(第1実施形態)
以下、図1を参照して、本願発明の第1実施形態を説明する。図1に示すように、タブレット型コンピュータ1(情報処理装置)は、ディスプレイ2(表示手段)と、タッチセンサ3(操作検出手段)と、キーボード表示制御部4(ソフトウェアキーボード表示制御手段)と、を備えて構成されている。
ディスプレイ2は、表示画面を有している。タッチセンサ3は、表示画面に対するユーザーの操作を検出する。キーボード表示制御部4は、複数のソフトウェアキーを有するソフトウェアキーボードを表示画面上に表示させる。そして、キーボード表示制御部4は、ソフトウェアキーボードを分割して表示画面上に表示させると共に、タッチセンサ3によって検出された操作に基づいてソフトウェアキーボードの分割表示の表示態様を制御する。
以上の構成によれば、ソフトウェアキーボードを用いた入力がし易くなるように、ユーザーが、ソフトウェアキーボードの分割表示の表示態様を調整できるようになる。
なお、情報処理装置としては、タブレット型コンピュータ1の他に、スマートフォンやノート型パーソナルコンピュータでもよい。
(第2実施形態)
次に、図2〜図14を参照して、本願発明の第2実施形態を説明する。
図2に示すように、タブレット型コンピュータ1(情報処理装置)は、略矩形板状の筐体10と、タッチスクリーンディスプレイ11と、を備えて構成されている。
詳しくは、図3に示すように、タブレット型コンピュータ1は、ディスプレイ12(表示手段)と、ディスプレイ制御部12aと、タッチセンサ13(操作検出手段)と、タッチセンサ制御部13aと、ハードウェアキー14と、ハードウェアキー制御部14aと、加速度センサ15(姿勢検出手段)と、加速度センサ制御部15aと、アンテナ16と、通信制御部16aと、制御部17と、記憶部18と、バス19と、を備えて構成されている。
ディスプレイ12は、ディスプレイ制御部12aを介してバス19に接続されている。タッチセンサ13は、タッチセンサ制御部13aを介してバス19に接続されている。ハードウェアキー14は、ハードウェアキー制御部14aを介してバス19に接続されている。加速度センサ15は、加速度センサ制御部15aを介してバス19に接続されている。アンテナ16は、通信制御部16aを介してバス19に接続されている。制御部17は、バス19に接続されている。記憶部18は、バス19に接続されている。
図2のタッチスクリーンディスプレイ11は、ディスプレイ12とタッチセンサ13によって構成されている。
図2に示すように、ディスプレイ12は、文字や画像等を表示可能な表示画面Sを有している。本実施形態においてディスプレイ12の表示画面Sは、縦横比が約1.4の矩形状に構成されており、長辺SLと短辺SSを有する。ディスプレイ12は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(ElectroLuminescence)ディスプレイ、無機ELディスプレイである。
ディスプレイ制御部12aは、制御部17からの画像信号に基づいて、ディスプレイ12の表示画面Sに文字や画像等を表示させる。
タッチセンサ13は、ディスプレイ12の表示画面Sに対するユーザーの操作を検出するものである。本実施形態においてタッチセンサ13は、マルチタッチを検出可能な投影型の静電容量方式が採用されている。しかし、近年の技術開発により、マルチタッチを検出可能な表面型の静電容量方式や抵抗膜方式のタッチセンサも実現されている。従って、タッチセンサ13としては、投影型の静電容量方式に代えて、表面型の静電容量方式や抵抗膜方式であってもよい。
タッチセンサ13が検出する、ディスプレイ12の表示画面Sに対するユーザーの操作としては、ディスプレイ12の表示画面Sに対するユーザーの接触操作が挙げられる。ユーザーの接触操作は、主に、以下のように分類される。
タップ(シングルタップ):ディスプレイ12の表示画面Sを指で軽く叩く接触操作である。マウスのクリックに相当する。
ダブルタップ:短時間にタップを2回繰り返す接触操作である。マウスのダブルクリックに相当する。
ドラッグ:ディスプレイ12の表示画面Sに指を触れさせた状態で、指をズラす接触操作である。
フリック:ディスプレイ12の表示画面Sに指を触れさせた状態で、表示画面Sを指で軽くはらう接触操作である。
ピンチ:ディスプレイ12の表示画面Sを2本の指で同時に操作する接触操作である。
ピンチアウト:ディスプレイ12の表示画面Sに2本の指を触れさせた状態で、2本の指を互いに離す接触操作である。
ピンチイン:ディスプレイ12の表示画面Sに2本の指を触れさせた状態で、2本の指を互いに近づける接触操作である。
「スライドさせるような操作」には、上記のドラッグ、フリック、ピンチが含まれる。
タッチセンサ制御部13aは、タッチセンサ13が検出した、ディスプレイ12の表示画面Sに対するユーザーの操作の内容に基づいてタッチ信号を生成し、生成したタッチ信号を制御部17に出力する。
ハードウェアキー14は、例えば図2に示すように、タブレット型コンピュータ1の筐体10に3つ、設けられている。何れかのハードウェアキー14が押下されると、ハードウェアキー制御部14aは、押下されたハードウェアキー14に対応する押下信号を生成し、生成した押下信号を制御部17に出力する。
加速度センサ15は、ディスプレイ12の表示画面Sの姿勢を検出するものである。加速度センサ15は、例えば3軸加速度センサにより構成されている。加速度センサ制御部15aは、加速度センサ15が検出した、ディスプレイ12の表示画面Sの姿勢に基づいて姿勢信号を生成し、生成した姿勢信号を制御部17に出力する。
通信制御部16aは、制御部17から出力されたデータをエンコードして信号を生成し、生成した信号をアンテナ16から出力する。また、通信制御部16aは、アンテナ16から入力された信号をデコードしてデータを生成し、生成したデータを制御部17に出力する。
制御部17は、CPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)を含むコンピュータによって構成されている。ROMには、プログラムが記憶されている。このプログラムは、CPU上に読み込まれCPU上で実行されることで、CPUなどのハードウェアを、キーボード表示制御部30(ソフトウェアキーボード表示制御手段)及び入力制御部31(入力制御手段)として機能させる。
キーボード表示制御部30は、図4に示すように、複数のソフトウェアキーkを有するソフトウェアキーボードSKを表示画面S上に表示させる。ソフトウェアキーボードSKのレイアウトは、例えばQWERTY配列が挙げられる。キーボード表示制御部30の詳細な動作は後述する。
入力制御部31は、タッチセンサ制御部13aから出力されたタッチ信号に基づいて各種の処理を行う。
記憶部18は、RAMによって構成されている。記憶部18には、図5に示すように、境界位置情報32と表示サイズ情報33を記憶するための記憶領域が確保されている。境界位置情報32は、表示画面S上にソフトウェアキーボードSKを分割して表示する際の分割境界の位置を特定するための情報である。図4に示すように、表示画面Sの長辺SLを鉛直方向に対して平行にした際に表示画面Sの左上の隅を原点とし、右向きにxであり下向きにyとなる座標系を表示画面Sに対して固定的に定義すると、境界位置情報32は、単一のy値となる。なお、境界位置情報32の初期値はNULL値である。表示サイズ情報33とは、表示画面S上にソフトウェアキーボードSKを表示する際のサイズを特定するための情報である。表示サイズ情報33は、所定のサイズからの拡大縮小表示率としてのパーセンテージ値。表示サイズ情報33の初期値は「100%」である。上記の境界位置情報32及び表示サイズ情報33は、ソフトウェアキーボードSKの分割表示の表示態様を規定する表示態様情報を構成する。
次に、図6及び図7の制御フローを参照しつつ、タブレット型コンピュータ1の作動を説明する。
先ず、タブレット型コンピュータ1の電源を投入し、電子メールソフトウェアを起動し、ユーザーが、メールを新規作成している様子を図4に示す。図4では、表示画面Sの姿勢は縦向き(長辺SLが鉛直方向に対して平行)となっている。また、ソフトウェアキーボードSKは、表示画面Sの短辺SSに沿うように一体的に表示されている(S100)。この状態で、入力制御部31は、タッチセンサ制御部13aからのタッチ信号に基づいて、ソフトウェアキーボードSK上でのタップ操作があるか判定する(S110)。もし、ソフトウェアキーボードSK上でのタップ操作があると判定したら(S110:YES)、入力制御部31は、そのタッチ信号からタップ操作の操作位置を取得し、取得した操作位置に対応した文字の入力処理を行い(S120)、処理をS130に進める。文字の入力処理とは、その文字をメールの本文へ挿入する処理である。S110において、ソフトウェアキーボードSK上でのタップ操作がなかったと判定した場合も(S110:NO)、入力制御部31は、処理をS130に進める。
次に、キーボード表示制御部30は、加速度センサ制御部15aからの姿勢信号に基づいて、表示画面Sの姿勢が縦向き(長辺SLが鉛直方向に対して平行)か否かを判定する(S130)。表示画面Sの姿勢が縦向きであると判定した場合は(S130:YES)、キーボード表示制御部30は、処理をS110に戻す。一方、表示画面Sの姿勢が縦向きではないと判定した場合は(S130:NO)、キーボード表示制御部30は、表示画面Sの姿勢が横向き(短辺SSが鉛直方向に対して平行)であると見做して、図8に示すように、ソフトウェアキーボードSKを、表示画面Sの長辺SLに沿うように一体的に表示する(S140)。
次に、キーボード表示制御部30は、記憶部18を参照して、境界位置情報32が記憶されているか判定する(S150)。もし、何らかの境界位置情報32が記憶されていると判定したら(S150:YES)、キーボード表示制御部30は、処理をS180に進める。S150において、境界位置情報32が記憶されていないと判定したら(S150:NO)、キーボード表示制御部30は、処理をS160に進める。
次に、キーボード表示制御部30は、タッチセンサ制御部13aからのタッチ信号に基づいて、ソフトウェアキーボードSK上でのフリック操作があるまで待機する(S160:NO)。ここで、ソフトウェアキーボードSK上でのフリック操作の一例を図9に示す。図9には、「F」キーと「G」キーの中間位置を指で触れ、そのまま指で「H」キーへ向かってはらうようなフリック操作を太線でイメージしている。この場合、タッチセンサ制御部13aからのタッチ信号には、最初に触れた接触位置のy値と、その後のはらう操作があった方向を特定する方向データと、が含まれる。もし、フリック操作があると判定した場合は(S160:YES)、キーボード表示制御部30は、図10に示すように、タッチ信号に含まれる、最初に触れた接触位置のy値を記憶部18に境界位置情報32として記憶し(S170)、処理をS180に進める。図10の例では、境界位置情報32は「397」に更新されている。
次に、キーボード表示制御部30は、記憶部18を参照して、図11に示すように、ソフトウェアキーボードSKを表示画面S上で分割表示し(S180)、処理を図7のS200に進める。
即ち、キーボード表示制御部30は、記憶部18の境界位置情報32に基づいて、ソフトウェアキーボードSKを表示画面S上で分割表示する(S180)。図9〜図11を比較して判るように、キーボード表示制御部30は、ソフトウェアキーkの中心位置が境界位置情報32である「397」よりも大きいソフトウェアキーkは表示画面Sの左側に寄せて表示し、ソフトウェアキーkの中心位置が境界位置情報32である「397」よりも小さいソフトウェアキーkは表示画面Sの右側に寄せて表示する。ここで、説明の便宜上、図11に示すように表示画面Sの左側に寄せて表示された複数のソフトウェアキーkを「左側ソフトウェアキー群SKL」と称し、表示画面Sの右側に寄せて表示された複数のソフトウェアキーkを「右側ソフトウェアキー群SKR」と称する。
また、キーボード表示制御部30は、記憶部18の表示サイズ情報33に基づいて、ソフトウェアキーボードSKを表示画面S上で分割表示する(S180)。前述したように、表示サイズ情報33の初期値は「100%」であるから、キーボード表示制御部30は、各ソフトウェアキーkを、予め設定された表示サイズの通りに表示する。
図11の状態で、ユーザーは、メールの新規作成を再開する。即ち、図11の状態で、入力制御部31は、タッチセンサ制御部13aからのタッチ信号に基づいて、ソフトウェアキーボードSK上でのタップ操作があるか判定する(S200)。もし、ソフトウェアキーボードSK上でのタップ操作があると判定したら(S200:YES)、入力制御部31は、そのタッチ信号からタップ操作の操作位置を取得し、取得した操作位置に対応した文字の入力処理を行い(S210)、処理をS220に進める。S200において、ソフトウェアキーボードSK上でのタップ操作がなかったと判定した場合も(S200:NO)、入力制御部31は、処理をS220に進める。
次に、キーボード表示制御部30は、加速度センサ制御部15aからの姿勢信号に基づいて、表示画面Sの姿勢が縦向き(長辺SLが鉛直方向に対して平行)か否かを判定する(S220)。表示画面Sの姿勢が縦向きであると判定した場合は(S220:YES)、キーボード表示制御部30は、図4に示すように、ソフトウェアキーボードSKを、表示画面Sの短辺SSに沿うように一体的に表示し(S230)、処理を図6のS110に戻す。一方、表示画面Sの姿勢が縦向きでないと判定した場合は(S220:NO)、処理をS240へ進める。
次に、キーボード表示制御部30は、タッチセンサ制御部13aからのタッチ信号に基づいて、左側ソフトウェアキー群SKLと右側ソフトウェアキー群SKRの間の空白領域でピンチ操作があるか判定する(S240)。もし、ピンチ操作があると判定した場合は(S240:YES)、キーボード表示制御部30は、タッチ信号に基づいて求めた新しい表示サイズを表示サイズ情報33として記憶部18に記憶し(S250)、処理をS260に進める。
この場合、タッチセンサ制御部13aからのタッチ信号には、最初に触れた2つの接触位置夫々のy値と、最後に触れた2つの接触位置夫々のy値と、が含まれる。従って、キーボード表示制御部30は、例えば以下の式に基づいて新しい表示サイズを求める。
(新しい表示サイズ)=(現在の表示サイズ)×(最後に触れた2つの接触位置夫々のy値の差分)/(最初に触れた2つの接触位置夫々のy値)
上記の式によれば、ピンチ操作のうちピンチイン操作は縮小表示を意味し、ピンチアウト操作は拡大表示を意味することになる。図12のピンチイン操作により、図13に示すように、表示サイズ情報33は「50」へと更新される。
次に、キーボード表示制御部30は、記憶部18を参照して、図14に示すように、ソフトウェアキーボードSKを表示画面S上で分割表示し(S260)、処理をS200へ戻す。
即ち、キーボード表示制御部30は、記憶部18の表示サイズ情報33に基づいて、ソフトウェアキーボードSKを表示画面S上で分割表示する。前述したように、表示サイズ情報33の新しい値は「50%」であるから、キーボード表示制御部30は、左側ソフトウェアキー群SKL及び右側ソフトウェアキー群SKRを、予め設定された表示サイズの50%で表示する。なお、この場合、図14に示すように各ソフトウェアキーkのアスペクト比を維持したまま縮小表示してもよいし、各ソフトウェアキーkの長辺SLの長手方向における幅だけを縮小して表示するようにしてもよい。
なお、S240において、ピンチ操作がないと判定した場合は(S240:NO)、キーボード表示制御部30は、処理をS200へ戻す。
以上に本願発明の第2実施形態を説明したが、第2実施形態は、要するに以下の特長を有する。
(1)即ち、タブレット型コンピュータ1は、表示画面Sを有するディスプレイ12(表示手段)と、表示画面Sに対するユーザーの操作を検出するタッチセンサ13(操作検出手段)と、複数のソフトウェアキーkを有するソフトウェアキーボードSKを表示画面S上に表示させるキーボード表示制御部30(ソフトウェアキーボード表示制御手段)と、を備える。キーボード表示制御部30は、ソフトウェアキーボードSKを分割して表示画面S上に表示させると共に、タッチセンサ13によって検出された操作に基づいてソフトウェアキーボードSKの分割表示の表示態様を制御する(S150〜S180、S240〜S260)。以上の構成によれば、ソフトウェアキーボードSKを用いた入力がし易くなるように、ユーザーが、ソフトウェアキーボードSKの分割表示の表示態様を自由に調整できるようになる。
(2)また、キーボード表示制御部30は、タッチセンサ13によって検出された操作に基づいてソフトウェアキーボードSKの分割の境界位置を決定する(S150〜S180)。以上の構成によれば、ユーザーが、ソフトウェアキーボードSKの分割位置を決定できる。ユーザーによってどのソフトウェアキーkを右手で操作するのか左手で操作するのかは千差万別であり、各個人にあわせた境界位置でソフトウェアキーボードSKを分割表示させることで、ソフトウェアキーボードSKを用いた入力の効率が向上する。
上記第2実施形態では、ソフトウェアキーボードSKを分割表示するための複雑なタッチ操作を行うことなく、単にソフトウェアキーボードSK上でフリック操作を一度行うだけで、ユーザーが、ソフトウェアキーボードSKの分割位置を自由に決定できるので、分割操作が極めて直感的である。
また、ユーザーがソフトウェアキーボードSKの分割の境界位置を指定した場合、その境界位置からいずれの側にも所定数のキーを含めるように分割してもよい。
(4)また、キーボード表示制御部30は、タッチセンサ13によって検出された操作に基づいてソフトウェアキーボードSKの表示サイズを決定する(S240〜S260)。以上の構成によれば、ユーザーが、ソフトウェアキーボードSKの表示サイズを決定できる。ユーザーによって手の大きさは千差万別であり、各個人にあわせた大きさでソフトウェアキーボードSKを表示させることで、ソフトウェアキーボードSKを用いた入力の効率が向上する。
(6)また、タブレット型コンピュータ1は、表示画面Sの姿勢を検出する加速度センサ15(姿勢検出手段)を更に備える。キーボード表示制御部30は、加速度センサ15によって検出された表示画面Sの姿勢に応じて、ソフトウェアキーボードSKを表示画面S上に一体的に表示させるか又は分割して表示させるかを選択する(S130〜S180、S220〜S230)。以上の構成によれば、ソフトウェアキーボードSKが、表示画面Sの姿勢に応じて好適に表示される。なお、上記の第2実施形態では、表示画面Sの姿勢が縦向き(第2の姿勢)のときは、ソフトウェアキーボードSKを表示画面S上に一体的に表示させ(S230)、表示画面Sの姿勢が横向き(第1の姿勢)のときは、ソフトウェアキーボードSKを表示画面S上に分割して表示させている(S180)。
(9)また、タブレット型コンピュータ1は、ソフトウェアキーボードSKの分割表示の表示態様を規定する表示態様情報を記憶する記憶部18(表示態様情報記憶手段)を更に備える。キーボード表示制御部30は、ソフトウェアキーボードSKを表示画面S上に分割して表示させる際、記憶部18に記憶されている表示態様情報に基づいてソフトウェアキーボードSKの分割表示の表示態様を決定する。以上の構成によれば、ユーザーの意向に沿って調整されたソフトウェアキーボードSKの分割表示の表示態様を復元できる。
(11)また、表示画面Sを有するディスプレイ12と、表示画面Sに対するユーザーの操作を検出するタッチセンサ13と、を備えたタブレット型コンピュータ1の表示態様制御方法では、複数のソフトウェアキーkを有するソフトウェアキーボードSKを表示画面S上に分割して表示させる際、タッチセンサ13によって検出された操作に基づいてソフトウェアキーボードSKの分割表示の表示態様を制御している(S150〜S180、S240〜S260)。
(第2実施形態:第1変形例)
次に、第1実施形態の第1変形例を説明する。上記第1実施形態では、図9に示すように、「F」キーと「G」キーの中間位置を指で触れ、そのまま指で「H」キーへ向かってはらうようなフリック操作を例示した。しかし、これに代えて、図15に示すように、「F」キーと「G」キーの中間位置を指で触れ、そのまま指で「D」キーへ向かってはらうようなフリック操作でもよい。
(第2実施形態:第2変形例)
次に、第1実施形態の第2変形例を説明する。上記第1実施形態では、図9に示すように、キーボード表示制御部30は、ユーザーによるフリック操作に基づいて境界位置情報32を取得していた。しかし、これに代えて、キーボード表示制御部30は、図16に示すように、ユーザーによるピンチアウト操作に基づいて境界位置情報32を取得してもよい。
即ち、タブレット型コンピュータ1の電源を投入し、電子メールソフトウェアを起動し、ユーザーが、メールを新規作成している状態で(S101)、入力制御部31は、タッチセンサ制御部13aからのタッチ信号に基づいて、ソフトウェアキーボードSK上でのタップ操作があるか判定する(S111)。もし、ソフトウェアキーボードSK上でのタップ操作があると判定したら(S111:YES)、入力制御部31は、そのタッチ信号からタップ操作の操作位置を取得し、取得した操作位置に対応した文字の入力処理を行い(S121)、処理をS131に進める。文字の入力処理とは、その文字をメールの本文へ挿入する処理である。S111において、ソフトウェアキーボードSK上でのタップ操作がなかったと判定した場合も(S111:NO)、入力制御部31は、処理をS131に進める。
次に、キーボード表示制御部30は、加速度センサ制御部15aからの姿勢信号に基づいて、表示画面Sの姿勢が縦向き(長辺SLが鉛直方向に対して平行)か否かを判定する(S131)。表示画面Sの姿勢が縦向きであると判定した場合は(S131:YES)、キーボード表示制御部30は、処理をS111に戻す。一方、表示画面Sの姿勢が縦向きではないと判定した場合は(S131:NO)、キーボード表示制御部30は、表示画面Sの姿勢が横向き(短辺SSが鉛直方向に対して平行)であると見做して、ソフトウェアキーボードSKを、表示画面Sの長辺SLに沿うように一体的に表示する(S141)。
次に、キーボード表示制御部30は、記憶部18を参照して、境界位置情報32が記憶されているか判定する(S151)。もし、何らかの境界位置情報32が記憶されていると判定したら(S151:YES)、キーボード表示制御部30は、処理をS181に進める。S151において、境界位置情報32が記憶されていないと判定したら(S151:NO)、キーボード表示制御部30は、処理をS161に進める。
次に、キーボード表示制御部30は、タッチセンサ制御部13aからのタッチ信号に基づいて、ソフトウェアキーボードSK上でのピンチアウト操作があるまで待機する(S161:NO)。ここで、ソフトウェアキーボードSK上でのピンチアウト操作の一例を図16に示す。図16には、「D」キー付近と「H」キー付近を2本の指で同時に触れ、そのまま2本の指を離すようにスライドさせるピンチアウト操作を太線でイメージしている。この場合、タッチセンサ制御部13aからのタッチ信号には、最初に触れた2つの接触位置夫々のy値と、最後に触れた2つの接触位置夫々のy値と、が含まれる。もし、ピンチアウト操作があると判定した場合は(S161:YES)、キーボード表示制御部30は、タッチ信号に含まれる、最初に触れた2つの接触位置夫々のy値の中間位置(平均値)を記憶部18に境界位置情報32として記憶し(S171)、処理をS181に進める。
次に、キーボード表示制御部30は、記憶部18を参照して、ソフトウェアキーボードSKを表示画面S上で分割表示し(S181)、処理を図7のS200に進める。
即ち、キーボード表示制御部30は、記憶部18の境界位置情報32に基づいて、ソフトウェアキーボードSKを表示画面S上で分割表示する(S181)。キーボード表示制御部30は、ソフトウェアキーkの中心位置が境界位置情報32よりも大きいソフトウェアキーkは表示画面Sの左側に寄せて表示し、ソフトウェアキーkの中心位置が境界位置情報32よりも小さいソフトウェアキーkは表示画面Sの右側に寄せて表示する。
また、キーボード表示制御部30は、記憶部18の表示サイズ情報33に基づいて、ソフトウェアキーボードSKを表示画面S上で分割表示する(S181)。
なお、上記の第2変形例では、キーボード表示制御部30は、図16に示すようなユーザーによるピンチアウト操作に基づいて境界位置情報32を取得することとしたが、これに代えて、キーボード表示制御部30は、ユーザーによるピンチイン操作に基づいて境界位置情報32を取得することとしてもよい。この場合も、キーボード表示制御部30は、タッチ信号に含まれる、最初に触れた2つの接触位置夫々のy値の中間位置(平均値)を記憶部18に境界位置情報32として記憶する。
(第2実施形態:第3変形例)
また、上記第2実施形態では、S240において、キーボード表示制御部30は、タッチセンサ制御部13aからのタッチ信号に基づいて、左側ソフトウェアキー群SKLと右側ソフトウェアキー群SKRの間の空白領域でピンチ操作があるか判定する。しかし、これに代えて、S240において、キーボード表示制御部30は、タッチセンサ制御部13aからのタッチ信号に基づいて、左側ソフトウェアキー群SKLと右側ソフトウェアキー群SKRとその間の空白領域とのすべてを含む領域でピンチ操作があるか判定するようにしてもよい。
(第2実施形態:第4変形例)
また、キーボード表示制御部30は、加速度センサ15によって検出された表示画面Sの姿勢が横向き(第1の姿勢)の場合、ソフトウェアキーボードSKを表示画面S上に一体的に又は分割して表示し、表示画面Sの姿勢が縦向き(第2の姿勢)の場合、ソフトウェアキーボードSKを表示画面S上に一体的に表示するようにしてもよい。以上の構成によれば、例えば縦長にタブレット型コンピュータ1を保持した場合、両親指入力でソフトウェアキーボードSKの表示領域のタッチが可能な程度の幅になるため分割処理が不要である。そのため、ごろ寝で利用する際には不要な表示制御が作用しなく操作性が向上する。
(第3実施形態)
次に、図18〜24を参照しつつ、本願発明の第3実施形態を説明する。本実施形態におけるタブレット型コンピュータ1の構成は、図3に示す第2実施形態のものと同一である。また、上記第2実施形態の各構成要素に対応する構成要素には原則として同一の符号を付すこととする。以下、本実施形態が第2実施形態と異なる細部について説明する。
第2実施形態における記憶部18には、図5に示すように、境界位置情報32と表示サイズ情報33を記憶するための記憶領域が確保されているとした。しかし、これに対し、本実施形態における記憶部18には、図18に示すように、重複範囲左端位置情報32aと重複範囲右端位置情報32b、表示サイズ情報33を記憶するための記憶領域が確保されている。重複範囲左端位置情報32a及び重複範囲右端位置情報32bは、表示画面S上にソフトウェアキーボードSKを分割して表示する際に、左側ソフトウェアキー群SKLと右側ソフトウェアキー群SKRの何れにも含まれるソフトウェアキーkを特定するための情報である。重複範囲左端位置情報32a及び重複範囲右端位置情報32bは、それぞれ、単一のy値となる。なお、重複範囲左端位置情報32a及び重複範囲右端位置情報32bの初期値はNULL値である。表示サイズ情報33とは、表示画面S上にソフトウェアキーボードSKを表示する際のサイズを特定するための情報である。表示サイズ情報33は、所定のサイズからの拡大縮小表示率としてのパーセンテージ値。表示サイズ情報33の初期値は「100%」である。上記の重複範囲左端位置情報32a及び重複範囲右端位置情報32b、表示サイズ情報33は、ソフトウェアキーボードSKの分割表示の表示態様を規定する表示態様情報を構成する。
次に、図19及び図20の制御フローを参照しつつ、タブレット型コンピュータ1の作動を説明する。
先ず、タブレット型コンピュータ1の電源を投入し、電子メールソフトウェアを起動し、ユーザーが、メールを新規作成している様子を図4に示す。図4では、表示画面Sの姿勢は縦向き(長辺SLが鉛直方向に対して平行)となっている。また、ソフトウェアキーボードSKは、表示画面Sの短辺SSに沿うように一体的に表示されている(S102)。この状態で、入力制御部31は、タッチセンサ制御部13aからのタッチ信号に基づいて、ソフトウェアキーボードSK上でのタップ操作があるか判定する(S112)。もし、ソフトウェアキーボードSK上でのタップ操作があると判定したら(S112:YES)、入力制御部31は、そのタッチ信号からタップ操作の操作位置を取得し、取得した操作位置に対応した文字の入力処理を行い(S122)、処理をS132に進める。文字の入力処理とは、その文字をメールの本文へ挿入する処理である。S112において、ソフトウェアキーボードSK上でのタップ操作がなかったと判定した場合も(S112:NO)、入力制御部31は、処理をS132に進める。
次に、キーボード表示制御部30は、加速度センサ制御部15aからの姿勢信号に基づいて、表示画面Sの姿勢が縦向き(長辺SLが鉛直方向に対して平行)か否かを判定する(S132)。表示画面Sの姿勢が縦向きであると判定した場合は(S132:YES)、キーボード表示制御部30は、処理をS112に戻す。一方、表示画面Sの姿勢が縦向きではないと判定した場合は(S132:NO)、キーボード表示制御部30は、表示画面Sの姿勢が横向き(短辺SSが鉛直方向に対して平行)であると見做して、ソフトウェアキーボードSKを、表示画面Sの長辺SLに沿うように一体的に表示する(S142)。
次に、キーボード表示制御部30は、記憶部18を参照して、重複範囲左端位置情報32a及び重複範囲右端位置情報32bが記憶されているか判定する(S152)。もし、何らかの重複範囲左端位置情報32a及び重複範囲右端位置情報32bが記憶されていると判定したら(S152:YES)、キーボード表示制御部30は、処理をS182に進める。S152において、重複範囲左端位置情報32a及び重複範囲右端位置情報32bが記憶されていないと判定したら(S152:NO)、キーボード表示制御部30は、処理をS162に進める。
次に、キーボード表示制御部30は、タッチセンサ制御部13aからのタッチ信号に基づいて、ソフトウェアキーボードSK上でのピンチアウト操作があるまで待機する(S162:NO)。ここで、ソフトウェアキーボードSK上でのピンチアウト操作の一例を図21に示す。図21には、「D」キー付近と「H」キー付近を2本の指で同時に触れ、そのまま2本の指を離すようにスライドさせるピンチアウト操作を太線でイメージしている。この場合、タッチセンサ制御部13aからのタッチ信号には、最初に触れた2つの接触位置夫々のy値と、最後に触れた2つの接触位置夫々のy値と、が含まれる。もし、ピンチアウト操作があると判定した場合は(S162:YES)、キーボード表示制御部30は、図22に示すように、タッチ信号に含まれる、最初に触れた2つの接触位置夫々のy値を記憶部18に重複範囲左端位置情報32a及び重複範囲右端位置情報32bとして記憶し(S172)、処理をS182に進める。図22の例では、重複範囲左端位置情報32aは「420」に、重複範囲右端位置情報32bは「380」に更新されている。
次に、キーボード表示制御部30は、記憶部18を参照して、図23に示すように、ソフトウェアキーボードSKを表示画面S上で分割表示し(S182)、処理を図20のS202に進める。
即ち、キーボード表示制御部30は、記憶部18の重複範囲左端位置情報32a及び重複範囲右端位置情報32bに基づいて、ソフトウェアキーボードSKを表示画面S上で分割表示する(S182)。図21〜図23を比較して判るように、キーボード表示制御部30は、ソフトウェアキーkの中心位置が重複範囲左端位置情報32aである「420」以下であって、重複範囲右端位置情報32bである「380」以上であるソフトウェアキーkを、左側ソフトウェアキー群SKLと右側ソフトウェアキー群SKRの何れにも含まれるように、ソフトウェアキーボードSKを表示画面S上で分割表示する。本実施形態では、「R」キー、「T」キー、「F」キー、「G」キー、「V」キー、「B」キーが、左側ソフトウェアキー群SKLと右側ソフトウェアキー群SKRの何れにも含まれている。
また、キーボード表示制御部30は、記憶部18の表示サイズ情報33に基づいて、ソフトウェアキーボードSKを表示画面S上で分割表示する(S182)。前述したように、表示サイズ情報33の初期値は「100%」であるから、キーボード表示制御部30は、各ソフトウェアキーkを、予め設定された表示サイズの通りに表示する。
図23の状態で、ユーザーは、メールの新規作成を再開する。即ち、図23の状態で、入力制御部31は、タッチセンサ制御部13aからのタッチ信号に基づいて、ソフトウェアキーボードSK上でのタップ操作があるか判定する(S202)。もし、ソフトウェアキーボードSK上でのタップ操作があると判定したら(S202:YES)、入力制御部31は、そのタッチ信号からタップ操作の操作位置を取得し、取得した操作位置に対応した文字の入力処理を行い(S212)、処理をS222に進める。S202において、ソフトウェアキーボードSK上でのタップ操作がなかったと判定した場合も(S202:NO)、入力制御部31は、処理をS222に進める。
次に、キーボード表示制御部30は、加速度センサ制御部15aからの姿勢信号に基づいて、表示画面Sの姿勢が縦向き(長辺SLが鉛直方向に対して平行)か否かを判定する(S222)。表示画面Sの姿勢が縦向きであると判定した場合は(S222:YES)、キーボード表示制御部30は、図24に示すように、左側ソフトウェアキー群SKLと右側ソフトウェアキー群SKRを上下にズラして表示し(S232)、処理を図19のS112に戻す。一方、表示画面Sの姿勢が縦向きでないと判定した場合は(S222:NO)、処理をS242へ進める。
次に、キーボード表示制御部30は、タッチセンサ制御部13aからのタッチ信号に基づいて、左側ソフトウェアキー群SKLと右側ソフトウェアキー群SKRの間の空白領域でピンチ操作があるか判定する(S242)。もし、ピンチ操作があると判定した場合は(S242:YES)、キーボード表示制御部30は、タッチ信号に基づいて求めた新しい表示サイズを表示サイズ情報33として記憶部18に記憶し(S252)、処理をS262に進める。
この場合、タッチセンサ制御部13aからのタッチ信号には、最初に触れた2つの接触位置夫々のy値と、最後に触れた2つの接触位置夫々のy値と、が含まれる。従って、キーボード表示制御部30は、例えば以下の式に基づいて新しい表示サイズを求める。
(新しい表示サイズ)=(現在の表示サイズ)×(最後に触れた2つの接触位置夫々のy値の差分)/(最初に触れた2つの接触位置夫々のy値)
上記の式によれば、ピンチ操作のうちピンチイン操作は縮小表示を意味し、ピンチアウト操作は拡大表示を意味することになる。
次に、キーボード表示制御部30は、記憶部18を参照して、ソフトウェアキーボードSKを表示画面S上で分割表示し(S262)、処理をS202へ戻す。
即ち、キーボード表示制御部30は、記憶部18の表示サイズ情報33に基づいて、ソフトウェアキーボードSKを表示画面S上で分割表示する。なお、この場合、各ソフトウェアキーkのアスペクト比を維持したまま縮小表示してもよいし、各ソフトウェアキーkの長辺SLの長手方向における幅だけを縮小して表示するようにしてもよい。
なお、S242において、ピンチ操作がないと判定した場合は(S242:NO)、キーボード表示制御部30は、処理をS202へ戻す。
以上に本願発明の第3実施形態を説明したが、第3実施形態は、要するに以下の特長を有する。
(1)即ち、タブレット型コンピュータ1は、表示画面Sを有するディスプレイ12と、表示画面Sに対するユーザーの操作を検出するタッチセンサ13と、複数のソフトウェアキーkを有するソフトウェアキーボードSKを表示画面S上に表示させるキーボード表示制御部30と、を備える。キーボード表示制御部30は、ソフトウェアキーボードSKを分割して表示画面S上に表示させると共に、タッチセンサ13によって検出された操作に基づいてソフトウェアキーボードSKの分割表示の表示態様を制御する(S152〜S182、S242〜S262)。以上の構成によれば、ソフトウェアキーボードSKを用いた入力がし易くなるように、ユーザーが、ソフトウェアキーボードSKの分割表示の表示態様を自由に調整できるようになる。
(2)また、キーボード表示制御部30は、タッチセンサ13によって検出された操作に基づいてソフトウェアキーボードSKの分割の境界位置を決定する(S152〜S182)。以上の構成によれば、ユーザーが、ソフトウェアキーボードSKの分割位置を決定できる。ユーザーによってどのソフトウェアキーkを右手で操作するのか左手で操作するのかは千差万別であり、各個人にあわせた境界位置でソフトウェアキーボードSKを分割表示させることで、ソフトウェアキーボードSKを用いた入力の効率が向上する。
(3)また、キーボード表示制御部30は、複数のソフトウェアキーkのうち少なくとも何れか1つのソフトウェアキーkが、分割後の左側ソフトウェアキー群SKL及び右側ソフトウェアキー群SKR(複数のソフトウェアキー群)の何れにも含まれるように、ソフトウェアキーボードSKを表示画面S上に表示させると共に、タッチセンサ13によって検出された操作に基づいて左側ソフトウェアキー群SKL及び右側ソフトウェアキー群SKRの何れにも含まれる少なくとも1つのソフトウェアキーkを決定する(S152〜S182)。以上の構成によれば、ユーザーが、左側ソフトウェアキー群SKL及び右側ソフトウェアキー群SKRの何れにも含まれるソフトウェアキーkを決定できる。従って、「T」キーを右手で操作することもあれば左手で操作することもあるユーザーにおって、ストレスのないソフトウェアキーボードSKの分割表示が実現される。
(8)また、タブレット型コンピュータ1は、表示画面Sの姿勢を検出する加速度センサ15を更に備える。キーボード表示制御部30は、加速度センサ15によって検出された表示画面Sの姿勢に応じて、分割後の左側ソフトウェアキー群SKL及び右側ソフトウェアキー群SKRを表示画面S上に上下に配置させるか又は左右に配置させるかを選択する。以上の構成によれば、分割後の左側ソフトウェアキー群SKL及び右側ソフトウェアキー群SKRが、表示画面Sの姿勢に応じて好適に配置される。なお、上記の第3実施形態では、表示画面Sの姿勢が縦向きのときは、左側ソフトウェアキー群SKL及び右側ソフトウェアキー群SKRを表示画面S上で上下にズラして分割表示し(S232)、表示画面Sの姿勢が横向きのときは、左側ソフトウェアキー群SKL及び右側ソフトウェアキー群SKRを表示画面S上に左右に並べて分割表示させている(S182)。
(第3実施形態:第1変形例)
上記第3実施形態において、キーボード表示制御部30は、ソフトウェアキーkの中心位置が重複範囲左端位置情報32aである「420」以下であって、重複範囲右端位置情報32bである「380」以上であるソフトウェアキーkを、左側ソフトウェアキー群SKLと右側ソフトウェアキー群SKRの何れにも含まれるように、ソフトウェアキーボードSKを表示画面S上で分割表示することとした(S182)。しかし、これに代えて、以下のような分割表示も採用することができる。即ち、第1に、キーボード表示制御部30は、重複範囲左端位置情報32aである「420」と、重複範囲右端位置情報32bである「380」と、の平均値である「400」を求める。ソフトウェアキーkの中心位置が重複範囲左端位置情報32aである「420」以下であり、平均値である「400」以上であるソフトウェアキーkは、上記平均値である「400」を境にソフトウェアキーボードSKを分割後、右側ソフトウェアキー群SKRに含ませる。同様に、ソフトウェアキーkの中心位置が重複範囲右端位置情報32bである「380」以上であり、平均値である「400」以下であるソフトウェアキーkは、上記平均値である「400」を境にソフトウェアキーボードSKを分割後、左側ソフトウェアキー群SKLに含ませる。この場合も、上記第3実施形態と全く同様、キーボード表示制御部30は、図23に示すように、ソフトウェアキーボードSKを表示画面S上で分割表示させることになる(S182)。
(第3実施形態:第2変形例)
次に、第3実施形態の第2変形例を説明する。上記第3実施形態では、図19のS162〜S172に示すように、キーボード表示制御部30は、ユーザーによるピンチアウト操作に基づいて重複範囲左端位置情報32a及び重複範囲右端位置情報32bを取得していた。しかし、これに代えて、キーボード表示制御部30は、ユーザーによるピンチイン操作に基づいて重複範囲左端位置情報32a及び重複範囲右端位置情報32bを取得してもよい。
(第3実施形態:第3変形例)
また、上記第3実施形態では、S242において、キーボード表示制御部30は、タッチセンサ制御部13aからのタッチ信号に基づいて、左側ソフトウェアキー群SKLと右側ソフトウェアキー群SKRの間の空白領域でピンチ操作があるか判定する。しかし、これに代えて、S242において、キーボード表示制御部30は、タッチセンサ制御部13aからのタッチ信号に基づいて、左側ソフトウェアキー群SKLと右側ソフトウェアキー群SKRとその間の空白領域とのすべてを含む領域でピンチ操作があるか判定するようにしてもよい。
以上に、本願発明の好適な第1実施形態〜第3実施形態、及びその変形例を説明した。上記第1実施形態〜の第3実施形態及びその変形例は論理的に矛盾のない限り全く自由に組み合わせて実施することができる。例えば、図7のS230の処理と図20のS232の処理を入れ替えることができる。
また、上記第1〜第3実施形態では、ディスプレイ12とタッチセンサ13を重ね合わせて配置して成るタッチスクリーンディスプレイ11を採用した。しかし、タッチスクリーンディスプレイ11を採用することに代えて、ディスプレイ12と、ディスプレイ12とは重ね合わされずに配置されるタッチセンサと、の組み合わせを採用することとしてもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、タッチセンサ13が検出する、ディスプレイ12の表示画面Sに対するユーザーの操作としては、ディスプレイ12の表示画面Sに対するユーザーの接触操作を取り上げた。しかし、これに代えて、タッチセンサ13が検出する、ディスプレイ12の表示画面Sに対するユーザーの操作としては、ディスプレイ12の表示画面Sに対するユーザーの近接操作であってもよい。なお、接触操作と近接操作の違いは、タブレット型コンピュータ1側としては、単に、タッチセンサ13が検出した静電容量の変化の閾値をどのように設定するかの違いに過ぎない。
以下、ディスプレイ12の表示画面S上でソフトウェア的に実現した入力インターフェースを幾つか例示する。
(第1入力インターフェース例)
以下、第1入力インターフェース例を説明する。また、上記第2実施形態の各構成要素に対応する構成要素には原則として同一の符号を付すこととする。
図25に示すように、タブレット型コンピュータ1は、ディスプレイ12(表示手段)と、ディスプレイ制御部12aと、タッチセンサ13(操作検出手段)と、タッチセンサ制御部13aと、ハードウェアキー14と、ハードウェアキー制御部14aと、加速度センサ15(姿勢検出手段)と、加速度センサ制御部15aと、アンテナ16と、通信制御部16aと、制御部17と、バス19と、変換候補DB20と、を備えて構成されている。
ディスプレイ12は、ディスプレイ制御部12aを介してバス19に接続されている。タッチセンサ13は、タッチセンサ制御部13aを介してバス19に接続されている。ハードウェアキー14は、ハードウェアキー制御部14aを介してバス19に接続されている。加速度センサ15は、加速度センサ制御部15aを介してバス19に接続されている。アンテナ16は、通信制御部16aを介してバス19に接続されている。制御部17は、バス19に接続されている。変換候補DB20は、バス19に接続されている。
タッチスクリーンディスプレイ11は、ディスプレイ12とタッチセンサ13によって構成されている。
ディスプレイ12は、文字や画像等を表示可能な表示画面Sを有している。本実施形態においてディスプレイ12の表示画面Sは、縦横比が約1.4の矩形状に構成されており、長辺SLと短辺SSを有する。ディスプレイ12は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(ElectroLuminescence)ディスプレイ、無機ELディスプレイである。
ディスプレイ制御部12aは、制御部17からの画像信号に基づいて、ディスプレイ12の表示画面Sに文字や画像等を表示させる。
タッチセンサ13は、ディスプレイ12の表示画面Sに対するユーザーの操作を検出するものである。本実施形態においてタッチセンサ13は、マルチタッチを検出可能な投影型の静電容量方式が採用されている。しかし、近年の技術開発により、マルチタッチを検出可能な表面型の静電容量方式や抵抗膜方式のタッチセンサも実現されている。従って、タッチセンサ13としては、投影型の静電容量方式に代えて、表面型の静電容量方式や抵抗膜方式であってもよい。
タッチセンサ13が検出する、ディスプレイ12の表示画面Sに対するユーザーの操作としては、ディスプレイ12の表示画面Sに対するユーザーの接触操作が挙げられる。ユーザーの接触操作は、主に、以下のように分類される。
タップ(シングルタップ):ディスプレイ12の表示画面Sを指で軽く叩く接触操作である。マウスのクリックに相当する。
ダブルタップ:短時間にタップを2回繰り返す接触操作である。マウスのダブルクリックに相当する。
ドラッグ:ディスプレイ12の表示画面Sに指を触れさせた状態で、指をズラす接触操作である。
フリック:ディスプレイ12の表示画面Sに指を触れさせた状態で、表示画面Sを指で軽くはらう接触操作である。
ピンチ:ディスプレイ12の表示画面Sを2本の指で同時に操作する接触操作である。
ピンチアウト:ディスプレイ12の表示画面Sに2本の指を触れさせた状態で、2本の指を互いに離す接触操作である。
ピンチイン:ディスプレイ12の表示画面Sに2本の指を触れさせた状態で、2本の指を互いに近づける接触操作である。
「スライドさせるような操作」には、上記のドラッグ、フリック、ピンチが含まれる。
タッチセンサ制御部13aは、タッチセンサ13が検出した、ディスプレイ12の表示画面Sに対するユーザーの操作の内容に基づいてタッチ信号を生成し、生成したタッチ信号を制御部17に出力する。
ハードウェアキー14は、例えば図2に示すように、タブレット型コンピュータ1の筐体10に3つ、設けられている。何れかのハードウェアキー14が押下されると、ハードウェアキー制御部14aは、押下されたハードウェアキー14に対応する押下信号を生成し、生成した押下信号を制御部17に出力する。
加速度センサ15は、ディスプレイ12の表示画面Sの姿勢を検出するものである。加速度センサ15は、例えば3軸加速度センサにより構成されている。加速度センサ制御部15aは、加速度センサ15が検出した、ディスプレイ12の表示画面Sの姿勢に基づいて姿勢信号を生成し、生成した姿勢信号を制御部17に出力する。
通信制御部16aは、制御部17から出力されたデータをエンコードして信号を生成し、生成した信号をアンテナ16から出力する。また、通信制御部16aは、アンテナ16から入力された信号をデコードしてデータを生成し、生成したデータを制御部17に出力する。
制御部17は、CPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)を含むコンピュータによって構成されている。ROMには、プログラムが記憶されている。このプログラムは、CPU上に読み込まれCPU上で実行されることで、CPUなどのハードウェアを、キーボード表示制御部30(ソフトウェアキーボード表示制御手段)及び入力制御部31(入力制御手段)、未確定文字表示制御部34(未確定文字表示制御手段)、予測変換候補表示制御部35(予測変換候補表示制御手段)として機能させる。
キーボード表示制御部30は、図26に示すように、子音に相当する複数のソフトウェア子音キーksと、母音に相当する複数のソフトウェア母音キーkbと、2つのソフトウェア選択キーkeと、2つのソフトウェア決定キーkdと、2つのソフトウェア変換キーkhと、を表示画面S上に表示させる。具体的には、図26に示すように表示画面Sの姿勢が横向き(短辺SSが鉛直方向に対して平行)であることを前提に、キーボード表示制御部30は、ソフトウェア子音キーksと、1つのソフトウェア選択キーkeと、1つのソフトウェア決定キーkdと、1つのソフトウェア変換キーkhを、表示画面S上で左側に寄せて表示させる。また、キーボード表示制御部30は、ソフトウェア母音キーkbと、1つのソフトウェア選択キーkeと、1つのソフトウェア決定キーkdと、1つのソフトウェア変換キーkhを、表示画面S上で右側に寄せて表示させる。
入力制御部31は、タッチセンサ制御部13aから出力されたタッチ信号に基づいて各種の処理を行う。
未確定文字表示制御部34は、図28に示すように、ソフトウェア子音キーksやソフトウェア母音キーkbを用いて入力されたひらがな文字を表示画面S上の未確定文字表示領域34aに表示させる。未確定文字表示領域34aは、複数のソフトウェア子音キーksと複数のソフトウェア母音キーkbの間に配置されている。
予測変換候補表示制御部35は、変換候補DB20を参照することで、未確定文字表示制御部34によって表示画面S上に表示された未確定の文字であるひらがな文字に対応した複数の変換候補を変換候補DB20から取得する。そして、予測変換候補表示制御部35は、図28に示すように、取得した変換候補を表示画面S上の予測変換候補表示領域35aに表示させる。予測変換候補表示領域35aは、未確定文字表示領域34aと同様、複数のソフトウェア子音キーksと複数のソフトウェア母音キーkbの間に配置されている。
変換候補DB20は、ひらがな用変換候補情報を記憶するデータベースである。ひらがな用変換候補情報は、ひらがな文字と、そのひらがな文字を読みの一部とする漢字と、の対応関係に関する情報である。
次に、図27の制御フローを参照しつつ、タブレット型コンピュータ1の作動を説明する。
先ず、タブレット型コンピュータ1の電源を投入し、電子メールソフトウェアを起動し、ユーザーが、メールを新規作成している様子を図26に示す(S400)。図26では、表示画面Sの姿勢は横向き(短辺SSが鉛直方向に対して平行)となっている。この状態で、入力制御部31は、タッチセンサ制御部13aからのタッチ信号に基づいて、ひらがな入力処理を実行する(S410)。具体的には、入力制御部31は、ソフトウェア子音キーksとソフトウェア母音キーkbが同時に、又は交互にタップされたと判定したら、図28に示すように、タップされたソフトウェア子音キーksとソフトウェア母音キーkbとの組み合わせに相当するひらがな文字を選択し、未確定文字表示制御部34は、入力制御部31が選択したひらがな文字を表示画面S上の未確定文字表示領域34aに表示させる。
未確定文字表示制御部34によってひらがな文字が表示画面S上の未確定文字表示領域34aに表示されたら、予測変換候補表示制御部35は、変換候補DB20を参照することで、上記ひらがな文字に対応する複数の変換候補を取得し、図28に示すように、取得した複数の変換候補を予測変換候補表示領域35aに表示する(S420)。ここで、予測変換候補表示制御部35は、複数の変換候補のうち最上段に表示している変換候補を、選択された状態を示すために強調表示する。
次に、ユーザーがソフトウェア選択キーkeをタップし、又は、ソフトウェア変換キーkhをタップすると、予測変換候補表示制御部35は、図29に示すように、現在強調表示している変換候補と異なる変換候補を強調表示する(S430)。具体的には、ソフトウェア選択キーkeの上矢印部分がタップされると、予測変換候補表示制御部35は、現在強調表示している変換候補の上隣の変換候補を強調表示する。また、ソフトウェア変換キーkhがタップされると、予測変換候補表示制御部35は、現在強調表示している変換候補の下隣の変換候補を強調表示する。
上述した変換候補選択処理(S430)は、ユーザーがソフトウェア決定キーkdをタップするまで継続される(S440:NO)。ユーザーがソフトウェア決定キーkdをタップすると(S440:YES)、入力制御部31は、図30に示すように、現在強調表示されている変換候補を入力確定文字としてメールの本文中の現在入力位置に挿入する(S450)と共に、未確定文字表示領域34aと予測変換候補表示領域35aの表示をクリアし、処理をS410に戻す。
以上の構成によれば、ソフトウェア子音キーksとソフトウェア母音キーkbを左右に配置することで、効率のよい文字入力が実現される。
また、図28の状態で、ユーザーが変換候補を直接タップすることは、予測変換候補表示領域35aが表示画面Sの長辺SL方向における中央に表示されていることを理由として困難である。しかしながら、表示画面Sの長辺SL方向における左右にソフトウェア選択キーkeやソフトウェア変換キーkhを配置しているので、これらのキーを活用することで、労せず変換候補を選択することができる。
勿論、ユーザーが変換候補を直接タップすることで、変換候補を選択するようにしてもよい。
また、図28において、ソフトウェア選択キーkeやソフトウェア決定キーkd、ソフトウェア変換キーkhは表示画面Sの長辺SL方向における左右両方に夫々表示しているが、これに代えて、左右の何れか一方のみに表示するようにしてもよい。
(第2入力インターフェース例)
以下、第2入力インターフェース例を説明する。また、上記第2実施形態の各構成要素に対応する構成要素には原則として同一の符号を付すこととする。
図31に示すように、タブレット型コンピュータ1は、ディスプレイ12(表示手段)と、ディスプレイ制御部12aと、タッチセンサ13(操作検出手段)と、タッチセンサ制御部13aと、ハードウェアキー14と、ハードウェアキー制御部14aと、加速度センサ15(姿勢検出手段)と、加速度センサ制御部15aと、アンテナ16と、通信制御部16aと、制御部17と、バス19と、変換候補DB20と、を備えて構成されている。
ディスプレイ12は、ディスプレイ制御部12aを介してバス19に接続されている。タッチセンサ13は、タッチセンサ制御部13aを介してバス19に接続されている。ハードウェアキー14は、ハードウェアキー制御部14aを介してバス19に接続されている。加速度センサ15は、加速度センサ制御部15aを介してバス19に接続されている。アンテナ16は、通信制御部16aを介してバス19に接続されている。制御部17は、バス19に接続されている。変換候補DB20は、バス19に接続されている。
タッチスクリーンディスプレイ11は、ディスプレイ12とタッチセンサ13によって構成されている。
ディスプレイ12は、文字や画像等を表示可能な表示画面Sを有している。本実施形態においてディスプレイ12の表示画面Sは、縦横比が約1.4の矩形状に構成されており、長辺SLと短辺SSを有する。ディスプレイ12は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(ElectroLuminescence)ディスプレイ、無機ELディスプレイである。
ディスプレイ制御部12aは、制御部17からの画像信号に基づいて、ディスプレイ12の表示画面Sに文字や画像等を表示させる。
タッチセンサ13は、ディスプレイ12の表示画面Sに対するユーザーの操作を検出するものである。本実施形態においてタッチセンサ13は、マルチタッチを検出可能な投影型の静電容量方式が採用されている。しかし、近年の技術開発により、マルチタッチを検出可能な表面型の静電容量方式や抵抗膜方式のタッチセンサも実現されている。従って、タッチセンサ13としては、投影型の静電容量方式に代えて、表面型の静電容量方式や抵抗膜方式であってもよい。
タッチセンサ13が検出する、ディスプレイ12の表示画面Sに対するユーザーの操作としては、ディスプレイ12の表示画面Sに対するユーザーの接触操作が挙げられる。ユーザーの接触操作は、主に、以下のように分類される。
タップ(シングルタップ):ディスプレイ12の表示画面Sを指で軽く叩く接触操作である。マウスのクリックに相当する。
ダブルタップ:短時間にタップを2回繰り返す接触操作である。マウスのダブルクリックに相当する。
ドラッグ:ディスプレイ12の表示画面Sに指を触れさせた状態で、指をズラす接触操作である。
フリック:ディスプレイ12の表示画面Sに指を触れさせた状態で、表示画面Sを指で軽くはらう接触操作である。
ピンチ:ディスプレイ12の表示画面Sを2本の指で同時に操作する接触操作である。
ピンチアウト:ディスプレイ12の表示画面Sに2本の指を触れさせた状態で、2本の指を互いに離す接触操作である。
ピンチイン:ディスプレイ12の表示画面Sに2本の指を触れさせた状態で、2本の指を互いに近づける接触操作である。
「スライドさせるような操作」には、上記のドラッグ、フリック、ピンチが含まれる。
タッチセンサ制御部13aは、タッチセンサ13が検出した、ディスプレイ12の表示画面Sに対するユーザーの操作の内容に基づいてタッチ信号を生成し、生成したタッチ信号を制御部17に出力する。
ハードウェアキー14は、例えば図2に示すように、タブレット型コンピュータ1の筐体10に3つ、設けられている。何れかのハードウェアキー14が押下されると、ハードウェアキー制御部14aは、押下されたハードウェアキー14に対応する押下信号を生成し、生成した押下信号を制御部17に出力する。
加速度センサ15は、ディスプレイ12の表示画面Sの姿勢を検出するものである。加速度センサ15は、例えば3軸加速度センサにより構成されている。加速度センサ制御部15aは、加速度センサ15が検出した、ディスプレイ12の表示画面Sの姿勢に基づいて姿勢信号を生成し、生成した姿勢信号を制御部17に出力する。
通信制御部16aは、制御部17から出力されたデータをエンコードして信号を生成し、生成した信号をアンテナ16から出力する。また、通信制御部16aは、アンテナ16から入力された信号をデコードしてデータを生成し、生成したデータを制御部17に出力する。
制御部17は、CPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)を含むコンピュータによって構成されている。ROMには、プログラムが記憶されている。このプログラムは、CPU上に読み込まれCPU上で実行されることで、CPUなどのハードウェアを、キーボード表示制御部30(ソフトウェアキーボード表示制御手段)及び入力制御部31(入力制御手段)、未確定文字表示制御部34(未確定文字表示制御手段)、予測変換候補表示制御部35(予測変換候補表示制御手段)、文字プロパティ表示制御部36(文字属性表示制御手段)として機能させる。
キーボード表示制御部30は、図32に示すように、五十音表の各列の先頭文字に相当する複数のソフトウェア先頭キーkrと、2つのソフトウェア選択キーkeと、1つのソフトウェア決定キーkdと、1つのソフトウェア変換キーkhと、複数のソフトウェア文字サイズキーkszと、複数のソフトウェア文字色キーkclと、を表示画面S上に表示させる。具体的には、図32に示すように表示画面Sの姿勢が横向き(短辺SSが鉛直方向に対して平行)であることを前提に、キーボード表示制御部30は、ソフトウェア先頭キーkrと、1つのソフトウェア選択キーkeと、1つのソフトウェア決定キーkdと、1つのソフトウェア変換キーkhを、表示画面S上で左側に寄せて表示させる。また、キーボード表示制御部30は、1つのソフトウェア選択キーkeと、複数のソフトウェア文字サイズキーkszと、複数のソフトウェア文字色キーkclと、表示画面S上で右側に寄せて表示させる。
ソフトウェア文字サイズキーkszは、文字のサイズを指定するためのソフトウェアキーであって、図32に示す例では、「大」「中」「小」の3つのソフトウェア文字サイズキーkszが表示されている。
ソフトウェア文字色キーkclは、文字の色を指定するためのソフトウェアキーであって、図32に示す例では、「黒」「赤」「青」「緑」の4つのソフトウェア文字色キーkclが表示されている。
入力制御部31は、タッチセンサ制御部13aから出力されたタッチ信号に基づいて各種の処理を行う。
未確定文字表示制御部34は、図34に示すように、ソフトウェア先頭キーkrを用いて入力されたひらがな文字を表示画面S上の未確定文字表示領域34aに表示させる。未確定文字表示領域34aは、複数のソフトウェア先頭キーkrと複数のソフトウェア文字サイズキーkszの間に配置されている。
予測変換候補表示制御部35は、変換候補DB20を参照することで、未確定文字表示制御部34によって表示画面S上に表示された未確定の文字であるひらがな文字に対応した複数の変換候補を変換候補DB20から取得する。そして、予測変換候補表示制御部35は、図34に示すように、取得した変換候補を表示画面S上の予測変換候補表示領域35aに表示させる。予測変換候補表示領域35aは、複数のソフトウェア先頭キーkrと複数のソフトウェア文字色キーkclの間に配置されている。
変換候補DB20は、ひらがな用変換候補情報を記憶するデータベースである。ひらがな用変換候補情報は、ひらがな文字と、そのひらがな文字を読みの一部とする漢字と、の対応関係に関する情報である。
次に、図33の制御フローを参照しつつ、タブレット型コンピュータ1の作動を説明する。
先ず、タブレット型コンピュータ1の電源を投入し、電子メールソフトウェアを起動し、ユーザーが、メールを新規作成している様子を図32に示す(S500)。図32では、表示画面Sの姿勢は横向き(短辺SSが鉛直方向に対して平行)となっている。この状態で、文字プロパティ表示制御部36は、3つのソフトウェア文字サイズキーkszのうち「中」のソフトウェア文字サイズキーkszを強調表示している。また、文字プロパティ表示制御部36は、4つのソフトウェア文字色キーkclのうち「黒」のソフトウェア文字色キーkclを強調表示している。この状態で、入力制御部31は、タッチセンサ制御部13aからのタッチ信号に基づいて、ひらがな入力処理を実行する(S510)。具体的には、入力制御部31は、図34に示すように、各ソフトウェア先頭キーkrのタップされた回数に応じてひらがな文字を選択し、未確定文字表示制御部34は、入力制御部31が選択したひらがな文字を、表示画面S上の未確定文字表示領域34aに表示させる。
未確定文字表示制御部34によってひらがな文字が表示画面S上の未確定文字表示領域34aに表示されたら、予測変換候補表示制御部35は、変換候補DB20を参照することで、上記ひらがな文字に対応する複数の変換候補を取得し、図34に示すように、取得した複数の変換候補を予測変換候補表示領域35aに表示する(S520)。ここで、予測変換候補表示制御部35は、複数の変換候補のうち最上段に表示している変換候補を、選択された状態を示すために強調表示する。
次に、ユーザーがソフトウェア選択キーkeをタップし、又は、ソフトウェア変換キーkhをタップすると、予測変換候補表示制御部35は、図35に示すように、現在強調表示している変換候補と異なる変換候補を強調表示する(S530)。具体的には、ソフトウェア選択キーkeの上矢印部分がタップされると、予測変換候補表示制御部35は、現在強調表示している変換候補の上隣の変換候補を強調表示する。また、ソフトウェア変換キーkhがタップされると、予測変換候補表示制御部35は、現在強調表示している変換候補の下隣の変換候補を強調表示する。
次に、ユーザーがソフトウェア文字サイズキーkszやソフトウェア文字色キーkclをタップすると、文字プロパティ表示制御部36は、図35に示すように、タップされたソフトウェア文字サイズキーksz又はソフトウェア文字色キーkclを強調表示する(S540)。
上記の変換候補選択処理(S530)と文字プロパティ変更処理(S540)は、ユーザーがソフトウェア決定キーkdをタップするまで継続される(S550:NO)。ユーザーがソフトウェア決定キーkdをタップすると(S550:YES)、入力制御部31は、図36に示すように、現在強調表示されている変換候補を入力確定文字としてメールの本文中の現在入力位置に挿入する(S560)と共に、挿入した入力確定文字を、現在強調表示されているソフトウェア文字サイズキーkszに相当する文字サイズで、且つ、現在強調表示されているソフトウェア文字色キーkclに相当する文字色で、表示し、未確定文字表示領域34aと予測変換候補表示領域35aの表示をクリアし、処理をS510に戻す。
以上の構成によれば、ソフトウェア文字サイズキーkszやソフトウェア文字色キーkclを活用することで、入力しようとしている文字の属性を簡単に変更することができるようになる。
また、図34の状態で、ユーザーが変換候補を直接タップすることは、予測変換候補表示領域35aが表示画面Sの長辺SL方向における中央に表示されていることを理由として困難である。しかしながら、表示画面Sの長辺SL方向における左右にソフトウェア選択キーkeを配置しているので、これらのキーを活用することで、労せず変換候補を選択することができる。
勿論、ユーザーが変換候補を直接タップすることで、変換候補を選択するようにしてもよい。
また、図32において、ソフトウェア選択キーkeは表示画面Sの長辺SL方向における左右両方に夫々表示しているが、これに代えて、左右の何れか一方のみに表示するようにしてもよい。
(第3入力インターフェース例)
以下、第3入力インターフェース例を説明する。また、上記第2実施形態の各構成要素に対応する構成要素には原則として同一の符号を付すこととする。
図37に示すように、タブレット型コンピュータ1は、ディスプレイ12(表示手段)と、ディスプレイ制御部12aと、タッチセンサ13(操作検出手段)と、タッチセンサ制御部13aと、ハードウェアキー14と、ハードウェアキー制御部14aと、加速度センサ15(姿勢検出手段)と、加速度センサ制御部15aと、アンテナ16と、通信制御部16aと、制御部17と、バス19と、変換候補DB20と、を備えて構成されている。
ディスプレイ12は、ディスプレイ制御部12aを介してバス19に接続されている。タッチセンサ13は、タッチセンサ制御部13aを介してバス19に接続されている。ハードウェアキー14は、ハードウェアキー制御部14aを介してバス19に接続されている。加速度センサ15は、加速度センサ制御部15aを介してバス19に接続されている。アンテナ16は、通信制御部16aを介してバス19に接続されている。制御部17は、バス19に接続されている。変換候補DB20は、バス19に接続されている。
タッチスクリーンディスプレイ11は、ディスプレイ12とタッチセンサ13によって構成されている。
ディスプレイ12は、文字や画像等を表示可能な表示画面Sを有している。本実施形態においてディスプレイ12の表示画面Sは、縦横比が約1.4の矩形状に構成されており、長辺SLと短辺SSを有する。ディスプレイ12は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(ElectroLuminescence)ディスプレイ、無機ELディスプレイである。
ディスプレイ制御部12aは、制御部17からの画像信号に基づいて、ディスプレイ12の表示画面Sに文字や画像等を表示させる。
タッチセンサ13は、ディスプレイ12の表示画面Sに対するユーザーの操作を検出するものである。本実施形態においてタッチセンサ13は、マルチタッチを検出可能な投影型の静電容量方式が採用されている。しかし、近年の技術開発により、マルチタッチを検出可能な表面型の静電容量方式や抵抗膜方式のタッチセンサも実現されている。従って、タッチセンサ13としては、投影型の静電容量方式に代えて、表面型の静電容量方式や抵抗膜方式であってもよい。
タッチセンサ13が検出する、ディスプレイ12の表示画面Sに対するユーザーの操作としては、ディスプレイ12の表示画面Sに対するユーザーの接触操作が挙げられる。ユーザーの接触操作は、主に、以下のように分類される。
タップ(シングルタップ):ディスプレイ12の表示画面Sを指で軽く叩く接触操作である。マウスのクリックに相当する。
ダブルタップ:短時間にタップを2回繰り返す接触操作である。マウスのダブルクリックに相当する。
ドラッグ:ディスプレイ12の表示画面Sに指を触れさせた状態で、指をズラす接触操作である。
フリック:ディスプレイ12の表示画面Sに指を触れさせた状態で、表示画面Sを指で軽くはらう接触操作である。
ピンチ:ディスプレイ12の表示画面Sを2本の指で同時に操作する接触操作である。
ピンチアウト:ディスプレイ12の表示画面Sに2本の指を触れさせた状態で、2本の指を互いに離す接触操作である。
ピンチイン:ディスプレイ12の表示画面Sに2本の指を触れさせた状態で、2本の指を互いに近づける接触操作である。
「スライドさせるような操作」には、上記のドラッグ、フリック、ピンチが含まれる。
タッチセンサ制御部13aは、タッチセンサ13が検出した、ディスプレイ12の表示画面Sに対するユーザーの操作の内容に基づいてタッチ信号を生成し、生成したタッチ信号を制御部17に出力する。
ハードウェアキー14は、例えば図2に示すように、タブレット型コンピュータ1の筐体10に3つ、設けられている。何れかのハードウェアキー14が押下されると、ハードウェアキー制御部14aは、押下されたハードウェアキー14に対応する押下信号を生成し、生成した押下信号を制御部17に出力する。
加速度センサ15は、ディスプレイ12の表示画面Sの姿勢を検出するものである。加速度センサ15は、例えば3軸加速度センサにより構成されている。加速度センサ制御部15aは、加速度センサ15が検出した、ディスプレイ12の表示画面Sの姿勢に基づいて姿勢信号を生成し、生成した姿勢信号を制御部17に出力する。
通信制御部16aは、制御部17から出力されたデータをエンコードして信号を生成し、生成した信号をアンテナ16から出力する。また、通信制御部16aは、アンテナ16から入力された信号をデコードしてデータを生成し、生成したデータを制御部17に出力する。
制御部17は、CPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)を含むコンピュータによって構成されている。ROMには、プログラムが記憶されている。このプログラムは、CPU上に読み込まれCPU上で実行されることで、CPUなどのハードウェアを、キーボード表示制御部30(ソフトウェアキーボード表示制御手段)及び入力制御部31(入力制御手段)、未確定文字表示制御部34(未確定文字表示制御手段)、予測変換候補表示制御部35(予測変換候補表示制御手段)、手書きパッド表示制御部37(手書き文字入力部表示制御手段)として機能させる。
キーボード表示制御部30は、図38に示すように、五十音表の各列の先頭文字に相当する複数のソフトウェア先頭キーkrと、1つのソフトウェア選択キーkeと、1つのソフトウェア決定キーkdと、1つのソフトウェア変換キーkhと、手書きパッドkp(手書き文字入力部)を表示画面S上に表示させる。具体的には、図38に示すように表示画面Sの姿勢が横向き(短辺SSが鉛直方向に対して平行)であることを前提に、キーボード表示制御部30は、複数のソフトウェア先頭キーkrと、1つのソフトウェア選択キーkeと、1つのソフトウェア決定キーkdと、1つのソフトウェア変換キーkhを、表示画面S上で左側に寄せて表示させる。また、キーボード表示制御部30は、手書きパッドkpを表示画面S上で右側に寄せて表示させる。
手書きパッドkpは、ユーザーが手書きで文字等を入力するためのパッドである。
入力制御部31は、タッチセンサ制御部13aから出力されたタッチ信号に基づいて各種の処理を行う。
未確定文字表示制御部34は、ソフトウェア先頭キーkr又は手書きパッドkpを用いて入力された文字等を表示画面S上の未確定文字表示領域34aに表示させる。未確定文字表示領域34aは、複数のソフトウェア先頭キーkrと手書きパッドkpの間に配置されている。
予測変換候補表示制御部35は、変換候補DB20を参照することで、未確定文字表示制御部34によって表示画面S上に表示された未確定の文字等に対応した複数の変換候補を変換候補DB20から取得する。そして、予測変換候補表示制御部35は、図40に示すように、取得した変換候補を表示画面S上の予測変換候補表示領域35aに表示させる。予測変換候補表示領域35aは、複数のソフトウェア先頭キーkrと手書きパッドkpの間に配置されている。
変換候補DB20は、ひらがな用変換候補情報とアルファベット用変換候補情報を記憶するデータベースである。ひらがな用変換候補情報は、ひらがな文字と、そのひらがな文字を読みの一部とする漢字と、の対応関係に関する情報である。アルファベット用変換候補情報は、アルファベット文字と、そのアルファベット文字を含む英単語と、の対応関係に関する情報である。
次に、図39の制御フローを参照しつつ、タブレット型コンピュータ1の作動を説明する。
先ず、タブレット型コンピュータ1の電源を投入し、電子メールソフトウェアを起動し、ユーザーが、メールを新規作成している様子を図38に示す(S600)。図38では、表示画面Sの姿勢は横向き(短辺SSが鉛直方向に対して平行)となっている。この状態で、入力制御部31は、ソフトウェア先頭キーkrがタップされたかを判定する(S610)。
ソフトウェア先頭キーkrがタップされたと判定したら(S610:YES)、入力制御部31は、ひらがな入力処理を実行する(S620)。具体的には、入力制御部31は、各ソフトウェア先頭キーkrのタップされた回数に応じてひらがな文字を選択し、未確定文字表示制御部34は、入力制御部31が選択したひらがな文字を、表示画面S上の未確定文字表示領域34aに表示させ、処理をS630に進める。
ソフトウェア先頭キーkrがタップされていないと判定したら(S610:NO)、入力制御部31は、手書きパッドkpで手書き入力があったか判定する(S640)。手書きパッドkpで手書き入力があったと判定したら(S640:YES)、入力制御部31は、手書き入力処理を実行する(S650)。具体的には、入力制御部31は、手書きパッドkpで手書き入力された線や点に基づいて文字等を選択。入力制御部31は、好ましくは、手書きパッドkpで手書き入力された線や点に基づいて文字等を選択するに際し、ソフトウェア先頭キーkrでは入力できない文字等を、ソフトウェア先頭キーkrで入力できる文字よりも優先して選択する。図38の例では、ソフトウェア先頭キーkrで入力できる文字はひらがな文字に限られるので、入力制御部31は、手書きパッドkpで手書き入力された線や点に基づいて文字等を選択するに際し、ひらがな文字以外の文字としてアルファベット文字(又は、記号、数字でもよい。)を優先的に生成する。未確定文字表示制御部34は、入力制御部31が選択したアルファベット文字を表示画面S上の未確定文字表示領域34aに表示させ、処理をS630に進める。
未確定文字表示制御部34によってひらがな文字又はアルファベット文字が表示画面S上の未確定文字表示領域34aに表示されたら、予測変換候補表示制御部35は、変換候補DB20を参照することで、上記ひらがな文字又はアルファベット文字に対応する複数の変換候補を取得し、図40に示すように、取得した複数の変換候補を予測変換候補表示領域35aに表示する(S630)。ここで、予測変換候補表示制御部35は、複数の変換候補のうち最上段に表示している変換候補を、選択された状態を示すために強調表示する。
次に、ユーザーがソフトウェア選択キーkeをタップし、又は、ソフトウェア変換キーkhをタップすると、予測変換候補表示制御部35は、現在強調表示している変換候補と異なる変換候補を強調表示する(S640)。具体的には、ソフトウェア選択キーkeの上矢印部分がタップされると、予測変換候補表示制御部35は、現在強調表示している変換候補の上隣の変換候補を強調表示する。また、ソフトウェア変換キーkhがタップされると、予測変換候補表示制御部35は、現在強調表示している変換候補の下隣の変換候補を強調表示する。
上記の変換候補選択処理(S640)は、ユーザーがソフトウェア決定キーkdをタップするまで継続される(S650:NO)。ユーザーがソフトウェア決定キーkdをタップすると(S650:YES)、入力制御部31は、現在強調表示されている変換候補を入力確定文字としてメールの本文中の現在入力位置に挿入する(S660)と共に、未確定文字表示領域34aの表示をクリアし、処理をS610に戻す。
なお、S640において、手書きパッドkpで手書き入力がなかったと判定した場合も(S640:NO)、入力制御部31は、処理をS610に戻す。
以上の構成によれば、手書きパッド表示制御部37を活用することで、入力できる文字等の種類を大幅に増やすことができる。また、入力制御部31は、手書きパッドkpで手書き入力された線や点に基づいて文字等を選択するに際し、ソフトウェア先頭キーkrでは入力できない文字等を、ソフトウェア先頭キーkrで入力できる文字よりも優先して選択することで、手書きパッドkpで手書き入力された線や点に基づいて文字等を選択するに際し、文字等の認識精度を大幅に向上させることができる。
(第4入力インターフェース例)
以下、第4入力インターフェース例を説明する。また、上記第2実施形態の各構成要素に対応する構成要素には原則として同一の符号を付すこととする。
図41に示すように、タブレット型コンピュータ1は、ディスプレイ12(表示手段)と、ディスプレイ制御部12aと、タッチセンサ13(操作検出手段)と、タッチセンサ制御部13aと、ハードウェアキー14と、ハードウェアキー制御部14aと、加速度センサ15(姿勢検出手段)と、加速度センサ制御部15aと、アンテナ16と、通信制御部16aと、制御部17と、バス19と、変換候補DB20と、を備えて構成されている。
ディスプレイ12は、ディスプレイ制御部12aを介してバス19に接続されている。タッチセンサ13は、タッチセンサ制御部13aを介してバス19に接続されている。ハードウェアキー14は、ハードウェアキー制御部14aを介してバス19に接続されている。加速度センサ15は、加速度センサ制御部15aを介してバス19に接続されている。アンテナ16は、通信制御部16aを介してバス19に接続されている。制御部17は、バス19に接続されている。変換候補DB20は、バス19に接続されている。
タッチスクリーンディスプレイ11は、ディスプレイ12とタッチセンサ13によって構成されている。
ディスプレイ12は、文字や画像等を表示可能な表示画面Sを有している。本実施形態においてディスプレイ12の表示画面Sは、縦横比が約1.4の矩形状に構成されており、長辺SLと短辺SSを有する。ディスプレイ12は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(ElectroLuminescence)ディスプレイ、無機ELディスプレイである。
ディスプレイ制御部12aは、制御部17からの画像信号に基づいて、ディスプレイ12の表示画面Sに文字や画像等を表示させる。
タッチセンサ13は、ディスプレイ12の表示画面Sに対するユーザーの操作を検出するものである。本実施形態においてタッチセンサ13は、マルチタッチを検出可能な投影型の静電容量方式が採用されている。しかし、近年の技術開発により、マルチタッチを検出可能な表面型の静電容量方式や抵抗膜方式のタッチセンサも実現されている。従って、タッチセンサ13としては、投影型の静電容量方式に代えて、表面型の静電容量方式や抵抗膜方式であってもよい。
タッチセンサ13が検出する、ディスプレイ12の表示画面Sに対するユーザーの操作としては、ディスプレイ12の表示画面Sに対するユーザーの接触操作が挙げられる。ユーザーの接触操作は、主に、以下のように分類される。
タップ(シングルタップ):ディスプレイ12の表示画面Sを指で軽く叩く接触操作である。マウスのクリックに相当する。
ダブルタップ:短時間にタップを2回繰り返す接触操作である。マウスのダブルクリックに相当する。
ドラッグ:ディスプレイ12の表示画面Sに指を触れさせた状態で、指をズラす接触操作である。
フリック:ディスプレイ12の表示画面Sに指を触れさせた状態で、表示画面Sを指で軽くはらう接触操作である。
ピンチ:ディスプレイ12の表示画面Sを2本の指で同時に操作する接触操作である。
ピンチアウト:ディスプレイ12の表示画面Sに2本の指を触れさせた状態で、2本の指を互いに離す接触操作である。
ピンチイン:ディスプレイ12の表示画面Sに2本の指を触れさせた状態で、2本の指を互いに近づける接触操作である。
「スライドさせるような操作」には、上記のドラッグ、フリック、ピンチが含まれる。
タッチセンサ制御部13aは、タッチセンサ13が検出した、ディスプレイ12の表示画面Sに対するユーザーの操作の内容に基づいてタッチ信号を生成し、生成したタッチ信号を制御部17に出力する。
ハードウェアキー14は、例えば図2に示すように、タブレット型コンピュータ1の筐体10に3つ、設けられている。何れかのハードウェアキー14が押下されると、ハードウェアキー制御部14aは、押下されたハードウェアキー14に対応する押下信号を生成し、生成した押下信号を制御部17に出力する。
加速度センサ15は、ディスプレイ12の表示画面Sの姿勢を検出するものである。加速度センサ15は、例えば3軸加速度センサにより構成されている。加速度センサ制御部15aは、加速度センサ15が検出した、ディスプレイ12の表示画面Sの姿勢に基づいて姿勢信号を生成し、生成した姿勢信号を制御部17に出力する。
通信制御部16aは、制御部17から出力されたデータをエンコードして信号を生成し、生成した信号をアンテナ16から出力する。また、通信制御部16aは、アンテナ16から入力された信号をデコードしてデータを生成し、生成したデータを制御部17に出力する。
制御部17は、CPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)を含むコンピュータによって構成されている。ROMには、プログラムが記憶されている。このプログラムは、CPU上に読み込まれCPU上で実行されることで、CPUなどのハードウェアを、キーボード表示制御部30(ソフトウェアキーボード表示制御手段)及び入力制御部31(入力制御手段)、未確定文字表示制御部34(未確定文字表示制御手段)、予測変換候補表示制御部35(予測変換候補表示制御手段)、絵文字候補表示制御部38(絵文字候補表示制御手段)として機能させる。
キーボード表示制御部30は、図42に示すように、五十音表の各列の先頭文字に相当する複数のソフトウェア先頭キーkrと、1つのソフトウェア選択キーkeと、1つのソフトウェア決定キーkdと、1つのソフトウェア変換キーkhと、複数のソフトウェア絵文字キーkmと、を表示画面S上に表示させる。具体的には、図42に示すように表示画面Sの姿勢が横向き(短辺SSが鉛直方向に対して平行)であることを前提に、キーボード表示制御部30は、複数のソフトウェア先頭キーkrと、1つのソフトウェア選択キーkeと、1つのソフトウェア決定キーkdと、1つのソフトウェア変換キーkhを、表示画面S上で左側に寄せて表示させる。また、キーボード表示制御部30は、複数のソフトウェア絵文字キーkmを表示画面S上で右側に寄せて表示させる。
ソフトウェア絵文字キーkmは、ユーザーが絵文字を入力するためのソフトウェアキーである。
入力制御部31は、タッチセンサ制御部13aから出力されたタッチ信号に基づいて各種の処理を行う。
未確定文字表示制御部34は、ソフトウェア先頭キーkrを用いて入力されたひらがな文字又はソフトウェア絵文字キーkmを用いて入力された絵文字を表示画面S上の未確定文字表示領域34aに表示させる。未確定文字表示領域34aは、複数のソフトウェア先頭キーkrと複数のソフトウェア絵文字キーkmの間に配置されている。
予測変換候補表示制御部35は、変換候補DB20を参照することで、未確定文字表示制御部34によって表示画面S上に表示された未確定の文字としてのひらがな文字に対応した複数の変換候補を変換候補DB20から取得する。そして、予測変換候補表示制御部35は、取得した変換候補を表示画面S上の予測変換候補表示領域35aに表示させる。予測変換候補表示領域35aは、複数のソフトウェア先頭キーkrと複数のソフトウェア絵文字キーkmの間に配置されている。
変換候補DB20は、ひらがな用変換候補情報を記憶するデータベースである。ひらがな用変換候補情報は、ひらがな文字と、そのひらがな文字を読みの一部とする漢字と、の対応関係に関する情報である。
次に、図43の制御フローを参照しつつ、タブレット型コンピュータ1の作動を説明する。
先ず、タブレット型コンピュータ1の電源を投入し、電子メールソフトウェアを起動し、ユーザーが、メールを新規作成している様子を図42に示す(S700)。図42では、表示画面Sの姿勢は横向き(短辺SSが鉛直方向に対して平行)となっている。この状態で、入力制御部31は、ソフトウェア先頭キーkrがタップされたかを判定する(S710)。
ソフトウェア先頭キーkrがタップされたと判定したら(S710:YES)、入力制御部31は、ひらがな入力処理を実行する(S720)。具体的には、入力制御部31は、各ソフトウェア先頭キーkrのタップされた回数に応じてひらがな文字を選択し、未確定文字表示制御部34は、入力制御部31が選択したひらがな文字を、表示画面S上の未確定文字表示領域34aに表示させ、処理をS730に進める。
未確定文字表示制御部34によってひらがな文字が表示画面S上の未確定文字表示領域34aに表示されたら、予測変換候補表示制御部35は、変換候補DB20を参照することで、上記ひらがな文字に対応する複数の変換候補を取得し、取得した複数の変換候補を予測変換候補表示領域35aに表示する(S730)。ここで、予測変換候補表示制御部35は、複数の変換候補のうち最上段に表示している変換候補を、選択された状態を示すために、強調表示する。
次に、ユーザーがソフトウェア選択キーkeをタップし、又は、ソフトウェア変換キーkhをタップすると、予測変換候補表示制御部35は、現在強調表示している変換候補と異なる変換候補を強調表示する(S740)。具体的には、ソフトウェア選択キーkeの上矢印部分がタップされると、予測変換候補表示制御部35は、現在強調表示している変換候補の上隣の変換候補を強調表示する。また、ソフトウェア変換キーkhがタップされると、予測変換候補表示制御部35は、現在強調表示している変換候補の下隣の変換候補を強調表示する。
上記の変換候補選択処理(S740)は、ユーザーがソフトウェア決定キーkdをタップするまで継続される(S750:NO)。ユーザーがソフトウェア決定キーkdをタップすると(S750:YES)、入力制御部31は、現在強調表示されている変換候補を入力確定文字としてメールの本文中の現在入力位置に挿入する(S760)と共に、未確定文字表示領域34aの表示をクリアし、処理をS710に戻す。
S710において、ソフトウェア先頭キーkrがタップされていないと判定したら(S710:NO)、入力制御部31は、ソフトウェア絵文字キーkmがタップされたか判定する(S770)。ソフトウェア絵文字キーkmがタップされたと判定したら(S770:YES)、入力制御部31は、絵文字入力処理を実行する(S780)。具体的には、入力制御部31は、タップされたソフトウェア絵文字キーkmに応じて絵文字を選択し、未確定文字表示制御部34は、入力制御部31が選択した絵文字を、表示画面S上の未確定文字表示領域34aに表示させる。そして、入力制御部31は、表示画面S上の未確定文字表示領域34aに表示されている絵文字を入力確定文字としてメールの本文中の現在入力位置に挿入する(S790)と共に、未確定文字表示領域34aの表示をクリアし、処理をS710に戻す。
S770において、ソフトウェア絵文字キーkmがタップされなかったと判定した場合も(S770:NO)、入力制御部31は、処理をS710に戻す。
上述の例において、プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
以上、実施の形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記によって限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2012年2月7日に出願された日本出願特願2012-023748を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。