JPWO2015107856A1 - 経路探索装置 - Google Patents

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Abstract

居場所が異なる他人と共に一つの目的地に向かうのに適した経路を探索すること。出発地点Paから目的地点Pbまで自動車2で移動する経路を探索する経路探索サーバ5において、前記自動車2に同乗する同乗者3のピックアップ地点Pcである鉄道の駅を経由するピックアップ経路Qを探索する探索部48を備え、前記探索部48は、前記同乗者3が鉄道を利用して前記ピックアップ地点Pcの駅に移動する公共交通機関移動コストCb、及び前記自動車2が前記ピックアップ地点Pcの駅を経由して前記目的地点Pbに移動する自動車移動コストCaを含む移動コストCに基づいて前記ピックアップ経路Q、及び前記ピックアップ地点Pcの駅を探索する構成とした。

Description

本発明は、経路探索装置に関する。
本技術分野の背景技術として、特開2006−292447号公報(特許文献1)がある。この公報には、「ナビゲーションシステム10は、ナビゲーション端末装置20と、出発地点から目的地点までの経路を、地点をノード、地点間をリンクとして交通ネットワークを表現し、ラベル確定法によりコストとして移動時間、移動距離、運賃等を用いて、最短コスト条件下で探索する経路探索サーバ30と、を備えて構成される。経路探索サーバ30は、自動車移動に乗換え可能な駅を示す属性情報を蓄積した属性情報データベース39を備え、交通機関の駅のうち目的地点又は出発地点から所定条件内にある自動車移動に乗換え可能な駅を抽出し、自動車移動に乗換え可能な駅と目的地点又は出発地点との間を自動車経路として交通ネットワーク又は道路ネットワークに組込んで経路探索する。」と記載されている。
特開2006−292447号公報
しかしながら、特許文献1では、一人が車両及び列車を利用しつつ目的地へ行くのに適した経路を探索することが可能であるが、例えば、居場所が夫々異なる人々が、一つの目的地へ向かう場合のことは考慮されていない。
そこで、本発明は、居場所が異なる他人と共に一つの目的地に向かうのに適した経路を探索することができる経路探索装置を提供することを目的とする。
この明細書には、2014年1月14日に出願された日本国特許出願・特願2014−004398の全ての内容が含まれる。
上記目的を達成するために、出発地点から目的地点まで自動車で移動する経路を探索する経路探索装置において、前記自動車に同乗する同乗者をピックアップするピックアップ地点である公共交通機機関の発着所を経由する経路を探索する探索部を備え、前記探索部は、前記同乗者が公共交通機関を利用して前記ピックアップ地点の発着所に移動する公共交通機関移動コストと、前記自動車が前記ピックアップ地点の発着所を経由して前記目的地点に移動する自動車移動コストと、を含む移動コストに基づいて前記経路、及び前記ピックアップ地点の発着所を探索することを特徴とする。
本発明によれば、居場所が異なる他人と共に一つの目的地に向かうのに適したピックアップ地点を含む経路を探索できる。
図1は、本発明の実施形態に係るナビゲーションシステムの構成を示す図である。 図2は、スマートフォンの機能的構成を示すブロック図である。 図3は、ナビゲーション装置の機能的構成を示すブロック図である。 図4は、経路探索サーバの機能的構成を示すブロック図である。 図5は、ナビゲーションシステムの動作を示すシーケンス図である。 図6は、プラン作成処理のフローチャートである。 図7は、動作説明における各ユーザの前提を説明する説明図である。 図8は、駅間ネットワークと、公共交通機関移動コストの説明図である。 図9は、探索範囲道路ネットワークの概略図である。 図10は、探索範囲道路ネットワーク層の概略図である。 図11は、探索範囲道路ネットワーク層と、自動車移動コストの説明図である。 図12は、探索範囲道路ネットワーク層と、駅ノードの説明図である。 図13は、論理階層型ネットワークの概略図である。 図14は、第1変形例に係る駅間ネットワークと、公共交通機関移動コストの説明図である。 図15は、同変形例に係る探索範囲道路ネットワーク層と、自動車移動コストの説明図である。 図16は、同変形例に係る論理階層型ネットワークの概略図である。 図17は、第2変形例の動作説明における各ユーザの前提を説明する説明図である。 図18は、同変形例に係るプラン作成処理のフローチャートである。 図19は、同変形例に係る基準自動車を除く探索範囲道路ネットワーク層と、自動車移動コストの説明図である。 図20は、同変形例に係る基準自動車を除く論理階層型ネットワークと、層間リンクコストの説明図である。 図21は、同変形例に係る基準自動車を除く論理階層型ネットワークと、待合移動コストの説明図である。 図22は、同変形例に係る基準自動車に対する探索範囲道路ネットワーク層の概略図である。 図23は、同変形例に係る基準自動車に対する論理階層型ネットワークと、同乗者用層間リンクと、同乗者用層間リンクコストの説明図である。 図24は、同変形例に係る基準自動車に対する論理階層型ネットワークにおける最小コストの経路の説明図である。 図25は、第3変形例に係るプラン作成処理のフローチャートである。 図26は、レンタカーを借りるために要するコストの説明図である。 図27は、同変形例に係る探索範囲道路ネットワーク層の概略図である。 図28は、同変形例に係る探索範囲道路ネットワーク層と、自動車移動コストの説明図である。 図29は、同変形例に係る論理階層型ネットワークと、レンタカー利用層間リンクと、レンタカー利用層間リンクコストの説明図である。 図30は、同変形例に係る論理階層型ネットワークと、レンタカー利用層間リンク及び層間リンクと、レンタカー利用層間リンクコスト及び層間リンクコストとの説明図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は本実施形態に係るナビゲーションシステム1の構成を示す図である。
ナビゲーションシステム1は、図1に示すように、複数のユーザUの各々が所持するスマートフォン4と、経路探索機能を提供する経路探索サーバ5と、自動車2に搭載されたナビゲーション装置6と、を備え、経路探索サーバ5は、スマートフォン4、及びナビゲーション装置6のそれぞれとデータ通信網9を介して双方向に通信可能に構成されている。データ通信網9は、いわゆるインターネット等を含む電気通信回線である。
図2は、スマートフォン4の機能的構成を示すブロック図である。
スマートフォン4は、多機能型携帯電話であり、データ通信網9を通じて経路探索サーバ5との間で通信する機能を有し、ユーザUが経路探索サーバ5にアクセスして経路探索を行うために用いられる。
このスマートフォン4は、図2に示すように、制御部10と、記憶部12と、入力装置14と、表示パネル16と、スピーカ17と、通信モジュール18と、GPS受信部19とを備えている。
制御部10は、スマートフォン4の各部を中枢的に制御する制御手段であり、MPU等の演算処理装置を備えている。
記憶部12は制御部10が実行する各種のプログラム、及びデータを記憶する。プログラムには、スマートフォン4のオペレーティングシステムのほか、経路探索アプリケーションプログラム7が含まれている。経路探索アプリケーションプログラム7は、経路探索サーバ5との協同によって経路探索に要する各種の機能を実現するものである。
入力装置14は、ユーザの操作を受け付けて制御部10に出力する入力手段であり、例えばタッチパネルや操作ボタンを備えている。表示パネル16は、制御部10の制御の下、操作画面表示等の各種表示をする表示手段であり、例えば液晶パネルや有機ELパネル等のフラットパネルディスプレイを備えている。スピーカ17は、制御部10の制御の下、音声信号に基づく各種の音声を出力する放音手段である。
通信モジュール18は、制御部10の制御の下、データ通信網9を介して経路探索サーバ5と双方向にデータ通信する。この通信モジュール18には、通信相手との間の通信方式や利用する通信経路(通信インフラストラクチャー)等に応じて適宜の通信ユニットが用いられる。通信方式や通信経路には、例えば、Wifi(登録商標)に代表される無線LANや、LTEに代表される携帯電話通信網などが挙げられる。
GPS受信部19は、制御部10の制御の下、現在地点を算出可能なGPS信号をGPS衛星から受信して制御部10に出力する。
図3は、ナビゲーション装置6の機能的構成を示すブロック図である。
ナビゲーション装置6は、出発地点Paから目的地点Pbまで自動車2で移動するとき経路を案内(誘導)する車載装置であり、図3に示すように、制御部20と、記憶部22と、入力装置24と、表示モニタ26と、スピーカ27と、通信モジュール28と、GPS受信部29とを備えている。
制御部20は、ナビゲーション装置6の各部を中枢的に制御する制御手段であり、MPU等の演算処理装置を備えている。
記憶部22は制御部20が実行する各種のプログラム、及びデータを記憶する。プログラムには、経路案内機能を実現するためのナビゲーションプログラム23が含まれており、データには、経路案内のための地図データ等が含まれている。
入力装置24は、ユーザの操作を受け付けて制御部20に出力する入力手段であり、例えばタッチパネルや操作ボタンを備えている。表示モニタ26は、制御部20の制御の下、経路案内用の地図といった各種の情報を表示する表示手段であり、例えば液晶パネルや有機ELパネル等のフラットパネルディスプレイを備えている。スピーカ27は、制御部20の制御の下、例えば経路案内時の案内音声等を出力する。
通信モジュール28は、制御部20の制御の下、経路探索サーバ5と双方向にデータ通信する。
GPS受信部29は、制御部20の制御の下、自車位置を算出可能なGPS信号をGPS衛星から受信して制御部20に出力する。
また、このナビゲーション装置6は、経路探索機能を備え、当該経路探索の結果に基づき経路案内するほかに、経路探索サーバ5が探索した経路にしたがって経路案内する機能を備え、この機能は、上記ナビゲーションプログラム23によって実現されている。経路探索サーバ5の探索結果にしたがって経路案内するときには、制御部20は、通信モジュール28を制御して、経路探索サーバ5から経路探索の結果である経路を受信し、経路案内動作中には、この経路を示した地図に自車位置をマッピングした経路案内画面G(図1)を表示モニタ26に表示して経路案内する。
図4は、経路探索サーバ5の機能的構成を示すブロック図である。
経路探索サーバ5は、スマートフォン4からの要求を受けて、出発地点Paから目的地点Pbに自動車2で移動する経路を探索し、経路探索の結果をスマートフォン4、及びナビゲーション装置6に送信するものである。
さらに、この経路探索サーバ5は、探索経路として、出発地点Paを出発した後、自動車2に同乗する同乗者3(図1)を途中でピックアップして目的地点Pbに至るピックアップ経路Q(図1)を探索する機能を備えている。同乗者3をピックアップするピックアップ地点Pcには、公共交通機関の発着所が用いられている。すなわち、この公共交通機関の発着所が自動車2、及び同乗者3の集合場所となり、それぞれが一旦、集合場所に集合した後、同乗者3が自動車2に乗車して目的地点Pbに向けて移動する。
なお、公共交通機関は、「不特定多数の人が乗り合わせ、定められた運行経路、ダイヤ、及び料金に従って運行されている乗り物」を含み、発着所は、この乗り物に乗車又は下車するために予め運行経路上に設定された地点を言う。例えば公共交通機関には鉄道や路線バスが該当し、発着所には、鉄道の駅や路線バスの停留所が該当する。
経路探索サーバ5は、図4に示すように、制御部30と、記憶部32と、通信部34とを備え、いわゆるコンピューターサーバによって構成されている。
制御部30は、経路探索サーバ5の各部を中枢的に制御する制御手段であり、CPU等の演算処理装置を備えて構成されている。
記憶部32は制御部30が実行する各種のプログラム、及びデータを記憶し、また通信部34は、制御部30の制御の下、スマートフォン4、及びナビゲーション装置6との間で双方向に通信する通信手段である。
記憶部32に記憶されているプログラム、及びデータには、スマートフォン4との協同による経路探索を実現するための経路探索プログラム40、経路探索用データ41、及びユーザ事前登録データ45が含まれている。
経路探索用データ41には、経路探索用地図データ42と、公共交通機関データ43とが少なくとも含まれている。
経路探索用地図データ42は、自動車2によって出発地点Paから目的地点Pbまで移動する経路を探索するための地図データを含んでいる。この地図データには、自動車2の自動車移動コストCaの算出に必要なデータが含まれており、このデータには、道路のリンク66及びノード67(図7)のデータや、走行距離や所要時間の演算に要するデータ、道路の通行料金等に関するデータなどが含まれている。
公共交通機関データ43は、ユーザUが公共交通機関を利用して移動するときの移動コスト(以下、「公共交通機関移動コスト」と言い、符号Cbを付す)の算出に必要なデータを含んでいる。このデータには、例えば公共交通機関の乗車距離の算定に必要な路線データ、乗車時間の算定に必要なダイヤ(運行図表)に関するデータ、運賃の算定に必要なデータ、複数の公共交通機関を乗り換えて利用した経路を探索するために必要なデータ等が挙げられる。
ユーザ事前登録データ45は、経路探索を行うユーザUに関する情報を含み、この情報には、ユーザUの自宅の位置、及び最寄駅が含まれている。自宅の位置は、経路探索時に出発地点Paとして用いられ得る情報であり、最寄駅は公共交通機関をユーザUが利用して移動するときの起点の発着所に用いられる情報である。ユーザUの情報は、経路探索に先立って事前に経路探索サーバ5に登録される。この登録は、各ユーザUがスマートフォン4を操作して行われる。
経路探索プログラム40は、経路探索を実現するために、制御部30を、探索部48として機能させるプログラムである。
探索部48は、経路探索用地図データ42、及び公共交通機関データ43に基づいて移動コストCが最小となる経路を探索する。この経路探索のアルゴリズムには例えばダイクストラ法が用いられる。またピックアップ経路Qの探索時には、自動車移動コストCaに加え、公共交通機関移動コストCbも含めた移動コストCを最小にする経路が探索される。探索動作の詳細については後述する。
次いで、ナビゲーションシステム1の動作を説明する。
この動作として、自動車2の運転者8と、2人の同乗者3A、3Bの合計3人のユーザUが目的地点Pbまで自動車2で移動するプランを立てる場合を説明する。これらのユーザUは、互いに自宅、及び最寄駅(すなわち、居所)が異なる。したがって、このプランニングでは、運転者8、及び同乗者3A、3Bが一旦集合するピックアップ地点Pc、及び、このピックアップ地点Pcを経由するピックアップ経路Qが探索される。
図5はナビゲーションシステム1の動作を示すシーケンス図である。
なお、この図では、同乗者3A、及び同乗者3Bによって行われる動作に違いは無いため、同乗者3Aの動作を省略して示している。
図5に示すように、ナビゲーションシステム1では、ピックアップ経路Qのプランニングに先だって、事前登録処理(初期設定処理)が行われる。事前登録処理では、経路探索のサービスを利用するユーザUの情報として、自宅の位置、及び最寄駅の登録が行われる。具体的には、運転者8、及び同乗者3A、3Bのそれぞれは、自身が所持するスマートフォン4に、経路探索アプリケーションプログラム7をインストールして導入し、自宅の位置、及び最寄駅を入力し(ステップSa1)、スマートフォン4から経路探索サーバ5に送信する(ステップSa2)。経路探索サーバ5は、それぞれのスマートフォン4から自宅の位置と、最寄駅とを受信すると、制御部30の制御の下、これらの情報を記憶部32に上記ユーザ事前登録データ45として保存する(ステップSa3)。
事前登録処理が完了するとプラン作成処理が可能になる。このプラン作成処理では、ピックアップ経路Qの探索と、運転者8、及び同乗者3A、3Bのそれぞれへの集合駅等の通知とが行われる。
詳述すると、自動車2の運転者8が他の同乗者3A、3Bを代表して、スマートフォン4に経路探索の詳細条件を入力すると(ステップSa4)、経路探索の詳細条件がスマートフォン4から経路探索サーバ5に送信される(ステップSa5)。この詳細条件には、目的地点Pb、及び出発時刻(到着時刻でも良い)と、自動車2に同乗するユーザUを指定した「参加者」(この動作例では同乗者3A、3B)とが含まれている。経路探索サーバ5は、経路探索の詳細条件を受信すると、例えば記憶部32に詳細条件の設定データとして保存する(ステップSa6)。
その後、運転者8がプラン作成要求をスマートフォン4に入力すると(ステップSa7)、このプラン作成要求が経路探索サーバ5に送信される(ステップSa8)。プラン作成要求は、詳細条件に基づくピックアップ経路Qの探索実行を経路探索サーバ5に要求するものである。経路探索サーバ5は、プラン作成要求を受信すると(ステップSa9)、プラン作成処理を実行する(ステップSa10)。このプラン作成処理では、経路探索の詳細条件(出発地点Paや目的地点Pb、参加者の有無、出発時刻などの条件)を満たし、かつ、移動コストCが最小となるピックアップ経路Qが探索されるが、この処理については後に詳述する。
ステップSa10の探索の結果、少なくともピックアップ経路Qと、ピックアップ地点Pcとなる駅と(以下、「集合駅」と言う)が決定され、記憶部32に例えば経路探索結果データとして保存される(ステップSa11)。
なお、図示を省略するが、ステップSa11の処理では、出発目安時刻、及び鉄道移動経路の探索も経路探索サーバ5によって行われている。出発目安時刻は、運転者8が自宅を出発すべき目安となる時刻であり、ピックアップ経路Qと、ステップSa4で入力された出発時刻(又は到着時刻)とに基づき算出される。また鉄道経路は、最寄駅から集合駅までの鉄道による移動経路(例えば電車の乗り換え経路)であり、同乗者3A、3Bごとに探索される。
次いで、経路探索サーバ5は、運転者8のスマートフォン4に対し、経路探索の結果のうち、集合駅と、出発目安時刻とを送信する(ステップSa12)。運転者8のスマートフォン4は、集合駅と、出発目安時刻とを受信すると(ステップSa13)、これを表示パネル16に表示することで、これらが運転者8に通知される(ステップSa13)。
また経路探索サーバ5は、全ての同乗者3A、3Bの個々のスマートフォン4に対し、経路探索の結果のうち、集合駅と、その集合駅まで最寄駅から鉄道で移動するときの鉄道経路とを送信する(ステップSa14)。そして同乗者3A、3Bのそれぞれのスマートフォン4が集合駅と、鉄道経路とを受信すると(ステップSa15)、これらを表示パネル16に表示することで、これらが同乗者3A、3Bに通知される。なお、この通知において、自動車2が集合駅に到着する予定の時刻も併せて通知してもよい。
プラン作成処理によってピックアップ経路Qが特定されると、当該ピックアップ経路Qにしたがって経路案内をするガイド処理が行われる。
このガイド処理にあっては、例えばナビゲーション装置6からの要求等を契機として、経路探索サーバ5が経路探索の結果であるピックアップ経路Qの情報を記憶部32の経路探索結果データから読み出し(ステップSa16)、ナビゲーション装置6に送信する(ステップSa17)。ナビゲーション装置6は、ピックアップ経路Qを受信すると(ステップSa18)、表示モニタ26の地図にピックアップ経路Qを自車位置とともに表示し(ステップSa19)、これによりピックアップ地点Pcである集合駅を経由するピックアップ経路Qに沿って自動車2の誘導案内(経路のガイド)が行われる。
これにより、例えば、運転者8には、いつ、どこで、だれを同乗させることになるのかの情報、言い換えると、自動車2に同乗させる日時、地点、及び人物等を特定する情報(ピックアップのための情報)が提供される。
次いで上記プラン作成処理について図6を参照して詳述する。
図6は、プラン作成処理のフローチャートである。
このプラン作成処理について、図5の動作例と同様に、自動車2の運転者8と、2人の同乗者3A、3Bがピックアップ経路Qをプランニングする場合を説明する。なお、図7に示すように、運転者8の自宅地点が出発地点Paであり、また同乗者3A、3Bの最寄駅がそれぞれY駅とZ駅であるとする。
このプラン作成処理では、最初に、同乗者3A、3Bのそれぞれの公共交通機関移動コストCbの算出が行われる。具体的には、図6に示すように、経路探索サーバ5は、同乗者3Aの駅間ネットワーク60を公共交通機関データ43に基づいて生成する(ステップSb1)。駅間ネットワーク60は、図7、図8に示すように、同乗者3Aが利用する鉄道の駅ノード61と、駅ノード61の間を繋ぐ鉄道路線62とから成る路線網である。このとき、駅間ネットワーク60の生成範囲は、自動車2で出発地点Paから目的地点Pbに移動する間に経由できる駅ノード61を網羅し、かつ対象とする同乗者3Aを除く他の全ての同乗者3Bが利用する公共交通機関の発着所(ここではZ駅)を含む範囲が少なくとも生成される。なお、自動車2で出発地点Paから目的地点Pbに移動する間に経由できる駅は、出発地点Paから目的地点Pbの間に位置するといったように、自動車移動コストCaが所定値以下に収まる等の妥当性を有する範囲で決定される。
そして、経路探索サーバ5は、この駅間ネットワーク60に対し、同乗者3Aの最寄駅であるY駅を起点とし、かつ公共交通機関移動コストCbを電車賃(より正確には運賃と料金の合算値)としてダイクストラ法を実行し(ステップSb2)、実行結果として、最寄駅のY駅から各駅ノード61までの公共交通機関移動コストCbを記憶部32に記憶する(ステップSb3)。
このステップSb1〜Sb3までの処理が全ての同乗者3A、3Bの各々に対して行われることで、図8(A)、及び図8(B)に示すように、同乗者3A、3Bごとに鉄道を利用して各駅を移動するときの公共交通機関移動コストCbが算出され、記憶部32に記憶される。
次いで経路探索サーバ5は、出発地点Paから目的地点Pbに到達するまでの最適なピックアップ経路Qを探索するために、論理階層型ネットワーク生成処理を実行する。この論理階層型ネットワーク生成処理では、道路ネットワークに対する論理階層型ネットワーク75(図13)の生成、及び、公共交通機関移動コストCbに基づく層間リンクコストCd(図13)の算出が行われる。
詳述すると、経路探索サーバ5は、経路探索用地図データ42に基づいて、探索範囲道路ネットワーク65を取得する(ステップSc1)。探索範囲道路ネットワーク65は、図9に示すように、地図データにおける道路を構成するリンク66とノード67から成る道路ネットワーク(道路網)であり、出発地点Paから目的地点Pbへの自動車2での移動に使用する道路(経路)の候補から成るものである。すなわち、経路探索サーバ5は、例えば自動車移動コストCaが所定の範囲に収まる事などを条件にして経路探索用地図データ42に基づき経路探索を実行し、上記探索範囲道路ネットワーク65を生成する。
そして、経路探索サーバ5は、同乗者3の人数をN(この動作例ではN=2)とした場合に、2のN乗個分の探索範囲道路ネットワーク65のコピーを、それぞれ探索範囲道路ネットワーク層70として生成する(ステップSc2)。探索範囲道路ネットワーク層70は、ある同乗者3の乗車状態に対応し、同乗者3が自動車2に乗車している状態(乗車)、及び乗車していない状態(非乗車)の各々ごとに生成される。
すなわち、同乗者3がN人である場合、各同乗者3の乗車状態の状態数(いわゆる場合の数)は2のN乗となるから、これに対応して、上述の通り、2のN乗個の探索範囲道路ネットワーク層70が生成される。
したがって、同乗者3が同乗者3A、3Bの二人である場合には、図10に示すように、4(=2の2乗)個の探索範囲道路ネットワーク層70が生成される。この図示例では、第1層目の探索範囲道路ネットワーク層70は二人の同乗者3A、3Bが共に非乗車の状態(同乗者なし)を示し、第2層目の探索範囲道路ネットワーク層70は同乗者3Aのみが乗車した状態を示し、第3層目の探索範囲道路ネットワーク層70は同乗者3Bのみが乗車した状態を示し、第4層目の探索範囲道路ネットワーク層70は二人の同乗者3A、3Bの全員が乗車した状態を示している。
次いで、経路探索サーバ5は、探索範囲道路ネットワーク層70のそれぞれに対し自動車移動コストCaを算出する(ステップSc3)。
自動車移動コストCaは、自動車2でリンク66を移動するときのコストであり、いわゆるリンクコストに基づいて算出される。リンクコストは、経路長の差異に起因する燃料消費量(ガソリン代)と、道路の通行使用料金(例えば高速道路の料金など)との合算で算出される。
ここで、探索範囲道路ネットワーク層70のそれぞれは、同乗者3の各々の乗車状態(乗車/非乗車)に対応することから乗車人数が異なる。乗車人数の差異は自動車2の総重量の変化に繋がるから、例えば自動車2の燃料消費量が異なることになり、自動車移動コストCaに差異を生じてさせることとなる。このような同乗者3の乗車の有無や乗車人数の差異を踏まえてステップSc3では、図11に示すように、それぞれの探索範囲道路ネットワーク層70における自動車移動コストCaが算出されている。
なお、燃料消費量の算出に必要な情報は、例えば図5で説明した事前登録処理において各ユーザ(運転者8、及び同乗者3)から経路探索サーバ5が予め取得し、ユーザ事前登録データ45に追加保存される。燃料消費量の算出に必要な情報には、例えば各ユーザUの体重や自動車2の燃費情報等が挙げられる。
また、自動車移動コストCaの基となるリンクコストには、二酸化炭素(CO2)の排出量を単独で、或いは加えて用いることもできる。
次いで、経路探索サーバ5は、探索範囲道路ネットワーク層70の道路ネットワークのエリア内に位置する駅(すなわち、ピックアップ地点Pcの候補)を抽出し、それぞれの駅の駅ノード61を探索範囲道路ネットワーク層70の各々に設定する(ステップSc4)。
駅を抽出する具体的な手法には、次のような手法が挙げられる。すなわち、探索範囲道路ネットワーク層70が含む各リンク66の近傍に位置する駅ノード61を全て抽出する手法や、ユーザ(運転者8、又は同乗者3)が予め選択した駅の駅ノード61を抽出する手法である。
この処理によって、図12に示すように、探索範囲道路ネットワーク層70の道路ネットワークの範囲で経由可能な駅の駅ノード61が全ての探索範囲道路ネットワーク層70に追加される。
次いで、経路探索サーバ5は、図13に示すように、探索範囲道路ネットワーク層70のそれぞれの間のリンクとして、各層の同一の駅ノード61の間を繋ぐ層間リンク72を追加して論理階層型ネットワーク75を生成し、層間リンクコストCdを算出する(ステップSc5)。
上述の通り、探索範囲道路ネットワーク層70の各層は、同乗者3A、3Bの乗車状態に1対1に対応しているから、探索範囲道路ネットワーク層70の層間を状態遷移することは、同乗者3A、3Bの乗車状態が状態遷移することを意味する。また乗車状態の状態遷移には、非乗車から乗車に状態遷移する場合と、乗車から非乗車に状態遷移する場合とが存在する。ただし、この経路探索では、同乗者3A、3Bをピックアップする場合を探索するから、同乗者3A、3Bが非乗車から乗車に状態遷移する場合についてのみ層間リンク72が設定される。
なお、目的地点Pbに至る往路について、非乗車の状態から乗車の状態に遷移するとした場合、目的地点Pbから戻る復路では、往路とは逆に乗車の状態から非乗車の状態に遷移すると考えられる。
換言すれば、層間リンク72は、ある同乗者3が非乗車の乗車状態に対応する探索範囲道路ネットワーク層70と、乗車の乗車状態に対応する探索範囲道路ネットワーク層70とにおいて、対応する駅ノード61同士を接続するように設定されるリンクである。この層間リンク72の移動主体は同乗者3であり、層間リンクコストCdは、リンク先の駅ノード61に、その同乗者3が最寄駅から公共交通機関を利用して移動する公共交通機関移動コストCbを意味することになる。これらの層間リンクコストCdは、ステップSb3にて算出された公共交通機関移動コストCbに基づき算出される。
論理階層型ネットワーク75の各層の間の遷移は、上述の通り、同乗者3A、3Bの乗車状態の状態遷移に対応する。
例えば図13において、探索範囲道路ネットワーク層70を第1層、第2層、及び第4層の順に遷移する場合、同乗者3Aが同乗し、同乗者3Bが同乗する状態遷移を示す。このとき、第1層から第2層への遷移においては、同乗者3Aが最寄駅のY駅を起点として各駅ノード61に移動する公共交通機関移動コストCbが層間リンク72のそれぞれの層間リンクコストCdとなる。同様に、第2層から第4層への遷移においては、同乗者3Bが最寄駅のZ駅を起点として各駅ノード61に移動する公共交通機関移動コストCbが層間リンクコストCdとなる。
また図13において、探索範囲道路ネットワーク層70を第1層、第3層、及び第4層の順に遷移する場合、同乗者3Bが同乗し、同乗者3Aが同乗する状態遷移を示す。このとき、第1層から第3層への遷移においては、同乗者3Bが最寄駅のZ駅を起点として各駅ノード61に移動する公共交通機関移動コストCbが層間リンクコストCdとなり、第3層から第4層への遷移においては、同乗者3Aが最寄駅のY駅を起点として各駅ノード61に移動する公共交通機関移動コストCbが層間リンクコストCdとなる。
なお、論理階層型ネットワーク75の探索範囲道路ネットワーク層70のそれぞれにおいては、自動車2に同乗している人数が異なることから、各リンク66を自動車2が移動するときの自動車移動コストCaが異なることは上述の通りである。
そして、経路探索サーバ5は、論理階層型ネットワーク75に対してダイクストラ法を用いて、出発地点Paから目的地点Pbまでのピックアップ経路Qとして、層間リンクコストCdと、自動車移動コストCaとを含む移動コストCが最小となる集合駅、及び経路を特定する(ステップSb4)。
例えば、図13に示す論理階層型ネットワーク75では、自動車移動コストCaを除いた層間リンクコストCdだけを移動コストCとすると、Y駅、又はZ駅のいずれかを集合駅として同乗者3A、及び同乗者3Bを同乗させる層間リンク72を辿るように層間遷移することで移動コストCが最小となる。しかしながら、自動車移動コストCaは、図11に示すように、Y駅、及びZ駅に至る経路よりもX駅に至る経路の方が小さくなっている。したがって、論理階層型ネットワーク75では、自動車移動コストCa、及び層間リンクコストCdの両方を移動コストCに加えると、結果的には、X駅を集合駅として層間遷移したときの移動コストCが最小となる。これにより、X駅を集合駅とし、これを経由する経路がピックアップ経路Qに特定される。
ここで、経路探索サーバ5は、ステップSc3における自動車移動コストCaの算出時に、リンク66の経路長といった静的なデータのみならず、その時点における道路の渋滞状況等のように、時間と共に刻々と変わるコストに関する道路交通状況データを用いてもよい。この道路交通状況データは、道路の渋滞情報を監視している他のサーバ端末からデータ通信網9を通じて取得可能である。
これにより、経路探索の時点において渋滞等が発生している等のリアルタイムな道路交通状況を自動車移動コストCaに反映した上で、この自動車移動コストCa、及び層間リンクコストCdの両方を含む移動コストCを最小とするピックアップ経路Qが適切に特定されることとなる。
以上説明したように、本実施形態によれば、経路探索サーバ5は、同乗者3が公共交通機関を利用してピックアップ地点Pcの駅に移動する公共交通機関移動コストCb、及び自動車2がピックアップ地点Pcの駅を経由して目的地点Pbに移動する自動車移動コストCaを含む移動コストCに基づいて、ピックアップ経路Q、及びピックアップ地点Pcの駅を探索する構成とした。
この構成によれば、自動車2の運転者8と同乗者3の居場所が異なる場合でも、両者の移動に要するコストを反映した適切なピックアップ地点Pcが探索され、このピックアップ地点Pcを経由するピックアップ経路QをユーザUに提示できる。また、このようなピックアップ経路Qで移動することで、CO2排出量や交通費といったコストを効果的に低減できる。
特に本実施形態によれば、経路探索サーバ5は、移動コストCが最小となるピックアップ経路Q、及びピックアップ地点Pcを探索する構成としたため、運転者8と同乗者3の各々の移動に要するコストが最適となるピックアップ地点Pc、及びピックアップ経路Qが探索される。
また本実施形態によれば、経路探索サーバ5は、自動車2に複数人の同乗者3が同乗する場合には、それぞれの同乗者3の公共交通機関移動コストCbと、自動車移動コストCaとに基づき、これらの同乗者3が集合するピックアップ地点Pc、及びピックアップ経路Qを探索する。
これにより、居場所が異なる複数人が自動車2に同乗する場合でも、運転者8、及び複数の同乗者3のそれぞれの移動に要するコストが最適となるピックアップ地点Pc、及びピックアップ経路Qが探索される。
特に、本実施形態によれば、自動車移動コストCaには、自動車2に同乗している同乗者3の人数を反映する構成としたため、同乗者3の人数や有無を自動車移動コストCaに反映した上で、最適な最適となるピックアップ地点Pc、及びピックアップ経路Qが探索される。
また本実施形態によれば、経路探索サーバ5は、探索範囲道路ネットワーク65に相当する探索範囲道路ネットワーク層70を、同乗者3の乗車状態の場合の数(すなわち、同乗者3の人数をNとすると、2のN乗個)だけ含み、これらの探索範囲道路ネットワーク層70のそれぞれに、同乗者3の乗車状態(乗車/非乗車)、及び当該乗車状態に応じた自動車移動コストCaを対応付けた論理階層型ネットワーク75を生成する構成とした。この論理階層型ネットワーク75では、同一の同乗者3が非乗車から乗車の状態となる探索範囲道路ネットワーク層70の各ピックアップ地点Pcの候補(駅ノード61)に、当該候補に同乗者3が移動するための公共交通機関移動コストCbが層間リンクコストCdとして対応付けられている。
すなわち、この論理階層型ネットワーク75には、ピックアップ地点Pcの候補ごとに、そのピックアップ地点Pcをピックアップ経路Qとしたときの同乗者3の公共交通機関移動コストCb、及び、同乗者3の乗車状態を反映した自動車移動コストCaが網羅されることとなる。
したがって、経路探索サーバ5は、この論理階層型ネットワーク75に、例えばダイクストラ法を実行することで、自動車移動コストCa、及び公共交通機関移動コストCbを含む移動コストCが最小となるピックアップ地点Pc、及びピックアップ経路Qを簡単に特定することができる。
上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を例示するものであって、以下に本発明の変形例を説明する。
[変形例1]
上述した実施形態では、論理階層型ネットワーク75の自動車移動コストCaとして金銭的費用の一例たる道路通行料金を例示し、層間リンクコストCdとして、同じく金銭的費用の一例たる公共交通機関の運賃を例示した。しかしながら、これらのコストは、金銭的費用に限らず、自動車移動コストCa、及び層間リンクコストCdに移動に要する所要時間を用いてもよい。
詳述すると、本変形例では、プラン作成処理(図5)のステップSb2において、公共交通機関移動コストCbとして、同乗者3が最寄駅の駅ノード61から各駅ノード61に移動するときの所要時間が算出される。この公共交通機関移動コストCbは、図14(A)、及び図14(B)に示すように、同乗者3A、3Bのそれぞれごとに算出される。
この公共交通機関移動コストCbは、所定の時間範囲を対象にして、公共交通機関のダイヤ基づいて算出され、例えば図14では、AM7時30からAM10時10分までの時間範囲を対象に算出されている。この所定の時間範囲には、例えば自動車2の出発時刻が指定されているときは当該出発時刻から一定時間範囲や、この出発時刻から自動車2が各駅に到着する時刻までの時間範囲が設定される。また目的地点Pbへの到着時刻が指定されているときは、各駅ノード61から自動車2で出発して到着時刻までに目的地点Pbに到着するために必要な各駅の出発時刻を算出し、これらの出発時刻より前の一定時間範囲が上記所定の時間範囲に設定される。各駅の出発時刻は、各駅から目的地点Pbまで自動車2で移動するときの所要時間だけ到着時刻から遡ることで求められる。
また本変形例では、論理階層型ネットワーク生成処理(図5)のステップSc3においては、図15に示すように、自動車2でノード67の間を移動するときの所要時間が自動車移動コストCaとして算出される。この自動車移動コストCaは、リンク66の経路長や法定速度等の情報に基づいて算出され、同乗者数に依らずに略一定であるから、探索範囲道路ネットワーク層70の各層間で略等しい値となる。
そして、ステップSc5では、図16に示すように、論理階層型ネットワーク75の層間リンクコストCdとして、公共交通機関移動コストCbに基づく所要時間が算出される。すなわち、層間リンクコストCdの所要時間は、各駅ノード61のそれぞれをピックアップ地点Pcとし、その駅ノード61に自動車2が到着する時刻までに、同乗者3A、3Bが公共交通機関を利用して移動するために要する時間である。
これにより、論理階層型ネットワーク75にあっては、層間リンクコストCd、及び自動車移動コストCaが共に移動に要する所要時間で算出される。そして、この論理階層型ネットワーク75にダイクストラ法を実行することで(図5のステップSb4)、運転者8、及び同乗者3A、3Bのそれぞれの移動に要する所要時間を合わせた総所要時間を最小にするピックアップ経路Q、及びピックアップ地点Pcが特定される。
なお、ステップSc5において、論理階層型ネットワーク75の層間リンクコストCdを算出するときに、駅ノード61に自動車2が到着する時刻として、目的地点Pbへの到着時刻から逆算して求めた時刻を用いることで、運転者8、及び同乗者3A、3Bのそれぞれが自宅を出発する出発時刻に最も遅い時刻を求めることができる。
また、本変形例では、ステップSb4において、運転者8、及び同乗者3A、3Bのそれぞれのうち、最も移動時間が長い者、すなわち最も早い時刻に自宅を出発する必要がある者の移動時間を最小にすることを条件の1つとしてダイクストラ法を実行することで、この者の出発時刻を可能な限り遅くするピックアップ経路Qも特定できる。
[変形例2]
上述した実施形態では、1台の自動車2で目的地点Pbまで移動する場合を例示したが、これに限らない。すなわち2台以上の自動車2で目的地点Pbまで移動するときに、各自動車2、及び同乗者3がピックアップ地点Pcで合流し、同乗者3がいずれかの自動車2に同乗するピックアップ経路Qを探索することもできる。
以下、本変形例について、2名の運転者8A、8Bの各々が自宅を出発地点Paとして自動車2で出発し目的地点Pbに至るまでの間に、これら自動車2と、1名の同乗者3がピックアップ地点Pcで合流する場合を例示する。
この例示において、図17に示すように、駅間ネットワーク60、及び探索範囲道路ネットワーク65は、実施形態の図7に示したものと同様である。また運転者8Aの自宅はZ駅と略同じ位置にあり、また同乗者3は、実施形態で説明した同乗者3Bであり、最寄駅はZ駅である。
図18は本変形例に係るプラン作成処理のフローチャートである。
プラン作成処理においては、先ず、上述の実施形態と同様に、同乗者3の公共交通機関移動コストCbが算出される(ステップSb1〜Sb3)。同乗者3は実施形態の同乗者3Bに相当するから、公共交通機関移動コストCbとして、実施形態の図8(B)と同じ結果が得られる。
その後、経路探索サーバ5は、目的地点Pbに向かって移動する自動車2(運転者8A、8B)のうち、基準とする1台の自動車2(以下、「基準自動車」と言う)を除く他の自動車2のそれぞれについて、論理階層型ネットワーク75を生成する(ステップSd1)。この結果、基準自動車を除く他の自動車2のそれぞれごとに、各同乗者3の乗車状態の場合の数だけ論理階層型ネットワーク75が生成される。
このステップSd1における論理階層型ネットワーク75の生成処理は、実施形態で説明したステップSc1〜Sc5と同様である。例えば、ステップSd1において、運転者8Aが運転する自動車2を基準自動車とした場合、運転者8Bの自動車2について論理階層型ネットワーク75が生成される。この場合、経路探索サーバ5は、運転者8A、8Bの自動車2がそれぞれの出発地点Paから目的地点Pbに至る道路ネットワークである探索範囲道路ネットワーク65を取得する。次いで、経路探索サーバ5は、探索範囲道路ネットワーク65を2のN乗(本動作例ではN=1)だけコピーして2のN乗個の探索範囲道路ネットワーク層70を生成し、図19に示すように、各層内の自動車移動コストCaを算出する。そして、経路探索サーバ5は、図20に示すように、探索範囲道路ネットワーク層70の各層を繋ぐ層間リンク72を追加して論理階層型ネットワーク75を生成し、ステップSb3において算出された公共交通機関移動コストCbに基づいて層間リンクコストCdを算出する。
次いで、経路探索サーバ5は、探索範囲道路ネットワーク層70の各ノード67、及び駅ノード61のうち、他の自動車2、及び同乗者3との待ち合わせ地点(すなわち、ピックアップ地点Pc)の候補となる自動車待合候補ノード79について待合移動コストCeを算出する(ステップSd2)。
この待合移動コストCeは、それぞれの自動車待合候補ノード79に自動車2で移動するときの自動車移動コストCaと、同乗者3が移動するコストである層間リンクコストCdとの合算によって算出される。例えば図21に示す論理階層型ネットワーク75では、第1層目は、同乗者3が非乗車の状態を示すことから、この層における待合移動コストCeの算出時には、層間リンクコストCdを全てゼロとし、図19に示す自動車移動コストCaのみで算出される。一方、第2層目は、同乗者3が乗車の状態を示すことから、この層における待合移動コストCeの算出時には、層間リンクコストCdを自動車移動コストCaに加算して算出される。
なお、自動車待合候補ノード79は、駅の駅ノード61に限定されるものではなく、例えばコンビニエンスストアや、高速道路のサービスエリア又はパーキングエリアなどでもよい。自動車待合候補の場所の指定は、例えばユーザUが場所(地点)を指定する手法や、コンビニエンスストアやサービスエリア等のジャンルを指定し、その指定に該当する場所を抽出する手法等が挙げられる。
そして、経路探索サーバ5は、図6で説明した論理階層型ネットワーク生成処理(ステップSc1〜Sc5)を実行する。ただし、同乗者の人数Nは、運転者8A、8B、及び同乗者3の人数から1名の運転者8(ここでは、運転者8A)を差し引いた数(すなわち、N=N−1)とする。これにより、図22に示すように、基準自動車に対する他の運転者8(ここでは運転者8B)の自動車2の同行状態、及び当該基準自動車に対する同乗者3の乗車状態の状態数(この例では、2の(3−1)乗=4個)だけ、探索範囲道路ネットワーク層70が生成されることとなる。
図22の例では、第1層目の探索範囲道路ネットワーク層70は運転者8Bの自動車2が非同行、かつ同乗者3が基準自動車に非乗車の状態を示し、第2層目の探索範囲道路ネットワーク層70は運転者8Bの自動車2が非同行、かつ同乗者3が基準自動車に乗車した状態を示し、第3層目の探索範囲道路ネットワーク層70は運転者8Bの自動車2が同行、かつ同乗者3が基準自動車に非乗車の状態を示し、第4層目の探索範囲道路ネットワーク層70は運転者8Bの自動車2が同行、かつ同乗者3が基準自動車に乗車した状態を示している。
次いで、経路探索サーバ5は、図23に示すように、探索範囲道路ネットワーク層70の各層に駅ノード61を追加し、探索範囲道路ネットワーク層70のそれぞれの間のリンクとして、各層の同一の駅ノード61の間を繋ぐ同乗者用層間リンク72Aを追加して、論理階層型ネットワーク75を生成する。そして経路探索サーバ5は、同乗者用層間リンク72Aの同乗者用層間リンクコストCfを公共交通機関移動コストCbに基づいて算出する。
同乗者用層間リンク72Aは、運転者8(ここでは運転者8A)の同行状態ごとに探索範囲道路ネットワーク層70の各層が分けられ、それぞれの探索範囲道路ネットワーク層70において、同乗者3が非乗車から乗車の状態となる遷移に対応して設定されたリンクである。
例えば、図23の例において、論理階層型ネットワーク75の第1層目から第2層目の遷移は、同乗者3を基準自動車に同乗させ、他の自動車2が同行しない状態を示す。第3層目から第4層目の遷移は、他の自動車2が同行しながらも同乗者3を基準自動車に同乗させた状態を示す。
さらに、この同乗者用層間リンク72Aに加え、図24に示すように、経路探索サーバ5は、論理階層型ネットワーク75の各層に自動車待合候補ノード79を追加し、また、各層の自動車待合候補ノード79を繋ぐ同行者用層間リンク72B、及び、同行同乗用層間リンク72Cを追加し、それぞれのコストである同行者用層間リンクコストCg、及び、同行同乗用層間リンクコストChを算出する。
同行者用層間リンク72Bは、他の運転者8(ここでは運転者8B)の自動車2が自動車待合候補ノード79に同乗者3を乗せずに移動する状態を示し、同行者用層間リンクコストCgは、そのときの移動コストを示す。この同行者用層間リンク72Bが示す状態は、ステップSd1において生成した論理階層型ネットワーク75(図21)の第1層目の状態(同乗者3が非乗車の状態)に対応し、この第1層目の待合移動コストCeに基づいて同行者用層間リンクコストCgは算出される。
また同行同乗用層間リンク72Cは、他の運転者8(ここでは運転者8B)の自動車2に同乗者3が同乗した状態で移動することを示し、同行同乗用層間リンクコストChは、そのときの移動コストを示す。同行同乗用層間リンク72Cが示す状態は、ステップSd1において生成した論理階層型ネットワーク75(図21)の第2層目の状態(同乗者3が乗車した状態)に対応し、この第2層目の待合移動コストCeに基づいて同行同乗用層間リンクコストChは算出される。
この論理階層型ネットワーク75により、複数の運転者8が各々の自動車2で移動する場合に、同乗者3がいずれかの自動車2に、いずれかの自動車待合候補ノード79でピックアップされる経路の全てが網羅される。
そして、経路探索サーバ5は、図18に示すように、ステップSd3において求めた論理階層型ネットワーク75に対してダイクストラ法を用いることで、同乗者用層間リンクコストCf、同行者用層間リンクコストCg、及び同行同乗用層間リンクコストChを含む移動コストCが最小となるピックアップ経路Qを特定する(ステップSd4)。
これにより、複数の運転者8が各々の自動車2で移動する場合に、同乗者3がどの自動車2に、どこの自動車待合候補ノード79でピックアップされる経路が最適であるかが特定される。
[変形例3]
上述した実施形態では、運転者8となるユーザUが所有する自動車2で移動する場合を例示したが、これに限らず、いわゆるレンタカーで移動してもよい。この場合、ユーザUは、いずれかの駅でレンタカーを借り、なおかつ、そこを集合駅(ピックアップ地点Pc)として同乗者3が集合し、レンタカーに同乗し、このレンタカーを自動車2として目的地点Pbに向かうこととなる。そして、この集合駅と、集合駅から目的地点Pbまでのピックアップ経路Qが探索すされる。
以下、本変形例について、1名のレンタカー利用者80と、2名の同乗者3A、3Bの合計3名がそれぞれ自宅の最寄駅から公共交通機関を利用して、レンタカーを借りる集合駅に移動する場合を例示する。
なお、駅間ネットワーク60、及び探索範囲道路ネットワーク65は、実施形態の図7に示したものと同様である。またレンタカー利用者80、及び同乗者3A、3Bは、実施形態で説明した運転者8、及び同乗者3A、3Bに相当するものとする。
図25は本変形例に係るプラン作成処理のフローチャートである。
プラン作成処理においては、公共交通機関を利用して最寄駅から移動する全てのユーザUの各々に対し公共交通機関移動コストCbが算出される(ステップSb1〜Sb3)。本変形例では、レンタカー利用者80、及び同乗者3A、3Bの全てのユーザUが公共交通機関を利用することから、集合駅に集合する全員のユーザUについて公共交通機関移動コストCbが算出される。
次いで、経路探索サーバ5は、レンタカーを借りる候補となる駅までレンタカー利用者80が移動する公共交通機関移動コストCbと、その駅でレンタカーを借りたときのレンタカー利用料金Ckを算出する(ステップSe1)。図26に示すように、レンタカーを借りる駅ごとにレンタカー利用料金Ckが異なる場合には、その違いを踏まえて経路探索が行われる。
その後、経路探索サーバ5は、実施形態において説明した論理階層型ネットワーク生成処理(図6:ステップSc1〜Sc5)を実行する(ステップSe2)。ただし、この論理階層型ネットワーク生成処理において、探索範囲道路ネットワーク層70は、図27に示すように、同乗者3の乗車状態の状態数(この例では、2の2乗=4個)に、レンタカー未借状態を示す1層分を追加した数、すなわち1+(2のN乗)個が生成される。
すなわち、第1層目の探索範囲道路ネットワーク層70は、レンタカーの未借状態に対応するものである。また第2層目〜第5層目は、同乗者3の乗車状態に対応するものであり、本変形例では実施形態の図10で示した第1層から第4層と同一のものとなる。
そして、経路探索サーバ5は、探索範囲道路ネットワーク層70のそれぞれについて、同乗者3の乗車状態を反映した自動車移動コストCaを算出する。この場合、図28に示すように、第1層目の探索範囲道路ネットワーク層70は、レンタカーの未借状態に対応し、自動車2での移動が無いから、自動車移動コストCaは全てゼロとなる。また、本変形例では、第2層目〜第5層目の自動車移動コストCaは、実施形態の図11で示した第1層から第4層と同じである。
次いで、経路探索サーバ5は、図29に示すように、探索範囲道路ネットワーク層70それぞれに駅ノード61を追加し、第1層目と第2層目の探索範囲道路ネットワーク層70の間のリンクとして、各層の同一の駅ノード61の間を繋ぐレンタカー利用層間リンク72Fを追加して、論理階層型ネットワーク75を生成し、レンタカー利用層間リンクコストCpを、ステップSe1において算出したレンタカー利用料金Ck、及びレンタカー利用者80の公共交通機関移動コストCbに基づいて算出する。
すなわち、第1層目から第2層目への探索範囲道路ネットワーク層70の遷移は、レンタカーの未借から借済への状態遷移に対応し、この層間遷移に要するコスト、すなわち、各駅ノード61にレンタカー利用者80が移動し、そこでレンタカーを借りるまでに要するコストがレンタカー利用層間リンク72Fのレンタカー利用層間リンクコストCpとして算出される。
また、経路探索サーバ5は、図30に示すように、第2層目以降の各層の探索範囲道路ネットワーク層70の間のリンクとして、上述の実施形態で説明した層間リンク72を追加し、層間リンクコストCdを、ステップSb3において算出した同乗者3A、3Bの公共交通機関移動コストCbに基づいて算出する。
これにより、レンタカーの借状態、及びレンタカーが借済みの状態に遷移するのに要するコストを反映した論理階層型ネットワーク75が生成される。
そして経路探索サーバ5は、この論理階層型ネットワーク75に対し、ダイクストラ法を実行し、レンタカー利用層間リンクコストCp、層間リンクコストCd、及び自動車移動コストCaを含む移動コストCが最小となる駅ノード61、及び当該駅ノード61を含むピックアップ経路Qを特定する(ステップSe3)。
これにより、自動車2としてレンタカーを利用する場合でも、レンタカー利用者80がレンタカーを借りる駅(又はレンタカー貸出店でもよい)まで公共交通機関を利用して移動するときのコスト、各駅ごとのレンタカー利用料金Ckの差異、及び、レンタカーを借りる駅に同乗者3が移動するときのコストとを踏まえ、レンタカー利用者80がレンタカーを借りる駅(すなわち、同乗者3の集合駅たるピックアップ地点Pc)として最適な駅が特定され、この集合駅を経由する最適なピックアップ経路Qが特定される。
なお、上述した実施形態、及び各変形例のそれぞれは、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、それぞれに対し、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で更なる変形、及び応用が可能である。
例えば、上述した実施形態、及び各変形例で説明において、自動車移動コスト、及び公共交通機関移動コストのそれぞれは、金銭的費用、移動に要する所要時間、及び、その他の計上可能なコストの少なくともいずれか1以上を含むものであれば、任意のコストを用いることができる。
また上述した実施形態、及び各変形例において、ユーザUは、スマートフォン4に代えて、一般的な携帯電話機や携帯型パーソナルコンピュータ、据置型パーソナルコンピュータ等の他の通信端末を用いて経路探索サーバ5との間で協同して経路探索するようにしてもよい。
また上述した実施形態、及び各変形例において、ナビゲーション装置6に代えて、スマートフォン4にナビゲーション用のアプリケーションプログラムを実行させ、経路探索サーバ5の探索結果に基づく経路案内をしてもよい。
また公共性を有した乗り物の一つにタクシーが挙げられる。したがって、ユーザUがタクシーを利用して移動するときのコストが算出可能な場合には、タクシーを公共交通機関に含めてピックアップ経路Qを探索することもできる。
また上述の通り、経路探索サーバ5の探索部48の機能は、上記経路探索プログラム40によって実現されるものである。この経路探索プログラム40は、CDやDVD等のコンピュータ読み取可能な記録媒体に記録し、或いは電気通信回線を通じて提供、販売などすることができる。
この経路探索プログラム40は、サーバコンピュータに限らず、クライアントコンピュータやナビゲーション装置6、スマートフォン4等の任意のコンピュータが実行し、それぞれが経路探索装置として機能することもできる。
1 ナビゲーションシステム
2 自動車
3、3A、3B 同乗者
5 経路探索サーバ(経路探索装置)
8、8A、8B 運転者
30 制御部
32 記憶部
34 通信部
40 経路探索プログラム
41 経路探索用データ
42 経路探索用地図データ
43 公共交通機関データ
45 ユーザ事前登録データ
48 探索部
60 駅間ネットワーク
61 駅ノード
62 鉄道路線
65 探索範囲道路ネットワーク(道路ネットワーク)
70 探索範囲道路ネットワーク層
72 層間リンク
75 論理階層型ネットワーク
C 移動コスト
Ca 自動車移動コスト
Cb 公共交通機関移動コスト
Cd 層間リンクコスト
Pa 出発地点
Pb 目的地点
Pc ピックアップ地点
Q ピックアップ経路
U ユーザ

Claims (8)

  1. 出発地点から目的地点まで自動車で移動する経路を探索する経路探索装置において、
    前記自動車に同乗する同乗者をピックアップするピックアップ地点である公共交通機機関の発着所を経由する経路を探索する探索部を備え、
    前記探索部は、
    前記同乗者が公共交通機関を利用して前記ピックアップ地点の発着所に移動する公共交通機関移動コストと、前記自動車が前記ピックアップ地点の発着所を経由して前記目的地点に移動する自動車移動コストと、を含む移動コストに基づいて前記経路、及び前記ピックアップ地点の発着所を探索する
    ことを特徴とする経路探索装置。
  2. 前記探索部は、前記移動コストが最小となる前記経路、及び前記ピックアップ地点の発着所を探索することを特徴とする請求項1に記載の経路探索装置。
  3. 前記探索部は、
    前記自動車に同乗する複数の同乗者のそれぞれの前記公共交通機関移動コストと、前記自動車移動コストとに基づいて、これらの同乗者が集合する前記ピックアップ地点の発着所、及び前記経路を探索することを特徴とする請求項1または2に記載の経路探索装置。
  4. 前記探索部は、
    前記自動車移動コストを、前記同乗者の乗車状態を反映したコストとすることを特徴とする請求項1または2に記載の経路探索装置。
  5. 前記探索部は、
    前記目的地点まで複数の自動車が同行して移動する場合、前記自動車のそれぞれの自動車移動コストと、前記同乗者の公共交通機関移動コストと、に基づいて、これらの自動車、及び同乗者が集合する前記ピックアップ地点の発着所、及び前記経路を探索することを特徴とする請求項1または2に記載の経路探索装置。
  6. 前記移動コストは、前記出発地点が公共交通機関の発着所である場合に前記自動車の運転者が公共交通機関を利用して前記出発地点の発着所まで移動するコストを含むことを特徴とする請求項1または2に記載の経路探索装置。
  7. 前記公共交通機関移動コスト、及び自動車移動コストは、少なくとも金銭的費用、及び移動に要する時間のいずれかを含むことを特徴とする請求項1または2に記載の経路探索装置。
  8. 前記探索部は、
    前記経路の候補、及び前記ピックアップ地点の候補を含む道路ネットワークを、少なくとも前記同乗者の乗車状態の場合の数だけ含み、前記道路ネットワークのそれぞれに、前記同乗者の乗車状態、及び当該乗車状態に応じた前記自動車移動コストを対応付けるとともに、前記同乗者が乗車の状態となる前記道路ネットワークの各ピックアップ地点の候補に、当該同乗者が移動するための前記公共交通機関移動コストを対応付けた論理階層型ネットワークを生成し、
    前記論理階層型ネットワークのそれぞれの道路ネットワークの自動車移動コスト、及び公共交通機関移動コストに基づいて、前記自動車移動コスト、及び前記公共交通機関移動コストを含む移動コストが最小となる前記ピックアップ地点の候補、及び前記経路を特定することを特徴とする請求項1に記載の経路探索装置。
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