JPWO2014188469A1 - 繊維強化プラスチック製線条体の定着具 - Google Patents

繊維強化プラスチック製線条体の定着具 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2014188469A1
JPWO2014188469A1 JP2013557301A JP2013557301A JPWO2014188469A1 JP WO2014188469 A1 JPWO2014188469 A1 JP WO2014188469A1 JP 2013557301 A JP2013557301 A JP 2013557301A JP 2013557301 A JP2013557301 A JP 2013557301A JP WO2014188469 A1 JPWO2014188469 A1 JP WO2014188469A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fixing
reinforced plastic
length
male member
fiber reinforced
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013557301A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5514966B1 (ja
Inventor
渡辺 孝司
孝司 渡辺
稔 岡田
岡田  稔
岩科 趙
岩科 趙
隆行 桶野
隆行 桶野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Rope Manufacturing Co Ltd
Kyokuto Kogen Concrete Shinko Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Rope Manufacturing Co Ltd
Kyokuto Kogen Concrete Shinko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Rope Manufacturing Co Ltd, Kyokuto Kogen Concrete Shinko Co Ltd filed Critical Tokyo Rope Manufacturing Co Ltd
Application granted granted Critical
Publication of JP5514966B1 publication Critical patent/JP5514966B1/ja
Publication of JPWO2014188469A1 publication Critical patent/JPWO2014188469A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16GBELTS, CABLES, OR ROPES, PREDOMINANTLY USED FOR DRIVING PURPOSES; CHAINS; FITTINGS PREDOMINANTLY USED THEREFOR
    • F16G11/00Means for fastening cables or ropes to one another or to other objects; Caps or sleeves for fixing on cables or ropes
    • F16G11/04Means for fastening cables or ropes to one another or to other objects; Caps or sleeves for fixing on cables or ropes with wedging action, e.g. friction clamps
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E04BUILDING
    • E04CSTRUCTURAL ELEMENTS; BUILDING MATERIALS
    • E04C5/00Reinforcing elements, e.g. for concrete; Auxiliary elements therefor
    • E04C5/08Members specially adapted to be used in prestressed constructions
    • E04C5/12Anchoring devices
    • E04C5/127The tensile members being made of fiber reinforced plastics
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16GBELTS, CABLES, OR ROPES, PREDOMINANTLY USED FOR DRIVING PURPOSES; CHAINS; FITTINGS PREDOMINANTLY USED THEREFOR
    • F16G11/00Means for fastening cables or ropes to one another or to other objects; Caps or sleeves for fixing on cables or ropes
    • F16G11/04Means for fastening cables or ropes to one another or to other objects; Caps or sleeves for fixing on cables or ropes with wedging action, e.g. friction clamps
    • F16G11/044Means for fastening cables or ropes to one another or to other objects; Caps or sleeves for fixing on cables or ropes with wedging action, e.g. friction clamps friction clamps deforming the cable, wire, rope or cord
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16GBELTS, CABLES, OR ROPES, PREDOMINANTLY USED FOR DRIVING PURPOSES; CHAINS; FITTINGS PREDOMINANTLY USED THEREFOR
    • F16G11/00Means for fastening cables or ropes to one another or to other objects; Caps or sleeves for fixing on cables or ropes
    • F16G11/04Means for fastening cables or ropes to one another or to other objects; Caps or sleeves for fixing on cables or ropes with wedging action, e.g. friction clamps
    • F16G11/05Means for fastening cables or ropes to one another or to other objects; Caps or sleeves for fixing on cables or ropes with wedging action, e.g. friction clamps by using conical plugs insertable between the strands
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16BDEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
    • F16B2200/00Constructional details of connections not covered for in other groups of this subclass
    • F16B2200/10Details of socket shapes

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Architecture (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Reinforcement Elements For Buildings (AREA)
  • Piles And Underground Anchors (AREA)
  • Ropes Or Cables (AREA)
  • Bridges Or Land Bridges (AREA)

Abstract

繊維強化プラスチック製の線条体で構成される複数の各緊張材を挟持して固定する定着具を提供する。本発明の定着具は、メス部材にオス部材を挿入して繊維強化プラスチック製の線条体で構成された緊張材を挟持して固定させる定着具である。メス部材及びオス部材は、一端から他端に向かって傾斜したテーパ状に形成されるとともに、メス部材とオス部材との間の傾斜したテーパ面の周方向に所定の間隔で複数の緊張材それぞれが配置される複数の配設部を備えている。そして、緊張材が接触するテーパ面の長さ方向に対応するメス部材及びオス部材の一端から他端までの長さが、130mm以上となるように形成される。

Description

本発明は、繊維強化プラスチック製線条体の定着具に関する。
従来からプレストレスコンクリートの緊張材として、繊維強化プラスチック製線条体(Composite Cable)がある。繊維強化プラスチック製線条体は、高強度、高弾性、耐熱性に優れた炭素繊維、アラミド繊維、ガラス繊維とエポキシ樹脂、ビニルエステル樹脂などを組み合せた複合材料である。繊維強化プラスチック製線条体は、PC鋼材に比べて耐食性が高く、引張強度に優れている。
一方で、繊維強化プラスチック製線条体は、せん断力、局部曲げ、側圧力等が作用した場合に、破断してしまうことが知られている。このため、十分な引張荷重を維持した状態で定着具に繊維強化プラスチック製線条体を固定させることが難しい課題がある。特許文献1の定着構造は、定着具にくさび止めされる繊維強化プラスチック製線条体の定着部分周囲に緩衝層を設けている。特許文献1では、繊維強化プラスチック製線条体に作用するせん断力を緩衝層によって低減させている。
国際公開2011/019075号パンフレット
特許文献1は、ソケット内にくさび止めされる繊維強化プラスチック製線条体に、ブレードネットなどの緩衝材を配置し、せん断力に弱い繊維強化プラスチック製線条体とくさびの間に緩衝層を設けている。このため、緩衝層が、くさびによる繊維強化プラスチック製線条体への局部的なせん断力を分散(緩衝)させ、くさび止めされる位置において繊維強化プラスチック製線条体の破断を生じにくくしている。
しかしながら、特許文献1の繊維強化プラスチック製線条体の定着構造は、くさびによる繊維強化プラスチック製線条体への局部的なせん断力を分散させるものとなっていない。言い換えれば、特許文献1では、定着構造に関係ない緩衝材が、繊維強化プラスチック製線条体への局部的なせん断力を分散させている構造に過ぎない。
また、複数の緊張材を固定する場合、特許文献1の定着具では、複数の緊張材に対応する複数のオス部材(くさび)及びメス部材(ソケット)がそれぞれ必要となる。つまり、各緊張材に対して個別のくさび効果による側圧力を複数の緊張材それぞれに作用させて固定していた。
これに対し、PC鋼材用定着具には、複数の緊張材を1つの定着具で定着させる定着構造がある。この定着具は、円錐状のオス部材及びオス部材が挿入される円錐状の空洞を有するメス部材で構成されており、複数の緊張材がオス部材及びメス部材のテーパ面の周囲に所定間隔で配置されている。そして、複数の緊張材が、メス部材のテーパ周面でオス部材によって定着されている。すなわち、この定着具は、緊張材それぞれが独立した各オス、メスのくさびで固定されておらず、さらには緊張材を定着させる部分が軸方向に対してテーパ状に傾斜している。したがって、この定着具は、緊張材へのくさび効果による側圧力を傾斜したテーパ面に沿って作用させて緊張材を定着させるものである。このような定着構造では、定着具の軸方向に作用する引張荷重に対し、緊張材に対して側圧力を垂直に作用させる特許文献1のような定着具よりも、くさび効果による高い圧力が緊張材に作用することになる。
このため、1つのオス部材及びメス部材のテーパ面の周方向に所定間隔で複数の緊張材が配置される定着具は、PC鋼材よりもせん断力等に弱い繊維強化プラスチック製線条体で構成された緊張材を、適切に定着させることができなかった。
そこで、本発明は、メス部材にオス部材を挿入して緊張材を挟持する定着具であって、繊維強化プラスチック製線条体で構成される複数の緊張材がメス部材とオス部材との間に形成されるテーパ面の周方向に所定間隔で配置される繊維強化プラスチック製線条体の定着具を提供することを目的とする。
本願第1の発明である繊維強化プラスチック製線条体の定着具は、メス部材にオス部材を挿入して繊維強化プラスチック製線条体で構成された緊張材を挟持して固定させる定着具である。メス部材及びオス部材は、一端から他端に向かって傾斜したテーパ状に形成されるとともに、メス部材とオス部材との間の傾斜したテーパ面の周方向に所定の間隔で複数の緊張材それぞれが配置される複数の配設部を備える。そして、緊張材が接触するテーパ面の長さ方向に対応するメス部材及びオス部材の一端から他端までの長さが、130mm以上に形成されている。
本願第1の発明によれば、テーパ面に沿って傾斜して配置される緊張材に作用する側圧力が加わる長さを、130mm以上と長く形成したので、繊維強化プラスチック製線条体で構成された緊張材に対して側圧力が作用する区間(領域長)が大きくなり、引張荷重に対応した側圧力(くさび効果による定着力)を分散させることができる。このため、側圧力が作用する区間が短い場合に比べて、過度の側圧力が加わることが抑制され、繊維強化プラスチック製線条体で構成された緊張材の破断等を生じにくい定着を実現することができる。
より好ましくは、テーパ面に沿って傾斜して配置される緊張材に作用する側圧力が加わる長さを、150mm以上とすることができる。このことで、より安定した繊維強化プラスチック製線条体の定着を実現できる。
また、テーパ面に沿って傾斜して配置される緊張材に作用する側圧力が加わる長さを、300mm以下とすることができる。より安定した繊維強化プラスチック製線条体の定着を実現しつつ、定着具の小型化及び軽量化を実現できる。
また、上記定着具は、配設部と緊張材との間に配置され、一端から他端に向かってテーパ面に沿って延びる補助部材を設けることができる。
上記定着具のオス部材は、外周面から内側に凹状に形成され、緊張材の周面に接触する円弧状の第1配設部を備えることができ、また、メス部材は、オス部材が挿入された状態における第1配設部に対応する位置に設けられ、内周面から外側に向かって凹状に形成される緊張材の周面に接触する円弧状の第2配設部を備えることができる。緊張材は、第1配設部及び第2配設部に接触して周方向から挟持されるように定着具に固定される。
実施例1における繊維強化プラスチック製線条体の定着具の構成図であり、(a)は、メス部材の正面図及び断面図、(b)は、オス部材の正面図及び側面図の一例を示す図である。 実施例1におけるメス部材にオス部材を挿入した状態の正面図の一例である。 実施例1における緊張材を挟持した状態の定着具の一例を示す図であり、(a)は正面図、(b)は建造物に使用された状態を示す側面図である。 実施例1における緊張材を挟持した状態の定着具の断面図である。 表1における被試験体のテーパ面に沿って傾斜して配置される緊張材に対する側圧力が加わる長さと、定着効率の関係を示す図である。
以下、本発明の実施例について説明する。
(実施例1)
本発明の実施例1である繊維強化プラスチック製線条体の定着具について、図1から図5を参照して説明する。図1(a)は、本実施例の定着具1を構成するメス部材10の正面図及び断面図の一例である。図1(b)は、オス部材20の正面図及び側面図の一例である。図1から図4において、X軸、Y軸およびZ軸は、互いに直交する軸である。本実施例では、鉛直方向に相当する軸を、Y軸としている。
本実施例の定着具1は、メス部材10にオス部材20を挿入し、緊張材Cをメス部材10とオス部材20との間で挟み込んで該緊張材Cを固定する。定着具1は、例えば、プレストレスコンクリートの引張部材として用いられる緊張材Cの定着装置であり、建築建造物や架設建造物などの引張部材の定着装置として使用することができる。
本実施例の緊張材Cは、金属等の鋼材ではなく、繊維強化プラスチック製の線条体が用いられる。繊維強化プラスチック製線条体は、PC鋼材に比べて耐食性等が高く、引張強度に優れている複合材料であり、炭素繊維、アラミド繊維、ガラス繊維とエポキシ樹脂、ビニルエステル樹脂などを組み合せたものである。緊張材Cは、例えば、断面が円形の繊維強化プラスチック製の単線を複数撚り合わせて線条体に形成される。緊張材Cは全体として、断面が略円形に形成されている。
定着具1は、複数の緊張材Cを固定する。メス部材10は、図1(a)に示すように、オス部材20が挿入される挿通孔11を有し、X方向に長さLを有する円筒状に形成されている。挿通孔11の内周面11Aは、軸方向において一端から他端に向かって傾斜したテーパ状に形成されており、テーパ面を構成している。
メス部材10のテーパ面11Aには、周方向に所定の間隔で複数の緊張材Cそれぞれが配置される第1配設部12が形成されている。第1配設部12は、オス部材20が挿入された状態における第2配設部22に対応する位置に設けられ、テーパ面11Aから外側に向かって凹状に形成されている。第1配設部12は、例えば、緊張材Cの略円状の周面に接触する円弧状に形成することができ、X方向においてメス部材10の一端から他端まで延びている。
オス部材20は、図1(b)に示すように、メス部材10の挿通孔11と同じ又は挿通孔11よりも小さい外形形状を有し、円柱状に形成されている。また、オス部材20は、メス部材10と同様に、X方向に長さLを有している。オス部材20の外形形状は、メス部材10のテーパ面11Aと向かい合うテーパ面21を有するように軸方向においてX方向の一端から他端に向かって傾斜したテーパ状に形成されている。
オス部材20のテーパ面21には、メス部材10の第1配設部12に対応して、その周方向に所定の間隔に形成された複数の第2配設部22が形成されている。第2配設部22は、テーパ面(外周面)21から内側に凹状に形成されている。第2配設部22は、緊張材Cの周面に接触するように円弧状に形成することができる。第2配設部22は、X方向において一端から他端まで延びている。
第1配設部12及び第2配設部22は、緊張材Cと接触して周方向から挟持する配設部30として機能する。本実施例の定着具1は、メス部材10とオス部材20との間の傾斜したテーパ面11A,21の周方向に、所定の間隔で複数の配設部30が設けられている。定着具1は、複数の緊張材Cをまとめて一度に固定する定着構造を有している。
なお、本実施例では、8本の緊張材Cを固定する定着具1を例示しているが、これに限るものではない。例えば、2本以上の任意の本数に対応する配設部30を複数設けた定着具1を形成することもできる。また、配設部30の上限数(緊張材Cの上限数)は、緊張材Cやメス部材10及びオス部材の大きさに応じて設定することができる。配設部30の周方向における間隔も、配設部30の数に応じて適宜設定することができる。
図2は、オス部材20がメス部材10に挿入された状態を示す図である。図2に示すように、オス部材20がメス部材10に挿入された状態で、傾斜したテーパ面11A,21は、所定の隙間を空けて互いに向き合いように位置している。そして、メス部材10とオス部材20との間のテーパ面の周方向に、所定の間隔で複数の配設部30が形成される。円弧状(半円状)の第1配設部12及び第2配設部22が向かい合って配置されることで、メス部材10とオス部材20との間のテーパ面に、緊張材Cの配置スペースPが形成される。配置スペースPは、緊張材Cの略円形の断面形状よりも小さくなっており、緊張材Cが、第1配設部12及び第2配設部22に接触して周方向から挟持されるように構成されている。
図3は、本実施例の緊張材Cを挟持した使用状態の定着具1を示す図である。図4は、緊張材Cを挟持した状態の定着具1のX方向断面図である。
図3(b)に示すように、定着具1は、例えば、建築物等に設けることができる。定着具1は、支圧板40を介してコンクリート50に設けることができる。緊張材Cに加わるX方向の引張荷重(引張力)は、定着具1から支圧板40を介してコンクリート50に加わる。
支圧板40は、緊張材Cが挿通される孔41を有している。支圧板40は、緊張材Cが挿通される孔41を中心に定着具1の外形形状よりも大きく、コンクリート50に対して圧力を加えるための所定の接触面積を有するように構成されている。メス部材10のX方向における端面13が、孔41の周囲の当接面42と接触することで、定着具1が支圧板40を介してコンクリート50に設けられ、コンクリート50に対して引張力を作用させることができる。
より具体的に説明すると、例えば、作業現場において、緊張材Cが張られるコンクリート50に対して支圧板40をボルト等の締結部材で固定する。次に、コンクリート50に設置された支圧板40の孔41に、緊張材Cを挿通させる。
そして、メス部材10の挿通孔11内に、コンクリート50側から支圧板40の孔41に挿通された緊張材Cを挿通させる。この状態で、メス部材10の端面13を、支圧板40の当接面41に当接して配置する。その後、緊張材Cに対してX方向に引張荷重を加えた状態で、オス部材20をメス部材10に挿入する。メス部材10のテーパ周面に配置される緊張材Cは、オス部材20がくさびとなり、メス部材10及びオス部材20のくさび効果によって定着具1に挟持されて固定される。
なお、本実施例では、緊張材Cと第2配設部22との間、すなわち、オス部材20と緊張材Cとの間に補助部材Qが設けられている。補助部材Qは、定着具1のX方向の一端から他端に向かってテーパ面21に沿って延びている。補助部材Qは、例えば、摩擦シートである。摩擦シートは、シート状の合成繊維や網目の細かい金網の表面及び裏面に、研磨粒子を塗布(接着)したものである。摩擦シートは、緊張材Cに対する摩擦力を増強するために用いられ、緊張材Cの端末部分、すなわち、配設部30に配置される緊張材Cの周囲に設けることができる。
図3(a)に示すように、補助部材Qは、円弧状に形成された第2配設部22に対応して緊張材Cの周面の少なくとも一部と接触する形状(例えば、円弧状)に形成することができる。また、図3(b)に示すように、補助部材Qは、定着具1の支圧板40と当接する端面13とは逆側の配設部30の端部(緊張材Cの基端側端部)から所定の長さ分、延設されるように形成されている。このように構成することで、緊張材Cに対してテーパ面と接触する領域と非接触の領域との境界で加わるせん断力等を低減させることができる。
なお、本実施例では、配設部30の一部(第2配設部22)のみに補助部材Qを設けているが、これに限るものではない。例えば、配設部30全体(第1配設部12及び第2配設部22)又は配設部30の一部(第1配設部12)のみに、補助部材Qを設けてもよい。また、補助部材Qは、配設部30に対して一体に又は別体で設けることができる。また、補助部材Qは、緊張材Cに対して予め設けるように構成してもよい。
本実施例の定着具1では、X方向に張られる緊張材Cは、テーパ面11A,21によってX方向(メス部材10及びオス部材20の軸方向)に対して傾斜して挟持されている。つまり、定着具1のY方向の断面積は、図3(b)に示すように、建造物側に位置する右側端部から緊張材Cの基端側の左側端部に向かって徐々に大きくなっており、緊張材Cは、定着具1によって軸方向に対して角度α傾斜した状態で挟持されている。角度αは、テーパ面11A,21のテーパ角度に相当する。
また、図3(b)の例に示すように、定着具1の右側端部(端面13)からコンクリート50側に向かって張られる領域では、緊張材Cは、X方向(軸方向)に平行に張られており、右側端部までX方向に平行に張られた緊張材Cが、当該右側端部から左側の緊張材Cを挟持する定着領域においてテーパ面11A,21に沿ってX方向に傾斜して張られている。
このようにテーパ面11A,21の周方向に放射状に配置される複数の各緊張材Cは、コンクリート50側の領域においてX方向(軸方向)に平行に張られつつ、定着具1の右側端部からテーパ面11A,21のテーパ角度αに沿って左側端部に向かって傾斜して張られ、メス部材10及びオス部材20のくさび効果により定着具1に固定される。
次に、図4を参照して、X方向に引張荷重が作用する緊張材Cに対し、定着具1に緊張材Cを固定するための側圧力Fについて説明する。なお、図4の例では、補助部材Qを省略している。
図4に示すように、緊張材Cに対し、テーパ面11A,21のX方向への嵌め合い、言い換えれば、メス部材10及びオス部材20のくさび効果は、緊張材Cの表面に対して直交する方向から側圧力Fを当該緊張材Cに与えている。この側圧力Fが、緊張材Cを定着具1に固定させるための定着力となる。
ここで、側圧力Fは、定着具1のX方向における緊張材Cとの接触面の長さに応じて変化する。例えば、定着領域の長さが短い場合、緊張材Cと定着領域との接触面積が小さくなる。このため、接触面積が小さい領域でX方向に作用する引張荷重に対抗した大きい摩擦抵抗が得られるように、緊張材Cに側圧力を与える必要がある。これに対して、定着領域を長く形成すると、緊張材Cと定着領域との接触面積が大きくなる。このため、X方向に作用する引張荷重に対抗した適切な摩擦抵抗が、緊張材Cに作用させる側圧力を大きくしなくても得ることができる。
そこで、本実施例の定着具1は、X方向(軸方向)における長さLを長く形成することで、繊維強化プラスチック製線条体で構成される緊張材Cに対して側圧力Fが作用する区間(定着領域)を長く形成する。このように構成することで、引張荷重に対応する側圧力(くさび効果による定着力)Fが、定着領域に配設される緊張材Cの長さ方向全体に分散させることができる。このため、側圧力Fが作用する区間が短い場合に比べて、過度の側圧力が緊張材Cに加わることが抑制され、繊維強化プラスチック製線条体で構成される緊張材Cの破断等が生じにくい定着構造を実現することができる。
表1は、緊張材Cが接触するテーパ面11A,21の長さ方向に対応するメス部材10及びオス部材20のX方向における一端から他端までの長さLが異なる各定着具1(被試験体A〜H)それぞれについて行った評価試験の試験結果を示している。
Figure 2014188469
本評価試験では、各定着具1の片端に、プレストレスコンクリート工法に緊張材として用いる繊維強化プラスチック製線条体を装着して引張試験を行った。なお、引張試験は、土木学会規準「連続繊維補強材を用いたPC工法の定着具及び接続具の性能試験方法」(JSCE-E537-1999)に準じている。また、繊維強化プラスチック製線条体は、土木学会規準「連続繊維補強材の品質規格」(JSCE-E131-1999)に準じている。
具体的には、繊維強化プラスチック製線条体は、炭素繊維及びエポキシ樹脂の複合材を材料とする単線を撚り合わせて形成されたものを用いた。繊維強化プラスチック製線条体の直径は、12.5mmである。保証破断荷重P0は、1288kNである。
引張試験では、所定長さを有する試験ベンチに所定本数の繊維強化プラスチック製線条体を挿入する。なお、定着具1に配置される繊維強化プラスチック製線条体の本数を7本に設定して試験を行っている。長さ方向における試験ベンチの両端において、試験ベンチ固定側の各繊維強化プラスチック製線条体の一端側の余長に、定着具1が支圧板40を介して固定される。また、試験ベンチ緊張側の各繊維強化プラスチック製線条体の他端側の余長に、ジャッキ(引張試験装置)が固定される。
そして、ジャッキにより、所定の引張速度(載荷速度)で、片端が定着具1に固定される各繊維強化プラスチック製線条体に荷重を与えた。ジャッキによる載荷は、少なくとも1つの繊維強化プラスチック製線条体の破断あるいは定着具1の変形などにより最大引張荷重に達するまで行った。
なお、本引張試験に用いられる繊維強化プラスチック製線条体には、緊張材Cの形状に合わせて鉄製のワイヤ等で筒状に形成したブレードネットの緩衝材(緩衝層)は設けられていない。本引張試験は、繊維強化プラスチック製線条体とは個別に構成される上述した補助部材Qが、7つの配設部30それぞれに配置された状態で行われた。補助部材Qは、上述した摩擦シートを用いた。なお、本引張試験の定着具1の定着構造は、配設部30において、繊維強化プラスチック製線条体の周方向の面の少なくとも一部が、配設部30に対して直接接触した状態となっている。また、各被試験体A〜Hは、テーパ角度(側圧力Fが作用する定着領域において、テーパ面11A,21又はテーパ面11A,21に沿って配置される繊維強化プラスチック製線条体の軸方向に対する傾斜角度)が同じあり、長さLを相違させたものである。
本評価試験の定着効率は、繊維強化プラスチック製線条体の保証破断荷重P0に対する引張試験による破断荷重P(又は、定着具1から繊維強化プラスチック製線条体が抜けた場合の抜け荷重)の割合である。定着効率は、「定着効率(%)=(P/P0)×100」で求められる。
表1に示すように、80%以上の大きな定着効率が得られた被試験体に「○」が記されており、80%未満の小さな定着効率が得られた被試験体に「×」が記されている。ここで、本評価試験では、安定した定着効率の基準を80%以上に設定している。
これは、土木学会「連続繊維を用いたコンクリート構造物の設計・施工指針(案),平成8年9月」に準じており、実際の施工において、緊張材へ与える荷重は、最大でも緊張材の保証破断荷重(P0)の80%であることに基づいている。したがって、80%以上の定着効率が得られれば、実使用に対して十分な定着性能を発揮できるので、本評価試験では、緊張材の保証破断荷重(P0)の80%を最大の引張荷重とする現場での実使用に基づいて、十分な定着性能を発揮できる安定した定着効率の基準を、80%以上に設定している。
被試験体Aは、従来のPC鋼材の定着具であり、長さLは、100mmである。表1から明らかなように、被試験体Aに比べて、定着具1の長さLが長くなるほど、定着効率が大きくなっていることが確認された。つまり、側圧力Fが作用する区間(定着領域)が長くなるほど、引張荷重に対応する側圧力(くさび効果による定着力)Fが、定着領域に配設される繊維強化プラスチック製線条体の長さ方向全体に分散されていることが確認された。なお、被試験体A〜Hのいずれにおいても、定着効率は、繊維強化プラスチック製線条体が破断した時点における引張荷重(表1の最大荷重)が用いられて計算されたものである。
本評価試験では、被試験体Aよりも長さLを長くすると、被試験体Aに比べて大きな定着効率が得られ、定着具1の長さLが125mmの被試験体Bでは、75.2%の定着効率を得ることができた。さらに、定着具1の長さLを長くし、長さLが130mmの被試験体Cは、引張試験中において低荷重時に繊維強化プラスチック製線条体が破断することなく、80.1%の大きな定着効率を得ることができた。そして、被試験体Aよりも長さLが長い被試験体D,E,F,G,Hも、引張試験中において低荷重時に繊維強化プラスチック製線条体が破断せずに、それぞれ90.3%、96.1%,98.4%、99.0%,99.7%の大きな定着効率を得ることができた。被試験体D,E,F,G,Hの試験結果において、長さLが150mm以上である場合、定着効率90%を下回ることがなかったことを確認でき、さらには、長さLが200mm以上となると、98%以上の極めて大きい定着効率が得られることが確認できた。また、これら各被試験体B,C,D,E,F,G,Hでの引張試験において、定着具1の先端で繊維強化プラスチック製線条体が2本破断したのは、被試験体Eのみであり、各被試験体B,C,D,F,G,Hは、1本が破断したのみであった。つまり、これら各被試験体B,C,D,E,F,G,Hでの引張試験において、繊維強化プラスチック製線条体が3本以上破断することがなかった。
一方、定着具1の長さLが100mmである従来のPC鋼材用の被試験体Aは、引張試験中において低荷重時に繊維強化プラスチック製線条体が破断してしまい、54.5%の小さな定着効率しか得ることができなかった。被試験体Aは、低荷重時にもかかわらず定着具1の先端(オス部材20の先端)において局所的にせん断力が加わり、7本の繊維強化プラスチック製線条体のうち、3本が破断した。被試験体Aは、長さLが短いため、引張荷重に対応する側圧力Fを、定着領域に配設される繊維強化プラスチック製線条体の長さ方向全体に十分に分散できず、大きい定着効率が得にくいことが確認できた。
図5は、表1の評価試験結果における各被試験体の長さと定着効率の関係を示した図である。図5に示すように、従来品である被試験体Aに対して被試験体Bから定着効率が急激に上昇しおり、長さLが130mm以上の被試験体Cで80%以上の大きな定着効率となっている。言い換えれば、長さLが130mmよりも短くなるにつれて、定着効率が急激に低下し、小さな定着効率しか得られないことが明確に把握できる。また、被試験体Cに対して被試験体Dの定着効率も急激に上昇しており、長さLが150mm以上だと、90%以上の大きな定着効率が得られること分かる。
また、長さLが200mm以上の各被試験体F,G,Hは、98.4%、99.0%、99.7%の極めて大きな定着効率となっており、被試験体Hは、定着効率が100%付近までの上昇している。このとき、図5に示すように、長さLが300mmを超える範囲では、更なる定着効率の向上はあまり見込めないことが把握できる。一方で、長さLが長くなってもテーパ角度が一定(同じ)なので、被試験体AからHになるにつれて、外形形状が大型化し、重量も大きくなる。そこで、300mmを長さLの上限とし、長さLが、130mm以上300mm以下、又は150mm以上300mm以下の範囲とすることで、安定した定着性能を発揮させつつ、小型化、軽量化された繊維強化プラスチック製線条体の定着具を実現することができる。
なお、定着効率の向上と定着具の小型化、軽量化の観点では、被試験体Fを境に定着効率の上昇率(図5の傾き)が小さくなっている。そこで、98.4%以上の大きな定着効率が得られる被試験体Fの200mmを長さLの上限とし、例えば、長さLを130mm以上200mm以下、又は150mm以上200mm以下の範囲とすることで、安定した定着性能を発揮させつつ、更なる小型化、軽量化された繊維強化プラスチック製線条体の定着具を実現することができる。同様に、99.0%以上の大きな定着効率が得られる被試験体Gの250mmを長さLの上限とし、例えば、長さLを130mm以上250mm以下、又は150mm以上250mm以下の範囲とすることもできる。この場合、安定した定着性能を発揮させつつ、長さLが300mmの被試験体Hよりも小型化、軽量化された繊維強化プラスチック製線条体の定着具を実現することができる。
このように本評価試験において、定着具1のメス部材10とオス部材20との間に形成されるテーパ面の周方向に所定間隔で複数の繊維強化プラスチック製線条体が配置される定着構造では、定着具1の定着領域に相当する長さLが130mm以上である場合、定着効率80%に達するまでに、低荷重時に繊維強化プラスチック製線条体が破断することがなかった。
特に、定着具1の定着領域に相当する長さLが150mm以上である場合、定着効率90%を下回ることがなく、引張荷重に対抗した大きい摩擦抵抗が得られた。150mm以上の長さを有する定着具1では、引張荷重に対抗した大きい摩擦抵抗を得るための側圧力Fが、定着領域に配設される繊維強化プラスチック製線条体の長さ方向全体に対して分散する度合いが大きくなり、繊維強化プラスチック製線条体の破断等を抑制しつつ、大きい定着力を作用させることができることを確認できた。
本実施例の定着具1は、メス部材10にオス部材20を挿入して繊維強化プラスチック製線条体の緊張材Cを挟持して固定させる繊維強化プラスチック製線条体の定着具であり、メス部材10とオス部材20との間の傾斜したテーパ面の周方向に所定の間隔で複数の緊張材Cそれぞれが配置される複数の配設部30を備えている。そして、緊張材Cが接触するテーパ面の長さ方向に対応するメス部材10及びオス部材20の一端から他端までの長さが、130mm以上に形成されている。
テーパ面に沿って傾斜して配置される緊張材Cに作用する側圧力が加わる長さが、130mm以上となるように長く形成されているので、上記表1の評価試験結果から明らかなように、繊維強化プラスチック製線条体で構成される緊張材Cの側圧力が作用する区間が大きくなり、引張荷重に対応した側圧力を緊張材C全体に分散させつつ、大きい定着効率で緊張材Cを固定することができる。このため、緩衝材によって緊張材Cへの局部的なせん断力等を分散させるのでなく、定着構造として繊維強化プラスチック製線条体で構成される緊張材Cに対し、過度の側圧力が加わることを抑制させることができ、緊張材Cの破断等が生じにくい定着を実現することができる。
特に、本実施例の定着構造は、定着領域に相当する長さLが130mm以上であれば、繊維強化プラスチック製線条体で構成される緊張材Cの破断等が生じにくい定着を実現することができるが、より好ましくは、表1に示すように、定着具1の定着領域に相当する長さLを150mm以上とすることで、定着効率90%のより安定した定着を実現することができる。さらには、定着具1の定着領域に相当する長さLを200mm以上とすることで、定着効率98%以上のより安定した定着を実現することができる。
また、本実施例の定着具1は、従来とは異なり、実際の施工現場である建造物等の作業場所で緊張材Cをメス部材10及びオス部材20によって定着させる定着作業を行うことができる。
従来は、例えば、特許文献1のように1本の緊張材に対して1つのくさびが必要であり、複数本の緊張材を固定する場合、複数のくさびが必要であった。このため、作業場所において、個別のくさび効果による側圧力を複数本の緊張材それぞれに対して作用させて固定していく定着作業は、煩雑であり、現実的ではない。また、従来は、複数本の緊張材を1つの定着具で固定する際、定着具と緊張材とをセメントなどで固着させる必要があった。このとき、セメントが十分に固着していないと、定着具と緊張材との定着が不十分となるおそれがあるため、実際の建造物等の施工現場において定着具と緊張材とを定着させる作業を行うことができず、事前に施工場所とは異なる工場で定着具と緊張材とをセメントなどで固着させる作業が必要であった。
このように従来は、定着具が設置された緊張材を施工場所である建造物等に搬送し、定着具が予め設置された状態の緊張材を施工対象の建造物等に配設していた。したがって、施工現場での定着具と緊張材との定着作業を行うことができず、作業性向上を図ることができない課題があった。
これに対して、本実施例の定着具1は、上述したように建造物等の施工現場においてメス部材10及びオス部材20を組付けることで、コンクリート50に張られる複数の緊張材Cを定着具1に簡単に固定することができる。このため、作業性が極めて高い。例えば、作業現場での緊張材Cの長さを調整しながら、定着具1を容易にかつ精度良く配設することができる。また、セメントなどを用いた定着作業を必要としないため、緊張材Cに与える引張荷重の調整を容易に行え、現場での施工状況に応じた定着具1の設置を行うことができる。
1:定着具
10:メス部材
11:挿通孔
11A:テーパ面
12:第1配設部
20:オス部材
21:テーパ面
22:第2配設部
30:配設部
C:緊張材
Q:補助部材

Claims (5)

  1. メス部材にオス部材を挿入して繊維強化プラスチック製の線条体で構成された緊張材を挟持して固定させる定着具であって、
    前記メス部材及び前記オス部材は、一端から他端に向かって傾斜したテーパ状に形成されるとともに、前記メス部材と前記オス部材との間の傾斜したテーパ面の周方向に所定の間隔で複数の前記緊張材それぞれが配置される複数の配設部を備え、
    前記緊張材が接触するテーパ面の長さ方向に対応する前記メス部材及び前記オス部材の前記一端から他端までの長さが、130mm以上であることを特徴とする繊維強化プラスチック製線条体の定着具。
  2. 前記長さが150mm以上であることを特徴とする請求項1に記載の繊維強化プラスチック製線条体の定着具。
  3. 前記長さが300mm以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の繊維強化プラスチック製線条体の定着具。
  4. 前記配設部と前記緊張材との間に配置され、前記一端から他端に向かって前記テーパ面に沿って延びる補助部材を設けたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の繊維強化プラスチック製線条体の定着具。
  5. 前記オス部材は、外周面から内側に凹状に形成され、前記緊張材の周面に接触する円弧状の第1配設部を備え、
    前記メス部材は、前記オス部材が挿入された状態における前記第1配設部に対応する位置に設けられ、内周面から外側に向かって凹状に形成される前記緊張材の周面に接触する円弧状の第2配設部を備え、
    前記緊張材は、前記第1配設部及び前記第2配設部に接触して周方向から挟持されることを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の繊維強化プラスチック製線条体の定着具。
JP2013557301A 2013-05-20 2013-05-20 繊維強化プラスチック製線条体の定着具 Active JP5514966B1 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2013/003209 WO2014188469A1 (ja) 2013-05-20 2013-05-20 繊維強化プラスチック製線条体の定着具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5514966B1 JP5514966B1 (ja) 2014-06-04
JPWO2014188469A1 true JPWO2014188469A1 (ja) 2017-02-23

Family

ID=51031222

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013557301A Active JP5514966B1 (ja) 2013-05-20 2013-05-20 繊維強化プラスチック製線条体の定着具

Country Status (4)

Country Link
US (1) US9157504B2 (ja)
JP (1) JP5514966B1 (ja)
CN (2) CN104179886B (ja)
WO (1) WO2014188469A1 (ja)

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9157504B2 (en) * 2013-05-20 2015-10-13 Kyokuto Kogen Concrete Shinko Co., Ltd. Anchoring device for filament body made of fiber reinforced plastic
WO2015073436A1 (en) * 2013-11-12 2015-05-21 Vectorsum, Inc. Composite sucker rod assembly for underground wells
CA2976625A1 (en) * 2015-02-16 2016-08-25 Tokyo Rope Mfg. Co., Ltd. End fixing structure of composite wire rod
DE202015002866U1 (de) * 2015-04-17 2015-06-19 Kolja Kuse Solarmodul mit Steinrahmen
JP6586695B2 (ja) * 2015-07-08 2019-10-09 国立研究開発法人物質・材料研究機構 繊維強化プラスチックケーブルの定着構造体及びその製造方法、強度試験方法、並びに強度試験用サンプル
US10862244B2 (en) 2016-08-29 2020-12-08 Nike, Inc. Cord-securing mechanism
CN106286530B (zh) * 2016-08-31 2018-03-13 北京术锐技术有限公司 一种多根杆的锁紧装置
SE1600315A1 (sv) * 2016-10-11 2018-04-12 Rolf Bertil Wall Med Firma Airstone Acad Concrete pre-stressed with fiber reinforced polymers
US11111105B2 (en) 2017-01-26 2021-09-07 Otis Elevator Company Compliant shear layer for elevator termination
JP7004967B2 (ja) * 2017-09-29 2022-02-04 金森藤平商事株式会社 ロープアンカー及びその施工方法
CN109723759B (zh) * 2017-10-30 2021-02-09 北京精密机电控制设备研究所 一种腱传动的锁紧工装
EP3733958B1 (en) * 2017-12-26 2024-05-01 Riken Kogyo Inc. Wire rope with resin wire, mold with resin wire winding, and method for manufacturing wire rope with resin wire
CN110565547B (zh) * 2019-10-17 2020-06-26 北京市市政四建设工程有限责任公司 一种斜腿钢构桥梁支顶加固装置及方法
IT202000009814A1 (it) * 2020-05-05 2021-11-05 Maxspar S R L Metodo di produzione di un terminale per sartie pretensionate in fibra di carbonio e prodotto così ottenuto
US11982086B2 (en) * 2020-12-16 2024-05-14 Iowa State University Research Foundation, Inc. Ultra high-performance concrete bond anchor
CN115313250B (zh) * 2022-08-15 2023-07-25 北京建工集团有限责任公司 一种用于电线穿管的牵带工具

Family Cites Families (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2618147A (en) * 1941-09-30 1952-11-18 Freyssinet Eugene Means anchoring tensioned cable for prestressed concrete
US2686963A (en) * 1948-04-27 1954-08-24 Freyssinet Eugene Method of anchoring reinforcements
US3045305A (en) * 1954-01-28 1962-07-24 Concrete Technology Corp Concrete prestressing cable grip
US3522682A (en) * 1968-03-08 1970-08-04 Howlett Machine Works Multiple tendon anchorage
US3605202A (en) * 1968-12-11 1971-09-20 Ricardo Barredo De Valenzuela System for fixing cables and rods subjected to stress
US3600765A (en) * 1968-12-27 1971-08-24 American Chain & Cable Co Rope end coupling
US3676900A (en) * 1969-04-19 1972-07-18 Ricardo De Valenzuela System of fixing braided cables and rods subjected to stress
NL7018796A (ja) * 1970-12-24 1972-06-27
US3676899A (en) * 1971-03-05 1972-07-18 Delbert D Ehlert Cable shackle
US4507008A (en) * 1983-05-13 1985-03-26 At&T Bell Laboratories Stranded cable termination arrangement
JPS63143597A (ja) 1986-12-08 1988-06-15 日本電気株式会社 音声デ−タ登録方式
JPH0322319Y2 (ja) * 1987-03-12 1991-05-15
CA2047013C (en) * 1991-07-08 1994-12-13 Doug Milne Cable grip
JP2771774B2 (ja) * 1994-07-07 1998-07-02 川鉄テクノワイヤ株式会社 定着装置
US6082063A (en) * 1996-11-21 2000-07-04 University Technologies International Inc. Prestressing anchorage system for fiber reinforced plastic tendons
FR2798409B1 (fr) * 1999-09-15 2002-01-04 Freyssinet Int Stup Systeme de connection d'un cable a une structure d'ouvrage de construction
AU2003271451A1 (en) * 2003-10-03 2005-04-21 University Of Waterloo Tension anchorage system
JP4303569B2 (ja) 2003-11-21 2009-07-29 株式会社ピーエス三菱 Frp緊張材の定着方法
JP2006257677A (ja) * 2005-03-15 2006-09-28 Sumitomo Denko Steel Wire Kk Pc定着部材
US8425143B2 (en) * 2009-08-12 2013-04-23 Tokyo Rope Manufacturing Co., Ltd. End anchoring structure and method for fiber-reinforced plastic filament body
US9157504B2 (en) * 2013-05-20 2015-10-13 Kyokuto Kogen Concrete Shinko Co., Ltd. Anchoring device for filament body made of fiber reinforced plastic

Also Published As

Publication number Publication date
US9157504B2 (en) 2015-10-13
WO2014188469A1 (ja) 2014-11-27
CN104179886B (zh) 2017-04-12
CN104179886A (zh) 2014-12-03
US20140341646A1 (en) 2014-11-20
CN203809600U (zh) 2014-09-03
JP5514966B1 (ja) 2014-06-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5514966B1 (ja) 繊維強化プラスチック製線条体の定着具
US8425143B2 (en) End anchoring structure and method for fiber-reinforced plastic filament body
WO2016132437A1 (ja) 複合線条体の端末定着構造
JP6235041B2 (ja) ロープの端末定着方法および端末定着具付きロープ、ロープの端末定着方法に用いる端末金具
KR102187818B1 (ko) 베딩재료를 갖는 케이블 앵커리지
Alias et al. Structural performance of grouted sleeve connectors with and without transverse reinforcement for precast concrete structure
KR20120113619A (ko) 비정형 콘크리트 구조물의 프리스트레스 도입을 위한 긴장재 정착장치 및 이를 이용한 비정형 콘크리트 구조물의 긴장재 정착구조
JP6442104B1 (ja) 連続繊維補強より線の定着具
JP2015508136A (ja) 繊維強化プラスチックのフラットストリップ帯状体製の引張部材に力を導入するための器具
KR101482388B1 (ko) 프리스트레스트 거더
KR20170140848A (ko) 콘크리트 구조물 보강용 강섬유
JP2014074299A (ja) 開口を有するコンクリート梁のせん断補強効果の評価方法
JP5477792B2 (ja) 定着具
JP2006176957A (ja) 高張力繊維複合緊張材の定着方法及びその定着構造
JP6993643B2 (ja) 定着構造及び定着方法
JP2016098593A (ja) 緊張材の接続具及び定着具
Zheng et al. Pullout Bond Properties of Grout-Filled Mechanical Splice for Precast Concrete Construction
JP2014029088A (ja) プレストレストコンクリート部材の製造方法及び定着構造
JP6126455B2 (ja) プレストレストコンクリート部材の製造方法及びコンクリート部材
JP6022997B2 (ja) 緊張材の定着体及び引張部材
JP2009114626A (ja) 縦列多段式アンカー
JP3897637B2 (ja) 複合pc鋼材とその定着具
JP2015086579A (ja) Pcケーブル定着具
JPWO2010098401A1 (ja) コンクリート応力分散構造とコンクリート応力分散システムとコンクリート構造物施工方法

Legal Events

Date Code Title Description
A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20140312

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140325

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140331

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5514966

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250