JPWO2015107895A1 - 無線通信装置、無線通信方法、無線通信プログラム、および情報通知システム - Google Patents

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Abstract

フレーム集約による効率性を考慮した経路選択を可能とするために、本発明の無線通信装置は、無線通信装置との間で接続が確立していない他の無線通信装置から、他の無線通信装置が接続を確立済みのネットワークにおけるフレーム集約に関わる情報であるフレーム集約情報を含むネットワーク情報を受信する受信手段を備える。

Description

本発明は、無線ネットワーク、例えば、マルチホップネットワークに適用することが可能な無線通信装置、無線通信方法、記憶媒体、および情報通知システムに関する。
無線ネットワークシステムの一形態として、無線マルチホップネットワーク(以降、「マルチホップネットワーク」と呼ぶ)が知られている。マルチホップネットワークにおいて、ネットワークに属する所定の複数の無線通信装置間で情報交換を行う際に両装置間で直接電波が届かない場合、他の無線通信装置を経由した情報交換が行われる。すなわち、マルチホップネットワークによって、無線通信装置は、直接電波が届かないエリアや通信インフラを持たないエリアに存在する無線通信装置と通信することができる。従って、マルチホップネットワークの、広範囲をカバーする必要のあるセンサネットワークや災害時などでインフラが消失した際の情報伝達プラットフォームへの活用が期待されている。
マルチホップネットワークの場合、上述したように、複数の無線ネットワークを経由した通信が行われるため、より多くの無線ネットワーク資源が消費される。このため、マルチホップネットワークにおいて、無線ネットワーク資源の効率的利用が要請されている。
無線ネットワーク資源を効率的に利用するための第1の技術として、「経路選択」を挙げることができる。
例えば、特許文献1は、ルーティングパケットにより検知された不安定な無線リンクを通信経路として使用可能な無線リンクから排除する技術を記載する。
また、特許文献2および非特許文献1は、位置情報に基づいて経路を選択する技術を記載する。具体的には、例えば、特許文献2は、宛先無線通信装置により近い場所に位置する無線通信装置を中継装置として選択する技術を記載する。
また、特許文献3は、パケット到達率とホップ数とが加味されたパスコストに基づいて経路を選択する技術を記載する。
無線ネットワーク資源を効率的に利用するための第2の技術として、「フレーム集約」を挙げることができる。例えば、無線LAN規格のひとつであるIEEE802.11nでは、A-MSDUおよびA-MPDUといった、フレーム集約に関する規格が標準化されている。上記において、LANは、Local Area Networkの略であり、IEEEは、The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.の略であり、A-MSDUは、Aggregate MAC Service Data Unitの略であり、A-MPDUは、Aggregate MAC Protocol Data Unitの略である。
また、特に、IEEE802.11で採用されているCSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)の場合、衝突回避のためのランダムな待ち時間が設定される。この待ち時間によりデータ同士の衝突は回避される。しかしながら、この待ち時間の存在により、データ転送のスループットが低下する虞がある。そこで、複数のフレームを集約して単一フレームとして送信することにより、上記待ち時間を短縮させることができる。従って、無線ネットワーク資源が効率的に利用される可能性が高まる。
なお、IEEE802.11ないしCSMA/CAを利用する通信手段に限らず、無線ネットワークにおいては干渉・衝突回避の観点から、フレーム送信ごとに待ち時間が発生する。従って、フレーム集約の効果は、IEEE802.11に限定されない。
例えば、特許文献4は、サーバ装置の下層に設けられるゲートウェイが、その傘下の各計量器端末からの検針データを集約してサーバ装置へ送信する技術を記載する。
特開2008−035473号公報(ページNo.6、7、図1、2、7) 特開2007−208955号公報(ページNo.6、7、10、図2) 特開2012−239243号公報(ページNo.9〜12、図1〜8) 特開2011−034388号公報(ページNo.6〜9、図1〜4)
M. Zorzi et al., "Geographic Random Forwarding (GeRaF) for Ad Hoc and Sensor Networks: Multihop Performance", IEEE TRANSACTIONS ON MOBILE COMPUTING, VOL. 2, NO. 4, pp. 337-348, 2003
上述したとおり、フレーム集約には、無線ネットワーク資源の効率的利用の効果がある。従って、フレーム集約による効率性を考慮した経路選択が実行されれば、無線ネットワーク資源をより効率的に利用することができる。
しかしながら、一般的なマルチホップネットワークにおける経路選択において、フレーム集約による効率性は全く考慮されていない。さらに、特許文献1−4および非特許文献1は、フレーム集約による効率化の影響を経路選択に反映させるための仕組みについて全く言及していない。
本発明は、フレーム集約による効率性を考慮した経路選択を行うことが可能な、無線通信装置、無線通信方法、記憶媒体、および情報通知システムを提供することを目的とする。
本発明の無線通信装置は、無線通信装置との間で接続が確立していない他の無線通信装置から、他の無線通信装置が接続を確立済みのネットワークにおけるフレーム集約に関わる情報であるフレーム集約情報を含むネットワーク情報を受信する受信手段を備える。
また、本発明の無線通信装置は、無線通信装置が接続を確立済みのネットワークにおけるフレーム集約に関わる情報であるフレーム集約情報を含むネットワーク情報を、無線通信装置との間で接続が確立していない他の無線通信装置へ送信する送信手段を備える。
本発明の無線通信方法は、無線通信装置との間で接続が確立していない他の無線通信装置から、他の無線通信装置が接続を確立済みのネットワークにおけるフレーム集約に関わる情報であるフレーム集約情報を含むネットワーク情報を受信することを特徴とする。
また、本発明の無線通信方法は、無線通信装置が接続を確立済みのネットワークにおけるフレーム集約に関わる情報であるフレーム集約情報を含むネットワーク情報を、無線通信装置との間で接続が確立していない他の無線通信装置へ送信することを特徴とする。
本発明の記憶媒体は、無線通信装置のコンピュータに、無線通信装置との間で接続が確立していない他の無線通信装置から、他の無線通信装置が接続を確立済みのネットワークにおけるフレーム集約に関わる情報であるフレーム集約情報を含むネットワーク情報を受信する処理を実行させるための無線通信プログラムを記憶する。
また、本発明の記憶媒体は、無線通信装置のコンピュータに、無線通信装置が接続を確立済みのネットワークにおけるフレーム集約に関わる情報であるフレーム集約情報を含むネットワーク情報を、無線通信装置との間で接続が確立していない他の無線通信装置へ送信する処理を実行させるための無線通信プログラムを記憶する。
本発明の情報通知システムは、第1の無線通信装置と第2の無線通信装置とを備え、第1の無線通信装置から、第1の無線通信装置との間で接続が確立していない第2の無線通信装置へ、第1の無線通信装置が接続を確立済みのネットワークにおけるフレーム集約に関わる情報であるフレーム集約情報を含むネットワーク情報を通知する。
本発明によれば、フレーム集約による効率性を考慮した経路選択を行うことが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係る無線通信装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る無線通信装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態に係る情報通知システムの構成例を示す図である。 図3に示す無線端末の構成例を示すブロック図である。 直接接続ネットワーク情報および上流ネットワーク情報を説明するためのネットワーク接続図である。 ネットワーク情報を含むメッセージフレームの一例を示す図である。 ネットワーク情報記憶手段に格納される直接接続ネットワーク情報の一例を示す図である。 ネットワーク情報記憶手段に格納される上流ネットワーク情報の一例を示す図である。 図3に示すアクセスポイントの構成例を示すブロック図である。 無線端末における、ネットワーク情報の送信動作の一例を示すフローチャートである。 無線端末における、ネットワーク情報の受信動作の一例を示すフローチャートである。 無線端末における、ネットワーク情報を利用した他の無線通信装置との接続動作の一例を示すフローチャートである。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る無線通信装置100の構成例を示すブロック図である。無線通信装置100は、受信手段102を備える。受信手段102は、無線通信装置100との間で接続が確立していない他の無線通信装置(図1において不図示)から、他の無線通信装置が接続を確立済みのネットワークにおけるフレーム集約に関わる情報であるフレーム集約情報を含むネットワーク情報を受信する。
以上説明した第1の実施形態において、無線通信装置100は、他の無線通信装置が接続を確立済みのネットワークにおけるフレーム集約に関わる情報であるフレーム集約情報を受信する。従って、無線通信装置100は、フレーム集約による効率性を考慮した経路選択を行うことができる。結果として、無線ネットワーク資源をより効率的に利用することができる。
[第2の実施形態]
図2は、本発明の第2の実施形態に係る無線通信装置200の構成例を示すブロック図である。無線通信装置200は、送信手段202を備える。送信手段202は、無線通信装置200が接続を確立済みのネットワークにおけるフレーム集約に関わる情報であるフレーム集約情報を含むネットワーク情報を、無線通信装置200との間で接続が確立していない他の無線通信装置(図2において不図示)へ送信する。
以上説明した第2の実施形態において、他の無線通信装置は、無線通信装置200から、無線通信装置200が接続を確立済みのネットワークにおけるフレーム集約に関わる情報であるフレーム集約情報を受信することができる。従って、他の無線通信装置は、フレーム集約による効率性を考慮した経路選択を行うことができる。結果として、無線ネットワーク資源をより効率的に利用することができる。
[第3の実施形態]
(構成の説明)
図3は、本発明の第3の実施形態に係る情報通知システム50の構成例を示す図である。情報通知システム50は、無線端末1と、アクセスポイント2と、サーバ3とを含む。無線端末1は、他の無線端末1またはアクセスポイント2と接続する。アクセスポイント2は、ネットワーク4を介して、サーバ3と接続する。
図3において、無線端末1−2、1−3がアクセスポイント2−1に接続され、無線端末1−4、1−5、1−6がアクセスポイント2−2に接続される例が示される。アクセスポイント2−1、2−2は、ネットワーク4を介してサーバ3に接続される。また、無線端末1−7は無線端末1−4と接続される。無線端末1−7は、無線端末1−4、アクセスポイント2−2、およびネットワーク4を介してサーバ3と通信する。
なお、図3には、無線端末1−1がどの無線端末1およびアクセスポイント2とも接続されていない状態が示されている。以下において、無線端末1−1が新たな接続先を選択して接続するまでの一連の処理が説明される。従って、図3は、無線端末1−1がどの接続先とも接続されていない初期状態を示す。上記一連の処理については、以下詳細に説明する。なお、無線端末1−1の通信範囲5内には、無線端末1−2、1−3、1−7およびアクセスポイント2−2が存在しているものとする。
図4は、図3に示す無線端末1の構成例を示すブロック図である。無線端末1は、第1アンテナ10−1と、第2アンテナ10−2と、第1通信手段11−1と、第2通信手段11−2と、フレーム送信手段12と、フレーム受信手段13と、ネットワーク情報記憶手段14と、接続処理手段15と、ネットワーク情報生成手段16と、ネットワーク情報解析手段17と、パケット処理手段18と、を備える。
第1通信手段11−1は、第1アンテナ10−1を介して受信した無線信号をフレームに復号し、フレーム受信手段13に渡す。また、第1通信手段11−1は、フレーム送信手段12から受信したフレームを無線信号に符号化し、第1アンテナ10−1を介して送信する。
本実施形態において、第1通信手段11−1は、自無線端末が子機として動作する場合(すなわち、自無線端末がIEEE802.11のインフラストラクチャモードにおけるNon-AP STAとして動作する場合)の無線通信を担当する。なお、以下、Non-AP STAとして動作するモードを「STAモード」と呼ぶ。
第2通信手段11−2は、第2アンテナ10−2を介して受信した無線信号をフレームに復号し、そのフレームをフレーム受信手段13に渡す。また、第2通信手段11−2は、フレーム送信手段12から受信したフレームを無線信号に符号化し、その無線信号を、第2アンテナ10−2を介して送信する。
本実施形態において、第2通信手段11−2は、自無線端末が親機として動作する場合(すなわち、自無線端末がIEEE802.11のインフラストラクチャモードにおけるAPとして動作する場合)の無線通信を担当する。なお、以下、APとして動作するモードを「APモード」と呼ぶ。
フレーム送信手段12は、要求に基づいてフレームを生成し、宛先情報に基づいて、フレームを適切な通信手段(第1通信手段11−1または第2通信手段11−2)に渡す。また、フレーム送信手段12は、パケット処理手段18から受信したメッセージパケットについて、可能な場合には、複数フレームの集約を行う。フレーム集約の一例としては、IEEE802.11nにて規定された、A-MSDUおよびA-MPDUを挙げることができる。
フレーム受信手段13は、通信手段(第1通信手段11−1または第2通信手段11−2)から受信したフレームの宛先および内容を解析し、そのフレームを、接続処理手段15、ネットワーク情報解析手段17、パケット処理手段18のいずれかに渡す。集約されたフレームを受信した場合、フレーム受信手段13は、その集約フレームを個別のフレームに分割する。
ネットワーク情報記憶手段14は、ネットワーク情報解析手段17から取得した、直接接続ネットワーク情報および上流ネットワーク情報を格納する。
ここで、直接接続ネットワーク情報および上流ネットワーク情報について説明する。
図5は、直接接続ネットワーク情報および上流ネットワーク情報を説明するためのネットワーク接続図である。無線端末1−aは、無線ネットワーク6−aを介して無線端末1−bと接続することができる。なお、現時点において、無線端末1−aは、未だ、無線端末1−bに接続されていないものとする。無線端末1−bは、無線ネットワーク6−bを介してアクセスポイント2−aと接続している。また、アクセスポイント2−aは、有線ネットワーク6−cを介してサーバ3−aと接続している。
直接接続ネットワーク情報は、一般的には、第1通信手段11−1を介して、無線端末1が接続可能なネットワークに関する情報である。具体的には、例えば、図5の場合、直接接続ネットワーク情報は、無線端末1−aにおける、無線ネットワーク6−aに関する情報である。この場合、直接接続ネットワーク情報は、無線端末1(例えば、図5における無線端末1−a)が、ネットワーク情報解析手段17および第1通信手段11−1を介して、周辺に存在する無線端末1もしくはアクセスポイント2の電波状況を取得することにより収集する。具体的には、通信規格あるいは独自に規定された、未接続および接続済みの無線通信装置と情報交換を行うための手法を用いる。具体的には、IEEE802.11にて規定されたビーコン(Beacon)のスキャン、あるいはプローブ要求・応答(Probe Request/Probe Response)の利用等である。
直接接続ネットワーク情報の一例としては、通信規格、通信レート、RSSI(Received Signal Strength Indicator)、ネットワークビジー率、フレーム集約の可否などを挙げることができる。
一方、上流ネットワーク情報は、一般的には、第1通信手段11−1およびネットワーク(例えば、図5における無線ネットワーク6−a)を介して無線端末1が接続可能な他の無線端末ないしアクセスポイントが、当該ネットワークとは別に接続を確立済みのネットワークに関する情報である。具体的には、例えば、図5の場合、上流ネットワーク情報は、無線端末1−aにおける、無線ネットワーク6−bに関する情報である。
上流ネットワーク情報の取得は、無線端末1−aの周辺に存在する、無線端末(例えば、図5における無線端末1−b)やアクセスポイントからの通知によりなされる。無線端末1−bは、自身の直接接続ネットワーク情報(つまり、無線ネットワーク6−bの情報)および接続後に取得可能な情報をもとに、ネットワーク情報を生成する。そして、これを無線端末1−aに通知する。
上流ネットワーク情報の一例としては、当該ネットワークにおけるフレーム集約の可否のほか、平均送信フレームサイズ、最大送信可能フレームサイズ、通信規格、通信レート、RSSI、ネットワークビジー率などを挙げることができる。例えば、ネットワーク内のすべての通信が単一の通信装置宛てに集約される場合、上流ネットワーク情報は、当該通信装置までのホップ数を含むことができる。
図6は、ネットワーク情報を含むメッセージフレームの一例を示す図である。メッセージフレームは、MAC(Media Access Control)ヘッダと、ネットワーク情報と、FCS(Frame Check Sequence)と、を含む。
MACヘッダは、メッセージフレームがネットワーク情報を通知するメッセージフレームであるか否かを示す。
ネットワーク情報は、例えば、通信規格、ホップ数、RSSI、ビジー率、平均送信フレームサイズ、最大送信可能フレームサイズ、フレーム集約可否情報を含む。通信規格、ホップ数、RSSI、ビジー率、平均送信フレームサイズは、ネットワークの品質を測定するのに用いられる。また、平均送信フレームサイズ、最大送信可能フレームサイズ、フレーム集約可否情報は、フレーム集約による送信効率性の向上を算出するのに用いられる。
通信規格、RSSI、ビジー率、フレーム集約の可否は、無線端末1−b(図5参照)における直接接続ネットワーク情報から取得する。平均送信フレームサイズは、無線端末1−bがアクセスポイント2−aにメッセージフレームを送信する際の平均フレームサイズを用いる。最大送信可能フレームサイズは、例えば、無線端末1−bからアクセスポイント2−aへの送信フレームサイズの許容最大値を用いる。あるいは、無線通信区間に対してMTU(Maximum Transmission Unit) Discoveryによって算出された値を用いる。また、ホップ数は、アクセスポイント2−aとの接続確立後に、サーバ3−aまでのホップ数をカウントすることにより取得する。
ネットワーク情報は、通信規格あるいは独自に規定された、未接続および接続済みの無線通信装置と情報交換を行うためのメッセージフレームに含めることにより通知される。例えば、他の無線端末1あるいはアクセスポイント2(これらは「他の無線通信装置」と呼ばれる)は、IEEE802.11によって規定されたメッセージフレーム(例えば、ビーコンあるいはプローブ応答)にネットワーク情報を含める。無線端末1は、これらのメッセージフレームを受信することによってネットワーク情報を収集する。
図7Aは、ネットワーク情報記憶手段14に格納される直接接続ネットワーク情報の一例を示す図である。図7Bは、ネットワーク情報記憶手段14に格納される上流ネットワーク情報の一例を示す図である。
以下、図3に示すネットワーク構成を例にとって説明する。具体的には、通信範囲5内に存在する無線端末1−1と、無線端末1−1が接続しようとする他の無線通信装置(無線端末1−2、1−3、1−7、アクセスポイント2−2)を例にとって説明する。
まず、他の無線通信装置とMACアドレスとが関連付けられる。図7Aおよび図7Bにおいて、無線端末1−2のMACアドレスが“00:11:22:AA:BB:CC”に設定され、無線端末1−3のMACアドレスが“00:11:22:XX:YY:ZZ”に設定され、アクセスポイント2−2のMACアドレスが“00:33:44:AA:BB:CC”に設定され、無線端末1−7のMACアドレスが“00:11:22:AB:CD:EF”に設定される。なお、上記対応関係はあくまで一例である。
図7Aに示すように、直接接続ネットワーク情報は、例えば、通信規格、RSSI、ビジー率、フレーム集約可否情報を含む。
また、図7Bに示すように、上流ネットワーク情報は、例えば、通信規格、サーバまでのホップ数、RSSI、ビジー率、そしてフレーム集約可否情報を含む。
無線端末1は、上流ネットワーク情報を参照することにより、直接接続ネットワークの情報とは異なる側面から接続先ネットワークを決定することができる。例えば、図3において、無線端末1−1が無線端末1−2(MACアドレス“00:11:22:AA:BB:CC”)と無線端末1−3(MACアドレス“00:11:22:XX:YY:ZZ”)のいずれかに接続することを想定する。このとき、直接接続ネットワーク情報からは、RSSIのより良好な無線端末1−3を選択することが望ましいと判断できる。しかし、上流ネットワーク情報を参照すると、無線端末1−2のほうが、通信規格、RSSI、フレーム集約可否の観点から、良好な選択肢だと判断できる。
ここで、図4の説明に戻る。接続処理手段15は、ネットワーク情報記憶手段14に保持された、直接接続ネットワーク情報および上流ネットワーク情報に基づいて、他の無線通信装置との無線接続を確立するための処理を行う。具体的には、接続処理手段15は、接続先の決定、接続処理のための他の無線通信装置との情報交換、および取得した情報を用いての接続処理を行う。
ネットワーク情報生成手段16は、ネットワーク情報記憶手段14に保持された情報(直接接続ネットワーク情報および上流ネットワーク情報)に基づいてネットワーク情報を生成する。生成されたネットワーク情報は、第2通信手段11−2を介して他の無線端末1に伝達される。
ネットワーク情報解析手段17は、第1通信手段11−1を介して他の無線通信装置から取得したネットワーク情報を取得して解析し、ネットワーク情報記憶手段14に格納する。
ネットワーク情報の取得は、例えば、チャネルスキャン、IEEE802.11にて規定されたプローブ要求の送信、もしくは独自に規定された要求メッセージの送信などによって行われる。
また、第1通信手段11−1を介したネットワークが接続済みである場合には、これに加えて、接続後に取得可能な情報を取得する。接続後の情報取得の一例としては、例えば、ICMP(Internet Control Message Protocol)あるいはSMNP(Simple Network Management Protocol)を用いての情報取得を挙げることができる。
パケット処理手段18は、アプリケーション(図示せず)などの要求に基づいてメッセージパケットを生成し、フレーム送信手段12に対してフレームの生成を要求する。また、パケット処理手段18は、フレーム受信手段13から受信したメッセージパケットの解析を行い、当該パケットの宛先に応じた適切な処理を行う。具体的には、メッセージパケットが自無線端末宛の場合、パケット処理手段18は、当該パケットに含まれるデータを適切なアプリケーションに引き渡す。また、メッセージパケットが他無線端末宛の場合、パケット処理手段18は、当該パケットの送信についてフレーム送信手段12に要求することで、当該パケットを転送する。
なお、本実施形態においては、アクセスポイント2についても、無線端末1と同様に、ネットワーク情報を通知するための機能を有する。
図8は、図3に示すアクセスポイント2の構成例を示すブロック図である。アクセスポイント2の無線端末1に対する差異は、第1通信手段11−1aが、有線ネットワークへのインタフェースとして動作する点である。これ以外の構成については、無線端末1と同様である。従って、図8において図3と同一の符号が付され、それらの構成の説明は省略される。
(動作の説明)
図9は、無線端末1における、ネットワーク情報の送信動作の一例を示すフローチャートである。
無線端末1は、自己が上流ネットワークに接続しているか、すなわち、STAモードにて他の無線通信装置に接続しているかを確認する(ステップS101)。
接続していない場合(ステップS101において“No”判定)、APモードにて自端末からネットワーク情報を送信する必要がないので、本送信処理は終了する。
上流ネットワークに接続している場合(ステップ101において“Yes”判定)、ネットワーク情報生成手段16は、ネットワーク情報記憶手段14から、直接接続ネットワーク情報および上流ネットワーク情報を取得する(ステップS102)。この場合、ネットワーク情報生成手段16は、接続を確立済みの無線通信装置に関する直接接続ネットワーク情報および上流ネットワーク情報について取得するものとする。
そして、ネットワーク情報生成手段16は、取得した情報からネットワーク情報を生成する(ステップS103)。
ネットワーク情報生成手段16は、フレーム送信手段12に対して送信要求を行う。フレーム送信手段12は、当該送信要求に従い、第2通信手段11−2を介して、STAモードで動作中の他の無線通信端末へネットワーク情報を通知する(ステップS104)。通知が完了したら、本送信処理は終了する。
図10は、無線端末1における、ネットワーク情報の受信動作の一例を示すフローチャートである。
第1の通信手段11−1を介して他の無線通信装置からフレームを受信すると、フレーム受信手段13は、受信フレームを解析する(ステップS111)。
受信フレームがネットワーク情報を含むフレームである場合(ステップS111において“ネットワーク情報有り”)、フレーム受信手段13は、受信フレームをネットワーク情報解析手段17に渡す。ネットワーク情報解析手段17は、受信フレームのネットワーク情報を解析し、上流ネットワーク情報としてネットワーク情報記憶手段14に格納する(ステップS112)。上記格納処理が完了したら、本フローチャートの動作は終了する。
一方、受信フレームがネットワーク情報を含まないフレームである場合(ステップS111において“ネットワーク情報無し”)、フレーム受信手段13は、受信フレームが集約フレームかどうかを確認する(ステップS113)。
受信フレームが集約フレームである場合(ステップS113において“Yes”)、フレーム受信手段13は、集約フレームの分離を行う(ステップS114)。一方、受信フレームが集約フレームでない場合(ステップS113において“No”)、すなわち、通常フレームである場合、ステップS115の処理が実行される。
フレーム受信手段13およびパケット処理手段18は、通常フレームあるいはステップS114にて分離されたフレームに対して、所定のフレーム処理を施す(ステップS115)。上記フレーム処理が完了したら、本フローチャートの動作は終了する。
図11は、無線端末1における、ネットワーク情報を利用した他の無線通信装置との接続動作の一例を示すフローチャートである。
無線端末1の接続処理手段15は、ネットワーク情報記憶手段14から、直接接続ネットワーク情報および上流ネットワーク情報を取得する(ステップS121)。接続処理手段15は、これらの取得情報に基づいて、接続処理を行う他の無線通信装置を決定する(ステップS122)。接続処理手段15は、決定した他の無線通信装置に対して接続処理を行う(ステップS123)。
上記接続に成功した場合(ステップS124において“Yes”判定)、本接続処理は終了する。
上記接続に失敗した場合(ステップS124において“No”判定)、接続処理する他の無線通信装置の決定(ステップS122)が再度実行される。
なお、ステップS122における接続先の決定の具体例として、例えば、直接接続ネットワーク情報および上流ネットワーク情報からネットワークスコアを算出し、よりネットワークスコアの高いネットワークを選択する等の方法を挙げることができる。
以下、具体的に説明する。なお、以下の説明は、無線ネットワークはIEEE802.11規格に準拠する無線ネットワークであり、また、有線ネットワークのスループットは無線ネットワークのスループットに比べて十分大きいことを前提とする。
本実施形態では、例えば、ネットワークスコアの算出に、推定スループットとネットワーク利用効率性とを用いる。
推定スループットは、例えば、以下の(式1)にて算出される。
推定スループット=通信レート×ネットワーク利用可能時間×再送率・・・(式1)
ここで、通信レートは、例えば、ビーコンに含まれるSupported Rates、Extended Supported Ratesの最大値、およびRSSIの値から算出する。また、ネットワーク利用可能時間は、ビジー率から算出する。ビジー率は、例えば、チャネルスキャンを定期的に繰り返し、スキャン回数に占めるビジー判定回数の割合として算出するなどの方法で取得する。また、再送率は、RSSIの値および平均送信フレームサイズから推定する。RSSIはビーコン等の受信強度から取得することができる。これを、直接接続ネットワーク、および上流ネットワーク(ただし上流ネットワークが有線接続の場合を除く)について算出する。
次に、フレーム集約によるネットワーク利用効率性を算出する。フレーム集約を行うことにより、送信メッセージ数を圧縮し、効率よくネットワークを利用することができる。ネットワーク利用効率性を鑑みた接続先選択により、システムスループットを向上させることができる。
上流ネットワークが無線ネットワーク、かつ上流ネットワーク上でフレーム集約が可能な場合、ネットワーク利用効率性は、例えば、以下の(式2)にて算出される。
ネットワーク利用効率性=(2×通信オーバヘッド+自端末の平均送信フレームサイズ+上流ネットワークでの平均送信フレームサイズ)÷(通信オーバヘッド+自端末の平均送信フレームサイズ+上流ネットワークでの平均送信フレームサイズ)・・・(式2)
ここで、通信オーバヘッドは、DIFS(DCF(Distributed Coordination Function) Inter Frame Space)、SIFS(Short Inter Frame Space)、Ackなどの、1フレーム送信ごとに要するメッセージフレーム送信以外の時間について、メッセージサイズに換算したものである。通信オーバヘッドの値は、通信規格および通信レートに基づいて算出可能である。
なお、上流ネットワークが無線ネットワークであり、かつ上流ネットワークでフレーム集約が不可能の場合、ネットワーク利用効率性は1とする。
そして、推定スループットおよびネットワーク利用効率性をもとに、以下の(式3)または(式4)に従ってネットワークスコアを算出する。接続処理手段15は、ネットワークスコアの最も高い無線通信装置に対し、接続処理を行う。
ネットワークスコア(上流ネットワークが有線の場合)=直接接続ネットワークの推定スループット・・・(式3)

ネットワークスコア(上流ネットワークが無線の場合)=min(直接接続ネットワークの推定スループット、上流ネットワークの推定スループット×ネットワーク利用効率性)・・・(式4)
(効果の説明)
以上説明した第3の実施形態によれば、接続処理を行おうとする無線通信装置に対して、フレーム集約による効率化を加味した経路選択を行うための情報が通知される。従って、無線通信装置は、フレーム集約による効率性を加味した経路選択が可能となる。結果として、無線ネットワーク資源をより効率的に利用することができる。
ところで、マルチホップネットワークを含む無線ネットワークシステム全般において、不正利用や盗聴を防ぐために、接続の際に認証処理や暗号化処理が行われている。しかしながら、これらの処理には、少なくとも数秒、場合によっては10秒以上の時間が費やされる場合がある。従って、利便性の観点から、上記各処理以外の接続処理に費やされる時間は極力短いほうが好ましい。
そして、本実施形態の場合、上述したように、接続処理を行おうとする無線通信装置(例えば、図3の無線端末1−1)における、フレーム集約による効率化を加味した経路選択を行うための情報の受信、および上記情報に基づく接続先の決定は、接続処理の前に実行される(図9〜図11参照)。従って、接続処理に費やされる時間が必要以上に増加することはない。すなわち、本実施形態によれば、利便性を低下させることなく、無線ネットワーク資源の効率的利用を達成することができる。
(変形例)
以上説明した第3の実施形態では、他の無線通信装置との接続が未確立の無線端末1における動作について説明した。しかしながら、本実施形態は、無線端末1が他の無線通信装置と接続を確立済みの場合にも適用可能である。この場合、現在接続している無線通信装置についても同様にネットワークスコアを算出し、よりネットワークスコアの高い無線通信装置が存在した場合には、接続先を切り替える処理を行ってもよい。上記処理により、無線端末は、より効率的なネットワークを利用することができる。
なお、上記処理は、定期的に動作されてもよい。これにより、ネットワーク環境が変化した場合であっても、常により効率的なネットワークが選択される。
また、本実施形態では、ネットワークスコアの最も高い無線通信装置と接続するようにしているが、当該無線通信装置とのネットワークスコアが安定的に高いと判定されたのちに接続するようにしてもよい。例えば、ネットワークスコアについて移動平均をとる方法や、ランジュバン方程式を用いる方法を挙げることができる。上記動作によって、ネットワークスコアが急激に変動するような場合においても、接続先の切り替え処理が頻発することを抑え、安定的にネットワークを利用することができる。
ここで、ランジュバン方程式を用いる場合について説明する。この方法では、ランジュバン方程式のポテンシャル項にシステムの安定性を評価する変数を乗じる。これにより、システムが安定している場合にはポテンシャル項が支配的となり、システムが不安定な場合にはノイズ項が支配的となるようにシステムを動作させることができる。以下では、ランジュバン方程式のポテンシャル項にシステムの安定性を評価する変数を乗じた方程式を、ゆらぎ方程式と称する。
ゆらぎ方程式を本実施形態の情報通知システムに適用した場合の動作の一例について説明する。
ゆらぎ方程式におけるポテンシャル項は、本発明における、システム全体のネットワークスコアの最大値に対する、接続中の無線通信装置とのネットワークスコアの比に相当する。あるいは、接続中ネットワークにおけるネットワーク品質をさらに含めるようにしてもよい。
システムが安定している、すなわち、接続中の無線通信装置とのネットワークスコアが十分高い場合には、ポテンシャル項が支配的になるように動作する。一方、システムが安定していない、すなわち接続中の無線通信装置とのネットワークスコアが相対的に低下した場合、あるいは接続中ネットワークのネットワーク品質が低下した場合には、ノイズ項が支配的になるように動作する。この場合、ネットワークスコアが相対的に高く、かつネットワーク品質も高い接続先が発見されるまで、接続先となる無線通信装置をランダムに変更する。こうすることで、接続中ネットワークの品質が低下し、かつその原因が不明であっても、ネットワーク品質が向上するように、接続先を適宜決定することができる。
また、本実施形態では、個々の情報(通信規格、ホップ数、RSSI、ビジー率、平均送信フレームサイズ、フレーム集約可否情報)がネットワーク情報として送信されている。しかしながら、ネットワーク情報生成手段16は、上記個々の情報から推定スループットを算出し、算出した推定スループットと、フレーム集約可否情報と、平均送信フレームサイズとをネットワーク情報として通知することもできる。また、ネットワーク情報記憶手段14は、これら個々の情報について格納する代わりに、個々の推定スループットあるいはネットワークスコアを格納することもできる。
上述の構成および動作により、受信側でネットワークスコアを算出する負荷を削減することができる。加えて、上述の構成および動作により、ネットワーク情報のサイズを削減することができ、無線ネットワーク資源をより効率的に活用することができる。
また、以上説明した第1−第3の実施形態の全部又は一部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各部の処理を行ってもよい。
「コンピュータシステム」の例としては、例えば、CPU(Central Processing Unit)を挙げることができる。
「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」は、例えば、非一時的な記憶装置である。非一時的な記憶装置の例としては、例えば、光磁気ディスク、ROM(Read Only Memory)、不揮発性半導体メモリ等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスクを挙げることができる。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」は、一時的な記憶装置であってもよい。一時的な記憶装置の例としては、例えば、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線、あるいは、コンピュータシステム内部の揮発性メモリを挙げることができる。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、更に前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
以上、第1−第3の実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は、上記各実施形態の記載に限定されない。上記各実施形態に多様な変更又は改良を加えることが可能であることは当業者にとって自明である。従って、そのような変更又は改良を加えた形態もまた本発明の技術的範囲に含まれることは説明するまでもない。また、以上説明した第1−第3の実施形態において使用される、数値や各構成の名称等は例示的なものであり適宜変更可能である。
また、上記各実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうる。
<付記1>
無線通信装置であって、
前記無線通信装置との間で接続が確立していない他の無線通信装置から、前記他の無線通信装置が接続を確立済みのネットワークにおけるフレーム集約に関わる情報であるフレーム集約情報を含むネットワーク情報を受信する受信手段
を備えることを特徴とする無線通信装置。
<付記2>
前記フレーム集約情報は、フレーム集約の可否を含むことを特徴とする付記1記載の無線通信装置。
<付記3>
前記フレーム集約情報は、フレーム集約による送信効率性の向上を表す情報であるフレーム集約効率性情報を含むことを特徴とする付記1または2記載の無線通信装置。
<付記4>
前記フレーム集約効率性情報は、平均送信フレームサイズおよび最大送信可能フレームサイズから得られた情報であることを特徴とする付記3記載の無線通信装置。
<付記5>
前記最大送信可能フレームサイズは、無線通信区間においてMTU Discoveryによって算出された値を用いることを特徴とする付記4記載の無線通信装置。
<付記6>
前記ネットワーク情報は、さらに、前記他の無線通信装置が接続を確立済みのネットワークにおける、ネットワーク種別、ビジー率、電波強度、およびホップ数のうちの少なくとも1つから得られる情報を含むことを特徴とする付記1−5のいずれかに記載の無線通信装置。
<付記7>
前記受信手段は、前記他の無線通信装置から定期的に送信される前記ネットワーク情報をチャネルスキャンによって受信することを特徴とする付記1−6のいずれかに記載の無線通信装置。
<付記8>
前記受信手段は、前記無線通信装置から前記他の無線通信装置へ送信される、前記ネットワーク情報の送信を要求するネットワーク情報送信要求に基づいて前記他の無線通信装置から送信される前記ネットワーク情報を受信することを特徴とする付記1−6のいずれかに記載の無線通信装置。
<付記9>
前記ネットワーク情報に基づいて接続先を決定する接続処理手段を、さらに備えることを特徴とする付記1−8のいずれかに記載の無線通信装置。
<付記10>
無線通信装置であって、
前記無線通信装置が接続を確立済みのネットワークにおけるフレーム集約に関わる情報であるフレーム集約情報を含むネットワーク情報を、前記無線通信装置との間で接続が確立していない他の無線通信装置へ送信する送信手段
を備えることを特徴とする無線通信装置。
<付記11>
前記フレーム集約情報は、フレーム集約の可否を含むことを特徴とする付記10記載の無線通信装置。
<付記12>
前記フレーム集約情報は、フレーム集約による送信効率性の向上を表す情報であるフレーム集約効率性情報を含むことを特徴とする付記10または11記載の無線通信装置。
<付記13>
前記フレーム集約効率性情報は、平均送信フレームサイズおよび最大送信可能フレームサイズから得られた情報であることを特徴とする付記12記載の無線通信装置。
<付記14>
前記最大送信可能フレームサイズは、無線通信区間においてMTU Discoveryによって算出された値を用いることを特徴とする付記13記載の無線通信装置。
<付記15>
前記ネットワーク情報は、さらに、前記他の無線通信装置が接続を確立済みのネットワークにおける、ネットワーク種別、ビジー率、電波強度、およびホップ数のうちの少なくとも1つから得られる情報を含むことを特徴とする付記10−14のいずれかに記載の無線通信装置。
<付記16>
前記送信手段は、前記ネットワーク情報を前記他の無線通信装置に対して定期的に送信することを特徴とする付記10−15のいずれか1項に記載の無線通信装置。
<付記17>
前記送信手段は、前記他の無線通信装置から受信する、前記ネットワーク情報の送信を要求するネットワーク情報送信要求に基づいて、前記ネットワーク情報を前記他の無線通信装置へ送信することを特徴とする付記10−15のいずれかに記載の無線通信装置。
<付記18>
無線通信装置における無線通信方法であって、
前記無線通信装置との間で接続が確立していない他の無線通信装置から、前記他の無線通信装置が接続を確立済みのネットワークにおけるフレーム集約に関わる情報であるフレーム集約情報を含むネットワーク情報を受信する
ことを特徴とする無線通信方法。
<付記19>
無線通信装置における無線通信方法であって、
前記無線通信装置が接続を確立済みのネットワークにおけるフレーム集約に関わる情報であるフレーム集約情報を含むネットワーク情報を、前記無線通信装置との間で接続が確立していない他の無線通信装置へ送信する
ことを特徴とする無線通信方法。
<付記20>
無線通信装置のコンピュータに、
前記無線通信装置との間で接続が確立していない他の無線通信装置から、前記他の無線通信装置が接続を確立済みのネットワークにおけるフレーム集約に関わる情報であるフレーム集約情報を含むネットワーク情報を受信する受信処理
を実行させるための無線通信プログラムを記憶する記憶媒体。
<付記21>
無線通信装置のコンピュータに、
前記無線通信装置が接続を確立済みのネットワークにおけるフレーム集約に関わる情報であるフレーム集約情報を含むネットワーク情報を、前記無線通信装置との間で接続が確立していない他の無線通信装置へ送信する送信処理
を実行させるための無線通信プログラムを記憶する記憶媒体。
<付記22>
第1の無線通信装置と、
第2の無線通信装置と、
を備え、
前記第1の無線通信装置から、前記第1の無線通信装置との間で接続が確立していない前記第2の無線通信装置へ、前記第1の無線通信装置が接続を確立済みのネットワークにおけるフレーム集約に関わる情報であるフレーム集約情報を含むネットワーク情報を通知する
ことを特徴とする情報通知システム。
<付記23>
第1の無線通信装置と第2の無線通信装置とを含む情報通知システムにおける情報通知方法であって、
前記第1の無線通信装置から、前記第1の無線通信装置との間で接続が確立していない前記第2の無線通信装置へ、前記第1の無線通信装置が接続を確立済みのネットワークにおけるフレーム集約に関わる情報であるフレーム集約情報を含むネットワーク情報を通知する
ことを特徴とする情報通知方法。
<付記24>
第1の無線通信装置と第2の無線通信装置とを含む情報通知システムのコンピュータに、
前記第1の無線通信装置から、前記第1の無線通信装置との間で接続が確立していない前記第2の無線通信装置へ、前記第1の無線通信装置が接続を確立済みのネットワークにおけるフレーム集約に関わる情報であるフレーム集約情報を含むネットワーク情報を通知する通知処理
を実行させるための情報通知プログラムを記憶する記憶媒体。
以上、各実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記各実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2014年1月15日に出願された日本出願特願2014−004776号を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
1、1−1〜1−7、1−a〜1−b 無線端末
2、2−1〜2−2、2−a アクセスポイント
3、3−a サーバ
4 有線ネットワーク
5 通信範囲
6−a、6−b 無線ネットワーク
6−c 有線ネットワーク
10−1 第1アンテナ
10−2 第2アンテナ
11−1、11−1a 第1通信手段
11−2 第2通信手段
12 フレーム送信手段
13 フレーム受信手段
14 ネットワーク情報記憶手段
15 接続処理手段
16 ネットワーク情報生成手段
17 ネットワーク情報解析手段
18 パケット処理手段
50 情報通知システム
100 無線通信装置
102 受信手段
200 無線通信装置
202 送信手段
本発明は、無線ネットワーク、例えば、マルチホップネットワークに適用することが可能な無線通信装置、無線通信方法、無線通信プログラム、および情報通知システムに関する。
本発明は、フレーム集約による効率性を考慮した経路選択を行うことが可能な、無線通信装置、無線通信方法、無線通信プログラム、および情報通知システムを提供することを目的とする。
本発明の無線通信プログラムは、無線通信装置のコンピュータに、無線通信装置との間で接続が確立していない他の無線通信装置から、他の無線通信装置が接続を確立済みのネットワークにおけるフレーム集約に関わる情報であるフレーム集約情報を含むネットワーク情報を受信する処理を実行させるための無線通信プログラムである
また、本発明の無線通信プログラムは、無線通信装置のコンピュータに、無線通信装置が接続を確立済みのネットワークにおけるフレーム集約に関わる情報であるフレーム集約情報を含むネットワーク情報を、無線通信装置との間で接続が確立していない他の無線通信装置へ送信する処理を実行させるための無線通信プログラムである

Claims (10)

  1. 無線通信装置であって、
    前記無線通信装置との間で接続が確立していない他の無線通信装置から、前記他の無線通信装置が接続を確立済みのネットワークにおけるフレーム集約に関わる情報であるフレーム集約情報を含むネットワーク情報を受信する受信手段
    を備えることを特徴とする無線通信装置。
  2. 前記フレーム集約情報は、フレーム集約の可否を含むことを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。
  3. 前記フレーム集約情報は、フレーム集約による送信効率性の向上を表す情報であるフレーム集約効率性情報を含むことを特徴とする請求項1または2記載の無線通信装置。
  4. 前記ネットワーク情報に基づいて接続先を決定する接続処理手段をさらに備えることを特徴とする請求項1−3のいずれか1項に記載の無線通信装置。
  5. 無線通信装置であって、
    前記無線通信装置が接続を確立済みのネットワークにおけるフレーム集約に関わる情報であるフレーム集約情報を含むネットワーク情報を、前記無線通信装置との間で接続が確立していない他の無線通信装置へ送信する送信手段
    を備えることを特徴とする無線通信装置。
  6. 無線通信装置における無線通信方法であって、
    前記無線通信装置との間で接続が確立していない他の無線通信装置から、前記他の無線通信装置が接続を確立済みのネットワークにおけるフレーム集約に関わる情報であるフレーム集約情報を含むネットワーク情報を受信する
    ことを特徴とする無線通信方法。
  7. 無線通信装置における無線通信方法であって、
    前記無線通信装置が接続を確立済みのネットワークにおけるフレーム集約に関わる情報であるフレーム集約情報を含むネットワーク情報を、前記無線通信装置との間で接続が確立していない他の無線通信装置へ送信する
    ことを特徴とする無線通信方法。
  8. 無線通信装置のコンピュータに、
    前記無線通信装置との間で接続が確立していない他の無線通信装置から、前記他の無線通信装置が接続を確立済みのネットワークにおけるフレーム集約に関わる情報であるフレーム集約情報を含むネットワーク情報を受信する受信処理
    を実行させるための無線通信プログラムを記憶する記憶媒体。
  9. 無線通信装置のコンピュータに、
    前記無線通信装置が接続を確立済みのネットワークにおけるフレーム集約に関わる情報であるフレーム集約情報を含むネットワーク情報を、前記無線通信装置との間で接続が確立していない他の無線通信装置へ送信する送信処理
    を実行させるための無線通信プログラムを記憶する記憶媒体。
  10. 第1の無線通信装置と、
    第2の無線通信装置と、
    を備え、
    前記第1の無線通信装置から、前記第1の無線通信装置との間で接続が確立していない前記第2の無線通信装置へ、前記第1の無線通信装置が接続を確立済みのネットワークにおけるフレーム集約に関わる情報であるフレーム集約情報を含むネットワーク情報を通知する
    ことを特徴とする情報通知システム。
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