JPWO2013157136A1 - 情報特定装置 - Google Patents
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Abstract
車室内に持ち込まれた携帯端末から運転者が所有する携帯端末を特定する精度を向上させる。携帯端末と車両に搭載されたセンサとのそれぞれと通信可能に構成されている情報特定装置において、車両の中に持ち込まれた携帯端末から発信された通信信号とセンサから出力された出力信号とをそれぞれ検知した場合、それらの信号に関する情報に基づいて運転者の携帯端末を特定するように構成されている。
Description
この発明は、車室内に持ち込まれた運転者の携帯端末を特定する情報特定装置に関するものである。
携帯電話の双方向通信機能を利用して、車室内に持ち込まれた携帯電話の有無を判別するさまざまな技術が知られている。また、車両ドアや車室内にセンサを備えていることにより車両の乗員の有無を判別するための技術も周知である。さらに、複数の乗員のなかから運転者を識別するための技術も知られている。そして、これらの技術を組み合わせることにより、運転者が所持する携帯電話を特定するための技術が開発されている。
例えば、特開2011−148425号公報には、画像処理や指紋認証によりドライバを検知しているドライバ検知センサと、車両の座席に着座する乗員を検知している乗員検知センサと、車室内に持ち込まれた携帯電話から出射される電波を検知している携帯電話検知センサとを備えている構成が開示されている。加えて、乗員検知センサと携帯電話検知センサとから送信された信号により携帯電話が車室内に持ち込まれていることを検知するように構成されている情報関連付け装置が開示されている。
しかしながら、上記の特開2011−148425号公報に記載されている装置は、ドライバ検知センサが検知したドライバを特定したうえで、関連付け情報記憶部に記憶されている履歴の情報のなかでそのドライバと過去に関連付けられたことがある携帯電話の情報を特定するように構成されている。すなわち、関連付け情報記憶部に履歴の情報がある携帯電話が車室内に持ち込まれたか否かを判断することにより、ドライバの携帯電話を特定するように構成された装置である。そのため、記憶されている履歴情報の有無により特定される携帯電話が異なってしまい、実際のドライバの携帯電話が正確に関連付けられない可能性があった。
この発明は、上記の技術的課題に着目してなされたものであって、車室内に持ち込まれた携帯端末から運転者が所有する携帯端末を特定する精度を向上させることができる情報特定装置を提供することを目的とするものである。
この目的を達成するために、この発明は、加速度センサを備えた携帯端末と車両の座席に設けられた圧力センサとのそれぞれと通信可能に構成されている情報特定装置において、前記加速度センサの出力信号に基づいて前記車両の中に持ち込まれた前記携帯端末から発信された通信信号と前記圧力センサから出力された圧力信号とをそれぞれ検知した場合、それらの信号に関する情報に基づいて運転者の携帯端末を特定する特定手段を備えていることを特徴とするものである。
この発明は、上記の発明において、前記特定手段は、前記通信信号の検知時刻と前記圧力信号の検知時刻との間隔が所定の閾値より小さい場合、その通信信号を発信した前記携帯端末から運転者の携帯端末を特定するように構成されていることを特徴とする情報特定装置である。
この発明は、上記の発明において、前記検知時刻は、前記通信信号および圧力信号をそれぞれ受信した時刻、または前記加速度センサが加速度を検出した時刻および前記圧力センサが圧力を検出した時刻であることを特徴とする情報特定装置である。
この発明は、上記の発明において、前記特定手段により運転者の携帯端末として特定された前記携帯端末に関する情報を含む履歴情報を記憶する記憶手段をさらに備え、前記特定手段は、前記通信信号に関する情報と、前記圧力信号に関する情報と、前記記憶手段に記憶されている履歴情報とに基づいて、前記通信信号を発信した前記携帯端末から運転者の携帯端末を特定するように構成されていることを特徴とする情報特定装置である。
この発明は、上記の発明において、前記特定手段により運転者の携帯端末として特定された前記携帯端末に関する情報を含む履歴情報を記憶する記憶手段と、検出した前記通信信号を発信した前記携帯端末の情報が前記記憶手段に記憶されている場合、当該通信信号と比較させる閾値を所定の重みで重み付ける第1重み付け手段とをさらに備え、前記特定手段は、前記通信信号の検知時刻と前記圧力信号の検知時刻との間隔が、前記第1重み付け手段により重み付けられた前記閾値より小さい場合、その通信信号を発信した前記携帯端末から運転者の携帯端末を特定するように構成されていることを特徴とする情報特定装置である。
この発明は、上記の発明において、前記特定手段は、検知した前記通信信号が一つの場合、かつその通信信号における前記間隔が所定の閾値より小さい場合、その通信信号を発信した前記携帯端末を運転者の携帯端末として特定するように構成されていることを特徴とする情報特定装置である。
この発明は、上記の発明において、前記特定手段は、検知した前記通信信号が複数の場合、その通信信号における前記間隔が所定の閾値より小さくかつ最短である前記通信信号を特定し、その通信信号を発信した前記携帯端末を運転者の携帯端末として特定するように構成されていることを特徴とする情報特定装置である。
この発明は、上記の発明において、前記特定手段により運転者の携帯端末として特定された前記携帯端末に関する情報を含む履歴記憶する記憶手段と、前記通信信号を発信した前記携帯端末に関する情報と、前記記憶手段に記憶されている履歴情報とに基づいて、前記間隔を所定の重みで重み付ける第2重み付け手段とをさらに備え、前記特定手段は、前記第2重み付け手段により重み付けられた間隔が所定の閾値より小さい場合、その通信信号を発信した前記携帯端末から運転者の携帯端末を特定するように構成されていることを特徴とする情報特定装置である。
この発明は、上記の発明において、前記第2重み付け手段は、検知した前記通信信号を発信した前記携帯端末の情報が前記記憶手段に記憶されている場合、その通信信号における前記間隔を、前記記憶手段に記憶されている当該携帯端末が運転者の携帯端末として特定された回数で除算するように構成されていることを特徴とする情報特定装置である。
この発明は、上記の発明において、前記圧力信号は、前記車両の運転席に設けられた前記圧力センサの出力信号であることを特徴とする情報特定装置である。
この発明は、上記の発明において、前記圧力信号は、前記車両の運転席に設けられた前記圧力センサから出力された第1圧力信号と、当該車両の助手席に設けられた前記圧力センサから出力された第2圧力信号とを含み、前記特定手段により運転者の携帯端末として特定された前記携帯端末に関する情報を含む履歴情報を記憶する記憶手段と、前記通信信号と前記第1圧力信号と前記第2圧力信号とをそれぞれ検知した場合、前記通信信号の検知時刻と前記第1圧力信号の検知時刻との間隔である第1間隔と、前記通信信号の検知時刻と前記第2圧力信号の検知時刻との間隔である第2間隔とを算出する間隔算出手段と、検知した前記通信信号を発信した前記携帯端末の情報が前記記憶手段に記憶されている場合、その通信信号における前記第1間隔を、前記記憶手段に記憶されている当該携帯端末が運転者の携帯端末として特定された回数で除算する第3重み付け手段と、前記第1間隔と、前記第2間隔と、前記第3重み付け手段により重み付けされた第1間隔とに基づいて関数を算出する関数算出手段とをさらに備え、前記特定手段は、前記関数算出手段により算出された関数から最小の関数を特定し、かつその関数における前記通信信号を特定し、その通信信号を発信した前記携帯端末を運転者の携帯端末として特定するように構成されていることを特徴とする情報特定装置である。
この発明は、上記の発明において、前記特定手段は、前記車両の運転席のドアが閉められたことを検知した場合、それ以前に検知した前記通信信号に基づいて運転者の携帯端末を特定するように構成されていることを特徴とする情報特定装置である。
この発明は、上記の発明において、前記記憶手段に記憶されている前記特定手段により運転者の携帯端末として特定された回数が所定の上限回数を超えた場合、その記憶部に記憶されている回数を更新する第1更新手段をさらに備えていることを特徴とする情報特定装置である。
この発明は、上記の発明において、携帯端末の前回特定時から所定の期間が経過した場合、前記記憶手段に記憶されている前記特定手段により運転者の携帯端末として特定された回数を更新する第2更新手段をさらに備えていることを特徴とする情報特定装置である。
この発明は、上記の発明において、前記加速度センサは、重力方向の加速度を検出したことにより出力信号を出力するように構成されていることを特徴とする情報特定装置である。
この発明によれば、携帯端末と車両に搭載されたセンサとが別々に、車両に乗車する際の乗員の乗車動作に基づいた情報を検出するため、それらの情報に基づいて運転者の携帯端末を特定することができるようになる。また、携帯端末から位置の変化に基づいて信号が出力されるため、その携帯端末を所持する乗員の乗車動作を正確に検出することができるようになり、運転者の携帯端末を特定する精度を向上させることができる。さらに、携帯端末から加速度を検出したことに基づいて信号が出力されるため、より正確に携帯端末の動きを検出することができ、運転者の携帯端末を特定する精度を向上させることができる。
この発明によれば、通信信号の検知時刻と圧力信号の検知時刻との間隔により運転者の携帯端末を特定することができる。例えば、運転者が運転席に座る際、その運転者が所持する携帯端末にかかる加速度の変化と、運転席に生じる圧力の変化とのタイミングが極めて近いため、通信信号の検知時刻と圧力信号の検知時刻との間隔により運転者の携帯端末を特定することにより、精度良く運転者の携帯端末を特定できる。
この発明によれば、検知時刻が正確になり、通信信号の検知時刻と圧力信号の検知時刻との間隔が正確になるので、精度よく運転者の携帯端末を特定できる。
この発明によれば、過去に運転者の携帯端末として特定された情報を記憶する記憶部の情報を含めて運転者の携帯端末を特定するため、その車両を日頃から使用している運転者の携帯端末を精度良く運転者の携帯端末と特定できる。
この発明によれば、各信号の検知時刻の間隔と所定の閾値とを用いて運転者の携帯端末を特定するので、その精度を向上させることができる。また、過去に運転者の携帯端末として特定された情報によりその閾値を所定の重みで重み付けるため、その車両を日頃から使用している運転者の携帯端末と、実際に運転者が運転席に座る際の動作とに基づいて運転者の携帯端末を特定するため、その精度を向上させることができる。
この発明によれば、検知した通信信号が一つの場合であっても、その通信信号と圧力信号との検知時刻の間隔により運転者の携帯端末として特定すべきか否かを判断しているため、精度良く運転者の携帯端末を特定することができる。例えば、車室内に持ち込まれた携帯端末が一台のみの場合に、その携帯端末が自動的に運転者の携帯端末として特定させることを防止できる。さらに、そのため、記憶部に運転者の携帯端末として記憶される情報の信頼性を向上させることができる。したがって、記憶部の情報により運転者の携帯端末を特定する際の精度を向上させることができる。
この発明によれば、車室内に複数の携帯端末が持ち込まれた場合であっても、通信信号と圧力信号との検知時刻の間隔により運転者の携帯端末を特定するため、精度良く運転者の携帯端末を特定することができる。さらに、各信号の検知時刻の間隔が閾値未満であり、かつ最短の通信信号を特定し、その通信信号を発信した携帯端末を運転者の携帯端末として特定するため、精度良く運転者の携帯端末を特定することができる。
この発明によれば、過去に運転者の携帯端末として特定された情報に基づいて通信信号と圧力信号との検知時刻の間隔を所定の重みで重み付けることにより、その車両を日頃から使用している運転者の携帯端末と、実際に運転者が運転席に座る際の上述のタイミングとに基づいて運転者の携帯端末を特定するので、その精度を向上させることができる。
この発明によれば、通信信号と圧力信号との検知時刻の間隔を過去に運転者の携帯端末として特定された回数で除算することにより、運転者の携帯端末を特定するので、その車両を日頃から使用している運転者の携帯端末と、実際に運転者が運転席に座る際の上述のタイミングとに基づいて運転者の携帯端末を特定するので、その精度を向上させることができる。
この発明によれば、運転者が運転席に座った時刻を正確に検知することができるので、運転者の携帯端末を特定する精度を向上させることができる。
この発明によれば、複数の携帯端末が車室内に持ち込まれた場合であっても、正確に運転者の携帯端末を特定することができる。また、乗員が助手席に座った時刻を正確に検知でき、その検知時刻を含めた各信号の検知時刻の間隔により運転者の携帯端末を特定するので、その精度を向上させることができる。さらに、運転席の圧力変化を検知した第1圧力信号と通信信号との第1間隔と、助手席の圧力変化を検知した第2圧力信号と通信信号との第2間隔とにより運転者の携帯端末を特定するので、その精度を向上させることができる。加えて、過去に運転者の携帯端末として特定された情報に基づいて第1間隔を重み付けるので、その車両を日頃から使用している運転者の携帯端末と、実際に運転者が運転席に座った際の上述のタイミングとに基づいて運転者の携帯端末を特定するので、その精度を向上させることができる。また、第1間隔と第2間隔とを組み合わせた評価関数により運転者の携帯端末を特定するので、実際に運転席および助手席に座ったタイミングを正確に検知でき、正確に運転者の携帯端末を特定することができる。
この発明によれば、運転席のドアが開いた状態から閉まった場合、実際には運転者が運転席に座った状態となり、その座った時刻から大きく外れる通信信号を特定対象から除外することにより、運転者の携帯端末を特定する精度を向上させることができる。また、特定処理に不要な情報を検知しなくてよくなり、情報特定装置の処理負荷を軽減できる。
この発明によれば、記憶部に記憶されている運転者の携帯端末として特定された回数を上限回数により更新するので、実際に運転者が運転席に座る際の上述のタイミングに基づいて正確に運転者の携帯端末を特定することができる。例えば、その車両を日頃から使用している運転者の携帯端末以外の携帯端末であっても、過去に特定された回数に大きく影響されずに、実際の上述のタイミングにより運転者の携帯端末として特定するので、その精度を向上させることができる。
この発明によれば、携帯端末の前回特定時から所定の期間に経過後に、記憶部に記憶されている運転者の携帯端末として特定された回数を更新するので、実際に運転者が運転席に座る際の上述のタイミングに基づいて正確に運転者の携帯端末を特定することができる。例えば、その車両を日頃から使用している運転者の携帯端末以外の携帯端末であっても、過去に特定された回数に大きく影響されずに、実際の上述のタイミングにより運転者の携帯端末として特定するので、その精度を向上させることができる。
この発明によれば、携帯端末が車室内に置かれた、もしくは携帯端末を所持する運転者が運転席に座った場合に携帯端末から通信信号が発信されるので、通信信号の検知時刻が正確になり、精度良く運転者の携帯端末を特定することができる。
つぎに、この発明を具体例に基づいて説明する。この発明に係る情報特定装置は、車両に乗車する際の乗員の乗車動作に基づいた情報を検知することにより車室内に持ち込まれた携帯端末のなかから運転者の所有する携帯端末を特定するように構成されている装置である。すなわち、携帯端末と車両に搭載されたセンサとがそれぞれ、上述の乗員の乗車動作に基づいた情報を検出するように構成されている。具体的には、その情報特定装置は、車室内に持ち込まれた携帯端末から発信された信号と、車両に搭載されたセンサから出力された信号とを検知することにより、それらの信号に基づいて運転者が所有する携帯端末に関する情報を特定するように構成されているものである。また、複数の携帯端末が車室内に持ち込まれた場合であっても、その複数の携帯端末のなかから運転者が所有する携帯端末を特定するように構成されている情報特定装置である。
以下、図面を参照して、この発明の一実施形態に係る情報特定装置について説明する。この実施形態の情報特定装置1は、図2に例示するように、車両に搭載された装置である。図2は、この実施形態の情報特定装置1を搭載している車両Veを模式的に示したスケルトン図である。また、この実施形態では、情報特定装置1は、車両に搭載されているとともに、運転席に設けられた圧力センサ30や運転席側ドアに設けられた開閉センサ40など車両に搭載されたセンサからの出力信号が入力されるように構成されている。さらに、情報特定装置1は、車室内に持ち込まれた携帯端末20と無線通信できるように構成されている。すなわち、情報特定装置1は、他の装置から出力された信号を検知することにより運転者の携帯端末を特定する情報処理が実施されるように構成されている。なお、この実施形態の情報特定装置1は、車両に搭載されている電子制御装置(ECU)に含まれるように構成されてもよい。
具体的には、情報特定装置1は、演算処理装置(CPU)を有し、CPUが実行するコンピュータプログラムと各種データとを記憶する記憶装置(RAM,ROMなど)や外部記憶装置(HDDなど)を制御し、CPUが実行するコンピュータプログラムにより情報処理を実行するように構成されている。そのため、情報特定装置1は、図1に例示するような機能ブロックを構成することができる。図1は、この実施形態の情報特定装置1における機能ブロックを模式的に示した図である。情報特定装置1は、受信部2と、送信部3と、通信制御部4と、判別部5と、算出部6と、重み付け部7と、特定部8と、時計部9と、検知情報記憶部10と、履歴情報記憶部11とを備えている。
検知情報記憶部10は、情報特定装置1が検知した信号に関する情報である検知情報を記憶する手段である。検知情報には、少なくとも通信信号の検知時刻と、圧力信号の検知時刻とが含まれる。通信信号の検知時刻とは、情報特定装置1が通信信号を検知した時刻、または加速度センサ25が加速度を検出した時刻である。圧力信号の検知時刻とは、情報特定装置1が圧力信号を検知した時刻、または圧力センサ30が圧力を検出した時刻すなわち座席に乗員が座った時刻である。また、検知情報には、通信信号の発信元の識別情報が含まれる。その識別情報として、例えば携帯端末20の識別情報や加速度センサ25の識別情報がある。識別情報とは、製造番号など固体を識別できる情報である。
なお、検知情報には、通信信号の識別情報と、圧力信号の識別情報と、開閉信号の識別情報と、開閉信号の検知時刻とが含まれてもよい。圧力信号の識別情報とは、圧力センサ30の識別情報や圧力センサ30が設けられた座席を識別できる情報である。開閉信号の識別情報とは、開閉センサ40の識別情報や開閉センサ40が設けられたドアを識別できる情報である。ドア開閉の検知時刻とは、情報特定装置1が開閉信号を検知した時刻、または開閉センサ40がドアの開閉を検出した時刻である。
履歴情報記憶部11は、運転者の携帯端末として特定された携帯端末20の情報を含む履歴情報を記憶する記憶手段である。履歴情報とは、少なくとも通信信号の発信元の識別情報と、過去に運転者の携帯端末として特定された回数とを含む情報である。なお、履歴情報には、その特定された日時や、上述の実際に特定された回数とは別に情報処理用の回数が含まれてもよい。
受信部2は、他の装置から出力された信号を受け付ける手段である。例えば、受信部2は、圧力センサ30や開閉センサ40などのセンサから出力された信号を検知するように構成されている。さらに、無線通信により携帯端末2から発信された信号を検知するように構成されている。すなわち、受信部2は、情報特定装置1における入力手段および通信手段として機能するように構成されている。
送信部3は、情報特定装置1から他の装置へ信号を出力する手段である。すなわち、送信部3は、情報特定装置における出力手段および通信手段として機能するように構成されている。したがって、受信部2と送信部3とは、情報特定装置1と有線または無線により接続されている装置との情報の送受信を可能にするように構成されている。なお、情報特定装置1と他の装置との無線通信は、インターネット回線などの通信網を介した通信であってもよい。
通信制御部4は、受信部2および送信部3を介して行われる信号の入出力などの通信を制御する手段である。また、通信制御部4は、受信部2が受け付けた信号を情報特定装置1で処理可能な情報に変換するように構成されている。さらに、通信制御部4は、送信部3から出力される信号を情報特定装置1で加工された情報から通信可能な情報に変換するように構成されている。すなわち、通信制御部4は、情報特定装置1と他の装置との通信を可能にさせるための制御手段である。例えば、情報特定装置1が他の装置と無線通信を行う場合、通信制御部4は、受信部2が受け付けた信号を復号化し、送信部3から出力される信号を暗号化する。
判別部5は、他の装置から出力された信号を受け付けた否かを判別する手段である。具体的には、判別部5は、携帯端末20から発信された通信信号を受信部2が受信したか否か、圧力センサ30から出力された圧力信号や開閉センサ40から出力された開閉信号を受信部2が受け付けたか否かを判別するように構成されている。
また、判別部5は、同じ種別の複数の装置から出力された信号を検知したか否かを判別する手段である。言い換えれば、同じ種別の信号を複数検知したか否かを判別する手段である。例えば、判別部5は、同じ種別の装置である複数の携帯端末2から出力された通信信号をそれぞれ検知したか否かを判別するように構成されている。すなわち、情報特定装置1では、検知した通信信号の数により車室内に持ち込まれた携帯端末20の台数を特定することができる。なお、同じ種別の装置とは、例えば携帯端末20同士や、圧力センサ30同士である。そのため、携帯端末20と圧力センサ30とは違う種別の装置となる。
さらに、判別部5は、検知した通信信号を出力した装置の情報が履歴情報記憶部11に記憶されているか否かを判別する手段である。例えば、判別部5は、検知した通信信号に含まれている加速度センサ30の識別情報または携帯端末20の識別情報により、履歴情報記憶部11を検索し、それら識別情報に該当する履歴情報が記憶されているか否かを判別するように構成されている。なお、識別情報とは、装置の製造番号などその固体を識別できる情報である。
また、判別部5は、検知情報記憶部10に記憶された情報を処理する場合、処理対象の情報が全て処理されたか否かを判別する手段である。例えば、処理対象となる複数の通信信号が検知情報記憶10に記憶された場合、判別部5は、その複数の通信信号が全て処理されたか否かを判別するように構成されている。
また、判別部5は、履歴情報記憶部11に記憶されている履歴情報を更新させるか否か判別する手段である。例えば、判別部5は、履歴情報に含まれている運転者の携帯端末として特定された回数が所定の上限回数を超えたか否かを判別することにより、その履歴情報を更新させるいか否かを判別するように構成されている。
さらに、判別部5は、所定時間または所定期間が経過したか否かを判別する手段である。例えば、他の装置が出力した信号を受け付ける場合、判別部5は、その信号の受け付け開始時刻から所定の時間が経過したか否か判別するように構成されている。また、判別部5は、一ヶ月や半年などの所定の期間が経過したか否かを判別するように構成されている。
また、判別部5は、通信信号の検知時刻と圧力信号の検知時刻との間隔である検知間隔と所定の閾値とを比較してそれらの大小を判別する手段である。例えば、判別部5は、検知間隔が所定の閾値よりも小さいか否かを判別するように構成されている。さらに、判別部5は、検知間隔が最短もしくは最小の検知間隔であるか否かを判別する手段である。加えて、判別部5は、評価関数が最小の評価関数であるか否かを判別する手段である。
算出部6は、通信信号の検知時刻と圧力信号の検知時刻との間隔を算出する手段である。また、算出部6は、検知間隔に基づいて評価関数を算出する手段である。
重み付け部7は、検知間隔を所定の重みで重み付けるように構成されている。また、重み付け部7は、検知間隔の判別処理の際に用いる閾値を所定の重みで重み付ける手段である。さらに、重み付け部7は、検知間隔を履歴情報記憶部11に記憶されている過去に運転者の携帯端末として特定された回数で除算することにより、その検知間隔を重み付けるように構成されている。
特定部8は、運転者が所有する携帯端末20を特定する手段である。例えば、特定部8は、検知間隔に基づいて運転者が所有する携帯端末20を特定するように構成されている。また、特定部8は、検知した信号に基づいてその信号を出力元の装置を特定する手段である。すなわち、情報特定装置1は、検知した信号に基づいて出力元の装置を識別できるように構成されている。例えば、通信信号の場合、特定部8は、通信信号の発信元の識別情報に基づいてその通信信号を発信した携帯端末20を特定するように構成されている。なお、特定部8は、圧力信号の出力元の圧力センサ30を特定でき、開閉信号の出力元の開閉センサ40を特定できるように構成されている。
時計部9は、情報特定装置1における時計機能を発揮するとともに、ある時刻からの経過時間を測定する手段である。例えば、情報特定装置1がドアが開いていることを示す信号である開信号を検知した場合、時計部9は、その開信号の検知時刻からの経過時間を測定するように構成されている。また、時計部9は、情報特定装置1が各種信号の受け付けを開始した時刻からの経過時間を測定するように構成されている。
携帯端末20は、携帯電話やスマートフォンやタブレット型コンピュータやPDA(Personal Digital Assistant)など、利用者が携帯できる携帯端末であるとともに、他の装置との無線通信が可能な通信端末である。具体的には、携帯端末2は、演算処理装置と記憶装置とを備え、その演算処理装置が、記憶装置を制御しかつコンピュータプログラムにより情報処理を行うように構成されている。そのため、携帯端末20は、図1に例示するような機能ブロックを構成することができ、送信部21と、受信部22と、通信制御部23と、判別部24とを備えている。さらに、携帯端末20は、自機の加速度を検出する加速度センサ25を備えている。
加速度センサ25は、速度の時間変化率すなわち単位時間あたりの速度の変化である加速度を検出するセンサである。その加速度センサ25は、外力が加わったことを検出できるように構成され、加速度検出、傾き検出、振動検出、動き検出、衝撃検出、落下検出などができるように構成されている。例えば、加速度センサ25を備えている携帯端末20の運動によって発生する加速度の変化により携帯端末20の動きを検出するように構成されている。また、加速度センサ25は、大きな加速度が非常に短い時間に発生すること、つまり衝撃によって発生する加速度を検出するように構成されている。また、加速度センサ25は、加速度を検出することにより出力信号を出力するように構成されている。なお、加速度センサ25は、携帯端末20に搭載可能な小型かつ軽量なものであればよい。また、この発明における加速度センサ25では、静電型や圧電型などのセンシング方式、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術を採用するか否かなどの製造技術、一軸または多軸などの方向や加速度の大きさや周波数バンド幅などのセンシング量などを特に限定しない。
送信部21は、携帯端末20から信号を発信する手段であるとともに、他の装置へ情報を送信する手段である。受信部22は、他の装置から携帯端末20へ出力された信号を受け付ける手段である。すなわち、送信部21および受信部22は、携帯端末20における入出力手段として機能するとともに、通信手段として機能するように構成されている。
通信制御部23は、送信部21および受信部22における無線通信を制御する手段である。すなわち、通信制御部23により携帯端末20と情報特定装置1との近距離無線通信ができるように制御される。また、通信制御部23は、送受信させる情報を加工するように構成されている。なお、通信制御部23は、送信部21が発信する信号を暗号化して無線通信可能な情報に変換するように構成されてもよい。さらに、通信制御部23は、受信部22が無線通信により受信した情報を復号化して加工可能な情報に変換するように構成されてもよい。例えば、通信制御部23は、加速度センサが出力した信号を無線通信可能な情報に変換して送信部21から発信させるように構成されてもよい。
判別部24は、乗員に所持された携帯端末20が、その乗員の乗車動作に基づいた情報を検出したか否かを判別する手段である。例えば、判別部24は、携帯端末20が車室内に置かれたか否かを判別するように構成されている。また、判別部24は、携帯端末20を所持する乗員が座席に座る動きをしたか否かを判別するように構成されている。具体的には、加速度センサ25が出力信号を出力したか否かを判別するように構成されている。なお、図示しない機能ブロックにより加速度センサから出力信号を情報処理して、その処理された出力信号の情報に基づいて乗員が座席に座る動きもしくは車室内に置かれたことを示す加速度が検出されたか否かを判別するように構成されていてもよい。したがって、携帯端末20は、加速度センサ25の出力信号に基づいて通信信号を発信するように構成されている。
圧力センサ30は、車両の座席に設けられており、座面に働く圧力を検出するセンサである。すなわち、圧力センサ30は、乗員が座席に座ったことを検出する着座センサである。また、圧力センサ30は、圧力を検出することにより圧力信号を出力するように構成されている。その出力された圧力信号は、圧力センサ30と通信可能に接続された情報特定装置1に入力される。なお、圧力センサ30は、車両の運転席に設けられているとともに、助手席や後部座席に設けられてもよい。
開閉センサ40は、車両ドアの開閉を検出するセンサである。開閉センサ40は、車両ドアが開いていることを検出したことにより開信号を出力するように構成されている。その出力された開信号は、開閉センサ40と通信可能に接続された情報特定装置1に入力される。そのため、情報特定装置1は、開閉センサ40から開信号が入力されなくなったことにより車両ドアが閉められたことを検出するように構成されている。また、開閉センサ40は、車両の運転席のドアに設けられているとともに、助手席のドアや後部座席のドアに設けられていてもよい。なお、開閉センサ40は、車両ドアが閉じていることを検出したことにより閉信号を出力するように構成されていてもよい。この場合、情報特定装置1は、開閉センサ40から閉信号が入力されたことによりドアが閉じていることを検出するように構成されている。
つぎに、図3を参照して、車室内に持ち込まれた携帯端末20が実施する情報処理について説明する。図3は、携帯端末20が実施する情報処理の一例を示したフローチャートである。まず、携帯端末20の判別部24は、携帯端末20が上下方向で動いている状態から停止したか否かを判別する(ステップS1)。このステップS1の判別処理は、加速度センサ25から出力される出力信号に基づいて実施される。具体的には、加速度センサ25が上下方向の加速度の変化により携帯端末20の動きを検出することにより、携帯端末20が上下方向で動いている状態から停止したか否かを判断するように構成されている。また、加速度センサ25が非常に短い時間に上下方向で大きな加速度を検出することにより、携帯端末20が上下方向で動いている状態から停止したか否かを判断するように構成されている。すなわち、携帯端末20は、上下方向で動いている状態から停止したことを示す加速度を検出することにより、携帯端末20が車室内に置かれ、または携帯端末20を所持する乗員が座席に座ったと判断できるように構成されている。
ここで、図4を参照して、車両に乗車する際の乗員の乗車動作に起因して動かされる携帯端末20の動きについて説明する。図4は、携帯端末20の上下位置の変化を示したタイムチャートである。車室内に携帯端末20が置かれ、または携帯端末20を所持する乗員が座席に座った場合には、携帯端末20の上下位置は、下方向へ変化している状態からその変化が収まる状態へと遷移する。このように携帯端末20が動的状態から静的状態へと遷移する際、図4に図示する破線の円で囲む部分のように、上下位置の変化が停止する過程で、携帯端末20の上下位置の単位時間あたりの変位すなわち上下方向の速度が大きく変化する。したがって、上下方向の加速度が非常に短い時間で大きく変化する。上下方向とは、重力方向と平行な方向である。
そのため、携帯端末20では、携帯端末20の上下方向の速度が所定値以上に大きな変化をする際の加速度を加速度センサ25が検出するように構成されている。言い換えれば、携帯端末20は、携帯端末20が車室内に持ち込まれたことを示す加速度を加速度センサ25が検出したか否かを判別するように構成されている。ゆえに、携帯端末20は、その変化を携帯端末20が上下方向に動いている状態から停止したと判断することにより、携帯端末20が車両の座席に置かれ、または携帯端末20を所持している乗員が座席に座ったと判断するように構成されている。したがって、ステップS1の判別処理では、携帯端末20の上下位置の変化率が所定値以上の大きな変化をしたか否かを判別する。なお、上述の停止とは、上下方向で完全に停止した状態に限定されず、上下で微小に揺れている状態を含んでもよい。
そして、上下方向で携帯端末20が動き続けていることによりステップS1で否定的に判断された場合、リターンしてステップS1の処理を繰り返す。一方、上下方向で携帯端末20が停止したことによりステップS1で肯定的に判断された場合には、携帯端末20は、車室内に持ち込まれたことを示す通信信号を発信して(ステップS2)、この情報処理が終了される。すなわち通信信号とは、他の装置と通信するための信号であり、携帯端末20が車室内に置かれ、または携帯端末20を所持する乗員が座席に座ったことを示す信号である。
なお、加速度センサ25は、携帯端末20が車室内に持ち込まれたことを示す加速度を検出した否かを判別する加速度判別部を備えていてもよい。この場合、加速度センサ25は、加速度判別部により携帯端末20が車室内に持ち込まれたことを示す加速度を検出したと判断した場合にのみ出力信号を出力するように構成されてもよい。そのため、判別部24は、上述したように加速度センサ25からの出力信号の有無を判別するように構成されてもよい。さらに、通信信号は、加速度センサ25の出力信号により携帯端末20で生成される情報であってもよく、その出力信号そのものであってもよい。
つぎに、情報特定装置1が実施する情報処理について説明する。図5は、携帯端末20と圧力センサ30とから出力された信号を検知することにより実施される情報処理の一例を示したフローチャートである。まず、情報特定装置1の判別部5は、受信部2が携帯端末20から発信された通信信号を検知したか否かを判別する(ステップS11)。具体的には、情報特定装置1と通信端末20とが無線通信により情報の送受信が可能に構成されているため、受信部2が通信信号を受信したか否かを判別する。
そして、受信部11が通信信号を検知したことによりステップS11で肯定的に判断された場合、その通信信号の検知時刻が検知情報記憶部10に記憶される(ステップS12)。このステップS12で検知情報記憶部10に記憶される検知情報には、通信信号の検知時刻に加えて、その通信信号を発信した携帯端末20を識別できる情報が含まれてもよい。
通信信号を検知していないことによりステップS11で否定的に判断された場合、またはステップS12で通信信号の検知時刻が検知情報記憶部10に記憶された場合、判別部5は、受信部2が圧力センサ30からの圧力信号を検知したか否かを判別する(ステップS13)。圧力信号を検知したことによりステップS13で肯定的に判断された場合には、圧力信号の検知時刻が検知情報記憶部10に記憶される(ステップS14)。このステップS14で検知情報記憶部10に記憶される検知情報には、圧力信号の検知時刻に加えて、圧力信号を識別できる情報が含まれてもよい。
圧力信号を検知していないことによりステップS13で否定的に判断された場合、またはステップS14で圧力信号の検知時刻が記憶された場合、判別部5は、通信信号および圧力信号の受け付け開始から所定時間が経過したか否かを判別する(ステップS15)。所定時間は、例えば開閉センサ40の開信号を検知してからの経過時間を時計部9が計測していることにより求められる。そして、所定時間が経過していないことによりステップS15で否定的に判断された場合には、ステップS11にリターンして、ステップS11〜S14の処理を繰り返す。
一方、所定時間が経過したことによりステップS15で肯定的に判断された場合、判別部5は、通信信号を検知し、かつ圧力信号を検知したか否かを判別する(ステップS16)。具体的には、車室内に持ち込まれた携帯端末20から発信された通信信号および圧力センサ30から出力された圧力信号の両方の信号を検知したか否かが判別される。要するに、上述の所定時間内にステップS11で肯定的に判断され、かつステップS13で肯定的に判断された場合、ステップS16の処理で肯定的に判断される。例えば、所定時間内に通信信号を検知せずに圧力信号のみを検知した場合、ステップS16で否定的に判断される。
したがって、携帯端末20からの通信信号および圧力センサ30からの圧力信号の両方の信号を検知したことによりステップS16で肯定的に判断された場合、特定部8は、検知情報記憶部10に記憶されている検知情報に基づいて車室内に持ち込まれた携帯端末20のなかから運転者が所有する携帯端末を特定する(ステップS17)。このステップS17の処理で運転手の携帯端末として特定された携帯端末の情報は、履歴情報として履歴情報記憶部11に記憶されるように構成されている。そして、運転者の携帯端末が特定されることにより、この特定処理は終了される。
なお、情報特定装置1は、開信号を検知したことにより、図5に例示する情報処理を開始するように構成されてもよい。また、全車両ドアが閉じている状態からいずれかの車両ドアが最初に開かれたことを情報特定装置1が検知により、図5に例示する情報処理が開始されるように構成されてもよい。さらに、情報特定装置1は、上述のステップS17の処理において運転者の携帯端末が特定された場合、検知情報記憶部10に記憶されている上述の処理対象であった検知情報を削除するように構成されていてもよい。
つぎに、図6を参照して、図5のステップS17における特定処理の一例について説明する。ここで説明する特定処理は、情報特定装置1が少なくとも一つの通信信号と車両の運転席に設けられた圧力センサ30から出力された圧力信号とを検知している場合に実施される処理である。まず、判別部5は、受信部2が検知した通信信号が一つであるか否かを判別する(ステップS21)。検知した通信信号が複数であることによりステップS21で否定的に判断された場合には「A」に進む。この複数の通信信号を検知した場合の情報処理については、後述にて図8を参照して詳細に説明する。
一方、検知した通信信号が一つであることによりステップS21で肯定的に判断された場合には、判別部5は、その通信信号を発信した携帯端末20の情報が履歴情報記憶部11に記憶されているか否かを判別する(ステップS22)。具体的には、判別部5は、その通信信号に含まれている携帯端末20の識別情報もしく加速度センサ25の識別情報に基づいて履歴情報記憶部11を検索し、その識別情報に該当する履歴情報の有無を判別する。
その通信信号を発信した携帯端末20の情報が履歴情報記憶部11に記憶されていることによりステップS22で肯定的に判断された場合には、重み付け部7は、その通信信号における運転者の携帯端末の特定処理で用いる閾値を所定の重みで重み付ける(ステップS23)。
一方、その通信信号を発信した携帯端末20の情報が履歴情報記憶部11に記憶されていないことによりステップS22で否定的に判断された場合、ステップS24またはステップS25へ進む。すなわち、その携帯端末20の情報が履歴情報記憶部11に記憶されていない場合、ステップS22からステップS24に進んでもよく、ステップS22からステップS24を経ずにステップS25に進んでもよい。例えば、図6に例示するように、ステップS22で否定的に判断された場合にステップS24に進む場合、重み付け部7が、その通信信号における運転者の携帯端末の特定処理で用いる閾値を通常の閾値よりも小さくさせてもよい。その後、ステップS24からステップS25へ進む。要するに、通信信号を発信した携帯端末20の情報が履歴情報記憶部11に記憶されているか否かの違いに基づいて、重み付け部7により上述の閾値に相対的な差が付けられればよい。
そして、算出部6は、通信信号の検知時刻と圧力信号の検知時刻との間隔である検知間隔を算出する(ステップS25)。このステップS25の処理では、図7に例示するように、一つの通信信号の検知時刻t1と、運転席に設けられている圧力センサ30からの圧力信号Dの検知時刻T1との検知間隔Td1を算出する。すなわち、ステップS25の処理は、通信信号と運転席についての圧力信号との検知間隔を算出するように構成されている。
そして、判別部5は、ステップS25で算出された検知間隔と、ステップS23またはステップS24で加工された閾値とを比較して、検知間隔が閾値よりも小さいか否かを判別する(ステップS26)。検知間隔が閾値よりも大きいことによりステップS26で否定的に判断された場合には、その通信信号を発信した携帯端末20は運転者の携帯端末でないものと判断され、この制御処理は終了される。
一方、検知間隔が閾値よりも小さいことによりステップS26で肯定的に判断された場合には、その通信信号を発信した携帯端末20を運転者の携帯端末として特定する(ステップS27)。また、情報特定装置1は、このステップS27の処理によって運転手の携帯端末として特定された携帯端末20の情報は、履歴情報として履歴情報記憶部11に記憶されるように構成されている。そして、ステップS27の処理により運転者の携帯端末が特定されたことによって、この特定処理は終了される。
つぎに、図8を参照して、車室内に複数の携帯端末20が持ち込まれた場合に実施される運転者の携帯端末を特定処理について説明する。図8は、図6のステップS21で否定的に判断され「A」に進んだことによって実施される情報処理である。また、図8に例示する情報処理を説明するために、図9を参照して具体的に説明する。図9は、三つの通信信号m1,m2,m3と、運転席に設けられた圧力センサ30から出力された圧力信号Dとをそれぞれ検知した場合、それぞれの信号の検知時刻を例示したタイムチャートである。具体的には、通信信号m1の検知時刻t1と、通信信号m2の検知時刻t2と、通信信号m3の検知時刻t3と、圧力信号Dの検知時刻T1とを例示した図である。また、通信信号m1を発信した第1の携帯端末20の情報と通信信号m2を発信した第2の携帯端末20の情報とが履歴情報記憶部11に記憶されていて、通信信号m3を発信した第3の携帯端末20の情報が履歴情報記憶部11に記憶されていなかった場合について説明する。
複数の通信信号を検知したことにより図6のステップS21で否定的に判断された場合、判別部5は、その通信信号を発信した携帯端末20に関する情報が履歴情報記憶部11に記憶されているか否かを判別する(ステップS31)。具体的には、通信信号を発信した携帯端末20の情報が履歴情報記憶部11に記憶されている履歴情報に含まれているか否かを判別する。
その通信信号を発信した携帯端末20の情報が履歴情報記憶部11に記憶されていることによりステップS31で肯定的に判断された場合、重み付け部7は、その通信信号における検知間隔と比較させる閾値を所定の重みで重み付ける(ステップS32)。具体的には、ステップS32で重み付けられた閾値は、通常の閾値の大きさよりも大きくされる。例えば、通信信号m1についての閾値と、通信信号m2についての閾値とが、重み付け部7によりそれぞれ重み付けられる。
一方、その通信信号を発信した携帯端末20の情報が履歴情報記憶部11に記憶されていないことによりステップS31で否定的に判断された場合、その通信信号における検知間隔と比較させる閾値は、通常の閾値の大きさよりも小さくさせてもよい(ステップS33)。例えば、通信信号m2についての閾値が通常の閾値よりも小さくさせてもよい。すなわち、このステップS33の処理は、上述で説明した図6のステップS24の処理と同様である。したがって、ステップS31で否定的に判断された場合、ステップS31からステップS33に進んでもよく、ステップS31からステップS33を経ずにステップS34に進んでもよい。要するに、通信信号を発信した携帯端末20の情報が履歴情報記憶部11に記憶されているか否かの違いに基づいて、重み付け部7により上述の閾値に相対的な差が付けられればよい。
そして、ステップS32,S33の処理において閾値の加工処理が実施されると、算出部6は、それら通信信号の検知時刻と圧力信号の検知時刻との間隔を算出する(ステップS34)。具体的には、複数の通信信号についての検知間隔をそれぞれ算出する。例えば、通信信号m1の検知時刻t1と圧力信号Dの検知時刻T1と間隔である検知間隔Tdが算出される。同様に、通信信号m2と圧力信号Dとの検知間隔Td2、通信信号m3と圧力信号Dとの検知間隔Td3がそれぞれ算出される。
そして、判別部5は、検知した全通信信号に対する閾値の設定および検知間隔の算出が実施されたか否かを判別する(ステップS35)。例えば、処理対象として検知情報記憶部10に記憶された全通信信号についてステップS31〜S34の処理が実施されたか否かを判別するように構成されている。検知した全通信信号についての加工処理が実施されていないことによりステップS35で否定的に判断された場合、ステップS31にリターンし、その全通信信号についての加工処理が実施されるまでステップS31〜S34の処理が繰り返される。
一方、検知した全通信信号についての加工処理が実施されたことによりステップS35で肯定的に判断された場合には、判別部5は、それぞれの通信信号についての検知間隔が閾値よりも小さいか否かを判別する(ステップS36)。例えば、通信信号m1について、ステップS34で重み付けられた検知間隔Td1とステップS32で重み付けられた閾値とが比較される。同様に、通信信号m2における検知間隔Td2と重み付けられた閾値とが比較され、通信信号m3における検知間隔Td3とステップS33で通常よりも小さく設定された閾値とが比較される。
検知間隔が閾値よりも大きいことによりステップS36で否定的に判断された場合、その通信信号は特定対象から除外される。一方、検知間隔が閾値よりも小さいことによりステップS36で肯定的に判断された場合、判別部5は、その通信信号についての検知間隔が最短であるか否かを判別する(ステップS37)。例えば、ステップS36で検知間隔Td1と検知間隔Td2とが閾値よりも小さいと判断された場合、ステップS37で検知間隔Td1と検知間隔Td2とのどちらが最短であるかが判別される。
そして、検知間隔Tdが最短ではないことによりステップS37で否定的に判断された場合、その通信信号は特定対象から除外される。一方、検知間隔Tdが閾値未満かつ最短であることによりステップS37で肯定的に判断された場合、特定部8は、その閾値未満かつ最短である検知間隔の通信信号を特定し、その通信信号を発信した携帯端末20を運転者の携帯端末として特定する(ステップS38)。そして、ステップS38の処理によって運転者の携帯端末として特定された携帯端末20の情報は履歴情報記憶部11に記憶される。例えば、検知間隔Td2が最短の検知間隔であると判断された場合、その検知間隔Td2の通信信号m2が特定され、通信信号m2を発信した第2の携帯端末20が運転者の携帯端末としてされる。そして、第2の携帯端末20の情報が、履歴情報として履歴情報記憶部11に記憶される。
上述のように、この実施形態によれば、通信信号の検知時刻と圧力信号の検知時刻との間隔により運転者端末を特定することができるので、その精度を向上させることができる。また、一つの通信信号を検知した場合であっても、その通信信号と圧力信号との検知時刻の間隔により、特定をすべき携帯端末を運転者の携帯端末として特定するので、その精度を向上させることができる。さらに、複数の通信信号を検知した場合であっても、それら通信信号と圧力信号と検知時刻の間隔により、複数の運転者の携帯端末から運転者の携帯端末を特定するので、正確に運転者の携帯端末を特定することができる。すなわち、検知した通信信号の数によらず、正確に運転者の携帯端末を特定することができる。また、過去に運転者の携帯端末として特定された情報と、車室内に乗員が乗車した実際のタイミングとにより、運転者の携帯端末を特定するので、正確に運転者の携帯端末を特定することができる。さらに、実際の検知時刻の間隔と比較させる閾値を、その過去の情報により重み付けるので、その車両を日頃から使用している運転者の携帯端末を考慮して、実際の運転者の携帯端末を正確に特定することができる。また、単に検知した通信信号が一つであることにより、もしくは単に複数の通信信号のなかから検知時刻の間隔が最短であることにより、その通信信号を発信した携帯端末が直ちに運転者の携帯端末として特定されないように構成れているので、運転者の携帯端末を特定する精度を向上させることができる。
つぎに、図10を参照して、情報特定装置1が実施する運転者の携帯端末の特定処理の変形例について説明する。図10は、検知間隔を所定の重みで重み付けることにより運転者の携帯端末を特定する処理を例示したフローチャートである。また、この変形例の情報処理について図9を参照して説明する場合がある。なお、この変形例の説明において、上述の実施例と同様の処理内容については説明を省略する。具体的には、図10に例示するステップS102は、図8に例示するステップS31と同様の処理である。以下、同様にして、ステップS104,S106はステップS34と、ステップS107はステップS35と同様の処理である。
まず、判別部5は、携帯端末20から発信された通信信号を複数検知したか否かを判別する(ステップS101)。検知した通信信号が一つのみであることによりステップS101で否定的に判断された場合、情報特定装置1では、車室内に持ち込まれた携帯端末20が一台である場合の特定処理(ステップS110)が実施される。そのステップS110の処理は、図6に例示するステップS22〜S27の処理と同様の処理である。
通信信号を発信した携帯端末20の情報が履歴情報記憶部11に記憶されていることによりステップS102で肯定的に判断された場合、その通信信号を発信した携帯端末が過去に運転者の携帯端末として特定された回数が読み込まれる(ステップS103)。例えば、図9に例示する三つの通信信号のうち通信信号m2を発信した第2の携帯端末20の情報のみが履歴情報記憶部11に記憶されていた場合、第2の携帯端末20が運転者の携帯端末として特定された回数N2が読み込まれる。
そして、重み付け部7は、ステップS104で算出された検知間隔を所定の重みで重み付ける(ステップS105)。具体的には、ステップS105の処理では、ステップS104で算出された検知間隔Tdを、ステップS103で読み込まれた過去に運転者の携帯端末として特定された回数Nで除算することによって、検知間隔を重み付けるように構成されている。例えば、通信信号m2の検知間隔Td2が回数N2で除算され、重み付けられた検知間隔Td2/N2が求められる。
そして、検出した全通信信号についての検知間隔の算出もしくは検知間隔の重み付けが実施されたか否かを判別する(ステップS107)。いまだ検知間隔の算出もしくは検知間隔の重み付けがされていない通信信号が残っていることによりステップS107で否定的に判断された場合、ステップS102にリターンし、その全通信信号に対して検知間隔の算出もしくは検知間隔の重み付けが実施されるまでステップS102〜S105の処理が繰り返される。
一方、検出した全通信信号についての検知間隔の算出もしくは検知間隔の重み付けが実施されたことによりステップS107で肯定的に判断された場合、その通信信号における検知間隔が最小であるか否かを判別する(ステップS108)。例えば、検知間隔Td1と、重み付けられた検知間隔Td2/N2と、検知間隔Td3とについて最小の検知間隔であるか否かが判別される。
そして、検知間隔Tdが最小ではないことによりステップS108で否定的に判断された場合、その通信信号は特定対象から除外される。一方、検知間隔が最小であることによりステップS108で肯定的に判断された場合、特定部8は、その検知間隔の通信信号を特定し、その通信信号を発信した携帯端末20を運転者の携帯端末として特定する(ステップS109)。
上述のように、この実施例によれば、運転席に設けられた圧力センサからの圧力信号の検知時刻と、携帯端末から発信された通信信号の検知時刻との間隔を、過去に運転者の携帯端末として特定された回数で重み付けるため、その車両を日頃から使用している運転者の携帯端末と、車室内に乗員が乗車した実際のタイミングとを考慮して運転者の携帯端末を特定することができる。そのため、車室内に持ち込まれた複数の携帯端末から実際の運転者の携帯端末を特定する精度を向上させることができる。
つぎに、図11を参照して、情報特定装置1により実施される運転者の携帯端末の特定処理の別の変形例について説明する。この変形例は、複数の通信信号と、運転席に設けられている圧力センサ30から出力された圧力信号Dと、助手席に設けられている圧力センサ30から出力された圧力信号Pとをそれぞれ検知した場合に、運転者の携帯端末を特定するように構成された実施例である。具体的には、この変形例の情報特定装置1は、ある通信信号と圧力信号Dとの検知間隔Tdと、他の通信信号と圧力信号Pとの検知間隔Tpとに基づいて評価関数を求め、その評価関数から算出させる評価値によって運転者の携帯端末を特定するように構成されている。すなわち、いずれかの通信信号における検知間隔Tdと他の通信信号における検知間隔Tpとの組み合わせによって運転者の携帯端末が特定されるように構成されている。図11は、評価関数および評価値に基づいて運転者の携帯端末を特定する処理を例示したフローチャートである。また、ここで説明する実施例では、図12に例示するように、三つの通信信号m1,m2,m3と、圧力信号Dと、た圧力信号Pとをそれぞれ検知した場合について説明する。図12は、複数の通信信号の検知時刻と、圧力信号Dの検知時刻T1と、圧力信号Pの検知時刻T2とを例示したタイムチャートである。なお、この変形例の説明において、上述の実施例と同様の処理内容については説明を省略する。具体的には、図11に例示するステップS201〜S203,S207は、図10に例示するステップS101〜S103,S107の処理とそれぞれ同様の処理である。また、ステップS211は、ステップS110の処理と同様の処理である。
この実施例では、算出部6は、通信信号mの検知時刻tと圧力信号Dの検知時刻T1との検知間隔Tdと、通信信号mの検知時刻tと圧力信号Pの検知時刻T2との検知間隔Tpとをそれぞれ算出する(ステップS204)。例えば、通信信号m2,m3をそれぞれ発信した携帯端末20の情報が履歴情報記憶部11に記憶されていた場合、それぞれの通信信号m2,m3について、圧力信号Dとの検知間隔Tdと圧力信号Pとの検知間隔Tpとがそれぞれ算出される。具体的には、通信信号m2について、通信信号m2の検知時刻t2と圧力信号Dの検知時刻T1との検知間隔Td2と、通信信号m2の検知時刻t2と圧力信号Pの検知時刻T2との検知間隔Tp2とがそれぞれ算出される。通信信号m3についても同様にして、検知間隔Td3と検知間隔Tp3とが算出される。
重み付け部7は、圧力信号Dとの検知間隔Tdと圧力信号Pとの検知間隔Tpのうち、圧力信号Dとの検知間隔Tdのみを所定の重みで重み付ける(ステップS205)。具体的には、このステップS205は、ステップS204で算出された検知間隔Tdを、ステップS203で読み込まれた過去に運転者の携帯端末として特定された回数Nで除算させる。すなわち、通信信号と圧力信号Pとの検知間隔Tpは重み付けの対象ではない。したがって、ステップS205により重み付けられた検知間隔は、検知間隔Td/Nとなる。例えば、通信信号m2と圧力信号Dとの検知間隔Td2と、通信信号m3と圧力信号Dとの検知間隔Td3とが、過去に運転者の携帯端末として特定された回数N2,N3で除算され、重み付けた検知間隔Td2/N2と重み付けた検知間隔Td3/N3がそれぞれ算出される。
一方、通信信号を発信した携帯端末20の情報が履歴情報記憶部11に記憶されていないことによりステップS202で否定的に判断された場合には、算出部6は、通信信号mの検知時刻tと圧力信号Dの検知時刻T1との検知間隔Tdと、通信信号mの検知時刻tと圧力信号Pの検知時刻T2との検知間隔Tpとをそれぞれ算出する(ステップS206)。例えば、通信信号m1を発信した携帯端末20の情報が履歴情報記憶部11に記憶されていない場合、通信信号m1と圧力信号Dとの検知間隔Td1と、通信信号m1と圧力信号Pとの検知間隔Tp1とが算出される。
そして、検出した全通信信号についての加工処理が実施されたことによりステップS207で肯定的に判断された場合には、算出部6は、ある通信信号における検知間隔Tdと他の通信信号における検知間隔Tpとに基づいて評価関数を求め、求めた評価関数から評価値を算出する(ステップS208)。その評価関数は、検知間隔Tdと、検知間隔Tpと、重み付けられた検知間隔Td/Nとの組み合わせにより求められる。
例えば、評価関数を求める際に用いられる検知間隔Tdは、通信信号m1については検知間隔Td1と、通信信号m2については重み付けた検知間隔Td2/N2と、通信信号m3については重み付けた検知間隔Td3/N3とである。そして、ある通信信号における検知間隔Tdと、他の通信信号における検知間隔Tpとを組み合わせることにより評価関数が求められる。具体的には、ある通信信号を通信信号m3とする場合、求められる評価関数は、「評価関数=Tp1+Td3/N3」と「評価関数=Tp2+Td3/N3」とになる。すなわち、通信信号m3における検知間隔Td3/N3と、その通信信号m3以外の通信信号m1,m2のうちいずれかの通信信号における検知間隔Tpとの組み合わせによって評価関数が求められるように構成されている。また、ある通信信号を通信信号m1とする場合、求められる評価関数は、「評価関数=Tp2+Td1」と「評価関数=Tp3+Td1」とになる。そして、それぞれの評価関数についての評価値が算出される。
そのような評価関数および評価値についての加工処理がされると、判別部5は、算出された評価値が最小値であるか否かを判別する(ステップS209)。すなわち、算出される評価値が最小値となる評価関数であるか否かが判別される。
評価値が最小値であることによりステップS209で肯定的に判断された場合、特定部8は、その評価値が最小値となる評価関数に基づいて運転者の携帯端末を特定する(ステップS210)。具体的には、その評価関数における通信信号を特定し、その通信信号を発信した携帯端末を運転者の携帯端末として特定する。その通信信号は、運転席についての圧力信号Dとの検知間隔Tdを算出する際に用いられた通信信号である。例えば、「評価関数=Tp2+Td3/N3」から最小値となる評価値が算出された場合、この評価関数における通信信号は、圧力信号Dにおける検知間隔Tdを算出する際に用いられた通信信号m3と特定される。そして、その通信信号m3を発信した第3の携帯端末20が運転者の携帯端末として特定されるように構成されている。
上述のように、この実施形態によれば、運転席に設けられた圧力センサからの圧力信号と助手席に設けられた圧力センサからの圧力センサとのそれぞれと、通信信号との検知時刻の間隔により運転者の携帯端末が特定されるため、複数の乗員が車両に乗車しかつ複数の携帯端末が車室内に持ち込まれた場合であっても、正確に運転者の携帯端末を特定することができる。また、運転席の圧力を検出したことによる圧力信号と通信信号との検知時刻の間隔は、過去に運転者の携帯端末として特定された回数により重み付けられるため、その車両を日頃から使用している運転者の携帯端末と、車室内に乗員が乗車した実際のタイミングとを考慮して運転者の携帯端末を特定することができる。そのため、車室内に持ち込まれた複数の携帯端末から実際の運転者の携帯端末を特定する精度を向上させることができる。
つぎに、図13を参照して、情報特定装置1により実施される運転者の携帯端末の特定処理のさらに別の変形例について説明する。この変形例は、複数の通信信号と、圧力信号Dと、圧力信号Pとをそれぞれ検知した場合において、圧力信号Dとの検知間隔Tdを重み付けるとともに、その検知間隔Tdと比較させる閾値を重み付けることによって、運転者の携帯端末を特定するように構成されている。図13は、閾値と検知間隔とをそれぞれ所定の重みで重み付けることによって運転者の携帯端末を特定する処理を例示したフローチャートである。また、図13に例示する処理を説明するために、図12を参照して説明する場合がある。なお、上述の実施例と同様の処理内容については、この変形例の説明では省略する。具体的には、図13に例示するステップS301は、図10に例示するステップS101と同様の処理である。さらに、ステップS302はステップS102と、ステップS304はステップS104と、ステップS305はステップS104と、ステップS306はステップS105と、ステップS308はステップS106と、ステップS309はステップS107と、ステップS311はステップS108と、ステップS312はステップS109と、ステップS313はステップS110と同様の処理である。また、図13に例示するステップS303,S307は、図8に例示するステップS32,S33と同様の処理である。
この実施例では、検出した全通信信号についての加工処理が実施されたことによりステップS309で肯定的に判断された場合、判別部5は、その通信信号における検知間隔が閾値未満であるか否かを判別する(ステップS310)。具体的には、重み付けられた検知間隔Td/Nと、重み付けられた閾値とが比較され、大小を判別するように構成されている。例えば、図12に例示する通信信号m3を発信した第3の携帯端末20の情報が履歴情報記憶部11に記憶されていたとする。この場合、ステップS310で通信信号m3についての処理対象となる検知間隔と閾値とは、重み付けられた検知間隔Td3/N3と通常の閾値よりも大きく設定された閾値とである。また、通信信号m2を発信した第2の携帯端末20の情報が履歴情報記憶部11に記憶されていない場合、ステップS310で通信信号m2についての処理対象となる検知間隔と閾値とは、実際の時刻から算出された検知間隔Td2と通常の閾値よりも小さく設定された閾値とである。
上述のように、この実施例によれば、通信信号と圧力信号との検知時刻の間隔と、その間隔との比較に用いる閾値とをそれぞれ、過去に運転者の携帯端末として特定された情報に基づいて重み付けるため、より正確に運転者の携帯端末を特定することができる。
つぎに、図14を参照して、運転席側ドアが閉められたことを検出するにより情報特定装置1で実施される処理の別の変形例について説明する。図14は、情報特定装置1が、携帯端末20と圧力センサ30と開閉センサ40とから出力された信号を検知することにより実施する情報処理の一例を示したフローチャートである。この変形例は、運転席側ドアが閉められたことを検出することによって、それ以降に通信信号の受け付けないように構成されている。また、この実施例を説明するために図15を参照して説明する場合がある。なお、上述の実施例と同様の処理内容については、この変形例の説明では省略する。具体的には、図14に例示するステップS401〜S404,S406,S407は、図5に例示するステップS11〜S14,S16,S17と同様の処理である。
この実施例では、判別部5は、運転席側ドアが閉められたか否かを判別する(ステップS405)。具体的には、運転席側ドアに設けられた開閉センサ40からドアが閉められたことを示す信号を検知したか否かにより判別するように構成されている。例えば、情報特定装置1が、運転席側ドアの開閉センサ40からの閉信号を検知するように構成されている。または、情報特定装置1は、その開閉センサ40からの開信号が入力されなくなったことを検出し、運転席側ドアが閉められたものと判断するように構成されている。また、図15に例示する閉信号Cは、上述のように閉信号を検知した場合、または開信号が入力されなくなった場合を示している。
例えば、閉信号C以後に通信信号m3を発信した携帯端末20がある場合、その通信信号m3は、情報特定装置1に検知されないもしくは処理対象の信号から除外される。すなわち、閉信号Cを検知した検知時刻T3前に検知した通信信号m1,m2および圧力信号Dが処理対象の信号となる。したがって、上述のステップS405の処理により、通信信号の受け付けを締め切るように構成されている。
運転席側ドアが開いていることによりステップS405で否定的に判断された場合、ステップS401にリターンして、ステップSS401〜S404の処理を繰り返す。一方、運転席側ドアが閉められたことによりステップS405で肯定的に判断された場合、通信信号および圧力信号を検知したか否かを判別し(ステップS406)、通信信号および圧力信号を検知していることによりステップS406で肯定的に判断された場合、運転者の携帯端末を特定する処理が実施される(ステップS407)。
上述のように、この実施例によれば、運転席のドアが閉められた後に通信信号を検知しないので、運転席に運転手が座るタイミングから明らかに乖離する通信信号を特定対象から排除できるため、精度良く運転者の携帯端末を特定することができる。また、処理対象の情報を削減することが可能になり、情報特定装置に掛かる処理負荷を軽減することができる。
つぎに、図16を参照して、履歴情報記憶部11に記憶されている履歴情報を更新する処理について説明する。ここで説明する実施例では、履歴情報記憶部11に記憶されている履歴情報として、過去に運転者の携帯端末として特定された回数すなわち実際の履歴回数と、情報処理の際に用いられる制御用回数とが含まれる。すなわち、履歴回数と制御用回数を別々に記憶および更新させることができるように構成されている。図16は、その履歴情報記憶部11の履歴情報を更新する処理を示したフローチャートである。
情報特定装置1は、履歴情報記憶部11に記憶されている履歴情報のうち運転者の携帯端末として特定された回数すなわち履歴回数を読み込む(ステップS501)。その履歴回数が所定の上限回数を超えているか否かを判別する(ステップS502)。すなわち、実際に特定された回数が上限回数を超えているか否かがステップS502により判別される。
その履歴回数が所定の上限回数を超えていることによりステップS502で肯定的に判断された場合、履歴情報記憶部11に記憶されている制御用回数が所定の上限回数と同じ回数に更新される(ステップS503)。一方、その履歴回数が所定の上限回数を超えていないことによりステップS502で否定的に判断された場合、履歴情報記憶部に記憶されている制御用回数を実際の履歴回数と同じ回数に更新させる(ステップS504)。すなわち、履歴回数は実際に特定された回数を記憶でき、制御用回数は上限回数を超えない回数で記憶できるように構成されている。
したがって、履歴情報記憶部11に履歴回数と制御用回数とを両方記憶させる構成である場合、運転者の携帯端末を特定する処理にその制御用回数を用いることができる。すなわち、上述して説明した構成において、図10のステップS103と、図11のステップS203と、図13のステップS304とのそれぞれの処理は、読み出す回数が、実際に運転者の携帯端末として特定された回数すなわち履歴回数であってもよく、または履歴回数と上限回数との比較判別により更新される制御用回数であってもよい。
具体的には、図10のステップS103で読み出させる回数が制御用回数である場合を例にして説明する。例えば、履歴回数である回数Nが50回で、上限回数の20回を超えている場合、ステップS103で読み出される回数が制御用回数であれば、制御用回数の20回が読み込まれる。そして、その制御用回数に基づいて、検知間隔の重み付けがされ、運転者の携帯端末の特定処理が実施される。これにより、実際に運転者の携帯端末として特定された回数が非常に大きい値であっても、検知間隔の差違が適切に反映させた運転者端末の特定処理を実施させることが可能になる。
上述のように、この実施例によれば、運転者の携帯端末として特定された回数が上限回数を超えた場合には履歴情報記憶部11に記憶されている情報を更新するので、日頃からその車両を使用している運転者の携帯端末以外の携帯端末であっても、実際に車室内に乗員が乗車した動作に基づいて、運転者の携帯端末を特定することができる。そのため、過去の情報に大きく影響されることなく、実際の車室内へ乗車するタイミングに基づいて運転者の携帯端末が特定されるため、その精度を向上させることができる。
つぎに、図17を参照して、履歴情報記憶部11に記憶されている履歴情報を更新する処理の変形例について説明する。図17は、期間により履歴情報記憶部11の履歴情報を更新する処理を示したフローチャートである。情報特定装置1の時計部9により測定した期間により所定の期間が経過したか否かを判別する(ステップS601)。所定の期間とは、一ヶ月間や半年間などの暦に基づいた期間や、前回の運転者の携帯端末の特定時からの期間などである。その所定の期間が経過していないことによりステップS601で否定的に判断された場合、この更新処理は終了される。
一方、所定の期間が経過したことによりステップS601で肯定的に判断された場合、期間カウント値を更新させる(ステップS602)。例えば、所定の期間が一ヶ月であった場合、その一ヶ月間に運転者の携帯端末として特定された回数すなわち期間カウント値がリセットされ、その後の一ヶ月間に特定された回数をカウントすることが可能になる。また、前回の特定時から一年以上経っている場合には、その特定された回数をリセットするように構成されてもよい。例えば、車両の所有者が変わった場合や運転者の携帯端末が変更された場合などがある。
上述のように、この実施例によれば、所定期間の経過後、履歴情報記憶部11に記憶されている情報を更新することで、日頃からその車両を使用している運転者の携帯端末以外の携帯端末であっても、実際に車室内に乗員が乗車した動作に基づいて、運転者の携帯端末を特定することができる。そのため、過去の情報に大きく影響されることなく、実際の車室内へ乗車するタイミングに基づいて運転者の携帯端末が特定されるため、その精度を向上させることができる。
つぎに、図18を参照して、別の実施形態における情報特定装置100について説明する。この実施形態の情報特定装置100は、車両外に設けられているとともに、車室内に持ち込まれた携帯端末200を特定するように構成されている。そのため、情報特定装置100は、図19に例示するように、車両の運転席(D席)に設けられた圧力センサ300や運転席側ドアに設けられた開閉センサ400などのセンサからの出力信号を無線通信により受信するように構成されている。さらに、情報特定装置100は、車室内に持ち込まれた携帯端末200と無線通信するように構成されている。すなわち、情報特定装置100は、携帯端末200と、圧力センサ300と、開閉センサ400とのそれぞれと無線通信が可能に構成されているため、それら携帯端末200と圧力センサ300と開閉センサ400とから受信した信号に基づいて情報を処理する装置である。なお、上述の実施例と同様の構成については説明を省略する。
情報特定装置100は、いわゆるサーバであって、演算処理装置(CPU)を有し、CPUが実行するコンピュータプログラムと各種データとを記憶する記憶装置(RAM,ROMなど)や外部記憶装置(HDDなど)を制御し、CPUが実行するコンピュータプログラムにより情報処理を実行するように構成されている。そのため、情報特定装置100は、図18に例示するような機能ブロックを構成することができる。図18は、この実施形態の情報特定装置100における機能ブロックを模式的に示した図である。情報特定装置100は、受信部101と、送信部102と、通信制御部103と、判別部104と、算出部105と、重み付け部106と、特定部107と、関連付け部108と、時計部109と、受信情報記憶部110と、履歴情報記憶部111とを備えている。なお、判別部104は判別部5と、算出部105は算出部6と、重み付け部106は重み付け部7と、時計部109は時計部9とそれぞれ同様の構成を有する。
受信情報記憶部110は、受信部101が他の装置から受信した情報と、その受信時刻とを含む受信情報を記憶する手段である。なお、受信情報には、検知情報記憶部10に記憶される検知情報と同様の情報が含まれる。
履歴情報記憶部111は、携帯端末の情報と車両の情報とが関連付けられた情報を含む履歴情報を記憶する手段である。履歴情報には、送信元の装置を識別できる情報が含まれる。なお、関連付け情報には、履歴情報記憶部11に記憶される履歴情報と同様の情報が含まれる。
受信部101は、携帯端末200や圧力センサ300や開閉センサ400から情報特定装置100へ送信された信号を受信する手段である。送信部102は、情報特定装置100から携帯端末200へ情報を送信する手段である。したがって、受信部101と送信部102とは、情報特定装置100と携帯端末200または各種センサと無線通信により情報通信するように構成されている。なお、情報特定装置100と他の装置とは、インターネット回線などの通信網を介して無線通信できるように構成されていてもよい。通信制御部103は、受信部101および送信部102を介した無線通信を制御する手段である。
特定部107は、受信した情報の送信元を特定するように構成されている。例えば、特定部107は、圧力信号を送信した圧力センサ300を搭載している車両を特定するように構成されている。また、開閉信号を送信した開閉センサ400を搭載している車両を特定するように構成されている。
関連付け部108は、運転者の携帯端末として特定された携帯端末20の情報と、その運転者が運転する車両として特定された車両の情報とを関連付ける手段である。その関連付け部108により関連付けられた携帯端末20の情報と車両の情報とが履歴情報記憶部111に記憶されるように構成されている。
この実施形態では、図3,5,6,8に例示する情報処理が実施されることを説明した上述の実施例と同様の処理が実施されるように構成されている。さらに、図10,11,13,14,16,17に例示する情報処理が実施されることを説明した上述の実施例と同様の処理が実施されるように構成されている。すなわち、この実施形態では、情報特定装置100が車両外に設けられている構成以外は、上述の情報特定装置1が車室内に設けられている別の実施形態と同様の情報処理が実施されるように構成されている。
上述のように、この実施例によれば、車両外に情報特定装置を設けることができる。また、情報特定装置と他の装置とが無線通信により情報の送受信が可能になる。さらに、情報特定装置は、他の装置から受信した情報に含まれているその装置を識別できる情報によりどの装置から送信された情報であるかを識別できるように構成されていてもよい。また、情報特定装置は、圧力センサと開閉センサとを識別できる情報によりどの車両の圧力センサおよび開閉センサから送信された情報であるかを識別するように構成されていてもよい。さらに、車両を識別できる情報が情報特定装置に記憶されており、その車両を識別できる情報が圧力センサおよび開閉センサから送信された情報に含まれていてもよい。
1…情報特定装置、 2…受信部、 3…送信部、 4…通信制御部、 5…判別部、 6…算出部、 7…重み付け部、 8…特定部、 9…時計部、 10…検知情報記憶部、 11…履歴情報記憶部、 20…携帯端末、 21…送信部、 22…受信部、 23…通信制御部、 24…判別部、 25…加速度センサ、 30…圧力センサ、 40…開閉センサ。
Claims (15)
- 加速度センサを備えた携帯端末と車両の座席に設けられた圧力センサとのそれぞれと通信可能に構成されている情報特定装置において、
前記加速度センサの出力信号に基づいて前記車両の中に持ち込まれた前記携帯端末から発信された通信信号と前記圧力センサから出力された圧力信号とをそれぞれ検知した場合、それらの信号に関する情報に基づいて運転者の携帯端末を特定する特定手段を備えていることを特徴とする情報特定装置。 - 前記特定手段は、前記通信信号の検知時刻と前記圧力信号の検知時刻との間隔が所定の閾値より小さい場合、その通信信号を発信した前記携帯端末から運転者の携帯端末を特定するように構成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の情報特定装置。 - 前記検知時刻は、前記通信信号および圧力信号をそれぞれ受信した時刻、または前記加速度センサが加速度を検出した時刻および前記圧力センサが圧力を検出した時刻である
ことを特徴とする請求項2に記載の情報特定装置。 - 前記特定手段により運転者の携帯端末として特定された前記携帯端末に関する情報を含む履歴情報を記憶する記憶手段をさらに備え、
前記特定手段は、前記通信信号に関する情報と、前記圧力信号に関する情報と、前記記憶手段に記憶されている履歴情報とに基づいて、前記通信信号を発信した前記携帯端末から運転者の携帯端末を特定するように構成されている
ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の情報特定装置。 - 前記特定手段により運転者の携帯端末として特定された前記携帯端末に関する情報を含む履歴情報を記憶する記憶手段と、
検出した前記通信信号を発信した前記携帯端末の情報が前記記憶手段に記憶されている場合、当該通信信号と比較させる閾値を所定の重みで重み付ける第1重み付け手段とをさらに備え、
前記特定手段は、前記通信信号の検知時刻と前記圧力信号の検知時刻との間隔が、前記第1重み付け手段により重み付けられた前記閾値より小さい場合、その通信信号を発信した前記携帯端末から運転者の携帯端末を特定するように構成されている
ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の情報特定装置。 - 前記特定手段は、検知した前記通信信号が一つの場合、かつその通信信号における前記間隔が所定の閾値より小さい場合、その通信信号を発信した前記携帯端末を運転者の携帯端末として特定するように構成されている
ことを特徴とする請求項2から5のいずれかに記載の情報特定装置。 - 前記特定手段は、検知した前記通信信号が複数の場合、その通信信号における前記間隔が所定の閾値より小さくかつ最短である前記通信信号を特定し、その通信信号を発信した前記携帯端末を運転者の携帯端末として特定するように構成されている
ことを特徴とする請求項2から6のいずれかに記載の情報特定装置。 - 前記特定手段により運転者の携帯端末として特定された前記携帯端末に関する情報を含む履歴記憶する記憶手段と、
前記通信信号を発信した前記携帯端末に関する情報と、前記記憶手段に記憶されている履歴情報とに基づいて、前記間隔を所定の重みで重み付ける第2重み付け手段とをさらに備え、
前記特定手段は、前記第2重み付け手段により重み付けられた間隔が所定の閾値より小さい場合、その通信信号を発信した前記携帯端末から運転者の携帯端末を特定するように構成されている
ことを特徴とする請求項2から7のいずれかに記載の情報特定装置。 - 前記第2重み付け手段は、検知した前記通信信号を発信した前記携帯端末の情報が前記記憶手段に記憶されている場合、その通信信号における前記間隔を、前記記憶手段に記憶されている当該携帯端末が運転者の携帯端末として特定された回数で除算するように構成されている
ことを特徴とする請求項8に記載の情報特定装置。 - 前記圧力信号は、前記車両の運転席に設けられた前記圧力センサの出力信号である
ことを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の情報特定装置。 - 前記圧力信号は、前記車両の運転席に設けられた前記圧力センサから出力された第1圧力信号と、当該車両の助手席に設けられた前記圧力センサから出力された第2圧力信号とを含み、
前記特定手段により運転者の携帯端末として特定された前記携帯端末に関する情報を含む履歴情報を記憶する記憶手段と、
前記通信信号と前記第1圧力信号と前記第2圧力信号とをそれぞれ検知した場合、前記通信信号の検知時刻と前記第1圧力信号の検知時刻との間隔である第1間隔と、前記通信信号の検知時刻と前記第2圧力信号の検知時刻との間隔である第2間隔とを算出する間隔算出手段と、
検知した前記通信信号を発信した前記携帯端末の情報が前記記憶手段に記憶されている場合、その通信信号における前記第1間隔を、前記記憶手段に記憶されている当該携帯端末が運転者の携帯端末として特定された回数で除算する第3重み付け手段と、
前記第1間隔と、前記第2間隔と、前記第3重み付け手段により重み付けされた第1間隔とに基づいて関数を算出する関数算出手段とをさらに備え、
前記特定手段は、前記関数算出手段により算出された関数から最小の関数を特定し、かつその関数における前記通信信号を特定し、その通信信号を発信した前記携帯端末を運転者の携帯端末として特定するように構成されている
ことを特徴とする請求項2から9のいずれかに記載の情報特定装置。 - 前記特定手段は、前記車両の運転席のドアが閉められたことを検知した場合、それ以前に検知した前記通信信号に基づいて運転者の携帯端末を特定するように構成されている
ことを特徴とする請求項10に記載の情報特定装置。 - 前記記憶手段に記憶されている前記特定手段により運転者の携帯端末として特定された回数が所定の上限回数を超えた場合、その記憶部に記憶されている回数を更新する第1更新手段をさらに備えている
ことを特徴とする請求項9または11に記載の情報特定装置。 - 携帯端末の前回特定時から所定の期間が経過した場合、前記記憶手段に記憶されている前記特定手段により運転者の携帯端末として特定された回数を更新する第2更新手段をさらに備えている
ことを特徴とする請求項9または11に記載の情報特定装置。 - 前記加速度センサは、重力方向の加速度を検出したことにより出力信号を出力するように構成されている
ことを特徴とする請求項1から14のいずれかに記載の情報特定装置。
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