が設けられている。カバー部材30に拡散機能を持たせるようにしてもよい。以下の式を満たすと好ましい。但し、図4に点線で示すように、リフレクタ11,21とカバー部材30との間に、拡散シートDFを配置しても良い。
σa+σc≦15(°) (10)
σb+σc≦15(°) (11)
σa<10(°) (12)
σb<10(°) (13)
σc<10(°) (16)
但し、
σa:リフレクタ11の散乱性能
σb:リフレクタ21の散乱性能
σc:カバー部材30の散乱性能
好ましくは、以下の式を満たすことである。
2≦σa<10(°) (14)
2≦σb<10(°) (15)
2≦σc<10(°) (17)
図4に示すように、第1のLED14と第2のLED24は、互いに異なる角度で取り付けられている。よって、第1のLED14から出射する最も強度が高いピーク光線(一般的には中心線)LB1は、第1のLED14の出射面の法線方向に出射し、第2のLED24から出射する最も強度が高いピーク光線LB2は、第2のLED24の出射面の法線方向に出射したときに、光束LB1,LB2は図3の断面上でクロスしている。
図5は、照明装置100を使用状態で示す断面図である。図5において、照明装置100は、開口部側を壁面WLに対向させた状態で床面FL上に設置される。不図示のドライバから供給された電流により、第1のLED14と第2のLED24が駆動されて発光する。第1のLED14からの出射光は、リフレクタ11の反射面11aで集光され、カバー部材30を介して拡散された状態で外部に出射し壁面WLを青色光で照明する。一方、第2のLED24からの出射光は、リフレクタ21の反射面21aで集光され、カバー部材30を介して拡散された状態で外部に出射し壁面WL(一部は天井面CL)を赤色光で照明する。このとき、ハッチングで示すように、第1のLED14からの出射光と第2のLED24からの出射光は一部が重なり合って、鉛直方向に色彩が徐々に変化するグラデーション照明を形成できる。自然界では、空と地平線もしくは水平線など、鉛直方向に色彩が徐々に変化するシーンが多く見られ、これが観察者に癒やしをもたらす効果がある。本実施形態の照明装置により、自然のシーンに近い色彩を疑似的に作り出すことができる。
本実施形態によれば、例えば、図5のように、照明装置100を壁面WLに向けて下側から照射する場合、各光源から壁面までの距離が異なる使用状態となるが、かかる照明装置100の使用状態に応じて、例えば、図1の例のような角度強度分布において、PK1(第1の光束の角度強度分布AD1でのピーク強度)<PK2(第2の光束の角度強度分布AD2でのピーク強度)となるように適切なピーク強度を設定することができ、これにより壁面等の投影面においてバランスのとれたグラデーション照明を行うことができる。
以下、上述した実施形態に好適な実施例について説明する。図6は、実施例のシミュレーションで用いた、照明装置と照明する部屋との関係を示す図である。ここで、照明装置100の使用状態として、住宅の壁面WLから天井CLへの照明を想定する。一例として住宅の床面FLから天井CLまでの高さは、約2500mmとする。更に、床面FLに高さ250mm程度の台を設け、床面FLと平行な台上に照明装置100を設置し、壁面WLから天井CLに対してできるだけ小型化された2色のグラデーション照明を生成することとする。ここで角度強度分布として、床面FLと平行に壁面WLに向かう角度を0°とし、照明装置100から鉛直方向に天井CLに向かう側を+90°とし、床面FLに向かう方向を−90°とする。照射領域において必要スペックは変化し、それに合わせてリフレクタによる集光機能の変化、第1のLED,第2のLEDの数などが変化し、照明サイズが変わっても本発明の範囲内である。また、第1のLED,第2のLEDの色度に関して、シミュレーションソフトの都合上、波長で発光色を制御し、シミュレーションを行うものとする。また、以下の実施例形状はバー状としたが、同形状の断面でドーナツ状等でもよく、例えば、天井を照らす様な装置になっていても良い。また光学系は、押し出し形状(1軸方向にパワー)だが、複数軸方向にパワー持っていても良く、少なくとも1軸、本実施例の方向には集光機能を持つ。
(実施例1)
図7は、実施例1の照明装置の断面図である。実施例1では、第1の光源ユニットとして、第1のLED14と基板13とアルミ放熱板12とリフレクタ11とを有し、第2の光源ユニットとして、第2のLED24と基板23とアルミ放熱板22とリフレクタ21を有するものである。第1のLED14の出射面は、鉛直面に対してθ1=10°傾いており、第2のLED24の出射面は、鉛直面に対してθ2=45°傾いており、角度強度分布における所望のピーク位置の差を実現できる。
実施例1の照明装置は、高さH及び幅W=約30mm、長さ約140mmのバー形状の筐体101を有しており、第1のLED14,第2のLED24ともに、16個のLEDを、長手方向(紙面垂直方向)に6.4mmピッチ間隔で配置しており、出射面はともに平面であり、第1のLEDは波長470nmの青色、第2のLEDは波長640nmの赤色の発光色を有し、それぞれリフレクタ11,21の反射面は曲面である。
リフレクタ11,21は、長手方向に延在する断面形状同一の溝状であって、高さ方向に光学パワーを持ち、長手方向断面が一様である。その反射面は実際の製造を考慮して、僅かな散乱面(σ2)として設定している。リフレクタ11,21に散乱機能を持たせる事で、LED発光時の粒状感を低減し、装置を覗いた時の美観性は向上するが、散乱性能を大きくしすぎると、指向性を失い、美しいグラデーションを生成する妨げになる為、散乱性能は、光学系で合わせてσ<15°にすることが好ましい。
筐体101の開口部101aに設けたカバー部材30は、素材自体に拡散機能(σ4)を持たせ、LED14,23の粒々感の低減、照射面のムラ消しの役割を持っている。リフレクタ11,21から開口部101aの間に拡散シート等を配置しても同様の効果を得られるが、カバー部材30にその機能を持たせる事で拡散シート等を省略でき、容易に組み立てる事が出来る。発光面となるカバー部材30自体に粒子等を混ぜ込み拡散機能を持たせる、或いは内外を粗面にする等の手法は、デザイン性・光学性能を考慮し適宜選択できる。
第1のLED14のNA10刻みの光線図は図8に示す様になる。光束の経路が分かり易い様に、第1のLED14用のリフレクタに当たる光束は、その面に吸収される様に設定されている。図のXで示す様に第1のLED14用のリフレクタ11に当たっていないNA30の光束の一部が、第2のLED24用の床側リフレクタに当たる事無いようにリフレクタの終端部の位置を設計している。第1のLED14用の天井側リフレクタ終端部も同様に、第1のLED24の光束に当たらない様に設計している。また、第1のLED14の床側と第2のLED24の天井側のリフレクタは省スペース化を目的に接触しており、その長さは互いの接触していないリフレクタよりも短くなっている。
以下、実施例1のシミュレーション結果を示す。図9は、図6の断面における角度強度分布図であり、縦軸は出射強度を示し、横軸は図5で定義される角度である。LEDの発光強度は最初に全て1lmでシミュレーションを行い、30、60cm先の壁面でのピーク照度比が略1対1となる様に、調整した結果である。図9において、第1のLED11から出射されリフレクタ11で集光された光束における角度強度分布をAD1とし、第2のLED21から出射されリフレクタ21で集光された光束における角度強度分布をAD2とする。又、比較のため、リフレクタ11がないとした場合における第1のLED11からの出射光束における角度強度分布をAD1Lとし、リフレクタ21がないとした場合における第2のLED21からの出射光束における角度強度分布をAD2Lとする。リフレクタを設けない場合の角度強度分布AD1L,AD2Lに対し、リフレクタを設けることで、角度強度分布AD1,AD2に示すようにピーク強度が高まり、単色が映える美しいグラデーション照明を実現できる。
図9において、角度強度分布AD1,AD2の交点CP1が1カ所であり、つまり角度位置PCSが1点である。角度強度分布AD1における最も強度が高くなる角度位置PS1=10°であり、そのピーク強度PK1=11.5であり、角度強度分布AD2における最も強度が高くなる角度位置PS2=50°であり、そのピーク強度PK2=28であり、角度強度分布AD1,AD2の交点の角度位置PCS=20°であり、強度SCS=10である(各符号は図1参照,以下同じ)。よって、10°<20°<50°となって(1)式を満たす。又、SCS/PK1=0.87であるから(2)式を満たし、SCS/PK2=0.34であるから(3)式を満たす。
更に、角度強度分布AD1において角度位置PS2における強度SK1=0であり、角度強度分布AD2において角度位置PS1における強度SK2=0であるから、それぞれ(4)、(5)式を満たす。又、PS2−PS1=40°となるから(7)式を満たす。更に、角度位置PCSと角度位置PS2との間における角度強度分布AD1の最小値MN1=SK1=0であり、角度位置PCSと角度位置PS1との間における角度強度分布AD2の最小値MN2=SK2=0であるから、それぞれ(8)、(9)式を満たす。
このように、各々の角度強度分布AD1,AD2は互いのピーク強度位置で略0になっていると、無駄な拡がりが無く、各々の単色領域も美しく発光する様になっており、グラデーションが美しく映える様になっている。図10にカラーグラデーションの色度分布の一部を示す。照射面の照度ピーク値(照射面で最も明るい場所)を通り、床から天井方向への色度分布であり、カラーグラデーションの変化方向である。本実施例では前述の様に、一般住宅で照明装置発光面を壁面に向けて壁面〜天井面にカラーグラデーションを生成する場合を想定している。壁面から60cm程度離した場合の色度分布図を示す(各距離での色度分布図は、図9のLED毎の角度強度分布より求める事が出来る)。評価面サイズは2700mm×2500mm(床〜天井方向×幅)で10×10mm毎にその色度を表している。床〜天井方向にかけて壁面で青〜赤のグラデーションに移り行く結果となっている。グラフの傾きが色変化の度合いを示す物で、後述の他実施例に比べ、傾きが大きく、くっきりとした色変化になっている。色度の変化のする領域とそうでない領域を持ち、色の組み合わせ毎に、グラフの傾き加減を適切に調整する事が、美しいグラデーションを生成する上で重要であり、交点の位置、ピーク角度位置差がそれらを制御する重要なパラメータとなっている。
(実施例2)
図11は、実施例2の照明装置の断面図である。実施例2では、第1の光源ユニットとして、第1のLED14とリフレクタ11と基板13、更にレンズ15を有し、第2の光源ユニットとして、第2のLED24とリフレクタ21と基板23、更にレンズ25を有するものである。第1のLED14の出射面は、鉛直面に対してθ1=25°傾いており、第2のLED24の出射面は、鉛直面に対してθ2=45°傾いており、角度強度分布における所望のピーク位置の差を実現できる。
実施例2の照明装置は、高さ約30mm、幅約20mm、長さ約140mmのバー形状の筐体を有しており、第1のLED14,第2のLED24ともに、16個のLEDを、長手方向(紙面垂直方向)に6.4mmピッチ間隔で配置しており、出射面はともに平面であり、第1のLEDは波長470nmの青色、第2のLEDは波長640nmの赤色の発光色を有している。なお、本実施例では、平板状であるカバー部材30の一部(第2のLED24からの出射光束の透過部)に、複数の平行な溝からなる拡散部30aを形成している。
リフレクタ11,21の機能に関しては、実施例1と同様であるが、加えて、第1のLED14からの出射光束を図10で下方に向けるために、リフレクタ11の反射面11bを有する。一方、レンズ15,25に関しては、レンズ部がシリンドリカル形状であって、リフレクタ11,21と同様に一方向にパワーを持ち、NAが小さい物をより集光するように設計している為、リフレクタを小さくでき、高さ及び幅方向のサイズダウンを実現している。本実施例では、リフレクタ11、21,レンズ15,25共に,正の光学パワーを持つ様に設計しているが、レンズ15,25を負レンズにしても良く、リフレクタ11,21と併せて、LED単体のランバーシアン分布よりも光束の拡がりが狭くなっていれば、集光機能を有する光学系という事が出来る。なお、レンズ15,25の側面の一方を鈎状の脚部とし、アルミの押し出し成形から形成されると好ましい筐体101の溝内に、紙面垂直方向から挿入して組み付けるようにしても良い。このとき、レンズ15,25の一部15a、25aを基板13,23に当接させることで、基板13,23の固定ができる。ここでは、基板13,23を、両面テープで筐体101に貼り付けた後、レンズ15,25で固定する。
以下、実施例2のシミュレーション結果を示す。図12は、図6の断面における角度強度分布図であり、縦軸は出射強度を示し、横軸は図5で定義される角度である。条件等は実施例1と同様である。図12において、第1のLED11から出射されリフレクタ11で集光された光束における角度強度分布をAD1とし、第2のLED21から出射されリフレクタ21で集光された光束における角度強度分布をAD2とする。
図12において、角度強度分布AD1,AD2の交点CP1が1カ所であり、つまり角度位置PCSが1点である。角度強度分布AD1における最も強度が高くなる角度位置PS1=10°であり、そのピーク強度PK1=10であり、角度強度分布AD2における最も強度が高くなる角度位置PS2=45°であり、そのピーク強度PK2=20.8であり、角度強度分布AD1,AD2の交点の角度位置PCS=23°であり、強度SCS=7.8である。よって、10°<23°<45°となって(1)式を満たす。又、SCS/PK1=0.78であるから(2)式を満たし、SCS/PK2=0.375であるから(3)式を満たす。
更に、角度強度分布AD1において角度位置PS2における強度SK1=4.3であり、角度強度分布AD2において角度位置PS1における強度SK2=3.8であるから、それぞれSK1/PK2=0.21,SK2/PK1=0.38となって(4)、(5)式を満たす。又、PS2−PS1=35°となるから(7)式を満たす。更に、角度位置PCSと角度位置PS2との間における角度強度分布AD1の最小値MN1=SK1=4.3であり、角度位置PCSと角度位置PS1との間における角度強度分布AD2の最小値MN2=SK2=3.8であるから、MN1/PK1=0.43,MN2/PK2=0.18となって(8)、(9)式を満たす。
図13に実施例2のカラーグラデーションの色度分布の一部を示す。その条件も、実施例1と同様である。実施例1と比べ、グラデーションの変化領域が長く、傾きが緩くゆったりとしている。つまり、色の移り変わりをより広い範囲で認識出来る条件となっている。
(実施例3)
図14は、実施例3の照明装置の断面図である。実施例3では、第1の光源ユニットとして、第1のLED14と基板13とリフレクタ11とを有し、第2の光源ユニットとして、第2のLED24と基板23とリフレクタ21とを有するものである。第1のLED14の出射面は、鉛直面に対してθ1=50°傾いており、第2のLED24の出射面は、鉛直面に対してθ2=15°傾いており、角度強度分布における所望のピーク位置の差を実現できる。
実施例3の照明装置は、高さ約20mm、幅約20mm、長さ約140mmのバー形状の筐体(不図示)を有しており、第1のLED14,第2のLED24ともに、16個のLEDを、長手方向(紙面垂直方向)に6.4mmピッチ間隔で配置しており、出射面はともに平面であり、第1のLEDは波長640nmの赤色、第2のLEDは波長470nmの青色の発光色を有している。なお、本実施例では、カバー部材30が、平板をL字断面状に折り曲げてなり、第1のLED14の出射光束を透過する領域31と、第2のLED24の出射光束を透過する領域32とを有してなる。
カバー部材30は、内部に拡散機能を持たせたものであり、外部から視認される各LED14、23の粒々感の低減や、照射面のムラ消しの役割を持っている。リフレクタ11,21からカバー部材30までの間に拡散シート等を配置しても同様の効果を得られるが、カバー部材30にその機能を持たせる事で拡散シート等を省略でき、組み立て性が向上する。発光面としてのカバー部材30自体に、粒子等を混ぜ込み拡散機能を持たせる、或いは内外を粗面にする等の手法は、デザイン性・光学性能を考慮し適宜選択できる。
本実施例の光学系の特徴として、LED14,23間におけるリフレクタ11,21の中央側反射面が、それに対向する反射面より長く延在しているので、各々のLED14,23から出射する光束が各々照射領域まで照射しすぎないように、すなわち、複数色の光束が混じり合う混合領域(後述する図15でAR1)と、単色の光束のみの単色領域(図15でAR2)のバランスを崩さないような形状となっている。対向する反射面が短いのは、最低限の光学性能を満たし、かつ、サイズダウンする為である。ここで、角度強度分布上、ピーク強度に対して5%未満の光束が混ざる場合には、1色の光束のみの単色領域であるものとみなす。
本実施例の光学系の別の特徴として、カバー部材30にて、第1のLED14の出射光束を透過する領域31と、第2のLED24の出射光束を透過する領域32とを分けているので、各々のLED14,23の出射光束に出射領域を持たせる事で、発光面輝度を抑える事ができ、また、装置全体を薄くする事が出来る。
以下、実施例3のシミュレーション結果を示す。図15は、図6の断面における角度強度分布図であり、縦軸は出射強度を示し、横軸は図5で定義される角度である。条件等は実施例1と同様である。図15において、第1のLED11から出射されリフレクタ11で集光された光束における角度強度分布をAD1とし、第2のLED21から出射されリフレクタ21で集光された光束における角度強度分布をAD2とする。
図15において、角度強度分布AD1,AD2の交点CP1が1カ所であり、つまり角度位置PCSが1点である。角度強度分布AD1における最も強度が高くなる角度位置PS1=10°であり、そのピーク強度PK1=9.8であり、角度強度分布AD2における最も強度が高くなる角度位置PS2=45°であり、そのピーク強度PK2=21.8であり、角度強度分布AD1,AD2の交点の角度位置PCS=15°であり、強度SCS=7.8である。よって、10°<15°<45°となって(1)式を満たす。又、SCS/PK1=0.80であるから(2)式を満たし、SCS/PK2=0.358であるから(3)式を満たす。
更に、角度強度分布AD1において角度位置PS2における強度SK1=3.8であり、角度強度分布AD2において角度位置PS1における強度SK2=6.2であり、それぞれSK1/PK2=0.17,SK2/PK1=0.63となって(4)、(5)式を満たす。又、PS2−PS1=35°となるから(7)式を満たす。更に、角度位置PCSと角度位置PS2との間における角度強度分布AD1の最小値MN1=SK1=3.8であり、角度位置PCSと角度位置PS1との間における角度強度分布AD2の最小値MN2=SK2=0であるから、MN1/PK1=0.39,MN2/PK2=0.02となって(8)、(9)式を満たす。
図16に実施例3のカラーグラデーションの色度分布の一部を示す。その条件も、実施例1と同様である。実施例1、2と比べ、グラデーションの変化領域がさらに長く、傾きがさらに緩いので非常にゆったりとしたグラデーションになっている。つまり、色の移り変わりをさらに広い範囲で、ゆったりと認識出来る条件となっている。
以上述べた実施例の他、図2に示すようにLED群を並べて配置しても良い。図17(a)(b)は図2の光学系から出射した光束が作りだす照射領域を簡易的に楕円で示した図である。例えば、図17(a)はLEDとしてのLM1〜LM3がA色、LM4,LM5がB色であった場合の照射域の状態を示し、図17(b)は、LM1,LM2がA色、LM3〜LM5がB色であった場合の照射域の状態を示している。この様に、各光源群の発光色を適宜変える事で、簡易に角度強度分布を変え、単色領域・色変化領域の割合を変化させ、様々な美しいグラデーションを簡易な方法、簡易な装置で実現する事ができ、その結果、どの様な色の組み合わせでも美しいグラデーションを創り出す事が出来る。
以上の実施例では、バー形状を上げたが、円環(ドーナツ)状、蛇の様にうねった形状でも実現可能である。
以上述べた実施例の様に、グラデーションの変化領域や変化の仕方(色度変化の傾き)は照射面や発光する色により最適条件が異なる。仕様に合わせたチューニングを行う必要がある。被照射面の条件により、各LED群の角度強度分布の形状(拡がり)は変わる事は容易に想像でき、それにより、そのサイズも変わる事は容易に理解される。
図18(a)は、別な実施形態にかかる図2と同様な断面図であり、基板と光学系は省略している。図18(b)は、本実施形態にかかる図17と同様な図であるが3色点灯状態で示す。本実施形態では、光源LED1は、黄色の出射光を出射し、光源LED1に隣接する光源LED2は、青色の出射光を出射し、光源LED2に隣接する光源LED3は、赤色の出射光を出射する。ここで、第1の光源と第2の光源は、光源LED3のみを消灯した場合(図18(b)の赤照明が消える)に光源LED1と光源LED2が相当し,光源LED1のみを消灯した場合(図18(b)の黄照明が消える)に光源LED2と光源LED3が相当し、光源LED2のみを消灯した場合(図18(b)の青照明が消える)に光源LED1と光源LED3がそれぞれ相当する。つまり、出射光線の角度強度分布が隣り合う光源であれば,上記(1)〜(9)式を満たすことで本発明の第1の光源と第2の光源になりうる。これを図示しない4つの光源の場合に応用するに、中央の2つの光源を消灯したときは、両端の点灯している2つの光源が、この条件式を満足することで本発明の範囲に含まれる。5つ以上の場合も同様である。
特に色相が近い発光色の光源を点灯させる場合には、全ての組み合わせで上記(1)〜(9)式を満たすものを3つ以上同時に発光させることで、美しいグラデーション照明を実現できる。一方、色相が遠い発光色の光源の場合には、上記(1)〜(9)式を満たすようにして2つのみ点灯させることで美しいグラデーション照明を実現できる。
本発明は、本明細書に記載の実施形態や実施例に限定されるものではなく、他の実施例・変形例を含むことは、本明細書に記載された実施形態や実施例や技術思想から本分野の当業者にとって明らかである。
10 第1の光源ユニット
11 リフレクタ
11a 反射面
11b 反射面
12 アルミ放熱板
13 基板
15 レンズ
20 第2の光源ユニット
21 リフレクタ
22 アルミ放熱板
23 基板
25 レンズ
30 カバー部材
30a 拡散部
100 照明装置
101 筐体
101a 開口部
102 側板

Claims (15)

  1. 第1の光束を出射する第1の光源と、前記第1の光源を取り付けた第1の基板と、前記第1の光源から出射された第1の光束に対して集光機能を有する第1の光学系と、第2の光束を出射する第2の光源と、前記第2の光源を取り付けた第2の基板と、前記第2の光源から出射された第2の光束に対して集光機能を有する第2の光学系と、を有し、
    前記第1の基板と前記第2の基板の長手方向の軸線は略平行に延在しており、
    前記第1の光束の色度と前記第2の光束の色度とは異なっており、
    前記第1の基板又は前記第2の基板の軸線に対して直交する面において、前記第1の光学系から出射された第1の光束と、前記第2の光学系から出射された第2の光束の角度強度分布をそれぞれとったときに、前記第1の光束における最も強度が高くなる角度位置をPS1とし、その強度をPK1とし、前記第2の光束における最も強度が高くなる角度位置をPS2とし、その強度をPK2とし、前記第1の光束と前記第2の光束の角度強度分布上の交点の角度位置をPCSとし、その強度をSCSとしたときに、以下の式を満たすことを特徴とする照明装置。
    PS1<PCS<PS2 (1)
    0.2≦SCS/PK1≦0.9 (2)
    0.2≦SCS/PK2≦0.9 (3)
  2. 前記第1の光束の角度強度分布において、前記角度位置PS2における強度をSK1とし、前記第2の光束の角度強度分布において、前記角度位置PS1における強度をSK2としたときに、以下の式を満たす請求項1に記載の照明装置。
    SK1/PK2<0.5 (4)
    SK2/PK1<0.5 (5)
  3. 前記角度位置PCSが1点である請求項1又は2に記載の照明装置。
  4. 以下の式を満たす請求項1〜3のいずれかに記載の照明装置。
    20°≦PS2−PS1≦60° (7)
  5. 前記角度位置PCSと前記角度位置PS2との間における前記第1の光束の角度強度分布の最小値をMN1とし、前記角度位置PCSと前記角度位置PS1との間における前記第2の光束の角度強度分布の最小値をMN2としたときに、以下の式を満たす請求項1〜4のいずれかに記載の照明装置。
    MN1/PK1<0.2 (8)
    MN2/PK2<0.2 (9)
  6. 前記第1の光源と前記第2の光源はLEDであり、前記第1の光学系と前記第2の光学系とは一体的に形成されている請求項1〜5のいずれかに記載の照明装置。
  7. 前記第1の光源及び前記第2の光源の少なくとも一方は,独立して発光可能な発光体を複数個有し、発光させる前記発光体を選択することで、前記第1の光学系及び前記第2の光学系の少なくとも一方から出射する光束の角度強度分布を変更することが可能となっている請求項1〜6のいずれかに記載の照明装置。
  8. 前記第1の光源と前記第2の光源は、細長い基板上に列状に並べられた複数個のLEDからなる請求項1〜7のいずれかに記載の照明装置。
  9. 前記第1の光学系及び前記第2の光学系の少なくとも一方は、リフレクタ及びレンズの少なくとも一方である請求項1〜8のいずれかに記載の照明装置。
  10. 前記第1の基板又は前記第2の基板の軸線に対して直交する面において、前記第1の光束の角度強度分布において前記角度位置PS1を通るピーク光線と、前記第2の光束の角度強度分布において前記角度位置PS2を通るピーク光線は、互いにクロスする請求項1〜9のいずれかに記載の照明装置。
  11. 前記照明装置は、前記第1の光学系から出射された第1の光束と、前記第2の光学系から出射された第2の光束とを通過させるカバー部材が設けられ、前記第1の光学系の持つ散乱性能をσaとし、前記第2の光学系の持つ散乱性能をσbとし、前記カバー部材の持つ散乱性能をσcとしたときに、以下の式を満たす請求項1〜10のいずれかに記載の照明装置。
    σa+σc≦15(°) (10)
    σb+σc≦15(°) (11)
  12. 以下の式を満たす請求項11に記載の照明装置。
    σa<10(°) (12)
    σb<10(°) (13)
  13. 以下の式を満たす請求項11に記載の照明装置。
    2≦σa<10(°) (14)
    2≦σb<10(°) (15)
  14. 以下の式を満たす請求項11〜13のいずれかに記載の照明装置。
    σc<10(°) (16)
  15. 以下の式を満たす請求項11〜13のいずれかに記載の照明装置。
    2≦σc<10(°) (17)
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