JPWO2014097632A1 - スピーカ装置、映像音響機器、携帯型情報処理装置、移動体、およびイヤーホン - Google Patents

スピーカ装置、映像音響機器、携帯型情報処理装置、移動体、およびイヤーホン Download PDF

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Abstract

スピーカ装置は、プレート1と、プレート1の片面に固定されて貫通孔を有しないマグネット2と、マグネット2のプレート1側とは反対側の面に固定され、プレート1の外周面との間に磁気ギャップを形成するヨーク3とを有する磁気回路と、磁気ギャップに配置されるボイスコイル6と、ボイスコイル6に直接的または間接的に固定された振動板4と振動板を支持する支持部5と、プレート1の外周面とボイスコイル6の内周面との間、又は、ボイスコイル6の外周面とヨーク3の内周面との間の少なくとも一方に配置された磁性流体7とを備える。振動板4の背面とプレート1の前面との間の背面側空間が、プレート1の外周面とボイスコイル6の内周面との間の空間においてボイスコイル6の周方向の少なくとも一部に形成された連通用隙間15を通じて、スピーカ装置の外側空間に連通する。

Description

本発明は、スピーカ装置、スピーカ装置を備えた映像音響機器、スピーカ装置を備えた携帯型情報処理装置、スピーカ装置を備えた移動体、およびスピーカ装置を備えたイヤーホン等に関する。
近年、映像音響装置、いわゆるAV機器の小型化と高機能化が急速に進行している。小型化と高機能化は、特に携帯電話やスマートフォン、タブレットPC(パーソナルコンピュータ)端末などにおいて顕著である。しかし、小型化と高機能化が同時に進行しているため、搭載されるデバイスにはますます小型と薄型化が求められる。各機器に搭載されるスピーカ装置も例外ではなく、他デバイスと同じように小型と薄型化が求められる。しかし、スピーカ装置の小型化は、再生能力、特に再生周波数帯域や再生能率の劣化を招くため、従来の技術では小型化および再生能力に限界があった。
従来技術として、磁性流体を磁気回路の中に配置し、スピーカ再生帯域を向上させたスピーカ装置がある(例えば、特許文献1参照)。図14は、特許文献1に記載された従来のスピーカ装置を示す。
図14に示すスピーカ装置は、プレート101、マグネット102、ヨーク103から構成された磁気回路中にボイスコイル106を配置し、振動板104を駆動する。プレート101の外周部とボイスコイル106の内周部の間に磁性流体107を配置することで、振動板104の前面の空間と、振動板104の背面の空間を隔てて、振動板104の前面から発生する音と、振動板104の背面から発生する音の打ち消しあいを防止すると共に、振動板104のローリング振動を防止し、かつボイスコイル106で発生するジュール熱を磁気回路に逃す構造とした。さらに、磁性流体107とあわせて複数のエッジ部105で振動板104を支持することで、振動板104の外周全部をエッジで支持する場合と比べて、振動板104を支持する支持系のコンプライアンスを増大させ、小口径でも低周波数域の再生を可能とした。
国際公開WO2009−066415公報
特許文献1のように構成したスピーカ装置では、振動板104の背面から発生した音は、プレート101、マグネット102、およびヨーク103に空いた穴を通って、スピーカ装置の下面方向に放出される。この穴がないと、プレート101、磁性流体107、ボイスコイル106および振動板104によって囲まれた空間の空気のスティフネスにより振動板の振動が抑制され、スピーカ装置の低音再生が阻害されてしまう。
しかし、マグネット製造時の問題からマグネットの穴の形成が困難となるため、マグネット形状に制約が生じている。例えば、薄いあるいは細いマグネットは製造が困難である。その理由は、マグネットが焼結時に収縮する際、穴の周囲に応力が発生し、割れなどが発生するためである。例えば、厚みが薄いマグネットは、応力に弱いため割れやすく、楕円形のマグネットあるいはトラック形状のマグネット(2つの並行する線分の両端をそれぞれ曲線でつないだ形状)の場合、穴の周囲にかかる応力が不均一となり割れが発生しやすく、製造が困難である。より具体的には、厚み1mmを下回るような穴あきマグネットまたは、幅5mmを下回るような矩形あるいはトラック形状等の穴あきマグネットは、安定的に製造することが困難である。したがって、特許文献1に記載のスピーカ装置では、厚みの薄いスピーカ装置あるいは、幅の細いスピーカ装置を実現することは困難である。
一方、穴のないマグネットを製造しておき、そのマグネットに後加工で穴を開ける方法もある。しかし、形状的に薄い、あるいは細いマグネットに穴を開ける場合、穴あけ加工時にマグネットが割れやすく、安定的に製造することが困難である。また、割れを防ぐために加工速度を落とすというような対策も考えられ得るが、製造コストが高くなり、量産性も悪化する。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、マグネットの製造が容易で、小型かつ広帯域再生可能なスピーカ装置を提供する。
本発明の一態様のスピーカ装置は、プレートと、プレートの片面に固定されて貫通孔を有しないマグネットと、マグネットのプレート側とは反対側の面に固定され、プレートの外周面との間に磁気ギャップを形成するヨークとを有する磁気回路と、磁気ギャップに配置されるボイスコイルと、ボイスコイルに直接的または間接的に固定された振動板と、振動板を支持する支持部と、プレートの外周面とボイスコイルの内周面との間、又は、ボイスコイルの外周面とヨークの内周面との間の少なくとも一方に配置された磁性流体とを備え、振動板の背面とプレートの前面との間の背面側空間が、プレートの外周面とボイスコイルの内周面との間の空間においてボイスコイルの周方向の少なくとも一部に形成された連通用隙間を通じて、当該スピーカ装置の外側空間に連通する。
本発明のスピーカ装置では、磁気回路を構成するマグネットに穴のないマグネットを使用可能となるため、焼成時の割れなど製造上の問題にしばられずに、スピーカ装置を小型化したり、または、スピーカ装置をスリムな形状にしたりすることができる。従って、より実装しやすい、小型かつ広帯域再生可能なスピーカ装置を提供することができる。
図1は、実施の形態1におけるスピーカ装置の上面図、下面図および構造断面図である。 図2は、実施の形態2におけるスピーカ装置の上面図、構造断面図および下面図である。 図3は、実施の形態2におけるスピーカ装置の断面図(図2(b)のスピーカ装置のA−A’断面図)である。 図4Aは、実施の形態3におけるスピーカ装置の構造断面図および側面図である。 図4Bは、実施の形態3における図4Aとは別の形態のスピーカ装置の構造断面図および側面図である。 図5は、実施の形態4におけるスピーカ装置の横断面図、長手方向の縦断面図、および短手方向の縦断面図である。 図6は、実施の形態5におけるスピーカ装置の横断面図、長手方向の縦断面図、および短手方向の縦断面図である。 図7は、実施の形態6におけるモバイル情報端末装置の正面図である。 図8は、実施の形態6におけるスピーカ装置の上面図および構造断面図である。 図9は、実施の形態6におけるモバイル情報端末装置の断面図である。 図10は、最低共振周波数と音圧の関係を示す図表である。 図11は、実施の形態7における画像表示装置の正面図である。 図12は、実施の形態8における車載スピーカの搭載図である。 図13は、実施の形態9におけるインナーホンの構造断面図である。 図14は、従来のスピーカの上面図および構造断面図である。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本開示の好ましい一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置および接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。本開示は、請求の範囲だけによって限定される。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本開示の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、本開示の課題を達成するのに必ずしも必要ではないが、より好ましい形態を構成するものとして説明される。なお、同じ要素には同じ符号を付しており、説明を省略する場合がある。また、以下に記載する全ての実施の形態は、各々に記載の事項を組み合わせて構成することも可能である。
第1の態様のスピーカ装置は、プレートと、プレートの片面に固定されて貫通孔を有しないマグネットと、マグネットのプレート側とは反対側の面に固定され、プレートの外周面との間に磁気ギャップを形成するヨークとを有する磁気回路と、磁気ギャップに配置されるボイスコイルと、ボイスコイルに直接的または間接的に固定された振動板と、振動板を支持する支持部と、プレートの外周面とボイスコイルの内周面との間、又は、ボイスコイルの外周面とヨークの内周面との間の少なくとも一方に配置された磁性流体とを備え、振動板の背面とプレートの前面との間の背面側空間が、プレートの外周面とボイスコイルの内周面との間の空間においてボイスコイルの周方向の少なくとも一部に形成された連通用隙間を通じて、当該スピーカ装置の外側空間に連通する。
第2の態様のスピーカ装置は、第1の態様において、マグネットが固定された領域より外側に貫通孔が形成され、背面側空間は、連通用隙間及びヨークの貫通孔を通じて、当該スピーカ装置の外側空間に連通する。
第3の態様のスピーカ装置は、第1又は第2の態様において、プレートの外周面は、当該プレートの短手方向に対向する一対の長手側面と、当該プレートの長手方向に対向する一対の短手側面とを有し、プレートの外周面とボイスコイルの内周面との間の空間では、長手側面の外側に磁性流体が配置され、短手側面の少なくとも一部の外側に連通用隙間が形成されている。
第4の態様のスピーカ装置は、第3の態様において、ボイスコイルの内周面は、長手側面に対向する部位よりも短手側面に対向する部位の方が、プレートの外周面から離れている。
第5の態様のスピーカ装置は、第3の態様において、短手側面の一部には、外側へ突出する凸部が形成され、プレートの外周面とボイスコイルの内周面との間の空間では、凸部の先端面の外側に磁性流体が配置されている。
第6の態様のスピーカ装置は、第1又は第2の態様において、プレートは、4角に切り欠きが形成された平面形状を有し、プレートの外周面とボイスコイルの内周面との間の空間では、切り欠きに連通用隙間が形成され、切り欠き以外の部位に磁性流体が配置されている。
第7の態様のスピーカ装置は、第1乃至第6の何れか1つの態様において、支持部は、振動板を全周囲に亘って支持している。
第8の態様のスピーカ装置は、第1又は第2の態様において、支持部が、それぞれが振動板を支持する複数の支持部材を備え、ボイスコイルの外周面とヨークの内周面との間では、ボイスコイルの周方向の全周に亘って磁性流体が配置されている。
第9の態様のスピーカ装置は、第2の態様の何れか1つにおいて、貫通孔は、ヨークの外周部側面に形成されている。
第10の態様のスピーカ装置は、第2の態様において、ボイスコイルからの引き出した配線が、貫通孔を通る。
第11の態様のスピーカ装置は、第1乃至第10の態様の何れか1つにおいて、ボイスコイルの形状は、円形、トラック形状、楕円形、および複数の直線部が連続する曲線によって結合された形状のうち、いずれかである。
第12の態様のスピーカ装置は、第1乃至第11の態様の何れか1つにおいて、ボイルコイルの周方向において、ボイスコイルの内周面とプレートの外周面の距離が一定でない。
第13の態様のスピーカ装置は、第1乃至第12の態様の何れか1つにおいて、ヨークは、貫通孔を複数有し、複数の貫通孔は、振動板の振動方向と平行なボイスコイルの重心軸を中心とする仮想の円上に等角度間隔で配置されている。
第14の態様の映像音響機器は、第1乃至第13の態様の何れか1つのスピーカ装置を有する。また、第15の態様の携帯型情報処理装置は、第1乃至第13の態様の何れか1つのスピーカ装置を有する。また、第16の態様の移動体は、第1乃至第13の態様の何れか1つのスピーカ装置を有する。また、第17の態様のイヤーホンは、第1乃至第13の態様の何れか1つのスピーカ装置を有する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1のコイン型のスピーカ装置10の上面図(図1(a))、下面図(図1(b))、および構造断面図(図1(c))である。スピーカ装置10は、プレート1、マグネット2、ヨーク3、振動板4、サスペンション5(弾性変形可能な支持部材)、ボイスコイル6、磁性流体7、およびフレーム8を備える。プレート1、マグネット2、およびヨーク3は、磁気回路(内磁型磁気回路)を形成している。プレート1とヨーク3の間には、磁気ギャップが形成されている。前記磁気ギャップにはボイスコイル6が位置している。ボイスコイル6とヨーク3の間には磁性流体7が配置されている。磁気回路の外周部に設けられたフレーム8と振動板4にそれぞれ固着された4つのサスペンション5(支持部材)によって振動板4が支持されている。ヨーク3の底面(底部)では、マグネット2の固着面以外の部分に貫通孔9が形成されている。貫通孔9は複数形成されている。複数の貫通孔9は、コイン型のスピーカ装置10の中心に対し、対称に配置されている。なお、マグネット2には、その厚さ方向に貫通孔が形成されていない。この点は、全ての実施の形態に共通する。
図1(a)に示すスピーカ装置10について、振動板4の上面を前面とし、ヨーク3の底部の下面を背面として具体的に説明する。プレート1は、振動板4の背面に対面する円形の板である。プレート1の背面には、円柱状のマグネット2の前面が固着されている。マグネット2の背面は、ヨーク3の円板状の底部の前面に固着されている。プレート1、マグネット2、およびヨーク3の底部は、これらの軸心が略一致するように一体化されている。ヨーク3では、その底部の外周から前方へ、円筒状の側壁が立ち上がっている。磁気ギャップは、プレート1の側面(外周面)とヨーク3の側壁の先端部の内周面との間に形成されている。磁性流体7は、略円筒状のボイスコイル6の外周面とヨーク3の側壁の先端部の内周面との間に配置されている。磁性流体7は、ボイスコイル6の外側に設けられている。ボイスコイル6は、振動板4の外周部に固着されている。フレーム8は、略リング状に形成され、ヨーク3の側壁の先端部に取り付けられている。フレーム8は、振動板4の外周に離間して設けられている。フレーム8と振動板4は、4つのサスペンション5を介して接続されている。4つのサスペンション5は、等角度間隔に配置されている。各サスペンション5は、帯状に形成され、前方に膨出している。ヨーク3の底部では、複数の貫通孔9が、マグネット2の固着面とヨーク3の側壁との間に形成されている。複数の貫通孔9は、ヨーク3の底部の中心を中心とする同一円上に、等角度間隔に配置されている。各貫通孔9は、ヨーク3の側壁の内周面とマグネット2の外周面の間の空間(環状空間)に開口し、この環状空間をヨーク3の外側空間(つまり、スピーカ装置10の外側空間)に連通させている。この環状空間は、プレート1とボイスコイル6の間の連通用隙間15を通じて、振動板4の背面とプレート1の前面の間の背面側空間に繋がっている。
以下、このスピーカ装置10の動作について説明する。ボイスコイル6に電気信号が流れると、フレミング左手の法則によりボイスコイル6に信号電流に応じた駆動力が作用し、振動板4が振動することにより、音が再生される。
以上、本実施の形態のスピーカ装置10においては、図1における上側を振動板4の前面とすると、振動板4の前面からは正位相の音が、振動板4の背面からは逆位相の音が同時に再生される。磁性流体7が配置されない場合、上記逆位相の音がボイスコイル6とヨーク3の間を通って振動板4の前面側に回りこむ。このとき、正位相の音と逆位相の音の音響経路差が1/2波長未満の周波数帯域の音は互いに打ち消される。しかし、本実施の形態では、ボイスコイル6とヨーク3の間に磁性流体7が配置され、逆位相の音がさえぎられるため、そのような打ち消しが発生しない。また、一般的なスピーカ装置の場合、サスペンションは振動板の全周を支持するので、背面音はサスペンション(いわゆるエッジ)よってさえぎられる。一方で、本実施の形態は、磁性流体7が前面側の音と、背面側の音を遮る。そのため、サスペンション5(エッジ)は、必ずしも振動板4の全周を支持する必要がない。したがって、本実施の形態では図1(a)の上面図のように、振動板4を支持する支持部を、4つのサスペンション5で構成している。支持部は、振動板4の全周を支持していない。全周にわたって振動板4を支持したときに比べ、支持部のスティフネスを低減することが可能であるため、スピーカ装置10の最低共振周波数を低くすることができ、豊かな低音再生能力を実現可能となる。
なお、図1では、サスペンション5は、振動板4の外周部に固着されているが、振動板4の中央やその他の部分に固着されていても構わない。また、サスペンション5の数は4つでなくても構わない。また、サスペンション5の配置は、図1(a)の配置に限定されず、複数のサスペンション5が振動板4の振動方向に平行な重心軸に対して対称に配置された他の配置を採用してもよい。なお、サスペンション5のスティフネスを低減する効果を期待しない場合は、サスペンション5を振動板4の外周の全周囲を支持する形としても構わない。また、サスペンション5が振動板4を支持するという表現をしたが、これはすなわち、サスペンション5と振動板4が固着していることにすぎない。
また、振動板4の背面の音は、ボイスコイル6とプレート1の間の連通用隙間15を通って、さらにヨーク3の貫通孔9を通ってスピーカ装置10の外部へ放出することが可能である。そのため、振動板4の背面の空間の空気のスティフネスによって、スピーカ装置10の低音再生能力が阻害されることを抑制できる。
図1に示すように、穴を有さないマグネット2を使用するため、上述したようなマグネット形状の制約によって、スピーカ装置10の形状が制限されることを抑制できる。このため、薄い、あるいは細い形状のスピーカ装置10を形成することが可能となる。また、穴を有さないマグネット2を使用するため、マグネット焼結時に割れなどが生じる可能性が低い。
上述したように、穴を有さないマグネット2を使った場合には、貫通孔9がなければ、振動板4の背面の空気のスティフネスの問題が生じる。しかし、本実施の形態では、振動板4、ボイスコイル6、およびプレート1で囲まれた背面側空間は、ボイスコイル6の内面とプレート1の外周面との間の連通用空隙15を通じて、マグネット2、ヨーク3、磁性流体7、およびボイスコイル6で囲まれる空間とつながり、さらに、ヨーク3に設けられた貫通孔9を通して、スピーカ装置10の外側の空間とつながる。したがって、振動板4の背面の空気は、スピーカ装置10の内部に密閉されることがないため、空気のスティフネスによって低音再生が阻害されることを抑制できる。したがって、形状自由度が高く、かつ低音再生能力の高いスピーカ装置10を提供することが可能となる。
また、図1では、ボイスコイル6は、振動板4に直接的に固着されているが、ボイスコイルボビン等を用いて間接的に振動板4に固着されてもよい。
また、貫通孔9は、コイン型のスピーカ装置10の中心軸に対し対称に配置されているため、振動板4の背面圧力が同じく上記中心軸に対し対称となり、ローリング振動等が発生しにくい。ただし、例えば、スピーカ装置10を用いたスピーカユニット背面の端子、又はその他部材の配置によってはスピーカ装置10の中心軸に対し貫通孔9を対称に形成できない場合などに、スピーカ装置10の中心軸に対し貫通孔9を非対称に形成してもよい。また、貫通孔9は、円形の穴である。しかし、貫通孔9の形状は、矩形、楕円形、トラック形状(陸上競技に使用するトラックのように曲線と直線を組み合わせた形状)、若しくはその他の形状であってもよい。また、複数の貫通孔9は、図1(b)では全て同じ形状であるが、円形、矩形、楕円形、トラック形状、およびその他の形状の貫通孔を組み合わせてもよい。
(実施の形態2)
図2は、実施の形態2のスピーカ装置20の上面図(図2(a))、構造断面図(図2(b))、および下面図(図2(c))である。図2のスピーカ装置20が備える構成部品は、実施の形態1におけるスピーカ装置10と共通の機能であるため説明を一部省略し、スピーカ装置10と同じ符号を用いて図示している。実施の形態1のスピーカ装置10との相違点は、スピーカ装置10は丸型(コイン型)であるのに対し、スピーカ装置20は矩形形状である点である。それに伴い、各構成部品の形状は実施の形態1のスピーカ装置10と異なる。また、実施の形態1のスピーカ装置10ではサスペンション5の数が4つであるが、スピーカ装置20では長辺方向に対向する短辺側に1つずつ配置された2つのサスペンション5により振動板4を支持している。各サスペンション5は、フレーム8から振動板4へスピーカ装置20の長辺方向に延びている。
スピーカ装置20の動作についてはスピーカ装置10と同様であるため説明を省略する。
スピーカ装置20は、長辺方向に対向する短辺側(フレーム8の短辺側)に1つずつ配置された2つのサスペンション5により振動板4を支持している。これにより、フレーム8の長辺側にもサスペンション5を配置した場合に比べ、スピーカ装置20の短辺方向の長さを短くすることが可能である。これにより、縦横のアスペクト比の大きいスピーカ装置を提供することが可能となる。従って、画面の外枠の幅が狭いことがデザイントレンドとなっているテレビなどの画像表示装置や、実装場所の制約が大きい機器等にスピーカ装置20を搭載することが可能となる。
プレート1、マグネット2、ヨーク3の側壁、およびボイスコイル6の形状は、正面視において長方形の4隅を曲線で構成した形状(長方形の4隅が丸みを帯びた形状)となっている。すなわち直線部と曲線部を有する形状である。なお、マグネット2を直方体形状にしてもよい。また、ヨーク3のプレート1と対向する面(側壁の内周面)を略四角形形状で形成しても良い。しかし、この場合は、ヨーク3の側壁の角部で、磁性流体7が毛細管現象によりヨーク3の上面側あるいは下面側へ這い上がる現象が生じる。この場合、磁気ギャップ中にある磁性流体7が減少し、本来の役割を果たすことができなくなる可能性があり、望ましくない。このため、ヨーク3の側壁の角部に曲線を用いて、毛細管現象がおこらないようにすることが望ましい。より具体的には、ヨーク3の側壁の角部の曲率半径は0.5mm以上であることが望ましい。
貫通孔9は、トラック形状(陸上競技に使用するトラックのように曲線と直線を組み合わせた形状)の穴で形成されている。図2(c)に示すように、各貫通孔9の長手方向は、スピーカ装置20を前面から透視した場合に、その貫通孔9に重なるボイスコイル6の部位に対して略垂直に延びている。貫通孔9をこのように形成しているのは、なるべく磁束の流れを阻害しないように、磁束の流れに対して垂直な断面積を小さく(磁束の流れに対して垂直方向の貫通孔9の長さを短く)することを意図したためである。この結果、ヨーク3の磁気抵抗を下げ、磁気ギャップにおける磁束密度を大きくでき、ボイスコイル6で大きな駆動力を得ることができる。貫通孔9の形状は、矩形、円形、楕円形、その他の形状であってもよい。また、複数の貫通孔9は、トラック形状を含むそれらの形状の貫通孔を組み合わせてもよい。図3(a)、図3(b)、および図3(c)は、図2に示すA−A’で示された一点鎖線部分の断面図を示す。ここでは実施の形態2におけるプレート1の形状の構成例を示す。
図3(a)に示すプレート1は、長方形の角の部分に曲線部を持たせた形状のプレートである。磁気ギャップの幅は、プレート1の全周にわたって均一となり、ボイスコイル6の全周にわたってほぼ均一に安定した駆動力を実現できる。ただし、厳密には、本形状を用いると、曲線部でやや磁束密度が低下する傾向にある。そこで、プレート1の曲線部のみ磁気ギャップの幅が狭くなるような形状としても構わない。このとき、プレート1の側面をヨーク3側に近づけても構わないし、ヨーク3のプレート1側の対向面(側壁の内面)をプレート1側に近づけても構わない。
図3(b)に示すプレート1は、長方形の角の部分に曲線を持たせた形状で、さらに外周の直線部分に凹凸を設けた形状のプレートである。すなわち、外周の直線部分に複数の凹部を設けることで、上記凹凸を形成している。各凹部では、底部の両端から一対の側部が外側へ延びている。凹部の側部及び底部は、直線状に形成されている。図3の(c)に示すプレート1は、長方形の角の部分に曲線を持たせた形状で、外周の直線部分に凹凸を設け、さらに凹部の底部を曲線で構成した形状のプレートである。プレート形状の凹部を適宜設計することによっては、凸部に磁束を集中させることができ、駆動力がほとんど低減しない磁気回路を構成可能である。また、プレート1の側面に凹凸がないプレートに比べ、凹部によってボイスコイル6とプレート1の間に形成される空気の流通路の断面積(連通用隙間の断面積)を増加させることができる。その結果、プレート1とボイスコイル6の間の狭い空気の流通路で、高い音響インピーダンスが生じることを防止し、高域特性のよいスピーカ装置20を提供することができる。
なお、プレート1の周縁部に凹凸を設けた形状は、実施の形態1のスピーカ装置10のような円形のプレート1にも採用できることは言うまでもない。
なお、サスペンション5に関しては、長辺方向に対向する短辺側に1つずつ配置しているがこれに限られない。例えば、長辺方向に対向する短辺側に、サスペンション5を2つずつ(計4つ)配置してもよいし、短辺方向に対向する長辺側にサスペンション5を配置してもよい。また、振動板4の曲線部にサスペンション5を配置してもよい。
(実施の形態3)
図4Aは、実施の形態3のスピーカ装置30の構造断面図(図4A(a))および側面図(図4A(b))である。また、図4Bは、図4Aとは別の形態のスピーカ装置31の構造断面図(図4B(a))および側面図(図4B(b))である。図4Aのスピーカ装置30が備える構成部品は、実施の形態1におけるスピーカ装置10と共通の機能であるため説明を一部省略し、スピーカ装置10と同じ符号を用いて図示している。図4Bのスピーカ装置31は、スピーカ装置10の各構成部品に加えて、引き出し線11(ボイスコイル6から引き出した配線)を図示している。
スピーカの動作は、実施の形態1と同様であるので省略する。
スピーカ装置30、およびスピーカ装置31の各々において、実施の形態1、2と異なるのは、ヨーク3に設けた貫通孔9の位置である。ヨーク3の外周部(ヨーク3の底部から立ち上がる側壁)に貫通孔9が開口している。スピーカ装置30では、各貫通孔9の全体がヨーク3の側壁に形成されている。スピーカ装置31では、各貫通孔9が、ヨーク3の底部の外側部分からヨーク3の側壁の下部へ亘って形成されている。そのため、スピーカ装置30、31の底面を直接キャビネットに置いても、貫通孔9が塞がれることがない。したがって、キャビネット全体の薄型化が可能となる。すなわち、実施の形態1、2と同様に穴を有さないマグネット2を使用しつつ、空気のスティフネスによって低音再生が阻害されることがないように貫通孔9を設けている一方で、貫通孔9が外部の部材によって塞がれにくくなっている。
また、図4Bのスピーカ装置31のように、ボイスコイル6の引き出し線11を貫通孔9に通すこともできる。各貫通孔9は、ヨーク3の底部から側壁に亘って形成されている。また、複数のサスペンション5の隙間から引き出し線11を引き出してもよい。引き出し線11の片端は、振動するボイスコイル6と一体、あるいは電気的に接続されている。そのため、接触による異音を防ぐため、引き出し線11の周囲、特に振動方向に一定の空間が必要である。しかし、上記のように空いている空間をうまく使うことでスピーカ装置31の異常音を防止しながら、スペースファクターの良い小型のスピーカ装置31を実現できる。すなわち、実施の形態1、2と同様に穴を有さないマグネット2を使用しつつ、空気のスティフネスによって低音再生が阻害されることがないように貫通孔9を設けている一方で、その貫通孔9を配線の引き出しスペースとして有効に活用している。
(実施の形態4)
図5は、実施の形態4のスピーカ装置40の横面図(図5(a))、スピーカ装置40を長辺方向に切断した縦断面図(図5(b))、および、スピーカ装置40を短辺方向に切断した縦断面図(図5(c))である。
実施の形態4のスピーカ装置40では、プレート1の外周面とボイスコイル6の内周面との間の空間において、ボイスコイル6の周方向の一部に磁性流体7が配置され、残りの部分に連通用隙間15が形成されている。また、ボイスコイル6の外周面とヨーク3の側壁の内周面との間の空間は、磁性流体7は配置されておらず、全周囲に亘って隙間が形成されている。これらの点において、実施の形態4は実施の形態1〜3とは異なる。
スピーカの動作は、実施の形態1と同様であるので省略する。
実施の形態4のスピーカ装置40を前面側から見た場合の各構成の形状について、プレート1の形状は長方形であり、ボイスコイル6及びフレーム8はトラック形状である。また、ヨーク3では、長方形の底部のうち一対の長辺だけから側壁がそれぞれ前面側へ立ち上がっている。ヨーク3の底部の短辺側に、側壁は設けられていない。各側壁は、ボイスコイル6の直線部分に隙間を隔てて対面している。また、サスペンション5は、振動板4の全周囲に亘って設けられている。
実施の形態4では、プレート1の外周面は、当該プレート1の短手方向に対向する一対の長手側面1a(長辺の側面)と、当該プレート1の長手方向に対向する一対の短手側面1b(短辺の側面)とを有する。プレート1の外周面とボイスコイル6の内周面との間の空間では、長手側面1aの外側に磁性流体7が配置され、短手側面1bの外側に連通用隙間15が形成されている。連通用隙間15は、振動板4の背面とプレート1の前面との間の背面側空間を、マグネット2の外周面とヨーク3の内周面の間の空間を介して、ヨーク3の外側空間につなげる。磁性流体7は、長手側面1aとボイスコイル6の直線部分との間に配置されている。ボイスコイル6の内周面は、長手側面1aに対向する直線部分よりも短手側面1bに対向する曲線部分の方が、プレート1の外周面から離れている。また、ヨーク3には、上記実施の形態1〜3と同様に、複数の貫通孔9が形成されている。
本実施形態4によれば、ボイスコイル6の外側に比べて磁力が強い内側に磁性流体7を設けているため、スピーカ装置40の製造時に容易に磁性流体7を設けることができる。また、ボイスコイル6の長辺側に磁性流体7が設けられているため、短辺側に磁性流体7を設ける場合に比べて、粘性によるローリング防止効果をより大きく得ることができる。
さらに、ボイスコイル6の内側に磁性流体7を設けるものの、ボイスコイル6の内側に連通用隙間15を残すことで、空気のスティフネスによって低音再生が阻害されることがないようにしている。連通用隙間15は、ボイスコイル6の曲線部分の内側に比較的大きな幅で確保されている。そのため、プレート1とボイスコイル6の間の狭い空気の流通路で、高い音響インピーダンスが生じることを防止し、高域特性のよいスピーカ装置40を提供することができる。
また、ボイスコイル6の全周囲に亘って磁性流体7を設けていないため、上記実施の形態1〜3のように振動板4の外周の一部だけをサスペンション5によって支持する場合は、振動板4の背面からの逆位相の音が、振動板4の前面からの正位相の音を打ち消してしまう。しかし、振動板4の全周囲をサスペンション5によって支持するため、振動板4の背面からの音がスピーカ装置40の前面側へ漏れることが抑制され、音の打ち消しを抑制することができる。
(実施の形態5)
図6は、実施の形態5のスピーカ装置50の横面図(図6(a))、スピーカ装置50を長辺方向に切断した縦断面図(図6(b))、および、スピーカ装置50を短辺方向に切断した縦断面図(図6(c))である。
実施の形態5のスピーカ装置50は、プレート1の外周面とボイスコイル6の内周面との間の空間において、短手側面1bの一部の外側にも磁性流体7が配置されている点において、実施の形態4とは異なる。
スピーカの動作は、実施の形態1と同様であるので省略する。
実施の形態5のスピーカ装置50を前面側から見た場合の各構成の形状について、ボイスコイル6及びフレーム8は、長方形の4角が丸みを帯びた形状である。また、プレート1は、各短手側面1bに各凸部32が形成された平面形状を有する、短手側面1bの一部には、外側へ突出する凸部32が形成されている。すなわち、プレート1は、長方形の4角に切り欠きが形成された平面形状を有する。また、ヨーク3では、長方形の底部のうち、一対の長辺からだけでなく、一対の短辺の中央部からも側壁がそれぞれ前面側へ立ち上がっている。各短辺の側壁は、各凸部32に対応して設けられている。各短辺の側壁は、各凸部32の先端面の外側に、その先端面と略同じ長さで設けられている。各短辺の側壁は、ボイスコイル6の短手方向の外周面と隙間を隔てて対面している。
プレート1の外周面とボイスコイル6の内周面との間の空間では、プレート1の切り欠きに連通用隙間15が形成され、切り欠き以外の部位に磁性流体7が配置されている。磁性流体7は、長手側面1aの外側に加えて、凸部32の先端面の外側にも配置されている。
本実施の形態によれば、ボイスコイル6の長辺側だけでなく短辺側にも磁性流体7が設けられている。そのため、長辺側だけに磁性流体7を設ける場合に比べて、粘性によるローリング防止効果をより大きく得ることができる。従って、より安定した振動板4の振動を実現することができる。
(実施の形態6)
図7は、実施の形態6のモバイル情報端末装置201である。図7において、符号202は画面、符号10はスピーカ装置である。モバイル情報端末装置201には、図7に示すように、上述のスピーカ装置10が用いられている。図7では、3箇所にスピーカ装置10を設けている。しかし、スピーカ装置10の数は、1つ以上であれば、いくつでもよい。また、着信音の再生に使われるスピーカにスピーカ装置10を使用してもよいし、通話音の再生に使われるスピーカ、いわゆるレシーバにスピーカ装置10を使用してもよい。
図8は、モバイル情報端末装置へのスピーカ装置10の搭載例の1つである。図8は、スピーカ装置10の上面図(図8(a))および構造断面図(図8(b))である。モバイル情報端末装置に実装されるスピーカ装置は、キャビネットに搭載、あるいは一体されたものが多く、図8も、モバイル情報端末装置のキャビネットに搭載されたスピーカ装置10を示す。実施の形態3に記載のように、ヨーク3の貫通孔が、ヨーク3の側面(側壁)に開口している。このため、スピーカ装置10のヨーク3の底面(底部)をキャビネット21の一部として使用することができ、スピーカキャビネット21全体の薄型化が可能となっている。
また、実装時にキャビネット21に搭載しやすいよう、図8(b)に示すように、ヨーク3の外周部(側壁)に突起部25が設けられている。突起部25は、スピーカ装置10のヨーク3の底部が嵌り込む穴の縁に引っ掛かっている。なお、このような突起部25は、フレームやその他の場所に形成されていてもよいし、そういった設計が不要の場合は、突起部がなくても構わない。
スピーカ装置10の前面には、クッション材22が配置されている。これにより、スピーカ装置10とキャビネット21とを密着させることで、キャビネット21からの空気漏れによる低音再生能力低下を防止している。
図8に示すキャビネット21は、密閉型キャビネットであるが、バスレフポートやパッシブコーンを形成していてもよい。
図9(a)、および図9(b)も、モバイル情報端末装置へのスピーカ装置10の搭載例である。図9(a)、および図9(b)において、符号41は、液晶や有機EL等で構成される画像表示デバイスである。図9(a)において、キャビネット21には開口部23が設けられ、開口部23にはスピーカ装置10のヨーク3に設けられた貫通孔9の出口が対面しており、スピーカ装置10の側面から再生された音が開口部23から放射される。このとき、貫通孔9は、キャビネット21の開口部23がある側のみに設けられており、ヨーク3の側壁のうち、キャビネット21の内側を向く部分には、貫通孔9を設けていない。
図9(a)の場合、貫通孔9が繋がる空間(マグネット2の外周面とヨーク3の側壁の間の空間と、振動板4の背面側の空間)は、磁性流体7によって振動板7の前面側の空間から区画されている。この空間の総容積は、比較的狭くなり、例えば振動板7の前面側の空間よりも容積が小さくなる。ここで、貫通孔9が繋がる空間の容積が大きい条件と、貫通孔9の面積が小さい条件とが、貫通孔9からの放出音の音質(高域の音質)が低下する条件となる場合がある。図9(a)の場合、貫通孔9が繋がる空間を比較的狭くできるため、貫通孔9をそれほど大きくしなくても、音質の確保することができる。なお、貫通孔9からの音を再生音とする場合に関して、高域再生の周波数限界は、数式1に示される放音孔(貫通孔9)の共振周波数fhにより決まる。図10には、最低共振周波数と音圧の関係を示す。fは最低共振周波数を表す。
Figure 2014097632
数式1において、cは、音速を表す。Vcは、放音孔が繋がる空間の容積を表す。Vpは、放音孔の等価容積(開口端補正を含む)を表す。Snは、放音孔の等価断面積を表す。
図9(b)において、キャビネット21の開口部23は、スピーカ装置10の振動板4側に設けられている。開口部23は、キャビネット21のうち、振動板4の前面が露出出する空間を区画する部分に設けられている。一方、ヨーク3に設けられた貫通孔9は、ヨーク3の側壁のうち、キャビネット21の内側を向く部分に形成されている。そのため、貫通孔9を通過する音は、キャビネット21の内側に放射される。また、貫通孔9は、ヨーク3の側面のみに設けられている。そのため、スピーカ装置10を、クッション材22を介して画像表示デバイスの背面に配置しても、貫通孔9が封止されることがなく、スピーカ装置10の低音再生能力が阻害されることはない。このため、キャビネット21の全体の厚みを小さくすることができる。
なお、キャビネット21は、モバイル情報端末の筐体の一部を兼ねているが、筐体とは別に構成されても構わない。
また、クッション材22は、具体的には、ゴムやウレタンなどのエラストマーや樹脂を用いることができる。クッション材22は、その反撥力によってスピーカ装置10をキャビネット21に密着させる手段として用いているが、スピーカ装置10をキャビネット21に密着させるための力は、バネ端子などの電気接続手段を用いて与えても良い。
(実施の形態7)
図11は、実施の形態7の画像表示装置203(映像音響機器の一例)である。具体的に、画像表示装置203は、PC又は薄型TVなどである。図11において、符号203は画像表示装置、符号202は画面、符号10はスピーカ装置である。スピーカ装置10は、実施の形態1〜実施の形態5のスピーカ装置、および、これらから派生したスピーカ装置うちから選択される。複数のスピーカ装置では、それらのスピーカ装置を組み合わせてもよい。なお、スピーカ装置10は、密閉型キャビネット、あるいはバスレフ型キャビネットとともに、画像表示装置203に取り付けられても良い。また、キャビネットを用いずに、そのまま開放型として画像表示装置203に取り付けられても良い。図11では、計16箇所にスピーカ装置10を配置しているが、スピーカ装置10は1個以上であれば、いくつでも構わない。1個であればモノラルとなるが、2個でステレオ、2個以上使えば(例えばラインアレイとして配置すれば)音場制御やHRTF用のデバイスとしても使用可能となる。
上述したスピーカ装置10を画像表示装置203に搭載することで、画像表示装置のような搭載容積が限られた機器であっても、広帯域再生を安定的に可能とする。なお、スピーカ装置10の搭載方向については、筐体に設けられる音孔に対し、振動板4を音孔側に向けても、貫通孔9を音孔側に向けても構わない。
画像表示装置203は、画面202の周囲に設けられる外枠の幅をなるべく狭くしたデザインが多い。ここで、スピーカ装置10の音孔を画像表示装置203の背面に設ける場合は、音質が低下する。そのため、音孔は、画像表示装置203の前面に設けることが望ましい。この場合は、狭い外枠にスピーカ装置10を実装する必要がある。実施の形態1〜5にも記載したように、従来例に比べて、薄型、スリム形状のスピーカ装置10を実現可能であるから、画像表示装置203では、外枠の幅がさらに狭いデザインが可能となる。したがって、デザインと音質を両立した画像表示装置203を実現可能となる。
(実施の形態8)
図12は、実施の形態7におけるスピーカ装置10(車載スピーカ)の搭載図である。図12において、符号204は自動車のドア、符号10は実施の形態1〜実施の形態5のスピーカ装置のうちから選択されるスピーカ装置である。なお、スピーカ装置10は、密閉型キャビネット、あるいはバスレフ型キャビネットとともに自動車のドア204に取り付けられても良い。また、キャビネットを用いずに、そのまま開放型として自動車のドア204に取り付けられても良い。図12では、3箇所にスピーカ装置10を配置しているが、スピーカ装置10は1個以上であれば、いくつでも構わない。また、図12では自動車のドア204にスピーカ装置10を取り付けた例を示すが、自動車のダッシュボードやピラー、シート、ヘッドレスト、天井など、ドア以外の位置にスピーカ装置10を取り付けてもよい。また、電車やモノレール、リニアモーター、飛行機、船舶など、自動車以外の移動体にスピーカ装置10を取り付けてもよい。
従来、広帯域再生、特に低音を再生するには大型のスピーカが必要であった。本実施の形態の磁性流体7を用いたスピーカ装置10は、小型でも低音を再生可能なスピーカを実現可能なため、従来と比べて小型、あるいは軽量なスピーカによって、従来と同じ音響特性を実現可能である。この結果、移動体全体の小型化、軽量化につながり、居住空間の増大による快適性の向上、あるいは車体の小型・軽量化による、燃費の向上が可能となる。
なお、スピーカ装置10の搭載方向については、自動車のドアなどの筐体に設けられる音孔に対し、振動板4を音孔側に向けても、貫通孔9を音孔側に向けても構わない。
(実施の形態9)
図13は、実施の形態9におけるスピーカ装置10の搭載図である。図13において、符号205はインナーイヤーホン、符号206はインナーイヤーホンのコード、符号207はイヤーチップである。符号10は、実施の形態1〜実施の形態5のスピーカ装置のうちから選択されるスピーカ装置である。
ところで、従来、インナーイヤーホンに用いられるようなスピーカ(レシーバ)は、装着感を向上させるために、口径が小さいスピーカ装置が求められる。小口径のスピーカ装置を実現するには、小さい穴あきマグネットが必要であった。しかし、このようなマグネットの製造は困難である。それに対して、上述のスピーカ装置をインナーホンに搭載することで、マグネットにより口径が制約されることがない。そのため、小型でありながら、これまでになく豊かな低音が再生できるインナーイヤーホンを提供可能である。なお、スピーカ装置10の搭載方向については、インナーイヤーホンの筐体に設けられる音孔に対し、振動板4を音孔側に向けても、貫通孔9を音孔側に向けても構わない。
また、図12のイヤーチップ207は、密閉型のイヤーチップである。しかし、イヤーチップの傘の部分に通気孔を有し、耳穴内部からイヤーチップの通気孔を通じて外気が流通可能な開放型イヤーチップを用いてもよい。開放型イヤーチップを用いると、耳穴のムレを防止できる。
また、本実施の形態9は、インナーイヤーホンであるが、ヘッドセットあるいはヘッドホンあるいは補聴器にスピーカ装置10を適用しても構わない。
本発明にかかるスピーカ装置は、薄型あるいはスリム形状でありながら広帯域を再生可能な能力を有し、かつ安定的に動作することが可能なため、単独で小型高音質スピーカ等として有用である。また、スピーカを搭載する各機器において、小型高音質化デバイス等として有用である。
1 プレート
2 マグネット
3 ヨーク
4 振動板
5 サスペンション(エッジ)
6 ボイスコイル
7 磁性流体
8 フレーム
9 貫通孔
10 スピーカ装置
15 連通用隙間
11 ボイスコイル引出線
110 ヨーク
111 マグネット
112 プレート
114 サスペンション(エッジ)
115 フレーム
116 ボイスコイル
117 磁性流体
201 モバイル情報端末装置
203 画像表示装置
204 自動車のドア
205 インナーイヤーホン
第9の態様のスピーカ装置は、第2の態様において、貫通孔は、ヨークの外周部側面に形成されている。
(実施の形態4)
図5は、実施の形態4のスピーカ装置40の横面図(図5(a))、スピーカ装置40を長辺方向に切断した縦断面図(図5(b))、および、スピーカ装置40を短辺方向に切断した縦断面図(図5(c))である。
(実施の形態5)
図6は、実施の形態5のスピーカ装置50の横面図(図6(a))、スピーカ装置50を長辺方向に切断した縦断面図(図6(b))、および、スピーカ装置50を短辺方向に切断した縦断面図(図6(c))である。
(実施の形態8)
図12は、実施の形態におけるスピーカ装置10(車載スピーカ)の搭載図である。図12において、符号204は自動車のドア、符号10は実施の形態1〜実施の形態5のスピーカ装置のうちから選択されるスピーカ装置である。なお、スピーカ装置10は、密閉型キャビネット、あるいはバスレフ型キャビネットとともに自動車のドア204に取り付けられても良い。また、キャビネットを用いずに、そのまま開放型として自動車のドア204に取り付けられても良い。図12では、3箇所にスピーカ装置10を配置しているが、スピーカ装置10は1個以上であれば、いくつでも構わない。また、図12では自動車のドア204にスピーカ装置10を取り付けた例を示すが、自動車のダッシュボードやピラー、シート、ヘッドレスト、天井など、ドア以外の位置にスピーカ装置10を取り付けてもよい。また、電車やモノレール、リニアモーター、飛行機、船舶など、自動車以外の移動体にスピーカ装置10を取り付けてもよい。

Claims (17)

  1. スピーカ装置であって、
    プレートと、前記プレートの片面に固定されて貫通孔を有しないマグネットと、前記マグネットの前記プレート側とは反対側の面に固定され、前記プレートの外周面との間に磁気ギャップを形成するヨークとを有する磁気回路と、
    前記磁気ギャップに配置されるボイスコイルと、
    前記ボイスコイルに直接的または間接的に固定された振動板と、
    前記振動板を支持する支持部と、
    前記プレートの外周面と前記ボイスコイルの内周面との間、又は、前記ボイスコイルの外周面と前記ヨークの内周面との間の少なくとも一方に配置された磁性流体とを備え、
    前記振動板の背面と前記プレートの前面との間の背面側空間が、前記プレートの外周面と前記ボイスコイルの内周面との間の空間において前記ボイスコイルの周方向の少なくとも一部に形成された連通用隙間を通じて、当該スピーカ装置の外側空間に連通する、スピーカ装置。
  2. 前記ヨークには、前記マグネットが固定された領域より外側に貫通孔が形成され、
    前記背面側空間は、前記連通用隙間及び前記ヨークの貫通孔を通じて、当該スピーカ装置の外側空間に連通することを特徴とする、請求項1に記載のスピーカ装置。
  3. 前記プレートの外周面は、当該プレートの短手方向に対向する一対の長手側面と、当該プレートの長手方向に対向する一対の短手側面とを有し、
    前記プレートの外周面と前記ボイスコイルの内周面との間の空間では、前記長手側面の外側に前記磁性流体が配置され、前記短手側面の少なくとも一部の外側に前記連通用隙間が形成されていることを特徴とする、請求項1に記載のスピーカ装置。
  4. 前記ボイスコイルの内周面は、前記長手側面に対向する部位よりも前記短手側面に対向する部位の方が、前記プレートの外周面から離れていることを特徴とする、請求項3に記載のスピーカ装置。
  5. 前記短手側面の一部には、外側へ突出する凸部が形成され、
    前記プレートの外周面と前記ボイスコイルの内周面との間の空間では、前記凸部の先端面の外側に前記磁性流体が配置されていることを特徴とする、請求項3に記載のスピーカ装置。
  6. 前記プレートは、4角に切り欠きが形成された平面形状を有し、
    前記プレートの外周面と前記ボイスコイルの内周面との間の空間では、前記切り欠きに前記連通用隙間が形成され、前記切り欠き以外の部位に前記磁性流体が配置されていることを特徴とする、請求項1に記載のスピーカ装置。
  7. 前記支持部は、前記振動板を全周囲に亘って支持していることを特徴とする、請求項3に記載のスピーカ装置。
  8. 前記支持部は、それぞれが振動板を支持する複数の支持部材を備え、
    前記ボイスコイルの外周面と前記ヨークの内周面との間では、前記ボイスコイルの周方向の全周に亘って前記磁性流体が配置されていることを特徴とする、請求項1に記載のスピーカ装置。
  9. 前記貫通孔は、前記ヨークの外周部側面に形成されていることを特徴とする、請求項2に記載のスピーカ装置。
  10. 前記ボイスコイルからの引き出した配線が、前記貫通孔を通ることを特徴とする、請求項2に記載のスピーカ装置。
  11. 前記ボイスコイルの形状は、円形、トラック形状、楕円形、および複数の直線部が連続する曲線によって結合された形状のうち、いずれかであることを特徴とする、請求項1に記載のスピーカ装置。
  12. 前記ボイルコイルの周方向において、前記ボイスコイルの内周面と前記プレートの外周面の距離が一定でないことを特徴とする、請求項11に記載のスピーカ装置。
  13. 前記ヨークは、前記貫通孔を複数有し、
    前記複数の貫通孔は、前記振動板の振動方向と平行な前記ボイスコイルの重心軸を中心とする仮想の円上に等角度間隔で配置されていることを特徴とする、請求項2に記載のスピーカ装置。
  14. 請求項1に記載されたスピーカ装置を有する映像音響機器。
  15. 請求項1に記載されたスピーカ装置を有する携帯型情報処理装置。
  16. 請求項1に記載されたスピーカ装置を有する移動体。
  17. 請求項1に記載されたスピーカ装置を有するイヤーホン。
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