JPWO2014199537A1 - 無線通信装置、無線通信方法、および無線通信制御プログラム - Google Patents

無線通信装置、無線通信方法、および無線通信制御プログラム Download PDF

Info

Publication number
JPWO2014199537A1
JPWO2014199537A1 JP2015522477A JP2015522477A JPWO2014199537A1 JP WO2014199537 A1 JPWO2014199537 A1 JP WO2014199537A1 JP 2015522477 A JP2015522477 A JP 2015522477A JP 2015522477 A JP2015522477 A JP 2015522477A JP WO2014199537 A1 JPWO2014199537 A1 JP WO2014199537A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wireless communication
unit
communication device
information
search
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015522477A
Other languages
English (en)
Inventor
健 中
健 中
浦部 嘉夫
嘉夫 浦部
誠隆 入江
誠隆 入江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Publication of JPWO2014199537A1 publication Critical patent/JPWO2014199537A1/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W84/00Network topologies
    • H04W84/18Self-organising networks, e.g. ad-hoc networks or sensor networks
    • H04W84/20Master-slave selection or change arrangements
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W8/00Network data management
    • H04W8/005Discovery of network devices, e.g. terminals
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W76/00Connection management
    • H04W76/10Connection setup
    • H04W76/14Direct-mode setup
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W76/00Connection management
    • H04W76/10Connection setup
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W84/00Network topologies
    • H04W84/02Hierarchically pre-organised networks, e.g. paging networks, cellular networks, WLAN [Wireless Local Area Network] or WLL [Wireless Local Loop]
    • H04W84/10Small scale networks; Flat hierarchical networks
    • H04W84/12WLAN [Wireless Local Area Networks]
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W92/00Interfaces specially adapted for wireless communication networks
    • H04W92/16Interfaces between hierarchically similar devices
    • H04W92/18Interfaces between hierarchically similar devices between terminal devices

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Databases & Information Systems (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

無線通信装置同士がWiGigを用いて直接通信する際、いずれかの無線通信装置がアクションフレームを送信できる無線通信装置。無線通信装置(100)は、WiGigを用いた通信を行う無線通信装置であって、探索用信号を用いて他の無線通信装置を探索する機器探索部(142)と、探索された他の無線通信装置の中から無線通信装置(100)の通信相手が指定された場合、帯域のスケジュール情報を含む一時ビーコンを送信する帯域管理部(143)と、一時ビーコンの送信後、指定された他の無線通信装置とグループを形成するためのアクションフレームを送信するグループ形成部(144)と、を具備する。

Description

本発明は、他の無線通信装置との間で無線通信を行う、無線通信装置、無線通信方法、および無線通信制御プログラムに関する。
現在、Wi−Fiを用いた通信(以下、「Wi−Fi通信」という)において、2つの無線通信装置がアクセスポイントを介せずに直接通信するためのプロトコルであるWi−Fi Direct(Wi−Fi P2Pともいう)が知られている。Wi−Fi Directは、例えば特許文献1に開示されているように、以下の手順により2つの無線通信装置を通信可能にする。
まず、2つの無線通信装置は、ビーコンの送受信によりお互いを探索する(Find Phase)。次に、2つの無線通信装置は、Group Owner(以下、「GO」という)とClient(以下、「CL」という)というロールを決定してグループを形成するための情報交換を行い、WPS(Wi-Fi Protected Setup)を実行して認証鍵を共有する(Group Formation Procedure)。次に、GOになった無線通信装置(以下、適宜「GO」という)とCLになった無線通信装置(以下、適宜「CL」という)は、WPA(Wi-Fi Protected Access)を実行し、GOが形成したグループにCLが参加する(Operational Phase)。これにより、GOとCLの間でデータ通信が可能となる。
このWi−Fi Directの仕組みは、非特許文献1に示される無線通信の標準規格であるWiGig(Wireless Gigabit)あるいはIEEE802.11adを用いた通信(以下、「WiGig通信」という)にも適用可能である。WiGig通信は、ミリ波に属する60GHzの電波帯を使用することで、Wi−Fi通信に比べ、大容量のデータを高速に送受信できる。なお、以下では、WiGig通信において無線通信装置同士が直接通信することを、「WiGig P2P」という。
米国特許第8036639号明細書
IEEE Std 802.11ad−2012
しかしながら、WiGigでは、ビーコンやProbeなど特定のフレームを除き、フレームの送信は基本的にはビーコン間隔内のスケジュールに従って送ることが規定されている。スケジュールは、ビーコンまたはAnnounce frameに含まれるスケジュール情報によって通知されると決められているので、2つの無線通信装置のどちらかがスケジュール情報を含むビーコン等を送信して帯域を管理しなければ、グループ形成のトリガであるアクションフレームをもう一方の無線通信装置へ送信できない。よって、現状では、WiGig通信にWi−Fi Directを適用したとしても、2つの無線通信装置はいずれも、機器探索が終了した後、グループ形成されるまでの間はスケジュール情報を送信しないため、帯域の管理ができず、上記アクションフレームを送信できない、という課題がある。その結果、2つの無線通信装置は、グループ形成、WPS、WPAと進むことができず、データ通信を実行できない。
本発明の目的は、無線通信装置同士がWiGigを用いて直接通信する場合において、いずれかの無線通信装置がアクションフレームを送信できる無線通信装置、無線通信方法、および無線通信制御プログラムを提供することである。
本発明の一態様に係る無線通信装置は、WiGigを用いた通信を行う無線通信装置であって、探索用信号を用いて他の無線通信装置を探索する探索部と、探索された他の無線通信装置の中から前記無線通信装置の通信相手が指定された場合、帯域のスケジュール情報を含む一時的信号を送信する帯域管理部と、前記一時的信号の送信後に前記通信相手とグループを形成するためのアクションフレームを送信するグループ形成部と、を具備する構成を採る。
本発明の一態様に係る無線通信方法は、WiGigを用いた通信を行う無線通信方法であって、探索用信号を用いて他の無線通信装置を探索するステップと、探索された他の無線通信装置の中から無線通信装置の通信相手が指定された場合、帯域のスケジュール情報を含む一時的信号を送信するステップと、前記一時的信号の送信後に前記通信相手とグループを形成するためのアクションフレームを送信するステップと、を有する。
本発明の一態様に係る無線通信制御プログラムは、WiGigを用いた通信を行う無線通信装置のコンピュータに実行させる無線通信制御プログラムであって、探索用信号を用いて他の無線通信装置を探索する処理と、探索された他の無線通信装置の中から前記無線通信装置の通信相手が指定された場合、帯域のスケジュール情報を含む一時的信号を送信する処理と、前記一時的信号の送信後に前記通信相手とグループを形成するためのアクションフレームを送信する処理と、を実行させる。
本発明は、無線通信装置同士がWiGigを用いて直接通信する場合において、いずれかの無線通信装置がアクションフレームを送信できる。
本実施の形態に係る無線通信装置の構成例を示すブロック図 本実施の形態に係る無線通信システムの動作例を示すシーケンスチャート 本実施の形態に係る無線通信装置が一時的に送信するビーコンの構成例を示す図 本実施の形態に係る無線通信装置が一時的に送信するビーコンにおける帯域割り当ての例を示す図 本実施の形態に係る無線通信システムの動作の変形例を示すシーケンスチャート 本実施の形態に係る無線通信装置が一時的に送信するアナウンスフレームの構成例を示す図 本実施の形態に係るソフトウェアを用いた構成例を示す図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
<無線通信装置100の構成>
まず、本発明の実施の形態に係る無線通信装置の構成例について、図1を参照して説明する。図1は、本実施の形態の無線通信装置100の構成例を示す図である。
図1において、無線通信装置100は、操作部10、表示部11、通信部12、記憶部13、および演算部14を有する。
操作部10は、例えば、キーボード、マウス、ハードウェアのボタン、タッチパネルなどの、ユーザの操作を受け付ける入力用デバイスである。
表示部11は、例えば、液晶ディスプレイなどの表示用デバイスである。
通信部12は、無線通信装置100と他の無線通信装置(例えば、後述する無線通信装置200)との間で、WiGig通信を実現するためのインターフェースである。また、通信部12は、無線通信装置100と他の無線通信装置との間で、WPA(WPA2も含む)を実現するためのインターフェースでもある。WPA2とは、Wi−Fiアライアンスが定めた無線LANの暗号化方式の規格であり、WPAより強力な暗号に対応している。
記憶部13は、例えば、HDD(Hard Disc Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリなどの不揮発性の記憶媒体である。記憶部13は、オペレーティングシステムおよびアプリケーションなどのソフトウェア、ならびに、パラメータとしての各種情報を記憶している。なお、上記ソフトウェアは、演算部14の作業用メモリにロードされ、CPU(Central Processing Unit)で演算処理されることで、起動、動作する。
また、記憶部13は、装置情報131および設定情報132を記憶する。装置情報131は、無線通信装置100を識別可能な固有の情報(例えば、MACアドレス、SSID等)、および、無線通信装置100の無線通信の能力を示す能力情報(WiGigで定められたCapability情報)を含む。この装置情報131は、例えば、ユーザが無線設定用アプリケーションを起動してパラメータごとに値を入力することで作成される、あるいは、無線デバイスのドライバまたはミドルウェアなどのソフトウェアをインストールすることで、記憶部13に保存される。設定情報132は、WPAを実行するための認証鍵の情報である。この設定情報132は、例えば、無線通信装置100と他の無線通信装置との接続過程において、WPSが実行されることで作成される。
演算部14は、例えば、電源、マザーボード、CPU、制御プログラムを格納したROM(Read Only Memory)などの記録媒体、およびRAM(Random Access Memory)などの作業用メモリなどで構成される。
そして、演算部14は、設定開始部141、機器探索部142、帯域管理部143、グループ形成部144、および接続制御部145を有する。これら各部の機能は、CPUが制御プログラムを実行することにより実現される。各部の詳細は後述する。
なお、演算部14は、SoC(System on a Chip)のように、1つの半導体チップ上に集積した集積回路で構成してもよい。その場合、演算部14の各部は、個別に1チップ化してもよいし、複数で1チップ化してもよい。集積回路は、集積度の違いにより、LSI(Large Scale Integration)、IC(Integrated Circuit)、システムLSI、スーパーLSI、またはウルトラLSI等とすることができる。また、集積回路は、専用回路または汎用プロセッサにより実現するものであってもよい。また、集積回路は、その製造後にプログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)、または、内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なコンフィギュラブル・プロセッサとしてもよい。さらに、演算部14の各部は、半導体技術の進歩または派生する別技術に応じて、LSIに置き換わる他の集積回路化の技術(例えばバイオ技術)により集積化されたものにより実現してもよい。
以下、演算部14が備える各部について、それぞれ説明する。
設定開始部141は、操作部10から設定開始要求を入力する。なお、操作部10は、ユーザから、他の無線通信装置との設定の開始を要求する操作を受け付けると、設定開始要求を生成し、設定開始部141へ出力する。ここでいう設定とは、無線通信装置100が他の無線通信装置との間でWiGig P2Pを実行するための設定である。WiGig P2Pとは、上述したとおり、WiGig通信において無線通信装置同士が直接通信することである。
そして、設定開始部141は、設定開始要求を入力すると、記憶部13から装置情報131および設定情報132を読み出す。そして、設定開始部141は、読み出した装置情報131および設定情報132を機器探索部142へ出力する。
機器探索部142(探索部の一例)は、設定開始部141から装置情報131および設定情報132を入力すると、周辺に存在する他の無線通信装置の探索を開始する。
すなわち、まず、機器探索部142は、入力した装置情報131および設定情報132に基づいて、探索用ビーコン、Probe Requestなどのフレーム(探索用信号の一例)を生成する。探索用ビーコンおよびProbe Requestは、無線通信装置100を識別可能な固有の情報(例えば、MACアドレス、SSID等)と、無線通信装置100の無線通信の能力を示す能力情報(WiGigで定められたCapability情報)とを含む。
次に、機器探索部142は、生成した探索用ビーコン、Probe Requestを、通信部12を介して、他の無線通信装置へ送信する。また、機器探索部142は、他の無線通信装置が生成した探索用ビーコン、Probe Responseを、通信部12を介して受信する。なお、機器探索部142が受信する探索用ビーコン、Probe Responseは、他の無線通信装置を識別可能な固有の情報と、他の無線通信装置の無線通信の能力を示す能力情報とを含む。
そして、機器探索部142は、他の無線通信装置から受信した探索用ビーコンまたはProbe Responseに基づいて探索結果情報を生成し、表示部11へ出力する。他の無線通信装置を1以上探索できた場合、探索結果情報は、探索できた他の無線通信装置を示す。一方で、他の無線通信装置を1つも探索できなかった場合、探索結果情報は、1つも探索できなかった旨を示す。探索結果情報は、表示部11に表示される。
また、機器探索部142は、他の無線通信装置を1以上探索できた場合、その無線通信装置ごとに、探索用ビーコンまたはProbe Responseに基づいて、装置情報を生成する。この装置情報は、装置情報131と同様に、探索できた他の無線通信装置を識別可能な固有の情報、および、その無線通信装置の無線通信の能力を示す能力情報を含む。なお、このように他の無線通信装置について生成される装置情報は、無線通信装置100についての装置情報131と区別するため、以下、「通信相手装置情報」という。
また、機器探索部142は、探索できた他の無線通信装置ごとに、装置情報131と通信相手装置情報に基づいて、無線通信装置100と通信相手装置それぞれのロール(どちらがGOとなり、どちらがCLとなるか)を判定する。この判定は、WiGigで規定されている方法を適用する。そして、機器探索部142は、判定ごとに、その判定の結果を示す情報(以下、「ロール判定結果」という)を生成する。
なお、機器探索の時点でロールの判定を行わない場合がある。その場合、機器探索部142は、ロール判定結果を、機器探索の時点で生成せず、グループ形成の時点で生成する。
その後、機器探索部142は、操作部10から通信相手指示を入力する。通信相手指示とは、探索結果情報が示す無線通信装置を指定するユーザ操作を受け付けた場合に操作部10により生成される情報であり、指定された無線通信装置を示す情報である。
そして、機器探索部142は、通信相手指示で指定された無線通信装置についての通信相手装置情報、通信相手指示で指定された無線通信装置と無線通信装置100についてのロール判定結果、装置情報131、および設定情報132を、帯域管理部143へ出力する。
帯域管理部143は、機器探索部142から、通信相手装置情報、ロール判定結果、装置情報131、および設定情報132を入力すると、入力したロール判定結果に関わらず、仮のGOとして帯域の管理(例えば、帯域のスケジュール情報を含む一時ビーコンを生成し、送信すること)を開始する。すなわち、帯域管理部143は、一時的に送信されるビーコン(以下、「一時ビーコン」という。一時的信号の一例)を生成する。そして、帯域管理部143は、生成した一時ビーコンを、通信部12を介して、通信相手装置(ユーザに指定された他の無線通信装置のこと)への送信を開始する。一時ビーコンは、上記探索用ビーコンと構成が異なる。一時ビーコンの詳細は後述する。
そして、帯域管理部143は、一時ビーコンの送信の開始後、通信相手装置情報、ロール判定結果、装置情報131、および設定情報132を、グループ形成部144へ出力する。
グループ形成部144は、操作部10からグループ形成開始指示を入力する。グループ形成開始指示とは、先に指定された通信相手装置と無線通信装置100との間でグループの形成を開始する操作をユーザから受け付けた場合に操作部10により生成される情報であり、グループの形成の開始の指示を示す情報である。
そして、グループ形成部144は、操作部10からグループ形成開始指示を入力すると、帯域管理部143から入力した通信相手装置情報、装置情報131、および設定情報132に基づいて、グループ形成処理を開始する。グループ形成処理は、無線通信装置100が通信相手装置へGroup Owner Negotiation Requestフレーム(アクションフレームの一例)を送信することで開始される。よって、まず始めに、グループ形成部144は、通信部12を介して、Group Owner Negotiation Requestフレームの送信を行う。その後、無線通信装置100と通信相手装置との間では、グループ形成に関する情報、および、WPSを行うための情報(以下、「WPS情報」という)の送受信が行われる。
そして、グループ形成部144は、グループ形成処理を開始すると(例えば、Group Owner Negotiation Requestフレームの送信後)、一時ビーコンの送信を停止する。
なお、装置間においてGroup Owner Negotiation Request、response、confirmの3種類のメッセージの送受信が完了した場合、一時ビーコンの送信が停止されるようにしてもよい。
または、Group Owner Negotiation Request以外の必要なアクションフレームの送受信の間は、一時ビーコンが送信され続けるようにしてもよい。この場合、必要なアクションフレームの送受信が完了した後、一時ビーコンの送信が停止される。
そして、グループ形成部144は、帯域管理部143から入力したロール判定結果に基づいて、無線通信装置100および通信相手装置のロールを変更する。例えば、無線通信装置100が仮のGOとして動作していた場合、無線通信装置100はCLに変更される。これ以降は、GOとなった無線通信装置がビーコンを送信することになる。
なお、帯域管理部143からロール判定結果が入力されず、Group Owner Negotiation Request、response、confirmの3種類のメッセージの送受信の完了後、グループ形成部144がロール判定結果を生成する場合、グループ形成部144は、生成したロール判定結果を利用してロール変更を行う。
そして、グループ形成部144は、通信相手装置から受信したWPS情報に基づいてWPS(認証鍵共有)を実行する。
そして、グループ形成部144は、WPSが完了すると、その旨を示すグループ形成完了通知を生成し、表示部11へ出力する。これにより、表示部11には、グループ形成が完了した旨が表示される。このようにして、グループ形成処理は終了する。
そして、グループ形成部144は、装置情報131、設定情報132、および通信相手装置情報を接続制御部145へ出力する。
接続制御部145は、操作部10から接続要求を入力する。接続要求は、先に指定された通信相手装置への接続を要求する操作をユーザから受け付けた場合に操作部10により生成される情報であり、通信相手装置への接続の要求を示す情報である。
そして、接続制御部145は、操作部10から接続要求を入力すると、グループ形成部144から入力した装置情報131、設定情報132、および通信相手装置情報に基づいて、WPA(接続認証)を実行する。これにより、暗号化通信が可能になる。なお、上述したとおり、WPAの代わりにWPA2であってもよい。
そして、グループ形成部144は、WPSが完了すると、その旨を示す接続完了通知を生成し、表示部11へ出力する。これにより、表示部11には、通信相手装置との接続が完了した旨が表示される。このようにして、無線通信装置100と通信相手装置とは、WiGig P2Pによるデータ通信が可能となる。
以上で、演算部14が備える各部についての説明を終える。
<他の無線通信装置の構成>
以下、無線通信装置100とWiGig P2Pを行う他の無線通信装置(通信相手装置)は、「無線通信装置200」という。無線通信装置200は、図1に示す無線通信装置100と同じ構成である。すなわち、無線通信装置200は、操作部20、表示部21、通信部22、記憶部23、演算部24を有する。これら各機能部は、順に、無線通信装置100の、操作部10、表示部11、通信部12、記憶部13、演算部14と同一の機能を有する。また、演算部24は、演算部14が有する各機能部と同一の構成(設定開始部241、機器探索部242、帯域管理部243、グループ形成部244、接続制御部245)を有する。また、記憶部23は、記憶部13が有する情報と同種の情報(装置情報231、設定情報232)を有する。装置情報231は、無線通信装置200を識別可能な固有の情報(例えば、MACアドレス、SSID等)、および、無線通信装置200の無線通信の能力を示す情報(Capability情報)を含む。
無線通信装置100および無線通信装置200の適用先は、スマートフォン、タブレット、パソコン、ブルーレイディスクレコーダ、テレビ、ゲーム機、音楽プレイヤ、ドングル、アクセスポイント、ルータ、などが挙げられる。なお、ドングルは、例えば、USB(Universal Serial Bus)やHDMI(High-Definition Multimedia Interface)(登録商標)やMHL(Mobile High-definition Link)などのインターフェースにより所定の装置に着脱可能なデバイスである。
<通信システムの動作>
以下、本実施の形態に係る通信システム、すなわち無線通信装置100と無線通信装置200の間で行われる接続処理の動作例を、図2を用いて説明する。図2は、無線通信装置100と無線通信装置200で行う接続処理の動作の一例を示すシーケンスチャートである。
以下に説明する接続処理は、例えば、ユーザ2名がそれぞれ所有する2台の無線通信装置の間でWiGig P2Pにより動画または静止画などのデータの送受信を行う場合、または、家庭内のテレビとスマートフォンの間でWiGig P2Pにより動画または静止画などのデータの送受信を行う場合である。
ステップS100において、無線通信装置100と無線通信装置200の接続前のロールは、未決定である。すなわち、無線通信装置100、200は、CLでもGOでもなく、ロールが未決定のSTAである。
ステップS101において、操作部10は、ユーザの操作を基に設定開始要求を生成し、演算部14へ送信する。同様に、操作部20は、ユーザの操作を基に設定開始要求を生成し、演算部24へ送信する。
ここでいうユーザの操作は、例えば、以下の手順である。まず、ユーザは、無線通信装置100と無線通信装置200を無線通信可能な状態となるように向き合わせる。次に、ユーザは、無線通信装置100、200において、WiGig通信を行うためのアプリケーションを起動する。そして、ユーザは、無線通信装置100、200において、起動したアプリケーションの設定画面からWiGig通信用のデバイスおよびソフトウェアを起動するためのメニューを選択する。これにより、無線通信装置100、200は、WiGig P2Pでの接続の設定を指示されることになり、上述した設定開始要求を生成する。なお、上記アプリケーションの起動は、無線通信装置100または200のいずれかのみであってもよい。
そして、演算部14の設定開始部141は、操作部10から設定開始要求を入力すると、記憶部13から装置情報131および設定情報132を読み出す。そして、設定開始部141は、装置情報131および設定情報132を、機器探索部142へ出力する。同様に、演算部24の設定開始部241は、操作部20から設定開始要求を入力すると、記憶部23から装置情報231および設定情報232を読み出す。そして、設定開始部241は、装置情報231および設定情報232を、機器探索部242へ出力する。
ステップS102において、機器探索部142は、装置情報131および設定情報132を入力すると、周辺に存在する他の無線通信装置の探索を開始する。同様に、機器探索部242は、装置情報231および設定情報232を入力すると、周辺に存在する他の無線通信装置の探索を開始する。
すなわち、まず、機器探索部142、242は、それぞれ、上述したとおり、入力した装置情報131、231および設定情報132、232に基づいて、探索用ビーコン、Probe Requestなどのフレームを生成する。次に、機器探索部142、242は、それぞれ、生成した探索用ビーコン、Probe Requestを、通信部12、22を介して他の無線通信装置へ送信する。また、機器探索部142、242は、それぞれ、他の無線通信装置が生成した探索用ビーコン、Probe Responseを、通信部12、22を介して他の無線通信装置から受信する。
ここでは、機器探索部142は、通信部12を介して、無線通信装置200から、探索用ビーコン、Probe Responseを受信する。一方、機器探索部242は、通信部22を介して、無線通信装置100から、探索用ビーコン、Probe Responseを受信する。そして、探索の結果、例えば、機器探索部142は少なくとも無線通信装置200の探索に成功し、機器探索部242は少なくとも無線通信装置100の探索に成功したとする。
ステップS103において、機器探索部142は、上述したとおり、他の無線通信装置から受信した探索用ビーコンまたはProbe Responseに基づいて探索結果情報を生成し、表示部11へ出力する。同様に、機器探索部242は、他の無線通信装置から受信した探索用ビーコンまたはProbe Responseに基づいて探索結果情報を生成し、表示部21へ出力する。
ここでは、機器探索部142が生成した探索結果情報は少なくとも無線通信装置200を示す情報であり、機器探索部242が生成した探索結果情報は少なくとも無線通信装置100を示す情報である。
また、ステップS103において、機器探索部142は、上述したとおり、他の無線通信装置から受信した探索用ビーコンまたはProbe Responseに基づいて、通信相手装置情報を生成する。同様に、機器探索部242は、他の無線通信装置から受信した探索用ビーコンまたはProbe Responseに基づいて、通信相手装置情報を生成する。この通信相手装置情報は、探索できた他の無線通信装置ごとに生成される。
ここでは、機器探索部142が生成した通信相手装置情報は少なくとも無線通信装置200を示す情報であり、機器探索部242が生成した通信相手装置情報は少なくとも無線通信装置100を示す情報である。
また、ステップS103において、機器探索部142は、上述したとおり、装置情報131と通信相手装置情報に基づいて、無線通信装置100と通信相手装置それぞれのロールを判定し、ロール判定結果を生成する。同様に、機器探索部242は、装置情報231と通信相手装置情報に基づいて、無線通信装置200と通信相手装置それぞれのロールを判定し、ロール判定結果を生成する。判定は、探索できた通信相手装置ごとに行われる。また、ロール判定結果は、判定ごとに生成される。
ここでは、例として、機器探索部142が生成したロール判定結果はCL、機器探索部242が生成したロール判定結果はGOであるとする。すなわち、無線通信装置100のロールがCL、無線通信装置200のロールがGOに決定される。
なお、上述したように、機器探索の時点でロールの判定を行わない場合、機器探索部142は、ロール判定結果を、機器探索の時点で生成せず、グループ形成の時点で生成する。
ステップS104において、表示部11、21は、それぞれ、探索結果情報が示す探索結果を表示する。
ここでは、表示部11、21は、それぞれ、探索できた無線通信装置を表示する。すなわち、表示部11は少なくとも無線通信装置200を表示し、表示部21は少なくとも無線通信装置100を表示する。なお、探索結果情報が複数の無線通信装置を示す場合、表示部11、21は、それぞれ、複数の無線通信装置のリストを表示する。
なお、ステップS101〜S104まで(図中のP1)は、「Find Phase」という。
ステップS105において、操作部10は、ユーザから、通信相手として無線通信装置200を指定する操作を受け付ける。なお、ここでは、無線通信装置100の操作部10において無線通信装置200を指定する操作を受け付ける例としたが、無線通信装置200の操作部20において無線通信装置100を指定する操作を受け付けてもよい。
ステップS106において、操作部10は、無線通信装置200が指定された旨を示す通信相手指示を生成し、演算部14へ出力する。
そして、演算部14の機器探索部142は、通信相手指示に基づいて、無線通信装置200についての通信相手装置情報と、無線通信装置200と無線通信装置100についてのロール判定結果とを特定する。次に、機器探索部142は、通信相手装置情報、ロール判定結果、装置情報131、および設定情報132を、帯域管理部143へ出力する。
ステップS107において、帯域管理部143は、機器探索部142から、通信相手装置情報、ロール判定結果、装置情報131、および設定情報132を入力すると、入力したロール判定結果に関わらず、仮のGOとして帯域の管理を開始する。
ステップS108において、帯域管理部143は、一時ビーコンを生成し、通信部12を介して、無線通信装置200へ送信を開始する。これにより、無線通信装置100から無線通信装置200へのアクションフレーム(例えば、Group Owner Negotiation Request)の送信が可能となる。一時ビーコンの詳細は後述する。
そして、帯域管理部143は、一時ビーコンの送信の開始後、通信相手装置情報、ロール判定結果、装置情報131、および設定情報132を、グループ形成部144へ出力する。
ステップS109において、操作部10は、ユーザから、無線通信装置200と無線通信装置100との間でグループの形成を開始する操作を受け付けると、グループ形成開始指示を生成し、グループ形成部144へ出力する。
そして、グループ形成部144は、操作部10からグループ形成開始指示を入力すると、グループ形成処理を開始する。グループ形成処理は、帯域管理部143から入力した通信相手装置情報、装置情報131、および設定情報132に基づいて行われる。
ステップS110において、グループ形成部144は、Group Owner Negotiation Requestフレーム(GO nego req)を、通信部12を介して無線通信装置200へ送信する。この送信により、グループ形成処理が開始される。また、この送信により、グループ形成部144は、一時ビーコンの送信を停止するように通信部12を制御する。この制御により、グループ形成処理開始後に一時ビーコンが送信され続ける無駄を省くことができる。
なお、上述したように、装置間においてGroup Owner Negotiation Request、response、confirmの3種類のメッセージの送受信が完了した場合、一時ビーコンの送信が停止されるようにしてもよい。
または、上述したように、Group Owner Negotiation Request以外の必要なアクションフレームの送受信の間は一時ビーコンが送信され続けるようにし、必要なアクションフレームの送受信が完了した後、一時ビーコンの送信が停止されるようにしてもよい。
ステップS111において、無線通信装置200の通信部22は、無線通信装置100からGO nego reqを受信すると、それに対する応答としてGroup Owner Negotiation Responseフレーム(GO nego res)を、通信部22を介して無線通信装置100へ送信する。
ステップS112において、演算部24(設定開始部241)は、GO nego reqを受信した場合、無線通信装置100とグループ形成を開始する旨を示す情報(以下、「グループ形成開始通知」という)を生成し、表示部21へ出力する。
ステップS113において、表示部21は、グループ形成開始通知を受信すると、無線通信装置100とグループ形成を許可するか否かをユーザに選択させる表示を行う。
ステップS114において、操作部20は、ユーザがグループ形成を許可するか否かを選択する操作を受け付けると、その選択結果を示す情報(以下、「グループ形成選択結果」という)を生成し、演算部24へ出力する。
ここでは、操作部20が、ユーザから、無線通信装置100とのグループ形成を許可する操作を受け付けたとする。よって、グループ形成選択結果は、無線通信装置100とのグループ形成が許可された旨を示す。
ステップS115において、演算部24のグループ形成部244は、操作部20からのグループ形成選択結果を含むGO nego reqを、通信部22を介して無線通信装置100へ送信する。その後、無線通信装置100と無線通信装置200との間で、グループ形成に関する情報およびWPS情報の送受信が行われる(例えば、図中のGO nego res、GO nego cfm(Group Owner Negotiation Confirmationフレーム))。
なお、グループ形成処理に係る装置間の送受信は、ステップS110〜S115に示すものに限定されない。
ステップS116において、グループ形成部144は、帯域管理部143から入力したロール判定結果に基づいて、無線通信装置100のロールを変更する。一方、グループ形成部244は、機器探索部242からロール判定結果を取得し、それに基づいて、無線通信装置200のロールを変更する。
なお、上述したように、帯域管理部143からロール判定結果が入力されず、Group Owner Negotiation Request、response、confirmの3種類のメッセージの送受信の完了後、グループ形成部144がロール判定結果を生成する場合、グループ形成部144は、生成したロール判定結果を利用してロール変更を行う。
すなわち、仮のGOとして動作していた無線通信装置100は、ロール判定結果が示す本来のロールであるCLに変更される。一方、無線通信装置200は、ロール判定結果が示す本来のロールであるGOに変更される。これにより、無線通信装置200がビーコンの送信を開始する。
ステップS117において、グループ形成部144、244は、WPS情報に基づいてWPS(認証鍵共有)を実行する。WPSについては、公知であるので、ここでの説明は省略する。
ステップS118において、グループ形成部144は、WPSが完了すると、その旨を示すグループ形成完了通知を生成し、表示部11へ出力する。同様に、グループ形成部244は、WPSが完了すると、その旨を示すグループ形成完了通知を生成し、表示部21へ出力する。これにより、表示部11、21には、グループ形成が完了した旨が表示される。このようにして、グループ形成処理は終了する。
そして、グループ形成部144は、装置情報131、設定情報132、および通信相手装置情報を接続制御部145へ出力する。同様に、グループ形成部244は、装置情報231、設定情報232、および通信相手装置情報を接続制御部245へ出力する。
なお、ステップS109〜S118まで(図中のP2)は、「Group Formation Procedure」という。
ステップS119において、操作部10は、ユーザから、無線通信装置200への接続を要求する操作を受け付けると、接続要求を生成し、演算部14へ出力する。なお、ここでは、無線通信装置100の操作部10において無線通信装置200への接続を要求する操作を受け付ける例を挙げたが、無線通信装置200の操作部20において無線通信装置100への接続を要求する操作を受け付けてもよい。
ステップS120において、演算部14の接続制御部145は、操作部10から接続要求を入力すると、グループ形成部144から入力した装置情報131、設定情報132、および通信相手装置情報に基づいて、無線通信装置200との間でWPA(接続認証)を実行する。WPAについては、公知であるので、ここでの説明は省略する。これにより、暗号化通信が可能な状態となる。
ステップS121において、グループ形成部144は、WPSが完了すると、その旨を示す接続完了通知を生成し、表示部11へ出力する。同様に、グループ形成部244は、WPSが完了すると、その旨を示す接続完了通知を生成し、表示部21へ出力する。これにより、表示部11、21には、通信相手装置との接続が完了した旨が表示される。このようにして、無線通信装置100と通信相手装置とは、WiGig P2Pによるデータ通信が可能となる。
なお、ステップS119〜S121まで(図中のP3)は、「Operation Phase」という。
<一時ビーコンの構成>
上述したとおり、本実施の形態では、グループ形成を開始する際、通信相手の指定を受け付けた方の無線通信装置が一時ビーコンを送信する。一時ビーコンには、帯域を管理するためのスケジュール情報が付加される。以下、一時ビーコンの構成について、図3、図4を用いて説明する。なお、これらの図はWiGig規格に準拠したものである。
図3Aは、一時ビーコンのフレームフォーマットの一例を示す図である。図3Aにおいて、スケジュール情報は、Bodyに付加される。
図3Bは、図3Aに示すBodyに含まれるパラメータを示す図である。図3Bに示す各パラメータのうち、スケジュール情報は、DMG ParametersとExtended Scheduleである。
図3Cは、DMG Parametersのフォーマットを示す図である。図3Cに示す「CBAP Only」には、帯域(Beacon Interval)がCBAP(Contention-Based Access Periods)のみで構成されているかを示すパラメータが記載される。CBAPは、どの無線通信装置でも送受信できるベストエフォートな帯域である。帯域がCBAPのみの構成である場合、CBAP Onlyには「true」が記載される。一方、帯域がCBAPのみの構成ではない場合、すなわちSP(専有帯域)を含む場合、CBAP Onlyには「false」が記載される。CBAP Onlyが「false」の場合には、Extended Scheduleを付加して詳細なスケジュールを指定する。
図3Dは、Extended Scheduleのフォーマットを示す図である。図3Cに示すCBAP Onlyがfalseである場合、帯域(Beacon Interval)の詳細は、図3Dに示す複数のESE(Extended Schedule Element)によって示される。すなわち、図3Dに示すフォーマットは、帯域においてどのような種類のブロックがどのように配置されているかを示している。図3Dでは、ブロックの種類の数の分だけ、「Allocation」というエレメントが追加される。
図3Eは、各Allocation エレメントのフォーマットを示す図である。図3Eに示す各フィールドの意味は、下記のとおりである。
Allocation control:CBAP、SP等の区別など
BF Control:電波がビームフォーミングしているかなど
Source AID、Destination AID:どの無線通信装置とどの無線通信装置のリンクか
Allocation Start:ブロックの開始タイミング(μs)
Allocation block duration:ブロック1個の幅
Number of block:1つのBeacon Intervalに含まれるブロックの数
Allocation block period: ブロック間の幅(時間)
図3Fは、図3Bの Beacon Interval Control field のフォーマットを示す図である。Discovery Modeは探索用ビーコンを示すためのフィールドであるが、ネットワーク形成前にビーコンを送信する場合にTrueにすると規定されているため、一時ビーコンにおいてもDiscovery ModeをTrueとする。従って、形式的には探索用ビーコンと同じものを一時ビーコンとして利用することができる。
また、他のビーコンと区別するために、一時ビーコンであることを明示的に示す一時ビーコン(Temporaly Beacon)フラグを設けてもよい。一時ビーコンフラグは、好ましくはWiGig規格でReservedとされている部分を使用して定義する。例えば、図3FのReservedとなっているB44〜B47のうち、B44を一時ビーコンフラグとする。あるいは、図3CのDMG Parametersフィールドを拡張してもよく、最後のReserved部分の1bitを一時ビーコンフラグとするか、最初のBSS Typeフィールド(2bit)でReservedとされている値0を、一時ビーコンに割り当てるものとしてもよい。
図4は、Beacon Intervalの構成例をそれぞれ示す図である。図4Aは、図3のCBAP Onlyがtrueである場合の構成である。この場合、Beacon IntervalのDTIは、CBAPのみで構成されている。一方、図4Bは、図3のCBAP Onlyがfalseである場合の構成である。この場合、Beacon IntervalのDTI(Data Transfer Interval)は、CBAPとSPとで構成されている。
以上説明した構成の一時ビーコンを送信することによって、帯域に、CBAP、SPなどがどのように割り当てられているかを、各無線通信装置が認識することができる。よって、本実施の形態は、帯域が管理された状態で、アクションフレーム(例えば、Group Owner Negotiation Requestフレーム)の送信が可能となる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、無線通信装置同士がWiGig P2Pを行う場合、以下のように動作することを特徴とする。すなわち、通信相手の探索後、ユーザから通信相手の指定を受け付けた無線通信装置が、通信相手の探索時に予め決定したロールに関わらず、仮のGOとして帯域管理を行い、通信相手として指定された無線通信装置へ一時ビーコンを送信する。これにより、いずれかの無線通信装置は、グループ形成を開始するために必要なGroup Owner Negotiation Requestフレームを他の無線通信装置へ送信できる。その結果、2つの無線通信装置は、グループ形成、WPS、WPAと進むことができ、データ通信を実行できる。
<実施の形態の変形例>
以上、本実施の形態について説明したが、上記実施の形態は一例であり、種々の変形が可能である。以下、変形例について説明する。
変形例1について説明する。上記実施の形態において、機器探索時におけるロールの判定は必須でなくてもよい。すなわち、ロール未決定の無線通信装置100または200のいずれかが、一時ビーコンの生成、送信を行えばよい。また、無線通信装置100または200のいずれかは、一時ビーコンの生成、送信の際、仮のGOにならなくてもよい。また、上記実施の形態では、一例として、機器探索時におけるロールの判定結果が、無線通信装置100がCL、無線通信装置200がGOである場合について説明したが、ロールは逆であってもよい。その場合のシーケンスを、図5に示す。図5は、一例として、機器探索時のロールの判定結果が、無線通信装置100がGO、無線通信装置200がCLである場合を示す。なお、この図5では、ステップS116において、無線通信装置100がGO、無線通信装置200がCLとなる。
変形例2について説明する。上記実施の形態では、一時ビーコンにより帯域管理する例としたが、アナウンスフレーム(一時的信号の一例)で帯域管理してもよい。図6Aは、アナウンスフレームのフォーマットを示す図である。図6Aにおいて、スケジュール情報は、Frame Bodyに付加される。
図6Bは、図6Aに示すFrame Bodyに含まれるパラメータを示す図である。図6Bに示すLast(ベンダー独自領域)に、Extended Scheduleが記載される。すなわち、図6Cに示すように、Extended Scheduleに帯域のスケジュール情報が記載される。
以上説明した構成のアナウンスフレームを送信することによって、一時ビーコンの送信の場合と同様に帯域管理を行うことができる。
変形例3について説明する。上記実施の形態では、グループ形成の際に用いるアクションフレームの一例として、Group Owner Negotiation Request、Group Owner Negotiation Response、Group Owner Negotiation Confirmationを説明したが(図2のS110、S111、S115参照)、本発明に適用できるアクションフレームは、これらに限定されない。例えば、アクションフレームは、WPS情報の交換に用いられるProvision Discovery Request、Provision Discovery Response、サービス情報の交換に用いられるService Discovery Request、Service Discovery Response、所定グループに属しているCLへの問い合わせに用いられるGroup Discoverability Request、Group Discoverability Response、所定グループへの招待に用いられるP2P Invitation Request、P2P Invitation Responseなどであってもよい。すなわち、これらのアクションフレームを送信するにあたり、通信相手の指定を受け付けた無線通信装置は、仮のGOとして帯域管理を行い、一時ビーコンを送信する。
変形例4について説明する。上記実施の形態では、本発明をハードウェアで構成する場合を例にとって説明したが、本発明はハードウェアとの連係においてソフトウェアでも実現することも可能である。図7は、この構成例を示す。なお、以下では、無線通信装置100を例に挙げて説明するが、無線通信装置200にも図7の構成を適用できる。
図7の構成例1は、無線通信装置100が、WiGig通信を可能とする通信デバイス400と接続可能な構成である。無線通信装置100は、ミドルウェア101およびドライバ102を備えており、ミドルウェア101に通信設定制御部140を備えている。この通信設定制御部140は、図1に示す演算部14が備える各部を含む。すなわち、構成例1では、演算部14の各部はミドルウェア101として実現される。通信設定制御部140は、ドライバ102を介して、通信デバイス400の通信部401を制御し、WiGig通信を行う。なお、ミドルウェア101は、アプリケーションであってもよい。また、通信設定制御部140は、ドライバ102に備えてもよい。
図7の構成例2は、無線通信装置100が、WiGig通信を可能とする通信デバイス400と接続可能な構成である。ただし、構成例2の通信設定制御部140は、通信デバイス400側に備えられている点が構成例1と異なる。通信設定制御部140は、ドライバ102を介してミドルウェア101からの要求を受け、通信部401を制御して、WiGig通信を行う。なお、ミドルウェア101は、アプリケーションであってもよい。
以上説明したように、本開示の無線通信装置は、WiGigを用いた通信を行う無線通信装置であって、探索用信号を用いて他の無線通信装置を探索する探索部と、探索された他の無線通信装置の中から前記無線通信装置の通信相手が指定された場合、帯域のスケジュール情報を含む一時的信号を送信する帯域管理部と、前記一時的信号の送信後に前記通信相手とグループを形成するためのアクションフレームを送信するグループ形成部と、を具備する。
また、本開示の無線通信装置において、前記グループ形成部は、前記アクションフレームの送信後、前記一時的信号の送信を停止する。
また、本開示の無線通信装置において、前記帯域のスケジュール情報を含む一時的信号には、通常のビーコンと区別をつけるために、一時的なビーコンであることを示すフラグを含む。
また、本開示の無線通信方法は、WiGigを用いた通信を行う無線通信方法であって、探索用信号を用いて他の無線通信装置を探索するステップと、探索された他の無線通信装置の中から前記無線通信装置の通信相手が指定された場合、帯域のスケジュール情報を含む一時的信号を送信するステップと、前記一時的信号の送信後に前記通信相手とグループを形成するためのアクションフレームを送信するステップと、を有する。
また、本開示の無線通信制御プログラムは、WiGigを用いた通信を行う無線通信装置のコンピュータに実行させる無線通信制御プログラムであって、探索用信号を用いて他の無線通信装置を探索する処理と、探索された他の無線通信装置の中から前記無線通信装置の通信相手が指定された場合、帯域のスケジュール情報を含む一時的信号を送信する処理と、前記一時的信号の送信後に前記通信相手とグループを形成するためのアクションフレームを送信する処理と、を実行させる。
2013年6月14日出願の特願2013−125657の日本出願に含まれる明細書、図面および要約書の開示内容は、すべて本願に援用される。
本発明は、他の無線通信装置との間で無線通信を行う無線通信装置、無線通信方法、および無線通信制御プログラムとして有用である。
10 操作部
11 表示部
12 通信部
13 記憶部
14 演算部
100 無線通信装置
131 装置情報
132 設定情報
141 設定開始部
142 機器探索部
143 帯域管理部
144 グループ形成部
145 接続制御部

Claims (5)

  1. WiGigを用いた通信を行う無線通信装置であって、
    探索用信号を用いて他の無線通信装置を探索する探索部と、
    探索された他の無線通信装置の中から前記無線通信装置の通信相手が指定された場合、帯域のスケジュール情報を含む一時的信号を送信する帯域管理部と、
    前記一時的信号の送信後に前記通信相手とグループを形成するためのアクションフレームを送信するグループ形成部と、
    を具備する、無線通信装置。
  2. 前記グループ形成部は、
    前記アクションフレームの送信後、前記一時的信号の送信を停止する、
    請求項1記載の無線通信装置。
  3. 前記帯域のスケジュール情報を含む一時的信号には、通常のビーコンと区別をつけるために、一時的なビーコンであることを示すフラグを含む、
    請求項1記載の無線通信装置。
  4. WiGigを用いた通信を行う無線通信方法であって、
    探索用信号を用いて他の無線通信装置を探索するステップと、
    探索された他の無線通信装置の中から無線通信装置の通信相手が指定された場合、帯域のスケジュール情報を含む一時的信号を送信するステップと、
    前記一時的信号の送信後に前記通信相手とグループを形成するためのアクションフレームを送信するステップと、
    を有する、無線通信方法。
  5. WiGigを用いた通信を行う無線通信装置のコンピュータに実行させる無線通信制御プログラムであって、
    探索用信号を用いて他の無線通信装置を探索する処理と、
    探索された他の無線通信装置の中から前記無線通信装置の通信相手が指定された場合、帯域のスケジュール情報を含む一時的信号を送信する処理と、
    前記一時的信号の送信後に前記通信相手とグループを形成するためのアクションフレームを送信する処理と、
    を実行させる、無線通信制御プログラム。
JP2015522477A 2013-06-14 2014-02-21 無線通信装置、無線通信方法、および無線通信制御プログラム Pending JPWO2014199537A1 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013125657 2013-06-14
JP2013125657 2013-06-14
PCT/JP2014/000912 WO2014199537A1 (ja) 2013-06-14 2014-02-21 無線通信装置、無線通信方法、および無線通信制御プログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPWO2014199537A1 true JPWO2014199537A1 (ja) 2017-02-23

Family

ID=52021864

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015522477A Pending JPWO2014199537A1 (ja) 2013-06-14 2014-02-21 無線通信装置、無線通信方法、および無線通信制御プログラム

Country Status (4)

Country Link
US (1) US9930512B2 (ja)
JP (1) JPWO2014199537A1 (ja)
CN (1) CN104541570A (ja)
WO (1) WO2014199537A1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI547827B (zh) * 2014-10-14 2016-09-01 拓連科技股份有限公司 群組事件管理方法及系統,及相關電腦程式產品
JP6493563B2 (ja) * 2015-05-20 2019-04-03 日本電気株式会社 複数のp2pグループ間での切替えスケジュールに従ったグループ再構成
JP6271645B2 (ja) * 2016-06-22 2018-01-31 レノボ・シンガポール・プライベート・リミテッド ビーコン・デバイス、携帯式電子機器およびビーコン・デバイスの特定方法
US10721618B2 (en) * 2016-06-22 2020-07-21 Sony Corporation Wireless communication device and wireless communication method
JP6876582B2 (ja) * 2016-11-03 2021-05-26 パナソニック インテレクチュアル プロパティ コーポレーション オブ アメリカPanasonic Intellectual Property Corporation of America 送信装置及び受信装置
US10568132B2 (en) * 2017-01-13 2020-02-18 Sony Corporation Contention-based random access with receive beamforming in wireless networks

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009225182A (ja) * 2008-03-17 2009-10-01 Canon Inc 無線通信装置及びその処理方法
US20110085529A1 (en) * 2009-10-13 2011-04-14 Samsung Electronics Co. Ltd. Method and apparatus for peer-to-peer connection using wireless local area network (lan) in mobile communication terminal
JP2012129898A (ja) * 2010-12-17 2012-07-05 Ricoh Co Ltd 通信装置及び通信方法
JP2013026981A (ja) * 2011-07-25 2013-02-04 Canon Inc 通信装置、通信装置の制御方法、及びプログラム
JP2013505666A (ja) * 2009-09-25 2013-02-14 インテル コーポレイション Mmwave無線システムでの設定可能なコンテンション期間
JP2013511227A (ja) * 2009-12-23 2013-03-28 インテル コーポレイション ビーム形成のためのネイティブな媒体アクセス制御サポート
JP2013115828A (ja) * 2011-11-30 2013-06-10 Samsung Electronics Co Ltd 携帯端末機におけるデバイス接続装置及び方法

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8036639B2 (en) 2004-08-18 2011-10-11 Broadcom Corporation Method and system for confirming secure communication network setup in a wireless local area network (WLAN)
US8270429B2 (en) * 2007-08-24 2012-09-18 Motorola Solutions, Inc. Method of communicating within a mesh network
US8520648B2 (en) * 2010-06-14 2013-08-27 Intel Corporation Beacon transmission techniques in directional wireless networks
KR101711937B1 (ko) * 2010-12-03 2017-03-03 삼성전자주식회사 비디오 및 오디오 통신 시스템에서 가변 길이 전송 패킷을 지원하기 위한 장치 및 방법
JP5659854B2 (ja) * 2011-02-24 2015-01-28 ソニー株式会社 無線通信装置、無線通信方法、プログラムおよび無線通信システム
JP5821390B2 (ja) * 2011-08-10 2015-11-24 株式会社リコー 無線通信装置、無線通信プログラム及び無線通信方法
KR101915314B1 (ko) * 2011-10-25 2018-11-07 삼성전자주식회사 휴대단말기에서 WPS(Wi-Fi Protecte d Setup)을 이용한 와이파이 연결 방법 및 장치
US8948081B2 (en) * 2012-04-13 2015-02-03 Intel Corporation Device, system and method of multiple-stream wireless communication
US20130329600A1 (en) * 2012-06-11 2013-12-12 Samsung Electronics Co., Ltd. Method and apparatus for negotiating capabilities in a wireless communication network environment
CN104396334B (zh) * 2012-06-19 2018-06-12 韩国电子通信研究院 无线局域网系统的基于时隙的信道存取控制装置和方法,无线局域网系统的基于时隙的信道存取终端
US9007959B2 (en) * 2012-09-20 2015-04-14 Peraso Technologies, Inc. Group owner renegotiation in a wireless network

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009225182A (ja) * 2008-03-17 2009-10-01 Canon Inc 無線通信装置及びその処理方法
JP2013505666A (ja) * 2009-09-25 2013-02-14 インテル コーポレイション Mmwave無線システムでの設定可能なコンテンション期間
US20110085529A1 (en) * 2009-10-13 2011-04-14 Samsung Electronics Co. Ltd. Method and apparatus for peer-to-peer connection using wireless local area network (lan) in mobile communication terminal
JP2013511227A (ja) * 2009-12-23 2013-03-28 インテル コーポレイション ビーム形成のためのネイティブな媒体アクセス制御サポート
JP2012129898A (ja) * 2010-12-17 2012-07-05 Ricoh Co Ltd 通信装置及び通信方法
JP2013026981A (ja) * 2011-07-25 2013-02-04 Canon Inc 通信装置、通信装置の制御方法、及びプログラム
JP2013115828A (ja) * 2011-11-30 2013-06-10 Samsung Electronics Co Ltd 携帯端末機におけるデバイス接続装置及び方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2014199537A1 (ja) 2014-12-18
CN104541570A (zh) 2015-04-22
US20150195699A1 (en) 2015-07-09
US9930512B2 (en) 2018-03-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5736986B2 (ja) 無線通信装置
WO2014199537A1 (ja) 無線通信装置、無線通信方法、および無線通信制御プログラム
JP6368989B2 (ja) 通信装置
US20130196702A1 (en) Wireless communication device
JP5065134B2 (ja) 通信装置、通信装置の通信方法、プログラム、記憶媒体
US9420462B2 (en) Wireless communication apparatus, communication device, wireless communication method, and wireless communication control program
US11722934B2 (en) Device for wireless communication handover
JP2013157941A (ja) 無線通信装置
JP6307305B2 (ja) 無線通信装置、無線通信方法、及び無線通信プログラム
JP2016186433A (ja) 通信機器とそのためのコンピュータプログラム
JP6261577B2 (ja) 無線通信装置、無線通信方法、および無線通信制御プログラム
US10075990B2 (en) Wireless communication apparatus
JP6387748B2 (ja) 通信機器
US20140302847A1 (en) Communication apparatus and control method thereof
JP6102799B2 (ja) 無線通信機器
JP2013229805A (ja) 無線通信装置、通信デバイス、無線通信方法、および無線通信制御プログラム
JP5197110B2 (ja) 通信装置、通信装置の通信方法、プログラム、記憶媒体
JP2009253607A (ja) 通信装置、通信装置の通信方法、プログラム、記憶媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170530

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170727

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170912

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171020

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20180123