JPWO2014203771A1 - 黄色系染毛用染料、染毛用組成物及び染毛方法 - Google Patents

黄色系染毛用染料、染毛用組成物及び染毛方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、下記一般式(I)で表される化合物を含む、染毛用染料及びそれを含む染毛用組成物、並びに染毛方法に関する。【化1】[式中、R1、R2及びR3は、それぞれ独立に、水素原子、直鎖若しくは分岐の炭素数1〜6のアルキル基、または直鎖若しくは分岐の炭素数1〜6のアルコキシ基を示し、An−は無機陰イオン又は有機陰イオンを示す。]

Description

本発明は、染毛用染料、染毛用組成物及び染毛方法に関する。より詳しくは、人の毛髪および家畜の毛に含まれるケラチン繊維の染色に適した、カチオン染料からなる染毛用染料及び染毛用組成物、並びに該染毛用組成物を用いた染毛方法に関する。
染毛のタイプは一般的に、パラフェニレンジアミンなどの酸化染料を使用時に過酸化水素水と混合することにより、過酸化水素によって毛髪中のメラニン色素が脱色し、同時に酸化染料が酸化発色して染毛する化学反応型(染毛剤、oxidative hair colorants)と、酸性染料や塩基性染料などの直接染料がプラスやマイナスの電荷を持つケラチン繊維に物理的に吸着することにより染毛する物理吸着型(染毛料、hair colorants)とに大別することができる。
毛髪染色の大部分は、酸化染料を用いる染色方法であり、これは毛髪に無色の前駆物質を付与し、この前駆物質を酸化重合させて巨大着色物質を形成するものである。永く安定した染毛が保持できるが、ジアミン系の酸化染料には体質によりまれに皮膚アレルギー反応(カブレ)を引き起こすものがある。また、その他の成分としてアンモニアなどのアルカリ剤を含むため、毛髪を痛めるという欠点がある。
一方、毛髪を一時的に着色する代表的な製品として、ヘアマニキュア、カラートリートメントやカラーリンスがある。このタイプの主染料は化粧品に使用される酸性染料であり、先の酸化染料と比較してアレルギー反応性が低いため、染毛剤でカブレを起こす人でも使用できるという利点がある。また、アルカリ剤を使用しないので、毛髪へのダメージが少ない。しかし、化学反応型の酸化染料と比較して、洗髪時に色落ちしやすいなどの欠点がある。
この毛髪を一時的に着色するヘアマニキュア等に使用する着色料としては、酸性染料の他塩基性染料等が使用されているが、これらによる染毛の堅牢度は中程度を有する。塩基性染料の中でも、特にカチオン染料による染毛の耐光堅牢性やシャンプー堅牢性は低いと言われている。
調色は、例えば染料の三原色(黄、赤、青)を任意に組み合わせて配合することにより行うことができる。反応型染毛剤の場合は、色番ごとに酸化剤との混合割合を変えるが、染毛時の色が色番と異なることが多い。一方、ヘアマニキュアなどの染毛料の場合は、発色した各染料を配合して使用するため、目的とする色番に調整し易いといった利点がある。
ヘアマニキュア等に使用する染毛料としては、茶色系が多いが、使用される塩基性直接染料のうち、黄色系ないし黄橙色系は、染着性やその色調、堅牢性に優れたものが少ない。また変異原性陽性のものが多く、安全性の高い染毛用染料は限られている。さらに、安価で染着性が良く、均染性の良い染毛用組成物が望まれている。
上記塩基性直接染料を用いて、人の毛髪や家畜のケラチン繊維を急速に染色する方法としては、染色に適した溶媒中、トリアリールメタン系染料、カチオン性アゾ染料、メチン染料又はアゾメチン染料等を用いて染色する方法(例えば、特許文献1参照)や、ケラチン含有繊維、特に人の毛髪をカチオン染料で染色する方法(例えば、特許文献2参照)が知られている。
日本国特開2004−285048号公報 日本国特表平8−507545号公報 日本国特開昭62−156165号公報
しかしながら、カチオン染料は高い染着性を有するため人の毛髪および家畜の毛の染色に適しているものの、染毛の耐光堅牢性やシャンプー堅牢性において、十分に満足するものが得られていないのが現状である。
本発明は、染着性に優れ、水溶解性が良好であり、さらに耐光堅牢性およびシャンプー堅牢性に優れた染毛用染料及びそれを含有する染毛用組成物を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために鋭意検討した結果得られたものであり、以下を要旨とするものである。
すなわち、本発明は、下記一般式(I)で表される化合物からなる染毛用染料を提供する。
Figure 2014203771
[式中、R、R及びRは、それぞれ独立に、水素原子、直鎖若しくは分岐の炭素数1〜6のアルキル基、または直鎖若しくは分岐の炭素数1〜6のアルコキシ基を示し、Anは無機陰イオン又は有機陰イオンを示す。]
上記一般式(I)で表される化合物からなる染毛用染料は、黄色系カチオン染料に属するが、本発明者らは、この化合物が人の毛髪や家畜の毛等に含まれるケラチン繊維の染着性に優れ、かつ水溶解性が良好で、耐光堅牢性およびシャンプー堅牢性に優れていることを見出した。なお、浸透剤、溶剤を併用すると、染着性はさらに向上する。
また、一般式(I)で表される化合物からなる染毛用染料は、実用的な温度である15℃から45℃において、浸透剤、溶剤を使用しない場合でも、染料水溶液から直接染色できるという長所がある。さらに、染料を精製することにより、容易に、変異原性が陰性である安全な化合物を提供することができる。
なお、一般式(I)で表される化合物は、下記一般式(I’)に示す共鳴構造として表わすこともできる(以下、一般式(I)と同様の骨格を有する化合物について共鳴構造の記載は省略する)。
Figure 2014203771
[式中、R、R、R及びAnは、前記一般式(I)で記載した通りの意味を表す。]
一般式(I)において、R、R及びRがメチル基であり、Anが塩化物イオンである化合物は、下記構造式(II)で表されるC.I.Basic Yellow 29(CAS.番号39279−59−9)として公知の染料である(例えば、特許文献3)。またこの染料は、スルホン酸基と結合することにより合成繊維であるアクリル繊維を染色可能であることが知られている。本発明者らは、一般式(I)で表される化合物を含む黄色系染毛用染料が、染毛用として既に使用されているBasic Yellow 57(下記式(III)に示す化合物)又はBasic Yellow 87(下記式(IV)に示す化合物)などの塩基性黄色系染料と比較して、毛髪に対する染着濃度が高く、また、染色物の耐光堅牢性に優れ、特にシャンプー堅牢性が格段に優れており、茶色〜黒色の染毛用染料の主成分として有用であることを見出した。
Figure 2014203771
Figure 2014203771
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本発明はまた、上記一般式(I)で表される化合物を含む染毛用染料と、湿潤剤、膨潤剤、浸透剤、溶剤、pH調整剤、界面活性剤、香料、及び増粘剤からなる群より選ばれる少なくとも1種の助剤と、水とを含有する染毛用組成物を提供する。
このような染毛用組成物は、いわゆる染毛料として使用することができ、優れた染着性、耐光堅牢性およびシャンプー堅牢性を発揮する。
本発明はさらに、上記染毛用組成物を用いた染毛方法を提供する。
本発明によれば、一般式(I)で表される化合物を含むカチオン染料の高い染着性と良好な水溶性特性を活かし、人の毛髪や家畜等の毛に含まれるケラチン繊維の染色に適した黄色系染毛用染料及び黄色〜茶色〜黒色の幅広い色調の染毛用組成物が提供される。また、本発明の染毛用染料及び染毛用組成物は、従来の染毛用染料であるカチオン染料と比較して、特にシャンプー堅牢性に優れ、耐光堅牢性も良好である。
さらに、本発明の染毛用組成物は、pH値が4〜9の広い範囲で使用可能である。一般式(I)で表される化合物を含む染毛用染料は、それ自身黄色系として、染着性や堅牢性に優れ、毛髪を均一に染めることができるものであるが、赤色系毛髪用染料や青色系毛髪用染料と組み合わせることにより、黄色〜茶色〜黒色系への調色も可能である。従って、本発明の一般式(I)で表される化合物を含む染毛用染料は、安価で均染性のよい、広範囲の色調の染毛用組成物を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々変形して実施することができる。
本発明の染毛用染料は、上記一般式(I)で表される化合物を含むものであり、メチン染料に分類される黄色系の染料である。一般式(I)で表される化合物は、公知の方法により合成することができ、例えば以下の方法により合成が可能である。
下記一般式(i)で表されるアニリン誘導体を、酸性条件下、水中にてジアゾ化した後、下記式(ii)で表わされるインドレニン誘導体と反応させ、続いて、アルキル硫酸などを用いて4級化し、食塩等で塩析することにより、一般式(I)で表される化合物が得られる。
Figure 2014203771
Figure 2014203771
一般式(I)において、R、R及びRは、それぞれ独立に、水素原子、直鎖若しくは分岐の炭素数1〜6のアルキル基、又は直鎖若しくは分岐の炭素数1〜6のアルコキシ基を示す。直鎖若しくは分岐の炭素数1〜6のアルキル基としては、具体的に、メチル基、エチル基、プロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、n−ヘキシル基などが挙げられる。直鎖若しくは分岐の炭素数1〜6のアルキル基としては、直鎖若しくは分岐の炭素数1〜4のアルキル基が好ましく、メチル基が特に好ましい。また、直鎖若しくは分岐の炭素数1〜6のアルコキシ基としては、具体的に、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、n−ブトキシ基、イソブトキシ基、tert−ブトキシ基、イソプロポキシ基、ペンチルオキシ基、イソペンチルオキシ基などが挙げられる。直鎖若しくは分岐の炭素数1〜6のアルコキシ基としては、直鎖若しくは分岐の炭素数1〜4のアルコキシ基が好ましく、メトキシ基が特に好ましい。
一般式(I)において、Rは、直鎖若しくは分岐の炭素数が1〜4のアルキル基が好ましく、メチル基がより好ましい。また、Rは、直鎖若しくは分岐の炭素数1〜4のアルキル基が好ましく、メチル基がより好ましい。また、Rは、水素原子、直鎖若しくは分岐の炭素数1〜4のアルキル基、または直鎖若しくは分岐の炭素数1〜4のアルコキシ基が好ましく、水素原子、メチル基又はメトキシ基がより好ましく、メチル基が特に好ましい。
一般式(I)において、R、R及びRの組み合わせとしては、R、R及びRの少なくとも一つが直鎖若しくは分岐の炭素数1〜4のアルキル基であることが好ましく、R及びRがいずれもメチル基であることがより好ましく、R、R及びRがいずれもメチル基であるのがさらに好ましい。
一般式(I)において、Anは無機陰イオン又は有機陰イオンを示す。
無機陰イオンとしては具体的に、塩化物イオン、臭化物イオン、ヨウ化物イオン、硫酸イオン、リン酸イオンなどが挙げられる。これらの中では、塩化物イオンが好ましい。なお、これらの無機陰イオンは、メチン染料合成後に、それぞれ塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、リン酸を添加することにより導入できる。
有機陰イオンとしては具体的に、酢酸イオン、シュウ酸イオン、メタンスルホン酸イオン、トリフルオロメタンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、ベンゼンスルホン酸イオン、モノメチル硫酸イオン、モノエチル硫酸イオンなどが挙げられる。これらの有機陰イオンは、メチン染料合成後に、それぞれ酢酸、シュウ酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、モノメチルスルホン酸、モノエチルスルホン酸を添加することにより導入できる。
Anは無機陰イオン若しくはモノアルキル硫酸イオンであるのが好ましく、塩化物イオン若しくはモノメチル硫酸イオンがより好ましく、塩化物イオンであるのが特に好ましい。
本発明の染毛用組成物の実施形態は、いわゆる染毛料(hair colorants)としての形態であり、一般式(I)で表される化合物を含む染毛用染料と、湿潤剤、膨潤剤、浸透剤、溶剤、pH調整剤、界面活性剤、香料、及び増粘剤からなる群より選ばれる少なくとも1種の助剤と、水とを含有する。
湿潤剤としては、グリセリン、プロピレングリコール、ソルビトール類、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール類などが挙げられる。湿潤剤を使用する場合、その含有量は、染毛用組成物の全量基準で、0.1〜20質量%が好ましく、0.5〜10質量%がより好ましい。
膨潤剤としては、アンモニア(水酸化アンモニウム)又はモノエタノールアミン(MEA)を含むアルカリ水溶液が挙げられる。膨潤剤を使用する場合、その含有量は、染毛用組成物の全量基準で、0.1〜20質量%が好ましく、0.5〜10質量%がより好ましい。
また、浸透剤、溶剤としては、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、ブトキシエタノール等の炭素数1〜6のアルキル基を有する1価アルコール;プロパンジオール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、ヘキサントリオール、ヘプタンジオール、ヘプタントリオール、オクタンジオール、オクタントリオール、イソプレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ジエチレングリコールモノエチルエーテル等の炭素数3〜8の多価アルコール又はそのエーテル;N−メチル−2−ピロリドン、N−エチル−2−ピロリドン、N−プロピル−2−ピロリドン、N−ブチル−2−ピロリドン、N−シクロヘキシル−2−ピロリドン等の常温で液状のN−アルキルピロリドン;エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート等のアルキレンカーボネート(低級アルキレンカーボネート);ベンジルオキシエトキシエタノール、ベンジルアルコール、ベンジルオキシエタノール、シンナミルアルコール、p−アニシルアルコール、p−メチルベンジルアルコール、フェノキシエタノール、フェノキシイソプロパノール、2−ベンジルエタノール、β−フェニルエチルアルコール等の芳香族アルコールが挙げられる。これらの中でも、芳香族アルコール、又はN−アルキルピロリドンが好ましく、ベンジルアルコール、ベンジルオキシエトキシエタノール、ベンジルオキシエタノールがより好ましい。浸透剤、溶剤を使用する場合、その含有量は、染毛用組成物の全量基準で、2〜40質量%が好ましく、5〜20質量%がより好ましい。
pH調整剤としては、リン酸、乳酸−乳酸ナトリウム、クエン酸−クエン酸ナトリウム等の酸、アンモニア水、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム等の塩基が挙げられる。pH調整剤を使用する場合、その含有量は、染毛用組成物の全量基準で、0.1〜10質量%が好ましく、0.5〜5質量%がより好ましい。
界面活性剤としては、カチオン界面活性剤またはノニオン界面活性剤が主に使用される。具体的には、ポリシロキサンなどのシリコーン化合物、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、脂肪族アミン及びその4級アンモニウム塩(トリメチルステアリルアンモニウムクロリドなど)、ソルビトールアルキルエーテル等の糖アルコールエーテル類、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。これらの中でも、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルが好ましい。ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルを用いることにより、皮膚への汚染低減効果(皮膚汚染防止性能)がさらに向上する。
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルとしては、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミテート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート及びポリオキシエチレンソルビタンモノオレートからなる群より選ばれる少なくとも1種が好ましい。
界面活性剤を使用する場合、その含有量は、皮膚への汚染を低減させる観点から、染毛用組成物の全量基準で、0.1〜20質量%が好ましく、0.5〜10質量%がより好ましい。
香料としては、バニリン、シンナミックアルコール、ヘリオトロピン、クマリン、2−メチル−3−(3,4−メチレンジオキシ−フェニル)−プロパナール、4−(4−ヒドロキシフェニル)−2−ブタノン、ベンズアルデヒド、アニスアルコール、3,4−ジメトキシベンズアルデヒド、酢酸ヘリオトロピル、フェニルアセトアルデヒドジメチルアセタール、フェノキシエチルアルコール、フェニルアセトアルデヒドグリセリルアセタール、フラネオール、シュガーラクトン、マントール、エチルマントール、エチルジグリコール、ベンジルアセテート、リナロール、カンファー、ターピネオール、シトロネロール、ゲラニオール、2,6−ノナジエナール、メチルオクチルカルボネート、3,7−ジメチル−2,6−オクタジエナール、ノナナール等が挙げられる。香料を使用する場合、その含有量は、染毛用組成物の全量基準で、0.00001〜2質量%が好ましい。
増粘剤としては、グアーガム及びその誘導体、ヒドロキシエチルセルロース、キサンタンガム、コラーゲン、ゼラチン、カルボキシメチルセルロースナトリウム塩、カルボポル(登録商標、Carbopol)、ナトリウムアルギネート、ガムアラビック(Gum arabic)、セルロース誘導体及びポリ(エチレンオキシド)由来の増粘剤が挙げられる。これらの増粘剤には、染毛用組成物を高粘度化し、取扱いの容易な形態であるジェル状にする効果がある。増粘剤を使用する場合、その含有量は、染毛用組成物の全量基準で、0.1〜20質量%が好ましく、0.5〜10質量%がより好ましい。
本発明の染毛用組成物に用いる水は特に限定されないが、イオン交換水、精製水、浄水などを使用することができる。
本発明の、一般式(I)で表される化合物を含む染毛用染料は、それ自身黄色系染毛用染料として染着性や堅牢性に優れ、毛髪を均一に染めることができるものである。また、一般式(I)で表される化合物を含む染毛用染料と、青色系毛髪用染料および赤色系毛髪用染料とを組み合わせることにより、黄色〜茶色〜黒色系への調色も可能である。
組み合わせる青色系毛髪用染料としては、Basic Blue 75、99等の塩基性染料;Disperse Blue 3、7、377等の分散染料;HC Blue 2、7、11、12、14、15、16、17等のHC染料等があげられるが、Basic Blue 75が好ましい。
組み合わせる赤色系毛髪用染料としては、Basic Red 51、76等の塩基性染料;Disperse Red 11、15、17等の分散染料;HC Red 1、3、7、10、11、13、16等のHC染料があげられるが、Basic Red 51が好ましい。
また、青色系毛髪用染料または赤色系毛髪用染料に代えて、紫色系毛髪用染料を用いてもよい。紫色系毛髪用染料としては、Basic Violet 1、2、14等の塩基性染料;Disperse Violet 1、4、8、11、13、15等の分散染料;HC Violet 1、2等のHC染料があげられる。
本発明の染毛用組成物の実施形態においては、一般式(I)で表される化合物を含む染毛用染料を、染毛用組成物の全量基準で0.001〜5質量%とし、残部を、湿潤剤、膨潤剤、浸透剤、溶剤、pH調整剤、界面活性剤、香料及び増粘剤からなる群より選ばれる少なくとも1種の助剤及び水とすることが好ましい。染毛用染料の含有量が0.001質量%未満であると、色調維持および均染性の効果が得られ難く、5質量%を超える量を添加しても、染着等の効果の向上は小さくなる。染毛用染料の含有量は、染毛用組成物の全量基準で、0.01〜5質量%であることが好ましく、0.05〜2質量%であることがより好ましい。
本発明の染毛用組成物のpH値は4〜9が好ましく、5〜7がより好ましい。染毛用組成物のpH値は公知の方法により調整することができるが、クエン酸一水和物やクエン酸三ナトリウム二水和物等のpH調整剤を用いて行うのが好ましい。すなわち、例えばpH6の染毛用組成物を調製する場合は、クエン酸一水和物およびクエン酸三ナトリウム二水和物を水に溶解し、あらかじめpH6の水溶液を調製した後、該水溶液中に一般式(I)で表される化合物を含む染毛料染料と、必要に応じてその他添加剤(助剤等)を添加することにより、pH6の染毛用組成物を得ることができる。
本発明の染毛用組成物には、本発明の効果を妨げない範囲で、公知の化粧品用成分を添加してもよい。添加可能な化粧品用成分としては、高級アルコール、ワセリン、多価アルコール、エステル類、防腐剤、殺菌剤、シリコーン誘導体、水溶性高分子等が挙げられる。
本発明の染毛方法には、上記本発明の染毛用組成物を用いる。具体的には、例えば人の毛髪や家畜の毛等の染毛対象物に本発明の染毛用組成物を接触させることにより染毛することができる。染毛温度は、5〜60℃であることが好ましく、頭皮付近で行うことを考慮すると、15〜45℃であることがより好ましい。染毛時間は、5〜60分が好ましく、10〜30分がより好ましい。
染毛後は通常、水洗や乾燥などの後処理を行う。水洗は、染毛料の色が完全に溶出しなくなるまで行えばよく、例えば、5〜40℃、5〜15L/分の流水で、0.5〜2分間すすぐことにより行う。水洗後の乾燥は、自然乾燥(通常5〜40℃で10分〜10時間)でもよく、必要に応じて熱風乾燥機(通常40〜60℃で10分〜10時間)を用いてもよい。
また、水洗後、ソーピングを行ってもよい。ソーピングは、例えばソーピング液(シャンプーとぬるま湯の混合液)を適量用いて、通常15〜50℃の温度で1〜10分間洗浄し、ソーピング液が完全に除去されるまで水洗することにより行う。
以下、実施例に基づき本発明をより詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に何ら限定されるものではない。
以下の実施例及び比較例において、各染料名は以下の通り略称する。
C.I.Basic Yellow 29: Yellow 29
C.I.Basic Yellow 57: Yellow 57
C.I.Basic Yellow 87: Yellow 87
C.I.Basic Brown 16: Brown 16
C.I.Basic Red 51: Red 51
C.I.Basic Blue 75: Blue 75
以下の実施例及び比較例において、得られた試験検体の評価は分光測色計(株式会社カラーテクノシステム、JS555)を用いて行った。また、染着濃度(K/Sd)は、以下の手順に従って算出した。染毛前(白髪)および染毛後(染毛)の試験検体の各波長(λ)における反射率(Rλ)を分光測色計で測定し、下記Kubelka−Munk式を用い、光学濃度(K/S)を算出した。染毛の光学濃度(K/S)から白髪の光学濃度(K/S)を差引いた値を染着濃度(K/Sd)として求めた。
Kubelka−Munk式
K/S=Σ(1−Rλ/2Rλ
λ:波長(λ)における反射率
λ: 400〜700nm(10nm間隔)
色味は、CIE L*a*b*表色系を用い、分光測色計によりL*、a*およびb*を測定した。L*は明度であり、大きいほど着色の強度は小さい。a*およびb*は色相と彩度を示す色度である。a*は、赤/緑の対の軸に対応し、プラスが赤、マイナスが緑である。b*は、黄/青の対の軸に対応し、プラスが黄、マイナスが青である。
また、染毛前および染毛後の試験検体それぞれについて色味(L*、a*、b*)を測定し、その差ΔL*、Δa*およびΔb*の値から、下式により色差ΔE*を算出した。
ΔE*={(ΔL*)+(Δa*)+(Δb*)1/2
[実施例1]
表1に示すとおり、pH調整剤としてクエン酸・HO 1gおよびクエン酸・三Na・2HO 11gをイオン交換水に溶解し、pH6の水溶液(水+pH調整剤)1kgを調製した。得られたpH6の水溶液に、染料としてYellow 29と、浸透剤としてベンジルオキシエトキシエタノールとを、表2に示す組成で配合し、pH6の染毛料組成物を調製した。調製した染毛料組成物10gを量り取り、人毛白髪(100%、株式会社ビューラックス、商品番号BM−W−A)1gを入れて、45℃で20分間染色した。得られた染毛を水洗(15〜25℃の流水、約1分間)し、下記ソーピング条件でソーピングを行った後、水洗(15〜25℃の流水、約1分間)し、室温(約20℃)で自然乾燥することによって、試験検体を得た。なお、以下の実施例および比較例において、染毛料組成物のpH調整は、表1に基づいて行った。表中、濃度(g/kg)は水溶液中のpH調整剤の濃度を示す。
[ソーピング条件]
ソーピング液:5%ラウリル硫酸ナトリウム水溶液
浴比: 1:10(染毛質量1gに対するソーピング液質量)
処理温度:45℃
処理時間:5分
Figure 2014203771
Figure 2014203771
[比較例1]
染料として、Yellow 29の代わりに、Yellow 57を用いた以外は実施例1と同様の方法により、試験検体を得た。なお、Yellow 57は、日本ヘアカラー工業会「染毛料に配合できる色素リスト」カテゴリーIIに掲載されている、下記式(III)に示す染料であり、Arianor Straw Yellowとして市販されている化合物である。
Figure 2014203771
[比較例2]
染料として、Yellow 29の代わりに、Yellow 87を用いた以外は実施例1と同様の方法により、試験検体を得た。なお、Yellow 87は、日本ヘアカラー工業会「染毛料に配合できる色素リスト」カテゴリーIIIに掲載されている、下記式(IV)に示す市販の染料である。
Figure 2014203771
実施例1、比較例1および比較例2で得られた各試験検体について、分光測色計で測色し、染着濃度(K/Sd)および色味(L*、a*、b*)を求めた。結果を表3に示す。
Figure 2014203771
表3に示す通り、Yellow 29は標準的な黄色を呈し、染着性も良好であった。一方で、Yellow 57は薄い黄色であり、Yellow 87はやや薄い黄色であった。
[実施例2](シャンプー堅牢性試験)
実施例1で得られたYellow 29の試験検体について、以下に示すシャンプー堅牢性試験を行い、試験前後の染着濃度(K/Sd)および色差(ΔE*)を測定した。結果を表4に示す。なお、表中、残存率(%)とは、試験前の染着濃度に対する試験後の染着濃度の比率を意味する。
[シャンプー堅牢性試験]
試験検体に対し、下記(1)シャンプー処理の後(2)トリートメント処理を行う操作を5回繰り返した後、室温(約20℃)で自然乾燥した。
(1)シャンプー処理条件
シャンプー液:5%ラウリル硫酸ナトリウム水溶液
浴比: 1:10(染毛質量1gに対するシャンプー液質量)
処理温度: 45℃
処理時間: 20分
後処理: 水洗
(2)トリートメント処理条件
トリートメント液: 5%トリメチルステアリルアンモニウムクロリド水溶液
浴比: 1:10(染毛質量1gに対するトリートメント液質量)
処理温度: 45℃
処理時間: 20分
後処理: 水洗
[比較例3]
比較例2で得られたYellow 87の試験検体について、実施例2と同様にシャンプー堅牢性試験を行い、試験前後の染着濃度(K/Sd)および色差(ΔE*)を測定した。結果を表4に示す。
Figure 2014203771
表4に示す通り、Yellow 29は、市販品のYellow 87と比較して残存率が高く、また色差も小さく、シャンプー堅牢性が極めて優れた染料であることが分かった。
[実施例3、実施例4]
表1に従いpH5、pH7の水溶液を調製し、pH6の水溶液の代わりにそれぞれpH5、pH7の水溶液を用いて染毛料組成物を調製した以外は、実施例1(染料:Yellow 29)と同様の方法により試験検体を得た。得られた試験検体の染着濃度(K/Sd)および色味(L*、a*、b*)を求めた。結果を表5に示す。
[実施例5、実施例6]
実施例3、実施例4において、ベンジルオキシエトキシエタノール(浸透剤)を使用しない以外はそれぞれ実施例3、実施例4と同様の方法により試験検体を得た。得られた試験検体の染着濃度(K/Sd)および色味(L*、a*、b*)を求めた。結果を表5に示す。
Figure 2014203771
表5に示す通り、Yellow 29はpH5でもpH7でも染着濃度が高く、広いpH範囲で優れた染着性を有する染料であることが分かった。また、Yellow 29は浸透剤を使用しない場合であっても染着濃度が高く、染着性に優れた染料であることが分かった。
[実施例7](耐光試験)
染料としてYellow 29を用い、表6に示す組成でpH6の染毛料組成物を調製した。調製した染毛料組成物を用いて、実施例1と同様の方法により試験検体を得た。得られた試験検体について、キセノンロングライフフェードメーター耐光試験機(スガ試験機株式会社、FAL−25AX−HC−BEC型)を用いて放射照度330W/mの白色光を20時間照射し、試験前後の染着濃度(K/Sd)、色味(L*、a*、b*)および色差(ΔE*)を求めた。なお、耐光試験は、試験検体の温度が60〜66℃となる条件で行った。結果を表7に示す。
Figure 2014203771
[比較例4]
染料として、Yellow 29の代わりにYellow 57を用いた以外は、実施例7と同様の方法により試験検体を得た。得られた試験検体について、実施例7と同様に耐光試験を行い、試験前後の染着濃度(K/Sd)、色味(L*、a*、b*)および色差を求めた。結果を表7に示す。
Figure 2014203771
表7に示す通り、Yellow 29は色差が小さく、耐光堅牢性に優れた染料であることが分かる。一方で、Yellow 57は、色差が10.2と大きく、耐光堅牢性が低いことが分かる。
[実施例8〜実施例10]
染料としてYellow 29、Red 51およびBlue 75の3色を使用し、それぞれ表8に示す配合組成に基づき、pH6の染毛料組成物を調製した。調製した染毛料組成物を用いて、実施例1と同様の方法により試験検体を得た。各試験検体について、分光測色計を用いて測色し、染着濃度(K/Sd)および色味(L*、a*、b*)を求めた。結果を表8に示す。
Figure 2014203771
表8に示した通り、Yellow 29に、Red 51およびBlue 75を配合することにより、茶色〜黒色(ライトブラウン〜ナチュラルブラック)に染めることができることが分かる。
[実施例11〜実施例13]
染料としてYellow 29、Red 51およびBlue 75の3色を使用し、表9に示す組成でpH6のジェル状の染毛料組成物を調製した。調製した染毛料組成物2gを量り取り、人毛白髪(100%、株式会社ビューラックス、商品番号BM−W−A)1gに均一に塗布し、45℃で20分間染色した。得られた染毛を水洗(15〜25℃の流水、約1分間)し、前記ソーピング条件でソーピングを行った後、水洗(15〜25℃の流水、約1分間)し、室温(約20℃)で自然乾燥することによって、試験検体を得た。各試験検体について、分光測色計を用いて測色し、染着濃度(K/Sd)および色味(L*、a*、b*)を求めた。結果を表9に示す。
Figure 2014203771
表9に示した通り、Yellow 29に加え、Red 51およびBlue 75を配合することにより、実用的なジェルタイプにおいても、茶色〜黒色(ライトブラウン〜ナチュラルブラック)に染めることができることがわかる。
本発明を詳細に、また特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく、様々な修正や変更を加えることができることは、当業者にとって明らかである。
本出願は、2013年6月17日出願の日本特許出願2013−126630に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
一般式(I)で表される化合物を含む本発明の染毛用染料は、単独または従来のカチオン染料と配合することにより、人の毛髪などのケラチン繊維を、標準的な黄色〜黒色系へ調色することが可能である。また、該染毛用染料は、高い染着性と良好な耐光堅牢性を有し、特にシャンプー堅牢性に優れた染毛用染料であるため、安価で均染性のよい、広範囲な色調の染毛用組成物を提供することができる。

Claims (7)

  1. 下記一般式(I)で表される化合物を含む、染毛用染料。
    Figure 2014203771
    [式中、R、R及びRは、それぞれ独立に、水素原子、直鎖若しくは分岐の炭素数1〜6のアルキル基、または直鎖若しくは分岐の炭素数1〜6のアルコキシ基を示し、Anは無機陰イオン又は有機陰イオンを示す。]
  2. 前記一般式(I)において、Anが、塩化物イオン、臭化物イオン、ヨウ化物イオン、硫酸イオン及びリン酸イオンからなる群から選択される無機陰イオン、又は、モノメチル硫酸イオン、モノエチル硫酸イオン、ベンゼンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン及びメタンスルホン酸イオンからなる群から選択される有機陰イオンである、請求項1記載の染毛用染料。
  3. 前記一般式(I)において、R、R及びRの少なくとも一つが直鎖若しくは分岐の炭素数1〜4のアルキル基である、請求項1または請求項2に記載の染毛用染料。
  4. 前記一般式(I)において、R及びRがいずれもメチル基である、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の染毛用染料。
  5. 前記一般式(I)において、R、R及びRがいずれもメチル基であり、Anが塩化物イオンである、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の染毛用染料。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の染毛用染料と、
    湿潤剤、膨潤剤、浸透剤、溶剤、pH調整剤、界面活性剤、香料、及び増粘剤からなる群より選ばれる少なくとも1種の助剤と、水とを含有する染毛用組成物。
  7. 請求項6に記載の染毛用組成物を用いた染毛方法。
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