JPWO2014013699A1 - 電力伝送コイル - Google Patents

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Abstract

電力伝送コイルは、非巻回部を中心に巻回された巻線を有する平面コイルと、平面コイルを上方から覆うカバーと、非巻回部に設けられた異物検知部と、平面コイルと異物検知部と電気的に接続される電力制御回路とを備える。カバーの上面は異物検知部に向かって傾斜する傾斜部分を有する。電力制御回路は、異物検知部の出力により非巻回部において異物を検知しないと、平面コイルによる電力の伝送を行うように動作する。また、電力制御回路は、異物検知部の出力により非巻回部において異物を検知すると、平面コイルによる電力の伝送を停止するように動作する。この電力伝送コイルは、発熱する可能性がある小さい異物を検知することができる。

Description

本発明は、非接触で電力を伝送するための電力伝送コイルに関する。
近年、直接的な電気的接続によらずに、非接触で電力を伝送する非接触給電技術が開発されている。
図11は特許文献1に記載されている従来の共鳴型非接触給電システム500の構成図である。共鳴型非接触給電システム500は非接触給電技術を適用して二次電池を充電する。共鳴型非接触給電システム500は給電側設備101と移動体側設備123とを備える。給電側設備101は、高周波電源110から電力の供給を受ける1次側共鳴コイル113を備える。移動体側設備123は、1次側共鳴コイル113からの電力を受電する2次側共鳴コイル121と、バッテリ125の電圧を検出する電圧センサ127と、その検出信号に基づいて充電状態を検知する車両側コントローラ129を備える。
車両側コントローラ129は、充電状態からバッテリ125のインピーダンス値を推定し、インピーダンスの推定値と、現在のバッテリ125のインピーダンス値との差の絶対値が閾値より大きい場合に、異物が1次側共鳴コイル113と2次側共鳴コイル121との間に存在すると判断する。その結果、送電に悪影響を与える異物の存在を、専用のセンサを設けずに検出することができる。
特開2011−244531号公報
電力伝送コイルは、非巻回部を中心に巻回された巻線を有する平面コイルと、平面コイルを上方から覆うカバーと、非巻回部に設けられた異物検知部と、平面コイルと異物検知部と電気的に接続される電力制御回路とを備える。カバーの上面は異物検知部に向かって傾斜する傾斜部分を有する。電力制御回路は、異物検知部の出力により非巻回部において異物を検知しないと、平面コイルによる電力の伝送を行うように動作する。また、電力制御回路は、異物検知部の出力により非巻回部において異物を検知すると、平面コイルによる電力の伝送を停止するように動作する。
この電力伝送コイルは、発熱する可能性がある小さい異物を検知することができる。
図1は本発明の実施の形態1における電力伝送コイルの斜視図である。 図2Aは実施の形態1における電力伝送コイルの分解斜視図である。 図2Bは実施の形態1における電力伝送コイルの異物検知部の分解斜視図である。 図3は図1に示す電力伝送コイルの線3−3における断面図である。 図4は実施の形態1における電力伝送コイルの斜視図である。 図5Aは実施の形態1における電力伝送コイルの他のカバーの斜視図である。 図5Bは実施の形態1における電力伝送コイルのさらに他のカバーの斜視図である。 図6は実施の形態1における他の電力伝送コイルの断面図である。 図7Aは本発明の実施の形態2における電力伝送コイルの斜視図である。 図7Bは実施の形態2における電力伝送コイルの異物検知部の分解斜視図である。 図7Cは図7Bに示す異物検知部の断面図である。 図8は本発明の実施の形態3における電力伝送コイルの斜視図である。 図9は本発明の実施の形態3における他の電力伝送コイルの斜視図である。 図10は本発明の実施の形態4における電力伝送コイルの斜視図である。 図11は従来の共鳴型非接触給電システムの構成図である。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における電力伝送コイル11の分解斜視図である。図2Aは電力伝送コイル11の分解斜視図である。図3は図1に示す電力伝送コイル11の線3−3における断面図である。
電力伝送コイル11は、台座25と、台座25の上面25Aに設けられた平面コイル15と、台座25の上面25Aに設けられたカバー17と、異物検知部19と、平面コイル15と異物検知部19と電気的に接続される電力制御回路21とを備える。平面コイル15は中央部に設けられた非巻回部13を中心に巻回された巻線15Cよりなる。上方から見て、平面コイル15は非巻回部13を中心とする円環形状を有する。巻線15Cは非巻回部13には位置しない。カバー17は非巻回部13の少なくとも一部を露出するように平面コイル15を上方から覆う。上方から見て、カバー17は円環形状を有する。異物検知部19は非巻回部13に設けられている。カバー17の上面17Aは、異物検知部19に向かって傾斜する傾斜部分23を有する。傾斜部分23はカバー17の円環形状の内周17Dまで傾斜している。電力制御回路21は、異物検知部19の出力により異物を検知しないと平面コイル15に電力を伝送させ、異物検知部19の出力により異物を検知すると平面コイル15による電力の伝送を停止する。
図11に示す共鳴型非接触給電システム500では、バッテリ125のインピーダンス値に基づいて異物の存在を判断する。共鳴型非接触給電システム500は異物の存在を検出する専用のセンサを備えていないので、1次側共鳴コイル113と2次側共鳴コイル121の大きさや、供給する電力の大きさ等によっては、それらにより決まる大きさ以下の、小さい異物の検知が困難になる可能性がある。この小さい異物が存在した状態で電力供給を行うと、小さい異物の材質や熱容量に基づく、発熱と放熱との熱収支によっては、小さい異物が発熱する可能性がある。
図4は異物31が落下した場合の実施の形態1における電力伝送コイル11の斜視図である。平面コイル15に向かって落下した異物31は、カバー17の傾斜部分23により、平面コイル15の非巻回部13に設けた異物検知部19へ導かれる。その結果、異物31が落下後に平面コイル15の巻線15C上に留まる可能性を極めて低減できるので、平面コイル15が磁界を発生しても、磁界による異物31の発熱可能性を低減できる。さらに、落下した異物31は異物検知部19に当接し、載置される。これにより、異物検知部19は、異物31が小さくても、その存在を直接検知することができる。従って、異物検知部19は発熱する可能性がある小さい異物31を検知することが可能になるとともに、異物31を検知すると電力制御回路21は電力伝送を停止するので、異物31の発熱可能性を低減することが可能な電力伝送コイル11が得られる。
以下、より具体的に電力伝送コイル11の構成、動作について説明する。
電力伝送コイル11の一次側となる平面コイル15の巻線15Cは一平面(台座25の上面25A)上で巻回され、例えばリッツ線である。実施の形態1では、平面コイル15の巻線15Cは一平面上で、一層のみらせん状に巻回されている。巻線15Cは複数層に巻回されていてもよい。この場合、複数層の巻線15C全体を平面コイル15と呼ぶ。
巻線15Cからなる平面コイル15は樹脂材料からなる台座25により固定されている。台座25の上面25Aには巻線15を収納する溝が設けられていてもよい。
台座25に固定された平面コイル15の上方にはカバー17が設けられる。図1に示すように、カバー17は平面コイル15の非巻回部13と取り出し線以外の全体を覆う大きさと形状を有する。
カバー17は樹脂材料からなり、図2Aに示すように、上方から見て円環形状を有し、図3に示すように、半円形状の断面を有する。すなわち、カバー17は円形状の断面を有するリングを水平方向に二等分して得られた形状を有する。従って、カバー17の上面17Aは円環形状の内周17Dに向かって内周17Dまで傾斜する傾斜部分23を有する。カバー17の上面17Aは円環形状の外周17Eに向かって外周17Eまで傾斜する傾斜部分23Aをさらに有する。
カバー17は平面コイル15の上方に設けられ、底を有さず空洞17Cを有する中空構造を有する。カバー17は空洞17Cを有しない中実構造を有していてもよい。この場合、台座25ではなく、カバー17に平面コイル15の巻線15Cを固定する溝が設けられていてもよい。
台座25の上面25Aには孔27が設けられている。実施の形態1では孔27は貫通孔である。孔27は平面コイル15の非巻回部13と対向する位置に設けられている。孔27には異物検知部19が挿入されている。孔27には台座25の下面25Bから異物検知部19が挿入されて固定され、その結果、非巻回部13に異物検知部19が設けられる。
異物検知部19は、落下した異物31が当接すると信号を出力するように構成されている。カバー17が円環形状を有するので、異物検知部19は円形状を有する。実施の形態1では異物検知部19は接触センサである。接触センサは2枚の対向電極からなり、異物の当接、載置により2枚の対向電極が電気的に接触することで、対向電極間の抵抗値が大きく変化する。接触センサは、この変化を信号として出力する。
異物検知部19が孔27に設けられた台座25は基板29に固定される。基板29は磁性体からなり、平面コイル15が発生する磁束の基板29の下面29Bの下方への漏洩を低減する。なお、電力伝送コイル11の仕様により、平面コイル15が基板29の下方に発生する漏洩磁束が問題にならない場合は、基板29は磁性体により形成しなくてもよい。
図2Bは接触センサである異物検知部19の分解斜視図である。2枚の対向電極194、196は、リング状のスペーサ198を介して対向するように配置されている。対向電極194、196はスペーサ198以外の部分で空気を介して対向する。異物検知部19上に異物が存在しなければ対向電極194、196間は電気的に開放状態であるので、対向電極194、196間の抵抗値は極めて大きい。異物検知部19上のスペーサ198以外の場所に異物が存在すると、その部分で対向電極194、196が接触する。これにより、対向電極194、196間の抵抗値が大きく低下するように変化する。
平面コイル15と異物検知部19は電力制御回路21と電気的に接続される。電力制御回路21は、例えば商用電力を電力伝送用の周波数に変換して、平面コイル15に供給するように構成されている。これにより、図3に示すように、平面コイル15に近接させた二次側コイル215へ電力を非接触で供給することができる。また、電力制御回路21には、異物検知部19の出力を始めとする様々な制御パラメータに基づいて、電力伝送を制御するためのマイクロコンピュータが内蔵されている。
なお、二次側コイル215は非接触で電力供給を受ける機器211に搭載される。機器211は特定の機器に限定されるものではない。例えば、携帯電話の非接触充電機器は、一次側コイル(平面コイル15)の上面に異物があることをユーザが容易に判断できる。このような機器よりも、ユーザによる異物検知が困難な電気自動車やロボットなどの移動体機器の方が実施の形態1における電力伝送コイル11の効果が顕著に得られる。
図2Aに示すように、平面コイル15の巻線15Cが巻回されている部分はカバー17と台座25により覆われる。ここで、カバー17と台座25はいずれも樹脂製であるので、平面コイル15が発生する磁界を妨げることはほとんどなく、カバー17と台座25の電力伝送への影響は極めて小さい。
図2Aに示すように電力伝送コイル11では、カバー17の円環形状の内径が異物検知部19の円形状の外径と、形状誤差、および組み立て誤差の範囲内で実質的に等しい。従って、落下した異物31がカバー17の傾斜部分23に沿って移動すると、異物31の一部が必ず異物検知部19に当接する。その結果、異物検知部19は異物31を高確度に検知することができる。
異物検知部19の外径がカバー17の内径よりも大きいと、異物検知部19の対向電極194、196の一部が平面コイル15と重なる可能性がある。その結果、対向電極194、196が平面コイル15にとって異物となり、電力伝送に寄与する磁界に影響を及ぼす場合がある。逆に、異物検知部19の外径がカバー17の内径よりも小さいと、カバー17の内周17Dの直近に当接した異物31の検知ができなくなる可能性がある。これらのことから、カバー17の内径が異物検知部19の外径と実質的に等しくなることが望ましい。
図3に示すように、異物検知部19は平面コイル15より下方にすなわち低い位置に配される。異物検知部19が平面コイル15より高い位置に配されると、平面コイル15が発生する、電力伝送に寄与する磁界の一部が異物検知部19の対向電極194、196にかかり、電力伝送に影響を及ぼす可能性がある。なお、異物検知部19は、平面コイル15より低い位置であるほど、磁界に対する影響が小さくなるものの、低すぎると、その分、台座25が高くなる。さらに、磁性体からなる基板29と平面コイル15との距離が大きくなり、漏洩磁束が増える可能性もある。従って、磁界への影響、台座25の高さ、漏洩磁束等を考慮して、平面コイル15より低い最適な位置に平面コイル15を配すればよい。
なお、電力伝送への影響が十分に小さい場合は、異物検知部19と平面コイル15を同じ高さに配してもよい。この場合、台座25を薄くすることができ、漏洩磁束の低減も可能となる。
次に、電力伝送コイル11の動作について図4を用いて説明する。
まず、電力伝送コイル11の非使用時に、異物31が、矢印に示すように、平面コイル15の上方から落下した場合について説明する。異物31は例えば硬貨である。異物31はカバー17に衝突し、傾斜部分23に沿って異物検知部19に当接する。そして、異物検知部19上に異物31が載置される。
異物検知部19上に異物31が載置された状態で、電力伝送を開始する際に電力制御回路21の電源がオンになると、電力制御回路21は、まず異物検知部19の出力を取り込む。異物検知部19は上記したように接触センサである。従って、異物検知部19上に載置された異物31により接触センサの対向電極194、196が接触しているので、対向電極194、196間の抵抗値が小さくなっている。ゆえに、電力制御回路21は、異物検知部19の出力を取り込むことで、異物検知部19上に異物31が載置されていると判断する。
異物検知部19上に異物31が載置されていると判断すると、電力制御回路21は電力伝送を開始せずに停止し、ユーザへ異物31の載置を報知する。異物検知部19上に異物31が載置されていないと判断すると、電力制御回路21は電力伝送を開始する。これにより、ユーザは、電力伝送コイル11を確認して異物31を取り除くことができる。
このような動作により、次のような効果(1)〜(3)が得られる。
(1)カバー17の傾斜部分23により、異物検知部19で検知できない平面コイル15の巻回部分上に異物31が載置される可能性を極めて低減できる。
(2)異物31が異物検知部19上に至るように導かれるので、異物31を検知する確度が向上する。
(3)電力制御回路21は、電力伝送前に異物31の載置を報知するので、異物31が載置されたまま電力伝送を行うことによる異物31の発熱可能性を低減することができる。
次に、電力伝送中に異物31が落下した場合の電力伝送コイル11の動作について説明する。
電力の伝送中は平面コイル15の上方に機器211の二次側コイル215が位置して平面コイル15を覆う。したがって、電力の伝送中に落下する異物31は、例えば機器211の底面に取り付けられるネジ類である可能性が高い。すなわち、機器211の動作により、ある程度ネジが緩み、電力の伝送中に落下することが想定される。
電力制御回路21は、電力の伝送中も異物検知部19の出力を監視している。電力の伝送中に、上記したようにネジ等の異物31が落下すると、図4に示すように、異物31はカバー17の傾斜部分23に沿って異物検知部19に導かれて当接する。これにより、電力制御回路21は異物31が異物検知部19に載置されたことを検知し、直ちに平面コイル15による電力の伝送を停止する。その結果、異物31が発熱する可能性を低減できる。そして、電力制御回路21は、異物31の検知により電力の伝送を停止したことをユーザに報知する。従って、ユーザが機器211を移動させて異物31を除去する等の対策を取ることができる。
電力の伝送中の異物31の落下時であっても、上記した効果(1)、(2)は得られる。
以上の構成、動作により、平面コイル15に向かって落下した異物31は、カバー17の傾斜部分23により、平面コイル15の非巻回部13に設けた異物検知部19へ導かれる。その結果、異物31が落下後に平面コイル15の巻回部分上に留まる可能性を極めて低減できるので、平面コイル15が磁界を発生しても、磁界による異物31の発熱可能性を低減できる。さらに、落下した異物31は異物検知部19に当接し、載置される。これにより、異物検知部19は、小さな異物31であっても、その存在を直接検知することができる。従って、発熱する可能性がある小さい異物31を検知することが可能になるとともに、異物31を検知すると電力伝送を停止するので、異物31の発熱可能性を低減することが可能な電力伝送コイル11が得られる。
なお、実施の形態1では、カバー17はリング形状を水平方向に二等分した半リング形状を有するが、この形状に限定されるものではない。
図5Aは実施の形態1における電力伝送コイル11の他のカバー217の斜視図である。図5Aに示すように、カバー217は上方から見て円環形状を有し、三角形状の断面を有する。この場合もカバー217の上面217Aは異物検知部19に向ってカバー217の円環形状の内周217Dまで傾斜する傾斜部分223を有する。
図5Bは実施の形態1における電力伝送コイル11のさらに他のカバー317の斜視図である。カバー317は、上方から見て円環形状を有する。カバー317の上面317A全面が円環形状の内周317Dに向かって内周317Dまで傾斜する傾斜部分323を有する。この場合、平面コイル15の外周付近に向かって落下した異物も異物検知部19へ導かれる。従って、異物が平面コイル15の外周より外側に至ることで電力伝送に影響を及ぼす可能性がある電力伝送コイル11の仕様、環境の場合は、カバー317により異物の電力伝送への影響を低減することができる。
このように、カバー17(217、317)の上面17A(217A、317A)の少なくとも一部に異物検知部19に向かってカバー17(217、317)の円環形状の内周17D(217D、317D)まで傾斜する傾斜部分23(223、323)が形成されていれば、上面17A(217A、317A)の曲率や形状が特に限定されるものではない。
また、実施の形態1では、異物検知部19は接触センサであるが、抵抗値変化による接触センサに限定されるものではない。すなわち、異物検知部19は、異物の当接、載置を検知できればよく、例えば静電容量、超音波、赤外光などの変化を検知するセンサでもよい。但し、これらの構成は回路が複雑になる可能性が高いため、異物検知部19として接触センサが望ましい。
また、実施の形態1における異物検知部19は、異物31の材質(金属、樹脂、セラミックスなど)を区別することができない。従って、電力制御回路21は、異物31が電力伝送効率や発熱に影響しない、樹脂やセラミックスからなる場合でも、異物31を検知して電力の伝送を停止させ、異物31があることを報知する。これにより、ユーザが異物除去等の対策を行うことで、異物検知部19の上面には異物31が存在しない可能性が高まる。その結果、異物31の検知精度が高くなる。
実施の形態1における電力伝送コイル11では、図3に示すように、平面コイル15の内周に沿ってカバー17の内周17Dが配される。非巻回部13に設けられた異物検知部19を構成する対向電極194、196などの金属部分で発生する渦電流損は小さい。
図6は実施の形態1における他の電力伝送コイル11Aの断面図である。図6において、図1から図4に示す電力伝送コイル11と同じ部分には同じ参照番号を付す。電力伝送コイル11Aは、平面コイル15の内周に沿って設けられたフェライト等の磁性材料よりなる磁性体251をさらに備える。磁性体251は平面コイル15とカバー23との間に配置されて円環形状を有する。平面コイル15の内周の近傍に発生する磁束は磁性体251に集中するので、非巻回部13に至る磁束が少なくなる。その結果、非巻回部13に設けられた異物検知部19を構成する対向電極194、196などの金属部分で発生する渦電流損をさらに低減することができる。
(実施の形態2)
図7Aは本発明の実施の形態2における電力伝送コイル11Bの斜視図である。図7Aにおいて、図1から図4に示す実施の形態1における電力伝送コイル11と同じ部分には同じ参照符号を付す。図7Aは電力伝送コイル11Bに異物31が落下している状態を示す。
電力伝送コイル11Bは、実施の形態1における電力伝送コイル11の異物検知部19と電力制御回路21の代わりに、異物検知部19Bと電力制御回路21Bを備える。電力制御回路21Bは、実施の形態1における電力制御回路21の機能に加えて、異物検知部19Bの出力より異物31の大きさを求めることができ、異物31の大きさが所定の大きさより小さい場合には、異物31が異物検知部19Bに当接していないと判断する。電力制御回路21Bは、異物31の大きさが所定の大きさ以上である場合には、異物31が異物検知部19Bに当接していると判断する。
これにより、実施の形態1の効果に加え、異物31が小さくて、電力の伝送時に異物31がほとんど発熱せず、結果として電力伝送効率にほとんど影響しない場合は、電力制御回路21Bは、異物31を検知していないと判断して平面コイル15に電力を伝送させる。これにより、電力の伝送を行う機会が減る可能性を低減することができる。
以下、より具体的に本実施の形態2における電力伝送コイル11Bの構成、動作について説明する。図7Bと図7Cはそれぞれ異物検知部19Bの分解斜視図と断面図である。
図7Aにおいて、異物検知部19Bは、異物31の大きさを検知できる接触センサである。具体的には、異物検知部19Bは、図7Bに示すように、所定のX方向に延びる複数の電極線191Bと、X方向と異なるY方向に延びる複数の電極線192Bとを有する。なお、電極線191Bは柔軟性のあるフィルム基材190Bの表面に形成され、電極線192Bは柔軟性のあるフィルム基材194Bの表面に形成される。また、2つのフィルム基材190B、194Bの内フィルム基材190Bには、異物31が載置されていない時に電極線191B、192Bが互いに接触しないよう、絶縁性のドットスペーサ193Bが形成されている。このような構成により、図7C(図7Bの一点鎖線における断面図)に示すように、上下のフィルム基材190B、194Bを重ねると電極線191B、192Bは互いに接触しないよう対向している。異物検知部19に異物31が載置されると、載置された部分の電極線191B、192Bが複数箇所で接触する。これらの接触箇所を電力制御回路21Bが検出することで、異物31の大きさを検知することができる。このように、複数の電極線191Bは、異物31が異物検知部19Bに載置されていない時に複数の電極線192Bに接触せず、異物31が異物検知部19Bに載置されている時に複数の電極線192Bに接触するように構成されている。
なお、図7Aでは複数の電極線191B、192Bと、電力制御回路21Bとの間の配線を簡略化して2本の配線のみで示す。
次に、実施の形態2における電力伝送コイル11Bの動作について説明する。
電力制御回路21Bは、異物31が異物検知部19Bに載置されると、異物31の大きさを求める。求めた異物31の大きさと、所定の大きさとを比較する。ここで、所定の大きさとは、電力を伝送する際に電力伝送効率や発熱が問題とならない上限の大きさであると定義する。従って、所定の大きさより小さな異物31については、たとえ異物検知部19上に載置されたままであっても、電力伝送を行うことができる。
なお、所定の大きさは、実際に様々な大きさの異物を異物検知部19Bに載置した状態で、その電力伝送効率や発熱を求めることにより、電力伝送に影響しない大きさとして予め求め、電力制御回路21Bのメモリに記憶しておく。この際、電力伝送効率や発熱に影響する異物31の材質は主に金属であるので、種々の金属異物に対して所定の大きさを求める。所定の大きさは、電力伝送コイル11の電力仕様や設置環境などに応じて変化するので、実際に使用する条件下で上記した方法で適宜決定すればよい。
電力制御回路21Bは、図7Aに示すように、異物検知部19Bに載置された異物31(金属製の円板状異物)が所定の大きさより小さいものであれば、異物31を検知していないと判断する。その結果、異物検知部19Bに所定の大きさより小さな異物31が載置されている場合、電力制御回路21Bは、そのまま平面コイル15で電力を伝送する。
図7Aに示すように、円板状の異物31が平面コイル15の直近に載置された場合、異物31が平面コイル15の発生する磁界への影響を最も及ぼしやすい位置となる。しかし、このような位置に異物31が載置されても、上記したように、電力伝送効率や発熱が問題とならないことが確認されているので、電力の伝送を行うことができる。
すなわち、電力制御回路21Bは、異物検知部19Bの出力より異物31の大きさを求めるように動作する。電力制御回路21Bは、異物検知部19Bの出力により非巻回部13において異物31を検知し、かつ異物31の大きさが所定の大きさより小さければ異物31を検知していないと判断し、平面コイル15による電力の伝送を行うように動作する。電力制御回路21Bは、異物検知部19Bの出力により非巻回部13において異物31を検知し、かつ異物31の大きさが所定の大きさ以上であれば平面コイル15による電力の伝送を停止するように動作する。
但し、所定の大きさより小さい複数の異物31が異物検知部19に載置されている場合、複数の異物31の大きさの合計が所定の大きさより大きくなった時点で、電力制御回路21Bは電力の伝送を停止し、異物31があることをユーザに報知する。
なお、電力制御回路21Bは、電力伝送を開始する前、および、電力伝送中の両方で、所定の大きさより小さな異物31を検知したとしても、異物31は電力の伝送に影響しないので、異物31を検知していないと判断する。
以上の構成、動作により、異物31が小さくて、電力伝送時に、異物がほとんど発熱せず、結果として電力伝送効率にほとんど影響がない場合は、電力制御回路21Bは異物31を検知していないと判断するので、電力伝送を行う機会が減る可能性を低減することが可能な電力伝送コイル11Bが得られる。
なお、実施の形態2における電力伝送コイル11Bでは異物検知部19Bは、異物31の材質(金属、樹脂、セラミックスなど)を区別することができない。従って、異物31が電力伝送効率や発熱の影響がほとんど無い樹脂やセラミックスからなる場合であっても、異物31の大きさが所定の大きさ以上であれば、電力制御回路21Bは異物31を検知して電力の伝送を停止し、異物31があることをユーザに報知する。これにより、ユーザが異物31の除去等を行う可能性が増大するので、その分、異物31の検知精度が高くなる。
(実施の形態3)
図8は本発明の実施の形態3における電力伝送コイル11Cの斜視図である。図8において、図1から図4に示す実施の形態1における電力伝送コイル11と同じ部分には同じ参照符号を付す。
電力伝送コイル11Cは、実施の形態1における電力伝送コイル11の異物検知部19と電力制御回路21の代わりに、異物検知部19Cと電力制御回路21Cを備える。電力制御回路21Cは、実施の形態1における電力制御回路21の機能に加えて、異物検知部19Cの出力より、異物31が平面コイル15から所定距離d0以上離れていれば異物31を検知していないと判断し、異物31が平面コイル15から所定距離d0以上離れていなければ異物31を検知していると判断する。
これにより、実施の形態1の効果に加え、電力伝送時に、異物31がほとんど発熱せず、結果として電力伝送効率にほとんど影響がない位置に異物31が異物検知部19Cに載置される場合は、電力制御回路21Cは異物31を検知していないと判断するので、電力の伝送を行う機会が減る可能性を低減することができる。
以下、より具体的に実施の形態3における電力伝送コイル11Cの構成、動作について説明する。
異物検知部19Cは、異物31の位置を検知できる接触センサである。具体的な構成は、実施の形態2における異物検知部19Bと同様に、異物検知部19CのX方向、Y方向に設けた複数の電極線191C、192Cが、異物が載置されていない時に接触しないよう、対向している。従って、電力制御回路21Cは、異物検知部19Cに異物31が載置されると、複数の電極線191C、192Cの接触箇所を順次調べる。これにより、電力制御回路21Cは異物31の位置を検出することができる。
電力制御回路21Cは、異物31が異物検知部19Cに載置されると、異物31の位置を求める。そして、電力制御回路21Cは、異物31の全体が平面コイル15の内周から所定距離d0以上離れているか否かを判断する。ここで、所定距離d0とは、異物31が異物検知部19Cに載置されていても、電力の伝送を行った際に電力伝送効率や発熱が問題とならない、異物31と平面コイル15との最短距離であると定義する。具体的には、図8に示す異物検知部19Cの外周と同心円である太点線で囲まれた部分の内側に異物31の全体が載置されたとき、電力制御回路21Cは異物31が平面コイル15から所定距離d0以上離れていると判断する。非巻回部13を有する平面コイル15では、電力伝送時に発生する磁界の大きさが非巻回部13の中央ほど小さくなり、異物31の影響も小さくなる。従って、平面コイル15から所定距離d0以上離れて位置する異物31については、たとえ異物検知部19C上に載置されたままであっても、電力の伝送を行うことができる。
電力制御回路21Cは、異物検知部19Cの出力より異物31の位置を求めるように動作する。電力制御回路21Cは、異物検知部19Cの出力により非巻回部13において異物31を検知し、かつ異物31が平面コイル15から所定距離d0以上離れていれば異物31を検知していないと判断し、平面コイル15による電力伝送を行うように動作する。電力制御回路21Cは、異物検知部19Cの出力により非巻回部13において異物31を検知し、かつ異物31が平面コイル15から所定距離d0より近くに位置していれば平面コイル15による電力の伝送を停止するように動作する。
なお、所定距離d0は、実際に異物検知部19C上の様々な位置に異物31を載置した状態で、その電力伝送効率や発熱を求めることにより、電力伝送に影響しない位置から所定距離d0を求め、予め電力制御回路21Cのメモリに記憶しておく。電力伝送効率や発熱に影響する異物31の材質は主に金属であるので、種々の金属材料に対してそれぞれ所定距離d0の値を求め、その最大値を所定距離d0として決定する。所定距離d0は、電力伝送コイル11Cの電力仕様や設置環境などに応じて変化するので、実際に使用する条件下で上記した方法で適宜決定すればよい。
以上のことより、電力制御回路21Cは、異物検知部19Cに載置された異物31が平面コイル15から所定距離d0以上離れていれば、異物31を検知していないと判断する。その結果、異物検知部19C上で平面コイル15から所定距離d0以上離れた位置に異物31が載置されていても、電力制御回路21Cは、そのまま電力伝送を行う。
但し、複数の異物31が異物検知部19Cに載置されており、それらの内の少なくとも1つが平面コイル15から所定距離d0より近くに位置する場合、電力制御回路21Cは電力の伝送を停止し、異物31があることをユーザに報知する。
なお、電力制御回路21Cは、電力伝送を開始する前、および、電力伝送中の両方で、平面コイル15から所定距離d0以上離れた位置に異物31を検知したとしても、異物31は電力伝送に影響しないため、異物31を検知していないと判断する。
以上の構成、動作により、電力伝送時に、異物31がほとんど発熱せず、結果として電力伝送効率にほとんど影響がない位置に、異物31が異物検知部19Cに載置される場合は、電力制御回路21Cは、異物31を検知していないと判断するので、電力伝送を行う機会が減る可能性を低減することが可能な電力伝送コイル11Cが得られる。
なお、実施の形態3における異物検知部19Cは、異物31の材質(金属、樹脂、セラミックスなど)を区別することができない。従って、異物31が電力伝送効率や発熱の影響がほとんど無い、樹脂やセラミックスからなっている場合であっても、異物31が平面コイル15から所定距離d0より近くに位置すれば異物31を検知して電力伝送を停止し、異物31があることをユーザに報知する。これにより、ユーザが異物31の除去を行う可能性が増大するので、その分、異物31の検知精度が高くなる。
図9は実施の形態3における他の電力伝送コイル11Dの斜視図である。図9において、図8に示す電力伝送コイル11Cと同じ部分には同じ参照符号を付す。
電力伝送コイル11Dは、図8に示す電力伝送コイル11Cの異物検知部19Cと電力制御回路21Cの代わりに、異物検知部19Dと電力制御回路21Dを備える。電力制御回路21Dは、異物検知部19Dの出力より異物31の大きさと、異物31が平面コイル15から所定距離d0以上離れているか否かを判断できる。具体的には、異物31の大きさが所定の大きさより小さいか、または、異物31が平面コイル15から所定距離d0以上離れていれば、電力制御回路21Dは異物31を検知していないと判断し、平面コイル15による電力の伝送を継続する。異物31の大きさが所定の大きさ以上であり、かつ異物31が平面コイル15から所定距離d0より近い場合には、電力制御回路21Dは異物31を検知していると判断し、平面コイル15による電力の伝送を停止する。これにより、さらに電力伝送を行う機会が減る可能性を低減することができる。
(実施の形態4)
図10は実施の形態4における電力伝送コイル11Eの斜視図である。図10において、図1に示す実施の形態1における電力伝送コイル11と同じ部分には同じ参照符号を付す。
実施の形態1〜3における平面コイルでは、異物検知部19は平面コイル15の非巻回部13にのみ配されている。実施の形態4における電力伝送コイル11Eは平面コイル15の外側にも配置されている異物検知部19Eをさらに備える。実施の形態1〜3における平面コイルでは、平面コイル15に対して二次側コイルがほとんど位置ずれしないことを前提としているので、平面コイル15の外側における異物31の、電力伝送に対して磁界の影響が比較的少ない。従って、実施の形態1〜3における電力伝送コイルでは異物検知部19は平面コイル15の外側には配されていない。
平面コイル15に対して二次側コイルの位置ずれが発生する場合、平面コイル15の外側にも電力伝送に有効な磁界が発生する場合がある。この際に、異物31が存在すると電力伝送に影響する可能性がある。
この場合、実施の形態1における図1や図5Aに示すカバー17、217の上面17A、217Aは異物検知部19に向かう傾斜部分23、223だけでなく、平面コイル15の外側に配した異物検知部へ向かう傾斜部分23A、223Aをさらに有するので、平面コイル15の外周近傍に異物31が位置する可能性を低減できる。実施の形態4における異物検知部19Eの構造は、実施の形態1と同様に2枚の対向する平面状電極で構成される。これらの平面状電極は平面コイル15の非巻回部13と平面コイル15の外周の近傍とに配される。
電力制御回路21Eは、異物検知部19Eの出力により平面コイル15の外側において異物31を検知しないと、平面コイル15による電力の伝送を行うように動作する。電力制御回路21Eは、異物検知部19Eの出力により平面コイル15の外側において異物31を検知すると、平面コイル15による電力の伝送を停止するように動作する。
実施の形態4における電力伝送コイル11Eでは、平面コイル15の外側へ傾斜する傾斜部分23A、223Aによって異物31が平面コイル15の外周近傍に位置した場合は、平面コイル15の外側に配された異物検知部19Eにより、電力制御回路21Eが異物31を検知できる。従って、異物31の発熱可能性を低減することが可能となる。
異物検知部19Eは、実施の形態2、3における異物検知部と同様に、異物31の大きさや位置を検出し、電力制御回路21Eは平面コイル15により電力を伝送するか否かを判断してもよい。この場合も電力伝送を行う機会が減る可能性を低減することが可能となる。
実施の形態1〜4における電力伝送コイルでは平面コイル15が一次側(送電側)コイルであるが、平面コイル15は二次側(受電側)コイルであってもよい。この場合も、実施の形態1〜4における電力伝送コイルと同様の効果が得られる。
実施の形態1〜3において、「上面」「上方」「下方」等の方向を示す用語は台座や平面コイル、カバー等の電力伝送コイルの構成部品の相対的な位置関係にのみ依存する相対的な方向を示し、鉛直方向等の絶対的な方向を示すものではない。
本発明にかかる電力伝送コイルは、発熱する可能性がある小さい異物を検知し、その発熱可能性を低減することができるので、特に非接触給電用の電力伝送コイル等として有用である。
13 非巻回部
15 平面コイル
17 カバー
17A 上面
19,19A〜19D 異物検知部(第1の異物検知部)
19E 異物検知部(第2の異物検知部)
21,21A〜21E 電力制御回路
23 傾斜部分(第1の傾斜部分)
23A 傾斜部分(第2の傾斜部分)
191B 電極線(第1の電極線)
192B 電極線(第2の電極線)

Claims (8)

  1. 非巻回部を中心に巻回された巻線を有し、電力を伝送するように構成された平面コイルと、
    前記平面コイルを上方から覆うカバーと、
    前記非巻回部に設けられた第1の異物検知部と、
    前記平面コイルと前記第1の異物検知部と電気的に接続される電力制御回路と、
    を備え、
    前記カバーの上面は前記第1の異物検知部に向かって傾斜する第1の傾斜部分を有し、
    前記電力制御回路は、
    前記第1の異物検知部の出力により前記非巻回部において異物を検知しないと、前記平面コイルによる電力の伝送を行い、
    前記第1の異物検知部の出力により前記非巻回部において前記異物を検知すると、前記平面コイルによる電力の伝送を停止する、
    ように動作する、電力伝送コイル。
  2. 前記第1の異物検知部は接触センサで構成される、請求項1に記載の電力伝送コイル。
  3. 前記第1の異物検知部は、所定の方向に延びる複数の第1の電極線と、前記所定の方向と異なる方向に延びる複数の第2の電極線とを有し、
    前記複数の第1の電極線は、
    前記異物が前記第1の異物検知部に載置されていない時に前記複数の第2の電極線に接触せず、
    前記異物が前記第1の異物検知部に載置されていない時に前記複数の第2の電極線に接触する、
    ように構成されている、請求項1に記載の電力伝送コイル。
  4. 前記第1の異物検知部は前記平面コイルより低い位置に設けられている、請求項1に記載の電力伝送コイル。
  5. 前記電力制御回路は、
    前記第1の異物検知部の出力より前記異物の大きさを求め、
    前記第1の異物検知部の出力により前記非巻回部において前記異物を検知し、かつ前記異物の前記大きさが所定の大きさより小さければ前記異物を検知していないと判断し、前記平面コイルによる電力の伝送を行い、
    前記第1の異物検知部の出力により前記非巻回部において前記異物を検知し、かつ前記異物の前記大きさが所定の大きさ以上であれば前記平面コイルによる電力の伝送を停止する、
    ように動作する、請求項1に記載の電力伝送コイル。
  6. 前記電力制御回路は、
    前記第1の異物検知部の出力より前記異物の位置を求め、
    前記第1の異物検知部の出力により前記非巻回部において前記異物を検知し、かつ前記異物が前記平面コイルから所定距離以上離れていれば前記異物を検知していないと判断し、前記平面コイルによる電力伝送を行い、
    前記第1の異物検知部の出力により前記非巻回部において前記異物を検知し、かつ前記異物が前記平面コイルから前記所定距離より近くに位置していれば前記平面コイルによる電力の伝送を停止する、
    ように動作する、請求項1に記載の電力伝送コイル。
  7. 前記平面コイルの外側に設けられた第2の異物検知部をさらに備え、
    前記電力制御回路は、
    前記第2の異物検知部の出力により前記平面コイルの外側において前記異物を検知しないと、前記平面コイルによる電力の伝送を行い、
    前記第2の異物検知部の出力により前記平面コイルの外側において前記異物を検知すると、前記平面コイルによる電力の伝送を停止する、
    ように動作する、請求項1に記載の電力伝送コイル。
  8. 前記カバーの前記上面は前記平面コイルの外側に向かって傾斜する第2の傾斜部分をさらに有する、請求項7に記載の電力伝送コイル。
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