JPWO2013161250A1 - ストロボ装置およびそれを備える撮像装置 - Google Patents

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Abstract

本発明のストロボ装置は、ストロボ本体部と、発光部と、発光部を鉛直方向に駆動する第1駆動部を含む鉛直方向角度情報を検出する鉛直方向角度検出部を有する鉛直方向可変部と、発光部を水平方向に駆動する第2駆動部を含む水平方向角度情報を検出する水平方向角度検出部を有する水平方向可変部と、距離情報を得る距離測定部と、撮像部と、被写体認識情報を形成する被写体認識部と、駆動制御部と、を備える。そして、駆動制御部は鉛直方向角度情報、水平方向角度情報、距離情報や被写体認識情報に基づいて、第1駆動部と第2駆動部の動作を制御する。これにより、移動する被写体に対してもシャッターチャンスを逃さないストロボ装置を実現する。

Description

本発明は、被写体を撮影する撮像装置に装着されるストロボ装置に関し、特に発光部の閃光放電管から発せられるストロボ光の照射方向を自動的に制御するストロボ装置およびそれを備える撮像装置に関する。
従来から、被写体を撮影する撮像装置に装着されるストロボ装置を複数個用いて被写体を撮影する多灯ストロボ撮影が行われている。このとき、それぞれのストロボ装置は、被写体に対して適切な位置、例えば被写体の正面側や背面側、上下方向側、左右方向側などに配置される。
しかしながら、複数のストロボ装置でストロボ撮影する場合、撮影者は、それぞれのストロボ装置の照射方向を調整する必要があった。そのため、撮影者が、調整しようとしているストロボ装置の傍まで移動して、対応するストロボ装置の照射方向を所望の方向に変更しなければならなかった。
また、従来から、より自然な画像を得るために、ストロボ装置の発光部からのストロボ光を天井や壁などの反射体に照射して拡散させ、被写体を間接的に照明して撮影するバウンス撮影が行われている。しかし、バウンス撮影時においても、バウンス状態を調整する場合、多灯ストロボ撮影時と同様に、撮影者が調整するストロボ装置まで移動しなければならなかった。なお、通常のバウンス撮影は、ストロボ装置の発光部の開口部と被写体とを正対させず、天井や壁などの反射体のある所望の方向に向けて、発光部からの放射光を照射して撮影する。
そこで、発光部が常に反射体のある方向に向いてストロボ光を照射できるように、撮影レンズの光軸方向である撮影方向とストロボ光を照射する照射方向(反射体のある所望の方向)とのなすバウンス角を自動的に制御部で制御するストロボ装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、移動する被写体(人物などの照射目標)を追尾する、という観点から、舞台などの会場における照明部として照射方向を自動で制御する自動追尾照明装置なども提案されている(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、特許文献1に記載のストロボ装置を有する撮影装置は、まず、反射体と被写体とにそれぞれ撮像装置の撮像レンズを向けてオートフォーカス測距する。そして、反射体と被写体との距離に基づいて撮像装置に内蔵されているストロボ装置のバウンス角を設定するように構成されている。そのため、被写体を撮影する撮像装置に装着されるストロボ装置、あるいは多灯ストロボ撮影時に複数個の1つとして使用される、いわゆる独立した単体のストロボ装置に関しては開示されていない。
また、特許文献2に記載の自動追尾照明装置は、基本構成として、それぞれ独立して設けられ、かつ独立して駆動されることにより照射方向が制御される照明部と、撮像方向が制御される撮像部とを備えている。そして、照射方向と撮像方向の両者を撮像部の映像から得た被写体(照射目標)の座標特定情報などに基づいて被写体に正対させるように追尾制御するように構成されている。そのため、被写体を撮影する撮像装置に装着されるストロボ装置や、多灯ストロボ撮影における複数個の1つの独立したストロボ装置に関して開示するものではない。
したがって、特許文献1および特許文献2のいずれも、複数のストロボ装置や照明部を用いた多灯ストロボ撮影時やバウンス撮影時において、例えば撮影意図により被写体を移動させて、ストロボ装置や照明部自体の照射方向を調節・変更する場合、都度、撮影者がストロボ装置や照明部まで移動しなければならない。そのため、多灯ストロボ撮影時などにおけるストロボ装置や照明部などの設定に手間がかかる。その結果、シャッターチャンスを逸してしまうなどの課題があった。
特開2009−163179号公報 特許第3271900号公報
上記課題を解決するために、本発明のストロボ装置は、被写体を撮影する撮像装置に装着されるストロボ本体部と、発光部と、発光部を鉛直方向に駆動する第1駆動部を含む発光部の鉛直方向の角度を変更する鉛直方向可変部と、発光部を水平方向に駆動する第2駆動部を含む発光部の水平方向の角度を変更する水平方向可変部と、を備える。さらに、被写体までの距離情報を得る距離測定部と、被写体を含む撮影領域を撮像する撮像部と、撮像部による撮影領域の画像情報から被写体を特定、かつ認識する被写体認識情報を形成する被写体認識部と、ストロボ本体部に対する発光部の鉛直方向の角度および水平方向の角度を被写体の移動に応じて制御する駆動制御部と、を備える。そして、鉛直方向可変部は、さらに発光部の鉛直方向の鉛直方向角度情報を検出する鉛直方向角度検出部を備え、水平方向可変部は、さらに発光部の水平方向の水平方向角度情報を検出する水平方向角度検出部を備え、駆動制御部は、発光部の鉛直方向角度情報および水平方向角度情報、ならびに距離情報と被写体認識情報とに基づいて、第1駆動部および第2駆動部の動作を制御する構成を有する。
これにより、ストロボ光の照射方向を自動的に所望の方向に制御できるストロボ装置において、ストロボ光の照射方向を、現在の被写体位置に対して設定された照射方向から、被写体の移動を追尾して移動後の被写体位置に対する照射方向に変更設定することができる。その結果、シャッターチャンスを逃すことがないストロボ装置を実現できる。
また、ストロボ光の照射方向を無線などの遠隔操作によって現在の被写体位置に適した所望の照射方向に撮影者の操作で任意に変更することができる。そのため、ストロボ装置から離れた場所から撮影を行う場合、撮影者はストロボ装置の設置場所に移動せずに、ストロボ装置の照射方向を移動前の被写体に対応した所定方向に変更できる。これにより、特に複数のストロボ装置を有する撮像装置の場合、それぞれのストロボ装置の照射方向角度を遠隔位置から変更できる。その結果、撮影時の準備時間を大きく短縮できる。
また、本発明の撮像装置は、上記ストロボ装置を備える。これにより、シャッターチャンスを逃さず、操作性や作業性が低下しない、適切なタイミングで撮影できる撮像装置を実現できる。
図1は、本発明の実施の形態1に係るストロボ装置の構成を示す概略側面図である。 図2は、同実施の形態に係るストロボ装置の概略上面図である。 図3Aは、同実施の形態に係るストロボ装置が設定可能な上下方向の照射範囲を説明する説明図である。 図3Bは、同実施の形態に係るストロボ装置が設定可能な左右方向の照射範囲を説明する説明図である。 図4Aは、同実施の形態に係るストロボ装置を用いての多灯ストロボ撮影時における上方からの撮影状態を説明する概略図である。 図4Bは、同実施の形態に係る撮像画像のイメージ図である。 図5は、本発明の実施の形態2に係るストロボ装置の構成を示す概略側面図である。
以下、本発明の実施の形態に係るストロボ装置およびそれを備える撮像装置について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(実施の形態1)
以下に、本発明の実施の形態のストロボ装置およびストロボ装置を備えた撮像装置について、図1から図3Bを用いて説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係るストロボ装置の構成を示す概略側面図である。図2は、同実施の形態に係るストロボ装置の概略上面図である。図3Aは、同実施の形態に係るストロボ装置が設定可能な上下方向の照射範囲を説明する説明図である。図3Bは、同実施の形態に係るストロボ装置が設定可能な左右方向の照射範囲を説明する説明図である。
図1に示すように、本実施の形態のストロボ装置1は、少なくとも、例えば矩形状に形成された筐体からなるストロボ本体部2と、発光部3とから構成されている。発光部3は、ストロボ本体部2に対して鉛直方向および水平方向に回転可能に連結される。そして、発光部3は、内蔵された閃光放電管3aが発する光をストロボ光として、外部の、例えば被写体H(図4A参照)へ照射する。
また、ストロボ装置1は、鉛直方向可変機構4aと、第1駆動部4b(鉛直方向駆動モータ)と、鉛直方向角度検出部4cなどから構成される、発光部3の鉛直方向の角度を変更する鉛直方向可変部4を備えている。鉛直方向可変機構4aは、ストロボ本体部2に対して発光部3を鉛直方向に可動する。第1駆動部4bは、鉛直方向可変機構4aを駆動する。鉛直方向角度検出部4cは、発光部3の鉛直方向の角度を検出して鉛直方向角度情報を出力・記憶する。
そして、ストロボ装置1は、水平方向可変機構5aと、第2駆動部5b(水平方向駆動モータ)と、水平方向角度検出部5cなどから構成される、発光部3の水平方向の角度を変更する水平方向可変部5を備えている。水平方向可変機構5aは、ストロボ本体部2に対して発光部3を水平方向に可動する。第2駆動部5bは、水平方向可変機構5aを駆動する。水平方向角度検出部5cは、発光部3の水平方向の角度を検出して水平方向角度情報を出力・記憶する。
さらに、ストロボ装置1は、距離測定部6と、撮像部7と、被写体認識部8と、駆動制御部9と、を備えている。距離測定部6は、ストロボ本体部2または発光部3に設けられ、被写体Hまでの距離情報を得る。撮像部7は、ストロボ本体部2に設けられ、被写体Hを含む撮影領域を撮像する。被写体認識部8は、撮像部7による撮影領域の画像情報から被写体Hを特定、かつ認識し、被写体認識情報を形成する。駆動制御部9は、発光部3の鉛直方向角度情報および水平方向角度情報、ならびに距離情報と被写体認識情報などに基づいて、第1駆動部4bおよび第2駆動部5bの動作を制御する。これにより、ストロボ本体部2に対する発光部3の鉛直方向角度および水平方向角度を被写体Hの移動に応じて制御することができる。
また、図1に示すように、ストロボ本体部2の上面2a側には、発光部3が回転可能に連結されている。さらに、ストロボ本体部2の下面2b側には、撮像装置と連結するための連結部X(図示せず)が設けられている。そして、ストロボ本体部2の正面2cが、撮像装置の撮影方向B(撮像レンズの光軸方向)を向くように連結部Xを介して撮像装置に連結されている。
また、発光部3は、例えば略矩形状(矩形状を含む)に形成された筐体からなり、筐体の一方の面3c側には閃光放電管3aが発光した光を被写体Hへ照射する開口部3bを備えている。そして、発光部3は、鉛直方向可変部4を介して、開口部3bの鉛直方向Aに対する傾斜角度を変更することにより、ストロボ光が照射される照射方向Cが変更できるように構成されている。
また、図3Aや図3Bに示すように、ストロボ装置1の鉛直方向可変部4と水平方向可変部5は、ストロボ本体部2と発光部3とを回転可能に連結する。
具体的には、鉛直方向可変部4(図2参照)は、上述したように、ストロボ本体部2の幅方向D(図2参照)に沿って設けられる横軸Yを中心に鉛直方向Aに回転可能な鉛直方向可変機構4aと、鉛直方向可変機構4aを駆動する第1駆動部4bとを備えている。
そして、鉛直方向可変機構4aは、図3Aに示すように、発光部3の鉛直方向Aの角度を、例えば180度の範囲で回転させるように設けられている。つまり、鉛直方向可変機構4aは、通常の照射方向角度(発光部3が通常撮影位置P1にあるときの角度)と、例えば撮影者(ユーザ)によって設定される、通常の照射方向角度とは異なる所望の照射方向角度(例えば発光部3がバウンス撮影位置P2にあるときの角度)を含んで鉛直方向Aに180度の回転角度を有している。
一方、水平方向可変部5(図1参照)は、ストロボ本体部2の上下方向E(高さ方向)に設けられる縦軸Zを中心に水平方向Fに回転可能な水平方向可変機構5aと、水平方向可変機構5aを駆動する第2駆動部5bとを備えている。
そして、水平方向可変機構5aは、図3Bに示すように、発光部3を水平方向Fにおいて左右方向に、例えば180度の角度の範囲で回転させるように設けられている。
また、図1を用いて上述したように、鉛直方向可変部4は、鉛直方向可変機構4aを駆動する鉛直方向駆動モータである第1駆動部4bと、例えばXYZ軸の3方向の加速度を検出する3軸加速度センサを含んで構成された鉛直方向角度検出部4cとを備え、鉛直方向角度情報を検出および出力する機能を有している。ここで、3軸加速度センサは、静止時の重力加速度を検出することにより、発光部3の鉛直方向の照射方向角度(発光部3の姿勢)を検出する。なお、3軸加速度センサ以外に、ストロボ本体部2に対する発光部3の鉛直方向の相対的な回転位置を検出できるボリューム構成(例えば、可変抵抗器など)を、鉛直方向角度検出部4cとして使用してもよい。
一方、水平方向可変部5は、水平方向可変機構5aを駆動する水平方向駆動モータである第2駆動部5bと、例えば磁場(磁界)の大きさ・方向を検出する地磁気センサを含んで構成された水平方向角度検出部5cとを備え、水平方向角度情報を検出および出力する機能を有している。ここで、地磁気センサは、発光部3が向いている方位を検出することにより、発光部3の水平方向の照射方向角度(発光部3の姿勢)を検出する。なお、地磁気センサ以外に、ストロボ本体部2に対する発光部3の水平方向の相対的な回転位置を検出するボリューム構成(例えば、可変抵抗器など)を、水平方向角度検出部5cとして使用してもよい。
また、図1に示す距離測定部6は、ストロボ本体部2(または発光部3)に設けられ、例えば被写体に向けて少光量の光を発し、その光が被写体で反射して戻ってくるまでの時間を測定するなどの周知の方法により、被写体までの距離情報を得る。
また、撮像部7は、ストロボ本体部2の正面2c側に設けられ、被写体を含む撮影領域を撮像する。そして、撮像部7は、撮影領域の画像信号を定期的な静止画ベースもしくは動画ベースで画像情報として出力する。
また、被写体認識部8は、撮像部7による撮影領域の画像情報から被写体を特定、かつ認識する被写体認識情報を形成する。具体的には、まず、例えば画像情報から被写体の姿(形状)を認識して記憶する。そして、この時の撮像画面の上記撮影領域内での形状の大きさと記憶領域の位置から演算により被写体認識情報(例えば、撮影領域内で動くものがターゲットであるなどの情報)を形成する。なお、被写体認識部8は、被写体認識情報を形成するための画像情報の取得ならびに演算を、例えば定期的に行うように構成される。
また、図1に示す駆動制御部9は、発光部3の鉛直方向角度情報および水平方向角度情報、ならびに距離情報と被写体認識情報とに基づいて、第1駆動部4bおよび第2駆動部5bの動作を制御する。これにより、ストロボ本体部2に対する発光部3の鉛直方向角度および水平方向角度を被写体の移動に応じて制御できる。
また、図1に示す操作部10は、ストロボ本体部2の背面2d側に設けられ、ストロボ本体部2に対する発光部3の鉛直方向および水平方向の角度を設定する機能を備えている。具体的には、例えば撮影を開始する前に、発光部3の鉛直方向角度および水平方向角度を、移動前の現在の被写体の位置に対応して、撮影者が自身の意図に基づいて任意に決定した角度に、操作部10で設定できる。
さらに、本実施の形態のストロボ装置1の操作部10は、動作モードを切り替え設定できる機能を備えている。すなわち、動作モードとして、以下で詳細に説明する自動追尾モードや、通常バウンス撮影モードを設定できる。通常バウンス撮影モードは、詳細には説明しないが、駆動制御部9が操作部10の動作のみによって制御され、撮影者の意図する方向、例えば被写体と正対する方向やその他の任意の方向に発光部3の照射方向を制御するモードである。この場合、通常バウンス撮影モードは、撮影位置を変更してストロボ装置と被写体との位置が変更された場合、その変更内容に応答して発光部3の照射方向が自動的に制御される自動バウンス撮影モードを想定している。
そして、本実施の形態のストロボ装置1は、先の2つの自動追尾モードと通常バウンス撮影モードのいずれかのモード時を前提として、駆動制御部9が発光部3の鉛直方向角度情報および水平方向角度情報、ならびに距離情報と被写体認識情報とに基づいて制御される。これにより、ストロボ本体部2に対する発光部3の鉛直方向角度および水平方向角度が被写体の移動に応じて制御される。
以上で説明したように、本実施の形態のストロボ装置1およびストロボ装置1を備えた撮像装置が構成される。
つぎに、本実施の形態に係るストロボ装置1の被写体を自動追尾する自動追尾モードの動作について、図4Aと図4Bを用いて説明する。なお、以下では、動作事例として、多灯ストロボ撮影を実施する場合を想定して説明する。
図4Aは、同実施の形態に係るストロボ装置を用いて多灯ストロボ撮影時における上方からの撮影状態を説明する概略図である。図4Bは、同実施の形態に係る撮像画像のイメージ図である。
まず、多灯ストロボ撮影を行う場合、ストロボ装置1は、初期状態が設定される。すなわち、発光部3は、図4Aに示す被写体Hとの位置関係において、撮影者の意図する照明状態を実現できるように、発光部3の照射方向を操作部10を介して駆動制御部9で制御する。これにより、ストロボ装置1の初期状態が設定される。
このとき、鉛直方向角度検出部4cおよび水平方向角度検出部5cは、設定された初期状態における発光部3のストロボ本体部2に対する鉛直方向角度情報および水平方向角度情報を出力する。さらに、鉛直方向角度検出部4cおよび水平方向角度検出部5cは、設定された初期状態を基準角度情報として記憶するとともに、駆動制御部9に供給する。
また、同時に、距離測定部6および撮像部7が動作する。具体的には、図4Aに示すように、例えば発光部3が撮影者により被写体Hに正対するように制御された場合、距離測定部6は、被写体Hまでの距離d1を測定して距離情報として出力するとともに、記憶する。このとき、撮像部7は、図4Bに示す被写体Hを含む撮影領域の画像、すなわち正面に被写体Hが位置する画像情報を形成する。
そして、撮像部7は、撮影領域の画像情報を被写体認識部8に出力する。このとき、被写体認識部8は、形成(入力)された画像情報から被写体Hの形状および画像内での位置を検出する。これにより、被写体認識部8は、被写体Hを特定して認識する被写体認識情報を形成して、記憶する。
なお、上記距離測定部6および撮像部7などの動作は、後述する操作部10で自動追尾モードに設定することにより、例えば所定のタイミングで繰返し行われる。そして、初期状態の被写体Hに対応した距離情報および被写体認識情報は駆動制御部9に供給される。
また、上記では、初期状態として、被写体Hに発光部3が正対した状態を例に説明したが、これに限られない。例えば、所望のバウンス状態を得るために被写体Hに正対しない状態などを想定して、初期状態として設定してもよい。
つぎに、上記のような初期状態に設定した後、撮影者(ユーザ)は、操作部10で自動追尾モードを設定する。これにより、多灯ストロボ撮影の準備が完了し、撮影者が実際の撮影を実施できる状態になる。
以下に、多灯ストロボ撮影を実施中に、例えば撮影者の意図により、被写体Hを移動させた場合のストロボ装置1の動作について、説明する。具体的には、図4A内で実線で示した被写体Hの現在の位置から破線で示した被写体H1の位置に移動させた場合を例に、説明する。
上述したように、ストロボ装置1の距離測定部6および撮像部7は、所定のタイミングで繰返し動作している。そのため、図4Aに示すように、被写体Hの移動に応答して、距離測定部6は移動した後の被写体H1までの距離d2を測定して距離情報として出力し、記憶する。
また、撮像部7は、撮影領域の画像情報を形成し、被写体認識部8に出力する。被写体認識部8は、撮像部7からの画像情報より図4B中に破線で示した撮像画面内における被写体H1の形状および画面内での位置を検出して、移動後の被写体認識情報として形成し、記憶する。
そして、被写体の移動後の距離情報および被写体認識情報は、駆動制御部9に供給される。このとき、駆動制御部9は、初期状態の設定時に、鉛直方向角度検出部4cおよび水平方向角度検出部5cで検出した、発光部3のストロボ本体部2に対する鉛直方向角度情報および水平方向角度情報を、初期状態を示す基準角度情報として受けている。そこで、駆動制御部9は、初期状態を示す基準角度情報と、移動後の被写体H1の距離情報および被写体認識情報を含めて演算する。そして、駆動制御部9は、発光部3の鉛直方向および水平方向の移動角度情報を形成し出力する。これにより、移動後の被写体H1に対して、初期状態で設定した撮影者の意図に沿った被写体H1と発光部3の状態を設定することができる。
このとき、駆動制御部9が形成し出力する発光部3の移動角度情報は、具体的には第1駆動部4b、第2駆動部5bを動作させるための駆動制御信号である。そして、駆動制御部9が出力した移動角度情報に基づいて、第1駆動部4bおよび第2駆動部5bが駆動され、鉛直方向可変機構4aおよび水平方向可変機構5aが起動される。これにより、発光部3は、鉛直方向および水平方向に駆動される。その結果、例えば図4A中に破線3Aで示したような位置に発光部3が駆動される。
つまり、発光部3の移動により、発光部3と移動後の被写体H1の関係は、撮影者が設定した初期状態における被写体Hと発光部3との関係が維持される。その結果、発光部3のストロボ光の照射方向は被写体Hの移動に追尾して変更されたことになる。
以上により、被写体の移動に追尾して発光部の角度が変更できるストロボ装置1およびそれを備える撮像装置が実現できる。
なお、上記実施の形態では、ストロボ装置1が操作部10を備えた例で説明したがこれに限らず、操作部10を省略した構成としてもよい。この場合、例えば、まずストロボ装置1の動作を開始させる電源スイッチの投入により自動追尾モードが常に設定されるように構成する。そして、電源スイッチ投入前に、撮影者が発光部3を直接保持して手動により、発光部3の初期状態を設定する構成としてもよい。これにより、発光部3をすばやく初期状態に設定してシャッターチャンスを逃さずに被写体を撮像できる。
(実施の形態2)
以下に、本発明の実施の形態2に係るストロボ装置について、図5を用いて説明する。
図5は、本発明の実施の形態2に係るストロボ装置の構成を示す概略側面図である。
本実施の形態のストロボ装置11は、被写体認識部8に、さらに表示部12および情報形成部13を設けた点で、実施の形態1のストロボ装置1と異なる。なお、実施の形態1のストロボ装置1と同様の構成には同一の符号を振り、説明を省略する。
すなわち、図5に示すように、本実施の形態のストロボ装置11の表示部12は、ストロボ本体部2に形成され、撮像部7による撮像画像を表示する。また、情報形成部13は、表示部12に表示された被写体の画像部分に接触することにより、被写体を特定し、認識する被写体認識情報を形成する機能を有している。
以下に、多灯ストロボ撮影を実施中に、例えば撮影者の意図により、被写体Hを移動させた場合のストロボ装置11の動作について、図4Aと図4Bを参照しながら説明する。
なお、本実施の形態のストロボ装置11も、上記のような被写体認識部8を備えるため、多灯ストロボ撮影を行う場合の動作は、基本的には、実施の形態1のストロボ装置1とほぼ同等である。
つまり、まず、実施の形態1と同様に、ストロボ装置11の初期状態が設定される。すなわち、発光部3は、図4Aに示す被写体Hとの位置関係において、撮影者の意図する照明状態を実現できるように、発光部3の照射方向を操作部10を介して駆動制御部9で制御する。これにより、ストロボ装置11の初期状態が設定される。
このとき、鉛直方向角度検出部4cおよび水平方向角度検出部5cは、設定された初期状態における発光部3のストロボ本体部2に対する鉛直方向角度情報および水平方向角度情報を出力する。さらに、鉛直方向角度検出部4cおよび水平方向角度検出部5cは、設定された初期状態を基準角度情報として記憶するとともに、駆動制御部9に供給する。
また、同時に、距離測定部6および撮像部7が動作する。具体的には、図4Aに示すように、距離測定部6は、被写体Hまでの距離d1を測定して距離情報として出力するとともに、記憶する。このとき、撮像部7は、図4Bに示す被写体Hを含む撮影領域の画像、すなわち正面に被写体Hが位置する画像情報を形成する。
つぎに、上記撮影領域の画像情報は被写体認識部8の表示部12に供給される。そして、表示部12は、図4Bに示すような被写体Hを含む撮影領域画像を表示する。
このとき、表示部12が表示している画像情報内の被写体Hの画像部分に接触することにより、被写体Hを特定する。これにより、情報形成部13が動作して被写体Hを特定し、認識して被写体認識情報が形成される。
つまり、本実施の形態のストロボ装置11は、表示部12に表示された画像内の被写体画像部分に接触し、特定することによる情報形成部13の動作で、被写体認識情報を形成する。この点において、被写体Hの形状および画像内での位置から被写体認識情報を形成する実施の形態1とは異なる。
なお、上記距離測定部6および撮像部7などの動作は、実施の形態1と同様に、例えば所定のタイミングで繰返し行われる。そして、初期状態の被写体Hに対応した距離情報および被写体認識情報は駆動制御部9に供給される。
上記により、ストロボ装置11の初期状態が設定される。
つぎに、上記のような初期状態に設定した後、撮影者(ユーザ)は、操作部10で自動追尾モードを設定する。これにより、多灯ストロボ撮影の準備が完了し、撮影者が実際の撮影を実施できる状態になる。
以下に、多灯ストロボ撮影を実施中に、例えば撮影者の意図により、被写体Hを移動させた場合のストロボ装置11の動作について、説明する。具体的には、図4A内で実線で示した被写体Hの現在の位置から破線で示した被写体H1の位置に移動させた場合を例に、説明する。
まず、実施の形態1と同様に、ストロボ装置11の距離測定部6は、図4Aに示すように、被写体Hの移動に応答して、移動した後の被写体H1までの距離d2を測定して距離情報として出力し、記憶する。
また、撮像部7は、図4B中に破線で示した、移動後の被写体H1を含む画像情報を形成する。
このとき、本実施の形態のストロボ装置11では、被写体認識部8の表示部12および情報形成部13により被写体Hが初期状態の画像上で特定されている。そのため、被写体の移動に追従して、移動後の被写体H1に基づく情報が被写体認識情報として形成され、記憶される。
そして、被写体の移動後の距離情報および被写体認識情報は、駆動制御部9に供給される。
つぎに、駆動制御部9は、実施の形態1と同様に動作する。すなわち、駆動制御部9は、供給された各種の情報に基づいて、発光部3の鉛直方向および水平方向の移動角度情報を形成し、出力する。これにより、移動後の被写体H1に対して、初期状態で設定した撮影者の意図に沿った被写体H1と発光部3の状態を設定することができる。
そして、駆動制御部9が出力した移動角度情報に基づいて、第1駆動部4bおよび第2駆動部5bが駆動され、鉛直方向可変機構4aおよび水平方向可変機構5aが起動される。これにより、発光部3は、鉛直方向および水平方向に駆動される。
つまり、発光部3の移動により、発光部3と移動後の被写体H1の関係は、撮影者が設定した初期状態における被写体Hと発光部3との関係が維持される。その結果、発光部3のストロボ光の照射方向は被写体Hの移動に追尾して変更されたことになる。
以上により、被写体の移動に追尾して発光部の角度が変更できるストロボ装置11およびそれを備える撮像装置が実現できる。
なお、本発明のストロボ装置およびそれを備える撮像装置は、上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加えてもよいことはいうまでもない。
つまり、上記各実施の形態では、ストロボ装置1、11が、ストロボ本体部2に設けられた操作部10を撮影者(ユーザ)によって直接操作される例で説明したが、これに限られない。例えば、ストロボ装置1、11の発光部3またはストロボ本体部2に外部との信号の送受信を行う信号送受信部を設け、信号送受信部を介して操作部10を遠隔操作可能な遠隔操作装置を付属してもよい。これにより、カメラなどの撮像装置やストロボ装置から離れた場所からでも操作をすることができる。
この場合、信号送受信部は、少なくとも所望の照射方向角度に関する信号を遠隔操作装置から受信する受信部を備える。さらに、遠隔操作装置は、所望の照射方向角度などの情報を入力するための操作ボタンや操作レバーなどの入力インターフェイスと、信号送受信部に対して光や電波などの無線で信号を発信する発信部とを備える。
なお、上記遠隔操作装置と信号送受信部との通信方式は、無線に限定されず、通信ケーブルなどを用いた有線でもよい。このとき、上記遠隔操作装置は、発光部3を遠隔操作するために設けられた専用の装置に限定されない。例えば、発光部3を遠隔操作するためのプログラムを読み込み可能な、撮像装置やコンピュータ、携帯電話、携帯情報端末などの情報処理装置でもよい。そして、情報処理装置に設けられる通信機能を用いてストロボ装置1、11と通信可能に構成してもよい。これにより、撮影者(ユーザ)は、遠隔から所望の照射方向角度を操作部10に設定することができる。また、駆動制御部9は、ストロボ装置1、11の現在の角度に関係なく、鉛直方向角度検出部と水平方向角度検出部とで自動的に検出された発光部の鉛直方向および水平方向の角度に基づいて、所望の照射方向角度に即時に変更できる。このとき、遠隔操作装置は、信号送受信部を介して操作部と通信する構成でもよく、操作部10を介さずに制御部と直接通信する構成でもよい。
また、上記各実施の形態では、ストロボ装置1、11の操作部10をストロボ本体部2に備える例で説明したが、これに限らない。例えば、操作部10を、発光部3または撮像装置に備えてもよい。これにより、操作部を任意の場所に設定できるので、汎用性を高めることができる。
また、上記各実施の形態では、鉛直方向可変機構4aの回転範囲が最大180度を例に説明したが、これに限られない。例えば、鉛直方向可変機構4aの回転範囲が最大90度でもよい。この場合、水平方向可変機構5aと組み合わせることにより、発光部3の上下方向の角度を、通常の照射位置から横軸を中心に180度まで回転させることができる。つまり、鉛直方向可変機構4aを90度から180度までの範囲で回転させる必要がある場合、水平方向可変機構5aが180度左右方向に回転できるように構成されていればよい。これにより、可変機構の構成をより簡易にできる。
また、上記各実施の形態では、ストロボ本体部2に備える操作部10で、発光部3の照射方向を所望の照射方向に設定可能な例で説明したが、これに限らない。
例えば、ストロボ装置1とは別体で、外部操作部を設けて、発光部3の照射方向を所望の照射方向に設定する構成としてもよい。これにより、操作性や汎用性を高めることができる。
以上で説明したように、本発明のストロボ装置は、被写体を撮影する撮像装置に装着されるストロボ本体部と、発光部と、発光部を鉛直方向に駆動する第1駆動部を含む発光部の鉛直方向の角度を変更する鉛直方向可変部と、発光部を水平方向に駆動する第2駆動部を含む発光部の水平方向の角度を変更する水平方向可変部と、を備える。さらに、被写体までの距離情報を得る距離測定部と、被写体を含む撮影領域を撮像する撮像部と、撮像部による撮影領域の画像情報から被写体を特定、かつ認識する被写体認識情報を形成する被写体認識部と、ストロボ本体部に対する発光部の鉛直方向の角度および水平方向の角度を被写体の移動に応じて制御する駆動制御部と、を備える。そして、鉛直方向可変部は、さらに発光部の鉛直方向の鉛直方向角度情報を検出する鉛直方向角度検出部を備え、水平方向可変部は、さらに発光部の水平方向の水平方向角度情報を検出する水平方向角度検出部を備え、駆動制御部は、発光部の鉛直方向角度情報および水平方向角度情報、ならびに距離情報と被写体認識情報とに基づいて、第1駆動部および第2駆動部の動作を制御する構成を有する。
この構成によれば、駆動制御部は、被写体が移動した場合、発光部のストロボ本体部に対する鉛直角度および水平角度情報ならびに被写体までの距離情報、被写体認識情報に基づいて発光部をストロボ本体部に対して鉛直方向および水平方向に駆動する。その結果、発光部によるストロボ光の照射方向を被写体の移動に追尾して変更するストロボ装置を実現できる。
また、本発明のストロボ装置は、被写体認識部が、撮像部による撮像画像を表示する表示部と、表示部に表示された被写体の画像部分に接触することにより被写体認識情報を形成する情報形成部と、を含んで構成してもよい。
この構成によれば、撮影者の意図している被写体をより確実に認識する被写体認識情報を形成できる。これにより、被写体が移動する場合、発光部によるストロボ光の照射方向を被写体の移動に追尾して変更できる。
また、本発明のストロボ装置は、ストロボ本体部および発光部の少なくとも一方に、第1駆動部および第2駆動部の動作を制御することにより、発光部の照射方向角度を所望の方向に設定する操作部が設けてもよい。
この構成によれば、移動前の被写体に対して、撮影者の意図する発光部の照射方向を任意に設定できる。これにより、被写体が移動する場合、撮影者が任意に設定した状態を基準として、以降の被写体の移動に追尾して発光部によるストロボ光の照射方向を変更できる。
また、本発明のストロボ装置は、操作部が、遠隔から操作可能に構成してもよい。
この構成によれば、多灯ストロボ撮影時において、撮影者が撮像装置から離れた位置に設置されたストロボ装置まで移動せずに、移動前の被写体に対して撮影者の意図する発光部の照射方向を任意に設定できる。これにより、被写体が移動する場合、撮影者が任意に設定した状態を基準として、以降の被写体の移動に追尾して発光部によるストロボ光の照射方向を変更できる。
また、本発明のストロボ装置は、遠隔から第1駆動部および第2駆動部の動作を制御することにより、発光部の照射方向を所望の照射方向に設定可能な外部操作部をさらに備えてもよい。
この構成によれば、操作部を遠隔から操作するストロボ装置のそれぞれに設ける必要がなくなる。これにより、ストロボ装置の小型化とともに、撮影者が撮像装置から離れた位置に設置されたストロボ装置まで移動せずに、移動前の被写体に対して撮影者の意図する発光部の照射方向を任意に設定することができる。その結果、被写体が移動する場合、撮影者の任意に設定した状態を基準として以降の被写体の移動に追尾して発光部によるストロボ光の照射方向を変更できる。
また、本発明のストロボ装置は、外部操作部が、第1駆動部および第2駆動部の動作を制御する制御信号を無線で送信してもよい。
この構成によれば、撮影者が遠隔から所望の照射方向角度を操作部に設定することができる。
また、本発明の撮像装置は、上記ストロボ装置を備えてもよい。これにより、シャッターチャンスを逃さず、操作性や作業性が低下しない、適切なタイミングで撮影できる撮像装置を実現できる。
また、本発明は、撮像装置に上記ストロボ装置の発光部の照射方向角度を所望の方向に設定する操作部を設けてもよい。これにより、汎用性の高い撮像装置を実現できる。
本発明は、遠隔で複数のストロボ装置の照射方向角度を調整することができるので、複数のストロボ装置を用いてストロボ撮影を行うストロボ装置や撮像装置などの技術分野に有用である。
1 ストロボ装置
2 ストロボ本体部
2a 上面
2b 下面
2c 正面
2d 背面
3 発光部
3a 閃光放電管
3b 開口部
3c 一方の面
4 鉛直方向可変部
4a 鉛直方向可変機構
4b 第1駆動部
4c 鉛直方向角度検出部
5 水平方向可変部
5a 水平方向可変機構
5b 第2駆動部
5c 水平方向角度検出部
6 距離測定部
7 撮像部
8 被写体認識部
9 駆動制御部
10 操作部
11 ストロボ装置
12 表示部
13 情報形成部
本発明は、被写体を撮影する撮像装置に装着されるストロボ装置に関し、特に発光部の閃光放電管から発せられるストロボ光の照射方向を自動的に制御するストロボ装置およびそれを備える撮像装置に関する。
従来から、被写体を撮影する撮像装置に装着されるストロボ装置を複数個用いて被写体を撮影する多灯ストロボ撮影が行われている。このとき、それぞれのストロボ装置は、被写体に対して適切な位置、例えば被写体の正面側や背面側、上下方向側、左右方向側などに配置される。
しかしながら、複数のストロボ装置でストロボ撮影する場合、撮影者は、それぞれのストロボ装置の照射方向を調整する必要があった。そのため、撮影者が、調整しようとしているストロボ装置の傍まで移動して、対応するストロボ装置の照射方向を所望の方向に変更しなければならなかった。
また、従来から、より自然な画像を得るために、ストロボ装置の発光部からのストロボ光を天井や壁などの反射体に照射して拡散させ、被写体を間接的に照明して撮影するバウンス撮影が行われている。しかし、バウンス撮影時においても、バウンス状態を調整する場合、多灯ストロボ撮影時と同様に、撮影者が調整するストロボ装置まで移動しなければならなかった。なお、通常のバウンス撮影は、ストロボ装置の発光部の開口部と被写体とを正対させず、天井や壁などの反射体のある所望の方向に向けて、発光部からの放射光を照射して撮影する。
そこで、発光部が常に反射体のある方向に向いてストロボ光を照射できるように、撮影レンズの光軸方向である撮影方向とストロボ光を照射する照射方向(反射体のある所望の方向)とのなすバウンス角を自動的に制御部で制御するストロボ装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、移動する被写体(人物などの照射目標)を追尾する、という観点から、舞台などの会場における照明部として照射方向を自動で制御する自動追尾照明装置なども提案されている(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、特許文献1に記載のストロボ装置を有する撮影装置は、まず、反射体と被写体とにそれぞれ撮像装置の撮像レンズを向けてオートフォーカス測距する。そして、反射体と被写体との距離に基づいて撮像装置に内蔵されているストロボ装置のバウンス角を設定するように構成されている。そのため、被写体を撮影する撮像装置に装着されるストロボ装置、あるいは多灯ストロボ撮影時に複数個の1つとして使用される、いわゆる独立した単体のストロボ装置に関しては開示されていない。
また、特許文献2に記載の自動追尾照明装置は、基本構成として、それぞれ独立して設けられ、かつ独立して駆動されることにより照射方向が制御される照明部と、撮像方向が制御される撮像部とを備えている。そして、照射方向と撮像方向の両者を撮像部の映像から得た被写体(照射目標)の座標特定情報などに基づいて被写体に正対させるように追尾制御するように構成されている。そのため、被写体を撮影する撮像装置に装着されるストロボ装置や、多灯ストロボ撮影における複数個の1つの独立したストロボ装置に関して開示するものではない。
したがって、特許文献1および特許文献2のいずれも、複数のストロボ装置や照明部を用いた多灯ストロボ撮影時やバウンス撮影時において、例えば撮影意図により被写体を移動させて、ストロボ装置や照明部自体の照射方向を調節・変更する場合、都度、撮影者がストロボ装置や照明部まで移動しなければならない。そのため、多灯ストロボ撮影時などにおけるストロボ装置や照明部などの設定に手間がかかる。その結果、シャッターチャンスを逸してしまうなどの課題があった。
特開2009−163179号公報 特許第3271900号公報
上記課題を解決するために、本発明のストロボ装置は、被写体を撮影する撮像装置に装着されるストロボ本体部と、発光部と、発光部を鉛直方向に駆動する第1駆動部を含む発光部の鉛直方向の角度を変更する鉛直方向可変部と、発光部を水平方向に駆動する第2駆動部を含む発光部の水平方向の角度を変更する水平方向可変部と、を備える。さらに、被写体までの距離情報を得る距離測定部と、被写体を含む撮影領域を撮像する撮像部と、撮像部による撮影領域の画像情報から被写体を特定、かつ認識する被写体認識情報を形成する被写体認識部と、ストロボ本体部に対する発光部の鉛直方向の角度および水平方向の角度を被写体の移動に応じて制御する駆動制御部と、を備える。そして、鉛直方向可変部は、さらに発光部の鉛直方向の鉛直方向角度情報を検出する鉛直方向角度検出部を備え、水平方向可変部は、さらに発光部の水平方向の水平方向角度情報を検出する水平方向角度検出部を備え、駆動制御部は、発光部の鉛直方向角度情報および水平方向角度情報、ならびに距離情報と被写体認識情報とに基づいて、第1駆動部および第2駆動部の動作を制御する構成を有する。
これにより、ストロボ光の照射方向を自動的に所望の方向に制御できるストロボ装置において、ストロボ光の照射方向を、現在の被写体位置に対して設定された照射方向から、被写体の移動を追尾して移動後の被写体位置に対する照射方向に変更設定することができる。その結果、シャッターチャンスを逃すことがないストロボ装置を実現できる。
また、ストロボ光の照射方向を無線などの遠隔操作によって現在の被写体位置に適した所望の照射方向に撮影者の操作で任意に変更することができる。そのため、ストロボ装置から離れた場所から撮影を行う場合、撮影者はストロボ装置の設置場所に移動せずに、ストロボ装置の照射方向を移動前の被写体に対応した所定方向に変更できる。これにより、特に複数のストロボ装置を有する撮像装置の場合、それぞれのストロボ装置の照射方向角度を遠隔位置から変更できる。その結果、撮影時の準備時間を大きく短縮できる。
また、本発明の撮像装置は、上記ストロボ装置を備える。これにより、シャッターチャンスを逃さず、操作性や作業性が低下しない、適切なタイミングで撮影できる撮像装置を実現できる。
図1は、本発明の実施の形態1に係るストロボ装置の構成を示す概略側面図である。 図2は、同実施の形態に係るストロボ装置の概略上面図である。 図3Aは、同実施の形態に係るストロボ装置が設定可能な上下方向の照射範囲を説明する説明図である。 図3Bは、同実施の形態に係るストロボ装置が設定可能な左右方向の照射範囲を説明する説明図である。 図4Aは、同実施の形態に係るストロボ装置を用いての多灯ストロボ撮影時における上方からの撮影状態を説明する概略図である。 図4Bは、同実施の形態に係る撮像画像のイメージ図である。 図5は、本発明の実施の形態2に係るストロボ装置の構成を示す概略側面図である。
以下、本発明の実施の形態に係るストロボ装置およびそれを備える撮像装置について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(実施の形態1)
以下に、本発明の実施の形態のストロボ装置およびストロボ装置を備えた撮像装置について、図1から図3Bを用いて説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係るストロボ装置の構成を示す概略側面図である。図2は、同実施の形態に係るストロボ装置の概略上面図である。図3Aは、同実施の形態に係るストロボ装置が設定可能な上下方向の照射範囲を説明する説明図である。図3Bは、同実施の形態に係るストロボ装置が設定可能な左右方向の照射範囲を説明する説明図である。
図1に示すように、本実施の形態のストロボ装置1は、少なくとも、例えば矩形状に形成された筐体からなるストロボ本体部2と、発光部3とから構成されている。発光部3は、ストロボ本体部2に対して鉛直方向および水平方向に回転可能に連結される。そして、発光部3は、内蔵された閃光放電管3aが発する光をストロボ光として、外部の、例えば被写体H(図4A参照)へ照射する。
また、ストロボ装置1は、鉛直方向可変機構4aと、第1駆動部4b(鉛直方向駆動モータ)と、鉛直方向角度検出部4cなどから構成される、発光部3の鉛直方向の角度を変更する鉛直方向可変部4を備えている。鉛直方向可変機構4aは、ストロボ本体部2に対して発光部3を鉛直方向に可動する。第1駆動部4bは、鉛直方向可変機構4aを駆動する。鉛直方向角度検出部4cは、発光部3の鉛直方向の角度を検出して鉛直方向角度情報を出力・記憶する。
そして、ストロボ装置1は、水平方向可変機構5aと、第2駆動部5b(水平方向駆動モータ)と、水平方向角度検出部5cなどから構成される、発光部3の水平方向の角度を変更する水平方向可変部5を備えている。水平方向可変機構5aは、ストロボ本体部2に対して発光部3を水平方向に可動する。第2駆動部5bは、水平方向可変機構5aを駆動する。水平方向角度検出部5cは、発光部3の水平方向の角度を検出して水平方向角度情報を出力・記憶する。
さらに、ストロボ装置1は、距離測定部6と、撮像部7と、被写体認識部8と、駆動制御部9と、を備えている。距離測定部6は、ストロボ本体部2または発光部3に設けられ、被写体Hまでの距離情報を得る。撮像部7は、ストロボ本体部2に設けられ、被写体Hを含む撮影領域を撮像する。被写体認識部8は、撮像部7による撮影領域の画像情報から被写体Hを特定、かつ認識し、被写体認識情報を形成する。駆動制御部9は、発光部3の鉛直方向角度情報および水平方向角度情報、ならびに距離情報と被写体認識情報などに基づいて、第1駆動部4bおよび第2駆動部5bの動作を制御する。これにより、ストロボ本体部2に対する発光部3の鉛直方向角度および水平方向角度を被写体Hの移動に応じて制御することができる。
また、図1に示すように、ストロボ本体部2の上面2a側には、発光部3が回転可能に連結されている。さらに、ストロボ本体部2の下面2b側には、撮像装置と連結するための連結部X(図示せず)が設けられている。そして、ストロボ本体部2の正面2cが、撮像装置の撮影方向B(撮像レンズの光軸方向)を向くように連結部Xを介して撮像装置に連結されている。
また、発光部3は、例えば略矩形状(矩形状を含む)に形成された筐体からなり、筐体の一方の面3c側には閃光放電管3aが発光した光を被写体Hへ照射する開口部3bを備えている。そして、発光部3は、鉛直方向可変部4を介して、開口部3bの鉛直方向Aに対する傾斜角度を変更することにより、ストロボ光が照射される照射方向Cが変更できるように構成されている。
また、図3Aや図3Bに示すように、ストロボ装置1の鉛直方向可変部4と水平方向可変部5は、ストロボ本体部2と発光部3とを回転可能に連結する。
具体的には、鉛直方向可変部4(図2参照)は、上述したように、ストロボ本体部2の幅方向D(図2参照)に沿って設けられる横軸Yを中心に鉛直方向Aに回転可能な鉛直方向可変機構4aと、鉛直方向可変機構4aを駆動する第1駆動部4bとを備えている。
そして、鉛直方向可変機構4aは、図3Aに示すように、発光部3の鉛直方向Aの角度を、例えば180度の範囲で回転させるように設けられている。つまり、鉛直方向可変機構4aは、通常の照射方向角度(発光部3が通常撮影位置P1にあるときの角度)と、例えば撮影者(ユーザ)によって設定される、通常の照射方向角度とは異なる所望の照射方向角度(例えば発光部3がバウンス撮影位置P2にあるときの角度)を含んで鉛直方向Aに180度の回転角度を有している。
一方、水平方向可変部5(図1参照)は、ストロボ本体部2の上下方向E(高さ方向)に設けられる縦軸Zを中心に水平方向Fに回転可能な水平方向可変機構5aと、水平方向可変機構5aを駆動する第2駆動部5bとを備えている。
そして、水平方向可変機構5aは、図3Bに示すように、発光部3を水平方向Fにおいて左右方向に、例えば180度の角度の範囲で回転させるように設けられている。
また、図1を用いて上述したように、鉛直方向可変部4は、鉛直方向可変機構4aを駆動する鉛直方向駆動モータである第1駆動部4bと、例えばXYZ軸の3方向の加速度を検出する3軸加速度センサを含んで構成された鉛直方向角度検出部4cとを備え、鉛直方向角度情報を検出および出力する機能を有している。ここで、3軸加速度センサは、静止時の重力加速度を検出することにより、発光部3の鉛直方向の照射方向角度(発光部3の姿勢)を検出する。なお、3軸加速度センサ以外に、ストロボ本体部2に対する発光部3の鉛直方向の相対的な回転位置を検出できるボリューム構成(例えば、可変抵抗器など)を、鉛直方向角度検出部4cとして使用してもよい。
一方、水平方向可変部5は、水平方向可変機構5aを駆動する水平方向駆動モータである第2駆動部5bと、例えば磁場(磁界)の大きさ・方向を検出する地磁気センサを含んで構成された水平方向角度検出部5cとを備え、水平方向角度情報を検出および出力する機能を有している。ここで、地磁気センサは、発光部3が向いている方位を検出することにより、発光部3の水平方向の照射方向角度(発光部3の姿勢)を検出する。なお、地磁気センサ以外に、ストロボ本体部2に対する発光部3の水平方向の相対的な回転位置を検出するボリューム構成(例えば、可変抵抗器など)を、水平方向角度検出部5cとして使用してもよい。
また、図1に示す距離測定部6は、ストロボ本体部2(または発光部3)に設けられ、例えば被写体に向けて少光量の光を発し、その光が被写体で反射して戻ってくるまでの時間を測定するなどの周知の方法により、被写体までの距離情報を得る。
また、撮像部7は、ストロボ本体部2の正面2c側に設けられ、被写体を含む撮影領域を撮像する。そして、撮像部7は、撮影領域の画像信号を定期的な静止画ベースもしくは動画ベースで画像情報として出力する。
また、被写体認識部8は、撮像部7による撮影領域の画像情報から被写体を特定、かつ認識する被写体認識情報を形成する。具体的には、まず、例えば画像情報から被写体の姿(形状)を認識して記憶する。そして、この時の撮像画面の上記撮影領域内での形状の大きさと記憶領域の位置から演算により被写体認識情報(例えば、撮影領域内で動くものがターゲットであるなどの情報)を形成する。なお、被写体認識部8は、被写体認識情報を形成するための画像情報の取得ならびに演算を、例えば定期的に行うように構成される。
また、図1に示す駆動制御部9は、発光部3の鉛直方向角度情報および水平方向角度情報、ならびに距離情報と被写体認識情報とに基づいて、第1駆動部4bおよび第2駆動部5bの動作を制御する。これにより、ストロボ本体部2に対する発光部3の鉛直方向角度および水平方向角度を被写体の移動に応じて制御できる。
また、図1に示す操作部10は、ストロボ本体部2の背面2d側に設けられ、ストロボ本体部2に対する発光部3の鉛直方向および水平方向の角度を設定する機能を備えている。具体的には、例えば撮影を開始する前に、発光部3の鉛直方向角度および水平方向角度を、移動前の現在の被写体の位置に対応して、撮影者が自身の意図に基づいて任意に決定した角度に、操作部10で設定できる。
さらに、本実施の形態のストロボ装置1の操作部10は、動作モードを切り替え設定できる機能を備えている。すなわち、動作モードとして、以下で詳細に説明する自動追尾モードや、通常バウンス撮影モードを設定できる。通常バウンス撮影モードは、詳細には説明しないが、駆動制御部9が操作部10の動作のみによって制御され、撮影者の意図する方向、例えば被写体と正対する方向やその他の任意の方向に発光部3の照射方向を制御するモードである。この場合、通常バウンス撮影モードは、撮影位置を変更してストロボ装置と被写体との位置が変更された場合、その変更内容に応答して発光部3の照射方向が自動的に制御される自動バウンス撮影モードを想定している。
そして、本実施の形態のストロボ装置1は、先の2つの自動追尾モードと通常バウンス撮影モードのいずれかのモード時を前提として、駆動制御部9が発光部3の鉛直方向角度情報および水平方向角度情報、ならびに距離情報と被写体認識情報とに基づいて制御される。これにより、ストロボ本体部2に対する発光部3の鉛直方向角度および水平方向角度が被写体の移動に応じて制御される。
以上で説明したように、本実施の形態のストロボ装置1およびストロボ装置1を備えた撮像装置が構成される。
つぎに、本実施の形態に係るストロボ装置1の被写体を自動追尾する自動追尾モードの動作について、図4Aと図4Bを用いて説明する。なお、以下では、動作事例として、多灯ストロボ撮影を実施する場合を想定して説明する。
図4Aは、同実施の形態に係るストロボ装置を用いて多灯ストロボ撮影時における上方からの撮影状態を説明する概略図である。図4Bは、同実施の形態に係る撮像画像のイメージ図である。
まず、多灯ストロボ撮影を行う場合、ストロボ装置1は、初期状態が設定される。すなわち、発光部3は、図4Aに示す被写体Hとの位置関係において、撮影者の意図する照明状態を実現できるように、発光部3の照射方向を操作部10を介して駆動制御部9で制御する。これにより、ストロボ装置1の初期状態が設定される。
このとき、鉛直方向角度検出部4cおよび水平方向角度検出部5cは、設定された初期状態における発光部3のストロボ本体部2に対する鉛直方向角度情報および水平方向角度情報を出力する。さらに、鉛直方向角度検出部4cおよび水平方向角度検出部5cは、設定された初期状態を基準角度情報として記憶するとともに、駆動制御部9に供給する。
また、同時に、距離測定部6および撮像部7が動作する。具体的には、図4Aに示すように、例えば発光部3が撮影者により被写体Hに正対するように制御された場合、距離測定部6は、被写体Hまでの距離d1を測定して距離情報として出力するとともに、記憶する。このとき、撮像部7は、図4Bに示す被写体Hを含む撮影領域の画像、すなわち正面に被写体Hが位置する画像情報を形成する。
そして、撮像部7は、撮影領域の画像情報を被写体認識部8に出力する。このとき、被写体認識部8は、形成(入力)された画像情報から被写体Hの形状および画像内での位置を検出する。これにより、被写体認識部8は、被写体Hを特定して認識する被写体認識情報を形成して、記憶する。
なお、上記距離測定部6および撮像部7などの動作は、後述する操作部10で自動追尾モードに設定することにより、例えば所定のタイミングで繰返し行われる。そして、初期状態の被写体Hに対応した距離情報および被写体認識情報は駆動制御部9に供給される。
また、上記では、初期状態として、被写体Hに発光部3が正対した状態を例に説明したが、これに限られない。例えば、所望のバウンス状態を得るために被写体Hに正対しない状態などを想定して、初期状態として設定してもよい。
つぎに、上記のような初期状態に設定した後、撮影者(ユーザ)は、操作部10で自動追尾モードを設定する。これにより、多灯ストロボ撮影の準備が完了し、撮影者が実際の撮影を実施できる状態になる。
以下に、多灯ストロボ撮影を実施中に、例えば撮影者の意図により、被写体Hを移動させた場合のストロボ装置1の動作について、説明する。具体的には、図4A内で実線で示した被写体Hの現在の位置から破線で示した被写体H1の位置に移動させた場合を例に、説明する。
上述したように、ストロボ装置1の距離測定部6および撮像部7は、所定のタイミングで繰返し動作している。そのため、図4Aに示すように、被写体Hの移動に応答して、距離測定部6は移動した後の被写体H1までの距離d2を測定して距離情報として出力し、記憶する。
また、撮像部7は、撮影領域の画像情報を形成し、被写体認識部8に出力する。被写体認識部8は、撮像部7からの画像情報より図4B中に破線で示した撮像画面内における被写体H1の形状および画面内での位置を検出して、移動後の被写体認識情報として形成し、記憶する。
そして、被写体の移動後の距離情報および被写体認識情報は、駆動制御部9に供給される。このとき、駆動制御部9は、初期状態の設定時に、鉛直方向角度検出部4cおよび水平方向角度検出部5cで検出した、発光部3のストロボ本体部2に対する鉛直方向角度情報および水平方向角度情報を、初期状態を示す基準角度情報として受けている。そこで、駆動制御部9は、初期状態を示す基準角度情報と、移動後の被写体H1の距離情報および被写体認識情報を含めて演算する。そして、駆動制御部9は、発光部3の鉛直方向および水平方向の移動角度情報を形成し出力する。これにより、移動後の被写体H1に対して、初期状態で設定した撮影者の意図に沿った被写体H1と発光部3の状態を設定することができる。
このとき、駆動制御部9が形成し出力する発光部3の移動角度情報は、具体的には第1駆動部4b、第2駆動部5bを動作させるための駆動制御信号である。そして、駆動制御部9が出力した移動角度情報に基づいて、第1駆動部4bおよび第2駆動部5bが駆動され、鉛直方向可変機構4aおよび水平方向可変機構5aが起動される。これにより、発光部3は、鉛直方向および水平方向に駆動される。その結果、例えば図4A中に破線3Aで示したような位置に発光部3が駆動される。
つまり、発光部3の移動により、発光部3と移動後の被写体H1の関係は、撮影者が設定した初期状態における被写体Hと発光部3との関係が維持される。その結果、発光部3のストロボ光の照射方向は被写体Hの移動に追尾して変更されたことになる。
以上により、被写体の移動に追尾して発光部の角度が変更できるストロボ装置1およびそれを備える撮像装置が実現できる。
なお、上記実施の形態では、ストロボ装置1が操作部10を備えた例で説明したがこれに限らず、操作部10を省略した構成としてもよい。この場合、例えば、まずストロボ装置1の動作を開始させる電源スイッチの投入により自動追尾モードが常に設定されるように構成する。そして、電源スイッチ投入前に、撮影者が発光部3を直接保持して手動により、発光部3の初期状態を設定する構成としてもよい。これにより、発光部3をすばやく初期状態に設定してシャッターチャンスを逃さずに被写体を撮像できる。
(実施の形態2)
以下に、本発明の実施の形態2に係るストロボ装置について、図5を用いて説明する。
図5は、本発明の実施の形態2に係るストロボ装置の構成を示す概略側面図である。
本実施の形態のストロボ装置11は、被写体認識部8に、さらに表示部12および情報形成部13を設けた点で、実施の形態1のストロボ装置1と異なる。なお、実施の形態1のストロボ装置1と同様の構成には同一の符号を振り、説明を省略する。
すなわち、図5に示すように、本実施の形態のストロボ装置11の表示部12は、ストロボ本体部2に形成され、撮像部7による撮像画像を表示する。また、情報形成部13は、表示部12に表示された被写体の画像部分に接触することにより、被写体を特定し、認識する被写体認識情報を形成する機能を有している。
以下に、多灯ストロボ撮影を実施中に、例えば撮影者の意図により、被写体Hを移動させた場合のストロボ装置11の動作について、図4Aと図4Bを参照しながら説明する。
なお、本実施の形態のストロボ装置11も、上記のような被写体認識部8を備えるため、多灯ストロボ撮影を行う場合の動作は、基本的には、実施の形態1のストロボ装置1とほぼ同等である。
つまり、まず、実施の形態1と同様に、ストロボ装置11の初期状態が設定される。すなわち、発光部3は、図4Aに示す被写体Hとの位置関係において、撮影者の意図する照明状態を実現できるように、発光部3の照射方向を操作部10を介して駆動制御部9で制御する。これにより、ストロボ装置11の初期状態が設定される。
このとき、鉛直方向角度検出部4cおよび水平方向角度検出部5cは、設定された初期状態における発光部3のストロボ本体部2に対する鉛直方向角度情報および水平方向角度情報を出力する。さらに、鉛直方向角度検出部4cおよび水平方向角度検出部5cは、設定された初期状態を基準角度情報として記憶するとともに、駆動制御部9に供給する。
また、同時に、距離測定部6および撮像部7が動作する。具体的には、図4Aに示すように、距離測定部6は、被写体Hまでの距離d1を測定して距離情報として出力するとともに、記憶する。このとき、撮像部7は、図4Bに示す被写体Hを含む撮影領域の画像、すなわち正面に被写体Hが位置する画像情報を形成する。
つぎに、上記撮影領域の画像情報は被写体認識部8の表示部12に供給される。そして、表示部12は、図4Bに示すような被写体Hを含む撮影領域画像を表示する。
このとき、表示部12が表示している画像情報内の被写体Hの画像部分に接触することにより、被写体Hを特定する。これにより、情報形成部13が動作して被写体Hを特定し、認識して被写体認識情報が形成される。
つまり、本実施の形態のストロボ装置11は、表示部12に表示された画像内の被写体画像部分に接触し、特定することによる情報形成部13の動作で、被写体認識情報を形成する。この点において、被写体Hの形状および画像内での位置から被写体認識情報を形成する実施の形態1とは異なる。
なお、上記距離測定部6および撮像部7などの動作は、実施の形態1と同様に、例えば所定のタイミングで繰返し行われる。そして、初期状態の被写体Hに対応した距離情報および被写体認識情報は駆動制御部9に供給される。
上記により、ストロボ装置11の初期状態が設定される。
つぎに、上記のような初期状態に設定した後、撮影者(ユーザ)は、操作部10で自動追尾モードを設定する。これにより、多灯ストロボ撮影の準備が完了し、撮影者が実際の撮影を実施できる状態になる。
以下に、多灯ストロボ撮影を実施中に、例えば撮影者の意図により、被写体Hを移動させた場合のストロボ装置11の動作について、説明する。具体的には、図4A内で実線で示した被写体Hの現在の位置から破線で示した被写体H1の位置に移動させた場合を例に、説明する。
まず、実施の形態1と同様に、ストロボ装置11の距離測定部6は、図4Aに示すように、被写体Hの移動に応答して、移動した後の被写体H1までの距離d2を測定して距離情報として出力し、記憶する。
また、撮像部7は、図4B中に破線で示した、移動後の被写体H1を含む画像情報を形成する。
このとき、本実施の形態のストロボ装置11では、被写体認識部8の表示部12および情報形成部13により被写体Hが初期状態の画像上で特定されている。そのため、被写体の移動に追従して、移動後の被写体H1に基づく情報が被写体認識情報として形成され、記憶される。
そして、被写体の移動後の距離情報および被写体認識情報は、駆動制御部9に供給される。
つぎに、駆動制御部9は、実施の形態1と同様に動作する。すなわち、駆動制御部9は、供給された各種の情報に基づいて、発光部3の鉛直方向および水平方向の移動角度情報を形成し、出力する。これにより、移動後の被写体H1に対して、初期状態で設定した撮影者の意図に沿った被写体H1と発光部3の状態を設定することができる。
そして、駆動制御部9が出力した移動角度情報に基づいて、第1駆動部4bおよび第2駆動部5bが駆動され、鉛直方向可変機構4aおよび水平方向可変機構5aが起動される。これにより、発光部3は、鉛直方向および水平方向に駆動される。
つまり、発光部3の移動により、発光部3と移動後の被写体H1の関係は、撮影者が設定した初期状態における被写体Hと発光部3との関係が維持される。その結果、発光部3のストロボ光の照射方向は被写体Hの移動に追尾して変更されたことになる。
以上により、被写体の移動に追尾して発光部の角度が変更できるストロボ装置11およびそれを備える撮像装置が実現できる。
なお、本発明のストロボ装置およびそれを備える撮像装置は、上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加えてもよいことはいうまでもない。
つまり、上記各実施の形態では、ストロボ装置1、11が、ストロボ本体部2に設けられた操作部10を撮影者(ユーザ)によって直接操作される例で説明したが、これに限られない。例えば、ストロボ装置1、11の発光部3またはストロボ本体部2に外部との信号の送受信を行う信号送受信部を設け、信号送受信部を介して操作部10を遠隔操作可能な遠隔操作装置を付属してもよい。これにより、カメラなどの撮像装置やストロボ装置から離れた場所からでも操作をすることができる。
この場合、信号送受信部は、少なくとも所望の照射方向角度に関する信号を遠隔操作装置から受信する受信部を備える。さらに、遠隔操作装置は、所望の照射方向角度などの情報を入力するための操作ボタンや操作レバーなどの入力インターフェイスと、信号送受信部に対して光や電波などの無線で信号を発信する発信部とを備える。
なお、上記遠隔操作装置と信号送受信部との通信方式は、無線に限定されず、通信ケーブルなどを用いた有線でもよい。このとき、上記遠隔操作装置は、発光部3を遠隔操作するために設けられた専用の装置に限定されない。例えば、発光部3を遠隔操作するためのプログラムを読み込み可能な、撮像装置やコンピュータ、携帯電話、携帯情報端末などの情報処理装置でもよい。そして、情報処理装置に設けられる通信機能を用いてストロボ装置1、11と通信可能に構成してもよい。これにより、撮影者(ユーザ)は、遠隔から所望の照射方向角度を操作部10に設定することができる。また、駆動制御部9は、ストロボ装置1、11の現在の角度に関係なく、鉛直方向角度検出部と水平方向角度検出部とで自動的に検出された発光部の鉛直方向および水平方向の角度に基づいて、所望の照射方向角度に即時に変更できる。このとき、遠隔操作装置は、信号送受信部を介して操作部と通信する構成でもよく、操作部10を介さずに駆動制御部と直接通信する構成でもよい。
また、上記各実施の形態では、ストロボ装置1、11の操作部10をストロボ本体部2に備える例で説明したが、これに限らない。例えば、操作部10を、発光部3または撮像装置に備えてもよい。これにより、操作部を任意の場所に設定できるので、汎用性を高めることができる。
また、上記各実施の形態では、鉛直方向可変機構4aの回転範囲が最大180度を例に説明したが、これに限られない。例えば、鉛直方向可変機構4aの回転範囲が最大90度でもよい。この場合、水平方向可変機構5aと組み合わせることにより、発光部3の上下方向の角度を、通常の照射位置から横軸を中心に180度まで回転させることができる。つまり、鉛直方向可変機構4aを90度から180度までの範囲で回転させる必要がある場合、水平方向可変機構5aが180度左右方向に回転できるように構成されていればよい。これにより、可変機構の構成をより簡易にできる。
また、上記各実施の形態では、ストロボ本体部2に備える操作部10で、発光部3の照射方向を所望の照射方向に設定可能な例で説明したが、これに限らない。
例えば、ストロボ装置1とは別体で、外部操作部を設けて、発光部3の照射方向を所望の照射方向に設定する構成としてもよい。これにより、操作性や汎用性を高めることができる。
以上で説明したように、本発明のストロボ装置は、被写体を撮影する撮像装置に装着されるストロボ本体部と、発光部と、発光部を鉛直方向に駆動する第1駆動部を含む発光部の鉛直方向の角度を変更する鉛直方向可変部と、発光部を水平方向に駆動する第2駆動部を含む発光部の水平方向の角度を変更する水平方向可変部と、を備える。さらに、被写体までの距離情報を得る距離測定部と、被写体を含む撮影領域を撮像する撮像部と、撮像部による撮影領域の画像情報から被写体を特定、かつ認識する被写体認識情報を形成する被写体認識部と、ストロボ本体部に対する発光部の鉛直方向の角度および水平方向の角度を被写体の移動に応じて制御する駆動制御部と、を備える。そして、鉛直方向可変部は、さらに発光部の鉛直方向の鉛直方向角度情報を検出する鉛直方向角度検出部を備え、水平方向可変部は、さらに発光部の水平方向の水平方向角度情報を検出する水平方向角度検出部を備え、駆動制御部は、発光部の鉛直方向角度情報および水平方向角度情報、ならびに距離情報と被写体認識情報とに基づいて、第1駆動部および第2駆動部の動作を制御する構成を有する。
この構成によれば、駆動制御部は、被写体が移動した場合、発光部のストロボ本体部に対する鉛直角度および水平角度情報ならびに被写体までの距離情報、被写体認識情報に基づいて発光部をストロボ本体部に対して鉛直方向および水平方向に駆動する。その結果、発光部によるストロボ光の照射方向を被写体の移動に追尾して変更するストロボ装置を実現できる。
また、本発明のストロボ装置は、被写体認識部が、撮像部による撮像画像を表示する表示部と、表示部に表示された被写体の画像部分に接触することにより被写体認識情報を形成する情報形成部と、を含んで構成してもよい。
この構成によれば、撮影者の意図している被写体をより確実に認識する被写体認識情報を形成できる。これにより、被写体が移動する場合、発光部によるストロボ光の照射方向を被写体の移動に追尾して変更できる。
また、本発明のストロボ装置は、ストロボ本体部および発光部の少なくとも一方に、第1駆動部および第2駆動部の動作を制御することにより、発光部の照射方向角度を所望の方向に設定する操作部が設けてもよい。
この構成によれば、移動前の被写体に対して、撮影者の意図する発光部の照射方向を任意に設定できる。これにより、被写体が移動する場合、撮影者が任意に設定した状態を基準として、以降の被写体の移動に追尾して発光部によるストロボ光の照射方向を変更できる。
また、本発明のストロボ装置は、操作部が、遠隔から操作可能に構成してもよい。
この構成によれば、多灯ストロボ撮影時において、撮影者が撮像装置から離れた位置に設置されたストロボ装置まで移動せずに、移動前の被写体に対して撮影者の意図する発光部の照射方向を任意に設定できる。これにより、被写体が移動する場合、撮影者が任意に設定した状態を基準として、以降の被写体の移動に追尾して発光部によるストロボ光の照射方向を変更できる。
また、本発明のストロボ装置は、遠隔から第1駆動部および第2駆動部の動作を制御することにより、発光部の照射方向を所望の照射方向に設定可能な外部操作部をさらに備えてもよい。
この構成によれば、操作部を遠隔から操作するストロボ装置のそれぞれに設ける必要がなくなる。これにより、ストロボ装置の小型化とともに、撮影者が撮像装置から離れた位置に設置されたストロボ装置まで移動せずに、移動前の被写体に対して撮影者の意図する発光部の照射方向を任意に設定することができる。その結果、被写体が移動する場合、撮影者の任意に設定した状態を基準として以降の被写体の移動に追尾して発光部によるストロボ光の照射方向を変更できる。
また、本発明のストロボ装置は、外部操作部が、第1駆動部および第2駆動部の動作を制御する制御信号を無線で送信してもよい。
この構成によれば、撮影者が遠隔から所望の照射方向角度を操作部に設定することができる。
また、本発明の撮像装置は、上記ストロボ装置を備えてもよい。これにより、シャッターチャンスを逃さず、操作性や作業性が低下しない、適切なタイミングで撮影できる撮像装置を実現できる。
また、本発明は、撮像装置に上記ストロボ装置の発光部の照射方向角度を所望の方向に設定する操作部を設けてもよい。これにより、汎用性の高い撮像装置を実現できる。
本発明は、遠隔で複数のストロボ装置の照射方向角度を調整することができるので、複数のストロボ装置を用いてストロボ撮影を行うストロボ装置や撮像装置などの技術分野に有用である。
1 ストロボ装置
2 ストロボ本体部
2a 上面
2b 下面
2c 正面
2d 背面
3 発光部
3a 閃光放電管
3b 開口部
3c 一方の面
4 鉛直方向可変部
4a 鉛直方向可変機構
4b 第1駆動部
4c 鉛直方向角度検出部
5 水平方向可変部
5a 水平方向可変機構
5b 第2駆動部
5c 水平方向角度検出部
6 距離測定部
7 撮像部
8 被写体認識部
9 駆動制御部
10 操作部
11 ストロボ装置
12 表示部
13 情報形成部

Claims (8)

  1. 被写体を撮影する撮像装置に装着されるストロボ本体部と、
    発光部と、
    前記発光部を鉛直方向に駆動する第1駆動部を含む前記発光部の鉛直方向の角度を変更する鉛直方向可変部と、
    前記発光部を水平方向に駆動する第2駆動部を含む前記発光部の水平方向の角度を変更する水平方向可変部と、
    前記被写体までの距離情報を得る距離測定部と、
    前記被写体を含む撮影領域を撮像する撮像部と、
    前記撮像部による前記撮影領域の画像情報から前記被写体を特定、かつ認識する被写体認識情報を形成する被写体認識部と、
    前記ストロボ本体部に対する前記発光部の鉛直方向の角度および水平方向の角度を前記被写体の移動に応じて制御する駆動制御部と、を備え、
    前記鉛直方向可変部は、さらに前記発光部の鉛直方向の鉛直方向角度情報を検出する鉛直方向角度検出部を備え、
    前記水平方向可変部は、さらに前記発光部の水平方向の水平方向角度情報を検出する水平方向角度検出部を備え、
    前記駆動制御部は、
    前記発光部の鉛直方向角度情報および水平方向角度情報、ならびに前記距離情報と前記被写体認識情報とに基づいて、前記第1駆動部および前記第2駆動部の動作を制御するストロボ装置。
  2. 前記被写体認識部は、前記撮像部による撮像画像を表示する表示部と、前記表示部に表示された被写体の画像部分に接触することにより前記被写体認識情報を形成する情報形成部と、を含んで構成される請求項1に記載のストロボ装置。
  3. 前記ストロボ本体部および前記発光部の少なくとも一方に前記発光部の照射方向角度を所望の方向に設定する操作部が設けられる請求項1に記載のストロボ装置。
  4. 前記操作部は、遠隔から操作可能に構成されている請求項3に記載のストロボ装置。
  5. 遠隔から前記発光部の照射方向を所望の照射方向に設定可能な外部操作部をさらに備える請求項1に記載のストロボ装置。
  6. 前記外部操作部は、前記第1駆動部および前記第2駆動部の動作を制御する制御信号を無線で送信する請求項5に記載のストロボ装置。
  7. 請求項1に記載のストロボ装置を備える撮像装置。
  8. 前記撮像装置に前記ストロボ装置の発光部の照射方向角度を所望の方向に設定する操作部を設ける請求項7に記載の撮像装置。
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