JPWO2014102891A1 - 通信システム、通信制御装置、無線通信装置および通信方法 - Google Patents

通信システム、通信制御装置、無線通信装置および通信方法 Download PDF

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Abstract

無線通信装置(110)は、無線通信装置(110)の位置および予測経路を示す経路情報を通信制御装置(120)へ送信する。通信制御装置(120)は、無線通信装置(110)の位置と無線通信装置(110)が使用可能な周波数との対応情報と、無線通信装置(110)によって送信された経路情報と、に基づいて、無線通信装置(110)の位置において無線通信装置(110)が使用可能な周波数のそれぞれを対象に、対象の周波数を無線通信装置(110)が使用不可となるまでの予測時間等を算出し、算出した予測時間等に基づいて、無線通信装置(110)の位置において無線通信装置(110)が使用可能な周波数の中から周波数を選択し、選択した周波数を示す周波数情報を無線通信装置(110)へ送信する。無線通信装置(110)は、通信制御装置(120)によって送信された周波数情報が示す周波数を使用して無線通信を行う。

Description

本発明は、通信システム、通信制御装置、無線通信装置および通信方法に関する。
近年、無線トラフィックが急速に増大し続けており、有限な資源である周波数に対する需要が増え続けている。周波数の有効使用を図る手段の1つとして、周辺の電波環境を認知して最適な通信を行うコグニティブ無線技術に関する検討が進んでいる。たとえば、ホワイトスペース型(あるいは周波数共用型)コグニティブ無線として、各周波数を優先的に使用できるシステムに干渉しないように、時間、場所に応じて周波数のホワイトスペース(WS:White Space)を見つけて通信を行う機能が知られている。たとえば米国においてはTVホワイトスペース(TVWS)の通信利用が検討されている。
ホワイトスペース型のコグニティブ無線においては、たとえば、周波数を使用する優先権のあるシステムをプライマリシステムまたは1次システム、ホワイトスペースを見つけて通信を行うシステムはセカンダリシステムまたは2次システムと呼ばれる。TVWSの場合は、TV放送がプライマリシステムとなる。
TV放送にはUHF(Ultra High Frequency:極超短波)帯などで広い周波数帯域が割り当てられており、地域によって使用されている周波数(物理的なTVチャネル)が異なるだけでなく、時間方向の変動が少ない。このような準静的なTVWSを見つける方法として、センシング方式とデータベースアクセス方式などがある。たとえばFCC(Federal Communications Commission)によって発表されたルールでもセンシング方式やデータベースアクセス方式などについて規定されている。
データベースアクセス方式においては、たとえばセカンダリシステムがネットワーク上のデータベースにアクセスしてホワイトスペースを示すWS情報を取得する。データベースは、たとえば、TV放送の送信局の位置、送信電力、送信周波数などの情報から計算されたWS情報を位置情報と関連付けたものとなっている。FCCのルールにおいては、データベースアクセス方式を使用するセカンダリシステムがTVWSを使用するのに少なくとも1日に1回以上データベースにアクセスすることが定められている。
また、第1既存システムから送信される電波に基づいて検出周波数チャネルを検出するとともに、周辺装置からの受信周波数チャネルを受信し、検出周波数チャネルと、受信周波数チャネルと、周波数リストが示すリスト周波数チャネルとに基づいて、これら周波数チャネルを示す新規の周波数リストを作成し、新規の周波数リストを格納する技術が知られている(たとえば、下記特許文献1参照。)。
特開2012−54799号公報
しかしながら、上述した従来技術では、無線通信装置が移動すると、使用可能な周波数が変化するため、周波数の切替回数が多くなる場合がある。
本発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、周波数の切替回数を低減することができる通信システム、通信制御装置、無線通信装置および通信方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明の一側面によれば、無線通信装置および通信制御装置を含む通信システムであって、前記無線通信装置は、前記無線通信装置の位置および前記無線通信装置の予測経路を示す経路情報を前記通信制御装置へ送信し、前記通信制御装置は、前記無線通信装置の位置と前記無線通信装置が使用可能な周波数との対応情報と、前記無線通信装置によって送信された経路情報と、に基づいて、前記無線通信装置の位置において前記無線通信装置が使用可能な周波数のそれぞれを対象に、対象の周波数を前記無線通信装置が使用不可となるまでの予測時間または予測移動距離を算出し、算出した予測時間または予測移動距離に基づいて、前記無線通信装置の位置において前記無線通信装置が使用可能な周波数の中から前記無線通信装置が使用する周波数を選択し、選択した周波数を示す周波数情報を前記無線通信装置へ送信し、前記無線通信装置は、前記通信制御装置によって送信された周波数情報が示す周波数を使用して無線通信を行う通信システム、通信制御装置、無線通信装置および通信方法が提案される。
本発明の一側面によれば、周波数の切替回数を低減することができるという効果を奏する。
図1−1は、実施の形態1にかかる通信システムの一例を示す図である。 図1−2は、図1−1に示した通信システムにおける信号の流れの一例を示す図である。 図2は、実施の形態1にかかる通信システムの適用例1を示す図である。 図3−1は、図2に示した通信システムの各構成の一例を示す図である。 図3−2は、図3−1に示した通信システムにおける信号の流れの一例を示す図である。 図3−3は、アクセスポイントのハードウェア構成の一例を示す図である。 図3−4は、WSデータベースサーバのハードウェア構成の一例を示す図である。 図4は、図2に示した通信システムの動作例を示すシーケンス図である。 図5は、アクセスポイントが送信する予測経路情報の一例を示す図である。 図6は、WSデータベースに記憶される対応情報の一例を示す図である。 図7は、図2に示した予測経路の各位置における使用可能な周波数の一例を示す図である。 図8は、実施の形態1にかかる通信システムの適用例2を示す図である。 図9−1は、図8に示した通信システムの各構成の一例を示す図である。 図9−2は、図9−1に示した通信システムにおける信号の流れの一例を示す図である。 図10は、実施の形態1にかかる通信システムの適用例3を示す図である。 図11は、図10に示した予測経路の各位置における使用可能な周波数の一例を示す図である。 図12−1は、実施の形態2にかかる通信システムの一例を示す図である。 図12−2は、図12−1に示した通信システムにおける信号の流れの一例を示す図である。 図13は、実施の形態2にかかる通信システムの適用例を示す図である。 図14−1は、図13に示した通信システムの各構成の一例を示す図である。 図14−2は、図14−1に示した通信システムにおける信号の流れの一例を示す図である。 図15は、図13に示した通信システムの動作例を示すシーケンス図である。 図16は、使用可能周波数情報の一例を示す図である。 図17は、切替履歴情報の一例を示す図である。 図18は、図13に示した予測経路における周波数の切替履歴の一例を示す図である。 図19は、切替履歴情報の別の例を示す図である。 図20は、実施の形態3にかかる通信システムの適用例を示す図である。 図21は、図20に示した通信システムの動作例を示すシーケンス図である。 図22は、図20に示した予測経路の各位置における使用可能な周波数の一例を示す図である。 図23は、実施の形態4にかかる通信システムの適用例を示す図である。 図24−1は、図23に示した通信システムの各構成の一例を示す図である。 図24−2は、図24−1に示した通信システムにおける信号の流れの一例を示す図である。 図25は、図23に示した通信システムの動作例を示すシーケンス図である。 図26は、履歴の位置と現在位置との間の距離の一例を示す図である。 図27は、所定範囲の他の例を示す図である。 図28−1は、実施の形態5にかかる通信システムの一例を示す図である。 図28−2は、図28−1に示した通信システムにおける信号の流れの一例を示す図である。 図28−3は、図28−1に示した通信システムにおける信号の流れの別の例を示す図である。 図29は、実施の形態5にかかる通信システムの適用例を示す図である。 図30−1は、図29に示した通信システムの構成の一例を示す図である。 図30−2は、図30−1に示した通信システムの構成における信号の流れの一例を示す図である。 図31は、図29に示した通信システムの動作例を示すシーケンス図である。 図32は、切替情報の一例を示す図である。 図33は、実施の形態6の通信システムの適用例を示す図である。 図34は、図33に示した予測経路における使用可能な周波数の一例を示す図である。 図35は、使用可能な周波数を示すテーブルの更新結果の一例を示す図である。 図36は、使用可能な周波数を示すテーブルの更新結果の他の例を示す図である。
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる通信システム、通信制御装置、無線通信装置および通信方法の実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
(実施の形態1にかかる通信システム)
図1−1は、実施の形態1にかかる通信システムの一例を示す図である。図1−2は、図1−1に示した通信システムにおける信号の流れの一例を示す図である。図1−1,図1−2に示すように、実施の形態1にかかる通信システム100は、無線通信装置110と、通信制御装置120と、を含む。無線通信装置110および通信制御装置120は互いに通信可能である。無線通信装置110と通信制御装置120との間の通信には各種方式の通信を適用することができる。
<無線通信装置>
無線通信装置110は、取得部111と、送信部112と、受信部113と、通信部114と、を備える。取得部111は、無線通信装置110(自装置)の位置と、未来における無線通信装置110の予測経路と、を示す経路情報を取得する。無線通信装置110の位置は、たとえば現在における無線通信装置110のおよその位置である。取得部111は、取得した経路情報を送信部112へ出力する。送信部112は、取得部111から出力された経路情報を通信制御装置120(無線通信装置)へ送信する。
受信部113は、通信制御装置120から送信された周波数情報を受信する。そして、受信部113は、受信した周波数情報を通信部114へ出力する。通信部114は、受信部113から出力された周波数情報が示す周波数を使用して無線通信を行う。たとえば、通信部114は、移動体通信網に接続された基地局との間で無線通信を行う。
<通信制御装置>
通信制御装置120は、受信部121と、取得部122と、算出部123と、選択部124と、送信部125と、を備える。受信部121は、無線通信装置110から送信された経路情報を受信する。そして、受信部121は、受信した経路情報を算出部123へ出力する。
取得部122は、無線通信装置110の位置と無線通信装置110が使用可能な周波数との対応情報を取得する。たとえば、対応情報は通信制御装置120のメモリに記憶されており、取得部122は通信制御装置120のメモリから対応情報を取得する。または、取得部122は、通信制御装置120の外部の通信装置から対応情報を受信してもよい。取得部122は、取得した対応情報を算出部123および選択部124へ出力する。
算出部123は、まず、受信部121から出力された経路情報が示す無線通信装置110の位置と、取得部122から出力された対応情報と、に基づいて、無線通信装置110の位置において無線通信装置110が使用可能な周波数を特定する。たとえば、算出部123は、対応情報において、経路情報が示す無線通信装置110の位置と対応する周波数を検索することによって、無線通信装置110の位置において無線通信装置110が使用可能な周波数を特定する。
そして、算出部123は、特定した周波数のそれぞれを対象として、経路情報が示す無線通信装置110の予測経路と、対応情報と、に基づいて、対象の周波数を無線通信装置110が使用不可となるまでの予測時間を算出する。算出部123は、特定した周波数と、特定した周波数ごとに算出した予測時間と、を選択部124へ通知する。
選択部124は、算出部123から通知された予測時間に基づいて、算出部123から通知された周波数の中から無線通信装置110が使用する周波数を選択する。たとえば、選択部124は、算出部123から通知された周波数のうちの、算出部123から通知された予測時間がより長い周波数を優先的に選択する。選択部124は、選択した周波数を示す周波数情報を送信部125へ出力する。送信部125は、選択部124から出力された周波数情報を無線通信装置110へ送信する。
図1−1,図1−2に示した通信システム100により、通信制御装置120は、無線通信装置110の位置において無線通信装置110が使用可能な周波数のうちの、使用不可となるまでの予測時間が長い周波数を無線通信装置110に設定させることができる。これにより、無線通信装置110における周波数の切り替えを少なくすることができる。
(複数の周波数の選択)
さらに、通信制御装置120の選択部124は、無線通信装置110の位置において無線通信装置110が使用する周波数として選択した周波数を算出部123へ通知してもよい。算出部123は、選択部124から通知された周波数が無線通信装置110において使用不可となる位置において無線通信装置110が使用可能な周波数を特定する。
そして、算出部123は、特定した周波数のそれぞれを対象として、選択部124から通知された周波数が無線通信装置110において使用不可となる位置より先で、対象の周波数を無線通信装置110が使用不可となるまでの予測時間を算出する。算出部123は、特定した周波数と、特定した周波数ごとに算出した予測時間と、を選択部124へ通知する。
選択部124は、算出部123から通知された予測時間に基づいて、算出部123から通知された周波数の中から、選択済みの周波数が無線通信装置110において使用不可となる位置から無線通信装置110が使用する周波数を選択する。選択部124は、無線通信装置110の位置について選択した第1周波数と、第1周波数を使用不可になる位置について選択した第2周波数と、を示す周波数情報を送信部125へ出力する。
この場合は、周波数情報は、第1周波数および第2周波数と、第1周波数より後に第2周波数を使用すべきことと、を示す情報であればよい。たとえば、第1周波数をF1、第2周波数をF2とすると、周波数情報は{F1,F2}のようなリスト情報とすることができる。
無線通信装置110の通信部114は、周波数情報が示す第1周波数を使用して無線通信を行う。また、通信部114は、無線通信装置110の移動にともなって第1周波数が使用不可となると、周波数情報が示す第2周波数情報を使用して無線通信を行う。これにより、無線通信装置110は、通信制御装置120から通知された周波数が使用不可となったときに、通信制御装置120に対して再度周波数を問い合わせなくても、使用可能でありかつ周波数の切り替えが少なくなる周波数を設定することができる。
無線通信装置110の位置において使用する周波数が使用不可となった時に使用する1つの周波数を通信制御装置120から通知する場合について説明したが、周波数が使用不可となった時に使用する複数の周波数を通信制御装置120から通知してもよい。
(周波数の切り替えが発生するまでの予測移動距離に基づく周波数の選択)
周波数を無線通信装置110が使用不可となるまでの予測時間に基づいて周波数を選択する場合について説明したが、周波数を無線通信装置110が使用不可となるまでの無線通信装置110の予測移動距離に基づいて周波数を選択する構成としてもよい。
たとえば、通信制御装置120の算出部123は、特定した周波数のそれぞれを対象として、対象の周波数を無線通信装置110が使用不可となるまでの無線通信装置110の予測移動距離を算出する。算出部123は、特定した周波数と、特定した周波数ごとに算出した予測移動距離と、を選択部124へ通知する。
選択部124は、算出部123から通知された予測移動距離に基づいて、算出部123から通知された周波数の中から無線通信装置110が使用する周波数を選択する。たとえば、選択部124は、算出部123から通知された周波数のうちの、算出部123から通知された予測移動距離がより長い周波数を優先的に選択する。
これにより、通信制御装置120は、無線通信装置110の位置において無線通信装置110が使用可能な周波数のうちの、使用不可となるまでの無線通信装置110の予測移動距離が長い周波数を無線通信装置110に設定させることができる。これにより、無線通信装置110における周波数の切り替えを少なくすることができる。
(実施の形態1にかかる通信システムの適用例)
図2は、実施の形態1にかかる通信システムの適用例1を示す図である。図1−1,図1−2に示した通信システム100は、たとえば図2に示す通信システム200に適用することができる。図2に示すバス車両230にはアクセスポイント231が搭載されている。図1−1,図1−2に示した無線通信装置110は、たとえばアクセスポイント231に適用することができる。図1−1,図1−2に示した通信制御装置120は、たとえばWSデータベースサーバ240に適用することができる。
アクセスポイント231は、たとえば、バス車両230の車内の乗客等の通信端末との間で無線通信を行う。また、アクセスポイント231は、たとえば、バックボーン回線として3G(3rd Generation)やLTE(Long Term Evolution)などの広域セル網を有し、バックボーン回線の基地局との間でWS(周波数)を用いて無線通信を行う。これにより、バス車両230の車内の乗客等の通信端末は、アクセスポイント231を介して広域セル網に接続することができる。
また、アクセスポイント231は、WSデータベースサーバ240との間で通信可能である。アクセスポイント231とWSデータベースサーバ240との間の通信には、たとえばLTEや3Gなどの広域セルラ方式等の各種の通信方式を用いることができる。アクセスポイント231は、バス車両230の予測経路L1を示す予測経路情報をWSデータベースサーバ240へ送信する。アクセスポイント231はバス車両230に搭載されているため、予測経路L1はアクセスポイント231の予測経路でもある。
また、アクセスポイント231は、アクセスポイント231が使用する周波数(WS)を示す使用周波数情報をWSデータベースサーバ240から受信する。アクセスポイント231は、WSデータベースサーバ240から受信した使用周波数情報が示す周波数を用いて、バックボーン回線の基地局との間で無線通信を行う。
アクセスポイント231が無線通信に使用し得る周波数は、図2に示す例では周波数f1,f2であるとする。周波数f1,f2は互いに異なる周波数である。ただし、周波数f1,f2のうちのアクセスポイント231が実際に使用可能な周波数(WS)は、アクセスポイント231の位置によって異なる。
たとえば、テレビ局210は、エリア211において周波数f1を用いて通信を行っている。このため、アクセスポイント231は、エリア211においては周波数f1が使用不可となる。また、テレビ局220は、エリア221において周波数f2を用いて通信を行っている。このため、アクセスポイント231は、エリア221においては周波数f2が使用不可となる。
通過ポイントp1〜p8は、アクセスポイント231の予測経路L1に含まれる各位置を示している。通過ポイントp1は、エリア211にもエリア221にも含まれていない。このため、アクセスポイント231は、通過ポイントp1においては周波数f1,f2を使用可能である。通過ポイントp2〜p7は、エリア211に含まれず、エリア221に含まれている。このため、アクセスポイント231は、通過ポイントp2〜p7においては、周波数f1を使用可能であり、周波数f2を使用不可である。通過ポイントp8は、エリア211およびエリア221に含まれている。このため、アクセスポイント231は、通過ポイントp8においては周波数f1,f2を使用不可である。
境界ポイントpAは、予測経路L1においてアクセスポイント231がエリア221へ侵入する位置である。境界ポイントpBは、予測経路L1においてアクセスポイント231がエリア211へ侵入する位置である。
たとえば、アクセスポイント231が通過ポイントp1に位置している場合は、アクセスポイント231が使用可能な周波数は周波数f1,f2である。通過ポイントp1においてアクセスポイント231に周波数f2を設定させた場合は、境界ポイントpAにおいて周波数f2が使用不可になり、アクセスポイント231において周波数の切り替えが発生する。一方、通過ポイントp1においてアクセスポイント231に周波数f1を設定させた場合は、境界ポイントpBまで周波数f1が使用可能であるため、境界ポイントpBまでアクセスポイント231において周波数の切り替えが発生しない。
したがって、WSデータベースサーバ240は、通過ポイントp1においてアクセスポイント231が使用可能な周波数f1,f2のうちの、使用不可となるまでの予測時間が長い周波数f1をアクセスポイント231に設定させる。これにより、アクセスポイント231における周波数の切り替えを少なくすることができる。
(通信システムの各構成)
図3−1は、図2に示した通信システムの各構成の一例を示す図である。図3−2は、図3−1に示した通信システムにおける信号の流れの一例を示す図である。図3−1,図3−2において、図2に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。
<アクセスポイントの構成例>
図3−1,図3−2に示すように、アクセスポイント231は、たとえば、経路取得部311と、通信部312と、周波数設定部313と、通信部314と、を備える。経路取得部311は、アクセスポイント231の位置と、アクセスポイント231の予測経路L1(たとえば図2参照)と、を示す予測経路情報(たとえば図5参照)を取得する。
たとえば、アクセスポイント231のメモリには予測経路を示す情報が記憶されており、経路取得部311はアクセスポイント231のメモリから予測経路を示す情報を取得する。または、経路取得部311は、バス車両230のカーナビゲーションシステム等から予測経路を示す情報を取得してもよい。また、経路取得部311は、たとえばGPS(Global Positioning System:全地球測位システム)などを用いてアクセスポイント231の位置を示す情報を取得することができる。経路取得部311は、取得した予測経路情報を通信部312へ出力する。
通信部312は、WSデータベースサーバ240との間で無線通信を行う。たとえば、通信部312は、経路取得部311から出力された予測経路情報をWSデータベースサーバ240へ送信する。また、通信部312は、WSデータベースサーバ240から送信された使用周波数情報を受信する。そして、通信部312は、受信した使用周波数情報を周波数設定部313へ出力する。
周波数設定部313は、通信部314が無線通信に使用する周波数を、経路取得部311から出力された使用周波数情報が示す周波数に設定する。通信部314は、周波数設定部313によって設定された周波数によって無線通信を行う。たとえば、通信部314は、バス車両230の通信端末と、基地局と、の間の通信を無線通信により中継する。なお、通信部312および通信部314は、一つの通信部によって実現してもよい。
図1−1,図1−2に示した取得部111は、たとえば経路取得部311によって実現することができる。図1−1,図1−2に示した送信部112および受信部113は、たとえば通信部312によって実現することができる。図1−1,図1−2に示した通信部114は、たとえば周波数設定部313および通信部314によって実現することができる。
<WSデータベースサーバの構成例>
図3−1,図3−2に示すように、WSデータベースサーバ240は、WSデータベース321と、通信部322と、周波数選択部323と、を備える。WSデータベース321は、アクセスポイント231の位置と、アクセスポイント231が使用可能な周波数と、を対応付ける対応情報を記憶する。
通信部322は、アクセスポイント231との間で無線通信を行う。たとえば、通信部322は、アクセスポイント231から送信された予測経路情報を受信する。そして、通信部322は、受信した予測経路情報を周波数選択部323へ出力する。また、通信部322は、周波数選択部323から出力された使用周波数情報をアクセスポイント231へ送信する。
周波数選択部323は、アクセスポイント231の現在位置においてアクセスポイント231が使用可能な周波数を、アクセスポイント231の使用可能周波数として特定する。具体的には、周波数選択部323は、通信部322から出力された予測経路情報が示すアクセスポイント231の現在位置と、WSデータベース321に記憶された対応情報と、に基づいてアクセスポイント231の使用可能周波数を特定する。
つぎに、周波数選択部323は、特定した使用可能周波数ごとに、アクセスポイント231に設定させた場合にアクセスポイント231において次の周波数の切り替えが発生するまでの予測時間を算出する。そして、周波数選択部323は、特定した使用可能周波数の中から、算出した予測時間が最も大きい使用可能周波数を、アクセスポイント231の使用周波数として選択する。周波数選択部323は、選択した使用周波数を示す使用周波数情報を通信部322へ出力する。
図1−1,図1−2に示した受信部121および送信部125は、たとえば通信部322によって実現することができる。図1−1,図1−2に示した取得部122は、たとえばWSデータベース321によって実現することができる。図1−1,図1−2に示した算出部123および選択部124は、たとえば周波数選択部323によって実現することができる。
(アクセスポイントのハードウェア構成)
図3−3は、アクセスポイントのハードウェア構成の一例を示す図である。図3−1,図3−2に示したアクセスポイント231は、たとえば図3−3に示す情報処理装置330によって実現することができる。情報処理装置330は、CPU331と、メモリ332と、ユーザインタフェース333と、無線通信インタフェース334と、GPSモジュール335と、を備える。CPU331、メモリ332、ユーザインタフェース333、無線通信インタフェース334およびGPSモジュール335は、バス339によって接続されている。
CPU331(Central Processing Unit)は、情報処理装置330の全体の制御を司る。また、情報処理装置330はCPU331を複数備えていてもよい。メモリ332には、たとえばメインメモリおよび補助メモリが含まれる。メインメモリは、たとえばRAM(Random Access Memory)である。メインメモリは、CPU331のワークエリアとして使用される。補助メモリは、たとえば磁気ディスクやフラッシュメモリなどの不揮発メモリである。補助メモリには、情報処理装置330を動作させる各種のプログラムが記憶されている。補助メモリに記憶されたプログラムは、メインメモリにロードされてCPU331によって実行される。
ユーザインタフェース333は、たとえば、ユーザからの操作入力を受け付ける入力デバイスや、ユーザへ情報を出力する出力デバイスなどを含む。入力デバイスは、たとえばキー(たとえばキーボード)やリモコンなどによって実現することができる。出力デバイスは、たとえばディスプレイやスピーカなどによって実現することができる。また、タッチパネルなどによって入力デバイスおよび出力デバイスを実現してもよい。ユーザインタフェース333は、CPU331によって制御される。
無線通信インタフェース334は、たとえば、無線によって情報処理装置330の外部との間で通信を行う通信インタフェースである。無線通信インタフェース334は、CPU331によって制御される。
GPSモジュール335は、情報処理装置330の現在位置を示す情報を取得するモジュールである。GPSモジュール335は、CPU331によって制御される。
図3−1,図3−2に示した経路取得部311は、たとえばCPU331、メモリ332およびGPSモジュール335によって実現することができる。図3−1,図3−2に示した通信部312,314は、たとえばCPU331および無線通信インタフェース334によって実現することができる。図3−1,図3−2に示した周波数設定部313は、たとえばCPU331によって実現することができる。
(WSデータベースサーバのハードウェア構成)
図3−4は、WSデータベースサーバのハードウェア構成の一例を示す図である。図3−1,図3−2に示したWSデータベースサーバ240は、たとえば図3−4に示す情報処理装置340によって実現することができる。情報処理装置340は、CPU341と、メモリ342と、ユーザインタフェース343と、有線通信インタフェース344と、無線通信インタフェース345と、を備える。CPU341、メモリ342、ユーザインタフェース343、有線通信インタフェース344および無線通信インタフェース345は、バス349によって接続されている。
CPU341は、情報処理装置340の全体の制御を司る。また、情報処理装置340はCPU341を複数備えていてもよい。メモリ342には、たとえばメインメモリおよび補助メモリが含まれる。メインメモリは、たとえばRAMである。メインメモリは、CPU341のワークエリアとして使用される。補助メモリは、たとえば磁気ディスク、光ディスク、フラッシュメモリなどの不揮発メモリである。補助メモリには、情報処理装置340を動作させる各種のプログラムが記憶されている。補助メモリに記憶されたプログラムは、メインメモリにロードされてCPU341によって実行される。
ユーザインタフェース343は、たとえば、ユーザからの操作入力を受け付ける入力デバイスや、ユーザへ情報を出力する出力デバイスなどを含む。入力デバイスは、たとえばキー(たとえばキーボード)やリモコンなどによって実現することができる。出力デバイスは、たとえばディスプレイやスピーカなどによって実現することができる。また、タッチパネルなどによって入力デバイスおよび出力デバイスを実現してもよい。ユーザインタフェース343は、CPU341によって制御される。
有線通信インタフェース344は、たとえば、有線によって情報処理装置340の外部(たとえば上位システム)との間で通信を行う通信インタフェースである。有線通信インタフェース344は、CPU341によって制御される。
無線通信インタフェース345は、たとえば、無線によって情報処理装置340の外部との間で通信を行う通信インタフェースである。無線通信インタフェース345は、CPU341によって制御される。
図3−1,図3−2に示した通信部322は、たとえばCPU341および無線通信インタフェース345によって実現することができる。図3−1,図3−2に示したWSデータベース321は、たとえばメモリ342によって実現することができる。図3−1,図3−2に示した周波数選択部323は、たとえばCPU341によって実現することができる。
(通信システムの動作例)
図4は、図2に示した通信システムの動作例を示すシーケンス図である。図2に示した通信システム200は、たとえば図4に示す各ステップのように動作する。まず、アクセスポイント231が、アクセスポイント231の予測経路情報をWSデータベースサーバ240へ送信する(ステップS401)。
つぎに、WSデータベースサーバ240が、ステップS401によって送信された予測経路情報と、対応情報と、に基づいて、アクセスポイント231の現在位置に対応する使用可能周波数を特定する(ステップS402)。つぎに、WSデータベースサーバ240が、アクセスポイント231に設定させた場合にアクセスポイント231の次の周波数の切替が生じるまでの予測時間を、ステップS402によって特定した使用可能周波数ごとに算出する(ステップS403)。
つぎに、WSデータベースサーバ240が、ステップS402によって特定した使用可能周波数の中から、ステップS403によって算出した予測時間が最大の周波数を選択する(ステップS404)。つぎに、WSデータベースサーバ240が、ステップS404によって選択した周波数を示す使用周波数情報をアクセスポイント231へ送信する(ステップS405)。
つぎに、アクセスポイント231が、ステップS405によって送信された使用周波数情報が示す周波数を、アクセスポイント231が無線通信に用いる周波数に設定し(ステップS406)、一連の動作を終了する。
以上の各ステップにより、アクセスポイント231の現在位置においてアクセスポイント231が使用可能な周波数のうちの、使用不可となるまでの予測時間が長い周波数をアクセスポイント231に設定させることができる。これにより、アクセスポイント231における周波数の切り替えを少なくすることができる。
図4に示した動作は、たとえばアクセスポイント231の電源投入時に実行される。ただし、図4に示した動作を実行するタイミングはこれに限らない。たとえば、アクセスポイント231の移動にともなってアクセスポイント231が使用中の周波数が使用不可となるごとに図4に示した動作が実行されてもよい。これにより、電源投入時に限らず、アクセスポイント231における周波数の切り替えを少なくすることができる。
または、アクセスポイント231の予測経路L1が変化するごとに図4に示した動作が実行されてもよい。または、周期的に図4に示した動作が実行されてもよい。これにより、リルート等によってアクセスポイント231の予測経路L1が変化しても、アクセスポイント231における周波数の切り替えを少なくすることができる。
(アクセスポイントが送信する予測経路情報)
図5は、アクセスポイントが送信する予測経路情報の一例を示す図である。アクセスポイント231は、予測経路情報として、たとえば図5に示す予測経路情報500をWSデータベースサーバ240へ送信する。予測経路情報500においては、予測経路L1における通過ポイント(通過ポイントp1〜p8…)ごとに、日(yy/mm/dd)、時間(hh:mm:ss)、緯度(latitude)および経度(longitude)が対応付けられている。
たとえば、予測経路情報500は、アクセスポイント231が、12/11/11の10:00:00に、緯度(36[°]、43’00”)かつ経度(140[°]、22’00”)の通過ポイントp1を通過する予定であることを示している。このように、予測経路情報500は、たとえば、位置情報を時系列に列挙したものとすることができる。
また、予測経路情報500は、たとえば、予測経路L1に含まれる各位置と、予測経路L1に含まれる各位置を通過する予測時刻と、を示す情報である。これにより、WSデータベースサーバ240において、対象の周波数をアクセスポイント231が使用不可となるまでの予測時間や予測移動距離を算出することが可能になる。ただし、WSデータベースサーバ240が対象の周波数をアクセスポイント231が使用不可となるまでの予測移動距離を算出する場合は、予測経路情報500には時刻(日および時間)は含まれていなくてもよい。
(WSデータベースに記憶される対応情報)
図6は、WSデータベースに記憶される対応情報の一例を示す図である。WSデータベースサーバ240には、たとえば図6に示す対応情報600が記憶される。対応情報600においては、緯度(latitude)および経度(longitude)の組み合わせごとに、アクセスポイント231が使用可能な周波数が対応付けられている。
たとえば、対応情報600は、緯度(36[°]、43’)かつ経度(140[°]、19’)の位置においてアクセスポイント231が使用可能な周波数は周波数f1であることを示している。
(予測経路の各位置における使用可能な周波数)
図7は、図2に示した予測経路の各位置における使用可能な周波数の一例を示す図である。WSデータベースサーバ240の周波数選択部323は、通信部322から出力された予測経路情報(たとえば図5参照)と、WSデータベース321に記憶された対応情報(たとえば図6参照)と、に基づく演算によりたとえば図7に示すテーブル700を作成する。
テーブル700においては、予測経路情報が示す予測経路に基づくアクセスポイント231の通過ポイントごとに、アクセスポイント231が使用可能な周波数が対応付けられている。また、テーブル700の通過ポイントには、予測経路情報が示す通過ポイントp1〜p8,…に加えて、通過ポイントp1〜p8,…に基づいて補完した各通過ポイントも含まれている。
また、テーブル700は、アクセスポイント231の各通過ポイントの間の距離が対応付けられている。各通過ポイントの間の距離は、たとえば各通過ポイントの緯度および経度に基づいて算出することができる。
また、およその現在時刻を12/11/11の10:00:00とする。この場合は、アクセスポイント231の現在位置は緯度(36[°]、43’00”)かつ経度(140[°]、22’00”)となる。周波数選択部323は、作成したテーブル700に基づいて、アクセスポイント231の現在位置に対応する使用可能な周波数f1,f2を特定する。
そして、周波数選択部323は、特定した周波数f1,f2のそれぞれについて、テーブル700に基づいて、アクセスポイント231に設定させた場合に次にアクセスポイント231において周波数の切り替えが発生するまでの予測時間を算出する。
図7に示す例では、アクセスポイント231に周波数f1を設定した場合は、同日の10:34:00まで周波数f1が使用可能であるため、アクセスポイント231において周波数の切り替えが発生するまでの予測時間は34分である。また、アクセスポイント231に周波数f2を設定した場合は、同日の10:07:00まで周波数f2が使用可能であるため、アクセスポイント231において周波数の切り替えが発生するまでの予測時間は7分である。
したがって、周波数選択部323は、特定した周波数f1,f2のうちの、アクセスポイント231において周波数の切り替えが発生するまでの予測時間が最も長い周波数f1をアクセスポイント231の使用周波数として選択する。
(周波数の切り替えが発生するまでの移動距離に基づく使用周波数の選択)
図2に示した例について、周波数の切り替えが発生するまでの予測時間に基づいて使用周波数を選択する場合について説明したが、周波数の切り替えが発生するまでのアクセスポイント231の予測移動距離に基づいて使用周波数を選択する構成としてもよい。
たとえば、周波数選択部323は、特定した使用可能周波数ごとに、アクセスポイント231に設定させた場合にアクセスポイント231において次の周波数の切り替えが発生するまでのアクセスポイント231の予測移動距離を算出する。そして、周波数選択部323は、特定した使用可能周波数の中から、算出した予測移動距離が最も大きい使用可能周波数を、アクセスポイント231の使用周波数として選択する。
この場合に、図7に示す例では、アクセスポイント231に周波数f1を設定した場合は、緯度(36[°]、41’00”)かつ経度(140[°]、16’00”)の位置まで周波数f1が使用可能である。このため、アクセスポイント231において周波数の切り替えが発生するまでのアクセスポイント231の予測移動距離は3+1.5+1.5+1.5+1.5+1.5+3+3=16.5[km]である。
また、アクセスポイント231に周波数f2を設定した場合は、緯度(36[°]、43’00”)かつ経度(140[°]、20’00”)の位置まで周波数f2が使用可能である。このため、アクセスポイント231において周波数の切り替えが発生するまでのアクセスポイント231の予測移動距離は3[km]である。
したがって、周波数選択部323は、特定した周波数f1,f2のうちの、アクセスポイント231において周波数の切り替えが発生するまでの予測移動距離が最も長い周波数f1をアクセスポイント231の使用周波数として選択する。
(実施の形態1にかかる通信システムの適用例2)
図8は、実施の形態1にかかる通信システムの適用例2を示す図である。図8において、図2に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図8に示すように、通信システム200は、図2に示した構成に加えて周波数管理装置810を備える。この場合は、図1−1,図1−2に示した通信制御装置120は、たとえば周波数管理装置810に適用することができる。
周波数管理装置810は、アクセスポイント231およびWSデータベースサーバ240との間でそれぞれ通信可能である。周波数管理装置810とアクセスポイント231との間の通信にはたとえば無線通信を用いることができる。周波数管理装置810とWSデータベースサーバ240との間の通信にはたとえば有線通信を用いることができる。この場合は、WSデータベースサーバ240とアクセスポイント231との間で直接通信できなくてもよい。
アクセスポイント231は、予測経路L1を示す予測経路情報を周波数管理装置810へ送信する。アクセスポイント231は、アクセスポイント231が使用する周波数(WS)を示す使用周波数情報を周波数管理装置810から受信する。アクセスポイント231は、周波数管理装置810から受信した使用周波数情報が示す周波数を用いて、バックボーン回線の基地局との間で無線通信を行う。
周波数管理装置810は、アクセスポイント231が使用可能なWSを示す情報をWSデータベースサーバ240から受信する。そして、周波数管理装置810は、受信したアクセスポイント231から受信した対応情報600が示すアクセスポイント231の位置を示す位置情報をWSデータベースサーバ240へ送信する。
このように、アクセスポイント231の使用周波数を選択してアクセスポイント231に通知する機能を、WSデータベースサーバ240とは異なる通信制御装置(たとえば周波数管理装置810)によって実現してもよい。また、WSデータベースサーバ240および周波数管理装置810がそれぞれ別の事業者によって運用されていてもよい。
(通信システムの各構成)
図9−1は、図8に示した通信システムの各構成の一例を示す図である。図9−2は、図9−1に示した通信システムにおける信号の流れの一例を示す図である。図9−1,図9−2において、図3−1,図3−2に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。
図9−1,図9−2に示すように、図8に示したWSデータベースサーバ240は、通信部911と、WSデータベース321と、を備える。通信部911は、WSデータベース321に記憶された対応情報を周波数管理装置810へ送信する。通信部911による周波数管理装置810との通信には、たとえば有線通信を用いることができる。
周波数管理装置810は、通信部921と、周波数選択部323と、通信部322と、を備える。通信部921は、WSデータベースサーバ240から送信された対応情報を受信する。通信部921は、受信した対応情報を周波数選択部323へ出力する。
周波数選択部323は、通信部322から出力された予測経路情報と、通信部921から出力された対応情報と、に基づいてアクセスポイント231の使用可能周波数を特定する。そして、周波数選択部323は、通信部921から出力された対応情報に基づいて、特定した使用可能周波数ごとに、アクセスポイント231に設定させた場合にアクセスポイント231において次の周波数の切り替えが発生するまでの予測時間(または予測移動距離)を算出する。
(周波数管理装置のハードウェア構成)
図9−1,図9−2に示した周波数管理装置810は、たとえば図3−4に示した情報処理装置340によって実現することができる。この場合は、図9−1,図9−2に示した通信部322は、たとえばCPU341および無線通信インタフェース345によって実現することができる。
図9−1,図9−2に示した周波数選択部323は、たとえばCPU341によって実現することができる。図9−1,図9−2に示した通信部921は、たとえばCPU341および有線通信インタフェース344によって実現することができる。
(WSデータベースサーバのハードウェア構成)
図9−1,図9−2に示したWSデータベースサーバ240は、たとえば図3−4に示した情報処理装置340によって実現することができる。ただし、この場合は、図3−4に示した無線通信インタフェース345は設けなくてもよい。
図9−1,図9−2に示した通信部911は、たとえばCPU341および有線通信インタフェース344によって実現することができる。図9−1,図9−2に示したWSデータベース321は、たとえばメモリ342によって実現することができる。
(実施の形態1にかかる通信システムの適用例3)
図10は、実施の形態1にかかる通信システムの適用例3を示す図である。図10において、図2に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図10に示す例では、アクセスポイント231が無線通信に使用し得る周波数は周波数f1〜f4であるとする。周波数f1〜f4は互いに異なる周波数である。
また、アクセスポイント231は、複数の周波数を用いて無線通信を行うことができる。複数の周波数を用いた無線通信としては、たとえば、LTEにおけるキャリアアグリゲーションや、WiFiにおけるチャネルボンディングなどを用いることができる。
テレビ局1010は、エリア1011において周波数f3を用いて通信を行っている。このため、アクセスポイント231は、エリア1011においては周波数f3が使用不可となる。テレビ局1020は、エリア1021において周波数f4を用いて通信を行っている。このため、アクセスポイント231は、エリア1021においては周波数f4が使用不可となる。
図10に示す例では、通過ポイントp1は、エリア221,1021に含まれず、エリア1011に含まれている。このため、アクセスポイント231は、通過ポイントp1においては周波数f1,f2,f4が使用可能である。通過ポイントp2〜p7は、エリア221,1011,1021に含まれている。このため、アクセスポイント231は、通過ポイントp2〜p7においては周波数f1を使用可能である。通過ポイントp8は、エリア1011に含まれず、エリア221,1021に含まれている。このため、アクセスポイント231は、通過ポイントp8においては周波数f1,f3が使用可能である。
境界ポイントpAは、予測経路L1においてアクセスポイント231がエリア221へ侵入する位置である。境界ポイントpBは、予測経路L1においてアクセスポイント231がエリア1021へ侵入する位置である。境界ポイントpCは、予測経路L1においてアクセスポイント231がエリア1011から出る位置である。
たとえば、アクセスポイント231が通過ポイントp1に位置している場合は、アクセスポイント231が使用可能な周波数は周波数f1,f2,f4である。通過ポイントp1においてアクセスポイント231に周波数f1を設定させた場合は、アクセスポイント231において周波数の切り替えが発生しない。また、通過ポイントp1においてアクセスポイント231に周波数f2を設定させた場合は、境界ポイントpAにおいて周波数f2が使用不可になり、アクセスポイント231において周波数の切り替えが発生する。また、通過ポイントp1においてアクセスポイント231に周波数f4を設定させた場合は、境界ポイントpBにおいて周波数f4が使用不可になり、アクセスポイント231において周波数の切り替えが発生する。
したがって、WSデータベースサーバ240は、通過ポイントp1においてアクセスポイント231が使用可能な周波数f1,f2,f4のうちの、使用不可となるまでの予測時間が長い周波数をアクセスポイント231に設定させる。たとえばアクセスポイント231が2つの周波数を同時に用いて無線通信を行う場合は、WSデータベースサーバ240は、使用不可となるまでの予測時間が最も長い2つの周波数f1,f4をアクセスポイント231に設定させる。これにより、アクセスポイント231における周波数の切り替えを少なくすることができる。
(予測経路の各位置における使用可能な周波数)
図11は、図10に示した予測経路の各位置における使用可能な周波数の一例を示す図である。図10に示したWSデータベースサーバ240の周波数選択部323は、通信部322から出力された予測経路情報と、WSデータベース321に記憶された対応情報と、に基づく演算によりたとえば図11に示すテーブル1100を作成する。
テーブル1100においては、図7に示したテーブル700と同様に、予測経路情報が示す予測経路に基づくアクセスポイント231の通過ポイントごとに、アクセスポイント231が使用可能な周波数が対応付けられている。
図11に示す例では、アクセスポイント231に周波数f1を設定した場合は、予測経路L1の終端の通過ポイントp8まで周波数f1が使用可能であるため、アクセスポイント231において周波数の切り替えが発生するまでの予測時間は最長である。また、アクセスポイント231に周波数f2を設定した場合は、同日の10:04:00まで周波数f2が使用可能であるため、アクセスポイント231において周波数の切り替えが発生するまでの予測時間は4分である。また、アクセスポイント231に周波数f4を設定した場合は、同日の10:07:00まで周波数f4が使用可能であるため、アクセスポイント231において周波数の切り替えが発生するまでの予測時間は7分である。
したがって、周波数選択部323は、特定した周波数f1,f2,f4のうちの、アクセスポイント231において周波数の切り替えが発生するまでの予測時間が最も長い2つの周波数f1,f4をアクセスポイント231の使用周波数として選択する。
このように、実施の形態1によれば、無線通信装置の位置において無線通信装置が使用可能な周波数のうちの、使用不可となるまでの予測時間が長い周波数を無線通信装置に設定させることができる。または、無線通信装置の位置において無線通信装置が使用可能な周波数のうちの、使用不可となるまでの予測移動距離が長い周波数を無線通信装置に設定させることができる。これにより、無線通信装置における周波数の切り替えを少なくすることができる。
(実施の形態2)
実施の形態2について、実施の形態1と異なる部分について説明する。
(実施の形態2にかかる通信システム)
図12−1は、実施の形態2にかかる通信システムの一例を示す図である。図12−2は、図12−1に示した通信システムにおける信号の流れの一例を示す図である。図12−1,図12−2において、図1−1,図1−2に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。
<無線通信装置>
実施の形態2にかかる無線通信装置110は、取得部111と、送信部112と、受信部113と、算出部1211と、選択部124と、通信部114と、を備える。取得部111は、無線通信装置110の位置を示す位置情報を取得する。そして、取得部111は、取得した位置情報を送信部112へ出力する。
また、取得部111は、未来における無線通信装置110の予測経路を示す経路情報を取得する。そして、取得部111は、取得した経路情報に基づいて、無線通信装置110が無線通信に使用する周波数の、無線通信装置110の予測経路に含まれる位置における切り替えの履歴を示す履歴情報を取得する。取得部111は、取得した履歴情報を算出部1211へ出力する。
送信部112は、取得部111から出力された位置情報を通信制御装置120(無線通信装置)へ送信する。受信部113は、通信制御装置120から送信された周波数情報を受信する。そして、受信部113は、受信した周波数情報を算出部1211へ出力する。
算出部1211は、取得部111から出力された履歴情報に基づいて、受信部113から出力された周波数情報が示す周波数のそれぞれを対象に、対象の周波数を無線通信装置110が使用不可となるまでの予測時間を算出する。そして、算出部1211は、周波数情報が示す周波数と、周波数情報が示す周波数ごとに算出した予測時間を選択部124へ通知する。
選択部124は、算出部1211から通知された予測時間に基づいて、算出部1211から通知された周波数の中から無線通信装置110が使用する周波数を選択する。そして、選択部124は、選択した周波数を通信部114へ通知する。通信部114は、選択部124から通知された周波数を使用して無線通信を行う。
<通信制御装置>
通信制御装置120は、受信部121と、特定部1221と、取得部122と、送信部125と、を備える。受信部121は、無線通信装置110から送信された位置情報を受信する。そして、受信部121は、受信した位置情報を特定部1221へ出力する。取得部122は、取得した対応情報を特定部1221へ出力する。
特定部1221は、受信部121から出力された位置情報が示す無線通信装置110の位置と、取得部122から出力された対応情報と、に基づいて、無線通信装置110の位置において無線通信装置110が使用可能な周波数を特定する。たとえば、特定部1221は、対応情報において、位置情報が示す無線通信装置110の位置と対応する周波数を検索することによって、無線通信装置110の位置において無線通信装置110が使用可能な周波数を特定する。
そして、特定部1221は、特定した周波数を示す周波数情報を送信部125へ出力する。送信部125は、特定部1221から出力された周波数情報を無線通信装置110へ送信する。
図12−1,図12−2に示した通信システム100により、無線通信装置110は、無線通信装置110の位置において無線通信装置110が使用可能な周波数のうちの、使用不可となるまでの予測時間が長い周波数を設定することができる。これにより、無線通信装置110における周波数の切り替えを少なくすることができる。
(周波数の切り替えが発生するまでの予測移動距離に基づく周波数の選択)
周波数を無線通信装置110が使用不可となるまでの予測時間に基づいて周波数を選択する場合について説明したが、周波数を無線通信装置110が使用不可となるまでの無線通信装置110の予測移動距離に基づいて周波数を選択する構成としてもよい。
たとえば、無線通信装置110の算出部1211は、特定した周波数のそれぞれを対象として、対象の周波数を無線通信装置110が使用不可となるまでの無線通信装置110の予測移動距離を算出する。算出部1211は、周波数情報が示す周波数と、周波数情報が示す周波数ごとに算出した予測移動距離と、を選択部124へ通知する。
選択部124は、算出部1211から通知された予測移動距離に基づいて、算出部1211から通知された周波数の中から無線通信装置110が使用する周波数を選択する。たとえば、選択部124は、算出部1211から通知された周波数のうちの、算出部1211から通知された予測移動距離がより長い周波数を優先的に選択する。
これにより、無線通信装置110は、無線通信装置110の位置において無線通信装置110が使用可能な周波数のうちの、使用不可となるまでの無線通信装置110の予測移動距離が長い周波数を設定することができる。これにより、無線通信装置110における周波数の切り替えを少なくすることができる。
(実施の形態2にかかる通信システムの適用例)
図13は、実施の形態2にかかる通信システムの適用例を示す図である。図13において、図2に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図13に示す切替履歴1301〜1304は、過去にアクセスポイント231において周波数の切り替えが発生した位置と、切替前後の周波数と、を示す履歴である。たとえば、切替履歴1301は、過去に境界ポイントpAにおいて周波数f2から周波数f3への切り替えが発生したことを示している。アクセスポイント231は、切替履歴1301〜1304のうちの、アクセスポイント231の予測経路L1に含まれる位置に対応する切替履歴1301,1302を取得する。
たとえば、アクセスポイント231が通過ポイントp1に位置している場合は、アクセスポイント231が使用可能な周波数が周波数f1,f2であるとする。通過ポイントp1においてアクセスポイント231に周波数f2を設定させた場合は、境界ポイントpAにおいて周波数f2が使用不可になり、アクセスポイント231において周波数の切り替えが発生する。一方、通過ポイントp1においてアクセスポイント231に周波数f1を設定させた場合は、境界ポイントpBまで周波数f1が使用可能であるため、境界ポイントpBまでアクセスポイント231において周波数の切り替えが発生しない。
したがって、WSデータベースサーバ240は、通過ポイントp1においてアクセスポイント231が使用可能な周波数f1,f2のうちの、使用不可となるまでの予測時間が長い周波数f1をアクセスポイント231に設定させる。これにより、アクセスポイント231における周波数の切り替えを少なくすることができる。
(通信システムの各構成)
図14−1は、図13に示した通信システムの各構成の一例を示す図である。図14−2は、図14−1に示した通信システムにおける信号の流れの一例を示す図である。図14−1,図14−2において、図3−1,図3−2に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。
<アクセスポイントの構成例>
図14−1,図14−2に示すように、アクセスポイント231は、たとえば、経路取得部311と、通信部312と、切替履歴記憶部1411と、周波数選択部1412と、通信部314と、を備える。経路取得部311は、アクセスポイント231の現在位置を示す現在位置情報を取得する。そして、経路取得部311は、取得した現在位置情報を通信部312へ出力する。また、経路取得部311は、アクセスポイント231の予測経路情報(たとえば図5参照)を取得する。そして、経路取得部311は、取得した予測経路情報を周波数選択部1412へ出力する。
通信部312は、経路取得部311から出力された現在位置情報をWSデータベースサーバ240へ送信する。また、通信部312は、WSデータベースサーバ240から送信された使用可能周波数情報を受信する。そして、通信部312は、受信した使用可能周波数情報を周波数選択部1412へ出力する。
切替履歴記憶部1411は、アクセスポイント231が無線通信に使用する周波数の切り替えの履歴情報を記憶する。周波数選択部1412は、経路取得部311から出力された予測経路情報と、切替履歴記憶部1411に記憶された履歴情報と、通信部312から出力された使用可能周波数情報と、に基づいて、アクセスポイント231が使用する周波数を選択する。そして、周波数選択部1412は、選択した周波数を、通信部314が無線通信に使用する周波数として設定する。通信部314は、周波数選択部1412によって設定された周波数によって無線通信を行う。
図12−1,図12−2に示した取得部111は、たとえば経路取得部311によって実現することができる。図12−1,図12−2に示した送信部112および受信部113は、たとえば通信部312によって実現することができる。図12−1,図12−2に示した算出部1211は、たとえば周波数選択部1412によって実現することができる。図12−1,図12−2に示した通信部114は、たとえば通信部314によって実現することができる。
<WSデータベースサーバの構成例>
図14−1および図14−2に示すように、WSデータベースサーバ240は、通信部322と、WSデータベース321と、を備える。通信部322は、アクセスポイント231から送信された現在位置情報を受信する。そして、通信部322は、受信した現在位置情報をWSデータベース321へ出力する。また、通信部322は、WSデータベース321から出力された使用可能周波数情報をアクセスポイント231へ送信する。
WSデータベース321は、記憶している対応情報において、アクセスポイント231から出力された現在位置情報が示す位置に対応する周波数を特定し、特定した周波数を示す使用可能周波数情報を通信部322へ出力する。
図12−1,図12−2に示した受信部121および送信部125はたとえば通信部322によって実現することができる。図12−1,図12−2に示した特定部1221および取得部122はたとえばWSデータベース321によって実現することができる。
(通信システムの動作例)
図15は、図13に示した通信システムの動作例を示すシーケンス図である。図13に示した通信システム200は、たとえば図15に示す各ステップのように動作する。まず、アクセスポイント231が、アクセスポイント231の現在位置を示す現在位置情報をWSデータベースサーバ240へ送信する(ステップS1501)。
つぎに、WSデータベースサーバ240が、ステップS1501によって送信された現在位置情報が示す位置においてアクセスポイント231が使用可能な周波数を示す使用可能周波数情報をアクセスポイント231へ送信する(ステップS1502)。
つぎに、アクセスポイント231が、アクセスポイント231の予測経路情報および切替履歴情報を取得する(ステップS1503)。つぎに、アクセスポイント231が、アクセスポイント231において周波数の切替が生じるまでの予測時間を、ステップS1502によって送信された使用可能周波数情報が示す使用可能周波数ごとに算出する(ステップS1504)。
つぎに、アクセスポイント231が、ステップS1502によって送信された使用可能周波数情報が示す使用可能周波数の中から、ステップS1504によって算出した予測時間が最大の周波数を選択する(ステップS1505)。つぎに、アクセスポイント231が、無線通信に使用する周波数を、ステップS1505によって選択した周波数に設定し(ステップS1506)、一連の動作を終了する。
以上の各ステップにより、アクセスポイント231の現在位置においてアクセスポイント231が使用可能な周波数のうちの、使用不可となるまでの予測時間が長い周波数をアクセスポイント231に設定させることができる。これにより、アクセスポイント231における周波数の切り替えを少なくすることができる。
図15に示した動作は、たとえばアクセスポイント231の電源投入時に実行される。ただし、図15に示した動作を実行するタイミングはこれに限らない。たとえば、アクセスポイント231の移動にともなってアクセスポイント231が使用中の周波数が使用不可となるごとに図15に示した動作が実行されてもよい。これにより、電源投入時に限らず、アクセスポイント231における周波数の切り替えを少なくすることができる。
または、アクセスポイント231の予測経路L1が変化するごとに図15に示した動作が実行されてもよい。または、周期的に図15に示した動作が実行されてもよい。これにより、リルート等によってアクセスポイント231の予測経路L1が変化しても、アクセスポイント231における周波数の切り替えを少なくすることができる。
(使用可能周波数情報)
図16は、使用可能周波数情報の一例を示す図である。WSデータベースサーバ240は、たとえば図16に示す使用可能周波数情報1600をアクセスポイント231へ送信する。使用可能周波数情報1600においては、アクセスポイント231の現在位置においてアクセスポイント231が使用可能な周波数(f1,f2,…)が列挙されている。アクセスポイント231は、使用可能周波数情報1600に列挙された周波数の中から、無線通信に使用する周波数を選択する。
(切替履歴情報)
図17は、切替履歴情報の一例を示す図である。アクセスポイント231の切替履歴記憶部1411は、たとえば図17に示す切替履歴情報1700を記憶する。切替履歴情報1700においては、アクセスポイント231において過去に周波数の切り替えが発生した位置ごとに、日(yy/mm/dd)、時間(hh:mm:ss)、緯度(latitude)、経度(longitude)および切替前後の周波数が対応付けられている。切替前後の周波数における「none」は、アクセスポイント231において使用可能な周波数がなくなったことを示している。
たとえば、切替履歴情報1700の一つ目のレコードは、12/11/11の10:07:00に、緯度(36[°]、43’00”)かつ経度(140[°]、22’00”)の通過ポイントp1をアクセスポイント231が通過したことを示している。また、切替履歴情報1700の一つ目のレコードは、アクセスポイント231が通過ポイントp1を通過時に、周波数f2から周波数f1への切り替えが発生したことを示している。
(予測経路における周波数の切替履歴)
図18は、図13に示した予測経路における周波数の切替履歴の一例を示す図である。アクセスポイント231の周波数選択部1412は、経路取得部311から出力された予測経路情報(たとえば図5参照)と、切替履歴記憶部1411に記憶された切替履歴情報(たとえば図17参照)と、に基づく演算によりたとえば図18に示すテーブル1800を作成する。
テーブル1800においては、予測経路情報が示す予測経路に基づくアクセスポイント231の通過ポイントのうち、アクセスポイント231において過去に周波数の切替があった通過ポイントに対して切替情報が対応付けられている。切替情報は、対応する通過ポイントにおける切替前後の周波数を示している。
周波数選択部1412は、特定した周波数f1,f2のそれぞれについて、テーブル1800に基づいて、アクセスポイント231に設定させた場合に次にアクセスポイント231において周波数の切り替えが発生するまでの予測時間を算出する。
図18に示す例では、アクセスポイント231に周波数f1を設定した場合は、同日の10:34:00まで周波数f1が使用可能であるため、アクセスポイント231において周波数の切り替えが発生するまでの予測時間は34分である。また、アクセスポイント231に周波数f2を設定した場合は、同日の10:07:00まで周波数f2が使用可能であるため、アクセスポイント231において周波数の切り替えが発生するまでの予測時間は7分である。
したがって、周波数選択部1412は、特定した周波数f1,f2のうちの、アクセスポイント231において周波数の切り替えが発生するまでの予測時間が最も長い周波数f1をアクセスポイント231の使用周波数として選択する。
(周波数の切り替えが発生するまでの移動距離に基づく使用周波数の選択)
図13に示した例について、周波数の切り替えが発生するまでの予測時間に基づいて使用周波数を選択する場合について説明したが、周波数の切り替えが発生するまでのアクセスポイント231の予測移動距離に基づいて使用周波数を選択する構成としてもよい。
たとえば、周波数選択部1412は、特定した使用可能周波数ごとに、通信部314に設定する場合にアクセスポイント231において次の周波数の切り替えが発生するまでのアクセスポイント231の予測移動距離を算出する。そして、周波数選択部1412は、特定した使用可能周波数の中から、算出した予測移動距離が最も大きい使用可能周波数を、アクセスポイント231の使用周波数として選択する。
(切替履歴情報の別の例)
図19は、切替履歴情報の別の例を示す図である。図19において、図17に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。アクセスポイント231の切替履歴記憶部1411は、たとえば図19に示す切替履歴情報1700を記憶していてもよい。図19に示す切替履歴情報1700においては、アクセスポイント231において過去に周波数の切り替えが発生した位置ごとに、図17に示した項目に加えて通過方向(direction)が対応付けられている。
図19に示す切替履歴情報1700の通過方向は、たとえば、所定方向(たとえば図13の右方向)との間の角度によって示されている。
たとえば、切替履歴情報1700の一つ目のレコードは、12/11/11の10:07:00に、アクセスポイント231が通過ポイントp1を、所定方向に対して180°の方向(たとえば図13の左方向)に通過したことを示している。
このように、切替履歴情報1700には、アクセスポイント231の周波数の、予測経路L1に含まれる位置と、予測経路L1に含まれる位置をアクセスポイント231が通過した方向と、の組み合わせに対応する切り替えの履歴が含まれていてもよい。これにより、アクセスポイント231の予測経路L1における周波数の切替履歴(たとえば図18参照)をより正確に判定することができる。
このように、実施の形態2によれば、無線通信装置の位置において無線通信装置が使用可能な周波数のうちの、使用不可となるまでの予測時間が長い周波数を無線通信装置に設定させることができる。または、無線通信装置の位置において無線通信装置が使用可能な周波数のうちの、使用不可となるまでの予測移動距離が長い周波数を無線通信装置に設定させることができる。これにより、無線通信装置における周波数の切り替えを少なくすることができる。
(実施の形態3)
実施の形態3について、実施の形態1と異なる部分について説明する。
(実施の形態3にかかる通信システム)
実施の形態3にかかる通信システム100は、たとえば図1−1,図1−2に示した通信システム100と同様である。ただし、通信制御装置120の算出部123は、特定した周波数のそれぞれを対象として、対象の周波数を無線通信装置110に設定した場合に、無線通信装置110の予測経路において発生する無線通信装置110の周波数の切替の予測回数を算出する。算出部123は、特定した周波数と、特定した周波数ごとに算出した予測回数を選択部124へ通知する。
選択部124は、算出部123から通知された予測回数に基づいて、算出部123から通知された周波数の中から無線通信装置110が使用する周波数を選択する。たとえば、選択部124は、算出部123から通知された周波数のうちの、算出部123から通知された予測回数が多い周波数を優先的に選択する。
実施の形態3にかかる通信システム100により、無線通信装置110の位置において使用可能な周波数のうちの、予測経路において周波数の切り替え予測回数が少なくなる周波数を無線通信装置110に設定させることができる。これにより、無線通信装置110における周波数の切り替えを少なくすることができる。
また、無線通信装置110の周波数を通信制御装置120において選択する構成について説明したが、実施の形態2のように、無線通信装置110の周波数を無線通信装置110において選択する構成としてもよい。たとえば、図12−1,図12−2に示した算出部1211が、特定した周波数のそれぞれを対象として、対象の周波数を無線通信装置110に設定した場合に、無線通信装置110の予測経路において発生する周波数の切替の予測回数を算出する。そして、算出部1211は、特定した周波数と、特定した周波数ごとに算出した予測回数を選択部124へ通知する。選択部124は、算出部1211から通知された予測回数に基づいて、算出部1211から通知された周波数の中から無線通信装置110が使用する周波数を選択する。
(実施の形態3にかかる通信システムの適用例)
図20は、実施の形態3にかかる通信システムの適用例を示す図である。図20において、図2または図10に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図20に示す例では、アクセスポイント231が無線通信に使用し得る周波数は周波数f1〜f3であるとする。周波数f1〜f3は互いに異なる周波数である。
図20に示す例では、通過ポイントp1は、エリア221に含まれず、エリア1011に含まれている。このため、アクセスポイント231は、通過ポイントp1においては周波数f1,f2が使用可能である。通過ポイントp2〜p7は、エリア221,1011に含まれている。このため、アクセスポイント231は、通過ポイントp2〜p7においては周波数f1を使用可能である。通過ポイントp8は、エリア1011に含まれず、エリア221に含まれている。このため、アクセスポイント231は、通過ポイントp8においては周波数f1,f3が使用可能である。
境界ポイントpAは、予測経路L1においてアクセスポイント231がエリア221へ侵入する位置である。境界ポイントpBは、予測経路L1においてアクセスポイント231がエリア1011から出る位置である。
たとえば、アクセスポイント231が通過ポイントp1に位置している場合は、アクセスポイント231が使用可能な周波数は周波数f1,f2である。通過ポイントp1においてアクセスポイント231に周波数f1を設定させた場合は、予測経路L1においてアクセスポイント231の周波数の切替の予測回数が0回となる。また、通過ポイントp1においてアクセスポイント231に周波数f2を設定させた場合は、アクセスポイント231の周波数の切替の予測回数が境界ポイントpAでの1回となる。
したがって、WSデータベースサーバ240は、通過ポイントp1においてアクセスポイント231が使用可能な周波数f1〜f3のうちの、周波数の切替の予測回数が少ない周波数f1をアクセスポイント231に設定させる。これにより、アクセスポイント231における周波数の切り替えを少なくすることができる。
(通信システムの各構成)
図20に示したアクセスポイント231およびWSデータベースサーバ240は、たとえば図3−1,図3−2と同様である。ただし、WSデータベースサーバ240の周波数選択部323は、特定した使用可能周波数ごとに、アクセスポイント231に設定させた場合に予測経路L1においてアクセスポイント231の周波数の切り替えが発生する予測回数を算出する。そして、周波数選択部323は、アクセスポイント231の使用可能周波数の中から、算出した予測回数が最も大きい使用周波数を、アクセスポイント231の使用周波数として選択する。
(実施の形態3にかかる通信システムの動作例)
図21は、図20に示した通信システムの動作例を示すシーケンス図である。図20に示した通信システム200は、たとえば図21に示す各ステップのように動作する。まず、アクセスポイント231が、アクセスポイント231の予測経路情報をWSデータベースサーバ240へ送信する(ステップS2101)。
つぎに、WSデータベースサーバ240が、ステップS2101によって送信された予測経路情報と、対応情報と、に基づいて、アクセスポイント231の現在位置に対応する使用可能周波数を特定する(ステップS2102)。つぎに、WSデータベースサーバ240が、アクセスポイント231に設定させた場合に予測経路L1において周波数の切り替えが生じる予測回数を、ステップS2102によって特定した使用可能周波数ごとに算出する(ステップS2103)。
つぎに、WSデータベースサーバ240が、ステップS2102によって特定した使用可能周波数の中から、ステップS2103によって算出した予測回数が最小の周波数を選択する(ステップS2104)。つぎに、WSデータベースサーバ240が、ステップS2104によって選択した周波数を示す使用周波数情報をアクセスポイント231へ送信する(ステップS2105)。
つぎに、アクセスポイント231が、ステップS2105によって送信された使用周波数情報が示す周波数を、アクセスポイント231が無線通信に用いる周波数に設定し(ステップS2106)、一連の動作を終了する。
以上の各ステップにより、アクセスポイント231の現在位置においてアクセスポイント231が使用可能な周波数のうちの、予測経路L1において周波数の切り替えが生じる予測回数が少ない周波数をアクセスポイント231に設定させることができる。これにより、アクセスポイント231における周波数の切り替えを少なくすることができる。
図21に示した動作は、たとえばアクセスポイント231の電源投入時に実行される。ただし、図21に示した動作を実行するタイミングはこれに限らない。
(予測経路の各位置における使用可能な周波数)
図22は、図20に示した予測経路の各位置における使用可能な周波数の一例を示す図である。図20に示したWSデータベースサーバ240の周波数選択部323は、通信部322から出力された予測経路情報と、WSデータベース321に記憶された対応情報と、に基づく演算によりたとえば図22に示すテーブル2200を作成する。
テーブル2200においては、図7に示したテーブル700と同様に、予測経路情報が示す予測経路に基づくアクセスポイント231の通過ポイントごとに、アクセスポイント231が使用可能な周波数が対応付けられている。
図22に示す例では、アクセスポイント231に周波数f1を設定した場合は、予測経路L1には周波数f1が使用不可となった履歴がないため、予測経路L1における周波数の切り替えの予測回数は0回である。アクセスポイント231に周波数f2を設定した場合は、予測経路L1のうちの通過ポイントp2における周波数f2が使用不可となった履歴があるため、予測経路L1において周波数の切り替えの予測回数は1回である。
したがって、周波数選択部323は、特定した周波数f1,f2のうちの、予測経路L1における周波数の切り替えの予測回数が最も少ない周波数f1をアクセスポイント231の使用周波数として選択する。
このように、実施の形態3によれば、無線通信装置の位置において無線通信装置が使用可能な周波数のうちの、予測経路において周波数の切り替えが生じる予測回数が少ない周波数を無線通信装置に設定することができる。これにより、無線通信装置における周波数の切り替えを少なくすることができる。
(実施の形態4)
実施の形態4において、実施の形態2と異なる部分について説明する。
(実施の形態4にかかる通信システム)
実施の形態4にかかる通信システム100は、たとえば図12−1,図12−2に示した通信システム100と同様である。ただし、無線通信装置110の取得部111は、無線通信装置110の位置を含む所定範囲における、無線通信装置110が無線通信に使用する周波数の切り替えの履歴を示す履歴情報を取得する。取得部111は、取得した履歴情報を算出部1211へ出力する。
算出部1211は、取得部111から出力された履歴情報に基づいて、受信部113から出力された周波数情報が示す周波数のそれぞれを対象に、対象の周波数から他の周波数への切り替えが所定範囲において発生した回数を算出する。そして、算出部1211は、周波数情報が示す周波数と、周波数情報が示す周波数ごとに算出した回数を選択部124へ通知する。
選択部124は、算出部1211から通知された回数に基づいて、算出部1211から通知された周波数の中から無線通信装置110が使用する周波数を選択する。そして、選択部124は、選択した周波数を通信部114へ通知する。
(実施の形態4にかかる通信システムの適用例)
図23は、実施の形態4にかかる通信システムの適用例を示す図である。図23において、図2に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。実施の形態4にかかる通信システム100は、たとえば図23に示す通信システム200に適用することができる。図2に示す車両2310にはアクセスポイント231が搭載されている。実施の形態4にかかる無線通信装置110は、たとえばアクセスポイント231に適用することができる。実施の形態4にかかる通信制御装置120は、たとえばWSデータベースサーバ240に適用することができる。
所定範囲2311は、アクセスポイント231の位置を含む所定範囲である。たとえば、所定範囲2311は、アクセスポイント231を中心とする所定半径の円に囲まれる範囲である。所定半径は、たとえばアクセスポイント231の移動速度によって決定される。たとえば、アクセスポイント231の移動速度(たとえば平均移動速度)がv[km/h]であるとすると、所定範囲2311は、アクセスポイント231を中心とし、半径がa・v(aは定数)の円に囲まれる範囲である。
たとえば、アクセスポイント231の移動速度は30[km/h]とし、定数a=1とする。この場合は、所定範囲2311は、アクセスポイント231の現在位置を中心とする半径30[km]の円となる。
図23に示す切替履歴2321〜2327は、過去にアクセスポイント231において周波数の切り替えが発生した位置と、切替前後の周波数と、を示す履歴のうちの、所定範囲2311に含まれる位置に対応する切替履歴である。アクセスポイント231は、切替履歴2321〜2327を取得する。たとえば、アクセスポイント231は、記憶している履歴の中から、履歴に対応する位置とアクセスポイント231の現在位置との間の距離が所定半径以下である履歴を抽出することによって切替履歴2321〜2327を取得する。
たとえば、アクセスポイント231の現在位置においてアクセスポイント231が使用可能な周波数が周波数f1〜f3であるとする。アクセスポイント231は、周波数f1〜f3のそれぞれを対象に、切替履歴2321〜2327のうちの、対象の周波数から他の周波数への切替履歴を含む履歴の数を算出する。
図23に示す例では、切替履歴2321〜2327のうちの、周波数f1から他の周波数への切替履歴を含む履歴の数が最も少ない(0個)。このため、アクセスポイント231は、アクセスポイント231の現在位置においてアクセスポイント231が使用可能な周波数f1〜f3のうちの周波数f1を設定する。これにより、アクセスポイント231における周波数の切り替えを少なくすることができる。
(通信システムの各構成)
図24−1は、図23に示した通信システムの各構成の一例を示す図である。図24−2は、図24−1に示した通信システムにおける信号の流れの一例を示す図である。図24−1,図24−2において、図14−1,図14−2に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。
<アクセスポイントの構成例>
図24−1,図24−2に示すように、アクセスポイント231は、たとえば、図14−1,図14−2に示した経路取得部311に代えて範囲取得部2411を備える。範囲取得部2411は、アクセスポイント231の現在位置を示す現在位置情報を取得する。そして、範囲取得部2411は、取得した現在位置情報を通信部312へ出力する。また、範囲取得部2411は、アクセスポイント231の予測範囲情報を取得する。予測範囲情報は、たとえば図23に示した所定範囲2311を示す情報である。そして、範囲取得部2411は、取得した予測範囲情報を周波数選択部1412へ出力する。
周波数選択部1412は、範囲取得部2411から出力された予測範囲情報と、通信部312から出力された使用可能周波数情報と、切替履歴記憶部1411から出力された切替履歴情報に基づいて、アクセスポイント231が使用する周波数を選択する。
実施の形態4にかかる取得部111は、たとえば範囲取得部2411によって実現することができる。
(通信システムの動作例)
図25は、図23に示した通信システムの動作例を示すシーケンス図である。図23に示した通信システム200は、たとえば図25に示す各ステップのように動作する。まず、アクセスポイント231が、アクセスポイント231の現在位置を示す現在位置情報をWSデータベースサーバ240へ送信する(ステップS2501)。
つぎに、WSデータベースサーバ240が、ステップS2501によって送信された現在位置情報が示す位置においてアクセスポイント231が使用可能な周波数を示す使用可能周波数情報をアクセスポイント231へ送信する(ステップS2502)。
つぎに、アクセスポイント231が、アクセスポイント231の予測範囲情報および切替履歴情報を取得する(ステップS2503)。つぎに、アクセスポイント231が、切替履歴情報に基づいて、予測範囲情報が示す予測範囲に含まれる切替履歴の数を、ステップS2502によって送信された使用可能周波数情報が示す使用可能周波数ごとに算出する(ステップS2504)。
つぎに、アクセスポイント231が、ステップS2502によって送信された使用可能周波数情報が示す使用可能周波数の中から、ステップS2504によって算出した数が最小の周波数を選択する(ステップS2505)。つぎに、アクセスポイント231が、無線通信に使用する周波数を、ステップS2505によって選択した周波数に設定し(ステップS2506)、一連の動作を終了する。
以上の各ステップにより、アクセスポイント231の予測範囲に含まれる切替履歴の数が少ない周波数をアクセスポイント231に設定させることができる。これにより、アクセスポイント231における周波数の切り替えを少なくすることができる。
図25に示した動作は、たとえばアクセスポイント231の電源投入時に実行される。ただし、図25に示した動作を実行するタイミングはこれに限らない。
(履歴の位置と現在位置との間の距離)
図26は、履歴の位置と現在位置との間の距離の一例を示す図である。アクセスポイント231の周波数選択部1412は、範囲取得部2411から出力された予測範囲情報と、切替履歴記憶部1411に記憶された切替履歴情報と、に基づいて、たとえば図26に示すテーブル2600を作成する。テーブル2600においては、たとえば図17に示した切替履歴情報1700の各履歴に対して、履歴の位置(緯度及び経度)とアクセスポイント231の現在位置との間の距離が対応付けられている。
たとえば、図23に示した所定範囲2311がアクセスポイント231の現在位置を中心とする半径30[km]の円であるとする。この場合は、テーブル2600のうちのレコード2602は、距離が35[km]であり所定範囲2311の範囲外である。これに対して、アクセスポイント231は、テーブル2600のうちの、所定範囲2311に含まれる位置に対応するレコード2601に基づいて周波数を選択する。
図26に示す例では、レコード2601において、周波数f1から他の周波数への切り替えの履歴は0個である。また、レコード2601において、周波数f2から他の周波数への切り替えの履歴は4個である。また、レコード2601において、周波数f3から他の周波数への切り替えの履歴は3個である。
したがって、周波数選択部1412は、周波数f1〜f3のうちの、所定範囲2311に含まれる履歴の数が最も少ない周波数f1をアクセスポイント231の使用周波数として選択する。
(所定範囲の他の例)
所定範囲2311がアクセスポイント231を中心とする所定半径の円に囲まれる範囲である場合について説明したが、所定範囲2311はこれに限らない。たとえば、アクセスポイント231の進行方向に基づいて決定されてもよい。
図27は、所定範囲の他の例を示す図である。図27において、アクセスポイント231のX軸方向の平均移動速度をVx、アクセスポイント231のY軸方向の平均移動速度をVyとする。また、アクセスポイント231の現在位置を(Px,Py)とする。この場合は、所定範囲2311を下記(1)式により表される範囲とすることができる。下記(1)式において、aは0≦a<1の範囲を取る実数値である。
(X−Px−a・Vx)2+(Y−Py−a・Vy)2
=Vx2+Vy2 …(1)
これにより、アクセスポイント231の現在位置より、アクセスポイント231の進行方向にずれた位置を中心とする円を所定範囲2311とすることができる。したがって、アクセスポイント231の移動先となる可能性が高い位置についての履歴情報に基づいて周波数を選択することができる。このため、無線通信装置における周波数の切り替えがより少なくなりやすい周波数を選択することができる。
このように、実施の形態4によれば、無線通信装置が使用可能な周波数のうちの、無線通信装置の位置を含む所定範囲における、対象の周波数から他の周波数への切り替えの履歴の数が少ない周波数を無線通信装置に設定することができる。これにより、無線通信装置における周波数の切り替えを少なくすることができる。
たとえば、アクセスポイント231の予測移動範囲をアクセスポイント231の移動速度などから算出し、算出した予測移動範囲において生じた周波数の切り替えの履歴を数えることによって周波数を選択することができる。これにより、無線通信装置における周波数の切り替えが少なくなる可能性が高い周波数を選択することができる。
(履歴の重み付け)
さらに、アクセスポイント231は、対象の周波数から他の周波数への切り替えの履歴を、対応する切り替えが発生した位置のアクセスポイント231からの距離に応じて重み付けして計数した値に基づいて周波数を選択してもよい。たとえば、履歴の重みは、対応する切り替えが発生した位置のアクセスポイント231からの距離が小さいほど大きくなる。これにより、アクセスポイント231の移動先となる可能性が高い位置についての履歴の重みを大きくして周波数を選択することができる。このため、無線通信装置における周波数の切り替えがより少なくなりやすい周波数を選択することができる。
たとえば、履歴の重みw(r)は、たとえば下記(2)式に示す単調減少関数によって算出することができる。下記(2)式において、Rは所定範囲2311の半径を示している。rは履歴に対応する切り替えが発生した位置のアクセスポイント231からの距離を示している。
w(r)=1−r/R …(2)
これにより、履歴の重みを、対応する切り替えが発生した位置のアクセスポイント231からの距離が小さいほど大きくすることができる。また、所定範囲2311の境界における履歴の重さを0とすることができる。
周波数fからの他の周波数への切り替えが生じたi番目の位置までのアクセスポイント231からの距離をrf(i)とすると、周波数fから他の周波数への切替回数Nfは、たとえば下記(3)式によって算出することができる。
Figure 2014102891
上記(3)式において、nfは、周波数fについて所定範囲2311において切り替えが生じた位置の数を示す。たとえば図26に示した例では、周波数f1についての切替回数Nf(Nf1)は0となる。また、周波数f2についての切替回数Nf(Nf2)は下記(4)式のようになる。また、周波数f3についての切替回数Nf(Nf3)は下記(5)式のようになる。
Figure 2014102891
Figure 2014102891
(実施の形態5)
実施の形態5について、実施の形態1と異なる部分について説明する。
(実施の形態5にかかる通信システム)
図28−1は、実施の形態5にかかる通信システムの一例を示す図である。図28−2は、図28−1に示した通信システムにおける信号の流れの一例を示す図である。図28−1,図28−2において、図1−1,図1−2に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。
無線通信装置2830は、無線通信装置110と同様に、無線通信装置2830の位置において無線通信装置2830が使用可能な周波数を選択して無線通信を行う。また、無線通信装置110および無線通信装置2830における位置と使用可能な周波数との対応情報は共通である。無線通信装置2830は、周波数の切り替えが生じた場合に切替情報を通信制御装置120へ送信する。切替情報には、たとえば、周波数の切り替えが生じた時間および位置と、切替前後の周波数と、を示す情報が含まれる。また、無線通信装置2830は複数存在していてもよい。
<通信制御装置>
実施の形態5にかかる通信制御装置120は、図1−1,図1−2に示した構成に加えて、受信部2821と、記憶部2822と、を備える。受信部2821は、無線通信装置2830によって送信された切替情報を受信する。そして、受信部2821は、受信した切替情報を記憶部2822に記憶させる。
算出部123は、記憶部2822に記憶された切替情報に基づいて、特定した周波数のそれぞれを対象に、受信部121から出力された経路情報が示す予測経路において、対象の周波数から他の周波数への切り替えが発生した回数を算出する。そして、算出部123は、特定した周波数と、特定した周波数ごとに算出した回数と、を選択部124へ通知する。
もしくは、算出部123は、記憶部2822に記憶された切替情報に基づいて、特定した周波数のそれぞれを対象に、受信部121から出力された経路情報が示す予測経路において、対象の周波数から他の周波数への切り替えが発生するまでの時間もしくは距離を算出する。そして、算出部123は、特定した周波数と、特定した周波数ごとに算出した切り替えまでに要する時間もしくは距離を選択部124へ通知する。
選択部124は、算出部123から通知された回数もしくは切り替えまでに要する時間ないし距離に基づいて、算出部123から通知された周波数の中から無線通信装置110が使用する周波数を選択する。たとえば、選択部124は、算出部123から通知された周波数のうちの、算出部123から通知された回数が多い周波数を優先的に選択する。通知された情報が切替までに要する時間ないし距離の場合は、時間が長い、もしくは距離が最も遠い周波数を選択する。
実施の形態5にかかる通信システム100により、無線通信装置110の位置において無線通信装置110が使用可能な周波数のうちの、予測経路において他の周波数への切り替えが発生した回数が少ない周波数、もしくは切り替えまでに要する時間ないし距離が最も長い周波数、を無線通信装置110に設定させることができる。
図28−3は、図28−1に示した通信システムにおける信号の流れの別の例を示す図である。図28−3において、図28−2に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図28−3に示すように、無線通信装置110の取得部111は、無線通信装置110の位置を含む所定範囲を示す範囲情報を取得する。所定範囲は、たとえば実施の形態4において説明した所定範囲(予測移動範囲)と同様である。そして、取得部111は、取得した範囲情報を送信部112へ出力する。送信部112は、取得部111から出力された範囲情報を通信制御装置120へ送信する。
通信制御装置120の受信部121は、無線通信装置110から送信された範囲情報を受信する。そして、受信部121は、受信した範囲情報を算出部123へ出力する。算出部123は、記憶部2822に記憶された切替情報に基づいて、特定した周波数のそれぞれを対象に、受信部121から出力された範囲情報が示す所定範囲において、対象の周波数から他の周波数への切り替えが発生した回数を算出する。
図28−3に示した通信システム100により、無線通信装置110の位置において無線通信装置110が使用可能な周波数のうちの、所定範囲において他の周波数への切り替えが発生した回数が少ない周波数を無線通信装置110に設定させることができる。これにより、無線通信装置110における周波数の切り替えを少なくすることができる。
また、無線通信装置2830と同様に無線通信装置110も、周波数の切り替えが生じた場合に切替情報を通信制御装置120へ送信してもよい。受信部2821は、無線通信装置2830によって送信された切替情報を受信し、受信した切替情報を記憶部2822に記憶させる。これにより、無線通信装置110および無線通信装置2830において他の周波数への切り替えが発生した回数が少ない周波数を無線通信装置110に設定させることができる。
(実施の形態5にかかる通信システムの適用例)
図29は、実施の形態5にかかる通信システムの適用例を示す図である。図29において、図2に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図1−1,図1−2に示した通信システム100は、たとえば図29に示す通信システム200に適用することができる。バス車両2920にはアクセスポイント2921が搭載されている。バス車両2930にはアクセスポイント2931が搭載されている。図28−1,図28−2に示した無線通信装置2830は、たとえばアクセスポイント2921,2931のそれぞれに適用することができる。
アクセスポイント231,2921,2931は、周波数の切り替えが発生すると、周波数の切り替えが生じた位置と、切替前後の周波数と、を示す切替情報を切替履歴データベースサーバ2910へ送信する。切替履歴データベースサーバ2910は、アクセスポイント231,2921,2931から送信された切替情報を記憶する。
このように、複数のWS機器からの周波数の切替情報を切替履歴データベースサーバ2910に集約し、集約した切替情報に基づいてアクセスポイント231が使用する周波数を選択することができる。また、切替履歴データベースサーバ2910に集約した切替情報に基づいてアクセスポイント2921,2931が使用する周波数も選択してもよい。
(通信システムの構成)
図30−1は、図29に示した通信システムの構成の一例を示す図である。図30−2は、図30−1に示した通信システムの構成における信号の流れの一例を示す図である。図30−1,図30−2において、図3−1,図3−2に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。
<切替履歴データベースサーバ>
図30−1,図30−2に示すように、切替履歴データベースサーバ2910は、通信部3011と、切替履歴データベース3012と、周波数選択部3013と、を備える。通信部3011は、アクセスポイント231,2921,2931との間で無線通信を行う。たとえば、通信部3011は、アクセスポイント2921,2931から送信される切替情報を受信する。そして、通信部3011は、受信した切替情報を切替履歴データベース3012に記憶させる。
また、通信部3011は、アクセスポイント231から送信された予測経路情報を受信する。そして、通信部3011は、受信した予測経路情報を周波数選択部3013へ出力する。また、通信部3011は、受信した予測経路情報が示すアクセスポイント231の現在位置を示す現在位置情報をWSデータベースサーバ240へ送信する。
また、通信部3011は、WSデータベースサーバ240から送信された使用可能周波数情報を受信する。そして、通信部3011は、受信した使用可能周波数情報を周波数選択部3013へ出力する。また、通信部3011は、周波数選択部3013から出力された使用周波数情報をアクセスポイント231へ送信する。
周波数選択部3013は、通信部3011から出力された予測経路情報および使用可能周波数情報と、切替履歴データベース3012に記憶された切替情報と、に基づいて、アクセスポイント231が使用する周波数を選択する。そして、周波数選択部3013は、選択した周波数を示す使用周波数情報を通信部3011へ出力する。
<WSデータベースサーバの構成例>
図30−1,図30−2に示すように、WSデータベースサーバ240は、WSデータベース321と、通信部322と、を備える。通信部322は、切替履歴データベースサーバ2910との間で有線通信を行う。たとえば、通信部322は、切替履歴データベースサーバ2910から送信された現在位置情報を受信する。そして、通信部322は、受信した現在位置情報が示すアクセスポイント231の現在位置と、WSデータベース321に記憶された対応情報と、に基づいてアクセスポイント231の使用可能周波数を特定する。通信部322は、特定した使用可能周波数を示す使用可能周波数情報を切替履歴データベースサーバ2910へ送信する。
図28−1,図28−2に示した受信部121,2821および送信部125は、たとえば通信部3011によって実現することができる。図28−1,図28−2に示した取得部122は、たとえばWSデータベースサーバ240によって実現することができる。図28−1,図28−2に示した算出部123および選択部124は、たとえば周波数選択部3013によって実現することができる。図28−1,図28−2に示した記憶部2822は、たとえば切替履歴データベース3012によって実現することができる。
(切替履歴データベースサーバのハードウェア構成)
切替履歴データベースサーバ2910は、たとえば図3−4に示した情報処理装置340によって実現することができる。通信部3011は、たとえば図3−4に示した有線通信インタフェース344および無線通信インタフェース345によって実現することができる。切替履歴データベース3012は、たとえば図3−4に示したメモリ342によって実現することができる。周波数選択部3013は、たとえば図3−4に示したCPU341によって実現することができる。
(通信システムの動作例)
図31は、図29に示した通信システムの動作例を示すシーケンス図である。図29に示した通信システム200は、たとえば図31に示す各ステップのように動作する。まず、アクセスポイント231が、アクセスポイント231の現在位置および予測経路を示す予測経路情報を切替履歴データベースサーバ2910へ送信する(ステップS3101)。つぎに、切替履歴データベースサーバ2910が、ステップS3101によって送信された予測経路情報が示すアクセスポイント231の現在位置を示す現在位置情報をWSデータベースサーバ240へ送信する(ステップS3102)。
つぎに、WSデータベースサーバ240が、ステップS3102によって送信された現在位置情報が示す位置において使用可能な周波数を示す使用可能周波数情報を切替履歴データベースサーバ2910へ送信する(ステップS3103)。
つぎに、切替履歴データベースサーバ2910が、予測経路情報が示す予測経路に含まれる切替履歴の数を、ステップS3103によって送信された使用可能周波数情報が示す使用可能周波数ごとに算出する(ステップS3104)。つぎに、切替履歴データベースサーバ2910が、使用可能周波数情報が示す使用可能周波数のうちの、ステップS3104によって算出した数が最小の周波数を選択する(ステップS3105)。
つぎに、切替履歴データベースサーバ2910が、ステップS3105によって選択した周波数を示す使用周波数情報をアクセスポイント231へ送信する(ステップS3106)。つぎに、アクセスポイント231が、ステップS3106によって送信された使用周波数情報が示す周波数を、アクセスポイント231が無線通信に用いる周波数に設定し(ステップS3107)、一連の動作を終了する。
以上の各ステップにより、アクセスポイント231の現在位置においてアクセスポイント231が使用可能な周波数のうちの、予測経路に含まれる切替履歴の数が少ない周波数をアクセスポイント231に設定させることができる。これにより、アクセスポイント231における周波数の切り替えを少なくすることができる。
図31に示した動作は、たとえばアクセスポイント231の電源投入時に実行される。ただし、図31に示した動作を実行するタイミングはこれに限らない。たとえば、アクセスポイント231の移動にともなってアクセスポイント231が使用中の周波数が使用不可となるごとに図31に示した動作が実行されてもよい。これにより、電源投入時に限らず、アクセスポイント231における周波数の切り替えを少なくすることができる。
または、アクセスポイント231の予測経路L1が変化するごとに図31に示した動作が実行されてもよい。または、周期的に図31に示した動作が実行されてもよい。これにより、リルート等によってアクセスポイント231の予測経路L1が変化しても、アクセスポイント231における周波数の切り替えを少なくすることができる。
(切替情報)
図32は、切替情報の一例を示す図である。アクセスポイント231,2921,2931は、周波数の切り替えが発生すると、たとえば図32に示す切替情報3200を切替履歴データベースサーバ2910へ送信する。切替情報3200においては、周波数の切り替えが発生した位置と、切替情報と、が対応付けられている。切替情報は、切替前後の周波数を示している。
たとえば、切替情報3200の一つ目のレコードは、緯度(36[°]、38’55”)かつ経度(140[°]、33’20”)において周波数が周波数f2から周波数f3に切り替わったことを示している。
このように、実施の形態5によれば、無線通信装置の位置において無線通信装置が使用可能な周波数のうちの、予測経路において他の周波数への切り替えが発生した回数が少ない周波数を無線通信装置に設定させることができる。これにより、無線通信装置における周波数の切り替えを少なくすることができる。
(実施の形態6)
実施の形態6について、上記の各実施の形態と異なる部分について説明する。上記の各実施の形態においては、アクセスポイント231などのWS機器によるネットワークが一つのみの場合について説明したが、複数のネットワークが存在する場合は相互干渉について考慮した構成としてもよい。
たとえば、WSデータベースサーバ240においてそれぞれのネットワークに属するWS機器の使用周波数を管理し、隣接するネットワーク間で異なる周波数を使用することにより、相互干渉を避けることができる。
また、移動するアクセスポイント231から予測経路を受信したWSデータベースサーバ240は、アクセスポイント231が通る経路において他のWS機器との干渉を抑えるように周波数使用を管理する。
たとえば、アクセスポイント231に対する周波数の割り当ては先着順に行われる。アクセスポイント231の使用周波数を選択するにあたり、アクセスポイント231の予測経路の付近に位置する他のWS機器の周波数の使用状況も考慮する。
または、上記の各実施の形態において説明した方法によって選択した周波数が、アクセスポイント231の予測経路の付近に位置する他のWS機器によって使用されていた場合は、他のWS機器に周波数を変更させてもよい。
(実施の形態6の通信システムの適用例)
図33は、実施の形態6の通信システムの適用例を示す図である。図33において、図10に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。
図33に示す例では、通過ポイントp2は、エリア1021に含まれず、エリア221,1011に含まれている。このため、アクセスポイント231は、通過ポイントp2においては周波数f1,f4が使用可能である。通過ポイントp3〜p6は、エリア221,1011,1021に含まれている。このため、アクセスポイント231は、通過ポイントp3〜p6においては周波数f1を使用可能である。通過ポイントp7は、エリア1011に含まれず、エリア221,1021に含まれている。このため、アクセスポイント231は、通過ポイントp7においては周波数f1,f3が使用可能である。
ただし、アクセスポイント231の予測経路L1の付近にはWS機器3310が位置し、WS機器3310は周波数f1を使用して無線通信を行っているとする。エリア3311は、WS機器3310による周波数f1を使用した無線通信との干渉が生じるエリアである。この場合は、アクセスポイント231がたとえば境界ポイントpAから通過ポイントp2の間で周波数f1を使用するとWS機器3310との間で干渉が生じる。
アクセスポイント231およびWS機器3310は、周波数を二次的に利用するWS機器であることから、テレビ局220,1010,1020のように免許が割り当てられたシステムと異なり、割り当てに関する優先度は設定されていない。しかし、アクセスポイント231およびWS機器3310は、同じ周波数を用いない方が望ましい。
一例としては、アクセスポイント231およびWS機器3310が選択した周波数も用いて使用可能な周波数を示すテーブルを更新し、更新したテーブルを用いてアクセスポイント231およびWS機器3310の周波数を選択することができる。
(予測経路の各位置における使用可能な周波数)
図34は、図33に示した予測経路における使用可能な周波数の一例を示す図である。図33に示したWSデータベースサーバ240の周波数選択部323は、通信部322から出力された予測経路情報と、WSデータベース321に記憶された対応情報と、に基づく演算によりたとえば図33に示すテーブル3400を作成する。
テーブル3400においては、図7に示したテーブル700と同様に、予測経路情報が示す予測経路に基づくアクセスポイント231の通過ポイントごとに、アクセスポイント231が使用可能な周波数が対応付けられている。
(使用可能な周波数を示すテーブルの更新)
図35は、使用可能な周波数を示すテーブルの更新結果の一例を示す図である。WS機器3310が周波数f1を使用中の場合は、境界ポイントpAから通過ポイントp2においてアクセスポイント231は周波数f1が使用できない。このため、テーブル3400においては、境界ポイントpAおよび通過ポイントp2に対応する周波数として周波数f1が除外されている。したがって、この場合は、アクセスポイント231が使用する周波数として、たとえば、周波数f1,f2,f4のうち境界ポイントpBまで切り替えが生じない周波数f4が選択される。
図36は、使用可能な周波数を示すテーブルの更新結果の他の例を示す図である。たとえばWS機器3310が周波数を周波数f1から周波数f4に切り替えられた場合は、境界ポイントpAから通過ポイントp2においてアクセスポイント231は周波数f4が使用できなくなる。また、境界ポイントpAから通過ポイントp2においてアクセスポイント231は周波数f1が使用できるようになる。
このため、テーブル3400においては、境界ポイントpAおよび通過ポイントp2に対応する周波数として周波数f4が除外されている。したがって、この場合は、アクセスポイント231が使用する周波数として、たとえば、周波数f1,f2,f4のうち切り替えが生じない周波数f1が選択される。
以上説明したように、通信システム、通信制御装置、無線通信装置および通信方法によれば、周波数の切替回数を低減することができる。このため、たとえば周波数の切り替えに伴う通信量を低減することができる。
100,200 通信システム
110,2830 無線通信装置
111,122 取得部
112,125 送信部
113,121,2821 受信部
114,312,314,322,911,921,3011 通信部
120 通信制御装置
123,1211 算出部
124 選択部
p1〜p8 通過ポイント
210,220,1010,1020 テレビ局
211,221,1011,1021,3311 エリア
230,2920,2930 バス車両
231,2921,2931 アクセスポイント
240 WSデータベースサーバ
311 経路取得部
313 周波数設定部
321 WSデータベース
323,1412,3013 周波数選択部
330,340 情報処理装置
331,341 CPU
332,342 メモリ
333,343 ユーザインタフェース
334,345 無線通信インタフェース
335 GPSモジュール
339,349 バス
344 有線通信インタフェース
500 予測経路情報
600 対応情報
700,1100,1800,2200,2600,3400 テーブル
810 周波数管理装置
1221 特定部
1301〜1304,2321〜2327 切替履歴
1411 切替履歴記憶部
1600 使用可能周波数情報
1700 切替履歴情報
2310 車両
2311 所定範囲
2411 範囲取得部
2601,2602 レコード
2822 記憶部
2910 切替履歴データベースサーバ
3012 切替履歴データベース
3200 切替情報
3310 WS機器
本発明は、通信システム、通信制御装置、無線通信装置および通信方法に関する。
近年、無線トラフィックが急速に増大し続けており、有限な資源である周波数に対する需要が増え続けている。周波数の有効使用を図る手段の1つとして、周辺の電波環境を認知して最適な通信を行うコグニティブ無線技術に関する検討が進んでいる。たとえば、ホワイトスペース型(あるいは周波数共用型)コグニティブ無線として、各周波数を優先的に使用できるシステムに干渉しないように、時間、場所に応じて周波数のホワイトスペース(WS:White Space)を見つけて通信を行う機能が知られている。たとえば米国においてはTVホワイトスペース(TVWS)の通信利用が検討されている。
ホワイトスペース型のコグニティブ無線においては、たとえば、周波数を使用する優先権のあるシステムをプライマリシステムまたは1次システム、ホワイトスペースを見つけて通信を行うシステムはセカンダリシステムまたは2次システムと呼ばれる。TVWSの場合は、TV放送がプライマリシステムとなる。
TV放送にはUHF(Ultra High Frequency:極超短波)帯などで広い周波数帯域が割り当てられており、地域によって使用されている周波数(物理的なTVチャネル)が異なるだけでなく、時間方向の変動が少ない。このような準静的なTVWSを見つける方法として、センシング方式とデータベースアクセス方式などがある。たとえばFCC(Federal Communications Commission)によって発表されたルールでもセンシング方式やデータベースアクセス方式などについて規定されている。
データベースアクセス方式においては、たとえばセカンダリシステムがネットワーク上のデータベースにアクセスしてホワイトスペースを示すWS情報を取得する。データベースは、たとえば、TV放送の送信局の位置、送信電力、送信周波数などの情報から計算されたWS情報を位置情報と関連付けたものとなっている。FCCのルールにおいては、データベースアクセス方式を使用するセカンダリシステムがTVWSを使用するのに少なくとも1日に1回以上データベースにアクセスすることが定められている。
また、第1既存システムから送信される電波に基づいて検出周波数チャネルを検出するとともに、周辺装置からの受信周波数チャネルを受信し、検出周波数チャネルと、受信周波数チャネルと、周波数リストが示すリスト周波数チャネルとに基づいて、これら周波数チャネルを示す新規の周波数リストを作成し、新規の周波数リストを格納する技術が知られている(たとえば、下記特許文献1参照。)。
特開2012−54799号公報
しかしながら、上述した従来技術では、無線通信装置が移動すると、使用可能な周波数が変化するため、周波数の切替回数が多くなる場合がある。
本発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、周波数の切替回数を低減することができる通信システム、通信制御装置、無線通信装置および通信方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明の一側面によれば、無線通信装置および通信制御装置を含む通信システムであって、前記無線通信装置は、前記無線通信装置の位置および前記無線通信装置の予測経路を示す経路情報を前記通信制御装置へ送信し、前記通信制御装置は、前記無線通信装置の位置と前記無線通信装置が使用可能な周波数との対応情報と、前記無線通信装置によって送信された経路情報と、に基づいて、前記無線通信装置の位置において前記無線通信装置が使用可能な周波数のそれぞれを対象に、対象の周波数を前記無線通信装置が使用不可となるまでの予測時間または予測移動距離を算出し、算出した予測時間または予測移動距離に基づいて、前記無線通信装置の位置において前記無線通信装置が使用可能な周波数の中から前記無線通信装置が使用する周波数を選択し、選択した周波数を示す周波数情報を前記無線通信装置へ送信し、前記無線通信装置は、前記通信制御装置によって送信された周波数情報が示す周波数を使用して無線通信を行う通信システム、通信制御装置、無線通信装置および通信方法が提案される。
本発明の一側面によれば、周波数の切替回数を低減することができるという効果を奏する。
図1−1は、実施の形態1にかかる通信システムの一例を示す図である。 図1−2は、図1−1に示した通信システムにおける信号の流れの一例を示す図である。 図2は、実施の形態1にかかる通信システムの適用例1を示す図である。 図3−1は、図2に示した通信システムの各構成の一例を示す図である。 図3−2は、図3−1に示した通信システムにおける信号の流れの一例を示す図である。 図3−3は、アクセスポイントのハードウェア構成の一例を示す図である。 図3−4は、WSデータベースサーバのハードウェア構成の一例を示す図である。 図4は、図2に示した通信システムの動作例を示すシーケンス図である。 図5は、アクセスポイントが送信する予測経路情報の一例を示す図である。 図6は、WSデータベースに記憶される対応情報の一例を示す図である。 図7は、図2に示した予測経路の各位置における使用可能な周波数の一例を示す図である。 図8は、実施の形態1にかかる通信システムの適用例2を示す図である。 図9−1は、図8に示した通信システムの各構成の一例を示す図である。 図9−2は、図9−1に示した通信システムにおける信号の流れの一例を示す図である。 図10は、実施の形態1にかかる通信システムの適用例3を示す図である。 図11は、図10に示した予測経路の各位置における使用可能な周波数の一例を示す図である。 図12−1は、実施の形態2にかかる通信システムの一例を示す図である。 図12−2は、図12−1に示した通信システムにおける信号の流れの一例を示す図である。 図13は、実施の形態2にかかる通信システムの適用例を示す図である。 図14−1は、図13に示した通信システムの各構成の一例を示す図である。 図14−2は、図14−1に示した通信システムにおける信号の流れの一例を示す図である。 図15は、図13に示した通信システムの動作例を示すシーケンス図である。 図16は、使用可能周波数情報の一例を示す図である。 図17は、切替履歴情報の一例を示す図である。 図18は、図13に示した予測経路における周波数の切替履歴の一例を示す図である。 図19は、切替履歴情報の別の例を示す図である。 図20は、実施の形態3にかかる通信システムの適用例を示す図である。 図21は、図20に示した通信システムの動作例を示すシーケンス図である。 図22は、図20に示した予測経路の各位置における使用可能な周波数の一例を示す図である。 図23は、実施の形態4にかかる通信システムの適用例を示す図である。 図24−1は、図23に示した通信システムの各構成の一例を示す図である。 図24−2は、図24−1に示した通信システムにおける信号の流れの一例を示す図である。 図25は、図23に示した通信システムの動作例を示すシーケンス図である。 図26は、履歴の位置と現在位置との間の距離の一例を示す図である。 図27は、所定範囲の他の例を示す図である。 図28−1は、実施の形態5にかかる通信システムの一例を示す図である。 図28−2は、図28−1に示した通信システムにおける信号の流れの一例を示す図である。 図28−3は、図28−1に示した通信システムにおける信号の流れの別の例を示す図である。 図29は、実施の形態5にかかる通信システムの適用例を示す図である。 図30−1は、図29に示した通信システムの構成の一例を示す図である。 図30−2は、図30−1に示した通信システムの構成における信号の流れの一例を示す図である。 図31は、図29に示した通信システムの動作例を示すシーケンス図である。 図32は、切替情報の一例を示す図である。 図33は、実施の形態6の通信システムの適用例を示す図である。 図34は、図33に示した予測経路における使用可能な周波数の一例を示す図である。 図35は、使用可能な周波数を示すテーブルの更新結果の一例を示す図である。 図36は、使用可能な周波数を示すテーブルの更新結果の他の例を示す図である。
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる通信システム、通信制御装置、無線通信装置および通信方法の実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
(実施の形態1にかかる通信システム)
図1−1は、実施の形態1にかかる通信システムの一例を示す図である。図1−2は、図1−1に示した通信システムにおける信号の流れの一例を示す図である。図1−1,図1−2に示すように、実施の形態1にかかる通信システム100は、無線通信装置110と、通信制御装置120と、を含む。無線通信装置110および通信制御装置120は互いに通信可能である。無線通信装置110と通信制御装置120との間の通信には各種方式の通信を適用することができる。
<無線通信装置>
無線通信装置110は、取得部111と、送信部112と、受信部113と、通信部114と、を備える。取得部111は、無線通信装置110(自装置)の位置と、未来における無線通信装置110の予測経路と、を示す経路情報を取得する。無線通信装置110の位置は、たとえば現在における無線通信装置110のおよその位置である。取得部111は、取得した経路情報を送信部112へ出力する。送信部112は、取得部111から出力された経路情報を通信制御装置120(無線通信装置)へ送信する。
受信部113は、通信制御装置120から送信された周波数情報を受信する。そして、受信部113は、受信した周波数情報を通信部114へ出力する。通信部114は、受信部113から出力された周波数情報が示す周波数を使用して無線通信を行う。たとえば、通信部114は、移動体通信網に接続された基地局との間で無線通信を行う。
<通信制御装置>
通信制御装置120は、受信部121と、取得部122と、算出部123と、選択部124と、送信部125と、を備える。受信部121は、無線通信装置110から送信された経路情報を受信する。そして、受信部121は、受信した経路情報を算出部123へ出力する。
取得部122は、無線通信装置110の位置と無線通信装置110が使用可能な周波数との対応情報を取得する。たとえば、対応情報は通信制御装置120のメモリに記憶されており、取得部122は通信制御装置120のメモリから対応情報を取得する。または、取得部122は、通信制御装置120の外部の通信装置から対応情報を受信してもよい。取得部122は、取得した対応情報を算出部123および選択部124へ出力する。
算出部123は、まず、受信部121から出力された経路情報が示す無線通信装置110の位置と、取得部122から出力された対応情報と、に基づいて、無線通信装置110の位置において無線通信装置110が使用可能な周波数を特定する。たとえば、算出部123は、対応情報において、経路情報が示す無線通信装置110の位置と対応する周波数を検索することによって、無線通信装置110の位置において無線通信装置110が使用可能な周波数を特定する。
そして、算出部123は、特定した周波数のそれぞれを対象として、経路情報が示す無線通信装置110の予測経路と、対応情報と、に基づいて、対象の周波数を無線通信装置110が使用不可となるまでの予測時間を算出する。算出部123は、特定した周波数と、特定した周波数ごとに算出した予測時間と、を選択部124へ通知する。
選択部124は、算出部123から通知された予測時間に基づいて、算出部123から通知された周波数の中から無線通信装置110が使用する周波数を選択する。たとえば、選択部124は、算出部123から通知された周波数のうちの、算出部123から通知された予測時間がより長い周波数を優先的に選択する。選択部124は、選択した周波数を示す周波数情報を送信部125へ出力する。送信部125は、選択部124から出力された周波数情報を無線通信装置110へ送信する。
図1−1,図1−2に示した通信システム100により、通信制御装置120は、無線通信装置110の位置において無線通信装置110が使用可能な周波数のうちの、使用不可となるまでの予測時間が長い周波数を無線通信装置110に設定させることができる。これにより、無線通信装置110における周波数の切り替えを少なくすることができる。
(複数の周波数の選択)
さらに、通信制御装置120の選択部124は、無線通信装置110の位置において無線通信装置110が使用する周波数として選択した周波数を算出部123へ通知してもよい。算出部123は、選択部124から通知された周波数が無線通信装置110において使用不可となる位置において無線通信装置110が使用可能な周波数を特定する。
そして、算出部123は、特定した周波数のそれぞれを対象として、選択部124から通知された周波数が無線通信装置110において使用不可となる位置より先で、対象の周波数を無線通信装置110が使用不可となるまでの予測時間を算出する。算出部123は、特定した周波数と、特定した周波数ごとに算出した予測時間と、を選択部124へ通知する。
選択部124は、算出部123から通知された予測時間に基づいて、算出部123から通知された周波数の中から、選択済みの周波数が無線通信装置110において使用不可となる位置から無線通信装置110が使用する周波数を選択する。選択部124は、無線通信装置110の位置について選択した第1周波数と、第1周波数を使用不可になる位置について選択した第2周波数と、を示す周波数情報を送信部125へ出力する。
この場合は、周波数情報は、第1周波数および第2周波数と、第1周波数より後に第2周波数を使用すべきことと、を示す情報であればよい。たとえば、第1周波数をF1、第2周波数をF2とすると、周波数情報は{F1,F2}のようなリスト情報とすることができる。
無線通信装置110の通信部114は、周波数情報が示す第1周波数を使用して無線通信を行う。また、通信部114は、無線通信装置110の移動にともなって第1周波数が使用不可となると、周波数情報が示す第2周波数情報を使用して無線通信を行う。これにより、無線通信装置110は、通信制御装置120から通知された周波数が使用不可となったときに、通信制御装置120に対して再度周波数を問い合わせなくても、使用可能でありかつ周波数の切り替えが少なくなる周波数を設定することができる。
無線通信装置110の位置において使用する周波数が使用不可となった時に使用する1つの周波数を通信制御装置120から通知する場合について説明したが、周波数が使用不可となった時に使用する複数の周波数を通信制御装置120から通知してもよい。
(周波数の切り替えが発生するまでの予測移動距離に基づく周波数の選択)
周波数を無線通信装置110が使用不可となるまでの予測時間に基づいて周波数を選択する場合について説明したが、周波数を無線通信装置110が使用不可となるまでの無線通信装置110の予測移動距離に基づいて周波数を選択する構成としてもよい。
たとえば、通信制御装置120の算出部123は、特定した周波数のそれぞれを対象として、対象の周波数を無線通信装置110が使用不可となるまでの無線通信装置110の予測移動距離を算出する。算出部123は、特定した周波数と、特定した周波数ごとに算出した予測移動距離と、を選択部124へ通知する。
選択部124は、算出部123から通知された予測移動距離に基づいて、算出部123から通知された周波数の中から無線通信装置110が使用する周波数を選択する。たとえば、選択部124は、算出部123から通知された周波数のうちの、算出部123から通知された予測移動距離がより長い周波数を優先的に選択する。
これにより、通信制御装置120は、無線通信装置110の位置において無線通信装置110が使用可能な周波数のうちの、使用不可となるまでの無線通信装置110の予測移動距離が長い周波数を無線通信装置110に設定させることができる。これにより、無線通信装置110における周波数の切り替えを少なくすることができる。
(実施の形態1にかかる通信システムの適用例)
図2は、実施の形態1にかかる通信システムの適用例1を示す図である。図1−1,図1−2に示した通信システム100は、たとえば図2に示す通信システム200に適用することができる。図2に示すバス車両230にはアクセスポイント231が搭載されている。図1−1,図1−2に示した無線通信装置110は、たとえばアクセスポイント231に適用することができる。図1−1,図1−2に示した通信制御装置120は、たとえばWSデータベースサーバ240に適用することができる。
アクセスポイント231は、たとえば、バス車両230の車内の乗客等の通信端末との間で無線通信を行う。また、アクセスポイント231は、たとえば、バックボーン回線として3G(3rd Generation)やLTE(Long Term Evolution)などの広域セル網を有し、バックボーン回線の基地局との間でWS(周波数)を用いて無線通信を行う。これにより、バス車両230の車内の乗客等の通信端末は、アクセスポイント231を介して広域セル網に接続することができる。
また、アクセスポイント231は、WSデータベースサーバ240との間で通信可能である。アクセスポイント231とWSデータベースサーバ240との間の通信には、たとえばLTEや3Gなどの広域セルラ方式等の各種の通信方式を用いることができる。アクセスポイント231は、バス車両230の予測経路L1を示す予測経路情報をWSデータベースサーバ240へ送信する。アクセスポイント231はバス車両230に搭載されているため、予測経路L1はアクセスポイント231の予測経路でもある。
また、アクセスポイント231は、アクセスポイント231が使用する周波数(WS)を示す使用周波数情報をWSデータベースサーバ240から受信する。アクセスポイント231は、WSデータベースサーバ240から受信した使用周波数情報が示す周波数を用いて、バックボーン回線の基地局との間で無線通信を行う。
アクセスポイント231が無線通信に使用し得る周波数は、図2に示す例では周波数f1,f2であるとする。周波数f1,f2は互いに異なる周波数である。ただし、周波数f1,f2のうちのアクセスポイント231が実際に使用可能な周波数(WS)は、アクセスポイント231の位置によって異なる。
たとえば、テレビ局210は、エリア211において周波数f1を用いて通信を行っている。このため、アクセスポイント231は、エリア211においては周波数f1が使用不可となる。また、テレビ局220は、エリア221において周波数f2を用いて通信を行っている。このため、アクセスポイント231は、エリア221においては周波数f2が使用不可となる。
通過ポイントp1〜p8は、アクセスポイント231の予測経路L1に含まれる各位置を示している。通過ポイントp1は、エリア211にもエリア221にも含まれていない。このため、アクセスポイント231は、通過ポイントp1においては周波数f1,f2を使用可能である。通過ポイントp2〜p7は、エリア211に含まれず、エリア221に含まれている。このため、アクセスポイント231は、通過ポイントp2〜p7においては、周波数f1を使用可能であり、周波数f2を使用不可である。通過ポイントp8は、エリア211およびエリア221に含まれている。このため、アクセスポイント231は、通過ポイントp8においては周波数f1,f2を使用不可である。
境界ポイントpAは、予測経路L1においてアクセスポイント231がエリア221へ侵入する位置である。境界ポイントpBは、予測経路L1においてアクセスポイント231がエリア211へ侵入する位置である。
たとえば、アクセスポイント231が通過ポイントp1に位置している場合は、アクセスポイント231が使用可能な周波数は周波数f1,f2である。通過ポイントp1においてアクセスポイント231に周波数f2を設定させた場合は、境界ポイントpAにおいて周波数f2が使用不可になり、アクセスポイント231において周波数の切り替えが発生する。一方、通過ポイントp1においてアクセスポイント231に周波数f1を設定させた場合は、境界ポイントpBまで周波数f1が使用可能であるため、境界ポイントpBまでアクセスポイント231において周波数の切り替えが発生しない。
したがって、WSデータベースサーバ240は、通過ポイントp1においてアクセスポイント231が使用可能な周波数f1,f2のうちの、使用不可となるまでの予測時間が長い周波数f1をアクセスポイント231に設定させる。これにより、アクセスポイント231における周波数の切り替えを少なくすることができる。
(通信システムの各構成)
図3−1は、図2に示した通信システムの各構成の一例を示す図である。図3−2は、図3−1に示した通信システムにおける信号の流れの一例を示す図である。図3−1,図3−2において、図2に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。
<アクセスポイントの構成例>
図3−1,図3−2に示すように、アクセスポイント231は、たとえば、経路取得部311と、通信部312と、周波数設定部313と、通信部314と、を備える。経路取得部311は、アクセスポイント231の位置と、アクセスポイント231の予測経路L1(たとえば図2参照)と、を示す予測経路情報(たとえば図5参照)を取得する。
たとえば、アクセスポイント231のメモリには予測経路を示す情報が記憶されており、経路取得部311はアクセスポイント231のメモリから予測経路を示す情報を取得する。または、経路取得部311は、バス車両230のカーナビゲーションシステム等から予測経路を示す情報を取得してもよい。また、経路取得部311は、たとえばGPS(Global Positioning System:全地球測位システム)などを用いてアクセスポイント231の位置を示す情報を取得することができる。経路取得部311は、取得した予測経路情報を通信部312へ出力する。
通信部312は、WSデータベースサーバ240との間で無線通信を行う。たとえば、通信部312は、経路取得部311から出力された予測経路情報をWSデータベースサーバ240へ送信する。また、通信部312は、WSデータベースサーバ240から送信された使用周波数情報を受信する。そして、通信部312は、受信した使用周波数情報を周波数設定部313へ出力する。
周波数設定部313は、通信部314が無線通信に使用する周波数を、経路取得部311から出力された使用周波数情報が示す周波数に設定する。通信部314は、周波数設定部313によって設定された周波数によって無線通信を行う。たとえば、通信部314は、バス車両230の通信端末と、基地局と、の間の通信を無線通信により中継する。なお、通信部312および通信部314は、一つの通信部によって実現してもよい。
図1−1,図1−2に示した取得部111は、たとえば経路取得部311によって実現することができる。図1−1,図1−2に示した送信部112および受信部113は、たとえば通信部312によって実現することができる。図1−1,図1−2に示した通信部114は、たとえば周波数設定部313および通信部314によって実現することができる。
<WSデータベースサーバの構成例>
図3−1,図3−2に示すように、WSデータベースサーバ240は、WSデータベース321と、通信部322と、周波数選択部323と、を備える。WSデータベース321は、アクセスポイント231の位置と、アクセスポイント231が使用可能な周波数と、を対応付ける対応情報を記憶する。
通信部322は、アクセスポイント231との間で無線通信を行う。たとえば、通信部322は、アクセスポイント231から送信された予測経路情報を受信する。そして、通信部322は、受信した予測経路情報を周波数選択部323へ出力する。また、通信部322は、周波数選択部323から出力された使用周波数情報をアクセスポイント231へ送信する。
周波数選択部323は、アクセスポイント231の現在位置においてアクセスポイント231が使用可能な周波数を、アクセスポイント231の使用可能周波数として特定する。具体的には、周波数選択部323は、通信部322から出力された予測経路情報が示すアクセスポイント231の現在位置と、WSデータベース321に記憶された対応情報と、に基づいてアクセスポイント231の使用可能周波数を特定する。
つぎに、周波数選択部323は、特定した使用可能周波数ごとに、アクセスポイント231に設定させた場合にアクセスポイント231において次の周波数の切り替えが発生するまでの予測時間を算出する。そして、周波数選択部323は、特定した使用可能周波数の中から、算出した予測時間が最も大きい使用可能周波数を、アクセスポイント231の使用周波数として選択する。周波数選択部323は、選択した使用周波数を示す使用周波数情報を通信部322へ出力する。
図1−1,図1−2に示した受信部121および送信部125は、たとえば通信部322によって実現することができる。図1−1,図1−2に示した取得部122は、たとえばWSデータベース321によって実現することができる。図1−1,図1−2に示した算出部123および選択部124は、たとえば周波数選択部323によって実現することができる。
(アクセスポイントのハードウェア構成)
図3−3は、アクセスポイントのハードウェア構成の一例を示す図である。図3−1,図3−2に示したアクセスポイント231は、たとえば図3−3に示す情報処理装置330によって実現することができる。情報処理装置330は、CPU331と、メモリ332と、ユーザインタフェース333と、無線通信インタフェース334と、GPSモジュール335と、を備える。CPU331、メモリ332、ユーザインタフェース333、無線通信インタフェース334およびGPSモジュール335は、バス339によって接続されている。
CPU331(Central Processing Unit)は、情報処理装置330の全体の制御を司る。また、情報処理装置330はCPU331を複数備えていてもよい。メモリ332には、たとえばメインメモリおよび補助メモリが含まれる。メインメモリは、たとえばRAM(Random Access Memory)である。メインメモリは、CPU331のワークエリアとして使用される。補助メモリは、たとえば磁気ディスクやフラッシュメモリなどの不揮発メモリである。補助メモリには、情報処理装置330を動作させる各種のプログラムが記憶されている。補助メモリに記憶されたプログラムは、メインメモリにロードされてCPU331によって実行される。
ユーザインタフェース333は、たとえば、ユーザからの操作入力を受け付ける入力デバイスや、ユーザへ情報を出力する出力デバイスなどを含む。入力デバイスは、たとえばキー(たとえばキーボード)やリモコンなどによって実現することができる。出力デバイスは、たとえばディスプレイやスピーカなどによって実現することができる。また、タッチパネルなどによって入力デバイスおよび出力デバイスを実現してもよい。ユーザインタフェース333は、CPU331によって制御される。
無線通信インタフェース334は、たとえば、無線によって情報処理装置330の外部との間で通信を行う通信インタフェースである。無線通信インタフェース334は、CPU331によって制御される。
GPSモジュール335は、情報処理装置330の現在位置を示す情報を取得するモジュールである。GPSモジュール335は、CPU331によって制御される。
図3−1,図3−2に示した経路取得部311は、たとえばCPU331、メモリ332およびGPSモジュール335によって実現することができる。図3−1,図3−2に示した通信部312,314は、たとえばCPU331および無線通信インタフェース334によって実現することができる。図3−1,図3−2に示した周波数設定部313は、たとえばCPU331によって実現することができる。
(WSデータベースサーバのハードウェア構成)
図3−4は、WSデータベースサーバのハードウェア構成の一例を示す図である。図3−1,図3−2に示したWSデータベースサーバ240は、たとえば図3−4に示す情報処理装置340によって実現することができる。情報処理装置340は、CPU341と、メモリ342と、ユーザインタフェース343と、有線通信インタフェース344と、無線通信インタフェース345と、を備える。CPU341、メモリ342、ユーザインタフェース343、有線通信インタフェース344および無線通信インタフェース345は、バス349によって接続されている。
CPU341は、情報処理装置340の全体の制御を司る。また、情報処理装置340はCPU341を複数備えていてもよい。メモリ342には、たとえばメインメモリおよび補助メモリが含まれる。メインメモリは、たとえばRAMである。メインメモリは、CPU341のワークエリアとして使用される。補助メモリは、たとえば磁気ディスク、光ディスク、フラッシュメモリなどの不揮発メモリである。補助メモリには、情報処理装置340を動作させる各種のプログラムが記憶されている。補助メモリに記憶されたプログラムは、メインメモリにロードされてCPU341によって実行される。
ユーザインタフェース343は、たとえば、ユーザからの操作入力を受け付ける入力デバイスや、ユーザへ情報を出力する出力デバイスなどを含む。入力デバイスは、たとえばキー(たとえばキーボード)やリモコンなどによって実現することができる。出力デバイスは、たとえばディスプレイやスピーカなどによって実現することができる。また、タッチパネルなどによって入力デバイスおよび出力デバイスを実現してもよい。ユーザインタフェース343は、CPU341によって制御される。
有線通信インタフェース344は、たとえば、有線によって情報処理装置340の外部(たとえば上位システム)との間で通信を行う通信インタフェースである。有線通信インタフェース344は、CPU341によって制御される。
無線通信インタフェース345は、たとえば、無線によって情報処理装置340の外部との間で通信を行う通信インタフェースである。無線通信インタフェース345は、CPU341によって制御される。
図3−1,図3−2に示した通信部322は、たとえばCPU341および無線通信インタフェース345によって実現することができる。図3−1,図3−2に示したWSデータベース321は、たとえばメモリ342によって実現することができる。図3−1,図3−2に示した周波数選択部323は、たとえばCPU341によって実現することができる。
(通信システムの動作例)
図4は、図2に示した通信システムの動作例を示すシーケンス図である。図2に示した通信システム200は、たとえば図4に示す各ステップのように動作する。まず、アクセスポイント231が、アクセスポイント231の予測経路情報をWSデータベースサーバ240へ送信する(ステップS401)。
つぎに、WSデータベースサーバ240が、ステップS401によって送信された予測経路情報と、対応情報と、に基づいて、アクセスポイント231の現在位置に対応する使用可能周波数を特定する(ステップS402)。つぎに、WSデータベースサーバ240が、アクセスポイント231に設定させた場合にアクセスポイント231の次の周波数の切替が生じるまでの予測時間を、ステップS402によって特定した使用可能周波数ごとに算出する(ステップS403)。
つぎに、WSデータベースサーバ240が、ステップS402によって特定した使用可能周波数の中から、ステップS403によって算出した予測時間が最大の周波数を選択する(ステップS404)。つぎに、WSデータベースサーバ240が、ステップS404によって選択した周波数を示す使用周波数情報をアクセスポイント231へ送信する(ステップS405)。
つぎに、アクセスポイント231が、ステップS405によって送信された使用周波数情報が示す周波数を、アクセスポイント231が無線通信に用いる周波数に設定し(ステップS406)、一連の動作を終了する。
以上の各ステップにより、アクセスポイント231の現在位置においてアクセスポイント231が使用可能な周波数のうちの、使用不可となるまでの予測時間が長い周波数をアクセスポイント231に設定させることができる。これにより、アクセスポイント231における周波数の切り替えを少なくすることができる。
図4に示した動作は、たとえばアクセスポイント231の電源投入時に実行される。ただし、図4に示した動作を実行するタイミングはこれに限らない。たとえば、アクセスポイント231の移動にともなってアクセスポイント231が使用中の周波数が使用不可となるごとに図4に示した動作が実行されてもよい。これにより、電源投入時に限らず、アクセスポイント231における周波数の切り替えを少なくすることができる。
または、アクセスポイント231の予測経路L1が変化するごとに図4に示した動作が実行されてもよい。または、周期的に図4に示した動作が実行されてもよい。これにより、リルート等によってアクセスポイント231の予測経路L1が変化しても、アクセスポイント231における周波数の切り替えを少なくすることができる。
(アクセスポイントが送信する予測経路情報)
図5は、アクセスポイントが送信する予測経路情報の一例を示す図である。アクセスポイント231は、予測経路情報として、たとえば図5に示す予測経路情報500をWSデータベースサーバ240へ送信する。予測経路情報500においては、予測経路L1における通過ポイント(通過ポイントp1〜p8…)ごとに、日(yy/mm/dd)、時間(hh:mm:ss)、緯度(latitude)および経度(longitude)が対応付けられている。
たとえば、予測経路情報500は、アクセスポイント231が、12/11/11の10:00:00に、緯度(36[°]、43’00”)かつ経度(140[°]、22’00”)の通過ポイントp1を通過する予定であることを示している。このように、予測経路情報500は、たとえば、位置情報を時系列に列挙したものとすることができる。
また、予測経路情報500は、たとえば、予測経路L1に含まれる各位置と、予測経路L1に含まれる各位置を通過する予測時刻と、を示す情報である。これにより、WSデータベースサーバ240において、対象の周波数をアクセスポイント231が使用不可となるまでの予測時間や予測移動距離を算出することが可能になる。ただし、WSデータベースサーバ240が対象の周波数をアクセスポイント231が使用不可となるまでの予測移動距離を算出する場合は、予測経路情報500には時刻(日および時間)は含まれていなくてもよい。
(WSデータベースに記憶される対応情報)
図6は、WSデータベースに記憶される対応情報の一例を示す図である。WSデータベースサーバ240には、たとえば図6に示す対応情報600が記憶される。対応情報600においては、緯度(latitude)および経度(longitude)の組み合わせごとに、アクセスポイント231が使用可能な周波数が対応付けられている。
たとえば、対応情報600は、緯度(36[°]、43’)かつ経度(140[°]、19’)の位置においてアクセスポイント231が使用可能な周波数は周波数f1であることを示している。
(予測経路の各位置における使用可能な周波数)
図7は、図2に示した予測経路の各位置における使用可能な周波数の一例を示す図である。WSデータベースサーバ240の周波数選択部323は、通信部322から出力された予測経路情報(たとえば図5参照)と、WSデータベース321に記憶された対応情報(たとえば図6参照)と、に基づく演算によりたとえば図7に示すテーブル700を作成する。
テーブル700においては、予測経路情報が示す予測経路に基づくアクセスポイント231の通過ポイントごとに、アクセスポイント231が使用可能な周波数が対応付けられている。また、テーブル700の通過ポイントには、予測経路情報が示す通過ポイントp1〜p8,…に加えて、通過ポイントp1〜p8,…に基づいて補完した各通過ポイントも含まれている。
また、テーブル700は、アクセスポイント231の各通過ポイントの間の距離が対応付けられている。各通過ポイントの間の距離は、たとえば各通過ポイントの緯度および経度に基づいて算出することができる。
また、およその現在時刻を12/11/11の10:00:00とする。この場合は、アクセスポイント231の現在位置は緯度(36[°]、43’00”)かつ経度(140[°]、22’00”)となる。周波数選択部323は、作成したテーブル700に基づいて、アクセスポイント231の現在位置に対応する使用可能な周波数f1,f2を特定する。
そして、周波数選択部323は、特定した周波数f1,f2のそれぞれについて、テーブル700に基づいて、アクセスポイント231に設定させた場合に次にアクセスポイント231において周波数の切り替えが発生するまでの予測時間を算出する。
図7に示す例では、アクセスポイント231に周波数f1を設定した場合は、同日の10:34:00まで周波数f1が使用可能であるため、アクセスポイント231において周波数の切り替えが発生するまでの予測時間は34分である。また、アクセスポイント231に周波数f2を設定した場合は、同日の10:07:00まで周波数f2が使用可能であるため、アクセスポイント231において周波数の切り替えが発生するまでの予測時間は7分である。
したがって、周波数選択部323は、特定した周波数f1,f2のうちの、アクセスポイント231において周波数の切り替えが発生するまでの予測時間が最も長い周波数f1をアクセスポイント231の使用周波数として選択する。
(周波数の切り替えが発生するまでの移動距離に基づく使用周波数の選択)
図2に示した例について、周波数の切り替えが発生するまでの予測時間に基づいて使用周波数を選択する場合について説明したが、周波数の切り替えが発生するまでのアクセスポイント231の予測移動距離に基づいて使用周波数を選択する構成としてもよい。
たとえば、周波数選択部323は、特定した使用可能周波数ごとに、アクセスポイント231に設定させた場合にアクセスポイント231において次の周波数の切り替えが発生するまでのアクセスポイント231の予測移動距離を算出する。そして、周波数選択部323は、特定した使用可能周波数の中から、算出した予測移動距離が最も大きい使用可能周波数を、アクセスポイント231の使用周波数として選択する。
この場合に、図7に示す例では、アクセスポイント231に周波数f1を設定した場合は、緯度(36[°]、41’00”)かつ経度(140[°]、16’00”)の位置まで周波数f1が使用可能である。このため、アクセスポイント231において周波数の切り替えが発生するまでのアクセスポイント231の予測移動距離は3+1.5+1.5+1.5+1.5+1.5+3+3=16.5[km]である。
また、アクセスポイント231に周波数f2を設定した場合は、緯度(36[°]、43’00”)かつ経度(140[°]、20’00”)の位置まで周波数f2が使用可能である。このため、アクセスポイント231において周波数の切り替えが発生するまでのアクセスポイント231の予測移動距離は3[km]である。
したがって、周波数選択部323は、特定した周波数f1,f2のうちの、アクセスポイント231において周波数の切り替えが発生するまでの予測移動距離が最も長い周波数f1をアクセスポイント231の使用周波数として選択する。
(実施の形態1にかかる通信システムの適用例2)
図8は、実施の形態1にかかる通信システムの適用例2を示す図である。図8において、図2に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図8に示すように、通信システム200は、図2に示した構成に加えて周波数管理装置810を備える。この場合は、図1−1,図1−2に示した通信制御装置120は、たとえば周波数管理装置810に適用することができる。
周波数管理装置810は、アクセスポイント231およびWSデータベースサーバ240との間でそれぞれ通信可能である。周波数管理装置810とアクセスポイント231との間の通信にはたとえば無線通信を用いることができる。周波数管理装置810とWSデータベースサーバ240との間の通信にはたとえば有線通信を用いることができる。この場合は、WSデータベースサーバ240とアクセスポイント231との間で直接通信できなくてもよい。
アクセスポイント231は、予測経路L1を示す予測経路情報を周波数管理装置810へ送信する。アクセスポイント231は、アクセスポイント231が使用する周波数(WS)を示す使用周波数情報を周波数管理装置810から受信する。アクセスポイント231は、周波数管理装置810から受信した使用周波数情報が示す周波数を用いて、バックボーン回線の基地局との間で無線通信を行う。
周波数管理装置810は、アクセスポイント231が使用可能なWSを示す情報をWSデータベースサーバ240から受信する。そして、周波数管理装置810は、受信したアクセスポイント231から受信した対応情報600が示すアクセスポイント231の位置を示す位置情報をWSデータベースサーバ240へ送信する。
このように、アクセスポイント231の使用周波数を選択してアクセスポイント231に通知する機能を、WSデータベースサーバ240とは異なる通信制御装置(たとえば周波数管理装置810)によって実現してもよい。また、WSデータベースサーバ240および周波数管理装置810がそれぞれ別の事業者によって運用されていてもよい。
(通信システムの各構成)
図9−1は、図8に示した通信システムの各構成の一例を示す図である。図9−2は、図9−1に示した通信システムにおける信号の流れの一例を示す図である。図9−1,図9−2において、図3−1,図3−2に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。
図9−1,図9−2に示すように、図8に示したWSデータベースサーバ240は、通信部911と、WSデータベース321と、を備える。通信部911は、WSデータベース321に記憶された対応情報を周波数管理装置810へ送信する。通信部911による周波数管理装置810との通信には、たとえば有線通信を用いることができる。
周波数管理装置810は、通信部921と、周波数選択部323と、通信部322と、を備える。通信部921は、WSデータベースサーバ240から送信された対応情報を受信する。通信部921は、受信した対応情報を周波数選択部323へ出力する。
周波数選択部323は、通信部322から出力された予測経路情報と、通信部921から出力された対応情報と、に基づいてアクセスポイント231の使用可能周波数を特定する。そして、周波数選択部323は、通信部921から出力された対応情報に基づいて、特定した使用可能周波数ごとに、アクセスポイント231に設定させた場合にアクセスポイント231において次の周波数の切り替えが発生するまでの予測時間(または予測移動距離)を算出する。
(周波数管理装置のハードウェア構成)
図9−1,図9−2に示した周波数管理装置810は、たとえば図3−4に示した情報処理装置340によって実現することができる。この場合は、図9−1,図9−2に示した通信部322は、たとえばCPU341および無線通信インタフェース345によって実現することができる。
図9−1,図9−2に示した周波数選択部323は、たとえばCPU341によって実現することができる。図9−1,図9−2に示した通信部921は、たとえばCPU341および有線通信インタフェース344によって実現することができる。
(WSデータベースサーバのハードウェア構成)
図9−1,図9−2に示したWSデータベースサーバ240は、たとえば図3−4に示した情報処理装置340によって実現することができる。ただし、この場合は、図3−4に示した無線通信インタフェース345は設けなくてもよい。
図9−1,図9−2に示した通信部911は、たとえばCPU341および有線通信インタフェース344によって実現することができる。図9−1,図9−2に示したWSデータベース321は、たとえばメモリ342によって実現することができる。
(実施の形態1にかかる通信システムの適用例3)
図10は、実施の形態1にかかる通信システムの適用例3を示す図である。図10において、図2に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図10に示す例では、アクセスポイント231が無線通信に使用し得る周波数は周波数f1〜f4であるとする。周波数f1〜f4は互いに異なる周波数である。
また、アクセスポイント231は、複数の周波数を用いて無線通信を行うことができる。複数の周波数を用いた無線通信としては、たとえば、LTEにおけるキャリアアグリゲーションや、WiFiにおけるチャネルボンディングなどを用いることができる。
テレビ局1010は、エリア1011において周波数f3を用いて通信を行っている。このため、アクセスポイント231は、エリア1011においては周波数f3が使用不可となる。テレビ局1020は、エリア1021において周波数f4を用いて通信を行っている。このため、アクセスポイント231は、エリア1021においては周波数f4が使用不可となる。
図10に示す例では、通過ポイントp1は、エリア221,1021に含まれず、エリア1011に含まれている。このため、アクセスポイント231は、通過ポイントp1においては周波数f1,f2,f4が使用可能である。通過ポイントp2〜p7は、エリア221,1011,1021に含まれている。このため、アクセスポイント231は、通過ポイントp2〜p7においては周波数f1を使用可能である。通過ポイントp8は、エリア1011に含まれず、エリア221,1021に含まれている。このため、アクセスポイント231は、通過ポイントp8においては周波数f1,f3が使用可能である。
境界ポイントpAは、予測経路L1においてアクセスポイント231がエリア221へ侵入する位置である。境界ポイントpBは、予測経路L1においてアクセスポイント231がエリア1021へ侵入する位置である。境界ポイントpCは、予測経路L1においてアクセスポイント231がエリア1011から出る位置である。
たとえば、アクセスポイント231が通過ポイントp1に位置している場合は、アクセスポイント231が使用可能な周波数は周波数f1,f2,f4である。通過ポイントp1においてアクセスポイント231に周波数f1を設定させた場合は、アクセスポイント231において周波数の切り替えが発生しない。また、通過ポイントp1においてアクセスポイント231に周波数f2を設定させた場合は、境界ポイントpAにおいて周波数f2が使用不可になり、アクセスポイント231において周波数の切り替えが発生する。また、通過ポイントp1においてアクセスポイント231に周波数f4を設定させた場合は、境界ポイントpBにおいて周波数f4が使用不可になり、アクセスポイント231において周波数の切り替えが発生する。
したがって、WSデータベースサーバ240は、通過ポイントp1においてアクセスポイント231が使用可能な周波数f1,f2,f4のうちの、使用不可となるまでの予測時間が長い周波数をアクセスポイント231に設定させる。たとえばアクセスポイント231が2つの周波数を同時に用いて無線通信を行う場合は、WSデータベースサーバ240は、使用不可となるまでの予測時間が最も長い2つの周波数f1,f4をアクセスポイント231に設定させる。これにより、アクセスポイント231における周波数の切り替えを少なくすることができる。
(予測経路の各位置における使用可能な周波数)
図11は、図10に示した予測経路の各位置における使用可能な周波数の一例を示す図である。図10に示したWSデータベースサーバ240の周波数選択部323は、通信部322から出力された予測経路情報と、WSデータベース321に記憶された対応情報と、に基づく演算によりたとえば図11に示すテーブル1100を作成する。
テーブル1100においては、図7に示したテーブル700と同様に、予測経路情報が示す予測経路に基づくアクセスポイント231の通過ポイントごとに、アクセスポイント231が使用可能な周波数が対応付けられている。
図11に示す例では、アクセスポイント231に周波数f1を設定した場合は、予測経路L1の終端の通過ポイントp8まで周波数f1が使用可能であるため、アクセスポイント231において周波数の切り替えが発生するまでの予測時間は最長である。また、アクセスポイント231に周波数f2を設定した場合は、同日の10:04:00まで周波数f2が使用可能であるため、アクセスポイント231において周波数の切り替えが発生するまでの予測時間は4分である。また、アクセスポイント231に周波数f4を設定した場合は、同日の10:07:00まで周波数f4が使用可能であるため、アクセスポイント231において周波数の切り替えが発生するまでの予測時間は7分である。
したがって、周波数選択部323は、特定した周波数f1,f2,f4のうちの、アクセスポイント231において周波数の切り替えが発生するまでの予測時間が最も長い2つの周波数f1,f4をアクセスポイント231の使用周波数として選択する。
このように、実施の形態1によれば、無線通信装置の位置において無線通信装置が使用可能な周波数のうちの、使用不可となるまでの予測時間が長い周波数を無線通信装置に設定させることができる。または、無線通信装置の位置において無線通信装置が使用可能な周波数のうちの、使用不可となるまでの予測移動距離が長い周波数を無線通信装置に設定させることができる。これにより、無線通信装置における周波数の切り替えを少なくすることができる。
(実施の形態2)
実施の形態2について、実施の形態1と異なる部分について説明する。
(実施の形態2にかかる通信システム)
図12−1は、実施の形態2にかかる通信システムの一例を示す図である。図12−2は、図12−1に示した通信システムにおける信号の流れの一例を示す図である。図12−1,図12−2において、図1−1,図1−2に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。
<無線通信装置>
実施の形態2にかかる無線通信装置110は、取得部111と、送信部112と、受信部113と、算出部1211と、選択部124と、通信部114と、を備える。取得部111は、無線通信装置110の位置を示す位置情報を取得する。そして、取得部111は、取得した位置情報を送信部112へ出力する。
また、取得部111は、未来における無線通信装置110の予測経路を示す経路情報を取得する。そして、取得部111は、取得した経路情報に基づいて、無線通信装置110が無線通信に使用する周波数の、無線通信装置110の予測経路に含まれる位置における切り替えの履歴を示す履歴情報を取得する。取得部111は、取得した履歴情報を算出部1211へ出力する。
送信部112は、取得部111から出力された位置情報を通信制御装置120(無線通信装置)へ送信する。受信部113は、通信制御装置120から送信された周波数情報を受信する。そして、受信部113は、受信した周波数情報を算出部1211へ出力する。
算出部1211は、取得部111から出力された履歴情報に基づいて、受信部113から出力された周波数情報が示す周波数のそれぞれを対象に、対象の周波数を無線通信装置110が使用不可となるまでの予測時間を算出する。そして、算出部1211は、周波数情報が示す周波数と、周波数情報が示す周波数ごとに算出した予測時間を選択部124へ通知する。
選択部124は、算出部1211から通知された予測時間に基づいて、算出部1211から通知された周波数の中から無線通信装置110が使用する周波数を選択する。そして、選択部124は、選択した周波数を通信部114へ通知する。通信部114は、選択部124から通知された周波数を使用して無線通信を行う。
<通信制御装置>
通信制御装置120は、受信部121と、特定部1221と、取得部122と、送信部125と、を備える。受信部121は、無線通信装置110から送信された位置情報を受信する。そして、受信部121は、受信した位置情報を特定部1221へ出力する。取得部122は、取得した対応情報を特定部1221へ出力する。
特定部1221は、受信部121から出力された位置情報が示す無線通信装置110の位置と、取得部122から出力された対応情報と、に基づいて、無線通信装置110の位置において無線通信装置110が使用可能な周波数を特定する。たとえば、特定部1221は、対応情報において、位置情報が示す無線通信装置110の位置と対応する周波数を検索することによって、無線通信装置110の位置において無線通信装置110が使用可能な周波数を特定する。
そして、特定部1221は、特定した周波数を示す周波数情報を送信部125へ出力する。送信部125は、特定部1221から出力された周波数情報を無線通信装置110へ送信する。
図12−1,図12−2に示した通信システム100により、無線通信装置110は、無線通信装置110の位置において無線通信装置110が使用可能な周波数のうちの、使用不可となるまでの予測時間が長い周波数を設定することができる。これにより、無線通信装置110における周波数の切り替えを少なくすることができる。
(周波数の切り替えが発生するまでの予測移動距離に基づく周波数の選択)
周波数を無線通信装置110が使用不可となるまでの予測時間に基づいて周波数を選択する場合について説明したが、周波数を無線通信装置110が使用不可となるまでの無線通信装置110の予測移動距離に基づいて周波数を選択する構成としてもよい。
たとえば、無線通信装置110の算出部1211は、特定した周波数のそれぞれを対象として、対象の周波数を無線通信装置110が使用不可となるまでの無線通信装置110の予測移動距離を算出する。算出部1211は、周波数情報が示す周波数と、周波数情報が示す周波数ごとに算出した予測移動距離と、を選択部124へ通知する。
選択部124は、算出部1211から通知された予測移動距離に基づいて、算出部1211から通知された周波数の中から無線通信装置110が使用する周波数を選択する。たとえば、選択部124は、算出部1211から通知された周波数のうちの、算出部1211から通知された予測移動距離がより長い周波数を優先的に選択する。
これにより、無線通信装置110は、無線通信装置110の位置において無線通信装置110が使用可能な周波数のうちの、使用不可となるまでの無線通信装置110の予測移動距離が長い周波数を設定することができる。これにより、無線通信装置110における周波数の切り替えを少なくすることができる。
(実施の形態2にかかる通信システムの適用例)
図13は、実施の形態2にかかる通信システムの適用例を示す図である。図13において、図2に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図13に示す切替履歴1301〜1304は、過去にアクセスポイント231において周波数の切り替えが発生した位置と、切替前後の周波数と、を示す履歴である。たとえば、切替履歴1301は、過去に境界ポイントpAにおいて周波数f2から周波数f3への切り替えが発生したことを示している。アクセスポイント231は、切替履歴1301〜1304のうちの、アクセスポイント231の予測経路L1に含まれる位置に対応する切替履歴1301,1302を取得する。
たとえば、アクセスポイント231が通過ポイントp1に位置している場合は、アクセスポイント231が使用可能な周波数が周波数f1,f2であるとする。通過ポイントp1においてアクセスポイント231に周波数f2を設定させた場合は、境界ポイントpAにおいて周波数f2が使用不可になり、アクセスポイント231において周波数の切り替えが発生する。一方、通過ポイントp1においてアクセスポイント231に周波数f1を設定させた場合は、境界ポイントpBまで周波数f1が使用可能であるため、境界ポイントpBまでアクセスポイント231において周波数の切り替えが発生しない。
したがって、WSデータベースサーバ240は、通過ポイントp1においてアクセスポイント231が使用可能な周波数f1,f2のうちの、使用不可となるまでの予測時間が長い周波数f1をアクセスポイント231に設定させる。これにより、アクセスポイント231における周波数の切り替えを少なくすることができる。
(通信システムの各構成)
図14−1は、図13に示した通信システムの各構成の一例を示す図である。図14−2は、図14−1に示した通信システムにおける信号の流れの一例を示す図である。図14−1,図14−2において、図3−1,図3−2に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。
<アクセスポイントの構成例>
図14−1,図14−2に示すように、アクセスポイント231は、たとえば、経路取得部311と、通信部312と、切替履歴記憶部1411と、周波数選択部1412と、通信部314と、を備える。経路取得部311は、アクセスポイント231の現在位置を示す現在位置情報を取得する。そして、経路取得部311は、取得した現在位置情報を通信部312へ出力する。また、経路取得部311は、アクセスポイント231の予測経路情報(たとえば図5参照)を取得する。そして、経路取得部311は、取得した予測経路情報を周波数選択部1412へ出力する。
通信部312は、経路取得部311から出力された現在位置情報をWSデータベースサーバ240へ送信する。また、通信部312は、WSデータベースサーバ240から送信された使用可能周波数情報を受信する。そして、通信部312は、受信した使用可能周波数情報を周波数選択部1412へ出力する。
切替履歴記憶部1411は、アクセスポイント231が無線通信に使用する周波数の切り替えの履歴情報を記憶する。周波数選択部1412は、経路取得部311から出力された予測経路情報と、切替履歴記憶部1411に記憶された履歴情報と、通信部312から出力された使用可能周波数情報と、に基づいて、アクセスポイント231が使用する周波数を選択する。そして、周波数選択部1412は、選択した周波数を、通信部314が無線通信に使用する周波数として設定する。通信部314は、周波数選択部1412によって設定された周波数によって無線通信を行う。
図12−1,図12−2に示した取得部111は、たとえば経路取得部311によって実現することができる。図12−1,図12−2に示した送信部112および受信部113は、たとえば通信部312によって実現することができる。図12−1,図12−2に示した算出部1211は、たとえば周波数選択部1412によって実現することができる。図12−1,図12−2に示した通信部114は、たとえば通信部314によって実現することができる。
<WSデータベースサーバの構成例>
図14−1および図14−2に示すように、WSデータベースサーバ240は、通信部322と、WSデータベース321と、を備える。通信部322は、アクセスポイント231から送信された現在位置情報を受信する。そして、通信部322は、受信した現在位置情報をWSデータベース321へ出力する。また、通信部322は、WSデータベース321から出力された使用可能周波数情報をアクセスポイント231へ送信する。
WSデータベース321は、記憶している対応情報において、アクセスポイント231から出力された現在位置情報が示す位置に対応する周波数を特定し、特定した周波数を示す使用可能周波数情報を通信部322へ出力する。
図12−1,図12−2に示した受信部121および送信部125はたとえば通信部322によって実現することができる。図12−1,図12−2に示した特定部1221および取得部122はたとえばWSデータベース321によって実現することができる。
(通信システムの動作例)
図15は、図13に示した通信システムの動作例を示すシーケンス図である。図13に示した通信システム200は、たとえば図15に示す各ステップのように動作する。まず、アクセスポイント231が、アクセスポイント231の現在位置を示す現在位置情報をWSデータベースサーバ240へ送信する(ステップS1501)。
つぎに、WSデータベースサーバ240が、ステップS1501によって送信された現在位置情報が示す位置においてアクセスポイント231が使用可能な周波数を示す使用可能周波数情報をアクセスポイント231へ送信する(ステップS1502)。
つぎに、アクセスポイント231が、アクセスポイント231の予測経路情報および切替履歴情報を取得する(ステップS1503)。つぎに、アクセスポイント231が、アクセスポイント231において周波数の切替が生じるまでの予測時間を、ステップS1502によって送信された使用可能周波数情報が示す使用可能周波数ごとに算出する(ステップS1504)。
つぎに、アクセスポイント231が、ステップS1502によって送信された使用可能周波数情報が示す使用可能周波数の中から、ステップS1504によって算出した予測時間が最大の周波数を選択する(ステップS1505)。つぎに、アクセスポイント231が、無線通信に使用する周波数を、ステップS1505によって選択した周波数に設定し(ステップS1506)、一連の動作を終了する。
以上の各ステップにより、アクセスポイント231の現在位置においてアクセスポイント231が使用可能な周波数のうちの、使用不可となるまでの予測時間が長い周波数をアクセスポイント231に設定させることができる。これにより、アクセスポイント231における周波数の切り替えを少なくすることができる。
図15に示した動作は、たとえばアクセスポイント231の電源投入時に実行される。ただし、図15に示した動作を実行するタイミングはこれに限らない。たとえば、アクセスポイント231の移動にともなってアクセスポイント231が使用中の周波数が使用不可となるごとに図15に示した動作が実行されてもよい。これにより、電源投入時に限らず、アクセスポイント231における周波数の切り替えを少なくすることができる。
または、アクセスポイント231の予測経路L1が変化するごとに図15に示した動作が実行されてもよい。または、周期的に図15に示した動作が実行されてもよい。これにより、リルート等によってアクセスポイント231の予測経路L1が変化しても、アクセスポイント231における周波数の切り替えを少なくすることができる。
(使用可能周波数情報)
図16は、使用可能周波数情報の一例を示す図である。WSデータベースサーバ240は、たとえば図16に示す使用可能周波数情報1600をアクセスポイント231へ送信する。使用可能周波数情報1600においては、アクセスポイント231の現在位置においてアクセスポイント231が使用可能な周波数(f1,f2,…)が列挙されている。アクセスポイント231は、使用可能周波数情報1600に列挙された周波数の中から、無線通信に使用する周波数を選択する。
(切替履歴情報)
図17は、切替履歴情報の一例を示す図である。アクセスポイント231の切替履歴記憶部1411は、たとえば図17に示す切替履歴情報1700を記憶する。切替履歴情報1700においては、アクセスポイント231において過去に周波数の切り替えが発生した位置ごとに、日(yy/mm/dd)、時間(hh:mm:ss)、緯度(latitude)、経度(longitude)および切替前後の周波数が対応付けられている。切替前後の周波数における「none」は、アクセスポイント231において使用可能な周波数がなくなったことを示している。
たとえば、切替履歴情報1700の一つ目のレコードは、12/11/11の10:07:00に、緯度(36[°]、43’00”)かつ経度(140[°]、22’00”)の通過ポイントp1をアクセスポイント231が通過したことを示している。また、切替履歴情報1700の一つ目のレコードは、アクセスポイント231が通過ポイントp1を通過時に、周波数f2から周波数f1への切り替えが発生したことを示している。
(予測経路における周波数の切替履歴)
図18は、図13に示した予測経路における周波数の切替履歴の一例を示す図である。アクセスポイント231の周波数選択部1412は、経路取得部311から出力された予測経路情報(たとえば図5参照)と、切替履歴記憶部1411に記憶された切替履歴情報(たとえば図17参照)と、に基づく演算によりたとえば図18に示すテーブル1800を作成する。
テーブル1800においては、予測経路情報が示す予測経路に基づくアクセスポイント231の通過ポイントのうち、アクセスポイント231において過去に周波数の切替があった通過ポイントに対して切替情報が対応付けられている。切替情報は、対応する通過ポイントにおける切替前後の周波数を示している。
周波数選択部1412は、特定した周波数f1,f2のそれぞれについて、テーブル1800に基づいて、アクセスポイント231に設定させた場合に次にアクセスポイント231において周波数の切り替えが発生するまでの予測時間を算出する。
図18に示す例では、アクセスポイント231に周波数f1を設定した場合は、同日の10:34:00まで周波数f1が使用可能であるため、アクセスポイント231において周波数の切り替えが発生するまでの予測時間は34分である。また、アクセスポイント231に周波数f2を設定した場合は、同日の10:07:00まで周波数f2が使用可能であるため、アクセスポイント231において周波数の切り替えが発生するまでの予測時間は7分である。
したがって、周波数選択部1412は、特定した周波数f1,f2のうちの、アクセスポイント231において周波数の切り替えが発生するまでの予測時間が最も長い周波数f1をアクセスポイント231の使用周波数として選択する。
(周波数の切り替えが発生するまでの移動距離に基づく使用周波数の選択)
図13に示した例について、周波数の切り替えが発生するまでの予測時間に基づいて使用周波数を選択する場合について説明したが、周波数の切り替えが発生するまでのアクセスポイント231の予測移動距離に基づいて使用周波数を選択する構成としてもよい。
たとえば、周波数選択部1412は、特定した使用可能周波数ごとに、通信部314に設定する場合にアクセスポイント231において次の周波数の切り替えが発生するまでのアクセスポイント231の予測移動距離を算出する。そして、周波数選択部1412は、特定した使用可能周波数の中から、算出した予測移動距離が最も大きい使用可能周波数を、アクセスポイント231の使用周波数として選択する。
(切替履歴情報の別の例)
図19は、切替履歴情報の別の例を示す図である。図19において、図17に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。アクセスポイント231の切替履歴記憶部1411は、たとえば図19に示す切替履歴情報1700を記憶していてもよい。図19に示す切替履歴情報1700においては、アクセスポイント231において過去に周波数の切り替えが発生した位置ごとに、図17に示した項目に加えて通過方向(direction)が対応付けられている。
図19に示す切替履歴情報1700の通過方向は、たとえば、所定方向(たとえば図13の右方向)との間の角度によって示されている。
たとえば、切替履歴情報1700の一つ目のレコードは、12/11/11の10:07:00に、アクセスポイント231が通過ポイントp1を、所定方向に対して180°の方向(たとえば図13の左方向)に通過したことを示している。
このように、切替履歴情報1700には、アクセスポイント231の周波数の、予測経路L1に含まれる位置と、予測経路L1に含まれる位置をアクセスポイント231が通過した方向と、の組み合わせに対応する切り替えの履歴が含まれていてもよい。これにより、アクセスポイント231の予測経路L1における周波数の切替履歴(たとえば図18参照)をより正確に判定することができる。
このように、実施の形態2によれば、無線通信装置の位置において無線通信装置が使用可能な周波数のうちの、使用不可となるまでの予測時間が長い周波数を無線通信装置に設定させることができる。または、無線通信装置の位置において無線通信装置が使用可能な周波数のうちの、使用不可となるまでの予測移動距離が長い周波数を無線通信装置に設定させることができる。これにより、無線通信装置における周波数の切り替えを少なくすることができる。
(実施の形態3)
実施の形態3について、実施の形態1と異なる部分について説明する。
(実施の形態3にかかる通信システム)
実施の形態3にかかる通信システム100は、たとえば図1−1,図1−2に示した通信システム100と同様である。ただし、通信制御装置120の算出部123は、特定した周波数のそれぞれを対象として、対象の周波数を無線通信装置110に設定した場合に、無線通信装置110の予測経路において発生する無線通信装置110の周波数の切替の予測回数を算出する。算出部123は、特定した周波数と、特定した周波数ごとに算出した予測回数を選択部124へ通知する。
選択部124は、算出部123から通知された予測回数に基づいて、算出部123から通知された周波数の中から無線通信装置110が使用する周波数を選択する。たとえば、選択部124は、算出部123から通知された周波数のうちの、算出部123から通知された予測回数が少ない周波数を優先的に選択する。
実施の形態3にかかる通信システム100により、無線通信装置110の位置において使用可能な周波数のうちの、予測経路において周波数の切り替え予測回数が少なくなる周波数を無線通信装置110に設定させることができる。これにより、無線通信装置110における周波数の切り替えを少なくすることができる。
また、無線通信装置110の周波数を通信制御装置120において選択する構成について説明したが、実施の形態2のように、無線通信装置110の周波数を無線通信装置110において選択する構成としてもよい。たとえば、図12−1,図12−2に示した算出部1211が、特定した周波数のそれぞれを対象として、対象の周波数を無線通信装置110に設定した場合に、無線通信装置110の予測経路において発生する周波数の切替の予測回数を算出する。そして、算出部1211は、特定した周波数と、特定した周波数ごとに算出した予測回数を選択部124へ通知する。選択部124は、算出部1211から通知された予測回数に基づいて、算出部1211から通知された周波数の中から無線通信装置110が使用する周波数を選択する。
(実施の形態3にかかる通信システムの適用例)
図20は、実施の形態3にかかる通信システムの適用例を示す図である。図20において、図2または図10に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図20に示す例では、アクセスポイント231が無線通信に使用し得る周波数は周波数f1〜f3であるとする。周波数f1〜f3は互いに異なる周波数である。
図20に示す例では、通過ポイントp1は、エリア221に含まれず、エリア1011に含まれている。このため、アクセスポイント231は、通過ポイントp1においては周波数f1,f2が使用可能である。通過ポイントp2〜p7は、エリア221,1011に含まれている。このため、アクセスポイント231は、通過ポイントp2〜p7においては周波数f1を使用可能である。通過ポイントp8は、エリア1011に含まれず、エリア221に含まれている。このため、アクセスポイント231は、通過ポイントp8においては周波数f1,f3が使用可能である。
境界ポイントpAは、予測経路L1においてアクセスポイント231がエリア221へ侵入する位置である。境界ポイントpBは、予測経路L1においてアクセスポイント231がエリア1011から出る位置である。
たとえば、アクセスポイント231が通過ポイントp1に位置している場合は、アクセスポイント231が使用可能な周波数は周波数f1,f2である。通過ポイントp1においてアクセスポイント231に周波数f1を設定させた場合は、予測経路L1においてアクセスポイント231の周波数の切替の予測回数が0回となる。また、通過ポイントp1においてアクセスポイント231に周波数f2を設定させた場合は、アクセスポイント231の周波数の切替の予測回数が境界ポイントpAでの1回となる。
したがって、WSデータベースサーバ240は、通過ポイントp1においてアクセスポイント231が使用可能な周波数f1〜f3のうちの、周波数の切替の予測回数が少ない周波数f1をアクセスポイント231に設定させる。これにより、アクセスポイント231における周波数の切り替えを少なくすることができる。
(通信システムの各構成)
図20に示したアクセスポイント231およびWSデータベースサーバ240は、たとえば図3−1,図3−2と同様である。ただし、WSデータベースサーバ240の周波数選択部323は、特定した使用可能周波数ごとに、アクセスポイント231に設定させた場合に予測経路L1においてアクセスポイント231の周波数の切り替えが発生する予測回数を算出する。そして、周波数選択部323は、アクセスポイント231の使用可能周波数の中から、算出した予測回数が最も少ない使用周波数を、アクセスポイント231の使用周波数として選択する。
(実施の形態3にかかる通信システムの動作例)
図21は、図20に示した通信システムの動作例を示すシーケンス図である。図20に示した通信システム200は、たとえば図21に示す各ステップのように動作する。まず、アクセスポイント231が、アクセスポイント231の予測経路情報をWSデータベースサーバ240へ送信する(ステップS2101)。
つぎに、WSデータベースサーバ240が、ステップS2101によって送信された予測経路情報と、対応情報と、に基づいて、アクセスポイント231の現在位置に対応する使用可能周波数を特定する(ステップS2102)。つぎに、WSデータベースサーバ240が、アクセスポイント231に設定させた場合に予測経路L1において周波数の切り替えが生じる予測回数を、ステップS2102によって特定した使用可能周波数ごとに算出する(ステップS2103)。
つぎに、WSデータベースサーバ240が、ステップS2102によって特定した使用可能周波数の中から、ステップS2103によって算出した予測回数が最小の周波数を選択する(ステップS2104)。つぎに、WSデータベースサーバ240が、ステップS2104によって選択した周波数を示す使用周波数情報をアクセスポイント231へ送信する(ステップS2105)。
つぎに、アクセスポイント231が、ステップS2105によって送信された使用周波数情報が示す周波数を、アクセスポイント231が無線通信に用いる周波数に設定し(ステップS2106)、一連の動作を終了する。
以上の各ステップにより、アクセスポイント231の現在位置においてアクセスポイント231が使用可能な周波数のうちの、予測経路L1において周波数の切り替えが生じる予測回数が少ない周波数をアクセスポイント231に設定させることができる。これにより、アクセスポイント231における周波数の切り替えを少なくすることができる。
図21に示した動作は、たとえばアクセスポイント231の電源投入時に実行される。ただし、図21に示した動作を実行するタイミングはこれに限らない。
(予測経路の各位置における使用可能な周波数)
図22は、図20に示した予測経路の各位置における使用可能な周波数の一例を示す図である。図20に示したWSデータベースサーバ240の周波数選択部323は、通信部322から出力された予測経路情報と、WSデータベース321に記憶された対応情報と、に基づく演算によりたとえば図22に示すテーブル2200を作成する。
テーブル2200においては、図7に示したテーブル700と同様に、予測経路情報が示す予測経路に基づくアクセスポイント231の通過ポイントごとに、アクセスポイント231が使用可能な周波数が対応付けられている。
図22に示す例では、アクセスポイント231に周波数f1を設定した場合は、予測経路L1には周波数f1が使用不可となった履歴がないため、予測経路L1における周波数の切り替えの予測回数は0回である。アクセスポイント231に周波数f2を設定した場合は、予測経路L1のうちの通過ポイントp2における周波数f2が使用不可となった履歴があるため、予測経路L1において周波数の切り替えの予測回数は1回である。
したがって、周波数選択部323は、特定した周波数f1,f2のうちの、予測経路L1における周波数の切り替えの予測回数が最も少ない周波数f1をアクセスポイント231の使用周波数として選択する。
このように、実施の形態3によれば、無線通信装置の位置において無線通信装置が使用可能な周波数のうちの、予測経路において周波数の切り替えが生じる予測回数が少ない周波数を無線通信装置に設定することができる。これにより、無線通信装置における周波数の切り替えを少なくすることができる。
(実施の形態4)
実施の形態4において、実施の形態2と異なる部分について説明する。
(実施の形態4にかかる通信システム)
実施の形態4にかかる通信システム100は、たとえば図12−1,図12−2に示した通信システム100と同様である。ただし、無線通信装置110の取得部111は、無線通信装置110の位置を含む所定範囲における、無線通信装置110が無線通信に使用する周波数の切り替えの履歴を示す履歴情報を取得する。取得部111は、取得した履歴情報を算出部1211へ出力する。
算出部1211は、取得部111から出力された履歴情報に基づいて、受信部113から出力された周波数情報が示す周波数のそれぞれを対象に、対象の周波数から他の周波数への切り替えが所定範囲において発生した回数を算出する。そして、算出部1211は、周波数情報が示す周波数と、周波数情報が示す周波数ごとに算出した回数を選択部124へ通知する。
選択部124は、算出部1211から通知された回数に基づいて、算出部1211から通知された周波数の中から無線通信装置110が使用する周波数を選択する。そして、選択部124は、選択した周波数を通信部114へ通知する。
(実施の形態4にかかる通信システムの適用例)
図23は、実施の形態4にかかる通信システムの適用例を示す図である。図23において、図2に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。実施の形態4にかかる通信システム100は、たとえば図23に示す通信システム200に適用することができる。図2に示す車両2310にはアクセスポイント231が搭載されている。実施の形態4にかかる無線通信装置110は、たとえばアクセスポイント231に適用することができる。実施の形態4にかかる通信制御装置120は、たとえばWSデータベースサーバ240に適用することができる。
所定範囲2311は、アクセスポイント231の位置を含む所定範囲である。たとえば、所定範囲2311は、アクセスポイント231を中心とする所定半径の円に囲まれる範囲である。所定半径は、たとえばアクセスポイント231の移動速度によって決定される。たとえば、アクセスポイント231の移動速度(たとえば平均移動速度)がv[km/h]であるとすると、所定範囲2311は、アクセスポイント231を中心とし、半径がa・v(aは定数)の円に囲まれる範囲である。
たとえば、アクセスポイント231の移動速度は30[km/h]とし、定数a=1とする。この場合は、所定範囲2311は、アクセスポイント231の現在位置を中心とする半径30[km]の円となる。
図23に示す切替履歴2321〜2327は、過去にアクセスポイント231において周波数の切り替えが発生した位置と、切替前後の周波数と、を示す履歴のうちの、所定範囲2311に含まれる位置に対応する切替履歴である。アクセスポイント231は、切替履歴2321〜2327を取得する。たとえば、アクセスポイント231は、記憶している履歴の中から、履歴に対応する位置とアクセスポイント231の現在位置との間の距離が所定半径以下である履歴を抽出することによって切替履歴2321〜2327を取得する。
たとえば、アクセスポイント231の現在位置においてアクセスポイント231が使用可能な周波数が周波数f1〜f3であるとする。アクセスポイント231は、周波数f1〜f3のそれぞれを対象に、切替履歴2321〜2327のうちの、対象の周波数から他の周波数への切替履歴を含む履歴の数を算出する。
図23に示す例では、切替履歴2321〜2327のうちの、周波数f1から他の周波数への切替履歴を含む履歴の数が最も少ない(0個)。このため、アクセスポイント231は、アクセスポイント231の現在位置においてアクセスポイント231が使用可能な周波数f1〜f3のうちの周波数f1を設定する。これにより、アクセスポイント231における周波数の切り替えを少なくすることができる。
(通信システムの各構成)
図24−1は、図23に示した通信システムの各構成の一例を示す図である。図24−2は、図24−1に示した通信システムにおける信号の流れの一例を示す図である。図24−1,図24−2において、図14−1,図14−2に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。
<アクセスポイントの構成例>
図24−1,図24−2に示すように、アクセスポイント231は、たとえば、図14−1,図14−2に示した経路取得部311に代えて範囲取得部2411を備える。範囲取得部2411は、アクセスポイント231の現在位置を示す現在位置情報を取得する。そして、範囲取得部2411は、取得した現在位置情報を通信部312へ出力する。また、範囲取得部2411は、アクセスポイント231の予測範囲情報を取得する。予測範囲情報は、たとえば図23に示した所定範囲2311を示す情報である。そして、範囲取得部2411は、取得した予測範囲情報を周波数選択部1412へ出力する。
周波数選択部1412は、範囲取得部2411から出力された予測範囲情報と、通信部312から出力された使用可能周波数情報と、切替履歴記憶部1411から出力された切替履歴情報に基づいて、アクセスポイント231が使用する周波数を選択する。
実施の形態4にかかる取得部111は、たとえば範囲取得部2411によって実現することができる。
(通信システムの動作例)
図25は、図23に示した通信システムの動作例を示すシーケンス図である。図23に示した通信システム200は、たとえば図25に示す各ステップのように動作する。まず、アクセスポイント231が、アクセスポイント231の現在位置を示す現在位置情報をWSデータベースサーバ240へ送信する(ステップS2501)。
つぎに、WSデータベースサーバ240が、ステップS2501によって送信された現在位置情報が示す位置においてアクセスポイント231が使用可能な周波数を示す使用可能周波数情報をアクセスポイント231へ送信する(ステップS2502)。
つぎに、アクセスポイント231が、アクセスポイント231の予測範囲情報および切替履歴情報を取得する(ステップS2503)。つぎに、アクセスポイント231が、切替履歴情報に基づいて、予測範囲情報が示す予測範囲に含まれる切替履歴の数を、ステップS2502によって送信された使用可能周波数情報が示す使用可能周波数ごとに算出する(ステップS2504)。
つぎに、アクセスポイント231が、ステップS2502によって送信された使用可能周波数情報が示す使用可能周波数の中から、ステップS2504によって算出した数が最小の周波数を選択する(ステップS2505)。つぎに、アクセスポイント231が、無線通信に使用する周波数を、ステップS2505によって選択した周波数に設定し(ステップS2506)、一連の動作を終了する。
以上の各ステップにより、アクセスポイント231の予測範囲に含まれる切替履歴の数が少ない周波数をアクセスポイント231に設定させることができる。これにより、アクセスポイント231における周波数の切り替えを少なくすることができる。
図25に示した動作は、たとえばアクセスポイント231の電源投入時に実行される。ただし、図25に示した動作を実行するタイミングはこれに限らない。
(履歴の位置と現在位置との間の距離)
図26は、履歴の位置と現在位置との間の距離の一例を示す図である。アクセスポイント231の周波数選択部1412は、範囲取得部2411から出力された予測範囲情報と、切替履歴記憶部1411に記憶された切替履歴情報と、に基づいて、たとえば図26に示すテーブル2600を作成する。テーブル2600においては、たとえば図17に示した切替履歴情報1700の各履歴に対して、履歴の位置(緯度及び経度)とアクセスポイント231の現在位置との間の距離が対応付けられている。
たとえば、図23に示した所定範囲2311がアクセスポイント231の現在位置を中心とする半径30[km]の円であるとする。この場合は、テーブル2600のうちのレコード2602は、距離が35[km]であり所定範囲2311の範囲外である。これに対して、アクセスポイント231は、テーブル2600のうちの、所定範囲2311に含まれる位置に対応するレコード2601に基づいて周波数を選択する。
図26に示す例では、レコード2601において、周波数f1から他の周波数への切り替えの履歴は0個である。また、レコード2601において、周波数f2から他の周波数への切り替えの履歴は4個である。また、レコード2601において、周波数f3から他の周波数への切り替えの履歴は3個である。
したがって、周波数選択部1412は、周波数f1〜f3のうちの、所定範囲2311に含まれる履歴の数が最も少ない周波数f1をアクセスポイント231の使用周波数として選択する。
(所定範囲の他の例)
所定範囲2311がアクセスポイント231を中心とする所定半径の円に囲まれる範囲である場合について説明したが、所定範囲2311はこれに限らない。たとえば、アクセスポイント231の進行方向に基づいて決定されてもよい。
図27は、所定範囲の他の例を示す図である。図27において、アクセスポイント231のX軸方向の平均移動速度をVx、アクセスポイント231のY軸方向の平均移動速度をVyとする。また、アクセスポイント231の現在位置を(Px,Py)とする。この場合は、所定範囲2311を下記(1)式により表される範囲とすることができる。下記(1)式において、aは0≦a<1の範囲を取る実数値である。
(X−Px−a・Vx)2+(Y−Py−a・Vy)2
=Vx2+Vy2 …(1)
これにより、アクセスポイント231の現在位置より、アクセスポイント231の進行方向にずれた位置を中心とする円を所定範囲2311とすることができる。したがって、アクセスポイント231の移動先となる可能性が高い位置についての履歴情報に基づいて周波数を選択することができる。このため、無線通信装置における周波数の切り替えがより少なくなりやすい周波数を選択することができる。
このように、実施の形態4によれば、無線通信装置が使用可能な周波数のうちの、無線通信装置の位置を含む所定範囲における、対象の周波数から他の周波数への切り替えの履歴の数が少ない周波数を無線通信装置に設定することができる。これにより、無線通信装置における周波数の切り替えを少なくすることができる。
たとえば、アクセスポイント231の予測移動範囲をアクセスポイント231の移動速度などから算出し、算出した予測移動範囲において生じた周波数の切り替えの履歴を数えることによって周波数を選択することができる。これにより、無線通信装置における周波数の切り替えが少なくなる可能性が高い周波数を選択することができる。
(履歴の重み付け)
さらに、アクセスポイント231は、対象の周波数から他の周波数への切り替えの履歴を、対応する切り替えが発生した位置のアクセスポイント231からの距離に応じて重み付けして計数した値に基づいて周波数を選択してもよい。たとえば、履歴の重みは、対応する切り替えが発生した位置のアクセスポイント231からの距離が小さいほど大きくなる。これにより、アクセスポイント231の移動先となる可能性が高い位置についての履歴の重みを大きくして周波数を選択することができる。このため、無線通信装置における周波数の切り替えがより少なくなりやすい周波数を選択することができる。
たとえば、履歴の重みw(r)は、たとえば下記(2)式に示す単調減少関数によって算出することができる。下記(2)式において、Rは所定範囲2311の半径を示している。rは履歴に対応する切り替えが発生した位置のアクセスポイント231からの距離を示している。
w(r)=1−r/R …(2)
これにより、履歴の重みを、対応する切り替えが発生した位置のアクセスポイント231からの距離が小さいほど大きくすることができる。また、所定範囲2311の境界における履歴の重さを0とすることができる。
周波数fからの他の周波数への切り替えが生じたi番目の位置までのアクセスポイント231からの距離をrf(i)とすると、周波数fから他の周波数への切替回数Nfは、たとえば下記(3)式によって算出することができる。
Figure 2014102891
上記(3)式において、nfは、周波数fについて所定範囲2311において切り替えが生じた位置の数を示す。たとえば図26に示した例では、周波数f1についての切替回数Nf(Nf1)は0となる。また、周波数f2についての切替回数Nf(Nf2)は下記(4)式のようになる。また、周波数f3についての切替回数Nf(Nf3)は下記(5)式のようになる。
Figure 2014102891
Figure 2014102891
(実施の形態5)
実施の形態5について、実施の形態1と異なる部分について説明する。
(実施の形態5にかかる通信システム)
図28−1は、実施の形態5にかかる通信システムの一例を示す図である。図28−2は、図28−1に示した通信システムにおける信号の流れの一例を示す図である。図28−1,図28−2において、図1−1,図1−2に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。
無線通信装置2830は、無線通信装置110と同様に、無線通信装置2830の位置において無線通信装置2830が使用可能な周波数を選択して無線通信を行う。また、無線通信装置110および無線通信装置2830における位置と使用可能な周波数との対応情報は共通である。無線通信装置2830は、周波数の切り替えが生じた場合に切替情報を通信制御装置120へ送信する。切替情報には、たとえば、周波数の切り替えが生じた時間および位置と、切替前後の周波数と、を示す情報が含まれる。また、無線通信装置2830は複数存在していてもよい。
<通信制御装置>
実施の形態5にかかる通信制御装置120は、図1−1,図1−2に示した構成に加えて、受信部2821と、記憶部2822と、を備える。受信部2821は、無線通信装置2830によって送信された切替情報を受信する。そして、受信部2821は、受信した切替情報を記憶部2822に記憶させる。
算出部123は、記憶部2822に記憶された切替情報に基づいて、特定した周波数のそれぞれを対象に、受信部121から出力された経路情報が示す予測経路において、対象の周波数から他の周波数への切り替えが発生した回数を算出する。そして、算出部123は、特定した周波数と、特定した周波数ごとに算出した回数と、を選択部124へ通知する。
もしくは、算出部123は、記憶部2822に記憶された切替情報に基づいて、特定した周波数のそれぞれを対象に、受信部121から出力された経路情報が示す予測経路において、対象の周波数から他の周波数への切り替えが発生するまでの時間もしくは距離を算出する。そして、算出部123は、特定した周波数と、特定した周波数ごとに算出した切り替えまでに要する時間もしくは距離を選択部124へ通知する。
選択部124は、算出部123から通知された回数もしくは切り替えまでに要する時間ないし距離に基づいて、算出部123から通知された周波数の中から無線通信装置110が使用する周波数を選択する。たとえば、選択部124は、算出部123から通知された周波数のうちの、算出部123から通知された回数が少ない周波数を優先的に選択する。通知された情報が切替までに要する時間ないし距離の場合は、時間が長い、もしくは距離が最も遠い周波数を選択する。
実施の形態5にかかる通信システム100により、無線通信装置110の位置において無線通信装置110が使用可能な周波数のうちの、予測経路において他の周波数への切り替えが発生した回数が少ない周波数、もしくは切り替えまでに要する時間ないし距離が最も長い周波数、を無線通信装置110に設定させることができる。
図28−3は、図28−1に示した通信システムにおける信号の流れの別の例を示す図である。図28−3において、図28−2に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図28−3に示すように、無線通信装置110の取得部111は、無線通信装置110の位置を含む所定範囲を示す範囲情報を取得する。所定範囲は、たとえば実施の形態4において説明した所定範囲(予測移動範囲)と同様である。そして、取得部111は、取得した範囲情報を送信部112へ出力する。送信部112は、取得部111から出力された範囲情報を通信制御装置120へ送信する。
通信制御装置120の受信部121は、無線通信装置110から送信された範囲情報を受信する。そして、受信部121は、受信した範囲情報を算出部123へ出力する。算出部123は、記憶部2822に記憶された切替情報に基づいて、特定した周波数のそれぞれを対象に、受信部121から出力された範囲情報が示す所定範囲において、対象の周波数から他の周波数への切り替えが発生した回数を算出する。
図28−3に示した通信システム100により、無線通信装置110の位置において無線通信装置110が使用可能な周波数のうちの、所定範囲において他の周波数への切り替えが発生した回数が少ない周波数を無線通信装置110に設定させることができる。これにより、無線通信装置110における周波数の切り替えを少なくすることができる。
また、無線通信装置2830と同様に無線通信装置110も、周波数の切り替えが生じた場合に切替情報を通信制御装置120へ送信してもよい。受信部2821は、無線通信装置2830によって送信された切替情報を受信し、受信した切替情報を記憶部2822に記憶させる。これにより、無線通信装置110および無線通信装置2830において他の周波数への切り替えが発生した回数が少ない周波数を無線通信装置110に設定させることができる。
(実施の形態5にかかる通信システムの適用例)
図29は、実施の形態5にかかる通信システムの適用例を示す図である。図29において、図2に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図1−1,図1−2に示した通信システム100は、たとえば図29に示す通信システム200に適用することができる。バス車両2920にはアクセスポイント2921が搭載されている。バス車両2930にはアクセスポイント2931が搭載されている。図28−1,図28−2に示した無線通信装置2830は、たとえばアクセスポイント2921,2931のそれぞれに適用することができる。
アクセスポイント231,2921,2931は、周波数の切り替えが発生すると、周波数の切り替えが生じた位置と、切替前後の周波数と、を示す切替情報を切替履歴データベースサーバ2910へ送信する。切替履歴データベースサーバ2910は、アクセスポイント231,2921,2931から送信された切替情報を記憶する。
このように、複数のWS機器からの周波数の切替情報を切替履歴データベースサーバ2910に集約し、集約した切替情報に基づいてアクセスポイント231が使用する周波数を選択することができる。また、切替履歴データベースサーバ2910に集約した切替情報に基づいてアクセスポイント2921,2931が使用する周波数も選択してもよい。
(通信システムの構成)
図30−1は、図29に示した通信システムの構成の一例を示す図である。図30−2は、図30−1に示した通信システムの構成における信号の流れの一例を示す図である。図30−1,図30−2において、図3−1,図3−2に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。
<切替履歴データベースサーバ>
図30−1,図30−2に示すように、切替履歴データベースサーバ2910は、通信部3011と、切替履歴データベース3012と、周波数選択部3013と、を備える。通信部3011は、アクセスポイント231,2921,2931との間で無線通信を行う。たとえば、通信部3011は、アクセスポイント2921,2931から送信される切替情報を受信する。そして、通信部3011は、受信した切替情報を切替履歴データベース3012に記憶させる。
また、通信部3011は、アクセスポイント231から送信された予測経路情報を受信する。そして、通信部3011は、受信した予測経路情報を周波数選択部3013へ出力する。また、通信部3011は、受信した予測経路情報が示すアクセスポイント231の現在位置を示す現在位置情報をWSデータベースサーバ240へ送信する。
また、通信部3011は、WSデータベースサーバ240から送信された使用可能周波数情報を受信する。そして、通信部3011は、受信した使用可能周波数情報を周波数選択部3013へ出力する。また、通信部3011は、周波数選択部3013から出力された使用周波数情報をアクセスポイント231へ送信する。
周波数選択部3013は、通信部3011から出力された予測経路情報および使用可能周波数情報と、切替履歴データベース3012に記憶された切替情報と、に基づいて、アクセスポイント231が使用する周波数を選択する。そして、周波数選択部3013は、選択した周波数を示す使用周波数情報を通信部3011へ出力する。
<WSデータベースサーバの構成例>
図30−1,図30−2に示すように、WSデータベースサーバ240は、WSデータベース321と、通信部322と、を備える。通信部322は、切替履歴データベースサーバ2910との間で有線通信を行う。たとえば、通信部322は、切替履歴データベースサーバ2910から送信された現在位置情報を受信する。そして、通信部322は、受信した現在位置情報が示すアクセスポイント231の現在位置と、WSデータベース321に記憶された対応情報と、に基づいてアクセスポイント231の使用可能周波数を特定する。通信部322は、特定した使用可能周波数を示す使用可能周波数情報を切替履歴データベースサーバ2910へ送信する。
図28−1,図28−2に示した受信部121,2821および送信部125は、たとえば通信部3011によって実現することができる。図28−1,図28−2に示した取得部122は、たとえばWSデータベースサーバ240によって実現することができる。図28−1,図28−2に示した算出部123および選択部124は、たとえば周波数選択部3013によって実現することができる。図28−1,図28−2に示した記憶部2822は、たとえば切替履歴データベース3012によって実現することができる。
(切替履歴データベースサーバのハードウェア構成)
切替履歴データベースサーバ2910は、たとえば図3−4に示した情報処理装置340によって実現することができる。通信部3011は、たとえば図3−4に示した有線通信インタフェース344および無線通信インタフェース345によって実現することができる。切替履歴データベース3012は、たとえば図3−4に示したメモリ342によって実現することができる。周波数選択部3013は、たとえば図3−4に示したCPU341によって実現することができる。
(通信システムの動作例)
図31は、図29に示した通信システムの動作例を示すシーケンス図である。図29に示した通信システム200は、たとえば図31に示す各ステップのように動作する。まず、アクセスポイント231が、アクセスポイント231の現在位置および予測経路を示す予測経路情報を切替履歴データベースサーバ2910へ送信する(ステップS3101)。つぎに、切替履歴データベースサーバ2910が、ステップS3101によって送信された予測経路情報が示すアクセスポイント231の現在位置を示す現在位置情報をWSデータベースサーバ240へ送信する(ステップS3102)。
つぎに、WSデータベースサーバ240が、ステップS3102によって送信された現在位置情報が示す位置において使用可能な周波数を示す使用可能周波数情報を切替履歴データベースサーバ2910へ送信する(ステップS3103)。
つぎに、切替履歴データベースサーバ2910が、予測経路情報が示す予測経路に含まれる切替履歴の数を、ステップS3103によって送信された使用可能周波数情報が示す使用可能周波数ごとに算出する(ステップS3104)。つぎに、切替履歴データベースサーバ2910が、使用可能周波数情報が示す使用可能周波数のうちの、ステップS3104によって算出した数が最小の周波数を選択する(ステップS3105)。
つぎに、切替履歴データベースサーバ2910が、ステップS3105によって選択した周波数を示す使用周波数情報をアクセスポイント231へ送信する(ステップS3106)。つぎに、アクセスポイント231が、ステップS3106によって送信された使用周波数情報が示す周波数を、アクセスポイント231が無線通信に用いる周波数に設定し(ステップS3107)、一連の動作を終了する。
以上の各ステップにより、アクセスポイント231の現在位置においてアクセスポイント231が使用可能な周波数のうちの、予測経路に含まれる切替履歴の数が少ない周波数をアクセスポイント231に設定させることができる。これにより、アクセスポイント231における周波数の切り替えを少なくすることができる。
図31に示した動作は、たとえばアクセスポイント231の電源投入時に実行される。ただし、図31に示した動作を実行するタイミングはこれに限らない。たとえば、アクセスポイント231の移動にともなってアクセスポイント231が使用中の周波数が使用不可となるごとに図31に示した動作が実行されてもよい。これにより、電源投入時に限らず、アクセスポイント231における周波数の切り替えを少なくすることができる。
または、アクセスポイント231の予測経路L1が変化するごとに図31に示した動作が実行されてもよい。または、周期的に図31に示した動作が実行されてもよい。これにより、リルート等によってアクセスポイント231の予測経路L1が変化しても、アクセスポイント231における周波数の切り替えを少なくすることができる。
(切替情報)
図32は、切替情報の一例を示す図である。アクセスポイント231,2921,2931は、周波数の切り替えが発生すると、たとえば図32に示す切替情報3200を切替履歴データベースサーバ2910へ送信する。切替情報3200においては、周波数の切り替えが発生した位置と、切替情報と、が対応付けられている。切替情報は、切替前後の周波数を示している。
たとえば、切替情報3200の一つ目のレコードは、緯度(36[°]、38’55”)かつ経度(140[°]、33’20”)において周波数が周波数f2から周波数f3に切り替わったことを示している。
このように、実施の形態5によれば、無線通信装置の位置において無線通信装置が使用可能な周波数のうちの、予測経路において他の周波数への切り替えが発生した回数が少ない周波数を無線通信装置に設定させることができる。これにより、無線通信装置における周波数の切り替えを少なくすることができる。
(実施の形態6)
実施の形態6について、上記の各実施の形態と異なる部分について説明する。上記の各実施の形態においては、アクセスポイント231などのWS機器によるネットワークが一つのみの場合について説明したが、複数のネットワークが存在する場合は相互干渉について考慮した構成としてもよい。
たとえば、WSデータベースサーバ240においてそれぞれのネットワークに属するWS機器の使用周波数を管理し、隣接するネットワーク間で異なる周波数を使用することにより、相互干渉を避けることができる。
また、移動するアクセスポイント231から予測経路を受信したWSデータベースサーバ240は、アクセスポイント231が通る経路において他のWS機器との干渉を抑えるように周波数使用を管理する。
たとえば、アクセスポイント231に対する周波数の割り当ては先着順に行われる。アクセスポイント231の使用周波数を選択するにあたり、アクセスポイント231の予測経路の付近に位置する他のWS機器の周波数の使用状況も考慮する。
または、上記の各実施の形態において説明した方法によって選択した周波数が、アクセスポイント231の予測経路の付近に位置する他のWS機器によって使用されていた場合は、他のWS機器に周波数を変更させてもよい。
(実施の形態6の通信システムの適用例)
図33は、実施の形態6の通信システムの適用例を示す図である。図33において、図10に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。
図33に示す例では、通過ポイントp2は、エリア1021に含まれず、エリア221,1011に含まれている。このため、アクセスポイント231は、通過ポイントp2においては周波数f1,f4が使用可能である。通過ポイントp3〜p6は、エリア221,1011,1021に含まれている。このため、アクセスポイント231は、通過ポイントp3〜p6においては周波数f1を使用可能である。通過ポイントp7は、エリア1011に含まれず、エリア221,1021に含まれている。このため、アクセスポイント231は、通過ポイントp7においては周波数f1,f3が使用可能である。
ただし、アクセスポイント231の予測経路L1の付近にはWS機器3310が位置し、WS機器3310は周波数f1を使用して無線通信を行っているとする。エリア3311は、WS機器3310による周波数f1を使用した無線通信との干渉が生じるエリアである。この場合は、アクセスポイント231がたとえば境界ポイントpAから通過ポイントp2の間で周波数f1を使用するとWS機器3310との間で干渉が生じる。
アクセスポイント231およびWS機器3310は、周波数を二次的に利用するWS機器であることから、テレビ局220,1010,1020のように免許が割り当てられたシステムと異なり、割り当てに関する優先度は設定されていない。しかし、アクセスポイント231およびWS機器3310は、同じ周波数を用いない方が望ましい。
一例としては、アクセスポイント231およびWS機器3310が選択した周波数も用いて使用可能な周波数を示すテーブルを更新し、更新したテーブルを用いてアクセスポイント231およびWS機器3310の周波数を選択することができる。
(予測経路の各位置における使用可能な周波数)
図34は、図33に示した予測経路における使用可能な周波数の一例を示す図である。図33に示したWSデータベースサーバ240の周波数選択部323は、通信部322から出力された予測経路情報と、WSデータベース321に記憶された対応情報と、に基づく演算によりたとえば図33に示すテーブル3400を作成する。
テーブル3400においては、図7に示したテーブル700と同様に、予測経路情報が示す予測経路に基づくアクセスポイント231の通過ポイントごとに、アクセスポイント231が使用可能な周波数が対応付けられている。
(使用可能な周波数を示すテーブルの更新)
図35は、使用可能な周波数を示すテーブルの更新結果の一例を示す図である。WS機器3310が周波数f1を使用中の場合は、境界ポイントpAから通過ポイントp2においてアクセスポイント231は周波数f1が使用できない。このため、テーブル3400においては、境界ポイントpAおよび通過ポイントp2に対応する周波数として周波数f1が除外されている。したがって、この場合は、アクセスポイント231が使用する周波数として、たとえば、周波数f1,f2,f4のうち境界ポイントpBまで切り替えが生じない周波数f4が選択される。
図36は、使用可能な周波数を示すテーブルの更新結果の他の例を示す図である。たとえばWS機器3310が周波数を周波数f1から周波数f4に切り替えられた場合は、境界ポイントpAから通過ポイントp2においてアクセスポイント231は周波数f4が使用できなくなる。また、境界ポイントpAから通過ポイントp2においてアクセスポイント231は周波数f1が使用できるようになる。
このため、テーブル3400においては、境界ポイントpAおよび通過ポイントp2に対応する周波数として周波数f4が除外されている。したがって、この場合は、アクセスポイント231が使用する周波数として、たとえば、周波数f1,f2,f4のうち切り替えが生じない周波数f1が選択される。
以上説明したように、通信システム、通信制御装置、無線通信装置および通信方法によれば、周波数の切替回数を低減することができる。このため、たとえば周波数の切り替えに伴う通信量を低減することができる。
上述した各実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)無線通信装置および通信制御装置を含む通信システムであって、
前記無線通信装置は、
前記無線通信装置の位置および前記無線通信装置の予測経路を示す経路情報を前記通信制御装置へ送信する送信部を備え、
前記通信制御装置は、
前記無線通信装置の位置と前記無線通信装置が使用可能な周波数との対応情報と、前記無線通信装置によって送信された経路情報と、に基づいて、前記無線通信装置の位置において前記無線通信装置が使用可能な周波数のそれぞれを対象に、対象の周波数を前記無線通信装置が使用不可となるまでの予測時間または予測移動距離を算出する算出部と、
前記算出部によって算出された予測時間または予測移動距離に基づいて、前記無線通信装置の位置において前記無線通信装置が使用可能な周波数の中から前記無線通信装置が使用する周波数を選択する選択部と、
前記選択部によって選択された周波数を示す周波数情報を前記無線通信装置へ送信する送信部と、
を備え、
前記無線通信装置は、
前記通信制御装置によって送信された周波数情報が示す周波数を使用して無線通信を行う通信部を備える、
ことを特徴とする通信システム。
(付記2)前記算出部は、前記対応情報に基づいて、前記経路情報が示す前記無線通信装置の位置において前記無線通信装置が使用可能な周波数を特定し、特定した周波数のそれぞれを対象に、前記対応情報と、前記経路情報が示す前記無線通信装置の予測経路と、に基づいて、前記予測時間または予測移動距離を算出することを特徴とする付記1に記載の通信システム。
(付記3)前記無線通信に使用中の周波数が使用不可となるごとに、
前記無線通信装置の前記送信部は前記経路情報を前記通信制御装置へ送信し、
前記無線通信装置の前記通信部は前記通信制御装置によって送信された周波数情報が示す周波数を使用して無線通信を行う、
ことを特徴とする付記1または2に記載の通信システム。
(付記4)前記予測経路が変化するごとに、
前記無線通信装置の前記送信部は前記経路情報を前記通信制御装置へ送信し、
前記無線通信装置の前記通信部は前記通信制御装置によって送信された周波数情報が示す周波数を使用して無線通信を行う、
ことを特徴とする付記1または2に記載の通信システム。
(付記5)周期的に、
前記無線通信装置の前記送信部は前記経路情報を前記通信制御装置へ送信し、
前記無線通信装置の前記通信部は前記通信制御装置によって送信された周波数情報が示す周波数を使用して無線通信を行う、
ことを特徴とする付記1または2に記載の通信システム。
(付記6)前記算出部は、さらに、前記選択された周波数を前記無線通信装置が使用不可となる位置において前記無線通信装置が使用可能な周波数のそれぞれを対象に、前記選択された周波数を前記無線通信装置が使用不可となってから、対象の周波数を前記無線通信装置が使用不可となるまでの予測時間または予測移動距離を算出し、
前記選択部は、算出した予測時間または予測移動距離に基づいて、前記使用不可となる位置において前記無線通信装置が使用可能な周波数の中から前記無線通信装置が使用する周波数を選択し、
前記通信制御装置の前記送信部は、前記無線通信装置の位置について前記選択部によって選択された第1周波数と、前記使用不可となる位置について前記選択部によって選択された第2周波数と、を示す周波数情報を前記無線通信装置へ送信し、
前記通信部は、前記通信制御装置によって送信された周波数情報が示す前記第1周波数を使用して無線通信を行い、前記第1周波数が使用不可となると前記周波数情報が示す前記第2周波数を使用して無線通信を行う、
ことを特徴とする付記1〜5のいずれか一つに記載の通信システム。
(付記7)前記経路情報は、前記予測経路に含まれる各位置と、前記各位置を通過する予測時刻と、を示す情報を含み、
前記算出部は、前記対応情報と、前記経路情報が示す前記各位置および前記予測時刻と、に基づいて、前記対象の周波数を前記無線通信装置が使用不可となるまでの予測時間を算出することを特徴とする付記1〜6のいずれか一つに記載の通信システム。
(付記8)前記経路情報は、前記予測経路に含まれる各位置を示す情報を含み、
前記算出部は、前記対応情報と、前記経路情報が示す前記各位置と、に基づいて、前記対象の周波数を前記無線通信装置が使用不可となるまでの予測移動距離を算出することを特徴とする付記1〜6のいずれか一つに記載の通信システム。
(付記9)無線通信装置の位置および前記無線通信装置の予測経路を示す経路情報を前記無線通信装置から受信する受信部と、
前記無線通信装置の位置と前記無線通信装置が使用可能な周波数との対応情報と、前記受信部によって受信された経路情報と、に基づいて、前記無線通信装置の位置において前記無線通信装置が使用可能な周波数のそれぞれを対象に、対象の周波数を前記無線通信装置が使用不可となるまでの予測時間または予測移動距離を算出する算出部と、
前記算出部によって算出された予測時間または予測移動距離に基づいて、前記無線通信装置の位置において前記無線通信装置が使用可能な周波数の中から前記無線通信装置が使用する周波数を選択する選択部と、
前記選択部によって選択された周波数を示す周波数情報を前記無線通信装置へ送信する送信部と、
を備えることを特徴とする通信制御装置。
(付記10)無線通信装置から受信した前記無線通信装置の位置および前記無線通信装置の予測経路を示す経路情報と、前記無線通信装置の位置と前記無線通信装置が使用可能な周波数との対応情報と、に基づいて、前記無線通信装置の位置において前記無線通信装置が使用可能な周波数のそれぞれを対象に、対象の周波数を前記無線通信装置が使用不可となるまでの予測時間または予測移動距離を算出し、算出した予測時間または予測移動距離に基づいて、前記無線通信装置の位置において前記無線通信装置が使用可能な周波数の中から前記無線通信装置が使用する周波数を選択する通信制御装置へ、自装置の位置および自装置の予測経路を示す経路情報を送信する送信部と、
前記通信制御装置によって選択された周波数を示す周波数情報を前記通信制御装置から受信する受信部と、
前記受信部によって受信された周波数情報が示す周波数を使用して無線通信を行う通信部と、
を備えることを特徴とする無線通信装置。
(付記11)無線通信装置および通信制御装置を含む通信システムの通信方法であって、
前記無線通信装置が、
前記無線通信装置の位置および前記無線通信装置の予測経路を示す経路情報を前記通信制御装置へ送信し、
前記通信制御装置が、
前記無線通信装置の位置と前記無線通信装置が使用可能な周波数との対応情報と、前記無線通信装置によって送信された経路情報と、に基づいて、前記無線通信装置の位置において前記無線通信装置が使用可能な周波数のそれぞれを対象に、対象の周波数を前記無線通信装置が使用不可となるまでの予測時間または予測移動距離を算出し、
算出した予測時間または予測移動距離に基づいて、前記無線通信装置の位置において前記無線通信装置が使用可能な周波数の中から前記無線通信装置が使用する周波数を選択し、
選択した周波数を示す周波数情報を前記無線通信装置へ送信し、
前記無線通信装置が、
前記通信制御装置によって送信された周波数情報が示す周波数を使用して無線通信を行う、
ことを特徴とする通信方法。
(付記12)無線通信装置および通信制御装置を含む通信システムであって、
前記無線通信装置は、
前記無線通信装置の位置を示す位置情報を前記通信制御装置へ送信する送信部を備え、
前記通信制御装置は、
前記無線通信装置の位置と前記無線通信装置が使用可能な周波数との対応情報に基づいて、前記無線通信装置によって送信された位置情報が示す位置において前記無線通信装置が使用可能な周波数を示す周波数情報を送信する送信部を備え、
前記無線通信装置は、
前記無線通信装置が無線通信に使用する周波数の、前記無線通信装置の予測経路に含まれる位置における切り替えの履歴を示す履歴情報を取得する取得部と、
前記取得部によって取得された履歴情報に基づいて、前記通信制御装置によって送信された周波数情報が示す周波数のそれぞれを対象に、対象の周波数を前記無線通信装置が使用不可となるまでの予測時間または予測移動距離を算出する算出部と、
前記算出部によって算出された予測時間または予測移動距離に基づいて、前記位置情報が示す位置において前記無線通信装置が使用可能な周波数の中から前記無線通信装置が使用する周波数を選択する選択部と、
前記選択部によって選択された周波数を使用して無線通信を行う通信部と、
を備える、
ことを特徴とする通信システム。
(付記13)前記履歴情報は、前記予測経路において周波数の切り替えが発生した位置および切り替え前の周波数を示す情報を含み、
前記算出部は、前記対応情報と、前記履歴情報が示す位置および周波数と、に基づいて、前記対象の周波数を前記無線通信装置が使用不可となるまでの予測時間を算出することを特徴とする付記12に記載の通信システム。
(付記14)前記履歴情報は、前記無線通信装置が無線通信に使用する周波数の、前記予測経路に含まれる位置と、前記予測経路に含まれる位置を前記無線通信装置が通過した方向と、の組み合わせに対応する切り替えの履歴を含み、
前記算出部は、前記履歴情報が示す前記組み合わせに基づいて、前記対象の周波数を前記無線通信装置が使用不可となるまでの予測時間または予測移動距離を算出することを特徴とする付記12または13に記載の通信システム。
(付記15)自装置の位置において自装置が使用可能な周波数を示す周波数情報を取得する第1取得部と、
自装置が無線通信に使用する周波数の、自装置の予測経路に含まれる位置における切り替えの履歴を示す履歴情報を取得する第2取得部と、
前記第2取得部によって取得された履歴情報に基づいて、前記第1取得部によって取得された周波数情報が示す周波数のそれぞれを対象に、対象の周波数を自装置が使用不可となるまでの予測時間または予測移動距離を算出する算出部と、
前記算出部によって算出された予測時間または予測移動距離に基づいて、前記周波数情報が示す周波数の中から自装置が使用する周波数を選択する選択部と、
前記選択部によって選択された周波数を使用して無線通信を行う通信部と、
を備えることを特徴とする無線通信装置。
(付記16)無線通信装置および通信制御装置を含む通信システムの通信方法であって、
前記無線通信装置が、
前記無線通信装置の位置を示す位置情報を前記通信制御装置へ送信し、
前記通信制御装置が、
前記無線通信装置の位置と前記無線通信装置が使用可能な周波数との対応情報に基づいて、前記無線通信装置によって送信された位置情報が示す位置において前記無線通信装置が使用可能な周波数を示す周波数情報を送信し、
前記無線通信装置が、
前記無線通信装置が無線通信に使用する周波数の、前記無線通信装置の予測経路に含まれる位置における切り替えの履歴を示す履歴情報を取得し、
取得した履歴情報に基づいて、前記通信制御装置によって送信された周波数情報が示す周波数のそれぞれを対象に、対象の周波数を前記無線通信装置が使用不可となるまでの予測時間または予測移動距離を算出し、
算出した予測時間または予測移動距離に基づいて、前記位置情報が示す位置において前記無線通信装置が使用可能な周波数の中から前記無線通信装置が使用する周波数を選択し、
選択した周波数を使用して無線通信を行う、
ことを特徴とする通信方法。
(付記17)無線通信装置および通信制御装置を含む通信システムであって、
前記無線通信装置は、
前記無線通信装置の位置および前記無線通信装置の予測経路を示す経路情報を前記通信制御装置へ送信する送信部を備え、
前記通信制御装置は、
前記無線通信装置によって送信された経路情報と、前記無線通信装置の位置と前記無線通信装置が使用可能な周波数との対応情報と、に基づいて、前記無線通信装置の位置において前記無線通信装置が使用可能な周波数のそれぞれを対象に、対象の周波数を前記無線通信装置に設定した場合に前記予測経路において発生する、前記無線通信装置が無線通信に使用する周波数の切り替えの予測回数を算出する算出部と、
前記算出部によって算出された予測回数に基づいて、前記無線通信装置の位置において前記無線通信装置が使用可能な周波数の中から前記無線通信装置が使用する周波数を選択する選択部と、
前記選択部によって選択された周波数を示す周波数情報を前記無線通信装置へ送信する送信部と、
を備え、
前記無線通信装置は、
前記通信制御装置によって送信された周波数情報が示す周波数を使用して無線通信を行う通信部を備える、
ことを特徴とする通信システム。
(付記18)無線通信装置の位置および前記無線通信装置の予測経路を示す経路情報を前記無線通信装置から受信する受信部と、
前記無線通信装置の位置と前記無線通信装置が使用可能な周波数との対応情報と、前記受信部によって受信された経路情報と、に基づいて、前記無線通信装置の位置において前記無線通信装置が使用可能な周波数のそれぞれを対象に、対象の周波数を前記無線通信装置に設定した場合に前記予測経路において発生する、前記無線通信装置が無線通信に使用する周波数の切り替えの予測回数を算出する算出部と、
前記算出部によって算出された予測回数に基づいて、前記無線通信装置の位置において前記無線通信装置が使用可能な周波数の中から前記無線通信装置が使用する周波数を選択する選択部と、
前記選択部によって選択された周波数を示す周波数情報を前記無線通信装置へ送信する送信部と、
を備えることを特徴とする通信制御装置。
(付記19)無線通信装置から受信した前記無線通信装置の位置および前記無線通信装置の予測経路を示す経路情報と、前記無線通信装置の位置と前記無線通信装置が使用可能な周波数との対応情報と、に基づいて、前記無線通信装置の位置において前記無線通信装置が使用可能な周波数のそれぞれを対象に、対象の周波数を前記無線通信装置に設定した場合に前記予測経路において発生する、前記無線通信装置が無線通信に使用する周波数の切り替えの予測回数を算出し、算出した予測回数に基づいて、前記無線通信装置の位置において前記無線通信装置が使用可能な周波数の中から前記無線通信装置が使用する周波数を選択する通信制御装置へ、自装置の位置および自装置の予測経路を示す経路情報を送信する送信部と、
前記通信制御装置によって選択された周波数を示す周波数情報を前記通信制御装置から受信する受信部と、
前記受信部によって受信された周波数情報が示す周波数を使用して無線通信を行う通信部と、
を備えることを特徴とする無線通信装置。
(付記20)無線通信装置および通信制御装置を含む通信システムの通信方法であって、
前記無線通信装置が、
前記無線通信装置の位置および前記無線通信装置の予測経路を示す経路情報を前記通信制御装置へ送信し、
前記通信制御装置が、
前記無線通信装置によって送信された経路情報と、前記無線通信装置の位置と前記無線通信装置が使用可能な周波数との対応情報と、に基づいて、前記無線通信装置の位置において前記無線通信装置が使用可能な周波数のそれぞれを対象に、対象の周波数を前記無線通信装置に設定した場合に前記予測経路において発生する、前記無線通信装置が無線通信に使用する周波数の切り替えの予測回数を算出し、
算出した予測回数に基づいて、前記無線通信装置の位置において前記無線通信装置が使用可能な周波数の中から前記無線通信装置が使用する周波数を選択し、
選択した周波数を示す周波数情報を前記無線通信装置へ送信し、
前記無線通信装置が、
前記通信制御装置によって送信された周波数情報が示す周波数を使用して無線通信を行う、
ことを特徴とする通信方法。
(付記21)無線通信装置および通信制御装置を含む通信システムであって、
前記無線通信装置は、
前記無線通信装置の位置を示す位置情報を前記通信制御装置へ送信する送信部を備え、
前記通信制御装置は、
前記無線通信装置の位置と前記無線通信装置が使用可能な周波数との対応情報に基づいて、前記無線通信装置によって送信された位置情報が示す位置において前記無線通信装置が使用可能な周波数を示す周波数情報を送信する送信部を備え、
前記無線通信装置は、
前記無線通信装置が無線通信に使用する周波数の、前記無線通信装置の予測経路に含まれる位置における切り替えの履歴を示す履歴情報を取得する取得部と、
前記取得部によって取得された履歴情報に基づいて、前記通信制御装置によって送信された周波数情報が示す周波数のそれぞれを対象に、対象の周波数を前記無線通信装置に設定した場合に前記予測経路において発生する、前記無線通信装置が無線通信に使用する周波数の切り替えの予測回数を算出する算出部と、
前記算出部によって算出された予測回数に基づいて、前記位置情報が示す位置において前記無線通信装置が使用可能な周波数の中から前記無線通信装置が使用する周波数を選択する選択部と、
前記選択部によって選択された周波数を使用して無線通信を行う通信部と、
を備える、
ことを特徴とする通信システム。
(付記22)自装置の位置において自装置が使用可能な周波数を示す周波数情報を取得する第1取得部と、
自装置が無線通信に使用する周波数の、自装置の予測経路に含まれる位置における切り替えの履歴を示す履歴情報を取得する第2取得部と、
前記第2取得部によって取得された履歴情報に基づいて、前記第1取得部によって取得された周波数情報が示す周波数のそれぞれを対象に、対象の周波数を自装置に設定した場合に前記予測経路において発生する、自装置が無線通信に使用する周波数の切り替えの予測回数を算出する算出部と、
前記算出部によって算出された予測回数に基づいて、自装置の位置において自装置が使用可能な周波数の中から自装置が使用する周波数を選択する選択部と、
前記選択部によって選択された周波数を使用して無線通信を行う通信部と、
を備えることを特徴とする無線通信装置。
(付記23)無線通信装置および通信制御装置を含む通信システムの通信方法であって、
前記無線通信装置は、
前記無線通信装置の位置を示す位置情報を前記通信制御装置へ送信し、
前記通信制御装置は、
前記無線通信装置の位置と前記無線通信装置が使用可能な周波数との対応情報に基づいて、前記無線通信装置によって送信された位置情報が示す位置において前記無線通信装置が使用可能な周波数を示す周波数情報を送信し、
前記無線通信装置は、
前記無線通信装置が無線通信に使用する周波数の、前記無線通信装置の予測経路に含まれる位置における切り替えの履歴を示す履歴情報を取得し、
取得した履歴情報に基づいて、前記通信制御装置によって送信された周波数情報が示す周波数のそれぞれを対象に、対象の周波数を前記無線通信装置に設定した場合に前記予測経路において発生する、前記無線通信装置が無線通信に使用する周波数の切り替えの予測回数を算出し、
算出した予測回数に基づいて、前記位置情報が示す位置において前記無線通信装置が使用可能な周波数の中から前記無線通信装置が使用する周波数を選択し、
選択した周波数を使用して無線通信を行う、
ことを特徴とする通信方法。
(付記24)無線通信装置および通信制御装置を含む通信システムであって、
前記無線通信装置は、
前記無線通信装置の位置を示す位置情報を前記通信制御装置へ送信する送信部を備え、
前記通信制御装置は、
前記無線通信装置の位置と前記無線通信装置が使用可能な周波数との対応情報に基づいて、前記無線通信装置によって送信された位置情報が示す位置において前記無線通信装置が使用可能な周波数を示す周波数情報を前記無線通信装置へ送信する送信部を備え、
前記無線通信装置は、
前記無線通信装置が無線通信に使用する周波数の、前記無線通信装置の位置を含む所定範囲における切り替えの履歴を示す履歴情報を取得する取得部と、
前記取得部によって取得された履歴情報に基づいて、前記通信制御装置によって送信された周波数情報が示す周波数のそれぞれを対象に、前記所定範囲における、対象の周波数から他の周波数への切り替えの履歴の数に応じた値を算出する算出部と、
前記算出部によって算出された値に基づいて、前記位置情報が示す位置において前記無線通信装置が使用可能な周波数の中から前記無線通信装置が使用する周波数を選択する選択部と、
前記選択部によって選択された周波数を使用して無線通信を行う通信部と、
を備える、
ことを特徴とする通信システム。
(付記25)前記所定範囲は、前記無線通信装置の移動速度に応じた広さの範囲であることを特徴とする付記24に記載の通信システム。
(付記26)前記所定範囲は、前記無線通信装置の進行方向に応じた範囲であることを特徴とする付記24または25に記載の通信システム。
(付記27)前記算出部は、前記対象の周波数から他の周波数への切り替えの履歴を、対応する切り替えが発生した位置の前記無線通信装置からの距離に応じて重み付けして計数した値を算出し、
前記選択部は、前記算出部によって算出された値に基づいて、前記無線通信装置が使用する周波数を選択する、
ことを特徴とする付記24〜26のいずれか一つに記載の通信システム。
(付記28)自装置の位置において自装置が使用可能な周波数を示す周波数情報を取得する第1取得部と、
自装置が無線通信に使用する周波数の、自装置の位置を含む所定範囲における切り替えの履歴を示す履歴情報を取得する第2取得部と、
前記第2取得部によって取得された履歴情報に基づいて、前記第1取得部によって取得された周波数情報が示す周波数のそれぞれを対象に、前記所定範囲における、対象の周波数から他の周波数への切り替えの履歴の数を算出する算出部と、
前記算出部によって算出された数に基づいて、自装置の位置において自装置が使用可能な周波数の中から自装置が使用する周波数を選択する選択部と、
前記選択部によって選択された周波数を使用して無線通信を行う通信部と、
を備えることを特徴とする無線通信装置。
(付記29)無線通信装置および通信制御装置を含む通信システムの通信方法であって、
前記無線通信装置が、
前記無線通信装置の位置を示す位置情報を前記通信制御装置へ送信し、
前記通信制御装置が、
前記無線通信装置の位置と前記無線通信装置が使用可能な周波数との対応情報に基づいて、前記無線通信装置によって送信された位置情報が示す位置において前記無線通信装置が使用可能な周波数を示す周波数情報を前記無線通信装置へ送信し、
前記無線通信装置が、
前記無線通信装置が無線通信に使用する周波数の、前記無線通信装置の位置を含む所定範囲における切り替えの履歴を示す履歴情報を取得し、
取得した履歴情報に基づいて、前記通信制御装置によって送信された周波数情報が示す周波数のそれぞれを対象に、前記所定範囲における、対象の周波数から他の周波数への切り替えの履歴の数を算出し、
算出した数に基づいて、前記位置情報が示す位置において前記無線通信装置が使用可能な周波数の中から前記無線通信装置が使用する周波数を選択し、
選択した周波数を使用して無線通信を行う、
ことを特徴とする通信方法。
(付記30)第1無線通信装置、第2無線通信装置および通信制御装置を含む通信システムであって、
前記第1無線通信装置および前記第2無線通信装置は、
同一の対応情報において自装置の位置と対応付けられた周波数を使用可能であり、
前記第2無線通信装置は、
前記第2無線通信装置が無線通信に使用する周波数の切り替えの履歴を示す履歴情報を前記通信制御装置へ送信する送信部を備え、
前記第1無線通信装置は、
前記第1無線通信装置の位置および前記第1無線通信装置の位置を含む所定範囲を示す範囲情報を前記通信制御装置へ送信する送信部を備え、
前記通信制御装置は、
前記対応情報に基づいて、前記第1無線通信装置によって送信された範囲情報が示す位置において前記第1無線通信装置が使用可能な周波数を特定し、前記第2無線通信装置によって送信された履歴情報に基づいて、特定した周波数のそれぞれを対象に、前記範囲情報が示す所定範囲における、対象の周波数から他の周波数への切り替えの履歴の数を算出する算出部と、
前記算出部によって算出された数に基づいて、前記範囲情報が示す位置において前記第1無線通信装置が使用可能な周波数の中から前記第1無線通信装置が使用する周波数を選択する選択部と、
前記選択部によって選択された周波数を示す周波数情報を前記第1無線通信装置へ送信する送信部と、
を備え、
前記第1無線通信装置は、
前記通信制御装置によって送信された周波数情報が示す周波数を使用して無線通信を行う通信部を備える、
ことを特徴とする通信システム。
(付記31)前記第1無線通信装置は、前記第1無線通信装置が無線通信に使用する周波数の切り替えの履歴を示す履歴情報を前記通信制御装置へ送信し、
前記通信制御装置は、前記第1無線通信装置および前記第2無線通信装置によって送信された各履歴情報に基づいて、特定した周波数のそれぞれを対象に、前記範囲情報が示す所定範囲における、対象の周波数から他の周波数への切り替えの履歴の数を算出する、
ことを特徴とする付記30に記載の通信システム。
(付記32)複数の前記第2無線通信装置を含むことを特徴とする付記30または31に記載の通信システム。
(付記33)第1無線通信装置、第2無線通信装置および通信制御装置を含み、前記第1無線通信装置および前記第2無線通信装置が同一の対応情報において自装置の位置と対応付けられた周波数を使用可能な通信システムの前記通信制御装置であって、
前記第1無線通信装置の位置および前記第1無線通信装置の位置を含む所定範囲を示す範囲情報を前記第1無線通信装置から受信する受信部と、
前記第2無線通信装置が無線通信に使用する周波数の切り替えの履歴を示す履歴情報を取得する取得部と、
前記対応情報に基づいて、前記受信部によって受信された範囲情報が示す位置において前記第1無線通信装置が使用可能な周波数のそれぞれを対象に、前記取得部によって取得された履歴情報に基づいて、前記範囲情報が示す所定範囲における、対象の周波数から他の周波数への切り替えの履歴の数を算出する算出部と、
前記算出部によって算出された数に基づいて、前記範囲情報が示す位置において前記第1無線通信装置が使用可能な周波数の中から前記第1無線通信装置が使用する周波数を選択する選択部と、
前記選択部によって選択された周波数を示す周波数情報を前記第1無線通信装置へ送信する送信部と、
を備えることを特徴とする通信制御装置。
(付記34)第1無線通信装置、第2無線通信装置および通信制御装置を含み、前記第1無線通信装置および前記第2無線通信装置が同一の対応情報において自装置の位置と対応付けられた周波数を使用可能な通信システムの前記第1無線通信装置であって、
前記対応情報と、無線通信装置から受信した前記無線通信装置の位置および前記無線通信装置の位置を含む所定範囲を示す範囲情報と、に基づいて、前記無線通信装置の位置において前記無線通信装置が使用可能な周波数のそれぞれを対象に、前記第2無線通信装置が無線通信に使用する周波数の切り替えの履歴を示す履歴情報に基づいて、前記範囲情報が示す所定範囲における、対象の周波数から他の周波数への切り替えの履歴の数を算出し、算出した数に基づいて、前記無線通信装置の位置において前記無線通信装置が使用可能な周波数の中から前記無線通信装置が使用する周波数を選択する前記通信制御装置へ、自装置の位置を含む前記所定範囲を示す範囲情報を送信する送信部と、
前記通信制御装置によって選択された周波数を示す周波数情報を前記通信制御装置から受信する受信部と、
前記受信部によって受信された周波数情報が示す周波数を使用して無線通信を行う通信部と、
を備えることを特徴とする無線通信装置。
(付記35)第1無線通信装置、第2無線通信装置および通信制御装置を含む通信システムの通信方法であって、
前記第1無線通信装置および前記第2無線通信装置は、
同一の対応情報において自装置の位置と対応付けられた周波数を使用可能であり、
前記第2無線通信装置が、
前記第2無線通信装置が無線通信に使用する周波数の切り替えの履歴を示す履歴情報を前記通信制御装置へ送信し、
前記第1無線通信装置が、
前記第1無線通信装置の位置および前記第1無線通信装置の位置を含む所定範囲を示す範囲情報を前記通信制御装置へ送信し、
前記通信制御装置が、
前記対応情報に基づいて、前記第1無線通信装置によって送信された範囲情報が示す位置において前記第1無線通信装置が使用可能な周波数を特定し、
前記第2無線通信装置によって送信された履歴情報に基づいて、特定した周波数のそれぞれを対象に、前記範囲情報が示す所定範囲における、対象の周波数から他の周波数への切り替えの履歴の数を算出し、
算出した数に基づいて、前記範囲情報が示す位置において前記第1無線通信装置が使用可能な周波数の中から前記第1無線通信装置が使用する周波数を選択し、
選択した周波数を示す周波数情報を前記第1無線通信装置へ送信し、
前記第1無線通信装置が、
前記通信制御装置によって送信された周波数情報が示す周波数を使用して無線通信を行う、
ことを特徴とする通信方法。
(付記36)第1無線通信装置、第2無線通信装置および通信制御装置を含む通信システムであって、
前記第1無線通信装置および前記第2無線通信装置は、
同一の対応情報において自装置の位置と対応付けられた周波数を使用可能であり、
前記第2無線通信装置は、
前記第2無線通信装置が無線通信に使用する周波数の切り替えの履歴を示す履歴情報を前記通信制御装置へ送信する送信部を備え、
前記第1無線通信装置は、
前記第1無線通信装置の位置および前記第1無線通信装置の予測経路を示す経路情報を前記通信制御装置へ送信する送信部を備え、
前記通信制御装置は、
前記対応情報に基づいて、前記第1無線通信装置によって送信された経路情報が示す位置において前記第1無線通信装置が使用可能な周波数を特定し、前記第2無線通信装置によって送信された履歴情報に基づいて、特定した周波数のそれぞれを対象に、前記経路情報が示す予測経路における、対象の周波数から他の周波数への切り替えの履歴の数を算出する算出部と、
前記算出部によって算出された数に基づいて、前記経路情報が示す位置において前記第1無線通信装置が使用可能な周波数の中から前記第1無線通信装置が使用する周波数を選択する選択部と、
前記選択部によって選択された周波数を示す周波数情報を前記第1無線通信装置へ送信する送信部と、
を備え、
前記第1無線通信装置は、
前記通信制御装置によって送信された周波数情報が示す周波数を使用して無線通信を行う通信部を備える、
ことを特徴とする通信システム。
(付記37)第1無線通信装置、第2無線通信装置および通信制御装置を含み、前記第1無線通信装置および前記第2無線通信装置が同一の対応情報において自装置の位置と対応付けられた周波数を使用可能な通信システムの前記通信制御装置であって、
前記第1無線通信装置の位置および前記第1無線通信装置の予測経路を示す経路情報を前記第1無線通信装置から受信する受信部と、
前記第2無線通信装置が無線通信に使用する周波数の切り替えの履歴を示す履歴情報を取得する取得部と、
前記対応情報に基づいて、前記受信部によって受信された経路情報が示す位置において前記第1無線通信装置が使用可能な周波数のそれぞれを対象に、前記取得部によって取得された履歴情報に基づいて、前記経路情報が示す予測経路における、対象の周波数から他の周波数への切り替えの履歴の数を算出する算出部と、
前記算出部によって算出された数に基づいて、前記経路情報が示す位置において前記第1無線通信装置が使用可能な周波数の中から前記第1無線通信装置が使用する周波数を選択する選択部と、
前記選択部によって選択された周波数を示す周波数情報を前記第1無線通信装置へ送信する送信部と、
を備えることを特徴とする通信制御装置。
(付記38)第1無線通信装置、第2無線通信装置および通信制御装置を含み、前記第1無線通信装置および前記第2無線通信装置が同一の対応情報において自装置の位置と対応付けられた周波数を使用可能な通信システムの前記第1無線通信装置であって、
前記対応情報と、無線通信装置から受信した前記無線通信装置の位置および前記無線通信装置の予測経路を示す経路情報と、に基づいて、前記無線通信装置の位置において前記無線通信装置が使用可能な周波数のそれぞれを対象に、前記第2無線通信装置が無線通信に使用する周波数の切り替えの履歴を示す履歴情報に基づいて、前記経路情報が示す予測経路における、対象の周波数から他の周波数への切り替えの履歴の数を算出し、算出した数に基づいて、前記無線通信装置の位置において前記無線通信装置が使用可能な周波数の中から前記無線通信装置が使用する周波数を選択する前記通信制御装置へ、自装置の位置および自装置の予測経路を示す経路情報を送信する送信部と、
前記通信制御装置によって選択された周波数を示す周波数情報を前記通信制御装置から受信する受信部と、
前記受信部によって受信された周波数情報が示す周波数を使用して無線通信を行う通信部と、
を備えることを特徴とする無線通信装置。
(付記39)第1無線通信装置、第2無線通信装置および通信制御装置を含む通信システムの通信方法であって、
前記第1無線通信装置および前記第2無線通信装置は、
同一の対応情報において自装置の位置と対応付けられた周波数を使用可能であり、
前記第2無線通信装置が、
前記第2無線通信装置が無線通信に使用する周波数の切り替えの履歴を示す履歴情報を前記通信制御装置へ送信し、
前記第1無線通信装置が、
前記第1無線通信装置の位置および前記第1無線通信装置の予測経路を示す経路情報を前記通信制御装置へ送信し、
前記通信制御装置が、
前記対応情報に基づいて、前記第1無線通信装置によって送信された経路情報が示す位置において前記第1無線通信装置が使用可能な周波数を特定し、
前記第2無線通信装置によって送信された履歴情報に基づいて、特定した周波数のそれぞれを対象に、前記経路情報が示す予測経路における、対象の周波数から他の周波数への切り替えの履歴の数を算出し、
算出した数に基づいて、前記経路情報が示す位置において前記第1無線通信装置が使用可能な周波数の中から前記第1無線通信装置が使用する周波数を選択し、
選択した周波数を示す周波数情報を前記第1無線通信装置へ送信し、
前記第1無線通信装置が、
前記通信制御装置によって送信された周波数情報が示す周波数を使用して無線通信を行う、
ことを特徴とする通信方法。
100,200 通信システム
110,2830 無線通信装置
111,122 取得部
112,125 送信部
113,121,2821 受信部
114,312,314,322,911,921,3011 通信部
120 通信制御装置
123,1211 算出部
124 選択部
p1〜p8 通過ポイント
210,220,1010,1020 テレビ局
211,221,1011,1021,3311 エリア
230,2920,2930 バス車両
231,2921,2931 アクセスポイント
240 WSデータベースサーバ
311 経路取得部
313 周波数設定部
321 WSデータベース
323,1412,3013 周波数選択部
330,340 情報処理装置
331,341 CPU
332,342 メモリ
333,343 ユーザインタフェース
334,345 無線通信インタフェース
335 GPSモジュール
339,349 バス
344 有線通信インタフェース
500 予測経路情報
600 対応情報
700,1100,1800,2200,2600,3400 テーブル
810 周波数管理装置
1221 特定部
1301〜1304,2321〜2327 切替履歴
1411 切替履歴記憶部
1600 使用可能周波数情報
1700 切替履歴情報
2310 車両
2311 所定範囲
2411 範囲取得部
2601,2602 レコード
2822 記憶部
2910 切替履歴データベースサーバ
3012 切替履歴データベース
3200 切替情報
3310 WS機器

Claims (39)

  1. 無線通信装置および通信制御装置を含む通信システムであって、
    前記無線通信装置は、
    前記無線通信装置の位置および前記無線通信装置の予測経路を示す経路情報を前記通信制御装置へ送信する送信部を備え、
    前記通信制御装置は、
    前記無線通信装置の位置と前記無線通信装置が使用可能な周波数との対応情報と、前記無線通信装置によって送信された経路情報と、に基づいて、前記無線通信装置の位置において前記無線通信装置が使用可能な周波数のそれぞれを対象に、対象の周波数を前記無線通信装置が使用不可となるまでの予測時間または予測移動距離を算出する算出部と、
    前記算出部によって算出された予測時間または予測移動距離に基づいて、前記無線通信装置の位置において前記無線通信装置が使用可能な周波数の中から前記無線通信装置が使用する周波数を選択する選択部と、
    前記選択部によって選択された周波数を示す周波数情報を前記無線通信装置へ送信する送信部と、
    を備え、
    前記無線通信装置は、
    前記通信制御装置によって送信された周波数情報が示す周波数を使用して無線通信を行う通信部を備える、
    ことを特徴とする通信システム。
  2. 前記算出部は、前記対応情報に基づいて、前記経路情報が示す前記無線通信装置の位置において前記無線通信装置が使用可能な周波数を特定し、特定した周波数のそれぞれを対象に、前記対応情報と、前記経路情報が示す前記無線通信装置の予測経路と、に基づいて、前記予測時間または予測移動距離を算出することを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記無線通信に使用中の周波数が使用不可となるごとに、
    前記無線通信装置の前記送信部は前記経路情報を前記通信制御装置へ送信し、
    前記無線通信装置の前記通信部は前記通信制御装置によって送信された周波数情報が示す周波数を使用して無線通信を行う、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の通信システム。
  4. 前記予測経路が変化するごとに、
    前記無線通信装置の前記送信部は前記経路情報を前記通信制御装置へ送信し、
    前記無線通信装置の前記通信部は前記通信制御装置によって送信された周波数情報が示す周波数を使用して無線通信を行う、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の通信システム。
  5. 周期的に、
    前記無線通信装置の前記送信部は前記経路情報を前記通信制御装置へ送信し、
    前記無線通信装置の前記通信部は前記通信制御装置によって送信された周波数情報が示す周波数を使用して無線通信を行う、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の通信システム。
  6. 前記算出部は、さらに、前記選択された周波数を前記無線通信装置が使用不可となる位置において前記無線通信装置が使用可能な周波数のそれぞれを対象に、前記選択された周波数を前記無線通信装置が使用不可となってから、対象の周波数を前記無線通信装置が使用不可となるまでの予測時間または予測移動距離を算出し、
    前記選択部は、算出した予測時間または予測移動距離に基づいて、前記使用不可となる位置において前記無線通信装置が使用可能な周波数の中から前記無線通信装置が使用する周波数を選択し、
    前記通信制御装置の前記送信部は、前記無線通信装置の位置について前記選択部によって選択された第1周波数と、前記使用不可となる位置について前記選択部によって選択された第2周波数と、を示す周波数情報を前記無線通信装置へ送信し、
    前記通信部は、前記通信制御装置によって送信された周波数情報が示す前記第1周波数を使用して無線通信を行い、前記第1周波数が使用不可となると前記周波数情報が示す前記第2周波数を使用して無線通信を行う、
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の通信システム。
  7. 前記経路情報は、前記予測経路に含まれる各位置と、前記各位置を通過する予測時刻と、を示す情報を含み、
    前記算出部は、前記対応情報と、前記経路情報が示す前記各位置および前記予測時刻と、に基づいて、前記対象の周波数を前記無線通信装置が使用不可となるまでの予測時間を算出することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の通信システム。
  8. 前記経路情報は、前記予測経路に含まれる各位置を示す情報を含み、
    前記算出部は、前記対応情報と、前記経路情報が示す前記各位置と、に基づいて、前記対象の周波数を前記無線通信装置が使用不可となるまでの予測移動距離を算出することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の通信システム。
  9. 無線通信装置の位置および前記無線通信装置の予測経路を示す経路情報を前記無線通信装置から受信する受信部と、
    前記無線通信装置の位置と前記無線通信装置が使用可能な周波数との対応情報と、前記受信部によって受信された経路情報と、に基づいて、前記無線通信装置の位置において前記無線通信装置が使用可能な周波数のそれぞれを対象に、対象の周波数を前記無線通信装置が使用不可となるまでの予測時間または予測移動距離を算出する算出部と、
    前記算出部によって算出された予測時間または予測移動距離に基づいて、前記無線通信装置の位置において前記無線通信装置が使用可能な周波数の中から前記無線通信装置が使用する周波数を選択する選択部と、
    前記選択部によって選択された周波数を示す周波数情報を前記無線通信装置へ送信する送信部と、
    を備えることを特徴とする通信制御装置。
  10. 無線通信装置から受信した前記無線通信装置の位置および前記無線通信装置の予測経路を示す経路情報と、前記無線通信装置の位置と前記無線通信装置が使用可能な周波数との対応情報と、に基づいて、前記無線通信装置の位置において前記無線通信装置が使用可能な周波数のそれぞれを対象に、対象の周波数を前記無線通信装置が使用不可となるまでの予測時間または予測移動距離を算出し、算出した予測時間または予測移動距離に基づいて、前記無線通信装置の位置において前記無線通信装置が使用可能な周波数の中から前記無線通信装置が使用する周波数を選択する通信制御装置へ、自装置の位置および自装置の予測経路を示す経路情報を送信する送信部と、
    前記通信制御装置によって選択された周波数を示す周波数情報を前記通信制御装置から受信する受信部と、
    前記受信部によって受信された周波数情報が示す周波数を使用して無線通信を行う通信部と、
    を備えることを特徴とする無線通信装置。
  11. 無線通信装置および通信制御装置を含む通信システムの通信方法であって、
    前記無線通信装置が、
    前記無線通信装置の位置および前記無線通信装置の予測経路を示す経路情報を前記通信制御装置へ送信し、
    前記通信制御装置が、
    前記無線通信装置の位置と前記無線通信装置が使用可能な周波数との対応情報と、前記無線通信装置によって送信された経路情報と、に基づいて、前記無線通信装置の位置において前記無線通信装置が使用可能な周波数のそれぞれを対象に、対象の周波数を前記無線通信装置が使用不可となるまでの予測時間または予測移動距離を算出し、
    算出した予測時間または予測移動距離に基づいて、前記無線通信装置の位置において前記無線通信装置が使用可能な周波数の中から前記無線通信装置が使用する周波数を選択し、
    選択した周波数を示す周波数情報を前記無線通信装置へ送信し、
    前記無線通信装置が、
    前記通信制御装置によって送信された周波数情報が示す周波数を使用して無線通信を行う、
    ことを特徴とする通信方法。
  12. 無線通信装置および通信制御装置を含む通信システムであって、
    前記無線通信装置は、
    前記無線通信装置の位置を示す位置情報を前記通信制御装置へ送信する送信部を備え、
    前記通信制御装置は、
    前記無線通信装置の位置と前記無線通信装置が使用可能な周波数との対応情報に基づいて、前記無線通信装置によって送信された位置情報が示す位置において前記無線通信装置が使用可能な周波数を示す周波数情報を送信する送信部を備え、
    前記無線通信装置は、
    前記無線通信装置が無線通信に使用する周波数の、前記無線通信装置の予測経路に含まれる位置における切り替えの履歴を示す履歴情報を取得する取得部と、
    前記取得部によって取得された履歴情報に基づいて、前記通信制御装置によって送信された周波数情報が示す周波数のそれぞれを対象に、対象の周波数を前記無線通信装置が使用不可となるまでの予測時間または予測移動距離を算出する算出部と、
    前記算出部によって算出された予測時間または予測移動距離に基づいて、前記位置情報が示す位置において前記無線通信装置が使用可能な周波数の中から前記無線通信装置が使用する周波数を選択する選択部と、
    前記選択部によって選択された周波数を使用して無線通信を行う通信部と、
    を備える、
    ことを特徴とする通信システム。
  13. 前記履歴情報は、前記予測経路において周波数の切り替えが発生した位置および切り替え前の周波数を示す情報を含み、
    前記算出部は、前記対応情報と、前記履歴情報が示す位置および周波数と、に基づいて、前記対象の周波数を前記無線通信装置が使用不可となるまでの予測時間を算出することを特徴とする請求項12に記載の通信システム。
  14. 前記履歴情報は、前記無線通信装置が無線通信に使用する周波数の、前記予測経路に含まれる位置と、前記予測経路に含まれる位置を前記無線通信装置が通過した方向と、の組み合わせに対応する切り替えの履歴を含み、
    前記算出部は、前記履歴情報が示す前記組み合わせに基づいて、前記対象の周波数を前記無線通信装置が使用不可となるまでの予測時間または予測移動距離を算出することを特徴とする請求項12または13に記載の通信システム。
  15. 自装置の位置において自装置が使用可能な周波数を示す周波数情報を取得する第1取得部と、
    自装置が無線通信に使用する周波数の、自装置の予測経路に含まれる位置における切り替えの履歴を示す履歴情報を取得する第2取得部と、
    前記第2取得部によって取得された履歴情報に基づいて、前記第1取得部によって取得された周波数情報が示す周波数のそれぞれを対象に、対象の周波数を自装置が使用不可となるまでの予測時間または予測移動距離を算出する算出部と、
    前記算出部によって算出された予測時間または予測移動距離に基づいて、前記周波数情報が示す周波数の中から自装置が使用する周波数を選択する選択部と、
    前記選択部によって選択された周波数を使用して無線通信を行う通信部と、
    を備えることを特徴とする無線通信装置。
  16. 無線通信装置および通信制御装置を含む通信システムの通信方法であって、
    前記無線通信装置が、
    前記無線通信装置の位置を示す位置情報を前記通信制御装置へ送信し、
    前記通信制御装置が、
    前記無線通信装置の位置と前記無線通信装置が使用可能な周波数との対応情報に基づいて、前記無線通信装置によって送信された位置情報が示す位置において前記無線通信装置が使用可能な周波数を示す周波数情報を送信し、
    前記無線通信装置が、
    前記無線通信装置が無線通信に使用する周波数の、前記無線通信装置の予測経路に含まれる位置における切り替えの履歴を示す履歴情報を取得し、
    取得した履歴情報に基づいて、前記通信制御装置によって送信された周波数情報が示す周波数のそれぞれを対象に、対象の周波数を前記無線通信装置が使用不可となるまでの予測時間または予測移動距離を算出し、
    算出した予測時間または予測移動距離に基づいて、前記位置情報が示す位置において前記無線通信装置が使用可能な周波数の中から前記無線通信装置が使用する周波数を選択し、
    選択した周波数を使用して無線通信を行う、
    ことを特徴とする通信方法。
  17. 無線通信装置および通信制御装置を含む通信システムであって、
    前記無線通信装置は、
    前記無線通信装置の位置および前記無線通信装置の予測経路を示す経路情報を前記通信制御装置へ送信する送信部を備え、
    前記通信制御装置は、
    前記無線通信装置によって送信された経路情報と、前記無線通信装置の位置と前記無線通信装置が使用可能な周波数との対応情報と、に基づいて、前記無線通信装置の位置において前記無線通信装置が使用可能な周波数のそれぞれを対象に、対象の周波数を前記無線通信装置に設定した場合に前記予測経路において発生する、前記無線通信装置が無線通信に使用する周波数の切り替えの予測回数を算出する算出部と、
    前記算出部によって算出された予測回数に基づいて、前記無線通信装置の位置において前記無線通信装置が使用可能な周波数の中から前記無線通信装置が使用する周波数を選択する選択部と、
    前記選択部によって選択された周波数を示す周波数情報を前記無線通信装置へ送信する送信部と、
    を備え、
    前記無線通信装置は、
    前記通信制御装置によって送信された周波数情報が示す周波数を使用して無線通信を行う通信部を備える、
    ことを特徴とする通信システム。
  18. 無線通信装置の位置および前記無線通信装置の予測経路を示す経路情報を前記無線通信装置から受信する受信部と、
    前記無線通信装置の位置と前記無線通信装置が使用可能な周波数との対応情報と、前記受信部によって受信された経路情報と、に基づいて、前記無線通信装置の位置において前記無線通信装置が使用可能な周波数のそれぞれを対象に、対象の周波数を前記無線通信装置に設定した場合に前記予測経路において発生する、前記無線通信装置が無線通信に使用する周波数の切り替えの予測回数を算出する算出部と、
    前記算出部によって算出された予測回数に基づいて、前記無線通信装置の位置において前記無線通信装置が使用可能な周波数の中から前記無線通信装置が使用する周波数を選択する選択部と、
    前記選択部によって選択された周波数を示す周波数情報を前記無線通信装置へ送信する送信部と、
    を備えることを特徴とする通信制御装置。
  19. 無線通信装置から受信した前記無線通信装置の位置および前記無線通信装置の予測経路を示す経路情報と、前記無線通信装置の位置と前記無線通信装置が使用可能な周波数との対応情報と、に基づいて、前記無線通信装置の位置において前記無線通信装置が使用可能な周波数のそれぞれを対象に、対象の周波数を前記無線通信装置に設定した場合に前記予測経路において発生する、前記無線通信装置が無線通信に使用する周波数の切り替えの予測回数を算出し、算出した予測回数に基づいて、前記無線通信装置の位置において前記無線通信装置が使用可能な周波数の中から前記無線通信装置が使用する周波数を選択する通信制御装置へ、自装置の位置および自装置の予測経路を示す経路情報を送信する送信部と、
    前記通信制御装置によって選択された周波数を示す周波数情報を前記通信制御装置から受信する受信部と、
    前記受信部によって受信された周波数情報が示す周波数を使用して無線通信を行う通信部と、
    を備えることを特徴とする無線通信装置。
  20. 無線通信装置および通信制御装置を含む通信システムの通信方法であって、
    前記無線通信装置が、
    前記無線通信装置の位置および前記無線通信装置の予測経路を示す経路情報を前記通信制御装置へ送信し、
    前記通信制御装置が、
    前記無線通信装置によって送信された経路情報と、前記無線通信装置の位置と前記無線通信装置が使用可能な周波数との対応情報と、に基づいて、前記無線通信装置の位置において前記無線通信装置が使用可能な周波数のそれぞれを対象に、対象の周波数を前記無線通信装置に設定した場合に前記予測経路において発生する、前記無線通信装置が無線通信に使用する周波数の切り替えの予測回数を算出し、
    算出した予測回数に基づいて、前記無線通信装置の位置において前記無線通信装置が使用可能な周波数の中から前記無線通信装置が使用する周波数を選択し、
    選択した周波数を示す周波数情報を前記無線通信装置へ送信し、
    前記無線通信装置が、
    前記通信制御装置によって送信された周波数情報が示す周波数を使用して無線通信を行う、
    ことを特徴とする通信方法。
  21. 無線通信装置および通信制御装置を含む通信システムであって、
    前記無線通信装置は、
    前記無線通信装置の位置を示す位置情報を前記通信制御装置へ送信する送信部を備え、
    前記通信制御装置は、
    前記無線通信装置の位置と前記無線通信装置が使用可能な周波数との対応情報に基づいて、前記無線通信装置によって送信された位置情報が示す位置において前記無線通信装置が使用可能な周波数を示す周波数情報を送信する送信部を備え、
    前記無線通信装置は、
    前記無線通信装置が無線通信に使用する周波数の、前記無線通信装置の予測経路に含まれる位置における切り替えの履歴を示す履歴情報を取得する取得部と、
    前記取得部によって取得された履歴情報に基づいて、前記通信制御装置によって送信された周波数情報が示す周波数のそれぞれを対象に、対象の周波数を前記無線通信装置に設定した場合に前記予測経路において発生する、前記無線通信装置が無線通信に使用する周波数の切り替えの予測回数を算出する算出部と、
    前記算出部によって算出された予測回数に基づいて、前記位置情報が示す位置において前記無線通信装置が使用可能な周波数の中から前記無線通信装置が使用する周波数を選択する選択部と、
    前記選択部によって選択された周波数を使用して無線通信を行う通信部と、
    を備える、
    ことを特徴とする通信システム。
  22. 自装置の位置において自装置が使用可能な周波数を示す周波数情報を取得する第1取得部と、
    自装置が無線通信に使用する周波数の、自装置の予測経路に含まれる位置における切り替えの履歴を示す履歴情報を取得する第2取得部と、
    前記第2取得部によって取得された履歴情報に基づいて、前記第1取得部によって取得された周波数情報が示す周波数のそれぞれを対象に、対象の周波数を自装置に設定した場合に前記予測経路において発生する、自装置が無線通信に使用する周波数の切り替えの予測回数を算出する算出部と、
    前記算出部によって算出された予測回数に基づいて、自装置の位置において自装置が使用可能な周波数の中から自装置が使用する周波数を選択する選択部と、
    前記選択部によって選択された周波数を使用して無線通信を行う通信部と、
    を備えることを特徴とする無線通信装置。
  23. 無線通信装置および通信制御装置を含む通信システムの通信方法であって、
    前記無線通信装置は、
    前記無線通信装置の位置を示す位置情報を前記通信制御装置へ送信し、
    前記通信制御装置は、
    前記無線通信装置の位置と前記無線通信装置が使用可能な周波数との対応情報に基づいて、前記無線通信装置によって送信された位置情報が示す位置において前記無線通信装置が使用可能な周波数を示す周波数情報を送信し、
    前記無線通信装置は、
    前記無線通信装置が無線通信に使用する周波数の、前記無線通信装置の予測経路に含まれる位置における切り替えの履歴を示す履歴情報を取得し、
    取得した履歴情報に基づいて、前記通信制御装置によって送信された周波数情報が示す周波数のそれぞれを対象に、対象の周波数を前記無線通信装置に設定した場合に前記予測経路において発生する、前記無線通信装置が無線通信に使用する周波数の切り替えの予測回数を算出し、
    算出した予測回数に基づいて、前記位置情報が示す位置において前記無線通信装置が使用可能な周波数の中から前記無線通信装置が使用する周波数を選択し、
    選択した周波数を使用して無線通信を行う、
    ことを特徴とする通信方法。
  24. 無線通信装置および通信制御装置を含む通信システムであって、
    前記無線通信装置は、
    前記無線通信装置の位置を示す位置情報を前記通信制御装置へ送信する送信部を備え、
    前記通信制御装置は、
    前記無線通信装置の位置と前記無線通信装置が使用可能な周波数との対応情報に基づいて、前記無線通信装置によって送信された位置情報が示す位置において前記無線通信装置が使用可能な周波数を示す周波数情報を前記無線通信装置へ送信する送信部を備え、
    前記無線通信装置は、
    前記無線通信装置が無線通信に使用する周波数の、前記無線通信装置の位置を含む所定範囲における切り替えの履歴を示す履歴情報を取得する取得部と、
    前記取得部によって取得された履歴情報に基づいて、前記通信制御装置によって送信された周波数情報が示す周波数のそれぞれを対象に、前記所定範囲における、対象の周波数から他の周波数への切り替えの履歴の数に応じた値を算出する算出部と、
    前記算出部によって算出された値に基づいて、前記位置情報が示す位置において前記無線通信装置が使用可能な周波数の中から前記無線通信装置が使用する周波数を選択する選択部と、
    前記選択部によって選択された周波数を使用して無線通信を行う通信部と、
    を備える、
    ことを特徴とする通信システム。
  25. 前記所定範囲は、前記無線通信装置の移動速度に応じた広さの範囲であることを特徴とする請求項24に記載の通信システム。
  26. 前記所定範囲は、前記無線通信装置の進行方向に応じた範囲であることを特徴とする請求項24または25に記載の通信システム。
  27. 前記算出部は、前記対象の周波数から他の周波数への切り替えの履歴を、対応する切り替えが発生した位置の前記無線通信装置からの距離に応じて重み付けして計数した値を算出し、
    前記選択部は、前記算出部によって算出された値に基づいて、前記無線通信装置が使用する周波数を選択する、
    ことを特徴とする請求項24〜26のいずれか一つに記載の通信システム。
  28. 自装置の位置において自装置が使用可能な周波数を示す周波数情報を取得する第1取得部と、
    自装置が無線通信に使用する周波数の、自装置の位置を含む所定範囲における切り替えの履歴を示す履歴情報を取得する第2取得部と、
    前記第2取得部によって取得された履歴情報に基づいて、前記第1取得部によって取得された周波数情報が示す周波数のそれぞれを対象に、前記所定範囲における、対象の周波数から他の周波数への切り替えの履歴の数を算出する算出部と、
    前記算出部によって算出された数に基づいて、自装置の位置において自装置が使用可能な周波数の中から自装置が使用する周波数を選択する選択部と、
    前記選択部によって選択された周波数を使用して無線通信を行う通信部と、
    を備えることを特徴とする無線通信装置。
  29. 無線通信装置および通信制御装置を含む通信システムの通信方法であって、
    前記無線通信装置が、
    前記無線通信装置の位置を示す位置情報を前記通信制御装置へ送信し、
    前記通信制御装置が、
    前記無線通信装置の位置と前記無線通信装置が使用可能な周波数との対応情報に基づいて、前記無線通信装置によって送信された位置情報が示す位置において前記無線通信装置が使用可能な周波数を示す周波数情報を前記無線通信装置へ送信し、
    前記無線通信装置が、
    前記無線通信装置が無線通信に使用する周波数の、前記無線通信装置の位置を含む所定範囲における切り替えの履歴を示す履歴情報を取得し、
    取得した履歴情報に基づいて、前記通信制御装置によって送信された周波数情報が示す周波数のそれぞれを対象に、前記所定範囲における、対象の周波数から他の周波数への切り替えの履歴の数を算出し、
    算出した数に基づいて、前記位置情報が示す位置において前記無線通信装置が使用可能な周波数の中から前記無線通信装置が使用する周波数を選択し、
    選択した周波数を使用して無線通信を行う、
    ことを特徴とする通信方法。
  30. 第1無線通信装置、第2無線通信装置および通信制御装置を含む通信システムであって、
    前記第1無線通信装置および前記第2無線通信装置は、
    同一の対応情報において自装置の位置と対応付けられた周波数を使用可能であり、
    前記第2無線通信装置は、
    前記第2無線通信装置が無線通信に使用する周波数の切り替えの履歴を示す履歴情報を前記通信制御装置へ送信する送信部を備え、
    前記第1無線通信装置は、
    前記第1無線通信装置の位置および前記第1無線通信装置の位置を含む所定範囲を示す範囲情報を前記通信制御装置へ送信する送信部を備え、
    前記通信制御装置は、
    前記対応情報に基づいて、前記第1無線通信装置によって送信された範囲情報が示す位置において前記第1無線通信装置が使用可能な周波数を特定し、前記第2無線通信装置によって送信された履歴情報に基づいて、特定した周波数のそれぞれを対象に、前記範囲情報が示す所定範囲における、対象の周波数から他の周波数への切り替えの履歴の数を算出する算出部と、
    前記算出部によって算出された数に基づいて、前記範囲情報が示す位置において前記第1無線通信装置が使用可能な周波数の中から前記第1無線通信装置が使用する周波数を選択する選択部と、
    前記選択部によって選択された周波数を示す周波数情報を前記第1無線通信装置へ送信する送信部と、
    を備え、
    前記第1無線通信装置は、
    前記通信制御装置によって送信された周波数情報が示す周波数を使用して無線通信を行う通信部を備える、
    ことを特徴とする通信システム。
  31. 前記第1無線通信装置は、前記第1無線通信装置が無線通信に使用する周波数の切り替えの履歴を示す履歴情報を前記通信制御装置へ送信し、
    前記通信制御装置は、前記第1無線通信装置および前記第2無線通信装置によって送信された各履歴情報に基づいて、特定した周波数のそれぞれを対象に、前記範囲情報が示す所定範囲における、対象の周波数から他の周波数への切り替えの履歴の数を算出する、
    ことを特徴とする請求項30に記載の通信システム。
  32. 複数の前記第2無線通信装置を含むことを特徴とする請求項30または31に記載の通信システム。
  33. 第1無線通信装置、第2無線通信装置および通信制御装置を含み、前記第1無線通信装置および前記第2無線通信装置が同一の対応情報において自装置の位置と対応付けられた周波数を使用可能な通信システムの前記通信制御装置であって、
    前記第1無線通信装置の位置および前記第1無線通信装置の位置を含む所定範囲を示す範囲情報を前記第1無線通信装置から受信する受信部と、
    前記第2無線通信装置が無線通信に使用する周波数の切り替えの履歴を示す履歴情報を取得する取得部と、
    前記対応情報に基づいて、前記受信部によって受信された範囲情報が示す位置において前記第1無線通信装置が使用可能な周波数のそれぞれを対象に、前記取得部によって取得された履歴情報に基づいて、前記範囲情報が示す所定範囲における、対象の周波数から他の周波数への切り替えの履歴の数を算出する算出部と、
    前記算出部によって算出された数に基づいて、前記範囲情報が示す位置において前記第1無線通信装置が使用可能な周波数の中から前記第1無線通信装置が使用する周波数を選択する選択部と、
    前記選択部によって選択された周波数を示す周波数情報を前記第1無線通信装置へ送信する送信部と、
    を備えることを特徴とする通信制御装置。
  34. 第1無線通信装置、第2無線通信装置および通信制御装置を含み、前記第1無線通信装置および前記第2無線通信装置が同一の対応情報において自装置の位置と対応付けられた周波数を使用可能な通信システムの前記第1無線通信装置であって、
    前記対応情報と、無線通信装置から受信した前記無線通信装置の位置および前記無線通信装置の位置を含む所定範囲を示す範囲情報と、に基づいて、前記無線通信装置の位置において前記無線通信装置が使用可能な周波数のそれぞれを対象に、前記第2無線通信装置が無線通信に使用する周波数の切り替えの履歴を示す履歴情報に基づいて、前記範囲情報が示す所定範囲における、対象の周波数から他の周波数への切り替えの履歴の数を算出し、算出した数に基づいて、前記無線通信装置の位置において前記無線通信装置が使用可能な周波数の中から前記無線通信装置が使用する周波数を選択する前記通信制御装置へ、自装置の位置を含む前記所定範囲を示す範囲情報を送信する送信部と、
    前記通信制御装置によって選択された周波数を示す周波数情報を前記通信制御装置から受信する受信部と、
    前記受信部によって受信された周波数情報が示す周波数を使用して無線通信を行う通信部と、
    を備えることを特徴とする無線通信装置。
  35. 第1無線通信装置、第2無線通信装置および通信制御装置を含む通信システムの通信方法であって、
    前記第1無線通信装置および前記第2無線通信装置は、
    同一の対応情報において自装置の位置と対応付けられた周波数を使用可能であり、
    前記第2無線通信装置が、
    前記第2無線通信装置が無線通信に使用する周波数の切り替えの履歴を示す履歴情報を前記通信制御装置へ送信し、
    前記第1無線通信装置が、
    前記第1無線通信装置の位置および前記第1無線通信装置の位置を含む所定範囲を示す範囲情報を前記通信制御装置へ送信し、
    前記通信制御装置が、
    前記対応情報に基づいて、前記第1無線通信装置によって送信された範囲情報が示す位置において前記第1無線通信装置が使用可能な周波数を特定し、
    前記第2無線通信装置によって送信された履歴情報に基づいて、特定した周波数のそれぞれを対象に、前記範囲情報が示す所定範囲における、対象の周波数から他の周波数への切り替えの履歴の数を算出し、
    算出した数に基づいて、前記範囲情報が示す位置において前記第1無線通信装置が使用可能な周波数の中から前記第1無線通信装置が使用する周波数を選択し、
    選択した周波数を示す周波数情報を前記第1無線通信装置へ送信し、
    前記第1無線通信装置が、
    前記通信制御装置によって送信された周波数情報が示す周波数を使用して無線通信を行う、
    ことを特徴とする通信方法。
  36. 第1無線通信装置、第2無線通信装置および通信制御装置を含む通信システムであって、
    前記第1無線通信装置および前記第2無線通信装置は、
    同一の対応情報において自装置の位置と対応付けられた周波数を使用可能であり、
    前記第2無線通信装置は、
    前記第2無線通信装置が無線通信に使用する周波数の切り替えの履歴を示す履歴情報を前記通信制御装置へ送信する送信部を備え、
    前記第1無線通信装置は、
    前記第1無線通信装置の位置および前記第1無線通信装置の予測経路を示す経路情報を前記通信制御装置へ送信する送信部を備え、
    前記通信制御装置は、
    前記対応情報に基づいて、前記第1無線通信装置によって送信された経路情報が示す位置において前記第1無線通信装置が使用可能な周波数を特定し、前記第2無線通信装置によって送信された履歴情報に基づいて、特定した周波数のそれぞれを対象に、前記経路情報が示す予測経路における、対象の周波数から他の周波数への切り替えの履歴の数を算出する算出部と、
    前記算出部によって算出された数に基づいて、前記経路情報が示す位置において前記第1無線通信装置が使用可能な周波数の中から前記第1無線通信装置が使用する周波数を選択する選択部と、
    前記選択部によって選択された周波数を示す周波数情報を前記第1無線通信装置へ送信する送信部と、
    を備え、
    前記第1無線通信装置は、
    前記通信制御装置によって送信された周波数情報が示す周波数を使用して無線通信を行う通信部を備える、
    ことを特徴とする通信システム。
  37. 第1無線通信装置、第2無線通信装置および通信制御装置を含み、前記第1無線通信装置および前記第2無線通信装置が同一の対応情報において自装置の位置と対応付けられた周波数を使用可能な通信システムの前記通信制御装置であって、
    前記第1無線通信装置の位置および前記第1無線通信装置の予測経路を示す経路情報を前記第1無線通信装置から受信する受信部と、
    前記第2無線通信装置が無線通信に使用する周波数の切り替えの履歴を示す履歴情報を取得する取得部と、
    前記対応情報に基づいて、前記受信部によって受信された経路情報が示す位置において前記第1無線通信装置が使用可能な周波数のそれぞれを対象に、前記取得部によって取得された履歴情報に基づいて、前記経路情報が示す予測経路における、対象の周波数から他の周波数への切り替えの履歴の数を算出する算出部と、
    前記算出部によって算出された数に基づいて、前記経路情報が示す位置において前記第1無線通信装置が使用可能な周波数の中から前記第1無線通信装置が使用する周波数を選択する選択部と、
    前記選択部によって選択された周波数を示す周波数情報を前記第1無線通信装置へ送信する送信部と、
    を備えることを特徴とする通信制御装置。
  38. 第1無線通信装置、第2無線通信装置および通信制御装置を含み、前記第1無線通信装置および前記第2無線通信装置が同一の対応情報において自装置の位置と対応付けられた周波数を使用可能な通信システムの前記第1無線通信装置であって、
    前記対応情報と、無線通信装置から受信した前記無線通信装置の位置および前記無線通信装置の予測経路を示す経路情報と、に基づいて、前記無線通信装置の位置において前記無線通信装置が使用可能な周波数のそれぞれを対象に、前記第2無線通信装置が無線通信に使用する周波数の切り替えの履歴を示す履歴情報に基づいて、前記経路情報が示す予測経路における、対象の周波数から他の周波数への切り替えの履歴の数を算出し、算出した数に基づいて、前記無線通信装置の位置において前記無線通信装置が使用可能な周波数の中から前記無線通信装置が使用する周波数を選択する前記通信制御装置へ、自装置の位置および自装置の予測経路を示す経路情報を送信する送信部と、
    前記通信制御装置によって選択された周波数を示す周波数情報を前記通信制御装置から受信する受信部と、
    前記受信部によって受信された周波数情報が示す周波数を使用して無線通信を行う通信部と、
    を備えることを特徴とする無線通信装置。
  39. 第1無線通信装置、第2無線通信装置および通信制御装置を含む通信システムの通信方法であって、
    前記第1無線通信装置および前記第2無線通信装置は、
    同一の対応情報において自装置の位置と対応付けられた周波数を使用可能であり、
    前記第2無線通信装置が、
    前記第2無線通信装置が無線通信に使用する周波数の切り替えの履歴を示す履歴情報を前記通信制御装置へ送信し、
    前記第1無線通信装置が、
    前記第1無線通信装置の位置および前記第1無線通信装置の予測経路を示す経路情報を前記通信制御装置へ送信し、
    前記通信制御装置が、
    前記対応情報に基づいて、前記第1無線通信装置によって送信された経路情報が示す位置において前記第1無線通信装置が使用可能な周波数を特定し、
    前記第2無線通信装置によって送信された履歴情報に基づいて、特定した周波数のそれぞれを対象に、前記経路情報が示す予測経路における、対象の周波数から他の周波数への切り替えの履歴の数を算出し、
    算出した数に基づいて、前記経路情報が示す位置において前記第1無線通信装置が使用可能な周波数の中から前記第1無線通信装置が使用する周波数を選択し、
    選択した周波数を示す周波数情報を前記第1無線通信装置へ送信し、
    前記第1無線通信装置が、
    前記通信制御装置によって送信された周波数情報が示す周波数を使用して無線通信を行う、
    ことを特徴とする通信方法。
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