JPWO2015041353A1 - 子宮脱又は子宮下垂治療用リングペッサリー - Google Patents

子宮脱又は子宮下垂治療用リングペッサリー Download PDF

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Abstract

子宮下部を支持して子宮脱又は子宮下垂を抑制するための子宮脱又は子宮下垂治療用リングペッサリー1であって、前記リングペッサリー1は樹脂リング10を含み、前記樹脂リング10の外直径ODが5〜9cmで、前記外直径を2cmまで圧縮するのに必要な荷重が2〜10Nであり、除荷後30秒における前記樹脂リングの外寸法が、前記樹脂リングの前記外直径の70%以上であることを特徴とする。

Description

本発明は、子宮脱又は子宮下垂の治療に用いられる子宮脱又は子宮下垂治療用リングに関し、特に、患者自身による着脱が容易な子宮脱又は子宮下垂治療用リングに関する。
子宮脱又は子宮下垂の治療方法として、リング状の治療器具である「リングペッサリー」を用いる方法が知られている(例えば、特許文献1)。治療においては、膣上端にリングペッサリーを設置することにより、リングペッサリーで子宮下部を支持する。これにより、子宮脱又は子宮下垂の治療及び予防をすることができる。
リングペッサリーは、主に、医療機関において経膣的に膣上部に設置された後、数ヶ月ごとに医療機関で定期的に抜去して、洗浄後に再度に設置される。
特開2011−167364号公報
近年、リングペッサリーを数ヶ月設置したままにする治療方法が原因で、膣炎が起こることが報告されている。そこで、膣炎を予防するために、患者自身が自宅でリングペッサリーを毎日着脱することが提案されている。患者は、朝起きたら自身でリングペッサリーを挿入し、夜寝る前にリングペッサリーを取り出すことにより、膣炎が起こりにくくなる。
しかしながら、従来は、比較的硬質で変形しにくいリングペッサリーを使用することにより、効果的な子宮脱又は子宮下垂の治療が行えるものと考えられていた。そのような硬質で変形しにくいリングペッサリーは、患者自身が着脱できるものではなかった。また、子宮脱又は子宮下垂の主な患者は中高年の経産婦であるが、未経産婦や若年の経産婦の患者もいる。未経産婦の場合、硬質で変形しにくいリングペッサリーを経膣的に挿入するのは極めて困難で、患者は強い痛みに耐えることを強いられていた。
そこで、本発明は、患者自身による着脱が容易で、着脱時の痛みが少なく且つ膣を傷つけることが極めて少ない子宮脱又は子宮下垂治療用のリングペッサリーを提供することを目的とする。
本発明のリングペッサリーは、
子宮下部を支持して子宮脱又は子宮下垂を抑制するための子宮脱又は子宮下垂治療用リングペッサリーであって、
前記リングペッサリーは樹脂リングを含み、
前記樹脂リングの外直径が5〜9cmで、前記外直径を2cmまで圧縮するのに必要な荷重が2〜10Nであり、
除荷後30秒における前記樹脂リングの外寸法が、前記樹脂リングの前記外直径の70%以上であることを特徴とする。
本発明のリングペッサリーでは、樹脂リングは、2〜10N以下の荷重をかけるだけで外寸法を2cmまで圧縮変形させることができるので、患者自身が自宅でリングペッサリーの着脱を行うことができる。また、樹脂リングを十分に変形させた後に挿入するので、患者はリングペッサリー着脱時に強い痛みを感じるおそれが少なく且つ膣を傷つけることが極めて少ない。
また、本発明のリングペッサリーに使用される樹脂リングは、圧縮変形させるための荷重を取り除いて30秒後には元の外直径の70%以上まで戻るので、挿入時に大きく変形させてもリングペッサリーの機能を損なうことはない。
図1は、実施の形態1に係るリングペッサリーを示しており、図1(a)は斜視図、図1(b)は上面図である。 図2(a)は、実施の形態1に係るリングペッサリーを膣上端に設置した状態を示す模式図であり、図2(b)は図2(a)の部分拡大図である。 図3は、実施の形態1に係るリングペッサリーに使用される樹脂リングの上面図である。 図4(a)〜(b)は、様々な断面形状を有する樹脂リングを備えているリングペッサリーの断面図である。 図5(a)〜(b)は、様々な断面形状を有する樹脂リングを備えているリングペッサリーの断面図である。 図6(a)〜(b)は、様々な形状を有する軟質フィルムを備えているリングペッサリーの断面図である。 図7(a)は、薬剤保持部を備えたリングペッサリーの斜視図であり、図7(b)は、図7(a)のB−B線におけるリングペッサリーの断面図である。 図8(a)〜(c)は、様々な形態の薬剤保持部を備えたリングペッサリーの断面図である。 図9は、紐を備えたリングペッサリーの上面図である。 図10は、紐取付け部を備えたリングペッサリーを示しており、図10(a)は斜視図、図10(b)は上面図である。 図11(a)は、リングペッサリーに取り付けるための紐の正面図であり、図11(b)は、紐の取付け方法を説明するための断面図である。 図12(a)〜(b)は、様々な形態の紐取付け部を備えているリングペッサリーの斜視図である。 図13は、突起部を備えたリングペッサリーを示しており、図13(a)は斜視図、図13(b)は断面図である。 図14は、突起部を備えた別のリングペッサリーを示しており、図14(a)は斜視図、図14(b)は断面図である。 図15は、突起部を備えたさらに別のリングペッサリーを示しており、図15(a)は斜視図、図15(b)は断面図である。 図16は、突起部を備えたまたさらに別のリングペッサリーを示しており、図16(a)は斜視図、図16(b)は断面図である。 図17は、本発明のリングペッサリーに使用される樹脂リングのヒステリシス−ロス曲線である。 図18は、比較例の樹脂リングのヒステリシス−ロス曲線である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、以下の説明では、必要に応じて特定の方向や位置を示す用語(例えば、「上」、「下」、「右」、「左」及び、それらの用語を含む別の用語)を用いる。それらの用語の使用は図面を参照した発明の理解を容易にするためであって、それらの用語の意味によって本発明の技術的範囲が限定されるものではない。また、複数の図面に表れる同一符号の部分は同一の部分又は部材を示す。
<実施の形態1>
図1に示すように、本実施の形態に係るリングペッサリー1は樹脂リング10を含んでいる。図1に示す樹脂リング10は、幅広の帯状体を輪にした形状にされている。樹脂リング10の寸法は、直立時の水平方向における(樹脂リング10が配置される)体内腔の寸法(膣上端の寸法)に基づいて決定するのが好ましく、例えば外直径OD=5〜9cm、幅W(z方向の寸法)=0.5cm〜1cm、厚さT(直径方向の寸法)=0.2cm〜0.6cmにすることができる。
図2に示すように、リングペッサリー1による子宮脱又は子宮下垂の治療の際には、リングペッサリー1は、膣91の上端に配置される。このとき、リングペッサリー1の樹脂リング10(特に外側面13)が、周囲の軟組織(膣壁95)によって膣91の上端に保持され、樹脂リング10の上面11が、膣91の最上端である膣円蓋93(子宮膣部94を取り囲む上向きの凹状内壁)に接触する。これにより、リングペッサリー1は、子宮90の下部を下側から支持することができるので、子宮脱又は子宮下垂の予防または治療を行うことができる。このとき、樹脂リング10の内側には、子宮膣部94が嵌まり込んだ状態になることにより、樹脂リング10は、より安定して膣内に保持される。なお、樹脂リング10は、膣91の上端の周囲に位置する臓器(例えば膀胱98、直腸99)に対しても刺激を与えうる。そのため、リングペッサリー1は、子宮脱又は子宮下垂の治療と共に、膀胱脱、頻尿、便秘等を抑制する効果も生じ得る。また、ペッサリーの早期の使用により(例えば産後しばらくして)子宮下垂の早い段階で、使用することで、子宮下垂、子宮脱になることを防ぎ、腟の回復を促すことができる。
リングペッサリー1は、矢印X方向(図2(a))から経膣的に膣91の上端に挿入される。このとき、図3に示すように、樹脂リング10を直径方向両側から荷重F、Fにより圧縮して、樹脂リング10’のような細長い形状にすることにより、リングペッサリー1を膣91に挿入するのが極めて容易になる。成人女性の膣の直径は約2cm〜3cmであることから、樹脂リング10を2cmまで変形させることにより、樹脂リング10を膣91内に挿入する際の抵抗を著しく低下させることができる。つまり、樹脂リング10の外直径OD=5〜9cmを2cmまで変形させてから膣91内に挿入すれば、リングペッサリー1の挿入が極めて容易になる。よって、若年の未経産婦であっても、リングペッサリー1を容易に挿入することができる。
樹脂リング10の外直径OD=5〜9cmを外寸法DD=2cmまで圧縮するために必要な荷重(これを本明細書では「圧縮荷重」と称する)は、2〜10Nとすることができる。2〜10Nという圧縮荷重は、女性の指先で十分に負荷することのできる小さい荷重である。そのため、女性患者は、指先で樹脂リング10を変形させることが可能である。つまり、リングペッサリー1を挿入する際、患者は患者自身の指先で樹脂リング10を2cmまで圧縮してから、膣内に挿入することができる。また、リングペッサリー1を膣内から取り出す時は、患者自身が膣内に指先を挿入して樹脂リング10をはさみ、樹脂リング10の外寸法DDを2cmまで圧縮してから引き抜くことができる。このように、リングペッサリー1の挿入と取出しの際に、樹脂リング10を十分に細長くできるので、患者は強い痛みを伴うことなしに、リングペッサリー1を挿入すること及び取り出すことができる。
なお、本明細書において「樹脂リング10の外直径OD」とは、(変形前の円形の)樹脂リング10を上面視したときの「樹脂リング10の外側面13の直径」のことである。言い換えれば、変形前の樹脂リング10を上面視して、樹脂リング10の外側面13上の第1の点から、円の中心を通って反対側に位置する外側面13上の第2の点までの距離である。
そして、本明細書において「樹脂リング10の外寸法DD」とは、変形後又は除荷後の樹脂リング10における最小外寸法をいう。変形後の樹脂リング10を上面視したときに、外直径ODを測定した2点間(第1の点と第2の点との間)の距離(=広義の外寸法)は、様々な値を取り得る。そのうち最も小さい値を、本願における「外寸法DD」とした。
なお、樹脂リング10を変形させた後に除荷したとき、樹脂リング10が完全に復元した場合(元の樹脂リング10と同じ円形に戻った場合)、変形して復元した後の樹脂リング10の「外寸法DD」は、変形前の樹脂リング10の「外直径OD」と一致することになる。
ところで、従来は、子宮脱又は子宮下垂の治療の際に子宮の下側をしっかり支えるためには硬質のリングペッサリーを使用する必要がある、と考えられていた。しかしながら、本願発明者は、樹脂リング10の圧縮荷重が2〜10Nであれば、十分に子宮を支えることができるため、子宮脱又は子宮下垂の治療効果が得られることを見いだした。すなわち、本発明のリングペッサリー1は、(これまで子宮脱又は子宮下垂の治療に使用できないと考えられていた)軟質で変形しやすい樹脂リング10を使用することにより、十分に子宮脱又は子宮下垂の治療が可能で、且つ装着及び取出しが容易という従来にない新規なリングペッサリー1である。
なお、樹脂リング10の圧縮荷重が2〜8Nであると好ましく、3〜5Nであるとより好ましい。これにより、体内に挿入しやすく、子宮脱又は子宮下垂の治療に好適なリングペッサリー1を提供することができる。
リングペッサリー1に用いられる樹脂リング10は、膣内に挿入して荷重F、Fを除荷した後、比較的短時間である程度円形に戻ることが要求される。もし、樹脂リング10がほぼ円形に戻らなければ、樹脂リング10は膣円蓋93の下にうまく嵌まり込むことができず、子宮を下から支えることができない。また、樹脂リング10が細長く変形したままの状態であると、リングペッサリー1は、重力によって膣91内を下向きに通り抜けて、体外に抜け落ちやすくなる。そのため、樹脂リング10には、適度な復元力(樹脂リング10を変形させるための荷重を取り除いた後に、元の形状に戻ろうとする力)が必要となる。具体的には、除荷後30秒における樹脂リング10の外寸法DDが、樹脂リング10の外直径ODの70%以上となるような復元力を有しているのが望ましい。ここで、「復元率=DD/OD×100(%)」と定義すれば、除荷後30秒の復元率が70%以上の樹脂リング10が望ましいといえる。
樹脂リング10は、完全な円形(樹脂リング10の外寸法DD=樹脂リング10の外直径OD)のとき、樹脂リング10は、膣91上端の所定位置(膣円蓋93の下の空間)にぴったり嵌まって、その位置に保持される。しかしながら、多少の変形であれば、所定位置に問題なく保持できる。例えば、復元率70%以上であれば、膣91上端の所定位置に保持することができる。
復元率の規定において、「除荷後30秒」とは、患者がリングペッサリー1を変形させて膣91内に挿入した後に指先を離してから、30秒後のことを想定している。除荷後30秒あれば、膣91内に挿入したリングペッサリー1を膣91上端の所定位置(膣円蓋93の下の空間)に位置決めすることができる。よって、除荷後30秒後に、樹脂リング10が所定位置に位置決めされた時点で、樹脂リング10が外直径ODの70%以上に復元していれば、樹脂リング10はそのまま所定位置に保持することができる。
すなわち、除荷後30秒の復元率70%以上の樹脂リング10であれば、除荷後30秒以内に樹脂リング10が膣円蓋93下の所定位置に位置決めされ、そのままその位置に保持することができるので、リングペッサリー1の装着が容易になる。特に、除荷後30秒の復元率が80%以上であるのが好ましく、90%以上であるのが特に好ましい。
再び図1を参照すると、リングペッサリー1は、樹脂リング10の下面12側の開口16を覆う軟質フィルム20を備えていてもよい。軟質フィルム20を備えたリングペッサリー1を膣91上端に挿入すると、樹脂リング10の内側に嵌まり込んだ子宮膣部94の下側は、軟質フィルム20によって覆われる(図2(a)、(b)参照)。このとき、樹脂リング10の下面12が軟質フィルム20で覆われていると、軟質フィルム20によって帯下を受容することができる。特に、リングペッサリー1による治療を受けている患者によっては帯下の増加がみられる場合があるが、軟質フィルム20付きのリングペッサリー1を使用することにより、軟質フィルム20によって帯下を受容することができる。これにより、帯下による不快感を軽減することができる。また、生理中に使用する事も可能で、子宮脱及び子宮下垂を予防する生理用品としての用途も可能である。
また、リングペッサリー1の使用により膣炎等を起こしやすい患者の場合、膣炎の治療のため又は膣炎予防のために、リングペッサリー1と共に膣錠を併用する場合がある。このとき、膣上端に膣錠を入れた後に、軟質フィルム20を備えたリングペッサリー1を配置すれば、膣錠及び膣内で溶解した膣錠溶解物を軟質フィルム20によって膣上端に保持することができるので、投薬効果を高められると期待できる。
軟質フィルム20は、樹脂リング10の下面を平坦に覆う膜から形成してもよいが、図1等に示すように下向きに膨らんだ膜にすると、液体(帯下や膣錠溶解物)を受容しやすくなるので好ましい。
軟質フィルム20は、樹脂リング10の下面12側に接着、融着等によって固定してもよい。また、樹脂リング10を芯材として、その周りに軟質フィルム20の端部等を巻き付けることにより、軟質フィルム20を樹脂リング10に固定してもよい。
なお、軟質フィルム20を備えたリングペッサリー1の場合、樹脂リング10の圧縮荷重および復元率は、以下の理由から、軟質フィルム20を備えた状態で測定した樹脂リング10の圧縮荷重および復元率であるのが好ましい。
樹脂リング10の圧縮荷重は、使用されるリングペッサリー1を体内に挿入しやすくするために規定されている。樹脂リング10の復元率は、使用されるリングペッサリー1を体内に挿入した後に、所定位置に確実に保持されるように規定されている。つまり、実際に使用されるリングペッサリー1において、樹脂リング10が所定の圧縮荷重と所定の復元率を有している必要がある。そのため、軟質フィルム20を備えたリングペッサリー1においては、軟質フィルム20を備えた状態の樹脂リング10が、本発明において規定された圧縮荷重および復元率を有している必要がある。
なお、後述するように、本実施の形態に係るリングペッサリー1は、薬剤保持部、紐取付け部、突起部等の様々な追加の構成を備えることができる。その場合には、樹脂リング10の圧縮荷重および復元率は、それらの追加の構成を備えた状態で測定された樹脂リング10の圧縮荷重および復元率のことである。
図4(a)〜(b)と図5(a)〜(b)は、様々な断面形状の樹脂リング10を備えたリングペッサリー1を示している。なお、これらの断面は、樹脂リング10の直径方向に伸びる線(具体的には図1(b)のA−A線)における断面図である。
図4(a)のリングペッサリー1は、断面形状が長方形の樹脂リング10を備えている。このような断面形状の樹脂リング10の特徴は、平坦な外側面13を備えている点である。このリングペッサリー1を膣内に配置すると、平坦な外側面13が膣壁95に接触することにより、リングペッサリー1を膣上端の所定位置に安定して保持することができる。よって、樹脂リング10の圧縮荷重が小さい場合(つまり、変形しやすい樹脂リング10の場合)でも、体外に抜け落ちにくいリングペッサリー1を得ることができる。
また、患者がリングペッサリー1を取り出す場合、膣91内に挿入した2本以上の指先で樹脂リング10の外側面13をつまんで、体外に引っ張り出す。このとき、樹脂リング10の外側面13が平坦であると、断面形状が円形の樹脂リング10(図4(d))に比べて、指先で外側面13をつまむときに指先が滑りにくい。よって、患者自身によるリングペッサリー1の取り出しが容易になる。
特に、樹脂リング10の断面形状において、樹脂リング10の外側面13及び内側面14を長辺とし、上面11及び下面12を短辺とするような長方形であるのが好ましい。言い換えれば、図1及び図4(a)に示すように、樹脂リング10の厚さT(直径方向における寸法)よりも、幅W(z方向の寸法)が大きい樹脂リング10が好ましい。これにより、樹脂リング10の外側面13の面積を広くすることができるので、リングペッサリー1の抜け落ち抑制効果を向上することができる。また、患者自身によるリングペッサリー1の取り出しもさらに容易になる。
図4(b)のリングペッサリー1は、図4(a)のリングペッサリー1を変形したものである。具体的には、外側面13と上面11との間のエッジ(外側上エッジ)EDと、外側面13と下面12との間のエッジ(外側下エッジ)EDとを、曲面で面取りしている。外側上エッジED及び外側下エッジEDは、リングペッサリー1を膣内に配置したときに膣壁95に接触するので(図2(b))、それらのエッジED、EDを面取りすることにより、エッジED、EDによる膣壁95の損傷を抑制することができる。
内側面14と上面11との間のエッジ(内側上エッジED)も、曲面で面取りするのが好ましい。内側上エッジEDは、リングペッサリー1を膣内に配置したときに膣円蓋93に接触しうるので(図2(b))、内側上エッジEDを面取りすることにより、内側上エッジEDによる膣円蓋93の損傷を抑制することができる。
内側面14と下面12との間のエッジ(内側下エッジED)は、他のエッジに比べると膣91内の軟組織に接触しにくいため、内側下エッジEDによる膣91内の軟組織への損傷を起こしにくい。しかしながら、膣91内の軟組織はデリケートなので、内側下エッジEDも曲面で面取りして、軟組織に損傷を与えるリスクを確実に回避するのが好ましい。
図5(a)のリングペッサリー1は、図4(b)のリングペッサリー1において、樹脂リング10のエッジED〜EDが完全になくなるように変形したものである。図5(a)のリングペッサリー1の特徴は、樹脂リング10の断面形状が、直線状の外側面13と、凸状曲線の上面11とを含んでいることである。外側面13が直線状(つまり、外側面13が平坦)であるので、図4(a)のリングペッサリー1と同様に、リングペッサリー1の抜け落ち抑制効果と、患者自身によるリングペッサリー1の取り出し容易性の効果が得られる。そして、樹脂リング10の上面11を(膣円蓋93の形状と類似の)凸状曲面にすることにより、子宮脱又は子宮下垂の治療のために上面11で膣円蓋93を下から支える際に、膣円蓋93に無理な力がかかるのを回避できる。これにより、膣円蓋93の損傷を抑制すると共に、膣炎を抑制する効果も期待できる。
なお、リングペッサリー1は、従来と同様に、図5(b)のような断面形状が円形の樹脂リング10を備えてもよい。
図6(a)〜(b)は、様々な形状を有する軟質フィルム20を備えたリングペッサリー1を示している。図6(a)のリングペッサリー1は、軟質フィルム20の中央部分が下方向(−z方向)に伸びた形状になっている。図6(b)のリングペッサリー1は、軟質フィルム20の全体が、y方向において中心位置からずれた点を中心として下方向に引っ張ったような形状になっている。このように、軟質フィルム20が下方向に伸びていると、その伸びた部分を指先で引っ張ることにより、リングペッサリー1を膣内から比較的容易に取り出すことができる。
図7(a)〜(b)、図8(a)〜(c)に示すように、樹脂リング10は、薬剤を保持するための薬剤保持部18を備えることができる。リングペッサリー1による治療では、リングペッサリー1が接触する膣上端近傍において膣炎を起こしやすいことが知られている。膣炎予防のために、又は膣炎発症後の治療のために、経膣的に投薬される薬剤(例えばエストリオール)が利用されている。そのような薬剤を、樹脂リング10の薬剤保持部18に保持した状態でリングペッサリー1を膣内に挿入することにより、子宮脱又は子宮下垂の治療と、薬剤の投薬とを同時に行うことができる。
特に、本発明のリングペッサリー1は、患者自身が毎日着脱することができるので、投薬が必要な日は、薬剤保持部18に薬剤を入れてからリングペッサリー1を使用し、投薬が不要な日は、薬剤を入れずにリングペッサリー1を使用することができる。このように投薬を制御できるので、不要な投薬を回避することができる。
薬剤保持部18に入れる薬剤としては、錠剤、粉末状、ゼリー状等の様々な形態のものを使用できる。錠剤の薬剤は、患者が薬剤保持部18に入れるのが容易である。一方、粉末状やゼリー状の薬剤は、薬剤保持部18に入れる量を調整しやすい。
図7(a)〜(b)は、樹脂リング10の内側面14に設けられた凹状の薬剤保持部18(181a、181b)を示している。薬剤保持部18を内側面14に形成すると、リングペッサリー1を膣内に配置したときに、樹脂リング10の内側に嵌まり込んだ子宮膣部94(図2(a)、(b))に対して薬剤を近接して配置することができるので、子宮膣部94への治療効果を高めることができる。
図7(a)〜(b)に示す薬剤保持部181aは、正面視において楕円形状になっているが、これに限定されず、薬剤の入れやすさ、錠剤の剤型等に合わせて円形、多角形(三角形、四角形、五角形等)等にすることができる。また、薬剤保持部181aは、図示したような一定の深さの凹部(つまり、底面が平面状の凹部)に限定されず、深さが変化する凹部にすることもできる。例えば、錠剤の剤型が丸みを帯びている場合、それに合わせて丸みを帯びた底面を有する凹部にすることもできる。
図7(b)には、薬剤保持部181aの変形例として、錠剤の脱落抑制を目的とした薬剤保持部181bも示されている。薬剤保持部181bは、内側面14側に開いた開口部の寸法181xを錠剤の外寸法より僅かに小さくし、薬剤保持部181bの最大寸法181yを錠剤の外寸法より大きくしている。開口部を押し広げて錠剤を薬剤保持部181b内に収納することにより、錠剤が薬剤保持部181bから脱落するのを抑制することができる。
薬剤保持部18を樹脂リング10の内側面14に設ける場合、軟質フィルム20を備えているのが好ましい。薬剤保持部18に薬剤を入れる場合、粉末状やゼリー状の薬剤は薬剤保持部18からこぼれ出る恐れがあるが、軟質フィルム20を備えていれば、薬剤を軟質フィルム20で受けることができる。また、リングペッサリー1を膣内に設置した後に、薬剤が体液で溶解したときに、溶解した薬剤を軟質フィルム20で受けることにより、体外に流れ出るのを抑制することができる。なお、軟質フィルム20に溜まった薬剤は、膣91の上端に保持されることになるので(図2(b))、膣炎の防止又は膣炎は症後の治療の効果を高めることができる。
図8(a)は、樹脂リング10の外側面13に設けられた凹状の薬剤保持部18(182a、182b)を示している。薬剤保持部18を外側面14に形成すると、リングペッサリー1を膣内に配置したときに、樹脂リング10の外側面13が接触する膣壁95(図2(b))に対して薬剤を近接して配置することができるので、膣壁95への治療効果を高めることができる。
なお、図8(a)に示された薬剤保持部182aを構成する凹部の形態(例えば、正面視の形状、凹部の深さ等)については、図7(a)〜(b)に示された薬剤保持部181aと同様である。
図8(a)には、薬剤保持部182aの変形例として、錠剤の脱落抑制を目的とした薬剤保持部182bも示されている。薬剤保持部182bは、外側面13側に開いた開口部の寸法182xを錠剤の外寸法より僅かに小さくし、薬剤保持部182bの最大寸法181yを錠剤の外寸法より大きくしている。開口部を押し広げて錠剤を薬剤保持部182b内に収納することにより、錠剤が薬剤保持部182bから脱落するのを抑制することができる。
図8(b)は、樹脂リング10の内側面14から外側面13に貫通する貫通孔から成る薬剤保持部18(183a、183b)を示している。薬剤保持部18は内側面14と外側面13との両方に連通しているので、図7(a)〜(b)に示す薬剤保持部181aの効果と、図8(a)に示す薬剤保持部182aの効果とを有している。すなわち、図8(b)に示す薬剤保持部18は内側面14に連通しているので、樹脂リング10の内側に嵌まり込む子宮膣部94(図2(b))に対する治療効果を高めることができる。さらに、図8(b)に示す薬剤保持部18は外側面13に連通しているので、膣壁95(図2(b))に対する治療効果を高めることもできる。
図8(b)に示す薬剤保持部183aの正面視における形状は、薬剤の入れやすさ、錠剤の剤型等に合わせて円形、楕円形、多角形(三角形、四角形、五角形等)等にすることができる。
図8(b)には、薬剤保持部183aの変形例として、錠剤の脱落抑制を目的とした薬剤保持部183bも示されている。薬剤保持部183bは、内側面14側に開いた開口部の寸法183xを錠剤の外寸法より僅かに小さくし、薬剤保持部183bの最大寸法183yを錠剤の外寸法より大きくし、そして外側面13側に開いた開口部の寸法183zを錠剤の外寸法より大幅に小さくしている。内側面14側に開いた開口部を押し広げて錠剤を薬剤保持部183b内に収納することにより、錠剤が薬剤保持部183bからも脱落するのを抑制することができる。
樹脂リング10の外側面13側から錠剤を入れる場合は、内側面14側の開口部の寸法181xを錠剤の外寸法より大幅に小さくし、外側面13側の開口部寸法183zを錠剤の外寸法より僅かに小さくしてもよい。
また、内側面14側の開口部の寸法181xと、外側面13側の開口部の寸法183zとを、いずれも錠剤の外寸法より僅かに小さくしてもよく、内側面14側からでも外側面13側からでも錠剤を入れることができる。
貫通孔から成る薬剤保持部18の場合、軟質フィルム20を備えているのが好ましい。例えば、薬剤保持部18に外側面14側から薬剤を入れると、粉末状やゼリー状の薬剤は、貫通した薬剤保持部183aを通り抜けて、内側面14側からこぼれ出る恐れがある。しかしながら、軟質フィルム20を備えていれば、薬剤を軟質フィルム20で受けることができる。また、リングペッサリー1を膣内に設置した後に、薬剤が体液で溶解したときに、内側面14側から流れ出る薬剤を軟質フィルム20で受けることにより、体外に流れ出るのを抑制することができる。なお、軟質フィルム20に溜まった薬剤は、膣91の上端に保持されることになるので(図2(b))、膣炎の防止又は膣炎は症後の治療の効果を高めることができる。
図7(a)〜(b)、図8(a)では、内側面14又は外側面13に設けた凹部から成る薬剤保持部18が開示されているが、この凹部を円周に沿って長く伸ばして溝部から成る薬剤保持部18とすることもできる。例えば図8(c)には、樹脂リング10の内側面14の円周に沿って設けられた溝状の薬剤保持部18(184)が図示されている。なお、図示しないが、樹脂リング10の外側面13の円周に沿って設けられた溝状の薬剤保持部を設けることもできる。溝状の薬剤保持部18は、凹状の薬剤保持部18に比べて薬剤を入れることのできる容積を広くすることができるので、薬剤の投薬量を多くしたい場合に有利である。また、錠剤の場合には、溝に嵌め込むだけで薬剤を保持できるので、任意の場所に、任意の個数の錠剤を保持することができる。
図9に示すように、リングペッサリー1は、膣内からリングペッサリー1を取り出す時に使用される紐30を備えることができる。紐30は、後端31が樹脂リング10の取付け位置190にしっかり取り付けられており、先端32は固定されていない自由端である。紐30付きのリングペッサリー1を使用する場合、紐30は、膣91の上端に保持された樹脂リング10(図2(a))から、膣91に沿って体外まで伸びるように配置される。患者は、紐30の先端32を手で引っ張ることにより、リングペッサリー1を容易に取り出すことができる。リングペッサリー1の樹脂リング10は、小さい圧縮力で大きく変形しうるので、リングペッサリー1が膣91の上端に配置された状態で紐30を体外方向(矢印P方向)に引っ張ると、樹脂リング10は両側から膣壁95(図2(a))によって圧縮されて、細長く変形する(破線で示された樹脂リング10''を参照)。このように変形した状態で膣91を通り抜けて、体外に取り出すことができるので、取り出す時に強い痛みを感じることはない。
紐30を備えることにより、膣内に指を挿入することなしに、リングペッサリー1を取り出すことができる。よって、リングペッサリー1の自己着脱に不慣れな患者であっても、比較的容易にリングペッサリー1を取り出すことができる。
なお、紐30を引っ張りやすくなるように、紐30の先端32が体外に十分に露出するような長さの紐30を用いるのが好ましい。
図10(a)に示すように、リングペッサリー1’(軟質フィルム20を備えていない)は、樹脂リング10に、紐30を取り付けるための紐取付け部19を備えることができる。図10(a)に図示した紐取付け部19は、樹脂リング10の内側面14から外側面13に伸びる貫通孔から成る。この紐取付け部19に紐30を挿通して結ぶ等することにより、紐30を樹脂リング10に固定することができる。紐30を固定する際に、ほどくことができるように結ぶ等することにより、紐30を樹脂リング10に対して着脱可能に取り付けることができる。
紐30はどのような形態でもよいが、例えば、図11(a)に図示されているように他端31が輪になっている紐30とすることにより、紐30の着脱を容易にすることができる。この紐30を紐取付け部19に取り付ける方法を、図11(b)を参照しながら説明する。まず、紐30の先端32を、樹脂リング10の内側面14側から紐取付け部19の中に挿入し、外側面13側へと引き出す。このとき、紐30の後端31の輪は、樹脂リング10の内側面14側から飛び出した状態にしておく。その後、先端32を樹脂リング10の下面12側を通って内側面14側に方向付ける。そして、紐30の先端31を、内側面14側に飛び出した状態にされている紐30の後端31の輪の中に通してから下方向に引っ張る。これにより、紐30を紐取付け部19に簡単に取り付けることができる。また、紐30の結び目が、樹脂リング10の外側面13(膣壁と接触する)や上面11(膣円蓋に接触する)に位置しないので、膣91内の軟組織に損傷を与えにくくすることができる。
紐取付け部19を設けることにより、紐30は着脱可能となるので、リングペッサリー1の自己着脱に対する患者の習熟度に合わせて、紐30を使い分けることができる。つまり、患者がリングペッサリー1の自己着脱に不慣れな間は、紐30を取付けたリングペッサリー1を使用し、自己着脱に慣れてきたら、紐30を取付けずにリングペッサリー1を使用することができる。
図12(a)〜(b)は、紐取付け部19の別の態様を示す。
図12(a)のように、樹脂リング10の下面12に小さい環状突起を設けて紐取付け部19とすることができる。紐30を取り付けるには、紐取付け部19の穴(環状突起の貫通穴部分)に紐30を通してから結ぶ等すればよい。
また、図12(b)のように、樹脂リング10の下面12に軟質フィルム20を備えたリングペッサリー1において、軟質フィルム20に穴をあけて、紐取付け部19とすることもできる。紐30を取り付けるには、この穴に紐30を通した上で、樹脂リング10に巻き付けてから結ぶ等すればよい。なお、軟質フィルム20に穴をあける場合、樹脂リング10の近傍に形成するのが好ましい。
紐取付け部19は、図11〜図12に示したような形態に限定されることなく、樹脂リング10に紐30を取り付けることができればどのような形態でもよい。
図10及び図12に示すように、紐取付け部19は、2つ以上設けられているのが好ましい。2つ以上の紐取付け部19を交互に使用することにより、紐取付け部19の劣化を遅らせて、リングペッサリー1の寿命を延ばすことができる。
さらに、2つ以上の紐取付け部19の形成位置については、図10(b)に示すように、上面視したときの樹脂リング10の中心点Oと第1の紐取付け部19(19a)とを結ぶ第1の直線Laと、中心点Oと第2の紐取付け部19(19b)とを結ぶ第2の直線Lbとのなす角度θが60°〜120°(図10(b)では、θ=90°)であるのが好ましい。角度θは、80〜100°であるとより好ましく、90°であるのが最も好ましい。
角度θが適切な角度となるように複数の紐取付け部19を配置することにより、以下に詳細に説明する理由から、樹脂リング10の形状が崩れるのを抑制することができる。
図10(b)に示すリングペッサリー1では、樹脂リング10は2つの紐取付け部19a、19bを備えており、それらを通る直線La、Lbのなす角度θ=90°である。治療1日目は、紐30を第1の紐取付け部19aに固定したリングペッサリー1で治療を行い、治療2日目は、紐30を第2の紐取付け部19bに固定したリングペッサリー1で治療を行う。
治療1日目が終了し、第1の紐取付け部19aに取り付けた紐30を引っ張ってリングペッサリー1を体外に取り出すと、樹脂リング10は、第1の紐取付け部19aを通る第1の直線La方向(y方向)に細長く伸びた形状に変形する(破線で示した樹脂リング10aを参照)。このとき、樹脂リング10は、y方向に引っ張られ、x方向に圧縮される。
治療2日目が終了し、第2の紐取付け部19bに取り付けた紐30を引っ張ってリングペッサリー1を体外に取り出すと、樹脂リング10は、第2の紐取付け部19aを通る第2の直線Lb方向(x方向)に伸びた形状に変形する(一点鎖線で示した樹脂リング10bを参照)。このとき、樹脂リング10は、治療1日目とは逆に、y方向に圧縮され、x方向に引っ張られる。
治療1日目に樹脂リング10に加えられたy方向への引っ張り応力とx方向への圧縮応力とによって、樹脂リング10内には「内部ひずみ」が残る可能性がある。しかしながら、治療2日目に樹脂リング10に加えられたy方向への圧縮応力とx方向への引っ張り応力とによって、治療1日目に生じた「内部ひずみ」は、相殺又は緩和されることになる。これにより、樹脂リング10の内部ひずみは、長期的に残りにくくなり、リングペッサリー1の寿命を長くすることができる。
なお、図10(b)では、角度θ=90°となるように2つの紐取付け部19を設けた樹脂リング10の例を示したが、角度θは90°に限定されない。例えば、角度θ=120°の場合(つまり、樹脂リング10に3つの紐取付け部19を等間隔に設けた場合)、治療1日目には第1の紐取付け部に紐30を取付けて、2日目には第2の紐取付け部、3日目には第3の紐取付け部に紐30を取付けることにより、3日間の治療で樹脂リング10の内部ひずみを相殺又は緩和することができる。また、角度θ=60°の場合(つまり、樹脂リング10に6つの紐取付け部19を等間隔に設けた場合)、6日間の治療で樹脂リング10の内部ひずみを相殺又は緩和することができる。
このように、角度θ=60°〜120°であると、患者自身が、紐30を取り付ける紐取付け部19を日々変えて2日間〜6日間のリングペッサリー1による子宮脱又は子宮下垂の治療を行うだけで、樹脂リング10の内部ひずみを相殺又は緩和することができる。
図13に示すように、リングペッサリー1は、膣内からリングペッサリー1を取り出す時に使用される棒状の突起部22を備えることができる。なお、突起部22は、断面が矩形、円形、楕円形等の様々な形態の棒状部材から形成することができる。突起部22は、中空でも中実でもよい。
棒状の突起部22は、その一端が軟質フィルム20の下面21に固定され、他端が下向きに伸びた状態で、リングペッサリー1に設けることができる。このリングペッサリー1を膣円蓋93(図2)に設置すると、軟質フィルム20の下面21が膣91側に配置され、軟質フィルム20の下面21に固定された突起部22は、膣91内で下向きに突出した状態になる。
突起部22を備えたリングペッサリー1を体内から取り出す場合、指を膣内に挿入して、指先で突起部22を把持して引っ張る。突起部22は膣91内で下向きに突出しているので、指を膣91に浅く挿入すれば、指先で突起部22を掴むことができる。そのため、不慣れな患者であっても、比較的容易にリングペッサリー1を取り出すことができる。
突起部22の表面には、滑り止め23を設けることができる。突起部22を指先で掴んで引っ張る時に、指先が体液等で滑るのを抑制することができる。滑り止め23は、突起部22の表面に設けた帯状に伸びる凸部、島状の凸部、溝部など、様々な形態にすることができる。特に、図13に示すように、棒状の突起部22を囲んで延在する帯状の凸部から成る滑り止め23が好ましい。
突起部22には、リングペッサリー1を取り出す時に使用する紐を取り付けることもできる。例えば、突起部22に紐を結び付けることができる。紐は、突起部22から膣91に沿って、体外まで延在させることができる。患者は、体外に露出した紐の端部を手で引っ張ることにより、紐を介して突起部22を引っ張って、リングペッサリー1を取り出すことができる。突起部22に紐を取り付けることにより、リングペッサリー1の取出し時に膣内に指を入れる必要がなくなる。
突起部22に滑り止め23を設けている場合には、滑り止め23より上側で、突起部22に紐を結びつけるのが好ましい。リングペッサリー1を取出すために紐を引っ張ったとき、紐が滑り止め23に引っかかって、紐が突起部22から抜けるのを抑制することができる。
図13に示すリングペッサリー1では、突起部22は、軟質フィルム20の中心位置に固定されているが、これに限定されない。例えば、図13のように、突起部22は、軟質フィルム20のy方向において中心からずれた位置で、軟質フィルム20に固定されてもよい。また、図13に示すように、突出部22が垂直下向きに伸びる形態以外にも、図14に示すように、突出部22が傾いて伸びる形態にすることもできる。このように突出部22が傾いたリングペッサリー1を装着する場合、突出部22の傾斜方向が、身体の前面側と一致するような向きでリングペッサリー1を膣91内に設置するのが好ましい。これにより、突出部22の突出方向(身体の前側下向き)を、膣91の内腔の解剖学的形態(膣上端から膣口に向かって前面下向きに傾いている)に適合させることができる。また、リングペッサリー1を膣91から取り出すときに、突起部22が膣91の内腔と同じ方向に延在するので、突起部22を膣91の解剖学的形態に沿って引っ張るのが容易になり、リングペッサリー1を取り出しがスムーズになり得る。
また、図15、図16のように、下方向に伸びた部分を有する軟質フィルム20に、突起部22を設けることもできる。例えば、図15のリングペッサリー1では、図6(a)に示すような形態の軟質フィルム20を有し、軟質フィルム20の最下点(伸びた部分の中央近傍)に、突起部22が固定されている。図16のリングペッサリー1では、図6(b)に示すような形態の軟質フィルム20を有し、軟質フィルム20の最下点(y方向において軟質フィルム20の中心位置からずれた点)に、突起部22が固定されている。図15、16のリングペッサリー1を、膣内に配置すると、突起部22が膣口近傍に位置するので、リングペッサリー1を体内から取り出すときに、指を膣口近傍に浅く挿入するだけで、指先で突起部22を掴むことができる。そのため、不慣れな患者であっても、容易にリングペッサリー1を取り出すことができる。
以下に、リングペッサリー1の構成部材について詳述する。
(樹脂リング10)
樹脂リング10は、内部に貫通穴のあるリング状部材である。樹脂リング10の各寸法は、例えば、外直径OD=5〜9cm、幅W=0.5cm〜1cm、厚さT=0.2cm〜0.6cmとすることができる。樹脂リング10の圧縮荷重(=外直径ODを、外寸法DD=2cmまで圧縮するのに必要な荷重)は2〜10Nであり、指先で大きく変形させることができる。
樹脂リング10は、生体適合性の弾性材料から形成されており、例えばシリコーンゴム、ナイロン、ポリ塩化ビニルなどの高分子材料が好適である。
(軟質フィルム20)
軟質フィルム20は、樹脂リング10内側の空洞部分を下面11側から覆って、液体等を受容するためのものである。軟質フィルム20は、液体を受容するものであるので、基本的には穴がないのが望ましい。しかし、受容する液体の量はそれほど多くないため、例えば紐取付け部19を設けるため等の目的のために、部分的に穴をあけてもよい。なお、穴をあける場合には、軟質フィルム20の中央を避けて、樹脂リング10の近傍にあけると、液体を受容する機能が損なわれにくい。
軟質フィルム20は、中央が垂れ下がるような形状に成型されていると、液体を受容しやすくなるので好ましい。
軟質フィルム20は、生体適合性の膜材料から形成されており、例えばシリコーンゴム膜、ナイロン膜、ポリ塩化ビニル膜などの高分子材料膜が好適である。
(突起部22、滑り止め23)
突起部22、滑り止め部23は、生体適合性の材料から形成されており、例えばシリコーンゴム、ナイロン、ポリ塩化ビニル、熱可塑性エラストマーなどの高分子材料が好適である。
突起部22、滑り止め12を、軟質フィルム20に使用するのと同じ材料から形成することにより、突起部22、滑り止め12、及び軟質フィルム20を一体に成形することができる。
なお、突起部22、滑り止め12を、軟質フィルム20に使用するのと異なる材料としてもよい。その場合には、軟質フィルム20と、突起部22、滑り止め12とを別々に成形し、後で軟質フィルム20の下面21に突起部22の一端を固定すればよい。
(紐30)
紐30は、患者がリングペッサリー1を体外に取り出すのを容易にするために用いられる。リングペッサリー1の取り出し中に紐30が切れないように、紐30は引っ張り強度が十分に高い材料から形成される。また、紐30は体液に接触する部材であるので、体液との接触によって引っ張り強度が低下する等の問題が起こりにくい材料から形成するのが好ましい。また、紐30が膣91内を移動するときに、膣壁95等を傷つけることのないように、ある程度の太さと柔らかさを有する材料から形成されているのが好ましい。
紐30は、生体適合性の紐状材料から形成されており、例えば、綿、絹等の天然材料から成る紐状材料や、シリコーンゴム膜、ナイロン、ポリ塩化ビニル膜などの高分子材料から成る紐状材料が好適である。
(実施例1)
リングペッサリー1に使用される樹脂リング10について、外寸法2cmにするのに必要な圧縮荷重を測定した。測定試料として、シリコーンゴム製の樹脂リング10を用いた。樹脂リング10は、外直径OD=7cmで、その断面形状は、幅方向に長い長方形(幅W=0.8cm、厚さT=0.4cm)であった。樹脂リング10の圧縮荷重測定は、JIS K 6254:2010「加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−応力・ひずみ特性の求め方」で行った。測定は、樹脂リング10に対して直径方向に荷重をかけて(負荷過程)、外寸法7cm(荷重なし)から2cmまで圧縮した(変位5cm)。その後、徐々に荷重を減らした(除荷過程)。試験速度(外寸法の変形速度)は20cm/分とした。つまり、負荷過程15秒、除荷過程15秒であった。
実施例1の実験結果を図17に示す。図17は、負荷過程と除荷過程を示すヒステリシス−ロス曲線である。負荷過程において、変位5cm(外寸法2cm)にするために必要な荷重は5.34N(約0.54kgf)であった。また、除荷直後の樹脂リング10は、約1cmのひずみが残っていた。つまり、樹脂リング10は外直径OD=7cmで、除荷直後の外寸法DD=約6cmであるので、復元率は約85%であった。
(比較例1)
比較例として、市販されているリングペッサリー(株式会社北里メディカル社製、商品名「キタザトリングペッサリー」)について、外寸法2cmにするのに必要な圧縮荷重を測定した。使用したリングペッサリーは、ナイロン樹脂請のOタイプのリングペッサリーであった(以下「リング試料」と称する)を用いた。リング試料は外直径OD=7cmで、その断面形状は円形(直径=1cm)であった。リング試料の圧縮荷重測定は、実施例1と同様であった。
比較例1の実験結果を図18に示す。図18は、負荷過程と除荷過程を示すヒステリシス−ロス曲線である。負荷過程において、変位5cm(外寸法2cm)にするために必要な荷重は37.5N(3.82kgf)であった。また、除荷直後の樹脂リング10は、約0.1cmのひずみが残っていた。つまり、樹脂リング10は外直径OD=7cmで、除荷直後の外寸法DD=約6.9cmであるので、復元率は約98%であった。
実施例1と比較例1との実験結果を比較すると、実施例1の樹脂リング10は、圧縮荷重5.34N(重量換算で550g程度)であるので、女性患者の指先で負荷をかけて、十分に変形させ得ることがわかる。一方、比較例1のリング試料は、圧縮荷重37.5N(重量換算で4kg弱)であり、女性患者の指先で容易に変形させることはできないことがわかる。
1、1’ リングペッサリー
10 樹脂リング
18 薬剤保持部
19 紐取付け部
20 軟質フィルム
22 引き抜き部
30 紐
OD 樹脂リングの外直径
DD 樹脂リングの外寸法

Claims (10)

  1. 子宮下部を支持して子宮脱又は子宮下垂を抑制するための子宮脱又は子宮下垂治療用リングペッサリーであって、
    前記リングペッサリーは樹脂リングを含み、
    前記樹脂リングの外直径が5〜9cmで、前記外直径を2cmまで圧縮するのに必要な荷重が2〜10Nであり、
    除荷後30秒における前記樹脂リングの外寸法が、前記樹脂リングの前記外直径の70%以上であることを特徴とするリングペッサリー。
  2. 前記樹脂リングは、略長方形の断面形状を有することを特徴とする請求項1に記載のリングペッサリー。
  3. 前記樹脂リングは、直線状の外側面と、上に凸の曲線状の上面とを含む断面形状を有することを特徴とする請求項1に記載のリングペッサリー。
  4. 前記樹脂リングの下面側開口を覆う軟質フィルムをさらに備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のリングペッサリー。
  5. 前記樹脂リングは、薬剤を保持する薬剤保持部を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のリングペッサリー。
  6. リングペッサリー取出し用の紐をさらに備えていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のリングペッサリー。
  7. 前記リングペッサリーは、前記紐を取り付けるための紐取付け部を備え、
    前記紐は、前記紐取付け部に着脱可能に取り付けられていることを特徴とする請求項6に記載のリングペッサリー。
  8. 前記樹脂リングは、2つ以上の前記紐取付け部を備えており、
    前記樹脂リングの中心点と第1の紐取付け部とを結ぶ第1の直線と、前記中心点と第2の紐取付け部とを結ぶ第2の直線とのなす角度が60°〜120°であることを特徴とする請求項7に記載のリングペッサリー。
  9. リングペッサリー取出し用の突起部をさらに備えていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のリングペッサリー。
  10. 前記突起部は、前記樹脂リングの下面側開口を覆う軟質フィルムの下面側に設けられていることを特徴とする請求項9に記載のリングペッサリー。
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