JP2013193392A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像形成に係る条件に応じた搬送量の誤差の修正を行う。
【解決手段】画像形成装置1は、無端ベルト21と、無端ベルト21の一部が平面となるよう無端ベルト21を支持する搬送ローラー23、24と、搬送ローラー23を回転させて無端ベルト21を周回させるローラー用駆動源231と、記録媒体Pの実搬送量を検出する移動量検出部7と、記録媒体Pの搬送量が所定の搬送量となるようローラー用駆動源231を動作させ、所定の搬送量と実搬送量との誤差を算出し、誤差が印画解像度に応じた誤差の許容範囲内であるか否か判定し、誤差が所定の誤差範囲内となるようローラー用駆動源231の動作を制御する制御部9と、を備える。
【選択図】図8

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
従来、ローラーに担持された無端ベルトを駆動して無端ベルト上に載置された記録媒体を搬送して記録媒体上に画像を形成する画像形成装置が知られている。係る画像形成装置において、記録媒体を搬送する際のベルトと駆動ローラの滑り、ベルトの歪み等により、想定された記録媒体の搬送量と実際の搬送量との間に誤差を生じることがあった。係る誤差を生じたまま画像形成を行った場合、画像を形成するドットどうしの間隔が乱れて画質を低下させる等の問題が生じるおそれがある。そこで、係る誤差をフィードバックして誤差を修正するために記録媒体の搬送を再度行う画像形成装置が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2007−217176号公報
ところで、搬送量の誤差の修正を目的としたフィードバック制御では、一般的に、誤差の許容範囲が設けられている。即ち、従来の画像形成装置は、想定された記録媒体の搬送量と実際の搬送量との間に生じた誤差が予め決定されている誤差の許容範囲内に収まっていない場合に当該誤差の修正を目的とした再度の搬送を行う。
ここで、従来誤差の許容範囲は固定値によって定められていた。一方、画像形成時に求められる画像の精度は、画像形成に係る条件に応じて変化しうる。このため、固定値による誤差の許容範囲では、求められる画像の精度に対して柔軟に対応することができなかった。例えば、画像形成に際して求められる精度に対して誤差の許容範囲が緩すぎることにより、記録媒体の搬送量制御の精度が不十分となって画像の精度を確保することができない場合が生じうる。また、画像形成に際して求められる精度に対して誤差の許容範囲が厳しすぎることにより、画像形成に際して求められる精度に対して不必要なまでに高精度な搬送量のフィードバック制御を行ってしまい、記録媒体の搬送の繰り返しにより時間を費やして画像形成装置の生産性を低下させてしまう場合が生じうる。
本発明は、画像形成に係る条件に応じた搬送量の誤差の修正を行うことができる画像形成装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、画像データに応じた画像を記録媒体に形成する画像形成部を有する画像形成装置であって、無端ベルトと、前記無端ベルトの一部が平面となるように前記無端ベルトを支持する搬送ローラーと、前記搬送ローラーを回転させて前記無端ベルトを周回させる駆動手段と、前記無端ベルトの前記平面に載置された記録媒体の搬送量に応じた指令値を出力して当該指令値により前記駆動手段の動作を制御する制御手段と、前記記録媒体の搬送量を所定の搬送量とするための前記指令値に応じて行われる前記記録媒体の搬送に際して前記無端ベルト又は前記記録媒体に当接して前記記録媒体の実搬送量を検出する検出手段と、前記所定の搬送量と前記実搬送量との誤差を算出する算出手段と、前記記録媒体の搬送方向に対応する方向の前記画像形成部の印画解像度に対応する誤差の許容範囲を示す許容範囲データを複数種類の当該印画解像度について個別に記憶する記憶手段と、前記画像形成部により形成される画像の印画解像度に対応する誤差の許容範囲を前記記憶手段から取得する取得手段と、前記算出手段により算出された誤差が前記取得手段により取得された誤差の許容範囲内であるか否か判定する判定手段と、を備え、前記制御手段は、前記誤差が前記取得手段により取得された誤差の許容範囲内となるよう前記駆動手段の動作を制御することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置であって、前記画像形成部は、インクの液滴を記録媒体上に吐出する複数のノズルを有し、前記誤差の許容範囲は、前記記録媒体の搬送方向に沿った複数の前記液滴どうしの間隔に対応することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の画像形成装置であって、前記記録媒体の搬送方向に対応する方向の前記画像形成部の印画解像度は、前記記録媒体の搬送方向に対応する方向の前記画像データの解像度に基づくことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、前記検出手段は、前記無端ベルトの前記平面となった部分の経路における初期位置と前記初期位置よりも当該無端ベルトの周回方向の下流側に配置された所定位置との間を往復自在に設けられて前記無端ベルト又は前記記録媒体に載置される移動体と、前記記録媒体の搬送量を所定の搬送量とするための前記指令値に応じて行われた前記記録媒体の搬送に伴い前記初期位置と前記所定位置との間を移動する移動体の移動量を検出するセンサーと、を有することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、前記制御手段は、前記判定手段により前記誤差が前記取得手段により取得された誤差の許容範囲内でないと判定された場合、前記記録媒体の搬送量を前記誤差に応じた搬送量とすると共に前記記録媒体の搬送方向を前記誤差を縮小させる方向とする指令値を前記駆動手段に出力する誤差修正を行うことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の画像形成装置であって、前記検出手段は、前記誤差修正に伴い移動した移動体の移動量を検出し、前記算出手段は、前記誤差修正に伴い移動した移動体の移動量と前記誤差に応じた搬送量との誤差を新たな誤差として算出し、前記判定手段は、前記新たな誤差が前記取得手段により取得された誤差の許容範囲内であるか否か判定し、前記制御手段は、前記判定手段により前記新たな誤差が前記取得手段により取得された誤差の許容範囲内でないと判定された場合、前記誤差修正を再度行うことを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の画像形成装置であって、前記誤差修正の回数を設定する設定手段を備え、前記制御手段は、前記誤差修正の実施回数が前記設定手段により設定された回数となった後に前記判定手段により前記新たな誤差が前記取得手段により取得された誤差の許容範囲内でないと判定された場合、前記誤差修正を再度行うことなく、次の印画動作及び記録媒体搬送動作に移行することを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の画像形成装置であって、前記誤差修正の実施回数が前記設定手段により設定された回数となった後に前記判定手段により前記新たな誤差が前記取得手段により取得された誤差の許容範囲内でないと判定された場合、前記所定の搬送量に対する誤差が前記取得手段により取得された誤差の許容範囲内でない旨を通知する通知手段を備えることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項7又は8に記載の画像形成装置であって、前記誤差修正の実施回数が前記設定手段により設定された回数となった後に前記判定手段により前記新たな誤差が前記取得手段により取得された誤差の許容範囲内でないと判定された場合に前記誤差修正を再度行うか否かの判断のための判断情報を取得する情報取得手段を備え、前記制御手段は、前記判断情報が前記誤差修正を再度行うよう指示する内容であった場合に前記誤差修正を再度行い、前記判断情報が前記誤差修正を再度行わないよう指示する内容であった場合に前記誤差修正を再度行うことなく、次の印画動作及び記録媒体搬送動作に移行することを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項6に記載の画像形成装置であって、前記誤差修正の回数を設定する設定手段と、前記誤差修正の実施回数が前記設定手段により設定された回数となった後に前記判定手段により前記新たな誤差が前記取得手段により取得された誤差の許容範囲内でないと判定された場合にプリント動作の中断を行うか否かの判断のための判断情報を取得する情報取得手段と、を備え、前記制御手段は、前記判断情報がプリント動作中断を指示する内容であった場合にプリント動作の中断処理に移行することを特徴とする。
本発明によれば、画像形成に係る条件に応じた搬送量の誤差の修正を行うことができる。
本実施形態の画像形成装置の内部構成を示す模式図である。 図1の画像形成装置に備わる移動量検出部の概略構成を示す斜視図である。 図2の移動量検出部の正面図である。 図3に示す移動検出部のスケール部と無端ベルトとが係合した状態を示す図である。 図1の画像形成装置の主制御構成を示すブロック図である。 記録媒体の搬送に伴い追従移動するスケール部の移動例を示す模式図である。図6(A)は記録媒体の搬送開始前を示す模式図であり、図6(B)は記録媒体の搬送開始後を示す模式図である。 ノズルから記録媒体上に吐出された複数のインクの液滴どうしの間隔を示す図である。 記録媒体の搬送、当該搬送に伴う誤差修正及び印画に係る処理の流れの一例を示すフローチャートである。 誤差修正の回数を予め設定可能とした画像形成装置の主要構成の一例を示すブロック図である。 誤差修正の回数が予め設定されている場合の処理の流れのうち、ステップS1〜ステップS21を示すフローチャートである。 誤差修正の回数が予め設定されている場合の処理の流れのうち、ステップS22〜ステップS26を示すフローチャートである。 中断処理が行われ得る場合の処理の流れのうち、ステップS1〜ステップS21を示すフローチャートである。 中断処理が行われ得る場合の処理の流れのうち、ステップS22〜ステップS32を示すフローチャートである。 データ処理制御部と搬送制御部とが別個に設けられた画像形成装置の主要構成を示すブロック図である。
以下に、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
図1は、本発明に係る画像形成装置1(インクジェット記録装置)の概略図である。図1に示すように画像形成装置1には、シート状の記録媒体Pを搬送する記録媒体搬送装置2と、記録媒体搬送装置2により搬送された記録媒体Pに対して画像を形成する画像形成部3とが設けられている。
画像形成部3には、棒状のキャリッジレール4が水平方向に配置されている。キャリッジレール4には、キャリッジ5がキャリッジレール4に沿った方向(以下、主走査方向という。)に往復移動自在に支持されている。キャリッジ5は、リニアモーター等を有するキャリッジ駆動源5a(図5参照)によってキャリッジレール4に沿って往復移動するように駆動される。
キャリッジ5には、下方の記録媒体Pに対してインクを吐出する記録ヘッド6が搭載されている。記録ヘッド6は、例えば、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のインクセットやそれらとライトYMCKのセット等に対応できる所定数(例えば、9個)搭載されている。また、キャリッジ5には、図示を省略するが、記録ヘッド6に供給する各色のインクを貯留するためのサブインクタンクが搭載されており、それぞれのサブインクタンクには、各色のインクを貯蔵するインクタンクに接続されたインク供給管がそれぞれ連結されている。サブインクタンクには、インク供給管を介してインクタンクから適宜インクが供給されるようになっている。
記録ヘッド6は、キャリッジレール4に沿ったキャリッジ5の往復移動にあわせて主走査方向に走査しながら各色のインクを記録媒体Pに対して吐出する複数のノズル61を有し、吐出されたインクにより記録媒体P上に画像形成動作(印画動作)を行うよう構成されている。本実施形態では、その際、記録ヘッド6がその往路方向への走査及び復路方向への走査の両方でそれぞれインクを吐出し、インクジェット記録を行うよう設定されている。
画像形成装置1の画像形成部3の下方には記録媒体搬送装置2が配置されている。この記録媒体搬送装置2には、記録ヘッド6のノズル面に対向した状態で記録媒体Pを主走査方向に直交する方向(以下、副走査方向という。)に搬送する無端ベルト21が設けられている。無端ベルト21は、方形のシート状のベルト部材の長手方向の両端が繋ぎ合わされた輪状のベルトであり、繋ぎ合わされた箇所に継ぎ目を有する。
また、記録媒体搬送装置2には、無端ベルト21の輪の内側に、無端ベルト21を周回させるための搬送ローラー23、24が設けられている。搬送ローラー23、24のうち、一つの搬送ローラー23が駆動ローラーであり、他の搬送ローラー24が従動ローラーである。これらの搬送ローラー23、24には、無端ベルト21が掛け渡されている。掛け渡された無端ベルト21は、その一部が記録ヘッド6のノズル面と平行となるように、水平な平面となっている。この水平な平面の表面上に記録媒体Pが載置される。
また、記録媒体搬送装置2には、記録媒体Pの搬送量を算出するための移動量検出部7が設けられている。具体的に移動量検出部7は、無端ベルト21の平面となった部分の経路における初期位置と、初期位置よりも当該無端ベルト21の周回方向の下流側の所定位置との間を往復自在であり、往動時における移動量を検出するものである。
図2は移動量検出部7の概略構成を示す斜視図であり、図3は移動量検出部7の正面図である。図2、図3に示すように、移動量検出部7は、回転軸71と、基台72と、ガイド軸73と、スケール部74と、センサー部75と、回転駆動源76と、駆動装置77とを備えている。
回転軸71は、棒状の軸体であり、無端ベルト21の平面となった一部の経路、つまり副走査方向に沿って延在している。回転軸71の両端部は、画像形成装置1のフレームに固定された一対の支持部材711により支持されている。
基台72は、回転軸71を中心にして回転するものであり、一対の回転部材721と、連結部材722とを備えている。一対の回転部材721は、それぞれ回転軸71の両端部に取り付けられていて、当該回転軸71に対して回転自在に軸支されている。連結部材722は、一対の回転部材721を連結するものであり、一対の回転部材721の無端ベルト21とは反対側の端部に取り付けられている。
ガイド軸73は、棒状の軸体であり、回転部材721における回転軸71とは反対側の端部に回転軸71と平行となるように固定されている。
スケール部74は、無端ベルト21に係合した状態で追従し、基台72に対して初期位置と所定位置との間でスライドするものである。スケール部74は、回転軸71及びガイド軸73にスライド自在に取り付けられた本体部741と、本体部741の回転軸71側端部に設けられたスケール742と、本体部741のガイド軸73側端部に設けられたベルト用係合部743とを備えている。
本体部741は、回転軸71及びガイド軸73に取り付けられているために、基台72の回転に追従して当該基台72と同様に回転するようになっている。
スケール742は、副走査方向に沿って延在していてその一面に目盛り(図示省略)が形成されている。
ベルト用係合部743は、本体部741から下方に向けて突出していて、その下面が摩擦面となっている。この摩擦面が無端ベルト21に載置されることで、ベルト用係合部743が無端ベルト21に係合する。この係合によってスケール部74が無端ベルト21の周回運動に追従し基台72に対してスライドすることになる。
ここで、無端ベルト21を介してベルト用係合部743に対向する位置には、無端ベルト21に接触したベルト用係合部743とともに無端ベルト21を挟持する挟持部744が設けられている。この挟持部744は、ベルト用係合部743とともにスライドするようになっている。
このように、スケール部74は、無端ベルト21の平面となった部分の経路における初期位置と初期位置よりも当該無端ベルトの周回方向の下流側に配置された所定位置との間を往復自在に設けられて無端ベルトの平面に載置される移動体としてのベルト用係合部743を有する。
なお、スケール部74が移動可能な初期位置と所定位置との間の距離は、無端ベルト21の平面に載置される記録媒体Pの最大搬送量に対応する。
具体的には、移動量検出部7は、例えば、初期位置において無端ベルト21に載置されて契合したベルト用係合部743が、無端ベルト21が平面である範囲のうち最下流の位置まで無端ベルト21に追従することができるよう設けられている。また、初期位置は、記録ヘッド6よりも記録媒体Pの搬送方向の上流側となるよう設けられている。これにより、画像形成に伴い無端ベルト21の平面上で記録媒体Pが最下流の位置まで搬送された場合であっても、移動量検出部7は、スケール部74を無端ベルト21に追従させることができる。
センサー部75は、スケール部74の移動量を計測するリニアセンサーである。センサー部75は、スケール742の目盛りが形成された面と対向するように、基台72の連結部材722に固定配置されている。スケール部74が移動することによってスケール742も移動するがその際にセンサー部75が目盛りを検出することでスケール部74の移動量を計測する。
回転駆動源76は、回転軸71を中心に基台72を回転させるものである。回転駆動源76は、背面側の回転部材721の基端部に連結されたエアシリンダであり、ロッドを昇降させることにより回転部材721を回転させ、回転軸71を中心に基台72を回転させるようになっている。図2、図3では、回転駆動源76のロッドが収縮して、無端ベルト21における平面となった部分とベルト用係合部743との係合が解除された状態を示している。そして、この状態から回転駆動源76のロッドが伸張すると、図4に示すように回転部材721が回転してベルト用係合部743の下面が無端ベルト21における平面となった部分に接触し、スケール部74と無端ベルト21とが係合することになる。
駆動装置77は、スケール部74を初期位置に復帰させるものである。駆動装置77は、駆動源771と、伝達機構772と、解除部773とを備えている。
駆動源771は例えばモーターであり、正面側の回転部材721の近傍に配置されている。
伝達機構772は、駆動源771の動力をスケール部74に伝達するためのものである。伝達機構772は、一対のプーリ774,775と、一対のプーリ774,775に掛け渡された無端状の連結ベルト776とを備えている。一対のプーリ774,775のうち、正面側のプーリ774は、駆動源771と対向するように配置されている。また、背面側のプーリ775は、回転駆動源76の近傍に配置されている。そして連結ベルト776は、全体として副走査方向に沿うように配置されている。連結ベルト776の一部と、スケール部74の本体部741とは連結されていて、連結ベルト776の周回運動が本体部741に伝達されるようになっている。
解除部773は、例えば電磁クラッチなどのクラッチであり、駆動源771と、正面側のプーリ774とを連結及び当該連結を解除するようになっている。なお、図3は、解除部773が駆動源771と、正面側のプーリ774との連結を解除した状態を示しており、駆動源771とプーリ774との連結時には、駆動源771とプーリ774の間に介在するよう設けられて互いに対向するクラッチ面部773a、773bどうしが当接する。
また、記録媒体搬送装置2には、原点センサー8が設けられている。原点センサー8は、無端ベルト21の平面に対向するよう設けられて、無端ベルト21の表面に設けられた原点を示す指標を検知する光学センサーである。原点を示す指標は、無端ベルト21の継ぎ目に対して、無端ベルト21の周回経路上において所定の距離を置いて設けられている。所定の制御部9は、当該原点の検知により、無端ベルト21の継ぎ目の位置を検知することができる。
図5は、画像形成装置1の主制御構成を示すブロック図である。図5に示すように、画像形成装置1の制御部9には、搬送ローラー23のローラー用駆動源231、キャリッジ駆動源5a、記録ヘッド6、センサー部75、回転駆動源76、駆動源771、解除部773、原点センサー8、通信部10等が電気的に接続されている。
制御部9は、例えば、CPU(中央演算装置)91、メモリ(RAM、ROMやフラッシュメモリ等)92を有し、画像形成装置1の各構成要素を制御する。メモリー92は、記録媒体Pに形成する画像のデータや、画像形成装置1の各構成要素を制御するためのプログラムを記憶している。CPU91は、メモリー92に格納された画像のデータやプログラムに基づいて演算を行ない、この演算結果に基づいて各構成要素に制御信号を送信する。
通信部10は、例えば、パーソナルコンピューター(PC)や携帯端末等の外部の機器と通信線を介して通信可能に接続されたネットワークインターフェースカード(Network Interface Card、NIC)等を有し、外部の機器から送信された画像データ等を受信する等、各種の通信を行う。制御部9は、通信部10を介して取得された画像データに応じて画像形成装置1の各部の動作を制御し、記録媒体P上に当該画像データに応じた画像を形成する。
記録媒体Pへの画像形成に際し、制御部9は、記録ヘッド6の動作を制御して記録ヘッド6からインクを吐出させる。また、制御部9は、キャリッジ駆動源5aの動作を制御してキャリッジ5を主走査方向に沿って移動させて、主走査方向に沿う範囲の画像形成を行う。
また、制御部9は、記録媒体Pの搬送量に応じた指令値によりローラー用駆動源231を駆動させて搬送ローラー23を回転させることにより、無端ベルト21を周回させて記録媒体Pを搬送する。具体的には、制御部9は、例えば、記録ヘッド6の一走査分の記録幅、即ち、記録媒体Pの搬送を伴わずに記録ヘッド6により形成される画像の副走査方向の幅だけ記録媒体Pを搬送し、その後に記録ヘッド6及びキャリッジ駆動源5aの動作制御を行うことにより、副走査方向について、記録ヘッド6の一走査分の記録幅を超えた連続する画像形成を行う。副走査方向について三走査分以上の記録幅に渡る画像形成を行う場合、制御部9は、副走査方向について、記録ヘッド6及びキャリッジ駆動源5aの動作制御と、記録媒体Pを一走査分ずつ間欠で搬送するためのローラー用駆動源231の動作制御とを交互に行う。
また、制御部9は、記録媒体Pの副走査方向に複数の画像を間欠に形成する場合にも、複数の画像間の間隔に応じて記録媒体Pを搬送するためのローラー用駆動源231の動作制御を行う。
制御部9は、記録媒体Pの搬送に際し、記録媒体Pの所定の搬送量に応じた指令値によりローラー用駆動源231を動作させる。ここで、所定の搬送量とは、例えば、上記の記録ヘッド6の一走査分の記録幅や、複数の画像間の間隔に応じた副走査方向の幅等であるが、一例であってこれに限られるものでない。
制御部9は、記録媒体Pの搬送量、即ち、無端ベルト21の周回量と、ローラー用駆動源231の動作量とが対応付けられた所定のデータに基づいて指令値を生成してローラー用駆動源231の動作制御を行い、所定の搬送量に応じた記録媒体Pの搬送を行う。
また、制御部9は、記録媒体Pの搬送に際し、移動量検出部7のスケール部74を無端ベルト21に係合させてスケール部74の移動量の検出を行うことで、記録媒体Pの実搬送量を検出する。
具体的には、制御部9は、まず、ローラー用駆動源231の動作による無端ベルト21の周回及び当該周回による記録媒体Pの搬送の開始前に、初期位置のスケール部74を無端ベルト21に係合させる。
ここで、記録媒体Pの搬送の開始前、即ち、無端ベルト21記録媒体Pが停止した状態において、移動量検出部7は、図2に示すように、スケール部74の本体部741を背面側の回転部材721に当接させた状態となっている。この状態のスケール部74の位置を初期位置とする。制御部9は、回転駆動源76を制御し、基台72を回転させて、スケール部74を無端ベルト21の平面となった部分に係合させる(図4参照)。無端ベルト21とスケール部74とが係合すると、制御部9は解除部773を制御して、プーリ774と駆動源771とを離間させて駆動源771からの動力伝達を解除する。
そして、無端ベルト21が周回運動して記録媒体Pが搬送されると、図6(A)、(B)に示すように、スケール部74は無端ベルト21の周回に追従して移動する。この移動によりスケール742も移動し、その移動量がセンサー部75によって検出される。ここで、無端ベルト21に追従するスケール部74の移動量は、無端ベルト21に載置されて搬送される記録媒体Pの搬送量と直接対応するものであることから、検出されたスケール部74の移動量は、即ち、記録媒体Pの実搬送量である。センサー部75により検出されたスケール部74の移動量は、制御部9に出力される。
ここで、移動量検出部7は、無端ベルト21の平面に当接して記録媒体Pの実搬送量を検出する移動量検出手段として機能する。
また、制御部9は、所定の搬送量と実搬送量との誤差を算出する算出手段として機能する。
具体的には、制御部9は、所定の搬送量と実搬送量との差分値を、所定の搬送量を基準としたプラスマイナスの値で誤差として算出する。
また、制御部9は、記録媒体の搬送方向に対応する方向の画像形成部3の印画解像度に対応する誤差の許容範囲を示す許容範囲データを複数種類の当該印画解像度について個別に記憶する記憶手段及び画像形成部3により形成される画像の印画解像度に対応する誤差の許容範囲を取得する取得手段として機能する。
具体的には、制御部9は、メモリー92に予め誤差の許容範囲を示す許容範囲データを有している。許容範囲データは、所定の搬送量と実搬送量が同一の値であった場合をゼロとしたプラスマイナスの誤差範囲を示すデータであり、複数種類の当該印画解像度について個別に設けられている。
制御部9のCPU91は、メモリー92から、画像形成部3により形成される画像の印画解像度に対応する誤差の許容範囲を取得する。
また、制御部9は、算出された誤差が取得された誤差の許容範囲内であるか否か判定する判定手段として機能する。
制御部9は、算出された所定の搬送量と実搬送量との誤差が、画像形成部3により形成される画像の印画解像度に応じて取得された許容範囲データが示す誤差範囲内であるか判定する。
また、制御部9は、誤差が誤差の許容範囲内となるようローラー用駆動源231の動作を制御する制御手段として機能する。
具体的には、制御部9は、誤差が誤差の許容範囲内であると判定された場合、その誤差を修正する必要はないとして、記録媒体Pの搬送のためのローラー用駆動源231の動作制御を終了する。
一方、制御部9は、誤差が誤差の許容範囲内でないと判定された場合、記録媒体Pの搬送量を誤差に応じた搬送量とすると共に記録媒体Pの搬送方向を誤差を縮小させる方向とする指令値をローラー用駆動源231に出力する誤差修正を行う。
例えば、所定の搬送量が150[mm]である状況下で、移動量検出部7により検知された移動量が150.05[mm]であった場合、誤差は0.05[mm]、即ち、50[μm]である。つまり、誤差が50[μm]であるということは、想定された所定の搬送量に対して、実際に記録媒体Pが搬送された搬送量が搬送方向の下流側に誤差が50[μm]だけ余分に搬送されたことを示す。
ここで、誤差の許容範囲により示される「許容される誤差」がプラスマイナス40[μm]であった場合、制御部9は、誤差が誤差の許容範囲内でないと判定する。この場合、制御部9は、誤差修正として、誤差の値のプラスマイナスを逆転した搬送量だけ記録媒体Pを搬送させるようにローラー用駆動源231を動作させる。当該例の場合、制御部9は、マイナス50[μm]、即ち、搬送方向の上流側に向かう方向に50[μm]だけ記録媒体Pを搬送するようローラー用駆動源231を動作させる。
ここで、移動量検出部7は、誤差修正に伴い搬送された記録媒体Pの実搬送量を検出する。
即ち、誤差修正を行う際にも、スケール部74と無端ベルト21との係合は維持されており、記録媒体Pの搬送のための無端ベルト21の周回動作に伴ってスケール部74が移動する。そして、その移動量がセンサー部75によって検出され、制御部9に出力される。
その後、制御部9は、誤差修正に伴い搬送された記録媒体Pの実搬送量と誤差に応じた搬送量との誤差を新たな誤差として算出する。
例えば、上記の例のように、誤差修正としてマイナス50[μm]の搬送が行われた結果検出された移動量がマイナス95[μm]だった場合、制御部9は、誤差修正のための搬送量(マイナス50[μm])に対する移動量(マイナス95[μm])の差分値(マイナス45[μm])を新たな誤差として算出する。
また、制御部9は、新たな誤差が誤差の許容範囲内であるか否か判定し、新たな誤差が誤差の許容範囲内でないと判定された場合、誤差修正を再度行う。
例えば、上記の例のように、新たな誤差(マイナス45[μm])が誤差の許容範囲(プラスマイナス40[μm])内でない場合、制御部9は、新たな誤差が誤差の許容範囲内でないと判定し、新たな誤差を修正するための誤差修正を再度行う。即ち、制御部9は、上記の例の場合、新たな誤差の誤差修正として、45[μm]、即ち、搬送方向の下流側に向かう方向に45[μm]だけ記録媒体Pを搬送するようローラー用駆動源231を動作させる。
新たな誤差を修正するための誤差修正に際しても、移動量検出部7による実搬送量の検出、当該誤差修正によるより新たな誤差の算出、算出されたより新たな誤差が誤差の許容範囲内であるか否かの判定が行われ、より新たな誤差が誤差の許容範囲内でないと判定された場合、再度の誤差修正が行われる。
制御部9は、最新の誤差が誤差の許容範囲内であると判定されるまで誤差修正を繰り返す。一方、制御部9は、最新の誤差が誤差の許容範囲内であると判定された場合、最新の誤差を修正する必要はないとして、記録媒体Pの搬送のためのローラー用駆動源231の動作制御を終了する。
なお、移動量検出部7のセンサー部75によるスケール部74の移動量の検出の分解能は誤差の許容範囲に対応する。
例えば、上記の例のように、誤差の許容範囲がプラスマイナス40[μm]である場合、センサー部75は、最低でも40[μm]単位の誤差を検出することができるセンサーが採用される。センサー部75は、誤差の許容範囲を検出可能な分解能を有していればよく、分解能がより高いほど高精度な誤差検出を行うことができる。本実施形態では、1[μm]単位の誤差を検出することができるリニアセンサーがセンサー部75として採用されている。
ここで、上記のように、誤差の許容範囲は、画像形成部3の印画解像度に対応する。
具体的には、誤差の許容範囲は、印画解像度に応じて変化する記録媒体Pの搬送方向に沿った複数のインクの液滴どうしの間隔に対応する。
記録媒体P上に吐出される複数のインクの液滴どうしの間隔は、印画解像度に応じる。例えば、印画解像度が700[dpi]である場合、図7に示すインクの液滴どうしの間隔Iは35[μm]となる。ここで、仮に、所定の搬送量と実搬送量との誤差が35[μm]以上であった場合、所定の搬送量の搬送中に記録媒体Pの搬送量がインクの液滴どうしの間隔I以上ずれを生じたこととなる。このように、インクの液滴どうしの間隔I以上の誤差が生じると、副走査方向、即ち、記録媒体Pの搬送方向に沿って隣接するインクの液滴どうしが重なることがある。また、液滴どうしの重なりに至らずとも、記録媒体Pの搬送方向に沿って隣接するインクの液滴どうしの間隔Iに乱れが生じることがある。これらのことから、インクの液滴どうしの間隔I以上の誤差は、記録媒体Pに形成される画像の画質を低下させる。
そこで、制御部9は、誤差が誤差の許容範囲内でないと判定された場合、誤差を縮小させる方向に誤差に応じた搬送量だけ記録媒体Pを搬送するようローラー用駆動源231を動作させる誤差修正を行うことで、インクの液滴どうしの間隔Iのずれ等による画質の低下を防止する。
一方、印画解像度に対して高すぎる精度で誤差修正を行うと、誤差修正のための記録媒体Pの再搬送回数が必要以上に行われてしまう場合がある。
例えば、印画解像度が700[dpi]であり、インクの液滴どうしの間隔Iとして35[μm]が想定されている場合に、仮に、誤差の許容範囲を、インクの液滴どうしの間隔Iに比して大幅に小さい誤差範囲(例えば、プラスマイナス1[μm]等)としたとする。この場合、インクの液滴どうしの間隔Iを考慮すると、これほど小さな誤差範囲に収めずとも十分に画質を確保することができるにも関わらず、誤差の許容範囲が小さな範囲であるために、当該小さな範囲に誤差を収めるために誤差修正を何度も行わなければならなくなる可能性がある。一例として、1回の誤差修正により誤差範囲が10[μm]に収まった場合、700[dpi]の印画解像度による画像形成に際して十分に画質を確保することができる誤差であることから、印画解像度に応じた誤差の許容範囲であれば誤差修正を終了することができる。一方、仮にプラスマイナス1[μm]の誤差の許容範囲であった場合、既に十分に画質を確保することができる誤差であるにも関わらず、再度誤差修正が行われてしまうこととなり、誤差修正のために無駄な処理能力や搬送のための時間が割かれてしまうこととなる。
また、上記のようにインクの液滴どうしの間隔Iは印画解像度に応じるので、印画解像度が変わると、インクの液滴どうしの間隔Iも変化することとなる。例えば、印画解像度が1400[dpi]である場合、インクの液滴どうしの間隔Iは17.5[μm]となる。700、1400[dpi]に限らず、印画解像度とインクの液滴どうしの間隔Iとは対応する。このように、印画解像度に応じて、インクの液滴どうしの間隔I、間隔Iに応じて求められる記録媒体Pの搬送量の誤差の精度は変化する。
これらの事項を鑑み、誤差の許容範囲を印画解像度に応じて変化する記録媒体Pの搬送方向に沿ったインクの液滴の間隔Iに対応した誤差範囲とすることにより、所定の搬送量と実搬送量との誤差を、画質を確保するために十分な誤差範囲内に収めるための誤差修正を行うことができ、記録媒体Pの搬送に際して不必要に高すぎる精度で誤差修正を行うことを防止すると共に必要な精度を確保することができる。
また、画像形成装置1による記録媒体の搬送方向に対応する方向の印画解像度は、記録媒体Pの搬送方向に対応する方向の画像データの解像度に基づく。
制御部9は、上記のように、通信部10を介して取得された画像データに応じて画像を形成するが、記録媒体P上に形成される画像の印画解像度は、取得される画像データの解像度や、画像データに対して施される倍率変更(拡大又は縮小)の有無やその倍率等に応じて変わりうる。そこで、制御部9は、画像データの解像度や、画像形成に際して画像データに施される画像処理後の画像データの解像度に応じて印画解像度を決定し、決定された印画解像度に応じた誤差の許容範囲を用いて誤差修正に係る判定を行う。
なお、取得された画像データの解像度や、画像形成に際して行われる画像処理等において、主走査方向と副走査方向の画像データの解像度又は印画解像度が異なる場合がありうるが、この場合、制御部9は、誤差修正に係る誤差の許容範囲を決定するための解像度又は印画解像度として、記録媒体Pの搬送方向に沿う方向の解像度又は印画解像度を用いる。
誤差修正を含め、記録媒体Pの搬送のためのローラー用駆動源231の動作制御が終了すると、制御部9は、回転駆動源76を制御して、無端ベルト21とベルト用係合部743との係合を解除させる。無端ベルト21とスケール部74との係合が解除されると、制御部9は解除部773を制御して、プーリ774と駆動源771とを当接させて駆動源771から伝達機構772に動力が伝達される状態とする。
その後、制御部9は駆動源771を動作させ、スケール部74の本体部741を移動させて初期位置に復帰させる。この際、スケール742も移動するが、この移動によるセンサー部75の検出結果については、制御部9は無視する。なお、スケール部74を初期位置に戻す際の戻し量をセンサー部75の検出結果に基づいて算出し、算出した戻し量だけスケール部74が戻されるように制御部9が駆動源771を制御するようにしてもよい。
初期位置の復帰後においては、制御部9は、回転駆動源76を制御し、基台72を回転させて、スケール部74を無端ベルト21に係合させる。無端ベルト21とスケール部74とが係合すると、制御部9は解除部773を制御して、伝達機構772と駆動源771との動力伝達を解除し、次の無端ベルト21の周回運動に備える。
以下、記録媒体Pの搬送、当該搬送に伴う誤差修正及び印画に係る処理の流れについて、図8のフローチャートを参照して説明する。
まず、制御部9は、印画解像度に応じた誤差の許容範囲をメモリー92から読み出す(ステップS1)。
次に、制御部9は、移動量検出部7のスケール部74を無端ベルト21に係合させる(ステップS2)。
次に、制御部9は、記録媒体Pを搬送する際の所定の搬送量を設定する(ステップS3)。
次に、制御部9は、ステップS2にて設定された所定の搬送量に応じてローラー用駆動源231を動作させて無端ベルト21を周回させ、記録媒体Pを搬送する(ステップS4)。ステップS4の処理に伴い、移動量検出部7のセンサー部75が、記録媒体Pの実搬送量を検出して制御部9に出力する(ステップS5)。
制御部9は、ステップS3にて設定された所定の搬送量とステップS5にて検出された実搬送量との誤差を算出し(ステップS6)、算出された誤差が誤差の許容範囲内であるか否か判定する(ステップS7)。ここで、算出された誤差が誤差の許容範囲内でないと判定された場合(ステップS7:NO)、制御部9は、誤差の値のプラスマイナスを逆転した搬送量を誤差修正のための所定の搬送量として設定し(ステップS8)、ステップS4の処理に戻る。
一方、ステップS7にて、誤差が誤差の許容範囲内であると判定された場合(ステップS7:YES)、制御部9は、記録ヘッド6及びキャリッジ駆動源5aを動作させて記憶媒体に印画を行う(ステップS9)。その後、制御部9は、無端ベルト21と移動量検出部7のスケール部74との係合を解除させ(ステップS10)、スケール部74を初期位置に復帰させる(ステップS11)。そして、制御部10は、入力された画像データに対応する全ての印画が完了したか否か判定する(ステップS12)。ここで、全ての印画が完了していないと判定された場合(ステップS12:NO)、ステップS2の処理に移行し、全ての印画が完了したと判定された場合、(ステップS12:YES)、制御部10は、処理を終了する。
以上、本実施形態の画像形成装置1によれば、移動量検出部7により無端ベルト21の記録媒体Pの実搬送量を検出し、制御部9が、所定の搬送量と実搬送量との誤差を算出し、記録媒体Pの搬送方向に対応する方向の画像形成部3の印画解像度に対応する誤差の許容範囲を取得し、算出された誤差が誤差の許容範囲内であるか否か判定し、誤差が誤差の許容範囲内となるようローラー用駆動源231の動作を制御するので、印画解像度に応じて求められる記録媒体Pの搬送精度に応じた誤差の許容範囲による誤差修正を行うことができることから、画像形成に係る条件に応じた搬送量の誤差の修正を行うことができる。即ち、求められる画像の精度に対して誤差修正の度合いを柔軟に決定することができ、従来の画像形成装置において、印画解像度に応じて求められる記録媒体Pの搬送精度に対して不十分な精度の記録媒体Pの搬送制御を行うことにより画像の精度を確保することができない問題点や、画像形成に際して求められる精度に対して誤差の許容範囲が厳しすぎることによって不必要なまでに記録媒体の再搬送を繰り返して時間を費やし、画像形成装置の生産性を低下させてしまう問題点等を解消することができる。
また、画像形成部3の記録ヘッド6が、インクの液滴を記録媒体P上に吐出する複数のノズル61を有し、誤差の許容範囲が、記録媒体Pの搬送方向に沿った液滴の間隔(例えば、間隔I)に対応するので、印画解像度に応じて変化するインクの液滴の間隔に対応した誤差修正を行うことができ、画像形成に係る条件に応じた搬送量の誤差の修正を行うことができる。
また、記録媒体Pの搬送方向に対応する方向の画像形成部3の印画解像度は、記録媒体P体の搬送方向に対応する方向の画像データの解像度に基づくので、画像データの解像度に応じて変化する印画解像度に対応した誤差修正を行うことができ、画像形成に係る条件に応じた搬送量の誤差の修正を行うことができる。
また、スケール部74のベルト用係合部743が、無端ベルト21の平面となった部分の経路における初期位置と所定位置との間を往復自在に設けられて無端ベルト21の平面に載置され、無端ベルト21の周回による記録媒体Pの搬送に伴い無端ベルト21の平面に沿って初期位置と前記所定位置との間を移動し、当該移動をセンサー部75により検出するので、無端ベルト21の周回による記録媒体Pの搬送にスケール部74を追従させることができる。即ち、スケール部74の移動量は、記録媒体Pの実搬送量と同一となるので、記録媒体の実搬送量をより正確に測定することができる。
そして、制御部9が、所定の搬送量と実搬送量との誤差を算出し、算出された誤差が誤差の許容範囲内であるか否か判定し、誤差が誤差の許容範囲内となるようローラー用駆動源231の動作を制御するので、正確な実搬送量による誤差の算出結果に応じてフィードバック制御を行うことができることから、より正確に記録媒体の搬送量のフィードバック制御を行うことができる。
また、制御部9は、誤差が誤差の許容範囲内でないと判定された場合、誤差を縮小させる方向に誤差に応じた搬送量だけ記録媒体を搬送するようローラー用駆動源231を動作させる誤差修正を行うので、フィードバック制御において誤差をゼロにすることを想定した記録媒体Pの再搬送を行うことができ、より正確に記録媒体の搬送量のフィードバック制御を行うことができる。
また、移動量検出部7は、誤差修正に伴い搬送された記録媒体Pの実搬送量を検出し、制御部9は、誤差修正に伴い搬送された記録媒体Pの実搬送量と誤差に応じた搬送量との誤差を新たな誤差として算出し、新たな誤差が誤差の許容範囲内であるか否か判定し、新たな誤差が誤差の許容範囲内でないと判定された場合、誤差修正を再度行うので、誤差が誤差の許容範囲内となった時点で誤差修正を終了することにより記録媒体Pの搬送量の制御に際して要求される精度に対して十分に小さな誤差となった時点でフィードバック制御を終了させることができ、記録媒体Pの搬送量制御の精度の確保とフィードバック制御に要する時間とのバランスを取ることができる。また、一度の誤差修正で誤差を誤差の許容範囲内とすることができなかった場合であっても、再度、誤差をゼロにすることを想定した記録媒体Pの再搬送を行うことができ、より正確に記録媒体の搬送量のフィードバック制御を行うことができる。
その他、初期位置と所定位置との間の距離は、無端ベルト21の平面に載置される記録媒体Pの最大搬送量に対応するので、画像形成に伴い無端ベルト21の平面上で記録媒体Pが最下流の位置まで搬送された場合であっても、スケール部74を無端ベルト21に追従させることができることから、移動量検出部7は、記録媒体Pの搬送量として想定されうる全ての搬送量に対応して移動量の検出を行うことができる。
また、移動量検出部7のセンサー部75によるスケール部74の移動量の検出の分解能は誤差の許容範囲に対応するので、フィードバック制御において要求される誤差の検出能力を十分に確保することができる。
また、スケール部74を初期位置に復帰させる駆動装置77を備えるので、無端ベルト21の周回に追従して初期位置から移動したスケール部74を駆動装置77により初期位置に復帰させることができ、手動でスケール部74を初期位置に復帰させる必要がなくなることに加え、駆動装置77の動作により自動的にスケール部74を初期位置に復帰させることができることから、記録媒体Pの搬送のたびにフィードバック制御を行うに際し、より簡便かつ迅速に記録媒体の搬送量のフィードバック制御を行うことができる。
なお、本発明の実施の形態は、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
例えば、誤差修正の回数を予め設定可能とし、誤差修正の実施回数が予め設定された回数となった後に、新たな誤差が未だ誤差の許容範囲内でないと判定された場合、誤差修正を再度行うことなく、次の印画動作及び記録媒体搬送動作に移行するようにしてもよい。
また、誤差修正の実施回数が予め設定された回数となった後に新たな誤差が未だ誤差の許容範囲内でないと判定された場合、所定の搬送量に対する誤差が誤差の許容範囲内でない旨を通知するようにしてもよい。
図9は、誤差修正の回数を予め設定可能とした画像形成装置1Aの主要構成の一例を示すブロック図である。
図9に示すように、画像形成装置1Aは、上記の実施形態における画像形成装置1の構成に加えて、さらに、操作表示部11、通知部12を備える。
操作表示部11は、例えば、タッチパネル方式の入力表示装置や、各種の入力のためのキー、スイッチ等を備えており、画像形成装置1Aのユーザーや整備者からの入力を受け付ける。制御部9は、操作表示部11からの入力内容に応じて処理を行い、画像形成装置1Aの動作を制御する。
通知部12は、ユーザーに対する通知を行う。具体的には、通知部12は、例えば、光、音声又はその両方を発するブザー等を有し、ブザーからの光や音声等により所定の搬送量に対する誤差が誤差の許容範囲内でない旨等の各種の情報をユーザー等に通知する。ここで記載した通知部12による通知方法はあくまで一例であって、これに限られるものでない。例えば、操作表示部11に所定の搬送量に対する誤差が誤差の許容範囲内でない旨を通知するための画面表示を行わせる等、他の処理によってもよいし、当該他の処理とブザー等による通知の両方を行うようにしてもよい。
ユーザーや整備者は、操作表示部11を介して誤差修正の回数を予め設定するための指示入力を行うことができる。ここで設定される誤差修正の回数とは、記録媒体の搬送量を所定の搬送量とするための搬送の開始から終了までに行われる誤差修正の回数である。操作表示部11を介して誤差修正の回数が設定されると、制御部9は、設定された誤差修正の回数をメモリー92に記憶させる。
ここで、操作表示部11は、設定手段として機能する。
制御部9は、所定の搬送量に応じた記録媒体の搬送を実施するに際して、誤差修正の実施回数を計数する。制御部9は、誤差が誤差の許容範囲内でないと判定された場合、計数された誤差修正の実施回数とメモリー92に記憶された誤差修正の回数とを比較する。そして、誤差修正の実施回数がメモリー92に記憶された誤差修正の回数未満である場合、制御部9は誤差修正を実施する。一方、誤差修正の実施回数がメモリー92に記憶された誤差修正の回数以上である場合、制御部9は誤差修正を行わず、次の印画動作及び記録媒体搬送動作に移行すると共に、通知部12を動作させて所定の搬送量に対する誤差が誤差の許容範囲内でない旨を通知する。
ここで、通知部12は、通知手段として機能する。
ここで、誤差修正の実施回数が予め設定された回数となった後に新たな誤差が誤差の許容範囲内でないと判定された場合に誤差修正を再度行うか否かの判断のための判断情報を取得し、判断情報が誤差修正を再度行うよう指示する内容であった場合に誤差修正を再度行い、判断情報が誤差修正を再度行わないよう指示する内容であった場合に誤差修正を再度行うことなく、次の印画動作及び記録媒体搬送動作に移行するようにしてもよい。
具体的には、例えば、制御部9は、誤差修正の実施回数がメモリー92に記憶された誤差修正の回数以上である場合、誤差修正を再度行うか否かを決定するための指示をユーザーに確認するための画面表示を操作表示部11に行わせて待機する。ここで、当該画面表示に応じてユーザーにより誤差修正を再度行う旨の指示が入力された場合、制御部9は、当該入力を判断情報として、誤差修正を再度行う。一方、当該画面表示に応じてユーザーにより誤差修正を再度行わない旨の指示が入力された場合、制御部9は、当該入力を判断情報として、誤差修正を行わず、次の印画動作及び記録媒体搬送動作に移行する。
なお、誤差修正を再度行う旨の指示が入力されて誤差修正が再度行われた後、なお新たな誤差が許容範囲内でないと判定された場合に再度ユーザーからの指示を待つか、自動的に次の印画動作及び記録媒体搬送動作に移行するか否かについては任意に設定することができる。
ここで、操作表示部11は、情報取得手段として機能する。
また、判断情報は、ユーザーによる入力に限らない。
例えば、画像形成装置1Aの出荷前や整備者によるメンテナンス等に際して、予め判断情報が設定され、メモリー92に記憶されているようにしてもよい。同様に、ユーザーにより予め判断情報が設定されているようにしてもよい。ここで、判断情報による誤差修正の繰り返しの有無の判断は、誤差の許容範囲と対応付けられていてもよい。例えば、ある誤差の許容範囲が用いられる際には誤差修正が繰り返され、別の誤差の許容範囲が用いられる際には誤差修正が繰り返されないよう設定された判断情報がメモリー92に記憶されていてもよい。
なお、予め設定される誤差修正の回数は任意の回数とすることができるが、例えば、画像形成装置1Aの出荷前等のタイミングで予め設定されていてもよい。この場合、誤差修正の回数は、予め画像形成装置1Aや同型の画像形成装置等を用いて実施された実験等により得られた「所定の搬送量と実搬送量との誤差を許容範囲内に収めるために十分な誤差修正の実施回数」と「誤差修正のために生じる記録媒体の搬送時間等により生じる時間の経過がもたらす生産性の低下が許容範囲に収まる実施回数」とが考慮されたものとなることが望ましい。これにより、記録媒体の搬送精度の確保と画像形成装置1Aによる画像形成の生産性とを両立することができる。
誤差修正の回数が予め設定されている場合の記録媒体Pの搬送及び当該搬送に伴う誤差修正に係る処理の流れについて、図10、図11のフローチャートを参照して説明する。
制御部9は、まず、図8に示すステップS1の処理を行う前に、誤差修正の実施回数を計数するためのカウンタnを初期値0で設定する(ステップS21)。その後、上記の実施形態と同様に、ステップS1〜ステップS7の処理を順次行う。また、ステップS7にて誤差が誤差の許容範囲内であると判定された場合(ステップS7:YES)、上記の実施形態と同様に、ステップS9〜ステップS12の処理を順次行う。
一方、ステップS7にて、誤差が誤差の許容範囲内でないと判定された場合(ステップS7:NO)、制御部9は、カウンタnの値が予め設定された誤差修正の回数以上であるか否か判定する(ステップS22)。ここで、カウンタnの値が予め設定された誤差修正の回数以上であると判定された場合(ステップS22:YES)、制御部12は、判断情報を取得し(ステップS23)、判断情報が誤差修正の繰り返しを示す内容であるか否か判定する(ステップS24)。ここで、判断情報が誤差修正の繰り返しを示す内容でない場合(ステップS24:NO)、制御部9は、誤差修正を行わず、通知部12を動作させて誤差が許容範囲内でない旨をユーザーに通知したうえで(ステップS25)記録媒体に対する印画を行い、上記の実施形態におけるステップS9の処理に移行する。
一方、ステップS22にてカウンタnの値が予め設定された誤差修正の回数未満であると判定された場合(ステップS22:NO)や、ステップS24にて判断情報が誤差修正の繰り返しを示す内容である場合(ステップS24:YES)、制御部9は、カウンタnの値に1を加算し(ステップS26)、上記の実施形態におけるステップS8の処理に移行する。
上記のフローチャートにおいて、一部の処理を省略することもできる。
例えば、誤差が許容範囲内でない旨の通知を伴わない場合、ステップS25の処理が省略される。また、判断情報に基づく誤差修正の繰り返しの有無の判断を伴わない場合、ステップS23、ステップS24の処理が省略される。
また、判断情報が印画動作の中断を指示する内容であった場合に、制御部9は、印画動作の中断処理に移行するようにしてもよい。ここで、中断処理とは、例えば、キャリッジ5の主走査動作の停止、記録媒体搬送装置2による搬送動作の停止及び操作表示部11による印画動作が停止された旨の画面表示等を伴う処理である。中断処理が行われた後、制御部9は、ユーザーから以後の動作に係る指示が行われるまで画像形成装置1の各部をスタンバイ状態で待機させる。
待機状態に入った後、制御部9は、ユーザーにより行われた指示に応じた処理を再開する。
中断処理が行われ得る場合の処理の流れについて、図12、図13のフローチャートを参照して説明する。
制御部9は、上記のステップS23の処理後、判断情報が印画処理の中断を示す内容であるか否か判定する(ステップS31)。ここで、判断情報が誤差修正の中断を示す内容である場合(ステップS31:YES)、制御部9は、キャリッジ5の主走査動作の停止、記録媒体搬送装置2による搬送動作の停止及び操作表示部11による印画動作が停止された旨の画面表示等を行って印画処理を中断させると共に(ステップS32)、上記のステップS25の処理を行い、一端処理を抜けて待機する。
一方、ステップS31にて、判断情報が誤差修正の中断を示す内容でない場合(ステップS31:NO)、上記のステップS26の処理に移行する。
画像形成装置1Aは、誤差修正の回数を設定可能に設けられることで、際限なく誤差修正が実施されて記録媒体の搬送のために時間が費やされて画像形成装置1Aによる画像形成出力のスループットが低下しすぎることを予め防止することができ、画像形成装置1Aの生産性を確保することができる。
また、所定の搬送量に対する誤差が誤差の許容範囲内でない旨を通知することで、誤差修正が繰り返されなかった場合に誤差が残っている状態であることをユーザーに明確に通知することができ、ユーザーに対して誤差を考慮した対応を喚起することができる。
また、判断情報に基づいて誤差修正の繰り返しの有無を切り替えることで、誤差修正を伴う記録媒体の搬送を行う画像形成装置1Aの運用をより柔軟に行うことができ、よりユーザーの意図した通りの記録媒体の搬送を画像形成装置1Aに行わせることができる。
また、判断情報に基づいて印画処理の中断を行うことで、誤差が許容範囲内に収まらない場合の以後の処理に係る判断をユーザーに委ねることができ、より確実にユーザーの意図した通りの記録媒体の搬送を画像形成装置1Aに行わせることができる。
なお、上記の実施形態では、スケール部74のベルト用係合部743が無端ベルト21に載置されているが、無端ベルト21に載置されて搬送される記録媒体Pの上にスケール部74のベルト用係合部743を載置するようにしてもよい。この場合、スケール部74のベルト用係合部743が載置される位置は、記録媒体Pに形成される画像の領域外である。
また、初期位置と所定位置との間の距離が無端ベルト21の平面における記録媒体Pの最大搬送量に対応していなくともよい。この場合、画像形成装置1は、例えば、初期位置と所定位置との間の距離を越える搬送量に対応する無端ベルト21の動作中にスケール部74を初期位置に復帰させる動作を行い、複数回に渡るスケール部74の初期位置と所定位置との間の移動の移動量の総計を算出することで移動量を検出することができる。
また、移動体として無端ベルト21に追従する構成がセンサー部75であってもよい。この場合、移動量検出部7は、例えば、無端ベルト21の平面に載置されて無端ベルト21の周回に応じて移動可能に設けられたセンサー部75と、センサー部75の移動経路の近傍で所定位置に固定されたスケール742と、を有し、スケール742に対してセンサー部75が移動することによりスケール742とセンサー部75が相対的に移動することにより、センサー部75が移動量を検出する。
また、移動体をセンサー部75とすることに限らず、上記の実施形態における各構成の具体的な位置関係や構造は、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内ですべて変更可能である。
例えば、移動量検出部7に代えて、外周面を無端ベルト21の平面又は当該平面に載置された記録媒体Pに当接させて無端ベルト21の周回及び記録媒体Pの搬送に応じて回転する円筒状のローラーや当該ローラーの回転角度の変化を検知するロータリーエンコーダー等を設け、当該ロータリーエンコーダーから出力されるパルス数に基づいて記録媒体Pの実搬送量を検出するようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、制御部9が算出手段、判定手段及び制御手段として機能しているが、各手段の機能に対応して個別の装置を設けてもよい。
また、画像形成装置1は、所定の位置に固定されて主走査方向に移動しない画像形成部3に対して記録媒体搬送装置2により搬送される記録媒体Pの移動に伴い画像を形成するワンパス形式の画像形成装置であってもよい。
また、上記の実施形態では、制御部9が画像データの受信からヘッドの吐出制御まですべて担ってもよいし、機能を分割してもよい。例えば、図14に示すように、データ受信とヘッドへの吐出データ転送の機能を持つデータ処理制御部9Aと、主走査及び副走査の搬送を制御する搬送制御部9Bと、を別個に設けるようにしてもよい。
1 画像形成装置
2 記録媒体搬送装置
3 画像形成部
4 キャリッジレール
5 キャリッジ
6 記録ヘッド
61 ノズル
7 移動量検出部
8 原点センサー
9 制御部(算出手段、取得手段、判定手段、制御手段)
92 メモリー(記憶手段)
21 無端ベルト
23、24 搬送ローラー
71 回転軸
72 基台
73 ガイド軸
74 スケール部
75 センサー部(検出手段、センサー)
76 回転駆動源
77 駆動装置
231 ローラー用駆動源(駆動手段)
742 スケール
743 ベルト用係合部(移動体)
771 駆動源
772 伝達機構
773 解除部
P 記録媒体

Claims (10)

  1. 画像データに応じた画像を記録媒体に形成する画像形成部を有する画像形成装置であって、
    無端ベルトと、
    前記無端ベルトの一部が平面となるように前記無端ベルトを支持する搬送ローラーと、
    前記搬送ローラーを回転させて前記無端ベルトを周回させる駆動手段と、
    前記無端ベルトの前記平面に載置された記録媒体の搬送量に応じた指令値を出力して当該指令値により前記駆動手段の動作を制御する制御手段と、
    前記記録媒体の搬送量を所定の搬送量とするための前記指令値に応じて行われる前記記録媒体の搬送に際して前記無端ベルト又は前記記録媒体に当接して前記記録媒体の実搬送量を検出する検出手段と、
    前記所定の搬送量と前記実搬送量との誤差を算出する算出手段と、
    前記記録媒体の搬送方向に対応する方向の前記画像形成部の印画解像度に対応する誤差の許容範囲を示す許容範囲データを複数種類の当該印画解像度について個別に記憶する記憶手段と、
    前記画像形成部により形成される画像の印画解像度に対応する誤差の許容範囲を前記記憶手段から取得する取得手段と、
    前記算出手段により算出された誤差が前記取得手段により取得された誤差の許容範囲内であるか否か判定する判定手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記誤差が前記取得手段により取得された誤差の許容範囲内となるよう前記駆動手段の動作を制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記画像形成部は、インクの液滴を記録媒体上に吐出する複数のノズルを有し、
    前記誤差の許容範囲は、前記記録媒体の搬送方向に沿った複数の前記液滴どうしの間隔に対応することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記記録媒体の搬送方向に対応する方向の前記画像形成部の印画解像度は、前記記録媒体の搬送方向に対応する方向の前記画像データの解像度に基づくことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記検出手段は、
    前記無端ベルトの前記平面となった部分の経路における初期位置と前記初期位置よりも当該無端ベルトの周回方向の下流側に配置された所定位置との間を往復自在に設けられて前記無端ベルト又は前記記録媒体に載置される移動体と、
    前記記録媒体の搬送量を所定の搬送量とするための前記指令値に応じて行われた前記記録媒体の搬送に伴い前記初期位置と前記所定位置との間を移動する移動体の移動量を検出するセンサーと、を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御手段は、前記判定手段により前記誤差が前記取得手段により取得された誤差の許容範囲内でないと判定された場合、前記記録媒体の搬送量を前記誤差に応じた搬送量とすると共に前記記録媒体の搬送方向を前記誤差を縮小させる方向とする指令値を前記駆動手段に出力する誤差修正を行うことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記検出手段は、前記誤差修正に伴い移動した移動体の移動量を検出し、
    前記算出手段は、前記誤差修正に伴い移動した移動体の移動量と前記誤差に応じた搬送量との誤差を新たな誤差として算出し、
    前記判定手段は、前記新たな誤差が前記取得手段により取得された誤差の許容範囲内であるか否か判定し、
    前記制御手段は、前記判定手段により前記新たな誤差が前記取得手段により取得された誤差の許容範囲内でないと判定された場合、前記誤差修正を再度行うことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記誤差修正の回数を設定する設定手段を備え、
    前記制御手段は、前記誤差修正の実施回数が前記設定手段により設定された回数となった後に前記判定手段により前記新たな誤差が前記取得手段により取得された誤差の許容範囲内でないと判定された場合、前記誤差修正を再度行うことなく、次の印画動作及び記録媒体搬送動作に移行することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記誤差修正の実施回数が前記設定手段により設定された回数となった後に前記判定手段により前記新たな誤差が前記取得手段により取得された誤差の許容範囲内でないと判定された場合、前記所定の搬送量に対する誤差が前記取得手段により取得された誤差の許容範囲内でない旨を通知する通知手段を備えることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記誤差修正の実施回数が前記設定手段により設定された回数となった後に前記判定手段により前記新たな誤差が前記取得手段により取得された誤差の許容範囲内でないと判定された場合に前記誤差修正を再度行うか否かの判断のための判断情報を取得する情報取得手段を備え、
    前記制御手段は、前記判断情報が前記誤差修正を再度行うよう指示する内容であった場合に前記誤差修正を再度行い、前記判断情報が前記誤差修正を再度行わないよう指示する内容であった場合に前記誤差修正を再度行うことなく、次の印画動作及び記録媒体搬送動作に移行することを特徴とする請求項7又は8に記載の画像形成装置。
  10. 前記誤差修正の回数を設定する設定手段と、
    前記誤差修正の実施回数が前記設定手段により設定された回数となった後に前記判定手段により前記新たな誤差が前記取得手段により取得された誤差の許容範囲内でないと判定された場合に印画動作の中断を行うか否かの判断のための判断情報を取得する情報取得手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記判断情報が印画動作の中断を指示する内容であった場合に印画動作の中断処理に移行することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017019624A (ja) * 2015-07-10 2017-01-26 セイコーエプソン株式会社 印刷装置

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