JPWO2013140792A1 - 光学素子 - Google Patents

光学素子 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2013140792A1
JPWO2013140792A1 JP2014506040A JP2014506040A JPWO2013140792A1 JP WO2013140792 A1 JPWO2013140792 A1 JP WO2013140792A1 JP 2014506040 A JP2014506040 A JP 2014506040A JP 2014506040 A JP2014506040 A JP 2014506040A JP WO2013140792 A1 JPWO2013140792 A1 JP WO2013140792A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plane
optical element
light
incident
waveguide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014506040A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5989092B2 (ja
Inventor
山崎 健
健 山崎
稔明 鈴木
稔明 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to JP2014506040A priority Critical patent/JP5989092B2/ja
Publication of JPWO2013140792A1 publication Critical patent/JPWO2013140792A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5989092B2 publication Critical patent/JP5989092B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/56Optics using evanescent waves, i.e. inhomogeneous waves
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/0081Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00 with means for altering, e.g. enlarging, the entrance or exit pupil
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B3/00Simple or compound lenses
    • G02B3/0006Arrays
    • G02B3/0037Arrays characterized by the distribution or form of lenses
    • G02B3/0056Arrays characterized by the distribution or form of lenses arranged along two different directions in a plane, e.g. honeycomb arrangement of lenses
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B3/00Simple or compound lenses
    • G02B3/0006Arrays
    • G02B3/0037Arrays characterized by the distribution or form of lenses
    • G02B3/0062Stacked lens arrays, i.e. refractive surfaces arranged in at least two planes, without structurally separate optical elements in-between
    • G02B3/0068Stacked lens arrays, i.e. refractive surfaces arranged in at least two planes, without structurally separate optical elements in-between arranged in a single integral body or plate, e.g. laminates or hybrid structures with other optical elements
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/04Prisms
    • G02B5/045Prism arrays
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/0001Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings specially adapted for lighting devices or systems
    • G02B6/0011Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings specially adapted for lighting devices or systems the light guides being planar or of plate-like form
    • G02B6/0013Means for improving the coupling-in of light from the light source into the light guide
    • G02B6/0023Means for improving the coupling-in of light from the light source into the light guide provided by one optical element, or plurality thereof, placed between the light guide and the light source, or around the light source
    • G02B6/0031Reflecting element, sheet or layer
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/0001Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings specially adapted for lighting devices or systems
    • G02B6/0011Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings specially adapted for lighting devices or systems the light guides being planar or of plate-like form
    • G02B6/0033Means for improving the coupling-out of light from the light guide
    • G02B6/005Means for improving the coupling-out of light from the light guide provided by one optical element, or plurality thereof, placed on the light output side of the light guide
    • G02B6/0053Prismatic sheet or layer; Brightness enhancement element, sheet or layer
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/0001Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings specially adapted for lighting devices or systems
    • G02B6/0011Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings specially adapted for lighting devices or systems the light guides being planar or of plate-like form
    • G02B6/0033Means for improving the coupling-out of light from the light guide
    • G02B6/005Means for improving the coupling-out of light from the light guide provided by one optical element, or plurality thereof, placed on the light output side of the light guide
    • G02B6/0055Reflecting element, sheet or layer

Abstract

光学素子は導波部と偏向部とを有する。導波部を対向する第1、第2の平面を有する板状に形成する。第1、第2の平面の間で所定の角度で入射する第1の光を反射させながら伝播させる。偏向部は第1の平面に相対する第3の平面を有する板状に形成される。偏向部において第1の光のエバネッセント波を所定の透過率で伝播する伝播距離未満の間隔で第1の平面と第3の平面とを離間させる。偏向部には複数の反射面が長さ方向に沿って複数の反射面が第3の平面の裏側に並べられる。反射面は所定の角度で第1の平面に入射しエバネッセント波として伝播された第1の光を第1の平面に実質的に垂直な方向に反射する。第1の平面と第3の平面との間の媒質の屈折率は導波部の屈折率より低い。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2012年3月21日に日本国に特許出願された特願2012−64055の優先権を主張するものであり、この先の出願の開示全体をここに参照のために取り込む。
本発明は、射出瞳を拡大する光学素子に関する。
投影した画像を表示するプロジェクション型のディスプレイとして様々な表示装置が知られている。投影される画像を観察するには、投影光学系の射出瞳に観察者の目を合わせる必要がある。それゆえ、様々な位置において投影画像を観察可能にするために、射出瞳を大きくすることが望ましい。しかし、従来のプロジェクション型ディスプレイでは、射出瞳を拡大する光学系の構成が複雑で、大型であった。それゆえ、射出瞳を拡大する光学系の構成の簡素化が望まれていた。そこで、体積ホログラムを用いた光学素子により射出瞳を拡大することが提案されている(非特許文献1参照)。
非特許文献1に記載された光学素子では、体積ホログラムを用いて複数の射出瞳のコピーを生成することにより射出瞳を拡大している。しかし、体積ホログラムは光の回折を利用しているため、波長の異なる光の入射に対して光学素子からの出射角が波長毎に異なる。そのため、図14に示すように、投影する画像がカラー画像CIである場合には、波長毎にずれた多重画像MLIを発生させていた。
また、射出瞳のコピーは光学素子の一方の面側だけでなく、他方の面側にも生成される。光学素子は一方の面から観察が可能な構成であればよく、両面に光束が射出されることにより光の利用効率が低下していた。
従って、上記のような問題点に鑑みてなされた本発明では、波長の異なる複数の光を同じ方向に射出可能であって、光の利用効率を改善させ得る光学素子の提供を目的とする。
上述した諸課題を解決すべく、本発明による光学素子は、
対向する第1、第2の平面を有する板状に形成され、第1、第2の平面の間で所定の角度で入射する第1の光を反射させながら伝播させる導波部と、
第1の平面に相対する第3の平面を有する板状に形成され、第1の光のエバネッセント波を所定の透過率で伝播する伝播距離未満の間隔で第1の平面と第3の平面とが離間され、所定の角度で第1の平面に入射し入射面にエバネッセント波として伝播された第1の光を第1の平面に実質的に垂直な方向に反射する複数の反射面が第1の方向に沿って第3の平面の裏側に並べられる偏向部とを備え、
第1の平面と第3の平面との間の媒質の屈折率は導波部の屈折率より低い
ことを特徴とするものである。
上記のように構成された本発明に係る光学素子によれば、波長の異なる光の射出方向を変えることなく射出瞳を拡大させながら、光学素子の一方の面のみから光を射出させることが可能である。
第1の実施形態に係る光学素子の斜視図である 第1の実施形態の光学素子の側面図である。 第1の実施形態の光学素子において、第1の平面における反射回数に応じたエバネッセント波の透過光の入射光に対する強度の比を示すグラフである。 第2の実施形態の光学素子の側面図である。 画角増幅光学系の斜視図である。 ロッドレンズの側面図である。 入射角45.9°のエバネッセント波の波長に対する透過率を示すグラフである。 入射角51.6°のエバネッセント波の波長に対する透過率を示すグラフである。 入射角57.3°のエバネッセント波の波長に対する透過率を示すグラフである。 第3の実施形態の光学素子の拡大側面図である。 第3の実施形態の光学素子において様々な入射角のエバネッセント波の波長に対する透過率を示すグラフである。 第4の実施形態の光学素子の側面図である。 第4の実施形態の光学素子の導波部の第1の平面における反射回数に対するエバネッセント波の透過率を示すグラフである。 従来の瞳拡大機能を有する光学素子によりカラー画像が多重化される様子を説明する図である。
以下、本発明を適用したある態様に係る光学素子の実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、第1の実施形態に係る光学素子の斜視図である。図2は、光学素子の側面図である。
図1および図2に示すように、光学素子10は、導波部11、偏向部12およびスペーサ13を含んで構成される。導波部11は、互いに相対する第1の平面fs1および第2の平面fs2を板面とする板状である。偏向部12は、第3の平面fs3と、裏側において三角プリズムアレイが形成された三角プリズムアレイ面psとを板面とする板状である。導波部11の第1の平面fs1と、偏向部12の第3の平面fs3とを、スペーサ13を用いて所定の間隔で離間させながら偏向部12を導波部11に固定することにより、光学素子10は形成される。
なお、光学素子10は全体的に長辺と短辺とを有する長方形の平板状であり、平板の厚さ方向dtに垂直な平面上において長辺に沿った方向を長さ方向dl、厚さ方向dtおよび長辺方向dlに垂直な方向を幅方向dwとする。
導波部11は、石英によって形成される。導波部11を形成する石英は硬質であるため、全反射面として用いられる第2の平面fs2が傷つきにくい利点を有する。
偏向部12は、図2に示すように、アクリル板14およびガラス白板15により構成される。アクリル板14とガラス白板15とを接着することにより偏向部12は形成される。偏向部12におけるガラス白板15側の表面が第3の平面fs3であり、アクリル板14側の面が三角プリズムアレイ面psである。
偏向部12の三角プリズムアレイ面psに形成される三角プリズムは微細であり、射出成型により形成される。それゆえ、射出成型可能な透明媒体としてアクリルが、三角プリズムアレイ面psの材質の例として選択される。なお、三角プリズムアレイ面psにはアルミが蒸着される。それゆえ、入射する光は三角プリズムアレイ面psにおいて反射する。
本実施形態においては、偏向部12の第3の平面fs3には、高い面精度が求められる。そこで、ガラス白板15を用いることにより、アクリルのみで得ることが難しい面精度を得ることが可能となる。
導波部11の第1の平面fs1と偏向部12の第3の平面fs3とが実質的に平行となるように導波部11および偏向部12が対向する。また、後述する射出領域eaにおいて、第1の平面fs1と第3の平面fs3との間隔が以下に説明する所定の間隔となるように、スペーサ13を用いて導波部11および偏向部12は固定される。第1の平面fs1と第3の平面fs3との間には何も充填されない。それゆえ、第1の平面fs1と第3の平面fs3との間には空気層が介在し、その屈折率は1である。後述する入射領域iaにおいて、第1の平面fs1および第3の平面fs3は密着する。
なお、図2においては、離間していることを認識しやすくするために、第1の平面fs1と第3の平面fs3との間隔が広い状態で描かれているが、実際には第1の平面fs1および第3の平面fs3の間隔は微小な間隔である。また、図2において、スペーサ13を明示するために実際よりも大きなスペーサ13が描かれているが、実際にはスペーサ13は微小である。また、図2において、第1の平面fs1および第3の平面fs3が入射領域iaにおいて密着し、射出領域eaにおいて離間する構成を認識しやすくするため、第1の平面fs1が異なる2平面を含むように描かれているが、実際には同一の平面である。
後述するように、導波部11の内部において第2の平面fs2側から第1の平面fs1に対して斜方から光が入射し、全反射される。ただし、第1の平面fs1と第3の平面fs3の間隔が微小(例えば1μm以下)である場合には、入射する光のエバネッセント波が第1の平面fs1から浸透して第3の平面fs3を介して偏向部12に入射する。なお、以後の説明において第1の平面fs1からの光の浸透を、光の透過と呼ぶ。
第1の平面fs1に入射する光の光量の1/eの割合の透過率で、偏向部12に透過するエバネッセント波の伝播距離Z1/eは(1)式により算出される。
Figure 2013140792
ただし、(1)式において、λは光の波長、nは導波部11の屈折率、θは第1の平面fs1への光の入射角、nは導波部11と偏向部12との間の媒質の屈折率(本実施形態においては空気の屈折率1)である。
また、第1の平面fs1と第3の平面fs3の間隔がZである場合の、光の透過率Iは(2)式により算出される。
Figure 2013140792
したがって、所望の透過率Iでエバネッセント波を透過させる第1の平面fs1と第3の平面fs3の間隔は、(1)、(2)式を用いて算出される。なお、本実施形態では、5%の透過率でエバネッセント波を透過するように算出された間隔を空けて、導波部11と偏向部12とは重合される。
ただし、光学素子10には波長の異なる赤色光、緑色光、青色光を入射させるので、波長の最も短い青色光に対して、(1)および(2)式を用いて算出した間隔となるように、第1の平面fs1と第3の平面fs3との間隔が調整される。(1)式に示すように、波長が短くなる程エバネッセント波の伝播距離が短くなる。従って、最短波長の光に対して、第1の平面fs1から第3の平面fs3にエバネッセント波が伝播可能に設計することにより、他の波長の光に対しても、第1の平面fs1から第3の平面fs3にエバネッセント波が伝播可能である。
(1)式から分かるように、導波部11の屈折率n、第1の平面fs1への光の入射角θ、導波部11と偏向部12との間の媒質の屈折率nなどによって、算出される第1の平面fs1および第3の平面fs3の間隔は変動するが、第1の平面fs1と第3の平面fs3との間隔は少なくとも1μm以下に調整することが必要である。
このような第1の平面fs1および第3の平面fs3の微小間隔を規定するスペーサ13は、マスクによる蒸着、リフトオフ、ナノインプリントなどの従来公知の方法により導波部11の第1の平面fs1上に形成される。また、導波部11に形成したスペーサ13と偏向部12の第3の平面fs3とを確実に接着するために、真空チャンバ内においてスペーサ13を形成した導波部11と偏向部12との間を封止し、封止後に大気圧下に移動させることにより各スペーサ13と第3の平面fs3とが接着する。
第2の平面fs2の長さ方向dlに沿った端部領域が入射領域iaに定められる。一方、第2の平面fs2における入射領域ia以外の領域は射出領域eaに定められる。光束Lxは入射領域iaにおいて光学素子10の外部から第2の平面fs2に垂直に入射する。垂直に入射した光束Lxは導波部11から偏向部12に入射し、三角プリズムアレイ面psにより斜方に反射される。三角プリズムアレイ面psにより斜方に反射された光束Lxは再び導波部12に入射する。
斜方から入射した光束Lxは第2の平面fs2で全反射される。第2の平面fs2で全反射された光束Lxは、第1の平面fs1において大部分が反射される。以後、第2の平面fs2での全反射と第1の平面fs1における反射を繰返しながら、光束Lxは長さ方向dlに伝播される。ただし、上述のように、第1の平面fs1においてエバネッセント波が偏向部12に透過する。なお、図2において、光束Lxを、簡易的に2点鎖線として表現しているが、実際には、光束Lxは、幅を有している。
導波部11の屈折率が偏向部12の屈折率より高いと、偏向部12から導波部11に光束Lxが入射するときに出射角が狭くなる。出射角が狭くなると、長さ方向dlへの単位伝播距離に対する反射回数が増加する。光束Lxが第1の平面fs1において反射する毎にエバネッセント波が発生するため、反射回数が増加すると、入射領域iaから光学素子10の反対側の端部までの光束Lxの伝播が困難となる。それゆえ、導波部11の屈折率は偏向部12の屈折率より小さいことが好ましい。なお、石英の屈折率は1.45であり、アクリルの屈折率は1.49であって、導波部11の屈折率は偏向部12の屈折率より小さい。
三角プリズムアレイ面psには、幅方向dwに延びる複数の第1、第2の三角プリズム16a、16bが形成される。入射領域ia下には、第1の三角プリズム16aが形成され、射出領域ea下には、第2の三角プリズム16bが形成される。第1、第2の三角プリズム16a、16bは、厚さ方向dtに垂直な平面を幅方向dwに平行な直線を軸に傾斜させた傾斜面と、長さ方向dlに垂直な垂直面とを有している。
傾斜面の傾斜角は、第1の三角プリズム16aと第2の三角プリズム16bとで反対向きで、角度の絶対値は等しい。第1の三角プリズム16aの傾斜面の法線は導波部11の射出領域ea側に延びる。したがって、前述のように、第1の平面fs1から入射領域iaに垂直に入射する光束Lxは、第1の三角プリズム16aにより射出領域eaに向けて反射される。一方、第2の三角プリズム16bの傾斜面(反射面)の法線は導波部11の入射領域ia側に延びる。したがって、後に詳細に説明するように、第3の平面fs3の斜方から偏向部12に入射した光束Lxは、第2の平面fs2に向かって垂直に反射される。
傾斜面の角度は、導波部11の第2の平面fs2における臨界角に基づいて定められる。導波部11内では、斜方から導波部11に入射した光束Lxを、第2の平面fs2における全反射と第1の平面fs1における反射とを繰返しながら長さ方向dlに伝播させることが、本実施形態の効果を得るために求められる。それゆえ、第2の平面fs2において全反射するように、光束Lxを導波部11に入射させる必要がある。
第2の平面fs2に対する入射角θ(所定の角度)は、臨界角より大きい必要があるので、θ>sin−1(1/n)を満たす必要がある。前述のように、本実施形態における導波部11の材質である石英の屈折率は1.45であるから、θ>sin−1(1/1.45)=43.6°を満たす必要がある。
入射角θは第1の三角プリズム16aの傾斜面の角度の倍角なので、傾斜面の角度は入射角θの半角21.8°(=43.6°/2)以上であることが必要である。なお、導波部11と偏向部12との材質は異なっているが、前述のように、偏向部12の屈折率が導波部11の屈折率より大きいので、偏向部12において傾斜面の角度を21.8°以上となるように形成すれば第2の平面fs2において光束Lxを全反射させることは可能である。
一方、傾斜面の傾斜角が大きくなる程、隣接する第1の三角プリズム16aの垂直面によってケラレによる光束Lxの光量ロスが増加する。それゆえ、傾斜面の傾斜角は下限値に近くすることが好ましい。それゆえ、本実施形態においては、傾斜面の傾斜角は、例えば25°に定められる。
なお、傾斜面の傾斜角を25°に定めた場合、入射領域iaにおいて第2の平面fs2に垂直に入射する光束Lxは傾斜面により反射され、射出領域eaにおける第2の平面fs2に51.6°の入射角で入射する。したがって、第2の平面fs2における入射角は臨界角より大きいので、光束Lxは第2の平面fs2で全反射可能である。
複数の第1、第2の三角プリズム16a、16bは、長さ方向dlに沿って並べられる。したがって、幅方向dwから見て、第1、第2の三角プリズム16a、16bは鋸歯状に並ぶ。なお、例えば、第1、第2の三角プリズム16a、16bのピッチは0.9mmである。
第1、第2の三角プリズム16a、16bのピッチが大きくなる程、隣接する第1、第2の三角プリズム16a、16bの垂直面によってケラレによる光束Lxの光量ロスが増加する。一方、ピッチが過剰に小さくなると、回折の影響により反射光が正規反射しなくなるので、ピッチは0.3mm以上であることが望ましい。本実施形態において、入射光束Lxの幅は5〜10mmであることが仮定されている。したがって、上述の0.9mmのピッチは妥当である。
上述のような構成の光学素子10の第2の平面fs2の入射領域iaに光学素子10の外部から垂直に入射した光束Lxは、第1の三角プリズム16aに反射され、導波部11の射出領域eaに斜方から入射する。斜方から入射した光束Lxは第2の平面fs2に臨界角を超える角度で入射し、全反射される。全反射された光束Lxは第1の平面fs1に斜方から入射し、95%は反射され、5%は透過する。第1の平面fs1に反射された光束Lxは、再び第2の平面fs2に臨界角を超える角度で入射し、全反射される。
以後、第1の平面fs1における一部反射と、第2の平面fs2における全反射とを繰返しながら、光束Lxは導波部11の長さ方向dlに伝播される。ただし、第1の平面fs1における光束Lxの反射時に青色光に対しては5%の光束Lxと、緑色光および赤色光に対しては約5%の光束Lxとが第1の平面fs1と第3の平面fs3との間の空隙に浸透し、光束Lxは偏向部12に到達する。
偏向部12に到達し入射する光束Lxの出射角は、第1の三角プリズム16aによって反射された光束Lxの導波部11との界面における入射角に等しい。それゆえ、偏向部12に出射された光束Lxは第2の三角プリズム16bによって第2の平面fs2に垂直な方向に反射される。垂直な方向に反射された光束Lxは第3の平面fs3、空隙、第1の平面fs1、および第2の平面fs2を実質的に100%の透過率で透過し、第2の平面fs2から射出される。
導波部11の長さ方向dlの長さは、例えば100mmであり、入射領域iaから射出領域eaに斜入射した光束Lxは、射出領域eaの端部に達するまでに第2の平面fs2と第1の平面fs1との間を約20回反射する。第1の平面fs1において光束Lxが反射する度に光路が分岐され、前述のように、第2の平面fs2から射出される。したがって、100mmの長さに対して約20本の分岐光がアレイを形成する。したがって、分岐光を第2の平面fs2から隙間無く射出させるには、5mm(100mm/20)以上の径の光束Lxを入射する必要がある。
前述のように、導波部11に伝播される光束Lxは、第1の平面fs1で反射を繰返す度に、一部の光が分岐光として射出されるので、射出光の強度は反射回数に応じて等比級数的に減少する(図3参照)。したがって、偏光部12の斜入射光に対する透過率を高くすると、導波部11の末端まで入射光束Lxを伝播させることが難しくなる。
本実施形態においては、第1の平面fs1における入射光に対して設定すべき透過率を簡易的に100%/(反射回数)と定め、上述の反射回数を用いて透過率は5%に定められる。また、反射率は100%−(透過率%)を算出することにより95%に定められる。
なお、上述のように定めた透過率および反射率を用いると、第2の平面fs2から最初に射出される光束Lxと、最後に射出される光束Lxとの強度比は2.5倍程度となり、明るさにムラが生じることが分かる。明るさのムラを低減化させるには、透過率をより小さく設定すればよい。例えば、透過率を3%、反射率を97%とする設定では、第2の平面fs2から最初に射出される光束Lxと、最後に射出される光束Lxとの強度比は1.8倍程度に改善される。
しかし、透過率を小さく設定すると、射出されずに射出領域eaの端部に到達する光量が増加し、入射光束Lxのエネルギーロスが増加する。すなわち、光の利用効率が低下する。本実施形態における透過率5%および反射率95%の設定では、第2の平面fs2から射出される光束Lxの全光量は入射光束Lxの64%である。一方で、比較例として挙げた透過率3%および反射率97%の設定では、第2の平面fs2から射出される光束Lxの全光量は入射光束Lxの46%に低下する。
このように、明るさのムラの低減化を図ると、光の利用効率は低下する。そこで、透過率は、明るさのムラと光の利用効率とが最適化されるように定められることが好ましい。ところで、視覚は対数感度であるため、2.5倍程度の明るさのムラは感知されにくい。それゆえ、本実施形態における透過率の設定は、使用目的を満たす十分な低さの明るさのムラに抑えながら光の利用効率を高く維持し、実際の光学素子10の形成を可能にさせる設定である。
上述のような構成の光学素子10では、100mm当たり約20本の光束Lxが射出されるので、第2の平面fs2の入射領域iaに、幅が5mm以上の光束Lxを入射すると、隣接する射出光束Lxが互いに接し、全体で幅が100mmの光束となって射出される。すなわち、光束の幅が5mmから100mmに拡大されるので、従来技術と同様に、光学素子10は瞳拡大光学素子として機能する。
以上のような構成の第1の実施形態の光学素子10によれば、入射した光束Lxを光の回折現象を利用せずに拡大して射出可能である。それゆえ、異なる波長の複数の可視光を含む光束Lxを光学素子10に入射しても、光束Lxの第2の平面fs2からの射出方向を波長によらず一致させることが可能である。したがって、光学素子10を多色の映像光の拡大に用いる場合であっても、映像光が色毎にずれた多重像の発生を抑制することが可能である。
また、第1の実施形態の光学素子10によれば、入射した光束Lxを平板状の一方の板面である第2の平面fs2のみから拡大して射出可能である。それゆえ、瞳を拡大させる機能を有しながら、両面から光束を拡大して射出する従来の体積ホログラムシートを用いた光学素子に比べて、光の利用効率を改善させることが可能である。光の利用効率が改善されるので、従来に比べて光源からの出射光量を低減化可能であり、電力の消費量を低減化させることが可能である。
次に、第2の実施形態に係る光学素子について説明する。第2の実施形態は、光学素子の第2の平面fs2側に画角増幅光学系170が設けられる点において第1の実施形態と異なっている。以下に、第1の実施形態と異なる点を中心に第2の実施形態について説明する。なお、第1の実施形態と同じ機能および構成を有する部位には同じ符号を付して説明を省略する。
図4に示すように、第2の実施形態の光学素子100は、導波部11、偏向部12、スペーサ13、および画角増幅光学系170を含んで構成される。導波部11、偏向部12スペーサ13の機能、構成、および配置は第1の実施形態と同じである。第2の実施形態では、第1の実施形態と異なり、導波部11の第2の平面fs2側に画角増幅光学系170が設けられる。
画角増幅光学系170は、図5に示すように、多数の角柱型のロッドレンズ180を互いの光軸が平行になるように配置したレンズアレイである。ロッドレンズ180は色分散の比較的小さな石英などの部材で形成され、アフォーカル光学系であり、例えば光軸方向に長さ3.28mmで、光軸に垂直な断面の一辺の長さが0.3mmである。またロッドレンズ180は、図6に示すように、第1面s1による後側焦点と第2面s2による前側焦点は焦点FPで一致し、第1面s1の焦点距離は第2面s2の焦点距離の2倍である。したがって、ロッドレンズ180は第1面s1に入射する画像の画角を2倍に拡大することが可能である。
図4に示すように、画角増幅光学系170は、第1面s1が導波部11の第2の平面fs2に相対し、第2の平面fs2の法線とロッドレンズ180の光軸Laxが平行になるように、第2の平面fs2側に固定される。
以上のような構成の第2の実施形態の光学素子100によっても、異なる波長の複数の可視光を含む光束Lxを光学素子100に入射しても、光束Lxの第2の平面fs2からの波長別の射出方向のズレを抑制可能である。ロッドレンズ180において色収差が発生し得るが、色分散の小さな部材でロッドレンズ180を形成するので光学素子100全体における射出方向のズレが抑制される。また、第2の実施形態の光学素子100によっても光の利用効率を改善させることが可能である。
さらに、第2の実施形態の光学素子100によれば、画像周辺のムラを軽減化させることが可能である。導波部11から偏向部12へのエバネッセント波の分光透過率は角度依存性を有しており(図7〜図9参照)、導波部11内で第2の平面fs2から第1の平面fs1への光の入射角が大きくなる程、エバネッセント波の透過率は減少する。
入射角により透過率が減少する場合には、第2の平面fs2から投影される画像の画角が位置によって変動し得る。それゆえ、観察者の眼球への角度が広い画像の周辺部の画像は暗い。しかし、第2の実施形態の光学素子100によれば、前述のように、画角増幅光学系170により画角が2倍に増幅されるので、画像周辺部の明るさのムラを軽減化させることが可能である。
次に、第3の実施形態に係る光学素子について説明する。第3の実施形態は、導波部と偏向部との間に膜が設けられる点において第1の実施形態と異なっている。以下に、第1の実施形態と異なる点を中心に第3の実施形態について説明する。なお、第1の実施形態と同じ機能および構成を有する部位には同じ符号を付して説明を省略する。
図10に示すように、第3の実施形態の光学素子101は、導波部11、偏向部12、スペーサ13、および多層膜191を含んで構成される。導波部11、偏向部12、およびスペーサ13の機能、構成、および配置は第1の実施形態と同じである。第3の実施形態では、第1の実施形態と異なり、導波部11の第1の平面fs1上および偏向部12の第3の平面fs3上に多層膜191が設けられる。
エバネッセント波の分光透過率は波長依存性を有しており、光の波長によって透過率が変動する(図7〜図9参照)。また、前述のように、エバネッセント波の分光透過率は角度依存性を有しており、入射角によって透過率が変動する。多層膜191は、透過率の異なる膜を積層させることによって、エバネッセント波の分光透過率の波長依存性および角度依存性を低減化させるように設計される。
例えば、導波部11の第1の平面fs1側から順番に層番号を付した表1に示す媒質を積層化し、偏向部12の第3の平面fs3側から順番に層番号を付した表2に示す媒質を積層化することにより、エバネッセント波の分光透過率における波長依存性および角度依存性は、図11に示すように、低減化される。
Figure 2013140792
Figure 2013140792
以上のような構成の第3の実施形態の光学素子101によっても、異なる波長の複数の可視光を含む光束Lxを光学素子101に入射しても、光束Lxの第2の平面fs2からの射出方向を波長によらず一致させることが可能である。また、第3の実施形態の光学素子101によっても光の利用効率を改善させることが可能である。
さらに、第3の実施形態の光学素子101によれば、多層膜191によりエバネッセント波の角度依存性が軽減化されるので、画像周辺のムラを軽減化させることが可能である。
また、第3の実施形態の光学素子101によれば、多層膜191によりエバネッセント波の波長依存性が軽減化されるので、射出領域から射出したカラー画像の入射領域から入射したカラー画像に対する色再現性を向上させることが可能である。
エバネッセント波の分光透過率の波長依存性がある場合には、例えばRGBの3色によりカラー画像を構成する場合に、RGB毎の透過率の違いにより、射出されるカラー画像の色成分がBGRの順番に、元のカラー画像より低くなる。そのため、色再現性が低減化する。
したがって、多層膜191を設けない場合には、所望のカラー画像を射出領域eaから射出するためには、光学素子100に入射するカラー画像の色成分の光量を事前に調整することが好ましい。一方、第3の実施形態の光学素子101によれば、エバネッセント波の透過率は波長によらず実質的に一定なので、入射前のカラー画像の色成分を調整することなく、カラー画像の色再現性を向上させることが可能である。
次に、第4の実施形態に係る光学素子について説明する。第4の実施形態は、導波部11と偏向部12との間隔が変わる点において第1の実施形態と異なっている。以下に、第1の実施形態と異なる点を中心に第4の実施形態について説明する。なお、第1の実施形態と同じ機能および構成を有する部位には同じ符号を付して説明を省略する。
図12に示すように、第4の実施形態の光学素子102は、導波部11、偏向部12、およびスペーサ132を含んで構成される。導波部11および偏向部12の機能および構成は第1の実施形態と同じである。第4の実施形態では、第1の実施形態と異なり、スペーサ132の高さが一定でなく、長さ方向dlに沿って入射領域から射出領域方向に向かうにつれて低くなるように形成される。したがって、導波部11と偏向部12との間隔は長さ方向dlに沿って入射領域から射出領域に向かうにつれて狭くなる。
入射領域側から射出領域側への位置に応じて間隔を狭くすることにより、エバネッセント波の透過率は、図13に示すように、第1の平面fs1への反射回数に応じて大きくなる。導波部11から偏向部12へのエバネッセント波の透過位置によらず、光学素子102への入射光量の5%の光量で透過されるように、導波部11と偏向部12との間隔が調整される。
以上のような構成の第4の実施形態の光学素子102によっても、異なる波長の複数の可視光を含む光束Lxを光学素子102に入射しても、光束Lxの第2の平面fs2からの射出方向を波長によらず一致させることが可能である。また、第4の実施形態の光学素子102によっても光の利用効率を改善させることが可能である。
さらに、第4の実施形態の光学素子102によれば、第2の平面fs2から最初に射出される光束Lxと、最後に射出される光束Lxとの光の強度を等しくさせることが可能であり、明るさのムラを抑制することが可能である。また、第1の平面fs1における反射回数が多くなる程透過率を増加させている。従って、射出されずに射出領域eaの端部に到達する光束Lxの光量が低下するので、入射光束Lxのエネルギーロスを低減化させることが可能である。
本発明を適用下ある態様に係る実施形態について、諸図面等に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。
例えば、第1〜第4の実施形態において、第1、第2の三角プリズム16a、16bのピッチは0.9mmとして例示されているが、0.9mmに限定されない。また、すべてのピッチが等しくなくてもよい。例えば、0.8mm、0.9mm、1.0mmのピッチが混在していても、上述の実施形態の効果を得ることは可能である。
また、第1〜第4の実施形態において、石英を用いて導波部11を形成する構成であるが、他の部材を用いてもよい。例えば、PYLEX(登録商標、コーニング インコーポレーテッド)、TEMPAX Float(登録商標、ショット アクチエンゲゼルシャフト)、バイコール(登録商標、コーニング インコーポレーテッド)などの耐熱ガラスも石英に近い屈折率であり、導波部11を形成するのに適している。
また、第1〜第4の実施形態において、第1、第2の三角プリズム16a、16bの傾斜面の傾斜角は25°として例示されているが、25°に限定されない。第2の平面fs2に斜方から入射する光の大部分あるいは実質的に全光が反射され、反射された光が第2の三角プリズム16bによって第2の平面fs2に略垂直な方向に反射されれば、どのような角度であってもよい。
また、第1〜第4の実施形態において、第1の平面fs1と第3の平面fs3との間には空気層が介在する構成であるが、導波部11より屈折率の低い媒質が充填される構成であってもよい。導波部11よりも屈折率が低ければ光束Lxを導波部11内で第1の平面fs1においてエバネッセント波のみを透過させることが可能である。
また、第1〜第4の実施形態において、入射領域iaにおける第1の平面fs1および第3の平面fs3を密着させる構成であるが、入射領域iaにおける第1の平面fs1および第3の平面fs3の間に導波部11およびガラス白板15の屈折率に近い媒質を充填する構成であってもよい。例えば、入射領域ia全面において、前述の屈折率を有する透明な板状部材を第1の平面fs1および第3の平面fs3の間に挟持させてもよい。
また、第3の実施形態において、多層膜191は、エバネッセント波の分光透過率の波長依存性および角度依存性の両者を低減化するように設計される構成であるが、少なくとも一方の依存性を低減化するように構成されてもよい。
10、100、101、102 光学素子
11 導波部
12 偏向部
13、132 スペーサ
170 画角増幅光学系
191 多層膜
fs1〜fs3 第1〜第3の平面
Lx 光束
ps 三角プリズムアレイ面

Claims (5)

  1. 対向する第1、第2の平面を有する板状に形成され、前記第1、第2の平面の間で所定の角度で入射する第1の光を反射させながら伝播させる導波部と、
    前記第1の平面に相対する第3の平面を有する板状に形成され、前記第1の光のエバネッセント波を所定の透過率で伝播する伝播距離未満の間隔で前記第1の平面と前記第3の平面とが離間され、前記所定の角度で前記第1の平面に入射し前記入射面にエバネッセント波として伝播された前記第1の光を前記第1の平面に実質的に垂直な方向に反射する複数の反射面が第1の方向に沿って前記第3の平面の裏側に並べられる偏向部とを備え、
    前記第1の平面と前記第3の平面との間の媒質の屈折率は前記導波部の屈折率より低い ことを特徴とする光学素子。
  2. 請求項1に記載の光学素子であって、前記第1の光は、前記光学素子に入射させる波長の異なる複数の光の中で最短の波長の光によって定められることを特徴とする光学素子。
  3. 請求項1または請求項2に記載の光学素子であって、前記第2の平面側に配置され、前記反射面により反射され前記第2の平面から実質的に垂直に出射する前記第1の光の画角を増幅する画角増幅光学系を備えることを特徴とする光学素子。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の光学素子であって、前記第1の平面と前記第3の平面との間に配置され、前記第1の光と波長の異なる第2の光を前記第1の平面に前記所定の角度で入射するときのエバネッセント波の前記偏向部への透過率を、前記第1の光を前記第1の平面に前記所定の角度で入射するときのエバネッセント波の前記偏向部への透過率に近付ける膜を備えることを特徴とする光学素子。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の光学素子であって、前記第1の平面と前記第3の平面との間隔が前記第1の方向に沿って減少することを特徴とする光学素子。
JP2014506040A 2012-03-21 2013-03-19 光学素子 Expired - Fee Related JP5989092B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014506040A JP5989092B2 (ja) 2012-03-21 2013-03-19 光学素子

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012064055 2012-03-21
JP2012064055 2012-03-21
JP2014506040A JP5989092B2 (ja) 2012-03-21 2013-03-19 光学素子
PCT/JP2013/001877 WO2013140792A1 (ja) 2012-03-21 2013-03-19 光学素子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2013140792A1 true JPWO2013140792A1 (ja) 2015-08-03
JP5989092B2 JP5989092B2 (ja) 2016-09-07

Family

ID=49222270

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014506040A Expired - Fee Related JP5989092B2 (ja) 2012-03-21 2013-03-19 光学素子

Country Status (3)

Country Link
US (1) US9664920B2 (ja)
JP (1) JP5989092B2 (ja)
WO (1) WO2013140792A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017032673A (ja) * 2015-07-30 2017-02-09 日本電気硝子株式会社 導光板及びこれを用いた積層導光板
GB201609027D0 (en) * 2016-05-23 2016-07-06 Bae Systems Plc Waveguide manufacturing method
GB2550958B (en) * 2016-06-03 2022-02-23 Bae Systems Plc Waveguide structure

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06222400A (ja) * 1992-07-21 1994-08-12 Eastman Kodak Co 集積電気光学導波路偏向器及びその形成方法
JPH09101466A (ja) * 1995-10-06 1997-04-15 Nikon Corp 光量制御を行なうための光学素子
WO2006025317A1 (ja) * 2004-08-31 2006-03-09 Nikon Corporation 光束径拡大光学系及び画像表示装置
JP2007505353A (ja) * 2003-09-10 2007-03-08 ラマス リミテッド 基板導光の光学装置
JP2008139578A (ja) * 2006-12-01 2008-06-19 Hoya Corp 導波路型光アイソレータ
JP2009053533A (ja) * 2007-08-28 2009-03-12 Mitsubishi Chemicals Corp 光学特性制御装置及び板状光学部材
WO2011062215A1 (ja) * 2009-11-19 2011-05-26 コニカミノルタホールディングス株式会社 有機エレクトロルミネッセンス素子及び有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法並びにこれを用いる照明装置
WO2013038626A1 (ja) * 2011-09-13 2013-03-21 オリンパス株式会社 光学素子及び光学機構

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5091983A (en) * 1987-06-04 1992-02-25 Walter Lukosz Optical modulation apparatus and measurement method

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06222400A (ja) * 1992-07-21 1994-08-12 Eastman Kodak Co 集積電気光学導波路偏向器及びその形成方法
JPH09101466A (ja) * 1995-10-06 1997-04-15 Nikon Corp 光量制御を行なうための光学素子
JP2007505353A (ja) * 2003-09-10 2007-03-08 ラマス リミテッド 基板導光の光学装置
WO2006025317A1 (ja) * 2004-08-31 2006-03-09 Nikon Corporation 光束径拡大光学系及び画像表示装置
JP2008139578A (ja) * 2006-12-01 2008-06-19 Hoya Corp 導波路型光アイソレータ
JP2009053533A (ja) * 2007-08-28 2009-03-12 Mitsubishi Chemicals Corp 光学特性制御装置及び板状光学部材
WO2011062215A1 (ja) * 2009-11-19 2011-05-26 コニカミノルタホールディングス株式会社 有機エレクトロルミネッセンス素子及び有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法並びにこれを用いる照明装置
WO2013038626A1 (ja) * 2011-09-13 2013-03-21 オリンパス株式会社 光学素子及び光学機構

Also Published As

Publication number Publication date
US9664920B2 (en) 2017-05-30
WO2013140792A1 (ja) 2013-09-26
US20150002951A1 (en) 2015-01-01
JP5989092B2 (ja) 2016-09-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102642251B1 (ko) 균일한 이미지를 갖는 소형 헤드 장착 디스플레이 시스템
CN109154431B (zh) 紧凑型头戴式显示系统
JP5901192B2 (ja) 光学機構
US20160370693A1 (en) Image display device
US10551568B2 (en) Eyepiece providing color separation in planar waveguides using dichroic filters
US20100053992A1 (en) Illumination system and display device
US9880383B2 (en) Display device
TWI381218B (zh) 光學色彩分光系統以及所應用的顯示裝置
JP2009064775A (ja) 面状照明装置、及びそれを用いた液晶表示装置
US20210364806A1 (en) Methods and apparatuses for reducing stray light emission from an eyepiece of an optical imaging system
US9151956B2 (en) Light source system for stereoscopic projection
JP5989092B2 (ja) 光学素子
CN115356803A (zh) 衍射光波导及其设计方法、近眼显示设备
JP2021517264A (ja) 導波路ディスプレイ要素
CA2910498C (en) Field inversion waveguide using micro-prism array
JP2005134907A (ja) 背面投影型ディスプレイのシステム環境において用いる光ガイド装置
JP2010096843A (ja) 全反射プリズムおよび投影装置
WO2023021748A1 (ja) 画像表示装置および画像表示方法
JP5013315B2 (ja) 照明光源装置、液晶表示装置、およびプロジェクタ
CN113946010A (zh) 波导以及头戴式显示装置
JP2024511586A (ja) ディスプレイ構造及びディスプレイ装置
JP2010067552A (ja) バックライト装置および液晶ディスプレイ装置
WO2011118563A1 (ja) 偏光導光板、照明装置および投射型表示装置
JP2016177128A (ja) プロジェクター

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150904

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160802

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160809

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5989092

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees