JPWO2014033921A1 - 光電式煙感知器並びに吸引式煙感知システム - Google Patents

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Abstract

本発明は、高い精度で煙を検知することができる。本願発明の発光部は、輝度分布が調整された高輝度の検査光を出力する発光素子と、当該発光素子からの検査光を上記検出領域に集光させる反射部と、上記検出領域に進む検査光を通し、検出領域以外に散乱する光を除去する絞り部と、検出領域以外に散乱する光を遮る遮光部とを備えた。上記発光素子は、高輝度の検査光を出力する光源と、当該光源からの光が反射して上記検出領域に向かう検査光になるように曲面が設定されたパラボラ反射鏡とを備えた。上記パラボラ反射鏡の曲面は、上記検査光によって全体的に円形状に発光すると共に、相対的に円形の中心が暗く周囲が明るいドーナツ状に発光するように設定した。

Description

本発明は、発光強度を改良した発光部及びこの発光部を用いた光電式煙感知器並びにこの光電式煙感知器を組み込んだ吸引式煙感知システムに関するものである。
光電式煙感知器は、空間の火災発生に伴う煙を検知するための機器である。具体的には、光電式煙感知器の筺体内に流入した煙を光によって検知する。このような光電式煙感知器は、室内空間や種々の装置内の空間に設置されて、その空間の煙を検知する。
このような空間に設置される光電式煙感知器としては、特許文献1に記載のものがある。この光電式煙感知器を図1に基づいて概説する。なお、以下の説明においては、図1の状態を基準にして上下左右としている。
煙感知器1は、円筒部2と、円筒部2から上方に延びている平箱部3とから構成されている。
円筒部2は、煙感知器1の内部への外乱光の進入を阻止しながら煙の侵入を許容して、煙を内部に導入させる機能を担っている。円筒部2の下面開口には、山形形状(頭部をカットした円錐形状)を有する山形ラビリンス4が設けられている。山形ラビリンス4は、その中央部が山形に盛り上がっていると共に、その周縁部に、煙の導入口として機能し且つ外乱光の進入を阻止する複数の開口5が設けられている。
平箱部3は、おおむね直方体形状を有して、煙の検知機能を担っている。平箱部3の横幅は円筒部2の外径と同じになっており、円筒部2の中心軸と自己の中心軸とが一致するように、平箱部3は、円筒部2から上方に延びている。
平箱部3の上部には側面小孔7が設けられている。この側面小孔7は、煙感知器1の内部から外部へ煙を導出する際の開口として機能するものである。すなわち、山形ラビリンス4の開口5や円筒部2の側面小孔(図示せず)から当該煙感知器1の内部に導入した煙を、平箱部3の側面小孔7から導出させるものである。なお、側面小孔7から煙感知器1の内部へ煙が流入する場合もある。
煙感知器1の内部には、発光素子8及び受光素子9が設けられている。
発光素子8は、平箱部3の筺体内の検出領域ARに臨ませて設けられ、検査光を当該検出領域ARに出射する素子である。発光素子8は、発光素子収容部11によって、平箱部3の内部空間の上方(図1中の左上方)の位置に設けられている。発光素子収容部11は、発光素子8から出射する検査光を前方へのみ出射させるように、発光素子8を収容している。発光素子収容部11の前方には、光学的窓部12が設けられている。
受光素子9は、受光素子収容部13によって、平箱部3の内部空間の左下方の位置に設けられている。受光素子収容部13には、その底部に受光素子9を収容し、その上部に対物レンズ14を取り付けている。
受光素子9は、発光素子8の検査光の光路からそれた位置で、上記検出領域ARに臨ませて設けられ、上記検査光が煙に当たって散乱した散乱光を受光して煙を検知する。具体的には、発光素子8の光軸と受光素子9の光軸とは、ほぼ120度程度の角度で交差するようになされており、その交差点近傍が煙の検出領域ARとなっている。これにより、検出領域ARに煙が存在すると、発光素子8からの検査光が煙で散乱し、その散乱光が受光素子9に到達して煙の存在を検知する。
発光素子8と受光素子9との間(検出領域ARの左隣の位置)には、発光素子8からの検査光が散乱することなく直接受光素子9に入射することを防止する遮蔽板15が設けられている。
受光素子収容部13の右方には、2個のラビリンス片17、18が設けられている。ラビリンス片17は、右上がり方向に傾斜させて形成され、下側からの空気流をその下面で右上方向に案内する。また、ラビリンス片17の上方向の端部は左上方向に曲がっている。この端部は、上面に沿って上昇してきた空気流を検出領域ARに向かうようにさせる機能を有する。ラビリンス片18は、ラビリンス片17に対して、左上の位置に、左上がり方向に傾斜させて形成されている。ラビリンス片18は、下方からの直接の空気流や、受光素子収容部13の下方傾斜面13aの傾斜に沿ってきた空気流などを左上方向に案内するものである。ラビリンス片18の左上方向には、受光素子収容部13の上方傾斜面13bがある。受光素子収容部13の上方傾斜面13bに向かった空気流は、その傾斜面13bにより検出領域ARの方向に向かうことになる。
平箱部3の側面小孔7の下端位置には、おおむね左方に延びるラビリンス片20が設けられている。このラビリンス20は、その中間位置から左上方向に向かうように折り曲げられている。検出領域ARを通過し、さらに上昇しようとする空気流は、発光素子収容部11の上部傾斜面11aとラビリンス片20の下面傾斜面とによって絞り込まれて内部空間の上面に到達し、その後の空気流の圧力により、側面小孔7に向かい、側面小孔7から導出されるようになされている。なお、21は防虫網である。また、ラビリンス片17の下方には、ラビリンス片22が設けられている。
そして、上記山形ラビリンス4、受光素子収容部13の下方傾斜面13a、ラビリンス片17,18,20,22等により、外乱光の内部への進入を押さえている。
以上の構成により、発光素子8からの検査光が検出領域ARに出射される。このとき、遮蔽板15で受光素子9へ検査光が直接入射するのを防止している。また、外乱光が山形ラビリンスの開口5又は側面小孔7から侵入しようとするが、この外乱光は、ラビリンス片17,18,20,22等で阻止される。
この状態で、山形ラビリンスの開口5又は側面小孔7から煙が侵入すると、その煙は、ラビリンス片17,18,20,22等を通って検出領域ARに侵入する。そして、発光素子8からの検査光が煙で散乱し、その散乱光が受光素子9に到達して煙の存在を検知する。
国際公開WO2006/112085号公報
上述した従来の光電式煙感知器により、火災発生に伴う煙を検知することができるが、煙の濃度が薄いときは、検知しづらくなる。即ち、煙が検出領域ARに侵入すると、発光素子8からの検査光が煙で散乱し、その散乱光が受光素子9に到達して煙の存在を検知するが、煙の濃度が薄いと、検査光の散乱量が少なくなって、検知しづらくなる。
このため、従来の光電式煙感知器よりも、さらに高い精度で煙を感知することができる光電式煙感知器が望まれる。
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、さらに高い精度で煙を検知することができる発光部及び光電式煙感知器並びに吸引式煙感知システムを提供するものである。
かかる課題を解決するために、本発明の発光部は、検査光を検出領域に集光させる発光部において、輝度分布が調整された高輝度の検査光を出力する発光素子と、当該発光素子の上記検出領域側に設けられて当該発光素子からの検査光を上記検出領域に集光させる反射部と、当該反射部の上記検出領域側に設けられて上記検出領域に進む検査光を通し、検出領域以外に散乱する光を除去する絞り部と、当該絞り部の上記検出領域側に設けられて検出領域以外に散乱する光を遮る遮光部とを備え、上記発光素子が、高輝度の検査光を出力する光源と、当該光源からの光が反射して上記検出領域に向かう検査光になるように曲面が設定されたパラボラ反射鏡とを備え、上記パラボラ反射鏡の曲面が、上記検査光によって全体的に円形状に発光すると共に、相対的に円形の中心が暗く周囲が明るいドーナツ状に発光するように設定されたことを特徴とする。
本発明の光電式煙感知器及び吸引式煙感知システムは、その特徴部分を上記発光部と同様にした。
本発明によれば、高い精度で煙を検知することができるようになる。
従来の光電式煙感知器を示す側面断面図である。 本発明の実施形態に係る光電式煙感知器を示す側面断面図である。 図2の平面断面図である。 本発明の実施形態の光電式煙感知器の発光部を示す側面断面図である。 本発明の実施例に係る実験結果を示す表である。 本発明の実施形態に係る吸引式煙感知システムを示す構成図である。 本発明の実施形態に係る光電式煙感知部を示す断面図である。 本発明の吸引式煙感知システムの配管構成例を示す構成図である。 本発明の吸引式煙感知システムの配管構成例を示す構成図である。 本発明の吸引式煙感知システムの配管構成例を示す構成図である。 本発明の第1変形例に係る光電式煙感知器の平面断面図である。 本発明の第2変形例に係る光電式煙感知器の平面断面図である。
3 平箱部
3a 筺体
3b 検出領域側内壁
9 受光素子
32,33 反射部材
32a、33a 反射面
34 発光部
36 発光素子
37 反射部
37a 反射面
38 絞り部
38a 反射面
39 遮光部
39a 反射面
41 光源
42 パラボラ反射鏡
AR 検出領域
以下に、本発明の発光部及び光電式煙感知器並びに吸引式煙感知システムについて説明する。本発明の発光部を用いた光電式煙感知器及びこの光電式煙感知器を用いた吸引式煙感知システムは、工場の半導体製造装置、工作機械、配電盤、工業用制御器、一般家庭や公共施設等の人が集まる場所などの、火災が発生する可能性のある機器等に設置できる高感度の光電式煙感知器並びに吸引式煙感知システムである。特に、クリーンルーム等の特殊な環境であって、僅かな煙も高感度で検知する必要がある場所に設置するのに適した光電式煙感知器及び吸引式煙感知システムである。以下では、まず本発明の発光部を組み込んだ光電式煙感知器について説明し、次いで、この光電式煙感知器を組み込んだ吸引式煙感知システムについて説明する。
(A)光電式煙感知器
まず、本実施形態に係る光電式煙感知器について説明する。本実施形態に係る光電式煙感知器の特徴は、発光部と反射部材にある。本実施形態の光電式煙感知器は、全体的には、上述した従来の光電式煙感知器とほぼ同様の構成を有している。このため、同一部材には、同一符号を付して、その説明を省略する。なお、本実施形態の光電式煙感知器では、従来の側面小孔7の代わりに、上面に小孔24が設けられている。また、光電式煙感知器を具体的に設置する場合には、本実施形態で説明する構成以外にも必要な構成があり得るが、それらはすべて公知の構成であるため、ここでは省略する。
以下では、まず、反射光の制御のための改良について説明する。反射光の制御のために、図2,3に示すように、光電式煙感知器31内に反射部材32,33を設けた。この反射部材32,33は、発光部34から出射した検査光を、上記受光素子9に入射しないように、この受光素子9からそらせて反射させる部材である。反射部材32,33は、上記検出領域ARを挟んで上記発光部34と対向する位置である、筺体3aの検出領域側内壁3bに設けられている。反射部材32,33は、図2に示すように、検出領域側内壁3bの上下方向全域に設けられている。さらに、反射部材32,33は、図3に示すように、平面形状がV字型に傾斜した反射面32a、33aを備えている。この反射面32a、33aは、発光部34から出射した検査光を、受光素子9に向かわない方向に、受光素子9からそらせて反射させるための面である。反射面32aは、反射面33aよりも大きく形成されている。反射面32aは、筺体3aの一方の側壁面3c側に設けられて、広い面積を占めている。反射面33aは、筺体3aの他方の側壁面3d側に設けられて、反射面32aよりも狭い面積を占めている。これにより、発光部34から出射した検査光は、2つの反射面32a、33aで変則的に反射するようになっている。そして、検査光を2つの反射面32a、33aで変則的に反射させることで、図3のように、反射光が、受光素子9に向かわない方向に(受光素子9からそらせて)反射するようになっている。2つの反射面32a、33aの面積や傾斜角は、発光部34との関係で、反射光が受光素子9に向かわないように設定する。
なお、反射光の中には、V字型の反射面32a、33aで、2回反射することで、180度方向を変えて反射する光もある。しかし、検査光が、2回反射すると、輝度が大幅に減衰して、光量が大幅に減少する。このため、2回反射した反射光(二次反射光)が受光素子9に入射しても、極めて弱い光になるため、問題にならない。
また、上述した構成以外の部分は、特に限定されるものではない。本願発明の光電式煙感知器31に組み込むことができる構成(既存の光電式煙感知器の周辺構成)はすべて本願発明に適用することができる。
発光部34は、発光強度の高い(高輝度の)検査光を検出領域ARに効率的に集光させるように改良したものである。光電式煙感知器31の場合、後述する図5の表のように、ADL(AD変換値の最小値)とADH(AD変換値の最大値)の差が大きければ大きいほど高感度の感知器になる。そして、単純に発光部34の発光強度を高くするだけでは、ADLの値が高くなってしまい、ADLとADHの差を大きくすることはできない。本実施形態の発光部34は、この点を改良したものである。この発光部34は図4に示すように主に、発光素子36と、反射部37と、絞り部38と、遮光部39とから構成されている。
発光素子36は、輝度分布が調整された高輝度の検査光を出力する部材である。この発光素子36は、高輝度の光源41と、パラボラ反射鏡42とから構成されている。光源41は、高輝度のチップLED等を用いる。この高輝度のチップLED等の光源41からの光は、パラボラ反射鏡42で調整される。パラボラ反射鏡42の曲面は、光源41からの光が反射して上記検出領域ARに向かうほぼ平行の検査光になるように設定されている。具体的には、発光素子36から出射した検査光が、ほぼ平行に反射すると共に、その高輝度部分がドーナツ状になるように、光源41とパラボラ反射鏡42の曲面とが設定されている。即ち、パラボラ反射鏡42の出射側の上記検出領域ARへ延びる光軸上であって、このパラボラ反射鏡42と対向する位置に配設された平面上に出射光(検査光)を照射した場合に、全体的に円形状に発光すると共に、相対的に円形の中心が暗く周囲が明るいドーナツ状に発光するように、光源41とパラボラ反射鏡42の曲面とが設定されている。
反射部37は、発光素子36からの検査光を検出領域ARに集光させるための部材である。反射部37は、円筒状部材で構成されている。この円筒状の反射部37の内側面は反射面37aとなっている。この反射面37aは、検査光の出射方向(検出領域AR側)に広がる円錐形状(円錐面)で構成されている。この円錐形状の反射面37aの傾斜角は、上記ドーナツ状の高輝度部を有する発光素子36からの検査光を、検出領域ARに集光させる角度に設定されている。反射部37は、発光素子36の出射側(検出領域AR側)に取り付けられている。反射部37は、黒のABS樹脂等の反射減衰量の大きい材料を用いる。絞り部38及び遮光部39も同様の材料を用いる。
絞り部38は、検出領域ARに進む検査光を通し、検出領域AR以外に散乱する光を除去するための部材である。絞り部38は、反射部37の出射側(検出領域AR側)に取り付けられている。絞り部38は、反射部37と逆方向に広がる円錐形状(円錐面)の反射面38aを備えて構成されている。この円錐形状の反射面38aの傾斜角は、反射部37で検出領域ARに集光された検査光をそのまま通し、検出領域AR以外に散乱する光を反射部37内等に反射させることができる角度に設定されている。具体的には、絞り部38のうち検出領域AR側の小径部38bは、検出領域ARとほぼ同じ大きさであって、上記反射部37で検出領域ARに集光された検査光の光線束の直径とほぼ同じ直径に設定する。これにより、上記絞り部38は、上記パラボラ反射鏡42から出射した検査光のうち上記反射部37で反射しない検査光を通過させて直接検出領域ARを照射するようになっている。即ち、パラボラ反射鏡42から出射した検査光のうち、反射部37で反射せずに絞り部38の小径部38bを通過した検査光は、直接検出領域ARを照射するようになっている。
大径部38cは、反射面38aの傾斜角が、検出領域AR以外に散乱する光を反射させる角度になるように、設定されている。具体的には、検出領域AR以外に散乱する光が反射面38aに入射した場合、その反射光を、対向する反射面38aや遮光部39に反射させる角度になるように、大径部38cの直径が設定されている。この反射面38aの角度は、発光素子36の性能や反射部37の寸法等の諸条件によって異なるため、発光素子36及び反射部37との関係で設定する。
遮光部39は、検出領域AR以外に散乱する光を遮るための部材である。遮光部39は、絞り部38の出射側(検出領域AR側)に設けられている。遮光部39は、その内側に円筒状の反射面39aが形成されている。この反射面39aの内径は、絞り部38の小径部38bよりも大きい径に設定されている。この遮光部39の反射面39aの内径及び高さは、検出領域AR以外に散乱する光であって、反射部37の反射面37aで反射した光と、絞り部38の反射面38aで反射した光を遮光することができる寸法に設定されている。具体的には、絞り部38を透過した光のうち広い角度で広がる光を遮光できる寸法に設定されている。
遮光部39に入射する光は、反射部37や絞り部38で少なくとも1回は反射した光であるため、遮光部39で反射する光は2回以上反射した光となる。このため、遮光部39で反射した光は、大幅に減衰して弱い光となる。この弱い光が、検出領域AR以外に散乱しても問題にならない。これにより、ADL(AD変換値の最小値)を低く保つことができるようになる。
以上のように構成された光電式煙感知器31では、次のように作用する。
発光部34では、発光素子36の光源41からの光がパラボラ反射鏡42で調整されて、ほぼ平行な反射光(検査光)として検出領域AR側に出射する。パラボラ反射鏡42から出射した検査光のうち、反射部37で反射せずに絞り部38の小径部38bを通過した検査光は、直接検出領域ARを照射する。この検査光は、反射による減衰がないため、強い光となる。
絞り部38の反射面38aに当たって反射した検査光は、この反射面38aに対向する反射面38a(環状の反射面38aの向かい側の面)で再度反射して大幅に減衰して反射部37内に戻るか、遮光部39の反射面39aで反射して大幅に減衰する。
パラボラ反射鏡42から出射した検査光のうち周囲に広がる検査光は、反射部37の反射面37aで反射して、絞り部38の小径部38bを透過して検出領域ARを照射する。絞り部38の反射面38aに当たって反射した検査光は、この反射面38aに対向する反射面38a(環状の反射面38aの向かい側の面)で再度反射して大幅に減衰して反射部37内に戻るか、遮光部39の反射面39aで反射して大幅に減衰する。
このとき、発光素子36のパラボラ反射鏡42から出射した検査光は、その高輝度部分がドーナツ状になっているため、このドーナツ状の高輝度の検査光が反射部37の反射面 aで反射し、絞り部38の小径部38bを通過して検出領域ARを照射する。
これにより、直接照射される検査光と、反射部37で反射して照射される検査光とが、検出領域ARで重なる。この結果、検出領域ARに、強い検査光を効率的に集光させることができる。また、反射部37の反射面37aは長いため、この反射面37aで反射する検査光も光軸上に深く(長く)集光する。これにより、検出領域ARの全域に、強い検査光を効率的に集光させることができる。これにより、ADLとADHの差が大きい高感度の検出領域ARが構築される。
一方、発光素子36のパラボラ反射鏡42から検出領域ARに向けて出射した検査光は、当該検出領域ARを透過して反射部材32,33を照射する。また、側壁面3c,3dを照射する検査光もあるが、この光は、側壁面3c,3dで反射して反射部材32,33を照射する。
反射部材32,33では、V字型の反射面32a、33aで、光を変則的に反射させて、受光素子9に向かう反射光を無くす。反射光の一部は受光素子9に向かうが、そのような光は、上述のように2回以上反射して大幅に減衰しているため、問題にならない。
反射面32a、33aで反射された反射光は、対向する反射面33a、32aか、側壁面3c,3dを照射する。そして、反射面33a、32aで反射した反射光は、ほとんどが側壁面3c,3dを照射して、この側壁面3c,3dで反射する。また、側壁面3c,3dで反射した反射光も、ほとんどが対向する側壁面3c,3dを照射して、再び反射する。これにより、検査光の反射光は、検出領域ARの周辺に集まって反射を繰り返し、ほとんど受光素子9に入射しなくなる。
この状態で、外部から煙が侵入して、検出領域AR付近に達すると、発光部34からの検査光が煙に当たって散乱し、その散乱光が受光素子9に入射して、煙を検知する。このとき、検出領域ARには、その全域に強い検査光が集光しているため、検出領域ARに侵入した煙によって、強い散乱光が発生する。さらに、検出領域ARの周辺にも反射光が分布しているため、この部分でも散乱光が発生して、平箱部3の筺体3a内の散乱光が増加する。
これにより、ノイズになる反射光が受光素子9に入射するのを大幅に減少させることができると共に煙による散乱光を増加させることができるため、受光素子9が、煙をより高い精度で検出することができるようになる。この結果、本実施形態の光電式煙感知器31を、ADLとADHの差が大きい、高感度の煙感知器とすることができる。

(B)実施例
次に、上記光電式煙感知器31を用いた実験結果について、従来の光電式煙感知器と比較して説明する。
本実施例の光電式煙感知器31の発光素子36として、以下の性能を備えたものを用いた。即ち、出力は70mW、順方向電圧は1.5V、パルス順電流は2Aの発光素子を用いた。
また、従来の光電式煙感知器の発光素子としては、出力は24mW、順方向電圧は1.45V、パルス順電流は50mAの発光素子を用いた。これにより、本実施例の発光素子36は、従来の発光素子よりも光量が増えている。
また、本実施例の光電式煙感知器の受光素子9として、以下の性能を備えたものを用いた。即ち、最大感度波長は940nmであり、色温度が2856Kで、標準タングステン電球のEV表示値1000Lxのときの開放電圧が0.35V、短絡電流が75μAの性能の受光素子を用いた。
従来の光電式煙感知器の受光素子としても、上記本実施例の受光素子9と同様の受光素子を用いた。
これらの光電式煙感知器を用いて、それぞれの検知濃度(%/m)で煙実験を行った。この実験の結果は、図5の表のようになった。なおここでは、従来の光電式煙感知器と、本発明の反射部材32,33を備えた平箱部3に現行の発光素子(LED)を取り付けた光電式煙感知器と、本実施例の光電式煙感知器31の3つの光電式煙感知器について実験した。
図5の表において、ADL(AD変換値の最小値)は、従来の光電式煙感知器で108であったものが、本発明の平箱部3を用いた現行の光電式煙感知器では13まで低減した。本実施例の光電式煙感知器31では40となり、従来の光電式煙感知器よりも大幅に低減した。即ち、上記構成の発光部34を用いることにより、ノイズになる光が低く抑えられて光量を増やすことができるようになった。この結果、本実施例の光電式煙感知器では、ADLを従来の光電式煙感知器よりも大幅に低減させることができた。
また、ADH(AD変換値の最大値)は、従来の光電式煙感知器で147であったものが、本発明の平箱部3を用いた現行の光電式煙感知器では90となった。本実施例の光電式煙感知器31では160となった。この結果、信号量を従来よりも増加させることができた。
これにより、ADH−ADLは、従来の光電式煙感知器で39であったものが、本発明の平箱部3を用いた現行の光電式煙感知器では77となった。本実施例の光電式煙感知器31では120となった。1%/mの変化量に換算すると、従来の光電式煙感知器で7.8であったものが、本発明の平箱部3を用いた現行の光電式煙感知器では15.4となった。本実施例の光電式煙感知器31では120となった。この結果、変化量が従来の比べて大幅に増加した。さらに、S/N比は、従来の光電式煙感知器で0.37であったものが、本発明の平箱部3を用いた現行の光電式煙感知器では5.93となった。本実施例の光電式煙感知器31では3.0となった。この結果、本実施例の光電式煙感知器31では、従来の光電式煙感知器に比べて、耐ノイズ性が大幅に向上した。
これにより、従来の光電式煙感知器に比べて本発明の平箱部3を用いた現行の光電式煙感知器は高い感度で煙を感知しており、本実施例の光電式煙感知器31は、大幅に高い感度で煙を感知していることが分かる。本実施例の光電式煙感知器31は、特にADH−ADLの値が、本発明の平箱部3を用いた現行の光電式煙感知器よりもさらに高くなっており、高い感度で煙を感知していることが分かる。
この結果、本実施例の光電式煙感知器31は、高い感度で煙を感知することができるようになる。

(C)吸引式煙感知システム
次に、本発明の吸引式煙感知システムについて説明する。この吸引式煙感知システムは、上記光電式煙感知器31を組み込んだシステムである。
本発明の吸引式煙感知システムは、検査対象領域を特定してその領域の煙を高い精度で迅速に感知するシステムである。この吸引式煙感知システムは、各検査対象領域の空気をそれぞれ吸引すると共にその空気の吸引の際に煙を感知する。
吸引式煙感知システム51は、図6に示すように主に、サンプリング管52と、光電式煙感知部53と、制御部54とを備えて構成されている。なお、吸引式煙感知システム51を各検査対象領域に具体的に設置する場合には、上記構成以外にも必要な構成があり得るが、それらはすべて公知の構成であるため、ここでは省略する。以下においても同様である。
サンプリング管52は、検査対象領域に臨ませて配設されて、この検査対象領域の空気を吸引するための配管である。サンプリング管52は、検査対象領域に合わせて配設されている。検査対象領域は、1つであることもあり、複数であることもある。サンプリング管52は、これらの検査対象領域に合わせて配設される。サンプリング管52は、複数種類の長さの管材で構成されている。
また、サンプリング管52から検査対象領域まで吸引管59(図9参照)を設ける場合もある。これにより、後述する光電式煙感知部53の各嵌合口58に上記サンプリング管52を、光電式煙感知部53の吸引口57に吸引管59を適宜接続して、種々の検査対象領域に合わせた配管構成に組み立てる。
このサンプリング管52の配管構成としては種々のものがあるが、例えば図6に示すように、L字型に構成する。L字型の接続管60の両側にサンプリング管52を接続してL字型に折り曲げて、L字型の配管構成にしている。接続管60の基端側のサンプリング管52には制御部54が接続されている。接続管60の先端側には、サンプリング管52と光電式煙感知部53が交互に接続されている。具体的には、光電式煙感知部53の各嵌合口58にサンプリング管52がそれぞれ接続されて、検査対象領域に合わせて配管を構成している。サンプリング管52を検査対象領域に合わせて長く接続する場合もある。接続管60の先端側に、さらに接続管60や他の角度の接続管を用いて、サンプリング管52を検査対象領域に合わせて曲がりくねらせることもある。
また、図8に示すように検査対象領域が広い空間の場合は、複数(図8では5台)の光電式煙感知部53を、サンプリング管52で接続して一定間隔を空けて設置する。
また、図9のように検査対象領域が、複数台配設された受電設備等の狭い空間62に分かれている場合は、各光電式煙感知部53の吸引口57に吸引管59をそれぞれ接続して各吸引管59を各空間62内まで延ばす。
図10のように検査対象領域が、横に広くて縦に狭い空間63を複数段に積層した構成の場合は、各空間63に光電式煙感知部53がそれぞれ位置するように配設する。具体的には、各光電式煙感知部53をサンプリング管52で接続し、各光電式煙感知部53の吸引口57に吸引管59をそれぞれ接続して、各吸引管59を各空間63内に配設する。各吸引管59には、一定間隔を空けて空気吸い込み口64を設ける。
上記以外にも、種々の配管構成が可能である。即ち、検査対象領域に合わせて各光電式煙感知部53を配置し、これらの光電式煙感知部53と制御部54とをサンプリング管52で適宜接続する種々の配管構成が可能である。
光電式煙感知部53は、制御部54が、サンプリング管52を介して各検査対象領域の空気を吸引する際に当該空気中の煙の混入を感知するための装置である。光電式煙感知部53は、上記各検査対象領域に臨ませた状態で上記サンプリング管52に取り付けられている。さらに、光電式煙感知部53は、吸引式煙感知システム51の配管を構成する複数のサンプリング管52を適宜接続するための接続手段としての機能を有する。各光電式煙感知部53には、アドレスがそれぞれ設定されている。制御部54は、このアドレスによって光電式煙感知部53の位置を正確に特定できるようになっている。各光電式煙感知部53にアドレスを設定する手段としては、公知の手段すべてを用いることができる。
光電式煙感知部53は図7に示すように主に、光電式煙感知器31と、吸引口57と、嵌合口58とを備えて構成されている。
煙光電式煙感知器31は、上述した装置である。なお、図2では、煙光電式煙感知器31の配置位置のみを特定し、煙光電式煙感知器31の具体的な構成は省略している。
吸引口57は、上記検査対象領域の空気を直接吸引するための開口である。また、吸引口57は、上記検査対象領域に延ばして配設される吸引管59の基端部を嵌合するための開口でもある。この吸引口57は、煙光電式煙感知器31の空気流入側に設けられている。
吸引口57は、円筒状に形成され、その一方が開口している。この吸引口57は、検査対象領域に向けて開口するように設けられ、周辺の空気を吸引する。吸引口57に吸引管59が嵌合される場合は、この吸引管59の先端開口の周辺の空気を吸引する。吸引口57は、煙光電式煙感知器31に接続されている。これにより、煙光電式煙感知器31側から空気が吸引されることで、上記吸引口57の周辺又は吸引管59の先端開口の周辺の空気が吸引されて、煙光電式煙感知器31に流入する。
嵌合口58は、サンプリング管52の端部に嵌合して、吸引式煙感知システム51の配管構造を作り上げるための開口である。嵌合口58は、煙光電式煙感知器31の空気流出側に設けられている。嵌合口58は、煙光電式煙感知器31の空気流出側に1つだけ設けられる場合もあるが、ここでは対向して2つ設けられている。この2つの嵌合口58にサンプリング管52を適宜接続する。また、吸引口57に吸引管59を適宜接続する。これにより、図8〜10に示すような種々の検査対象領域に合わせた配管構成に組み立てる。
制御部54は主に、検査対象領域の空気を吸引して、検出信号を処理するための装置である。制御部54は、他の機能を備える場合もあるが、ここでは主に上記2つの機能を備えている。即ち、制御部54は主に、サンプリング管52の基端部に接続して検査対象領域の空気を吸引する吸引装置(図示せず)と、光電式煙感知部53と電気的に接続して検出信号を受信して煙の有無を検知する煙検知装置としての機能を備えている。制御部54は、光電式煙感知部53の煙光電式煙感知器31の受光素子18と電気的に接続されている。具体的には、サンプリング管52と別に信号線(図示せず)が配設されて、各煙光電式煙感知器31の受光素子18と制御部54とが電気的に接続されている。これにより、制御部54は、各煙光電式煙感知器31の位置を把握している。制御部54は、検出信号に対する閾値を変えて、感度を調整できるようになっている。
また、上述した構成以外の部分は、特に限定されるものではない。本願発明の光電式煙感知器に組み込むことができる構成(既存の光電式煙感知器の周辺構成)はすべて本願発明に適用することができる。
以上のように構成された吸引式煙感知システム51では、次のように作用する。
制御部54が作動されて、サンプリング管52を介して吸引口57から検査対象領域の空気が吸引される。吸引口57に吸引管59が接続されている場合は、吸引管59の先端から配電盤等の内部の空気が吸引される。吸引された空気は、煙光電式煙感知器31に流入する。
煙光電式煙感知器31内では、外部から煙が侵入して、検出領域AR付近に達すると、発光部34からの検査光が煙に当たって散乱し、その散乱光が受光素子9に入射して、煙を検知する。このとき、検出領域ARの周辺にも反射光が分布しているため、この部分でも散乱光が発生して、筺体3内の散乱光が増加する。
これにより、ノイズになる反射光が受光素子9に入射するのを大幅に減少させることができると共に煙による散乱光を増加させることができるため、受光素子9が、煙をより高い精度で感知する。
なお、煙光電式煙感知器31の閾値を上げて感度を落としている場合は、火災により大量の煙が発生した場合に、その煙を感知する。
そして、煙光電式煙感知器31が、煙を感知した場合は、検出信号を制御部54に送信する。制御部54は、煙を感知した光電式煙感知部53の位置をアドレスによって把握しているため、検出信号の受信を受けて、火災の発生及び火災の位置を特定する。そして、必要に応じて、火災の発生及び位置情報を表示したり送信したりする。
これにより、検査対象領域の状況に応じた高感度の煙光電式煙感知器31が、検査対象領域で即座に煙の発生の有無を検知して、火災を早期に発見することができる。
従来のサンプリング配管を使用するタイプの煙感知システムでは、サンプリングホール数が増加すると、煙が希釈されるため、煙発生から煙検知までに時間がかかる。また、サンプリング配管の配管長が長くなると、煙が煙感知器まで到達するのに時間がかかり、検出時間の遅延が生じる。例えば、煙感知システムの一例として、アラーム感度を0.2%/mに設定し、サンプリングホールを30個設けた場合、煙感知器に最も近い場所であっても、0.75%/mの濃度の煙を6個のホールから吸引しなければ、煙感知して警報を発しなかった。また、煙感知器に最も遠い末端部分では、煙感知して警報を発するのに必要なホールの数がさらに増えた。特に配管全長45mの場合は、警報を発するのに8個のホールが必要となり、煙感知までに1分20秒という、非常に長い時間がかかった。
これに対して、本実施形態の吸引式煙感知システム51では、サンプリング配管のサンプリングホールが光電式煙感知器31に置き換わっているため、煙発生現場においてその近傍の光電式煙感知器31で直接煙を検知することが可能となる。このため、サンプリングホールの増加による煙の希釈や、サンプリング配管の配管長の延長による検出時間の遅延という問題は起きない。サンプリング配管をどれだけ長くしても検出時間の遅延は起きない。また、それぞれの光電式煙感知器31がアドレスを持っているため、煙の発生している場所の特定も容易になる。
即ち、高い精度で且つ迅速に煙を検知すると共に火災発生場所を特定することができるようになる。
また、検査対象領域が、例えば工場等であって、通常の作業においても多少の煙が発生するような場合には、上記閾値を上げて煙光電式煙感知器31の感度を下げることで、検査対象領域の状況に応じて適切な煙検知が可能になる。
この結果、従来の光電式煙感知器と同様に装置を小型に保ちながら、高い精度で且つ迅速に煙を検知すると共に火災発生場所を特定することができるようになる。

(D)変形例
上記実施形態では、反射部材32,33により、V字型の反射面32a、33aを備えたが、図11に示すように、1つの大きな反射部材47によって1つ反射面47aを備えるようにしてもよい。これにより、検査光は、反射面47aで反射してすべて側壁面3dを照射してこの側壁面3dで反射される。そして、二次反射光は大幅に減衰する。これにより、発光部からの検査光を、受光素子に向かわない方向に反射させる。この構成の場合も、上記第1実施形態と同様の作用、効果をすることができる。
また、図12に示すように、反射部材48によって湾曲した反射面48aを備えるようにしてもよい。さらに、反射面48aを、反射望遠鏡の凹面鏡のように、反射光が検出領域ARやその周辺に集まるように形成してもよい。この反射面48aで、発光部からの検査光を、検出領域に集まる方向に反射させる。即ち、筺体3a内に流入した煙による散乱光をより多く発生させるように、検出領域ARやその周辺に、検査光及び反射光を集まるように、反射面48aを湾曲させて構成してもよい。この場合において、反射面48aを鏡面にしてもよい。反射面48aを鏡面にすることで、より多くの反射光を検出領域ARやその周辺に集めることができる。
これらの構成により、さらに高い精度で煙を検知することができるようになる。
本発明は、発光強度を改良した発光部を用いた光電式煙感知器並びにこの光電式煙感知器を組み込んだ吸引式煙感知システムに関するものである。
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、さらに高い精度で煙を検知することができる光電式煙感知器並びに吸引式煙感知システムを提供するものである。
かかる課題を解決するために、第1の本発明は、筺体内に流入した煙を光によって検知する光電式煙感知器において、(1)上記筺体内の検出領域に臨ませて設けられ検査光を当該検出領域に出射する発光部と、(2)当該発光部の検査光の光路からそれた位置で上記検出領域に臨ませて設けられ、上記検査光が煙に当たって散乱した散乱光を受光する受光素子と、(3)上記検出領域を挟んで上記発光部の反対側の、上記筺体内に設けられ、上記発光部から出射されて上記検出領域を通過した検査光のうち、上記発光部の光軸に近い部分を上記検出領域側に反射すると共に、上記発光部から出射されて上記検出領域を通過した検査光のうち、上記発光部の光軸から遠い部分を、上記受光素子に向かわないように筐体内の内側面に向けて反射させる反射部材とを備え、(1)上記発光部が、(1−1)輝度分布が調整された検査光を出力する発光素子と、(1−2)当該発光素子の上記検出領域側に設けられ、上記検出領域側に近くなるに従って径が徐々に大きくなっていく、上記発光素子の光軸を中心軸とした円錐台形状の内面を有して、上記発光素子からの検査光のうち、上記円錐台形状の内面への入射角が小さい周囲の発散光部分を上記検出領域に向かうように上記円錐台形状の内面で反射する反射部と、(1−3)上記反射部の上記検出領域側に設けられ、円状開口により上記検出領域に進む検査光の光束を絞る絞り部と、(1−4)当該絞り部の上記検出領域側に設けられ、上記絞り部の上記開口より大径の円筒形状を有し、円筒形状の内側面で光を遮る遮光部とを備え、(1−2)上記発光素子が、(1−2−1)検査光を上記検査領域の反対側に向けて出射する光源と、(1−2−2)当該光源からの検査光を上記検出領域に向かうように反射するパラボラ反射鏡とを備え、(1−2−3)上記光源が上記パラボラ反射鏡の焦点位置近傍に配置され、上記パラボラ反射鏡で反射された後、上記光源位置を通過した上記検査光が、相対的に円形の中心が暗く周囲が明るいドーナツ状の輝度分布を有することを特徴とする。
第2の本発明の吸引式煙感知システムは、光電式煙感知器として、第1の本発明の光電式煙感知器を適用したことを特徴とする。
以下に、本発明の光電式煙感知器並びに吸引式煙感知システムについて説明する。本発明の発光部を用いた光電式煙感知器及びこの光電式煙感知器を用いた吸引式煙感知システムは、工場の半導体製造装置、工作機械、配電盤、工業用制御器、一般家庭や公共施設等の人が集まる場所などの、火災が発生する可能性のある機器等に設置できる高感度の光電式煙感知器並びに吸引式煙感知システムである。特に、クリーンルーム等の特殊な環境であって、僅かな煙も高感度で検知する必要がある場所に設置するのに適した光電式煙感知器及び吸引式煙感知システムである。以下では、まず本発明の発光部を組み込んだ光電式煙感知器について説明し、次いで、この光電式煙感知器を組み込んだ吸引式煙感知システムについて説明する。
以下では、まず、反射光の制御のための改良について説明する。反射光の制御のために、図2,3に示すように、光電式煙感知器31内に反射部材32,33を設けた。この反射部材32,33は、発光部34から出射した検査光を、上記受光素子9に入射しないように、この受光素子9からそらせて反射させる部材である。反射部材32,33は、上記検出領域ARを挟んで上記発光部34と対向する位置である、筺体3aの検出領域側内壁3bに設けられている。反射部材32,33は、図2に示す検出領域側内壁3bの底部の左右方向全域に渡って設けられている。さらに、反射部材32,33は、図3に示すように、平面形状がV字型に傾斜した反射面32a、33aを備えている。この反射面32a、33aは、発光部34から出射した検査光を、受光素子9に向かわない方向に、受光素子9からそらせて反射させるための面である。反射面32aは、反射面33aよりも大きく形成されている。反射面32aは、筺体3aの一方の側壁面3c側に設けられて、広い面積を占めている。反射面33aは、筺体3aの他方の側壁面3d側に設けられて、反射面32aよりも狭い面積を占めている。これにより、発光部34から出射した検査光は、2つの反射面32a、33aで変則的に反射するようになっている。そして、検査光を2つの反射面32a、33aで変則的に反射させることで、図3のように、反射光が、受光素子9に向かわない方向に(受光素子9からそらせて)反射するようになっている。2つの反射面32a、33aの面積や傾斜角は、発光部34との関係で、反射光が受光素子9に向かわないように設定する。
なお、図3に示すように、反射面32a及び33aがなす角度が90度であるため、反射光の中には、V字型の反射面32a、33aで、2回反射することで、180度方向を変えて反射する光もある。しかし、検査光が、2回反射すると、輝度が大幅に減衰して、光量が大幅に減少する。このため、2回反射した反射光(二次反射光)がさらにいずれかの箇所で反射して受光素子9に入射したとしても、極めて弱い光になるため、問題にならない。
発光素子36は、輝度分布が調整された高輝度の検査光を出力する部材である。この発光素子36は、高輝度の光源41と、パラボラ反射鏡42とから構成されている。光源41は、高輝度のチップLED等を用いる。この高輝度のチップLED等の光源41からの光は、パラボラ反射鏡42で調整される。パラボラ反射鏡42の曲面は、その焦点位置近傍に配置された光源41からの光が反射して上記検出領域ARに向かうほぼ平行の検査光になるように設定されている。具体的には、パラボラ反射鏡42は、発光素子36から出射した検査光が、ほぼ平行光になるように反射する。反射された概ね平行な検査光は、光源41の部分を通過するので、通過後に、光軸に直交する平面上に出射光(検査光)を照射したと仮定した場合に、相対的に円形の中心が暗く周囲が明るいドーナツ状の輝度分布を有するようになる。
反射部37は、発光素子36からのほぼ平行な検査光のうち発散気味な検査光を反射して検出領域ARに向かうようにさせるための部材である。反射部37は、円筒状部材で構成されている。この円筒状の反射部37の内側面は反射面37aとなっている。この反射面37aは、検査光の出射方向(検出領域AR側)に拡径していく、円筒形状に近い円錐台形状(円錐面)で構成されている。この円錐台形状の反射面37aの傾斜角は、上記ドーナツ状の高輝度部を有する発光素子36からの検査光を、検出領域ARに集光させる角度に設定されている。反射部37は、発光素子36の出射側(検出領域AR側)に取り付けられている。反射部37は、黒のABS樹脂等の反射減衰量の大きい材料を用いる。絞り部38及び遮光部39も同様の材料を用いる。発光素子36からの検査光はほぼ平行であるため、反射面37aに入射されたとしてもその入射角は非常に小さく、反射部37に反射減衰量の大きい材料を適用しても大半が反射される。なお、迷光等が大きな入射角で反射部37に入射された場合には、大きく減衰させる。
絞り部38は、検出領域ARに進む検査光の光束を絞ることを通じて、検出領域ARに進む検査光を通し、検出領域AR以外に散乱する光を除去するようにした部材である。絞り部38は、反射部37の出射側(検出領域AR側)に取り付けられている。絞り部38は、反射部37と逆方向に広がる円錐形状(円錐面)の反射面38aを備えて構成されている。この円錐形状の反射面38aの傾斜角は、反射部37で検出領域ARに集光された検査光をそのまま通し、検出領域AR以外に散乱する光を反射部37内等に反射させることができる角度に設定されている。具体的には、絞り部38のうち検出領域AR側の小径部38bは、上記反射部37で検出領域ARに集光された検査光の光線束の直径とほぼ同じ直径に設定する。これにより、上記絞り部38は、上記パラボラ反射鏡42から出射した検査光のうち上記反射部37で反射しない検査光を通過させて直接検出領域ARを照射するようになっている。即ち、パラボラ反射鏡42から出射した検査光のうち、反射部37で反射せずに絞り部38の小径部38bを通過した検査光は、直接検出領域ARを照射するようになっている。
かかる課題を解決するために、第1の本発明は、筺体内に流入した煙を光によって検知する光電式煙感知器において、(1)上記筺体内の検出領域に臨ませて設けられ検査光を当該検出領域に出射する発光部と、(2)当該発光部の検査光の光路からそれた位置で上記検出領域に臨ませて設けられ、上記検査光が煙に当たって散乱した散乱光を受光する受光素子と、(3)上記検出領域を挟んで上記発光部の反対側の、上記筺体内に設けられ、上記発光部から出射されて上記検出領域を通過した検査光のうち、上記発光部の光軸に近い部分を上記検出領域側に反射すると共に、上記発光部から出射されて上記検出領域を通過した検査光のうち、上記発光部の光軸から遠い部分を、上記受光素子に向かわないように筐体内の内側面に向けて反射させる、上記発光部の光軸よりずれた光軸に近い位置が最も深くなっているV字型の反射面若しくは湾曲した反射面を有する反射部材とを備え、(1)上記発光部が、(1−1)輝度分布が調整された検査光を出力する発光素子と、(1−2)当該発光素子の上記検出領域側に設けられ、上記検出領域側に近くなるに従って径が徐々に大きくなっていく、上記発光素子の光軸を中心軸とした円錐台形状の内面を有して、上記発光素子からの検査光のうち、上記円錐台形状の内面への入射角が小さい周囲の発散光部分を上記検出領域に向かうように上記円錐台形状の内面で反射する反射部と、(1−3)上記反射部の上記検出領域側に設けられ、円状開口により上記検出領域に進む検査光の光束を絞る絞り部と、(1−4)当該絞り部の上記検出領域側に設けられ、上記絞り部の上記開口より大径の円筒形状を有し、円筒形状の内側面で光を遮る遮光部とを備え、(1−2)上記発光素子が、(1−2−1)検査光を上記検査領域の反対側に向けて出射する光源と、(1−2−2)当該光源からの検査光を上記検出領域に向かうように反射するパラボラ反射鏡とを備え、(1−2−3)上記光源が上記パラボラ反射鏡の焦点位置近傍に配置され、上記パラボラ反射鏡で反射された後、上記光源位置を通過した上記検査光が、相対的に円形の中心が暗く周囲が明るいドーナツ状の輝度分布を有することを特徴とする。

Claims (9)

  1. 検査光を検出領域に集光させる発光部において、
    輝度分布が調整された高輝度の検査光を出力する発光素子と、当該発光素子の上記検出領域側に設けられて当該発光素子からの検査光を上記検出領域に集光させる反射部と、当該反射部の上記検出領域側に設けられて上記検出領域に進む検査光を通し、検出領域以外に散乱する光を除去する絞り部と、当該絞り部の上記検出領域側に設けられて検出領域以外に散乱する光を遮る遮光部とを備え、
    上記発光素子が、高輝度の検査光を出力する光源と、当該光源からの光が反射して上記検出領域に向かう検査光になるように曲面が設定されたパラボラ反射鏡とを備え、
    上記パラボラ反射鏡の曲面が、上記検査光によって全体的に円形状に発光すると共に、相対的に円形の中心が暗く周囲が明るいドーナツ状に発光するように設定されたことを特徴とする発光部。
  2. 請求項1に記載の発光部において、
    上記絞り部が、上記パラボラ反射鏡から出射した検査光のうち上記反射部で反射しない検査光を、通過させて直接検出領域に照射させることを特徴とする発光部。
  3. 請求項1に記載の発光部において、
    上記反射部が、上記検出領域側に広がる円錐形状の反射面を有し、当該反射面の傾斜角が、上記ドーナツ状の高輝度部を有する上記検査光を、上記検出領域に集光させる角度に設定されたことを特徴とする発光部。
  4. 筺体内に流入した煙を光によって検知する光電式煙感知器において、
    上記筺体内の検出領域に臨ませて設けられ検査光を当該検出領域に出射する発光部と、
    当該発光部の検査光の光路からそれた位置で上記検出領域に臨ませて設けられ、上記検査光が煙に当たって散乱した散乱光を受光して煙を検知する受光素子と、
    上記筺体内に設けられ、上記発光部から出射した検査光を、上記受光素子に入射しないようにそらせて反射させる反射部材とを備え、
    上記発光部が、輝度分布が調整された高輝度の検査光を出力する発光素子と、当該発光素子の上記検出領域側に設けられて当該発光素子からの検査光を上記検出領域に集光させる反射部と、当該反射部の上記検出領域側に設けられて上記検出領域に進む検査光を通し、検出領域以外に散乱する光を除去する絞り部と、当該絞り部の上記検出領域側に設けられて検出領域以外に散乱する光を遮る遮光部とを備え、
    上記発光素子が、高輝度の検査光を出力する光源と、当該光源からの光が反射して上記検出領域に向かう検査光になるように曲面が設定されたパラボラ反射鏡とを備え、
    上記パラボラ反射鏡の曲面が、上記検査光によって全体的に円形状に発光すると共に、相対的に円形の中心が暗く周囲が明るいドーナツ状に発光するように設定されたことを特徴とする光電式煙感知器。
  5. 請求項4に記載の光電式煙感知器において、
    上記反射部材が、上記検出領域を挟んで上記発光部及び受光素子と対向する位置に設けられ、上記発光部からの検査光を、上記受光素子に向かわない方向に反射させることを特徴とする光電式煙感知器。
  6. 請求項4に記載の光電式煙感知器において、
    上記反射部材が、上記検出領域を挟んで上記発光部及び受光素子と対向する位置に設けられ、上記発光部からの検査光を、上記検出領域に集まる方向に反射させることを特徴とする光電式煙感知器。
  7. 1又は複数の検査対象領域に臨ませて配設され上記各検査対象領域の空気を吸引する配管と、
    上記各検査対象領域に臨ませた状態で上記配管に取り付けられ、上記各検査対象領域の空気を吸引する際に当該空気中の煙の混入を感知する光電式煙感知部と、
    上記配管の基端部に接続して上記検査対象領域の空気を吸引すると共に上記光電式煙感知部と電気的に接続して検出信号を受信して処理する制御部とを備え、
    上記光電式煙感知部が、吸引した空気中の煙を感知する光電式煙感知器と、当該光電式煙感知器の空気流入側に設けられ、上記検査対象領域の空気を直接吸引すると共に上記検査対象領域に延びた吸引管の基端部を嵌合する吸引口と、上記光電式煙感知器の空気流出側に設けられ、上記配管の端部に嵌合する嵌合口とを備え、
    上記光電式煙感知器が、上記筺体内の検出領域に臨ませて設けられ検査光を当該検出領域に出射する発光部と、当該発光部の検査光の光路からそれた位置で上記検出領域に臨ませて設けられ、上記検査光が煙に当たって散乱した散乱光を受光して煙を検知する受光素子と、上記筺体内に設けられ、上記発光部から出射した検査光を、上記受光素子に入射しないようにそらせて反射させる反射部材とを備え、
    上記発光部が、輝度分布が調整された高輝度の検査光を出力する発光素子と、当該発光素子の上記検出領域側に設けられて当該発光素子からの検査光を上記検出領域に集光させる反射部と、当該反射部の上記検出領域側に設けられて上記検出領域に進む検査光を通し、検出領域以外に散乱する光を除去する絞り部と、当該絞り部の上記検出領域側に設けられて検出領域以外に散乱する光を遮る遮光部とを備え、
    上記発光素子が、高輝度の検査光を出力する光源と、当該光源からの光が反射して上記検出領域に向かう検査光になるように曲面が設定されたパラボラ反射鏡とを備え、
    上記パラボラ反射鏡の曲面が、上記検査光によって全体的に円形状に発光すると共に、相対的に円形の中心が暗く周囲が明るいドーナツ状に発光するように設定されたことを特徴とする吸引式煙感知システム。
  8. 請求項7に記載の吸引式煙感知システムにおいて、
    上記光電式煙感知部の上記嵌合口が対向して2つ設けられ、
    上記各嵌合口に上記配管を、上記吸引口に上記吸引管を適宜接続して、種々の検査対象領域に合わせた配管構成に組み立てることを特徴とする吸引式煙感知システム。
  9. 請求項7に記載の吸引式煙感知システムにおいて、
    上記制御部が、受信した検出信号の発信源である光電式煙感知部の位置情報から火災発生位置を特定することを特徴とする吸引式煙感知システム。
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