JPWO2014087650A1 - 空間環境管理装置、空間環境管理システムおよび空間環境管理方法 - Google Patents

空間環境管理装置、空間環境管理システムおよび空間環境管理方法 Download PDF

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Abstract

本発明の一形態に係る空間環境管理装置等は、ユーザを識別するためのユーザ識別情報を受け付ける受付部(121)と、ユーザの居る空間の環境因子の値を示す環境情報を取得する取得部(122)と、空間の環境因子の値の複数の組み合わせのそれぞれに対して、ユーザが快適に感じる確率を示す確率マップをユーザ毎に保持する保持部(124)と、保持部(124)により保持されている確率マップのうち、ユーザ識別情報により識別されるユーザ(101)に対応する確率マップを参照し、ユーザが快適に感じる確率に関する所定の条件を満たす環境因子の値である環境パラメータを決定し、識別されるユーザ(101)の居る空間の環境因子の値が、当該確率マップにおいて、エアコン(103)によって消費されるエネルギーと当該ユーザが快適に感じる確率とがそれぞれ所定の条件の範囲内となるようにエアコン(103)を制御する管理部(125)と、を備える。

Description

本発明は、空間環境管理装置、空間環境管理システムおよび空間環境管理方法に関する。
IAQ(Indoor Air Quality)の分野において、統計結果等に基づく人が快適に感じる平均的な温湿度や、室内にいる人々による投票結果をもとにエアコン等の機器を制御する技術が開示されている(例えば、特許文献1および特許文献2)。
特開2000−028175号公報 特開2011−058668号公報
しかしながら、人が快適に感じる温湿度には、結局のところ個人差や、同一人物あっても、その人の体調や心理状態等によって誤差がある。そのため、上記特許文献1および特許文献2に開示される技術を用いて、省エネと快適性を両立する制御を行おうとした場合、不快感を与えてしまう場合があるなど、個人差を考慮した制御を行うことができないという課題がある。
そこで、本発明は、かかる問題点に鑑み、個人差を考慮した空間環境管理を行うことができる空間環境管理装置、空間環境管理システムおよび空間環境管理方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る空間環境管理装置は、ユーザを識別するためのユーザ識別情報を受け付ける受付部と、前記ユーザの居る空間の環境因子の値を示す環境情報を取得する取得部と、空間の環境因子の値の複数の組み合わせのそれぞれに対して、ユーザが快適に感じる確率を示す確率マップをユーザ毎に保持する保持部と、環境制御機器と通信接続する通信部と、前記保持部により保持されている前記確率マップのうち、前記受付部が受け付けたユーザ識別情報により識別されるユーザに対応する前記確率マップを参照し、前記識別されるユーザの居る空間の環境因子の値が、当該確率マップにおいて、前記環境制御機器によって消費されるエネルギーと当該ユーザが快適に感じる確率とがそれぞれ所定の条件の範囲内となるように前記環境制御機器の制御パラメータを決定し、前記通信部を介して前記環境制御機器を制御する管理部と、を備える。
なお、本発明の一態様は、このような空間環境管理装置として実現できるだけでなく、空間環境管理装置に含まれる特徴的な手段をステップとする空間環境管理方法、又は、そのような特徴的なステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現することもできる。そして、そのようなプログラムは、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)等の記録媒体及びインターネット等の伝送媒体を介して流通させることができるのはいうまでもない。
さらに、本発明の一態様は、このような空間環境管理装置の機能の一部又は全てを実現する半導体集積回路(LSI)、又は、このような空間環境管理装置を含むシステムとして実現することもできる。
本発明に係る空間環境管理装置は、個人差を考慮した空間環境管理を行うことができる。
図1は、実施の形態1に係る空間環境管理システムの概略構成を示すブロック図である。 図2Aは、確率マップの一例のグラフを示す図である。 図2Bは、確率マップの一例のグラフを示す図である。 図3は、実施の形態1に係る空間環境管理装置の処理を示すフローチャートである。 図4は、実施の形態1に係る空間環境管理システムの処理を示すシーケンス図である。 図5は、省エネ制御処理の詳細について説明するためのフローチャートである。 図6は、省エネ制御処理の詳細について説明するためのフローチャートである。 図7Aは、確率マップを用いた省エネ制御方法の一例を説明するための図である。 図7Bは、確率マップを用いた省エネ制御方法の一例を説明するための図である。 図8は、確率マップ生成処理の詳細について説明するためのフローチャートである。 図9は、実施の形態2に係る空間環境管理システムの概略構成を示すブロック図である。 図10は、実施の形態2における確率合成マップの生成方法の一例を説明するための図である。 図11は、実施の形態2における確率合成マップの生成方法の一例を説明するための図である。 図12は、実施の形態2に係る空間環境管理システムの処理を示すシーケンス図である。 図13は、省エネ制御処理の詳細について説明するためのフローチャートである。 図14は、省エネ制御処理の詳細について説明するためのフローチャートである。 図15は、実施の形態3に係る空間環境管理システムの概略構成を示すブロック図である。 図16は、実施の形態3に係る空間環境管理システムの処理を示すシーケンス図である。 図17は、実施の形態3に係るに係る表示部が表示した表示情報の一例を示す図である。 図18は、実施の形態4に係る空間環境管理システムの概略構成を示すブロック図である。 図19は、実施の形態4に係る空間環境管理システムの処理を示すシーケンス図である。 図20は、実施の形態5に係る空間環境管理システムの概略構成を示すブロック図である。 図21は、実施の形態5に係る空間環境管理システムの処理を示すシーケンス図である。
(本発明の基礎となった知見)
本発明者は、「背景技術」の欄において記載した、特許文献1および特許文献2に開示される技術に関し、以下の問題が生じることを見出した。
人が快適に感じる温湿度には、結局のところ個人差や、同一人物あっても、その人の体調や心理状態等によって誤差がある。そのため、上記特許文献1および特許文献2に開示される技術を用いて、例えば省エネと快適性を両立する制御を行う場合に、不快感を与えてしまう場合がある。これは、省エネと快適性を両立させる為に快適の範囲のギリギリのところで省エネ制御を行う場合、実際には快適の範囲には個人差や誤差がある為に、個人の快適の範囲から外れて、不快感を与えてしまうからである。
そこで、本発明一態様は、かかる問題点に鑑み、個人の快適の個人差や誤差を考慮した空間環境管理を行うことができる空間環境管理装置等を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る空間環境管理装置は、ユーザを識別するためのユーザ識別情報を受け付ける受付部と、前記ユーザの居る空間の環境因子の値を示す環境情報を取得する取得部と、空間の環境因子の値の複数の組み合わせのそれぞれに対して、ユーザが快適に感じる確率を示す確率マップをユーザ毎に保持する保持部と、環境制御機器と通信接続する通信部と、前記保持部により保持されている前記確率マップのうち、前記受付部が受け付けたユーザ識別情報により識別されるユーザに対応する前記確率マップを参照し、前記識別されるユーザの居る空間の環境因子の値が、当該確率マップにおいて、前記環境制御機器によって消費されるエネルギーと当該ユーザが快適に感じる確率とがそれぞれ所定の条件の範囲内となるように前記環境制御機器の制御パラメータを決定し、前記通信部を介して前記環境制御機器を制御する管理部と、を備える。
この構成により、個人の快適の個人差や誤差を考慮した空間環境管理を行うことができる空間環境管理装置を実現することができる。例えば、この空間環境管理装置は、ユーザの快適確率を下限値以上に保ちながら、環境制御機器の消費エネルギーを抑制する制御を行うので、個人差を考慮しつつ、快適性と省エネ性とを両立させた制御を行うことができる。
また、前記受付部はユーザの居る空間の環境因子の値の変更を要求する要求情報を取得し、前記空間環境装置は、さらに、前記受信部が前記要求情報を受信した場合に、前記要求情報および前記環境情報を用いることにより前記ユーザに関する前記確率マップを更新する確率マップ生成部を備え、前記管理部は、前記更新された確率マップを用いて前記制御パラメータを決定するとしてもよい。
また、前記確率マップ生成部は、前記要求情報および前記環境情報ならびに過去の要求情報および前記過去の要求情報に対応する過去の環境情報を用いることにより、前記受付部が受け付けたユーザ識別情報により識別されるユーザに対応する確率マップを生成するとしてもよい。
また、前記確率マップ生成部は、前記過去の要求情報と、前記過去の要求情報に対応する過去の環境情報とを用いることにより、前記受付部が受け付けたユーザ識別情報により識別されるユーザに対応する第1確率マップを生成しており、前記確率マップ生成部は、前記受付部が前記要求情報と、前記ユーザ識別情報とを少なくとも受け付けた場合に、前記要求情報および前記環境情報ならびに過去の要求情報および前記過去の要求情報に対応する過去の環境情報を用いることにより、第2確率マップを生成し、前記保持部に保持され、かつ、前記受付部が受け付けたユーザ識別情報に対応する第1確率マップを、前記第2確率マップに前記確率マップとして更新するとしてもよい。
また、前記確率マップ生成部は、前記確率マップとして、季節毎および時間帯毎を含む一定の期間毎に前記ユーザが快適に感じる確率を示す期間確率マップを生成し、前記保持部は、前記確率マップ生成部により生成された期間確率マップを前記ユーザ識別情報により識別されるユーザ毎に保持し、前記管理部は、前記保持部により保持されている前記期間確率マップのうち、前記ユーザ識別情報により識別されるユーザに対応し、かつ、現在の期間に対応する前記期間確率マップを用いて、前記環境制御機器を制御するとしてもよい。
また、前記管理部は、前記確率に関する所定の条件として、前記ユーザが快適に感じる確率が前記対応する確率マップの所定の確率範囲内で、かつ、前記環境制御機器によって消費されるエネルギーが最も少なくなる条件を満たす前記環境パラメータを決定するとしてもよい。
また、前記管理部は、前記確率に関する所定の条件として、前記環境制御機器によって消費されるエネルギーが所定の範囲内で、かつ、前記対応する確率マップにおいて前記ユーザが快適に感じる確率が最も高くなる条件を満たす前記環境パラメータを決定するとしてもよい。
また、前記管理部は、前記確率に関する所定の条件として、前記環境制御機器によって消費されるエネルギーが所定の範囲内で、かつ、前記対応する確率マップにおいて前記ユーザが快適に感じる確率が最も高くなる条件を満たす前記環境パラメータを決定するとしてもよい。
また、前記環境因子は、少なくとも空間の温度、湿度、および、風量のうちの2種類以上であり、前記環境パラメータは、前記2種以上の値の組であるとしてもよい。
また、さらに、前記確率マップと、前記ユーザの居る空間の環境因子の値とを表示するため表示情報を生成する表示情報生成部を備えるとしてもよい。
また、前記受付部は、前記要求情報と、前記ユーザ識別情報と、前記ユーザの位置を示す位置情報とを受け付け、受け付けた前記位置情報を用いて、複数の空間のうちから前記ユーザの居る空間を特定するとしてもよい。
また、さらに、前記保持部により保持されている前記確率マップのうち、前記ユーザに対応する第3確率マップと、前記ユーザと異なる他のユーザに対応する第4確率マップを読み出し、読み出した前記第3確率マップと前記第4確率マップとを合成することにより、確率合成マップを生成する合成部を備え、前記合成部は、前記受付部により、前記ユーザの位置情報と前記他のユーザの位置情報とを用いて、特定された前記ユーザの居る空間と前記他のユーザの居る空間とが同一空間である場合に、前記確率合成マップを生成し、前記管理部は、前記受付部により特定された前記ユーザの居る空間と前記他のユーザの居る空間とが同一空間である場合、前記合成部により生成された前記確率合成マップを前記確率マップとして用いて、前記ユーザが快適に感じる確率に関する所定の条件を満たす環境因子の値である環境パラメータを決定し、前記ユーザおよび前記他のユーザの居る空間の環境因子の値が、決定した前記環境パラメータとなるように前記環境制御機器を制御するとしてもよい。
また、前記合成部は、環境因子における複数の値それぞれに対して、前記第3確率マップの快適確率と前記第4確率マップの快適確率との積を算出し、前記環境因子における複数の値それぞれに対して、算出した積の値を示す確率マップを生成することで、前記第3確率マップと前記第4確率マップとを合成するとしてもよい。
また、上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る空間環境管理システムは、空間の環境因子の値を制御可能な環境制御機器を制御する管理装置と、前記管理装置とネットワークを介して接続されているサーバとで構成される空間環境管理システムであって、前記サーバは、空間の環境因子の値の複数の組み合わせのそれぞれに対して、ユーザが快適に感じる確率を示す確率マップを、ユーザ毎に保持する確率マップデータベースと、空間を特定する情報を保持する空間データベースと、空間の環境因子の値の変更を要求する要求情報と、前記環境因子の変更を要求したユーザを識別するユーザ識別情報とを少なくとも受け付ける受付部と、前記空間データベースが保持する情報を用いて、前記受付部が受け付けたユーザ識別情報により識別される第1ユーザの居る空間を特定し、特定した前記第1ユーザの居る空間の環境制御機器を管理する管理装置に、受け付けた前記ユーザ識別情報により識別される前記第1ユーザに対応する確率マップを送信する送信部とを備え、前記管理装置は、前記送信部により送信される確率マップを用いて、前記第1ユーザが快適に感じる確率に関する所定の条件を満たす環境因子の値である環境パラメータを決定し、前記第1ユーザの居る空間の環境因子の値が決定した前記環境パラメータとなるように前記第1ユーザの居る空間の環境制御機器を制御する管理部と、を備える。
この構成により、個人差を考慮した空間環境管理を行うことができる空間環境管理装置を実現することができる。
さらに、本構成により、以下のような問題も解消することができる。
ホテルの客室などに宿泊する宿泊客であるユーザは、客室に設置される機器に慣れていなないために、機器の調整方法が分からず、寒く感じてもそのまま過剰な冷房が行われたり、暑く感じてもそのまま過剰な暖房が行われたりする場合がある。つまり、宿泊客であるユーザの快適性が損なわれるだけでなく、エネルギーが無駄に消費される場合があるなどの問題があった。しかし、本構成により、個人差を考慮しつつ、快適性と省エネ性とを両立させた制御を行うことができるので、この問題を解消することができる。
また、上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る空間環境管理装置は、サーバとネットワークを介して接続され、空間の環境因子の値を制御可能な環境制御機器を制御する空間環境管理装置であって、前記サーバにより送信される確率マップであって、空間の環境因子の値の複数の組み合わせのそれぞれに対して、前記ユーザが快適に感じる確率を示す確率マップを用いて、前記ユーザが快適に感じる確率に関する所定の条件を満たす環境因子の値である環境パラメータを決定し、前記ユーザの居る空間の環境因子の値が決定した前記環境パラメータとなるように前記ユーザの居る空間の前記環境制御機器を制御する管理部と、を備えるとしてもよい。
また、上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る空間環境管理システムは、空間の環境因子の値を制御可能な環境制御機器を管理する管理装置と、前記管理装置とネットワークを介して接続されている携帯端末とで構成される空間環境管理システムであって、前記携帯端末は、空間の環境因子の値の複数の組み合わせのそれぞれに対して、ユーザが快適に感じる確率を示す確率マップを格納する格納部と、前記確率マップを外部と送受信する送受信部と、を備え、前記送受信部は、前記ユーザの指示に基づいて、前記ユーザの居る空間の環境制御機器を管理する管理装置に、前記確率マップを送信し、前記管理装置は、前記ユーザの居る空間の環境因子の値を示す環境情報を取得する取得部と、前記送信部により送信される前記確率マップを用いて、前記ユーザが快適に感じる確率に関する所定の条件を満たす環境因子の値である環境パラメータを決定し、前記ユーザの居る空間の環境因子の値が決定した前記環境パラメータとなるように前記ユーザの居る空間の前記環境制御機器を制御する管理部とを備えるとしてもよい。
なお、これらの全般的または具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータで読み取り可能なCD−ROMなどの記録媒体記録媒体で実現されてもよく、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたは記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
以下、本発明の一態様に係る空間環境管理装置等について、図面を参照しながら具体的に説明する。
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係る空間環境管理システムの概略構成を示すブロック図である。
図1に示す空間環境管理システムは、空間環境管理装置100と、ユーザ101により操作されるユーザ端末102と、エアコン103と、空間1の環境因子の値を計測するセンサ104とを備える。
ここで、空間1とは、例えば建物の中や乗り物の中などの空間である。また、環境因子とは、ある空間における温度や湿度、風量、放射熱などの個人の快適に影響を与える因子であり、環境因子には複数の種類がある。また、環境パラメータとは、複数種類の環境因子のそれぞれの値の組み合わせである。具体的には、温度や湿度、風量、放射熱などのそれぞれの値の組み合わせをいう。以下では、説明を簡単にするため、環境因子が、温度と相対湿度を示しているとして説明する。
ユーザ端末102は、例えばスマートフォンやタブレット型のコンピュータである。ユーザ端末102は、入力部111と、要求生成部112と、送信部113とを備え、ユーザ101からの入力をもとに、空間1の環境因子の値(温度と湿度)の変更を要求する要求情報を、ユーザ101を識別するユーザ識別情報ともに空間環境管理装置100に送信する。なお、以下では、要求情報とユーザ識別情報とを少なくとも含む情報を空間環境要求と称している。
入力部111は、ユーザ101からの要求を受け付ける。ここで、入力部111は、例えば、タッチパネルやキーボードや、音声入力機能を備えたマイク、画像撮影やバーコードリーダー機能を備えたカメラ、非接触ICのリーダー機能を備えた非接触IC通信I/Fなどである。
要求生成部112は、入力部111でユーザから受け付けた要求に基づき、空間環境要求を生成する。なお、要求生成部112は、ユーザ端末102のCPUがプログラムコードを実行することで実現される。
送信部113は、要求生成部112で生成した空間環境要求を、無線LAN等の無線ネットワーク151を介して、空間環境管理装置100に送信する。つまり、ユーザ端末102と空間環境管理装置100とは、無線LAN等の無線ネットワーク151を介して通信を行う。
エアコン103は、空間の環境因子(温度と湿度)の値を制御可能な環境制御機器の一例である。環境制御機器は、エアコン、暖房ヒーター、加湿器、除湿機、扇風機、換気扇または空気清浄機等であってもよく、これら単体の機器でも、複数の機器で構成されているとしてもよい。本実施の形態では、説明を簡単にするため、環境制御機器が暖房と冷房の機能を備えたエアコン103であるとして説明する。
エアコン103は、空間1の環境因子(温度と湿度)の値を制御する。エアコン103は、空間環境管理装置100により、空間1の環境因子(温度と湿度)の値が、環境パラメータ(ある温度と湿度の値の組)となるように制御が管理される。なお、エアコン103と、空間環境管理装置100とは、省電力無線等の無線ネットワーク153を介して通信を行う。
また、センサ104は、空間1の環境因子(温度と湿度)の値を計測する。センサ104は、例えば温度センサ、湿度センサ、風量センサまたは二酸化炭素センサ等であるが、これら単体の機器でも、複数の機器で構成されているとしてもよい。本実施の形態では、説明を簡単にするため、センサ104は、温度センサと相対湿度を計測する機能を備えた湿度センサとして説明する。
センサ104は、空間環境管理装置100と、省電力無線等の無線ネットワーク152を介して通信を行う。
空間環境管理装置100は、建物内や乗り物内などの空間の環境因子(温度と湿度)の値を制御可能な環境制御機器を管理し、受付部121と、取得部122と、確率マップ生成部123と、保持部124と、管理部125とを備える。
受付部121は、ユーザ端末102から送信される空間環境要求を受け付ける。具体的には、受付部121は、ユーザ101の居る空間の環境因子(温度と湿度)の値の変更を要求する要求情報と、環境因子の変更を要求したユーザ101を識別するユーザ識別情報とを少なくとも受け付ける。
なお、受付部121は、要求情報と、ユーザ識別情報と、ユーザ101の居る空間を識別するための情報としての位置情報を受け付け、受け付けた位置情報を用いて、ユーザ101の居る空間を特定するとしてもよい。この位置情報は、例えば、ユーザ端末102が備えるGPS機能(不図示)から取得したGPS情報や、ユーザ端末102が備える無線ネットワーク機能(不図示)から取得した無線アクセスポイントのリスト情報である。なお、ユーザ101の居る空間を識別するための情報としては、位置情報に限らず、空間の名称や番号等の識別情報であっても良い。
取得部122は、少なくともユーザ101の居る空間1の環境因子(温度と湿度)の値を示す環境情報を取得する。例えば、取得部122は、センサ104から空間1の環境因子(温度と湿度)の値を取得する。
確率マップ生成部123は、ユーザごとに確率マップを生成する。具体的には、確率マップ生成部123は、要求情報とその要求情報に対応する環境情報を少なくとも用いることにより、空間の環境因子(温度と湿度)の値の複数の組み合わせのそれぞれに対して、ユーザが快適に感じる確率を示す確率マップを生成する。
図2Aおよび図2Bは、確率マップの一例のグラフを示す図である。図2Aは、温度と湿度に関する確率マップを3Dグラフで示した図であり、図2Bは、温度と湿度に関する確率マップを2Dグラフで示した図である。
図2Aおよび図2Bに示すように、確率マップは、温度と相対湿度など空間の環境因子の値の組合せに対して、個人が「快適」と感じる確率(快適確率)を、個人ごとに、環境因子の複数の組合せに対して示す情報である。多くの場合、確率マップは個人ごとに異なっている。例えば、ユーザ101確率マップが、温度22度、湿度50%、風量が0.2メートル/秒の場合に、95%の快適確率を示す場合、ユーザ101は、95%の確率で「快適」と感じ、5%の確率で「快適」と感じないことを示している。
また、確率マップ生成部123は、要求情報および環境情報ならびに過去の要求情報および過去の要求情報に対応する過去の環境情報を用いることにより、受付部121が受け付けたユーザ識別情報により識別されるユーザに対応する確率マップを生成する。例えば、確率マップ生成部123は、過去の要求情報と、過去の要求情報に対応する過去の環境情報とを用いることにより、受付部121が受け付けたユーザ識別情報により識別されるユーザに対応する第1確率マップを生成している。そして、確率マップ生成部123は、受付部121が要求情報と、ユーザ識別情報とを少なくとも受け付けた場合に、要求情報および環境情報ならびに過去の要求情報および過去の要求情報に対応する過去の環境情報を用いることにより、第2確率マップを生成し、保持部124に保持され、かつ、受付部121が受け付けたユーザ識別情報に対応する第1確率マップを、第2確率マップに前記確率マップとして更新する。
保持部124は、ユーザ毎に確率マップを保持する。また、保持部124は、確率マップ生成部123により生成された確率マップをユーザ毎に保持する。
管理部125は、環境パラメータを設定する制御コマンドを送信してエアコン103(環境制御機器)を制御する。具体的には、管理部125は、保持部124により保持されている確率マップのうち、受付部121が受け付けたユーザ識別情報により識別されるユーザに対応する確率マップを用いて、ユーザが快適に感じる確率と消費エネルギーとに関する条件を満たす環境パラメータ(温度の値と湿度の値の組み合わせ)を決定する。また、管理部125は、識別されるユーザの居る空間の環境因子の値が、決定した環境パラメータとなるようにエアコン103(環境制御機器)を制御(管理)する。
ここで、例えば、管理部125は、ユーザが快適に感じる確率と消費エネルギーとに関する条件を満たす環境パラメータとして、ユーザ101の快適確率が、対応する確率マップの所定の確率範囲内で、かつ、エアコン103を含む消費エネルギーの評価対象の機器によって消費されるエネルギーが最も少なくなるという条件を満たす環境パラメータを決定するとしてもよい。ここで、消費エネルギーの評価対象の機器の機器には、エアコン103を含む環境制御機器の他に、空間1の環境因子の値が機器のエネルギー消費に影響がある機器が含まれる。
また、例えば、管理部125は、ユーザが快適に感じる確率と消費エネルギーとに関する条件を満たす環境パラメータとして、エアコン103を含む消費エネルギーの評価対象の機器によって消費されるエネルギーが所定の範囲内で、かつ、対応する確率マップにおいてユーザ101の快適確率が最も高くなる条件を満たす環境パラメータを決定するとしてもよい。
なお、上述したように、環境因子は、複数種類からなるので、管理部125は、ユーザが快適に感じる確率と消費エネルギーとに関する条件を満たす複数種類の環境因子のそれぞれの値の組み合わせを、環境パラメータとして決定する。
次に、以上のように構成された空間環境管理装置100の空間1に対する動作を、図3を用いて説明する。
図3は、実施の形態1に係る空間環境管理装置の処理を示すフローチャートである。
まず、受付部121は、ユーザ101の居る空間1の環境因子(温度または湿度)の値の変更を要求する要求情報と、環境因子の変更を要求したユーザ101を識別するユーザ識別情報とを少なくとも受け付ける(S101)。
次に、取得部122は、少なくともユーザ101の居る空間1の環境因子の値を示す環境情報を取得する(S102)。ここで、S101とS102との動作順序は説明の便宜のためであり、どちらが先に動作するとしてもよい。
次に、要求情報とその要求情報に対応する環境情報とを少なくとも用いることにより、空間の環境因子(温度と湿度)の値の複数の組み合わせのそれぞれに対して、ユーザ101が快適に感じる確率を示す確率マップを生成する(S103)。
ここで、例えば、確率マップ生成部123は、受付部121から、要求情報の内容と、ユーザIDと、空間1の特定情報とを受信する。
続いて、確率マップ生成部123は、空間1の特定情報をもとに、取得部122から空間1の環境情報(識別された空間の環境情報)を受信する。続いて、確率マップ生成部123は、ユーザIDをもとに、保持部124から、ユーザ101に対応する確率マップを受信する。そして、確率マップ生成部123は、要求情報の内容と空間1の環境情報とをもとに、ユーザ101の確率マップを生成(または更新)する確率マップ生成処理を行う。なお、確率マップの生成方法の詳細は、後述するためここでの説明は割愛する。
次に、S103において生成された確率マップを、ユーザ識別情報により識別されるユーザ毎に保持する(S104)。本実施の形態では、生成された確率マップは、ユーザ101に対応付けて(関連付けて)保持される。例えば、確率マップ生成部123は、生成(または更新)した確率マップを保持部124へ送信すると、保持部124は受信した確率マップを保存する保存処理を行う。
次に、S104において保持されている確率マップのうち、S101において受け付けたユーザ識別情報により識別されるユーザ101に対応する確率マップを用いて、ユーザが快適に感じる確率と消費エネルギーとに関する条件を満たす環境パラメータを決定し、識別されるユーザ101の居る空間1の環境因子の値が、決定した環境パラメータとなるようにエアコン103の制御(管理)する(S105)。
なお、S103およびS104の動作は、必ずしもS102の後に行われるものではなく、並行または独立して行われる場合もある。
次に、本実施形態の空間環境管理システムの空間1に対する動作を、図を用いて説明する。
図4は、実施の形態1に係る空間環境管理システムの処理を示すシーケンス図である。
図4は、ユーザ101の入力操作を受けた後、個人差を考慮しつつ、快適性と省エネ性とを両立させた制御を行うまでの処理を示している。
まず、センサ104は、定期的に空間1の温度と相対湿度(環境因子)を計測する計測処理を行う(S201)。
次に、センサ104は、計測した値(空間1の環境因子の値)を環境情報として空間環境管理装置100(取得部122)へ送信する(S202)。
次に、空間環境管理装置100(取得部122)は、センサ104から取得した空間1の環境情報を蓄積する取得処理を行う(S203)。
次に、ユーザ101の入力操作を受けて、ユーザ端末102は、空間1の環境因子の値の変更を要求する要求情報と、ユーザ101を識別するユーザ識別情報とを含む空間環境要求を空間環境管理装置100に送信する(S204)。
具体的には、ユーザ端末102では、ユーザ101が、入力部111に、「温かく」「涼しく」といった空間1の空間環境に関する要求(要求情報)の入力操作を行うと、要求生成部112が、入力された要求情報を含む空間環境要求を生成して、生成した空間環境要求を空間環境管理装置100(受付部121)へ送信する。
なお、この空間環境要求には、要求情報と、ユーザ101を識別するユーザ識別情報としてのユーザIDと、ユーザ101の居る空間である空間環境要求が送信された空間1を識別するための情報としての位置情報とが含まれるとして説明する。
次に、空間環境管理装置100(受付部121)は、ユーザ端末102から受け付けた空間環境要求の内容を解析して、要求情報の内容と、ユーザ101と、空間1とを特定する識別処理を行う(S205)。識別処理では、空間環境要求に含まれるユーザIDをもとにユーザ101を識別し、空間環境要求に含まれる位置情報をもとに空間1を特定する。
次に、空間環境管理装置100は、空間1のエアコン103を制御(管理)するための制御情報を生成する制御処理を行い(S206)、生成した制御情報をエアコン103に送信する(S207)。
具体的には、S206(制御処理)の際に、受付部121は、要求情報と、ユーザIDと、空間1とを示す識別処理済み空間環境要求を管理部125へ送信する。管理部125は、受信した識別処理済み空間環境要求をもとに、空間1のエアコン103の制御を要求情報が示す内容に基づいて管理するための制御情報を生成する。そして、S207において、管理部125は、空間1のエアコン103に対して、生成した制御情報を送信する。
ここで、管理部125は、例えば、要求情報の内容が「温かく」を示す場合には、空間1において、ユーザ101の体感温度を上昇させるようにエアコン103を制御(管理)するための制御情報をエアコン103に送信する。また、管理部125は、例えば、要求情報の内容が「涼しく」を示す場合には、空間1において、ユーザ101の体感温度を下降させるようにエアコン103の制御(管理)するための制御情報をエアコン103に送信する。
次に、空間環境管理装置100は、S207(制御情報の送信)を行った後、所定時間後(例えば、10分後)に、個人差を考慮しつつ、快適性と省エネ性とが両立するように空間1のエアコン103を制御(管理)する省エネ制御処理を行い(S208)、生成した制御情報をエアコン103に送信する(S209)。
具体的には、S207において、管理部125は、制御情報を送信した後、所定時間後(例えば、10分後)に、S208(省エネ制御処理)の際に、受信した識別処理済み空間環境要求に含まれるユーザIDをもとに、保持部124から、ユーザ101の確率マップを受信する。そして、管理部125は、受信した確率マップに基づいて空間1のエアコン103の省エネ制御を行うための制御情報を生成する(省エネ制御処理)。S208において、管理部125は、確率マップをもとに、温度と相対湿度の最適値(環境パラメータ)を決定し、空間1の温度と相対湿度(空間1の環境因子の値)が決定した最適値(環境パラメータ)となるようにエアコン103を制御(管理)するための制御情報を、S209においてエアコン103に送信する。
次に、S208における省エネ制御処理の詳細について図5および図6に示すフローチャートを用いて説明する。
図5および図6は、省エネ制御処理の詳細について説明するためのフローチャートである。
まず、図5について説明する。図5は快適性を重視した省エネ制御処理の一例について示している。図5に示す省エネ制御処理では、確率マップと、予め設定された快適確率の下限値(以降「快適確率下限値」とも呼ぶ)とに基づいて快適性を重視した処理が行われる。快適確率下限値は、ユーザによって自由に設定できるようにしても良いし、空間1を含む建物内で消費されるエネルギーを管理するEMS(Energy Management System)または電力会社や公共機関などによって、外部からネットワーク(不図示)を介して設定されるように構成しても良い。
まず、管理部125は、受付部121が受け付けたユーザ識別情報により識別されるユーザに対応する確率マップにおいて、快適確率の値が快適確率下限値以上となる環境パラメータ(温度と湿度の値)の組合せを抽出する。そして、環境パラメータ(温度と湿度の値)の組合せのそれぞれの値に空間1の環境因子(温度と湿度)の値がなった場合におけるエアコン103及び空間1内にあるその他の機器(エアコン103以外の管理部125の消費エネルギーの評価対象の機器)の消費エネルギーをシミュレーション(過去の消費エネルギーの実測値に基づくシミュレーションを含む)によって算出する(S401)。
次に、管理部125は、エアコン103を含む消費エネルギーの評価対象の機器の消費エネルギーの合計が最小となる環境パラメータ(温度と湿度の値)の組合せを決定する(S402)。
ここで、図7Aおよび図7Bを用いて、具体例について説明する。
図7Aおよび図7Bは、確率マップを用いた省エネ制御方法の一例を説明するための図である。図7Bには、受付部121が受け付けたユーザ識別情報により識別されるユーザに対応する確率マップの一例が示されており、図7Aには、例えば温度20℃における確率マップすなわち、温度20℃における相対湿度に対するユーザの快適確率の分布の例が示されている。レベル1、レベル2およびレベル3は、ユーザが許容する快適確率の下限値を決める指標である。
例えばレベル1では、図7Aに示すように、快適確率の下限値は100%であることを示している。また、レベル2では快適確率の下限値は95%であることを示し、温度20℃で95%以上の確率で快適と感じる湿度範囲が範囲Aであることを示す。レベル3では快適確率の下限値は80%であること示し、温度20℃で80%以上の確率で快適と感じる湿度範囲が範囲Bであることを示す。そして、レベル1、レベル2、レベル3それぞれにおいて、消費エネルギーの評価対象の機器の消費エネルギーの合計が最小となる環境パラメータ(温度と湿度の値)の組合せの値は、図7Bに示すように、例えばD、E、Fの値と決定される。
次に、管理部125は、空間1の環境因子(温度と湿度)の値が、決定した環境パラメータ(温度と湿度の値)の組合せ(温度と湿度の最適値)となるようにエアコン103を制御(管理)するための制御情報を生成する。そして、管理部125は、空間1のエアコン103に対して、生成した制御情報を送信することで、エアコン103の制御する(S403)。
なお、S404で、管理部125は、受付部121が受け付けたユーザ識別情報により識別されるユーザに対応する確率マップが確率マップ生成部123により更新されたか否かを判断し、確率マップが更新されたと判断した場合には、S401に再び戻り処理を行う。また、管理部125は、消費エネルギーの評価対象の機器の消費エネルギーの算出条件が変化したか否かを判断し、確率マップが更新されたと判断した場合には、S401に再び戻り処理を行う。ここで、消費エネルギーの算出条件が変化する場合とは、消費エネルギーの評価対象の機器の少なくとも一つが例えば電源がオンまたはオフされるなど制御状態が変化した場合や、外気の温度や湿度が変化した場合をいう。
このように、ユーザ101の快適確率を快適確率下限値以上に保ちながら、エアコン103を含む消費エネルギーの評価対象の機器の消費エネルギーを最小化できるので、快適性と省エネ性とを両立させた制御を行うことができる。
続いて、図6について説明する。図6は省エネを重視した省エネ制御処理の一例について示している。図6に示す省エネ制御処理では、確率マップと、予め設定された消費エネルギーの上限値(以降「消費エネルギー上限値」とも呼ぶ)とに基づいて省エネを重視した処理が行われる。消費エネルギー上限値は、ユーザによって自由に設定できるようにしても良いし、空間1を含む建物内で消費されるエネルギーを管理するEMS(Energy Management System)または電力会社や公共機関などによって、外部からネットワーク(不図示)を介して設定されるように構成しても良い。
まず、管理部125は、環境パラメータ(温度と湿度の値)の所定の複数の組合せに対して、空間1の環境因子(温度と湿度)の値が、それらの値になった場合におけるエアコン103を含む消費エネルギーの評価対象の機器の消費エネルギーをシミュレーション(過去の消費エネルギーの実測値に基づくシミュレーションを含む)によって算出し、エアコン103を含む消費エネルギーの評価対象の機器の消費エネルギーの合計が、消費エネルギー上限値以下となる環境パラメータ(温度と湿度の値)の組合せを抽出する(S501)。
次に、S501で抽出した環境パラメータ(温度と湿度の値)の組合せの内、受付部121が受け付けたユーザ識別情報により識別されるユーザに対応する確率マップにおいて、快適確率の値が最も高い環境パラメータ(温度と湿度の値)の組合せを決定する(S502)。
次に、管理部125は、空間1の環境因子(温度と湿度)の値が、決定した環境パラメータの組合せ(温度と湿度の最適値)となるようエアコン103を制御(管理)するための制御情報を生成する。そして、空間1のエアコン103に対して、生成した制御情報を送信することで、エアコン103を制御(管理)する(S503)。
なお、S504で、管理部125は、受付部121が受け付けたユーザ識別情報により識別されるユーザに対応する確率マップが確率マップ生成部123により更新されたか否かを判断し、確率マップが更新されたと判断した場合には、S501に再び戻り処理を行う。また、管理部125は、消費エネルギーの評価対象の機器の消費エネルギーの算出条件が変化したか否かを判断し、確率マップが更新されたと判断した場合には、S501に再び戻り処理を行う。
このように、エアコン103を含む管理対象の消費エネルギーを消費エネルギー上限値以下に保ちながら、ユーザ101の快適確率を最大化できるので、快適性と省エネ性とを両立させた制御を行うことができる。
次に、S304における確率マップ生成処理の詳細について図8に示すフローチャートを用いて説明する。
図8は、確率マップ生成処理の詳細について説明するためのフローチャートである。
まず、確率マップ生成部123は、受付部121が受け付けた要求情報とそれに対応する取得部122が取得した空間1の環境情報とを用いて、要求情報(空間環境要求)を受け付けた回数を、要求情報に対応する空間1の環境因子の値の組合せごとにそれぞれ集計する(S601)。
次に、環境因子の値の各組合せでのエアコン103の延べ運転時間を、環境因子の値の組合せごとにそれぞれ集計する(S602)。
次に、S601で集計した環境因子の値の組合せごとの要求情報(空間環境要求)の回数と、S602で集計した環境因子の値の組合せごとの延べ運転時間と、から、環境因子の値の各組合せでの所定の単位運転時間当たりの回数を算出する(S603)。
次に、環境因子の値の各組合せでの所定の単位運転時間当たりの回数を百分率に変換して数値100から減算する(S604)。
なお、単位運転時間としては、例えば、1000分程度を想定している。例えば、ある環境因子の値の組合せでエアコン103を延べ1000分運転して、ユーザ101から2回だけ空間環境要求を受信した場合には、その環境因子の値の組合せでのユーザ101の快適確率は98%というように算出される。また、例えば、ある環境因子の値の組合せでエアコン103を延べ2000分運転して、ユーザ101から空間環境要求を6回受信した場合には、その環境因子の値の組合せでのユーザ101の快適確率は97%というように算出される。
以上、本実施の形態によれば、個人差を考慮した空間環境管理を行うことができる空間環境管理装置、空間環境管理システムおよび空間環境管理方法を実現することができる。本実施の形態によれば、例えばユーザの快適確率を下限値以上に保ちながら、環境制御機器の消費エネルギーを抑制する制御を行うことができるなど、個人差を考慮しつつ、快適性と省エネ性とを両立させた制御を行うことができる。
なお、本実施の形態では、ユーザ101が空間1に居る場合に、空間環境管理システムの空間1に対する動作について説明したが、それに限らない。ユーザ101が、その他の空間(例えば空間2、・・・・空間Nのいずれか)にいる場合には、空間環境管理システムは、ユーザ101が居る空間に対して、空間1に対する場合と同様の動作を行う。
また、本実施の形態では、空間環境管理装置100は、空間1に対するエアコン103を制御(管理)すると説明したがそれに限らない。空間環境管理装置100は、N(Nは1以上の整数)個の複数の空間(空間1、空間2、・・・・空間N)の環境因子の値が所望の環境パラメータとなるように管理対象の機器(環境制御機器)を管理する。複数の空間のそれぞれは、空間1と同様に、エアコンを含む環境制御機器とセンサとが備えられ、空間環境管理装置100と、それぞれ、無線ネットワークを介して通信すればよい。
また、本実施の形態では、エアコン103等の環境制御機器と別に、空間1の環境因子の値を計測するセンサ104とを備えると説明したがそれに限らない。エアコン103等の環境制御機器が環境因子の値を計測するセンサ機能を備えていても良く、その場合には、取得部122は、環境因子の値を計測するセンサ機能を備える環境制御機器から環境情報を取得する。
また、本実施の形態では、保持部124に、ユーザごとに1つの確率マップを保持する場合について説明したが、それに限らない。保持部124は、ユーザごとに複数の確率マップを保持するとしてもよい。例えば、確率マップ生成部123によって季節ごとの、さらには、時間帯ごとの確率マップが生成され、確率マップの適用時期を示す情報と共に保持部124に保持されるとしてもよい。
より具体的には、確率マップ生成部123は、確率マップとして、季節毎および時間帯毎を含む一定の期間毎にユーザ101が快適に感じる確率を示す期間確率マップを生成し、保持部124は、確率マップ生成部123により生成された期間確率マップをユーザ識別情報により識別されるユーザ毎に保持するとすればよい。そして、管理部125は、保持部124により保持されている期間確率マップのうち、ユーザ識別情報により識別されるユーザに対応し、かつ、現在の期間に対応する期間確率マップを用いて、エアコン103を制御(管理)すればよい。
なお、確率マップ生成部123は、季節ごとの、さらには、時間帯ごとの確率マップを生成し、確率マップの適用時期を示す情報と共に保持部124に保持するとしてもよい。その場合、管理部125は、確率マップの適用時期を示す情報をもとに、その時に適用する確率マップを選択し、選択した確率マップに基づいてエアコン103を制御(管理)すればよい。
これにより、個人の温冷感が季節や時間帯で変化することを考慮した確率マップに基づいて、エアコン103を含む管理対象の機器(環境制御機器)に対して省エネ制御を行うことができるので、より精度の高い快適性と省エネ性とを両立させた制御を行うことができる。
なお、本実施の形態では、説明を簡単にする為、環境因子の値および環境パラメータの組合せを温度と湿度とを例に挙げて説明したが、それらに限られない。
例えば、環境因子の値および環境パラメータの組合せに、さらに、風量や、放射熱、着衣量などのパラメータが含まれるとしても良い。風量や、放射熱、着衣量は、それぞれ、人が感じる快適性に影響を与えるパラメータであり、これらのパラメータを環境因子の値のおよび環境パラメータの組合せに含めることで、より精度の高い快適確率を示す確率マップを生成することができる。この場合、センサ104には、風量の場合は風量計、放射熱の場合には熱量センサ、着衣量の場合にはカメラなどを含むものであればよい。それにより、風量や、放射熱、着衣量をさらに含む確率マップに基づいて、エアコン103を含む環境制御機器に対して省エネ制御を行うことで、より精度の高い快適性と省エネ性とを両立させた制御を行うことができる。
また、例えば、環境因子の値および環境パラメータの組合せに、さらに、二酸化炭素濃度などのパラメータが含まれるとしてもよい。この場合、センサ104には、さらに、二酸化炭素センサが含まるとすればよく、環境制御機器には、エアコンに加えて、換気扇などの機器が含まれるとすればよい。それにより、二酸化炭素濃度をさらに含む確率マップに基づいて、環境制御機器に対して省エネ制御を行うことで、空間における二酸化炭素濃度を考慮した快適性と省エネ性とを両立させた制御を行うことができる。
また、例えば、環境因子の値および環境パラメータの組合せに、さらに、アンモニアやホルムアルデヒドなどの化学物質の濃度などのパラメータが含まれるとしてもよい。この場合、センサ104には、さらに、化学物質センサが含まれるとすればよく、環境制御機器には、エアコンに加えて、換気扇や空気清浄機などの機器が含まれるとすればよい。それにより、化学物質の濃度をさらに含む確率マップに基づいて、環境制御機器に対して省エネ制御を行うことで、空間における化学物質の濃度を考慮した快適性と省エネ性とを両立させた制御を行うことができる。
また、例えば、環境因子の値および環境パラメータの組合せに、さらに、粉塵量などのパラメータが含まれるとしてもよい。この場合、センサ104には、さらに、粉塵計が含まれるとすればよく、環境制御機器には、エアコンに加えて、空気清浄機や換気扇などの機器が含まれるとすればよい。それにより、粉塵量をさらに含む確率マップに基づいて、エアコン103に対して省エネ制御を行うことで、空間における粉塵量を考慮した快適性と省エネ性とを両立させた制御を行うことができる。
また、例えば、環境因子の値および環境パラメータの組合せに、さらに、空間の明るさを示す照度などのパラメータが含まれるとしてもよい。この場合、センサ104には、さらに、照度センサが含まれるとすればよく、環境制御機器には、エアコンに加えて、照明機器や電動カーテンなどの機器が含まれるとすればよい。それにより、照度をさらに含む確率マップに基づいて、環境制御機器に対して省エネ制御を行うことで、空間の明るさに関する快適性と省エネ性とを両立させた制御を行うことができる。
また、例えば、環境因子の値および環境パラメータの組合せに、さらに、音量などのパラメータが含まれるとしてもよい。この場合、センサ104には、さらに、マイクや騒音計が含まれるとすればよく、環境制御機器には、エアコンに加えて、さらに、テレビやオーディオなどの音を出力する機器が含まれるとすればよい。それにより、音量をさらに含む確率マップに基づいて、環境制御機器に対して省エネ制御を行うことで、空間における音量に関する快適性と省エネ性とを両立させた制御を行うことができる。
また、以上では、環境パラメータは、複数種類の環境因子のそれぞれの値の組み合わせであるとして説明をしたが、環境パラメータは1種類の環境因子の値であっても良い。この場合、空間の1種類の環境因子(例えば、温度)の複数の値それぞれに対して、ユーザが快適に感じる確率を示す確率マップに基づいて、エアコン103に対して省エネ制御を行うことで、空間における1種類の環境因子を考慮した快適性と省エネ性とを両立させた制御を行う。
なお、本実施の形態では、確率マップは、空間環境管理システムを利用するユーザごとに生成されて、保持部124にユーザごとに保持されるとして説明したが、それに限らない。予め生成された複数種類の確率マップの中から選択された確率マップが、ユーザごとに対応づけて保持部124に保持するとしてもよい。
なお、本実施の形態では、ユーザ端末102と空間環境管理装置100とが無線ネットワーク151を介して通信を行うとして説明したが、それに限らない。LAN等の有線ネットワークを介して通信を行うようにしてもよい。同様に、センサ104と空間環境管理装置100とが無線ネットワーク152を介して通信を行うとしたが、LANやPLC等の有線ネットワークを介して通信を行うようにしてもよい。また、エアコン103と空間環境管理装置100とが無線ネットワーク153を介して通信を行うとしたが、LANやPLC等の有線ネットワークを介して通信を行うようにしてもよい。
(実施の形態2)
実施の形態1では、空間1に一人のユーザが居る場合を例として説明したが、実施の形態2では、空間1に複数のユーザが居る場合の例について説明する。本実施の形態では、複数のユーザの確率マップに基づいて省エネ制御を行う点が実施の形態1の空間環境管理システムと異なっている。
図9は、本実施の形態に係る空間環境管理システムの概略構成を示すブロック図である。
図9に示す空間環境管理装置200は、図1に示す空間環境管理装置100に対して、複数の確率マップを合成する合成部226が追加されている点が主に異なる。以下、実施の形態1の空間環境管理システムと異なる点を中心に詳述する。
なお、本実施の形態の場合も、環境因子および環境パラメータには、温度や湿度、風量、放射熱などの複数のパラメータが含まれるものの、説明を簡単にするため、以下では、環境因子および環境パラメータに、温度と湿度とが含まれる場合について説明する。
保持部124は、複数のユーザの確率マップがユーザごとに保持されている。
合成部226は、一つの空間に複数のユーザが居る場合、その空間に居る複数のユーザの確率マップを合成した確率合成マップを生成する。
より具体的には、合成部226は、さらに、保持部124により保持されている確率マップのうち、ユーザ101に対応する第3確率マップと、ユーザ101と異なる他のユーザに対応する第4確率マップを読み出し、読み出した第3確率マップと第4確率マップとを合成することにより、確率合成マップを生成する。合成部226は、空間1にいるユーザを特定する在室者特定処理を行い、空間1に複数のユーザが居る場合に、確率合成マップを生成する。
ここで、例えば、合成部226は、環境因子の値の複数の組み合わせのそれぞれに対して、第3確率マップの快適確率と第4確率マップの快適確率との乗算演算の積を算出し、環境因子の値の複数の組み合わせのそれぞれに対して、算出した乗算演算の積の値を示す確率マップを生成することで、第3確率マップと第4確率マップとを合成する。
図10は、本実施の形態における確率合成マップの生成方法の一例を説明するための図である。
つまり、確率合成マップの生成方法の一例としては、図10に示すように、合成部226は、環境因子の値の同一の組合せに対する、それぞれの確率マップにおける快適確率の乗算演算の積を算出することで、確率合成マップを生成する。
より具体的には、図10に示すように、ある湿度でのユーザ101の確率マップX1と、同一の湿度での他のユーザの確率マップY1との同一温度での確率の積を算出することで、確率合成マップZ1を生成することができる。例えば、空間1にユーザ101と他のユーザの2人のユーザが居たとする。その場合に、環境因子の値が温度22度、湿度50%の場合におけるユーザ101の確率マップでの快適確率が98%で、同じ環境因子の値における他のユーザの確率マップでの快適確率が96%であったとすると、2つの確率マップを合成した確率合成マップでの快適確率は、94.08%と算出される。
管理部225は、合成部226が生成した確率合成マップに基づいてエアコン103に対して省エネ制御を行う。より具体的には、管理部225は、受付部121により特定されたユーザ101の居る空間と他のユーザの居る空間とが同一空間である場合、合成部226により生成された確率合成マップを確率マップとして用いて、ユーザが快適に感じる確率と消費エネルギーとに関する条件を満たす環境因子の値である環境パラメータを決定し、ユーザ101および前記他のユーザの居る空間の環境因子の値が、決定した環境パラメータとなるようにエアコン103を制御(管理)する。
次に、以上のように構成された空間環境管理装置200を含む空間環境管理システムの空間1に対する動作について、図を用いて説明する。
図12は、実施の形態2に係る空間環境管理システムの処理を示すシーケンス図である。
図12は、実施の形態2に係る複数のユーザの快適性と省エネ性とを両立させた制御を行うまでの処理を示している。
なお、図4と同様の処理には同一の符号を付しており、詳細な説明は省略する。また、図4に示すS201からS208までの処理は、本実施の形態の空間環境管理システムでも同様である。また、複数のユーザのそれぞれの確率マップを生成する処理は、図3に示した確率マップの生成を行う場合の処理と同様である。
空間環境管理装置200は、S207(制御情報の送信)を行った後、所定時間後(例えば、10分後)に、空間1にいるユーザの確率マップを合成した確率合成マップに基づいて、快適性と省エネ性とが両立するように空間1のエアコン103を制御(管理)する省エネ制御処理を行い(S225)、生成した制御情報をエアコン103に送信する(S226)。
具体的には、予め、合成部226は、空間1にいるユーザを特定する在室者特定処理を行う(S221)。合成部226による在室者特定処理(S221)は、空間1内を撮影したカメラ映像からの画像認証によるユーザの特定や、ユーザが身につけるICタグを認証することによるユーザの特定、あるいは、ユーザから入力される空間1の在室者リストに基づくユーザの特定によって行われる。
更に、合成部226は、保持部124から特定した空間1にいる複数のユーザの確率マップ(在室者の確率マップ)を受信し(S222)、複数のユーザの確率マップを合成して確率合成マップを生成する合成処理を行い(S223)、空間を識別する情報(この場合、具体的には空間1を識別する情報)と共に生成した確率合成マップを管理部225へ送信する(S224)。
管理部125は、S207において、制御情報を送信した後、所定時間後(例えば、10分後)に、合成部226から受信した確率合成マップに基づいて、空間を識別する情報が示す空間1のエアコン103の省エネ制御を行うための制御情報を生成する(省エネ制御処理)。S225において、管理部225は、確率合成マップをもとに、温度と相対湿度の最適値(環境パラメータ)を決定し、空間1の温度と相対湿度(空間1の環境因子の値)が決定した最適値(環境パラメータ)となるようにエアコン103を制御(管理)するための制御情報を、S226においてエアコン103に送信する。
次に、本実施の形態の形態における省エネ制御処理の詳細について図13および図14に示すフローチャートを用いて説明する。
図13および図14は、省エネ制御処理の詳細について説明するためのフローチャートである。
まず、図13について説明する。図13は快適性を重視した省エネ制御処理の一例について示している。図5に示す省エネ制御処理では、確率合成マップと、予め設定された快適確率の下限値(以降「快適確率下限値」と呼ぶ)とに基づいて快適性を重視した処理が行われる。
まず、管理部225は、確率合成マップにおいて、快適確率の値が快適確率下限値以上となる環境パラメータ(温度と湿度の値)の組合せを抽出する。そして、環境パラメータ(温度と湿度の値)の組合せのそれぞれの値に空間1の環境因子(温度と湿度)の値がなった場合におけるエアコン103含む管理部225の消費エネルギーの評価対象の機器の消費エネルギーをシミュレーション(過去の消費エネルギーの実測値に基づくシミュレーションを含む)によって算出する(S701)。
次に、管理部225は、エアコン103を含む消費エネルギーの評価対象の機器の消費エネルギーの合計が最小となる環境パラメータ(温度と湿度の値)の組合せを決定する(S702)。
次に、管理部225は、空間1の環境因子(温度と湿度)の値が、決定した環境パラメータの組合せ(温度と湿度の最適値)となるようにエアコン103を制御(管理)するための制御情報を生成する。そして、管理部225は、空間1のエアコン103に対して、制御情報を送信して、エアコン103を制御する(S703)。
なお、S704で、管理部225は、受付部121が受け付けたユーザ識別情報により識別されるユーザに対応する確率マップが確率マップ生成部123により更新されたか否かを判断し、確率マップが更新されたと判断した場合には、S701に再び戻り処理を行う。また、管理部225は、消費エネルギーの評価対象の機器の消費エネルギーの算出条件が変化したか否かを判断し、確率マップが更新されたと判断した場合には、S701に再び戻り処理を行う。
このように、同じ空間に居る複数のユーザ(グループ)の快適確率を快適確率下限値以上に保ちながら、エアコン103を含む消費エネルギーの評価対象の機器の消費エネルギーを最小化できるので、快適性と省エネ性とを両立させた制御を行うことができる。
続いて、図14について説明する。図14は省エネを重視した省エネ制御処理の一例について示している。図14に示す省エネ制御処理では、確率合成マップと、予め設定された消費エネルギーの上限値(以降「消費エネルギー上限値」と呼ぶ)とに基づいて省エネを重視した処理が行われる。
まず、管理部225は、環境パラメータ(温度と湿度の値)の所定の複数の組合せに対して、空間1の環境因子(温度と湿度)の値が、それらの値になった場合におけるエアコン103を含む消費エネルギーの評価対象の機器の消費エネルギーをシミュレーション(過去の消費エネルギーの実測値に基づくシミュレーションを含む)によって算出し、エアコン103を含む消費エネルギーの評価対象の機器の消費エネルギーの合計が、消費エネルギー上限値以下となる環境パラメータの組合せを抽出する(S801)。
次に、S801で抽出した環境パラメータ(温度と湿度の値)の組合せの内、確率合成マップにおいて、快適確率の値が最も高い環境パラメータ(温度と湿度の値)の組合せを決定する(S802)。
次に、管理部225は、空間1の環境因子(温度と湿度)の値が、決定した環境パラメータの組合せ(温度と湿度の最適値)となるようにエアコン103を制御(管理)するための制御情報を生成する。そして、空間1のエアコン103に対して、制御情報を送信することで、エアコン103を制御する(S803)。
なお、S804で、管理部225は、受付部121が受け付けたユーザ識別情報により識別されるユーザに対応する確率マップが確率マップ生成部123により更新されたか否かを判断し、確率マップが更新されたと判断した場合には、S801に再び戻り処理を行う。また、管理部225は、消費エネルギーの評価対象の機器の消費エネルギーの算出条件が変化したか否かを判断し、確率マップが更新されたと判断した場合には、S801に再び戻り処理を行う。
このように、エアコン103を含む消費エネルギーの評価対象の機器の消費エネルギーを消費エネルギー上限値以下に保ちながら、グループで快適に感じる快適確率を最大化できるので、快適性と省エネ性とを両立させた制御を行うことができる。
以上、本実施の形態によれば、個人差を考慮した空間環境管理を行うことができる空間環境管理装置、空間環境管理システムおよび空間環境管理方法を実現することができる。
また、本実施の形態によれば、環境因子の値の同一の組合せに対する、それぞれのユーザの確率マップにおける快適確率の積を算出することで、合成確率マップを生成する。つまり、ある空間に居る複数のユーザの全員が快適に感じる確率を、確率合成マップとして生成する。それにより、ある空間に居る複数のユーザが快適に感じる確率である確率合成マップに基づいて省エネ制御を行うことができるので、複数のユーザの個人差を考慮しつつ、快適性と省エネ性とを両立させた制御を行うことができる。
なお、以上では、空間1に複数のユーザが居る場合に、空間環境管理システムの空間1に対する動作について説明したが、それに限らない。空間環境管理装置200の合成部226は、その他の空間(例えば空間2、・・・・空間Nのいずれか)に関しても在室者特定処理を行い、その他の空間に複数のユーザが居る場合には、確率合成マップを生成する。管理部225は、合成部226が生成した確率合成マップを用いて、空間1に対する場合と同様の動作を行う。
なお、本実施の形態では、確率合成マップの生成方法の一例として、環境因子の値の同一の組合せに対する、それぞれの確率マップにおける快適確率の積を算出することで、確率合成マップを生成することについて説明したが、それに限らない。例えば、図11に示すように、環境因子の値の同一の組合せに対する、それぞれの確率マップにおける快適確率の平均値を算出することで、確率合成マップを生成するとしても良い。
具体的には、図11に示すように、ある湿度でのユーザ101の確率マップX1と、同一の湿度での他のユーザの確率マップY1との同一温度での確率の平均値を算出することで、確率合成マップZ2を生成することができる。この場合、例えば、空間1に、ユーザ101と他のユーザの2人のユーザが居たとすると、環境因子の値が温度22度、湿度50%の場合におけるユーザ101さんの確率マップでの快適確率が98%で、同じ環境因子の値における他のユーザの確率マップでの快適確率が96%であった場合、2つの確率マップを合成した確率合成マップでの快適確率は、97%となる。つまり、同一空間に居る複数のユーザが快適に感じる確率の平均を、複数のユーザ(グループ)が快適に感じる快適確率とする確率合成マップとして生成し、生成した確率合成マップに基づいて省エネ制御を行う。
それにより、複数のユーザの個人差を考慮しつつ、快適性と省エネ性とを両立させた制御を行うことができる。ただし、複数のユーザそれぞれの確率マップにおける快適確率の積を算出することで確率合成マップを生成する場合の方が、省エネよりも、複数のユーザ全員の快適性をより重視した制御が行われることになる。
なお、合成部226が生成した確率合成マップを保持部124に送信し、保持部124が確率合成マップをユーザの組み合わせごとに保存するよういしても良い。この場合、合成部226は、再度、同じ組み合わせのユーザが同じ空間(空間1とは別の空間でも良い)に居る場合には、合成処理(S223)は行わずに、保持部124からユーザの組み合わせに対応する確率合成マップを受信して、受信した確率合成マップを管理部225へ送信する。
(実施の形態3)
実施の形態3では、実施の形態1で生成した確率マップをユーザに分かり易い形態でユーザ端末に表示する場合について説明する。
図15は、実施の形態3の空間環境管理システムの概略構成を示すブロック図である。なお、図1と同様の処理には同一の符号を付しており、詳細な説明は省略する。
図15に示す空間環境管理装置300は、図1に示す空間環境管理装置100に対して、表示情報生成部327が追加されている点が異なる。
表示情報生成部327は、確率マップを含む表示情報を生成する。具体的には、表示情報生成部327は、確率マップと、ユーザ101の居る空間の環境因子の値とを表示するため表示情報を生成する。
また、図15に示すユーザ端末302は、図1に示すユーザ端末102に対して、空間環境管理装置100から表示情報を取得する表示情報取得部314と、表示情報をユーザ101に対して表示する表示部315とが追加されている点が異なる。
以下、実施の形態1の空間環境管理システムと異なる点を中心に詳述する。なお、本実施の形態の場合も、環境因子および環境パラメータには、温度や湿度、風量、放射熱などの複数のパラメータが含まれるものの、説明を簡単にするため、以下では、環境因子および環境パラメータに、温度と湿度とが含まれる場合について説明する。
次に、以上のように構成された空間環境管理システムの空間1に対する動作について、図を用いて説明する。
図16は、実施の形態3に係る空間環境管理システムの処理を示すシーケンス図である。なお、図4に示すS201からS207までの処理、及び、図3に示すS101からS105までの処理は、本実施の形態の空間環境管理システムでも同様であるため、図に示していない。
まず、ユーザ101が、ユーザ101の確率マップと、空間1の現在の環境因子の値とエアコン103の運転状態を示す情報の表示を要求する入力操作を行ったとする。つまり、S901において、ユーザ101が、ユーザ端末302(入力部111)に、確率マップを含む情報の表示を要求する入力操作を行う。
次に、ユーザ端末102(具体的には表示情報取得部314)は、ユーザ101により入力された要求の内容を示す表示情報要求を生成して、生成した表示情報要求を空間環境管理装置300(表示情報生成部327)に送信する。
ここで、表示情報要求には、確率マップを含む表示情報を要求する情報の他に、空間環境要求と同様に、ユーザ101を識別するための情報であるユーザIDと、表示情報要求が送信された空間1を識別するための情報としての位置情報が含まれるとする。
次に、空間環境管理装置300(具体的には表示情報生成部327)は、ユーザ端末102から受信した表示情報要求の内容をもとに、ユーザ101のユーザIDと、表示情報要求が送信された空間1を特定し、特定したユーザIDをもとに、保持部124から、ユーザ101の適率マップを受信する(S903)。
次に、表示情報生成部327は、特定した空間1の現在の環境因子の値を含む環境情報を取得部122から受信する(S904)。
次に、表示情報生成部327は、特定した空間1のエアコン103の運転状態を含む機器状態情報を、エアコン103の制御の管理をしている管理部125から受信する(S905)。
次に、表示情報生成部327は、確率マップと環境情報と機器状態情報とから表示情報を生成する表示情報生成処理を行う(S906)。
次に、表示情報生成部327は、生成した表示情報をユーザ端末302に送信する(S907)。
次に、ユーザ端末302(具体的には表示情報取得部314)は、表示情報を受信し、表示情報を表示部315で表示可能な形態に変換する表示処理を行う(S908)。
そして、表示部315は、表示処理が行われた表示情報を、例えば図17に示すグラフでユーザ101に対して表示する。
ここで、図17は、実施の形態3に係る表示部が表示した表示情報の一例を示す図である。図17に示す例では、表示部315は、温度と湿度を軸としたグラフ上に、確率マップが表示されており、さらに、空間1の現在の環境因子の値が表示されている。
なお、図17に示す確率マップでは、色が濃いほど、快適確率が高いことを示している。
また、空間1の現在の環境因子の値は、例えば確率マップ上の点で示されるとともに、その点における快適確率の値(図では、快適確率:90%)と、環境因子の値(温度28.2℃、湿度41%)と、エアコン103の運転状態(冷房運転:設定温度28℃)とが表示されている。
以上のように、本実施の形態によれば、個人差を考慮した空間環境管理を行うことができる空間環境管理装置を実現することができるだけでなく、生成した確率マップをユーザに分かり易い形態でユーザ端末に表示することができる。
なお、本実施の形態では、図17に示す一例を用いて、表示情報生成部327が生成、及び、表示部315が表示する表示情報について説明したが、表示情報は図17が示す形態に限定されない。例えば、グラフ上に快適確率の値が最も高い点が示される表示情報であっても良く、また、ユーザが選択したグラフ上の任意の点における快適確率の値や環境因子の値が表示される表示情報であっても良く、また、確率マップが3次元のグラフで表示される表示情報であっても良い。
(実施の形態4)
実施の形態4では、空間環境管理装置が生成した確率マップをサーバに登録可能である場合について説明する。
図18は、実施の形態4の空間環境管理システムの概略構成を示すブロック図である。図1と同様の処理には同一の符号を付しており、詳細な説明は省略する。
本実施の形態では、空間環境管理装置が生成した確率マップをサーバに登録可能である点と、それにより、旅行先のホテルの客室や、レストランの個室、さらには、列車や飛行機の座席などの乗り物の中などの空間(例えば自宅以外の空間)においても、環境制御機器の制御の管理すなわち、確率マップに基づく省エネ制御を行える点が実施の形態1と異なっている。
以降、説明を簡単にするため、空間環境管理装置400が管理する空間以外の空間を客室空間(客室空間G1)として説明することとする。
図18に示す空間環境管理システムには、図1に示す空間環境管理システム対して、確率マップを登録可能なサーバ450と、客室空間(客室空間G1)における環境因子の値を制御可能な環境制御機器を管理する管理装置420と、客室空間(客室空間G1)の環境因子の値を制御可能な環境制御機器としてのエアコン403と、が追加されている。
また、図18に示す空間環境管理装置400には、図1に示す空間環境管理装置100に対して、生成した確率マップをサーバ450に登録する登録部427が追加されている点が異なる。
サーバ450は、管理装置420とネットワークを介して接続されており、空間DB451と、受付部452と、送信部453と、確率マップDB454とを備える。
空間DB451は、空間を特定する情報を保持する空間データベースの一例である。例えば、空間DB451には、客室空間(客室空間G1)を特定するための情報(客室空間G1のGPS情報や、客室空間G1における無線LANのアクセスポイントのリスト情報など)と、客室空間(客室空間G1)の環境制御機器を管理する管理装置の識別情報が、客室空間(客室空間G1)ごとに管理されている。また、例えば、空間DB451には、ホテルの客室や、レストランの個室、さらには、列車や飛行機の座席など、各種の客室空間を特定するための情報が空間ごとに管理されているとしてもよい。
受付部452は、空間の環境因子の値の変更を要求する要求情報と、環境因子の値の変更を要求したユーザを識別するユーザ識別情報と、ユーザの位置を示す位置情報とを少なくとも受け付ける。例えば、受付部452は、ユーザ端末102から送信される要求情報とユーザ識別情報とユーザの位置を示す位置情報とを含む空間環境要求を受け付ける。
確率マップDB454は、空間の環境因子の値の複数の組み合わせのそれぞれに対して、ユーザが快適に感じる確率を示す確率マップを、ユーザ識別情報により識別されるユーザ毎に保持する。つまり、確率マップDB454は、登録された確率マップをユーザごとに管理している。
送信部453は、空間DB451が保持する情報を用いて、受付部452が受け付けたユーザの位置情報によりユーザ101の居る空間を特定し、更に、特定したユーザ101の居る空間の例えばエアコン403などの環境制御機器を管理する管理装置420の識別情報を特定して、受け付けたユーザ識別情報により識別されるユーザ101に対応する確率マップを特定した管理装置420へ送信する。
つまり、送信部453は、ユーザ101に対応する確率マップを管理装置420に配信する。
管理装置420は、客室空間(客室空間G1)の環境を管理する空間環境管理装置の一例であり、受信部421と、管理部425とを少なくとも備える。
受信部421は、サーバ450から配信される確率マップを受信する。
管理部425は、受信部421が受信した確率マップを用いて、ユーザが快適に感じる確率と消費エネルギーとに関する条件を満たす環境因子の値である環境パラメータを決定し、ユーザ101の居る空間の環境因子の値が決定した環境パラメータとなるようにユーザ101の居る空間のエアコン403を含む環境制御機器を制御(管理)する。具体的には、管理部425は、エアコン403は、環境パラメータを設定する制御コマンドをエアコン403に送信し、エアコン403を制御(管理)する。
なお、ユーザ端末102は、例えば携帯電話網や公衆無線LAN等の無線ネットワーク465を介してネットワーク440に繋がっており、サーバ450は、例えば光ファイバー等の有線ネットワーク462を介してネットワーク440に繋がっている。また、ユーザ端末102とサーバ450は、ネットワーク440を介して通信する。
空間環境管理装置400は、例えば光ファイバー等の有線ネットワーク461を介してネットワーク440に繋がっており、空間環境管理装置400とサーバ450は、ネットワーク440を介して通信する。
また、管理装置420は、例えば光ファイバー等の有線ネットワーク463を介してネットワーク440に繋がっており、管理装置420とサーバ450は、ネットワーク440を介して通信する。また、エアコン403と管理装置420とは、例えば省電力無線等の無線ネットワーク464を介して通信を行う。
次に、以上のように構成された空間環境管理システムの動作について、実施の形態1の空間環境管理システムと異なる点を中心に説明する。なお、本実施の形態の場合も、環境因子および環境パラメータには、温度や湿度、風量、放射熱などの複数のパラメータが含まれるものの、説明を簡単にするため、以下では、環境因子および環境パラメータに、温度と湿度とが含まれる場合について説明する。
図19は、本実施の形態4に係る空間環境管理システムの処理を示すシーケンス図である。
まず、空間環境管理装置400(具体的には登録部427)は、定期的に、または、確率マップが更新される度に保持部124から確率マップを受信し(S1001)、確率マップの登録を要求する登録要求をサーバ450に送信する(S1002)。ここで、登録要求には、確率マップと対応するユーザのユーザIDとが含まれている。
次に、サーバ450は、登録要求を受信すると、確率マップDB454に、ユーザIDとともに確率マップを登録する登録処理を行う(S1003)。
以上の処理は、定期的または不定期にサーバ450と空間環境管理装置400との間で行われている。
次に、ユーザ101が、空間環境管理装置400が管理する空間以外の空間である客室空間(客室空間G1)に移動した場合に、ユーザ101が、ユーザ端末102(入力部111)に、「温かく」または「涼しく」といった客室空間(客室空間G1)の環境因子の値の変更を要求する入力操作を行うとする(S1004)。
この場合、ユーザ端末102(具体的には要求生成部112)は、入力された要求内容を示す要求情報を含む空間環境要求を生成して、生成した空間環境要求をサーバ450(受付部452)に送信する(S1005)。
なお、空間環境要求には、客室空間(客室空間G1)の環境因子の値の変更を要求する要求情報の他に、ユーザ101を識別するための情報としてのユーザIDと、空間環境要求が送信された客室空間(客室空間G1)を識別するための情報としての位置情報が含まれる。ここで、位置情報は、例えば、ユーザ端末102が備えるGPS機能(不図示))から取得したGPS情報や、ユーザ端末102が備える無線ネットワーク機能(不図示)から取得した無線アクセスポイントのリスト情報などである。
次に、サーバ450(受付部452)は、ユーザ端末102から受信した空間環境要求の内容を解析して、要求情報の内容と、ユーザ101と、客室空間(客室空間G1)とを特定する識別処理を行う(S1006)。
識別処理では、空間環境要求に含まれるユーザIDをもとにユーザ101を識別し、空間環境要求に含まれる位置情報をもとに客室空間(客室空間G1)を識別する。識別処理を行う際、S1007で、受付部452は、空間DB451にアクセスして空間情報を取得する。そして、受付部452は、空間環境要求に含まれる位置情報と、空間DB451から取得した空間情報とを照合して、客室空間(客室空間G1)を特定する。
次に、サーバ450(受付部452)は、要求情報の内容と、ユーザIDと、客室空間(客室空間G1)の識別情報とを含む情報である識別処理済み空間環境要求を、客室空間(客室空間G1)の環境因子の値を制御可能な環境制御機器を管理する管理装置420に送信する(S1008)。
次に、管理装置420すなわち管理部425は、受信部421で受信した識別処理済み空間環境要求をもとに、客室空間(客室空間G1)の環境因子の値を制御可能な環境制御機器(ここではエアコン103)の制御を、要求情報の内容に基づいて管理するための制御情報を生成する(S1009)。
例えば、管理部425は、要求情報の内容が、「温かく」の場合には、客室空間(客室空間G1)における体感温度を上昇させるようにエアコン103を制御(管理)するための制御情報を生成する。また、例えば、管理部425は、要求情報の内容が、「涼しく」の場合には、客室空間(客室空間G1)における体感温度を下降させるようにエアコン103を制御(管理)するための制御情報を生成する。
次に、管理装置420(管理部425)は、識別処理済み空間環境要求に含まれる客室空間(客室空間G1)の識別情報をもとに客室空間(客室空間G1)の環境因子の値を制御可能なエアコン403に対して、制御情報を送信する(S1010)。
このようにして、ユーザ101は、日ごろ使用しているユーザ端末102用いて、客室空間(客室空間G1)のエアコン403を制御することができる。
また、サーバ450(受付部452)は、S1008の処理後、ユーザIDと、客室空間(客室空間G1)の識別情報とを含む情報である配信要求を、送信部453に送信する(S101)。
次に、送信部453は、受信した配信要求に含まれるユーザIDをもとに、確率マップDB454にアクセスして、ユーザ101の確率マップを取得する(S1012)。
次に、サーバ450(送信部453)は、配信要求に含まれる客室空間(客室空間G1)の識別情報をもとに、客室空間(客室空間G1)の環境因子の値を制御可能な環境制御機器を管理する管理装置420に対して、ユーザ101に対応する確率マップを客室空間(客室空間G1)の識別情報と共に送信する(S1013)。管理装置420の受信部421は、サーバ450から受信したユーザ101の確率マップを客室空間(客室空間G1)の識別情報と共に管理部425に送信する(S1014)。
次に、管理装置420の管理部425は、受信した確率マップに基づいて、快適性と省エネ性とが両立するように客室空間(客室空間G1)のエアコン403の制御する省エネ制御処理を行い(S1015)、生成した制御情報をエアコン403に送信する(S1016)。
具体的には、管理装置420の管理部425は、S1010(制御情報の送信)を行った後、所定時間後(例えば、10分後)に、受信部421から受信したユーザ101の確率マップに基づいて客室空間(客室空間G1)のエアコン403の省エネ制御を行うための制御情報を生成する(省エネ制御処理)。
S1015では、管理部425は、確率マップをもとに、温度と相対湿度(空間1の環境因子の値)の最適値(環境パラメータ)を決定し、客室空間(客室空間G1)の温度と相対湿度(客室空間G1の環境因子の値)が、決定した最適値(環境パラメータ)となるようにエアコン103を制御(管理)するための制御情報を生成する。そして、S1016で、管理部425は、客室空間(客室空間G1)のエアコン403に対して、生成した制御情報を送信する。
なお、省エネ制御処理の詳細は、実施の形態1で説明した通りであるため、説明を省略する。
以上、本実施の形態によれば、客室空間においても、個人差を考慮した空間環境管理を行うことができる空間環境管理システム等を実現することができる。例えば、本実施の形態の空間環境管理システムによれば、客室空間においても、ユーザ101の確率マップに基づいて、個人差を考慮しつつ、ユーザ101の快適性と省エネ性とを両立させた制御を行うことができる。
なお、本実施の形態では、管理装置420は、客室空間G1に対するエアコン403を制御(管理)すると説明したがそれに限らない。管理装置420は、M(Mは1以上の整数)個の複数の空間(客室空間G1、客室空間G2、・・・・客室空間GM)の環境因子の値が所望の環境パラメータとなるように管理対象の機器(環境制御機器)を管理する。複数の客室空間のそれぞれは、客室空間G1と同様に、エアコンを含む環境制御機器が備えられ、管理装置420と、それぞれ、無線ネットワークを介して通信すればよい。
(実施の形態5)
実施の形態5では、空間環境管理装置が生成した確率マップをユーザ端末に保存可能である場合について説明する。
図20は、実施の形態5の空間環境管理システムの概略構成を示すブロック図である。図1と同様の処理には同一の符号を付しており、詳細な説明は省略する。
本実施の形態では、空間環境管理装置が生成した確率マップをユーザ端末に保存可能である点と、それにより、旅行先のホテルの客室や、レストランの個室、さらには、列車や飛行機の座席などの乗り物の中などの空間(自宅など以外の空間)においても、環境制御機器の制御の管理すなわち確率マップに基づく省エネ制御を行える点が実施の形態1と異なっている。
以降、説明を簡単にするため、空間環境管理装置500が管理する空間以外の空間を客室空間(客室空間G1)として説明することとする。
図20に示す空間環境管理システムには、図1に示す空間環境管理システム対して、客室空間(客室空間G1)におけるにおける環境因子の値を制御可能な環境制御機器を管理する管理装置520と、客室空間(客室空間G1)の環境因子の値を制御可能な環境制御機器としてのエアコン503と、が追加されている。
また、図20に示す空間環境管理装置500には、図1に示す空間環境管理装置100に対して、確率マップをユーザ端末502に転送する転送部527が追加されている点が異なる。
また、図20に示すユーザ端末502には、図1に示すユーザ端末102に対して、確率マップを送受信する送受信部511と、確率マップを格納する格納部515とが追加されている点が異なる。
格納部515は、空間の環境因子の値の複数の組み合わせのそれぞれに対して、ユーザ101が快適に感じる確率を示す確率マップを格納する。具体的には、空間環境管理装置500から転送されたユーザ101の確率マップを送受信部511が受信し、格納部515は、送受信部511が受信したユーザ101の確率マップを格納する。
さらに、空間環境管理装置500が管理する空間以外の空間である客室空間(客室空間G1)においては、送受信部511は、ユーザ101の指示に基づいて、ユーザ101の居る空間の環境制御機器を管理する管理装置520に、ユーザ101の確率マップを、客室空間(客室空間G1)を識別するための情報と共に送信する。なお、ユーザ端末502と管理装置520とは、無線LAN等の無線ネットワーク551を介して通信を行う。
また、図20に示す管理装置520は、空間環境管理装置の一例であり、空間の環境因子の値を制御可能な環境制御機器を管理する。管理装置520は、受付部521と、受信部522と、管理部525とを少なくとも備える。
受信部522は、ユーザ端末502から確率マップを受信し、ユーザ端末502を操作するユーザが居る客室空間(客室空間G1)を特定する。
受付部521は、ユーザ端末502から送信される空間環境要求を受け付ける。
管理部525は、ユーザ端末502により送信される確率マップを用いて、ユーザが快適に感じる確率と消費エネルギーとに関する条件を満たす環境因子の値である環境パラメータを決定し、ユーザ101の居る空間の環境因子の値が決定した環境パラメータとなるようにユーザ101の居る空間のエアコン503を制御(管理)する。例えば、管理部525は、環境パラメータを設定する制御コマンドをエアコン503に送信し、エアコン503を制御(管理)する。
なお、エアコン503と管理装置520とは、省電力無線等の無線ネットワーク553を介して通信を行う。
次に、以上のように構成された空間環境管理システムの動作について、実施の形態1の空間環境管理システムと異なる点を中心に説明する。なお、本実施の形態の場合も、環境因子および環境パラメータには、温度や湿度、風量、放射熱などの複数のパラメータが含まれるものの、説明を簡単にするため、以下では、環境因子および環境パラメータに、温度と湿度とが含まれる場合について説明する。
図21は、実施の形態5の空間環境管理システムの処理を示すシーケンス図である。
まず、空間環境管理装置500(具体的には転送部527)は、定期的に、または、確率マップが更新される度に、保持部124から確率マップを受信し(S1021)、確率マップに対応するユーザであるユーザ101のユーザ端末502へ、その確率マップを送信する(S1022)。
次に、ユーザ端末502は、空間環境管理装置500により送信された確率マップを受信後、格納部515で格納する格納処理を行う(S1023)。
以上の処理は、定期的または不定期にユーザ端末502と空間環境管理装置500との間で行われている。
次に、ユーザ101が、客室空間(客室空間G1)に移動した場合に、ユーザ101が、ユーザ端末502(入力部111)に、客室空間(客室空間G1)の環境因子の値を変更可能なエアコン503を管理する管理装置520と接続する接続操作を行う(S1024)。
すると、ユーザ端末502は、無線ネットワーク551を介して管理装置520と接続する接続処理を行う(S1025)。ここで、接続操作は、ユーザ101が管理装置520のアドレスや接続に必要なパスコード等を入力して、管理装置520との接続を指示する操作である。例えば、ユーザ101は、タッチパネルやキーボードからアドレスや接続に必要なパスコード等を入力するとしてもよい。また、ユーザ101は、管理装置520のアドレスや接続に必要なパスコード等を示すバーコード等をユーザ端末502に読み取らせるとしてもよいし、管理装置520のアドレスや接続に必要なパスコード等を非接触IC通信で読み取らせるとしてもよい。
次に、ユーザ端末502(送信部511)は、ユーザ101の確率マップを格納部515から読み出して、読み出した確率マップを、客室空間(客室空間G1)を識別するための情報としての位置情報と共に管理装置520へ送信する(S1026)。ここで、位置情報は、上述したように、例えばユーザ端末502が備えるGPS機能(不図示)から取得したGPS情報や、ユーザ端末502が備える無線ネットワーク機能(不図示)から取得した無線アクセスポイントのリスト情報などである。
次に、管理装置520(受信部522)は、ユーザ端末502より送信されたユーザ101の確率マップを受信し、確率マップと共に受信した位置情報をもとに客室空間(客室空間G1)を特定する識別処理を行う(S1027)。
次に、管理装置520(受信部522)は、ユーザ101の確率マップと、客室空間(客室空間G1)の識別情報とを含む情報である識別処理済み確率マップを管理部525へ送信する(S1028)。
次に、管理装置520(管理部525)は、受信した識別処理済み確率マップに含まれるユーザ101の確率マップに基づいて、快適性と省エネ性とが両立するように客室空間(客室空間G1)の環境制御機器であるエアコン503を制御(管理)するための省エネ制御処理を行う(S1029)。
具体的には、管理部525は、確率マップをもとに、温度と相対湿度の最適値(環境パラメータ)を決定し、客室空間(客室空間G1)の温度と相対湿度(空間1の環境因子の値)が決定した最適値(環境パラメータ)となるようにエアコン103を制御(管理)するための制御情報を生成する。そして、管理装置520(管理部525)は、客室空間(客室空間G1)のエアコン503に対して、生成した制御情報を送信することで、エアコン503を制御する(S1030)。
このようにして、客室空間(客室空間G1)においても、ユーザ101の確率マップに基づいてユーザ101の快適性と省エネ性とを両立させた制御を行うことができる。
また、例えば、客室空間(客室空間G1)に居るユーザ101が、ユーザ端末502(入力部111)に、「温かく」または「涼しく」といった客室空間(客室空間G1)の環境因子の値の変更を要求する要求する入力操作を行うとする(S1031)。すると、ユーザ端末502(具体的には要求生成部112)は、入力された要求内容を示す要求情報を含む空間環境要求を生成して、生成した空間環境要求を管理装置520(受付部521)へ送信する(S1032)。
なお、空間環境要求には、客室空間(客室空間G1)の環境因子の値の変更を要求する要求情報の他に、ユーザ101を識別するための情報としてのユーザIDと、空間環境要求が送信された客室空間(客室空間G1)を識別するための情報としての位置情報とが含まれる。ここで、位置情報は、上述したように、例えばユーザ端末502が備えるGPS機能(不図示)から取得したGPS情報や、ユーザ端末502が備える無線ネットワーク機能(不図示)から取得した無線アクセスポイントのリスト情報などである。
次に、管理装置520(受付部521)は、ユーザ端末502から受信した空間環境要求の内容を解析して、要求情報の内容と、ユーザ101と、客室空間(客室空間G1)と、を特定する識別処理を行う(S1033)。識別処理では、空間環境要求に含まれるユーザIDをもとにユーザ101を識別し、空間環境要求に含まれる位置情報をもとに客室空間(客室空間G1)を識別する。
次に、管理装置520では、受付部521は、要求情報の内容と、ユーザIDと、客室空間(客室空間G1)の識別情報とを含む情報である識別処理済み空間環境要求を管理部525へ送信する(S1034)。
次に、管理部525は、受信した識別処理済み空間環境要求をもとに、客室空間(客室空間G1)の環境因子の値を制御可能な環境制御機器であるエアコン503の制御を、要求情報の内容に基づいて管理するための制御情報を生成する制御処理を行う(S1035)。例えば、管理部525は、要求情報の内容が、「温かく」を示す場合には、客室空間(客室空間G1)において、ユーザ101の体感温度を上昇させるようにエアコン503を制御(管理)するための制御情報を生成する。また、管理部525は、要求情報の内容が、「涼しく」を示す場合には、客室空間(客室空間G1)においてユーザ101の体感温度を下降させるようにエアコン503を制御(管理)するための制御情報を生成する。
次に、管理部525は、識別処理済み空間環境要求に含まれる客室空間(客室空間G1)の識別情報をもとに客室空間(客室空間G1)のエアコン503に対して、制御情報を送信する(S1036)。
このようにして、ユーザ101は、日ごろ使用しているユーザ端末502用いて、客室空間(客室空間G1)の環境制御機器であるエアコン503の制御の管理をすることができる。
以上、本実施の形態によれば、客室空間においても、個人差を考慮した空間環境管理を行うことができる空間環境管理装置、空間環境管理システムおよび空間環境管理方法を実現することができる。例えば、本実施の形態によれば、例えばユーザの快適確率を下限値以上に保ちながら、環境制御機器の消費エネルギーを抑制する制御を行うことができるなど、個人差を考慮しつつ、快適性と省エネ性とを両立させた制御を行うことができる。
なお、本実施の形態では、無線LAN等の無線ネットワーク551を介して、ユーザ101の確率マップをユーザ端末502から管理装置520へ送信すると説明したが、確率マップの伝送方法はそれに限らない。例えば、非接触IC通信などのピア・ツー・ピアの通信によってユーザ101の確率マップをユーザ端末502から管理装置520へ送信するようにしても良い。この場合、例えば、ユーザ101は、客室空間に設置された非接触IC通信のリーダーに、非接触IC通信機能を備えたユーザ端末502をかざす操作を行うだけで、ユーザ101の確率マップはユーザ端末502から管理装置520へ送信され、環境制御機器に関してユーザ101の快適性と省エネ性とを両立させた制御が行われるようになる。
なお、本実施の形態では、管理装置520は、客室空間G1に対するエアコン503を制御(管理)すると説明したがそれに限らない。管理装置520は、M(Mは1以上の整数)個の複数の空間(客室空間G1、客室空間G2、・・・・客室空間GM)の環境因子の値が所望の環境パラメータとなるように管理対象の機器(環境制御機器)を管理する。複数の客室空間のそれぞれは、客室空間G1と同様に、エアコンを含む環境制御機器が備えられ、管理装置520と、それぞれ、無線ネットワークを介して通信すればよい。
なお、上記各実施の形態において、各構成要素は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。ここで、上記各実施の形態の画像復号化装置などを実現するソフトウェアは、次のようなプログラムである。
すなわち、このプログラムは、コンピュータに、空間の環境因子の値を制御可能な環境制御機器を制御(管理)するためのプログラムであって、ユーザの居る空間の環境因子の値の変更を要求する要求情報と、前記ユーザを識別するユーザ識別情報とを少なくとも受け付ける受付ステップと、少なくとも前記ユーザの居る空間の環境因子の値を示す環境情報を取得する取得ステップと、空間の環境因子の値の複数の組み合わせのそれぞれに対して、ユーザが快適に感じる確率を示す確率マップをユーザ毎に保持する保持ステップと、前記保持ステップにおいて保持されている前記確率マップのうち、前記受付ステップにおいて受け付けたユーザ識別情報により識別されるユーザに対応する前記確率マップを用いて、前記ユーザが快適に感じる確率に関する所定の条件を満たす環境因子の値である環境パラメータを決定し、前記識別されるユーザの居る空間の環境因子の値が、決定した前記環境パラメータとなるように前記環境制御機器を管理(制御)する管理ステップと、を実行させる。
以上、本発明の一つまたは複数の態様に係る空間環境管理装置、空間環境管理システムおよび空間環境管理方法について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の一つまたは複数の態様の範囲内に含まれてもよい。
本発明は、室内の温度や湿度、風量等の環境を制御する制御装置、および、制御システムなどに利用でき、特に、個人毎の温冷感の特性や誤差を考慮した省エネ制御を行うことができる空間環境管理装置、空間環境管理システムおよび空間環境管理方法に利用できる。
1、2、3、N 空間
100、200、300、400、500 空間環境管理装置
101 ユーザ
102、302、502 ユーザ端末
103、403、503 エアコン
104 センサ
111 入力部
112 要求生成部
113、453 送信部
121、452、521 受付部
122 取得部
123 確率マップ生成部
124 保持部
125、225、425、525 管理部
151、152、153、464、465、551、553 無線ネットワーク
226 合成部
314 表示情報取得部
315 表示部
327 表示情報生成部
420、520 管理装置
421、522 受信部
427 登録部
440 ネットワーク
450 サーバ
451 空間DB
454 確率マップDB
461、462、463 有線ネットワーク
511 送受信部 515 格納部
527 転送部
G1、G2、GM 客室空間

Claims (18)

  1. ユーザを識別するためのユーザ識別情報を受け付ける受付部と、
    前記ユーザの居る空間の環境因子の値を示す環境情報を取得する取得部と、
    空間の環境因子の値の複数の組み合わせのそれぞれに対して、ユーザが快適に感じる確率を示す確率マップをユーザ毎に保持する保持部と、
    環境制御機器と通信接続する通信部と、
    前記保持部により保持されている前記確率マップのうち、前記受付部が受け付けたユーザ識別情報により識別されるユーザに対応する前記確率マップを参照し、前記識別されるユーザの居る空間の環境因子の値が、当該確率マップにおいて、前記環境制御機器によって消費されるエネルギーと当該ユーザが快適に感じる確率とがそれぞれ所定の条件の範囲内となるように前記環境制御機器の制御パラメータを決定し、前記通信部を介して前記環境制御機器を制御する管理部と、を備える、
    空間環境管理装置。
  2. 前記受付部はユーザの居る空間の環境因子の値の変更を要求する要求情報を取得し、
    前記空間環境装置は、さらに、
    前記受信部が前記要求情報を受信した場合に、前記要求情報および前記環境情報を用いることにより前記ユーザに関する前記確率マップを更新する確率マップ生成部を備え、
    前記管理部は、前記更新された確率マップを用いて前記制御パラメータを決定する、
    請求項1に記載の空間環境管理装置。
  3. 前記確率マップ生成部は、
    前記要求情報および前記環境情報ならびに過去の要求情報および前記過去の要求情報に対応する過去の環境情報を用いることにより、前記受付部が受け付けたユーザ識別情報により識別されるユーザに対応する確率マップを生成する、
    請求項2に記載の空間環境管理装置。
  4. 前記確率マップ生成部は、
    前記過去の要求情報と、前記過去の要求情報に対応する過去の環境情報とを用いることにより、前記受付部が受け付けたユーザ識別情報により識別されるユーザに対応する第1確率マップを生成しており、
    前記確率マップ生成部は、前記受付部が前記要求情報と、前記ユーザ識別情報とを少なくとも受け付けた場合に、前記要求情報および前記環境情報ならびに過去の要求情報および前記過去の要求情報に対応する過去の環境情報を用いることにより、第2確率マップを生成し、前記保持部に保持され、かつ、前記受付部が受け付けたユーザ識別情報に対応する第1確率マップを、前記第2確率マップに前記確率マップとして更新する、
    請求項2または3に記載の空間環境管理装置。
  5. 前記確率マップ生成部は、前記確率マップとして、季節毎および時間帯毎を含む一定の期間毎に前記ユーザが快適に感じる確率を示す期間確率マップを生成し、
    前記保持部は、前記確率マップ生成部により生成された期間確率マップを前記ユーザ識別情報により識別されるユーザ毎に保持し、
    前記管理部は、前記保持部により保持されている前記期間確率マップのうち、前記ユーザ識別情報により識別されるユーザに対応し、かつ、現在の期間に対応する前記期間確率マップを用いて、前記環境制御機器を制御する、
    請求項2〜4のいずれか1項に記載の空間環境管理装置。
  6. 前記管理部は、前記確率に関する所定の条件として、前記ユーザが快適に感じる確率が前記対応する確率マップの所定の確率範囲内で、かつ、前記環境制御機器によって消費されるエネルギーが最も少なくなる条件を満たす前記環境パラメータを決定する、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の空間環境管理装置。
  7. 前記管理部は、前記確率に関する所定の条件として、前記環境制御機器によって消費されるエネルギーが所定の範囲内で、かつ、前記対応する確率マップにおいて前記ユーザが快適に感じる確率が最も高くなる条件を満たす前記環境パラメータを決定する、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の空間環境管理装置。
  8. 前記環境因子は、複数種類からなり、
    前記管理部は、前記確率に関する所定の条件を満たす環境因子の複数種類それぞれの値の組み合わせを、前記環境パラメータとして決定する、
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の空間環境管理装置。
  9. 前記環境因子は、少なくとも空間の温度、湿度、および、風量のうちの2種類以上であり、
    前記環境パラメータは、前記2種以上の値の組である、
    請求項8に記載の空間環境管理装置。
  10. さらに、
    前記確率マップと、前記ユーザの居る空間の環境因子の値とを表示するため表示情報を生成する表示情報生成部を備える、
    請求項1〜9のいずれか1項に記載の空間環境管理装置。
  11. 前記受付部は、前記要求情報と、前記ユーザ識別情報と、前記ユーザの位置を示す位置情報とを受け付け、
    受け付けた前記位置情報を用いて、複数の空間のうちから前記ユーザの居る空間を特定する、
    請求項1〜10のいずれか1項に記載の空間環境管理装置。
  12. さらに、前記保持部により保持されている前記確率マップのうち、前記ユーザに対応する第3確率マップと、前記ユーザと異なる他のユーザに対応する第4確率マップを読み出し、読み出した前記第3確率マップと前記第4確率マップとを合成することにより、確率合成マップを生成する合成部を備え、
    前記合成部は、前記受付部により、前記ユーザの位置情報と前記他のユーザの位置情報とを用いて、特定された前記ユーザの居る空間と前記他のユーザの居る空間とが同一空間である場合に、前記確率合成マップを生成し、
    前記管理部は、前記受付部により特定された前記ユーザの居る空間と前記他のユーザの居る空間とが同一空間である場合、前記合成部により生成された前記確率合成マップを前記確率マップとして用いて、前記ユーザが快適に感じる確率に関する所定の条件を満たす環境因子の値である環境パラメータを決定し、前記ユーザおよび前記他のユーザの居る空間の環境因子の値が、決定した前記環境パラメータとなるように前記環境制御機器を制御する、
    請求項11に記載の空間環境管理装置。
  13. 前記合成部は、環境因子における複数の値それぞれに対して、前記第3確率マップの快適確率と前記第4確率マップの快適確率との積を算出し、前記環境因子における複数の値それぞれに対して、算出した積の値を示す確率マップを生成することで、前記第3確率マップと前記第4確率マップとを合成する、
    請求項12に記載の空間環境管理装置。
  14. 空間の環境因子の値を制御可能な環境制御機器を制御する管理装置と、前記管理装置とネットワークを介して接続されているサーバとで構成される空間環境管理システムであって、
    前記サーバは、
    空間の環境因子の値の複数の組み合わせのそれぞれに対して、ユーザが快適に感じる確率を示す確率マップを、ユーザ毎に保持する確率マップデータベースと、
    空間を特定する情報を保持する空間データベースと、
    空間の環境因子の値の変更を要求する要求情報と、前記環境因子の変更を要求したユーザを識別するユーザ識別情報とを少なくとも受け付ける受付部と、
    前記空間データベースが保持する情報を用いて、前記受付部が受け付けたユーザ識別情報により識別される第1ユーザの居る空間を特定し、特定した前記第1ユーザの居る空間の環境制御機器を管理する管理装置に、受け付けた前記ユーザ識別情報により識別される前記第1ユーザに対応する確率マップを送信する送信部とを備え、
    前記管理装置は、
    前記送信部により送信される確率マップを用いて、前記第1ユーザが快適に感じる確率に関する所定の条件を満たす環境因子の値である環境パラメータを決定し、前記第1ユーザの居る空間の環境因子の値が決定した前記環境パラメータとなるように前記第1ユーザの居る空間の環境制御機器を制御する管理部と、を備える、
    空間環境管理システム。
  15. サーバとネットワークを介して接続され、空間の環境因子の値を制御可能な環境制御機器を制御する空間環境管理装置であって、
    前記サーバにより送信される確率マップであって、空間の環境因子の値の複数の組み合わせのそれぞれに対して、前記ユーザが快適に感じる確率を示す確率マップを用いて、前記ユーザが快適に感じる確率に関する所定の条件を満たす環境因子の値である環境パラメータを決定し、前記ユーザの居る空間の環境因子の値が決定した前記環境パラメータとなるように前記ユーザの居る空間の前記環境制御機器を制御する管理部と、を備える、
    空間環境管理装置。
  16. 空間の環境因子の値を制御可能な環境制御機器を管理する管理装置と、前記管理装置とネットワークを介して接続されている携帯端末とで構成される空間環境管理システムであって、
    前記携帯端末は、
    空間の環境因子の値の複数の組み合わせのそれぞれに対して、ユーザが快適に感じる確率を示す確率マップを格納する格納部と、
    前記確率マップを外部と送受信する送受信部と、を備え、
    前記送受信部は、前記ユーザの指示に基づいて、前記ユーザの居る空間の環境制御機器を管理する管理装置に、前記確率マップを送信し、
    前記管理装置は、
    前記ユーザの居る空間の環境因子の値を示す環境情報を取得する取得部と、
    前記送信部により送信される前記確率マップを用いて、前記ユーザが快適に感じる確率に関する所定の条件を満たす環境因子の値である環境パラメータを決定し、前記ユーザの居る空間の環境因子の値が決定した前記環境パラメータとなるように前記ユーザの居る空間の前記環境制御機器を制御する管理部とを備える、
    空間環境管理システム。
  17. 空間の環境因子の値を制御可能な環境制御機器を制御する空間環境管理方法であって、
    ユーザの居る空間の環境因子の値の変更を要求する要求情報と、前記ユーザを識別するユーザ識別情報とを少なくとも受け付ける受付ステップと、
    少なくとも前記ユーザの居る空間の環境因子の値を示す環境情報を取得する取得ステップと、
    空間の環境因子の値の複数の組み合わせのそれぞれに対して、ユーザが快適に感じる確率を示す確率マップをユーザ毎に保持する保持ステップと、
    前記保持ステップにおいて保持されている前記確率マップのうち、前記受付ステップにおいて受け付けたユーザ識別情報により識別されるユーザに対応する前記確率マップを用いて、前記ユーザが快適に感じる確率に関する所定の条件を満たす環境因子の値である環境パラメータを決定し、前記識別されるユーザの居る空間の環境因子の値が、決定した前記環境パラメータとなるように前記環境制御機器を制御する管理ステップと、を含む、
    空間環境管理方法。
  18. 空間の環境因子の値を制御可能な環境制御機器を制御するためのプログラムであって、
    ユーザの居る空間の環境因子の値の変更を要求する要求情報と、前記ユーザを識別するユーザ識別情報とを少なくとも受け付ける受付ステップと、
    少なくとも前記ユーザの居る空間の環境因子の値を示す環境情報を取得する取得ステップと、
    空間の環境因子の値の複数の組み合わせのそれぞれに対して、ユーザが快適に感じる確率を示す確率マップをユーザ毎に保持する保持ステップと、
    前記保持ステップにおいて保持されている前記確率マップのうち、前記受付ステップにおいて受け付けたユーザ識別情報により識別されるユーザに対応する前記確率マップを用いて、前記ユーザが快適に感じる確率に関する所定の条件を満たす環境因子の値である環境パラメータを決定し、前記識別されるユーザの居る空間の環境因子の値が、決定した前記環境パラメータとなるように前記環境制御機器を制御する管理ステップと、をコンピュータに実行させる、
    プログラム。
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