JPWO2015098895A1 - スキンケア剤 - Google Patents

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Abstract

スキンケア剤1は、基剤と、基剤に分散された磁性体粉2とを有し、塗布された肌から磁性体粉2を磁力により吸着除去可能に構成されている。磁性体粉2は、レーザー回折散乱法により得られる粒径分布から求めた体積平均粒径が0.2〜150μmである。磁性体粉2を構成する粒子は、内部に強磁性体を有していると共に、表面に酸化防止層を有している。

Description

本発明は、肌に塗布するスキンケア剤に関する。
肌の美容のために用いられるスキンケア剤として、肌に塗布してから暫く時間を置いた後に除去することにより、肌の汚れや老廃物等をスキンケア剤とともに除去するものがある。このようなスキンケア剤を肌から除去する方法としては、コットン等による拭き取りや、ぬるま湯等により洗い落とす方法が一般的である。最近では、これらの一般的方法よりもより簡便に使用後のスキンケア剤を除去する方法が望まれている。
例えば特許文献1には、鉄粉を混合したスキンケア剤と、本体に磁石を備えたリムーバーとを組み合わせて用いる方法が提案されている。このように、鉄粉を混合したスキンケア剤と磁石を備えたリムーバーとを用いれば、肌に塗布された使用後のスキンケア剤を磁力により容易に除去することができ、肌の汚れや老廃物をスキンケア剤中の鉄粉と一緒に除去することができる。
また、特許文献2〜3には、肌から磁力により吸着除去可能なスキンケア剤の一例が開示されている。これらのスキンケア剤は、栄養成分等を含むクリーム状の基剤に鉄粉ないし酸化鉄が混合されており、スキンケア剤が吸着除去された後に、肌表面に栄養成分を残留させることを図っている。これにより、肌の汚れ等を除去する作用と、栄養成分等を肌に与える作用との2つの作用を発揮させようとしている。
特開2004−187874号公報 特開2004−155720号公報 特開2005−239563号公報
肌に塗布したスキンケア剤に含まれる磁性体粉は、磁性体粉全体に作用する磁力が大きいほど肌表面から容易に吸着除去することができる。それ故、磁性体粉全体に作用する磁力を大きくする観点からは、磁化の大きい鉄粉や黒酸化鉄を磁性体粉として用いることが好ましい。しかしながら、鉄粉や黒酸化鉄を含有するスキンケア剤は、時間が経つにつれて作製当初の香りが変化し、スキンケア剤として好ましくない異臭になるという問題がある。
この現象は、例えば以下のような原因により起こると考えられる。鉄粉の主成分である金属鉄は、酸化剤と接触することにより容易に酸化される。また、黒酸化鉄の主成分であるマグネタイトは、2価の鉄と3価の鉄との両方を含む混合原子価化合物であるため、酸化剤または還元剤との接触により、鉄の酸化数が変化し得る。このように、鉄粉や黒酸化鉄を構成する粒子の表面は、化学反応が起こりやすい状態になっていると考えられる。そして、粒子表面の反応性が高い場合には、スキンケア剤に含まれる基剤の油分や香料等が粒子と接触して変質したり、粒子の表面に香料等が吸着されたりする等の現象が起こり、ひいてはスキンケア剤の香りを変化させると考えられる。
また、金属鉄やマグネタイトを含有する磁性体粉は、スキンケア剤中に含まれる水分や、大気中の湿気等によって酸化され、さびが生じるという問題がある。さびが生じるまで酸化が進行した磁性体粉は、磁気特性が劣化するため、肌からの吸着除去が困難となる。また、磁性体粉のさびは、スキンケア剤に配合して使用する上で、外観上好ましいものではない。それ故、長期間に渡ってさびの発生を抑制できる磁性体粉が望まれている。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたものであり、長期間に渡って品質を維持できるスキンケア剤を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、基剤と、該基剤に分散された磁性体粉とを有し、塗布された肌から上記磁性体粉を磁力により吸着除去可能に構成されたスキンケア剤であって、
上記磁性体粉は、レーザー回折散乱法により得られる粒径分布から求めた体積平均粒径が0.2〜150μmであり、
上記磁性体粉を構成する粒子は、内部に強磁性体を有していると共に、表面に酸化防止層を有していることを特徴とするスキンケア剤にある。
上記スキンケア剤に含まれる磁性体粉は、上記特定の範囲の体積平均粒径を有している。そのため、磁石等を近づけた際に、上記磁性体粉全体に作用する磁力が大きくなりやすい。その結果、上記磁性体粉を、使用済みのスキンケア剤や肌の汚れ等と共に肌表面から磁力により容易に吸着除去することができる。
また、上記磁性体粉を構成する個々の粒子は、表面に上記酸化防止層を有している。この酸化防止層の存在により、上記スキンケア剤に含まれる基剤の油分や香料等と、上記粒子の内部に存在する上記強磁性体とが直接的に接触することを抑制できる。その結果、上記スキンケア剤は、作製当初の香りを長期間維持することができる。
また、上記酸化防止層により、上記基剤に含まれる水分等の、酸化剤として作用し得る物質と上記強磁性体との直接的な接触が抑制されるため、上記強磁性体が酸化されにくくなる。その結果、さびの発生を長期間抑制できる。
以上のように、上記スキンケア剤は、長期間に渡って品質を維持することができる。
実施例1における、スキンケア剤の使用方法の説明図。 内部が1個の強磁性体から構成されている粒子の一例を示す断面図。 内部に複数個の強磁性体を有する粒子の一例を示す断面図。
上記スキンケア剤は、得ようとする美容効果に応じて、磁性体粉が肌から磁力により吸着除去される際に少なくとも一部が肌表面に残留するように構成されていてもよく、磁性体粉に伴ってほとんど全部が肌表面から除去されるように構成されていてもよい。
また、上記スキンケア剤の基剤は、アスコルビン酸誘導体、コウジ酸、アルブチン、トラネキサム酸等の美白成分、アミノ酸、ビタミン、植物エキス、微生物発酵物等の栄養成分、及び保湿成分等の、肌に美容効果を与える美容成分を含んでいてもよい。また、上記基剤は、上述した各成分に加えて、さらに化粧品に通常用いられる添加剤を含んでいてもよい。添加剤としては、例えば、潤滑剤、抗菌剤、香料、pH調整剤等がある。これらの添加剤は、本発明の作用効果を損なわない範囲で上記基剤に適宜添加することができる。
また、上記基剤としては、上記スキンケア剤の使用感、すなわち肌触りや塗布時の伸び易さ等が狙いとする特性となるように、種々の粘度に設定したものを用いることができる。上記基剤としては、例えばシロップ状の比較的低粘度のものや、ペースト状の比較的高粘度のものを用いることができるが、上記スキンケア剤の使用感が狙いとする特性になるように、より低粘度、あるいはより高粘度のものを用いてもよい。
基剤が油系である場合には、例えば、粘度の異なる油系成分を適宜組み合わせて用いることにより、基剤の粘度を容易に調整することができる。すなわち、基剤の粘度を高くする場合には、高粘度の油系成分の含有量を多くすれば良い。また、基剤の粘度を低くする場合には、低粘度の油系成分の含有量を多くすれば良い。一方、基剤が水系である場合には、増粘剤を用いることにより、基剤の粘度を調整することができる。
基剤が油系または水系のいずれの場合であっても、基剤の粘度を適切に設定することにより、磁性体粉を基剤中に分散させやすくなる。その結果、スキンケア剤は、肌への塗布に好適な性状を有するものとなりやすい。
また、基剤が水系の場合には、増粘剤の存在により、磁性体粉を構成する粒子同士が互いに粘着し易くなる。そのため、増粘剤を含むスキンケア剤は、磁力により肌から吸着除去する際に、使用済みのスキンケア剤が皮膜状に連なった状態で肌表面から剥がれ易くなる。その結果、スキンケア剤を肌表面から容易に吸着除去することができ、使用済みのスキンケア剤や、磁性体粉中の微小な粒子等の肌表面への残留を抑制できる。
増粘剤としては、例えば、グリセリン、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30))クロスポリマー、セルロース誘導体、キサンタンガム、グアーガム、デンプン及びその誘導体、アルギン酸塩及びその誘導体、寒天、ポリアクリル酸ソーダ、カルボキシビニルポリマー、ベントナイト等の、化粧品用として従来公知の増粘剤を用いることができる。これらの増粘剤は、単独で用いてもよく、複数種を併用しても良い。
なお、上述した「油系」とは、基剤に含まれる各成分の合計を100質量%としたときに、50質量%以上が水に溶解しない成分から構成されていることをいう。また、「水系」とは、基剤に含まれる各成分の合計を100質量%としたときに、50質量%以上が水または水溶性の成分から構成されていることをいう。
また、スキンケア剤の粘度は、9000mPa・s以上であることが好ましい。この場合には、磁性体粉がスキンケア剤中に分散した状態をより長時間維持できる。そのため、肌表面に塗布したスキンケア剤に含まれる磁性体粉の量を十分に多くすることができ、磁石等を近づけた際に、磁性体粉全体に作用する磁力を十分に大きくすることができる。その結果、磁性体粉及び使用済みのスキンケア剤を肌表面からより容易に吸着除去することができ、使用済みのスキンケア剤や、磁性体粉中の微小な粒子がより肌表面に残留しにくい。
スキンケア剤の粘度は、例えば、基剤の粘度によって調整することができる。すなわち、高粘度の基剤を用いることにより、スキンケア剤の粘度を高くすることができる。一方、低粘度の基剤を用いることにより、スキンケア剤の粘度を低くすることができる。
また、スキンケア剤は、チキソトロピー性を付与するチキソ剤を含んでいてもよい。チキソトロピー性を付与されたスキンケア剤は、保管中等のスキンケア剤が流動していない状態において、高い粘度を有する。一方で、肌へ塗布する際等のスキンケア剤が流動している状態においては、スキンケア剤の粘度が低下する。それ故、チキソ剤を含有するスキンケア剤は、保管中においては磁性体粉の沈降を防止でき、肌への塗布時においては、塗布に好適な粘度を有するものとなり易い。その結果、上記スキンケア剤は、磁性体粉の沈降を防止しつつ、肌への塗布に好適なものとなる。
チキソ剤としては、例えばベントナイト、12−ヒドロキシステアリン酸、結晶セルロース等の化粧品用として従来公知のチキソ剤が用いられる。
また、スキンケア剤は、磁性体粉の分散性を向上させる目的で、界面活性剤を含有していてもよい。界面活性剤を含むスキンケア剤は、磁性体粉が分散された状態をより確実に実現できる。その結果、上記スキンケア剤は、より滑らかな肌触りを呈する。
界面活性剤としては、例えば、ヤシ油脂肪酸PEG−7グリセリル、ラウリン酸ポリグリセリル−10、アルキル硫酸エステル塩、アシルアミノ酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、アルキルエーテルリン酸エステル塩、アルキルポリエチレングリコールエーテル、グリセリンポリプロピレングリコールエーテル、アルキルポリグリセリンエーテル、エチレンオキシド・プロピレンオキシドブロック共重合体等の、化粧品用として従来公知の界面活性剤を用いることができる。これらの界面活性剤は、単独で用いてもよく、複数種を併用しても良い。
上記スキンケア剤に含まれる磁性体粉は、レーザー回折散乱法により得られる粒径分布から求めた体積平均粒径が0.2〜150μmである。
体積平均粒径は、レーザー回折散乱法により得られた粒径分布において、体積分布モード、ふるい下表示により得られる累積50%粒子径(メジアン径)として算出される。
体積平均粒径が0.2μm未満の場合には、磁性体粉の粒径分布が、粒径が過度に小さい粒子の含有量が多い分布となりやすい。個々の粒子に作用する磁力は粒径が小さいほど弱くなる。そのため、粒径が過度に小さい粒子を多く含有する場合には、磁性体粉全体に作用する磁力が弱くなりやすい。その結果、磁性体粉及び使用済みのスキンケア剤等の肌からの吸着除去が難しくなり、場合によってはこれらが肌表面に残留するおそれがある。
また、体積平均粒径が0.2μm未満の場合には、磁性体粉の比表面積が大きくなるため、粒子内部の強磁性体と、基剤に含まれる油分や香料等とが接触した場合の反応性が高くなるおそれがある。それ故、この場合には、酸化防止層の効果が不十分となり、においの変化やさびの発生等を長期間に渡って抑制することが難しくなるおそれがある。
一方、体積平均粒径が150μmを超える場合には、磁性体粉の粒径分布が、粒径が過度に大きい粒子の含有量が多い粒径分布となりやすい。そのため、この場合には、スキンケア剤の肌触りが悪くなる等、使用感が悪化するおそれがある。
従って、磁性体粉の吸着除去性、さびの発生等の抑制及び使用感の観点から、磁性体粉の体積平均粒径は0.2〜150μmとする。同じ観点から、磁性体粉の体積平均粒径は、20〜150μmであることが好ましく、50〜75μmであることがより好ましい。
磁性体粉の含有量は、スキンケア剤全体に対して13〜80質量%であることが好ましい。この場合には、肌に塗布された上記スキンケア剤に含まれる上記磁性体粉の量が比較的多くなるため、磁石等を接近させた際に、磁性体粉全体に作用する磁力を大きくすることができる。それ故、使用済みのスキンケア剤を肌の汚れ等と共に肌表面からより容易に吸着除去することができ、肌表面へのスキンケア剤等の残留を防止できる。
磁性体粉の含有量が13質量%未満の場合には、磁性体粉の含有量が少ないため、磁石等を近づけた際に磁性体粉全体に作用する磁力が不十分となるおそれがある。そのため、使用済みのスキンケア剤を肌表面から吸着除去することが難しくなる。従って、スキンケア剤を肌表面から吸着除去し易くする観点から、磁性体粉の含有量は13質量%以上であることが好ましく、15質量%以上がより好ましく、30質量%以上が更に好ましく、50質量%以上が特に好ましい。
一方、磁性体粉の含有量が80質量%を超える場合には、基剤が不足するため、スキンケア剤が粘り気のある塊状を呈するおそれがある。この場合には、スキンケア剤を肌に塗り広げることが困難となるおそれがある。従って、肌への塗布に好適な性状を有するスキンケア剤を得るためには、磁性体粉の含有量を80質量%以下とすることが好ましく、75質量%以下がより好ましく、70質量%以下がさらに好ましい。
また、磁性体粉の飽和磁化は、70Am/kg以上であることが好ましい。この場合には、磁性体粉全体に作用する磁力がより大きくなりやすい。その結果、磁性体粉を肌からより容易に吸着除去することができる。同じ観点から、磁性体粉の飽和磁化は、80Am/kg以上であることがより好ましい。
上記磁性体粉を構成する個々の粒子の内部は、1個の強磁性体から構成されていても良く、複数個の強磁性体を含んでいても良い。
上記粒子は、内部に1個または複数個の強磁性体を有することにより、磁石等を接近させた際に磁性体粉全体に作用する磁力を大きくすることができる。そのため、磁性体粉等を肌表面から容易に吸着除去することができる。強磁性体としては、例えば、鉄、ニッケル及びコバルトの単体金属や、これらの金属元素のうち少なくとも1種以上の元素を含む合金が挙げられる。なお、通常、これらの単体金属及び合金には、不可避不純物等の他の化学成分が含まれ得る。
上記強磁性体は、例えば、強磁性を示すフェライトを主成分としていてもよい。ここで、「主成分」とは、最も含有量の多い化学成分であることを示している。すなわち、上記強磁性体は、主成分としての強磁性を示すフェライトの他に、通常、ウスタイトやヘマタイト等の酸化度の異なる鉄系酸化物や、不可避不純物等を含有している。
上述した強磁性を示すフェライトとしては、スピネル型フェライトや、マグネトプランバイト型フェライト、ガーネット型フェライト、ペロブスカイト型フェライト等を用いることができる。これらのフェライトの中で、飽和磁化が高く、残留磁化及び保磁力の両方が低いソフトフェライトを主成分とすることが好ましい。ソフトフェライトの具体例としては、(MO)(Fe(但し、x+y=100mol%であり、MはFe、Mn、Mg、Sr、Ca、Ba、Cu、Zn、Ni、Li、Co等の金属元素から選ばれる1種または2種以上の元素である。)で表される組成式を有するスピネル型フェライトが挙げられる。また、スピネル型フェライトの中でも、飽和磁化の高いフェライトを用いることがより好ましい。
一方、スキンケア剤に用いる磁性体粉は、構成する元素の種類が少ない方が好ましい。それ故、上記強磁性体の主成分がフェライトである場合には、当該フェライトとして、高い飽和磁化を有すると共にFe及びOの2種類の元素から構成されているマグネタイト(Fe34)を用いることがさらに好ましい。
上記粒子の内部が1個の強磁性体から構成されている場合、粒子の表面に存在する上記酸化防止層の材質としては、上記強磁性体と上記基剤との直接的な接触を抑制できる材質を採用し得る。例えば、上記酸化防止層は、金属酸化物を主成分とする酸化物皮膜層であってもよい。酸化物皮膜層は、例えば、上記磁性体粉を酸化雰囲気下において加熱することにより形成できる。
酸化物皮膜層は、上記強磁性体よりも酸化が進行しているため、スキンケア剤中で更なる酸化を受けにくい。また、酸化物皮膜層の存在により、水分や香料等が上記強磁性体と直接的に接触することを防止できる。また、酸化物皮膜層は、他の物質との化学反応を起こしにくいため、上記基剤中の油分や香料等を変質させるおそれが小さい。それ故、酸化物皮膜層は、酸化防止層として好適であり、上記スキンケア剤の品質をより長期間に渡って維持することができる。
また、上記酸化防止層として、リン酸塩を主成分とするリン酸塩皮膜層を採用することができる。リン酸塩皮膜層は、リン酸鉄処理、リン酸亜鉛処理、リン酸カルシウム処理及びリン酸マンガン処理等のリン酸塩処理を上記磁性体粉に施すことにより形成できる。これらのうち、上記リン酸塩皮膜層は、リン酸鉄を主成分とすることが好ましい。
これらのリン酸塩皮膜層は、いずれも緻密な構造を有するため、水分や香料等が上記強磁性体と直接的に接触することを防止できる。また、これらのリン酸塩皮膜層は、他の物質との化学反応を起こしにくいため、上記基剤中の油分や香料等を変質させるおそれが小さい。それ故、上記リン酸塩皮膜層は、酸化防止層として好適であり、上記スキンケア剤の品質をより長期間に渡って維持することができる。
また、上記酸化防止層は、脂肪酸に由来する構造を含んでいてもよい。上記酸化防止層は、例えば、脂肪酸を含む処理液を用いて上記磁性体粉に表面処理を施すことにより形成することができる。脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、パルミチン酸、オレイン酸及びリノール酸等の高級脂肪酸を用いることが好ましいが、これに限定されるものではない。
脂肪酸に由来する構造を含む酸化防止層は、上述と同様に緻密な構造を有する。そのため、酸化防止層は、水分や香料等が上記強磁性体と直接的に接触することを防止できる。また、この場合には、脂肪酸のカルボキシル基と上記粒子とが結合するため、疎水性のアルキル基が上記基剤側に露出した状態となる。それ故、上記酸化防止層は、アルキル基の存在により、上記強磁性体の酸化をより長期間に渡って抑制できる。また、アルキル基は、他の物質との化学反応を起こしにくいため、上記基剤中の油分や香料等を変質させるおそれが小さい。それ故、上記スキンケア剤の品質をより長期間に渡って維持することができる。
また、上記酸化防止層は、シランカップリング剤に由来する構造を含んでいてもよい。上記酸化防止層は、例えば、シランカップリング剤を含む処理液を用いて上記磁性体粉に表面処理を施すことにより形成することができる。シランカップリング剤を用いた酸化防止層は、緻密な構造を有するため、上述と同様に、上記スキンケア剤の品質を長期間維持することができる。
シランカップリング剤としては、メチルトリメトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、トリメチルメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メチルトリフェノキシシラン、エチルトリメトキシシラン、n−プロピルトリメトキシシラン、ジイソプロピルジメトキシシラン及びイソブチルトリメトキシシラン等のアルキルアルコキシシランを用いることが好ましい。
アルキルアルコキシシランを用いた酸化防止層は、緻密な構造を有すると共に、疎水性のアルキル基が上記基剤側に露出した状態となる。そのため、アルキル基の存在により、上記スキンケア剤の品質をより長期間維持することができる。
また、上記酸化防止層は、樹脂より構成されていてもよい。この場合には、例えば、アクリレーツコポリマー、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、メトキシエチレン無水マレイン酸共重合体、カチオン化セルロース、ポリアクリル酸エステル共重合体、メタクリル酸エステル共重合体、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂等の樹脂を用いることができる。
酸化防止層を樹脂より構成する場合には、膜厚を容易に厚くすることができる。そのため、上記基剤、大気中の水分及び酸素等と上記強磁性体との直接的な接触をより確実に防止できる。また、樹脂は、他の物質との化学反応を起こしにくいため、上記基剤中の油分や香料等を変質させるおそれが小さい。それ故、上記酸化防止層は、上記スキンケア剤の品質をより長期間に渡って維持することができる。
1個のみの強磁性体を含む上記粒子は、内部に複数個の強磁性体を含む粒子に比べて、粒径の大きな強磁性体を用いて作製することができる。そのため、例えば上述の酸化物皮膜層やリン酸塩皮膜層等のような強磁性体が変化してなる酸化防止層を形成する場合に、上記粒子の内部に比較的大きな強磁性体を残しつつ、十分な厚さの酸化防止層を形成することができる。
また、1個のみの強磁性体を含む上記粒子は、内部に複数個の強磁性体を含む粒子に比べて比表面積が小さい。そのため、例えば上述のシランカップリング剤や樹脂等のような、強磁性体の表面に別の皮膜を形成する処理液を用いて酸化防止層を形成する場合に、使用する処理液の量を容易に低減することができる。
磁性体粉を構成する個々の粒子が複数個の強磁性体を含む場合、上記複数個の強磁性体は、ポリマーに分散されていてもよい。即ち、上記粒子は、ポリマーと、該ポリマーに分散された複数個の上記強磁性体とを有していてもよい。この場合、上記粒子が1個の強磁性体を有する場合と同様に、上記強磁性体として、鉄、ニッケル及びコバルトの単体金属や、これらの金属元素のうち少なくとも1種以上の元素を含む合金を用いることができる。また、強磁性体としては、強磁性を示すフェライトを用いることが好ましく、マグネタイトを用いることがより好ましい。
複数個の強磁性体を含む上記粒子は、例えば、乳化重合、ミニエマルション乳化重合、マイクロエマルション乳化重合、ソープフリー乳化重合及び懸濁重合等の、ポリマー粒子を作製可能な手法において、反応液中に強磁性体の微粒子を分散させること等により作製できる。上記ポリマーとしては、これらの手法を適用可能な樹脂を採用することができる。
上記粒子の表面には、通常、上記ポリマーが存在している。それ故、上記粒子は、上記ポリマー自体を上記酸化防止層とすることができる。また、上記粒子は、複数個の強磁性体を含むポリマー粒子の表面に、更に樹脂等からなる酸化防止層が形成されていてもよい。
また、複数個の強磁性体を含む上記粒子は、アクリレーツコポリマー、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、メトキシエチレン無水マレイン酸共重合体、カチオン化セルロース、ポリアクリル酸エステル共重合体、メタクリル酸エステル共重合体、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂等の樹脂を強磁性体にコーティングすることによっても作製することができる。
複数個の強磁性体を含む上記粒子は、重合反応の反応度やコーティング条件を制御することにより、粒径を容易に制御することができる。また、この場合には、上記粒子の最終的な粒径分布が重合反応の反応度等により定まるため、上記粒子の製造に供する強磁性体の粒径分布を厳密に管理する必要がなくなる。
(実施例1)
上記スキンケア剤の実施例について、以下に説明する。スキンケア剤1は、基剤と、基剤に分散された磁性体粉2とを有している。また、図1に示すように、スキンケア剤1は、塗布された肌から磁性体粉2を磁力により吸着除去可能に構成されている。磁性体粉2は、レーザー回折散乱法により得られる粒径分布から求めた体積平均粒径が0.2〜150μmである。そして、図2に示すように、磁性体粉2を構成する粒子20は、中心部が鉄系材料よりなる1個の強磁性体201から構成されていると共に、表面に酸化防止層202を有している。なお、図2には、強磁性体201と酸化防止層202との境界が比較的明瞭な粒子20の例を示したが、酸化防止層202を形成するための表面処理の種類によっては、上記境界が不明瞭となることもある。例えば、後述する酸化処理やリン酸処理においては、強磁性体201と酸化防止層202との境界が不明瞭になりやすい。また、エポキシ皮膜処理やシリル化処理においては、強磁性体201と酸化防止層202との境界を明瞭に観察することができる。
本例のスキンケア剤1はペースト状を呈するように構成されており、図1に示すように、肌に塗布して使用される。また、スキンケア剤1は、リムーバー4の磁力発生面から発生する磁力により、磁性体粉2と共に使用済みのスキンケア剤及び肌の汚れ等が吸着除去されるよう構成されている。また、スキンケア剤1は、磁性体粉2等が吸着除去された後、肌表面に美容成分5が残留するように構成されている。なお、図1には使用者の顔にスキンケア剤1を塗布した例を示したが、スキンケア剤1は、顔に限らず、手や腕、背中等の顔以外の部位に塗布して使用することも可能である。
本例においては、種々の酸化防止層202を有する磁性体粉2と基剤とを表1に示す組み合わせで混合して試験剤(試験剤E1〜E12)を作製し、得られた試験剤の評価を行った。また、試験剤E1〜E12との比較のため、表面処理を行っていない磁性体粉2を用いた試験剤(試験剤C1〜C3)を作製し、試験剤E1〜E12と共に評価を行った。各試験剤に用いた磁性体粉2及び基剤の詳細は、下記の通りである。
[磁性体粉2]
試験剤E1〜E12には、市販されている体積平均粒径80μmの鉄粉に下記の表面処理を施してなる磁性体粉2を用いた。試験剤C1〜C3には、上記鉄粉そのものを磁性体粉2として用いた。
・酸化処理
大気雰囲気下において、電気炉を用いて上記鉄粉100gを450℃で加熱し、鉄粉の表面にヘマタイト(Fe23)を主成分とする酸化防止層202を形成した。以上の酸化処理により、ヘマタイトを主成分とする酸化防止層202を有する粒子20よりなる磁性体粉2を得た。
・リン酸処理
上記鉄粉25gを250mlのポリビンに入れ、アセトン100mlを加え、さらに還元鉄粉の重量に対して1.00重量%のリン酸を加えた。その後、6時間攪拌を行い、鉄粉の表面にリン酸鉄を主成分とする酸化防止層202を形成した。6時間後、ポリビンから取り出した内容物を加熱乾燥させた。以上のリン酸処理により、リン酸鉄を主成分とする酸化防止層202を有する粒子20よりなる磁性体粉2を得た。
・エポキシ皮膜処理
エポキシ樹脂と硬化剤とを混合し、混合物をアセトンに溶解して、液状組成物を調製した。次に、上記鉄粉25gを250mLのポリビンに入れ、さらに、エポキシ樹脂と硬化剤との混合物の重量が、上記鉄粉の重量に対して3.0重量%となるように秤量した液状組成物を加えた。その後、ポリビンの内容物を十分に攪拌し、上記鉄粉と上記液状処理物とをなじませた。その後、ポリビンから取り出した内容物を加熱乾燥させて上記鉄粉の表面にエポキシ樹脂よりなる酸化防止層202を形成した。以上のエポキシ皮膜処理により、エポキシ樹脂よりなる酸化防止層202を有する粒子20よりなる磁性体粉2を得た。なお、エポキシ皮膜処理を施すことにより得られた磁性体粉2は、顆粒状を呈していた。
・シリル化処理
上記鉄粉100gを250mLのポリビンに入れ、さらに、メチルトリエトキシシラン20gを加えた。その後、30分間攪拌を行い、鉄粉の表面にメチルトリエトキシシランに由来する構造を含む酸化防止層202を形成した。酸化防止層202を形成した後、ポリビンから取り出した内容物を洗浄して未反応のメチルトリエトキシシランを除去し、その後内容物を加熱して乾燥させた。以上のシリル化処理により、メチルトリエトキシシランに由来する構造を含む酸化防止層202を有する粒子20よりなる磁性体粉2を得た。
[基剤]
表1に示す基剤A〜Cの組成は、以下の通りである。
・基剤A
水 7.97質量部
グリセリン 17.5質量部
ポリアクリル酸ナトリウム 0.01質量部
モノラウリン酸ポリグリセリル 0.2質量部
アスコルビン酸リン酸ナトリウム 0.1質量部
ベントナイト 0.15質量部
メチルパラベン 0.2質量部
デカメチルシクロペンタシロキサン 1質量部
トリオクチルグリセリル 3質量部
2−エチルヘキサン酸セチル 3質量部
ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 1.8質量部
香料 0.05質量部
水酸化ナトリウム 0.02質量部
・基剤B
水 21.97質量部
グリセリン 10質量部
ポリアクリル酸ナトリウム 0.01質量部
カルボキシビニルポリマー 0.5質量部
モノラウリン酸ポリグリセリル 0.2質量部
アスコルビン酸リン酸ナトリウム 0.1質量部
ベントナイト 0.15質量部
メチルパラベン 0.2質量部
ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 1.8質量部
香料 0.05質量部
水酸化ナトリウム 0.02質量部
・基剤C
トリエチルヘキサノイン 21.343質量部
ワセリン 3.5質量部
メドフォーム油 2.24質量部
セタノール 1.75質量部
ステアリン酸ソルビタン 1.75質量部
ステアリン酸グリセリル 1.05質量部
水添野菜油 1.05質量部
ラウリン酸ポリグリセリル 0.7質量部
ミツロウ 0.7質量部
グリセリン 0.7質量部
カプリル酸グリセリル 0.0875質量部
エチルヘキシルグリセリン 0.0875質量部
香料 0.035質量部
トコフェロール 0.0035質量部
ジブチルヒドロキシトルエン 0.0035質量部
表1に示す試験剤を用いて、製剤の性状、粘度、さびの発生及びにおいの変化の各項目の評価を行った。
<製剤の性状>
各試験剤の製剤の性状を目視観察した。その結果を表1に示した。なお、表1中の「製剤の性状」欄に記載した記号は、それぞれ、以下の状態に対応する記号である。
A:試験剤は滑らかなペースト状を呈し、肌に塗布した際にざらつき感がない状態
B:試験剤は概ねペースト状を呈し、肌に塗り広げることはできるがざらつき感を感じる状態
C:試験剤は粘り気のある塊状を呈し、肌に塗り広げることができない状態
<粘度>
回転式粘度計(東京計器製、B型粘度計BH)を用いて試験剤の粘度を測定し、得られた粘度の値を表1に示した。なお、粘度測定の条件は以下の通りである。
ローター:No.#6
回転数:20rpm
測定温度:25℃
測定時間:60秒
<さびの発生>
温度39〜41℃、湿度45〜55%RHの環境下に各試験剤を1ヶ月放置し、さびの発生の有無を目視により評価した。その結果を表1に示した。なお、表1中の「さびの発生」の欄に記載した記号は、それぞれ、以下の状態に対応する記号である。
A:さびの発生がない状態
B:磁性体粉の表面に、わずかにさびが発生している状態
C:磁性体粉の表面にさびが発生していることが明瞭に判別できる状態
D:磁性体粉の大部分にさびが発生している状態
<においの変化>
各試験剤を50℃の恒温槽内に静置した。そして、作製直後の試験剤のにおいを基準として、4週間経過時点での試験剤のにおいの変化のパネル評価を実施した。その結果を表1に示した。なお、表1中の「においの変化」の欄に記載した記号は、それぞれ、以下の状態に対応する記号である。
A:作製直後のにおいから変化がない状態
B:作製直後のにおいとほぼ同等であり、においが変化しているか否かが不明確な状態
C:作製直後からにおいが変化していることが明確に感じられる状態
D:作製直後からにおいが変化し、異臭が感じられる状態
Figure 2015098895
表1より知られるように、いずれかの表面処理を施して粒子20の表面に酸化防止層202を形成した磁性体粉2を含む試験剤E1〜E12は、1ヶ月間放置した後にさびが発生せず、表面処理を行っていない磁性体粉2を含む試験剤C1〜C3に比べてさびの発生を抑制することができた。また、試験剤E1〜E12は、試験剤C1〜C3に比べて50℃の恒温槽内に4週間静置した後のにおいの変化を抑制することができた。
また、本例においては、リン酸処理、エポキシ皮膜処理またはシリル化処理のいずれかの表面処理を施した磁性体粉2と水系の基剤(基剤A及び基剤B)とを組み合わせた試験剤E2〜E4及びE6〜E8において、酸化防止層が特に優れた効果を発揮し、長期間に渡ってスキンケア剤の品質を維持できることが理解できる。
(実施例2)
本例は、体積平均粒径が70μmである黒酸化鉄粉を用いて作製した磁性体粉2を有するスキンケア剤の例である。
本例においては、市販されている体積平均粒径70μmの黒酸化鉄粉に実施例1と同様の表面処理を施して磁性体粉2を作製した。その後、得られた磁性体粉2と基剤A〜Cとを表2に示す組み合わせで混合して試験剤(試験剤E21〜E32)を作製した。そして、得られた試験剤の評価を実施例1と同様の方法により行った。また、試験剤E21〜E32との比較のため、表面処理を行っていない磁性体粉2を用いた試験剤(試験剤C21〜C23)を作製し、試験剤E21〜E32と共に評価を行った。
試験剤の組成及び評価結果を表2に示す。
Figure 2015098895
表2より知られるように、いずれかの表面処理を施した磁性体粉2を含む試験剤E21〜E32は、表面処理を行っていない磁性体粉2を含む試験剤C21〜C23に比べて、さびの発生及びにおいの変化を抑制することができる。
(実施例3)
本例は、体積平均粒径が5μmである黒酸化鉄粉を用いて作製した磁性体粉2を有するスキンケア剤の例である。
本例においては、市販されている体積平均粒径5μmの黒酸化鉄粉に実施例1と同様の表面処理を施して磁性体粉2を作製した。その後、得られた磁性体粉2と以下に示す組成を有する基剤D〜Fとを表3に示す組み合わせで混合して試験剤(試験剤E41〜E52)を作製した。そして、得られた試験剤の評価を実施例1と同様の方法により行った。また、試験剤E41〜E52との比較のため、表面処理を行っていない磁性体粉2を用いたスキンケア剤(試験剤C41〜C43)を作製し、試験剤E41〜E52と共に評価を行った。
本例において用いた基剤D〜Fの組成は以下の通りである。
・基剤D
水 15.97質量部
グリセリン 34.5質量部
ポリアクリル酸ナトリウム 0.01質量部
モノラウリン酸ポリグリセリル 0.2質量部
アスコルビン酸リン酸ナトリウム 0.1質量部
ベントナイト 0.15質量部
メチルパラベン 0.2質量部
デカメチルシクロペンタシロキサン 1質量部
トリオクチルグリセリル 3質量部
2−エチルヘキサン酸セチル 3質量部
ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 1.8質量部
香料 0.05質量部
水酸化ナトリウム 0.02質量部
・基剤E
水 38.97質量部
グリセリン 18質量部
ポリアクリル酸ナトリウム 0.01質量部
カルボキシビニルポリマー 0.5質量部
モノラウリン酸ポリグリセリル 0.2質量部
アスコルビン酸リン酸ナトリウム 0.1質量部
ベントナイト 0.15質量部
メチルパラベン 0.2質量部
ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 1.8質量部
香料 0.05質量部
水酸化ナトリウム 0.02質量部
・基剤F
トリエチルヘキサノイン 42.343質量部
ワセリン 7.5質量部
メドフォーム油 2.24質量部
セタノール 1.75質量部
ステアリン酸ソルビタン 1.75質量部
ステアリン酸グリセリル 1.05質量部
水添野菜油 1.05質量部
ラウリン酸ポリグリセリル 0.7質量部
ミツロウ 0.7質量部
グリセリン 0.7質量部
カプリル酸グリセリル 0.0875質量部
エチルヘキシルグリセリン 0.0875質量部
香料 0.035質量部
トコフェロール 0.0035質量部
ジブチルヒドロキシトルエン 0.0035質量部
試験剤の組成及び評価結果を表3に示す。
Figure 2015098895
表3より知られるように、いずれかの表面処理を施した磁性体粉2を含む試験剤E41〜E52は、表面処理を行っていない磁性体粉2を含む試験剤C41〜C43に比べて、さびの発生及びにおいの変化を抑制することができる。
(実施例4)
本例は、体積平均粒径が0.28μmである黒酸化鉄粉を用いて作製した磁性体粉2を有するスキンケア剤の例である。
本例においては、市販されている体積平均粒径0.28μmの黒酸化鉄粉に実施例1と同様の表面処理を施して磁性体粉2を作製した。その後、得られた磁性体粉2と基剤D〜Fとを表4に示す組み合わせで混合して試験剤(試験剤E61〜E72)を作製した。そして、得られた試験剤の評価を実施例1と同様の方法により行った。また、試験剤E61〜E72との比較のため、表面処理を行っていない磁性体粉2を用いたスキンケア剤(試験剤C61〜C63)を作製し、試験剤E61〜E72と共に評価を行った。
試験剤の組成及び評価結果を表4に示す。
Figure 2015098895
表4より知られるように、酸化防止層を有する磁性体粉2を含む試験剤E61〜E72は、酸化防止層を有しない磁性体粉2を含む試験剤C61〜C63に比べて、さびの発生及びにおいの変化を抑制することができる。また、本例においては、実施例2と同様に、試験剤E61〜E72の全てにおいて、酸化防止層が優れた効果を発揮し、長期間に渡ってスキンケア剤の品質を維持できることが理解できる。
(比較例)
本例は、体積平均粒径が0.10μmである黒酸化鉄粉を用いて作製した磁性体粉2を有するスキンケア剤の例である。
本例においては、市販されている体積平均粒径0.10μmの黒酸化鉄粉に実施例1と同様の表面処理を施して磁性体粉2を作製した。その後、得られた4種の磁性体粉2及び表面処理を行っていない磁性体粉2を、以下に示す組成を有する基剤G〜Iと混合して表5に示す試験剤(試験剤C81〜E95)を作製した。そして、得られた試験剤の評価を実施例1と同様の方法により行った。
本例において用いた基剤G〜Iの組成は以下の通りである。
・基剤G
水 30.97質量部
グリセリン 40.5質量部
ポリアクリル酸ナトリウム 0.01質量部
モノラウリン酸ポリグリセリル 0.2質量部
アスコルビン酸リン酸ナトリウム 0.1質量部
ベントナイト 0.15質量部
メチルパラベン 0.2質量部
デカメチルシクロペンタシロキサン 1質量部
トリオクチルグリセリル 3質量部
2−エチルヘキサン酸セチル 3質量部
ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 1.8質量部
香料 0.05質量部
水酸化ナトリウム 0.02質量部
・基剤H
水 44.97質量部
グリセリン 22質量部
ポリアクリル酸ナトリウム 0.01質量部
カルボキシビニルポリマー 0.5質量部
モノラウリン酸ポリグリセリル 0.2質量部
アスコルビン酸リン酸ナトリウム 0.1質量部
ベントナイト 0.15質量部
メチルパラベン 0.2質量部
ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 1.8質量部
香料 0.05質量部
水酸化ナトリウム 0.02質量部
・基剤I
トリエチルヘキサノイン 49.343質量部
ワセリン 10.5質量部
メドフォーム油 2.24質量部
セタノール 1.75質量部
ステアリン酸ソルビタン 1.75質量部
ステアリン酸グリセリル 1.05質量部
水添野菜油 1.05質量部
ラウリン酸ポリグリセリル 0.7質量部
ミツロウ 0.7質量部
グリセリン 0.7質量部
カプリル酸グリセリル 0.0875質量部
エチルヘキシルグリセリン 0.0875質量部
香料 0.035質量部
トコフェロール 0.0035質量部
ジブチルヒドロキシトルエン 0.0035質量部
試験剤の組成及び評価結果を表5に示す。
Figure 2015098895
表5より知られるように、本例においては、表面処理を施した磁性体粉2を含む試験剤(試験剤C81〜C84、C86〜C94、C91〜C94)は、さびの発生を抑制することはできたが、においの変化を十分に抑制することができなかった。この原因は現時点において明確ではないが、磁性体粉2の体積平均粒径が過度に小さく、比表面積が過度に大きいことが原因と推測される。
即ち、酸化処理を施した試験剤C81、C86及びC91においては、比表面積が過度に大きいため、粒子20と基剤とが接触した際の反応性が過度に高くなった可能性がある。酸化処理を施した粒子20の酸化防止層202はヘマタイト(Fe23)から構成されているため、基剤との接触により更なる酸化を受ける可能性は低い。しかしながら、上記のように反応性が高くなったことにより基剤と接触したヘマタイトが還元され、この還元反応によりにおいが変質したと推測される。
また、リン酸処理、エポキシ皮膜処理及びシリル化処理を施した試験剤C82〜84、C87〜89及びC92〜94においては、比表面積が過度に大きいため、酸化防止層202を形成するための処理液が不足した可能性がある。これにより、強磁性体201と基剤との直接的な接触を十分に抑制することができず、においが変質したと推測される。
また、本例において、試験剤C86に用いた磁性体粉2は、酸化処理後の外観が赤褐色を呈していた。このことから、試験剤C86に用いた磁性体粉2は、黒酸化鉄粉に酸化処理を施した後に、表面だけでなく中心部もマグネタイト(Fe34)からヘマタイト(Fe23)に変化した粒子20が形成されていたと推定できる。
ヘマタイトの含有量が過度に多い磁性体粉2は、磁石等を近づけた際に磁性体粉2全体に作用する磁力が不十分となり、場合によっては磁力が作用しないこともあり得る。それ故、このような磁性体粉2は、使用済みのスキンケア剤を吸着除去する用途には好ましくない。
以上の実施例1〜4及び比較例から知られるように、酸化処理、リン酸処理、エポキシ皮膜処理及びシリル化処理のいずれかの表面処理を行い、粒子20の表面に酸化防止層202を形成した磁性体粉2は、水系及び油系のいずれの基剤を用いる場合であっても、スキンケア剤1中でのさびの発生及びにおいの変化を抑制できる。それ故、粒子20の表面に酸化防止層202を有する磁性体粉2を含有するスキンケア剤1は、長期間に渡って品質を維持することができる。
なお、上記の実施例1〜4及び比較例において用いた磁性体粉2は、図2に示すように、中心部が1個の強磁性体201から構成され、表面に酸化防止層202を有している粒子20から構成されているが、磁性体粉2は、内部に複数の強磁性体211を有する粒子21から構成されていてもよい。
例えば、粒子21は、図3に示すように、ポリマー212と、ポリマー212に分散された複数個の強磁性体211とを有する構成であってもよい。粒子21においては、外表面に存在するポリマー212が酸化防止層として機能するため、表面処理を施して別途酸化防止層を形成する必要はないが、粒子21の外表面に更に樹脂等からなる酸化防止層を形成することも可能である。

Claims (7)

  1. 基剤と、該基剤に分散された磁性体粉とを有し、塗布された肌から上記磁性体粉を磁力により吸着除去可能に構成されたスキンケア剤であって、
    上記磁性体粉は、レーザー回折散乱法により得られる粒径分布から求めた体積平均粒径が0.2〜150μmであり、
    上記磁性体粉を構成する粒子は、内部に強磁性体を有していると共に、表面に酸化防止層を有していることを特徴とするスキンケア剤。
  2. 上記酸化防止層は、金属酸化物を主成分とする酸化物皮膜層であることを特徴とする請求項1に記載のスキンケア剤。
  3. 上記酸化防止層は、リン酸塩を主成分とするリン酸塩皮膜層であることを特徴とする請求項1に記載のスキンケア剤。
  4. 上記酸化防止層は、脂肪酸に由来する構造を含むことを特徴とする請求項1に記載のスキンケア剤。
  5. 上記酸化防止層は、シランカップリング剤に由来する構造を含むことを特徴とする請求項1に記載のスキンケア剤。
  6. 上記酸化防止層は、樹脂より構成されていることを特徴とする請求項1に記載のスキンケア剤。
  7. 上記磁性体粉の飽和磁化は70Am/kg以上であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のスキンケア剤。
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