JPWO2014103554A1 - グロープラグ診断方法及び車両用グロープラグ駆動制御装置 - Google Patents
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Abstract
Description
例えば、特許文献1には、グロープラグの上流側の電圧と下流側の電圧を検出し、その電圧差によってグロープラグの断線を判定可能とした装置が開示されている。
さらに、特許文献3には、複数の時点においてグロープラグの抵抗値を検出し、検出された抵抗値に応じて、グロープラグの印加電圧を補正するよう構成された装置が開示されている。
また、特許文献3に開示された従来装置にあっては、印加電圧の補正を行うのみでは、却ってグロープラグの劣化を促進させる虞があるという問題がある。
かかる構成において、前記抵抗値傾きが、予め定められた第2傾き基準値を下回る場合に、前記グロープラグの異常と判定するよう構成すると好適である。
本発明の第2の形態によれば、グロープラグの駆動制御を実行する演算制御部と、前記演算制御部により実行されるグロープラグの駆動制御に応じて、前記グロープラグの通電を行う通電駆動回路とを具備してなる車両用グロープラグ駆動制御装置であって、
前記演算制御部は、
車両のキースイッチがオンとされた際に、前記グロープラグへ対して予め定めた通電を行い、前記グロープラグの通電開始時における抵抗値と、前記グロープラグの通電後、所定時間経過後における前記グロープラグの抵抗値とを、前記グロープラグへの印加電圧と通電電流を基に算出すると共に、当該算出された抵抗値を基に、時間経過に対する抵抗値の変化の割合を抵抗値傾きとして算出し、前記抵抗値傾きが予め定められた第1傾き基準値を超えている場合に、前記グロープラグが正常と判定するよう構成されてなるものが提供される。
かかる構成において、前記演算制御部は、前記抵抗値傾きが、予め定められた第2傾き基準値を下回る場合に、前記グロープラグの異常と判定するよう構成すると好適である。
3…シャント抵抗器
5…演算増幅器
6…アナログ・ディジタル変換器
51…通電駆動回路
52…計測回路
53…演算制御部
100…グロープラグ駆動制御装置
200…エンジン制御用電子制御ユニット
なお、以下に説明する部材、配置等は本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
最初に、本発明の実施の形態におけるグロープラグ駆動制御装置(以下「GCU」と称する)100について、図1を参照しつつ説明する。
本発明におけるGCU100は、通電駆動回路51と、計測回路52と、演算制御部(図1においては「CPU」と表記)53とに大別されて構成されたものとなっている。
すなわち、まず、通電制御用半導体素子2は、例えば、MOS FETなどが用いられ、そのドレインは、車両用バッテリ4の正極に、ソースは、シャント抵抗器3を介してグロープラグ1の正極側に接続され、グロープラグ1の負極側は、アースに接続されたものとなっている。また、通電制御用半導体素子2のゲートには、演算制御部53からの制御信号が印加されるようになっており、通電制御用半導体素子2の導通、非導通が制御可能となっている。
すなわち、まず、演算増幅器5には、シャント抵抗器3の両端の電圧が入力されるようになっており、その入力電圧は、次段のアナログ・ディジタル変換器6の入力に適した電圧に増幅され、出力されるようになっている。そして、演算増幅器5の出力電圧は、アナログ・ディジタル変換器6によりディジタル値として演算制御部53に入力されるようになっている。
かかる演算制御部53においては、グロープラグ1の駆動制御処理や、後述するグロープラグ診断処理等が実行されるものとなっている。
エンジン制御用電子制御ユニット200は、図示されないエンジンの動作制御や燃料噴射制御等を行う他、エンジンの動作状況に応じたグロープラグ1への印加電圧を演算算出し、演算制御部53へ対して指示するようになっている。
GCU100、及び、エンジン制御用電子制御ユニット200は、キースイッチ11がオンとされると図示されない経路によって車両用バッテリ4からの電源電圧の供給を受けて、始動できるようになっている。
なお、グロープラグ1の駆動制御の手法は種々あるが、本発明の実施の形態におけるグロープラグ診断方法を適用するにあたっては、特定の駆動制御に限定される必要はなく、装置の使用条件等に応じて適宜な駆動制御方法を採り得るものである。
まず、図2に示されたサブルーチンフローチャートは、演算制御部53において従来同様実行されるグロープラグ1の通電駆動制御などと共に実行される1つのサブルーチン処理となっているものである。
また、この図2に示されたサブルーチン処理は、キースイッチ11がオンとされた際に実行されるものとなっている。
次いで、診断が可能か否かが判定される(図2のステップS104参照)。
すなわち、以下の診断処理を実行するに適した所定の診断条件が満足されているか否かが判定される。
なお、このように、車両の運転時間が所定時間経過する毎、又は、車両の走行距離が所定走行距離となる毎に診断を実行することに代えて、車両が運転される毎に診断を実行するようにしても良い。
さらに、例えば、エンジン冷却水の温度が適正範囲にあるか否かを、診断条件としても良い。
一般に、グロープラグの抵抗値は、通電が開始されて、その後、適宜な通電時間が経過するまでの間に、図5において実線の特性線で示されたように概ね時間の経過と共に上昇することは従来から知られている通りである。なお、図5において、「Rini」 は、グロープラグの通電開始時におけるグロープラグの抵抗値、「Rsat」は、始動後適宜な通電時間が経過してグロープラグの抵抗値変化が安定した時点におけるグロープラグの抵抗値である。
ここで、グロープラグの通電開始時における抵抗値Riniは、グロープラグの通電が開始されて間もないため、グロープラグの発熱は不十分であり、大凡常温に近い状態であるため、その意味で抵抗値Riniは、いわば常温抵抗値である。
また、抵抗値Rsatは、始動後適宜な通電時間が経過してグロープラグの抵抗値変化が安定した時点における抵抗値であるが、別言すれば、グロープラグの発熱による抵抗値の変化が飽和した状態(換言すれば、発熱が飽和した状態)における抵抗値であり、いわば飽和抵抗値である。
本発明の実施の形態においては、上述のようにグロープラグ1へ通電を開始し始めた時点のグロープラグ1の抵抗値Riniと、通電開始から適宜な通電時間経過後における抵抗値が安定した時点におけるグロープラグ1の抵抗値Rsatを、横軸を通電開始時からの経過時間、縦軸を抵抗値とする直交座標上に、それぞれプロットした場合に、その2点間を結ぶ直線の傾きを、「抵抗値傾き」と定義する。
なお、「抵抗値傾き」は、上述の定義に代えて、グロープラグ1へ通電を開始し始めた時点のグロープラグ1の抵抗値Riniと、抵抗値Riniの取得時から所定時間経過後のグロープラグ1の抵抗値とから、上述したと同様にして算出した値を「抵抗値傾き」としても良い。この場合、所定時間経過後のグロープラグ1の抵抗値は、必ずしも飽和した状態の値である必要はない。
なお、飽和抵抗値Rsatを取得する際の、”適宜な通電時間経過後”は、飽和抵抗値を得るに十分な時間として定められるもので、グロープラグ1の具体的な電気的特性や印加電圧等を考慮して試験やシミュレーション結果に基づいて定めるのが好適である。
まず、最初に、車両用バッテリ4の電圧から、シャント抵抗器3の電圧降下と通電制御用半導体素子2の電圧降下の和が減算されて、グロープラグ1の電圧降下が求められる。ここで、車両用バッテリ4の電圧は、通常、エンジン制御用電子制御ユニット200における診断処理等において実際の電圧が取得されるようになっているため、そのデータを流用すれば足りるが、実電圧に代えて、簡易的に公称値を用いるようにしても良い。また、通電制御用半導体素子2の電圧降下も予め標準値が把握されているため、定数として定めておき、これを上述の演算処理に用いれば良い。
このようにして求められたグロープラグ1の電圧降下を、グロープラグ1の通電電流で除することで、グロープラグ1の抵抗値が求められる。
ここで、抵抗値傾きによりグロープラグ1の劣化を判定する根拠について説明する。
グロープラグ1の抵抗値は、通電開始から時間の経過と共に上昇し、時間変化に対する抵抗値の変化、すなわち、抵抗値傾きがあることは、先に述べた通り、一般的に良く知られているところである。
なお、ステップS108において、第1傾き基準値aは、グロープラグ1の電気的特性や、使用される装置の運転条件等を考慮して、試験結果やシミュレーション結果等に基づいて、ここに適切な値が設定されるべきものである。
そして、抵抗値傾きが、第2傾き基準値b以上で、かつ、第1傾き基準値aを下回っていると判定された場合(YESの場合)には、グロープラグ1がある程度劣化しているものの、その劣化状態に応じて、グロープラグ1への印加電圧を補正することで継続使用可能として、グロープラグ1の印加電圧を補正するための補正係数の算出が行われることとなる(図2のステップS114参照)。
しかして、ステップS114の処理後は、図示されないメインルーチンへ戻ることとなる。
また、同時に、グロープラグ1の異常であるとして、いわゆるMILランプ等の所定の警告灯(図示せず)の点灯処理がなされ(図2のステップS118)、一連の処理が終了されて、図示されないメインルーチンへ戻ることとなる。
この第2の実施例は、キースイッチ11がオンされた際と、キースイッチ11がオフとされた際の各々において以下に説明する処理を実行することで、グロープラグ1の劣化の診断を可能としたものである。
最初に、図3に示されたサブルーチンフローチャートを参照しつつ、キースイッチ11がオンされた際に実行される診断処理の手順について説明する。
まず、ステップS202〜S214の処理は、図2で示されたステップS102〜S114までの処理と基本的に同一であるので、ここでの再度の詳細な説明は省略する。
しかして、ステップS216において、キースイッチ11の直近のオフ時に、エラー仮判定がなされていると判定された場合(YESの場合)には、エラー確定、すなわち、グロープラグ1の異常が確実であるとして、いわゆるMILランプ等の所定の警告灯(図示せず)の点灯処理がなされ(図3のステップS218参照)、一連の処理が終了されて、図示されないメインルーチンへ戻ることとなる。
このように、このステップS218では、先にステップS212において、抵抗値傾きが、第2傾き基準値b以上で、かつ、第1傾き基準値aを下回る範囲ではないと判定されていることと、キースイッチ11の直近のオフ時に仮エラー判定がなされていることから、グロープラグ1の異常が確実、すなわち、エラー確定としている。
算出された補正係数は、エンジン制御用電子制御ユニット200の適宜な記憶領域に記憶され、次回の始動の際にグロープラグ1の印加電圧の補正に用いられることとなる。このステップS222の処理後は、一連の処理が終了され、図示されないメインルーチンへ戻ることとなる。
なお、以下に説明する処理は、エンジン(図示せず)の駆動制御が停止されて、車両装置の動作診断等が実行される、いわゆるアフターラン状態にあって、以下に述べるようにキースイッチ11がオフされた際に実行されるものとなっているものである。
しかして、キースイッチ11がオフされることにより演算制御部53による処理が開始されると、グロープラグ1へのテスト通電が行われる(図4のステップS302参照)。
次いで、上述の取得されたグロープラグ1の抵抗値が第1基準抵抗値c以下であるか否かが判定され(図4のステップS306参照)、グロープラグ1の抵抗値が第1基準抵抗値c以下であると判定された場合(YESの場合)には、グロープラグ1は正常であると判定されて(図4のステップS308参照)、一連の処理が終了され、図示されないメインルーチンへ戻ることとなる。
まず、本願発明者は、キースイッチ11のオフ後の抵抗値について鋭意研究の結果、キースイッチ11のオフ後の抵抗値は、グロープラグ1の使用時間、年数が経過するに従い上昇するという知見を得るに至った。
図6には、キースイッチ11オフ後のテスト通電時のグロープラグの抵抗値の変化の一例が示されており、同図について説明すれば、まず、同図において、横軸はキースイッチ11のオフ時からの経過時間を、縦軸は、グロープラグの抵抗値を、それぞれ示している。
同図において、実線の特性線は、グロープラグが使用開始間もない時点における抵抗値の変化特性を、二点鎖線の特性線は、グロープラグが劣化状態にある場合の抵抗値の変化特性を、一点鎖線の特性線は、劣化がさらに進み、グロープラグの故障と判断される際の抵抗値の変化特性を、それぞれ表したものである。
この特性線から、グロープラグの劣化が進むに従い、抵抗値が上昇することが確認できる。
一方、ステップS306において、グロープラグ1の抵抗値が第1基準抵抗値c以下ではないと判定された場合(NOの場合)には、グロープラグ1の抵抗値が、第1基準抵抗値cを超え、かつ、第2基準抵抗値d以下であるか否かが判定される(図4のステップS310参照)。
この補正係数は、取得されたグロープラグ1の抵抗値に応じて適切な値が定まるよう、試験やシミュレーション結果に基づいて予め設定された演算式により演算算出されるものとなっている。そして、演算算出された補正係数は、エンジン制御用電子制御ユニット200の適宜な記憶領域に記憶され、グロープラグ1の通電駆動制御に適宜供されるようになっている。
一方、ステップS310において、グロープラグ1の抵抗値が、第1基準抵抗値cを超え、かつ、第2基準抵抗値d以下の範囲ではないと判定された場合(NOの場合)、すなわち、第2基準抵抗値dを上回っている場合には、キースイッチ11の直近のオン時に、エラー仮判定がなされたか否かが判定される(図4のステップS314参照)。
すなわち、演算制御部53の記憶領域の内、不揮発性を有する適宜な記憶領域に、キースイッチ11が次回、オンとされた際に警報動作が実行せしめられるよう所定のコマンド等が記憶され、予約状態とされる。そして、キースイッチ11が次回、オンとされた際に、このコマンド等が解読され、警報動作が実行されるようになっている。
ここで、警報動作は、例えば、いわゆるMILランプ等の所定の警告灯(図示せず)の点灯処理に代表されるものであるが、これに限定される必要はなく、警告灯の点灯に代えて、又は、警告灯の点灯と共に、警告音の発生や音声による報知等を行うのが好適である。
このように、第2の実施例においては、キースイッチ11のオン時とオフ時のそれぞれにおいて、診断処理を実行することにより、グロープラグ診断処理のより一層の信頼性、確実性の向上が確保されることとなる。
Claims (12)
- 車両のキースイッチがオンとされた際に、グロープラグへ対して予め定めた通電を行い、前記グロープラグの通電開始時における抵抗値と、前記グロープラグの通電後、所定時間経過後における前記グロープラグの抵抗値とを測定し、時間経過に対する抵抗値の変化の割合を抵抗値傾きとして算出し、前記抵抗値傾きが予め定められた第1傾き基準値を超えている場合に、前記グロープラグが正常と判定することを特徴とするグロープラグ診断方法。
- 前記抵抗値傾きが、予め定められた第2傾き基準値を下回る場合に、前記グロープラグの異常と判定することを特徴とする請求項1記載のグロープラグ診断方法。
- 前記抵抗値傾きが、予め定められた第2傾き基準値以上であって、かつ、前記第1傾き基準値を下回る範囲内にある場合に、予め取得されている前記グロープラグの正常時における抵抗値傾きとの差を基に、前記グロープラグの通電の際の印加電圧の補正係数を算出し、前記補正係数を用いて前記印加電圧を補正することを特徴とする請求項2記載のグロープラグ診断方法。
- 前記抵抗値傾きが、予め定められた第2傾き基準値を下回る場合に、前記キースイッチの直近のオフ時に、エラー仮判定が記憶されているか否かを判定し、前記エラー仮判定が記憶されていないと判定された場合に、エラー仮判定が生じたことを記憶する一方、前記エラー仮判定が記憶されていると判定された場合に、前記グロープラグの異常と判定し、
前記エラー仮判定が記憶された後、前記キースイッチがオフされた際に、前記グロープラグへ予め定められたテスト通電を行い、前記通電を終了する際に前記グロープラグの抵抗値を計測し、前記抵抗値が第1基準抵抗値以下である場合に、前記グロープラグが正常と判定することを特徴とする請求項1記載のグロープラグ診断方法。 - 前記キースイッチがオフされた際の前記テスト通電後において、前記グロープラグの抵抗値が、第2基準抵抗値を上回る場合に、前記キースイッチの直近のオン時に、エラー仮判定が記憶されているか否かを判定し、前記エラー仮判定が記憶されていないと判定された場合に、エラー仮判定が生じたことを記憶する一方、前記エラー仮判定が記憶されていると判定された場合に、前記グロープラグの異常と判定すると共に、次回、キースイッチがオンされた際に警告動作を行い得るよう予約状態とすることを特徴とする請求項4記載のグロープラグ診断方法。
- 前記グロープラグの抵抗値が、前記第1基準抵抗値を上回り、かつ、第2基準抵抗値以下の範囲内にある場合に、予め取得されている前記グロープラグの正常時における抵抗値との差を基に、前記グロープラグの通電の際の印加電圧の補正係数を算出し、前記補正係数を用いて前記印加電圧を補正することを特徴とする請求項5記載のグロープラグ診断方法。
- グロープラグの駆動制御を実行する演算制御部と、
前記演算制御部により実行されるグロープラグの駆動制御に応じて、前記グロープラグの通電を行う通電駆動回路とを具備してなる車両用グロープラグ駆動制御装置であって、
前記演算制御部は、
車両のキースイッチがオンとされた際に、前記グロープラグへ対して予め定めた通電を行い、前記グロープラグの通電開始時における抵抗値と、前記グロープラグの通電後、所定時間経過後における前記グロープラグの抵抗値とを、前記グロープラグへの印加電圧と通電電流を基に算出すると共に、当該算出された抵抗値を基に、時間経過に対する抵抗値の変化の割合を抵抗値傾きとして算出し、前記抵抗値傾きが予め定められた第1傾き基準値を超えている場合に、前記グロープラグが正常と判定するよう構成されてなることを特徴とする車両用グロープラグ駆動制御装置。 - 前記演算制御部は、
前記抵抗値傾きが、予め定められた第2傾き基準値を下回る場合に、前記グロープラグの異常と判定するよう構成されてなることを特徴とする請求項7記載の車両用グロープラグ駆動制御装置。 - 前記演算制御部は、
前記抵抗値傾きが、予め定められた第2傾き基準値以上であって、かつ、前記第1傾き基準値を下回る範囲内にある場合に、予め取得されている前記グロープラグの正常時における抵抗値傾きとの差を基に、前記グロープラグの通電の際の印加電圧の補正係数を算出し、前記補正係数を用いて前記印加電圧を補正するよう構成されてなることを特徴とする請求項8記載の車両用グロープラグ駆動制御装置。 - 前記演算制御部は、
前記抵抗値傾きが、予め定められた第2傾き基準値を下回る場合に、前記キースイッチの直近のオフ時に、エラー仮判定が記憶されているか否かを判定し、前記エラー仮判定が記憶されていないと判定された場合に、エラー仮判定が生じたことを記憶する一方、前記エラー仮判定が記憶されていると判定された場合に、前記グロープラグの異常と判定し、
前記エラー仮判定が記憶された後、前記キースイッチがオフされた際に、前記グロープラグへ予め定められたテスト通電を行い、前記通電を終了する際に前記グロープラグの抵抗値を計測し、前記抵抗値が第1基準抵抗値以下である場合に、前記グロープラグが正常と判定するよう構成されてなることを特徴とする請求項7記載の車両用グロープラグ駆動制御装置。 - 前記演算制御部は、
前記キースイッチがオフされた際の前記テスト通電後において、前記グロープラグの抵抗値が、第2基準抵抗値を上回る場合に、前記キースイッチの直近のオン時に、エラー仮判定が記憶されているか否かを判定し、前記エラー仮判定が記憶されていないと判定された場合に、エラー仮判定が生じたことを記憶する一方、前記エラー仮判定が記憶されていると判定された場合に、前記グロープラグの異常と判定すると共に、次回、キースイッチがオンされた際に警告動作を可能とするよう構成されてなることを特徴とする請求項10記載の車両用グロープラグ駆動制御装置。 - 前記演算制御部は、
前記グロープラグの抵抗値が、前記第1基準抵抗値を上回り、かつ、第2基準抵抗値以下の範囲内にある場合に、予め取得されている前記グロープラグの正常時における抵抗値との差を基に、前記グロープラグの通電の際の印加電圧の補正係数を算出し、前記補正係数を用いて前記印加電圧を補正するよう構成されてなることを特徴とする請求項11記載の車両用グロープラグ駆動制御装置。
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