JPWO2015011760A1 - 糸製造装置 - Google Patents

糸製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2015011760A1
JPWO2015011760A1 JP2015528029A JP2015528029A JPWO2015011760A1 JP WO2015011760 A1 JPWO2015011760 A1 JP WO2015011760A1 JP 2015528029 A JP2015528029 A JP 2015528029A JP 2015528029 A JP2015528029 A JP 2015528029A JP WO2015011760 A1 JPWO2015011760 A1 JP WO2015011760A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
unit
carbon nanotube
cnt
fiber group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015528029A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6015861B2 (ja
Inventor
史章 矢野
史章 矢野
弘樹 高嶌
弘樹 高嶌
修一 福原
修一 福原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Machinery Ltd filed Critical Murata Machinery Ltd
Application granted granted Critical
Publication of JP6015861B2 publication Critical patent/JP6015861B2/ja
Publication of JPWO2015011760A1 publication Critical patent/JPWO2015011760A1/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01HSPINNING OR TWISTING
    • D01H1/00Spinning or twisting machines in which the product is wound-up continuously
    • D01H1/11Spinning by false-twisting
    • D01H1/115Spinning by false-twisting using pneumatic means
    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01FCHEMICAL FEATURES IN THE MANUFACTURE OF ARTIFICIAL FILAMENTS, THREADS, FIBRES, BRISTLES OR RIBBONS; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED FOR THE MANUFACTURE OF CARBON FILAMENTS
    • D01F9/00Artificial filaments or the like of other substances; Manufacture thereof; Apparatus specially adapted for the manufacture of carbon filaments
    • D01F9/08Artificial filaments or the like of other substances; Manufacture thereof; Apparatus specially adapted for the manufacture of carbon filaments of inorganic material
    • D01F9/12Carbon filaments; Apparatus specially adapted for the manufacture thereof
    • D01F9/127Carbon filaments; Apparatus specially adapted for the manufacture thereof by thermal decomposition of hydrocarbon gases or vapours or other carbon-containing compounds in the form of gas or vapour, e.g. carbon monoxide, alcohols
    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01GPRELIMINARY TREATMENT OF FIBRES, e.g. FOR SPINNING
    • D01G1/00Severing continuous filaments or long fibres, e.g. stapling
    • D01G1/02Severing continuous filaments or long fibres, e.g. stapling to form staple fibres not delivered in strand form
    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01GPRELIMINARY TREATMENT OF FIBRES, e.g. FOR SPINNING
    • D01G23/00Feeding fibres to machines; Conveying fibres between machines
    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01GPRELIMINARY TREATMENT OF FIBRES, e.g. FOR SPINNING
    • D01G31/00Warning or safety devices, e.g. automatic fault detectors, stop motions
    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01HSPINNING OR TWISTING
    • D01H13/00Other common constructional features, details or accessories
    • D01H13/14Warning or safety devices, e.g. automatic fault detectors, stop motions ; Monitoring the entanglement of slivers in drafting arrangements
    • DTEXTILES; PAPER
    • D02YARNS; MECHANICAL FINISHING OF YARNS OR ROPES; WARPING OR BEAMING
    • D02GCRIMPING OR CURLING FIBRES, FILAMENTS, THREADS, OR YARNS; YARNS OR THREADS
    • D02G3/00Yarns or threads, e.g. fancy yarns; Processes or apparatus for the production thereof, not otherwise provided for
    • D02G3/02Yarns or threads characterised by the material or by the materials from which they are made
    • D02G3/16Yarns or threads made from mineral substances
    • DTEXTILES; PAPER
    • D10INDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBLASSES OF SECTION D, RELATING TO TEXTILES
    • D10BINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBLASSES OF SECTION D, RELATING TO TEXTILES
    • D10B2101/00Inorganic fibres
    • D10B2101/10Inorganic fibres based on non-oxides other than metals
    • D10B2101/12Carbon; Pitch
    • D10B2101/122Nanocarbons

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Carbon And Carbon Compounds (AREA)
  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)

Abstract

糸製造装置1は、CNT(カーボンナノチューブ)繊維群Fを凝集させてCNT糸Yを製造する装置であって、CNT形成基板Sを支持する基板支持部10と、CNT繊維群Fを連続的に引き出す巻取部7と、CNT繊維群Fを凝集させる糸製造部4と、基板支持部に支持されたCNT形成基板Sを他のCNT形成基板Sに交換する基板交換機構30と、を備える。

Description

本発明は、カーボンナノチューブ繊維群からカーボンナノチューブ糸を製造する糸製造装置に関する。
上述したような糸製造装置として、カーボンナノチューブ形成基板からカーボンナノチューブ繊維群を連続的に引き出す引き出し部と、引き出し部によって引き出されたカーボンナノチューブ繊維群に撚りを施して糸を製造する糸製造部と、を備えるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−116632号公報
このような糸製造装置においては、カーボンナノチューブ形成基板上のカーボンナノチューブ繊維群が無くなった場合に、カーボンナノチューブ形成基板を交換する必要がある。例えば、特許文献1には、カーボンナノチューブ形成基板を交換するための具体的な機構についての開示はない。このように、糸製造装置の分野においては、カーボンナノチューブ形成基板の交換が可能な糸製造装置が求められている。
そこで、本発明は、カーボンナノチューブ形成基板の交換が可能な糸製造装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る糸製造装置は、カーボンナノチューブ繊維群を凝集させてカーボンナノチューブ糸を製造する装置であって、基板支持部と、連続引き出し部と、糸製造部と、基板交換機構とを備える。基板支持部は、カーボンナノチューブ形成基板を支持する。連続引き出し部は、カーボンナノチューブ繊維群をカーボンナノチューブ形成基板から連続的に引き出す。糸製造部は、連続引き出し部によって引き出されたカーボンナノチューブ繊維群を凝集させる。基板交換機構は、基板支持部に支持されたカーボンナノチューブ形成基板を他のカーボンナノチューブ形成基板に交換する。
この糸製造装置によれば、基板交換機構によってカーボンナノチューブ形成基板を交換することができる。このように、カーボンナノチューブ形成基板上のカーボンナノチューブ繊維群が無くなった等の場合に、基板交換機構によって新しいカーボンナノチューブ形成基板に交換することができるので、カーボンナノチューブ糸を連続して製造することができる。
基板支持部は複数設けられていてもよい。この場合には、複数のカーボンナノチューブ形成基板から引き出されたカーボンナノチューブ繊維群を用いてカーボンナノチューブ糸を製造することができる。また、例えば、基板支持部に、カーボンナノチューブ繊維群を引き出していない予備のカーボンナノチューブ形成基板を設置しておき、カーボンナノチューブ繊維群が無くなったカーボンナノチューブ形成基板が発生した場合に、予備のカーボンナノチューブ形成基板からカーボンナノチューブ繊維群を引き出してカーボンナノチューブ糸の製造を続けることもできる。
基板交換機構は、基板支持部によって支持された複数のカーボンナノチューブ形成基板の並び方向に沿って移動可能であってもよい。この場合には、カーボンナノチューブ形成基板を交換しやすい位置に基板交換機構を移動させることができ、カーボンナノチューブ形成基板の交換が容易となる。
基板交換機構は、基板支持部に支持されたカーボンナノチューブ形成基板を他のカーボンナノチューブ形成基板に交換する基板交換部と、基板支持部に支持されたカーボンナノチューブ形成基板を他のカーボンナノチューブ形成基板に交換するように基板交換部を制御する制御部とを備えていてもよい。この場合には、カーボンナノチューブ形成基板の交換を基板交換機構によって自動的に行うことができ、効率良くカーボンナノチューブ糸を製造することができる。
基板交換機構は、基板支持部によって支持されたカーボンナノチューブ形成基板におけるカーボンナノチューブ繊維群の残量を監視する残量監視部を更に備え、制御部は、残量監視部による監視結果に基づいて、基板支持部に支持されたカーボンナノチューブ形成基板を他のカーボンナノチューブ形成基板に交換するように基板交換部を制御してもよい。この場合には、残量監視部の監視結果に基づいて、カーボンナノチューブ形成基板を好適なタイミングで交換することができる。
基板交換部は、カーボンナノチューブ形成基板を保持可能な保持部と、基板支持部によって支持されるカーボンナノチューブ形成基板を保持部が保持可能な保持位置とカーボンナノチューブ形成基板を収容する基板収容部との間で保持部を移動させる移動機構部とを備えていてもよい。このように、移動機構部が保持部を移動させることで、カーボンナノチューブ形成基板を、基板支持部と基板収容部との間で移動させることができる。
保持位置は、基板支持部によって支持されたカーボンナノチューブ形成基板の背面に保持部が対向する位置であり、保持部におけるカーボンナノチューブ形成基板の背面に対向する部位には吸引口が設けられ、保持部は、吸引口からの吸引力によりカーボンナノチューブ形成基板を保持してもよい。この場合には、保持部に設けられた吸引口からの吸引力を用いて、カーボンナノチューブ形成基板を容易に保持することができる。
基板支持部におけるカーボンナノチューブ形成基板の背面に対向する面には吸引口が設けられ、基板支持部は、吸引口からの吸引力によりカーボンナノチューブ形成基板を保持してもよい。この場合には、基板支持部に設けられた吸引口からの吸引力を用いて、カーボンナノチューブ形成基板を容易に保持することができる。
本発明によれば、カーボンナノチューブ形成基板の交換が可能となる。
一実施形態に係る糸製造装置の概略構成を示す平面図である。 図1の繊維供給部周りを示す斜視図である。 図1の繊維供給部周りを示す平面図である。 図1の初期引き出し部を示す斜視図である。 図1の初期引き出し部の動作を示す図であり、(a)は吸引管を後退させた状態、(b)は吸引管を進出させた状態を示す斜視図である。 吸引管が後退する様子をCNT繊維群の走行方向に沿って見た模式図である。 アームの保持部が保持位置に移動する様子を示す図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1から図4に示すように、糸製造装置1は、カーボンナノチューブ繊維群(以下、「CNT繊維群」という)Fを走行させつつCNT繊維群Fからカーボンナノチューブ糸(以下、「CNT糸」という)Yを製造する装置である。糸製造装置1は、繊維供給部2、糸製造部4、ニップローラ部5、状態監視部6、及び、巻取部(連続引き出し部)7を含んで構成される。繊維供給部2、糸製造部4、ニップローラ部5、状態監視部6、及び、巻取部7は、この順序で所定線L上に配置されており、CNT繊維群F及びCNT糸Yは、繊維供給部2から巻取部7に向かって走行させられる。なお、CNT繊維群Fは、カーボンナノチューブからなる繊維が複数集合したものである。CNT糸Yは、糸製造部4によってCNT繊維群Fが糸状に凝集したものである。
繊維供給部2は、CNT繊維群Fが引き出されるカーボンナノチューブ形成基板(以下、「CNT形成基板」という)Sを保持する。CNT形成基板Sは、カーボンナノチューブフォレスト(carbon nanotube forest)、或いは、カーボンナノチューブの垂直配向構造体等と称されるものであり、化学気相成長法等によって基板上に高密度且つ高配向にカーボンナノチューブ(例えば、単層カーボンナノチューブ、二層カーボンナノチューブ、多層カーボンナノチューブ等)が形成されたものである。基板としては、例えば、ガラス基板、シリコン基板、金属基板等が用いられる。
繊維供給部2は、基板支持部10、供給状態変更機構20、及び、基板交換機構30を備える。本実施形態において基板支持部10は、繊維供給部2に5つ設けられる。基板支持部10は、CNT繊維群Fが引き出されるCNT形成基板Sを着脱可能に支持する。供給状態変更機構20は、CNT形成基板Sから引き出されて糸製造部4に供給されるCNT繊維群Fの供給状態を変更する。基板交換機構30は、基板支持部10によって支持されたCNT形成基板Sを他のCNT形成基板Sに交換する。基板支持部10、供給状態変更機構20、及び、基板交換機構30の詳細については後述する。
糸製造部4は、後述のニップローラ部5によって引き出されたCNT繊維群Fに、仮撚りを施す。糸製造部4は、供給された空気をCNT繊維群Fの周囲に吹き付けて、気流によってCNT繊維群Fに仮撚りを施し、CNT糸Yを生成する。
ニップローラ部5は、CNT繊維群Fを引き出す一対のローラを備える。ニップローラ部5に設けられたローラは、糸製造部4によって撚りが施されたCNT糸Yを挟み込み、ローラの回転に伴ってCNT糸Yを巻取部7側に送る。糸製造部4から送り出された直後のCNT糸Yにはばたつきが生じているが、ニップローラ部5に設けられたローラによってCNT糸Yを挟み込むことでばたつきが抑制される。
状態監視部6は、CNT糸Yの状態を監視するものであり、ここではCNT糸Yの太さを検知する。状態監視部6として、例えば、光学式、接触式、或は、静電容量式のセンサ等、CNT糸Yの太さを検知できるものであれば、各種のセンサ等を用いることができる。状態監視部6による検知結果は、供給制御部250に出力される。
巻取部7は、巻取管7aを備える。巻取管7aには、CNT糸Yが巻き付けられる。巻取管7aがCNT糸Yを巻き取ることによって、CNT形成基板SからCNT繊維群Fが連続的に引き出される。
次に、基板支持部10の詳細について説明する。基板支持部10は、図1及び図2等に示すように、繊維供給部2のベースプレート2aに対して垂直に起立するようにCNT形成基板Sを支持する。なお、CNT形成基板Sをベースプレート2aに対して垂直に起立するように支持することに限定されず、ベースプレート2aの面に対して基板面が平行となるようにCNT形成基板Sを支持してもよい。ここで、複数のCNT形成基板Sからそれぞれ引き出されたCNT繊維群Fは、所定線L上において、糸製造部4により付与される仮撚りによって生じる撚りの伝播点Gで互いに合わせられる。複数のCNT繊維群Fは、糸製造部4によって行われる撚りの力、及び、CNT繊維群F間のファンデルワールス力等によって、互いに凝集する。複数の基板支持部10は、CNT繊維群Fが引き出される側の端面が、複数のCNT繊維群Fが凝集される所定線L上の伝播点Gを向くように、ベースプレート2a上に並べて設置される。
基板支持部10は、図7に示すように、背面支持部11、及び、端部支持部12を備える。端部支持部12は、CNT形成基板Sにおけるベースプレート2a側の端部を支持する。なお、本実施形態において、ベースプレート2aは、基板支持部10が取り付けられる面が水平に設置されているものとし、ベースプレート2aに対して基板支持部10等が設けられる側を「上」、ベースプレート2aに対して基板支持部10等が設けられていない側を「下」として、方向を説明する。
背面支持部11は、端部支持部12から起立し、CNT形成基板Sの背面に当接される。ここで、CNT形成基板Sの背面とは、CNT形成基板Sの基板面のうちカーボンナノチューブが形成されていない面をいう。背面支持部11は、支持対象となるCNT形成基板Sの下側の縁部近傍に対向する。背面支持部11には、上縁から下方に向かって切り欠かれた切欠き部11bが設けられる。背面支持部11におけるCNT形成基板Sの背面に対向する部位には、吸引口11aが設けられる。吸引口11aからの吸引力によって、CNT形成基板Sが背面支持部11に吸着され、CNT形成基板Sが背面支持部11及び端部支持部12に支持される。
次に、供給状態変更機構20の詳細について説明する。供給状態変更機構20は、図1から図4に示すように、初期引き出し部200、及び、供給制御部250を備える。初期引き出し部200は、CNT形成基板SからCNT繊維群Fを吸引力によって引き出す。具体的には、初期引き出し部200は、ベースプレート201、ローラ支持部202、駆動ローラ203、第1従動ローラ204、第2従動ローラ205、駆動モータ(駆動部)206、及び、吸引管210を含んで構成される。
ベースプレート201は、繊維供給部2のベースプレート2aに揺動可能に取り付けられる。本実施形態では、図3に示すように、ベースプレート201における基板支持部10側の端部近傍に位置する軸Pを中心として揺動する。初期引き出し部200は、軸Pを中心として揺動してCNT形成基板S側に向けて吸引管210を進出させることによって、繊維供給部2に設置された5枚のCNT形成基板Sのいずれにも、吸引管210の先端(吸引口213)を近接させることができる。ベースプレート201は、ベースプレート201を駆動する駆動源によって揺動させられる。
ベースプレート201には、貫通孔201aが設けられる。貫通孔201aには、吸引管210が通される。これにより、吸引管210をCNT形成基板S側に対して進退させたときに、ベースプレート201に吸引管210が干渉することがない。
ローラ支持部202は、ベースプレート201の上面に固定される。ローラ支持部202の一面には、駆動ローラ203、第1従動ローラ204、及び、第2従動ローラ205が回転可能に取り付けられる。駆動ローラ203は、第1従動ローラ204及び第2従動ローラ205よりも基板支持部10側に配置される。吸引管210は、第1従動ローラ204と、第1従動ローラ204及び第2従動ローラ205との間に挟み込まれて支持される。駆動ローラ203は、駆動モータ206によって回転駆動される。吸引管210は、駆動ローラ203の回転によってCNT形成基板S側に対して進退する。第1従動ローラ204及び第2従動ローラ205は、吸引管210の進退に伴って従動回転する。
駆動ローラ203の周面には、周方向に延在する凹部203aが設けられる。凹部203aは、吸引管210に設けられたガイド212の側面を挟み込む。凹部203aの底部は、吸引管210のガイド212の端部に当接し、駆動ローラ203の回転に伴って吸引管210をCNT形成基板Sに対して進退させる。駆動ローラ203の凹部203aが、吸引管210のガイド212を挟み込むことで、吸引管210の回転が規制される。
第1従動ローラ204の周面及び第2従動ローラ205の周面には、それぞれ、周方向に延在する凹部204a及び凹部205aが設けられる。凹部204a及び205aは、それぞれ、吸引管210の管部211の外形に沿うように断面が円弧形状を有している。
第1従動ローラ204に設けられた凹部204a及び第2従動ローラ205に設けられた凹部205aが吸引管210の管部211に係合し、駆動ローラ203に設けられた凹部203aが吸引管210のガイド212に係合することで、駆動ローラ203、第1従動ローラ204及び第2従動ローラ205から吸引管210が脱落することが防止される。
吸引管210は、管部211、及び、ガイド212を備える。管部211は、円弧形状を有する管状部材である。管部211の一端には、吸引口213が設けられる。吸引口213は、スリット状に形成された開口であり、開口が円弧形状を有する管部211の外周側方向を向いている。管部211の他端は、吸引装置に接続される。管部211は、円弧形状の外周側の面が第1従動ローラ204及び第2従動ローラ205に対向し、円弧形状の内周側の面が駆動ローラ203に対向する。
ガイド212は、管部211における駆動ローラ203と対向する面に設けられる。ガイド212は、薄板形状を有し、管部211の延在方向に沿って延在する。ガイド212は、駆動ローラ203の周面に設けられた凹部203aに挟み込まれる。これにより、吸引管210における円弧形状内周側が、基板支持部10側を向く。
次に、初期引き出し部200が、CNT形成基板SからCNT繊維群Fを引き出す構成について説明する。初期引き出し部200によるCNT繊維群Fの引き出しは、新しいCNT形成基板Sが基板支持部10に設置されてCNT繊維群Fの引き出しを新たに開始する場合等に行われる。
図5(a)及び図5(b)に示すように、初期引き出し部200は、CNT繊維群Fの引き出し対象となるCNT形成基板Sに向けて、吸引管210を進出させる。このとき、初期引き出し部200は、他のCNT形成基板Sから引き出されたCNT繊維群Fと吸引管210とが交差するように(上方からCNT繊維群F及び吸引管210を見て両者が交差するように)、ベースプレート201の揺動角度を調節し、吸引管210を進出させる。なお、図5(a)及び図5(b)では、図中手前側のCNT形成基板SからCNT繊維群Fを引き出す様子を示している。
ここで、吸引管210は円弧形状を有している。このため、図5(a)に示すように吸引管210がベースプレート2aの下面側に引き込まれた状態から、図5(b)に示すようにCNT繊維群Fの引き出し対象となるCNT形成基板Sに向けて吸引管210を進出させると、吸引口213は、吸引管210の進出に伴ってCNT繊維群Fよりも上に移動した後、再び、下方側に向かって移動する。即ち、図6に示すように、CNT繊維群Fの走行方向に沿って吸引口213を見た場合に、吸引口213は他のCNT形成基板Sから引き出されたCNT繊維群Fの周りを囲むように移動する。
図5(b)に示すように、吸引管210を進出させて吸引管210の吸引口213をCNT形成基板Sの端部に近づけることにより、吸引口213からの吸引力によって、CNT形成基板SからCNT繊維群Fが引き出される。吸引口213は管部211の外周面側を向いている。このため、吸引管210をCNT形成基板Sに向けて進出させた時に、吸引口213がCNT形成基板Sの端面に対向する。これにより、吸引口213からの吸引力によって、CNT形成基板SからCNT繊維群Fを確実に引き出すことができる。
吸引口213からの吸引力によってCNT形成基板SからCNT繊維群Fを引き出している状態で、初期引き出し部200は、吸引管210を後退させる。このとき、図6に示すように、吸引口213は他のCNT形成基板Sから引き出されたCNT繊維群Fの周りを囲むように移動する。他のCNT形成基板Sから引き出されたCNT繊維群Fの周りを囲むように吸引口213が移動することで、吸引口213によって吸い出されたCNT繊維群Fは、撚りの伝播点Gの下流で他のCNT繊維群Fに接触して付着し、他のCNT繊維群Fに撚り込まれて糸製造部4に送られる。
このように、初期引き出し部200が吸引管210を進出させてCNT形成基板SからCNT繊維群Fを引き出した後、吸引管210を後退させることで、新たに引き出したCNT繊維群Fを他のCNT繊維群Fに凝着させて、他のCNT繊維群Fと共に糸製造部4に送ることができる。
次に、供給制御部250が行う初期引き出し部200の制御について説明する。供給制御部250は、状態監視部6による検出結果に基づいて、初期引き出し部200を制御してCNT形成基板SからCNT繊維群Fを引き出す。ここで、図5(a)に示すように、繊維供給部2に設置された5つのCNT形成基板Sのうち、一番手前側のCNT形成基板Sを予備のCNT形成基板Sとする。ここでは、一番手前側に配置されるCNT形成基板Sを予備の基板としたが、一番手前側に限定されずに他のCNT形成基板Sでもよく、或は、複数のCNT形成基板Sを予備の基板としてもよい。
供給制御部250は、予備(一番手前側)のCNT形成基板S以外のCNT形成基板Sのカーボンナノチューブが無くなった(全て引き出された)場合、或は、引出不良等によって、予備のCNT形成基板S以外のCNT形成基板SからのCNT繊維群Fの引き出し量が低下した場合に、予備のCNT形成基板SからCNT繊維群Fを引き出して他のCNT形成基板Sから引き出されたCNT繊維群Fと共に糸製造部4に送る。
より詳細には、供給制御部250は、初期引き出し部200のベースプレート201を揺動させる駆動源、及び、吸引口213を進退させる駆動モータ206の駆動を制御し、初期引き出し部200によって予備のCNT形成基板SからCNT糸Yの引き出しを行わせる。例えば、状態監視部6によってCNT糸Yの太さが所定範囲の下限値よりも細くなったことが検知された場合、供給制御部250は、上述したように、予備のCNT形成基板Sに向けて吸引管210を進出させてCNT繊維群Fを引き出すように初期引き出し部200を制御する。そして、供給制御部250は、吸引管210を後退させ、引き出したCNT繊維群Fが他のCNT繊維群Fに凝着するように初期引き出し部200を制御する。
このように、供給制御部250は、状態監視部6の検出結果に基づいて初期引き出し部200を制御し、CNT繊維群Fを引き出すCNT形成基板Sを追加する、或は、枚数を変更することによって、糸製造部4に供給するCNT繊維群Fの量を制御(CNT繊維群Fの供給状態を制御)することができる。1つのCNT形成基板Sから引き出すCNT繊維群Fの引き出し分量を変更することによって、糸製造部4に供給するCNT繊維群Fの量を制御してもよい。
次に、基板交換機構30の詳細について説明する。基板交換機構30は、基板支持部10に支持されたCNT形成基板Sを他のCNT形成基板Sに交換する。本実施形態において、基板交換機構30は、繊維供給部2の近傍に設置された基板収容部Wに収容されたCNT形成基板Sと、基板支持部10に支持されたCNT形成基板Sとの交換を行う。但し、基板交換機構30は、一の基板支持部10に支持されたCNT形成基板Sを、他の基板支持部10に移動させることもできる。
基板交換機構30は、図1に示すように、基板交換部300、交換制御部350、及び、残量監視部370を含んで構成される。基板交換部300は、図1から図3に示すように、アーム(移動機構部)301、アーム駆動部(移動機構部)302、本体部(移動機構部)303、保持部304、及び、レール305を備える。レール305は、ベースプレート2aに固定される。レール305は、複数の基板支持部10の並び方向に沿って延在する。なお、レール305の一端は、基板収容部Wに向かって延びている。本体部303は、レール305に係合し、レール305に沿って移動する。これにより、アーム301等は、各基板支持部10によって支持されたCNT形成基板Sの並び方向に沿って移動する。
アーム駆動部302は、本体部303の上面に取り付けられ、上下方向に沿った直線を軸として本体部303に対して回転する。アーム駆動部302の側面には、アーム301の基端が連結される。アーム駆動部302は、アーム301の先端(保持部304が設けられている側)がベースプレート2aに近づく方向及び離間する方向に移動するように、アーム301との連結部分を軸としてアーム301を揺動させる。また、アーム駆動部302は、アーム301との接続部分を上下方向に移動させることができる。即ち、アーム駆動部302は、アーム301の全体を上下方向に移動させることができる。
保持部304は、アーム301の先端(アーム駆動部302に接続される側の端部に対して反対側の端部)に設けられる。保持部304は、CNT形成基板Sの背面に当接される。保持部304は、図7に示すように、基板支持部10に当接する部位において基板支持部10側に張り出す張出部304bを有する。保持部304におけるCNT形成基板Sの背面に対向する部位には、吸引口304aが設けられる。また、張出部304bにも、吸引口304aが設けられる。吸引口304aからの吸引力によって、CNT形成基板Sが保持部304に吸着され、CNT形成基板Sが保持部304に保持される。
張出部304bにも吸引口304aが設けられていることで、CNT形成基板Sの偏った部分を吸引口304aで吸引することなく、CNT形成基板Sの全体に亘って吸引口304aによって吸引することができる。これにより、保持部304によって安定して確実にCNT形成基板Sを保持することができる。
基板支持部10からCNT形成基板Sを受け取る際、或は、基板支持部10にCNT形成基板Sを受け渡す際に、基板交換部300は、対象となる基板支持部10の背面支持部11におけるCNT形成基板Sに当接する面と保持部304におけるCNT形成基板Sに当接する面とが一致するように保持部304を移動させ、張出部304bを切欠き部11b内に落とし込む。なお、基板支持部10からCNT形成基板Sを受け取る際、或は、基板支持部10にCNT形成基板Sを受け渡す際における保持部304の位置を、「保持位置」という。この保持位置は、各基板支持部10についてそれぞれ設定される。基板交換部300は、各基板支持部10に設定された保持位置に、保持部304を移動させることができる。
基板交換部300は、保持位置と基板収容部Wとの間、或は、保持位置と他の保持位置との間で保持部304を移動させる。具体的には、基板交換部300は、本体部303をレール305に沿って移動させること、アーム駆動部302を本体部303に対して回転させること、アーム301全体を上下させること、及び、アーム301を揺動させることにより、保持位置と基板収容部Wとの間等で保持部304を移動させ、基板支持部10に支持されたCNT形成基板Sの交換を行う。
残量監視部370は、各基板支持部10に支持されたCNT形成基板SのCNT繊維群Fの残量を監視する。残量監視部370は、例えば、基板支持部10に支持されたCNT形成基板Sの重量を測定することにより、CNT形成基板Sに残存するCNT繊維群Fの量を把握することができる。或いは、残量監視部370は、カメラによってCNT形成基板Sを撮像し、撮像された画像を処理することによってCNT形成基板Sに残存するCNT繊維群Fの量を把握することができる。このCNT形成基板Sに残存するCNT繊維群Fの量の時間変化に基づいて、CNT繊維群Fの引出不良を認識することができる。
また、残量監視部370は、CNT形成基板SからCNT繊維群Fが引き出されているか否かに基づいて、CNT形成基板Sに残存するCNT繊維群Fの量を把握することもできる。これは、例えば、CNT形成基板Sから引き出されたCNT繊維群Fが走行する領域をカメラで撮像し、撮像された画像に基づいて、CNT形成基板SからCNT繊維群Fが引き出されているか否かを把握することができる。例えば、CNT形成基板SからCNT繊維群Fが引き出されていない場合、CNT形成基板SにおけるCNT繊維群Fの残量が無いものとして判断することができる。残量監視部370は、上述した、CNT繊維群Fの残量の監視方法によらず、様々な方法によって、残量を監視することができる。
次に、交換制御部350が行う基板交換部300の制御について説明する。交換制御部350は、残量監視部370によるCNT繊維群Fの残量の監視結果に基づいて、CNT繊維群Fの残量が無くなった又は引出不良となったCNT形成基板Sと、基板収容部Wに収容された新たなCNT形成基板Sとを交換するように基板交換部300を制御する。
具体的には、残量監視部370によってCNT繊維群Fの残量が無いCNT形成基板Sが検出された場合、交換制御部350は、残量が無いCNT形成基板Sを基板支持部10から受け取るように基板交換部300を制御する。そして、交換制御部350は、受け取った残量が無いCNT形成基板Sを基板収容部Wに収容するように基板交換部300を制御する。次に、交換制御部350は、基板収容部Wから新しいCNT形成基板Sを受け取り、CNT形成基板Sを支持していない基板支持部10に対して新しいCNT形成基板Sを渡すように基板交換部300を制御する。このように、交換制御部350が残量監視部370の監視結果に基づいて基板交換部300を制御することでCNT形成基板Sが交換される。
本実施形態は以上のように構成され、糸製造装置1では、基板交換機構30によってCNT形成基板Sを交換することができる。これにより、CNT形成基板S上のCNT繊維群Fが無くなった等の場合、基板交換機構30によって新しいCNT形成基板Sに交換することができるので、CNT糸Yを連続して製造することができる。
基板支持部10を複数設けることで、複数のCNT形成基板Sから引き出されたCNT繊維群Fを用いてCNT糸Yを製造することができる。また、基板支持部10に、CNT繊維群Fを引き出していない予備のCNT形成基板Sを設置しておき、CNT繊維群Fが無くなったCNT形成基板Sが発生した等の場合に、予備のCNT形成基板SからCNT繊維群Fを引き出してCNT糸Yの製造を続けることもできる。
基板支持部10によって支持された複数のCNT形成基板Sの並び方向に沿って基板交換部300を移動可能とすることで、CNT形成基板Sの交換作業を容易に行うことができる。
基板交換機構30は、基板支持部10に支持されたCNT形成基板Sを他のCNT形成基板Sに交換するように基板交換部300を制御する交換制御部350を備える。この場合には、CNT形成基板Sの交換を基板交換機構30によって自動的に行うことができ、効率良くCNT糸Yを製造することができる。
交換制御部350は、残量監視部370による監視結果に基づいて、CNT形成基板Sの交換を行う。この場合には、残量監視部370の監視結果に基づいて、CNT形成基板Sを好適なタイミングで交換することができる。
基板交換部300は、保持位置と基板収容部Wとの間で保持部304を移動させる。これにより、基板交換部300は、CNT形成基板Sを、基板支持部10と基板収容部Wとの間で移動させることができる。
保持部304は吸引口304aを有し、吸引口304aからの吸引力によりCNT形成基板Sを保持する。この場合には、吸引口304aからの吸引力を用いて、保持部304はCNT形成基板Sを容易に保持することができる。
基板支持部10は吸引口11aを有し、吸引口11aからの吸引力によりCNT形成基板Sを保持する。この場合には、吸引口11aからの吸引力を用いて、基板支持部10はCNT形成基板Sを容易に保持することができる。
以上、本発明の一実施形態及び変形例について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、状態監視部6を用いてCNT糸Yの太さを検知するものとしたが、状態監視部6に代えて、CNT形成基板Sから引き出されたCNT繊維群Fをカメラによって撮像し、撮像された画像を処理することによってCNT形成基板Sから引き出されたCNT繊維群Fの量、或は、引き出しの有無等を監視してもよい。この場合、供給制御部250は、撮像された画像に基づいて得られるCNT繊維群Fの量、或は、引き出しの有無等に基づいて、初期引き出し部200を制御することができる。
CNT形成基板SからCNT繊維群Fを引き出す際に、吸引口213からの吸引力を用いるものとしたが、吸引力以外の方法によってCNT繊維群Fを引き出すこともできる。例えば、マイクロドリルと称される治具等によって、CNT形成基板SからCNT繊維群Fを引き出すことができる。或いは、粘着テープ又は鉤状部材等により、CNT繊維群Fを引き出してもよい。
吸引管210にガイド212を設け、ガイド212を駆動ローラ203の凹部203aに係合させるものとしたが、吸引口213における第1従動ローラ204側にガイド212を設け、ガイド212を第1従動ローラ204或は第2従動ローラ205に係合させることもできる。或いは、ガイド212を、吸引管210における駆動ローラ203側及び第1従動ローラ204側の双方に設け、駆動ローラ203の凹部203a及び第1従動ローラ204の凹部204a等に係合させることもできる。ガイド212としてラックギアを用い、駆動ローラ203としてピニオンギアを用いることで、吸引管210をより確実に動作させることができる。
CNT繊維群Fの供給源として、CNT形成基板Sに代えて、カーボンナノチューブを連続的に合成してCNT繊維群Fを供給する装置等を用いてもよい。気流によりCNT繊維群Fに撚りを施す糸製造部4を用いるものとしたが、気流を用いる以外の方法によってCNT繊維群Fに撚りを施す糸製造部を用いてもよい。糸製造部4及び巻取部7に代えて、CNT繊維群Fに撚り(実撚り)を掛けてCNT糸Yを製造しながらCNT糸Yを巻き取る装置等を用いてもよい。また、細管を用いて無撚りの凝集糸を製造してもよい。この場合には、撚りの伝播点Gが生じないので、伝播点Gの位置にCNT繊維群Fを集中させるローラ又はガイドを採用してもよい。
本発明によれば、カーボンナノチューブ形成基板の交換が可能となる。
1…糸製造装置、4…糸製造部、6…状態監視部、7…巻取部(連続引き出し部)、10…基板支持部、11a…吸引口(基板支持部の吸引口)、20…供給状態変更機構、30…基板交換機構、200…初期引き出し部、203…駆動ローラ、203a…凹部、204…第1従動ローラ(従動ローラ)、204a…凹部、205…第2従動ローラ(従動ローラ)、205a…凹部、210…吸引管、206…駆動モータ(駆動部)、212…ガイド、213…吸引口、250…供給制御部(供給状態変更機構の制御部)、300…基板交換部、301…アーム(移動機構部)、302…アーム駆動部(移動機構部)、303…本体部(移動機構部)、304…保持部、304a…吸引口(保持部の吸引口)、350…交換制御部(基板交換機構の制御部)、370…残量監視部、F…CNT繊維群、S…CNT形成基板、Y…CNT糸、W…基板収容部。
本発明の一側面に係る糸製造装置は、カーボンナノチューブ繊維群を凝集させてカーボンナノチューブ糸を製造する装置であって、基板支持部と、連続引き出し部と、糸製造部と、基板交換機構とを備える。基板支持部は、カーボンナノチューブ形成基板を支持する。連続引き出し部は、カーボンナノチューブ繊維群をカーボンナノチューブ形成基板から連続的に引き出す。糸製造部は、連続引き出し部によって引き出されたカーボンナノチューブ繊維群を凝集させる。基板交換機構は、基板支持部に支持されたカーボンナノチューブ形成基板を他のカーボンナノチューブ形成基板に交換する。基板交換機構は、基板支持部に支持されたカーボンナノチューブ形成基板を他のカーボンナノチューブ形成基板に交換する基板交換部と、基板支持部に支持されたカーボンナノチューブ形成基板を他のカーボンナノチューブ形成基板に交換するように基板交換部を制御する制御部と、を備える。
この糸製造装置によれば、基板交換機構によってカーボンナノチューブ形成基板を交換することができる。このように、カーボンナノチューブ形成基板上のカーボンナノチューブ繊維群が無くなった等の場合に、基板交換機構によって新しいカーボンナノチューブ形成基板に交換することができるので、カーボンナノチューブ糸を連続して製造することができる。また、カーボンナノチューブ形成基板の交換を基板交換機構によって自動的に行うことができ、効率良くカーボンナノチューブ糸を製造することができる。
ローラ支持部202は、ベースプレート201の上面に固定される。ローラ支持部202の一面には、駆動ローラ203、第1従動ローラ204、及び、第2従動ローラ205が回転可能に取り付けられる。駆動ローラ203は、第1従動ローラ204及び第2従動ローラ205よりも基板支持部10側に配置される。吸引管210は、駆動ローラ203と、第1従動ローラ204及び第2従動ローラ205との間に挟み込まれて支持される。駆動ローラ203は、駆動モータ206によって回転駆動される。吸引管210は、駆動ローラ203の回転によってCNT形成基板S側に対して進退する。第1従動ローラ204及び第2従動ローラ205は、吸引管210の進退に伴って従動回転する。
吸引管210にガイド212を設け、ガイド212を駆動ローラ203の凹部203aに係合させるものとしたが、吸引管210における第1従動ローラ204側にガイド212を設け、ガイド212を第1従動ローラ204或は第2従動ローラ205に係合させることもできる。或いは、ガイド212を、吸引管210における駆動ローラ203側及び第1従動ローラ204側の双方に設け、駆動ローラ203の凹部203a及び第1従動ローラ204の凹部204a等に係合させることもできる。ガイド212としてラックギアを用い、駆動ローラ203としてピニオンギアを用いることで、吸引管210をより確実に動作させることができる。

Claims (8)

  1. カーボンナノチューブ繊維群を凝集させてカーボンナノチューブ糸を製造する糸製造装置であって、
    カーボンナノチューブ形成基板を支持する基板支持部と、
    前記カーボンナノチューブ繊維群を前記カーボンナノチューブ形成基板から連続的に引き出す連続引き出し部と、
    前記連続引き出し部によって引き出された前記カーボンナノチューブ繊維群を凝集させる糸製造部と、
    前記基板支持部に支持された前記カーボンナノチューブ形成基板を他のカーボンナノチューブ形成基板に交換する基板交換機構と、
    を備える糸製造装置。
  2. 前記基板支持部は複数設けられる、請求項1に記載の糸製造装置。
  3. 前記基板交換機構は、前記基板支持部によって支持された複数の前記カーボンナノチューブ形成基板の並び方向に沿って移動可能である、請求項2に記載の糸製造装置。
  4. 前記基板交換機構は、
    前記基板支持部に支持された前記カーボンナノチューブ形成基板を他のカーボンナノチューブ形成基板に交換する基板交換部と、
    前記基板支持部に支持された前記カーボンナノチューブ形成基板を他のカーボンナノチューブ形成基板に交換するように前記基板交換部を制御する制御部と、
    を備える請求項1から3のいずれか一項に記載の糸製造装置。
  5. 前記基板交換機構は、前記基板支持部によって支持された前記カーボンナノチューブ形成基板における前記カーボンナノチューブ繊維群の残量を監視する残量監視部を更に備え、
    前記制御部は、前記残量監視部による監視結果に基づいて、前記基板支持部に支持された前記カーボンナノチューブ形成基板を他のカーボンナノチューブ形成基板に交換するように前記基板交換部を制御する、
    請求項4に記載の糸製造装置。
  6. 前記基板交換部は、
    前記カーボンナノチューブ形成基板を保持可能な保持部と、
    前記基板支持部によって支持される前記カーボンナノチューブ形成基板を前記保持部が保持可能な保持位置と前記カーボンナノチューブ形成基板を収容する基板収容部との間で前記保持部を移動させる移動機構部と、
    を備える、請求項4又は5に記載の糸製造装置。
  7. 前記保持位置は、前記基板支持部によって支持された前記カーボンナノチューブ形成基板の背面に前記保持部が対向する位置であり、
    前記保持部における前記カーボンナノチューブ形成基板の背面に対向する部位には吸引口が設けられ、
    前記保持部は、前記吸引口からの吸引力により前記カーボンナノチューブ形成基板を保持する、
    請求項6に記載の糸製造装置。
  8. 前記基板支持部における前記カーボンナノチューブ形成基板の背面に対向する面には吸引口が設けられ、
    前記基板支持部は、前記吸引口からの吸引力により前記カーボンナノチューブ形成基板を保持する、
    請求項1から7のいずれか一項に記載の糸製造装置。
JP2015528029A 2013-07-22 2013-07-22 糸製造装置 Expired - Fee Related JP6015861B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2013/069797 WO2015011760A1 (ja) 2013-07-22 2013-07-22 糸製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6015861B2 JP6015861B2 (ja) 2016-10-26
JPWO2015011760A1 true JPWO2015011760A1 (ja) 2017-03-02

Family

ID=52392845

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015528029A Expired - Fee Related JP6015861B2 (ja) 2013-07-22 2013-07-22 糸製造装置

Country Status (7)

Country Link
US (1) US10179959B2 (ja)
EP (1) EP3026155B1 (ja)
JP (1) JP6015861B2 (ja)
KR (1) KR101742112B1 (ja)
CN (1) CN105339537B (ja)
TW (1) TWI637088B (ja)
WO (1) WO2015011760A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108609434B (zh) * 2018-03-26 2020-11-03 苏州捷迪纳米科技有限公司 收集装置及制备系统

Family Cites Families (33)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AT337337B (de) * 1971-03-30 1977-06-27 Bleyle Kg Wilhelm Vorrichtung zum stillsetzen einer fadenverarbeitenden maschine
CH662586A5 (de) * 1982-03-20 1987-10-15 Zinser Textilmaschinen Gmbh Spinnanlage zur herstellung von garn aus vorgarn.
DE3312116A1 (de) * 1983-04-02 1984-10-04 Zinser Textilmaschinen Gmbh, 7333 Ebersbach Vorrichtung zum ent- und beladen eines oberhalb einer ringspinnmaschine angeordneten spulengatters
DE3606612A1 (de) * 1986-02-28 1987-09-03 Zinser Textilmaschinen Gmbh Verfahren und vorrichtung zum selbsttaetigen wechseln von auslaufenden vorgarnspulen an einer spinnmaschine
DE3734275A1 (de) * 1987-10-09 1989-04-20 Zinser Textilmaschinen Gmbh Verfahren und vorrichtung zum einwechseln von vollen vorgarnspulen
DE3734264A1 (de) * 1987-10-09 1989-04-20 Zinser Textilmaschinen Gmbh Verfahren und vorrichtung zum automatischen wechseln von vorgarnspulen an einer ringspinnmaschine
US5189872A (en) * 1989-03-17 1993-03-02 Murata Kikai Kabushiki Kaisha Processing robot for a two-for-one twister
US5279105A (en) * 1990-01-31 1994-01-18 Kabushiki Kaisha Toyoda Jidoshokki Seisakusho Roving chip collecting system for roving bobbin replacing apparatus
DE4313523C2 (de) * 1993-04-24 2003-06-12 Schlafhorst & Co W Kreuzspulen herstellende OE-Spinnmaschine
JPH06336370A (ja) 1993-05-26 1994-12-06 Nippon Electric Glass Co Ltd 紡糸工程におけるケーキ取り出し装置
DE4428245B4 (de) * 1994-08-10 2005-04-21 Saurer Gmbh & Co. Kg Vorrichtung zum Suchen des Fadenendes am Bewicklungskegel von Kopsen
FR2734581B1 (fr) * 1995-05-24 1997-08-14 Europ Propulsion Fil hybride pour la fabrication de preformes fibreuses de pieces en materiau composite et procede pour sa preparation
TW504526B (en) * 1998-12-25 2002-10-01 Murata Machinery Ltd Hairiness suppressing device for automatic winder
CN105696139B (zh) * 2004-11-09 2019-04-16 得克萨斯大学体系董事会 纳米纤维纱线、带和板的制造和应用
US7356983B2 (en) * 2005-05-20 2008-04-15 Eaton Corporation Spiraling apparatus
WO2007119747A1 (ja) * 2006-04-13 2007-10-25 Toyo Boseki Kabushiki Kaisha 微細炭素繊維撚糸を連続的に製造する方法、装置、及び該方法によって製造された微細炭素繊維撚糸
EP2092095B1 (en) * 2006-11-20 2017-03-08 Stellenbosch University A yarn and a process for manufacture thereof
WO2009045487A1 (en) * 2007-10-02 2009-04-09 Los Alamos National Security, Llc Carbon nanotube fiber spun from wetted ribbon
DE102008013518A1 (de) * 2008-03-07 2009-09-17 Siemens Aktiengesellschaft Strangförmiger Materialverbund mit CNT-Garnen und Verfahren zu desssen Herstellung
JP5229732B2 (ja) 2008-11-11 2013-07-03 地方独立行政法人大阪府立産業技術総合研究所 微細炭素繊維撚糸の製造装置及び製造方法
EP2224045A1 (en) * 2009-02-27 2010-09-01 Basf Se Process for producing carbon nanofibres and/or carbon nanotubes
CN201722468U (zh) * 2010-06-09 2011-01-26 西峡县金方圆密封材料有限责任公司 柔性石墨条纺线设备
JP2013540683A (ja) * 2010-09-14 2013-11-07 アプライド ナノストラクチャード ソリューションズ リミテッド ライアビリティー カンパニー 成長したカーボン・ナノチューブを有するガラス基材及びその製造方法
CN101967699B (zh) * 2010-10-13 2012-08-08 中国科学院苏州纳米技术与纳米仿生研究所 高性能碳纳米管纤维的制备方法
US8931725B2 (en) * 2011-02-25 2015-01-13 Fives Machining Systems, Inc. Fiber placement auto spool loader
CN102953171A (zh) * 2011-08-30 2013-03-06 苏州捷迪纳米科技有限公司 碳纳米管纺纱机及采用该碳纳米管纺纱机制备碳纳米管纱线的方法
JP2014169521A (ja) * 2013-02-05 2014-09-18 Honda Motor Co Ltd カーボンナノチューブ繊維及びその製造方法
JP5971419B2 (ja) * 2013-07-05 2016-08-17 村田機械株式会社 糸製造装置
US10017882B2 (en) * 2013-07-22 2018-07-10 Murata Machinery, Ltd. Thread production device
CN105339538B (zh) * 2013-07-22 2018-05-22 村田机械株式会社 纱线制造装置
EP3026159A4 (en) * 2013-07-22 2017-05-31 Murata Machinery, Ltd. Thread production device
KR101730948B1 (ko) * 2013-07-22 2017-04-27 무라다기카이가부시끼가이샤 실 제조장치 및 응집부
US10450678B2 (en) * 2013-07-22 2019-10-22 Murata Machinery, Ltd. Yarn manufacturing device

Also Published As

Publication number Publication date
JP6015861B2 (ja) 2016-10-26
CN105339537A (zh) 2016-02-17
TW201512482A (zh) 2015-04-01
US20160168763A1 (en) 2016-06-16
US10179959B2 (en) 2019-01-15
EP3026155A1 (en) 2016-06-01
KR101742112B1 (ko) 2017-05-31
EP3026155B1 (en) 2020-09-02
EP3026155A4 (en) 2017-01-04
TWI637088B (zh) 2018-10-01
CN105339537B (zh) 2017-08-08
WO2015011760A1 (ja) 2015-01-29
KR20160012181A (ko) 2016-02-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5962859B2 (ja) 糸製造装置
JP6015862B2 (ja) 糸製造装置
JP2012188784A (ja) 紡糸巻取機
US8025737B2 (en) Substrate cleaning apparatus and method employed therein
EP3026153B1 (en) Thread production device, and aggregating part
JP6015861B2 (ja) 糸製造装置
CN103014937B (zh) 纺纱单元、纺纱机及纱线处理模块
JP2017036140A (ja) 糸監視装置及び糸巻取機
TWI716691B (zh) 自動掛絲裝置、絲處理設備以及掛絲方法
CN104928814B (zh) 纤维控制部件、牵伸装置以及纺纱机械
CN103484990A (zh) 纺纱单元以及纺纱机
CN105274664B (zh) 芯纱供给单元、芯纱供给装置、纺纱机及芯纱供给方法
EP2862825B1 (en) Winding device and yarn winding machine including the same
JP2017014639A (ja) 糸監視装置、糸巻取機及び糸監視装置の組付け方法
CN103484989A (zh) 纺纱机
JP2017036139A (ja) 糸監視装置及び糸巻取機

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160804

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160830

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160912

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6015861

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees