JPWO2013146205A1 - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

より正確に記録媒体の搬送量のフィードバック制御を行うため、画像形成装置1は、無端ベルト21と、無端ベルト21の一部が平面となるよう無端ベルト21を支持する搬送ローラー23、24と、搬送ローラー23を回転させて無端ベルト21を周回させるローラー用駆動源231と、無端ベルト21の平面となった部分の経路における初期位置と所定位置との間を往復自在に設けられて無端ベルト21の平面に載置されるベルト用係合部743と、記録媒体Pの搬送に伴い移動するベルト用係合部743の移動量を検出するセンサー部75と、記録媒体Pの搬送量が所定の搬送量となるようローラー用駆動源231を動作させ、所定の搬送量と移動量との誤差を算出し、誤差が所定の誤差範囲内であるか否か判定し、誤差が所定の誤差範囲内となるようローラー用駆動源231の動作を制御する制御部9と、を備える。

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
従来、ローラーに担持された無端ベルトを駆動して無端ベルト上に載置された記録媒体を搬送して記録媒体上に画像を形成する画像形成装置が知られている。また、係る仕組みで記録媒体を搬送するに際して、予め想定された記録媒体の搬送量(所定の搬送量)と記録媒体の実際の搬送量(実搬送量)との間に誤差が生じた場合に誤差を検出して誤差の修正のための再搬送を行うフィードバック制御を行う画像形成装置が知られている(例えば、特許文献1)。従来の画像形成装置は、実搬送量を検出する構成として、ローラーの回転軸上に設けられてローラーの回転量を検出するためのエンコーダーを備え、エンコーダーから出力されるパルス数に基づいて、無端ベルト上に載置された記録媒体の実搬送量を算出していた。
特許第4449924号
しかしながら、ローラーにエンコーダーが設けられた従来の画像形成装置は、エンコーダーの偏心、無端ベルトの厚みのバラツキなどの要因で正確に実搬送量を測定できないおそれがあったことから、実搬送量が不正確となることにより、誤差の検出も不正確となり、フィードバック制御において正確な誤差修正を行うことができない場合があった。
本発明は、より正確に記録媒体の搬送量のフィードバック制御を行うことができる画像形成装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明による画像形成装置は、無端ベルトと、前記無端ベルトの一部が平面となるように前記無端ベルトを支持する搬送ローラーと、前記搬送ローラーを回転させて前記無端ベルトを周回させる駆動手段と、前記無端ベルトの前記平面に載置された記録媒体の搬送量に応じた指令値を出力して当該指令値により前記駆動手段の動作を制御する制御手段と、前記無端ベルトの前記平面となった部分の経路における初期位置と前記初期位置よりも当該無端ベルトの周回方向の下流側の所定位置との間を往復自在に設けられて前記無端ベルト又は前記記録媒体に載置される移動体と、前記記録媒体の搬送量を所定の搬送量とするための前記指令値に応じて行われた前記記録媒体の搬送に伴い前記初期位置と前記所定位置との間を移動した移動体の移動量を検出する検出手段と、前記所定の搬送量と前記移動量との誤差を算出する算出手段と、前記算出手段により算出された誤差が所定の誤差範囲内であるか否か判定する判定手段と、を備え、前記制御手段は、前記誤差が前記所定の誤差範囲内となるよう前記駆動手段の動作を制御することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置であって、前記制御手段は、前記判定手段により前記誤差が前記所定の誤差範囲内でないと判定された場合、前記記録媒体の搬送量を前記誤差に応じた搬送量とすると共に前記記録媒体の搬送方向を前記誤差を縮小させる方向とする指令値を前記駆動手段に出力する誤差修正を行うことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の画像形成装置であって、前記検出手段は、前記誤差修正に伴い移動した移動体の移動量を検出し、前記算出手段は、前記誤差修正に伴い移動した移動体の移動量と前記誤差に応じた搬送量との誤差を新たな誤差として算出し、前記判定手段は、前記新たな誤差が前記所定の誤差範囲内であるか否か判定し、前記制御手段は、前記判定手段により前記新たな誤差が前記所定の誤差範囲内でないと判定された場合、前記誤差修正を再度行うことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、前記初期位置と前記所定位置との間の距離は、前記無端ベルトの前記平面に載置される前記記録媒体の最大搬送量に対応することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、前記検出手段による移動体の移動量の検出の分解能は前記所定の誤差範囲に対応することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、前記移動体を前記初期位置に復帰させる復帰手段を備えることを特徴とする。
本発明によれば、より正確に記録媒体の搬送量のフィードバック制御を行うことができる。
本実施形態の画像形成装置の内部構成を示す模式図である。 キャリッジ5内の複数の記録ヘッド6の配置例を示す模式図である。 図1の画像形成装置に備わる移動量検出部の概略構成を示す斜視図である。 図3の移動量検出部の正面図である。 図4に示す移動検出部のスケール部と無端ベルトとが係合した状態を示す図である。 図1の画像形成装置の主制御構成を示すブロック図である。 記録媒体の搬送開始前のスケール部を示す模式図である。 図7Aに示す状態から記録媒体の搬送開始後に記録媒体に追従移動したスケール部の移動例を示す模式図である。 記録媒体の搬送及び当該搬送に伴う誤差修正に係る処理の流れの一例を示すフローチャートである。
以下に、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
図1は、本発明に係る画像形成装置1(インクジェット記録装置)の概略図である。図1に示すように画像形成装置1には、シート状の記録媒体Pを搬送する記録媒体搬送装置2と、記録媒体搬送装置2により搬送された記録媒体Pに対して画像を形成する画像形成部3とが設けられている。
画像形成部3には、棒状のキャリッジレール4が水平方向に配置されている。キャリッジレール4には、キャリッジ5がキャリッジレール4に沿った方向(以下、主走査方向という。)に往復移動自在に支持されている。キャリッジ5は、リニアモーター等を有するキャリッジ駆動源5a(図6参照)によってキャリッジレール4に沿って往復移動するように駆動される。
キャリッジ5には、下方の記録媒体Pに対してインクを吐出する記録ヘッド6が搭載されている。例えば、図2に示すように、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のインクセットやそれらとライトYMCKのセット等に対応できる所定の色数(例えば、9色)に対応する記録ヘッド6が搭載されており、各色の記録ヘッドが主走査方向に沿って設けられている。また、各色に対応する記録ヘッド6が、記録媒体Pの記録面に沿う方向であって主走査方向に直交する方向(以下、副走査方向という。)に沿って複数個設けられている。また、キャリッジ5には、図示を省略するが、記録ヘッド6に供給する各色のインクを貯留するためのサブインクタンクが搭載されており、それぞれのサブインクタンクには、各色のインクを貯蔵するインクタンクに接続されたインク供給管がそれぞれ連結されている。サブインクタンクには、インク供給管を介してインクタンクから適宜インクが供給されるようになっている。
記録ヘッド6は、キャリッジレール4に沿ったキャリッジ5の往復移動にあわせて主走査方向に走査しながら各色のインクを記録媒体Pに対して吐出して画像形成を行うよう構成されている。本実施形態では、その際、記録ヘッド6がその往路方向への走査及び復路方向への走査の両方でそれぞれインクを吐出し、インクジェット記録を行うよう設定されている。
画像形成装置1の画像形成部3の下方には記録媒体搬送装置2が配置されている。この記録媒体搬送装置2には、記録ヘッド6のノズル面に対向した状態で副走査方向に搬送する無端ベルト21が設けられている。無端ベルト21は、方形のシート状のベルト部材の長手方向の両端が繋ぎ合わされた輪状のベルトであり、繋ぎ合わされた箇所に継ぎ目を有する。
また、記録媒体搬送装置2には、無端ベルト21の輪の内側に、無端ベルト21を周回させるための搬送ローラー23、24が設けられている。搬送ローラー23、24のうち、一つの搬送ローラー23が駆動ローラーであり、他の搬送ローラー24が従動ローラーである。これらの搬送ローラー23、24には、無端ベルト21が掛け渡されている。掛け渡された無端ベルト21は、その一部が記録ヘッド6のノズル面と平行となるように、水平な平面となっている。この水平な平面の表面上に記録媒体Pが載置される。
また、記録媒体搬送装置2には、記録媒体Pの搬送量を算出するための移動量検出部7が設けられている。具体的に移動量検出部7は、無端ベルト21の平面となった部分の経路における初期位置と、初期位置よりも当該無端ベルト21の周回方向の下流側の所定位置との間を往復自在であり、往動時における移動量を検出するものである。
図3は移動量検出部7の概略構成を示す斜視図であり、図4は移動量検出部7の正面図である。図3、図4に示すように、移動量検出部7は、回転軸71と、基台72と、ガイド軸73と、スケール部74と、センサー部75と、回転駆動源76と、駆動装置77とを備えている。
回転軸71は、棒状の軸体であり、無端ベルト21の平面となった一部の経路、つまり副走査方向に沿って延在している。回転軸71の両端部は、画像形成装置1のフレームに固定された一対の支持部材711により支持されている。
基台72は、回転軸71を中心にして回転するものであり、一対の回転部材721と、連結部材722とを備えている。一対の回転部材721は、それぞれ回転軸71の両端部に取り付けられていて、当該回転軸71に対して回転自在に軸支されている。連結部材722は、一対の回転部材721を連結するものであり、一対の回転部材721の無端ベルト21とは反対側の端部に取り付けられている。
ガイド軸73は、棒状の軸体であり、回転部材721における回転軸71とは反対側の端部に回転軸71と平行となるように固定されている。
スケール部74は、無端ベルト21に係合した状態で追従し、基台72に対して初期位置と所定位置との間でスライドするものである。スケール部74は、回転軸71及びガイド軸73にスライド自在に取り付けられた本体部741と、本体部741の回転軸71側端部に設けられたスケール742と、本体部741のガイド軸73側端部に設けられたベルト用係合部743とを備えている。
本体部741は、回転軸71及びガイド軸73に取り付けられているために、基台72の回転に追従して当該基台72と同様に回転するようになっている。
スケール742は、副走査方向に沿って延在していてその一面に目盛り(図示省略)が形成されている。
ベルト用係合部743は、本体部741から下方に向けて突出していて、その下面が摩擦面となっている。この摩擦面が無端ベルト21に載置されることで、ベルト用係合部743が無端ベルト21に係合する。この係合によってスケール部74が無端ベルト21の周回運動に追従し基台72に対してスライドすることになる。
ここで、無端ベルト21を介してベルト用係合部743に対向する位置には、無端ベルト21に接触したベルト用係合部743とともに無端ベルト21を挟持する挟持部744が設けられている。この挟持部744は、ベルト用係合部743とともにスライドするようになっている。
このように、スケール部74は、無端ベルト21の平面となった部分の経路における初期位置と初期位置よりも当該無端ベルトの周回方向の下流側に配置された所定位置との間を往復自在に設けられて無端ベルトの平面に載置される移動体としてのベルト用係合部743を有する。
なお、スケール部74が移動可能な初期位置と所定位置との間の距離は、無端ベルト21の平面に載置される記録媒体Pの最大搬送量に対応する。
具体的には、移動量検出部7は、記録媒体Pが一度に搬送される最大の搬送量、即ち、図2に示すように副走査方向に沿って設けられた記録ヘッド6による記録媒体Pへの印画範囲の幅Dに応じた記録媒体Pの搬送量に追従することができるよう設けられている。
センサー部75は、スケール部74の移動量を計測するものである。センサー部75は、スケール742の目盛りが形成された面と対向するように、基台72の連結部材722に固定配置されている。スケール部74が移動することによってスケール742も移動するがその際にセンサー部75が目盛りを検出することでスケール部74の移動量を計測する。
回転駆動源76は、回転軸71を中心に基台72を回転させるものである。回転駆動源76は、背面側の回転部材721の基端部に連結されたエアシリンダであり、ロッドを昇降させることにより回転部材721を回転させ、回転軸71を中心に基台72を回転させるようになっている。図3、図4では、回転駆動源76のロッドが収縮して、無端ベルト21における平面となった部分とベルト用係合部743との係合が解除された状態を示している。そして、この状態から回転駆動源76のロッドが伸張すると、図5に示すように回転部材721が回転してベルト用係合部743の下面が無端ベルト21における平面となった部分に接触し、スケール部74と無端ベルト21とが係合することになる。
駆動装置77は、スケール部74を初期位置に復帰させるものである。駆動装置77は、駆動源771と、伝達機構772と、解除部773とを備えている。
駆動源771は例えばモーターであり、正面側の回転部材721の近傍に配置されている。
伝達機構772は、駆動源771の動力をスケール部74に伝達するためのものである。伝達機構772は、一対のプーリ774,775と、一対のプーリ774,775に掛け渡された無端状の連結ベルト776とを備えている。一対のプーリ774,775のうち、正面側のプーリ774は、駆動源771と対向するように配置されている。また、背面側のプーリ775は、回転駆動源76の近傍に配置されている。そして連結ベルト776は、全体として副走査方向に沿うように配置されている。連結ベルト776の一部と、スケール部74の本体部741とは連結されていて、連結ベルト776の周回運動が本体部741に伝達されるようになっている。
解除部773は、例えば電磁クラッチなどのクラッチであり、駆動源771と、正面側のプーリ774とを連結及び当該連結を解除するようになっている。なお、図4は、解除部773が駆動源771と、正面側のプーリ774との連結を解除した状態を示しており、駆動源771とプーリ774との連結時には、駆動源771とプーリ774の間に介在するよう設けられて互いに対向するクラッチ面部773a、773bどうしが当接する。
また、記録媒体搬送装置2には、原点センサー8が設けられている。原点センサー8は、無端ベルト21の平面に対向するよう設けられて、無端ベルト21の表面に設けられた原点を示す指標を検知する光学センサーである。原点を示す指標は、無端ベルト21の継ぎ目に対して、無端ベルト21の周回経路上において所定の距離を置いて設けられている。画像形成装置1の制御部9は、当該原点の検知により、無端ベルト21の継ぎ目の位置を検知することができる。
図6は、画像形成装置1の主制御構成を示すブロック図である。図6に示すように、画像形成装置1の制御部9には、搬送ローラー23のローラー用駆動源231、キャリッジ駆動源5a、記録ヘッド6、センサー部75、回転駆動源76、駆動源771、解除部773、原点センサー8、通信部10等が電気的に接続されている。
制御部9は、例えば、CPU(中央演算装置)、メモリ(RAM、ROMやフラッシュメモリ等)を有し、画像形成装置1の各構成要素を制御する。メモリは、記録媒体Pに形成する画像のデータや、画像形成装置1の各構成要素を制御するためのプログラムを記憶している。CPUは、メモリに格納された画像のデータやプログラムに基づいて演算を行ない、この演算結果に基づいて各構成要素に制御信号を送信する。
通信部10は、例えば、パーソナルコンピューター(PC)や携帯端末等の外部の機器と通信線を介して通信可能に接続されたネットワークインターフェースカード(Network Interface Card、NIC)等を有し、外部の機器から送信された画像データ等を受信する等、各種の通信を行う。制御部9は、通信部10を介して取得された画像データに応じて画像形成装置1の各部の動作を制御し、記録媒体P上に当該画像データに応じた画像を形成する。
記録媒体Pへの画像形成に際し、制御部9は、記録ヘッド6の動作を制御して記録ヘッド6からインクを吐出させる。また、制御部9は、キャリッジ駆動源5aの動作を制御してキャリッジ5を主走査方向に沿って移動させて、主走査方向に沿う範囲の画像形成を行う。
また、制御部9は、記録媒体Pの搬送量に応じた指令値によりローラー用駆動源231を駆動させて搬送ローラー23を回転させることにより、無端ベルト21を周回させて記録媒体Pを搬送する。具体的には、制御部9は、例えば、図2に示す幅Dに対応する搬送量、即ち、記録媒体Pの搬送を伴わずに記録ヘッド6により形成される画像の副走査方向の幅(以下、一走査分の記録幅という。)だけ記録媒体Pを搬送し、その後に記録ヘッド6及びキャリッジ駆動源5aの動作制御を行うことにより、副走査方向について、記録ヘッド6の一走査分の記録幅を超えた連続する画像形成を行う。副走査方向について三走査分以上の記録幅に渡る画像形成を行う場合、制御部9は、副走査方向について、記録ヘッド6及びキャリッジ駆動源5aの動作制御と、記録媒体Pを一走査分ずつ間欠で搬送するためのローラー用駆動源231の動作制御とを交互に行う。なお、制御部9は、画像形成に際して図2に示す幅Dに対応する搬送量に限らず、図2に示す幅Dに対応する搬送量未満の搬送量、例えば、幅Dの二分の一や四分の一に対応する搬送量等による記録媒体Pの搬送を行うこともできる。
また、制御部9は、記録媒体Pの副走査方向に複数の画像を間欠に形成する場合にも、複数の画像間の間隔に応じて記録媒体Pを搬送するためのローラー用駆動源231の動作制御を行う。
制御部9は、記録媒体Pの搬送に際し、記録媒体Pの所定の搬送量に応じた指令値によりローラー用駆動源231を動作させる。ここで、所定の搬送量とは、例えば、上記の記録ヘッド6の一走査分の記録幅や、複数の画像間の間隔に応じた副走査方向の幅等であるが、一例であってこれに限られるものでない。
制御部9は、記録媒体Pの搬送量、即ち、無端ベルト21の周回量と、ローラー用駆動源231の動作量とが対応付けられた所定のデータに基づいて指令値を生成してローラー用駆動源231の動作制御を行い、所定の搬送量に応じた記録媒体Pの搬送を行う。
また、制御部9は、記録媒体Pの搬送に際し、移動量検出部7のスケール部74を無端ベルト21に係合させてスケール部74の移動量の検出を行う。
具体的には、制御部9は、まず、ローラー用駆動源231の動作による無端ベルト21の周回及び当該周回による記録媒体Pの搬送の開始前に、初期位置のスケール部74を無端ベルト21に係合させる。
ここで、記録媒体Pの搬送の開始前、即ち、無端ベルト21及び記録媒体Pが停止した状態において、移動量検出部7は、図3に示すように、スケール部74が初期位置にある状態とする。なお、図示しないが、移動量検出部7には、スケール部74が初期位置にあることを検知するためのフォトインタラプタが設けられている。フォトインタラプタは、スケール部74が初期位置となった場合に遮光される位置に設けられることで、スケール部74が初期位置にあることを検知し、制御部9に検知情報を出力する。制御部9は、回転駆動源76を制御し、基台72を回転させて、スケール部74を無端ベルト21の平面となった部分に係合させる(図5参照)。無端ベルト21とスケール部74とが係合すると、制御部9は解除部773を制御して、プーリ774と駆動源771とを離間させて駆動源771からの動力伝達を解除する。
そして、無端ベルト21が周回運動して記録媒体Pが搬送されると、図7A、図7Bに示すように、スケール部74は無端ベルト21の周回に追従して移動する。この移動によりスケール742も移動し、その移動量がセンサー部75によって検出される。センサー部75により検出されたスケール部74の移動量は、制御部9に出力される。
ここで、センサー部75は、記録媒体Pの搬送に伴い無端ベルト21の平面に沿って初期位置と所定位置との間を移動する移動体(スケール部74のベルト用係合部743)の移動量を検出する検出手段として機能する。
また、制御部9は、所定の搬送量と移動量との誤差を算出する算出手段として機能する。
具体的には、制御部9は、所定の搬送量と移動量との差分値を、所定の搬送量を基準としたプラスマイナスの値で誤差として算出する。
また、制御部9は、算出された誤差が所定の誤差範囲内であるか否か判定する判定手段として機能する。
具体的には、制御部9は、メモリに予め所定の誤差範囲を示すデータを有している。当該データは、所定の搬送量と移動量が同一の値であった場合をゼロとしたプラスマイナスの誤差範囲を示すデータである。制御部9は、算出された所定の搬送量と移動量との誤差が、当該データが示す誤差範囲内であるか判定する。
また、制御部9は、誤差が所定の誤差範囲内となるようローラー用駆動源231の動作を制御する制御手段として機能する。
具体的には、制御部9は、誤差が所定の誤差範囲内であると判定された場合、その誤差を修正する必要はないとして、記録媒体Pの搬送のためのローラー用駆動源231の動作制御を終了する。
一方、制御部9は、誤差が所定の誤差範囲内でないと判定された場合、記録媒体Pの搬送量を誤差に応じた搬送量とすると共に記録媒体Pの搬送方向を誤差を縮小させる方向とする指令値をローラー用駆動源231に出力する誤差修正を行う。
例えば、所定の搬送量が150[mm]である状況下で、移動量検出部7により検知された移動量が150.05[mm]であった場合、誤差は0.05[mm]、即ち、50[μm]である。つまり、誤差が50[μm]であるということは、想定された所定の搬送量に対して、実際に記録媒体Pが搬送された搬送量が搬送方向の下流側に誤差が50[μm]だけ余分に搬送されたことを示す。
ここで、所定の誤差範囲により示される「許容される誤差」がプラスマイナス40[μm]であった場合、制御部9は、誤差が所定の誤差範囲内でないと判定する。この場合、制御部9は、誤差修正として、誤差の値のプラスマイナスを逆転した搬送量だけ記録媒体Pを搬送させるようにローラー用駆動源231を動作させる。当該例の場合、制御部9は、マイナス50[μm]、即ち、搬送方向の上流側に向かう方向に50[μm]だけ記録媒体Pを搬送するようローラー用駆動源231を動作させる。
ここで、移動量検出部7は、誤差修正に伴い移動したスケール部74の移動量を検出する。
即ち、誤差修正を行う際にも、スケール部74と無端ベルト21との係合は維持されており、記録媒体Pの搬送のための無端ベルト21の周回動作に伴ってスケール部74が移動する。そして、その移動量がセンサー部75によって検出され、制御部9に出力される。
その後、制御部9は、誤差修正に伴い移動した移動体の移動量と誤差に応じた搬送量との誤差を新たな誤差として算出する。
例えば、上記の例のように、誤差修正としてマイナス50[μm]の搬送が行われた結果検出された移動量がマイナス95[μm]だった場合、制御部9は、誤差修正のための搬送量(マイナス50[μm])に対する移動量(マイナス95[μm])の差分値(マイナス45[μm])を新たな誤差として算出する。
また、制御部9は、新たな誤差が所定の誤差範囲内であるか否か判定し、新たな誤差が所定の誤差範囲内でないと判定された場合、誤差修正を再度行う。
例えば、上記の例のように、新たな誤差(マイナス45[μm])が所定の誤差範囲(プラスマイナス40[μm])内でない場合、制御部9は、新たな誤差が所定の誤差範囲内でないと判定し、新たな誤差を修正するための誤差修正を再度行う。即ち、制御部9は、上記の例の場合、新たな誤差の誤差修正として、45[μm]、即ち、搬送方向の下流側に向かう方向に45[μm]だけ記録媒体Pを搬送するようローラー用駆動源231を動作させる。
新たな誤差を修正するための誤差修正に際しても、移動量検出部7によるスケール部74の移動量の検出、当該誤差修正によるより新たな誤差の算出、算出されたより新たな誤差が所定の誤差範囲内であるか否かの判定が行われ、より新たな誤差が所定の誤差範囲内でないと判定された場合、再度の誤差修正が行われる。
制御部9は、最新の誤差が所定の誤差範囲内であると判定されるまで誤差修正を繰り返す。一方、制御部9は、最新の誤差が所定の誤差範囲内であると判定された場合、最新の誤差を修正する必要はないとして、記録媒体Pの搬送のためのローラー用駆動源231の動作制御を終了する。
なお、移動量検出部7のセンサー部75によるスケール部74の移動量の検出の分解能は所定の誤差範囲に対応する。
例えば、上記の例のように、所定の誤差範囲がプラスマイナス40[μm]である場合、センサー部75は、最低でも40[μm]単位の誤差を検出することができるセンサーが採用される。センサー部75は、所定の誤差範囲を検出可能な分解能を有していればよく、分解能がより高いほど高精度な誤差検出を行うことができる。本実施形態では、1[μm]単位の誤差を検出することができるリニアセンサーがセンサー部75として採用されている。
記録媒体Pの搬送のためのローラー用駆動源231の動作制御が終了すると、制御部9は、回転駆動源76を制御して、無端ベルト21とベルト用係合部743との係合を解除させる。無端ベルト21とスケール部74との係合が解除されると、制御部9は解除部773を制御して、プーリ774と駆動源771とを当接させて駆動源771から伝達機構772に動力が伝達される状態とする。
その後、制御部9は駆動源771を動作させ、スケール部74の本体部741を移動させて初期位置に復帰させる。この際、スケール742も移動するが、この移動によるセンサー部75の検出結果については、制御部9は無視する。なお、図示しないが、移動量検出部7には、スケール部74が初期位置に復帰したことを検知するためのフォトインタラプタが設けられている。フォトインタラプタは、スケール部74が初期位置となった場合に遮光される位置に設けられることで、スケール部74が初期位置に復帰したことを検知し、制御部9に検知情報を出力する。
初期位置の復帰後においては、制御部9は、回転駆動源76を制御し、基台72を回転させて、スケール部74を無端ベルト21に係合させる。無端ベルト21とスケール部74とが係合すると、制御部9は解除部773を制御して、伝達機構772と駆動源771との動力伝達を解除し、次の無端ベルト21の周回運動に備える。
ここで、駆動装置77は、移動体(スケール部74のベルト用係合部743)を初期位置に復帰させる復帰手段として機能する。
以下、記録媒体Pの搬送及び当該搬送に伴う誤差修正に係る処理の流れについて、図8のフローチャートを参照して説明する。
まず、制御部9は、移動量検出部7のスケール部74を無端ベルト21に係合させる(ステップS1)。
次に、制御部9は、記録媒体Pを搬送する際の所定の搬送量を設定する(ステップS2)。
次に、制御部9は、ステップS2にて設定された所定の搬送量に応じてローラー用駆動源231を動作させて無端ベルト21を周回させ、記録媒体Pを搬送する(ステップS3)。ステップS3の処理に伴い、移動量検出部7のセンサー部75が、スケール部74の移動量を検出して制御部9に出力する(ステップS4)。
制御部9は、ステップS2にて設定された所定の搬送量とステップS4にて検出された移動量との誤差を算出し(ステップS5)、算出された誤差が所定の誤差範囲内であるか否か判定する(ステップS6)。ここで、算出された誤差が所定の誤差範囲内でないと判定された場合(ステップS6:NO)、制御部9は、誤差の値のプラスマイナスを逆転した搬送量を誤差修正のための所定の搬送量として設定し(ステップS7)、ステップS3の処理に戻る。
一方、ステップS6にて、誤差が所定の誤差範囲内であると判定された場合(ステップS6:YES)、制御部9は、無端ベルト21と移動量検出部7のスケール部74との係合を解除させ(ステップS8)、スケール部74を初期位置に復帰させて(ステップS9)、処理を終了する。
以上、本実施形態の画像形成装置1によれば、スケール部74のベルト用係合部743が、無端ベルト21の平面となった部分の経路における初期位置と所定位置との間を往復自在に設けられて無端ベルト21の平面に載置され、無端ベルト21の周回による記録媒体Pの搬送に伴い無端ベルト21の平面に沿って初期位置と所定位置との間を移動するので、無端ベルト21の周回による記録媒体Pの搬送にスケール部74を追従させることができる。即ち、スケール部74の移動量は、記録媒体Pが実際に搬送された搬送量と同一となるので、センサー部75により検出されたスケール部74の移動量は、記録媒体Pの実搬送量に対応するものとなり、ローラーにエンコーダーが設けられた従来の画像形成装置において生じうるエンコーダーの偏心、無端ベルトの厚みのバラツキなどの要因による検出結果の狂いを生じず、記録媒体の実搬送量をより正確に測定することができる。
そして、制御部9が、所定の搬送量と移動量との誤差を算出し、算出された誤差が所定の誤差範囲内であるか否か判定し、誤差が所定の誤差範囲内となるようローラー用駆動源231の動作を制御するので、正確な実搬送量による誤差の算出結果に応じてフィードバック制御を行うことができることから、より正確に記録媒体の搬送量のフィードバック制御を行うことができる。
また、制御部9は、誤差が所定の誤差範囲内でないと判定された場合、誤差を縮小させる方向に誤差に応じた搬送量だけ記録媒体を搬送するようローラー用駆動源231を動作させる誤差修正を行うので、フィードバック制御において誤差をゼロにすることを想定した記録媒体Pの再搬送を行うことができ、より正確に記録媒体の搬送量のフィードバック制御を行うことができる。
また、移動量検出部7は、誤差修正に伴い移動したスケール部74のベルト用係合部743の移動量を検出し、制御部9は、誤差修正に伴い移動したスケール部74のベルト用係合部743の移動量と誤差に応じた搬送量との誤差を新たな誤差として算出し、新たな誤差が所定の誤差範囲内であるか否か判定し、新たな誤差が所定の誤差範囲内でないと判定された場合、誤差修正を再度行うので、誤差が所定の誤差範囲内となった時点で誤差修正を終了することにより記録媒体Pの搬送量の制御に際して要求される精度に対して十分に小さな誤差となった時点でフィードバック制御を終了させることができ、記録媒体Pの搬送量制御の精度の確保とフィードバック制御に要する時間とのバランスを取ることができる。また、一度の誤差修正で誤差を所定の誤差範囲内とすることができなかった場合であっても、再度、誤差をゼロにすることを想定した記録媒体Pの再搬送を行うことができ、より正確に記録媒体の搬送量のフィードバック制御を行うことができる。
また、初期位置と所定位置との間の距離は、無端ベルト21の平面に載置される記録媒体Pの最大搬送量に対応するので、画像形成に伴い無端ベルト21の平面上で記録媒体Pが最下流の位置まで搬送された場合であっても、スケール部74を無端ベルト21に追従させることができることから、移動量検出部7は、記録媒体Pの搬送量として想定されうる全ての搬送量に対応して移動量の検出を行うことができる。
また、移動量検出部7のセンサー部75によるスケール部74の移動量の検出の分解能は所定の誤差範囲に対応するので、フィードバック制御において要求される誤差の検出能力を十分に確保することができる。
また、スケール部74を初期位置に復帰させる駆動装置77を備えるので、無端ベルト21の周回に追従して初期位置から移動したスケール部74を駆動装置77により初期位置に復帰させることができ、手動でスケール部74を初期位置に復帰させる必要がなくなることに加え、駆動装置77の動作により自動的にスケール部74を初期位置に復帰させることができることから、記録媒体Pの搬送のたびにフィードバック制御を行うに際し、より簡便かつ迅速に記録媒体の搬送量のフィードバック制御を行うことができる。
なお、本発明の実施の形態は、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
例えば、上記の実施形態では、スケール部74のベルト用係合部743が無端ベルト21に載置されているが、無端ベルト21に載置されて搬送される記録媒体Pの上にスケール部74のベルト用係合部743を載置するようにしてもよい。この場合、スケール部74のベルト用係合部743が載置される位置は、記録媒体Pに形成される画像の領域外である。
また、初期位置と所定位置との間の距離が無端ベルト21の平面における記録媒体Pの最大搬送量に対応していなくともよい。この場合、画像形成装置1は、例えば、初期位置と所定位置との間の距離を越える搬送量に対応する無端ベルト21の動作中に、その動作を一旦停止させた状態でスケール部74を初期位置に復帰させる動作を行い、複数回に渡るスケール部74の初期位置と所定位置との間の移動の移動量の総計を算出することで移動量を検出することができる。
また、上記の実施形態では、初期位置が記録ヘッド6よりも記録媒体Pの搬送方向の下流側となるよう設けられているが、一例であってこれに限られるものでなく、上流側に設けるようにしてもよい。
また、フォトインタラプタによる初期位置の復帰検知に限らず、他の方法によりスケール部74の初期位置の復帰を管理してもよい。例えば、スケール部74を初期位置に戻す際の戻し量をセンサー部75の検出結果に基づいて算出し、算出した戻し量だけスケール部74が戻されるように制御部9が駆動源771を制御するようにしてもよい。
また、移動体として無端ベルト21に追従する構成がセンサー部75であってもよい。この場合、移動量検出部7は、例えば、無端ベルト21の平面に載置されて無端ベルト21の周回に応じて移動可能に設けられたセンサー部75と、センサー部75の移動経路の近傍で所定位置に固定されたスケール742と、を有し、スケール742に対してセンサー部75が移動することによりスケール742とセンサー部75が相対的に移動することにより、センサー部75が移動量を検出する。
また、移動体をセンサー部75とすることに限らず、上記の実施形態における各構成の具体的な位置関係や構造は、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内ですべて変更可能である。例えば、上記の実施形態では、制御部9が算出手段、判定手段及び制御手段として機能しているが、各手段の機能に対応して個別の装置を設けてもよい。また、画像形成装置1は、所定の位置に固定されて主走査方向に移動しない画像形成部3に対して記録媒体搬送装置2により搬送される記録媒体Pの移動に伴い画像を形成するワンパス形式の画像形成装置であってもよい。
本発明は、記録媒体を搬送して画像形成を行う分野において利用することができる。
1 画像形成装置
2 記録媒体搬送装置
3 画像形成部
4 キャリッジレール
5 キャリッジ
6 記録ヘッド
7 移動量検出部
8 原点センサー
9 制御部(算出手段、判定手段、制御手段)
21 無端ベルト
23、24 搬送ローラー
71 回転軸
72 基台
73 ガイド軸
74 スケール部
75 センサー部(検出手段)
76 回転駆動源
77 駆動装置(復帰手段)
231 ローラー用駆動源(駆動手段)
742 スケール
743 ベルト用係合部(移動体)
771 駆動源
772 伝達機構
773 解除部
P 記録媒体

Claims (6)

  1. 無端ベルトと、
    前記無端ベルトの一部が平面となるように前記無端ベルトを支持する搬送ローラーと、
    前記搬送ローラーを回転させて前記無端ベルトを周回させる駆動手段と、
    前記無端ベルトの前記平面に載置された記録媒体の搬送量に応じた指令値を出力して当該指令値により前記駆動手段の動作を制御する制御手段と、
    前記無端ベルトの前記平面となった部分の経路における初期位置と前記初期位置よりも当該無端ベルトの周回方向の下流側の所定位置との間を往復自在に設けられて前記無端ベルト又は前記記録媒体に載置される移動体と、
    前記記録媒体の搬送量を所定の搬送量とするための前記指令値に応じて行われた前記記録媒体の搬送に伴い前記初期位置と前記所定位置との間を移動した移動体の移動量を検出する検出手段と、
    前記所定の搬送量と前記移動量との誤差を算出する算出手段と、
    前記算出手段により算出された誤差が所定の誤差範囲内であるか否か判定する判定手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記誤差が前記所定の誤差範囲内となるよう前記駆動手段の動作を制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、前記判定手段により前記誤差が前記所定の誤差範囲内でないと判定された場合、前記記録媒体の搬送量を前記誤差に応じた搬送量とすると共に前記記録媒体の搬送方向を前記誤差を縮小させる方向とする指令値を前記駆動手段に出力する誤差修正を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記検出手段は、前記誤差修正に伴い移動した移動体の移動量を検出し、
    前記算出手段は、前記誤差修正に伴い移動した移動体の移動量と前記誤差に応じた搬送量との誤差を新たな誤差として算出し、
    前記判定手段は、前記新たな誤差が前記所定の誤差範囲内であるか否か判定し、
    前記制御手段は、前記判定手段により前記新たな誤差が前記所定の誤差範囲内でないと判定された場合、前記誤差修正を再度行うことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記初期位置と前記所定位置との間の距離は、前記無端ベルトの前記平面に載置される前記記録媒体の最大搬送量に対応することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記検出手段による移動体の移動量の検出の分解能は前記所定の誤差範囲に対応することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記移動体を前記初期位置に復帰させる復帰手段を備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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