JPWO2014002511A1 - 背面投射型表示装置、背面投射型表示システムおよび制御方法 - Google Patents

背面投射型表示装置、背面投射型表示システムおよび制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2014002511A1
JPWO2014002511A1 JP2014522440A JP2014522440A JPWO2014002511A1 JP WO2014002511 A1 JPWO2014002511 A1 JP WO2014002511A1 JP 2014522440 A JP2014522440 A JP 2014522440A JP 2014522440 A JP2014522440 A JP 2014522440A JP WO2014002511 A1 JPWO2014002511 A1 JP WO2014002511A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
rear projection
display device
projection display
scanning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014522440A
Other languages
English (en)
Inventor
藤男 奥村
藤男 奥村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Publication of JPWO2014002511A1 publication Critical patent/JPWO2014002511A1/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N9/00Details of colour television systems
    • H04N9/12Picture reproducers
    • H04N9/31Projection devices for colour picture display, e.g. using electronic spatial light modulators [ESLM]
    • H04N9/3129Projection devices for colour picture display, e.g. using electronic spatial light modulators [ESLM] scanning a light beam on the display screen
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B21/00Projectors or projection-type viewers; Accessories therefor
    • G03B21/10Projectors with built-in or built-on screen
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B21/00Projectors or projection-type viewers; Accessories therefor
    • G03B21/14Details
    • G03B21/20Lamp housings
    • G03B21/2006Lamp housings characterised by the light source
    • G03B21/2033LED or laser light sources
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B33/00Colour photography, other than mere exposure or projection of a colour film
    • G03B33/06Colour photography, other than mere exposure or projection of a colour film by additive-colour projection apparatus

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
  • Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)

Abstract

レーザプロジェクタエンジン102は、光を出射する。角度切替器103は、光の進行方向を変えて出射する。長尺走査素子105〜107は、入射光を走査して、スクリーン108の背面のそれぞれ異なる複数の領域に投射する。制御部109は、角度切替器103が変える光の進行方向を切り替えて、角度切替器103から出射された光を長尺走査素子105〜107のそれぞれに順番に入射させる。

Description

本発明は、スクリーンに対して背面から光を投射して、スクリーン上に画像を表示する背面投射型表示装置に関する。
投射型表示装置は、LCD(Liquid Crystal Display)やPDP(Plasma Display Panel)などとは異なり、製造装置やパネル基板の大きさによって画面サイズが決定されることがないため、大画面化を低コストかつ容易に行うことができる。このため、例えば、スクリーンの背面から光を投射する背面投射型表示装置を用いることで、低コストかつ容易に大型のテレビや大型のデジタルサイネージ装置を製造することができる。
また、投射型表示装置の多くは、光源として超高圧水銀ランプを使用し、液晶ライトバルブやLCOS(Liquid Crystal on Silicon)などの液晶変調器や、TI社のDMD(Digital Micromirror Device)のようなMEMS技術を用いた2次元の空間変調器を用いて、光源からの光を変調して投射する構成を有していた。
これに対して、近年では、光源としてレーザ光源を使用した投射型表示装置が開発されている。レーザ光源を使用した投射型表示装置は、超高圧水銀ランプを使用した投射型表示装置、LCDおよびPDPなどと比べて、電力効率や色再現性が良いため、将来性のある表示装置として注目されている。
レーザ光源を使用した背面投射型表示装置としては、例えば、三菱電機株式会社の75−LT1(非特許文献1参照)、Prysm社のデジタルサイネージ用表示装置(非特許文献2参照)、および、特許文献1に記載の背面投影型表示装置などが実用化または提案されている。
なお、上記の75−LT1は、DMDを用いてレーザビームをスクリーンに投射するものであり、上記のデジタルサイネージ用表示装置および背面投影型表示装置は、レーザビームをポリゴンミラーのような走査素子で走査してスクリーンに投射するものである。また、デジタルサイネージ用表示装置には、ブロックを積み上げるように複数個の装置を組み立てることで、大きな画面を構成することができる仕組みが設けられている。
特開2008−033039号公報
三菱電機株式会社、"三菱レーザテレビ"、[online]、[平成24年5月15日検索]、インターネット(URL:http://www.mitsubishielectric.co.jp/laservue/) Prysm社、"LPD Technology for Large Format Digital Displays | Prysm" 、[online]、[平成24年5月15日検索]、インターネット(URL:http://www.prysm.com/technology/overview/)
上記の75−LT1、デジタルサイネージ用表示装置および背面投影型表示装置のようなレーザ光源を使用した背面投射型表示装置は、レーザ光源からのレーザビームを、ミラーなどを用いて折り返すことで、装置の奥行きを出来る限り狭くしているが、それでも奥行きの狭さは十分ではない。
例えば、LCDやPDPでは、60型程度のものであれば、パネル本体の奥行きを4cm程度にすることができる。ただし、LCDやPDPをテレビ台などに載置する場合には、LCDやPDPを保持するスタンドが必要となるため、装置全体としては、奥行きは数十cmとなる。また、LCDやPDPを壁などに据え付ける場合には、放熱のために壁とパネル本体との間に間隙を作る必要があるため、装置全体としては、奥行きは10cm程度となる。
これに対して、例えば、三菱電機株式会社の75−LT1では、75型のもので、奥行きが38cmとなり、Prysm社のデジタルサイネージ用表示装置では、29型という小型のものでも、奥行きが36cmにもなる。
このように背面投射型表示装置は、奥行きが深いため、設置場所が限られてしまうという問題がある。このため、大型のテレビや大型のデジタルサイネージの多くに、低コストかつ容易に製造できる背面投射型表示装置ではなく、LCDやPDPが採用されている。
以下、図10を用いて、奥行きを十分に狭くすることができないというレーザ光源を使用した背面投射型表示装置に共通の課題が発生する原因を説明する。
図10に示す背面投射型表示装置は、筐体1001と、光源1002と、DMD1003と、投射レンズ1004と、自由曲面ミラー1005と、ミラー1006と、スクリーン1007とを有する。
図10に示したように、背面投射型表示装置は、小さなDMD1003から大きなスクリーン1007にレーザビームを投射するために、DMDから出射されたレーザビームを自由曲面ミラー1005およびミラー1006を用いて2回折り返して、スクリーン1007に投射している。
このとき、レーザビームはスクリーン1007に対して斜めに投射されることになるが、奥行きを狭くすると、スクリーン1007に対するレーザビームの入射角度が大きくなり、画像に歪みが生じてしまう。
図1に示す背面投射型表示装置は、光線を折り返すミラーとして自由曲面ミラー1005を用いることで、スクリーン1007に対するレーザビームの入射角度を小さくして、画像の歪みを補正している。なお、画像の歪みが大きいほど、自由曲面ミラー1005のような歪みを補正するための補正光学系の数も多くなる。例えば、投射レンズ1004に対して、補正光学系となる自由曲面レンズや非球面レンズなどが用いられることもある。
しかしながら、補正光学系を用いた歪み補正にも限度があるため、奥行きをある程度以上狭くすると、スクリーン1007に対するレーザビームの入射角度が大きくなり過ぎて、画像の歪みが解消できないことがある。このため、歪みのない画像を表示するためには、70型のサイズでは、奥行きを20cm弱程度までしか狭くすることができていない。
なお、補正光学系として使用される自由曲面光学系などは、設計が難しいという問題や、価格が非常に高くなるという問題もある。
さらに、自由曲面光学系を用いて画像の歪みを解消させるためには、スクリーン1007の下にスカート部1008と呼ばれる余分な領域を発生させてしまうという問題もある。
なお、デジタルサイネージ用表示装置では、スカート部をスクリーンの後ろに構成することで、装置の積み上げを可能にしているが、そのために、奥行きが深くなってしまい、上述したように、29型という小型の装置に関わらず、奥行きが36cmにもなってしまう。
また、特許文献1に記載の背面投影型表示装置は、ミラー1006を長くすることで、奥行きを狭くしているが、それにも限界があり、ミラー1006に自由曲面光学系に適用している。
本発明の目的は、低コストかつ容易に奥行きを狭くすることが可能な背面投射型表示装置、背面投射型表示システムおよび投射方法を提供することである。
本発明による背面投射型表示装置は、スクリーンと、光を出射する光出射部と、前記光の進行方向を変える偏向部と、前記偏向部を用いて、前記光の進行方向を複数の所定方向のそれぞれに順次切り替える制御部と、各所定方向に出射された各光を走査して、前記スクリーンの背面のそれぞれ異なる複数の領域に投射する複数の走査部と、を有する。
本発明による背面投射型表示システムは、背面投射型表示装置を複数備え、各背面投射型表示装置を並設している。
本発明による投射方法は、スクリーンと、光を出射する光出射部と、前記光の進行方向を変えて出射する偏向部と、入射光を走査して、前記スクリーンの背面のそれぞれ異なる複数の領域に投射する複数の走査部とを有する背面投射型表示装置の制御方法であって、前記偏向部が変える光の進行方向を切り替えて、前記偏向部から出射された光を前記複数の走査部のそれぞれに順番に入射させる、制御方法。
本発明によれば、低コストかつ容易に奥行きを狭くすることが可能になる。
関連技術である背面投射型表示装置の構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態の背面投射型表示装置の構成を示す図である。 背面投射型表示システムの一例を示す図である。 光の進行方向の切り替えを説明するための図である。 光の進行方向を切り替える動作を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の第2の実施形態のレーザプロジェクタエンジンおよび角度切替器の構成を示す図である。 本発明の第3の実施形態のレーザプロジェクタエンジンおよび角度切替器の構成を示す図である。 本発明の第4の実施形態の長尺走査素子の構成を示す図である。 本発明の第4の実施形態の長尺走査素子を駆動する動作を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の第5の実施形態の背面投射型表示装置の構成を示す図である。 本発明の第6の実施形態の背面投射型表示装置の構成を示す図である。 本発明の第7の実施形態の背面投射型表示装置の構成を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明では、同じ機能を有するものには同じ符号を付け、その説明を省略する場合がある。
(第1の実施形態)
図2Aは、本発明の第1の実施形態の背面投射型表示装置の構成を示す図である。具体的には、図2A(a)は、本実施形態の背面投射型表示装置の正面透過図であり、図2A(b)は、本実施形態の背面投射型表示装置の縦断面図である。
図2Aに示す背面投射型表示装置は、筐体101と、レーザプロジェクタエンジン102と、角度切替器103と、拡大光学系104と、長尺走査素子105〜長尺走査素子107と、スクリーン108と、制御部109とを有する。
筐体101は、レーザプロジェクタエンジン102、角度切替器103、拡大光学系104、長尺走査素子105〜107、スクリーン108および制御部109を収容する。なお、スクリーン108の前面は筐体101から露出している。
レーザプロジェクタエンジン102は、光としてレーザビームを出射する光出射部である。具体的には、レーザプロジェクタエンジン102は、断面形状が線状のレーザビームである線状ビームを出射する構成、または、断面形状が点状のレーザビームである点状ビームを共振ミラーのような走査素子で走査して出射する構成を有する。
なお、後述するようにレーザプロジェクタエンジン102は、入力映像信号に応じて変調されたレーザビームが出射される。また、図中の矢印は、レーザビームが進む進行方向を示している。
角度切替器103は、レーザプロジェクタエンジン102から出射されたレーザビームの進行方向を変える偏向部である。例えば、角度切替器103は、ミラーを有し、そのミラーでレーザビームを反射することで、レーザビームの進行方向を変える。
拡大光学系104は、スクリーン108上の投射領域を拡大するための光学系であり、レーザプロジェクタエンジン102からスクリーン108までの光路上に配置される。
具体的には、レーザビームが線状ビームの場合、拡大光学系104は、線状ビームの断面形状を幅方向に拡大する。また、レーザビームが点状ビームの場合、拡大光学系104は、レーザプロジェクタエンジン102の走査素子による走査の走査振幅が見かけ上拡大されるように、点状ビームを偏向する。
なお、どちらの場合でも、拡大光学系104としては、レーザプリンタなどに使用される設計が容易なfθレンズなどを用いることができ、設計が困難で高価な自由曲面レンズなどを用いる必要はない。また、本実施形態では、拡大光学系104は、角度切替器103から長尺走査素子105〜107までの光路上に配置されている。
長尺走査素子105〜107のそれぞれは、入射光を第1の走査方向に走査して、スクリーン108の背面のそれぞれ異なる複数の領域に投射することで、画像をスクリーン108に表示する走査部である。
第1の走査方向は、レーザプロジェクタエンジン102の走査素子が点状ビームを走査する第2の走査方向(または、線状ビームの幅方向)と交差する方向である。このため、上記の拡大光学系104は、第1の走査方向と交差する方向の投射領域の長さを拡大することになる。
なお、本実施形態では、第1の走査方向は、鉛直方向であるとし、長尺走査素子105〜107は鉛直方向に並設されている。このため、各長尺走査素子105〜107にてレーザビームが投射されるスクリーン108の領域も鉛直方向に並ぶ。
また、長尺走査素子105〜107は、例えば、第2の走査方向(または、線状ビームの幅方向)に長い長尺ミラーを備え、その長尺ミラーを揺動させることによって、レーザビームを走査する。
スクリーン108は、長尺走査素子105〜107から投射されたレーザビームに応じた画像を表示するものであり、レーザビームなどに応じて適宜選択される。
例えば、レーザビームが赤色、緑色および青色の3原色の光を含む場合、スクリーン108は、レーザビームを拡散透過する通常のスクリーンとなる。また、レーザビームが光ディスクドライブなどで使用されている波長405nm程度の光の場合、スクリーン108は、レーザビームを励起光として、赤色、緑色および青色の光のそれぞれを発生させる蛍光体領域を有する蛍光スクリーンとなる。また、レーザビームが青色の光の場合、スクリーン108は、レーザビームを拡散透過する領域と、レーザビームを励起光として赤色および緑色のそれぞれを発生させる蛍光体領域とを有するものでもよい。
制御部109は、背面投射型表示装置全体を制御する。
例えば、制御部109は、入力された入力映像信号に応じてレーザプロジェクタエンジン102を駆動して、その入力映像信号に応じて変調されたレーザビームをレーザプロジェクタエンジン102から出射させる。
また、制御部109は、入力映像信号に応じて、角度切替器103が変えるレーザビームの進行方向を切り替えて、角度切替器103から出射された光を長尺走査素子105〜107のそれぞれに順番に入射させる。そして、制御部109は、入力映像信号に応じて、長尺走査素子105〜107を駆動して、長尺走査素子105〜107にレーザビームを走査させる。
このとき、制御部109は、入力映像信号の1フレームごとに、全ての長尺走査素子105〜107にレーザビームが入射されるように、レーザビームの進行方向を切り替えることで、長尺走査素子105〜107のそれぞれが表示する画像を繋ぎ合せて、大きな1つの画面を形成することができる。長尺走査素子105〜107の位置や、長尺走査素子105〜107による走査の走査振幅などは、各長尺走査素子105〜107にてレーザビームが投射されるスクリーン108上の領域に、間隙がないように設計されることが望ましい。
なお、以上説明した背面投射型表示装置を複数並設して、背面投射型表示システムを構成してもよい。
図2Bは、背面投射型表示システムの一例を示す図である。図2Bにおいて、背面投射型表示システムは、9個の背面投射型表示装置1を備え、それらの背面投射型表示装置1が3×3のマトリックス状に並設されている。なお、背面投射型表示装置1の数および配置は、図2Bに示したものに限らず、適宜変更可能である。
次に背面投射型表示装置の動作を説明する。
先ず、制御部109は、入力映像信号に応じてレーザプロジェクタエンジン102を駆動して、その入力映像信号に応じて変調されたレーザビームをレーザプロジェクタエンジン102から出射させる。レーザプロジェクタエンジン102から出射されたレーザビームは、角度切替器103にて進行方向が変えられて、拡大光学系104を介して長尺走査素子105〜107のいずれかに入射する。そして、レーザビームが入射された長尺走査素子105〜107は、そのレーザビームを走査して、スクリーン108に投射する。
ここで、制御部109は、角度切替器103にて変えられるレーザビームの進行方向を段階的に切り替えて、レーザビームを長尺走査素子105〜107のそれぞれに順番に入射させる。
以下、図3Aおよび図3Bを用いて、進行方向を切り替える切替タイミングについてより詳細に説明する。
図3Aは、角度切替器103および拡大光学系104の一例を示している。
図3Aにおいて、角度切替器103は、ミラーで構成される。また、拡大光学系104は、長尺走査素子105〜107のそれぞれに対応する複数の光学系104A〜104Cで構成される。各光学系104A〜Cは、角度切替器103から自光学系に対応する長尺走査素子までの光路上に配置される。
制御部109は、角度切替器103のミラーの向きを調節して、そのミラーで反射したレーザビーム201が光学系104A〜Cを介して長尺走査素子105〜107のそれぞれに順番に入射するように、レーザビームの進行方向を切り替える。
なお、図3Aでは、レーザビーム201の進行方向が長尺走査素子105(光学系104A)を向いている状態が示されている。以下、便宜上、この状態を状態Aとし、レーザビーム201の進行方向が長尺走査素子106(光学系104B)を向いている状態を状態Bとし、レーザビーム201の進行方向が長尺走査素子107(光学系104C)を向いている状態を状態Cとする。
また、図3Aでは、拡大光学系104と長尺走査素子105〜107との関係を分かり易くするために、拡大光学系104を光学系104A〜104Cに分離しているが、拡大光学系104は、1個の連続した光学系で構成されてもよい。
図3Bは、レーザビームの進行方向の切り替えタイミングを説明するためタイミングチャートである。なお、制御部109は、入力映像信号の1フレーム内に、レーザビームの進行方向を状態A、B、Cの順に切り替えるものとする。
先ず、入力映像信号の1フレームの最初の期間202において、制御部109は、角度切替器103のミラーの向きを調節して、レーザビームの進行方向を状態Aに設定する。続いて、期間203において、制御部109は、レーザビームの進行方向を状態Aにしたまま、長尺走査素子105を駆動して、長尺走査素子105にレーザビームを走査させることで、レーザビームをスクリーン108の背面の第1の領域に投射する。
その後、期間204において、制御部109は、角度切替器103のミラーの向きを調節して、レーザビームの進行方向を状態Aから状態Bに切り替える。続いて、期間205において、制御部109は、レーザビームの進行方向を状態Bにしたまま、長尺走査素子106を駆動して、長尺走査素子106にレーザビームを走査させることで、レーザビームをスクリーン108の背面の第2の領域に投射する。
そして、期間206において、制御部109は、角度切替器103のミラーの向きを調節して、レーザビームの進行方向を状態Bから状態Cに切り替える。続いて、期間207において、制御部109は、レーザビームの進行方向を状態Cにしたまま、長尺走査素子107を駆動して、長尺走査素子107にレーザビームを走査させることで、レーザビームをスクリーン108の背面の第3の領域に投射する。
これにより、第1の領域、第2の領域および第3の領域に亘った大きな画面を構成することができる。
以上説明したように本実施形態によれば、複数の走査部を用いて画面像を分割して形成することが可能になるため、スクリーン108に対するレーザビームの入射角度を小さくすることが可能になる。このため、歪みのない画像を奥行きの狭い装置で実現することが可能になり、奥行きを狭くすることが可能になる。また、自由曲面ミラーなどの設計が困難で高価な部材を使用しなくてもよいため、低コストかつ容易に奥行きを狭くすることが可能になる。
なお、奥行きの深さは、長尺走査素子105〜107による投射領域の大きさに依存するが、奥行きが10cm程度で60型程度の画面を形成することは十分可能である。
また、レーザプロジェクタエンジン102の数は、図1に示した背面型表示装置と同じ一つだけである。また、レーザプロジェクタエンジン102は、スクリーン108の後方における、長尺走査素子105〜107の下の位置に設けることができるため、図1に示した背面型表示装置のスカート部1008のような余分な領域を設けなくてもよくなる。
したがって、図2Bに示したように複数の背面型表示装置を並設する際に、各背面型表示装置のスクリーン108を隙間なく並べるために、スカート部を考慮しなくてもよくなり、並べ方に係る制約を軽減することが可能になる。このため、背面型表示装置を保持する保持部材の強度に関する制約などを満たす限り、多くの背面型表示装置を並設することが可能になり、大きな画面を形成することが可能になる。このとき、スクリーン108として、各背面型表示装置に共通する大きなスクリーンを使用してもよい。この場合、各背面型表示装置が表示する画像の繋ぎ目をより目立たなくすることが可能になる。
また、本実施形態では、拡大光学系104を有するため、長尺走査素子105〜107による走査の走査方向と交差する方向にも、画面を大きくすることが可能になる。
(第2の実施形態)
本実施形態では、レーザプロジェクタエンジン102および角度切替器103の具体例について説明する。
図4は、本実施形態のレーザプロジェクタエンジン102および角度切替器103を示す図である。図4において、レーザプロジェクタエンジン102は、レーザ光源301と、偏光プリズム302と、1次元空間変調素子303とを有する。また、角度切替器103は、サーボモータ304と、ミラー305とを有する。
レーザ光源301は、線状ビームを出射する。なお、背面投射型表示装置が大画面の場合、レーザ光源301には、出力パワーの大きな光源が必要となる。この場合、レーザ光源301は、複数のレーザ素子を並設したレーザアレイと、各レーザ素子からのレーザビームを光学的に整形して、線状ビームとして出射する整形光学系とで構成することができる。
偏光プリズム302は、レーザ光源301からの線状ビームを反射して1次元空間変調素子303に導き、さらに、1次元空間変調素子303からの線状ビームを透過する。
1次元空間変調素子303には、制御部109から線状ビームを変調する変調駆動信号が入力される。1次元空間変調素子303は、入力された変調駆動信号に応じて、偏光プリズム302からの線状ビームを変調して出射する。
1次元空間変調素子303の種類は、特に限定されないが、図4は、1次元空間変調素子303として、反射型の1次元空間変調素子を示している。この場合、1次元空間変調素子303としては、例えば、1次元のLCOS素子が用いられる。また、1次元空間変調素子303として、光学的な特性が複雑であるが、ソニー株式会社などによって開発されたグレーティングライトバルブや、米国のAloes社が開発したデバイス(D. Bloom, et. al. "MEMS-Based Polarization Light Modulator Linear Array Microdisplay, IDW'09, pp.1497-1500, 2009)などが用いられてもよい。さらに、1次元空間変調素子303は、透過型の1次元空間変調素子でもよい。この場合、1次元空間変調素子303としては、例えば、1次元の液晶素子が用いられる。
なお、制御部109は、入力映像信号に応じた変調駆動信号を1次元空間変調素子303に入力することで、1次元空間変調素子303に入力映像信号に応じて変調された線状ビームを出力させている。
角度切替器103のサーボモータ304は、ミラー305と接続され、制御部109からの駆動信号に応じてミラー305を回転させることで、ミラー305の向きを変える。
図4の例では、制御部109は、サーボモータ304を用いて、ミラー305の向きを調節して、角度切替器103から出射される線状ビームの進行方向を切り替える。具体的には、制御部109は、入力映像信号に応じて、図3Bに示した切替タイミングで線状ビームの進行方向が状態A〜Cに順番に切り替わるように、駆動信号をサーボモータ304に入力して、ミラー305の向きを調節する。
なお、図4の例では、角度切替器103のミラー305の向きを変える駆動部として、サーボモータ304を例示しているが、駆動部として、サーボモータ304の代わりに、ガルバノメータやDC駆動型の走査ミラーを駆動する駆動装置が用いられてもよい。
以上のような構成されたレーザプロジェクタエンジン102および角度切替器103では、レーザ光源301から出力された線状ビームは、偏光プリズム302で反射して、1次元空間変調素子303に入射する。1次元空間変調素子に入射した線状ビームは、変調および反射されて偏光プリズム302を透過して、サーボモータ304によって向きが調節されたミラー305に入射する。そして、線状ビームは、ミラー305で進行方向が変えられて、拡大光学系104を介して長尺走査素子106〜109に入射される。
(第3の実施形態)
本実施形態では、レーザプロジェクタエンジン102および角度切替器103の別の具体例について説明する。
図5は、本実施形態のレーザプロジェクタエンジン102および角度切替器103の構成を示す図である。図5において、レーザプロジェクタエンジン102は、レーザ素子401〜403と、ミラー404と、ダイクロイックプリズム405および406と、共振型走査素子407とを含む。また、角度切替器103は、サーボモータ408と、レンズ409とを有する。
レーザ素子401〜403は、それぞれ赤色、緑色および青色の点状ビームを出射する。より具体的には、制御部109は、入力映像信号に応じて、レーザ素子401〜403から出射される点状ビームの強度および期間などを示す発光制御信号をレーザ素子401〜403に入力する。レーザ素子401〜403は、入力された発光制御信号に応じた赤色、緑色および青色の点状ビームを出射することで、入力映像信号に応じて変調された点状ビームを出射する。
ミラー404は、レーザ素子401からの赤色の点状ビームを反射する。ダイクロイックプリズム405は、ミラー404で反射された赤色の点状ビームを透過し、レーザ素子402からの緑色の点状ビームを反射する。ダイクロイックプリズム406は、ダイクロイックプリズム405からの赤色および緑色の点状ビームを透過し、レーザ素子403からの青色の点状ビームを反射する。
なお、レーザ素子401〜403、ミラー404と、ダイクロイックプリズム405および406は、ダイクロイックプリズム406から出射される各色の点状ビームの光軸が一致するように配置される。これにより、ダイクロイックプリズム406から、赤色、緑色および青色の点状ビームが合成された1本の点状ビームが出射されることになる。
共振型走査素子407は、ダイクロイックプリズム406からの点状ビームを第2の走査方向に走査して出射する。なお、第2の走査方向は、上述したように、長尺走査素子105〜107による走査の第1の走査方向とは交差する方向であり、例えば、水平方向である。
なお、以上説明したレーザプロジェクタエンジン102は、一般的な走査方式の投射型表示装置と同様な構成である。
また、第1の実施形態で説明したように、単色のレーザビーム(例えば、波長405nm)を用いて、スクリーン108には、画素ごとに赤色、緑色および青色の光の発生させる蛍光体を設けたものを用いたり、青色のレーザビームを用い、赤色と緑色のみを発生させる蛍光体を設けたものを用いたりすることもできる。このような場合には、レーザ素子401〜403のように、色がそれぞれ異なる光を出射する複数のレーザ素子や、ミラー404、ダイクロイックプリズム405および406のような合成光学系を用いる必要はなく、単色のレーザ素子を設けるだけでよい。
角度切替器103のサーボモータ408は、レンズ409と接続され、制御部109からの駆動信号に応じてレンズ409を回転させることで、レンズ409の向きを変える。
図5の例では、制御部109は、サーボモータ408を用いて、レンズ409の向きを調節して、角度切替器103から出射される点状ビームの進行方向を切り替える。具体的には、制御部109は、図3Bに示した切替タイミングで点状ビームの進行方向が状態A〜Cに順番に切り替わるように、入力映像信号に応じて、駆動信号をサーボモータ408に入力して、レンズ409の向きを調節する。
なお、図5の例では、角度切替器103のレンズ409の向きを変えるレンズ駆動部として、サーボモータ408を例示しているが、レンズ駆動部として、サーボモータ408の代わりに、ガルバノメータやDC駆動型の走査ミラーを駆動する駆動装置が用いられてもよい。
また、第3の実施形態で説明したレーザプロジェクタエンジン102と、第2の実施形態で説明した角度切替器103を組み合わせてもよいし、第2の実施形態で説明したレーザプロジェクタエンジン102と、第3の実施形態で説明した角度切替器103を組み合わせてもよい。
(第4の実施形態)
本実施形態では、長尺走査素子105〜107の構成の一例を説明する。なお、長尺走査素子105〜107は、全て同じ構成とすることができるため、ここでは、長尺走査素子105の構成を例示する。
図6は、本実施形態の長尺走査素子105の構成を示す図である。図6において、長尺走査素子105は、サーボモータ501と、長尺ミラー502とを有する。
サーボモータ501は、長尺ミラー502と接続され、制御部109からの走査駆動信号に応じて長尺ミラー502を振動させることで、レーザビームを走査する。
図7は、制御部109による長尺走査素子105〜107の制御動作を説明するためのタイミングチャートである。なお、図7では、制御部109は、図3Bで示したタイミングでレーザビームの進行方向を切り替えているものとする。
先ず、制御部109は、期間203において、走査駆動信号を長尺走査素子105に入力して、長尺走査素子105の長尺ミラー502の角度を変化させていくことで、長尺走査素子105にレーザビームを走査させる。
その後、制御部109は、期間205において、走査駆動信号を長尺走査素子106に入力して、長尺走査素子106の長尺ミラー502の角度を変化させていくことで、長尺走査素子106にレーザビームを走査させる。
そして、制御部109は、期間206において、走査駆動信号を長尺走査素子107に入力して、長尺走査素子107の長尺ミラー502の角度を変化させていくことで、長尺走査素子107にレーザビームを走査させる。
以上説明した動作では、長尺走査素子105〜107のそれぞれについて、レーザビームを走査した後、次にレーザビームを走査するまでに、走査を行わない復帰期間601〜603がある。本実施形態では、長尺走査素子は3つあるので、復帰期間601〜603は、走査を行う走査期間のほぼ倍の長さとなるため、制御部109が、復帰期間601〜603に、長尺走査素子105〜107の角度を、走査を開始するときの開始角度に正確に戻すだけの十分な時間を確保することが可能になる。
なお、図6の例では、長尺走査素子105の長尺ミラー502を振動させる走査駆動部として、サーボモータ501を例示しているが、走査駆動部として、サーボモータ501の代わりに、ガルバノメータやDC駆動型の走査ミラーを駆動する駆動装置が用いられてもよい。
(第5の実施形態)
図8は、本実施形態の背面投射型表示装置の構成を示す図であり、具体的には、本実施形態の背面投射型表示装置の縦断面図である。
図8に示す本実施形態の背面投射型表示装置は、図2Aで示した第1の実施形態の背面投射型表示装置の構成に加えて、折り返しミラー701〜704を有する。
折り返しミラー701〜704は、角度切替器103から出射されたレーザビームを反射して長尺走査素子105〜107まで導く反射ミラーである。
折り返しミラー701および702は、長尺走査素子106にレーザビームを導くための反射ミラーである。具体的には、折り返しミラー701は、角度切替器103から第1の方向に出射されたレーザビームを反射し、折り返しミラー702は、折り返しミラー701で反射されたレーザビームを反射して、長尺走査素子106に入射する。
折り返しミラー703および704は、長尺走査素子105にレーザビームを導くための反射ミラーである。具体的には、折り返しミラー703は、角度切替器103から第2の方向に出射されたレーザビームを反射し、折り返しミラー704は、折り返しミラー703で反射されたレーザビームを反射して、長尺走査素子105に入射する。
本実施形態によれば、折り返しミラー701〜704を備えるため、角度切替器103のミラー305やレンズ409の向きを調節するために、角度切替器103のミラー305やレンズ409の角度を切り替える切替角度を小さくすることが可能になる。
例えば、本実施形態の背面型表示装置を、現在のテレビで一般的なアスペクト比が16:9の60型の表示装置に適用した場合、背面型表示装置の縦方向の長さは約75cmとなる。このとき、背面型表示装置の奥行きを10cmとすると、折り返しミラー701〜704がない場合、長尺走査素子105および107に対するレーザビームの入射角度の差は、約23°となる。一方、折り返しミラー701〜704がある場合、この入射角度の差を約15°とすることができる。このため、折り返しミラー701〜704を設けることで、切替角度を2/3倍にすることが可能になる。なお、長尺走査素子105〜107が等間隔に並んでいるものとしている。
また、切替角度を小さくすることが可能になるため、レーザビームの進行方向を切り替えるための角度切替器103の切替動作時間を短くすることが可能になる。したがって、図3Bから分かるように、画像を表示する表示時間を長くすることが可能になり、表示画像の輝度を向上させることが可能になる。
例えば、60Hzで画面をリフレッシュする一般的な表示装置では、1フレーム時間は16.7ミリ秒である。折り返しミラー701〜704がない場合に、各長尺走査素子105〜107が画像を表示する画像走査期間203、205および207をそれぞれ4ミリ秒であり、角度切替器103の切替動作期間202、204および206をそれぞれ約1.5ミリ秒であったとする。この場合、折り返しミラー701〜704を設けることで、切替動作期間202、204および206をそれぞれ約1ミリ秒、画像走査期間203、205および207を4.5ミリ秒にすることが可能になる。この場合、表示画像の輝度を約11%向上させることができる。
(第6の実施形態)
本実施形態では、背面投射型表示装置の別の構成を説明する。
図9は、本実施形態の背面投射型表示装置の構成を示す図であり、具体的には、背面投射型表示装置を上面から見た横断面図である。
図9に示す背面投射型表示装置は、図2Aに示した第1の実施形態の背面投射型表示装置と比べて、筐体101の代わりに、凹曲面型の筐体801を有し、スクリーン108の代わりに、凹曲面形状のスクリーン803を有する。また、図9に示す背面投射型表示装置は、折り返しミラー802をさらに有する。
なお、第1の実施形態では、長尺走査素子105〜107は、鉛直方向に並設され、レーザビームを鉛直方向に走査していたが、本実施形態では、長尺走査素子105〜107は、水平方向に並設され、レーザビームを水平方向に走査するものである。
折り返しミラー802は、角度切替器103から長尺走査素子105に向けて出射されたレーザビームを反射して、長尺走査素子105に導く反射ミラーである。
本実施形態で説明した凹曲面形状のスクリーン803を有する背面投射型表示装置は、例えば、デスクトップPC(Personal computer)用のモニタとして好適である。例えば、使用者が、広い画面の各位置をできるだけ正面から見たい場合などでは、複数のモニタを扇状に並べて使用していがた、本実施形態の背面投射型表示装置では、一つの装置で広い画面を正面から見ることが可能になる。
なお、本実施形態の背面投射型表示装置でも、図1で示したスカート部1008のような余分な領域がなくてもよいので、図2Bに示した背面型表示システムと同様に、複数の背面投射型表示装置を並設した背面型表示システムを構成することができる。この場合、円筒形状に構成された背面型表示システムの中に人が入って画像を視認することが可能になり、その人に没入感を覚えさせることが可能になる。
(第7の実施形態)
本実施形態では、背面投射型表示装置の別の構成を説明する。
図10は、本実施形態の背面投射型表示装置の構成を示す図であり、具体的には、背面投射型表示装置を上面から見た横断面図である。
図10に示す背面投射型表示装置は、図2Aに示した第1の実施形態の背面投射型表示装置と比べて、筐体101の代わりに、凸曲面型の筐体901を有し、スクリーン108の代わりに、凸曲面形状のスクリーン905を有する。また、図10に示す背面投射型表示装置は、折り返しミラー902〜904をさらに有する。
なお、本実施形態では、第6の実施形態と同様に、長尺走査素子105〜107は、水平方向に並設され、レーザビームを水平方向に走査するものである。
折り返しミラー902〜904は、角度切替器103から出射されたレーザビームを反射して長尺走査素子105〜107まで導く反射ミラーである。
折り返しミラー902および903は、長尺走査素子106にレーザビームを導くための反射ミラーである。具体的には、折り返しミラー902は、角度切替器103から第3の方向に出射されたレーザビームを反射し、折り返しミラー903は、折り返しミラー902で反射されたレーザビームを反射して、長尺走査素子106に入射する。
折り返しミラー904は、長尺走査素子105にレーザビームを導くための反射ミラーである。具体的には、折り返しミラー904は、角度切替器103から第4の方向に出射されたレーザビームを反射して、長尺走査素子105に入射する。
なお、図9および図10で示した背面型表示装置は、曲面形状のスクリーンを有する背面型表示装置の例であり、長尺走査素子105〜107にレーザビームを導くために必要となる折り返しミラーの数や位置は、背面型表示装置の形状や大きさなどの仕様に応じて異なる。また、凸曲面形状のスクリーン905を有する背面型表示装置では、図10に示されたように、角度切替器103の切替角度を非常に小さくすることが可能になる。
本実施形態の背面型表示装置は、円柱状の柱の周囲に配置するデジタルサイネージ装置に好適である。なお、本実施形態の背面投射型表示装置でも、図1で示したスカート部1008のような余分な領域がなくてもよいので、図2Bに示した背面型表示システムと同様に、複数の背面投射型表示装置を並設した背面型表示システムを構成することができる。この場合、円柱を囲むような背面型表示システムを構成することが可能になる。
以上説明した各実施形態において、図示した構成は単なる一例であって、本発明はその構成に限定されるものではない。
また、上記の各実施形態の一部又は全部は、以下の付記のように記載することが可能であるが、以下には限定されない。
[付記1]
スクリーンと、
光を出射する光出射部と、
前記光の進行方向を変えて出射する偏向部と、
入射光を走査して、前記スクリーンの背面のそれぞれ異なる複数の領域に投射する複数の走査部と、
前記偏向部が変える光の進行方向を切り替えて、前記偏向部から出射された光を前記複数の走査部のそれぞれに順番に入射させる制御部と、を有する背面投射型表示装置。
[付記2]
前記光出射部から前記スクリーンまでの光路上に配置され、前記走査部による走査の走査方向と交差する方向の各領域の長さを拡大する拡大光学系をさらに有する付記1に記載の背面投射型表示装置。
[付記3]
前記光出射部は、
断面形状が線状の光ビームである線状ビームを出射する光源と、
前記光源から出射された線状ビームを変調して前記光として出射する1次元空間変調素子と、を有する、付記1または2に記載の背面投射型表示装置。
[付記4]
前記光出射部は、
断面形状が点状の光ビームである点状ビームを出射する光源と、
前記光源から出射された点状ビームを走査して、前記光として出射する走査素子と、を有する付記1または2に記載の背面投射型表示装置。
[付記5]
前記偏向部は、
前記光を反射するミラーと、
前記ミラーの向きを変える駆動部と、を有し、
前記制御部は、前記駆動部を用いて前記ミラーの向きを調節して、前記光の進行方向を切り替える、付記1ないし4のいずれか1項に記載の背面投射型表示装置。
[付記6]
前記偏向部は、
前記光を偏向するレンズと、
前記レンズの向きを変えるレンズ駆動部と、を有し、
前記制御部は、前記駆動部を用いて前記レンズの向きを調節して、前記光の進行方向を切り替える、付記1ないし4のいずれか1項に記載の背面投射型表示装置。
[付記7]
前記走査部は、
前記光を反射する走査ミラーと、
前記走査ミラーの向きを変える走査駆動部と、を有する、付記1ないし6のいずれか1項に記載の背面投射型表示装置。
[付記8]
前記偏向部から出射された光を反射して前記走査部まで導く反射ミラーをさらに有する、付記1ないし7のいずれか1項に記載の背面投射型表示装置。
[付記9]
前記スクリーンは、凹曲面形状または凸曲面形状である、付記1ないし8のいずれか1項に記載の背面投射型表示装置。
[付記10]
付記1ないし9のいずれか1項に記載の背面投射型表示装置を複数備え、各背面投射型表示装置を並設した背面投射型表示システム。
[付記11]
スクリーンと、光を出射する光出射部と、前記光の進行方向を変えて出射する偏向部と、入射光を走査して、前記スクリーンの背面のそれぞれ異なる複数の領域に投射する複数の走査部とを有する背面投射型表示装置の制御方法であって、
前記偏向部が変える光の進行方向を切り替えて、前記偏向部から出射された光を前記複数の走査部のそれぞれに順番に入射させる、制御方法。
この出願は、2012年6月25日に出願された日本出願特願2012−141810号公報を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
101 筐体
102 レーザプロジェクタエンジン
103 角度切替器
104 拡大光学系
105、106、107 長尺走査素子
108 スクリーン
301 線状ビームレーザ光源
302 偏光プリズム
303 1次元空間変調素子
304 サーボモータ
305 ミラー
401、402、403 レーザ素子
404 ミラー
405、406 ダイクロイックプリズム
407 共振型走査素子
408 サーボモータ
409 レンズ
501 サーボモータ
502 長尺ミラー
701、702、703、704 折り返しミラー
801 凹曲面型の筐体
802 折り返しミラー
803 凹曲面形状のスクリーン
901 凸曲面型の筐体
902、903、904 折り返しミラー
905 凸曲面形状のスクリーン

Claims (10)

  1. スクリーンと、
    光を出射する光出射部と、
    前記光の進行方向を変えて出射する偏向部と、
    入射光を走査して、前記スクリーンの背面のそれぞれ異なる複数の領域に投射する複数の走査部と、
    前記偏向部が変える光の進行方向を切り替えて、前記偏向部から出射された光を前記複数の走査部のそれぞれに順番に入射させる制御部と、を有する背面投射型表示装置。
  2. 前記光出射部から前記スクリーンまでの光路上に配置され、前記走査部による走査の走査方向と交差する方向の各領域の長さを拡大する拡大光学系をさらに有する請求項1に記載の背面投射型表示装置。
  3. 前記光出射部は、
    断面形状が線状の光ビームである線状ビームを出射する光源と、
    前記光源から出射された線状ビームを変調して前記光として出射する1次元空間変調素子と、を有する、請求項1または2に記載の背面投射型表示装置。
  4. 前記光出射部は、
    断面形状が点状の光ビームである点状ビームを出射する光源と、
    前記光源から出射された点状ビームを走査して、前記光として出射する走査素子と、を有する請求項1または2に記載の背面投射型表示装置。
  5. 前記偏向部は、
    前記光を反射するミラーと、
    前記ミラーの向きを変える駆動部と、を有し、
    前記制御部は、前記駆動部を用いて前記ミラーの向きを調節して、前記光の進行方向を切り替える、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の背面投射型表示装置。
  6. 前記偏向部は、
    前記光を偏向するレンズと、
    前記レンズの向きを変えるレンズ駆動部と、を有し、
    前記制御部は、前記駆動部を用いて前記レンズの向きを調節して、前記光の進行方向を切り替える、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の背面投射型表示装置。
  7. 前記偏向部から出射された光を反射して前記走査部まで導く反射ミラーをさらに有する、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の背面投射型表示装置。
  8. 前記スクリーンは、凹曲面形状または凸曲面形状である、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の背面投射型表示装置。
  9. 請求項1ないし8のいずれか1項に記載の背面投射型表示装置を複数備え、各背面投射型表示装置を並設した背面投射型表示システム。
  10. スクリーンと、光を出射する光出射部と、前記光の進行方向を変えて出射する偏向部と、入射光を走査して、前記スクリーンの背面のそれぞれ異なる複数の領域に投射する複数の走査部とを有する背面投射型表示装置の制御方法であって、
    前記偏向部が変える光の進行方向を切り替えて、前記偏向部から出射された光を前記複数の走査部のそれぞれに順番に入射させる、制御方法。
JP2014522440A 2012-06-25 2013-01-10 背面投射型表示装置、背面投射型表示システムおよび制御方法 Pending JPWO2014002511A1 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012141810 2012-06-25
JP2012141810 2012-06-25
PCT/JP2013/050269 WO2014002511A1 (ja) 2012-06-25 2013-01-10 背面投射型表示装置、背面投射型表示システムおよび制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPWO2014002511A1 true JPWO2014002511A1 (ja) 2016-05-30

Family

ID=49782696

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014522440A Pending JPWO2014002511A1 (ja) 2012-06-25 2013-01-10 背面投射型表示装置、背面投射型表示システムおよび制御方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JPWO2014002511A1 (ja)
WO (1) WO2014002511A1 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61258799A (ja) * 1985-05-13 1986-11-17 株式会社ニコン 自動作図装置
JPH03284078A (ja) * 1990-03-30 1991-12-13 Hoya Corp プロジェクションテレビ装置
JP5012463B2 (ja) * 2007-12-03 2012-08-29 セイコーエプソン株式会社 走査型画像表示システム及び走査型画像表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2014002511A1 (ja) 2014-01-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4605032B2 (ja) スクリーン及び画像投影装置
US8643928B2 (en) Illumination systems for visual displays
KR100765765B1 (ko) 프로젝터/프로젝션 겸용 디스플레이 장치
US7746559B2 (en) Image projecting device and method
KR100803222B1 (ko) 스펙클 저감 레이저와 이를 채용한 레이저 디스플레이 장치
US7255448B2 (en) Pixelated color management display
WO2012111698A1 (ja) 走査型画像表示装置及びその画像表示方法
JP2006330720A (ja) 光変調器およびその光変調器を利用するプロジェクターを具備する携帯用端末機
JP2006323354A (ja) 光走査装置及び画像表示装置
JP2007047245A (ja) 光源装置、光走査装置及び画像表示装置
JP2013530418A (ja) スペックル防止撮像モードを備えるマイクロプロジェクションデバイス
US20050052376A1 (en) Method and apparatus for light emitting devices based display
Scholles et al. Ultracompact laser projection systems based on two-dimensional resonant microscanning mirrors
US7810933B2 (en) Image projection apparatus
JP2017227803A (ja) 画像投写装置及び画像位置調整装置
JP2009288520A (ja) 光走査型プロジェクタ
WO2014002511A1 (ja) 背面投射型表示装置、背面投射型表示システムおよび制御方法
JP2005249834A (ja) 光走査装置及びそれを有する画像表示装置
JP2010085621A (ja) 画像表示装置
Svilainis LEDs for projectors
JP2007079087A (ja) 画像表示装置及び画像表示装置の制御方法
JP2008191466A (ja) 投射型表示装置
KR101336164B1 (ko) 마이크로디스플레이 장치
US20020145573A1 (en) Compact portable virtual image display
CN219958062U (zh) 投影系统