以下添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
図1は、本実施の形態におけるスポット通知システムの概要を説明するための図である。例えば、ユーザは、旅行番組又はグルメ番組を視聴した後、外出する。その際、スポット通知システムは、ユーザのいる地点Xの付近について、視聴した番組で紹介されたスポットを検索する。ユーザが視聴した番組で紹介されたスポットが現在位置の近傍に存在する場合には、スポット通知システムは、当該スポットに関する情報を携帯端末によってユーザに通知する。
例えば、ユーザが「下町グルメ紀行」という番組を視聴し、その番組で「YYYカフェ」が紹介されたとする。ユーザが地点Xにいる場合、スポット通知システムは、地点Xを中心とした円の内部をスポット検索範囲10として決定し、スポット検索範囲10内で視聴した番組で紹介されたスポットを検索する。このとき、「YYYカフェ11」が検索される。すると、ユーザの携帯端末には、検索されたスポットの種別(カフェ)を示す画像と、スポットが紹介された番組の名称を示す「下町グルメ紀行」というテキスト画像と、スポットの名称を示す「YYYカフェ」というテキスト画像と、検索された「YYYカフェ」の位置を案内するための案内情報とが提示される。
このようにして、自宅から歩いてきたユーザは、地点Xに到達すると、以前視聴した番組で紹介された「YYYカフェ11」が現在位置の付近にあることを知ることができる。
(実施の形態1)
実施の形態1は、ユーザの行動履歴によって、スポット検索範囲を変えるスポット通知方法に関するものである。
図2は、本発明の実施の形態1におけるスポット通知システムの全体構成の一例を示す図である。
スポット通知装置100は、ネットワーク300を介してテレビ202又はハードディスクレコーダ203からユーザの番組視聴履歴を取得する。また、スポット通知装置100は、ネットワーク300を介して番組メタデータサーバ201から、番組で紹介されたスポットの名称及び位置情報を含む番組メタデータを取得する。これにより、スポット通知装置100は、ユーザが視聴した番組で紹介されたスポットに関する情報を取得することができる。スポット通知装置100としては、外出時にユーザが持ち歩くことを想定し、携帯電話、スマートフォン又はタブレット端末等の携帯端末であることが好ましい。また、スポット通知装置100は、カーナビゲーション装置であってもよい。また、ネットワーク300は、例えばインターネットである。
テレビ202は、ユーザの番組視聴履歴を記憶する。ハードディスクレコーダ203は、ユーザの番組視聴履歴を記憶する。また、ハードディスクレコーダ203は、記憶された番組を再生することによってユーザが視聴した番組視聴履歴を記憶する。
番組メタデータサーバ201から取得される番組メタデータは、放送事業者が作成する場合と、番組映像から番組メタデータ制作事業者が作成する場合とが想定される。なお、番組メタデータが放送事業者ごとに複数の番組メタデータサーバによって管理される場合、スポット通知装置100は複数の番組メタデータサーバから番組メタデータを取得する。
図3は、本発明の実施の形態1におけるスポット通知装置の構成の一例を示す図である。スポット通知装置100は、番組メタデータ取得部101、視聴履歴取得部102、スポットリスト生成部103、現在位置取得部104、行動履歴保持部105、通知スポット判定部106及びスポット通知部107を備える。
スポット通知装置100は、スポットをユーザに通知する出力部として、表示装置400、スピーカ500及び振動装置600を備えてもよい。スポット通知装置100は、表示装置400、スピーカ500及び振動装置600を備えていなくてもよい。また、スポット通知装置100は、表示装置400、スピーカ500及び振動装置600のうちの少なくとも1つを備えてもよい。
番組メタデータ取得部101は、一定の間隔又は予め指定された条件を満たすタイミングで、番組メタデータサーバ201から番組メタデータを取得する。番組メタデータ取得部101は、番組で紹介されたスポットの名称及び位置情報を含む番組メタデータを取得する。
図4は、本発明の実施の形態1における番組メタデータサーバに保持されている番組メタデータの一例を示す図である。番組メタデータ31は、番組名、放送日時、スポット名及びスポット位置を含む。
番組名は、放送された番組のタイトルである。放送日時は、番組が放送された日時である。本実施の形態では、番組名と放送日時との組み合わせによって番組が識別されることを想定している。なお、番組メタデータと番組視聴履歴との間で番組が対応付けられればよいので、番組名及び放送日時ではなく、番組をユニークに識別できる番組識別子などを利用して番組メタデータと番組視聴履歴との間で番組が対応付けられてもよい。この場合、番組メタデータは、番組識別子を含んでもよい。
スポット名は、番組で紹介されたスポットの名称である。スポット位置は、番組で紹介されたスポットの位置情報である。本実施の形態では、スポット位置は、緯度及び経度を用いて表される。図4において、スポット位置(xx1,yy1)は、緯度がxx1であり、経度がyy1であることを示している。なお、スポット位置は、スポットの位置が特定できればよいので、住所又はGPSの値を利用して表してもよい。
なお、スポット付近に到達したユーザに番組名及びスポット名だけでなく、スポットの詳細な情報を提示するために、番組メタデータは、スポットURL(Uniform Resource Locator)を含んでもよい。スポットURLは、スポットの詳細な情報が記載されたホームページのアドレスを示す情報である。
1つの番組で複数のスポットが紹介されることがあるので、図4に示すように、1つの番組に対して、スポット名、スポット位置及びスポットURLの複数の組が含まれることもある。
なお、番組メタデータは、スポットの営業時間を含んでもよい。営業時間は、スポットが営業している時間帯である。ユーザがスポットの近くにいても、現在時刻が当該スポットの営業時間外である場合には、当該スポットを通知しないことが望ましい。番組メタデータがスポットの営業時間を含むことにより、より適切なタイミングでスポットを通知することができる。
視聴履歴取得部102は、一定の間隔又は予め指定された条件を満たすタイミングで、テレビ202又はハードディスクレコーダ203からユーザの番組視聴履歴を取得する。
図5は、本発明の実施の形態1において、テレビ又はハードディスクレコーダから取得する番組視聴履歴の一例を示す図である。番組視聴履歴41は、番組名及び放送日時を含む。
番組名は、放送された番組のタイトルである。放送日時は、番組が放送された日時である。本実施の形態では、番組名と放送日時との組み合わせによって番組が識別されることを想定している。番組メタデータと番組視聴履歴の間で番組が対応付けられればよいので、番組名及び放送日時ではなく、番組をユニークに識別できる番組識別子などを利用して番組メタデータと番組視聴履歴との間で番組が対応付けられてもよい。この場合、番組視聴履歴は、番組識別子を含んでもよい。
スポットリスト生成部103は、一定の間隔又は予め指定された条件を満たすタイミングで、視聴履歴取得部102からユーザの番組視聴履歴を取得し、ユーザが視聴した番組に対する番組メタデータを番組メタデータサーバ201から取得し、ユーザが視聴した番組で紹介されたスポットに関するスポット情報が列挙されたスポットリストを生成する。スポットリスト生成部103は、取得された番組視聴履歴及び番組メタデータに基づいて、ユーザが視聴した番組で紹介されたスポットの名称及び位置情報を含むスポットリストを生成する。
図6(A)は、本発明の実施の形態1において、所定の日に生成されたスポットリストの一例を示す図であり、図6(B)は、本発明の実施の形態1において、所定の日の翌日に生成されたスポットリストの一例を示す図である。スポットリスト51,52は、番組名、放送日時、スポット名及びスポット位置を含む。また、スポットリスト51,52は、スポットURLを含んでもよい。なお、番組名、放送日時、スポット名、スポット位置及びスポットURLの各情報は、図4に示す番組メタデータ31の各情報と同様であるため説明を省略する。
スポットリスト生成部103は、生成したスポットリストを保持する。スポットリスト生成部103は、新たに生成したスポットリストを、前回生成されたスポットリストに追加する。
例えば、前日までの番組視聴履歴に対して生成されたスポットリスト51(図6(A))があり、本日、新しいスポットリストが生成された場合には、スポットリスト生成部103は、前日までのスポットリスト51に本日生成されたスポットリストを追加した最新のスポットリスト52(図6(B))を保持する。
なお、スポットリストは番組を視聴するたびに追加されるが、所定の条件を満たした場合には、スポットリスト生成部103は、スポットリストからスポット情報を削除してもよい。例えば、スポットリスト生成部103は、スポットリストに追加後に所定の時間(例えば1年)が経過したスポット情報、又は通知すべきスポットとしてユーザに通知されたスポット情報などを、スポットリストから削除してもよい。
なお、視聴履歴取得部102がテレビ202又はハードディスクレコーダ203から番組視聴履歴を取得するタイミングと、スポットリスト生成部103がスポットリストを生成するタイミングとは必ずしも同じでなくともよい。両タイミングが同じでない場合は、視聴履歴取得部102は、スポットリストを生成するタイミングまで、番組視聴履歴を保持する。また、番組メタデータ取得部101が番組メタデータサーバ201から番組メタデータを取得するタイミングと、スポットリスト生成部103がスポットリストを生成するタイミングとは必ずしも同じでなくともよい。両タイミングが同じでない場合は、番組メタデータ取得部101は、スポットリストを生成するタイミングまで、番組メタデータを保持する。
また、番組メタデータ取得部101は、放送された全ての番組の番組メタデータを取得する必要はなく、視聴履歴取得部102によって取得された番組視聴履歴を用いてユーザが視聴した番組の番組メタデータのみを取得してもよい。この場合、番組メタデータ取得部101は、視聴履歴取得部102によって取得された番組視聴履歴を用いてユーザが視聴した番組を特定し、特定した番組の番組メタデータを番組メタデータサーバ201に要求する。番組メタデータサーバ201は、番組メタデータ取得部101からの要求に応じて、ユーザが視聴した番組の番組メタデータのみを送信する。
現在位置取得部104は、一定の間隔又は予め指定された条件を満たすタイミングで、ユーザの現在位置を取得し行動履歴保持部105に通知する。現在位置取得部104は、例えば5分毎に現在位置を取得し行動履歴保持部105に通知する。
行動履歴保持部105は、現在位置取得部104から通知された位置情報を日時情報とともに、行動履歴として保持する。行動履歴保持部105は、取得された現在位置を行動履歴として時系列に保持する。
図7(A)は、本発明の実施の形態1において、所定の日に保持された行動履歴の一例を示す図であり、図7(B)は、本発明の実施の形態1において、所定の日の翌日に保持された行動履歴の一例を示す図である。行動履歴は、日時及びユーザ位置情報を含む。
日時は、現在位置を取得した日時である。ユーザ位置情報は、現在位置を取得した時点におけるユーザの位置である。本実施の形態では、ユーザ位置情報は、緯度及び経度を用いて表される。図7(A)及び図7(B)において、ユーザ位置情報(aa1,bb1)は、緯度がaa1であり、経度がbb1であることを示している。なお、ユーザ位置情報は、ユーザの位置が特定できればよいので、住所又はGPSの値を利用して表してもよい。
通知スポット判定部106は、一定の間隔又は予め指定された条件を満たすタイミングで、行動履歴保持部105から行動履歴を取得し、行動履歴に応じて検索範囲を決定する。通知スポット判定部106は、一定の間隔又は予め指定された条件を満たすタイミングで、スポットリスト生成部103からスポットリストを取得するとともに、行動履歴保持部105から行動履歴を取得し、行動履歴に応じて決定された検索範囲に基づいてスポットリストの中からユーザに通知すべきスポットを検索する。通知スポット判定部106は、ユーザに通知すべきスポットがある場合には、スポット通知部107にスポット通知を指示する。通知スポット判定部106は、スポットリストを参照し、決定された検索範囲内に存在するスポットを検索する。
スポット検索範囲は、第1の半径距離を有する第1のスポット検索範囲、第1の半径距離より長い第2の半径距離を有する第2のスポット検索範囲、及び第2の半径距離より長い第3の半径距離を有する第3のスポット検索範囲を含む。通知スポット判定部106は、取得された現在位置が所定の期間内の行動履歴に含まれるか否かを判断し、取得された現在位置が所定の期間内の前記行動履歴に含まれると判断された場合、スポット検索範囲を第1のスポット検索範囲に決定する。また、通知スポット判定部106は、取得された現在位置が所定の期間内の行動履歴に含まれないと判断された場合、取得された現在位置が所定の期間より前の行動履歴に含まれるか否かを判断する。また、通知スポット判定部106は、取得された現在位置が所定の期間より前の行動履歴に含まれると判断された場合、スポット検索範囲を第2のスポット検索範囲に決定する。さらに、通知スポット判定部106は、取得された現在位置が所定の期間より前の行動履歴に含まれないと判断された場合、スポット検索範囲を第3のスポット検索範囲に決定する。
スポット通知部107は、表示装置400、スピーカ500又は振動装置600等を用いて、検索されたスポットに関する情報をユーザに通知する。スポット通知部107は、ユーザが視聴した番組で紹介されたスポットが現在位置の近傍に存在することを通知する。
ユーザは、表示装置400に表示された画像、動画又はテキストを見たり、スピーカ500から出力される音声を聞いたり、振動装置600によって発せられる振動を感じたりすることにより、スポットの通知を受けることができる。
なお、本実施の形態において、視聴履歴取得部102が視聴履歴取得部の一例に相当し、番組メタデータ取得部101が番組データ取得部の一例に相当し、スポットリスト生成部103が生成部の一例に相当し、現在位置取得部104が位置取得部の一例に相当し、行動履歴保持部105が行動履歴保持部の一例に相当し、通知スポット判定部106が検索範囲決定部及び検索部の一例に相当し、スポット通知部107が通知部の一例に相当する。
図8は、本実施の形態1における通知スポット判定部106の処理の一例を示すフローチャートである。図8に示すフローチャートは、通知スポット判定部106が、スポットリストと行動履歴とを取得し、ユーザに通知すべきスポットを検索し、スポットの通知を指示するまでの手順の一例を示している。
初めに、通知スポット判定部106は、行動履歴保持部105から行動履歴を取得する(ステップS11)。
次に、通知スポット判定部106は、ユーザの現在位置を取得する(ステップS12)。通知スポット判定部106は、現在位置取得部104に現在位置を取得するように指示し、現在位置取得部104から現在位置を取得してもよいし、行動履歴のうちの最新のユーザ位置情報を現在位置として取得してもよい。また、現在位置取得部104は、一定の間隔又は予め指定された条件を満たすタイミングで、現在位置を取得するとしているが、通知スポット判定部106が行動履歴を取得するタイミングが、現在位置取得部104が現在位置を取得するタイミングと同じであれば、行動履歴に保持される最新のユーザ位置情報が現在位置となる。
次に、通知スポット判定部106は、スポット検索範囲を決定する(ステップS13)。なお、スポット検索範囲の決定処理の詳細については図10を用いて後述する。
次に、通知スポット判定部106は、スポットリスト生成部103からスポットリストを取得する(ステップS14)。なお、通知スポット判定部106がスポットリストを取得するタイミングと、スポットリスト生成部103がスポットリストを生成するタイミングとは必ずしも同じでなくともよい。
次に、通知スポット判定部106は、変数Nに1を代入する(ステップS15)。
次に、通知スポット判定部106は、スポットリストの中からN番目のスポット情報を取得する(ステップS16)。
次に、通知スポット判定部106は、N番目のスポット情報に含まれるスポット位置がスポット検索範囲内であるか否かを判定する(ステップS17)。ここで、図9は、本実施の形態1におけるスポット検索範囲テーブルの一例を示す図である。スポット検索範囲テーブル2401は、実施の形態1において、スポット検索範囲が近距離、中距離又は長距離のいずれかに決定された場合に、決定された近距離、中距離又は長距離という分類に対するそれぞれの現在位置からの半径距離を指定するためのテーブルである。スポット検索範囲テーブル2401は、通知スポット判定部106に予め保持されている。
例えば、ステップS13においてスポット検索範囲が近距離に決定された場合、通知スポット判定部106は、スポット検索範囲テーブル2401を用いて、現在位置を中心とする半径500mの円をスポット検索範囲としてスポット位置を検索する。また、ステップS13においてスポット検索範囲が中距離に決定された場合、通知スポット判定部106は、スポット検索範囲テーブル2401を用いて、現在位置を中心とする半径1kmの円をスポット検索範囲としてスポット位置を検索する。また、ステップS13においてスポット検索範囲が長距離に決定された場合、通知スポット判定部106は、スポット検索範囲テーブル2401を用いて、現在位置を中心とする半径10kmの円をスポット検索範囲としてスポット位置を検索する。
N番目のスポット情報に含まれるスポット位置がスポット検索範囲内であると判定された場合(ステップS17でYES)、通知スポット判定部106は、N番目のスポット情報の通知を指示する(ステップS18)。具体的には、スポット通知部107は、スピーカ500又は振動装置600によって、ユーザにスポットの存在を通知したり、表示装置400によって、番組名又はスポット名を通知したりする。
一方、N番目のスポット情報に含まれるスポット位置がスポット検索範囲内ではないと判定された場合(ステップS17でNO)、又はステップS18の処理が終了した場合、通知スポット判定部106は、変数Nの値を1増やす(ステップS19)。
次に、通知スポット判定部106は、N番目のスポット情報が存在するか否かを判定する(ステップS20)。ここで、N番目のスポット情報が存在すると判定された場合(ステップS20でYES)、ステップS16の処理に戻る。一方、N番目のスポット情報が存在しないと判定された場合(ステップS20でNO)、処理を終了する。
なお、前述のフローチャートには記載されていないが、番組メタデータにスポットの営業時間が含まれている場合、ステップS17においてN番目のスポット情報に含まれるスポット位置がスポット検索範囲内であると判定された後、通知スポット判定部106は、現在時刻が、N番目のスポット情報に含まれるスポットの営業時間内であるか否かを判定してもよい。現在時刻が営業時間内であると判定された場合、通知スポット判定部106は、スポットの通知を指示する。現在時刻が営業時間内ではないと判定された場合、通知スポット判定部106は、ステップS19の処理に移行する。
なお、スポットリスト内で通知すべきと判定されたスポット、すなわちステップS17においてN番目のスポット情報に含まれるスポット位置がスポット検索範囲内であると判定されたスポットが複数存在する場合、スポット通知部107は、各スポットを順次通知してもよいし、一度に複数のスポットを全て通知してもよい。一度に複数のスポットを全て通知する場合には、表示装置400は、複数のスポットに関する情報を表示することになる。また、スポット通知部107は、検索された複数のスポットのうちいくつかのスポットのみを通知してもよい。例えば、スポット通知部107は、放送日時が新しい順又は現在位置から近い順などに応じてスポットに優先度を付与し、優先度の高いスポットからいくつかを通知してもよい。
図10は、図8のステップS13におけるスポット検索範囲決定処理の一例を示すフローチャートである。
初めに、通知スポット判定部106は、現在位置が所定の期間内の行動履歴に含まれるか否かを判定する(ステップS31)。すなわち、通知スポット判定部106は、現在位置がユーザの日常の行動範囲内であるか否かを判定する。現在位置が日常の行動範囲内であるか否かは、例えば、ユーザが、現在位置に1週間以内に来たことがあるか否かで判定する。
具体的には、通知スポット判定部106は、現在位置を中心とする半径1kmの円内に存在するユーザ位置情報が行動履歴の中にあるか否かを判定する。現在位置を中心とする半径1kmの円内に存在するユーザ位置情報が行動履歴の中にあると判定された場合、通知スポット判定部106は、当該ユーザ位置情報が前日から一週間前までの期間内にあるか否かを判定する。ユーザ位置情報が前日から一週間前までの期間内にある場合、通知スポット判定部106は、現在位置が日常の行動範囲内であると判定する。
現在位置が所定の期間内の行動履歴に含まれると判定された場合(ステップS31でYES)、通知スポット判定部106は、スポット検索範囲を近距離に決定して終了する(ステップS32)。
一方、現在位置が所定の期間内の行動履歴に含まれないと判定された場合(ステップS31でNO)、通知スポット判定部106は、現在位置が所定の期間より前の行動履歴に含まれるか否かを判定する(ステップS33)。すなわち、通知スポット判定部106は、現在位置にユーザが以前来たことがあるか否かを判定する。現在位置に以前来たことがあるか否かは、例えば、ユーザが、現在位置に1年以内に来たことがあるか否かで判定する。
具体的には、通知スポット判定部106は、現在位置を中心とする半径1kmの円内に存在するユーザ位置情報が行動履歴の中にあるか否かを判定する。現在位置を中心とする半径1kmの円内に存在するユーザ位置情報が行動履歴の中にあると判定された場合、通知スポット判定部106は、当該ユーザ位置情報が前日から一年前までの期間内にあるか否かを判定する。ユーザ位置情報が前日から一年前までの期間内にある場合、通知スポット判定部106は、現在位置にユーザが以前来たことがあると判定する。
現在位置が所定の期間より前の行動履歴に含まれると判定された場合(ステップS33でYES)、通知スポット判定部106は、スポット検索範囲を中距離に決定して終了する(ステップS34)。
一方、現在位置が所定の期間より前の行動履歴に含まれないと判定された場合(ステップS33でNO)、通知スポット判定部106は、スポット検索範囲を長距離に決定して終了する(ステップS35)。
なお、本実施の形態では、ユーザが現在位置に来たことがあるか否かは、現在位置を中心とする半径1kmの円内に存在するユーザ位置情報が行動履歴の中にあるか否かに基づいて判定しているが、本発明は特にこれに限定されない。例えば、判定に利用している半径1kmという距離は、他の距離を用いてもよい。
また、本実施の形態では、行動履歴によってスポット検索範囲を近距離、中距離又は長距離の3つに分けているが、スポット検索範囲の分類方法はこれに限定されない。分類方法は、近距離と長距離との2つに分類してもよいし、4つ以上に分類してもよい。
また、スポット検索範囲は現在位置を中心とした半径Xmの円内としているが、本発明は特にこれに限定されない。例えば、スポット検索範囲は、ユーザの進行方向に範囲が広くなるような楕円形であってもよい。
また、スポット検索範囲は距離に応じて分類されなくてもよく、例えば、町内、市内又は県内というような地域の大きさに応じて分類してもよい、また、現在位置からスポットまでの移動に要する時間に応じて短時間、中時間又は長時間というように分類してもよい。この場合、現在位置からの距離は1kmであるが徒歩でしか行くことができないスポットと、現在位置からの距離は10kmであるが電車で行くことができるスポットとでは、電車で行くことができるスポットの方が短時間に分類される。このように、移動時間に応じて分類した場合と、距離に応じて分類した場合とでは、分類結果が逆転することもありうる。
さらに、図10に示すスポット検索範囲決定処理の例では、通知スポット判定部106は、ユーザが現在位置に所定の期間内に来たことがあるか否かでスポット検索範囲を決定しているが、スポット検索範囲決定処理はこれに限定されない。
例えば、通知スポット判定部106は、現在位置を含む所定の範囲(例えば、現在位置を中心とする半径1kmの円内の範囲)に所定の期間内に来た回数を計数し、回数に応じてスポット検索範囲を設定してもよい。具体的には、通知スポット判定部106は、ユーザが現在位置を含む所定の範囲に入ってから出るまでを1回とカウントし、一年以内の総回数が50回以上であればスポット検索範囲を近距離に決定し、5回以上であればスポット検索範囲を中距離に決定し、5回未満であればスポット検索範囲を長距離に決定してもよい。
また、通知スポット判定部106は、現在位置を含む所定の範囲(例えば、現在位置を中心とする半径1kmの円内の範囲)に留まっている滞在時間を計時し、滞在時間に応じてスポット検索範囲を決定してもよい。具体的には、通知スポット判定部106は、ユーザが現在位置を含む所定の範囲に入ってから出るまでの滞在時間を、現在位置を含む所定の範囲に入った日時と現在位置を含む所定の範囲から出た日時とから算出し、一年以内の総滞在時間が10時間以上であればスポット検索範囲を近距離に決定し、1時間以上であればスポット検索範囲を中距離に決定し、1時間未満であればスポット検索範囲を長距離に決定してもよい。
また、通知スポット判定部106は、現在位置を含む所定の範囲(例えば、現在位置を中心とする半径1kmの円内の範囲)に留まっている間の移動速度を算出し、移動速度に応じてスポット検索範囲を決定してもよい。具体的には、通知スポット判定部106は、ユーザが現在位置を含む所定の範囲に入ってから出るまでの移動速度を、日時とユーザ位置情報とから算出する。つまり、1つ目の日時から次の日時までの間隔が5分であり、1つ目のユーザ位置と2つ目のユーザ位置との間の距離が1kmであれば、時速は12kmである。例えば、通知スポット判定部106は、ユーザが現在位置を含む所定の範囲に留まっている間の平均移動速度、最高移動速度又は最低移動速度を算出し、平均移動速度、最高移動速度又は最低移動速度が3km/h以下であればスポット検索範囲を近距離に決定し、平均移動速度、最高移動速度又は最低移動速度が5km/h以下であればスポット検索範囲を中距離に決定し、平均移動速度、最高移動速度又は最低移動速度が5km/h以上であればスポット検索範囲を長距離に決定してもよい。
また、通知スポット判定部106は、ユーザが頻繁に利用する場所の登録を予め受け付け、その登録情報を使ってスポット検索範囲を設定してもよい。例えば、通知スポット判定部106は、自宅、勤務地及び通勤路などの登録を予め受け付け、現在位置が自宅の近傍(例えば、自宅を中心とする半径1kmの円内の範囲)、勤務地の近傍又は通勤路の近傍であればスポット検索範囲を近距離に決定し、現在位置が自宅の近傍、勤務地の近傍又は通勤路の近傍でなければスポット検索範囲を長距離に決定してもよい。
図11は、本発明の実施の形態1の変形例におけるスポット通知システムの全体構成の一例を示す図である。図11に示すスポット通知システムは、図2に示すスポット通知システムとは異なり、番組視聴履歴及び番組メタデータを取得してスポットリストを生成するスポットリスト生成装置110と、行動履歴及びスポットリストから通知すべきスポットを検索して通知するスポット通知装置100とを備える。
スポットリスト生成装置110は、番組メタデータサーバ201、テレビ202及びハードディスクレコーダ203とネットワーク300を介して通信可能に接続されている。スポット通知装置100は、スポットリスト生成装置110とネットワーク300を介して通信可能に接続されている。
図12は、本発明の実施の形態1の変形例におけるスポット通知装置の構成の一例を示す図である。スポットリスト生成装置110は、番組メタデータ取得部101、視聴履歴取得部102及びスポットリスト生成部103を備える。番組メタデータ取得部101、視聴履歴取得部102及びスポットリスト生成部103の構成は図3と同様であるため説明を省略する。
スポットリスト生成部103は、生成したスポットリストをスポット通知装置100へ送信する。
スポット通知装置111は、スポットリスト取得部108、現在位置取得部104、行動履歴保持部105、通知スポット判定部106及びスポット通知部107を備える。
スポットリスト取得部108は、スポットリスト生成装置110からスポットリストを取得する。すなわち、スポットリスト取得部108は、スポットリスト生成装置110によって送信されたスポットリストを受信する。
現在位置取得部104、行動履歴保持部105、通知スポット判定部106及びスポット通知部107の構成は図3と同様であるため説明を省略する。
このように、番組メタデータ取得部101、視聴履歴取得部102、スポットリスト生成部103、現在位置取得部104、行動履歴保持部105、通知スポット判定部106及びスポット通知部107は、一つの装置内にある必要はない。
また、スポットリスト生成装置110は、番組メタデータ取得部101、視聴履歴取得部102、スポットリスト生成部103、行動履歴保持部105及び通知スポット判定部106を備えてもよく、スポット通知装置111は、現在位置取得部104及びスポット通知部107のみを備えてもよい。
ここで、ユーザにスポットが通知されるまでの流れを実際のデータを用いて説明する。図13は、本発明の実施の形態1において、ユーザにスポットが通知されるまでの流れを実際のデータを用いて説明するための模式図である。初めに、スポットリストが生成されるまでの流れを実際のデータを用いて説明する。
番組メタデータサーバ201は、図4に示す番組メタデータ31を保持している。また、テレビ202又はハードディスクレコーダ203は、図5に示す番組視聴履歴41を保持している。そして、スポットリスト生成部103は、前日までのスポットリストとして、図6(A)に示すスポットリスト51を保持している。
スポットリスト生成部103は、視聴履歴取得部102から番組視聴履歴41を取得する。番組視聴履歴41は、視聴履歴取得部102が予め取得しておいてもよいし、スポットリスト生成部103がスポットリストを生成するタイミングで視聴履歴取得部102によって取得されてもよい。
スポットリスト生成部103は、番組視聴履歴41に記載された番組に関する番組メタデータを番組メタデータ取得部101から取得する。番組メタデータ取得部101は、番組メタデータサーバ201から全ての番組に関する番組メタデータを予め取得しておいて、番組視聴履歴41に記載された番組に関する番組メタデータのみをスポットリスト生成部103に出力してもよい。また、番組メタデータ取得部101は、スポットリスト生成部103から番組視聴履歴41に記載された番組に関する番組メタデータの取得を要求されたタイミングで、番組視聴履歴41に記載された番組に関する番組メタデータのみを取得し、スポットリスト生成部103に出力してもよい。
スポットリスト生成部103は、番組視聴履歴41の1つ目の番組に対応する番組メタデータ32を取得する。番組メタデータ32は、番組名が「下町グルメ紀行」であり、放送日時が「2013/03/09 08:00〜10:00」である番組に対応する番組メタデータである。そして、スポットリスト生成部103は、番組メタデータ32内の「番組名」をスポットリストの「番組名」に代入し、番組メタデータ32内の「放送日時」をスポットリストの「放送日時」に代入し、番組メタデータ32内の「スポット名」をスポットリストの「スポット名」に代入し、番組メタデータ32内の「スポット位置」をスポットリストの「スポット位置」に代入し、番組メタデータ32内の「スポットURL」をスポットリストの「スポットURL」に代入する。スポットリスト生成部103は、番組視聴履歴41の全ての番組に対して、同様の動作を行う。
これにより、スポットリスト51に、番組視聴履歴41に対するスポット情報が追加されたスポットリスト52が生成される。
次に、図13に示す地点Xにいるユーザに対して、スポットに関する情報が通知されるまでの流れを実際のデータを用いて説明する。
通知スポット判定部106は、行動履歴61(図7(A))を取得する(図8のステップS11)。次に、通知スポット判定部106は、行動履歴61内の最新の行動履歴63のユーザ位置情報(aa5,bb5)を現在位置として取得する(図8のステップS12)。
次に、通知スポット判定部106は、スポット検索範囲を決定する(図8のステップS13)。
このとき、通知スポット判定部106は、現在位置がユーザの日常の行動範囲内であるか否かを判定する(図10のステップS31)。現在位置である地点X(aa5,bb5)は、ユーザの日常の行動範囲内であるため、通知スポット判定部106は、スポット検索範囲を近距離に決定する(図10のステップS32)。ここで、通知スポット判定部106は、スポット検索範囲テーブル2401(図9)の近距離に対応する値を参照し、近距離に対応する値が500mであるので、スポット検索範囲を、現在位置を中心とする半径500mの円内に決定する。
次に、通知スポット判定部106は、スポットリスト生成部103からスポットリスト52(図6(B))を取得する(図8のステップS14)。
次に、通知スポット判定部106は、変数Nに1を代入する(図8のステップS15)。そして、通知スポット判定部106は、取得したスポットリストのうちの1番目のスポット情報53(図6(B))を取得する(図8のステップS16)。
次に、通知スポット判定部106は、1番目のスポット情報53のスポット位置情報(xx0,yy0)が現在位置の地点X(aa5,bb5)を中心とした半径500mの円の範囲内に含まれているか否かを判定する(図8のステップS17)。すなわち、通知スポット判定部106は、図13の近距離のスポット検索範囲1201内に1番目のスポットである「東京駅」が含まれているか否かを判定する。
この場合、1番目のスポットがスポット検索範囲1201内に含まれていないと判定されるため、通知スポット判定部106は、変数Nの値を1増やす(図8のステップS19)。
次に、通知スポット判定部106は、取得したスポットリストの中に2番目のスポット情報が存在するか否かを判定する。この場合、取得したスポットリストの中に2番目のスポット情報が存在するため、通知スポット判定部106は、2番目のスポット情報54を取得する(図8のステップS16)。
そして、通知スポット判定部106は、2番目のスポット情報54のスポット位置情報(xx1,yy1)が現在位置の地点X(aa5,bb5)を中心とした半径500mの円の範囲内に含まれているか否かを判定する(図8のステップS17)。すなわち、通知スポット判定部106は、図13の近距離のスポット検索範囲1201内に2番目のスポットである「YYYカフェ」が含まれているか否かを判定する。
この場合、2番目のスポットがスポット検索範囲1201内に含まれると判定されるため、通知スポット判定部106は、2番目のスポット情報の通知を指示する(図8のステップS18)。具体的には、スポット通知部107は、スピーカ500又は振動装置600によって、ユーザにスポットの存在を通知したり、表示装置400によって、番組名である「下町グルメ」又はスポット名である「YYYカフェ」を通知したりする。なお、スポット通知部107は、番組名又はスポット名とともに、スポット(YYYカフェ)のイメージ画面を表示したり、スポット(YYYカフェ)までの現在位置からの方向を示す情報を表示したり、スポットに関する詳細な情報が記載されたホームページ(スポットURLのホームページ)を表示したり、スポットに関する詳細な情報が記載されたホームページを表示するためのボタンを表示したりしてもよい。
その後、通知スポット判定部106は、スポットリスト52に含まれる全てのスポット情報に対して上記の処理を繰り返し、通知スポット判定処理を終了する。
次に、図13に示す地点Yにいるユーザに対して、スポットに関する情報が通知されるまでの流れを実際のデータを用いて説明する。
通知スポット判定部106は、行動履歴62(図7(B))を取得する(図8のステップS11)。次に、通知スポット判定部106は、行動履歴62内の最新の行動履歴64のユーザ位置情報(cc5,dd5)を現在位置として取得する(図8のステップS12)。
次に、通知スポット判定部106は、スポット検索範囲を設定する(図8のステップS13)。
このとき、通知スポット判定部106は、現在位置がユーザの日常の行動範囲内であるか否かを判定する(図10のステップS31)。現在位置である地点Y(cc5,dd5)は、ユーザの日常の行動範囲内ではないため、通知スポット判定部106は、現在位置がユーザの日常の行動範囲内ではないと判定する。この場合、通知スポット判定部106は、所定の期間内(例えば一週間前から前日まで)の行動履歴のユーザ位置情報を検索し、現在位置(cc5、dd5)を中心とする半径1kmの円内にユーザ位置情報がないため、現在位置である地点Y(cc5,dd5)は、現在位置がユーザの日常の行動範囲内ではないと判定する。
次に、通知スポット判定部106は、現在位置(cc5、dd5)にユーザが以前来たことがあるか否かを判定する(図10のステップS33)。この場合、通知スポット判定部106は、前日までの行動履歴のユーザ位置情報を検索し、現在位置(cc5、dd5)を中心とする半径1kmの円内にユーザ位置情報がないため、現在位置にユーザが以前来たことがないと判定する。
次に、通知スポット判定部106は、スポット検索範囲を長距離に決定する(図10のステップS35)。ここで、通知スポット判定部106は、スポット検索範囲テーブル2401(図9)の長距離に対応する値を参照し、長距離に対応する値が10kmであるので、スポット検索範囲を、現在位置を中心とする半径10kmの円内に決定する。
次に、通知スポット判定部106は、スポットリスト生成部103からスポットリスト52(図6(B))を取得する(図8のステップS14)。
次に、通知スポット判定部106は、変数Nに1を代入する(図8のステップS15)。そして、通知スポット判定部106は、取得したスポットリストのうちの1番目のスポット情報53(図6(B))を取得する(図8のステップS16)。
次に、通知スポット判定部106は、1番目のスポット情報53のスポット位置情報(xx0,yy0)が現在位置の地点Y(cc5,dd5)を中心とした半径10kmの円の範囲内に含まれているか否かを判定する(図8のステップS17)。すなわち、通知スポット判定部106は、図13の長距離のスポット検索範囲1202内に1番目のスポットである「東京駅」が含まれているか否かを判定する。
この場合、1番目のスポットがスポット検索範囲1202内に含まれていないと判定されるため、通知スポット判定部106は、変数Nの値を1増やす(図8のステップS19)。
その後、通知スポット判定部106は、図8のステップS16〜ステップS20の処理を繰り返し、5番目のスポット情報55を取得する(図8のステップS16)。
そして、通知スポット判定部106は、5番目のスポット情報55のスポット位置情報(xx4、yy4)が現在位置の地点Y(cc5,dd5)を中心とした半径10kmの円の範囲内に含まれているか否かを判定する(図8のステップS17)。すなわち、通知スポット判定部106は、図13の長距離のスポット検索範囲1202内に5番目のスポットである「CCCの滝」が含まれているか否かを判定する。
この場合、5番目のスポットがスポット検索範囲1202内に含まれると判定されるため、通知スポット判定部106は、5番目のスポット情報の通知を指示する(図8のステップS18)。具体的には、スポット通知部107は、スピーカ500又は振動装置600によって、ユーザにスポットの存在を通知したり、表示装置400によって、番組名である「日本温泉紀行」又はスポット名である「CCCの滝」を通知したりする。
その後、通知スポット判定部106は、スポットリスト52に含まれる全てのスポット情報に対して上記の処理を繰り返し、通知スポット判定処理を終了する。
なお、図13の長距離のスポット検索範囲1202内には、6番目のスポットである「AAA教会」が含まれている。そのため、通知スポット判定部106は、6番目のスポット情報の通知を指示する。具体的には、スポット通知部107は、スピーカ500又は振動装置600によって、ユーザにスポットの存在を通知したり、表示装置400によって、番組名である「日本温泉紀行」又はスポット名である「AAA教会」を通知したりする。
このようにして、ユーザの行動履歴に応じて、スポットを検索するための範囲が決定されるので、ユーザが視聴した番組で紹介されたスポットの近傍にユーザが近づいた場合にスポットに関する情報を通知することができる。
図14は、本発明の実施の形態1において、スポット情報を通知するための表示画面の一例を示す図である。スポット通知部107は、発光、振動、音声又は画像などによりスポット情報を通知する。また、表示装置400を用いて提示されるスポット情報としては、番組名を示す情報、放送日時を示す情報、スポット名を示す情報、スポットの種別又は内容を簡潔に示す画像、スポットが存在する方向を示す情報、現在位置とスポットとの間の距離を示す情報、スポットの内容を示す画像、当該スポットが紹介された番組の動画、当該スポットが紹介された番組の静止画、スポットの詳細な情報が記載されたホームページのURL、スポットの詳細な情報が記載されたホームページへのリンクボタンなどが考えられる。
例えば、図14では、表示画面1300は、番組名を示す情報1301、放送日時を示す情報1302、スポット名を示す情報1303、スポットの種別又は内容を簡潔に示す画像1304、スポットが存在する方向を示す情報1305、現在位置とスポットとの間の距離を示す情報1306、スポットの内容を示す画像1307、及びスポットの詳細な情報が記載されたホームページへのリンクボタン1308を含む。
なお、スポット通知部107によって表示装置400に表示される情報はこれらに限定されない。
例えば、スポット通知部107は、現在位置とスポットとが地図上にポインティングされた地図画像を表示装置400に表示してもよい。また、スポット通知部107は、現在位置から当該スポットに移動する際に利用する公共交通機関名を提示してもよい。また、スポット通知部107は、公共交通機関の時刻表を提示したり、乗車駅名を提示したり、降車駅名を提示したり、現在位置から乗車駅までのルートを提示したりしてもよい。
また、スポット通知部107は、表示装置400ではなく、音声又は発光によりスポット情報を通知してもよい。
(実施の形態2)
実施の形態2は、ユーザの行動履歴をスポット通知判定条件として利用したスポット通知方法に関するものである。
実施の形態2におけるスポット通知システムの全体構成は、図2に示す実施の形態1におけるスポット通知システムの全体構成と同様であるため、説明を省略する。
図15は、本発明の実施の形態2におけるスポット通知装置の構成の一例を示す図である。スポット通知装置1600は、番組メタデータ取得部101、視聴履歴取得部102、スポットリスト生成部103、現在位置取得部104、行動履歴保持部105、通知スポット判定部1601及びスポット通知部107を備える。
スポット通知装置1600は、スポットをユーザに通知する出力部として、表示装置400、スピーカ500及び振動装置600を備えてもよい。スポット通知装置1600は、表示装置400、スピーカ500及び振動装置600を備えていなくてもよい。また、スポット通知装置1600は、表示装置400、スピーカ500及び振動装置600のうちの少なくとも1つを備えてもよい。
実施の形態2における番組メタデータ取得部101、視聴履歴取得部102、スポットリスト生成部103、現在位置取得部104、行動履歴保持部105及びスポット通知部107の構成は、実施の形態1における各構成と同様であるため、説明を省略する。
図16は、本発明の実施の形態2における番組メタデータサーバに保持されている番組メタデータの一例を示す図である。実施の形態1とは異なり、番組メタデータ1401は、番組名、放送日時、スポット名、スポット位置及びスポット詳細情報を含む。スポット詳細情報は、スポットの営業時間、スポットの最適訪問時間及びスポット種別を含む。
番組名、放送日時、スポット名、スポット位置及びスポットURLは、実施の形態1の各情報と同様であるため、説明を省略する。
営業時間は、スポットが営業している時間を示す情報である。ユーザがスポットの近くにいたとしても、現在時刻がスポットの営業時間外である場合には、スポット情報を通知しないことが望ましい。番組メタデータ1401がスポットの営業時間を含むことにより、より適切なスポットを通知することができる。
最適訪問時間は、スポットの営業時間の中で最適な訪問時間を示す情報である。例えば、ZZZレストランが番組内でコストパフォーマンスの高いランチバイキングの店として紹介された場合、ユーザは夕食時ではなく昼食時にZZZレストランに行くことが予想される。そのため、夕食時よりも昼食時にスポットを通知することが望まれる。番組メタデータ1401が最適訪問時間を含むことにより、より適切なスポットを通知することができる。なお、最適訪問時間は、訪問に最適な時間帯としてスポットに対して予め設定された時間帯である。
スポット種別は、スポットがどのようなカテゴリに属するかを示す情報である。例えば、すでに昼食をすませたユーザには、食事に関するスポットは通知しないことが望ましい。すなわち、スポット種別が食事であるスポット情報は、昼食の時間帯である例えば11時から13時の間のみ通知し、それ以外の時間ではスポット情報の通知は抑制される。また、直前の所定の時間内においてある箇所にユーザが30分以上滞在した場合は食事をすませている可能性があるため、スポット種別が食事であるスポット情報の通知は抑制される。また、例えば、急いで移動しているユーザには、ショッピングに関するスポット情報は通知しないことが望ましい。すなわち、スポット種別がショッピングであるスポット情報は、移動速度が一定速度以下である場合のみ通知される。番組メタデータ1401がスポット種別を含むことにより、より適切なスポットを通知することができる。
営業時間、最適訪問時間及びスポット種別は、より適切なスポット情報を通知するためのスポット詳細情報の一例である。番組メタデータ1401に含まれるスポット詳細情報はこれらの情報に限定されない。
実施の形態2において、テレビ又はハードディスクレコーダから取得する番組視聴履歴は、図5に示す実施の形態1における番組視聴履歴と同様であるため、説明は省略する。
図17は、本実施の形態2において、番組メタデータと番組視聴履歴とに基づいて生成されるスポットリストの一例を示す図である。スポットリスト1501は、番組名、放送日時、スポット名、スポット位置、スポットURL、営業時間、最適訪問時間及びスポット種別を含む。
番組名、放送日時、スポット名、スポット位置、スポットURL、営業時間、最適訪問時間及びスポット種別の各情報は、図16に示す番組メタデータ1401の各情報と同様であるため説明を省略する。
実施の形態2における行動履歴は、図7(A)及び図7(B)に示す実施の形態1における行動履歴と同様であるため、説明を省略する。
通知スポット判定部1601は、一定の間隔又は予め指定された条件を満たすタイミングで、スポットリスト生成部103からスポットリストを取得するとともに、行動履歴保持部105から行動履歴を取得し、行動履歴に応じて決定された検索範囲に基づいてスポットリストの中からユーザに通知すべきスポットを検索する。通知スポット判定部106は、ユーザに通知すべきスポットがある場合には、スポット通知部107にスポット通知を指示する。
図18は、本実施の形態2におけるスポット検索範囲決定テーブルの一例を示す図である。スポット検索範囲決定テーブル1701は、スポット種別に対する近距離のスポット検索範囲、中距離のスポット検索範囲及び長距離のスポット検索範囲に関する情報から構成される。スポット検索範囲は、近距離、中距離又は長距離に分類され、各スポット検索範囲は、スポット種別に応じた値が設定されている。実施の形態1では、近距離のスポット検索範囲、中距離のスポット検索範囲又は長距離のスポット検索範囲のそれぞれの値は、スポット種別に関わらず、それぞれ同じであった。これに対し、実施の形態2では、近距離のスポット検索範囲、中距離のスポット検索範囲又は長距離のスポット検索範囲のそれぞれの値は、スポット種別に応じて、それぞれ設定することができる。
図19は、本実施の形態2におけるスポット通知判定テーブルの一例を示す図である。スポット通知判定テーブル1801は、スポット種別に対する通知条件、通知タイミング及び通知方法から構成される。
通知条件とは、スポットを通知すべきか否かの判定の基準となる条件である。本実施の形態2では、通知条件は、現在時刻、移動速度、1時間の移動範囲、及び30分以上の滞在の有無から構成されるが、本発明はこれに限定されない。
通知条件の現在時刻には、営業時間内、最適訪問時間内又はスポットに対して予め設定された実時間が入る。スポット通知判定テーブル1801の通知条件の現在時刻が営業時間内に設定されている場合、現在の時刻がスポットの営業時間内であれば、通知スポット判定部1601は、通知条件を満たしていると判定する。通知条件が、営業時間内であるか否かという判定条件又は最適訪問時間であるか否かという判定条件を含むことにより、より適切な時刻にのみスポットを通知することができる。
通知条件の移動速度には、ユーザ(スポット通知装置1600)の移動速度に関する条件が入る。スポット通知判定テーブル1801の通知条件の移動速度が5km/h以下に設定されている場合、ユーザの移動速度が時速5km以下であれば、通知スポット判定部1601は、通知条件を満たしていると判定する。移動速度から、例えば、ユーザが電車又は車で移動中であるのか、早足で歩いているのか、ゆっくりと歩いているのかなどのユーザの状況を推測することが可能である。そのため、通知条件が移動速度を含むことにより、よりユーザの現在の状況に合わせたスポットを検索して通知することができる。
なお、図示していないが、スポット通知装置1600は、移動速度を測定する移動速度測定部を備えてもよい。また、通知スポット判定部1601は、行動履歴に含まれる過去1時間の移動距離を算出し、移動速度を算出してもよい。
通知条件の1時間の移動範囲は、直前の1時間の移動位置の分布がどれだけの範囲に収まっているかの値が入る。スポット通知判定テーブル1801の通知条件の1時間の移動範囲が3km以内に設定されている場合、直前の1時間のユーザ位置情報が直径3kmの円内に収まっていれば、通知スポット判定部1601は、通知条件を満たしていると判定する。1時間の移動範囲から、例えば、ユーザが目的地に向けて移動中であるのか、又は特に目的なく移動しているのかなどのユーザの状況を推測することが可能である。そのため、通知条件が、1時間の移動範囲を含むことにより、よりユーザの現在の状況に合わせたスポットを検索して通知することができる。
判定条件の30分以上の滞在の有無は、直前の所定の時間内にある箇所に30分以上留まっていたか否かの値が入る。30分以上留まっていたか否かは、例えば、30分間の移動位置の分布が所定の範囲内(例えば、半径100m以内)に収まっているか否かなどで判定できる。スポット通知判定テーブル1801の通知条件の30分以上の滞在の有無が「なし」に設定されている場合、直前の所定の時間内に30分以上一箇所に留まっていなければ、通知スポット判定部1601は、通知条件を満たしていると判定する。30分以上の滞在の有無から、例えば、ユーザが、ある箇所に飲食、ショッピング又は観光等を目的として留まっていることを推測することが可能である。例えば、12時前後に所定の場所に30分以上滞在していたユーザは、レストラン等で昼食を目的として30分以上滞在していたと推測することが可能である。そのため、昼食をすませたユーザには、一定時間、スポット種別が食事又はカフェであるスポットを通知しないことが望ましい。通知条件が、30分以上の滞在の有無を含むことにより、よりユーザの現在の状況に合せたスポットを検索して通知することができる。
さらに、所定の箇所に30分以上滞在している場合、滞在している箇所の位置情報から、滞在している箇所にある施設又は店舗情報が取得されることで、ユーザが飲食のために滞在しているのか、ショッピングのために滞在しているのか、観光のために滞在しているのかなど、ユーザの滞在目的を推測することが可能である。例えば、観光しているユーザには、景勝地又は話題のスポットを通知することが望ましい。また、昼食をすませたユーザには、一定時間、スポット種別が食事又はカフェであるスポットを通知しないことが望ましい。
図19には記載していないが、通知条件は、「スポット種別が食事であるスポットへの30分以上の滞在の有無」又は「スポット種別が景勝地であるスポットへの30分以上の滞在の有無」等を含んでもよい。その場合、通知スポット判定部1601は、スポット種別が食事であるスポット又はスポット種別が景勝地であるスポットに30分以上滞在していた場合には、滞在している箇所にあるスポットのスポット種別を取得する。
なお、本実施の形態では「30分以上の滞在の有無」を通知条件としているが、滞在時間は「30分」に限定されない。
スポット通知判定テーブル1801は、スポット種別ごとに、複数の通知条件、通知タイミング及び通知方法の複数の組み合わせを有してもよい。なお、図19に示すスポット通知判定テーブル1801において、「−」が記載されている欄は、通知条件がないことを意味している。
通知スポット判定部1601は、スポットの種別と、スポットを通知するか否かを判断するための通知条件とを対応付けたスポット通知判定テーブル1801(通知判定テーブル)を参照し、スポットの種別に対応する通知条件を満たすスポットを検索する。また、通知条件は、現在の時刻がスポットの営業時間内であること、又は現在の時刻がスポットを訪問するのに最も適した時間帯であってもよい。
さらに、スポット通知装置1600は、ユーザの移動速度を取得する移動速度取得部をさらに備えてもよい。この場合、通知条件は、取得されたユーザの移動速度が歩行速度以下であってもよい。さらにまた、スポット通知装置1600は、ユーザの活動量を取得する活動量取得部をさらに備えてもよい。この場合、通知スポット判定部1601は、取得されたユーザの活動量に応じてスポットを通知するタイミングを決定してもよい。なお、活動量は、例えば、消費カロリー、歩数、歩行距離、歩行時間及び脂肪燃焼量などを含む。
なお、本実施の形態2では、通知スポット判定部1601は、現在時刻、移動速度、1時間の移動範囲及び30分以上の滞在時間の有無の各通知条件を全て満たした場合に、通知条件を満たしたと判定する。
例えば、スポット種別が「カフェ」であるスポットについて、現在時刻がスポットの営業時間内であり、ユーザの移動速度が5km/h以下であり、1時間の移動範囲が現在位置から半径3kmの円の範囲内に収まっており、30分以上一箇所に留まっていない場合には、通知スポット判定部1601は、スポット通知条件を満たしていると判定する。そして、このスポット通知条件を満たしていると判定された場合、通知タイミングは、「即時」に決定され、通知方法は、「発光(緑)+振動+音声」に決定される。
また、スポット種別が「カフェ」であるスポットについて、現在時刻がスポットの営業時間内であり、ユーザの移動速度が5km/h以下である場合にも、通知スポット判定部1601は、スポット通知条件を満たしていると判定する。そして、このスポット通知条件を満たしていると判定された場合、通知タイミングは、「即時」に決定され、通知方法は、「発光(緑)」に決定される。
通知タイミングとは、スポットの通知を行うタイミングに関する情報である。通知タイミングが「即時」である場合は、通知スポット判定部1601は、即時にスポットを通知する。通知タイミングが「活動量x以下」である場合は、通知スポット判定部1601は、ユーザの活動量がx以下になったタイミングでスポットを通知する。これにより、例えば、ユーザが立ち止まったタイミング又はユーザが電車に乗っているタイミングなど、ユーザが見やすいタイミングでスポット情報を通知することができる。
通知方法は、スポットを通知する方法に関する情報である。通知方法の「発光(緑)」又は「発光(赤)」は、表示装置400の画面又はスポット通知装置1600が有する発光部を緑色又は赤色で発光させることを示す。スポットの種別、通知の緊急度又は通知の重要度に応じて発光部の色を変えることで、ユーザは表示装置400を見ることなく、スポットの種別、通知の緊急度又は通知の重要度を知ることができる。また、ユーザは、発光部の色を確認することで、表示装置400に表示されるスポット情報を見るか否かを判断できる。
通知方法の「振動」は、振動装置600を使ってスポット通知装置1600を振動させることを示す。
通知方法の「音声」は、スピーカ500を使ってスポット通知装置から音声を出力することを示す。本実施の形態2では、音声の内容を指定してもよい。例えば、スポット通知部107は、スポットの種別、通知の緊急度又は通知の重要度によって、通知する音声の内容を変えてもよい。
スポットの種別、通知の緊急度又は通知の重要度に応じて、通知方法である「発光」、「振動」及び「音声」の組み合わせを変えてもよい。これにより、ユーザは、表示装置400に表示されるスポット情報を見ることなく、スポットの種別、通知の緊急度又は通知の重要度を知ることができ、表示装置400に表示されるスポット情報を見るか否かを判断できる。
図20は、本実施の形態2における通知スポット判定部1601の処理の一例を示す第1のフローチャートであり、図21は、本実施の形態2における通知スポット判定部1601の処理の一例を示す第2のフローチャートである。図20及び図21に示すフローチャートは、通知スポット判定部1601が、スポットリストと行動履歴とを取得し、ユーザに通知すべきスポットを検索し、スポットの通知を指示するまでの手順の一例を示している。
図20において、ステップS41〜S46の処理及びステップS52〜S53の処理は、実施の形態1のステップS11〜S16の処理及びステップS19〜S20の処理と同様であるため、説明を省略し、ステップS47〜S51の処理についてのみ説明する。
ステップS46でN番目のスポット情報が取得されると、通知スポット判定部106は、スポット情報に含まれるスポット種別と、ステップS43で決定したスポット検索範囲と、スポット検索範囲決定テーブルとに基づいて、スポット種別に対応するスポット検索範囲を取得する(ステップS47)。
次に、通知スポット判定部106は、N番目のスポット情報に含まれるスポット位置が、取得したスポット検索範囲内であるか否かを判定する(ステップS48)。
N番目のスポット情報に含まれるスポット位置がスポット検索範囲内であると判定された場合(ステップS48でYES)、通知スポット判定部106は、スポット通知判定テーブルからスポット種別に対応する通知条件を取得する(ステップS49)。
次に、通知スポット判定部106は、N番目のスポット情報が通知条件を満たしているか否かを判定する(ステップS50)。すなわち、通知スポット判定部106は、N番目のスポット情報に含まれるスポット種別に対する通知条件を取得し、N番目のスポット情報が取得した通知条件を満たしているか否かを判定する。
N番目のスポット情報が通知条件を満たしていると判定された場合(ステップS50でYES)、通知スポット判定部106は、スポット種別に対応する通知タイミング及び通知方法により、N番目のスポット情報の通知を指示する(ステップS51)。なお、通知スポット判定部106は、スポット通知判定テーブルからスポット種別に対応する通知タイミング及び通知方法を取得する。
一方、N番目のスポット情報に含まれるスポット位置がスポット検索範囲内ではないと判定された場合(ステップS48でNO)、N番目のスポット情報が通知条件を満たしていないと判定された場合(ステップS50でNO)又はステップS51の処理が終了した場合、通知スポット判定部106は、ステップS52の処理に移行する。
なお、実施の形態2におけるスポット検索範囲決定処理の手順は、図10に示す実施の形態1におけるスポット検索範囲決定処理の手順と同様であるため、説明を省略する。
以上のように、ユーザの行動履歴から算出したユーザの移動速度、ユーザの1時間の移動範囲、及びユーザが30分以上同じ場所に滞在しているか否か等の通知条件を利用することで、ユーザの現在の状況に合わせたスポットの検索、ユーザの現在の状況に合わせた通知タイミング、及びユーザの現在の状況に合わせた通知方法を決定することができる。
(実施の形態3)
実施の形態3は、ユーザの番組の視聴状況によって、スポット検索範囲又はスポットの通知方法を変えるスポット通知方法に関するものである。
実施の形態3におけるスポット通知システムの全体構成は、図2に示す実施の形態1におけるスポット通知システムの全体構成と同様であるため、説明を省略する。
図22は、本発明の実施の形態3におけるスポット通知装置の構成の一例を示す図である。スポット通知装置2300は、番組メタデータ取得部101、視聴履歴取得部102、スポットリスト生成部2301、現在位置取得部104、行動履歴保持部105、通知スポット判定部2302及びスポット通知部107を備える。
スポット通知装置2300は、スポットをユーザに通知する出力部として、表示装置400、スピーカ500及び振動装置600を備えてもよい。スポット通知装置2300は、表示装置400、スピーカ500及び振動装置600を備えていなくてもよい。また、スポット通知装置2300は、表示装置400、スピーカ500及び振動装置600のうちの少なくとも1つを備えてもよい。
実施の形態3における番組メタデータ取得部101、視聴履歴取得部102、現在位置取得部104、行動履歴保持部105及びスポット通知部107の構成は、実施の形態1における各構成と同様であるため、説明を省略する。
スポットリスト生成部2301は、一定の間隔又は予め指定された条件を満たすタイミングで、視聴履歴取得部102からユーザの番組視聴履歴を取得し、ユーザが視聴した番組に対する番組メタデータを番組メタデータサーバ201から取得する。そして、スポットリスト生成部2301は、番組内でユーザが視聴した区間の中で紹介されたスポットに関する情報が列挙されたスポットリストを作成する。この際、スポットリスト生成部2301は、ユーザの番組に対する視聴状況に基づいて、スポットに対するユーザの興味度をスポット情報に付与する。
例えば、ハードディスクレコーダ203に記録された番組が通常速度で再生された区間は、興味度を「中」とし、ハードディスクレコーダ203に記録された番組が通常速度で複数回数再生された区間は、興味度を「高」とし、ハードディスクレコーダ203に記録された番組が倍速再生された区間は、興味度を「低」とする。
スポットリスト生成部2301は、新たに生成したスポットリストを、前回生成されたスポットリストに追加する。例えば、前日までの番組視聴履歴に対して生成されたスポットリストがあり、本日、新しいスポットリストが生成された場合には、スポットリスト生成部2301は、前日までのスポットリストに本日生成されたスポットリストを追加した最新のスポットリストを保持する。
なお、本実施の形態3では、視聴状況の種別は、「通常再生」、「倍速再生」、「未視聴」又は「複数回再生」を含むとしているが、本発明はこれらに限定されない。
例えば、視聴状況の種別は、「一時停止」を含んでもよく、ハードディスクレコーダ203に記録された番組が一時停止された区間は、興味度を「高」としてもよい。
図23は、本発明の実施の形態3における番組メタデータサーバに保持されている番組メタデータの一例を示す図である。実施の形態1とは異なり、番組メタデータ2000は、番組名、放送日時、スポット名、スポット位置及びスポット放送時間を含む。
番組名、放送日時、スポット名、スポット位置及びスポットURLは、実施の形態1の各情報と同様であるため、説明を省略する。
スポット放送時間は、番組の中で、スポットを紹介する映像が放送された時間である。
図24は、本実施の形態3において、テレビ又はハードディスクレコーダから取得する番組視聴履歴の一例を示す図である。番組視聴履歴は、番組名、放送日時及び視聴状況を含む。
実施の形態3における番組名及び放送日時は、実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。
視聴状況は、ハードディスクレコーダ203(記録装置)に記録された番組に対してユーザがどのように視聴したかを表す。視聴状況は、番組名及び放送日時で指定された番組に対する、再生、早送り、巻戻し又はスキップ等のユーザの視聴操作で表される。例えば、ハードディスクレコーダ203に記録された「下町グルメ紀行」という番組が先頭から通常再生され、先頭から15分経過した位置で倍速再生され、先頭から20分経過した位置で停止された場合、番組の08:00から08:15の間の部分は通常再生で一度視聴され、番組の08:15から08:20の間の部分は倍速再生で一度視聴され、番組の08:20から10:00の間の部分は視聴されない(未視聴)ことになる。
同様に、例えば、ハードディスクレコーダ203に記録された「日本温泉紀行」という番組が先頭から通常再生され、先頭から20分経過した位置で先頭から15分経過した位置まで巻き戻され、再度、先頭から20分経過した位置まで再生された場合、番組の「10:00から10:15の間の部分は通常再生で一度再生され、番組の10:15から10:20の間の部分は通常再生で複数回(2回)再生され、番組の10:20から12:00の間の部分は視聴されない(未視聴)ことになる。
このように、視聴状況は、番組内のスポットが紹介された区間と、視聴状況を「通常再生」、「倍速再生」、「複数回再生」及び「未視聴」等の複数の種別で分類した当該区間におけるユーザの視聴操作とを含む。
なお、テレビ202で番組を視聴した場合には、早送り及び巻き戻し等の操作はできないため、視聴操作は、「通常再生」及び「未視聴」のみとなる。
番組の一部のみが視聴された場合、視聴されていない部分で紹介されたスポットについては通知されないことが望ましい。番組メタデータが、番組内におけるスポット放送時間を含むとともに、番組視聴履歴が、番組に対するユーザの視聴状況を含むことにより、より適切にスポットを通知することができる。
通知スポット判定部2302は、視聴状況に応じてスポット検索範囲を決定する。
また、視聴状況は、ハードディスクレコーダ203(記録装置)に記録された番組が早送りで再生された第1の視聴状況、ハードディスクレコーダ203(記録装置)に記録された番組が通常速度で再生された第2の視聴状況、及びハードディスクレコーダ203(記録装置)に記録された番組が通常速度で複数回数再生された第3の視聴状況を含む。また、スポット検索範囲は、第1の半径距離を有する第1のスポット検索範囲、前記第1の半径距離より長い第2の半径距離を有する第2のスポット検索範囲、及び前記第2の半径距離より長い第3の半径距離を有する第3のスポット検索範囲を含む。通知スポット判定部2302は、ハードディスクレコーダ203(記録装置)に記録された番組が第1の視聴状況で視聴された場合、スポット検索範囲を第1のスポット検索範囲に決定する。また、通知スポット判定部2302は、ハードディスクレコーダ203(記録装置)に記録された番組が第2の視聴状況で視聴された場合、スポット検索範囲を第2のスポット検索範囲に決定する。さらに、通知スポット判定部2302は、ハードディスクレコーダ203(記録装置)に記録された番組が第3の視聴状況で視聴された場合、スポット検索範囲を第3のスポット検索範囲に決定する。
図25は、本実施の形態3において、番組メタデータと番組視聴履歴とに基づいて生成されるスポットリストの一例を示す図である。スポットリスト2200は、番組名、放送日時、スポット名、スポット位置、スポットURL及び興味度を含む。
番組名、放送日時、スポット名、スポット位置及びスポットURLの各情報は、図16に示す番組メタデータ1401の各情報と同様であるため説明を省略する。
興味度は、ユーザが当該スポットに対してどれだけ興味を持っているかを示す。興味度は、番組内で紹介されたスポットに対するユーザの興味の度合いに応じて「低」、「中」及び「高」の3種類に分類される。興味度は、ユーザの視聴状況に応じて決定される。
なお、実施の形態3における行動履歴は、図7(A)及び図7(B)に示す実施の形態1における行動履歴と同様であるため、説明を省略する。
図26は、本実施の形態3における通知スポット判定部2302の処理の一例を示すフローチャートである。図20に示すフローチャートは、通知スポット判定部2302が、スポットリストと行動履歴とを取得し、ユーザに通知すべきスポットを検索し、スポットの通知を指示するまでの手順の一例を示している。
図26において、ステップS61〜S66の処理及びステップS69〜S71の処理は、実施の形態1のステップS11〜S16の処理及びステップS18〜S20の処理と同様であるため、説明を省略し、ステップS67〜S68の処理についてのみ説明する。
また、本実施の形態3におけるスポット検索範囲決定処理の手順は、図10に示す実施の形態1におけるスポット検索範囲決定処理の手順と同様であるため、説明を省略する。また、実施の形態1と同様に、実施の形態3におけるスポット検索範囲決定処理の手順は、図10に示すフローチャートに限定されない。
ステップS66でN番目のスポット情報が取得されると、通知スポット判定部2302は、スポット情報に含まれる興味度と、ステップS63で決定したスポット検索範囲と、スポット検索範囲決定テーブルとに基づいて、興味度に対応するスポット検索範囲を取得する(ステップS67)。
実施の形態1とは異なり、実施の形態3では、スポット情報は、興味度を有している。通知スポット判定部2302は、興味度を利用して、興味度が高いスポットについてはスポット検索範囲を広くし、興味度が低いスポットについてはスポット検索範囲を狭くする。また、スポット通知部107は、興味度を利用して、ユーザがスポットの通知に気づきやすいように通知方法を変更してもよい。
具体的には、実施の形態1では、図9に示すように、スポット検索範囲の分類、すなわち「近距離」、「中距離」又は「長距離」に対してそれぞれ1つの半径距離を予め定めているが、実施の形態3では、通知スポット判定部2302は、興味度が高い場合には半径距離を1.5倍したり、興味度が低い場合には半径距離を0.8倍したりしてもよい。つまり、通知スポット判定部2302は、興味度に応じて予め設定された係数を半径距離に乗算することにより、興味度に応じたスポット検索範囲を決定する。なお、係数は、興味度が高くなるにつれて大きくなる。
また、図27に示すように、通知スポット判定部2302は、興味度ごとにスポット検索範囲の半径距離を決定してもよい。
図27は、本実施の形態3におけるスポット検索範囲テーブルの一例を示す図である。スポット検索範囲テーブル2402は、実施の形態3において、スポット検索範囲が近距離、中距離又は長距離のいずれかに決定された場合に、決定された近距離、中距離又は長距離という分類と、スポットに対する興味度とに対するそれぞれの現在位置からの半径距離を指定するためのテーブルである。スポット検索範囲テーブル2402は、通知スポット判定部2302に予め保持されている。
例えば、ステップS63においてスポット検索範囲が近距離に決定されるとともに、スポット情報に含まれる興味度が「低」である場合、通知スポット判定部2302は、スポット検索範囲テーブル2402を用いて、現在位置を中心とする半径100mの円をスポット検索範囲としてスポット位置を検索する。また、ステップS63においてスポット検索範囲が中距離に決定されるとともに、スポット情報に含まれる興味度が「中」である場合、通知スポット判定部2302は、スポット検索範囲テーブル2402を用いて、現在位置を中心とする半径1kmの円をスポット検索範囲としてスポット位置を検索する。また、ステップS63においてスポット検索範囲が長距離に決定されるとともに、スポット情報に含まれる興味度が「高」である場合、通知スポット判定部2302は、スポット検索範囲テーブル2402を用いて、現在位置を中心とする半径10kmの円をスポット検索範囲としてスポット位置を検索する。
次に、通知スポット判定部2302は、N番目のスポット情報に含まれるスポット位置が、取得したスポット検索範囲内であるか否かを判定する(ステップS68)。
なお、例えば、興味度が高い場合は、スポット通知部107は、振動、音声及び発光によりユーザにスポット情報を複数回通知してもよい。また、興味度が低い場合は、スポット通知部107は、振動によりユーザにスポット情報を一回のみ通知してもよい。このように、スポット通知部107は、興味度に応じてスポット情報を通知する装置を変更したり、興味度に応じてスポット情報を通知する回数を変更したりしてもよい。
なお、本実施の形態3では、視聴時におけるユーザによる操作履歴が視聴状況として利用されるが、視聴状況は操作履歴に限定されない。
例えば、テレビ202は、ユーザを撮影するカメラと、カメラによって撮影されたユーザの視線の方向を検出する視線方向検出部と、視線方向検出部によって検出された視線の方向がテレビ202に向かっている時間を計測する時間計測部とを備えてもよい。通知スポット判定部2302は、ユーザが番組のどの区間をどれだけの時間視聴したかを判定し、視聴した時間を視聴状況として利用してもよい。
また、例えば、テレビ202又は携帯端末(スポット通知装置)は、ユーザの発する声を取得するマイクと、マイクによって取得された音声を認識する音声認識部とを備えてもよい。通知スポット判定部2302は、音声認識部によって認識されたユーザの笑い声又はユーザの会話の内容から、ユーザが番組のどの区間をどれだけの時間興味を持って視聴したかを判定し、興味を持って視聴した時間を視聴状況として利用してもよい。
また、例えば、スポット通知システムは、ユーザに装着される血圧計、体温計、心電計又は脳波計を備えてもよい。通知スポット判定部2302は、血圧計、体温計、心電計又は脳波計によって計測される血圧、体温、心拍数又は脳波から、ユーザが番組のどの区間をどれだけの時間興味を持って視聴したかを判定し、興味を持って視聴した時間を視聴状況として利用してもよい。
ここで、スポットリストが生成されるまでの流れを実際のデータを用いて説明する。
番組メタデータサーバ201は、図23に示す番組メタデータ2000を保持している。また、テレビ202又はハードディスクレコーダ203は、図24に示す番組視聴履歴2100を保持している。
スポットリスト生成部2301は、視聴履歴取得部102から番組視聴履歴2100を取得する。番組視聴履歴2100は、視聴履歴取得部102が予め取得しておいてもよいし、スポットリスト生成部2301がスポットリストを生成するタイミングで視聴履歴取得部102によって取得されてもよい。
スポットリスト生成部2301は、番組視聴履歴2100に記載された番組に関する番組メタデータを番組メタデータ取得部101から取得する。番組メタデータ取得部101は、番組メタデータサーバ201から全ての番組に関する番組メタデータを予め取得しておいて、番組視聴履歴2100に記載された番組に関する番組メタデータのみをスポットリスト生成部2301に出力してもよい。また、番組メタデータ取得部101は、スポットリスト生成部2301から番組視聴履歴2100に記載された番組に関する番組メタデータの取得を要求されたタイミングで、番組視聴履歴2100に記載された番組に関する番組メタデータのみを取得し、スポットリスト生成部2301に出力してもよい。
スポットリスト生成部2301は、番組視聴履歴2100の1つ目の番組に対応する番組メタデータ2001を取得する。番組メタデータ2001は、番組名が「下町グルメ紀行」であり、放送日時が「2013/03/09 08:00〜10:00」である番組に対応する番組メタデータである。
そして、スポットリスト生成部2301は、番組メタデータ2001内の1つめのスポット(「YYYカフェ」)のスポット放送時間(「08:00〜08:15」)を取得し、取得したスポット放送時間の視聴状況を番組視聴履歴2101から取得する。取得したスポット放送時間の視聴状況は「通常再生」であるため、スポットリスト生成部2301は、興味度を「中」に決定する。そして、スポットリスト生成部2301は、番組メタデータ2001内の「番組名」をスポットリストの「番組名」に代入し、番組メタデータ2001内の「放送日時」をスポットリストの「放送日時」に代入し、番組メタデータ2001内の「スポット名」をスポットリストの「スポット名」に代入し、番組メタデータ2001内の「スポット位置」をスポットリストの「スポット位置」に代入し、番組メタデータ2001内の「スポットURL」をスポットリストの「スポットURL」に代入し、スポットリストの「興味度」に「中」を代入する。
次に、スポットリスト生成部2301は、番組メタデータ2001内の2つめのスポット(「ZZZレストラン」)のスポット放送時間(「08:15〜08:20」)を取得し、取得したスポット放送時間の視聴状況を番組視聴履歴2101から取得する。取得したスポット放送時間の視聴状況は「倍速再生」であるため、スポットリスト生成部2301は、興味度を「低」に決定する。そして、スポットリスト生成部2301は、番組メタデータ2001内の「番組名」をスポットリストの「番組名」に代入し、番組メタデータ2001内の「放送日時」をスポットリストの「放送日時」に代入し、番組メタデータ2001内の「スポット名」をスポットリストの「スポット名」に代入し、番組メタデータ2001内の「スポット位置」をスポットリストの「スポット位置」に代入し、番組メタデータ2001内の「スポットURL」をスポットリストの「スポットURL」に代入し、スポットリストの「興味度」に「低」を代入する。
次に、スポットリスト生成部2301は、番組メタデータ2001内の3つめのスポット(「XXXブティック」)のスポット放送時間(「08:20〜08:25」)を取得し、取得したスポット放送時間の視聴状況を番組視聴履歴2101から取得する。取得したスポット放送時間の視聴状況は「未視聴」であるため、スポットリスト生成部2301は、当該スポットをスポットリストに追加しない。
スポットリスト生成部2301は、番組視聴履歴2101の全ての番組に対して、同様の動作を行うことで、スポットリスト2200を完成させる。
通知スポット判定部2302がスポットリストと行動履歴とを取得してユーザに通知すべきスポットを検索する際、スポット検索範囲が「近距離」に決定され、スポットリスト2200の「YYYカフェ」に対応する興味度が「中」である場合、通知スポット判定部2302は、スポット検索範囲テーブル2402を参照し、スポット検索範囲である「近距離」と興味度である「中」とに対応付けられている半径距離「500m」を抽出し、現在位置を中心とする半径500mの円内に「YYYカフェ」のスポット位置が含まれているか否かを判定する。これにより、通知スポット判定部2302は、スポット「YYYカフェ」を通知するか否かを判定する。
また、スポット検索範囲が「近距離」に決定され、スポットリスト2200の「ZZZレストラン」に対応する興味度が「低」である場合、通知スポット判定部2302は、スポット検索範囲テーブル2402を参照し、スポット検索範囲である「近距離」と興味度である「低」とに対応付けられている半径距離「100m」を抽出し、現在位置を中心とする半径100mの円内に「ZZZレストラン」のスポット位置が含まれているか否かを判定する。これにより、通知スポット判定部2302は、スポット「ZZZレストラン」を通知するか否かを判定する。以上により、ユーザの番組に対する視聴状況によって、スポット検索範囲を変えることができる。
なお、本実施の形態1〜3において、テレビ202又はハードディスクレコーダ203は、番組を試聴しているユーザを特定し、特定したユーザ毎に番組視聴履歴を記憶してもよい。視聴履歴取得部102は、スポット通知装置を利用するユーザを特定し、特定したユーザに対応する番組視聴履歴を取得してもよい。スポットリスト生成部103,2301は、特定したユーザに対応するスポットリストを生成してもよい。これにより、例えば1つのテレビを複数のユーザが視聴する場合、複数のユーザのそれぞれが視聴した番組で紹介されたスポットを通知することができる。
なお、上述した具体的実施形態には以下の構成を有する発明が主に含まれている。
本発明の一局面に係るスポット通知方法は、ユーザが視聴した番組で紹介されたスポットを通知するスポット通知方法であって、前記ユーザの番組の視聴履歴を取得する視聴履歴取得ステップと、番組で紹介されたスポットの名称及び位置情報を含む番組データを取得する番組データ取得ステップと、取得された前記視聴履歴及び前記番組データに基づいて、前記ユーザが視聴した番組で紹介されたスポットの名称及び位置情報を含むスポットリストを生成する生成ステップと、前記ユーザの現在位置を取得する位置取得ステップと、取得された前記現在位置を行動履歴として時系列に保持する行動履歴保持ステップと、前記行動履歴に応じて検索範囲を決定する検索範囲決定ステップと、前記スポットリストを参照し、決定された前記検索範囲内に存在する前記スポットを検索する検索ステップと、検索された前記スポットに関する情報をユーザに通知する通知ステップとを含む。
この構成によれば、ユーザの番組の視聴履歴が取得される。番組で紹介されたスポットの名称及び位置情報を含む番組データが取得される。取得された視聴履歴及び番組データに基づいて、ユーザが視聴した番組で紹介されたスポットの名称及び位置情報を含むスポットリストが生成される。ユーザの現在位置が取得される。取得された現在位置が行動履歴として時系列に保持される。行動履歴に応じて検索範囲が決定される。スポットリストが参照され、決定された検索範囲内に存在するスポットが検索される。検索されたスポットに関する情報がユーザに通知される。
したがって、ユーザの現在位置を時系列に表す行動履歴に応じて検索範囲が決定され、決定された検索範囲内に存在するスポットに関する情報がユーザに通知されるので、ユーザが視聴した番組で紹介されたスポットを適切なタイミングで確実に通知することができる。
また、上記のスポット通知方法において、前記検索範囲は、第1の半径距離を有する第1の検索範囲、前記第1の半径距離より長い第2の半径距離を有する第2の検索範囲、及び前記第2の半径距離より長い第3の半径距離を有する第3の検索範囲を含み、前記検索範囲決定ステップは、取得された前記現在位置が所定の期間内の前記行動履歴に含まれるか否かを判断し、取得された前記現在位置が前記所定の期間内の前記行動履歴に含まれると判断された場合、前記検索範囲を前記第1の検索範囲に決定し、取得された前記現在位置が前記所定の期間内の前記行動履歴に含まれないと判断された場合、取得された前記現在位置が前記所定の期間より前の前記行動履歴に含まれるか否かを判断し、取得された前記現在位置が前記所定の期間より前の前記行動履歴に含まれると判断された場合、前記検索範囲を前記第2の検索範囲に決定し、取得された前記現在位置が前記所定の期間より前の前記行動履歴に含まれないと判断された場合、前記検索範囲を前記第3の検索範囲に決定することが好ましい。
この構成によれば、検索範囲は、第1の半径距離を有する第1の検索範囲、第1の半径距離より長い第2の半径距離を有する第2の検索範囲、及び第2の半径距離より長い第3の半径距離を有する第3の検索範囲を含む。取得された現在位置が所定の期間内の行動履歴に含まれるか否かが判断される。そして、取得された現在位置が所定の期間内の行動履歴に含まれると判断された場合、検索範囲は、第1の検索範囲に決定される。取得された現在位置が所定の期間内の行動履歴に含まれないと判断された場合、取得された現在位置が所定の期間より前の行動履歴に含まれるか否かが判断される。取得された現在位置が所定の期間より前の行動履歴に含まれると判断された場合、検索範囲は、第2の検索範囲に決定される。取得された現在位置が所定の期間より前の行動履歴に含まれないと判断された場合、検索範囲は、第3の検索範囲に決定される。
したがって、現在位置がユーザの日常の行動範囲内であるか否か、及び現在位置にユーザが以前来たことがあるか否かに応じて検索範囲の広さが変化するので、ユーザの行動履歴に応じてスポットに関する情報を通知することができる。
また、上記のスポット通知方法において、前記検索ステップは、前記スポットの種別と、前記スポットを通知するか否かを判断するための通知条件とを対応付けた通知判定テーブルを参照し、前記スポットの種別に対応する前記通知条件を満たすスポットを検索することが好ましい。
この構成によれば、スポットの種別と、スポットを通知するか否かを判断するための通知条件とを対応付けた通知判定テーブルが参照され、スポットの種別に対応する通知条件を満たすスポットが検索される。したがって、スポットの種別毎に通知条件が設定されているので、スポットの種別に応じて当該スポットに関する情報を通知するか否かを決定することができる。
また、上記のスポット通知方法において、前記通知条件は、現在の時刻が前記スポットの営業時間内であること、又は現在の時刻が前記スポットに対して予め設定された時間帯であることを含むことが好ましい。
この構成によれば、スポットの営業時間外にユーザが当該スポットを訪問することを防止することができる。また、スポットに対して予め設定された最適な時間帯にユーザが当該スポットを訪問するように促すことができる。
また、上記のスポット通知方法において、前記ユーザの移動速度を取得する移動速度取得ステップをさらに含み、前記通知条件は、取得された前記ユーザの移動速度が歩行速度以下であることを含むことが好ましい。
この構成によれば、ユーザの移動速度が歩行速度以下である場合に、スポットに関する情報が通知されるので、例えば、ユーザが立ち止まったタイミングなど、ユーザが見やすいタイミングでスポットに関する情報を通知することができる。
また、上記のスポット通知方法において、前記ユーザの活動量を取得する活動量取得ステップをさらに含み、前記検索ステップは、取得された前記ユーザの活動量に応じて前記スポットを通知するタイミングを決定することが好ましい。
この構成によれば、ユーザの活動量に応じてスポットを通知するタイミングが決定されるので、例えば、ユーザが立ち止まったタイミング又はユーザが電車で移動しているタイミングなど、ユーザが見やすいタイミングでスポットに関する情報を通知することができる。
また、上記のスポット通知方法において、前記視聴履歴は、番組に対して前記ユーザがどのように視聴したかを表す視聴状況を含み、前記検索範囲決定ステップは、前記視聴状況に応じて検索範囲を決定することが好ましい。
この構成によれば、番組に対してユーザがどのように視聴したかを表す視聴状況に応じて検索範囲が決定されるので、ユーザが興味のあるスポットについては通知し、ユーザが興味のないスポットについては通知しないようにすることができる。
また、上記のスポット通知方法において、前記視聴状況は、記録装置に記録された番組が早送りで再生された第1の視聴状況、前記記録装置に記録された番組が通常速度で再生された第2の視聴状況、及び前記記録装置に記録された番組が通常速度で複数回数再生された第3の視聴状況を含み、前記検索範囲は、第1の半径距離を有する第1の検索範囲、前記第1の半径距離より長い第2の半径距離を有する第2の検索範囲、及び前記第2の半径距離より長い第3の半径距離を有する第3の検索範囲を含み、前記検索範囲決定ステップは、前記記録装置に記録された番組が前記第1の視聴状況で視聴された場合、前記検索範囲を前記第1の検索範囲に決定し、前記記録装置に記録された番組が前記第2の視聴状況で視聴された場合、前記検索範囲を前記第2の検索範囲に決定し、前記記録装置に記録された番組が前記第3の視聴状況で視聴された場合、前記検索範囲を前記第3の検索範囲に決定することが好ましい。
この構成によれば、視聴状況は、記録装置に記録された番組が早送りで再生された第1の視聴状況、記録装置に記録された番組が通常速度で再生された第2の視聴状況、及び記録装置に記録された番組が通常速度で複数回数再生された第3の視聴状況を含む。検索範囲は、第1の半径距離を有する第1の検索範囲、第1の半径距離より長い第2の半径距離を有する第2の検索範囲、及び第2の半径距離より長い第3の半径距離を有する第3の検索範囲を含む。そして、記録装置に記録された番組が第1の視聴状況で視聴された場合、検索範囲は、第1の検索範囲に決定される。また、記録装置に記録された番組が第2の視聴状況で視聴された場合、検索範囲は、第2の検索範囲に決定される。さらに、記録装置に記録された番組が第3の視聴状況で視聴された場合、検索範囲は、第3の検索範囲に決定される。
したがって、記録装置に記録された番組に対するユーザの操作に応じて、検索範囲の広さを変更することができ、ユーザが興味のあるスポットについては通知し、ユーザが興味のないスポットについては通知しないようにすることができる。
本発明の他の局面に係るスポット通知装置は、ユーザが視聴した番組で紹介されたスポットを通知するスポット通知装置であって、前記ユーザの番組の視聴履歴を取得する視聴履歴取得部と、番組で紹介されたスポットの名称及び位置情報を含む番組データを取得する番組データ取得部と、取得された前記視聴履歴及び前記番組データに基づいて、前記ユーザが視聴した番組で紹介されたスポットの名称及び位置情報を含むスポットリストを生成する生成部と、前記ユーザの現在位置を取得する位置取得部と、取得された前記現在位置を行動履歴として時系列に保持する行動履歴保持部と、前記行動履歴に応じて検索範囲を決定する検索範囲決定部と、前記スポットリストを参照し、決定された前記検索範囲内に存在する前記スポットを検索する検索部と、検索された前記スポットに関する情報をユーザに通知する通知部とを備える。
この構成によれば、ユーザの番組の視聴履歴が取得される。番組で紹介されたスポットの名称及び位置情報を含む番組データが取得される。取得された視聴履歴及び番組データに基づいて、ユーザが視聴した番組で紹介されたスポットの名称及び位置情報を含むスポットリストが生成される。ユーザの現在位置が取得される。取得された現在位置が行動履歴として時系列に保持される。行動履歴に応じて検索範囲が決定される。スポットリストが参照され、決定された検索範囲内に存在するスポットが検索される。検索されたスポットに関する情報がユーザに通知される。
したがって、ユーザの現在位置を時系列に表す行動履歴に応じて検索範囲が決定され、決定された検索範囲内に存在するスポットに関する情報がユーザに通知されるので、ユーザが視聴した番組で紹介されたスポットを適切なタイミングで確実に通知することができる。
本発明の他の局面に係るスポット通知プログラムは、ユーザが視聴した番組で紹介されたスポットを通知するスポット通知プログラムであって、前記ユーザの番組の視聴履歴を取得する視聴履歴取得部と、番組で紹介されたスポットの名称及び位置情報を含む番組データを取得する番組データ取得部と、取得された前記視聴履歴及び前記番組データに基づいて、前記ユーザが視聴した番組で紹介されたスポットの名称及び位置情報を含むスポットリストを生成する生成部と、前記ユーザの現在位置を取得する位置取得部と、取得された前記現在位置を行動履歴として時系列に保持する行動履歴保持部と、前記行動履歴に応じて検索範囲を決定する検索範囲決定部と、前記スポットリストを参照し、決定された前記検索範囲内に存在する前記スポットを検索する検索部と、検索された前記スポットに関する情報をユーザに通知する通知部としてコンピュータを機能させる。
この構成によれば、ユーザの番組の視聴履歴が取得される。番組で紹介されたスポットの名称及び位置情報を含む番組データが取得される。取得された視聴履歴及び番組データに基づいて、ユーザが視聴した番組で紹介されたスポットの名称及び位置情報を含むスポットリストが生成される。ユーザの現在位置が取得される。取得された現在位置が行動履歴として時系列に保持される。行動履歴に応じて検索範囲が決定される。スポットリストが参照され、決定された検索範囲内に存在するスポットが検索される。検索されたスポットに関する情報がユーザに通知される。
したがって、ユーザの現在位置を時系列に表す行動履歴に応じて検索範囲が決定され、決定された検索範囲内に存在するスポットに関する情報がユーザに通知されるので、ユーザが視聴した番組で紹介されたスポットを適切なタイミングで確実に通知することができる。
なお、発明を実施するための形態の項においてなされた具体的な実施態様または実施例は、あくまでも、本発明の技術内容を明らかにするものであって、そのような具体例にのみ限定して狭義に解釈されるべきものではなく、本発明の精神と特許請求事項との範囲内で、種々変更して実施することができるものである。