JPWO2013140579A1 - 作業ロボットおよびロボットシステム - Google Patents
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Abstract
安全面においてより信頼性の高い、人共存型の作業ロボットおよびロボットシステムを提供する。作業ロボット(1)は、アームと、駆動機構(30)と、制御部(5)とを備える。アームは、軸周りに回転自在に連結された複数のリンク体(3)を有する。駆動機構(30)は、駆動源(31,32)と、互いに異なる回転数またはトルクで駆動源(31,32)からの動力をリンク体(3)に伝達可能な複数の動力伝達経路(301,302)とを有する。制御部(5)は、所定エリア(100)内における人体を含む移動体(6)の検知結果に基づいて動力伝達経路(301,302)を切り替える。
Description
開示の実施形態は、作業ロボットおよびロボットシステムに関する。
従来、人共存型のロボットとして、軸周りに回転自在に連結された複数のリンク体を有するアームなどを備え、かつ人間と共に作業する作業ロボットが知られている。かかる構成の作業ロボットには、人間を含む他物体とアームとの干渉回避や、仮にアームが接触したとしても相手にダメージを与えないことが求められる。
そこで、アームが接触しても人に対してダメージを与えることなく、人と共存できるように、アームの動作制御を行う制御装置を備えたロボットが提案された。これは、制御装置のソフトウェアによるアーム動作制御によって、人間との最適な接触動作を行わせている(たとえば、特許文献1を参照)。
しかしながら、人共存型の作業ロボットとしては、上記特許文献1に開示されているようなソフトウェアのみに頼った動作制御よりも、より信頼性を高めることのできる動作制御の実現が望ましい。
実施形態の一態様は、上記に鑑みてなされたものであって、人共存型として、安全面においてより信頼性を高めることのできる作業ロボットおよびロボットシステムを提供することを目的とする。
実施形態の一態様に係る作業ロボットは、アームと、駆動機構と、制御部とを備える。アームは、軸周りに回転自在に連結された複数のリンク体を有する。駆動機構は、駆動源と、互いに異なる回転数またはトルクで前記駆動源からの動力を前記リンク体に伝達可能な複数の動力伝達経路とを有する。制御部は、所定エリア内における人体を含む移動体の検知結果に基づいて前記動力伝達経路を切り替える。
実施形態の一態様によれば、安全面においてより信頼性の高い、人共存型の作業ロボットおよびロボットシステムを提供することができる。
(第1の実施形態)
以下、添付図面を参照して、本願の開示する作業ロボットおよびロボットシステムの実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
以下、添付図面を参照して、本願の開示する作業ロボットおよびロボットシステムの実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、本実施形態に係るロボットシステム10が設置された作業エリア100を示す説明図、図2は、同ロボットシステム10が備える作業ロボット1のアーム部4の旋回領域を示す説明図である。
本実施形態に係るロボットシステム10は、いわゆる人共存型の作業ロボット1を備えている。ロボットシステム10は、図1に示すように、移動体である作業者6なども出入り可能な所定の作業エリア100におけるフロア200上の所定位置に作業ロボット1を設置することにより設備される。なお、作業ロボット1の設置位置としては、作業に応じて適宜設定することができるが、ここでは作業エリア100の略中央位置としている。また、作業エリア100は、例えば、工場などの製造ラインにおいては作業ブース(不図示)として区画されている。
また、ロボットシステム10は、図2に示すように、作業ロボット1の動作を制御する制御部5を備えている。この制御部5には、予め作業ロボット1への制御指令の内容が記憶されており、かかる記憶内容に基づいて、作業ロボット1は制御されることになる。なお、制御部5については後に詳述する。
図1に示すように、作業ロボット1は、フロア200上に設置された基台2と、この基台2上に旋回自在に設けられたアーム部4とを備える。
アーム部4は、基台2にそれぞれ軸を介して順次連結されるアーム基体3、第1アーム体41、および第2アーム体42からなるアームと、第1リスト体431、第2リスト体432および第3リスト体433からなるリスト43とを備えている。そして、第3リスト体433の先端に、作業ロボット1に与えられた作業内容に適したエンドエフェクタ(不図示)が取り付けられる。かかる作業ロボット1のアーム部4を最大に伸長させた状態での最大旋回軌跡900を、図2に示す。
このように、本実施形態に係る作業ロボット1は、アームのアーム基体3、第1アーム体41、および第2アーム体42と、リスト43の第1リスト体431、第2リスト体432および第3リスト体433とを可動部位とする多関節ロボットで構成されている。
そして、以下に説明するように、作業ロボット1の可動部位は、第1関節部21〜第6関節部26を介して軸周りに回転可能に構成されている。
図3Aは、作業ロボット1が備える関節部の模式的説明図であり、第1関節部21を例示している。図3Bは、リンク体の一つであるアーム基体3への動力伝達経路を示す模式的説明図である。また、図4は、第1関節部21に設けられた駆動機構である第1の伝動機構30の説明図である。なお、図3Aおよび図4は、図1と同方向(Y方向)から作業ロボット1を見た状態で示している。
第1関節部21〜第6関節部26の構成は、すべて基本的に同じである。そのため、図3A、図3Bおよび図4を参照しながら第1関節部21の構成を説明し、他の関節部(第2関節部22〜第6関節部26)の構成についての具体的な説明は省略する。
第1関節部21は、可動部位の1つを構成し、作業ロボット1の胴体部ともなるアーム基体3を、フロア200に固定状態に設置された略円筒状の基台2に対して回転可能に連結している。すなわち、図1に示すように、第1関節部21は、基台2の略中央に設けられており、垂直方向(Z方向)に延在する第1軸11を備えている。
そして、この第1軸11を、図3A〜図4に示すように、第1のモータ部と第1の減速機50とを備える第1の伝動機構30に連動連結している。こうして、アーム基体3は、第1の伝動機構30により、図1に示すように、基台2に対して、第1軸11周りに水平方向に回転することになる(矢印300を参照)。
図3A、図3Bおよび図4に示すように、第1関節部21は、駆動源となる第1モータ31および第2モータ32を設けた第1のモータ部、および第1の減速機50を有する第1の伝動機構30を駆動機構として備えている。
第1の伝動機構30は、図3Bに示すように、駆動源からの動力を、アーム基体3に選択的に伝達することのできる第1の動力伝達経路301と第2の動力伝達経路302とを備えている。第1の動力伝達経路301と第2の動力伝達経路302とでは、互いに異なる回転数またはトルクで駆動源からの動力をアーム基体3に伝達可能である。
ここでは、第1モータ31を、相対的に高い回転数または相対的に高いトルクを示して相対的な最大出力値が大きい駆動源とする一方、第2モータ32を、相対的に低い回転数または相対的に低いトルクを示して相対的な最大出力値が小さい駆動源としている。
第1の動力伝達経路301は、第1モータ31と第1の減速機50とを結ぶ経路となる。かかる第1の動力伝達経路301は、第1モータ31の出力軸311に設けた出力側プーリ34と、後述するクラッチ機構8のクラッチシャフト80(図5を参照)に設けた入力側プーリ35との間にベルト36を巻装して構成されている。なお、クラッチ機構8のクラッチシャフト80は、第1の減速機50に連動連結している。
こうして、第1の動力伝達経路301においては、第1モータ31からの動力は、第1モータ31→出力軸311→出力側プーリ34→ベルト36→入力側プーリ35→第1入力軸312→第1の減速機50と伝達される。
一方、第2の動力伝達経路302は、第2モータ32と第1の減速機50とを結ぶ経路となる。第2の動力伝達経路302は、第2モータ32の出力軸321が第1の減速機50に直接連動連結している。つまり、第2モータ32の出力軸321と第1の減速機50の入力軸とが直結して構成されている。
こうして、第2の動力伝達経路302においては、第2モータ32からの動力は、第2モータ32→出力軸321→第1の減速機50と直接伝達される。
また、図示するように、第1の減速機50の出力軸となる第1軸11にはアーム基体3が固着されている。つまり、第1の動力伝達経路301あるいは第2の動力伝達経路302のいずれかを介して、第1モータ31または第2モータ32の駆動力により、可動部位の中で最も基台2の側に位置するアーム基体3が回転されることになる。
ここで、第1モータ31とリンク体であるアーム基体3との接続を入り切りするクラッチ機構8について、図5および図6を参照して説明する。図5は、第1の伝動機構30のクラッチ機構8を示す説明図、図6は、図5におけるA矢視図である。
図示するように、クラッチ機構8は、第1の減速機50の第1入力軸312に連動連結したクラッチシャフト80を、駆動ケーシング220内にラジアルベアリング86を介して支持している。
また、クラッチシャフト80の中央部分に、入力側プーリ35がラジアルベアリング86を介して取り付けられており、かかる入力側プーリ35の一側面部側には、クラッチディスク81をスプライン嵌合により取付けている。
クラッチディスク81には、入力側プーリ35の一側面部に当接可能な摩擦板82が設けられており、入力側プーリ35の一側面部に対し、スラストベアリング85を介して離接自在に配設される。なお、ここで入力側プーリ35の一側面部とは、第1の減速機50の方向とは反対方向を向いた面であり、図5における上方を向いた面である。
また、クラッチディスク81の一側面部には、当該クラッチディスク81を付勢するバネ体87と、このバネ体87の付勢力に抗して、クラッチディスク81を吸着する電磁石84とが配設されている。なお、クラッチディスク81の一側面部には金属プレート89が一体的に設けられており、この金属プレート89をバネ体87は押圧し、電磁石84は磁力によって引き付ける。なお、電磁石84は、スイッチ回路860に電気的に接続し、スイッチ861の入り切りによって、バネ体87の付勢力に抗してクラッチディスク81を吸着することができる。
かかる構成により、本クラッチ機構8によれば、電磁石84が通電されていないオフの状態では、クラッチディスク81は入力側プーリ35に押圧される。そのため、入力側プーリ35の回転が摩擦板82を介してクラッチシャフト80にスプライン嵌合されたクラッチディスク81を回し、この回転力がクラッチシャフト80に伝達される。
ところで、図6に示すように、本実施形態では、クラッチシャフト80と同心円となる仮想円周上に、それぞれ3個ずつの電磁石84とバネ体87とを交互に配置している。そのため、クラッチディスク81をバランスよく吸引したり押圧したりすることができる。なお、電磁石84とバネ体87との配置については、必ずしも本実施形態に限定されるものではない。
次に、前述の第1関節部21をはじめとする関節部を介してそれぞれ軸周りに回転する可動部位について、図1に基づいて簡単に説明する。
上述したアーム基体3の一側部分には、第2関節部22が設けられており、この第2関節部22を介して、可動部位の中で最も長尺な第1アーム体41が回転可能に連結されている。
なお、かかる第1アーム体41は、アーム基体3を連結する第1軸11に偏心した位置に連結されているため、この第1アーム体41を含み、これにそれぞれ軸を介して順次連結される第2アーム体42、およびリスト43についても第1軸11を中心に旋回することになる。
第2関節部22の第2軸12は、図1に示すように、第1軸11と直交方向、すなわち、図面上の前後水平方向(Y方向)に延在している。したがって、第1アーム体41は、第2の伝動機構(図示せず)により、第2軸12周りに回転、つまり、上下方向に揺動することになる(矢印400を参照)。
第1アーム体41の先端側には第3関節部23が設けられており、この第3関節部23を介して略L字状の第2アーム体42が連結されている。
第3関節部23は、第2軸12と平行方向、すなわち、第1軸11と直交する第2軸12と同方向に延在する第3軸13を備えている。そして、この第3軸13は、第3のモータ部と第3の減速機とを備える第3の伝動機構(図3Aを参照)に連動連結している。こうして、第2アーム体42は、第3の伝動機構により、第3軸13周りに回転、つまり、上下方向に揺動する(矢印500を参照)。
また、第2アーム体42の先端側には第4関節部24が設けられており、この第4関節部24を介して、第1リスト体431が連結されている。
なお、リスト43は、第4関節部24に連結する円筒状の第1リスト体431と、この第1リスト体431に連結する第2リスト体432と、エンドエフェクタを設けた第3リスト体433とから構成される。
第1リスト体431を連動連結する第4関節部24は、第3軸13と直行する方向、すなわち、図面上の左右水平方向(X方向)に延在する第4軸14を備えている。そして、この第4軸14は、第4のモータ部と第4の減速機とを備える第4の伝動機構(図3Aを参照)に連動連結している。こうして、第4軸14と同軸方向に連動連結された第1リスト体431は、第4の伝動機構により、第4軸14周りに回転、つまり、第4軸14周りに自転する(矢印600を参照)。
第1リスト体431の先端側には、第5関節部25が設けられており、この第5関節部25を介して、第2リスト体432が同軸方向に連結されている。
第5関節部25は、第4軸14と同軸方向、すなわち、図面上の左右水平方向(X方向)に延在する第5軸15を備えている。そして、この第5軸15は、第5のモータ部と第5の減速機とを備える第5の伝動機構(図3Aを参照)に連動連結している。したがって、第5軸15と同軸方向に連動連結された第2リスト体432は、第5の伝動機構により、第5軸15周りに回転、つまり、第5軸15周りに自転する(矢印700を参照)。
第2リスト体432の先端側には、第6関節部26が設けられており、この第6関節部26を介して、第3リスト体433が連結されている。
第6関節部26は、第5軸15と直行する方向、すなわち、図面上の前後水平方向(Y方向)に延在する第6軸16を備えている。そして、この第6軸16は、第6のモータ部と第6の減速機とを備える第6の伝動機構(図3Aを参照)に連動連結している。したがって、第3リスト体433は、第6の伝動機構により、第6軸16周りに回転、つまり、上下方向に揺動する(矢印800を参照)。
上述してきたように、本実施形態に係る作業ロボット1は、所定の設置面であるフロア200に設けられる基台2に対して回転可能に設けられたアーム部4を備えている。
アーム部4は、第1軸11周りに回転可能に設けられたアーム基体3と、第1アーム体41と、第2アーム体42と、第2アーム体42に対して回転可能に設けられたリスト43とを備えている。第1アーム体41は、アーム基体3に対して第2軸12周りに回転可能に設けられている。また、第2アーム体42は、第1アーム体41に対して第3軸13周りに回転可能に設けられている。
また、リスト43は、第1リスト体431と第2リスト体432と第3リスト体433とを備えている。第1リスト体431は、第2アーム体42に対して第4軸14周りに回転可能に設けられている。第2リスト体432は、第1リスト体431に対して第5軸15周りに回転可能に設けられている。また、第3リスト体433は、第2リスト体432に対して第6軸16周りに回転可能に設けられるとともに、先端には所定のエンドエフェクタが取り付けられている。
これらアーム基体3、第1アーム体41、第2アーム体42、第1リスト体431、第2リスト体432、および第3リスト体433は、軸周りに回転自在に連結された複数のリンク体であり、作業ロボット1の可動部位を構成する。そして、かかるリンク体を、各伝動機構にそれぞれ設けられたモータが各軸(第1軸11〜第6軸16)周りに回転させるのである。
なお、本実施形態では、基台2に連結されるアーム基体3の他、アーム基体3に連結される第1アーム体41、第1アーム体41に連結される第2アーム体42、さらには第2アーム体42に連結されるリスト43もアーム部4に含まれる。つまり、アーム部4の一部であるリスト43を構成する第1リスト体431、第2リスト体432、および第3リスト体433についても、いずれもリンク体の概念に含まれる。
ロボットシステム10が備える制御部5は、図2に示すように、作業ロボット1と接続している。かかる制御部5は、図示しないCPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、さらにはハードディスクなどの記憶部を備えている。そして、かかる制御部5は、記憶部に格納されたプログラムをCPUが読み出し、プログラムに従ってリンク体であるアーム基体3、第1アーム体41、第2アーム体42、第1リスト体431、第2リスト体432、および第3リスト体433を駆動する。
また、本実施形態における制御部5は、作業エリア100内における作業者6を含む移動体の検知結果に基づいて、動力を伝達する経路を、複数の経路の中から切り替えることができる。
本実施形態に係る作業ロボット1では、前述した第1関節部21において、アーム基体3に動力を伝達する経路を、第1の動力伝達経路301または第2の動力伝達経路302のいずれかに切り替えることができるようにしている。
すなわち、前述したように、第1の伝動機構30内には、第1の動力伝達経路301と第2の動力伝達経路302とが選択自在に設けられている。第1の動力伝達経路301は、相対的に高い回転数または相対的に高いトルクを示して相対的な最大出力値が大きい第1モータ31からの動力を、クラッチ機構8を介してアーム基体3に伝達する。他方、第2の動力伝達経路302は、相対的に低い回転数または相対的に低いトルクを示して相対的な最大出力値が小さい第2モータ32からの動力をアーム基体3に伝達する。
そして、作業者6の検知結果に基づいて、制御部5が、いずれかの動力伝達経路に切り替えるようにしているのである。具体的に説明すると、制御部5は、図2に示すように、作業エリア100内における作業者6の動きを検知する近接センサなどからなる移動体検出部7に対して電気的に接続している。
かかる移動体検出部7は、作業ロボット1とは独立して作業エリア100の近傍に配置されている。なお、移動体検出部7としては、作業エリア100の内部全体を監視可能なカメラを用いることもできる。
そして、制御部5は、移動体検出部7による検知結果を受信し、受信した検知結果に基づいて、第1の動力伝達経路301および第2の動力伝達経路302のいずれかに切り替える。すなわち、制御部5は、クラッチ機構8の入り切り動作を制御するとともに、第1モータ31および第2モータ32の駆動制御を実行する。
そして、作業者6が不在であることを検知結果が示す場合、第1モータ31をオンする一方、第2モータ32をオフするとともに、クラッチ機構8を「入り」の状態、つまり、電磁石84をオフする。その結果、バネ体87によってクラッチディスク81が入力側プーリ35側へ付勢され、動力をアーム基体3に伝達する経路は第1の動力伝達経路301に切り替えられる。こうして、第1モータ31の相対的に高い回転数または相対的に高いトルクで動力がアーム基体3に伝達されてアーム部4が駆動されることになる。
一方、作業者6が存在することを検知結果が示す場合、第1モータ31をオフする一方、第2モータ32をオンするとともに、クラッチ機構8を「切り」の状態、つまり、電磁石84をオンする。その結果、バネ体87に抗してクラッチディスク81が入力側プーリ35側から離隔し、動力をアーム基体3に伝達する経路が第2の動力伝達経路302に切り替えられる。こうして、第2モータ32の相対的に低い回転数または相対的に低いトルクで動力がアーム基体3に伝達されてアーム部4が駆動されることになる。
このように、制御部5は、例えば、作業者6が作業エリア100内には不在である場合は、アーム部4などが作業者6と接触するおそれがないので第1の動力伝達経路301に切り替える。すなわち、相対的に最大出力値が大きい第1モータ31からの動力をアーム基体3に伝達可能な第1の動力伝達経路301に切り替える。この場合、作業ロボット1には、相対的に大きな負荷が掛かるようなハードな作業を行わせたり、アーム部4を高速で旋回させたりすることができる。
一方、作業エリア100内に作業者6が存在する場合、アーム部4などが仮に作業者6と接触しても大きなダメージを与えることがないように、制御部5は、第2の動力伝達経路302に切り替える。すなわち、制御部5は、相対的に最大出力値が小さい第2モータ32からの動力をアーム基体3に伝達可能な第2の動力伝達経路302に切り替える。この場合、作業ロボット1には相対的に負荷の小さなソフトな作業を行わせたり、アーム部4を低速で旋回させたりすることになる。
(第2の実施形態)
図7は、第2の実施形態に係る駆動機構を示す模式的説明図である。作業ロボット1を底面視した状態で示した図7を参照しながら、第2の実施形態に係る作業ロボット1およびロボットシステム10について説明する。なお、本実施形態では、前述してきた第1の実施形態に係る作業ロボット1と同じ構成要素については同じ符号を用いて示し、構成要素の具体的な説明は省略する。
図7は、第2の実施形態に係る駆動機構を示す模式的説明図である。作業ロボット1を底面視した状態で示した図7を参照しながら、第2の実施形態に係る作業ロボット1およびロボットシステム10について説明する。なお、本実施形態では、前述してきた第1の実施形態に係る作業ロボット1と同じ構成要素については同じ符号を用いて示し、構成要素の具体的な説明は省略する。
上述してきた実施形態に係る作業ロボット1では、駆動源として、相対的な最大出力値が異なる第1モータ31と第2モータ32とを用いていたが、本実施形態に係る作業ロボット1は、図7に示すように、駆動源として単一のモータ310を用いている。
すなわち、図示するように、単一のモータ310と第1の減速機50との間に、高速動作用伝達部材である第1クラッチ付プーリ801と、低速動作用伝達部材である第2クラッチ付プーリ802とを備える変速機構330を設けている。
第1クラッチ付プーリ801は、相対的に大径の入力用大プーリ811と相対的に小径の出力用小プーリ812とを備える一方、第2クラッチ付プーリ802は、相対的に小径の入力用小プーリ813と相対的に大径の出力用大プーリ814とを備えている。
第1クラッチ付プーリ801のクラッチ(不図示)と第2クラッチ付プーリ802のクラッチ(不図示)とは同時にオンすることはない。つまり、いずれか一方が選択的にオンされ、モータ310からの動力は、第3の動力伝達経路303、あるいは第4の動力伝達経路304を介してアーム基体3に伝達されるようになっている。
すなわち、変速機構330は、高速動作用部材である第1クラッチ付プーリ801を用いてモータ310からの動力をアーム基体3に伝達する増速用の第3の動力伝達経路303と、低速動作用部材である第2クラッチ付プーリ802を用いてモータ310からの動力をアーム基体3に伝達する減速用の第4の動力伝達経路304とを備えている。
第3の動力伝達経路303は、モータ310と大径の入力用大プーリ811とを第1ベルト803で連動連結し、小径の出力用小プーリ812と、第1の減速機50に設けた減速機側第1入力プーリ51とを第2ベルト804で連動連結している。すなわち、第3の動力伝達経路303によれば、モータ310の動力は、モータ310→第1ベルト803→第1クラッチ付プーリ801(低速動作用伝達部材)→第2ベルト804→減速機側第1入力プーリ51→第1の減速機50と伝達される。
一方、第4の動力伝達経路304は、モータ310と小径の入力用小プーリ813とを第3ベルト805で連動連結し、大径の出力用大プーリ814と、第1の減速機50に設けた減速機側第2入力プーリ52とを第4ベルト806で連動連結している。すなわち、第4の動力伝達経路304によれば、モータ310の動力は、モータ310→第3ベルト805→第2クラッチ付プーリ802(高速動作用伝達部材)→第4ベルト806→減速機側第2入力プーリ52→第1の減速機50と伝達される。
かかる構成において、制御部5は、作業者6が不在であることを移動体検出部7による検知結果が示す場合、第3の動力伝達経路303に切り替えてアームを駆動する。すなわち、制御部5は、変速機構330の第1クラッチ付プーリ801を用いてモータ310からの動力をリンク体であるアーム基体3に伝達する第3の動力伝達経路303に切り替えてアームを駆動する。一方、作業者6が存在することを移動体検出部7による検知結果が示す場合、制御部5は、変速機構330の第2クラッチ付プーリ802を用いてモータ310からの動力をアーム基体3に伝達する第4の動力伝達経路304に切り替えてアームを駆動する。
このように、本実施形態に係る作業ロボット1およびロボットシステム10では、単一のモータ310を用いながら、作業者6が作業エリア100内に不在である場合は作業ロボット1のアーム部4を高速で旋回させることができる。一方、作業エリア100内に作業者6が存在する場合、アーム部4などが仮に作業者6と接触しても大きなダメージを与えることがないように、作業ロボット1のアーム部4を低速で旋回させる。
(変形例)
単一のモータ310とアーム基体3との間に変速機構330を設けた構成の変形例を図8に示す。図3Aや図4と同様に、図8も図1と同方向(Y方向)から作業ロボット1を見た状態で示している。なお、この変形例についても、上述してきた第1、第2の各実施形態に係る作業ロボット1と同じ構成要素については同じ符号を用いて示し、構成要素の具体的な説明は省略する。
単一のモータ310とアーム基体3との間に変速機構330を設けた構成の変形例を図8に示す。図3Aや図4と同様に、図8も図1と同方向(Y方向)から作業ロボット1を見た状態で示している。なお、この変形例についても、上述してきた第1、第2の各実施形態に係る作業ロボット1と同じ構成要素については同じ符号を用いて示し、構成要素の具体的な説明は省略する。
上述の第2の実施形態に係る作業ロボット1では、高速動作用部材として第1クラッチ付プーリ801を、低速動作用部材として第2クラッチ付プーリ802を用いた。ここでは、プーリに代えてギヤを用いている。
すなわち、図示するように、変速機構330は、高速動作用部材としての高速用ギヤ815と、低速動作用部材としての低速用ギヤ816とを、中継軸817にギヤ切替機構88を介して同軸に設けている。中継軸817には、入力側プーリ35が設けられており、当該入力側プーリ35と、モータ310の出力軸311に設けた出力側プーリ34とをベルト36により連動連結している。
そして、第1の減速機50に設けた減速機側入力軸313に、高速用ギヤ815と低速用ギヤ816とにそれぞれ対応して噛合する第1中継ギヤ818と第2中継ギヤ819とを設ける。こうして、変形例における変速機構330は、ギヤ切替機構88により、モータ310からの動力が、高速用ギヤ815と低速用ギヤ816とのいずれかを介して第1の減速機50に入力されるようになる。なお、図示するように、高速用ギヤ815と第1中継ギヤ818との間にはアイドラギヤ820が介設されている。
したがって、この変形例に係る作業ロボット1の第3の動力伝達経路303によれば、モータ310の動力は、モータ310→出力軸311→出力側プーリ34→ベルト36→入力側プーリ35→高速用ギヤ815→アイドラギヤ820→第1中継ギヤ818→減速機側入力軸313→第1の減速機50と伝達される。
一方、第4の動力伝達経路304によれば、モータ310の動力は、モータ310→出力軸311→出力側プーリ34→ベルト36→入力側プーリ35→低速用ギヤ816→第2中継ギヤ819→減速機側入力軸313→第1の減速機50と伝達される。
このように、本変形例に係る作業ロボット1では、作業者6が不在であることを移動体検出部7による検知結果が示す場合、変速機構330の高速用ギヤ815を用いてモータ310からの動力をアーム基体3に伝達する動力伝達経路(図7の第3の動力伝達経路303に相当)に切り替えてアームを駆動する。一方、作業者6が存在することを移動体検出部7による検知結果が示す場合、変速機構330の低速用ギヤ816を用いてモータ310からの動力をアーム基体3に伝達する動力伝達経路(図7の第4の動力伝達経路304に相当)に切り替えてアームを駆動する。
なお、この変形例では第3の動力伝達経路303中に1つのアイドラギヤ820を用いたため、アーム基体3の回動方向は第4の動力伝達経路304とは逆になる。したがって、制御部5は、動力伝達経路を切り替える際には、モータ310の回転方向の正逆についても切り替える必要がある。
(第3の実施形態)
図9は、第3の実施形態に係る駆動機構を示す模式的説明図である。図示するように、上述してきた第1の実施形態に係る駆動機構と第2の実施形態に係る駆動機構との構成とを組み合わせることができる。
図9は、第3の実施形態に係る駆動機構を示す模式的説明図である。図示するように、上述してきた第1の実施形態に係る駆動機構と第2の実施形態に係る駆動機構との構成とを組み合わせることができる。
すなわち、相対的に最大出力値が大きい第1モータ31と相対的に最大出力値が小さい第2モータ32とを備えるとともに、第1モータ31とアーム基体3との間に、図3Aおよび図3Bに示したクラッチ機構8を介設し、第2モータ32とアーム基体3との間に、図7や図8で示した変速機構330を介設するのである。なお、本実施形態においても、前述してきた第1、第2の実施形態に係る作業ロボット1と同じ構成要素については同じ符号を用いて示し、構成要素の具体的な説明は省略する。
制御部5は、作業者6が不在であることを移動体検出部7による検知結果が示す場合、クラッチ機構8を接続して第1モータ31からの動力をアーム基体3に伝達する第5の動力伝達経路305に切り替えてアーム部4を駆動する。
一方、作業者6が存在することを移動体検出部7による検知結果が示す場合、制御部5は、クラッチ機構8を切り、第2モータ32からの動力をアーム基体3に伝達する第6の動力伝達経路306に切り替える。そして、作業者6の位置に応じて、変速機構330の高速用ギヤ815または低速用ギヤ816のいずれかを選択してアーム部4を駆動する。
本実施形態に係る作業ロボット1では、作業者6が作業エリア100内に不在であれば、第5の動力伝達経路305に切り替え、最大出力値が大きい第1モータ31を用いて、作業ロボット1に相対的に大きな負荷が掛かるハードな作業を行わせたり、アーム部4を高速で旋回させたりすることができる。
一方、作業エリア100内に作業者6が存在する場合、アーム部4などが仮に作業者6と接触しても大きなダメージを与えることがないように、第6の動力伝達経路306に切り替え、最大出力値が小さい第2モータ32を用いて、作業ロボット1には相対的に負荷の小さなソフトな作業を行わせたり、アーム部4を低速で旋回させたりすることができる。
しかも、本実施形態の第6の動力伝達経路306は、変速機構330の下手からは高速動作用部材を用いる経路306aと、低速動作用部材を用いる経路306bとの2系統に分かれている。そのため、作業者6と作業ロボット1との間の距離に応じて、アーム部4の旋回スピードを可変することができる。たとえば、作業者6が作業ロボット1に対して、所定距離以内に近接した場合、アーム部4の旋回スピードが低速となるように制御することができる。
以上、説明してきた実施形態や変形例に係る作業ロボット1は、互いに異なる回転数またはトルクで駆動源からの動力をアーム部4に伝達可能な複数の動力伝達経路を備える構成を有し、人体を含む移動体の検知結果に基づいて動力伝達経路を切り替えるようにしている。したがって、アーム部4の旋回動作を、ソフトウェアのみに頼った制御ではなく、機械的な制御としたことにより、人共存型の作業ロボット1、ロボットシステム10として、より信頼性を高めることができる。
ところで、上述してきた各実施形態では、制御対象を、第1関節部21の第1の伝動機構30とした。しかし、これに限定されるものではなく、各リンク体を軸周りに回動させる第2関節部22〜第6関節部26の各伝動機構それぞれを対象とすることができるし、必要な関節部を適宜組み合わせた状態でも制御することができる。
また、上述してきた実施形態では、移動体検出部7を、作業ロボット1と独立して配置されたものとしたが、移動体検出部7は、作業ロボット1に一体的に設けられていても構わない。
また、上述してきた各実施形態では、作業ロボット1を片腕の構造としたが、双腕のアーム部を有する構造であっても構わない。
また、さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 作業ロボット
4 アーム部
5 制御部
6 作業者
7 移動体検出部
8 クラッチ機構
30 第2の伝動機構
31 第1モータ
32 第2モータ
100 作業エリア(所定エリア)
301 第1の動力伝達経路
302 第2の動力伝達経路
303 第3の動力伝達経路
304 第4の動力伝達経路
330 変速機構
4 アーム部
5 制御部
6 作業者
7 移動体検出部
8 クラッチ機構
30 第2の伝動機構
31 第1モータ
32 第2モータ
100 作業エリア(所定エリア)
301 第1の動力伝達経路
302 第2の動力伝達経路
303 第3の動力伝達経路
304 第4の動力伝達経路
330 変速機構
Claims (9)
- 軸周りに回転自在に連結された複数のリンク体を有するアームと、
駆動源と、互いに異なる回転数またはトルクで前記駆動源からの動力を前記リンク体に伝達可能な複数の動力伝達経路とを有する駆動機構と、
所定エリア内における人体を含む移動体の検知結果に基づいて前記動力伝達経路を切り替える制御部と
を備えることを特徴とする作業ロボット。 - 前記制御部は、
前記移動体が不在であることを前記検知結果が示す場合、相対的に高い回転数または相対的に高いトルクで前記リンク体に動力を伝達する動力伝達経路に切り替えて前記アームを駆動し、
前記移動体が存在することを前記検知結果が示す場合、相対的に低い回転数または相対的に低いトルクで前記リンク体に動力を伝達する動力伝達経路に切り替えて前記アームを駆動すること
を特徴とする請求項1に記載の作業ロボット。 - 相対的に最大出力値が大きい駆動源である第1モータと、
相対的に最大出力値が小さい駆動源である第2モータと
を備え、
前記制御部は、
前記移動体が不在であることを前記検知結果が示す場合、前記第1モータからの動力を前記リンク体に伝達する第1の動力伝達経路に切り替えて前記アームを駆動し、
前記移動体が存在することを前記検知結果が示す場合、前記第2モータからの動力を前記リンク体に伝達する第2の動力伝達経路に切り替えて前記アームを駆動すること
を特徴とする請求項1または2に記載の作業ロボット。 - 前記駆動機構は、
前記第1モータと前記リンク体との接続を入り切りするクラッチ機構を備え、
前記制御部は、
前記移動体が不在であることを前記検知結果が示す場合、前記クラッチ機構のクラッチを接続して前記第1の動力伝達経路に切り替える一方、前記移動体が存在することを前記検知結果が示す場合、前記クラッチ機構のクラッチを切り、前記第2の動力伝達経路に切り替えること
を特徴とする請求項3に記載の作業ロボット。 - 前記駆動機構は、
前記駆動源である単一のモータと前記リンク体との間に設けられた変速機構を備え、
前記制御部は、
前記移動体が不在であることを前記検知結果が示す場合、前記変速機構の高速動作用部材を用いて前記モータからの動力を前記リンク体に伝達する第3の動力伝達経路に切り替えて前記アームを駆動し、
前記移動体が存在することを前記検知結果が示す場合、前記変速機構の低速動作用部材を用いて前記モータからの動力を前記リンク体に伝達する第4の動力伝達経路に切り替えて前記アームを駆動すること
を特徴とする請求項1または2に記載の作業ロボット。 - 相対的に最大出力値が大きい駆動源である第1モータと、
相対的に最大出力値が小さい駆動源である第2モータと
を備え、
前記駆動機構は、
前記第1モータと前記リンク体との接続を入り切りするクラッチ機構と、
前記第2モータと前記リンク体との間に設けられた変速機構と
を備え、
前記制御部は、
前記移動体が不在であることを前記検知結果が示す場合、前記クラッチ機構のクラッチを接続して前記第1モータからの動力を前記リンク体に伝達する第5の動力伝達経路に切り替えて前記アームを駆動し、
前記移動体が存在することを前記検知結果が示す場合、前記クラッチ機構のクラッチを切り、前記第2モータからの動力を前記リンク体に伝達する第6の動力伝達経路に切り替えるとともに、前記移動体の位置に応じて、前記変速機構の高速動作用部材または低速動作用部材のいずれかを選択して前記アームを駆動すること
を特徴とする請求項1に記載の作業ロボット。 - 前記駆動源からの出力を前記リンク体に減速して伝達する減速機が、前記リンク体を回転自在に連結した関節軸に取付けられていること
を特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の作業ロボット。 - 前記所定エリア内における人を含む移動体を検知し、検知結果を前記制御部に出力する移動体検出部を
備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の作業ロボット。 - 所定エリア内に配置される請求項1〜7のいずれか1つに記載の作業ロボットと、
前記作業ロボットと独立して配置され、前記所定エリア内における人を含む移動体を検知し、検知結果を前記制御部に出力する移動体検出部と
を備えることを特徴とするロボットシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014505907A JPWO2013140579A1 (ja) | 2012-03-22 | 2012-03-22 | 作業ロボットおよびロボットシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014505907A JPWO2013140579A1 (ja) | 2012-03-22 | 2012-03-22 | 作業ロボットおよびロボットシステム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2013140579A1 true JPWO2013140579A1 (ja) | 2015-08-03 |
Family
ID=53772670
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014505907A Abandoned JPWO2013140579A1 (ja) | 2012-03-22 | 2012-03-22 | 作業ロボットおよびロボットシステム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPWO2013140579A1 (ja) |
-
2012
- 2012-03-22 JP JP2014505907A patent/JPWO2013140579A1/ja not_active Abandoned
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