JPWO2014181481A1 - 通信システム、基地局、端末、及び制御方法 - Google Patents

通信システム、基地局、端末、及び制御方法 Download PDF

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Abstract

端末(10)において受信処理部(12)は、基地局から送信された割り当て情報(つまり、送信指示)を受信する。そして、第2処理区間の第1の測定単位区間において、測定用信号検出部(23)は、受信した割り当て情報が示す送信時間以外で他の端末(10)が送信した測定用信号を、検出する。そして、送信処理部(15)は、測定用信号検出部(23)で検出された測定用信号に関する情報を、基地局へ報告する。

Description

本発明は、通信システム、基地局、端末、及び制御方法に関する。
3GPPにおけるLTE(3rd Generation Partnership Project Long Term Evolution)の標準化では、基地局装置と端末装置との間のトラヒック量を削減するために、端末同士が直接通信を行うD2D(Device to Device)通信の議論が始まっている。なお、以下では、基地局装置は、単に「基地局」と呼び、端末装置は、単に「端末」と呼ぶことがある。
D2D通信を行う場合、端末は、通信相手となる端末を発見する処理、及び、端末間の通信路の品質を測定する処理を行う。例えば、端末を一意に識別可能な新たなコードを導入して、端末同士が発見し合う技術が提案されている。この提案では、各端末は、基地局から指定されたホッピングパターンに従って、端末識別コードをマッピングするリソース(周波数及び時間)を変えながら、端末識別コードを送信する。ここで、端末は自身が端末識別コードを送信している時間に他の端末から送信された端末識別コードを受信することができない。このため、端末識別コードをマッピングするリソース(周波数及び時間)を変えることにより、或る時点で端末識別コードの送信時間が重なっていた2つの端末の他の時点での送信時間が重ならないようにしている。
特開2013−34165号公報
Qualcomm、"LTE Direct Overview"、[online]、2012年、[2013年4月25日検索]、インターネット〈http://s3.amazonaws.com/sdieee/205-LTE+Direct+IEEE+VTC+San+Diego.pdf〉
しかしながら、従来の端末間通信路の品質測定方法では、端末は基地局から一度指定されたホッピングパターンに従って端末識別コードの送信を継続するため、例えば、全端末間の通信路の品質を測定し終わるまでの時間が長期化してしまう可能性がある。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、端末間通信路の品質測定を効率化できる、通信システム、基地局、端末、及び制御方法を提供することを目的とする。
開示の態様では、端末間で直接に通信可能な端末が前記端末の送信時間以外で検出した他の端末からの測定用信号に関する報告を受信し、前記端末が測定用信号を送信する送信時間に関する第1の割り当て情報を前記端末に送信し、前記第1の割り当て情報が示す送信時間以外に前記端末が検出した測定用信号に関する前記報告を用いて、第2の割り当て情報を形成し、前記形成した第2の割り当て情報を前記端末に送信する。
開示の態様によれば、端末間通信路の品質測定を効率化できる。
図1は、実施例1の通信システムの一例を示す図である。 図2は、実施例1の基地局の一例を示すブロック図である。 図3は、実施例1の第1の端末の一例を示すブロック図である。 図4は、実施例1の第2の端末の一例を示すブロック図である。 図5は、実施例1の基地局の処理動作の一例を示すフローチャートである。 図6は、実施例1の通信システムの処理動作の一例を示す図である。 図7は、測定指示の形成、並びに、測定指示に基づく測定用信号の送信及び測定の一例の説明に供する図である。 図8は、測定指示の形成、並びに、測定指示に基づく測定用信号の送信及び測定の一例の説明に供する図である。 図9は、実施例2の基地局の処理動作の一例を示すフローチャートである。 図10は、実施例2の通信システムの処理動作の一例を示す図である。 図11は、実施例3の通信システムの一例を示す図である。 図12は、実施例3の第1の端末の一例を示すブロック図である。 図13は、実施例3の第2の端末の一例を示すブロック図である。 図14は、実施例3の通信システムの処理動作の一例の説明に供する図である。 図15は、実施例3の通信システムの処理動作の一例の説明に供する図である。 図16は、実施例4の第1の端末の一例を示すブロック図である。 図17は、実施例4の測定用信号の一例を示す図である。 図18は、実施例4の第2の端末の一例を示すブロック図である。 図19は、端末のハードウェア構成例を示す図である。 図20は、基地局のハードウェア構成例を示す図である。
以下に、本願の開示する通信システム、基地局、端末、及び制御方法の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態により本願の開示する通信システム、基地局、端末、及び制御方法が限定されるものではない。また、実施形態において同一の機能を有する構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
[実施例1]
[通信システムの概要]
図1は、実施例1の通信システムの一例を示す図である。図1において、通信システム1は、端末10−1,2,3,4と、端末40−1,2,3と、基地局50とを有する。図1において、セルC50は、基地局50の射程エリアと第1のチャネル周波数によって規定される。端末10−1,2,3,4は、D2D通信が可能な端末であり、端末40−1,2,3は、D2D通信を行わない端末である。以下では、端末10−1,2,3,4を特に区別しない場合には、総称して、端末10と呼ぶことがある。また、端末40−1,2,3を特に区別しない場合には、総称して、端末40と呼ぶことがある。また、図1に示した端末10と、端末40と、基地局50との数は一例であり、これに限定されるものではない。また、基地局50は、例えば、マクロ基地局であってもよいし、LTEシステムにおける、張出基地局(RRH:Radio Remote Header)を用いた基地局、フェムト基地局、又は、小型基地局であってもよい。
端末10は、「第1処理区間」において、基地局50のセル識別情報(例えば、PCI:Physical Cell Identification)及び基地局50から割り当てられた端末識別情報(例えば、無線ネットワーク一時識別子(RNTI:Radio Network Temporary ID))に基づいて一義的に定まる、送信時間及び「測定用信号」によって、測定用信号を送信する。すなわち「第1処理区間」では、端末10は、自律的に送信時間及び測定用信号を特定し、特定した送信時間に特定した測定用信号を送信する。ここで、「測定用信号」とは、1つの端末10と他の端末10との間の、端末間通信路の品質測定を測定するために用いられる信号である。なお、上記のPCIやRNTI以外の情報を基に測定用信号の設定を行ってもよい。例えば、端末毎にランダムに選択された数値情報を基に測定用信号の設定を行ってもよい。
また、端末10は、第1処理区間において、自身の送信時間以外の時間で他の端末10から送信された測定用信号を検出する処理を行う。そして、端末10は、第1処理区間において検出した測定用信号に関する情報(つまり、測定報告)を、基地局50へ送信(報告)する。なお、基地局50は、端末10が測定用信号の送信及び検出を開始するタイミング、つまり、第1処理区間の開始タイミングに関する情報(つまり、測定開始指示)を端末10に送信(通知)してもよい。
基地局50は、端末10から第1処理区間における検出結果の報告を受け取ると、各端末10に対して「第2処理区間」における測定用信号の送信パターンを割り当てる。送信信号の送信パターンとは、例えば、送信時間と、測定用信号として用いられる符号系列との組合せによって規定されるパターンである。ここで、基地局50は、第1処理区間において測定されていない端末間通信路に対応する端末10が測定用信号を送信するように、送信パターンを割り当てる。そして、基地局50は、各端末10の送信パターンを示す割り当て情報(つまり、測定指示)を、各端末10に送信する。
そして、端末10は、基地局50から受け取った割り当て情報に基づいて、第2処理区間内の「第1の測定単位区間」において、測定用信号を送信する。また、端末10は、第1の測定単位区間において、自身の送信時間以外の時間で他の端末10から送信された測定用信号を検出する処理を行う。そして、端末10は、第1の測定単位区間において検出した測定用信号に関する情報を、基地局50へ送信(報告)する。
そして、基地局50は、端末10から第1の測定単位区間における検出結果の報告を受け取ると、各端末10に対して第2処理区間内の第2の測定単位区間における測定用信号の送信パターンを割り当てる。ここで、基地局50は、第1処理区間及び第1の測定単位区間において測定されていない端末間通信路に対応する端末10が測定用信号を送信するように、送信パターンを割り当てる。そして、基地局50は、各端末10の送信パターンを示す割り当て情報を、各端末10に送信する。このような基地局50による送信パターンの割り当てと、端末10による検出結果の報告とは、セルC50内の端末10間の端末間通信路のすべてについての検出が完了するまで、行われる。すなわち、第2処理区間には、基本的には、複数の測定単位区間が含まれる。
そして、基地局50は、第2処理区間が終わると、「第3処理区間」において端末40が測定用信号を送信するように制御する。この測定用信号に基づいて、端末10が干渉レベルを検出する。
以上のように、基地局50が割り当て情報によって端末10による測定用信号の送信を制御することにより、D2D通信を行う端末10間の、端末間通信路の品質測定を効率化することができる。
[基地局50の構成例]
図2は、実施例1の基地局の一例を示すブロック図である。図2において、基地局50は、無線部51と、受信処理部52と、制御部53と、送信処理部54とを有する。また、無線部51は、受信無線部55と、送信無線部68とを有する。また、受信処理部52は、FFT部56と、復調部57と、復号部58と、分離部59とを有する。また、制御部53は、無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)部60と、MAC制御部61とを有する。また、送信処理部54は、パケット生成部62と、MACスケジューリング部63と、符号化部64と、変調部65と、多重部66と、IFFT部67とを有する。
受信無線部55は、アンテナを介して受信した受信信号に対して所定の受信無線処理、つまりダウンコンバート、アナログディジタル変換等を施し、受信無線処理後の受信信号をFFT部56へ出力する。
FFT部56は、受信無線部55から受け取った受信信号に対して高速フーリエ変換処理を施し、高速フーリエ変換処理後の受信信号を復調部57へ出力する。
復調部57は、FFT部56から受け取った受信信号を復調し、復調後の受信信号を復号部58へ出力する。
復号部58は、復調部57から受け取った受信信号を復号し、復号後の受信信号を分離部59へ出力する。
分離部59は、復号部58から受け取った受信信号から制御情報及び受信データを抽出し、抽出した制御情報を無線リソース制御部60へ出力し、抽出した受信データを上位レイヤの機能部へ出力する。ここで、無線リソース制御部60へ出力される制御情報には、端末10から送信された、上記の測定報告が含まれる場合がある。
無線リソース制御部60は、無線リソース制御情報(つまり、RRC(Radio Resource Control)制御情報)を形成し、形成した無線リソース制御情報をパケット生成部62へ出力する。
例えば、無線リソース制御部60は、端末10に割り当てた無線ネットワーク一時識別子を含めた無線リソース制御情報を形成し、形成した無線リソース制御情報をパケット生成部62へ出力する。
無線リソース制御部60は、第1処理区間の開始前に、上記の測定開始指示を含めた無線リソース制御情報を形成し、形成した無線リソース制御情報をパケット生成部62へ出力する。
また、無線リソース制御部60は、分離部59から受け取った制御情報に基づいて、無線リソース制御情報を形成し、形成した無線リソース制御情報をパケット生成部62へ出力する。例えば、無線リソース制御部60は、第2処理区間において測定報告を受け取った場合、その測定報告に基づいて未だ測定されていない端末間通信路を特定し、特定した端末通信路に対応する端末10に対する割り当て情報(つまり、測定指示)を形成する。そして、無線リソース制御部60は、形成した測定指示を含めた無線リソース制御情報を形成し、形成した無線リソース制御情報をパケット生成部62へ出力する。
また、無線リソース制御部60は、全ての端末間通信路について品質測定が完了したか否かを判定する。完了したと判定した場合、つまり、第2処理区間が終了すると判定した場合、完了通知をMAC制御部61へ出力する。
MAC制御部61は、自局と端末10との間の通信に用いられるリソースを割り当てる。このリソースは、例えば、時間と周波数とによって規定される。そして、MAC制御部61は、割り当てたリソース(以下では、「割り当てリソース」と呼ばれることがある)に関する情報を含む個別制御情報を、MACスケジューリング部63及び多重部66へ出力する。
また、MAC制御部61は、無線リソース制御部60から完了通知を受け取ると、端末40に対して測定用信号の送信を命じる測定用信号送信指示を含む個別制御情報を、多重部66へ出力する。
パケット生成部62は、端末10宛て又は端末40宛ての送信データ、つまりユーザデータ、及び、無線リソース制御部60から端末10宛ての無線リソース制御情報を受け取り、受け取ったユーザデータ及び無線リソース制御情報を用いて送信パケットを生成する。そして、パケット生成部62は、生成した送信パケットをMACスケジューリング部63へ出力する。
MACスケジューリング部63は、パケット生成部62から受け取った端末10宛て又は端末40宛てのパケットを、MAC制御部61でその端末10又は端末40に割り当てられた時間に対応するタイミングで符号化部64へ出力する。なお、MACスケジューリング部63は、パケットを所定のデータサイズのデータユニットに分割し、データユニットを符号化部64へ出力してもよい。
符号化部64は、MACスケジューリング部63から受け取るパケットに対して符号化処理を行い、符号化処理後のパケットを変調部65へ出力する。
変調部65は、符号化部64から受け取る符号化処理後のパケットを変調し、変調後のパケットを多重部66へ出力する。
多重部66は、入力信号を所定のリソースにマッピングして多重し、多重信号をIFFT部67へ出力する。
具体的には、多重部66は、MAC制御部61から個別制御情報を受け取り、下り回線制御チャネル(例えば、PDCCH:Physical Downlink Control Channel)に割り当てられたリソース領域にマッピングする。
また、多重部66は、変調部65からパケットを受け取り、上記の個別制御情報が示す下り回線の割り当てリソースにマッピングする。
また、多重部66は、セルC50で共通の共通参照信号(CRS:Common Reference Signal)、チャネル状態測定用の参照信号(CSI−RS:Channel State Information - Reference Signal)及び同期信号(PSS:Primary Synchronisation Signal、SSS:Secondary Synchronisation Signal)を受け取る。そして、多重部66は、共通参照信号、チャネル状態測定用の参照信号及び同期信号を所定のリソースにマッピングする。
IFFT部67は、多重部66から受け取った多重信号に対して、逆高速フーリエ変換処理を施すことにより、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)信号を形成し、形成したOFDM信号を送信無線部68へ出力する。なお、IFFT部67は、シンボル毎にCP(Cyclic Prefix)を付加する処理を行ってもよい。
送信無線部68は、IFFT部67から受け取るOFDM信号に対して所定の送信無線処理、つまりディジタルアナログ変換、アップコンバート等を施して無線信号を形成し、形成した無線信号をアンテナを介して送信する。
[端末10の構成例]
図3は、実施例1の第1の端末の一例を示すブロック図である。図3において、端末10は、無線部11と、受信処理部12と、制御部13と、データ処理部14と、送信処理部15とを有する。無線部11は、受信無線部16と、送信無線部31とを有する。また、受信処理部12は、FFT部17と、復調部18と、復号部19と、制御チャネル復調部20とを有する。また、制御部13は、セルサーチ部21と、制御情報処理部22と、測定用信号検出部23と、測定用信号生成部24とを有する。また、送信処理部15は、多重部25と、シンボルマッピング部26と、多重部27と、FFT部28と、周波数マッピング部29と、IFFT部30とを有する。
受信無線部16は、アンテナを介して受信した受信信号に対して所定の受信無線処理、つまりダウンコンバート、アナログディジタル変換等を施し、受信無線処理後の受信信号をFFT部17及びセルサーチ部21へ出力する。
セルサーチ部21は、受信無線処理後の受信信号に含まれる同期信号に基づいて、当該同期信号に対応するセルID(例えば、PCI:Physical Cell Identification)を特定する。すなわち、セルサーチ部21は、自局が在圏しているセルC50のセルIDを特定する。そして、セルサーチ部21は、特定したセルIDを制御情報処理部22へ出力する。
FFT部17は、受信無線処理後の受信信号に対して高速フーリエ変換処理を施し、高速フーリエ変換処理後の受信信号を復調部18、制御チャネル復調部20及び測定用信号検出部23へ出力する。
復調部18は、制御チャネル復調部20からリソース割り当て情報を受け取り、FFT部17から受け取る受信信号の内でリソース割り当て情報に対応するリソースにマッピングされている信号を復調し、復調後の受信信号を復号部19へ出力する。
復号部19は、制御チャネル復調部20からリソース割り当て情報を受け取り、復調部18から受け取る受信信号の内でリソース割り当て情報に対応するリソースにマッピングされている信号を復号し、得られる受信データを出力する。
制御チャネル復調部20は、制御情報処理部22から無線ネットワーク一時識別子を受け取り、FFT部17から受け取る受信信号の内でRNTIの示すPDCCH領域のサーチスペースに対応する部分において、自局宛の制御情報をサーチする。そして、制御チャネル復調部20は、自局宛のリソース割り当て情報が見つかった場合、そのリソース割り当て情報を復調部18及び復号部19へ出力する。
測定用信号検出部23は、自局の送信時間以外に他の端末10又は端末40から送信された測定用信号について検出処理を行い、検出結果を制御情報処理部22へ出力する。
制御情報処理部22は、復号部19から出力された受信データから、基地局50から送信されたRNTIを抽出し、抽出したRNTIを制御チャネル復調部20へ出力する。
また、制御情報処理部22は、第1処理区間においては、基地局50のPCI及び無線ネットワーク一時識別子に基づいて、自局の送信時間及び測定用信号を特定する。そして、制御情報処理部22は、測定用信号生成部24に対して、特定した測定用信号を生成させると共に、特定した送信時間に測定用信号を出力させる。また、制御情報処理部22は、第1処理区間における測定報告を形成し、形成した測定報告を多重部25へ出力する。なお、測定用信号の詳細については、後に詳しく説明する。
また、制御情報処理部22は、第2処理区間においては、測定用信号生成部24に対して、受信データに含まれる測定指示の示す測定用信号を生成させると共に、その測定指示の示す送信時間に測定用信号を出力させる。また、制御情報処理部22は、第2処理区間における測定報告を形成し、形成した測定報告を多重部25へ出力する。この測定報告は、測定単位区間毎に形成され、基地局50へ送信される。
また、制御情報処理部22は、第3処理区間においては、測定用信号検出部23で検出された端末40の測定用信号についての測定報告を形成し、形成した測定報告を多重部25へ出力する。
データ処理部14は、ユーザデータを多重部25へ出力する。
多重部25は、データ処理部14から受け取るユーザデータ及び制御情報処理部22から受け取る各種情報を所定のリソースにマッピングすることにより多重信号を形成し、形成した多重信号をシンボルマッピング部26へ出力する。
シンボルマッピング部26は、多重部25から受け取る多重信号をシンボルにマッピングし、得られた変調信号を多重部27へ出力する。
多重部27は、シンボルマッピング部26から受け取る変調信号とパイロット信号とを多重し、多重信号をFFT部28へ出力する。
FFT部28は、多重部27から受け取った多重信号に対して高速フーリエ変換処理を施し、高速フーリエ変換処理後の多重信号を周波数マッピング部29へ出力する。
周波数マッピング部29は、FFT部28から受け取る多重信号を所定の周波数にマッピングし、得られた送信信号をIFFT部30へ出力する。
IFFT部30は、周波数マッピング部29から受け取る送信信号に対して、逆高速フーリエ変換処理を施すことにより、OFDM信号を形成し、形成したOFDM信号を送信無線部31へ出力する。
送信無線部31は、IFFT部30から受け取るOFDM信号に対して所定の送信無線処理、つまりディジタルアナログ変換、アップコンバート等を施して無線信号を形成し、形成した無線信号をアンテナを介して送信する。
[端末40の構成例]
図4は、実施例1の第2の端末の一例を示すブロック図である。図4において、端末40は、無線部41と、受信処理部42と、制御部43と、データ処理部44と、送信処理部45とを有する。端末40の基本構成は、端末10と同じである。すなわち、無線部41は、無線部11に対応し、受信処理部42は、受信処理部12に対応する。また、制御部43は、制御部13に対応し、データ処理部44は、データ処理部14に対応する。また、送信処理部45は、送信処理部15に対応する。
ただし、端末40は、D2D通信を行わない端末であるので、第1処理区間及び第2処理区間における処理を実行しない。また、端末40において制御部43は、第3処理区間において基地局50から測定用信号送信指示を受け取ると、その指示に対応する送信時間に測定用送信信号を送信処理部45へ出力する。これにより、端末40から測定用信号が送信される。この測定用信号は、端末40から端末10への干渉レベルを測定するために用いられる。
[通信システム1の動作例]
以上の構成を有する通信システム1の処理動作の一例について説明する。図5は、実施例1の基地局の処理動作の一例を示すフローチャートである。図6は、実施例1の通信システムの処理動作の一例を示す図である。
<第1処理区間について>
基地局50において無線リソース制御部60は、測定開始指示を含めた無線リソース制御情報を形成し、形成した無線リソース制御情報を端末10へ送信する(ステップS101)。
端末10は、測定開始指示を含む無線リソース制御情報を受信すると、第1処理区間における処理を開始する。まず、端末10は、測定用信号の送信ルールに従って、測定用信号を送信する。例えば、端末10は、セルC50のPCIと、端末10に割り当てられたRNTIとに基づいて、端末10が送信する測定用信号であるZC(Zadoff-Chu)系列の番号及び巡回シフト量と、端末10が測定用信号を送信するサブフレームのパターンとを特定する。このZC系列は、端末40がRACH(Random Access Preamble)プリアンブルとして用いるZC系列と同じものである。すなわち、端末10は測定用信号としてRACHプリアンブルで用いられる符号系列と同種の符号系列を用いる。
例えば、RACHプリアンブルで用いるZC系列の系列長NZCは、NZC=839であり、ZC系列の巡回シフト量は、最大64通りある。従って、系列長の全パターンは10ビットで表すことができ、巡回シフト量の全パターンは6ビットで表すことができる。また、PCIは、9ビットで表され、RNTIは、16ビットで表される。そこで、端末10は、PCIのビット列とRNTIの最後のビット(つまり、16番目のビット)とから成るビット列が示す系列番号のZC系列を特定する。また、端末10は、RNTIの10番目のビットから15番目のビットから成るビット列に対応する巡回シフト量を特定する。また、端末10は、RNTIの1番目のビットから9番目のビットから成るビット列に対応する送信サブフレームのパターンを特定する。例えば、第1処理区間においていずれかの端末10が測定用信号を送信するサブフレームの数Nを12個、1つの端末10が第1処理区間において測定用信号を送信するサブフレームの数Mを4個に設定した場合、送信サブフレームのパターンの数Kは、495通りとなる。従って、9ビットのビット列であれば、送信サブフレームのパターンの全てを表すことができる。なお、図6の例では、第1処理区間においてハッチングされたフレームが送信サブフレームを含む送信フレームであり、各送信フレーム内の10個のサブフレームの内、2番目のサブフレームが送信サブフレームである。
そして、端末10は、セルC50のPCIと、端末10に割り当てられたRNTIとに基づいて特定した、測定用信号及び送信サブフレームで、測定用信号を送信する。また、端末10は、自身が測定用信号を送信していないタイミングで他の端末10が送信している測定用信号を検出する。
そして、端末10は、第1処理区間において検出した測定用信号に関する情報を測定報告として基地局50へ送信(報告)し、基地局50は、第1処理区間における測定報告を受信する(ステップS102)。
以上のように第1処理区間では、端末10は、セルC50のPCIと、端末10に割り当てられたRNTIとに基づいて、自律的に、測定用信号及び送信サブフレームを特定し、特定した測定用信号を送信サブフレームで送信する。これにより、基地局50によって端末10に対して測定用信号及び送信サブフレームを割り当てる処理を省略することができる。
また、端末10が用いるZC系列をPCIによって決定するので、隣接セル間で同じZC系列が使用されることを防止することができる。
また、端末10は、セルC50のPCIに基づいて、セルC50に在圏する他の端末10が送信するZC系列を特定することができる。これにより、基地局50が端末10に対して検出対象のZC系列を通知する処理を省略することができる。
<第2処理区間について>
基地局50において無線リソース制御部60は、第1処理区間の測定報告を端末10から受け取ると、その測定報告に基づいて、未だ測定されていない端末間通信路を特定し、特定した端末間通信路に対応する端末10に対する割り当て情報(つまり、測定指示)を形成する(ステップS103)。
そして、無線リソース制御部60は、測定指示を、当該測定指示に対応する端末10へ送信する(ステップS104)。この測定指示は、上記の第1の測定単位区間についての測定指示である。
測定指示を受信した端末10において制御情報処理部22は、第1の測定単位区間において、測定用信号生成部24に対して、測定指示の示す測定用信号を生成させると共に、その測定指示の示す送信時間に測定用信号を送信させる。
また、端末10において測定用信号検出部23は、第1の測定単位区間における自局の送信時間以外に、他の端末10又は端末40から送信された測定用信号について検出処理を行い、検出結果を制御情報処理部22へ出力する。そして、制御情報処理部22は、第1の測定単位区間における測定報告を形成し、形成した測定報告を基地局50へ送信する。
そして、基地局50において無線リソース制御部60は、第1の測定単位区間についての測定報告を受信する(ステップS105)。
そして、無線リソース制御部60は、セルC50内の端末10間の端末間通信路のすべてについての測定が完了したか否かについて判断する(ステップS106)。
そして、完了していないと判断した場合(ステップS106否定)、無線リソース制御部60は、第2の測定単位区間における測定指示を形成する(ステップS103)。ここでは、無線リソース制御部60は、第1処理区間及び第1の測定単位区間において測定されていない端末間通信路に対応する端末10が測定用信号を送信するように、送信パターンを割り当てる。このような基地局50による送信パターンの割り当てと、端末10による検出結果の報告とは、セルC50内の端末10間の端末間通信路のすべてについての検出が完了するまで、行われる。すなわち、ステップS103からステップS106の処理は、セルC50内の端末10間の端末間通信路のすべてについての検出が完了するまで、繰り返される。
ここで、測定指示の形成、並びに、測定指示に基づく測定用信号の送信及び測定について、具体例を挙げて説明する。図7及び図8は、測定指示の形成、並びに、測定指示に基づく測定用信号の送信及び測定の一例の説明に供する図である。
第1処理区間が終了した時点で、6つの端末10(図7,8におけるUE1−6)の端末間通信路が測定されていないとする。この場合、基地局50は、例えば、図7に示すように、第1の測定単位区間(同図では1回目と記載)において、UE1−3に測定用信号を送信させる測定指示を形成する。そして、基地局50は、UE1−3に対して測定指示を送信する。そして、図8に示すように、測定指示を受け取ったUE1−3は、第1の測定単位区間(同図では1回目と記載)において測定用信号を送信し、UE4−6は、UE1−3から送信された測定用信号を検出する。そして、UE4−6は、第1の測定単位区間における測定報告を基地局50へ送信する。ここで、第1の測定単位区間における測定可能リンク(つまり、測定可能な端末間通信路)は、E1,4と、E1,5と、E1,6と、E2,4と、E2,5と、E2,6と、E3,4と、E3,5と、E3,6との9つである。なお、例えば、E1,4は、UE1とUE4との間の端末間通信路を意味する。
そして、基地局50は、例えば、図7に示すように、第2の測定単位区間(同図では2回目と記載)において、UE1,4に測定用信号を送信させる測定指示を形成する。そして、基地局50は、UE1,4に対して測定指示を送信する。そして、図8に示すように、測定指示を受け取ったUE1,4は、第2の測定単位区間(同図では2回目と記載)において測定用信号を送信し、UE2,3,5,6は、UE1,4から送信された測定用信号を検出する。そして、UE2,3,5,6は、第2の測定単位区間における測定報告を基地局50へ送信する。ここで、第2の測定単位区間における新たな測定可能リンク(つまり、測定可能な端末間通信路)は、E1,2と、E1,3と、E4,5と、E4,6との4つである。
そして、基地局50は、例えば、図7に示すように、第3の測定単位区間(同図では3回目と記載)において、UE2,5に測定用信号を送信させる測定指示を形成する。そして、基地局50は、UE2,5に対して測定指示を送信する。そして、図8に示すように、測定指示を受け取ったUE2,5は、第3の測定単位区間(同図では3回目と記載)において測定用信号を送信し、UE3,6は、UE2,5から送信された測定用信号を検出する。そして、UE2,5は、第2の測定単位区間における測定報告を基地局50へ送信する。ここで、第3の測定単位区間における新たな測定可能リンク(つまり、測定可能な端末間通信路)は、E2,3と、E5,6との2つである。これで、全ての端末間通信路についての測定が完了する。
<第3処理区間について>
一方、完了したと判断した場合(ステップS106肯定)、第3処理区間が開始する。すなわち、基地局50においてMAC制御部61は、端末40に対して測定用信号の送信を命じる測定用信号送信指示を含む個別制御情報を送信する(ステップS107)。
そして、端末40において制御部43は、第3処理区間において基地局50から測定用信号送信指示を受け取ると、その指示に対応する送信時間に測定用送信信号を送信させる。
そして、端末10において制御情報処理部22は、第3処理区間において測定用信号検出部23で検出された端末40の測定用信号についての測定報告を形成し、形成した測定報告を基地局50へ送信(報告)する。
そして、基地局50は、端末10から送信された、第3処理区間における測定報告を受信する(ステップS108)。
なお、基地局50は、端末10に対して、図6の測定期間(Measurement period)T1、測定継続期間(Measurement duration)T2、及び、測定周期(Measurement cycle)T3を通知してもよい。基地局50は、T1、T2及びT3を、例えば、端末10の数、セル間協調結果等を基に決定してもよい。これにより、端末10は、第1処理区間から第3処理区間までのセットを、自律的に繰り返すことができる。ただし、T2は、変わることがあるため、指定しなくてもよい。なお、測定期間(Measurement period)T1は、第2処理区間で測定及び報告を行う単位区間である。また、測定継続期間(Measurement duration)T2は、第1処理区間から第3処理区間までの期間である。また、測定周期(Measurement cycle)T3は、第1処理区間から第3処理区間までのセットを繰り返す周期である。
以上のように本実施例によれば、端末10において送信処理部15は、制御部13による制御に従って、基地局50のセル識別情報(つまり、PCI)及び基地局50から割り当てられた端末識別情報(つまり、RNTI)に基づいて一義的に定まる測定用信号を、第1処理区間において送信する。そして、端末10において測定用信号検出部23は、第1処理区間において、端末10の送信時間以外に他の端末10から送信された測定用信号を検出する。そして、送信処理部15は、測定用信号検出部23で検出された測定用信号に関する情報を、基地局50へ報告する。
この端末10の構成により、端末10が自律的に、測定用信号及び送信サブフレームを特定し、特定した測定用信号を送信サブフレームで送信することができる。これにより、基地局50によって端末10に対して測定用信号及び送信サブフレームを割り当てる処理を省略することができ、基地局50の負荷を低減できると共にシグナリングを削減することができる。
また、この端末10の構成により、端末10が送信する測定用信号をセル識別情報によって決定できるので、隣接セル間で同じ測定用信号が使用されることを防止できる。
また、この端末10の構成により、端末10が、同じセル内に在圏する他の端末10が送信する測定用信号を特定することができる。これにより、基地局50が端末10に対して検出対象の測定用信号を通知する処理を省略することができ、基地局50の負荷を低減できると共にシグナリングを削減することができる。
また、この端末10の構成により、第1処理区間で検出された測定用信号に関する情報を基地局50へ報告できるので、第2処理区間が完了するまでの時間を短縮することができる。
また、端末10において受信処理部12は、基地局50から送信された割り当て情報(つまり、送信指示)を受信する。そして、第2処理区間の第1の測定単位区間において、測定用信号検出部23は、受信した割り当て情報が示す送信時間以外で他の端末10が送信した測定用信号を、検出する。そして、送信処理部15は、測定用信号検出部23で検出された測定用信号に関する情報を、基地局50へ報告する。
この端末10の構成により、第1の測定単位区間における測定結果を基地局50に報告することができる。
また、基地局50において受信処理部52が、第2処理区間の第1の測定単位区間において端末10が検出した他の端末10からの測定用信号に関する報告を受信する。そして、制御部53が、受信した報告に基づいて、第2の測定単位区間における割り当て情報(つまり、測定指示)を形成し、送信処理部54に送信させる。
この基地局50の構成により、第2の測定単位区間において測定用信号を送信させる端末10及びその測定用信号を検出させる端末10を適切に制御することができる。この結果として、端末間通信路の品質測定を効率化することができる。
また、基地局50において制御部53は、第3処理区間において端末40に測定用信号を送信させる指示を、送信処理部54に送信させる。端末40が送信する測定用信号は、端末10が送信する測定用信号と同種のものである。
この基地局50の構成により、端末10は端末40による干渉レベルを測定することができる。また、端末40が送信する測定用信号と、端末10が送信する測定用信号とが同種なので、基地局50は、端末10から送信された信号が端末40から送信された信号に与える干渉レベルを測定することができる。
[実施例2]
実施例1では、端末10が測定用信号の送信及び測定を行う第1処理期間が設けられている。これに対して、実施例2は、第1処理区間を設けない実施例である。実施例2の基地局及び端末の基本構成は、実施例1の基地局50及び端末10,40と基本的に同じであるので、図2,3,4を用いて説明する。
図9は、実施例2の基地局の処理動作の一例を示すフローチャートである。図10は、実施例2の通信システムの処理動作の一例を示す図である。
<第2処理区間について>
基地局50において無線リソース制御部60は、第1の測定単位期間における端末10に対する割り当て情報(つまり、測定指示)を形成する(ステップS201)。
そして、無線リソース制御部60は、測定指示を、当該測定指示に対応する端末10へ送信する(ステップS202)。
測定指示を受信した端末10において制御情報処理部22は、第1の測定単位区間において、測定用信号生成部24に対して、測定指示の示す測定用信号を生成させると共に、その測定指示の示す送信時間に測定用信号を送信させる。なお、図10の例では、第2処理区間においてハッチングされたフレームが送信サブフレームを含む送信フレームであり、各送信フレーム内の10個のサブフレームの内、2番目のサブフレームが送信サブフレームである。
また、端末10において測定用信号生成部24は、第1の測定単位区間における自局の送信時間以外に、他の端末10又は端末40から送信された測定用信号について検出処理を行い、検出結果を制御情報処理部22へ出力する。そして、制御情報処理部22は、第1の測定単位区間における測定報告を形成し、形成した測定報告を基地局50へ送信する。
そして、基地局50において無線リソース制御部60は、第1の測定単位区間についての測定報告を受信する(ステップS203)。
そして、無線リソース制御部60は、セルC50内の端末10間の端末間通信路のすべてについての測定が完了したか否かについて判断する(ステップS204)。
そして、完了していないと判断した場合(ステップS204否定)、無線リソース制御部60は、第2の測定単位区間における測定指示を形成する(ステップS201)。ここでは、無線リソース制御部60は、第1処理区間及び第1の測定単位区間において測定されていない端末間通信路に対応する端末10が測定用信号を送信するように、送信パターンを割り当てる。このような基地局50による送信パターンの割り当てと、端末10による検出結果の報告とは、セルC50内の端末10間の端末間通信路のすべてについての検出が完了するまで、行われる。すなわち、ステップS201からステップS204の処理は、セルC50内の端末10間の端末間通信路のすべてについての検出が完了するまで、繰り返される。
<第3処理区間について>
一方、完了したと判断した場合(ステップS204肯定)、第3処理区間が開始する。すなわち、基地局50においてMAC制御部61は、端末40に対して測定用信号の送信を命じる測定用信号送信指示を含む個別制御情報を送信する(ステップS205)。
そして、端末40において制御部43は、第3処理区間において基地局50から測定用信号送信指示を受け取ると、その指示に対応する送信時間に測定用送信信号を送信させる。
そして、端末10において制御情報処理部22は、第3処理区間において測定用信号検出部23で検出された端末40の測定用信号についての測定報告を形成し、形成した測定報告を基地局50へ送信(報告)する。
そして、基地局50は、端末10から送信された、第3処理区間における測定報告を受信する(ステップS206)。
以上のように本実施例によれば、端末10において受信処理部12は、基地局50から送信された割り当て情報(つまり、送信指示)を受信する。そして、第2処理区間の第1の測定単位区間において、測定用信号検出部23は、受信した割り当て情報が示す送信時間以外で他の端末10が送信した測定用信号を、検出する。そして、送信処理部15は、測定用信号検出部23で検出された測定用信号に関する情報を、基地局50へ報告する。
この端末10の構成により、第1の測定単位区間における測定結果を基地局50に報告することができる。
また、基地局50において受信処理部52が、第2処理区間の第1の測定単位区間において端末10が検出した他の端末10からの測定用信号に関する報告を受信する。そして、制御部53が、受信した報告に基づいて、第2の測定単位区間における割り当て情報(つまり、測定指示)を形成し、送信処理部54に送信させる。
この基地局50の構成により、第2の測定単位区間において測定用信号を送信させる端末10及びその測定用信号を検出させる端末10を適切に制御することができる。この結果として、端末間通信路の品質測定を効率化することができる。
また、基地局50において制御部53は、第3処理区間において端末40に測定用信号を送信させる指示を、送信処理部54に送信させる。端末40が送信する測定用信号は、端末10が送信する測定用信号と同種のものである。
この基地局50の構成により、端末10は端末40による干渉レベルを測定することができる。また、端末40が送信する測定用信号と、端末10が送信する測定用信号とが同種なので、基地局50は、端末10から送信された信号が端末40から送信された信号に与える干渉レベルを測定することができる。
[実施例3]
実施例1及び実施例2では、端末10は、基地局50からの指示、又は、基地局50のセル識別情報及び端末10が基地局50から割り当てられた端末識別情報に基づいて、測定用信号を送信している。これに対して、実施例3では、端末が端末自身でランダムに発生させた乱数に基づいて、測定用信号を送信する。すなわち、実施例1及び実施例2では、端末10が基地局50のセルの圏内に存在することを前提としている。これに対して、実施例3では、端末が、基地局のセルの圏内に存在していてもよいし、圏外に存在していてもよい。また、実施例3では、端末間で同期が確立されていることを前提としている。例えば、1つの端末が送信した同期信号に基づいて、他の端末がその1つの端末との間の同期を確立する。
[通信システムの概要]
図11は、実施例3の通信システムの一例を示す図である。図11において、通信システム2は、端末70と、端末100とを有する。端末70と端末100とは同じ基本構成を有する端末であるが、ここでは、端末70を、周辺に存在する端末を見つける処理を始める「第1の端末」、つまり測定用信号を送信する「第1の端末」とし、端末100を、その測定用端末を受信する「第2の端末」としている。従って、端末100が第1の端末として動作し、端末70が第2の端末として動作する場合もある。なお、図11では、2つの端末70及び端末100のみを示しているが、通信システム2に含まれる端末の数はこれに限定されるものではない。通信システム2に含まれる各端末は、上記の第1の端末及び第2の端末のいずれとしても動作することができる。
端末70は、端末70自身がランダムに決定した乱数値に基づいて一義的に定まる、「測定用信号に関する情報」を特定する。すなわち、乱数値と「測定用信号に関する情報」とは、所定のルールによって対応づけられている。例えば、端末70は、「測定用信号に関する情報」として、少なくとも、測定用信号として用いられる系列の識別情報(例えば、ZC系列の系列番号)を特定する。また、「測定用信号に関する情報」には、上記の系列の巡回シフト量が含まれてもよい。さらに、端末70は、端末70自身がランダムに決定した乱数値に基づいて一義的に定まる「送信時間」を特定してもよい。なお、乱数値の代わりに、端末毎に固有の識別子(例えば、IMEI(International Mobile Equipment Identifier)、又は、USIM(Universal Subscriber Identification Module)毎に固有のIMSI(International Mobile Subscriber Identity))が用いられてもよい。
そして、端末70は、特定した「測定用信号に関する情報」に対応する測定用信号を送信する。ここで、図11においてエリアA70は、端末70から送信された信号が所定の電力値以上で届く範囲を示している。図11では、エリアA70の中に端末100が存在しているので、端末70から送信された測定用信号は、端末100まで届く。
そして、端末100は、端末70から送信された測定用信号を受信する。そして、端末100は、受信した測定用信号に対応づけられた値を算出する。すなわち、端末100は、上記の乱数値を逆算することを試みる。そして、端末100は、算出した値及び端末100の識別情報を含み、且つ、受信した測定用信号に対する応答信号を送信する。
そして、端末70は、端末100から送信された応答信号を受信する。ここで、端末70は、端末70自身が決定した上記の乱数値と、応答信号に含まれた値とが一致する場合、その応答信号が端末70宛ての信号であることを認識することができる。すなわち、上記の乱数値が「宛先情報」として用いられる。
そして、端末70自身が決定した上記の乱数値と、応答信号と共に受信した値とが一致する場合、端末70は、端末70の「詳細サービス情報」を、端末100の識別情報と共に送信する。ここで、端末70の「詳細サービス情報」には、少なくとも、端末70の物理識別子(つまり、物理デバイスID)が含まれる。物理デバイスIDは、例えば、IPアドレスである。また、端末70の「詳細サービス情報」には、サービスタイプ識別子(つまり、サービスタイプID)が含まれてもよい。サービスタイプIDは、例えば、実行対象のアプリケーションを特定するアプリケーションIDである。
そして、端末100は、端末70から送信された「詳細サービス情報」及び端末100の識別情報を受信する。ここで、端末100は、端末70から送信された詳細サービス情報と共に端末100の識別情報を受信することにより、その詳細サービス情報が端末100宛てに送信されたことを認識することができる。すなわち、端末100の識別情報が宛先情報として用いられている。そして、詳細サービス情報に含まれる端末70の物理識別子(つまり、端末70の識別情報)は送信元情報として用いられている。
そして、端末100は、端末70の詳細サービス情報に基づいて端末70を通信相手として認めるか否かを決定する。例えば、端末70の詳細サービス情報にサービスタイプ識別子が含まれている場合には、端末100は、そのサービスタイプ識別子に対応するアプリケーションを端末100自身が実行可能であるか否かに基づいて、端末70を通信相手として認めるか否かを決定する。
そして、端末100は、端末70を通信相手として認めた場合、端末100の「詳細サービス情報」を、端末70の識別情報と共に送信する。端末100の「詳細サービス情報」には、少なくとも、端末100の物理識別子(つまり、端末100の識別情報)が含まれる。物理デバイスIDは、例えば、IPアドレスである。また、端末100の「詳細サービス情報」には、サービスタイプ識別子(つまり、サービスタイプID)が含まれてもよい。サービスタイプIDは、例えば、実行対象のアプリケーションを特定するアプリケーションIDである。
そして、端末70は、端末100の詳細サービス情報に基づいて端末100を通信相手として認めるか否かを決定する。例えば、端末100の詳細サービス情報にサービスタイプ識別子が含まれている場合には、端末70は、そのサービスタイプ識別子に対応するアプリケーションを端末70自身が実行可能であるか否かに基づいて、端末100を通信相手として認めるか否かを決定する。
そして、端末70は、端末100を通信相手として認めた場合、端末100の識別情報、「リソース割り当て情報」及びデータ信号を端末100へ送信する。端末70から送信されるリソース割り当て情報は、端末70から送信されるデータ信号がマッピングされているリソースを示す。従って、端末100は、端末100宛てのリソース割り当て情報を受信すると、このリソース割り当て情報が示すリソースにマッピングされたデータ信号を受信信号から抽出する。
そして、端末100は、端末70の識別情報、「リソース割り当て情報」及びデータ信号を端末70へ送信する。端末100から送信されるリソース割り当て情報は、端末100から送信されるデータ信号がマッピングされているリソースを示す。従って、端末70は、端末70宛てのリソース割り当て情報を受信すると、このリソース割り当て情報が示すリソースにマッピングされたデータ信号を受信信号から抽出する。
以上のようにして、端末70と端末100とは、基地局を介することなく、D2D通信を開始することができる。また、端末70がランダムに決定した乱数値に応じた測定用信号を送信するので、端末70の測定用信号が他の端末70の測定用信号と重複する可能性を低減できる。この結果として、端末70が端末70の周辺に存在する端末を効率的に発見できると共に、端末70と発見された端末との間の通信路の品質測定を効率的に実行することができる。
[第1の端末の構成例]
図12は、実施例3の第1の端末の一例を示すブロック図である。図12において、端末70は、制御部71と、データ処理部72と、送信処理部73と、無線部74と、受信処理部75とを有する。また、制御部71は、制御情報処理部76と、測定用信号生成部77と、キャリアセンス部78と、応答信号検出部79とを有する。また、送信処理部73は、多重部80と、シンボルマッピング部81と、多重部82と、FFT部83と、周波数マッピング部84と、IFFT部85とを有する。また、無線部74は、送信無線部86と、受信無線部87とを有する。また、受信処理部75は、FFT部88と、等化部89と、IFFT部90と、制御チャネル復調部91と、復調部92と、復号部93とを有する。
制御情報処理部76は、乱数値をランダムに決定し、決定した乱数値に基づいて、端末70自身の送信時間及び測定用信号を特定する。そして、制御情報処理部76は、測定用信号生成部77に対して、特定した測定用信号を生成させると共に、特定した送信時間に測定用信号を出力させる。
また、制御情報処理部76は、送信した測定用信号に応じて端末100から送信された、端末70宛ての応答信号が応答信号検出部79で検出されると、端末70の詳細サービス情報を、応答信号に含まれていた端末100の識別情報と共に多重部80へ出力する。この端末70の詳細サービス情報は、応答信号に無線リソース情報が含まれている場合、その無線リソース情報の示すリソースにマッピングされて、端末100の識別情報と共に送信されてもよい。また、応答信号に無線リソース情報が含まれていない場合、端末70の詳細サービス情報は、キャリアセンス部78での検出電力値が所定値以下であるタイミング、つまり、端末70以外の端末による送信が行われていないタイミングで送信されてもよい。すなわち、端末70の詳細情報は、CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access / Collision Avoidance)方式によって送信されてもよい。なお、上記の通り、端末70の詳細サービス情報には、少なくとも、端末70の物理識別子(つまり、物理デバイスID)が含まれる。また、端末70の「詳細サービス情報」には、サービスタイプ識別子(つまり、サービスタイプID)が含まれてもよい。さらに、端末70の詳細サービス情報には、端末100による詳細サービス情報の送信に用いさせる無線リソースの情報、及び、端末70の送信電力に関する情報を含まれてもよい。
また、制御情報処理部76は、送信した詳細サービス情報に応じて端末100から送信された、端末70宛ての端末100の詳細サービス情報が応答信号検出部79で検出されると、端末100を通信相手として認めるか否かを決定する。そして、端末100を通信相手として認めた場合、制御情報処理部76は、端末100の識別情報及びリソース割り当て情報を多重部80へ出力する。なお、測定用信号の詳細については、後に詳しく説明する。
キャリアセンス部78は、受信無線部87から出力された受信信号に基づいて、キャリアセンス処理を行う。すなわち、キャリアセンス部78は、受信信号の受信電力を測定し、測定結果を制御情報処理部76へ出力する。
応答信号検出部79は、復号部93から出力された受信データを入力し、端末70宛てに端末100から送信された、応答信号及び詳細サービス情報を検出する。そして、応答信号検出部79は、検出した応答信号及び詳細サービス情報を制御情報処理部76へ出力する。なお、応答信号に含まれた値が制御情報処理部76で決定した乱数値と一致する場合、応答信号検出部79は、その応答信号が端末70宛てであることを認識する。また、詳細サービス情報と共に端末70の識別情報を受信した場合、応答信号検出部79は、その詳細サービス情報が端末70宛てであることを認識する。
データ処理部72は、ユーザデータを多重部80へ出力する。
多重部80は、データ処理部72から受け取るユーザデータ及び制御情報処理部76から受け取る各種情報を所定のリソースにマッピングすることにより多重信号を形成し、形成した多重信号をシンボルマッピング部81へ出力する。
シンボルマッピング部81は、多重部80から受け取る多重信号をシンボルにマッピングし、得られた変調信号を多重部82へ出力する。
多重部82は、例えば、シンボルマッピング部81から受け取る変調信号と測定用信号生成部77から受け取る測定用信号とパイロット信号及び同期信号とを多重し、多重信号をFFT部83へ出力する。
FFT部83は、多重部82から受け取った多重信号に対して高速フーリエ変換処理を施し、高速フーリエ変換処理後の多重信号を周波数マッピング部84へ出力する。
周波数マッピング部84は、FFT部83から受け取る多重信号を所定の周波数にマッピングし、得られた送信信号をIFFT部85へ出力する。
IFFT部85は、周波数マッピング部84から受け取る送信信号に対して、逆高速フーリエ変換処理を施すことにより、OFDM信号を形成し、形成したOFDM信号を送信無線部86へ出力する。
送信無線部86は、IFFT部85から受け取るOFDM信号に対して所定の送信無線処理、つまりディジタルアナログ変換、アップコンバート等を施して無線信号を形成し、形成した無線信号をアンテナを介して送信する。
受信無線部87は、アンテナを介して受信した受信信号に対して所定の受信無線処理、つまりダウンコンバート、アナログディジタル変換等を施し、受信無線処理後の受信信号をFFT部88及びキャリアセンス部78へ出力する。
FFT部88は、受信無線処理後の受信信号に対して高速フーリエ変換処理を施し、高速フーリエ変換処理後の受信信号を等化部89へ出力する。
等化部89は、FFT部88から受け取る高速フーリエ変換処理後の受信信号に対して、周波数等化処理を実行し、周波数等化処理後の受信信号をIFFT部90へ出力する。
IFFT部90は、等化部89から受け取る周波数等化処理後の受信信号に対して、逆高速フーリエ変換処理を施し、逆高速フーリエ変換処理後の受信信号を制御チャネル復調部91及び復調部92へ出力する。
復調部92は、制御チャネル復調部91からリソース割り当て情報を受け取り、IFFT部90から受け取る受信信号の内でリソース割り当て情報に対応するリソースにマッピングされている信号を復調し、復調後の受信信号を復号部93へ出力する。
復号部93は、制御チャネル復調部91からリソース割り当て情報を受け取り、復調部92から受け取る受信信号の内でリソース割り当て情報に対応するリソースにマッピングされている信号を復号し、得られる受信データを出力する。
制御チャネル復調部91は、IFFT部90から受け取る受信信号の内で端末70宛ての制御情報をサーチする。そして、制御チャネル復調部91は、端末70宛のリソース割り当て情報が見つかった場合、そのリソース割り当て情報を復調部92及び復号部93へ出力する。
[第2の端末の構成例]
図13は、実施例3の第2の端末の一例を示すブロック図である。図13において、端末100は、無線部101と、制御部102と、データ処理部103と、送信処理部104と、受信処理部105とを有する。また、制御部102は、測定用信号検出部106と、制御情報処理部107と、キャリアセンス部108と、応答信号検出部109とを有する。また、送信処理部104は、多重部110と、シンボルマッピング部111と、多重部112と、FFT部113と、周波数マッピング部114と、IFFT部115とを有する。また、無線部101は、送信無線部116と、受信無線部117とを有する。また、受信処理部105は、FFT部118と、等化部119と、IFFT部120と、制御チャネル復調部121と、復調部122と、復号部123とを有する。
測定用信号検出部106は、受信無線部117から受け取る受信信号の内で、測定用信号を検出する。測定用信号検出部106は、例えば、測定用信号の識別情報及び巡回シフト量を検出する。そして、測定用信号検出部106は、検出結果を制御情報処理部107へ出力する。
制御情報処理部107は、測定用信号検出部106から受け取る検出結果に基づいて、検出した測定用信号に対応する値を算出する。すなわち、制御情報処理部107は、上記の乱数値を逆算することを試みる。そして、制御情報処理部107は、算出した値及び端末100の識別情報を含み、且つ、受信した測定用信号に対する応答信号を多重部110へ出力する。なお、応答信号は、測定用信号が受信されたタイミングから予め決められた時間経過時に送信されてもよい。又は、応答信号は、キャリアセンス部108での検出電力値が所定値以下であるタイミング、つまり、端末100以外の端末による送信が行われていないタイミングで送信されてもよい。すなわち、応答信号は、CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access / Collision Avoidance)方式によって送信されてもよい。
また、制御情報処理部107は、送信した応答信号に応じて端末70から送信された、端末100宛ての端末70の詳細サービス情報が応答信号検出部109で検出されると、端末70を通信相手として認めるか否かを決定する。そして、端末70を通信相手として認めた場合、制御情報処理部107は、端末70の識別情報及び端末100の詳細サービス情報を多重部110へ出力する。この端末100の詳細サービス情報は、端末70の詳細サービス情報に無線リソース情報が含まれている場合、その無線リソース情報の示すリソースにマッピングされて、端末70の識別情報と共に送信されてもよい。また、端末70の詳細サービス情報に無線リソース情報が含まれていない場合、端末100の詳細サービス情報は、キャリアセンス部108での検出電力値が所定値以下であるタイミング、つまり、端末100以外の端末による送信が行われていないタイミングで送信されてもよい。すなわち、端末100の詳細情報は、CSMA/CA方式によって送信されてもよい。なお、上記の通り、端末100の詳細サービス情報には、少なくとも、端末100の物理識別子(つまり、物理デバイスID)が含まれる。また、端末100の「詳細サービス情報」には、サービスタイプ識別子(つまり、サービスタイプID)が含まれてもよい。さらに、端末100の詳細サービス情報には、端末70による詳細サービス情報の送信に用いさせる無線リソースの情報、及び、端末100の送信電力に関する情報を含まれてもよい。
また、制御情報処理部107は、端末70からリソース割り当て情報及びデータを受信すると、端末70の識別情報及びリソース割り当て情報を多重部110へ出力する。
キャリアセンス部108は、受信無線部117から出力された受信信号に基づいて、キャリアセンス処理を行う。すなわち、キャリアセンス部108は、受信信号の受信電力を測定し、測定結果を制御情報処理部107へ出力する。
応答信号検出部109は、復号部123から出力された受信データを入力し、端末100宛てに端末70から送信された詳細サービス情報を検出する。そして、応答信号検出部109は、検出した詳細サービス情報を制御情報処理部107へ出力する。なお、詳細サービス情報と共に端末100の識別情報を受信した場合、応答信号検出部109は、その詳細サービス情報が端末100宛てであることを認識する。
データ処理部103は、ユーザデータを多重部110へ出力する。
多重部110は、データ処理部103から受け取るユーザデータ及び制御情報処理部107から受け取る各種情報を所定のリソースにマッピングすることにより多重信号を形成し、形成した多重信号をシンボルマッピング部111へ出力する。
シンボルマッピング部111は、多重部110から受け取る多重信号をシンボルにマッピングし、得られた変調信号を多重部112へ出力する。
多重部112は、例えば、シンボルマッピング部111から受け取る変調信号と、パイロット信号及び同期信号とを多重し、多重信号をFFT部113へ出力する。
FFT部113は、多重部112から受け取った多重信号に対して高速フーリエ変換処理を施し、高速フーリエ変換処理後の多重信号を周波数マッピング部114へ出力する。
周波数マッピング部114は、FFT部113から受け取る多重信号を所定の周波数にマッピングし、得られた送信信号をIFFT部115へ出力する。
IFFT部115は、周波数マッピング部114から受け取る送信信号に対して、逆高速フーリエ変換処理を施すことにより、OFDM信号を形成し、形成したOFDM信号を送信無線部116へ出力する。
送信無線部116は、IFFT部115から受け取るOFDM信号に対して所定の送信無線処理、つまりディジタルアナログ変換、アップコンバート等を施して無線信号を形成し、形成した無線信号をアンテナを介して送信する。
受信無線部117は、アンテナを介して受信した受信信号に対して所定の受信無線処理、つまりダウンコンバート、アナログディジタル変換等を施し、受信無線処理後の受信信号をFFT部118、測定用信号検出部106、及びキャリアセンス部108へ出力する。
FFT部118は、受信無線処理後の受信信号に対して高速フーリエ変換処理を施し、高速フーリエ変換処理後の受信信号を等化部119へ出力する。
等化部119は、FFT部118から受け取る高速フーリエ変換処理後の受信信号に対して、周波数等化処理を実行し、周波数等化処理後の受信信号をIFFT部120へ出力する。
IFFT部120は、等化部119から受け取る周波数等化処理後の受信信号に対して、逆高速フーリエ変換処理を施し、逆高速フーリエ変換処理後の受信信号を制御チャネル復調部121及び復調部122へ出力する。
復調部122は、制御チャネル復調部121からリソース割り当て情報を受け取り、IFFT部120から受け取る受信信号の内でリソース割り当て情報に対応するリソースにマッピングされている信号を復調し、復調後の受信信号を復号部123へ出力する。
復号部123は、制御チャネル復調部121からリソース割り当て情報を受け取り、復調部122から受け取る受信信号の内でリソース割り当て情報に対応するリソースにマッピングされている信号を復号し、得られる受信データを出力する。
制御チャネル復調部121は、IFFT部120から受け取る受信信号の内で端末100宛ての制御情報をサーチする。そして、制御チャネル復調部121は、端末100宛のリソース割り当て情報が見つかった場合、そのリソース割り当て情報を復調部122及び復号部123へ出力する。
[通信システムの動作例]
図14は、実施例3の通信システムの処理動作の一例の説明に供する図である。
端末70において制御情報処理部76は、乱数値をランダムに決定する(ステップS301)。例えば、制御情報処理部76は、乱数値X1及び乱数値X2を決定する。乱数値X1は、例えば、12ビットである。そして、乱数値X1の12ビットの内の9ビットは、839通りのZC系列のいずれかの系列番号に対応し、残りの3ビットは、8通りの巡回シフト量のいずれかと対応する。また、乱数値X2は、9ビットであり、送信サブフレームのパターンのいずれかと対応する。
そして、端末70は、乱数値X1に対応する測定用信号を生成し(ステップS302)、生成した測定用信号を送信サブフレームのパターンに従って送信する(ステップS303)。なお、測定用信号は、測定用信号のためのチャネル上で送信されてもよい。
端末100において測定用信号検出部106は、端末70から送信された測定用信号を検出する。この検出処理は、上記の測定用信号のためのチャネル上で実行されてもよい。
そして、制御情報処理部107は、測定用信号検出部106から受け取る検出結果に基づいて、検出した測定用信号に対応する値を算出する。すなわち、制御情報処理部107は、上記の乱数値X1を逆算することを試みる。
そして、制御情報処理部107は、算出した値及び端末100の識別情報を含み、且つ、受信した測定用信号に対する応答信号を生成し(ステップS304)、生成した応答信号を送信処理部104に送信させる(ステップS305)。なお、この応答信号は、上記の測定用信号のためのチャネル上で送信されてもよいし、他のチャネルで送信されてもよい。
そして、端末70において応答信号検出部79は、端末70宛てに端末100から送信された応答信号を検出する。この検出処理は、上記の測定用信号のためのチャネル上で実行されてもよいし、上記の他のチャネルで実行されてもよい。そして、制御情報処理部76は、端末70の詳細サービス情報を、応答信号に含まれていた端末100の識別情報と共に送信処理部73に送信させる(ステップS306)。
そして、端末100において応答信号検出部109は、端末100宛てに端末70から送信された詳細サービス情報を検出する。そして、制御情報処理部107は、端末70の識別情報及び端末100の詳細サービス情報を送信処理部104に送信させる(ステップS307)。
そして、端末70において制御情報処理部76は、端末100を通信相手とするかを決定する(ステップS308)。そして、端末100を通信相手と決定した場合、制御情報処理部76は、端末100の識別情報及びリソース割り当て情報を送信処理部73に送信させる(ステップS309)。
そして、端末100において制御情報処理部107は、端末70からリソース割り当て情報及びデータを受信すると、端末70の識別情報及びリソース割り当て情報を送信処理部104に送信させる(ステップS310)。
図15は、実施例3の通信システムの処理動作の一例の説明に供する図である。特に、図15では、複数の端末70から同時期に同じ測定用信号が送信されるケースの処理動作が示されている。
図15に示すように、端末100は、端末70−1,2において同時期に生成されて送信された測定用信号を受信する(ステップS301−1,2、ステップS302−1,2、ステップS303−1,2)。
そして、制御情報処理部107は、検出した測定用信号に基づいて算出した値及び端末100の識別情報を含み、且つ、検出した測定用信号に対する応答信号を生成し(ステップS304)、生成した応答信号を送信処理部104に送信させる(ステップS305)。
そして、端末70−1,2において応答信号検出部79は、端末70−1,2宛てに端末100から送信された応答信号を検出する。そして、制御情報処理部76は、端末70−1,2の詳細サービス情報を、応答信号に含まれていた端末100の識別情報と共に送信処理部73に送信させる(ステップS306−1,2)。
そして、端末100において制御情報処理部107は、端末70−1,2の中から通信相手を決定する(ステップS401)。ここでは、端末70−1が通信相手として選ばれたものとする。
そして、制御情報処理部107は、通信相手として決定した端末70−1の識別情報及び端末100の詳細サービス情報を送信処理部104に送信させる(ステップS307)。なお、端末100の詳細サービス情報は、端末70−1と共に送信される一方、端末70−2と共に送信されないので、端末70−2は、端末70−2宛ての詳細サービス情報が送信されていないことを認識することができる。
そして、端末70−1において制御情報処理部76は、端末100を通信相手とするかを決定する(ステップS308)。そして、端末100を通信相手と決定した場合、制御情報処理部76は、端末100の識別情報及びリソース割り当て情報を送信処理部73に送信させる(ステップS309)。
そして、端末100において制御情報処理部107は、端末70−1からリソース割り当て情報及びデータを受信すると、端末70−1の識別情報及びリソース割り当て情報を送信処理部104に送信させる(ステップS310)。
以上のように本実施例によれば、端末70において制御部71は、端末70自身がランダムに決定した乱数値、又は、端末70に対して固有に割り当てられた識別子の値(例えば、IMEI又はIMSI)に基づいて一義的に定まる、測定用信号に関する情報を特定する。そして、送信処理部73は、制御部71で特定された測定用信号を送信する。
この端末70の構成により、端末70がランダムに決定した乱数値、又は、端末70に対して固有に割り当てられた識別子の値に応じた測定用信号を送信するので、端末70の測定用信号が他の端末70の測定用信号と重複する可能性を低減できる。この結果として、端末70が端末70の周辺に存在する端末を効率的に発見できると共に、端末70と発見された端末との間の通信路の品質測定を効率的に実行することができる。
そして、制御部71は、測定用信号に関する情報として、少なくとも測定用信号として用いられる系列の識別情報を特定する。例えば、制御部71は、測定用信号に関する情報として、測定用信号として用いられる系列の識別情報、系列の巡回シフト量、及び、測定用信号が送信されるサブフレームのパターンを特定する。
また、端末70において受信処理部75は、送信した測定用信号に応じて端末100から送信され、且つ、端末100によって受信された測定用信号に基づいて逆算された値及び端末100の識別情報を含む応答信号を受信する。そして、送信処理部73は、受信処理部75で応答信号が受信された場合、端末70の物理識別子を少なくとも含む詳細サービス情報を端末100の識別情報と共に送信する。
また、端末100において測定用信号検出部106は、端末100から送信された測定用信号を検出し、制御情報処理部107は、測定用信号検出部106で検出された測定用信号に対応づけられた値を算出する。そして、送信処理部104は、制御情報処理部107で算出された値及び端末100の識別情報を含み、且つ、測定用信号検出部106で検出された測定用信号に対する応答信号を送信する。
この端末100の構成により、端末70は乱数値に基づいて応答信号が端末70宛てのものであるか否かを判定することができる。
また、端末100において受信処理部105は、応答信号に対する応答として端末70から送信され、且つ、端末70の物理識別子を含む詳細サービス情報を受信する。そして、送信処理部104は、端末100の詳細サービス情報を端末70の物理識別子と共に送信する。
[実施例4]
実施例3は、端末間で同期が確立されていることを前提としている。これに対して、実施例4は、端末間で同期が確立されていないことを前提とする。すなわち、実施例4では、1つの端末と他の端末とは、非同期である。
[第1の端末の構成例]
図16は、実施例4の第1の端末の一例を示すブロック図である。図16において端末170は、制御情報処理部176と、測定用信号生成部177とを有する。
制御情報処理部176は、乱数値をランダムに決定し、決定した乱数値に基づいて、端末70自身の測定用信号を特定する。そして、制御情報処理部176は、測定用信号生成部177に対して、特定した測定用信号を生成させると共に、端末170以外の端末が送信していない時間に測定用信号を出力させる。すなわち、測定用信号は、非同期のCSMA/CA手順によって送信される。なお、測定用信号は、測定用信号に予め設定されたチャネル上で送信される。
ここで、制御情報処理部176は、乱数値X2を決定せず、乱数値X1を決定する。すなわち、実施例4では、非同期を前提としているので、送信サブフレームのパターンを用いない。実施例4の乱数値X1は、例えば、10ビットである。そして、乱数値X1の10ビットの内の8ビットは、419通りのZC系列のいずれかの系列番号に対応し、残りの2ビットは、4通りの巡回シフト量のいずれかと対応する。
そして、測定用信号生成部177は、制御情報処理部176が決定した乱数値X1に対応する測定用信号を生成する。具体的には、測定用信号生成部177は、まず、乱数値X1に対応する系列番号の系列(ここでは、特に、「系列基本長」の半分の長さを持つ系列)を乱数値X1に対応する巡回シフト量だけシフトさせた第1の系列を生成する。そして、測定用信号生成部177は、第1の系列を時間反転させた第2の系列を生成する。そして、測定用信号生成部177は、第1の系列と第2の系列を連結させて測定用信号を生成する。図17は、実施例4の測定用信号の一例を示す図である。図17において系列基本長は、送信される測定用信号の長さを示す。因みに、実施例3において乱数値X1に対応する系列は、系列基本長と同じ長さを有している。また、図17においてNCSは、巡回シフト量を示す。また、図17においてCPは、サイクリックプレフィックス(Cyclic Prefix)を示す。
また、制御情報処理部176は、送信した測定用信号に応じて端末200から送信された、端末170宛ての応答信号が応答信号検出部79で検出されると、端末170の詳細サービス情報を、応答信号に含まれていた端末200の識別情報と共に多重部80へ出力する。この端末70の詳細サービス情報は、キャリアセンス部78での検出電力値が所定値以下であるタイミング、つまり、端末170以外の端末による送信が行われていないタイミングで送信される。すなわち、端末170の詳細情報は、非同期のCSMA/CA手順によって送信される。なお、端末170の詳細サービス情報には、少なくとも、端末170の物理識別子(つまり、物理デバイスID)が含まれる。また、端末170の「詳細サービス情報」には、サービスタイプ識別子(つまり、サービスタイプID)が含まれてもよい。さらに、端末170の詳細サービス情報には、端末200による詳細サービス情報の送信に用いさせる無線リソースの情報、及び、端末170の送信電力に関する情報を含まれてもよい。なお、上記の応答信号は、上記の測定用信号に予め設定されたチャネル上で送信されてもよいし、他のチャネル上で送信されてもよい。従って、応答信号の検出処理は、応答信号が送信される予定のチャネル上で実行されればよい。
また、制御情報処理部176は、送信した詳細サービス情報に応じて端末200から送信された、端末170宛ての端末200の詳細サービス情報が応答信号検出部79で検出されると、端末200を通信相手として認めるか否かを決定する。そして、端末200を通信相手として認めた場合、制御情報処理部176は、端末200の識別情報及びリソース割り当て情報を多重部80へ出力する。
<変形例>
なお、実施例4の乱数値X1は、例えば、9ビットであってもよい。そして、この乱数値X1は、系列基準長を有する839通りの系列のいずれかに対応する。すなわち、この変形例では、測定用信号として用いられる系列は巡回シフトされない。
[第2の端末の構成例]
図18は、実施例4の第2の端末の一例を示すブロック図である。図18において端末200は、制御情報処理部207を有する。
制御情報処理部207は、測定用信号検出部106から受け取る検出結果に基づいて、検出した測定用信号に対応する値を算出する。すなわち、制御情報処理部207は、上記の乱数値を逆算することを試みる。そして、制御情報処理部207は、算出した値及び端末200の識別情報を含み、且つ、受信した測定用信号に対する応答信号を多重部110へ出力する。なお、応答信号は、キャリアセンス部108での検出電力値が所定値以下であるタイミング、つまり、端末200以外の端末による送信が行われていないタイミングで送信される。すなわち、応答信号は、非同期のCSMA/CA手順によって送信される。なお、応答信号は、上記の測定用信号に予め設定されたチャネル上で送信されてもよいし、他のチャネル上で送信されてもよい。
また、制御情報処理部207は、送信した応答信号に応じて端末170から送信された、端末200宛ての端末170の詳細サービス情報が応答信号検出部109で検出されると、端末170を通信相手として認めるか否かを決定する。そして、端末170を通信相手として認めた場合、制御情報処理部207は、端末170の識別情報及び端末200の詳細サービス情報を多重部110へ出力する。この端末200の詳細サービス情報は、非同期のCSMA/CA手順によって送信される。なお、端末200の詳細サービス情報には、少なくとも、端末200の物理識別子(つまり、物理デバイスID)が含まれる。また、端末200の「詳細サービス情報」には、サービスタイプ識別子(つまり、サービスタイプID)が含まれてもよい。さらに、端末200の詳細サービス情報には、端末170による詳細サービス情報の送信に用いさせる無線リソースの情報、及び、端末200の送信電力に関する情報を含まれてもよい。
また、制御情報処理部207は、端末170からリソース割り当て情報及びデータを受信すると、端末170の識別情報及びリソース割り当て情報を多重部110へ出力する。
以上のように本実施例によれば、端末170において送信処理部73は、制御部71で特定された測定用信号を送信する。この測定用信号は、測定用信号として用いられる第1の系列と、当該第1の系列が時間反転された第2の系列とを含む。
この端末170の構成により、端末間で同期が確立されていない場合であっても、測定用信号の識別性能(つまり、相互相関特性)を向上させることができる。
[他の実施例]
実施例1及び実施例2で図示した各部の各構成要素は、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
更に、各装置で行われる各種処理機能は、CPU(Central Processing Unit)(又はMPU(Micro Processing Unit)、MCU(Micro Controller Unit)等のマイクロ・コンピュータ)上で、その全部又は任意の一部を実行するようにしてもよい。また、各種処理機能は、CPU(又はMPU、MCU等のマイクロ・コンピュータ)で解析実行するプログラム上、又はワイヤードロジックによるハードウェア上で、その全部又は任意の一部を実行するようにしてもよい。
実施例1から実施例4の基地局及び端末は、例えば、次のようなハードウェア構成により実現することができる。
図19は、端末のハードウェア構成例を示す図である。図19に示すように、端末300は、RF(Radio Frequency)回路301と、プロセッサ302と、メモリ303とを有する。なお、端末10、端末40、端末70、端末100、端末170、及び端末200のそれぞれが、図19に示すようなハードウェア構成を有する。
プロセッサ302の一例としては、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等が挙げられる。また、メモリ303の一例としては、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)等のRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ等が挙げられる。
そして、実施例1から実施例4の端末で行われる各種処理機能は、不揮発性記憶媒体などの各種メモリに格納されたプログラムを増幅装置が備えるプロセッサで実行することによって実現してもよい。すなわち、受信処理部12,42,75,105と、制御部13,43,71,102と、データ処理部14,44,72,103と、送信処理部15,45,73,104とによって実行される各処理に対応するプログラムがメモリ303に記録され、各プログラムがプロセッサ302で実行されてもよい。また、受信処理部12,42,75,105と、制御部13,43,71,102と、データ処理部14,44,72,103と、送信処理部15,45,73,104とによって実行される各処理は、ベースバンドCPU及びアプリケーションCPU等の複数のプロセッサによって分担されて実行されてもよい。また無線部11,41,74,101は、RF回路301によって実現される。
図20は、基地局のハードウェア構成例を示す図である。図20に示すように、基地局400は、RF回路401と、プロセッサ402と、メモリ403と、ネットワークIF(Inter Face)404とを有する。プロセッサ402の一例としては、CPU、DSP、FPGA等が挙げられる。また、メモリ403の一例としては、SDRAM等のRAM、ROM、フラッシュメモリ等が挙げられる。
そして、実施例1及び実施例2の基地局で行われる各種処理機能は、不揮発性記憶媒体などの各種メモリに格納されたプログラムを増幅装置が備えるプロセッサで実行することによって実現してもよい。すなわち、受信処理部52と、制御部53と、送信処理部54とによって実行される各処理に対応するプログラムがメモリ403に記録され、各プログラムがプロセッサ402で実行されてもよい。また、無線部51は、RF回路401によって実現される。
なお、ここでは、基地局400が一体の装置であるものとして説明したが、これに限定されない。例えば、基地局400は、無線装置と制御装置という2つの別体の装置によって構成されてもよい。この場合、例えば、RF回路401は無線装置に配設され、プロセッサ402と、メモリ403と、ネットワークIF404とは制御装置に配設される。
1,2 通信システム
10,40,70,100,170,200 端末
11,41,51,74,101 無線部
12,42,52,75,105 受信処理部
13,43,53,71,102 制御部
14,44,72,103 データ処理部
15,45,54,73,104 送信処理部
16,55,87,117 受信無線部
17,28,56,83,88,113,118 FFT部
18,57,92,122 復調部
19,58,93,123 復号部
20,91,121 制御チャネル復調部
21 セルサーチ部
22,76,107,176,207 制御情報処理部
23,106 測定用信号検出部
24,77,177 測定用信号生成部
25,27,66,80,82,110,112 多重部
26,81,111 シンボルマッピング部
29,84,114 周波数マッピング部
30,67,85,90,115,120 IFFT部
31,68,86,116 送信無線部
50 基地局
59 分離部
60 無線リソース制御部
61 MAC制御部
62 パケット生成部
63 MACスケジューリング部
64 符号化部
65 変調部
78,108 キャリアセンス部
79,109 応答信号検出部
89,119 等化部

Claims (16)

  1. 端末間で直接に通信可能な端末と、前記端末と通信する基地局とを有する通信システムであって、
    前記基地局は、
    前記端末が前記端末の送信時間以外で検出した他の端末からの測定用信号に関する報告を受信する受信手段と、
    前記端末が測定用信号を送信する送信時間に関する第1の割り当て情報を前記端末に送信し、前記第1の割り当て情報が示す送信時間以外に前記端末が検出した測定用信号に関する前記報告を用いて、第2の割り当て情報を形成し、前記形成した第2の割り当て情報を前記端末に送信する制御手段と、
    を具備し、
    前記端末は、
    前記基地局から送信された割り当て情報を受信する受信手段と、
    前記受信した割り当て情報が示す送信時間以外で他の端末が送信した測定用信号を検出する検出手段と、
    前記受信した割り当て情報が示す送信時間に測定用信号を送信し、前記検出手段で検出した測定用信号に関する報告を前記基地局へ送信する送信手段と、
    を具備する、
    ことを特徴とする通信システム。
  2. 端末間で直接に通信可能な端末が前記端末の送信時間以外で検出した他の端末からの測定用信号に関する報告を受信する受信手段と、
    前記端末が測定用信号を送信する送信時間に関する第1の割り当て情報を前記端末に送信し、前記第1の割り当て情報が示す送信時間以外に前記端末が検出した測定用信号に関する前記報告を用いて、第2の割り当て情報を形成し、前記形成した第2の割り当て情報を前記端末に送信する制御手段と、
    を具備することを特徴とする基地局。
  3. 前記制御手段は、端末間で直接に通信を行わない他の端末に対して、測定用信号の送信指示を送信する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の基地局。
  4. 端末間で直接に通信可能な端末であって、
    基地局から送信された割り当て情報を受信する受信手段と、
    前記受信した割り当て情報が示す送信時間以外で他の端末が送信した測定用信号を検出する検出手段と、
    前記受信した割り当て情報が示す送信時間に測定用信号を送信し、前記検出手段で検出した測定用信号に関する報告を前記基地局へ送信する送信手段と、
    を具備することを特徴とする端末。
  5. 前記送信手段は、前記受信した割り当て情報が示す送信時間で測定用信号を送信する第2の処理区間の前の第1の処理区間において、端末毎に決定される情報に基づいて一義的に定まる送信時間に測定用信号を送信する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の端末。
  6. 前記送信手段は、前記受信した割り当て情報が示す送信時間で測定用信号を送信する第2の処理区間の前の第1の処理区間において、端末毎に決定される情報に基づいて一義的に定まる系列を、前記測定用信号として送信する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の端末。
  7. 前記端末毎に決定される情報は、前記基地局のセル識別情報及び前記基地局から割り当てられた端末識別情報である、
    ことを特徴とする請求項5又は6に記載の端末。
  8. 前記端末毎に決定される情報は、端末毎にランダムに選択された数値情報である、
    ことを特徴とする請求項5又は6に記載の端末。
  9. 前記検出手段は、端末間で直接に通信を行わない他の端末から送信された測定用信号に基づいて、前記他の端末からの干渉レベルを検出する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の端末。
  10. 直接に通信可能な端末間の通信路の品質測定を制御する基地局における制御方法であって、
    端末が測定用信号を送信する送信時間に関する第1の割り当て情報を前記端末に送信し、
    前記端末が前記端末の送信時間以外で検出した他の端末からの測定用信号に関する報告を受信し、
    前記報告を用いて、第2の割り当て情報を形成し、前記形成した第2の割り当て情報を前記端末に送信する、
    ことを特徴とする制御方法。
  11. 端末間で直接に通信可能な端末であって、
    前記端末自身がランダムに決定した乱数値、又は、前記端末に対して固有に割り当てられた識別子の値に基づいて一義的に定まる、測定用信号に関する情報を特定する制御手段と、
    前記特定した情報に対応する測定用信号を送信する送信手段と、
    を具備することを特徴とする端末。
  12. 前記制御手段は、前記測定用信号に関する情報として、少なくとも前記測定用信号として用いられる系列の識別情報を特定する、
    ことを特徴とする請求項11に記載の端末。
  13. 前記送信手段から送信される測定用信号は、前記系列と前記系列が時間反転された系列とを含む、
    ことを特徴とする請求項12に記載の端末。
  14. 前記送信した測定用信号に対して他の端末から送信され、且つ、前記乱数値及び前記他の端末の識別情報を含む応答信号を受信する受信手段を具備し、
    前記送信手段は、前記受信手段で前記応答信号が受信された場合、前記端末自身の物理識別子を少なくとも含む端末詳細情報を前記他の端末の識別情報と共に送信する、
    ことを特徴とする請求項11から13のいずれか一項に記載の端末。
  15. 端末間で直接に通信可能な端末であって、
    他の端末から送信された測定用信号を検出する検出手段と、
    前記検出した測定用信号に対応づけられた値を算出する制御手段と、
    前記算出した値及び前記端末自身の識別情報を含み、且つ、前記検出した測定用信号に対する応答信号を送信する送信手段と、
    を具備することを特徴とする端末。
  16. 前記応答信号に対する応答として前記他の端末から送信され、且つ、前記他の端末の物理識別子を含む第1の端末詳細情報を受信する受信手段を具備し、
    前記送信手段は、前記端末自身の第2の端末詳細情報を前記他の端末の物理識別子と共に送信する、
    ことを特徴とする請求項15に記載の端末。
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