JPWO2014010044A1 - 静電結合方式非接触給電装置 - Google Patents

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Abstract

本発明の静電結合方式非接触給電装置1は、固定部(軌道部材2)に設けられた複数の給電用電極板41〜44と、複数の給電用電極板41〜44の間に高周波電力を給電する高周波電源回路5と、固定部2に移動可能に装架された可動部(リニア可動部3)に設けられ、複数の給電用電極板41〜44にそれぞれ離隔対向して非接触で高周波電力を受け取る複数の受電用電極板61〜64と、複数の受電用電極板61〜64が受け取った高周波電力を変換して可動部3上の電気負荷8に給電する受電回路7とを備え、固定部2に対する可動部3の相対位置が変化したときに、離隔対向する給電用電極板41〜44と受電用電極板61〜64とにより構成される複数のコンデンサCds1〜Cds4の静電容量C1〜C4が互いに補い合うように変化する。これにより、固定部2に対する可動部3の相対位置が変化しても、静電容量の変動が抑制されて高い給電効率を維持できる。

Description

本発明は、可動部上の電気負荷に固定部から非接触で給電する非接触給電装置に関し、より詳細には、電極板を離隔対向して配置した静電結合方式非接触給電装置に関する。
多数の部品が実装された基板を生産する基板用作業機器として、はんだ印刷機、部品実装機、リフロー機、基板検査機などがあり、これらを基板搬送装置で連結して基板生産ラインを構築する場合が多い。これらの基板用作業機器の多くは基板の上方を移動して所定の作業を行う可動部を備えており、可動部を駆動する一手段としてリニアモータ装置を用いることができる。リニアモータ装置は、移動方向に沿い複数の磁石のN極およびS極が交互に列設された軌道部材と、コアおよびコイルを有する電機子を含んで構成された可動部とを備えるのが一般的である。リニアモータ装置を始めとする可動部上の電気負荷に給電するために、従来から変形可能な給電用ケーブルが用いられてきた。また、近年では、給電用ケーブルによる荷搬重量の増加や金属疲労による断線のリスクなどの弊害を解消するために、非接触給電装置の適用が提案されている。
非接触給電装置の方式として、従来からコイルを用いた電磁誘導方式が多用されてきたが、最近では対向する電極板によりコンデンサを構成した静電結合方式も用いられるようになってきており、他に磁界共鳴方式なども検討されている。非接触給電装置の用途は、基板用作業機器に限定されるものではなく、他の業種の産業用機器や家電製品などの幅広い分野に広まりつつある。この種の非接触給電装置の一技術例が特許文献1に開示されている。
特許文献1に開示された給電装置は、電力生成部と、送電素子と、インピーダンス検出部および可変整合部を備えて、給電点におけるインピーダンス整合機能を有している。同様に、特許文献1に開示された受電装置は、受電素子と、インピーダンス検出部および可変整合部を備えて、負荷との接続部におけるインピーダンス整合機能を有している。そして、この給電装置と受電装置との組合せによりワイヤレス給電システムが構成され、電力損失を低減できるとされている。つまり、送電素子と受電素子との相対位置関係の変化や負荷の変動により給電装置および受電装置の等価回路が変化しても、変化に追従してインピーダンスを整合させることにより高い給電効率を維持できる。
ここで、基板用作業機器に非接触給電装置を装備する場合に、電磁誘導方式ではコイルが重量化して可動部の総重量が大きくなり、また、リニアモータ装置との磁界干渉を避ける構成上の制約が生じるため、静電結合方式が有望と考えられる。静電結合方式の非接触給電では、大きな給電容量を確保するために共振回路を利用するのが一般的になっている。つまり、特許文献1のインピーダンス整合機能に代えて、固定部の高周波電源回路から出力する高周波電力の周波数を可変に調整し、大きな共振電流が流れるように制御する機能を具備する。これにより、固定部に対する可動部の相対位置が変化して共振周波数が変動しても、高い給電効率を維持できる。
特開2011−223739号公報
ところで、基板用作業機器に装備する静電結合方式非接触給電装置では、リニアモータ装置の軌道部材に給電用電極板を配置し、可動部に受電用電極板を配置する。給電用電極板と受電用電極板とは離隔対向してコンデンサを構成し、これにより非接触給電が行われる。このような構造の場合、可動部が加減速動作する際に発生する応力で軌道部材がメカ的に歪み、給電用電極板と受電用電極板との離間距離が変化することが懸念される。その他、メカ的な加工精度の制約で長い給電用電極板の平坦度を確保できない場合にも、給電用電極板と受電用電極板との離間距離が変化すると想定される。
離間距離が変化すると電極板間のコンデンサの静電容量が変動し、この変動幅が大きくかつ多頻度であると、高周波電源回路の出力周波数を制御しても共振周波数から外れて、給電効率が低下しがちになる。さらに、離間距離が増加して静電容量が減少する場合には共振周波数が高くなり、主に次の二つの理由で給電効率が低下する。まず、共振周波数に合わせて高周波電源回路の出力周波数を高くすると、内部のスイッチング素子のスイッチング動作頻度が増加し、スイッチング動作のたびに発生する電力損失の累積量(スイッチング損失)が増加する。二番目に、高周波電源回路から電気負荷までを含んだ給電回路に高周波電流が流れて表皮効果が発生し、表皮効果による電力損失(表皮損失)は周波数が高いほど増加する。
本発明は、上記背景技術の問題点に鑑みてなされたもので、固定部に対する可動部の相対位置が変化しても、静電結合部(コンデンサ)の静電容量の変動が抑制されて高い給電効率を維持できる静電結合方式非接触給電装置を提供することを解決すべき課題とする。
上記課題を解決する請求項1に係る静電結合方式非接触給電装置の発明は、固定部に設けられた複数の給電用電極板と、前記複数の給電用電極板の間に高周波電力を給電する高周波電源回路と、前記固定部に移動可能に装架された可動部に設けられ、前記複数の給電用電極板にそれぞれ離隔対向して非接触で高周波電力を受け取る複数の受電用電極板と、前記複数の受電用電極板が受け取った高周波電力を変換して前記可動部上の電気負荷に給電する受電回路とを備えた静電結合方式非接触給電装置であって、前記固定部に対する前記可動部の相対位置が変化したときに、離隔対向する給電用電極板と受電用電極板とにより構成される複数のコンデンサの静電容量が互いに補い合うように変化する。
請求項2に係る発明は、請求項1において、前記高周波電源回路は、前記高周波電力の出力周波数を可変に調整して共振回路を用いた非接触給電を行い、前記複数のコンデンサの静電容量が互いに補い合うことで前記共振回路の共振周波数の変動が小さく抑制される。
請求項3に係る発明は、請求項1または2において、前記固定部は、前記移動部の移動方向に平行に延在する2つの側壁部材を有し、前記可動部は、前記固定部の2つの側壁部材の間で前記側壁部材の内側面に離隔して移動し、前記固定部の2つの側壁部材の内側面に移動方向に延在するように設けられ前記高周波電源回路の一側端子に電気接続された2枚の一側給電用電極板と、前記可動部の両方の側面に設けられ前記受電回路の一側端子に電気接続された2枚の一側受電用電極板とにより2個の一側コンデンサが構成され、前記固定部の2つの側壁部材の内側面に移動方向に延在するように設けられ前記高周波電源回路の他側端子に電気接続された2枚の他側給電用電極板と、前記可動部の両方の側面に設けられ前記受電回路の他側端子に電気接続された2枚の他側受電用電極板とにより2個の他側コンデンサが構成され、前記固定部の2つの側壁部材に対する前記可動部の相対離隔位置が変化したときに、2個の一側コンデンサの静電容量が一方で増加し他方で減少して補い合い、かつ、2個の他側コンデンサの静電容量が一方で増加し他方で減少して補い合う。
請求項4に係る発明は、請求項1または2において、前記固定部は、前記移動部の移動方向に延在する底壁部材を有し、前記可動部は、前記固定部の底壁部材の上方で前記底壁部材の上面に離隔して移動し、前記固定部の底壁部材の上面と前記可動部の底面との間に移動方向に延在するように設けられ前記高周波電源回路の一側端子に電気接続された一側給電用電極板と、前記一側給電用電極板を挟んで上下に配設され前記受電回路の一側端子に電気接続された2枚の一側受電用電極板とにより2個の一側コンデンサが構成され、前記固定部の底壁部材の上面と前記可動部の底面との間に移動方向に延在するように設けられ前記高周波電源回路の他側端子に電気接続された他側給電用電極板と、前記他側給電用電極板を挟んで上下に配設され前記受電回路の他側端子に電気接続された2枚の他側受電用電極板とにより2個の他側コンデンサが構成され、前記固定部の前記底壁部材に対する前記可動部の相対上下位置が変化したときに、2個の一側コンデンサの静電容量が一方で増加し他方で減少して補い合い、かつ、2個の他側コンデンサの静電容量が一方で増加し他方で減少して補い合う。
請求項5に係る発明は、請求項1または2において、前記固定部は、前記移動部の移動方向に平行に延在する2つの側壁部材を有し、前記可動部は、前記固定部の2つの側壁部材の間で前記側壁部材の内側面に離隔して移動し、前記固定部の2つの側壁部材の内側面に移動方向に延在するように設けられた2枚の給電用電極板と、前記可動部の両方の側面に設けられた2枚の受電用電極板とにより2個のコンデンサが構成され、前記固定部の2つの側壁部材に対する前記可動部の相対離隔位置が変化したときに、2個のコンデンサの静電容量が一方で増加し、他方で減少して補い合う。
請求項6に係る発明は、請求項1〜5のいずれか一項において、前記可動部は、基板に所定の作業を行う基板用作業機器に装備されている。
請求項1に係る非接触給電装置の発明では、固定部に対する可動部の相対位置が変化したときに、離隔対向する給電用電極板と受電用電極板とにより構成される複数のコンデンサの静電容量が互いに補い合うように変化するので、給電回路全体の静電容量の変動が抑制される。したがって、高周波電源回路から電気負荷までを含んだ給電回路全体の共振周波数の変動を抑制でき、高い給電効率を維持できる。
請求項2に係る発明では、高周波電源回路は、高周波電力の出力周波数を可変に調整して共振回路を用いた非接触給電を行い、複数のコンデンサの静電容量が互いに補い合うことで共振回路の共振周波数の変化が小さく抑制される。したがって、出力周波数を共振周波数に合わせ込む制御が容易になって両者の間に大きな周波数差の生じることがなくなり、高い給電効率を維持できる。
請求項3に係る発明では、固定部の2つの側壁部材と可動部の両方の側面との間に2個の一側コンデンサおよび2個の他側コンデンサが構成され、側壁部材に対する可動部の相対離隔位置が変化したときに、高周波電源回路から電気負荷までを含んだ給電回路全体の静電容量の変動が抑制される。したがって、可動部が加減速動作する際に発生する応力で側壁部材が歪む場合や、あるいは、加工精度の制約で長い側壁部材の平坦度を確保できない場合などに、給電回路の共振周波数の変動を抑制でき、高い給電効率を維持できる。
さらに、定量的な検討によれば、2つの側壁部材に対する可動部の相対離隔位置が中央位置から左右いずれかに偏移したときに、給電回路全体の静電容量は増加する方向に変動する。したがって、共振周波数は低い方向に変動し、高周波電源回路の出力周波数を低くできてスイッチング損失を低減でき、さらには給電回路の途中で高周波電流により生じる表皮損失を低減できる。これにより、一定以上の高い給電効率を確実に維持できる。
請求項4に係る発明では、固定部の底壁部材と可動部の底面との間に2個の一側コンデンサおよび2個の他側コンデンサが構成され、底壁部材に対する可動部の相対離隔位置が変化したときに、高周波電源回路から電気負荷までを含んだ給電回路全体の静電容量の変動が抑制される。したがって、可動部が加減速動作する際に発生する応力で底壁部材が歪む場合や、あるいは、加工精度の制約で長い底壁部材の平坦度を確保できない場合などに、給電回路の共振周波数の変動を抑制でき、高い給電効率を維持できる。
さらに、定量的な検討によれば、底壁部材に対する可動部の相対離隔位置が中間高さ位置から上下いずれかに偏移したときに、給電回路全体の静電容量は増加する方向に変動する。したがって、共振周波数は低い方向に変動し、高周波電源回路の出力周波数を低くできてスイッチング損失を低減でき、さらには電線路の途中で高周波電流により生じる表皮損失を低減できる。これにより、一定以上の高い給電効率を確実に維持できる。
請求項5に係る発明では、固定部の2つの側壁部材と可動部の両方の側面との間に2個のコンデンサが構成され、側壁部材に対する可動部の相対離隔位置が変化したときに、2個のコンデンサの静電容量が一方で増加し、他方で減少して補い合う。したがって、可動部が加減速動作する際に発生する応力で側壁部材が歪む場合や、あるいは、加工精度の制約で長い側壁部材の平坦度を確保できない場合などに、高周波電源回路から電気負荷までを含んだ給電回路の共振周波数の変動を抑制でき、高い給電効率を維持できる。
さらに、定量的な検討によれば、底壁部材に対する可動部の相対離隔位置が中央位置から左右いずれかに偏移しても、給電回路全体の静電容量は概ね一定に保たれる。したがって、共振周波数は殆ど変動せず、高周波電源回路の出力周波数を安定化できて、高い給電効率を確実に維持できる。
請求項6に係る発明では、可動部は、基板に所定の作業を行う基板用作業機器に装備されている。本発明の静電結合方式非接触給電装置は、基板用作業機器に装備されて、高い給電効率を維持することができる。これにより、非接触給電装置は小形軽量でコスト低廉となり、基板用作業機器の装置コストの低減に資することができる。
本発明の第1実施形態の静電結合方式非接触給電装置を適用できる部品実装機の全体構成を示した斜視図である。 第1実施形態の静電結合方式非接触給電装置の要部を模式的に説明する断面図である。 第1実施形態の静電結合方式非接触給電装置の全体構成を模式的に説明する結線図である。 第1実施形態の静電結合方式非接触給電装置の等価回路を示す回路図である。 図4の等価回路をさらに簡易化した回路図である。 固定部に対する可動部の相対位置が変化したときを模式的に例示説明する図である。 第2実施形態の静電結合方式非接触給電装置の全体構成を模式的に説明する結線図である。 第3実施形態の静電結合方式非接触給電装置の全体構成を模式的に説明する結線図である。 第3実施形態の静電結合方式非接触給電装置の等価回路を示す回路図である。 従来構成の静電結合方式非接触給電装置を模式的に示す斜視図である。
まず、本発明を適用できる部品実装機10について、図1を参考にして説明する。図1は、本発明の第1実施形態の静電結合方式非接触給電装置1を適用できる部品実装機10の全体構成を示した斜視図である。部品実装機10は、基板に多数の部品を実装する装置であり、2セットの同一構造の部品実装ユニットが概ね左右対称に配置されて構成されている。ここでは、図1の右手前側のカバーを取り外した状態の部品実装ユニットを例にして説明する。なお、図中の左奥側から右手前側に向かう部品実装機10の幅方向をX軸方向とし、部品実装機10の長手方向をY軸方向とする。
部品実装機10は、基板搬送装置110、部品供給装置120、2つの部品移載装置130、140などが機台190に組み付けられて構成されている。基板搬送装置110は、部品実装機10の長手方向の中央付近をX軸方向に横断するように配設されている。基板搬送装置110は、図略の搬送コンベアを有しており、基板をX軸方向に搬送する。また、基板搬送装置110は、図略のクランプ装置を有しており、基板を所定の実装作業位置に固定および保持する。部品供給装置120は、部品実装機10の長手方向の前部(図1の左前側)及び後部(図には見えない)に設けられている。部品供給装置120は、複数のカセット式フィーダ121を有し、各フィーダ121にセットされたキャリアテープから2つの部品移載装置130、140に連続的に部品を供給するようになっている。
2つの部品移載装置130、140は、X軸方向およびY軸方向に移動可能ないわゆるXYロボットタイプの装置である。2つの部品移載装置130、140は、部品実装機10の長手方向の前側および後側に、相互に対向するように配設されている。各部品移載装置130、140は、Y軸方向の移動のためのリニアモータ装置150を有している。
リニアモータ装置150は、2つの部品移載装置130、140に共通な軌道部材2および補助レール155と、2つの部品移載装置130、140ごとのリニア可動部3で構成されている。軌道部材2は、Y軸方向に延在し、底壁部材21、および2つの側壁部材22、23で形成されている。側壁部材22、23の向かい合う内側面にはそれぞれ、Y軸方向に沿って複数の磁石152が列設されている。リニア可動部3は、側壁部材22、23の上縁に移動可能に装架されている。
リニア可動部3は、可動本体部160、X軸レール161、および実装ヘッド170などで構成されている。可動本体部160は、Y軸方向に延在しており、その両側面には軌道部材151の磁石152に対向して推進力を発生する電機子が配設されている。X軸レール161は、可動本体部160からX軸方向に延在している。X軸レール161は、一端162が可動本体部160に結合され、他端163が補助レール155に移動可能に装架されており、可動本体部160と一体的にY軸方向に移動するようになっている。
部品実装ヘッド170は、X軸レール161に装架され、X軸方向に移動するようになっている。部品実装ヘッド170の下端には図略の吸着ノズルが設けられている。吸着ノズルは、負圧を利用して部品供給装置120から部品を吸着採取し、実装作業位置の基板に実装する。X軸レール161上に設けられた図略のボールねじ送り機構は、ボールねじを回転駆動するX軸モータを有しており、部品実装ヘッド170をX軸方向に駆動する。部品実装ヘッド170を動作させるために可動部3に装備された複数の電装品は、本発明の電気負荷8に相当する。なお、リニアモータ装置150の電機子も電気負荷8に含まれている。
部品実装機10は、他に、オペレータと情報を交換するための表示設定装置180および、基板や部品を撮像する図略のカメラなどを備えている。
次に、本発明の第1実施形態の静電結合方式非接触給電装置1について、図2〜図6を参考にして説明する。図2は、第1実施形態の静電結合方式非接触給電装置1の要部を模式的に説明する断面図である。図2は、部品実装機10の軌道部材2およびリニア可動部3のX軸方向の断面を示している。
軌道部材2は、本発明の固定部の一部に相当し、リニア可動部3の移動方向となるY軸方向(図2の紙面表裏方向)に延在している。軌道部材2は、Y軸方向に細長い底壁部材21、および底壁部材21の両方の側縁からそれぞれ起立しリニア可動部3を挟んで両側に平行配置された側壁部材22、23で形成されている。側壁部材22、23の向かい合う内側面にはそれぞれ、Y軸方向に沿って複数の磁石152が列設されている。
両側の磁石152の内側面の上側および下側にそれぞれ給電用電極板41〜44が配設されている。合計で4枚の給電用電極板41〜44は全て同じ形状でY軸方向に延在する細長い帯状であり、金属板などを用いて形成されている。図2で、左側の磁石152の内側面の上側に配設された電極板を左一側給電用電極板41、右側の磁石152の内側面の上側に配設された電極板を右一側給電用電極板42、左側の磁石152の内側面の下側に配設された電極板を左他側給電用電極板43、右側の磁石152の内側面の下側に配設された電極板を右他側給電用電極板44とする。
リニア可動部3は、本発明の可動部に相当し、図2で電機子は省略されている。リニア可動部3は、その上部からX軸方向の両側に拡がった被装架部31、32を有している。被装架部31、32は、図略の直線ころがり軸受を介して、両側の側壁部材32、33の上縁に移動可能に装架されている。
リニア可動部3の両側の側面の上側および下側にそれぞれ受電用電極板61〜64が配設されている。合計で4枚の受電用電極板61〜64は全て同じ形状でY軸方向に延在する細長い帯状であるが、給電用電極板41〜44よりも短く、金属板などを用いて形成されている。図2で、リニア可動部3の左側の側面の上側に配設された電極板を左一側受電用電極板61、右側の側面の上側に配設された電極板を右一側受電用電極板62、左側の側面の下側に配設された電極板を左他側受電用電極板63、右側の側面の下側に配設された電極板を右他側受電用電極板64とする。
ここで、リニア可動部3のY軸方向の位置が変化しても、側壁部材22側の左一側給電用電極板41とリニア可動部3側の左一側受電用電極板61とは常に離隔対向して第1コンデンサCds1を構成する。同様に、他の3組の給電用電極板42〜44と受電用電極板62〜64の組合せもそれぞれ、離隔対向して第2〜第4コンデンサCds2〜Cds4を構成する。リニア可動部3が2つの側壁部材22、23の中間の中央位置を占める良好な状態で、各コンデンサCds1〜Cds4の電極間距離d1〜d4は、基準電極間距離Dに一致している(d1=d2=d3=d4=D)。したがって、良好な状態で、各コンデンサCds1〜Cds4の対向面積Sおよび電極間距離d1〜d4が一致して、各静電容量C1〜C4は一致している。
このように、リニアモータ装置150の磁石152と電機子とが対向する電磁結合部の空間内にコンデンサCds1〜Cds4(静電結合部)を重畳させて構成しても、電磁結合と静電結合の方式が異なるので相互に干渉しない。仮に、電磁結合方式非接触給電装置を用いる場合には、磁界の相互干渉を避けるために、給電用コイルおよび受電用コイルを磁石152および電機子から遠ざける必要があり、大きな制約になる。
次に、図3は、第1実施形態の静電結合方式非接触給電装置1の全体構成を模式的に説明する結線図である。静電結合方式非接触給電装置1は、前述した4枚の給電用電極板41〜44、前述した4枚の受電用電極板61〜64、高周波電源回路5、および受電回路7などで構成されており、リニア可動部3上の電気負荷8に非接触で給電する。なお、図3では、受電回路7と電気負荷8とを一つの矩形ブロックにまとめて示している。
高周波電源回路5は、給電効率の向上を図るために、共振回路を用いた非接触給電を行う。高周波電源回路5は、例えば、100kHz〜MHz帯の高周波電力を出力する。高周波電源回路5の出力電圧は調整可能とされており、出力電圧波形として正弦波や矩形波などを例示できる。高周波電源回路5は、出力周波数で直列共振が発生するように、内部に適宜コイル55、56が挿入接続され、さらに出力周波数自体も可変に調整される。
高周波電源回路5は高周波電力を出力する一側端子51および他側端子52を有しており、2つの端子51、52に機能上の違いは無い。図3に示されるように、一側端子51は、左一側給電用電極板41および右一側給電用電極板42に並列に電気接続されている。他側端子52は、左他側給電用電極板43および右他側給電用電極板44に並列に電気接続されている。
受電回路7は、受電用電極板61〜64が受け取った高周波電力を変換して、電気負荷8に給電する。受電回路7は、電気負荷8の電源仕様に合わせて回路構成されており、例えば、全波整流回路やインバータ回路などが用いられる。受電回路7は、高周波電力を受け取る一側端子71および他側端子72を有しており、2つの端子71、72に機能上の違いは無い。図3に示されるように、一側端子71は、左一側受電用電極板61および右一側受電用電極板62に並列に電気接続されている。他側端子72は、左他側受電用電極板63および右他側受電用電極板64に並列に電気接続されている。
上述のように結線すると、第1および第2コンデンサCds1、Cds2は、本発明の2個の一側コンデンサに相当する。また、第3および第4コンデンサCds3、Cds4は、本発明の2個の他側コンデンサに相当する。これにより、高周波電源回路5から電気負荷8までを含んだ全体の給電回路は、図4に示される等価回路に置き換えて考えることができる。
次に、第1実施形態の静電結合方式非接触給電装置1の作用および効果について説明する。図4は第1実施形態の静電結合方式非接触給電装置1の等価回路を示す回路図であり、図5は、図4の等価回路をさらに簡易化した回路図である。図4および図5で、受電回路7および電気負荷8は、簡略な純抵抗Rに置き換えられている。また、図5では、第1および第2コンデンサCds1、Cds2をまとめて等価な第12コンデンサCds12に置き換え、第3および第4コンデンサCds3、Cds4をまとめて等価な第34コンデンサCds34に置き換えている。
装置1が良好な状態の場合、各コンデンサCds1〜Cds4の静電容量C1〜C4は、次式(1)で求められる。
C1=C2=C3=C4=εS/D………(1)
ただし、電極間の対向面積S、基準電極間距離D、電極間の誘電率ε(空気の誘電率)である。また図5で、等価な第12コンデンサCds12の静電容量C12、および第34コンデンサCds34の静電容量C34はそれぞれ、2つのコンデンサの並列接続であることから、次式(2)で求められる。
C12=C1+C2=C34=C3+C4=2C1=2εS/D………(2)
ここで、図5に示される回路図を見れば分かるように、全体の給電回路において第12コンデンサCds12と第34コンデンサCds34は直列接続されている。したがって、給電回路全体の静電容量Cgood、および給電回路の共振周波数fgoodは、次式(3)および(4)で求められる。
good=C12/2=εS/D………(3)
good=1/{2π(Lc・Cgood0.5}………(4)
ただし、高周波電源回路5の内部のコイル55、56のインダクタンスLcである。
次に、装置1が良好な状態と言えず、固定部2に対して可動部3が相対変位した場合を考える。このような場合は、例えば、リニア可動部3が加減速動作する際に発生する応力で側壁部材22、23が歪む場合や、あるいは、加工精度の制約で長い側壁部材22、23の平坦度を確保できない場合などに発生し得る。図6は、固定部2に対する可動部3の相対位置が変化したときを模式的に例示説明する図である。図6では、2つの側壁部材22、23に対してリニア可動部3が偏移量Lだけ中央位置から右方に相対変位している。したがって、図中の左側の第1および第3コンデンサCds1、Cds3では、偏移量Lだけ電極間距離d1、d3が基準電極間距離Dよりも増加する(d1=d3=D+L)。逆に、図中の右側の第2および第4コンデンサCds2、Cds4では、偏移量Lだけ電極間距離d2、d4が基準電極間距離Dよりも減少する(d2=d4=D−L)。
このとき、各コンデンサCds1〜Cds4の静電容量C1〜C4は、次式(5)および(6)で求められる。
C1=C3=εS/(D+L)………(5)
C2=C4=εS/(D−L)………(6)
式(5)では、右辺の分母が増加して第1コンデンサCds1の静電容量C1が減少し、式(6)では、右辺の分母が減少して第2コンデンサCds2の静電容量C2が増加する。つまり、第1および第2コンデンサCds1、Cds2の静電容量C1、C2が互いに補い合うように変化し、等価な第12コンデンサCds12の静電容量C12の変化が抑制されている。同様に、第3コンデンサCds3の静電容量C3が減少し、第4コンデンサCds4の静電容量C4が増加して、互いに補い合うように変化し、等価な第34コンデンサCds34の静電容量C34の変動が抑制されている。
したがって、第1実施形態の静電結合方式非接触給電装置1の定性的な効果として、リニア可動部153が中央位置から偏移したときに、等価な第12コンデンサCds12の静電容量C12、および等価な第34コンデンサCds34の静電容量C34の変動を抑制できる。これにより、共振周波数fgoodの変動が抑制されて、高い給電効率を維持できる。
さらに、定量的な検討を続ける。式(5)(6)に基づいて、等価な第12コンデンサCds12の静電容量C12、および第34コンデンサCds34の静電容量C34は、次式(7)で求められる。
C12=C34=C1+C2=2εSD/(D−L)………(7)
また、このときの給電回路全体の静電容量Cbad、および給電回路の共振周波数fbadは、次式(8)および(9)で求められる。
bad=C12/2=εSD/(D−L)………(8)
bad=1/{2π(Lc・Cbad0.5}………(9)
式(8)で、L=0のときに静電容量Cbadは最小となり、式(3)の静電容量Cgoodに一致する。
つまり、第1実施形態の静電結合方式非接触給電装置1の定量的な効果として、リニア可動部3が中央位置から偏移したときに、給電回路全体の静電容量Cbadは増加する方向に変動する。このとき、式(9)で求められる共振周波数fbadは低い方向に変動し、高周波電源回路5の出力周波数を下げられる。これにより、高周波電源回路5のスイッチング損失を低減でき、さらには給電回路の途中で高周波電流により生じる表皮損失を低減でき、一定以上の高い給電効率を確実に維持できる。
さらに、第1実施形態の静電結合方式非接触給電装置1は、部品実装機10に装備されて、高い給電効率を維持することができる。これにより、非接触給電装置1は小形軽量でコスト低廉となり、部品実装機10の装置コストの低減に資することができる。
なお、第1実施形態で、厳密には、受電回路7および電気負荷8を純抵抗Rに置き換えられない場合もある。この場合にも式(1)〜(7)は成立し、給電回路全体の静電容量Cbadの変動を抑制し、共振周波数fbadの変動を抑制して、高い給電効率を維持できるという定性的な効果は変わらない。また、リニア可動部3が軌道部材2の底壁部材21に対して上下方向に相対変位するおそれが無いとは言えない。このとき、第1〜第4コンデンサCds1〜Cds4の静電容量C1〜C4は、電極間距離d1〜d4が変化した場合ほどには著変せず、給電効率への影響は殆ど生じない。
次に、第2実施形態の静電結合方式非接触給電装置1Aについて、図7を参考にして、第1実施形態と異なる点を主に説明する。図7は、第2実施形態の静電結合方式非接触給電装置1Aの全体構成を模式的に説明する結線図である。第2実施形態の静電結合方式非接触給電装置1Aは、第1実施形態と同様に、部品実装機10に装備されている。図示されるように、第2実施形態では、軌道部材2Aの底壁部材21Aとリニア可動部3Aの底面との間に第1実施形態よりも大きな空間が確保され、この空間内に電極板45、46、65〜68が配置されている。
詳述すると、軌道部材2Aの底壁部材21Aの上面とリニア可動部3Aの底面との間の概ね中間の高さに、底壁部材21Aから立ち上がったのち水平方向に延在する2枚の給電用電極板45、46が、図中の左右に並んで配設されている。2枚の給電用電極板45、46は互いに対称形状であり、Y軸方向(紙面の表裏方向)に延在しており、金属板などを用いて形成されている。図2で、左側の電極板を一側給電用電極板45、右側の電極板を他側給電用電極板46とする。なお、第1実施形態と異なり、側壁部材22A、23Aの内側面に電極板は配設されていない。
一方、リニア可動部3A側には、一側給電用電極板45を挟んで上下に平行に配置された上一側受電用電極板65および下一側受電用電極板66が設けられている。同様に、リニア可動部3A側には、他側給電用電極板46を挟んで上下に平行に配置された上他側受電用電極板67および下他側受電用電極板68が設けられている。合計で4枚の受電用電極板65〜68は全て同じ形状でY軸方向に延在する細長い帯状であるが、一側給電用電極板45や他側給電用電極板46よりも短く、金属板などを用いて形成されている。
ここで、底壁部材21A側の一側給電用電極板45とリニア可動部3A側の上一側受電用電極板65とは、常に離隔対向して第1コンデンサCds1Aを構成している。また、一側給電用電極板45と下一側受電用電極板66とは、常に離隔対向して第2コンデンサCds2Aを構成している。同様に、他側給電用電極板46と上他側受電用電極板67とで第3コンデンサCds3Aを構成し、他側給電用電極板46と下他側受電用電極板68とで第4コンデンサCds4Aを構成している。4個のコンデンサCds1A〜Cds4Aは、対向面積および電極間距離が概ね等しく、概ね等しい静電容量を有している。
また、高周波電源回路5の一側端子51は一側給電用電極板45に電気接続され、他側端子52は他側給電用電極板46に電気接続されている。さらに、受電回路7の一側端子71は、上一側受電用電極板65および下一側受電用電極板66に並列に電気接続され、側端子72は上他側受電用電極板67および下他側受電用電極板68に並列に電気接続されている。
第2実施形態において、電気的な等価回路は、図4および図5に示された第1実施形態と同一になる。第2実施形態では、底壁部材21Aに対するリニア可動部3Aの相対位置が中間高さ位置から上下に変化すると、第1実施形態でリニア可動部3の相対位置が中央位置から左右に変化したときと同様の作用が発生する。したがって、第2実施形態においても第1実施形態と同様の効果が発生して、高い給電効率を確実に維持でき、かつ部品実装機10の装置コストの低減に資することができる。
なお、第2実施形態で、リニア可動部3Aが軌道部材2Aの側壁部材22A、23Aに対して左右方向に相対変位するおそれが無いとは言えない。このとき、電極間距離が変化しないので、第1〜第4コンデンサCds1A〜Cds4Aの静電容量は著変せず、給電効率への影響は殆ど生じない。
次に、第3実施形態の静電結合方式非接触給電装置1Bについて、図8および図9を参考にして、第1実施形態と異なる点を主に説明する。図8は、第3実施形態の静電結合方式非接触給電装置1Bの全体構成を模式的に説明する結線図である。また、図9は第3実施形態の静電結合方式非接触給電装置1Bの等価回路を示す回路図である。第3実施形態の静電結合方式非接触給電装置1Bは、第1実施形態と同様に、部品実装機10に装備されている。図示されるように、第3実施形態では、電極板4P、4Q、6P、6Qが簡略化されて、構成されるコンデンサCdsP、CdsQが2個になっている。
詳述すると、軌道部材2Bの2つの側壁部材22B、23Bの磁石152の内側面に、それぞれ給電用電極板4P、4Qが配設されている。2枚の給電用電極板4P、4Qは同じ形状でY軸方向に延在する細長い帯状であり、金属板などを用いて形成されている。図8で、左側の磁石152の内側面に配設された電極板を一側給電用電極板4P、右側の磁石152の内側面に配設された電極板を他側給電用電極板4Qとする。
一方、リニア可動部3Bの両側の側面にそれぞれ受電用電極板6P、6Qが配設されている。2枚の受電用電極板6P、6Qは同じ形状であり、Y軸方向に延在する細長い帯状であるが給電用電極板4P、4Qよりも短く、金属板などを用いて形成されている。図8で、リニア可動部3の左側の側面に配設された電極板を一側受電用電極板6P、右側の側面に配設された電極板を他側受電用電極板6Qとする。
ここで、リニア可動部3BのY軸方向の位置が変化しても、一側給電用電極板4Pと一側受電用電極板6Pとは常に離隔対向して第1コンデンサCdsPを構成している。同様に、他側給電用電極板4Qと他側受電用電極板6Qとは常に離隔対向して第2コンデンサCdsQを構成している。
また、高周波電源回路5の一側端子51は一側給電用電極板4Pに電気接続され、他側端子52は他側給電用電極板4Qに電気接続されている。さらに、受電回路7の一側端子71は、一側受給電用電極板6Pに電気接続され、他側端子72は他側受電用電極板6Q8に電気接続されている。これにより、高周波電源回路5から電気負荷8までを含んだ全体の給電回路は、図9に示される等価回路に置き換えて考えることができる。
リニア可動部3Bが2つの側壁部材22B、23Bの中間の中央位置を占める良好な状態で、2つのコンデンサCdsP、CdsQの電極間距離dP〜dQは、基準電極間距離Dに一致している(dP=dQ=D)。したがって、良好な状態で、2つのコンデンサCdsP、CdsQの対向面積Sおよび電極間距離dP、dQが一致して、2つの静電容量CP、CQは次式(10)で求められる値に一致している。
CP=CQ=εS/D………(10)
また、このときの給電回路全体の静電容量Cg2は、次式(11)で求められる。
g2=CP/2=εS/2D………(11)
次に、第3実施形態の静電結合方式非接触給電装置1Bの作用および効果について、従来構成と比較して説明する。図10は、従来構成の静電結合方式非接触給電装置9を模式的に示す斜視図である。図10で、軌道部材2Cの一側の側壁部材22Cは全体が示され、他側の側壁部材23Cは一部省略されている。図示されるように、従来構成では、軌道部材2Cの底壁部材21Cの上面に2枚の給電用電極板4R、4S、リニア可動部3Cの底面に2枚の受電用電極板6R、6Sが配置されて、2つのコンデンサCdsR、CdsS(静電容量CR、CS)が構成されていた。また、従来構成においても、高周波電源回路5および受電回路7の構成および結線は第3実施形態と同一になっている。
したがって、従来構成の電気的な等価回路は、図9に示される第3実施形態の等価回路と一致する。ここで、第3実施形態および従来構成において、リニア可動部3B、3Cが、軌道部材2B、2Cに対して左右方向および上下方向に相対変位する場合を考える。
まず、リニア可動部3B、3Cが2つの側壁部材(22Bと23B、22Cと23C)の中間の中央位置から右方に偏移量Lだけ相対変位した場合を考える。すると第3実施形態では、第1コンデンサCdsPの電極間距離dPは、偏移量Lだけ基準電極間距離Dよりも増加する(dP=D+L)。逆に、第2コンデンサCdsQの電極間距離dQは、偏移量Lだけ基準電極間距離Dよりも減少する(dQ=D−L)。
このとき、2つのコンデンサCdsP、CdsQの静電容量CP、CQは、次式(12)および(13)で求められる。
CP=εS/(D+L)………(12)
CQ=εS/(D−L)………(13)
さらに、このときの給電回路全体の静電容量Cb2を、次式(14)で求めると、式(11)の静電容量Cg2に一致する。
b2=(CP・CQ)/(CP+CQ)=εS/2D………(13)
つまり、第3実施形態では、リニア可動部3Bが中央位置から左右に偏移しても、2つのコンデンサCdsP、CdsQが補い合うように変化して、給電回路全体の静電容量Cb2が変化しない。
一方、従来技術では、リニア可動部3が中央位置から左右に偏移しても、それぞれのコンデンサCdsR、CdsSの電極間距離が変化しないので、静電容量CR、CSは著変せず、給電効率への影響は殆ど生じない。つまり、リニア可動部3B、3Cの左右方向の相対変位では、第3実施形態および従来技術の双方で高い給電効率を維持できる。
次に、リニア可動部3B、3Cが中間高さ位置から底壁部材21B、21Cの上方に偏移量Hだけ相対変位した場合を考える。すると第3実施形態では、リニア可動部3が上方に偏移しても、それぞれのコンデンサCdsP、CdsQの電極間距離が変化しないので、静電容量CP、CQは著変せず、給電効率への影響は殆ど生じない。
一方、従来技術では、2つのコンデンサCdsR、CdsSの電極間距離が揃って偏移量Hだけ増加し、両方の静電容量CR、CSが揃って減少してしまう。これにより、給電回路の共振周波数が増加するため、高周波電源回路5の周波数制御が難しくなる弊害や、スイッチング損失および表皮損失が増加するという弊害が生じる。つまり、リニア可動部3B、3Cの上下方向の相対変位では、従来技術で弊害が生じるのに対して、第3実施形態では弊害は生じない。
また、第3実施形態では、側壁部材22B、23Bに対するリニア可動部3Bの相対離隔位置が中央位置から左右いずれかに偏移しても、給電回路全体の静電容量Cb2は概ね一定に保たれる。したがって、共振周波数は殆ど変動せず、高周波電源回路5の出力周波数を安定化できて、高い給電効率を確実に維持できる。また、部品実装機10の装置コストの低減に資することができる。
なお、第1実施形態では、軌道部材2に対してリニア可動部3が相対変位したとき、式(7)に示されるように、等価な第12コンデンサCds12の静電容量C12と、等価な第34コンデンサCds34の静電容量C34とが常に等しくなる。これは、高周波電源回路5の一側端子51から受電回路7の一側端子71までの往路と、受電回路7の他側端子72から高周波電源回路5の他側端子52までの復路とが電気特性の上で平衡していることを意味する。つまり、常に平衡回路で給電できるため、外乱に対する給電安定性が高いなどの効果も生じる。この平衡回路の効果は第2実施形態でも発生し、第3実施形態では発生しない。
また、第1〜第3実施形態における給電用電極板41〜46、4P、4Qおよび受電用電極板61〜68、6P、6Qの形状および配置は例であり、他の態様を採用することもできる。例えば、複数組の断面L字形状の電極板同士を離隔対向させるようにしてもよい。さらに、可動部3、3A、3Bの駆動機構は、リニアモータ装置150である必要はなく、例えば、周知のボールねじ送り機構であってもよい。本発明は、その他にも様々な応用や変形が可能である。
本発明の静電結合方式非接触給電装置は、部品実装機を始めとする基板用作業機器に利用でき、さらに、可動部を有して非接触給電を必要とする他の業種の産業用機器にも広く利用できる。
1、1A、1B:静電結合方式非接触給電装置
2、2A、2B、2C:軌道部材(固定部)
21、21A、21B、21C:底壁部材
22、22A、22B、22C:側壁部材
23、23A、23B、23C:側壁部材
3、3A、3B、3C:リニア可動部(可動部)
41:左一側給電用電極板 42:右一側給電用電極板
43:左他側給電用電極板 44:右他側給電用電極板
45:一側給電用電極板 46:他側給電用電極板
4P:一側給電用電極板 4Q:他側給電用電極板
5:高周波電源回路 55、56:コイル
61:左一側受電用電極板 62:右一側受電用電極板
63:左他側受電用電極板 64:右他側受電用電極板
65:上一側受電用電極板 66:下一側受電用電極板
67:上他側受電用電極板 68:下他側受電用電極板
6P:一側受電用電極板 6Q:他側受電用電極板
7:受電回路
8:電気負荷
9:従来構成の静電結合方式非接触給電装置
10:部品実装機
110:基板搬送装置 120:部品供給装置
130、140:部品移載装置 150:リニアモータ装置
160:可動本体部 161:X軸レール
170:実装ヘッド 180:表示設定装置 190:機台
d1〜d4、dP、dQ:電極間距離 L:偏移量
Cds1〜Cds4:第1〜第4コンデンサ
Cds12、Cds34:等価な第12および第34コンデンサ
Cds1A〜Cds14:第1〜第4コンデンサ
CdsP:第1コンデンサ CdsQ:第2コンデンサ
Lc:インダクタンス

Claims (6)

  1. 固定部に設けられた複数の給電用電極板と、
    前記複数の給電用電極板の間に高周波電力を給電する高周波電源回路と、
    前記固定部に移動可能に装架された可動部に設けられ、前記複数の給電用電極板にそれぞれ離隔対向して非接触で高周波電力を受け取る複数の受電用電極板と、
    前記複数の受電用電極板が受け取った高周波電力を変換して前記可動部上の電気負荷に給電する受電回路とを備えた静電結合方式非接触給電装置であって、
    前記固定部に対する前記可動部の相対位置が変化したときに、離隔対向する給電用電極板と受電用電極板とにより構成される複数のコンデンサの静電容量が互いに補い合うように変化する静電結合方式非接触給電装置。
  2. 請求項1において、
    前記高周波電源回路は、前記高周波電力の出力周波数を可変に調整して共振回路を用いた非接触給電を行い、
    前記複数のコンデンサの静電容量が互いに補い合うことで前記共振回路の共振周波数の変動が小さく抑制される静電結合方式非接触給電装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記固定部は、前記移動部の移動方向に平行に延在する2つの側壁部材を有し、
    前記可動部は、前記固定部の2つの側壁部材の間で前記側壁部材の内側面に離隔して移動し、
    前記固定部の2つの側壁部材の内側面に移動方向に延在するように設けられ前記高周波電源回路の一側端子に電気接続された2枚の一側給電用電極板と、前記可動部の両方の側面に設けられ前記受電回路の一側端子に電気接続された2枚の一側受電用電極板とにより2個の一側コンデンサが構成され、
    前記固定部の2つの側壁部材の内側面に移動方向に延在するように設けられ前記高周波電源回路の他側端子に電気接続された2枚の他側給電用電極板と、前記可動部の両方の側面に設けられ前記受電回路の他側端子に電気接続された2枚の他側受電用電極板とにより2個の他側コンデンサが構成され、
    前記固定部の2つの側壁部材に対する前記可動部の相対離隔位置が変化したときに、2個の一側コンデンサの静電容量が一方で増加し他方で減少して補い合い、かつ、2個の他側コンデンサの静電容量が一方で増加し他方で減少して補い合う静電結合方式非接触給電装置。
  4. 請求項1または2において、
    前記固定部は、前記移動部の移動方向に延在する底壁部材を有し、
    前記可動部は、前記固定部の底壁部材の上方で前記底壁部材の上面に離隔して移動し、
    前記固定部の底壁部材の上面と前記可動部の底面との間に移動方向に延在するように設けられ前記高周波電源回路の一側端子に電気接続された一側給電用電極板と、前記一側給電用電極板を挟んで上下に配設され前記受電回路の一側端子に電気接続された2枚の一側受電用電極板とにより2個の一側コンデンサが構成され、
    前記固定部の底壁部材の上面と前記可動部の底面との間に移動方向に延在するように設けられ前記高周波電源回路の他側端子に電気接続された他側給電用電極板と、前記他側給電用電極板を挟んで上下に配設され前記受電回路の他側端子に電気接続された2枚の他側受電用電極板とにより2個の他側コンデンサが構成され、
    前記固定部の前記底壁部材に対する前記可動部の相対上下位置が変化したときに、2個の一側コンデンサの静電容量が一方で増加し他方で減少して補い合い、かつ、2個の他側コンデンサの静電容量が一方で増加し他方で減少して補い合う静電結合方式非接触給電装置。
  5. 請求項1または2において、
    前記固定部は、前記移動部の移動方向に平行に延在する2つの側壁部材を有し、
    前記可動部は、前記固定部の2つの側壁部材の間で前記側壁部材の内側面に離隔して移動し、
    前記固定部の2つの側壁部材の内側面に移動方向に延在するように設けられた2枚の給電用電極板と、前記可動部の両方の側面に設けられた2枚の受電用電極板とにより2個のコンデンサが構成され、
    前記固定部の2つの側壁部材に対する前記可動部の相対離隔位置が変化したときに、2個のコンデンサの静電容量が一方で増加し、他方で減少して補い合う静電結合方式非接触給電装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項において、前記可動部は、基板に所定の作業を行う基板用作業機器に装備されている静電結合方式非接触給電装置。
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