JPWO2013187118A1 - 電界発光素子およびその電界発光素子を用いた照明装置 - Google Patents

電界発光素子およびその電界発光素子を用いた照明装置 Download PDF

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Abstract

この電界発光素子(1)は、第1透明電極(11)と、第2透明電極(12)と、第1透明電極(11)と第2透明電極(12)とに挟まれた発光層(10)と、第1透明電極(11)の発光層(10)とは反対側の面に設けられる第1透明部材(13)と、第2透明電極(12)の発光層(10)とは反対側の面に設けられる第2透明部材(14)とを備え、発光層(10)から見た場合に、発光層(10)と第1透明電極(11)との界面の反射率が、発光層(10)と第2透明電極(12)との界面の反射率よりも高くなるように第1透明電極(11)と第2透明電極(12)との屈折率が選択され、第1透明部材(13)の屈折率が第2透明部材(14)の屈折率よりも高くなるように設けられている。

Description

この発明は、電界発光素子およびその電界発光素子を用いた照明装置に関する。
近年、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)、有機EL(Electro−Luminescence)等の電界発光素子を用いた発光効率の高い面光源が注目を集めている。電界発光素子は平面型の陰極と陽極とに挟まれた発光層から構成される。一般的には陽極を透明電極とし陰極を金属反射電極に構成される場合が多い。一方を金属反射電極で構成した場合には、光は透明陽極側から取り出され、片面発光型の発光デバイスとして用いられる。
特開平10−294182号公報(特許文献1)、特開2012−15122公報(特許文献2)、および特開2011−65781号公報(特許文献3)には、陰極と陽極とに透明電極を用いて、透明な面発光光源として用いられる電界発光素子が開示されている。
陰極と陽極とに透明電極を用いた電界発光素子の場合には、片側に金属反射電極を用いていた場合に生じていたプラズモン吸収損失を低減され、より高効率な電界発光素子を実現することが可能である。透明な電界発光素子は、デザイン性に富み空間の拡がりを演出するのに好適である。
特開平10−294182号公報 特開2012−15122公報 特開2011−65781号公報
このような電界発光素子を照明の面発光光源として利用する場合、空間を均一に照明することが望ましい。そのため、電界発光素子の表面側と裏面側との発光強度を同程度にすること、光散乱の無い透明性を確保することが重要である。
上記特許文献1,2,3においては、電界発光素子の表面と裏面との間での発光強度差に関する記述はなく、発光素子自体の表面と裏面との発光強度を同程度にする方法が不明である。
電子輸送性および正孔輸送性などの電気特性を考慮すると、電界発光素子の陰極と陽極とで仕事関数の異なる材料を用いることが、発光効率を上げるために有用である。
しかし、上記特許文献1,2,3では課題として触れられていないが、電界発光素子の陰極と陽極とで異なる材料を用いた場合に、電子輸送性能の違いに起因して発光層と電極界面の光学反射率が陰極側と陽極側とで異なる。その結果、電界発光素子の表面と裏面とで発光強度が異なってしまう。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、電界発光素子の表面側と裏面側との発光強度を同程度にすること、および、透明性を確保することを可能とする電界発光素子およびその電界発光素子を用いた照明装置を提供することを目的とする。
この発明に基づいた電界発光素子においては、第1透明電極と、第2透明電極と、上記第1透明電極と上記第2透明電極とに挟まれた発光層と、上記第1透明電極の上記発光層とは反対側の面に設けられる第1透明部材と、上記第2透明電極の上記発光層とは反対側の面に設けられる第2透明部材とを備える。
上記発光層から見た場合に、上記発光層と上記第1透明電極との界面の反射率が、上記発光層と上記第2透明電極との界面の反射率よりも高くなるように上記第1透明電極と上記第2透明電極との屈折率が選択され、上記第1透明部材の屈折率が上記第2透明部材の屈折率よりも高くなるように設けられている。
この発明によれば、電界発光素子の表面側と裏面側との発光強度を同程度にすること、および、透明性を確保することを可能とする電界発光素子およびその電界発光素子を用いた照明装置を提供することを可能とする。
電界発光素子を実現する最少の構成を示す、図2中のI−I線矢視断面に相当する断面図である。 電界発光素子の平面図である。 発光層と各透明電極との界面における光の反射率の違いによる発光強度差を説明するための模式図である。 実施の形態1に基づいた実施例1における電界発光素子の断面図である。 実施の形態1に基づいた実施例1における電界発光素子の発光層と各透明電極との界面における光の反射率の違いによる発光強度差を説明するための模式図である。 実施の形態2に基づいた実施例2における有機電界発光素子の断面構造を示す図である。 実施の形態2に基づいた実施例3における有機電界発光素子の断面構造を示す図である。 実施の形態2に基づいた実施例4における有機電界発光素子の断面構造を示す図である。 実施の形態2に基づいた実施例4における有機電界発光素子において、第1透明部材、第1透明電極、発光層、第2透明電極、および第2透明部材の、それぞれの屈折率と消衰係数とを示す図である。 実施の形態2に基づいた実施例5から実施例16における電界発光素子の第1透明部材、第1透明電極、発光層、第2透明電極、および第2透明部材の、それぞれの屈折率を示す図である。 実施の形態2に基づいた実施例17から実施例28における電界発光素子の第1透明部材、第1透明電極、発光層、第2透明電極、および第2透明部材の、それぞれの屈折率を示す図である。 実施の形態2に基づいた実施例29から実施例36における電界発光素子の第1透明部材、第1透明電極、発光層、第2透明電極、および第2透明部材の、それぞれの屈折率を示す図である。 第1透明部材あるいは第2透明部材の材料として用いることのできるガラス材料(10種類)を示す図である。 実施の形態2に基づいた実施例37における電界発光素子の断面構造を示す図である。 実施の形態2に基づいた実施例38における電界発光素子の断面構造を示す図である。 実施の形態2に基づいた実施例39における電界発光素子の断面構造を示す図である。 実施の形態2に基づいた実施例40における電界発光素子の断面構造を示す図である。 実施の形態2に基づいた実施例41における電界発光素子の断面構造を示す図である。 実施の形態2に基づいた実施例42における電界発光素子の断面構造を示す図である。 実施の形態2に基づいた実施例43における電界発光素子の断面構造を示す図である。 実施の形態2に基づいた実施例44における電界発光素子の断面構造を示す図である。 実施の形態2に基づいた実施例45における電界発光素子の断面構造を示す図である。 実施の形態2に基づいた実施例46における電界発光素子の断面構造を示す図である。 実施の形態3における照明装置の概略構成を示す図である。
本発明に基づいた各実施の形態および各実施例における電界発光素子およびその電界発光素子を用いた照明装置について、以下、図を参照しながら説明する。以下に説明する各実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。同一の部品、相当部品に対しては、同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。各実施の形態における構成を適宜組み合わせて用いることは当初から予定されていることである。各図中において、nは各層の屈折率、κは各層の消衰係数を意味している。
(電界発光素子を実現する最少の構成)
図1および図2に、電界発光素子1を実現する最少の構成を示す。図1は、電界発光素子1の断面図であり、図2中のI−I線矢視断面に相当する。図2は、電界発光素子1の平面図である。
この電界発光素子1は、第1透明電極11と、第2透明電極12と、第1透明電極11と第2透明電極12とに挟まれた発光層10とを備える。第1透明電極11および第2透明電極12の間に電圧を印加することで電子が加速されて発光層10に注入され、発光層10で電子の運動エネルギーが光子に変換されることで、第1透明電極11および第2透明電極12に光が取り出される。
一般的に、電子注入を容易にするために、第1透明電極11および第2透明電極12には異なる材料が用いられる。たとえば、陰極側として電子注入に適した仕事関数を持つ薄膜金属電極(Ag,Al,Au,Cu等)、陽極側として正孔注入に適した仕事関数を持つ透明酸化物半導体電極(ITO(インジウム酸化物と錫酸化物の混合体),IZO(インジウム酸化物と亜鉛酸化物の混合体)等)が用いられる。
薄膜金属電極は電子輸送性に優れるが、光学透過率が低いので透明電極として用いる場合には透過率を上げるために数nm〜数10nmの膜厚が適している。透明酸化物半導体電極は、薄膜金属電極よりも厚さあたりの面抵抗大きく透過率が高いという特徴があるため、透明酸化物半導体を電極として用いる場合には面抵抗を下げるために10nm〜200nmの膜厚が適している。
第1透明電極11および第2透明電極12に同種の透明電極を用いた場合には、電子注入性能が低下し、駆動電圧が高くなり、発光効率が低下するので望ましくない。したがって、第1透明電極11および第2透明電極12にはそれぞれ異なる材料を用いて、一方の透明電極は電子注入性を良くし、他方の透明電極は正孔注入性を良くすることが望ましい。
第1透明電極11と第2透明電極12とで電極材料が異なる場合は、発光層10と各透明電極との界面における光の反射率を考える必要がある。第1透明電極11側と第2透明電極12側とでは、反射率が異なる。
この点について図3を用いて説明する。図3は、発光層10と各透明電極との界面における光の反射率の違いによる発光強度差を説明するための模式図である。たとえば、図3のように、第1透明電極11側の反射率が高く、第2透明電極12側の反射率が低い場合を考える。
多重反射の結果、第1透明電極11の外側に取り出される光は少なくなり、第2透明電極12の外側に取り出される光のみ多くなる。たとえば、後述の図24に示すような照明装置への応用を考えた場合、第1透明電極11の外側に取り出される光と、第2透明電極12外側に取り出される光の強度は同程度であることが望ましい。
このために、第1透明電極11と第2透明電極12とに用いる材料を同一にすることは、電子注入性の観点から望ましくない。
以下に示す各実施の形態は、このような問題に鑑みてなされてものであり、簡便な構成で第1透明電極11の外側に取り出される光と第2透明電極12の外側に取り出される光の強度を同程度にすることを目的としている。以下、本実施の形態における電界発光素子およびその電界発光素子を用いた照明装置について説明する。
(実施の形態1:電界発光素子100A)
以下、図4および図5を参照して、本実施の形態における実施例1としての電界発光素子100Aについて説明する。図4は、本実施例における電界発光素子100Aの断面図、図5は、本実施例における電界発光素子100Aの発光層と各透明電極との界面における光の反射率の違いによる発光強度差を説明するための模式図である。図4の断面は、図2のI−I線矢視断面に相当する。
本実施例における電界発光素子100Aは、第1透明電極11と、第2透明電極12と、第1透明電極11と第2透明電極12とに挟まれた発光層10とを備える。第1透明電極11の発光層10とは反対側の面には、第1透明部材13が設けられている。第2透明電極12の発光層10とは反対側の面には、第2透明部材14が設けられている。
発光層10から見た場合に、発光層10と第1透明電極11との界面の反射率が、発光層10と第2透明電極12との界面の反射率よりも高くなるように第1透明電極11と第2透明電極12との屈折率が選択されている。第1透明部材13の屈折率が第2透明部材14の屈折率よりも高くなるように設けられている。
図3で説明したとおり、第1透明部材13と第2透明部材14とを設けない場合には、第2透明電極12側だけが強く発光してしまう。一方、本実施例に示すように、上記した第1透明部材13と第2透明部材14を設けることによって、第1透明部材13側と第2透明部材14側の発光強度を同程度にすることができる。以下ではその原理について説明する。
第2透明電極12と第1透明電極11とに挟まれた、基本的な電界発光素子(発光層10+第1透明電極11+第2透明電極12)の膜厚さは、印加電圧に対する電界強度を大きくすること、内部抵抗による電圧低下を防ぐことから、100nm〜500nm程度の範囲にすることが多い。
光の波長以下〜波長の数倍程度の厚さの光学薄膜における発光がどのように第1透明部材13および第2透明部材14に分配されるかについては光の量子論を用いて説明ができる。ここでは、以下の文献[1]を参考にして、本実施例の効果を説明する。
『文献[1]:Rodney Loudon, "The Quantum Theory of Light (Second edition)", (光の量子論,小島忠宣・小島和子 訳,"光の量子論 第2版",内田老鶴圃(1994).)』
図4に示す電界発光素子100Aにおいて、発光層10で発光した光が第1透明部材13に遷移するのにかかる時間をτ1、発光層10で発光した光が第2透明部材14に遷移するのにかかる時間をτ2とする。
文献[1]を参考にして、τ1とτ2とは近似的に共通の比例係数を用いて、下記の(式1)で表すことができる。
Figure 2013187118
(式1)中で、Gは放射光の電界分布に依存する定数、nd1は第1透明部材13の屈折率、nd2は第2透明部材14の屈折率である。ここからN個の光子が発生したときに、第1透明部材13に配分される光子の数Nと第2透明部材14に配分される光子の数Nの割合は、下記の(式2)で計算することができる。
Figure 2013187118
(式2)中で、Pは発生した光子が第1透明部材13に行く確率、Pは発生した光子が第2透明部材14に行く確率である。これは光の波動状態を表す波数空間において、状態密度が屈折率の3乗に比例するという結果、および光の遷移確率が状態密度の比によって決まるという理論から導かれる。言い換えると、光子が状態密度の多い空間に行きやすく、光の状態密度が光の屈折率の3乗に比例することを意味している。
十分に光の状態密度を増やすためには透明部材の厚さが、透明部材における光の波長(真空波長をλとおいたとき、第1透明部材13の波長はλ/nd1、第2透明部材14の波長はλ/nd2)より大きいことが望ましい。
第1透明部材13と第2透明部材14とは、発光素子の機械強度を増すために数100μm程度の厚さを有することが望ましい。このとき、透明部材における光の振る舞いは幾何光学で近似される。
発光層から透明部材に移動した光の角度分布は、ランバート(cosθ配向)で近似できる。この場合、屈折率nd1の第1透明部材13から屈折率1の空気に出る光の割合η、および屈折率nd2の第2透明部材14から屈折率1の空気に出る光の割合ηは、下記(式3)のようにあらわすことができる。
Figure 2013187118
(式3)は、配向をランバートで仮定し全反射角以内の光がすべて空気に出るという仮定を置いて光線の積分を行なうことによって得られる。(式1)、(式3)より第1透明部材13側の空気に出る光の光子数Mと第2透明部材14側の空気に出る光子数Mの比は下記(式4)で表されることになる。
Figure 2013187118
これは、第1透明部材13側に出る光子数Mは、第1透明部材13の屈折率nd1に比例し、第2透明部材14側に出る光子数Mは、第2透明部材14の屈折率nd2に比例することを意味する。
実際の素子においてはすべての光子が空気に達するわけではなく、前述した透明電極の反射率や透過率に依存して光子が消える割合が決まる。たとえば第1透明部材13の反射率が第2透明部材14の反射率よりも高ければ(式4)で表される割合よりもMが増加することになる。
本実施の形態で重要なのは、(式4)で表されるように透明部材の屈折率によって、電極反射率の差による光子数が表面と裏面で異なる現象を打ち消すことができるという点である。
たとえば、第1透明部材13と第2透明部材14とを設けない場合に、発光層10から見た第1透明電極11の反射率が、発光層10から見た第2透明電極12の反射率よりも高い状態を考える。多重反射の結果、第2透明電極12の外側に出る光が第1透明電極11の外側に出る光よりも多くなる。第1透明電極11側に出る光Lと第2透明電極12側に出る光Lの割合がL/L=1.14であったとする。
ここに本実施例では、第1透明電極11の外側に第1透明部材13として屈折率として1.65の材料を用い、第2透明部材14の屈折率として1.45の材料を設けた場合を考える。
材料としてガラス材料、樹脂材料、半導体酸化物、金属酸化物などが考えられるが、透明な材料であれば他にもゴム、液体、気体、ジェルなど任意の透明材料が用いられる。可視光で屈折率の高い媒質の例としてはTiO(屈折率2.5)があり、屈折率の低い材料の例としては中空シリカ微粒子を分散させた樹脂媒体(屈折率1.1)があげられる。この場合、(式4)に従って光子数の割合が変わる。結果として第1透明部材13の外部に出る光L’と第2透明部材14の外部に出る光L’との割合は、下記の(式5)のとおり等しくすることが可能になる。
Figure 2013187118
したがって、本実施例における電界発光素子100Aは、図5に示すように、第1透明電極11側に出る光と第2透明電極12側に出る光との割合を、第1透明部材13と第2透明部材14の屈折率を制御することで同程度にすることを可能としている。
(実施の形態2)
以下では、より具体的な実施例を用いて本実施の形態における電界発光素子を説明する。具体的な構成として可視光の領域(波長400nm〜800nm)で発光する有機電界発光素子(有機EL)を用いた場合について説明する。
本実施例においては、可視で発光する有機ELに限定されず透明電極に発光層が挟まれた電界発光素子すべてに共通し、たとえば無機電界発光素子、または、赤外で発光する素子であってもよい。
(有機電界発光素子100B,100C,100D)
図6に、実施例2としての有機電界発光素子100B、図7に、実施例3としての有機電界発光素子100C、図8に、実施例4としての有機電界発光素子100Dを示す。図6から図8は、有機電界発光素子100B〜100Dの断面構造を示す図である。
図6の有機電界発光素子100Bを参照して、具体的な構成として、第1透明電極11を電子注入性の良い金属薄膜、第2透明電極12側を正孔注入性の良い透明酸化物半導体とした。この場合、第1透明電極11側が陰極、第2透明電極12側が陽極となる。
発光層10から見た発光層10と第1透明電極11との界面の反射率が、発光層10から見た発光層10と第2透明電極12の界面の反射率よりも高くなるように第1透明電極11と第2透明電極12の屈折率が構成されている。
発光層10としては有機EL材料として公知の任意の蛍光材料および燐光材料を用いることができる。また必要に応じて発光層10の陽極側に正孔輸送層を設けたり、発光層10の陰極側に電子輸送層を設けたりしてもよい。
発光層10の材料は、素子の外部取りだし量子効率の向上の観点、発光寿命の長寿命化等の効果を好ましく得る観点から、有機EL素子用材料として有機金属錯体を用いることが好ましい。さらに、錯体形成に係る金属が元素周期表の8族〜10族に属するいずれか1種の金属、AlまたはZnであることが好ましく、特に上記金属が、Ir、Pt、AlまたはZnであることが好ましい。
図6に示した有機ELは第1透明電極11が電子輸送性材料であり、第2透明電極12が正孔輸送性材料である。このような構成を取ることで電子注入に適した構成が成される。
一方、電子注入性の良い材料は電気伝導性が良く電子が振動しやすいので反射率が高い傾向があり図3で示したとおり発光が不均一になる問題がある。しかし前述した通り本実施の形態においては、第1透明部材13の屈折率を第2透明部材14の屈折率よりも高くなるように設定されているため(式4)を用いて説明した効果によって、電子注入性が良い状態で両面の発光強度を同程度にすることが可能となる。
電子注入性の良い材料は良く電子が振動するために屈折率が小さくなる傾向があることが知られている。電磁気学を用いてもう少し詳しく説明すると、電界に対して媒質の電子がどのように応答するかは複素比誘電率の実部で表される。複素比誘電率εは界面反射に関係する光学定数であり屈折率nと消衰係数κとを用いて、(式6)で表される物理量である。
Figure 2013187118
(式6)中で、PとEとはそれぞれ分極と電界、εは真空中の誘電率である。すなわち屈折率nが小さく、消衰係数κが大きいほど、複素比誘電率εの実部が小さくなることがわかる。
これは電界の振動に対して電子の振動によって分極応答の位相がずれる効果を現している。従って前述したとおり、屈折率nが小さく消衰係数κが大きいほど電子がよく振動する材料であることを意味し、電子輸送性が高い材料は屈折率nが小さく、消衰係数κが大きい傾向がある。
特に金属電極においてはnが0.1程度であるのに対し、消衰係数κは、2〜10と大きな値を持ち波長に対する変化率も大きい。したがって、nが同じ値でも消衰係数κの値が大きく違い、電子輸送性能に大きな差がでることが多い。
したがって、効率の良い電子注入を実現する屈折率の構成は、第1透明電極11の屈折率をnm1、第1透明電極11の消衰係数をκm1、発光層の屈折率をn、第2透明電極12の屈折率をnm2、第2透明電極12の消衰係数をκm2とした場合に、下記(式7)を具備することとなる。
Figure 2013187118
光学特性に影響する反射率については、界面のフレネル反射係数を用いて見積もることができる。発光層10と第1透明電極11との界面におけるフレネル係数Fと、発光層10と第2透明電極12との界面におけるフレネル係数Fとは、下記(式8)で表される。
Figure 2013187118
先ほどと同様に、第1透明部材13の屈折率をnd1、第2透明部材14の屈折率をnd2、第1透明電極11の屈折率をnm1、第1透明電極11の消衰係数をκm1、発光層10の屈折率をn、第2透明電極12の屈折率をnm2、第2透明電極12の消衰係数をκm2としている。図7に、実施例3としての有機電界発光素子100Cの断面構造を示す。
発光層10から見た場合に、発光層10と第1透明電極11との界面の反射率が、発光層10と第2透明電極12との界面の反射率よりも高くなるという条件は、(式8)のフレネル係数を用いて、F1>F2より、下記の(式9)で見積もることができる。
Figure 2013187118
周囲に他の薄膜が存在する場合には反射係数は(式9)で見積もられるフレネル係数から反射率がずれる。厳密な計算には、転送行列法、厳密結合波解析法(RCWA法:Rigorous Coupled Wave Analysis法)、有限差分時間領域法(FDTD法:Finite-difference time-domain method法)などの数値解析法を用いて計算してもよい。
本実施の形態で重要な点は、発光層10から見た発光層10と第1透明電極11との界面の反射率が、発光層10から見た発光層10と第2透明電極12との界面の反射率よりも高くなるように、第1透明電極11と第2透明電極12との屈折率が構成されているという点であり、フレネル係数が本質ではない。
しかしながら、(式9)は簡便な方法で本実施の形態の屈折率の構成条件を計算できる点で有用である。一方、本実施の形態では、第1透明部材13の屈折率nd1と、第2透明部材14の屈折率nd2との関係は、下記(式10)である。
Figure 2013187118
したがって、(式9)と(式10)とを両立させる層構成が本実施の形態を実施する上で望ましい屈折率の条件である。
本実施の形態における有機電界発光素子100B,100Cによれば、電子注入特性を保ちつつ第1透明電極11側に取り出される光の強度と、第2透明電極12側に取り出される光の強度を同程度にすることができる。
(有機電界発光素子100D)
図8に、実施例4としての有機電界発光素子100Dの、材料の屈折率と膜厚、および発光層と透明電極の界面の反射率について、具体的な値を用いて詳しく説明する。
発光層10として有機材料を用いる場合には、可視光の領域で典型的には1.6〜1.8の間の屈折率を持つ。ここでは発光層10の材料として、中心波長520nmで発光するAlq3(膜厚50nm)と正孔輸送層(α−NPD、膜厚50nm)を用いた場合を考える。ここで、Alq3は、トリス(8−キノリノラト)アルミニウム、α−NPDは、4,4′−ビス〔N−(1−ナフチル)−N−フェニルアミノ〕ビフェニルである。波長520nmで発光層10の平均的な屈折率1.8となる。
各部材に用いられる材料と屈折率の例を波長520nmにおいて説明する。第1透明部材13としては、屈折率1.65の高屈折率樹脂フィルム(エポキシ系樹脂)、第2透明部材14としては、屈折率1.45の樹脂フィルム(アクリル系樹脂)を用いた。
第1透明電極11としては、薄膜金属電極であるAg(屈折率n=0.13、消衰係数κ=3.1)、第2透明電極12としては金属酸化物電極であるITO(屈折率n=1.8、消衰係数κ=0.007)を用いる。
具体的な作成手順としては、第2透明部材14として屈折率1.5の樹脂基板を設け、その上に、第2透明電極12として厚さ100nmのITO薄膜を設ける。第2透明電極12の上に、発光層10としてα−NPD(50nm)と、Alq3(50nm)を順に積層する。α−NPDは正孔輸送層として、第2透明電極12とAlq3との間に積層し、Alq3の上に第1透明電極11を設ける。
次に、第1透明電極11として薄膜のAg電極(膜厚20nm)を成膜する。続いて第1透明部材13として、高屈折率樹脂フィルム(エポキシ系樹脂)で封止を行なう。必要に応じて各工程で電極取り出し工程を設けて外部に電極端子を取り出す。
図8に示した有機電界発光素子100Dにおいて、第1透明部材13、第1透明電極11、発光層10、第2透明電極12、および第2透明部材14の、それぞれの屈折率と消衰係数とは図9に示すとおりである。これは(式9)、(式10)に示した本実施の形態の条件を満たしている。電子注入に適した屈折率の条件である(式7)、(式8)も満たしている。
したがって、図8および図9に示した有機電界発光素子100Dの構成を用いれば、電子注入性能を向上しつつ、透明部材を用いない場合よりも両面の発光強度比がより同程度となる有機電界発光素子を実現することが可能となる。
ここで、本実施の形態における有機電界発光素子においては各透明電極および各透明部材の屈折率を組み合わせることが重要である。透明部材として用いることができる材料を以下に示す。透明な誘電体材料として材料の例を挙げると、TiO(屈折率n=2.5)、SiO(屈折率n=1.4〜3.5)などを用いることができる。
その他の誘電体材料の例としては、ダイヤモンド、弗化カルシウム(CaF)、チッ化シリコン(Si)などが例示できる。透明部材として用いることができるガラス材料としては市販のもので屈折率は、1.4〜1.8のものが知られている。
樹脂材料としても塩化ビニル、アクリル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ABS、ナイロン、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリフッ化ビニリデン、テフロン(登録商標)、ポリイミド、フェノール樹脂などが例示され、屈折率も1.4〜1.8のものが存在する。
ナノ粒子などを混合して屈折率を高くしたり低くしたりする制御技術も存在し、中空ナノシリカを混合したプラスチック材料では屈折率を1に近づけることが可能である。TiO等の高屈折率材料の粒子を樹脂に混合することにより、2に近い屈折率を実現することも可能である。
その他に、透明部材の屈折率を制御する方法としては、誘電体の周期構造を設けたフォトニック結晶を用いたり、微小金属構造によるプラズモニック結晶を用いたりする方法がある。透明部材は窒素などの不活性ガス、流体、または、ジェルなどでもよい。
透明電極として用いることができる材料について説明する。透明導電膜として電気伝導性の良い金属薄膜を用いることができる。たとえば、アルミニウム(Al)、銀(Ag)が望ましい。他の例では、酸化され難い利点も持つ金(Au)が考えられる。別の材料として銅(Cu)があり、同材料は導電性が良いという特徴を持つ。
その他には熱的性質または化学的性質が良く高温でも酸化されにくく基板材料との化学反応も起さない特徴がある材料として、白金・ロジウム・パラジウム・ルテニウム・イリジウム・オスミニウムなどがあげられる。また複数の金属材料を用いた合金を用いてもよい。
特にMgAgおよびLiAlは薄膜透明金属電極としてよく用いられる。金属薄膜は電子輸送性能が優れ電子輸送性電極として用いられる。一般に、薄膜金属または薄膜金属合金を用いた電極は発光層からみた反射率が高いという特徴を有する。
一方で、正孔輸送性に優れた材料について説明する。正孔輸送性電極として用いられる材料としては、透明酸化物半導体(ITO,IZO,ZnO,InGaO)等が上げられる。透明酸化物半導体は屈折率が有機材料に近く、発光層から見た反射率が低いという特徴を有する。
塗布法を用いて低コストで作成が可能な導電性樹脂を透明電極に用いてもよい。電子輸送性電極として用いられる導電性樹脂材料としては、ペリレン誘導体またはPCBM(フェニルC61酪酸メチルエステル)等のフラーレン誘導体が考えられる。
たとえばPCBMの場合は可視光の光学定数は(屈折率n=2.2、消衰係数κ=0.25)であり、発光層から見た電極反射率は屈折率1.5の樹脂と比較して高くなる。正孔輸送性電極として用いられる導電性樹脂材料は、PEDOT(Poly(3,4-ethylenedioxythiophene))/PSS(Poly(4-styrenesulfonate))、P3HT(Poly(3-hexylthiophene))、P3OT(Poly(3-octylthiophene)、P3DDT((Poly(3-dodecylthiophene-2,5-Diyl)))、F8T2(フルオレンとバイチオフェンとの共重合体)などが例示される。
たとえばPEDOT/PSSの場合は可視光の光学定数は(屈折率n=1.5、消衰係数κ=0.01)であり、発光層から見た電極反射率は屈折率1.5の樹脂と同等の値を取り、PCBMよりも反射率は低めになる。
さらに、透明電極の電気伝導度を高めるために金属メッシュ、金属ナノワイヤ、金属ナノ粒子等を併用してもよい。この場合は、金属ナノワイヤを用いた電極の電子伝導性が高まるために、平均的な屈折率が低くなり、発光層から見た反射率が高くなる傾向がある。
(他の実施例)
本実施の形態においては、2種類の透明電極を組み合わせて電子注入性をよくしつつ、それによって生じる表面と裏面との発光強度の変化を、透明部材の屈折率を本実施の形態の条件に設定することにより同程度に戻すことが本質である。
図10に本実施の形態に基づいた電界発光素子の実施例5〜実施例16を示す。図10に例示した、第1透明部材、第1透明電極、発光層、第2透明電極および第2透明部材の屈折率の設計はこれまで例示した材料を用いて実現が可能であり、本実施の形態の要件である(式9)、(式10)を満たしている。
図11に、本実施の形態に基づいた電界発光素子の実施例17〜実施例28を示す。図11に示した、第1透明部材、第1透明電極、発光層、第2透明電極および第2透明部材の屈折率の設計はこれまで例示した材料を用いて実現が可能であり、本実施の形態の要件である(式9)、(式10)を満たしている。さらに図11に示した屈折率の設計は電子注入性の良い屈折率の条件である(式7)を満たしている。
図12に、本実施の形態に基づいた電界発光素子の実施例29〜実施例36を示す。これらの実施例は、第1透明電極11に正孔輸送性材料、第2透明電極12に電子輸送性材料を用いた実施例である。図12に示した、第1透明部材、第1透明電極、発光層、第2透明電極および第2透明部材の屈折率の設計はこれまで例示した材料を用いて実現が可能であり、本実施の形態の要件である(式9)、(式10)を満たしている。
図12に示した設計は、透明電極を樹脂材料で形成している。一般にITO等の透明酸化物半導体を透明電極として用いる場合、スパッタ法などの真空プロセスを必要とするが、塗布プロセスの場合真空プロセスを必要としない。
図12に示した設計は、透明電極を樹脂材料で形成しているために塗布プロセスの適用可能であり、製造コスト低減が行なえるという利点を有する。スパッタ法等の真空プロセスを用いずに、より簡便な塗布プロセスで透明電極を形成することができるため、大量生産にも適している。
図13に、第1透明部材13あるいは第2透明部材14の材料として用いることのできるガラス材料(10種類)を例示する(オハラ社製ガラス部材)。可視の屈折率として1.50〜1.90の硝材が存在する。
(他の実施の形態)
本実施の形態に基づいた他の実施の形態においては、透明電極として単膜に限らずに複数の膜を組み合わせてもよい。たとえば透明電極として金属薄膜を用いた場合には、導電性能を上げるために透明導電膜と組み合わせる構成が考えられる。図14および図15に他の実施例における電界発光素子の構造を示す。
特に、電子注入の観点からは発光層の陰極側に、金属薄膜等の電子注入性能が高い透明電極が接していることが望ましい。正孔注入性の観点からは発光層の陽極側にITO等の正孔注入性能が高い透明電極が接していることが望ましい。
透明電極の合計の膜厚は、本実施の形態の効果を高くするために発光層の波長以下であることが望ましい。発光層の屈折率をn、発光した光の真空波長をλoとして、発光層の光の波長はλo/nで表される。たとえば,真空中の光の波長が550nmで、発光層の屈折率が1.8の場合、透明電極の膜厚は305nm以下であることが望ましい。
図14に、実施例37の電界発光素子100Eの断面構造を示す。この電界発光素子100Eは、第1透明電極11が2層構造からなり、第1透明部材13側に、ITOを用いた透明電極11aが設けられ、発光層10側に、銀(Ag)を用いた透明電極11bが設けられている。
図15に、実施例38の電界発光素子100Fを示す。この電界発光素子100Fは、図14に示す電界発光素子100Eと比較して、第2透明電極12が3層構造からなり、アルミニウム(Al)を用いた透明電極12a、この透明電極12aを挟み込む導電性樹脂を用いた透明電極12b、12cが設けられている。
透明部材の膜厚は量子光学における状態密度を高くするために、透明部材における光の波長以上の膜厚であることが望ましい。具体的には、第1透明部材13の屈折率nd1=1.5で、真空中の光の波長が550nmであるときには、第1透明部材13の膜厚は550/1.5=367nm以上であることが望ましい。
図16に、実施例39として電界発光素子100Gを示す。この電界発光素子100Gは、図14に示す電界発光素子100Eの透明電極11aに、導電性樹脂を用いたものである。他の構成は、電界発光素子100Gと同じである。図17に、実施例40として電界発光素子100Hを示す。この電界発光素子100Hは、図15に示す電界発光素子100Fの透明電極11aに、導電性樹脂を用いたものである。他の構成は、電界発光素子100Fと同じである。透明電極11aにITOに代り導電性樹脂を用いた場合には、導電性樹脂は塗布プロセスでの製造が可能となり、電界発光素子の大量生産に適している。
透明部材自体に導電性を持たせた場合は、電極性能を補助することで電子注入性を向上できる。図18および図19に具体的な透明部材と透明電極の膜厚構成の例を示す。透明電極の膜厚は発光層の波長以下であり、透明部材の膜厚は透明部材の膜厚以上という条件を満たす。
図18に示す実施例41の電界発光素子100Iは、第2透明部材14には、膜厚さが125μmの樹脂フィルムが用いられている。第2透明電極12には、膜厚さが200nmの導電性樹脂が用いられている。発光層10は、200nmの厚さである。第1透明電極11は、ITOを用いた厚さ100nmの透明電極11a、銀(Ag)を用いた厚さ10nmの透明電極11b、および導電性樹脂を用いた厚さ100nmの透明電極11cの3層構造である。第1透明部材13には、膜厚さが125μmの樹脂フィルムが用いられている。
図19に示す実施例42の電界発光素子100Jは、第2透明部材14には、膜厚さが125μmの樹脂フィルムが用いられている。第2透明電極12には、膜厚さが200nmの導電性樹脂が用いられている。発光層10は、200nmの厚さである。第1透明電極11は、ITOを用いた厚さ100nmの透明電極11aおよび銀(Ag)を用いた厚さ10nmの透明電極11bの2層構造である。第1透明部材13には、膜厚さが500nmの樹脂フィルムが用いられている。
上記図18および図19に示す電界発光素子においても、電子注入性能を向上しつつ、両面の発光強度比がより同程度の電界発光素子を実現することが可能となる。
図20に、実施例43として電界発光素子100Kを示す。この電界発光素子100Kは、図18に示す電界発光素子100Iの透明電極11aに、導電性樹脂を用いたものである。他の構成は、電界発光素子100Iと同じである。図21に、実施例44として電界発光素子100Lを示す。この電界発光素子100Lは、図19に示す電界発光素子100Jの透明電極11aに、導電性樹脂を用いたものである。他の構成は、電界発光素子100Jと同じである。この電界発光素子100Lの場合には、第1透明部材13と透明電極11aとは、同一の導電性樹脂を用いることとなるため、同一の製造工程で製造された単一層から構成されてもよい。透明電極11aにITOに代り導電性樹脂を用いた場合には、導電性樹脂は塗布プロセスでの製造が可能となり、電界発光素子の大量生産に適している。
発光層の他の構成としては、陰極側に電子注入層(EIL)、電子輸送層(EIL)を設けたり、陽極側に正孔注入層(HTL)、正孔輸送層(HTL)を設けたりする場合がある。
図22に、実施例45の電界発光素子100Mを示す。発光層10の内部構造も含めた構成の例として、図22に示す電界発光素子100Mの構成が考えられる。図19に示した、電界発光素子100Jと比較した場合、この電界発光素子100Mは、発光層10が、第1透明電極11側から見て、電子注入層(EIL)10a、電子輸送層(ETL)10b、光子発生層(EML)10c、正孔輸送層(HTL)10d、および、正孔注入層(HIL)10eの5層構造を有している。
上記図22に示す電界発光素子100Mにおいても、電子注入性能を向上しつつ、両面の発光強度比がより同程度の電界発光素子を実現することが可能となる。
図23に、実施例46として電界発光素子100Nを示す。この電界発光素子100Nは、上記図22の電界発光素子100Mの変形例であり、第1透明電極11が陰極に限られず、第1透明電極11が陽極であってもよい構成を示している。陽極としての第1透明電極11は、正孔注入性に優れた導電性樹脂を用いた透明電極11a,11bおよび銀(Ag)を用いた透明電極11bの3層構造である。発光層10は、第1透明電極11側から見て、正孔注入層(HIL)10e、正孔輸送層(HTL)10d、光子発生層(EML)10c、電子輸送層(ETL)10b、および電子注入層(EIL)10aの5層構造を有している。陰極としての第2透明電極12は、電子注入性の高い導電性樹脂(ペリレン誘導体)を用いている。
(実施の形態3)
図24に本実施の形態の電界発光素子を用いた照明装置200を示す。この照明装置200は、透明で両面に同程度の発光を実現し、消光時は透明な仕切り板210を有している。具体的には、この照明装置200は、商品棚であり、複数段の陳列棚201を有している。
この陳列棚201の上には、照明対象物としての商品202が載置されている。陳列棚201の上には、本実施の形態の電界発光素子を用いた仕切り板210が設けられている。
商品202を並べる陳列棚201の仕切りとして用いた場合には、両側に同程度の発光を実現するとともに、消光時には向こう側が透けて見えるので空間に拡がりを持たせることができ、従来の不透明な照明と比べて圧迫感がない。
図24では、仕切り板210に本実施の形態の電界発光素子を適用した場合について説明したが、陳列棚201に本実施の形態の電界発光素子を適用してもよい。この場合には、上下に発光が同程度の照明になり、商品に影を生じさせない商品の照明が可能になる。
照明装置200として商品棚の例を説明したが、たとえば美術館の展示品の照明装置、家、車の窓の照明装置としても用いることができる。
以上、本実施の形態における面発光素子によれば、第1透明部材13および第2透明部材14を設けない場合において生じていた、表面側と裏面側との発光強度差を、透明性を保ったまま低減することができる。
電子輸送性電極と正孔輸送性電極で発光層を挟むことにより駆動電圧を低減させ、より効率的に発光させることが可能になる。屈折率の値を上記実施の形態で説明したように設定することで、電子注入性を保ちつつ、発光強度差の低減を可能とする。金属電極を第1透明電極11に用いることで、電極性能の向上を図ることが可能となる。本実施の形態に基づいた面発光素子を用いた照明装置は、同程度の発光分布を実現することにより、照明意匠性に優れた照明装置を実現することが可能となる。
以上、各実施の形態における各電界発光素子およびその電界発光素子を用いた照明装置について説明したが、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。したがって、本発明の範囲は請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1,100A,100B,100C,100D,100E,100F,100G,100H,100I,100J,100K,100L,100M,100N 電界発光素子、10 発光層、11 第1透明電極、11a,11b,11c,12a,12b 透明電極、12 第2透明電極、13 第1透明部材、14 第2透明部材、200 照明装置、201 陳列棚、202 商品、210 仕切り板。

Claims (12)

  1. 第1透明電極と、
    第2透明電極と、
    前記第1透明電極と前記第2透明電極とに挟まれた発光層と、
    前記第1透明電極の前記発光層とは反対側の面に設けられる第1透明部材と、
    前記第2透明電極の前記発光層とは反対側の面に設けられる第2透明部材と、を備え、
    前記発光層から見た場合に、前記発光層と前記第1透明電極との界面の反射率が、前記発光層と前記第2透明電極との界面の反射率よりも高くなるように前記第1透明電極と前記第2透明電極との屈折率が選択され、
    前記第1透明部材の屈折率が前記第2透明部材の屈折率よりも高くなるように設けられている、電界発光素子。
  2. 前記第1透明電極は、電子輸送性電極であり、前記第2透明電極は、正孔輸送性電極である、請求項1に記載の電界発光素子。
  3. 前記第1透明電極は、金属薄膜を含む、請求項1または2に記載の電界発光素子。
  4. 前記第1透明電極は、薄膜金属であり、
    前記第2透明電極は、ITOである、請求項1に記載の電界発光素子。
  5. 前記第1透明電極は、前記第1透明部材側がITO、前記発光層側が薄膜金属の2層構造であり、
    前記第2透明電極は、ITOである、請求項1に記載の電界発光素子。
  6. 前記第1透明電極は、前記第1透明部材側がITO、前記発光層側が薄膜金属の2層構造であり、
    前記第2透明電極は、前記第2透明部材側および前記発光層側が導電性樹脂であり、2つの前記導電性樹脂に薄膜金属が挟み込まれる3層構造である、請求項1に記載の電界発光素子。
  7. 前記第1透明電極は、前記第1透明部材側が導電性樹脂、前記発光層側が薄膜金属の2層構造であり、
    前記第2透明電極は、導電性樹脂である、請求項1に記載の電界発光素子。
  8. 前記第1透明電極は、前記第1透明部材側が導電性樹脂、前記発光層側が薄膜金属の2層構造であり、
    前記第2透明電極は、前記第2透明部材側および前記発光層側が導電性樹脂であり、2つの前記導電性樹脂に薄膜金属が挟み込まれる3層構造である、請求項1に記載の電界発光素子。
  9. 前記第1透明電極は、前記第1透明部材側がITO、前記発光層側が導電性樹脂、前記ITOと前記導電性樹脂とに薄膜金属が挟み込まれる3層構造であり、
    前記第2透明電極は、導電性樹脂である、請求項1に記載の電界発光素子。
  10. 前記第1透明電極は、前記第1透明部材側がITO、前記発光層側が薄膜金属の2層構造であり、
    前記第2透明電極は、導電性樹脂である、請求項1に記載の電界発光素子。
  11. 前記第1透明電極は、前記第1透明部材側および前記発光層側が導電性樹脂であり、2つの前記導電性樹脂に薄膜金属が挟み込まれる3層構造であり、
    前記第2透明電極は、導電性樹脂である、請求項1に記載の電界発光素子。
  12. 請求項1から11のいずれかに記載の電界発光素子を有する照明装置。
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