JPWO2014077297A1 - 角速度検出素子 - Google Patents

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Abstract

角速度検出素子(10)の振動体(11)は、中心基部(12)から十字状に設けた検出梁部(13A〜13D)と、隣接する検出梁部(13A〜13D)の間に接続した駆動梁部(14A〜14D)を備える。検出梁部(13A〜13D)は、中心基部(12)に接続された基端検出梁(24)と、二又に分かれる左側検出梁(22)と右側検出梁(23)とを備える。左側検出梁(22)は、左脇の駆動梁部(14A〜14D)に接続され、右側検出梁(23)は、右脇の駆動梁部(14A〜14D)に接続される。駆動梁部(14A〜14D)は、対向するもの同士が同位相となり、隣接するもの同士が逆位相となるように、中心基部(12)に近づく方向と離れる方向とに駆動振動する。

Description

この発明は、コリオリ力を利用して角速度を検出する角速度検出素子に関する。特には、振動体を平板面の面内方向に駆動振動させ、コリオリ力によって面内方向または面外方向に生じる検出振動に基づいて、角速度を検出する角速度検出素子に関する。
まず、従来の角速度検出素子の構成例について説明する。ここでは、平板面を有する角速度検出素子の平板面に垂直な方向(厚み方向)に沿う軸を直交座標系のZ軸とする。また、平板面に沿い互いに直交する2軸を直交座標系のX軸およびY軸とする。
図4(A)は、第1の従来例に係る角速度検出素子101(例えば、特許文献1参照。)のX−Y面平面図である。
角速度検出素子101は、支持部102と、4つの第2アーム103A,103B,103C,103Dと、4つの錘部104と、2つの第1アーム105と、2つの第3アーム106と、4つの固定部107と、駆動部108と、検知部109と、感知部110,111と、を備えている。支持部102は、X−Y面の中心に配置されている。第2アーム103A〜103Dは、それぞれの一端が支持部102に連結され、支持部からY軸に沿って中心から離れる方向に2本ずつ平行に伸び、先端近傍がX軸に沿って中心から離れる方向に折れ曲がり、さらにY軸に沿って中心に近づく方向に折れ曲がっている。4つの錘部104は、4つの第2アーム103A〜103Dの先端に連結されている。2つの第1アーム105は、それぞれの一端が支持部102に連結され、X軸に沿って伸びている。2つの第3アーム106は、それぞれY軸に沿って伸びており、中央が第1アーム105の他端に連結されている。4つの固定部107は、2つの第3アーム106の両端に連結されている。駆動部108は、第2アーム103Aに設けられており、4つの第2アーム103A〜103Dおよび4つの錘部104をX軸に沿って駆動振動させる機能を有している。検知部109は、第2アーム103Bに設けられており、駆動振動状態を検知する機能を有している。感知部110,111は、第2アーム103C、103Dに設けられており、第2アーム103C、103Dの歪を感知する機能を有している。
図4(B)は、第2の従来例に係る角速度検出素子201(例えば、特許文献2参照。)の斜視図である。
角速度検出素子201は、基部202と、検出梁203A〜203Dと、枠体206とを備えている。基部202は、角速度検出素子201の平板面における中心に位置している。検出梁203A〜203Dは、それぞれ、基部202から十字状に延伸している。検出梁203A〜203Dの一端は基部202に接続されている。検出梁203A〜203Dの他端は、枠体206に接続されている。枠体206は、平面視して略正方形状であり、その略正方形の頂点に位置するコーナー204A〜204Dと、コーナー204A〜204Dの間を接続する駆動梁205A〜205Dと、により構成されている。駆動梁205A〜205Dは、それぞれ、マス207A〜207Dが付設されている。マス207A〜207Dは、駆動梁205A〜205Dのそれぞれを挟むように設けられた一対の補助マスにより構成されている。マス207A〜207Dそれぞれを構成する一対の補助マスは、駆動梁205A〜205Dの中央部分に連結されている。
駆動梁205A〜205Dの表面には、駆動用圧電素子210〜213が設けられている。駆動用圧電素子210〜213は、それぞれ、一対の圧電素子により構成されている。駆動用圧電素子210〜213を構成する一対の圧電素子は、駆動梁205A〜205Dの延伸方向に沿って互いに並行配置されている。駆動用圧電素子210〜213は、駆動電圧が印加されることにより伸縮する。駆動梁205A〜205Dは、駆動用圧電素子210〜213により駆動され、X−Y面に沿って、基部202に向かう方向と基部202から離れる方向とに交互に変位するように駆動振動する。駆動梁205A〜205Dの駆動振動は、それぞれ同相で励起する。
検出梁203A〜203Dの表面には、検出用圧電素子214〜217が設けられている。検出用圧電素子214〜217は、それぞれ、一対の圧電素子により構成されている。検出用圧電素子214〜217を構成する一対の圧電素子は、検出梁203A〜203Dの延伸方向に沿って互いに並行配置されている。角速度検出素子201に角速度が加わった場合、発生するコリオリ力によって検出梁203A〜203Dは検出振動する。検出用圧電素子214〜217は、検出梁203A〜203Dの検出振動を検出する。より具体的には、駆動梁205A〜205Dが駆動振動している状態で、角速度検出素子201にZ軸方向回りの角速度が加わった場合、マス207A〜207Dに、角速度の作用方向および駆動振動方向に垂直な向きに、コリオリ力が発生する。即ち、コリオリ力は、駆動梁205A〜205Dの静止状態における延伸方向に平行な方向に発生する。このコリオリ力によって、マス207A〜207Dに変位(検出振動)が発生する。マス207A〜207Dの検出振動は、駆動梁205A〜205D及びコーナー204A〜204Dを介して検出梁203A〜203Dへと伝搬し、検出梁203A〜203Dを検出振動させる。検出梁203A〜203Dの検出振動は、検出用圧電素子214〜217によって検出される。
WO2008/023566号公報 特開2011−158319号公報
上述した角速度検出素子101は、Y軸回りの角速度およびZ軸回りの角速度を検出することができるが、X軸周りの角速度を検出することができない。したがって、X軸、Y軸、Z軸、全ての軸回りの角速度を検出するためには、X軸周りの角速度を検出するための別の角速度検出素子を設ける必要がある。このため、パッケージサイズの増大や、コストアップなどが招かれてしまうという問題があった。また、Z軸周りの角速度が作用する場合に、錘の振動が支持部にトルクとして働き、検出振動が振動体内部に閉じ込められずに漏れ、梁を効率よく変形させることができずに検出感度が低下するという問題がある。さらには、逆に、外部構造体に作用する応力や振動の影響で、上述の検出振動が生じることや、温度変化や基板応力の変化による特性変動が引き起こされることがあり、検出精度が低下するという問題もあった。
また、上述した角速度検出素子201も、平板面に垂直なZ軸周りの角速度が作用する場合に、錘の振動が中心基部にトルクとして働き、検出振動が振動体内部に閉じ込められずに漏れ、検出感度の低下や検出精度の低下が招かれるという問題があった。
そこで本発明の目的は、パッケージサイズの増大やコストアップなどを招くことなく、直交座標系の全ての軸回りの角速度を検出することが可能であり、その上、平板面に垂直な軸周りの角速度による検出振動を振動体内部に閉じ込めて高い検出感度と検出精度とを実現できる角速度検出素子を提供することにある。
この発明に係る角速度検出素子は、平板面に沿って駆動振動する振動体にコリオリ力の作用で生じる検出振動に基づいて角速度を検出する。振動体は、中心基部と、4つの検出梁部と、4つの駆動梁部と、を備えている。中心基部は、前記平板面の中心で固定されている。4つの検出梁部は、前記平板面にて等角度間隔で前記中心基部から放射方向に延伸している。4つの駆動梁部は、隣接する前記4つの検出梁部の間に連結されており、錘が付設されている。4つの検出梁部の各々は、基端検出梁と、第1方向側検出梁と、第2方向側検出梁と、を備えている。基端検出梁は、放射方向の内側の端部で前記中心基部に連結されている。第1方向側検出梁は、放射方向の内側の端部で前記基端検出梁に連結されており、放射方向の外側の端部で第1方向側に隣接する前記駆動梁部に連結されている。第2方向側検出梁は、放射方向の内側の端部で前記基端検出梁に連結されており、放射方向の外側の端部で第2方向側に隣接する前記内側駆動梁部に連結されている。第1方向は、前記平板面にて放射方向に対して直交する方向である。第2方向は、第1方向とは反対方向である。前記4つの駆動梁部がそれぞれ放射方向に沿って変位し、対向する2つの駆動梁部が同位相となり、隣り合う2つの駆動梁部が逆位相となるように、前記振動体は駆動振動する。
この構成では、直交座標系の3軸回りの角速度による検出振動それぞれを、分離して検出することが可能である。その上、平板面に直交する軸(Z軸)周りの角速度による検出振動では、隣り合う駆動梁部が平板面内で反対方向に回転するように振動し、第1方向側検出梁と第2方向側検出梁とが反対方向に撓んで、第1方向側検出梁と第2方向側検出梁との間が開閉するように検出梁部が振動する。この第1方向側検出梁と第2方向側検出梁との間が開閉するような振動は、基端検出梁にて打ち消し合い、検出梁部から中心基部に伝達される振動が大幅に低減される。また、第1方向側検出梁と第2方向側検出梁とが開閉するような検出振動は、従来構成のような、一つの検出梁に2つの駆動梁が左右から連結している構成では実現できない振動であり、検出梁の変形量が大きく高い検出感度を実現することができる。これらのことから、角速度の検出感度が大幅に向上する。また、外部構造体の振動や変形などの影響を受けて上述の検出振動が生じることが無く、検出精度が向上する。さらには、外部構造体に作用する応力の変化や温度変化などによる特性変動が抑制される。
上述の角速度検出素子において、前記4つの駆動梁部がそれぞれ平板面に垂直な軸周りに回転し、対向する2つの駆動梁部が同位相となり、隣り合う2つの駆動梁部が逆位相となるような、前記振動体の検出振動を検出すると好適である。
この構成では、平板面に垂直な軸(Z軸)回りの角速度を、平板面に沿う軸(X軸またはY軸)回りの角速度から、分離して検出することができる。
上述の角速度検出素子において、対向する2つの駆動梁部が、前記平板面に垂直な方向に沿って変位するような、前記振動体の検出振動を検出すると好適である。
この構成では、平板面に沿う軸(X軸またはY軸)回りの角速度を、平板面に垂直な軸(Z軸)回りの角速度から、分離して検出することができる。
上述の角速度検出素子において、振動体を駆動振動させる駆動用圧電素子と、振動体の検出振動を検出する検出用圧電素子と、を備えると好適である。
この構成では、圧電素子によって駆動手段と検出手段とを構成するので、角速度検出素子を小型化できる。
上述の角速度検出素子において、前記駆動用圧電素子の駆動電圧を制御するために、前記振動体の駆動振動を検出するモニタ用圧電素子を備えると好適である。
この構成では、駆動振動に対応する信号をモニタ用圧電素子で検出して、この信号により駆動電圧をフィードバック制御することにより、安定した駆動振動を実現できる。したがって、検出感度の精度を向上させることが可能になる。また、圧電素子を用いることにより、角速度検出素子を小型化できる。
上述の角速度検出素子において、前記振動体は単一の基材に構成されていると好適である。
この構成では、ウェハ状態で面加工することにより、複数の角速度検出素子を効率よく製造できる。
上述の角速度検出素子において、前記基材は半導体ウェハからなると好適である。
この構成では、形状加工のための技術や製造装置の性能が成熟しており、製造が容易である。
この発明によれば、直交座標系の3軸回りの角速度それぞれを、分離して検出することができる。その上、平板面に直交する軸(Z軸)周りの角速度により第1方向側検出梁と第2方向側検出梁とに生じる検出振動は、基端検出梁に伝達され難くなるとともに、第1方向側検出梁と第2方向側検出梁とを大きく変形させる。したがって、角速度の検出感度が向上する。また、外部構造体の振動や変形などの影響を受けて上述の検出振動が生じることが無くなり、検出精度が向上する。さらには、外部構造体に作用する応力の変化や温度変化などによる特性変動が抑制される。
本発明の第1の実施形態に係る角速度検出素子を構成する振動体を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る振動体の駆動振動モードを示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る角速度検出素子を構成する圧電素子を示す図である。 従来例に係る角速度検出素子を示す図である。
以下の説明では、振動体の平板面に沿い、互いに直交する2軸を、直交座標系のX軸とY軸とする。また、振動体の平板面に垂直な軸を直交座標系のZ軸とする。
また、以下の説明では、振動体の平板面において、中心からの放射方向に対して直交する方向であって、放射方向から左回りに回転した方向を、第1方向とする。また、放射方向に対して直交する方向であって、放射方向から右回りに回転した方向を、第2方向とする。そして、第1方向を左方向、第2方向を右方向、第1方向側を左側、第2方向側を右側と言い換え、説明を進める。
図1(A)は、本発明の第1の実施形態に係る角速度検出素子10を構成する振動体11を示すX−Y面平面図である。
振動体11は、図示していない支持基板によって支持されている。支持基板は、セラミック、樹脂、シリコン、ガラス材料等により形成されており、振動体11の平板面と平行する平板面を有している。
振動体11は、X軸およびY軸に沿う平板面をZ軸正方向側とZ軸負方向側とに有している。振動体11は、半導体シリコンウェハに対してエッチング加工を施すことで、Z軸に沿う厚み方向に貫通する開口を形成した後、半導体シリコンウェハから複数の振動体11を切り出すことにより製造されている。
振動体11は、平板面を視て、4回対称な回転対称形である。振動体11は、中心基部12と、検出梁部13A,13B,13C,13Dと、駆動梁部14A,14B,14C,14Dと、を備えている。
中心基部12は、平板面を視て、振動体11の中心に位置している。中心基部12のZ軸正方向側の面とZ軸負方向側の面との少なくとも一方は、図示しない支持基板を介して外部構造体に固定されている。中心基部12は、検出梁部13A〜13Dと、駆動梁部14A〜14Dと、を支持基板から浮いた状態で支持している。
より具体的には、中心基部12は、平板面を視て、Y軸正方向を基準とした時計回りの角度(以降に説明する角度も同様である。)45°方向を向く辺と、135°方向を向く辺と、225°方向を向く辺と、315°方向を向く辺と、からなる四角形状である。
検出梁部13A〜13Dは、平板面を視て、中心基部12に対して十字状に設けられている。すなわち、検出梁部13A〜13Dは、平板面にて等角度間隔で放射方向に延伸している。検出梁部13A〜13DのZ軸正方向またはZ軸負方向の面は、支持基板の平板面と隙間をもって対向している。
より具体的には、検出梁部13Aは、中心基部12の90°方向を向く角に連結されており、中心基部12との連結位置から放射方向、すなわち90°方向に延伸している。検出梁部13Bは、中心基部12の180°方向を向く角に連結されており、中心基部12との連結位置から放射方向、すなわち180°方向に延伸している。検出梁部13Cは、中心基部12の270°方向を向く角に連結されており、中心基部12との連結位置から放射方向、すなわち270°方向に延伸している。検出梁部13Dは、中心基部12の360°方向を向く角に連結されており、中心基部12との連結位置から放射方向、すなわち360°方向に延伸している。
駆動梁部14A〜14Dは、それぞれ、隣接する検出梁部13A〜13Dの間に連結されている。駆動梁部14A〜14DのZ軸正方向またはZ軸負方向の面は、支持基板の平板面と隙間をもって対向している。
より具体的には、駆動梁部14Aは、平板面を視て、中心基部12の45°方向に配置されており、駆動梁31Aと錘32Aと駆動梁33Aとを備えている。駆動梁31Aは、135°方向に沿って延伸し、X軸負方向側の端部が屈曲して、検出梁部13Dに直交するように連結され、X軸正方向側の端部で錘32Aに連結されている。駆動梁33Aは、135°方向に沿って延伸し、X軸正方向側の端部が屈曲して検出梁部13Aに直交するように連結され、X軸負方向側の端部で錘32Aに連結されている。錘32Aは、駆動梁31Aと駆動梁33Aとの間に連結されており、駆動梁31Aおよび駆動梁33Aに対する放射方向の内側にて、検出梁部13Aと検出梁部13Dと駆動梁部14Aとに囲まれる領域の大部分を占めるように配置されている。
駆動梁部14Bは、平板面を視て、中心基部12の135°方向に配置されており、駆動梁31Bと錘32Bと駆動梁33Bとを備えている。駆動梁31Bは、45°方向に沿って延伸し、Y軸正方向側の端部が屈曲して検出梁部13Aに直交するように連結され、Y軸負方向側の端部で錘32Bに連結されている。駆動梁33Bは、45°方向に沿って延伸し、Y軸負方向側の端部が屈曲して検出梁部13Bに直交するように連結され、X軸正方向側の端部で錘32Bに連結されている。錘32Bは、駆動梁31Bと駆動梁33Bとの間に連結されており、駆動梁31Bおよび駆動梁33Bに対する放射方向の内側にて、検出梁部13Bと検出梁部13Aと駆動梁部14Bとに囲まれる領域の大部分を占めるように配置されている。
駆動梁部14Cは、平板面を視て、中心基部12の225°方向に配置されており、駆動梁31Cと錘32Cと駆動梁33Cとを備えている。駆動梁31Cは、135°方向に沿って延伸し、X軸正方向側の端部が屈曲して検出梁部13Bに直交するように連結され、X軸負方向側の端部で錘32Cに連結されている。駆動梁33Cは、135°方向に沿って延伸し、X軸負方向側の端部が屈曲して検出梁部13Cに直交するように連結され、X軸正方向側の端部で錘32Cに連結されている。錘32Cは、駆動梁31Cと駆動梁33Cとの間に連結されており、駆動梁31Cおよび駆動梁33Cに対する放射方向の内側にて、検出梁部13Cと検出梁部13Bと駆動梁部14Cとに囲まれる領域の大部分を占めるように配置されている。
駆動梁部14Dは、平板面を視て、中心基部12の315°方向に配置されており、駆動梁31Dと錘32Dと駆動梁33Dとを備えている。駆動梁31Dは、45°方向に沿って延伸し、Y軸負方向側の端部が屈曲して検出梁部13Cに直交するように連結され、Y軸正方向側の端部で錘32Dに連結されている。駆動梁33Dは、45°方向に沿って延伸し、Y軸正方向側の端部が屈曲して検出梁部13Dに直交するように連結され、Y軸負方向側の端部で錘32Dに連結されている。錘32Dは、駆動梁31Dと駆動梁33Dとの間に連結されており、駆動梁31Dおよび駆動梁33Dに対する放射方向の内側にて、検出梁部13Dと検出梁部13Cと駆動梁部14Dとに囲まれる領域の大部分を占めるように配置されている。
図1(B)は、検出梁部13A〜13Dの近傍構造を示すX−Y面平面図である。なお、この図1(B)中では、検出梁部13A〜13Dの図符号を、検出梁部13と変更している。また、駆動梁部14A〜14Dの図符号を、検出梁部13の左側に位置するものを駆動梁部14Lに変更し、検出梁部13の右側に位置するものを駆動梁部14Rに変更している。
検出梁部13は、左側検出梁22と、右側検出梁23と、基端検出梁24と、結合部25と、を備えている。左側検出梁22と、右側検出梁23と、基端検出梁24とは、結合部25にて連結されている。基端検出梁24は、放射方向に沿って延伸しており、放射方向の内側の端部で中心基部12に連結され、放射方向の外側の端部で結合部25を介して左側検出梁22と右側検出梁23とに連結されている。左側検出梁22は、検出梁部13の放射方向に沿って延伸しており、放射方向の内側の端部で結合部25を介して基端検出梁24に連結され、放射方向の外側の端部で駆動梁部14Lに連結されている。右側検出梁23は、左側検出梁22の右側に隣接して検出梁部13の放射方向に延伸しており、放射方向の内側の端部で結合部25を介して基端検出梁24に連結され、放射方向の外側の端部で駆動梁部14Rに連結されている。
なお、基端検出梁24の形状に関して、基端検出梁24の放射方向に直交する方向の幅は、結合部25での幅と同じであってもよく、結合部25での幅と相違していてもよい。基端検出梁24の幅が細いほうが、支持基板(外部構造体)に作用する加速度などの影響が、中心基部12を介して検出梁部13に伝達し難くなり、好適である。
以上のような構成の振動体11は、駆動振動モードを有している。
図2は、振動体11の駆動振動モードにおける変形態様を示すX−Y面平面図である。なお、以下に説明する図中では、各部の変形量を実際よりも大きく表示している。
駆動振動モードは、角速度検出素子10において、後述する駆動手段により励起される。駆動振動モードにおいては、駆動梁部14A〜14Dは、それぞれ、放射方向の内側と外側とに交互に撓むように平板面内で駆動振動する。この際、駆動梁部14A〜14Dのうち互いに対向するもの同士は、同位相で駆動振動する。一方、駆動梁部14A〜14Dのうち隣接するもの同士は、逆位相で駆動振動する。
次に、第1の実施形態に係る角速度検出素子10において、振動体11に駆動手段および検出手段として圧電素子を設ける構成例について説明する。なお、駆動手段および検出手段としては、圧電素子の他、静電力や静電容量などを用いてもよい。
図3は角速度検出素子10のX−Y面平面図である。
角速度検出素子10は、検出用圧電素子PA1,PA2,PA3,PB1,PB2,PB3,PC1,PC2,PC3,PD1,PD2,PD3と、駆動用圧電素子P5,P6と、モニタ用圧電素子P7と、を備えている。
なお、各圧電素子PA1〜PA3,PB1〜PB3,PC1〜PC3,PD1〜PD3,P5〜P7は、それぞれ振動体11の平板面上に形成されており、上部電極と、下部電極と、圧電体層と、からなる。圧電体層は、窒化アルミニウム、チタン酸ジルコン酸鉛、ニオブ酸カリウムナトリウム、酸化亜鉛などのいずれかの圧電材料からなる薄膜である。上部電極および下部電極は、例えばチタン、金、パラジウム、イリジウムおよびそれらの合金などからなる。下部電極は、圧電体層の下面に設けられグラウンドに接続されている。上部電極は、圧電体層の上面に設けられ配線電極およびランド電極を介して、図示しない回路部に接続されている。なお、配線電極およびランド電極は、単層の電極で構成されていてもよく、圧電体層を備える圧電素子として構成されていてもよい。また、下部電極は、振動体が導電性を有する場合には、設けなくても良い。
より具体的には、駆動用圧電素子P5は、駆動梁部14Aにおいて、X軸負方向側の端部近傍では放射方向の外側の領域に、中央近傍では放射方向の内側の領域に、配置されている。一方、駆動用圧電素子P6は、駆動梁部14Aにおいて、中央近傍では放射方向の外側の領域に、X軸正方向側の端部近傍では放射方向の内側の領域に、配置されている。
また、駆動用圧電素子P5は、駆動梁部14Bにおいて、Y軸正方向側の端部近傍では放射方向の外側の領域に、中央近傍では放射方向の内側の領域に、配置されている。一方、駆動用圧電素子P6は、駆動梁部14Bにおいて、中央近傍では放射方向の外側の領域に、Y軸正方向側の端部近傍では放射方向の内側の領域に、配置されている。
また、駆動用圧電素子P5は、駆動梁部14Cにおいて、X軸正方向側の端部近傍では放射方向の外側の領域に、中央近傍では放射方向の内側の領域に、配置されている。一方、駆動用圧電素子P6は、駆動梁部14Cにおいて、中央近傍では放射方向の外側の領域に、X軸負方向側の端部近傍では放射方向の内側の領域に配置されている。
また、駆動用圧電素子P5は、駆動梁部14Dにおいて、Y軸負方向側の端部近傍では放射方向の外側の領域に、中央近傍では放射方向の内側の領域に、配置されている。一方、駆動用圧電素子P6は、駆動梁部14Dにおいて、中央近傍では放射方向の外側の領域に、Y軸正方向側の端部近傍では放射方向の内側の領域に配置されている。
駆動用圧電素子P5と、駆動用圧電素子P6とには、逆位相に設定された交流電圧が印加される。これにより、振動体11には、図2で示した駆動振動モードの振動が発生することになる。
なお、ここで示す駆動用圧電素子P5、P6の配置は、あくまで一例であり、図2で示した駆動振動モードの振動を発生させることができるならば、駆動用圧電素子P5、P6の配置はどのようであってもよい。駆動用圧電素子P5、P6の配置は、駆動振動モードにおいて駆動梁部に生じる歪の極性に合わせて決定するとよい。即ち、駆動梁部の幅方向中心を境にして放射方向の内側の領域と外側の領域とで、駆動梁部に生じる歪の極性が変わるため、放射方向の内側の領域と外側の領域とのうちの一方に駆動用圧電素子P5を配置し、他方に駆動用圧電素子P6を配置するとよい。また、駆動梁部の延伸方向の中央付近と両端付近とでも、駆動梁部に生じる歪の極性が変わるため、駆動梁部の中央付近の領域と両端付近の領域とのうちの一方に駆動用圧電素子P5を配置し、他方に駆動用圧電素子P6を配置するとよい。また、駆動用圧電素子P5と駆動用圧電素子P6とは、必ずしも両方を設ける必要は無く、いずれか一方のみを設けるようにしてもよい。
モニタ用圧電素子P7は、駆動電圧をフィードバック制御するために設けられており、駆動振動に応じた電圧を検出する。このモニタ用圧電素子P7は、駆動梁部14Dにおいて、Y軸負方向側の端部近傍で放射方向の内側の領域に配置されており、配線電極を介してランド電極に接続されている。モニタ用圧電素子P7を用いて駆動電圧をフィードバック制御することにより、安定した検出振動を実現することができ、検出感度と検出精度を向上させることができる。なお、モニタ用圧電素子P7は、駆動振動モードにおいて駆動梁部に生じる歪の極性が単一となる領域であれば、駆動梁部14A〜14D上の、どのような領域に設けられていてもよい。また、モニタ用圧電素子P7は、複数設けられていてもよい。
検出用圧電素子PA1,PA2,PA3,PB1,PB2,PB3,PC1,PC2,PC3,PD1,PD2,PD3は、検出梁部13A〜13Dに設けられており、配線電極およびランド電極を介して、検出回路(差動増幅回路)に接続されている。
検出用圧電素子PA1,PA2と、検出用圧電素子PC1,PC2は、X軸周りに作用する角速度を検出するためのものである。検出用圧電素子PA1は、検出梁部13Aの基端検出梁24にて梁幅方向の中心よりも左側の領域に配置されており、検出梁部13Aの放射方向に延伸している。検出用圧電素子PA2は、検出梁部13Aの基端検出梁24にて梁幅方向の中心よりも右側の領域に配置されており、検出梁部13Aの放射方向に延伸している。検出用圧電素子PA1と検出用圧電素子PA2とは、配線電極を介して同一のランド電極に接続されている。検出用圧電素子PC1は、検出梁部13Cの基端検出梁24にて梁幅方向の中心よりも左側の領域に配置されており、検出梁部13Cの放射方向に延伸している。検出用圧電素子PC2は、検出梁部13Cの基端検出梁24にて梁幅方向の中心よりも右側の領域に配置されており、検出梁部13Cの放射方向に延伸している。検出用圧電素子PC1と検出用圧電素子PC2とは、配線電極を介して同一のランド電極に接続されている。
駆動振動モードで振動する振動体11にX軸周りに角速度が作用する場合、角速度の作用軸に対して直交する方向であるY軸方向に駆動振動の速度成分を有している錘32A〜32Dには、Z軸に沿う方向にコリオリ力が発生する。このコリオリ力によって振動体11には、第1の検出振動モードの振動が励起される。
駆動振動では、錘32Aと錘32Dとはそれぞれの放射方向に逆位相で振動しているので、Z軸およびX軸に直交するY軸方向の速度成分は反対方向である。したがって、錘32Aと錘32Dとでは、Z軸に沿うコリオリ力の作用方向が互いに反対となる。また、錘32Aと錘32Cとは、それぞれの放射方向に同位相で振動しているので、Z軸およびX軸に直交するY軸方向の速度成分が反対方向である。したがって、錘32Aと錘32Cとでも、Z軸に沿うコリオリ力の作用方向が互いに反対となる。一方、錘32Aと錘32Bとは、それぞれの放射方向に逆位相で振動しているが、Z軸およびX軸に直交するY軸方向の速度成分は同方向である。したがって、錘32Aと錘32Bとでは、Z軸に沿うコリオリ力の作用方向が同じとなる。また、錘32Cと錘32Dとは、それぞれの放射方向に逆位相で振動しているが、Z軸およびX軸に直交するY軸方向の速度成分は同方向である。したがって、錘32Cと錘32Dとでも、Z軸に沿うコリオリ力の作用方向が同じとなる。
これにより、X軸周りの角速度による第1の検出振動モードでは、錘32A,32Bが、Z軸に沿って互いに同方向に変位する。また、錘32C,32Dが、Z軸に沿って互いに同方向に変位する。一方、錘32A,32Bと、錘32C,32Dとは、Z軸に沿って逆方向に変位する。したがって、錘32A,32Bが付設されている駆動梁部14A,14Bは、Z軸に沿って互いに同方向に撓むように検出振動する。また、錘32C,32Dが付設されている駆動梁部14C,14Dも、Z軸に沿って互いに同方向に撓むように検出振動する。一方、駆動梁部14A,14Bと駆動梁部14C,14Dとは、それぞれZ軸に沿って逆方向に撓むように検出振動する。
すると、同方向に撓む駆動梁部14Aと駆動梁部14Bとの間に連結されている検出梁部13Aの左側検出梁22および右側検出梁23は、Z軸に沿って駆動梁部14A,14Bと同方向に撓むように検出振動する。また、同方向に撓む駆動梁部14Cと駆動梁部14Dとの間に連結されている検出梁部13Cの左側検出梁22および右側検出梁23は、Z軸に沿って駆動梁部14C,14Dと同方向に撓むように検出振動する。一方、検出梁部13Aの左側検出梁22および右側検出梁23と、検出梁部13Cの左側検出梁22および右側検出梁23とは、Z軸に沿って互いに逆方向に撓むように検出振動する。
これにより、検出梁部13Aの基端検出梁24と、検出梁部13Cの基端検出梁24とが、互いに逆位相で撓むように検出振動し、検出用圧電素子PA1,PA2が伸びる際に検出用圧電素子PC1,PC2が縮み、検出用圧電素子PA1,PA2が縮む際に検出用圧電素子PC1,PC2が伸びるようになる。このようにして、第1の検出振動モードでは、検出用圧電素子PA1,PA2と、検出用圧電素子PC1,PC2とに逆極性の電圧が発生することになる。
したがって、検出用圧電素子PA1,PA2の電圧と、検出用圧電素子PC1,PC2の電圧とを差動増幅することにより、X軸周りの角速度に応じた電圧信号を得ることができる。なお、検出用圧電素子PA1,PA2,PC1,PC2の配置は、第1の検出振動モードで逆極性の電圧が生じる位置であれば、どのような配置であってもよい。
検出用圧電素子PB1,PB2と、検出用圧電素子PD1,PD2は、Y軸周りに作用する角速度を検出するためのものである。検出用圧電素子PB1は、検出梁部13Bの基端検出梁24にて梁幅方向の中心よりも左側の領域に配置されており、検出梁部13Bの放射方向に延伸している。検出用圧電素子PB2は、検出梁部13Bの基端検出梁24にて梁幅方向の中心よりも右側の領域に配置されており、検出梁部13Bの放射方向に延伸している。検出用圧電素子PB1と検出用圧電素子PB2とは、配線電極を介して同一のランド電極に接続されている。検出用圧電素子PD1は、検出梁部13Dの基端検出梁24にて梁幅方向の中心よりも左側の領域に配置されており、検出梁部13Dの放射方向に延伸している。検出用圧電素子PD2は、検出梁部13Dの基端検出梁24にて梁幅方向の中心よりも右側の領域に配置されており、検出梁部13Dの放射方向に延伸している。検出用圧電素子PD1と検出用圧電素子PD2とは、配線電極を介して同一のランド電極に接続されている。
駆動振動モードで振動する振動体11にY軸周りに角速度が作用する場合、前述のX軸周りの角速度が作用する場合とは、振動の態様が90°ずれた第2の検出振動モードの振動が励起される。すなわち、第2の検出振動モードでは、錘32A,32Dと、錘32B,32Cとは、Z軸に沿って逆方向に変位する。そして、錘32A,32Dが付設されている駆動梁部14A,14Dと、錘32B,32Cが付設されている駆動梁部14B,14Cとは、それぞれZ軸に沿って逆方向に撓むように検出振動する。したがって、検出梁部13Bの左側検出梁22および右側検出梁23と、検出梁部13Dの左側検出梁22および右側検出梁23とは、Z軸に沿って互いに逆方向に撓むように検出振動する。
これにより、検出梁部13Bの基端検出梁24と、検出梁部13Dの基端検出梁24とが、互いに逆位相で撓むように検出振動し、検出用圧電素子PB1,PB2が伸びる際に検出用圧電素子PD1,PD2が縮み、検出用圧電素子PB1,PB2が縮む際に検出用圧電素子PD1,PD2が伸びるようになる。このようにして、第2の検出振動モードでは、検出用圧電素子PB1,PB2と、検出用圧電素子PD1,PD2とに逆極性の電圧が発生することになる。
したがって、検出用圧電素子PD1,PD2の電圧と、検出用圧電素子PB1,PB2の電圧とを差動増幅することにより、Y軸周りの角速度に応じた電圧信号を得ることができる。なお、検出用圧電素子PB1,PB2,PD1,PD2の配置は、第2の検出振動モードで逆極性の電圧が生じる位置であれば、どのような配置であってもよい。
検出用圧電素子PA3,PB3,PC3,PD3は、Z軸周りに作用する角速度を検出するためのものである。検出用圧電素子PA3は、検出梁部13Aの左側検出梁22と基端検出梁24と右側検出梁23とに掛けて設けられており、左側検出梁22において梁幅方向の中心よりも右側の領域で検出梁部13Aの放射方向に延伸し、右側検出梁23においては梁幅方向の中心よりも左側の領域で検出梁部13Aの放射方向に延伸している。
検出用圧電素子PB3は、検出梁部13Bの左側検出梁22と基端検出梁24と右側検出梁23とに掛けて設けられており、左側検出梁22において梁幅方向の中心よりも右側の領域で検出梁部13Bの放射方向に延伸し、右側検出梁23においては梁幅方向の中心よりも左側の領域で検出梁部13Bの放射方向に延伸している。
検出用圧電素子PC3は、検出梁部13Cの左側検出梁22と基端検出梁24と右側検出梁23とに掛けて設けられており、左側検出梁22において梁幅方向の中心よりも右側の領域で検出梁部13Cの放射方向に延伸し、右側検出梁23においては梁幅方向の中心よりも左側の領域で検出梁部13Cの放射方向に延伸している。
検出用圧電素子PD3は、検出梁部13Dの左側検出梁22と基端検出梁24と右側検出梁23とに掛けて設けられており、左側検出梁22において梁幅方向の中心よりも右側の領域で検出梁部13Dの放射方向に延伸し、右側検出梁23においては梁幅方向の中心よりも左側の領域で検出梁部13Dの放射方向に延伸している。
駆動振動モードで振動する振動体11にZ軸周りに角速度が作用する場合、角速度の作用軸に対して直交する方向である平板面の放射方向に駆動振動する錘32A〜32Dには、放射方向に対して平板面内で直交する右方向または左方向にコリオリ力が発生する。このコリオリ力によって、振動体11には第3の検出振動モードの振動が励起される。
駆動振動によって、錘32Aと錘32Dとはそれぞれの放射方向に逆位相で振動しているので、錘32Aと錘32Dとでは、コリオリ力の作用方向が互いに反対となる。また、錘32Aと錘32Cとは、それぞれの放射方向に同位相で振動しているので、錘32Aと錘32Cとでは、コリオリ力の作用方向が同じとなる。一方、錘32Aと錘32Bとは、それぞれの放射方向に逆位相で振動しているが、錘32Aと錘32Bとでは、コリオリ力の作用方向が反対となる。また、錘32Cと錘32Dとは、それぞれの放射方向に逆位相で振動しているので、錘32Cと錘32Dとでは、コリオリ力の作用方向が反対となる。これにより、第3の検出振動モードでは、錘32A,32CがZ軸を右回りに回転するように変位する際には、錘32B,32DがZ軸を左回りに回転するように変位し、錘32A,32CがZ軸を左回りに回転するように変位する際には、錘32B,32DがZ軸を右回りに回転するように変位する。
したがって、錘32A,32Cが付設されている駆動梁部14A,14Cは、Z軸周りに互いに同方向に回転するように検出振動する。また、錘32B,32Dが付設されている駆動梁部14B,14Dも、Z軸周りに互いに同方向に回転するように検出振動する。そして、駆動梁部14A,14Cと駆動梁部14B,14Dとは、それぞれZ軸周りに逆方向に回転するように検出振動する。
すると、検出梁部13A〜13Dは、それぞれに連結されている駆動梁部14A〜14Dが逆方向に回転するように変位するので、それぞれの左側検出梁22と右側検出梁23との間が開閉するように検出振動することになる。より具体的には、駆動梁部14A,14Cにおいて、左側検出梁22と右側検出梁23との間が開くように検出振動する際に、駆動梁部14B,14Dにおいて、左側検出梁22と右側検出梁23との間が閉じるように検出振動し、駆動梁部14A,14Cにおいて、左側検出梁22と右側検出梁23との間が閉じるように検出振動する際に、駆動梁部14B,14Dにおいて、左側検出梁22と右側検出梁23との間が開くように検出振動する。
このため、検出梁部13A〜13Dに設けられている検出用圧電素子PA3,PB3,PC3,PD3においては、隣接する2つの検出用圧電素子に逆極性の電圧が発生する。したがって、検出用圧電素子PA3,PB3,PC3,PD3のうち、隣接する2つの検出用圧電素子の電圧を差動増幅することにより、Z軸周りの角速度に応じた電圧信号を得ることができる。
なお、第3の検出振動モードでは、各検出梁部13A〜13Dの結合部25で、左側検出梁22から伝達される検出振動と、右側検出梁23から伝達される検出振動とが、逆相で伝達されて打ち消し合う。これにより、結合部25から基端検出梁24を介して中心基部12に伝達される検出振動が大幅に低減され、中心基部12から検出振動のエネルギーが漏れることが無い。また、中心基部12が固定されている支持基板(外部構造体)が応力を受けて変形や振動しても、その変形や振動による影響で振動体11に第3の検出振動モードの振動が発生することがない。したがって、検出感度や検出精度がさらに向上し、また、特性変動の発生が抑制される。
また、第3の検出振動モードでは、各検出梁部13A〜13Dの左側検出梁22は、直交するように連結されている駆動梁部14A〜14Dの駆動梁33A〜33Dから伝わる力によって撓む。また、右側検出梁23は、直交するように連結されている駆動梁部14A〜14Dの駆動梁31A〜31Dから伝わる力によって撓む。このため、各検出梁部13A〜13Dにおいて左側検出梁22と右側検出梁23とが効率良く開閉するように撓み、左側検出梁22と右側検出梁23とが大きく変形することになる。
以上に説明したように、本発明の第1の実施形態に係る角速度検出素子10は構成されており、直交座標系の3軸回りの角速度を、それぞれ分離して検出することが可能になっている。そして、Z軸周りの角速度による振動体11の検出振動が、駆動梁部14A〜14Dや、検出梁部13A〜13Dなどで閉じており、中心基部12を介して支持基板に漏れることがない。したがって、駆動振動や検出振動の振動効率が高く、高い検出感度や検出精度を実現できる。また、支持基板に作用する応力や振動などの影響が、駆動振動や検出振動に伝わらず、このことによっても、高い検出感度や検出精度を実現できる。また、支持基板に作用する応力の変化や温度変化などの影響が、駆動振動や検出振動に伝わらず、特性変動の少ない角速度検出素子10を構成することができる。
10…角速度検出素子
11…振動体
12…中心基部
13,13A,13B,13C,13D…検出梁部
14A,14B,14C,14D,14L,14R…駆動梁部
22…左側検出梁(第1方向側検出梁)
23…右側検出梁(第2方向側検出梁)
24…基端検出梁
25…結合部
31A,31B,31C,31D,33A,33B,33C,33D…駆動梁
32A,32B,32C,32D…錘
PA1,PA2,PA3,PB1,PB2,PB3,PC1,PC2,PC3,PD1,PD2,PD3…検出用圧電素子
P5,P6…駆動用圧電素子
P7…モニタ用圧電素子

Claims (7)

  1. 平板面に沿って駆動振動する振動体にコリオリ力の作用で生じる検出振動に基づいて角速度を検出する角速度検出素子であって、
    前記振動体は、
    前記平板面の中心で固定されている中心基部と、
    前記平板面にて等角度間隔で前記中心基部から放射方向に延伸している4つの検出梁部と、
    隣接する前記4つの検出梁部の間に連結されており、錘が付設されている、4つの駆動梁部と、を備え、
    前記4つの検出梁部の各々は、
    放射方向の内側の端部で前記中心基部に連結されている基端検出梁と、
    放射方向の内側の端部で前記基端検出梁に連結されており、前記平板面にて放射方向に対して直交する第1方向側に隣接する前記駆動梁部に、放射方向の外側の端部で連結されている第1方向側検出梁と、
    放射方向の内側の端部で前記基端検出梁に連結されており、前記第1方向とは反対方向である第2方向側に隣接する前記駆動梁部に、放射方向の外側の端部で連結されている第2方向側検出梁と、を備え、
    前記4つの駆動梁部がそれぞれ放射方向に沿って変位し、対向する2つの駆動梁部が同位相となり、隣り合う2つの駆動梁部が逆位相となるように、前記振動体は駆動振動する、
    角速度検出素子。
  2. 前記4つの駆動梁部がそれぞれ平板面に垂直な軸周りに回転し、対向する2つの駆動梁部が同位相となり、隣り合う2つの駆動梁部が逆位相となるような、前記振動体の検出振動を検出する、請求項1に記載の角速度検出素子。
  3. 対向する2つの駆動梁部が、前記平板面に垂直な方向に沿って変位するような、前記振動体の検出振動を検出する、請求項1または2に記載の角速度検出素子。
  4. 前記振動体を駆動振動させる駆動用圧電素子と、前記振動体の検出振動を検出する検出用圧電素子と、を備える、請求項1〜3のいずれかに記載の角速度検出素子。
  5. 前記駆動用圧電素子の駆動電圧を制御するために、前記振動体の駆動振動を検出するモニタ用圧電素子を備える、請求項1〜4のいずれかに記載の角速度検出素子。
  6. 前記振動体は単一の基材から構成されている、請求項1〜5のいずれかに記載の角速度検出素子。
  7. 前記基材は半導体ウェハからなる、請求項6に記載の角速度検出素子。
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