JPWO2013176088A1 - ニトリルの製造方法 - Google Patents

ニトリルの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2013176088A1
JPWO2013176088A1 JP2014516792A JP2014516792A JPWO2013176088A1 JP WO2013176088 A1 JPWO2013176088 A1 JP WO2013176088A1 JP 2014516792 A JP2014516792 A JP 2014516792A JP 2014516792 A JP2014516792 A JP 2014516792A JP WO2013176088 A1 JPWO2013176088 A1 JP WO2013176088A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
nitrile
producing
reaction
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014516792A
Other languages
English (en)
Inventor
健司 八木
健司 八木
賢哉 石田
賢哉 石田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takasago International Corp
Original Assignee
Takasago International Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takasago International Corp filed Critical Takasago International Corp
Priority to JP2014516792A priority Critical patent/JPWO2013176088A1/ja
Publication of JPWO2013176088A1 publication Critical patent/JPWO2013176088A1/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C253/00Preparation of carboxylic acid nitriles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J27/00Catalysts comprising the elements or compounds of halogens, sulfur, selenium, tellurium, phosphorus or nitrogen; Catalysts comprising carbon compounds
    • B01J27/14Phosphorus; Compounds thereof
    • B01J27/16Phosphorus; Compounds thereof containing oxygen, i.e. acids, anhydrides and their derivates with N, S, B or halogens without carriers or on carriers based on C, Si, Al or Zr; also salts of Si, Al and Zr
    • B01J27/18Phosphorus; Compounds thereof containing oxygen, i.e. acids, anhydrides and their derivates with N, S, B or halogens without carriers or on carriers based on C, Si, Al or Zr; also salts of Si, Al and Zr with metals other than Al or Zr
    • B01J27/1802Salts or mixtures of anhydrides with compounds of other metals than V, Nb, Ta, Cr, Mo, W, Mn, Tc, Re, e.g. phosphates, thiophosphates
    • B01J27/1806Salts or mixtures of anhydrides with compounds of other metals than V, Nb, Ta, Cr, Mo, W, Mn, Tc, Re, e.g. phosphates, thiophosphates with alkaline or alkaline earth metals
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C239/00Compounds containing nitrogen-to-halogen bonds; Hydroxylamino compounds or ethers or esters thereof
    • C07C239/08Hydroxylamino compounds or their ethers or esters
    • C07C239/10Hydroxylamino compounds or their ethers or esters having nitrogen atoms of hydroxylamino groups further bound to carbon atoms of unsubstituted hydrocarbon radicals or of hydrocarbon radicals substituted by halogen atoms or by nitro or nitroso groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C255/00Carboxylic acid nitriles
    • C07C255/01Carboxylic acid nitriles having cyano groups bound to acyclic carbon atoms
    • C07C255/06Carboxylic acid nitriles having cyano groups bound to acyclic carbon atoms of an acyclic and unsaturated carbon skeleton
    • C07C255/07Mononitriles
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C255/00Carboxylic acid nitriles
    • C07C255/01Carboxylic acid nitriles having cyano groups bound to acyclic carbon atoms
    • C07C255/32Carboxylic acid nitriles having cyano groups bound to acyclic carbon atoms having cyano groups bound to acyclic carbon atoms of a carbon skeleton containing at least one six-membered aromatic ring
    • C07C255/33Carboxylic acid nitriles having cyano groups bound to acyclic carbon atoms having cyano groups bound to acyclic carbon atoms of a carbon skeleton containing at least one six-membered aromatic ring with cyano groups linked to the six-membered aromatic ring, or to the condensed ring system containing that ring, by saturated carbon chains

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

本発明は、一般式(1)で表されるニトリルの製造方法であって、〔式中、Rは総炭素数3〜20の置換基を有してもよいアルキル基、アルケニル基、ジエニル基、アラルキル基又はアリール基を示す。〕リン酸のアルカリ金属又はアルカリ土類金属塩(触媒A)の存在下、一般式(2)で表されるアルドオキシムを80〜250℃に加熱し、〔式中、Rは前記と同じ意味を示す。〕反応進行と共に生じる水を反応系外へ留去することを含むニトリルの製造方法を提供する。

Description

本発明は、香料として、又は香料、医薬品等の有機合成原料として有用なニトリルを、高収率で、かつ、簡便に製造する方法に関する。
脱水剤を用いてアルドオキシムから対応するニトリルを得る方法として、幾つかの方法が知られている。その代表的な方法としては、例えば(A)アルドオキシムを無水酢酸のような酸無水物と反応させて脱水する方法、(B)アルドオキシムをホスホナイトリック・クロライド(ヘキサクロロ・シクロトリホスファザトリエン)で脱水する方法、及び(C)アルドオキシムをアルカリ金属の水酸化物のような塩基性化合物と反応させて脱水する方法(WO93/02046)が挙げられる。
しかしながら、上記方法(A)を採用した場合、無水酢酸をアルドオキシムと等モルあるいはそれ以上用いる必要があるため原料コストがかかるという欠点があった。また、無水酢酸が最終的に酢酸となるため廃酢酸の処理が必要となる。方法(B)を採用した場合でも、アルドオキシムに対しホスホナイトリック・クロライドを等モル以上使用する必要があるため原料コストが高くなり、更に廃棄物処理の点では無水酢酸以上にコストがかかるという欠点があった。方法(C)を採用した場合、反応温度や反応時間により、生成したニトリル化合物がアミド化合物まで加水分解により変換されてしまうという欠点があった(比較例1〜3参照)。そこで、これらの欠点を回避する方法として、脱水剤として硫酸等の酸を用いる方法が報告されている(特開昭58−096053号公報)。この方法は、使用する酸の量は触媒量でよく、廃棄物が少ない点で、前述の方法に比べて優れた方法である。しかしながら、その適用範囲が制限されるという欠点を有するものであった。すなわち、芳香族のオキシムから収率80%以上でニトリルが得られるものの、脂肪族のオキシムからのニトリルの収率は70%と減少し、該方法は広範囲にわたる実用に供し得るものではなかった。
したがって、本発明の目的は、高収率で、厳密な温度管理が不要であり、かつ、製造経済的見地より極めて有利なニトリルの製造方法を提供することにある。
本発明は、一般式(1)で表されるニトリルの製造方法であって、
Figure 2013176088
〔式中、Rは総炭素数3〜20の置換基を有してもよいアルキル基、アルケニル基、ジエニル基、アラルキル基又はアリール基を示す。〕
リン酸のアルカリ金属又はアルカリ土類金属塩(触媒A)の存在下、一般式(2)で表されるアルドオキシムを80〜250℃に加熱し、
Figure 2013176088
〔式中、Rは前記と同じ意味を示す。〕
反応進行と共に生じる水を反応系外へ留去することを含むニトリルの製造方法を提供する。
以下に本発明を詳細に説明する。
本発明は次の反応式で示される。
Figure 2013176088
(式中、Rは前記と同じ意味を示す)
すなわち、本発明の一般式(1)で表されるニトリルの製造方法は、リン酸のアルカリ金属又はアルカリ土類金属塩(触媒A)の存在下、一般式(2)で表されるアルドオキシムを80〜250℃に加熱し、反応進行と共に生じる水を反応系外へ留去することを含む。
上記一般式(1)及び(2)中、Rで示される基は総炭素数3〜20の置換基を有してもよいアルキル基、アルケニル基、ジエニル基、アラルキル基又はアリール基である。
アルキル基としては、炭素数1〜20のアルキル基が好ましく、炭素数5〜14のアルキル基がより好ましい。アルキル基の具体例としては、ヘプチル基、ノニル基、ウンデシル基、ラウリル基、ミリスチル基等が挙げられる。
アルケニル基としては、炭素数2〜20のアルケニル基が好ましく、炭素数5〜10のアルケニル基がより好ましい。アルケニル基の具体例としては、ペンチニル基、ヘキシニル基、2,6−ジメチル−5−ヘプテニル基、デセニル基等が挙げられる。
ジエニル基としては、炭素数4〜20のジエニル基が好ましく、炭素数5〜10のジエニル基がより好ましい。ジエニル基の具体例としては、2,6−ジメチル−1,5−ジヘプタジエニル基等が挙げられる。
アラルキル基としては、炭素数7〜20のアラルキル基が好ましく、炭素数7〜10のアラルキル基がより好ましい。アラルキル基の具体例としては、ベンジル基、2−フェネチル基、2−スチリル基等が挙げられる。
アリール基としては、炭素数6〜20のアリール基が好ましく、炭素数6〜14のアリール基がより好ましい。アリール基の具体例としては、フェニル基、メチルフェニル基、ジメチルフェニル基、ナフチル基、アントリル基、フェナンスリル基、ビフェニル基、トリル基、キシリル基、メシチル基、メトキシフェニル基、ジメトキシフェニル基、フルオロフェニル基等が挙げられる。
また、これらの基が有することができる置換基としては、シアノ基、ヒドロキシル基、アルコキシル基、ニトロ基、アルコキシカルボニル基、アミド基、ハロゲン原子等が挙げられる。アルコキシル基としては、炭素数1〜20のアルコキシル基が好ましく、炭素数1〜6のアルコキシル基がより好ましい。アルコキシル基の具体例としては、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、2−ブトキシ基、イソブトキシ基、tert−ブトキシ基、n−ペンチルオキシ基、2−メチルブトキシ基、3−メチルブトキシ基、2,2−ジメチルプロピルオキシ基、n−ヘキシルオキシ基、2−メチルペンチルオキシ基、3−メチルペンチルオキシ基、4−メチルペンチルオキシ基、5−メチルペンチルオキシ基等が挙げられる。アルコキシカルボニル基としては、炭素数2〜10のアルコキシカルボニル基が好ましく、炭素数2〜6のアルコキシカルボニル基がより好ましい。アルコキシカルボニル基の具体例としては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、n−プロポキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、n−ブトキシカルボニル基、2−ブトキシカルボニル基、イソブトキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基、n−ペンチルオキシカルボニル基、2−メチルブトキシカルボニル基、3−メチルブトキシカルボニル基、2,2−ジメチルプロピルオキシカルボニル基、n−ヘキシルオキシカルボニル基、2−メチルペンチルオキシカルボニル基、3−メチルペンチルオキシカルボニル基、4−メチルペンチルオキシカルボニル基、5−メチルペンチルオキシカルボニル基等が挙げられる。アミド基としては、炭素数2〜20のアミド基が好ましく、炭素数2〜14のアミド基がより好ましい。アミド基の具体例としては、メチルアミノカルボニル基、ジメチルアミノカルボニル基、ジエチルアミノカルボニル基、ジイソプロピルアミノカルボニル基、シクロヘキシルアミノカルボニル基、フェニルアミノカルボニル基、ジフェニルアミノカルボニル基、ナフチルアミノカルボニル基、フェニルアミノカルボニル基、ベンジルアミノカルボニル基、ジベンジルアミノカルボニル基等が挙げられる。
本発明のニトリルの製造方法に使用される原料化合物であるアルドオキシム(2)は、例えば対応するアルデヒドとヒドロキシルアミンの無機塩とを常法に従って反応させることによって得ることができる。
本発明の製造方法に使用される触媒Aとしては、リン酸のアルカリ金属又はアルカリ土類金属塩から選ばれる1種又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。具体的には、リン酸二水素カリウム、リン酸水素ニカリウム、リン酸三カリウム、リン酸二水素ナトリウム、リン酸水素ニナトリウム、リン酸三ナトリウム、リン酸二水素リチウム、リン酸水素ニリチウム、リン酸三リチウム、第三リン酸マグネシウム、第三リン酸カルシウムム等である。これらの触媒のうち、反応収率の点より、アルカリ金属のリン酸塩を用いることが好ましく、更には製造経済的見地より、リン酸三カリウムを用いることが好ましい。
本発明において、これらの触媒は、原料化合物であるアルドオキシム(2)の重量に対し、総量で0.1〜50重量%、特に0.1〜5重量%用いるのが好ましい。本発明において、アルドオキシム(2)からニトリル(1)を得るための反応温度は80〜200℃であり、100〜160℃であることが好ましい。
本発明において、前記反応の進行と共に生じる水を反応系外へ留出させる手段としては、特に限定されないが、例えば水と共沸し得る溶媒を用いて共沸により除去する手段、反応系内を減圧し蒸発により留去する手段等が高効率のものとして挙げられる。上記水と共沸し得る溶媒としては、例えばベンゼン、トルエン、キシレン、クロルベンゼン、ヘプタン等が挙げられる。
本発明において、アルドオキシム(2)からニトリル(1)を得るための反応は、上記共沸溶媒を用い共沸により水を除去する手段を採用した場合には、通常常圧下で行うことが好ましい。一方、高沸点溶媒を加え減圧下で蒸発により水を留去する手段を採用した場合には、通常200トール以下で行うことが好ましく、60トール以下で行うことがより好ましい。
かくして得られる粗ニトリルを、蒸留、カラムクロマトグラフィー等により精製すれば目的化合物であるニトリル(1)を単離することができる。
本発明により、香料として、又は香料、医薬品等の有機合成原料として有用なニトリルを高収率で、かつ、製造経済的見地より極めて有利に得ることができることから、本発明は香粧品、医薬品等の分野での広範囲な利用が期待できる。
以下、実施例を用いて本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらにより何ら限定されるものではない。
[測定機器]
実施例において得られた化合物の物性の測定には次の機器を用いた。
NMR:DRX500(Bruker社製)
GC/MS:GCMS−QP2010(島津製作所社製)
カラム:RTX−1(長さ30m×内径0.25mm、液相膜厚0.25μm)
ガスクロマトグラフィー純度:GC−4000(GLサイエンス製)
カラム:RTX−1(長さ30m×内径0.25mm、液相膜厚0.25μm)
温度条件:カラム100℃→5℃/min→300℃
注入口250℃、検出器250℃(FID)
尚、GCPはガスクロマトグラフィー純度を表す。
(合成例1)
Figure 2013176088
3L四つ口フラスコにd−シトロネラール500g(3.24mol)、(NH4OH)2SO4 351g(0.66eq)及び水1.5Lを加え、氷冷により5℃で攪拌した。内温10℃以下を保ちながら、50%NaOH水337g(1.3eq)を3時間かけて滴下した。滴下終了後、1時間同温で攪拌した後、GCにより転化率99%を確認し、反応の終点とした。反応液にトルエン250mlを加え、攪拌後分液により水層を除去した。有機層を水500mlで再度洗浄後、エバポレーターにて溶媒を留去し、粗オキシム体543g(GCP=93.7%、収率99%、E:Z=1:1)を得た。
1H-NMR(CDCl3):δ 0.94(d, 3H, J=6.7), 0.96(d, 3H, J=6.7), 1.23(m, 2H), 1.37(m, 2H), 1.60(s, 6H), 1.68(s, 6H), 1.70(m, 2H), 2.02(m, 5H), 2.20(dt, 1H, J=6.1, 8.2), 2.28(m, 1H), 2.37(dt, 1H, J=5.7, 15.9), 5.09(m, 2H), 6.74(t, 1H, J=5.6), 7.42(t, 1H, J=6.5)
13C-NMR(CDCl3):δ 17.63, 19.45, 19.72, 25.41, 25.47, 25.69, 30.53, 30.92, 31.88, 36.40, 36.65, 36.84, 124.30, 124.35, 131.53, 151.63, 152.13
GC/MS(m/e);169(M+), 152, 136, 121, 109, 95, 70, 69, 55, 41
(実施例1)
Figure 2013176088
ディーンスターク水抜き管を取り付けた3L四つ口フラスコに合成例1で得た粗オキシム体543g(3.2mol)、K3PO4 10.9g(2wt%)、キシレン1.6Lを加え、加熱攪拌した。内温142−143℃で還流が始まり、還流状態を2時間維持した(水回収量48.5g)。GCにより転化率100%、選択性95%を確認し、反応の終点とした。ここで、転化率は、{(〔仕込みのオキシム重量〕−〔回収されたオキシム重量〕)/〔仕込みのオキシム重量〕}×100を示し、選択性は、(〔生成したニトリルのモル数〕/〔転化したオキシムのモル数〕)×100を示す。反応液を室温まで冷却後、水543mlを加え、攪拌後分液により水層を除去した。有機層を水543mlで再度洗浄後、エバポレーターにて溶媒を留去した後、蒸留により精製を行い、l−シトロネリルニトリル400.4g(2工程収率81.7%、GCP=99.5%)を得た。
1H-NMR(CDCl3):δ 1.07(d, 3H, J=6.8), 1.34(m, 1H), 1.46(m, 1H), 1.61(s, 3H), 1.69(d, 3H, J=1.0), 1.86(m, 1H), 2.01(m, 2H), 2.24(dd, 1H, J=16.7, 7.0), 2.32(dd, 1H, J=16.7, 5.6), 5.07(m, 1H)
13C-NMR(CDCl3):δ 17.65, 19.35, 24.42, 25,24, 25.65, 29.95, 35.85, 118.83, 123.41, 132.25
GC/MS(m/e);150(M-H), 136, 122, 108, 94, 70, 69, 55, 41, 37
(比較例1)
ディーンスターク水抜き管を取り付けた200mL四つ口フラスコに合成例1で得た粗オキシム体50g(295.4mmol)、KOH 2.0g(4wt%)、トルエン25mlを加え、加熱攪拌した。内温110℃で還流状態を2時間維持した。2時間後、GCにより分析を行い、転化率100%、選択性93%であった。
(比較例2)
ディーンスターク水抜き管を取り付けた200mL四つ口フラスコに合成例1で得た粗オキシム体50g(295.4mmol)、KOH 2.0g(4wt%)、トルエン25mlを加え、加熱攪拌した。内温110℃で還流状態を3時間維持した。3時間後、GCにより分析を行い、転化率100%、選択性89%であった。比較例1と比べて選択性が減少しているのは、反応時間が長くなることで、ニトリル化合物がアミド化合物まで加水分解されたことによる。
(比較例3)
ディーンスターク水抜き管を取り付けた200mL四つ口フラスコに合成例1で得た粗オキシム体50g(295.4mmol)、KOH 2.0g(4wt%)、トルエン25mlを加え、加熱攪拌した。内温120−124℃で還流状態を2時間維持した。2時間後、GCにより分析を行い、転化率99%、選択性80%であった。比較例1と比べて選択性が減少しているのは、反応温度が高くなることで、ニトリル化合物がアミド化合物まで加水分解されたことによる。
(実施例2)
Figure 2013176088
ディーンスターク水抜き管を取り付けた3L四つ口フラスコに3−(4−イソプロピルフェニル)−2−メチルプロパナールオキシム202g(0.98mol)、K3PO4 8g(4wt%)、キシレン600mLを加え、加熱攪拌した。内温138−140℃で還流が始まり、還流状態を6時間維持した(水回収量12.5g)。GCにより転化率99%、選択性88%を確認し、反応の終点とした。反応液を室温まで冷却後、水200mlを加え、攪拌後分液により水層を除去した。有機層を水200mlで再度洗浄後、エバポレーターにて溶媒を留去した後、蒸留により精製を行い、ニトリル体を得た(収率87%)。
1H-NMR(CDCl3):δ 1.24(d, 6H, J=7.0), 1.32(d, 3H, J=6.9), 2.81(m, 2H), 2.906(m, 2H), 7.15(m, 2H), 7.19(m, 2H)
13C-NMR(CDCl3):δ 17.61, 23.94, 27.55, 33.72, 39.61, 122.66, 126.73, 128.95, 134.14, 147.83
GC/MS(m/e);187(M+), 172, 155, 145, 133, 117, 105, 91, 77, 65, 51, 41
(実施例3)
Figure 2013176088
ディーンスターク水抜き管を取り付けた3L四つ口フラスコに3−(4−tert−ブチルフェニル)−2−メチルプロパナールオキシム202g(0.92mol)、K3PO4 8g(4wt%)、キシレン600mLを加え、加熱攪拌した。内温138−140℃で還流が始まり、還流状態を6時間維持した(水回収量12.2g)。GCにより転化率99%、選択性91%を確認し、反応の終点とした。反応液を室温まで冷却後、水200mlを加え、攪拌後分液により水層を除去した。有機層を水200mlで再度洗浄後、エバポレーターにて溶媒を留去した後、蒸留により精製を行い、ニトリル体を得た(収率90%)。
1H-NMR(CDCl3):δ 1.31(s, 9H), 1.32(d, 3H, J=6.8), 2.81(m, 2H), 2.91(m, 1H), 7.16(m, 2H), 7.35(m, 2H)
13C-NMR(CDCl3):δ 17.62, 27.49, 31.29, 34.42, 39.48, 122.65, 125.55, 128.68, 133.76, 150.07
GC/MS(m/e);201(M+), 186, 169, 159, 147, 131, 117, 105, 91, 77, 65, 44, 41

Claims (5)

  1. 一般式(1)で表されるニトリルの製造方法であって、
    Figure 2013176088
    〔式中、Rは総炭素数3〜20の置換基を有してもよいアルキル基、アルケニル基、ジエニル基、アラルキル基又はアリール基を示す。〕
    リン酸のアルカリ金属又はアルカリ土類金属塩(触媒A)の存在下、一般式(2)で表されるアルドオキシムを80〜250℃に加熱し、
    Figure 2013176088
    〔式中、Rは前記と同じ意味を示す。〕
    反応進行と共に生じる水を反応系外へ留去することを含むニトリルの製造方法。
  2. 触媒AがK3PO4である、請求項1記載のニトリルの製造方法。
  3. 触媒Aの使用量がアルドオキシムに対し0.1〜50重量%である、請求項1又は2記載のニトリルの製造方法。
  4. 反応進行と共に生じる水を反応系外へ留去する手段が水と共沸し得る溶媒を用いる共沸である、請求項1〜3のいずれか1項記載のニトリルの製造方法。
  5. 反応進行と共に生じる水を反応系外へ留去する手段が反応系内減圧下での蒸発である、請求項1〜4のいずれか1項記載のニトリルの製造方法。
JP2014516792A 2012-05-21 2013-05-20 ニトリルの製造方法 Pending JPWO2013176088A1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014516792A JPWO2013176088A1 (ja) 2012-05-21 2013-05-20 ニトリルの製造方法

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012115488 2012-05-21
JP2012115488 2012-05-21
JP2014516792A JPWO2013176088A1 (ja) 2012-05-21 2013-05-20 ニトリルの製造方法
PCT/JP2013/063960 WO2013176088A1 (ja) 2012-05-21 2013-05-20 ニトリルの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPWO2013176088A1 true JPWO2013176088A1 (ja) 2016-01-14

Family

ID=49623778

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014516792A Pending JPWO2013176088A1 (ja) 2012-05-21 2013-05-20 ニトリルの製造方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US9233916B2 (ja)
EP (1) EP2853526A4 (ja)
JP (1) JPWO2013176088A1 (ja)
WO (1) WO2013176088A1 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998005630A1 (en) * 1996-08-08 1998-02-12 Alliedsignal Inc. Process for the preparation of organic nitriles
JP2000344723A (ja) * 1999-06-02 2000-12-12 Kao Corp ニトリルの製造方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5896053A (ja) 1981-12-02 1983-06-07 Sumitomo Chem Co Ltd ニトリル類の製造法
US4456562A (en) 1981-12-02 1984-06-26 Sumitomo Chemical Company, Limited Process for producing nitriles
WO1993002046A1 (en) 1991-07-25 1993-02-04 Kao Corporation Process for producing nitrile
US5457222A (en) 1991-07-25 1995-10-10 Kao Corporation Process for producing nitrile

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998005630A1 (en) * 1996-08-08 1998-02-12 Alliedsignal Inc. Process for the preparation of organic nitriles
JP2000344723A (ja) * 1999-06-02 2000-12-12 Kao Corp ニトリルの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
US9233916B2 (en) 2016-01-12
WO2013176088A1 (ja) 2013-11-28
US20150148558A1 (en) 2015-05-28
EP2853526A1 (en) 2015-04-01
EP2853526A4 (en) 2016-02-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Zafrani et al. Diethyl bromodifluoromethylphosphonate: a highly efficient and environmentally benign difluorocarbene precursor
JPH10279506A (ja) ビスヒドロキシメチル化合物の製造方法
Ouyang et al. A Clean, Facile and Practical Synthesis of α‐Oxoketene S, S‐Acetals in Water
JP2009035496A (ja) β−ニトロスチレン化合物の製造方法
JP2004527577A5 (ja)
WO2016078505A1 (zh) 芴乙酮衍生物的制备方法
JP5930930B2 (ja) メチレンジスルホニルクロライド化合物、メチレンジスルホン酸化合物およびメチレンジスルホネート化合物の製造方法
WO1993002046A1 (en) Process for producing nitrile
JPWO2013176088A1 (ja) ニトリルの製造方法
CN108689874B (zh) 一种制备2-芳基丙二酰胺的方法及其应用
TW201441183A (zh) 製備4-鹵烷基-3-巰基-取代之2-羥基苯甲酸衍生物
JP4800532B2 (ja) アシル化1,3−ジカルボニル化合物の製法
JP4592158B2 (ja) カルボン酸アリールエステルの製造方法
JP5324208B2 (ja) ジアルキルチオジグリコレートの製造方法
JP4032861B2 (ja) β−オキソニトリル誘導体又はそのアルカリ金属塩の製法
JP3563424B2 (ja) 4h−ピラン−4−オンの製造方法
JP2000344723A (ja) ニトリルの製造方法
JP3962467B2 (ja) 1,4−ジヒドロキシ−2−ナフトエ酸アリールエステル類の製造方法
US6603034B2 (en) Preparation of organozinc halides from reactive halogen compounds and their use
JP2005289988A (ja) アミノ化合物の製造法
JP2008503452A (ja) 無水アルキルホスホン酸類でのアルデヒドオキシム類から水の脱離によるニトリル類の製造方法
JP4663105B2 (ja) 2−スルホニル−4−オキシピリジン誘導体の製造方法
JP2008533099A (ja) 5−ハロ−2,4,6−トリフルオロイソフタル酸の製造方法
JP4171965B2 (ja) 4,4−ジフルオロ−3−ブテン−1−オール誘導体の製造法
JP4368494B2 (ja) カルボン酸3級アルキルエステルの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160316

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170313

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170913